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イースター物 語

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イースター物 語
My Wonder Studio, Level 1_080
Apr. 20, 2011
The Story of Easter
もの がたり
イースター物 語
さま
で
し
イエス様と 弟子たちは、
す
こ
まつ
ユダヤの 過 ぎ越 しの 祭
いわ
りを 祝うために、エルサ
き
す
レムに 来ていました。過
こ
まつ
むかし
ぎ 越 し の 祭 り と は、 昔
かみ さま
じん
神 様 が ユダヤ人 を エジ
ど れい せい ど
かい
プトの 奴 隷 制 度 から 解
ほう
放 してくださったことを
き ねん
まつ
いわ
記 念 して 祝 う お祭 りで
れい はい
とく べつ
す
す。礼 拝 と 特 別 な 過 ぎ
こ
しょく じ
越しの 食 事のために、あ
じん
ちこちから ユダヤ人が
あつ
集まってきていました。
ものがたり
で き ごと
お
すうじつまえ
かれ
ころ
あと
この物 語 の 出来事が 起こる ちょうど 数日前の
いことや、彼が 殺された後、また よみがえること
日曜日に、イエス様は 昔 の 預言を 成 就しました。
も、話 してありました。弟 子 たちには、イエス様
今までに だれも 乗ったことの ない ロバに 乗っ
が 言っておられたことの 意味が わかりませんで
て エルサレムの 町 に 入 ると、人 々 が イエス様
したが、まもなく わかるようになります。
にちよう び
さま
いま
むかし
よ げん
じょうじゅ
の
の
まち
かみさま
おく
はな
はい
ひと びと
やくそく
い
さま
すく
ぬし
い
よ げん
し
い
を、神様が 送ると 約束しておられた 救い主とし
よろこ
で
ゆうしょく
さま
み
た
とき
さま
て、喜 んで むかえ入れてくれるという 預言です。
みんなで 夕 食 を 食べていた時、イエス様の 12
[1 ゼカリヤ書 9:9-10]
人の 弟子の 一人で、イエス様に 対して 忠 実では
しょ
さま
まえまえ
にん
で
し
ひとり
さま
たい
ちゅうじつ
さま
で
し
じ しん
ひ
で し
なかった ユダが、イエス様と ほかの 弟子たちを
うら
あと
イエス様は 前々から 弟子たちに、ご自身が 裏
ぎ
で し
で
い
さま
後 にして、出 て行 きました。そして、イエス様 の
はな
てき
い
よる
さま
切られて 弟子たちから 引きはなされることを 話
敵の ところへ 行って、その夜 イエス様が どこへ
していました。けれども、おそれるには およばな
行くかを 話してしまいました。ユダは、食 事の後
い
はな
しょく じ
さま
で
し
あと
なん にん
イエス様 と 弟 子 たちの 何 人
いの
かが、祈るために ゲッセマネ
その
い
し
の 園へ 行くことを 知ってい
しん でん
ばん にん
ました。ユダは 神 殿 の 番 人
その
あん ない
ばん にん
たちを 園 に 案 内 し、番 人 た
さま
ちは イエス様 を たいほしま
した。
1
さま
しん でん
イエス様が 神殿の
さい し
まえ
た
祭 司 たちの 前 に 立 つ
さい し
と、祭 司 た ち は、イ エ
さま
かれ
しゅう きょう
ス様が 彼らの 宗 教
じょう
でん とう
やぶ
かみ
ぶ れい
おこな
上 の 伝 統 を 破 り、神
たい
に 対 して 無 礼 な 行
い
いを したと 言って、と
ご
が め ま し た。 そ の 後、
かれ
さま
さば
彼 らは イエス様 を 裁
いてもらおうと、ロー
そう とく
もと
マ総督ピラトの 元に
おく
とう じ
送 りました。当 時、イ
みんぞく
スラエル民族は ローマ
てい こく
いち ぶ
帝国の 一部だったの
じん
さいばん
せ かい じゅう
つみ
せ
お
し
で、ユダヤ人は ローマの 裁判に かけることなし
世 界 中 の 罪 を 背 負 って 死 んだからです。わた
に、だれも 裁くことが できなかったからです。
したちのために 自分の 命を 捨てることで、イエ
さば
いっぽう
さま
で
し
かれ
み
じ ぶん
さま
いのち
す
つみ
かみ さま
ス様 は わたしたちの 罪 を つぐない、神 様 の ご
す
けい かく
つみ
じょう じゅ
一方、イエス様の 弟子たちは、彼を 見捨ててし
計 画 である、わたしたちの 罪 の ゆるしを 成 就
まいました。自分たちも ろうやに 入れられるかも
しました。それによって、わたしたちが いつの日
しれないと おそれたからです。イエス様の 最 も
か、永遠に 神様と 共に 暮らせるように なるため
親しい 友人であった ペテロでさえも、人に たず
です。
じ ぶん
い
さま
した
ゆう じん
ひ
もっと
えいえん
ひと
とき
じ ぶん
かれ
し
しゅちょう
ねられた時に、自分は 彼を 知らないと 主 張しま
さま
じ ぶん
あい
もの
み
かみさま
さま
とも
じゅう じ
く
か
あと
かれ
し
した。イエス様は、ご自分の 愛する 者たちに 見
イエス様 が 十 字 架 に かけられた後、彼 は 死
捨てられてしまったのです。
んだので、みんな、イエス様 に 再 び 会 えるとは
す
さま
さま
ふたた
おも
よ
あ
さま
ゆう じん
思 っていませんでした。イエス様 の 友 人 たちも
ひと
あい
ピラトは、イエス様が 良い 人だと わかったの
かな
愛 する人たちも、ものすごく 悲 しんでいました。
ゆうざい
お
で、有罪に したくは ありませんでした。けれども、
けれども、まもなくして おどろくことが 起こりま
人々に 対して 大きな 力 を 持っていた ユダヤ人
した!
ひとびと
たい
おお
さい し
ちから
も
じん
まんぞく
おも
の 祭司たちを 満足させたいとも 思いました。そ
けっきょく
さい し
まんぞく
みっ か
ご
さま
じゅう じ
か
れで 結 局、ユダヤの 祭司たちを 満足させるため
三日後、つまり イエス様が 十 字架に かけられ
に、イエス様を はりつけにするという 判決を 下
た後の 最初の 日曜日の ことです。イエス様の 友
してしまったのです。
人、マグダラの マリヤと ヤコブの 母 マリヤと ヨ
さま
さま
はんけつ
し
くだ
あと
さいしょ
にちよう び
じん
いた
ゆう
はは
あさ はや
とき
さま
かな
ハンナと サロメが 朝 早 く、悲 しみながら、イエ
くる
さま
からだ
おさ
はか
で
い
イエス様は、死ぬ時 たくさんの 痛みで 苦しみ
ス様 の 体 が 納 められている お墓 に 出 かけて行
ました。むちで 打たれ、その後 くぎで 十 字架に
きました。ユダヤの 習 慣に 従 って、イエス様の
う
う
ご
つ
じゅう じ か
つみ
しゅうかん
じ しん
からだ
打ち付けられただけでは なく、罪のために ご自身
ちち
き
かん
こころ
し
とき
こう ゆ
さま
も
い
体 に ぬるための 香 料 と 香 油 を 持 って行った
いた
の 父から 切りはなされたと 感じる 心 の 痛みも
あじ
こう りょう
したが
のです。
さま
味 わいました。というのは、死 ぬ時 イエス様 は、
2
はか
ちか
く
ところが、お墓の 近くまで 来ると、
はか
い
ぐち
おも
いし
お墓の 入り口を ふさいでいた 重い 石
おんな
が わきに どけられているので、女 の
ひと
なか
人 たちは びっくりしました。中 には、
ゆき
ま
しろ
ころも
き
てん し
雪 のように 真 っ白 な 衣 を 着 た 天 使
が すわっていました。
さま
「イエス様を さがしているのでしょ
てん し
い
う。」と 天使が 言いました。「けれど
さま
し
も、イエス様 は 死 から よみがえられ
はか
なか
ました! もう お墓の 中には おられ
じ ぶん
み
ません。自分で 見てごらんなさい。」
てん し
い
さま
天 使 は 言 いました。「イエス様 は、あなたがた
さき
い
まえ
よりも 先に ガリラヤへ 行かれます。前に あなた
やくそく
い
がたに 約束されたように、そこへ 行けば、イエス
さま
あ
さいしょ
様に お会いできるでしょう。けれども、まず 最初
で
し
なに
お
に、ペテロや ほかの 弟子たちに、何が 起こった
つた
い
さま
し
かを 伝えに 行きなさい。イエス様が 死から よみ
つた
がえられたと 伝えるのです!」
おんな
ひと
じ ぶん
み
てん し
女 の 人たちは、自分たちが 見たことや 天使か
き
おお
う
ら 聞いたことで 大きな ショックを 受け、ぼうっ
はか
た
さ
と しながら、お墓 を 立 ち去 りました。すぐさま
で
し
もと
い
あさ
で
き ごと
弟子たちの元へ 行って、その朝の 出来事を こと
はな
ごとく 話しました。
で し
おんな
ひと
き
ほとんどの 弟子たちは、女 の 人 たちが 気 でも
おも
ちがったのでは ないかと 思いました。
みっ か まえ
さま
し
「わたしたちは、三 日前に イエス様が 死なれる
み
で
し
ひとり
い
のを 見たんだ。」 弟子たちの 一人が 言いました。
かれ
じゅう じ
か
い
「彼 は 十 字 架 に かけられた。生 きているはず
ひとり
しん
なんて、ないだろう?」 もう一人も、信じられな
い
いといった ようすで 言いました。
3
い
こと ば
で
こた
けれども ペテロは 言 いました。「でも、もし
ペテロは 言 葉 も 出 なくて、答 えられませんで
彼 女 たちが 言 っていることが 本 当 だとしたら?
した。ついに、ヨハネも 勇 気 を ふりしぼって
わたしが ようすを 見てこよう!」
お墓 の 中 に 入 りました。二 人の 弟 子 たちは、
かの じょ
い
ほん とう
ゆう き
み
はか
なか
はい
ふたり
から
い
い
はし
し
み
おどろきで 空 の お墓 を 見 つめるばかりです。
おんな
「ぼくも いっしょに 行くよ。」と ヨハネが 言い
はか
はか
で
ひと
い
ほん とう
( 女 の 人 たちが 言 ってい た こ と は、 本 当 な の
い
さま
ました。ヨハネと ペテロは お墓に 走って行きま
か? イエス様 は、もう ここには おられない。
したが、ヨハネは ペテロよりも 足が 速かったの
本 当 に よみがえったのかも!) そう 二人は 思
で、先に お墓に 着きました。でも、中に 入るの
いました。
あし
さき
はか
はや
つ
なか
はか
そと
ほん とう
はい
た
が こわかったので お墓の 外に 立っていると、ペ
お
つ
なか
はい
ふたり
ひ
ご
ご
さま
ふたり
おも
で
し
テロも 追い付いて、すぐさま 中に 入りました。
その日の 午後、イエス様 は もう二 人の 弟 子た
すると、お墓 の 中 は 空 で、イエス様 の 体 を 包
ちにも 現 れました。クレオパと クレオパの 友
んであった 亜麻布だけが、イエス様の 体 が 置か
人 が、エマオという 村 へ 向 かって 歩 いていた
れていた 石台の 上に 残されていました。
時 です。二 人は、イエス様 が 十 字 架 に かけら
はか
あ
いしだい
なか
から
ま ぬの
うえ
さま
さま
からだ
からだ
つつ
あらわ
お
じん
のこ
さま
はか
ゆう
とき
むら
ふたり
む
さま
かれ
からだ
ある
じゅう じ
か
き
れたことと、彼 の 体 が 消 えて なくなったこと
そと
はな
さま
「イエス様は どこだい?」 お墓の 外から ヨハ
について、話 していました。そこへ イエス様 が
ネが 問いかけました。
現 れ、二人と いっしょに 歩いて行きましたが、
と
あらわ
4
ふたり
ある
い
ふたり
さま
二人は それが イエス様
き
づ
だとは 気 付 きませんで
した。
ゆう がた
ふたり
夕方になって、二人は
み
し
ひと
こ の「 見 知 ら ぬ 人 」 を
ゆうしょく
まね
夕 食 に 招 きました。イ
さま
と
エス様が パンを 取 って
はん ぶん
さ
半 分 に 割 くと、それを
しゅくふく
ご
き
祝 福 し、その後 消 えて
とき
し ま い ま し た。 そ の 時
ふたり
やっと 二 人は、それが
さま
き
づ
イエス様 だと 気 付 いた
のでした!
ふたり
で し
いそ
さま
あと
にち かん
ち じょう
二人の 弟子たちは 急いで エルサレムへ もどり、
イエス様 は よみがえった後、40 日 間 地 上 に
何が 起こったかを ほかの 人たちに 話しました。
とどまり、500 人以 上もの 人が 彼を 見ました。
けれども、ほかの 弟子たちは、この 二人の 話 も
イエス様 は 弟 子 たちと いっしょに 時 間 を 過 ご
信じませんでした。
し、彼らを はげまし、また、彼が 天国に もどっ
なに
お
ひと
で
はな
し
ふたり
にん い じょう
はなし
さま
しん
ご
さま
で
ひと
し
かれ
み
じ かん
かれ
かれ
す
てんごく
あと
へ
や
ぜん いん
た後は どのような ミニストリーを するようにな
まえ
せつ めい
あいだ
さま
かず おお
その後、イエス様 は 部 屋 にいる 全 員 の 前 に
るのか 説 明 しました。その 間、イエス様 は 数 多
現 れました。そして やっと、みんな 信じたのです。
くの おどろくべきことを することが できまし
弟 子 たちは みんな、イエス様 が 生 きているのを
た。 急 に 現 れたり 消えたりすることもです。
あらわ
で
み
しん
し
さま
い
きゅう
よろこ
見て、ものすごく 喜 びました。
5
あらわ
き
にちかん
す
さま
ち じょう
さ
さま
じゅう じ
か
うえ
し
40 日間が 過ぎると、イエス様は 地 上を 去り、
「イエス様、あなたが 十 字架の 上 で 死 なれ、
天の 父の 元へと もどって行きました。
わたしの 罪のために つぐないを してくださった
てん
ちち
もと
い
かみ さま
ひとり
むす こ
つみ
かみさま
あい
けいけん
こと、それによって、わたしが 神様の 愛を 経験
さま
てん ごく
えい えん
く
神 様 は、たった一 人の 息 子 である イエス様を
し、天 国 で 永 遠 に あなたと いっしょに 暮 らす
この 地 上へ 送り出すほど、あなたを 愛してくだ
ことが できるように なることを 感謝します。ど
さいました。それは、あなたが 罪を ゆるされて、
うぞ、わたしの 心 の 中 に 来 て、いつも わたし
天 国 で 永 遠 に 神 様 と いっしょに 暮 らすことが
と いっしょに いてください。わたしが 良 い 子
できるように なるためです(ヨハネによる 福 音
で いて あなたの そばに とどまれるように 助
書 3:16)。では ここで、自分の 人生に イエス様
けてください。そして、周 りの 人 たちに 対 して
を 受け入れるために あなたが 祈れる 簡単な 祈
親 切 で やさしく なれるように 教 えてください。
りを 紹 介しましょう。
アァメン。
ち じょう
おく
だ
あい
かんしゃ
つみ
てん ごく
えい えん
かみ さま
こころ
く
じ ぶん
う
い
じんせい
いの
こ
たす
さま
かんたん
き
よ
ふく いん
しょ
なか
まわ
いの
しん せつ
しょうかい
文:サムエル・キーティング、聖書の記録に基づいて 絵:ゼブ
Copyright © 2011 年、ファミリーインターナショナル
"The Story of Easter"--Japanese
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ひと
おし
たい
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