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平成28年度 第1回 食のみやこ戦略チーム会議
日時 平成28年5月20日(金)
午後1時30分~3時
場所 県立図書館大研修室
1.開
会
2.チーム長あいさつ
3.検討議題
(1)「品目別トップブランド戦略の方向性」
(2)「新たなブランディングの可能性」
(3)「首都圏への販路開拓」
4.閉
会
1
本日の御出席者
所属
職名
氏名
株式会社はなふさ
代表取締役
花房 稔
鳥取県漁業協同組合
賀露支所長
兼販売部長
船本 明彦
一般財団法人日本きのこセンター
参与
下田 秀一
全国農業協同組合連合会鳥取県本部
副本部長
小谷 寛
鳥取中央農業協同組合
営農企画部長
横川 芳博
鳥取西部農業協同組合
営農部次長
加藤 誉正
鳥取県農業協同組合中央会
農政営農部長
増尾 哲也
東京農業大学
客員教授
石山 徹
(敬称略)
2
食のみやこ戦略チーム構成
 本県農林水産物のトップブランディング戦略を構築・推進するなど、生産者所得の
向上を目指す(H27.5チーム設置)
食のみやこ戦略チーム
チーム長:統轄監
副チーム長:農林水産部長
事務局:とっとり農業戦略課
Ⅰ 県産品のトップブランディング戦略を構築・推進
目標
認知度向上による販売額増加
(品目別での生産から販売まで一貫したブランディング戦略の構築と国内外への戦略的情報発信)
① 鳥取和牛WG(県和牛振興戦略会議)
② 松葉がにWG(県産魚PR推進協議会)
③ きのこWG(原木しいたけブランド化促進協議会)
④ 梨(新甘泉)WG(梨新品種ブランド化プロジェクト会議・果樹生産指導協議会(なし部会))
他、米(きぬむすめ)、柿(輝太郎)、野菜(きらきらみどり、らっきょう等)、紅ズワイガニ・とろはた・岩ガキ(夏輝)等
【各組織を活用し、品目毎でWGを設置】
Ⅱ とっとりフードバレー戦略の推進
(県産品の県内外への販路開拓)
目標
農林水産物等の年間輸出額を倍増
(現4.5億円→9億円(H33))
Ⅲ 産地力(生産力)の強化
(※別途「食のみやこ・やらいや農林水産業PT」で検討)
(「鳥取県農業活力増進プラン」、「とっとり森と緑の産業ビジョン」、「豊かな海づくりプロジェクト」の推進)
3
平成27年度の主な動き・成果
○ 27年度にはPT会議を2回開催し、品目別でのトップブランド戦略を検討。
○ 併せて品目別WGを設置し、ブランド戦略推進に向けた各種取組を推進(必
要な予算化含め)。
• 特選とっとり松葉がに「五輝星」が誕生
• 「鳥取茸王ブランド」体系を決定
(松葉がに販売単価:(H26)2,090千円/㎏→(H27)2,371千円/㎏)
プレミアム規格:「鳥取茸王金ラベル」、準プレミアム規格:「鳥取茸王銀ラベル」
東京築地市場のシーズン初値(13,000円/㎏)で高評価
• 「鳥取県産きぬむすめ」が食味ランキング3年連続「特A」を取得
• 「百合白清2」など高能力種雄牛の和子牛が高値取引
• 「鳥取砂丘らっきょう(生)」「ふくべ砂丘らっきょう(生)」がGI認定
• 梨「新甘泉」販売単価が史上最高値
(新甘泉販売単価:(H26)488円/㎏→(H27)524円/㎏)
• 柿「輝太郎」「花御所柿」が千疋屋で取扱い開始
4
ブランド戦略「鳥取和牛(和牛WG)」
宮城全共後を見据えたトップブランド化の取組
平成27年度
<現状と課題>
●「白鵬85の3」「百合白清2」
の子牛せり頭数の増加
44頭(H24)⇒ 265頭(H27)
・県内子牛セリ価格が高騰
特に雌子牛価格は全国トップ
4月期県平均879千円
(全国平均752千円)
・子牛価格高騰により県内保留
が困難(県内保留率35%)
平成28年度
●ワンランク上の肉質が期待される「白鵬85の3」
「百合白清2」の繁殖雌牛・肥育牛の確保
H29年9月
・優良繁殖雌牛の増頭、地域内保留対策
(「白鵬85の3」「百合白清2」などの優良繁殖雌牛を200頭増頭)
・肥育素牛県内緊急確保対策
(H30~31年度出荷牛を800頭以上確保)
宮
城
全
共
●鳥取和牛オレイン55認定基準
変更の検討
●鳥取和牛のブランドイメージアップ
5等級
4等級
3等級
2等級
1等級
・ブランドロゴマーク、とりモーのリニューアル
・高級感のあるパンフレット、のぼりなどの販促
資材の作成
・「鳥取和牛」を使ったおもてなしに取り組む旅館
の仲居さんなどを鳥取和牛マイスターに養成
300頭(H24)⇒ 427頭(H27)
●鳥取和牛の上物率(肉質4等級
以上)の増加
54.2%(H24)⇒ 73.8%(H27)
・「鳥取和牛オレイン55」の
さらなるハイブランド化
平成30年度
トップブランド化に向けた準備
・より高級感のあるブランド牛肉とするため、
認定基準を肉質等級3等級以上から4等級以上へ
●鳥取和牛オレイン55認定頭数
の増加
平成29年度
●卸業者による県内外の飲食店の販路拡大
・「鳥取和牛」を大消費地で販路拡大
鳥
取
和
牛
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5
5
「鳥取和牛」を
ワンランク上の
ブランドとする
きっかけ
白鵬85の3、
百合白清2で
優秀な成績を
獲得
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を
○大都市圏高級レストラン等での販路・認知の拡大
・フランスレストランウィーク2016(9/24~10/9)
・レストランシェフ、百貨店バイヤーの招聘(県フェア展開)
○ブランド化、販路拡大に向けたPR
・鳥取和牛PR動画の活用
・「白鵬85の3」などの肥育牛の
本格出荷により上物率向上
・首都圏、関西圏での需要拡大
ブランド戦略「松葉がに(かにWG)」
○平成27年度漁期から「特選とっとり松葉がに五輝星」をトップブランド化
⇒11月7日の初競りでは全国最高値の70万円で競り落とされて全国的に話題
となり、鳥取県産松葉がにのPRとブランド力向上に大きく貢献
【「特選とっとり松葉がに五輝星」の平成27年漁期の水揚げ結果】
■水揚げ枚数:174枚、水揚げ金額:4,847,000円
■初セリ時の最高価格70万円を除く値幅は8,000円~65,000円、平均単価は27,857円
【ズワイガニ全体の平成27年漁期の水揚げ状況】
■水揚金額は21億9千万円で、統計がある昭和39年以降で平成19年(23億6千万円)に次ぐ金額
■平均単価は2,371円/kgで、前年(2,090円/kg)比113%
○漁業者からは、五輝星が想定より少なかったとの声もある
【目利き人との意見交換結果】
<状況>
・これまであった国産か否かとの問い合わせが、鳥取県産か否かに変わったことから、
トップブランド
五輝星のブランド化は良かったと思われる。
基準
・5つのトップブランド基準に基づき、「目利き人」が選別を厳格に行った。
<迷った点>
・色合い、身入り、親爪の折れ ※1.4㎏以上の立派なカニでも色合いが悪いものは外した。
①大きさ(甲幅13.5㎝以上)
②重さ(生重1.2kg以上)
③形状(脚がそろっている)
④色合い(鮮やかな色合い)
⑤身入り(身がぎっしり詰まっている)
⇒今後、仲買の意見も聞いた上で、色合い、身入りについて協議し、共通認識の下で次期漁期に取り組む。
○五輝星を活用した高級ブランドイメージの醸成により、松葉がに全体の価格底上げを図る
■ウェルカニキャンペーンと連携した「松葉がに」のアピール(観光客の県内誘致)
■首都圏や関西圏の百貨店の外商販売・フェア等の開催(日本橋三越、阪神百貨店、名古屋高島屋等)
■首都圏における実食イベントを通じた消費者へのアピール
■テレビなどのマスコミを通じた情報発信、かにのPR冊子を使った県内外への情報発信
6
ブランド戦略「米(米WG)」
鳥取県産きぬむすめブランド化推進協議会 設立(H28.2.9)
構成機関
JA鳥取いなば、JA鳥取中央、JA鳥取西部、JA全農とっとり、(株)鳥取県食、
全農パールライス㈱、みずほ米穀㈱、鳥取県(販路拡大・輸出促進課、生産振興課)
H28年からこだわりブランド米の取組開始
【生産対策】
きぬむすめマイスター
○地域にあった食味・品質向上技術を検証
し、広く普及
今
後
の
取
組
・良食味のきぬむすめ生産農家等をマイスターとして
委嘱し、篤農技術の迅速な普及
⇒過去のきぬむすめコンテスト上位入賞者を
中心に5月末に委嘱予定(各JA2~3名程度)
おいしさの見える化
○携帯型食味計により、収穫前にほ場
でも品質(タンパク含量)チェック
・農家ごとのきめ細かな指導に威力を
発揮し、栽培農家もやる気アップ
⇒各JAに1台配置し、収穫前から活用
食べておいしい「きぬむすめ」
【販売対策】
こだわりのブランド米
○栽培・品質基準を満たす良食味米の販売
・良食味米としてのブランド化
⇒高級百貨店等への売り込み等
・「きぬむすめ」全体のイメージアップ(プレミアム米を核に底上げ)
・県内消費者等への認知度向上と消費拡大
○高級百貨店等のニーズに合わせた商品開発
・安全・安心な高品質米(県特栽、粒の均一化)の厳選
・百貨店バイヤー等のアドバイス(ニーズ)に基づく商品づくり
⇒食味値、粒径、栽培方法(特栽)、パッケージデザイン等
・高級料理店等へのメニュー化の提案、県フェアの開催
○弁当デリバリーサービスやメディアを活用した知名度向上
・商品開発や販促活動のメディア露出に向けた働きかけ
・企業向高級弁当パッケージでのPR
⇒ネットを活用し全国展開する宅配弁当企業と連携したオリジナル弁当の開発・販売
買ってうれしい「きぬむすめ」
3年連続特A評価にふさわしい「鳥取県産きぬむすめ」
食味値85以上を目指し取組強化!
7
ブランド戦略「梨 新甘泉(梨WG)」
全国注目度No.1の新品種
「新甘泉」
これまでの取組と成果
○需要に応える高品質・安定生産対策
①糖度13度を保障する検査可能な選果場の整備
⇒県内6選果場による糖度検査可能な選果体制が確立
②「新甘泉」「ジョイント仕立て」「低コスト網掛け」ニューモデル園の実証・推進
③高率の補助事業で「新甘泉」への新改植を強力に支援
⇒ 栽培面積 76ha(H26)⇒89ha(H27)に増加
○販売・PR対策
①とっとり県民の日の給食メニューで小中学生約5,000名に「新甘泉」を提供
②JR東京駅でPRイベント「「新甘泉」お披露目記者発表」を開催
③京橋千疋屋4店舗で青果、オリジナルデザートを販売
「50年に1度の大ヒット」と言われる梨新品種『新甘泉』
④都内9店舗のレストラン、カフェで「新甘泉」メニューを提供
⇒ 過去最高の販売単価 524円/kg を達成!
高品質果実の安定生産に向け、栽培面積を120haへ!
今年度の新たな取組
○需要に応える高品質・安定生産対策
①産地の再興と新たな担い手の確保に向けて「スーパー梨団地」の整備を支援
⇒JA鳥取中央が湯梨浜町の既存果樹団地に1ha弱のモデル団地を整備予定(H28冬)
⇒JAが整備した果樹園に、新規就農者や退職就農者など新規の多様な生産者に入植
してもらい、新しい産地づくりを進める
⇒整備する団地の候補として、県内既存の果樹団地にある廃園等をリノベーションして
活用できないか検討を行う
②早期多収に優れる「ジョイント仕立て」専用大苗の育成を支援
⇒ジョイント仕立ての面積を毎年3haずつ拡大することを目標に、必要な苗木本数
約5,000本/年を育成するための体制を整備
○販売・PR対策
①首都圏の情報・報道番組等のテレビ露出による「新甘泉」素材そのものの
特徴・魅力をPR
②京橋千疋屋での取扱定番化に向け、産地と連携した販促活動の強化
⇒ 生産量を早期拡大し、鳥取の梨の新たな「顔」に!
8
ブランド戦略「原木しいたけ115号(きのこWG)」
【これまでの取組状況】
○ 「とっとり115」 のブランド別出荷実績
区 分
プレミアム規格
生 準プレミアム規格
レギュラー規格
乾
名 称
鳥取茸王 金ラベル
鳥取茸王 銀ラベル
とっとり115
とっとり115
主な規格内容
傘径:8cm以上、厚さ:3cm以上
傘径:8cm以上、厚さ:2.5cm以上
傘径:5cm以上
特小厚以上
H27販売実績
104kg
9kg
1,180kg
共選出荷中
旧茸王(H7)
222kg
-
466kg
-
東京築地市場のシーズン初値
13,000円/kgで高評価
※「のとてまり」H27生産量:14,847㎏(プレミアム655㎏、レギュラー14,192㎏)
○ 「とっとり115の日」 の制定(1月15日)
※「とっとり115月間」1月15日~2月15日→ 県内料理店26店舗と連携し、原木しいたけ料理企画 「とっとり115フェア」 開催
○ 出荷に向けた体制づくり ・各JAで生産者登録(43名)、出荷説明会開催(2回)
○ 生産者拡大に向けた技術指導
・新規生産者対象研修会(18名)、ハウス・ほだ場巡回指導(25名)を実施
マルイ:580円/個
【今後の取組】
○ 生産量の確保対策をさらに強化
・「鳥取茸王」生産希望者へのハウス新築、原木、種菌等への支援
・乾し主体の既存生産者に対する鳥取茸王出荷参入への働きかけ
・レギュラー品が主体となっている生産者の意識改革と技術向上対策
出荷目標 H27 1.3t → H28 2.5t ※「のとてまり」の躍進例を目標
○ 生産技術の習得
ハウス等の施設整備支援と良品生産のための技術指導(ハウス栽培基礎指導、先進地視察等)
○ 原木の確保対策
原木の安定供給に向けて、原木搬出低コスト化の効果検証と関係者によるその対策検討
○ 「鳥取115」 の販売促進プロモーション等
・「とっとり115月間」での県内外への情報発信、メディアへの積極的な露出
⇒「原木しいたけブランド化促進協議会」を核とした情報発信(県内外での試食・販売、PR資材作成等を業務委託)
・有力小売業者(百貨店等)への売り込み強化
・集荷、選別、出荷体制の強化(東・中・西部に集出荷拠点を設置) 等
9
GI(地理的表示保護制度)県内初認証
地理的表示法施行(平成27年6月1日)
登録番号11 鳥取砂丘らっきょう(生)
ふくべ砂丘らっきょう(生)
登録日
平成28年3月10日
■JAいなばの取組
出荷パッケージ変更、チラシ・パネル・販促用ポスター・のぼり作成、集荷場への看板設置、HPでの周知、メディアを利用した
PR、新聞等への広告掲載、商品力アップのための技術研修会開催、販売対策会議(5/16)で市場関係者への制度周知
初出荷式(5/23)でのPR など
背景
●ブランド価値向上には
明確な差別化が必要
●ブランド価値向上に加え
ブランドを守る取組が必要
●より魅力ある産地への
進化が必要
GI登録
(国のお墨付き)
■県内の取組状況
日南トマト・・・平成28年3月末に申請済
大栄すいか、大山ブロッコリー・・・準備中
■今後の候補
鳥取和牛、花御所柿など
展開
◎ブランド価値向上による販売単価アップ
◎他産地との明確な差別化⇒ブランド価値向上
◎生産意欲の向上(面積増、後継者)⇒産地力強化
◎食のみやこ鳥取県のブランド化の起爆剤
第2、第3の登録が続くことで、
確固たる「食のみやこ鳥取県」
を構築
10
あんしん・安全 魅力的なとっとりの食
健康志向派をターゲットとした
付加価値『GABA(ギャバ)』米の生産・販売
JA鳥取西部の取組
乳温認証
○GABA米の加工生成に向け
①GABA米取引事業者(5/16)、サタケ(5/23)訪問
②JA管内市町村への説明(6/中旬) 等を検討中
・GABA生成装置はサタケの独自技術
・その機械導入を検討中
⇒県も9月補正予算を視野に支援を検討
GABAとは
アミノ酸の一種である「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」のこと
で、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質
期待されるGABAの効能
○血圧を下げる
○肝臓の働きを高める
○中性脂肪を抑える
○神経を鎮める
米に含まれるGABA量(100g当たり)
○白米:1mg
○玄米:3mg
○胚芽米:2.5mg
○発芽玄米:10mg
健康志向をうたった付加価値米
○金芽米(東洋ライス)
○巨大胚芽米(岡山県)
大山乳業独自認証制度の導入
○発芽玄米(ファンケル)
無洗米(白米)の機能性表示食品が販売開始(サタケ 等)
「記録による品質管理」
・農場での生乳保管温度の記録による
事故防止
・搾乳器具の洗浄不良の早期発見
環境認証
「フードディフェンス、衛生管理の徹底」
・生乳処理室の隔離、施錠による
意図的な生乳汚染の防止
・環境から生乳への臭気の移行防止
品質認証
「出荷生乳の成分と乳質の確保」
・乳成分の測定(乳脂肪分、無脂固形分)
・衛生的乳質の測定(細菌数、体細胞数)
独
自
認
証
で
目
指
す
取
組
現
在
の
取
組
【独自認証導入の効果】
・導入農家は、認証マークを牛舎内外に表示し、安全・安心
な生乳生産をアピール
・県内全酪農家参加により、安全管理や更なる高品質生乳
の確保が可能
<例>
独自認証制度に関する生協等での勉強会、機関誌への
掲載などにより、「生乳の安全・安心」をアピール
【今後の計画】
・6月~認証委員会開催、モデル農場の選定、先進地視察等
11
を実施
国 立 研 究 開 発 法 人
農業・食品産業技術総合研究機構
鳥取県におけるナシ研究の連携拠点の設置
鳥取県園芸試験場に、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構のナシ育種研究の連携拠点を設置し、
ここで新品種候補系統の病害抵抗性等に関する評価試験を実施することで、我が国のナシの新品種開発を加速する。
鳥取県
国立研究開発法人
西日本・日本海側地域最大のナシの産地
農業・食品産業技術総合研究機構
果樹研究所
鳥取県園芸試験場
(茨城県つくば市)
果樹研究室
・鳥取県オリジナルのナシ新品種の開発等
・我が国最大のナシの産地である関
東・東山地域において、全国のナシ産
地を対象とした新品種を開発
[夏さやか(青ナシ)]
農業・食品産業技術総合研究機構ナシ育種研究鳥取拠点
(仮称)の新設(平成29年度予定)
・つくばよりも鳥取県で実施することが効率的な、
ナシ新品種候補系統の病害抵抗性等に関する評
価試験について、鳥取県園芸試験場の圃場等を
活用して実施
連
携
共同
研究
・ゲノム研究など他分野の研究成果も
活用して、ナシの新品種開発の基盤と
なる研究も実施
・研究者の
派遣
・つくばで
交配した
実生を鳥
取拠点で
定植
[ 甘太 ]
[DNAマーカー選抜]
鳥取大学農学部
鳥取県園芸試験場
・アジア梨遺伝資源銀行における豊富な遺伝資源の評価と活用
出典:政府まち・ひと・しごと創生本部
資料(平成28年3月22日)
全国に適応するナシの新品種開発の加速
鳥取大学
12
鳥取拠点から生まれる次世代「梨新品種」
○開発要望の強い新品種(鳥取県内の例)
 早生を主体とした黒星病抵抗性品種(8月上・中旬の盆前の時期に出荷可能な品種が手薄)
 気候温暖化への対応(昨今の温暖化への対応を視野に入れる必要がある)
 輸出に適した日持ち性の確保(国内販売に比べ出荷から販売までの間の時間がかかる)
例:鳥取県内の梨生産における手薄な時期のイメージ(赤○囲み)
13
首都圏販路開拓の強化
今年度の取組
○京橋千疋屋との連携
①すいか(倉吉極実、6月上旬~)→新甘泉(8月下旬~)→二十世紀梨(9月上旬~)→輝太郎(9月下旬~)
→西条柿あんぽ(10月下旬~)→花御所柿(12月上旬~)→王秋梨(1月~)といった、旬の時期をリレーして
鳥取県産の果物を取り扱っていただくようアプローチ
②京橋千疋屋バイヤーを招聘し、花御所柿や西条柿あんぽ、王秋梨の28年度出荷に関する商談を予定
京橋千疋屋での新甘泉の青果、
③京橋千疋屋の意向を確認した上、銀座千疋屋、千疋屋総本店についてもアプローチしていく
○きぬむすめのブランド化
①百貨店等へのアプローチ
⇒食味値、粒径、栽培方法(特栽)、パッケージデザインなど百貨店等のニーズを確認
②高級料理店等での取組
鳥取和牛オレイン55、鳥取茸王、きらきらみどり等鳥取ブランド食材による料理と併せたメニュー化の提案
⇒鳥取県フェアの開催
■レストランひらまつ[西麻布(東京)](7月)
使用食材:鳥取和牛オレイン55、とっとりジビエ夏鹿 等
■レストランロゼット[丸の内(東京)](H29.2月) 使用食材:鳥取和牛、大山ルビー、松葉がに、寒鰆 等
オリジナルデザートの販売
(27.9.9~9.15)
京橋千疋屋での柿の販売
(輝太郎、花御所)
○東京アンテナショップでの取組(各品目のスポットPR⇒各品目のリレーPRへ)
①らっきょう、すいか、梨、柿、きぬむすめ、鳥取和牛オレイン55等の生鮮品の旬の時期での試食・販売
キャンペーンの周年実施
②2階催事スペースでのイベント開催とレストランでの料理提供
○メデイア等による情報発信
①「フランスレストランウィーク2016」(9月頃)での首都圏等のフレンチレストランでの県産食材の活用
⇒鳥取和牛、紅ズワイガニ、ジビエ、旬の野菜・果物等を提案
②ネットを活用し全国展開する宅配弁当企業と連携したオリジナル弁当の開発・販売
⇒きぬむすめをはじめとした県産食材の活用・有名シェフとのコラボなどを検討
③東急沿線エリアのCATVでの鳥取県産品のテレビショッピングの放映(8月に鳥取県特集を開催)
⇒梨(新甘泉)を中心として、海産物や加工食品等を紹介
④伊勢丹新宿本店と連携した趣向を凝らした物産展の開催
アンテナショップでのプロモーション
五輝星発表セレモニー
チーム運営スケジュール(28年度)
時期
5月20日
13:30~15:00
県立図書館
5月-
9月
10月-
12月
内容
○第1回チーム会議
[民間有識者を含めた全体会]
・第1回会議では、「品目別トップブランド戦略」「新たなブランディング戦略の可能性」「首都圏へ
の販路開拓」にかかる取組促進に向けた課題整理を中心に議論
○各WGの開催
・品目別ブランド戦略、販路開拓についてWG設置・運営
○第2回チーム会議
WG
随時
開催
[中間点検]
・各WGの意見中間集約、必要な予算化(28年度補正予算)
○各WGの開催
・品目別ブランド戦略、販路開拓についてWG設置・運営
○第3回チーム会議
可能な
ものから
事業実施
[総括]
・各WGの意見最終集約、必要な予算化(29年度当初予算)
15
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