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山 口 県 警 察 本 部

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山 口 県 警 察 本 部
平成26年(2014年)版
山 口 県 警 察 本 部
も く じ
・
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・
・
はじめに
全国の刑法犯少年は10年連続減少
山口県の刑法犯少年は7年連続減少
刑法犯少年は全国で26番目
全刑法犯に占める少年の割合は4人に1人
凶悪犯・粗暴犯が増加
刑法犯少年の約6割は窃盗犯
初発型非行の占める割合が増加
窃盗犯の約6割が万引き
万引きの約8割が中学生・高校生
自転車を盗む行為は減少
オートバイを盗む行為の約7割が15、16歳
刑法犯少年の約7割が中学生・高校生
刑法犯少年の約4割が15、16歳
非行の約6割は昼から宵
再非行率が上昇
女子の非行の約8割が窃盗
特別法犯少年が大幅に増加
中学生・高校生が増加
薬物乱用少年の検挙・補導なし
不良行為少年の約6割が中学生・高校生
校内暴力事件の取扱件数が大幅に増加
家出少年の約5割が中学生
福祉犯被害少年の約7割が中学生・高校生
ネット利用トラブルが年々増加
児童虐待の取扱いが減少
少年の刑法犯被害が増加
少年を暴力団から守ろう
地域と歩む少年警察ボランティア
活躍中!少年安全サポーター
Let’s チャレンジ! 少年リーダーズ
平成25年中の主要検挙・補導事例(山口県)
〃 (全 国)
警察署別非行少年検挙・補導状況
少年相談は少年サポートセンターへ
県下の相談窓口 ヤングテレホン
おわりに
表紙のイラスト及び文中のカットは、
周南警察署 田 中 希
が作成しました。
1
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3
4
5
6
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8
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31
32
33
34
35
36
37
は じ め に
平成25年中の少年非行情勢
平成25年中における少年非行情勢は、刑法犯少年の検挙・補導人員が全
国では10年連続、県内においても7年連続で減少しました。
また、特別法犯少年については、全国では2年連続で減少したものの、県
内においては大幅に増加しています。
少年の非行情勢は減少傾向にあるものの、再非行率の上昇や非行の低年齢
化の傾向が認められ、また、学校のいじめ問題が大きな社会問題となるな
ど、少年の非行防止と被害防止の両面で引き続き厳しい状況にあります。
刑法犯で検挙された犯罪少年の人員・人口の推移(山口県)
(人)
(万人)
25
検 6,000
少年人口
5,000
挙
4,000
人
20
年
第2のピーク
(S40)
↓
第1のピーク
↓(S26)
15
第3のピーク
↓(S58)
3,000
2,000
10
少年人口
員 1,000
↑
第4のピーク
(H10)
検挙人員
5
0
0
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
46
48
50
52
54
56
58
60
62
元
3
5
7
9
11
13
15
17
19
21
23
25
(注1)検挙人員は、交通業過を除く刑法犯(昭和40年以前は盗品等に関する罪、住居侵入等を除く。)で検挙した
14歳から19歳までの少年
(注2) 少年人口は、14歳から19歳までの少年
この資料の用語の説明
犯 罪 少 年
触 法 少 年
刑 法 犯 少 年
∼
∼
∼
検挙・補導人員
∼
凶悪犯・粗暴犯
∼
初 発 型 非 行
特別法犯少年
∼
∼
ぐ 犯 少 年
不良行為少年
∼
∼
被 害 少 年
∼
少
罪を犯した14歳以上20歳未満の少年
刑罰法令に触れる行為をした14歳未満の少年
犯罪・触法少年のうち、刑法に規定する罪(道路上の交通事故に係る
「危険運転致死傷」及び「業務上過失致死傷等」を除く。)で検挙・補
導された少年
検挙人員(警察において検挙した事件の被疑者数)、補導人員(警察
で触法少年として補導した人員)
凶悪犯(殺人、強盗、放火、強姦)、粗暴犯(凶器準備集合、暴行・
傷害、脅迫、恐喝)
万引き、自転車盗、オートバイ盗、占有離脱物横領の総称
犯罪・触法少年のうち、刑法以外の法令(交通関係法令を除く。)で
検挙・補導された少年
性格、行状又は環境から判断し、将来罪を犯すおそれのある少年
飲酒、喫煙、深夜はいかいなど自己又は他人の徳性を害する行為をし
ている少年
犯罪その他少年の健全育成を阻害する行為により被害を受けた少年
※ 本資料中の図表による構成比については、四捨五入の関係で合計数値と内訳の数値の計が一致しない場合がある。
-1-
人
口
全国の刑法犯少年は10年連続減少
平成25年中に、全国で殺人、傷害、窃盗などの刑法犯により検挙・補導
した刑法犯少年は6万9,061人(前年比10,332人:13.0%減)で、10年
連続して減少しています。
また、覚せい剤やシンナー、軽犯
罪法、銃刀法などの特別法犯により
検挙・補導した少年は6,771人
(前年比883人:11.5%減)と、2年連
続で減少しています。
150
平
成 125
15
年
を 100
100
と
し 75
た
指
50
数
特別法犯少年
刑法犯少年
25
年
23年
24年
25年
刑 法 犯 少 年 ( 人 ) 165,943 155,038 144,234 131,604 121,128 108,534 108,311 103,573
94,312
79,393
69,061
区分
15年
16年
17年
18年
19年
犯罪少年(人) 144,404 134,847 123,715 112,817 103,224
20年
21年
22年
90,966
90,282
85,846
77,696
65,448
56,469
触法少年(人)
21,539
20,191
20,519
18,787
17,904
17,568
18,029
17,727
16,616
13,945
12,592
特別法犯少年(人)
7,126
6,673
6,010
5,900
6,947
7,456
7,920
8,264
9,014
7,654
6,771
犯罪少年(人)
6,771
6,272
5,603
5,438
6,339
6,736
7,000
7,477
8,033
6,578
5,830
触法少年(人)
355
401
407
462
608
720
920
787
981
1076
941
−2−
山口県の刑法犯少年は7年連続減少
平成25年中に、山口県で検挙・補導した
刑法犯少年は751人で、前年に比べ153
人(16.9%)減少、特別法犯少年は88人で前
年に比べ41人(87.2%)増加しています。
平成16年以降の少年人口と刑法犯、特別
法犯少年の減少率を指数で比較した場合、少
年人口に比べ、刑法犯少年、特別法犯少年と
もに減少、特に、刑法犯少年は大幅に減少し
ています。
120
少年人口
平
成
15
年
を
100
と
し
た
指
数
100
80
60
特別法犯少年
40
刑法犯少年
20
0
区分
年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
刑法犯少年(人)
2,281 2,029 1,600 1,619 1,583 1,482 1,311 1,258
998
904
751
犯罪少年(人)
2,017 1,799 1,410 1,359 1,359 1,227 1,058 1,049
821
742
619
触法少年(人)
264
230
190
260
224
255
253
209
177
162
132
特別法犯少年(人)
119
122
109
77
91
117
113
103
61
47
88
犯罪少年(人)
117
114
103
70
83
99
90
86
45
39
77
触法少年(人)
2
8
6
7
8
18
23
17
16
8
11
少年人口(千人)
211
206
196
195
193
190
187
185
181
180
178
(注)少年人口(6∼19歳)は、平成22年10月1日付けの国勢調査に基づく推計人口
−3−
刑法犯少年は全国で26番目
平成25年中の刑法犯少年を都道府県別にみると、山口県の検挙・補導人
員(751人)は全国で多い方から26番目(前年23番目)となっています。
中国5県では、広島県2,209人、岡山県1,829人に次いで、3番目となって
います。
また、刑法犯少年を少年人口(6∼19歳)千人当たりの割合でみると、全国
平均が4.3人で、山口県は4.2人(前年比0.8人減)となっています。
全国及び中国5県の刑法犯少年検挙・補導状況
区分
県別
刑法犯少年(人)
犯罪少年
触法少年
計
少年人口
少年人口千人当たり
(単位:千人)
の刑法犯少年(人)
広 島
1,579
630
2,209
368
6.0
岡 山
1,412
417
1,829
254
7.2
山 口
619
132
751
178
4.2
鳥 取
271
51
322
76
4.2
島 根
263
76
339
90
3.8
計
4,144
1,306
5,450
966
5.6
全 国
56,469
12,592
69,061
16,082
4.3
(注)少年人口(6∼19歳)は、平成22年10月1日付けの国勢調査に基づく推計人口
−4−
全刑法犯に占める少年の割合は4人に1人
山口県の成人を含めた刑法犯検挙・補導人員は3,043人で、このうち
少年が751人となっており、全体の24.7%(前年比2.2%減)を占めて
います。
全国の少年の占める割合は25.1
刑法犯検挙・補導人員
%(前年比1.3ポイント減)で、山口
県は、全国より0.4ポイント低くな
成 人
っています。
206,017人
全国
(74.9%)
27万
5,078
人
成 人
2,292人
山口 (75.3%)
3,043
人
少 年
少 年
69,061人 751人
(25.1%) (24.7%)
45
少
(%)
山口県
40
年
の
占
35
30
め
る
25
率
20
区分 年
山
口
全
国
全
16年
17年
18年
国
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
成人被疑者(人)
2,778
3,049
2,959
2,952
2,924
2,586
2,760
2,494
2,451
2,292
犯 罪 少 年(人)
1,799
1,410
1,359
1,359
1,227
1,058
1,049
821
742
619
占める率(%)
39.3
31.6
31.5
31.5
29.6
29.0
27.5
24.8
23.2
21.3
230
190
260
224
255
253
209
177
162
132
触法少年(人)
占める率(%)
7.6
5.9
8.1
7.1
8.0
8.9
7.0
6.6
6.2
5.4
犯罪・触法少年(人)
2,029
1,600
1,619
1,583
1,482
1,311
1,258
998
904
751
占める率(%)
42.2
34.4
35.4
34.9
33.6
33.6
31.3
28.6
26.9
24.7
成人被疑者(人)
254,180 263,273
271,433
262,353
248,786
242,606
236,774
227,935
犯 罪 少 年(人)
134,847 123,715
112,817
103,224
90,966
90,282
85,846
77,696
占める率(%)
触法少年(人)
占める率(%)
犯罪・触法少年(人)
占める率(%)
221,573 206,017
65,448
56,469
34.7
32.0
29.4
28.2
26.8
27.1
26.6
25.4
22.8
21.5
20,191
20,519
18,787
17,904
17,568
18,029
17,727
16,616
13,945
12,592
7.4
7.2
6.5
6.4
6.6
6.9
7.0
6.8
5.9
5.8
155,038 144,234
131,604
121,128
108,534
108,311
103,573
94,312
79,393
69,061
32.7
31.6
30.4
30.9
30.4
29.3
26.4
25.1
37.9
35.4
−5−
凶悪犯・粗暴犯が増加
山口県で検挙・補導した凶悪・粗暴犯少年は117人で、前年に比べ18
人(18.2%)増加しました。このうち、凶悪犯の検挙・補導人員は13人で、
前年に比べ8人増加しています。
凶悪・粗暴犯の学職別では、
中学生が47人で最も多く、次
いで有職少年29人、無職少年
恐喝
3人
(2.6%)
20人の順となっています。
凶悪・粗暴犯のうち暴行・傷
脅迫
4人
(3.4%)
害が82.9%(97人)を占めて
凶悪犯
13人
(11.1%)
傷害
います。
凶悪・粗暴犯 58人
117人 (49.6%)
暴行
39人
(33.3%)
(人)
200
凶
悪
・
粗
暴
犯
の
学
職
別
人
員
無職
有職
各校生
高校生
19年
161
20年
157
2
38
13
2
74
28
21年
114
6
43
24
22年
103
1
44
17
25
16
30
11
中学生
小学生
150
100
50
0
区分 \ 年
凶悪・粗暴犯
小学生
中学生
高校生
各校生
有 職
無 職
16年
152
1
46
42
2
33
28
17年
138
40
36
42
20
18年
153
8
49
37
2
40
17
42
40
2
55
22
−6−
23年
103
2
45
13
2
29
12
24年
99
3
34
15
2
35
10
25年
117
4
47
15
2
29
20
刑法犯少年の約6割は窃盗犯
山口県で検挙・補導した刑法犯少年751人の罪種別では、万引き、自転
車盗などの窃盗犯が469人と最も多く、全体の62.5%(前年比0.2ポイ
ント増)を占め、次いで、傷害、恐喝などの粗暴犯104人、詐欺などの知
能犯15人の順になっています。
刑法犯少年の主な特徴としては、
・ およそ7割が中学生・高校生
・ 初発型非行が約7割
・ 凶悪・粗暴犯が増加
などがあげられます。
風俗犯
2人
(0.3%)
その他
148人
(19.7%)
凶悪犯
13人
(1.7%)
刑法犯少年の 窃盗犯
罪
種
別 469人
粗暴犯
(62.5%)
751人
104人
知能犯
15人
(2.0%)
(13.8%)
刑法犯少年の検挙・補導状況
増減
区分
検挙・補導人員
平成25年
751
619
132
刑法犯少年(人)
犯罪少年(人)
触法少年(人)
増減数
平成24年
904
742
162
△
△
△
増減率
153
123
30
△
△
△
16.9
16.6
18.5
包括罪種別検挙・補導状況の推移
年 16年
区分
刑法犯少年(人) 2,029
凶 悪 犯(人)
7
粗 暴 犯(人) 145
窃 盗 犯(人) 1,284
知 能 犯(人) 137
風 俗 犯(人)
4
そ の 他(人) 452
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
1,600
15
123
976
134
6
346
1,619
12
141
976
149
12
329
1,583
8
153
937
128
2
355
1,482
3
154
946
56
5
318
1,311
10
104
862
24
9
302
1,258
5
98
868
13
6
268
998
9
94
658
15
10
212
904
5
94
563
14
6
222
751
13
104
469
15
2
148
−7−
初発型非行の占める割合が増加
本格的な非行へと深刻化していく危険性が高い「初発型非行」は496
人(前年比97人:16.4%減)で、刑法犯少年(751人)の66.0%を占めて
います。
学職別では、高校生が194
人(構成比39.1%)と最も多く、
有 職
45人
(9.1%)
次いで、中学生171人(構成
無 職
37人
(7.5%)
小学生
26人
(5.2%)
比34.5%)、有職少年45人(構
各校生
23人
(4.6%)
成比9.1%)の順になっています。
中学生、高校生が初発型
初発型非行の 中学生
171人
学 職 別 (34.5%)
496人
非行の73.6%を占
めています。
高校生
194人(39.1%)
初
占発
め型
る非
率行
の
(%)
75
70
65
60
区分 年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
初 発 型 非 行 (人)
1,406
1,083
1,035
1,031
1,028
921
897
703
593
496
万 引 き(人)
714
591
601
533
573
562
565
444
332
291
自転車盗(人)
251
170
148
167
188
135
124
93
89
81
オートバイ盗(人)
88
47
64
76
46
30
37
29
36
31
占有離脱物横領(人)
353
275
222
255
221
194
171
137
136
93
刑法犯少年に占める率
69.3
67.7
63.9
65.1
69.4
70.3
71.3
70.4
65.6
66.0
−8−
窃盗犯の約6割が万引き
刑法犯少年(751人)のうち、窃盗犯は469人で、前年に比べ94人
(16.7%)減少しました。
窃盗犯の内容をみると、万引きが291人と最も多く、窃盗の62.0%
を占め、次いで、自転車盗81人(構成比17.3%)、オートバイ盗31人
(構成比6.6%)の順となっています。
学職別では、中学生が163人(構成比34.8%)と最も多く、次いで、
高校生158人(構成比33.7%)、有職少年
66人(構成比14.1%)の順となり、
小学生
32人
(6.8%)
無 職
35人
(7.5%)
中学生、高校生が窃盗犯
全体の68.4%
を占めています。
有 職
66人
(14.1%)
窃盗犯少年
学 職 別
469人
各校生
15人
(3.2%)
(人)
高校生
158人
(33.7%)
300
窃
盗
犯
の
手
口
別
人
員
中学生
163人
(34.8%)
250
200
女子
男子
150
100
50
0
区分
万 引 き 自転車盗
人員 469
291
81
(112)
(88)
(15)
オートバイ盗 自販機ねらい
31
(2)
10
(-)
空き巣
4
(2)
出店荒し 車上ねらい そ の 他
3
(-)
1
(-)
48
(5)
( )内は女子で内数
−9−
万引きの約8割が中学生・高校生
窃盗犯(469人)のうち、万引きで検挙・補導した少年は291人で、前年
に比べ41人(12.3%)減少しています。
学職別では、中学生が117人(構成比40.2%)と約4割を占めており、
次いで高校生110人(構成比37.8%)、小学生23人(構成比7.9%)の順と
なっています。
年齢別では、15歳が58人(構成比19.9%)と最も多く、次いで、16歳
52人( 構成比17.9% )、14歳
小学生
無 職
46人( 構成比15.8% )の順とな
23人
18人
(7.9%)
(6.2%)
有 職
っています。
19人
また、女子は88人で、全体
(6.5%)
の30.2%を占めています。
各校生
4人
(1.4%)
高校生
110人
(37.8%)
(
万
引
き
の
年
齢
別
人
員
万引きの
学 職 別
291人
中学生
117人
(40.2%)
(人)
60
女子
男子
40
20
0
区分 11歳
12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳
人員 以下
291
17
14
41
46
58
52
36
12
15
(88)
(6)
(3)
(8)
(21) (14) (15) (13)
(5)
(3)
( )内は女子で内数
−10−
自転車を盗む行為は減少
自転車を盗む行為(自転車盗及び乗り捨て・放置された自転車を盗む占有
離脱物横領)で検挙・補導した少年は161人で、前年に比べ53人(24.8%)
減少しました。
学職別では、高校生が68人(構成比42.2%)と最も多く、次いで中学生4
6人(構成比28.6%)、各校生19人(構成比11.8%)の順となっています。
また、成人の検挙は115人で、検挙・補導人員の58.3%を少年が占
めています。
※(注)統計上、自転車を盗む行為は、窃盗(自転車盗)と占有離脱物横領(乗り捨て又は放置
された自転車を盗む罪)に分かれます。
有 職
10人(6.2%)
各校生
19人
(11.8%)
無 職
15人
(9.3%)
自転車を
盗む行為
学 職 別
161人
中学生
46人
(28.6%)
高校生
68人(42.2%)
(人)
自
転
車
を
盗
年む
齢行
別為
人の
員
小学生
3人(1.9%)
40
女子
男子
30
20
10
0
区分 12歳以下
13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳
人員 161
(21)
5
(-)
11
(-)
26
(7)
28
(2)
38
(3)
22
(4)
11
(3)
20
(2)
( )内は女子で内数
−11−
オートバイを盗む行為の約7割が15、16歳
オートバイを盗む行為(オートバイ盗及び乗り捨て・放置されたオートバ
イを盗む占有離脱物横領)で検挙・補導した少年は32人で、前年に比べ6
人(15.8%)減少しました。
学職別では、有職少年が13人(構成比40.6%)と最も多く、次いで高校生
10人(構成比31.3%)、中学生6人(構成比18.8%)の順となっています。
成人の検挙は4人で、検挙・補導人員の88.9%を少年が占めています。
(注)統計上、オートバイを盗む行為は、窃盗(オートバイ盗)と占有離脱物横領(乗り捨て又は
放置されたオートバイを盗む罪)に分かれます。
無 職
3人(9.4%)
中学生
6人
(18.8%)
オートバイを
盗 む 行 為
有 職
学 職 別
高校生
13人
32人
10人
(40.6%)
(31.3%)
(人)
ー
オ
ト
バ
イ
を
盗
年む
齢行
別為
人の
員
14
12
10
8
4
2
0
区分
人員 32
(2)
女子
男子
6
12歳以下
13歳
14歳
15歳
16歳
17歳
18歳
19歳
0
(-)
5
(-)
1
(-)
11
(1)
11
(1)
2
(-)
2
(-)
0
(-)
( )内は女子で内数
−12−
刑法犯少年の約7割が中学生・高校生
刑法犯少年(751人)の学職別では、中学生が251人(構成比33.4%)と最
も多く、次いで、高校生241人(構成比32.1%)、有職少年119人(構成
比15.8%)の順となっています。
前年に比べ、中学生が47人(15.8%)、高校生が76人(24.0%)減少し
ているものの、依然として中学生・高校生が、刑法犯少年全体の65.5%を
占めています。
小学生
42人(5.6%)
無 職
70人
(9.3%)
有 職
119人
(15.8%)
各校生
28人
(3.7%)
刑法犯少年の
学
職
別
751人
中学生
251人
(33.4%)
高校生
241人(32.1%)
刑 法 犯 各 包 括 罪 種 の学 職別 人員
小学生
中学生
高校生
各校生
有 職
無 職
罪種別 人 員
凶悪犯
13
粗暴犯
104
窃盗犯
469
知能犯
15
風俗犯
2
その他
148
1
2
5
3
4
45
32
10
163
2
0%
15
66
3
35
2
1
36
20%
19
5
1
6
25
158
5
1
62
40%
−13−
11
60%
20
80%
13
100%
刑法犯少年の約4割が15、16歳
刑法犯少年(751人)の年齢別では、15歳が148人(構成比19.7%)
と最も多く、次いで、16歳142人(構成比18.9%)、17歳111人
(構成比14.8%)の順となっており、15歳、16歳が全体の38.6%を
占めています。
また、13歳以下では、男子が110人
(前年比19人、14.7%減)、女子が22人
(前年比11人、33.3%減)と補導総数は
減少しており、刑法犯少年全体に
占める割合は17.6%で、前年
比0.3ポイント減少しています。
(人)
160
140
女子
刑
法 120
犯
少 100
年
の
年 80
齢
別 60
人
員 40
男子
20
0
区分
人員
751
9歳
以下
10歳
11歳
12歳
13歳
14歳
15歳
16歳
17歳
18歳
19歳
11
13
9
21
78
107
148
142
111
54
57
(143)
(2)
(3)
(3)
(4)
(10)
(34)
(25)
(25)
(20)
(10)
(7)
( )内は女子で内数
−14−
非行の約6割は昼から宵
刑法犯少年 (751人)の非行時間帯別では、午後4時から午後6時までの時
間帯が142人 (18.9%)と最も多く、次いで、午後2時から午後4時までが
115人(15.3%)、午後0時から午後2時までが93人(12.4%)の順となって
います。
午後0時から午後8時までの、昼から宵にかけての非行が440人で、全
体の58.6%を占めています。
(人)
160
女子
140
男子
刑
法 120
犯
少 100
年
の
80
時
間
帯 60
別
人 40
員
20
∼
16
∼
18
20
22
2
40
4
17
6
7
8
28
10
38
12
70
14
93
16
115
18
142
20
90
22
66
24
45
(4)
(2)
(-)
(5)
(5)
(12)
(19)
(31)
(34)
(18)
(6)
(7)
∼
14
∼
12
∼
10
∼
8
∼
6
∼
4
∼
∼
(143)
2
∼
人員 751
0
∼
0
時間帯
( )内は女子で内数
−15−
再非行率が上昇
刑法犯少年(751人)のうち、過去に非行を犯し、検挙・補導されたこと
のある少年は210人(構成比28.0%)で、刑法犯少年の約4人に1人は再び
非行を犯しています。
再非行少年(210人)の年齢別では、16歳が51人(構成比24.3%)、17
歳42人(構成比20.0%)、15歳39人(構成比18.6%)となっており、15
歳から17歳が全体の62.9%を占めています。
再非行率の推移
30.0%
25.0%
20.0%
15.0%
10.0%
H21
H22
3回以上
54人(7.2%)
2回
38人(5.1%)
H23
H24
1回
118人
(15.7%)
H25
刑法犯少年の
非行歴回数
751人
非行歴なし
541人(72.0%)
刑
法
犯
少
年
の
年
齢
別
再
非
行
の
人
員
(人)
200
非行歴なし
再 非 行
150
100
50
0
区分
11歳以下
人員
751
うち再非行
33
3
12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳
21
0
78
8
107
12
148
39
−16−
142
51
111
42
54
24
57
31
女子の非行の約8割が窃盗
刑法犯少年(751人)のうち、女子は143人(前年比53人:27.0%減)と5年
連続減少しました。
また、刑法犯少年に占める女子の割合は19.0%で、前年(21.7%)に比べ
て2.7ポイント減少しています。
罪種別では、窃盗犯が112人と最も多く、女子非行全体の78.3%を占
めています。
学職別では、中学生が55人(構成比38.5%)と最も多く、次いで、高校生
44人(構成比30.8%)、無職
小学生
少年20人(構成比14.0%)の順
8人
となっています。
(5.6%)
有 職
10人
(7.0%)
無 職
20人
(14.0%)
各校生
6人
(4.2%)
中学生
55人
(38.5%)
女子非行の
学 職 別
1 4 3 人
高校生
44人
(30.8%)
女子の罪種別人員
窃盗犯
年別 人員
21年
337
粗暴犯
知能犯
凶悪犯
283(84.0%)
その他
7
44
3
22年
320
262(81.9%)
6
52
2
23年
222
24年
196
157(70.7%)
137(69.9%)
18
16 8
44
1
35
2
25年
143
20 8
112(78.3%)
1
0
100
200
−17−
300
(人)
特別法犯少年が大幅に増加
平成25年中に、山口県で検挙・補導した特別法犯少年は88人で、前年
に比べ41人(87.2%)増加しています。
特別法犯少年のうち、軽犯罪法違反が54人(構成比61.4%)と最も多く、
次いで、廃棄物処理法違反10人(構成比11.4%)の順となっています。
このほか、山口県迷惑行為防止条例違反、児童買春・児童ポルノ法違反、
不正アクセス禁止法違反と消防法違反でそれぞれ3人(構成比3.4%)を検挙・
補導しています。
消防法
3人(3.4%)
その他
12人
(13.6%)
不正アクセス
禁止法
3人(3.4%)
特別法犯
少 年 の
法 令 別
88人
児童買春・
児童ポルノ法
3人(3.4%)
軽犯罪法
54人
(61.4%)
迷惑行為
防止条例
3人(3.4%)
廃棄物処理法
10人
(11.4%)
特別法犯少年の検挙・補導状況
増減
区分
特別法犯少年(人)
犯罪少年(人)
触法少年(人)
検挙・補導人員
平成25年
平成24年
88
77
11
増 減 率
増減数
47
39
8
41
38
3
87.2
97.4
37.5
法令別検挙・補導状況の推移
年
区分
総
数
(人)
軽犯罪法(人)
廃棄 物処理 法(人)
毒劇物法(人)
覚 取 法(人)
そ の 他(人)
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
122
32
14
58
3
15
109
52
14
17
9
17
77
23
11
19
1
23
91
49
11
4
1
26
117
73
16
5
1
22
113
76
6
2
2
27
103
52
14
−
2
35
(注)廃棄物処理法=廃棄物の処理及び清掃に関する法律
毒劇物法=毒物及び劇物取締法、覚取法=覚せい剤取締法
−18−
23年
61
31
7
−
1
22
24年
47
23
9
−
3
12
25年
88
54
10
−
−
24
中学生・高校生が増加
特別法犯少年(88人)の学職別では、高校生が32人(構成比36.4%)と最も多
く、次いで、中学生22人(構成比25.0%)、有職少年20人(構成比22.7%)の
順となり、中学生は前年に比べ13人(144.4%)、高校生は前年に比べ17人
(113.3%)増加しています。
年齢別では、16歳が17人(構成比19.3%)と最も多く、次いで、19歳
16人(構成比18.2%)、15歳と17歳12人(構成比13.6%)の順となってい
ます。
男女別では、男子が78人(前年比39人:100.0%増)、女子10人(前年比
2人:25.0%増)となっています。
小学生
3人
(3.4%)
無 職
6人
(6.8%)
中学生
有 職
22人
20人
(25.0%)
(22.7%) 特別法犯少年
学 職 別
88人
各校生
5人
(5.7%)
高校生
32人
(36.4%)
(人)
20
特
別
法
犯
少
年
の
年
齢
別
人
員
女子
男子
15
10
5
0
年齢
人員
88
(10)
11歳
以下
12歳
13歳
14歳
15歳
16歳
17歳
18歳
19歳
3
(-)
5
(-)
3
(-)
9
(-)
12
(-)
17
(2)
12
(2)
11
(4)
16
(2)
( )内は女子で内数
−19−
薬物乱用少年の検挙・補導なし
平成25年中に検挙・補導した特別法犯少年(88人)のうち、覚醒剤や大
麻等の薬物乱用での検挙・補導はありません。
なお、毒物及び劇物取締法違反(シンナー乱用)での少年の検挙・補導
は、平成22年以降、4年連続でありません。
しかし、全国的には、少年による脱法ドラッグ等の摂取事例も発生してい
ることから、広報啓発活動や薬物乱用防止教室等により、薬物の少年へのま
ん延阻止を図ることが必要です。
(人)
60
50
薬
物
乱
用
少
年
の
人
員
40
シンナー
覚 醒 剤
大麻
30
20
10
0
区分 \ 年
16年
薬物乱用
57
シンナー
54
覚 醒 剤
3
大 麻
17年
26
17
9
18年
19
18
1
19年
5
4
1
20年
6
5
1
−20−
21年
4
2
2
22年
3
23年
2
24年
3
2
1
1
1
3
25年
0
不良行為少年の約6割が中学生・高校生
平成25年中に、不良行為で補導した少年は4,418人で、前年に比べ
1,231人(21.8%)減少しています。
男女別では、男子が3,351人で前年に比べ893人(21.0%)減少、女
子が1,067人で、前年に比べ338人(24.1%)減少しており、女子は全
体の24.2%を占めています。
行為別では、深夜はいかい、不良交友が76.0%を占めており、学職別
では、中学生・高校生が59.1%を占めています。
不良行為は、非行化への危険信号です。
小学生
周囲の大人が見過ごすことなく、
129人
(2.9%)
早期に適切な対応を行うこと
が重要です。
無 職
779人
(17.6%)
不良行為
少 年 の
学 職 別
4,418人
有 職
746人
(16.9%)
中学生
1,212人
(27.4%)
高校生
1,400人(31.7%)
(人)
2,000
各校生
152人(3.4%)
不
良
行
為
別
補
導
人
員
1,500
女子
男子
1,000
500
0
行為別
人員
4,418
(1,067)
不良交友
深 夜
はいかい
喫煙
飲酒
暴走行為
怠学
粗暴行為
家出
その他
1,789
(491)
1,568
(387)
533
(73)
74
(20)
69
(4)
47
(10)
46
(3)
44
(26)
248
(53)
( )内は女子で内数
−21−
校内暴力事件の取扱件数が大幅に増加
平成25年中に、山口県内において警察が取り扱った校内暴力事件は24
件(前年比17件:242.9%増)、検挙・補導人員は27人(前年比16人:145.5%
増)で、ともに増加しています。
態様別では、生徒間暴力が12件(構成比50.0%)、教師に対する暴力が10
件(構成比41.7%)、施設損壊が2件(構成比8.3%)となっています。
学校別では、中学校が20件(構成比83.3%)と最も多く、小学校・高校が
それぞれ2件(構成比8.3%)となっています。
全国の取扱件数は1,523件(前年比214件増)
で、対教師暴力が789件と全体の51.8%を
占めており、検挙・補導人員は1,771人
(前年比163人増)となっています。
(件)
25
施設損壊
生徒間暴力
対教師暴力
っ
警
察
が 20
取
り
扱
15
中学
7
2
5
9
中学
中学
中学
た
校
内 10 5
暴
力
2
事
5
件
6
数
中学
中学
1
1
3
1
1
2
12
10
6
3
4
中学
高校
4
1
0
中学
中学
2
11
9
7
高校
高校
2
9
7
5
1
年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
13
21
13
14
20
12
14
18
16
9
15
10
13
20
13
17
36
13
24
33
25
7
7
7
7
11
7
区分
取
扱
件
数
被
害
人
員
山
口 検挙・補導人員
県
全国発生件数
中学
828 1,060 1,100 1,124 1,212 1,124 1,211 1,270 1,309
−22−
小学
高校
2
1
1
25年
24
27
27
1,523
家出少年の約5割が中学生
平成25年中に、山口県内で発見・保護した家出少年は219人で、前年
に比べ6人(2.8%)増加しました。
男女別では、男子が108人(前年比7人:6.1%減)、女子が111人(前
年比13人:13.3%増)となっています。
学職別では、中学生が112人(構成比51.1%)と最も多く、次いで、高校
生48人(構成比21.9%)、小学生・有職少年がそれぞれ20人(構成比9.1%)
の順となっており、中学生、高校生の家出が73.1%を占めています。
一方、保護者などから行方不明者届
が出された少年は218人で、家出の
原因・動機別では、家庭関係が87人
(構成比39.9%)と最も多く、次いで、
不詳38人
(17.4%)
家庭関係
行方不明 87人
(39.9%)
学業関係の順となっています。
者届受理
218人
男子109人
その他 女子109人
71人
(32.6%)
疾病関係
2人(0.9%)
発
見
し
た
家
出
少
年
の
学
職
別
人
員
仕事関係
6人(2.8%)
学業関係
14人(6.4%)
(人)
120
100
女子
男子
80
60
40
20
0
学職別
人員
219
(111)
小学生
中学生
高校生
各校生
20
(7)
112
(53)
48
(30)
6
(4)
―23―
有 職
無 職
20
13
(6)
(11)
( )内は女子で内数
福祉犯被害少年の約7割が中学生・高校生
平成25年中に、児童買春や児童ポルノの製造、風営適正化法違反など、
少年の福祉を害する犯罪により54人(前年比21人:28.0%減)を検挙し、被
害を受けた少年54人(前年比15人:21.7%減)を保護しました。
被害少年の学職別では、高校生が22人(構成比40.7%)で最も多く、次い
で、無職少年12人(構成比22.2%)、有職少年10人(構成比18.5%)の順
となっています。
被害少年の男女別では、男子18人(前年比16人:47.1%減)、女子36人
(前年比1人:2.9%増)となっています。
小学生
また、児童買春・児童ポルノ事件の被害者
1人 (1.9%)
は12人で、このうち小学生が1人、中学生
中学生
が2人、高校生が6人となっています。
無 職
9人
(16.7%)
12人
(22.2%)
福 祉 犯
被害少年
の学職別
54人
有 職
10人
(18.5%)
高校生
22人
(40.7%)
(人)
160
福
祉
犯
罪
検
挙
状
況
検挙人員
被害少年
140
120
100
80
60
40
20
0
年
区分
検 挙 件 数
検 挙 人 員
被 害 少 年
うち女子
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
83
74
81
50
103
94
116
92
138
116
153
111
124
110
135
91
131
132
130
62
134
123
125
61
98
96
97
51
82
80
78
52
79
75
69
35
62
54
54
36
―24―
ネット利用トラブルが年々増加
平成25年中における少年のインターネット利用に伴うトラブル事案は
98件で、前年に比べ14件(16.7%)増加しています。
このうち、携帯電話利用によるトラブルは81件(構成比 82.7%)とパソ
コン利用によるトラブル17件(構成比17.3%)を大幅に上回り、サイト利
用によるトラブルは81件(構成比82.7%)とメール利用によるトラブルを
大幅に上回っています。
また、学職別では、高校生に関するトラブルが37件(構成比 37.8%)
中学生34件(構成比34.7%)、有職少年8件(構成比8.2%)の順となり、
中学生・高校生に関するトラブルが全体の72.4%を占めています。
無 職
3件(3.1%)
不詳
4件(4.1%)
小学生
6件(6.1%)
有職
8件(8.2%)
各校生
6件(6.1%)
中学生
34件
(34.7%)
ネット問題
事案学職別
98件
高校生
37件
(37.8%)
ネット問題事案内容別
年別
件数
23年
80件
24年
84件
25年
98件
誹謗中傷
料金請求
契約関係
脅迫
個人情報
チェーンメール
性的内容
その他
17
17
19
6
23
13
0
8
6 4
26
20
6
8
6
11
6 3
40
-25-
5
15
2
19
21
60
21
80
100 (件)
児童虐待の取扱いが減少
平成25年中に、山口県において警察が取り扱った児童虐待事案は98件
で、前年に比べ12件(10.9%)減少し、被害児童数は167人で、前年に比
べ7人(4.0%)減少しています。
主たる虐待者は実父が45人、実母が38人、義父12人、義母1人、そ
の他2人となっています。児童虐待は、一般的に家庭内等の外部から遮断さ
れた場所で行われるため、被害児童の早期発見・保護が極めて困難です。
虐待を受けているおそれのある子どもを発見したときは、最寄りの警察署
や交番、児童相談所などにご連絡ください。
(件)
110
心理的虐待
ネグレクト
性的虐待
身体的虐待
っ
警 120
察
児 が 100
童 取 80
虐り
待 扱 60
件
40
数た
28
12
10
17
98
70
74
37
24
20
0
年
区分
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
17
28
24
37
70
74
110
98
2
1
3
9
18
51
26
6
2
11
22
21
22
15
2
4
2
4
37
31
35
53
12
10
心理的虐待
1
1
ネグレクト
2
1
総 数
態
様
別
16年
身体的虐待
9
1
性 的 虐 待
9
8
7
1
20
20
23
児童虐待とは、保護者がその監護する児童(18歳未満)に対し、次に掲げる
4種類の行為をすることをいいます。
☆ 身体的虐待
児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある
暴行を加えること
☆ 性的虐待
児童にわいせつな行為をすること又は児童にわいせ
つな行為をさせること
☆ ネグレクト
児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食
又は長時間の放置その他保護者としての監護を著しく
怠ること
☆ 心理的虐待
児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと
県内の児童相談所は次の5箇所です。
○ 中央児童相談所 (083)922−7511
○ 周南児童相談所(0834)21−0554
中央児童相談所宇部駐在 (0836)39-7514
○ 下関児童相談所 (083)223−3139
○ 岩国児童相談所 (0827)29−1513
○ 萩 児童相談所(0838)22−1150
-26-
少年の刑法犯被害が増加
平成25年中に、少年が被害者となった刑法犯認知件数は、1,853件
(前年比40件:2.2%増)で、少年の犯罪被害は増加しています。
被害の内容別では、窃盗犯被害が1,602件(前年比19件:1.2%増)と最
も多く、全体の約9割(86.5%)を占め、次いで、傷害や恐喝などの粗暴犯被
害が143件(前年比10件:7.5%増)となっています。
また、強盗などの凶悪犯被害が10件(前年比7件:233.3%増)、粗暴犯被
害のうち暴行が76件(前年比19件:33.3%増)
とそれぞれ増加しており、非行防止
知能犯
対策とともに、保護対策の
4件(0.2%)
凶悪犯
10件(0.5%)
更なる強化が必要です。
その他
76件(4.1%)
風俗犯
18件(1.0%)
粗暴犯
143件(7.7%)
少年被害の
刑法犯認知件数
1,853件
窃盗犯
1,602件(86.5%)
※ 一つの事件で数人の被害者がいる
場合は、主たる被害者について計上
少年が被害者となった刑法犯認知件数
男子
年別
件数
21年
2,168
1,367人(63.1%)
801人(36.9%)
22年
2,161
1,338人(61.9%)
823人(38.1%)
23年
2,041
1,311人(64.2%)
24年
1,813
1,179人(65.0%)
634人(35.0%)
25年
1,853
1,182人(63.8%)
671人(36.2%)
0
500
1,000
―27―
女子
730人(35.8%)
1,500
2,000
2,500 (件)
少年を暴力団から守ろう
平成25年中、全国では、児童福祉法違反や青少年育成条例違反などの
少年の福祉を害する犯罪で検挙した7,376人のうち、暴力団等関係者
は318人(構成比4.3%)でした。
山口県では、こうした福祉犯事件で54人を検挙していますが、このう
ち、暴力団等関係者は風営適正化法違反で検挙した2人(構成比3.7%)で、
全国と比較して暴力団等関係者の関与率は低くなっています。
警察では、あらゆる法令を適用して暴力団員の検挙に努めるとともに、
青少年に対する暴力団の影響を排除するため、「山口県暴力団排除条例」
に基づき、山口県暴力追放運動推進センターをはじめとする関係機関・団
体と連携し、少年の暴力団組織への加入阻止や組織からの離脱対策等の各
種対策を推進しています。
売春防止法
7人(2.2%)
児童買春・
児童ポルノ法
28人(8.8%)
覚せい剤
取締法
30人(9.4%)
青少年
健全育成条例
49人(15.4%)
その他
33人
(10.4%)
児童福祉法
103人
(32.4%)
全国福祉犯法令別
暴力団等関係者
検 挙 人 員
318人
風営適正化法
68人(21.4%)
―28―
地域と歩む少年警察ボランティア
少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動の推進
少年が孤独感や疎外感を抱くことが、非行の
誘因のひとつとなっています。そこで、少年の
非行を防止するためには、家庭や学校は勿論の
こと、昔ながらの地域の絆を強化していく必要
があります。
県内各地域において、少年警察ボランティア
の方々や関係機関・団体の協力により、人や自
然とふれあう体験活動、海岸や公園等の清掃奉
仕活動、少年柔道・剣道教室等のスポーツ活動
など、少年の健全育成等を目的とした少年の居
場所づくりが行われています。
農業体験活動
お菓子づくり
少年を見守る社会気運の醸成
山口県では、少年警察ボランティアの方々1,000人近くが、少年の非
行・被害防止のための少年の見守り活動を展開されています。
活動の内容は、街頭補導活動、少年相談活動、被害少年に対する支援活動
など多岐にわたっています。
街
頭
補
導
活
動
少年警察ボランティア
☆ 少年相談員(全警察署)
街頭補導、少年相談、有害環境浄化活動等
☆ 少年指導委員(全警察署の少年相談員のうち60名が兼務)
少年の補導、風俗営業経営者に対する助言、広報啓発活動
青少年健全育成団体
○ デパート・スーパー等防犯協議会 (16地区)
万引き等の非行防止や健全育成活動
○ カラオケスタジオ防犯協議会 (8支部)
営業所内での犯罪予防、自主規制による健全営業活動等
-29-
活躍中!少年安全サポーター
警察では、警察官のOB7人を「少年安全サポーター」として採用
し、県内を7地区に分け、学校や教育委員会、警察署、ボランティア
と連携協働して問題行動のある児
童生徒の立ち直りに向けた指導や
不審者対応訓練
支援活動をはじめ、防犯教室や非
行防止教室の講話など学校におけ
る安全対策、非行防止対策等様々
な活動を推進しています。
校内巡視活動
非行防止教室
少年安全サポーターの概要
○ 身分
山口県警察に勤務する非常勤嘱託員
○ 任用状況
平成26年度 7人
○ 活動内容
・ 被害防止活動
学校における安全点検や緊急時の訓練など
・ 非行防止活動
児童・生徒の問題行動に対する指導助言、立ち直りに向けた支援や
非行防止教室の開催など
・ 連携活動
学校等関係機関の会議への出席や関係機関ボランティアと合同によ
る街頭補導活動など
【効果的活動事例】
○ 授業妨害等を繰り返す生徒の継続補導
○ 怠学や不良交友を繰り返す生徒の訪問活動
○ 性被害のおそれのある生徒の立ち直り支援
-30-
Let’s チャレンジ! 少年リーダーズ
山口県警察では、平成16年4月から、非行防止活動や健全育成活動を
推進する「少年リーダーズ活動」を展開しています。
平成25年中は、延べ3,128人の中学生、高校生及び大学生が少年
リーダーズの委嘱を受け、万引き防止活動であるC・C作戦(チェック&
チェック作戦)や駅等の環境美化活動、広報啓発活動等145回の活動を
実施しました。
少年リーダーズは、同世代の少年の規範意識の高揚、啓発の推進役を
担っています。
自転車安全点検活動
訪問活動
万引き防止活動
広報啓発活動
非行防止サミットの開催
-31-
平成25年中の主要検挙・補導事例
山口県
[少年事件]
○ 中学生等による学校等公共施設に対する連続器物損壊等事件
(2月∼4月)
中学生(15歳)2人、無職少年(16歳)、有職少年(16歳∼18歳)3人は、連
続して学校等公共施設に落書きをしたり、窓ガラス等を損壊した。
○ 中学生による対教師暴力事件(3月)
中学生(14歳)は、授業態度等を注意した教師に対して、手拳で顔面等を
殴打するなどの暴行を加え、加療約2週間を要する傷害を負わせた。
○ 高校生、中学生による不正アクセス等事件(9月)
高校生(16歳)は、被害者が会員登録して利用するコミュニティサイト
に、被害者のID・パスワードを利用して不正アクセスした。
中学生(15歳)は、インターネット仲間である前記高校生から、被害者の
ID・パスワードを教わり、被害者が開設するブログの改ざんを企て、被
害者のID・パスワードを利用して不正アクセスし、ブログの改ざんを行
うとともに、パスワードを変更した。
○ 高校生等による強盗事件(9月)
高校生(17歳)、有職少年(19歳)、無職少女(15歳)、成人2人は、携帯電
話サイトで知り合った被害者を呼び出して金員を強取しようと企て、無職
少女との待ち合わせ場所に現れた被害者に対し、手拳で殴打するなどの暴
行を加え、現金を強取した。
○ 有職少年による公務執行妨害事件(12月)
有職少年(17歳)は、警察官から職務質問を受けた際、警察官の胸倉をつ
かむ等の暴行を加え、警察官の職務の執行を妨害した。
[福祉犯事件]
○ デリヘル店経営者による児童福祉法違反事件(9月)
デリヘル店経営者(42歳)は、女子高校生(16歳)に、男性客への性的なサ
ービスをさせた。
○ 無職者による児童買春等事件(11月)
無職男性(43歳)は、女子高校生(16歳)、無職少女(16歳、17歳)とそれぞ
れ児童買春するとともに、女子高校生を知人に紹介して児童買春させた。
-32-
全 国
[少年事件]
○ 女子中学生による建造物侵入、器物損壊事件(2月、神奈川)
女子中学生(13歳)2人は、中学校の窓ガラスを損壊して校舎内に侵入し、
手洗い場の水道蛇口を開放して照明器具や授業用のパソコンなどの機器を
水浸しにした。
○ 高校生による殺人未遂事件(6月、千葉)
男子高校生(16歳)は、授業を受けていた高校の教室内において、同級生
の男子高校生(16歳)から消しゴムのかすを投げつけられたことに立腹し、
同人の胸を所持していたナイフで刺した。
○ 無職少女らによる強盗殺人事件(6月、広島)
無職少女(16歳)は、成人男性ほか16歳から17歳の無職少年5人ととも
に、元同級生の少女(16歳)を乗用車に監禁して現金を強取し、殺害後、同
女の遺体を山中に遺棄した。
○ 男子高校生による威力業務妨害事件(7月、京都)
男子高校生(16歳、17歳)3人は、営業中のコンビニエンスストア店舗内
において、複数の客が入店中であるにもかかわらず、販売用のアイスクリ
ームが陳列された冷凍ケースに入って横たわり、商品の販売を妨害した。
[福祉犯事件]
○ 「女子高校生リフレ」経営者等による労働基準法違反事件
(1月、警視庁)
いわゆる「女子高校生リフレ」の経営者(43歳)らは、女子高校生ら(15
歳∼17歳)を雇い入れ、狭い個室内で男性客に身体を密着させて手足のマ
ッサージ、添い寝等を行う業務に就かせた。
○ ホームページを利用した児童ポルノ製造事件(7月、静岡)
高校教諭(47歳)は、自身が開設するアイドル情報のホームページを通じ
て連絡してきた小学生女子児童(11歳)に対し、「裸の画像を送れば、人気
アイドルグループのメンバーと話ができる。」などと要求し、児童自身の
携帯電話のカメラ機能を利用して、児童の裸を撮影させた上、メールで画
像を送信させた。
[児童虐待事件]
○ 実母による保護責任者遺棄致死事件(2月、群馬)
実母(37歳:外国籍)は、栄養不足等により発育不良状態にあった次女
(3歳)の世話を長女(14歳)に任せ、他に適切な保護の手段を講じないまま
同女を置き去りにして帰国し、次女を餓死させた。
○ 実父による傷害致死事件(7月、宮崎)
実父(44歳)は、次男(5歳)が言うことを聞かないことに腹を立て、次男
の背部等を棒で多数回殴るなどの暴行を加え、全身打撲の傷害を負わせて
死亡させた。
−33−
警察署別非行少年検挙・補導状況
(平成25年中)
刑 法 犯 少 年 (人)
包 括 罪 種 別
総数 前年
区分
署別
凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
岩 国
15
50
2
2
35
1
光
1
18
下 松
2
27
周 南
2
43
防 府
19
66
21
80
4
柳 井
山 口
2
2
山口南
宇 部
6
山 陽
小野田
増減
増減
10
50
50
0
4
23
23
0
1
1
2
32
43 △ 11
2
2
0
3
18
66
62
4
8
5
3
13
99
77
22
3
4△
1
2
21
126
119
7
26
8
18
14
3
2
23
34 △ 11
11
51
1
11
80
130 △ 50
10
7
3
3
13
1
11
28
46 △ 18
6
6
0
5
5
3
10
前年
82
1
105 △ 23
総数
14
小 串
1
特別法犯少年(人)
6
4
1
2
美 祢
1
2
4
7
12 △
5
1
1
長 門
4
6
2
12
14 △
2
2
2
2
12
1
18
30 △ 12
2
下 関
11
35
31
78
120 △ 42
14
4
10
長 府
6
12
4
22
36 △ 14
3
2
1
751
萩
3
1
総 数
13
104
469
15
2
148
前 年
5
94
563
14
6
222
増 減
8
10 △ 94
1△
4 △ 74
(注)△はマイナスを表す。
−34−
3△
1
88
904
47
△ 153
41
少年相談は少年サポートセンターへ
警察では、県内の3箇所に少年サポートセンターを設置しています。
少年サポートセンターでは、警察官や少年警察補導員等が街頭補導活動に
よる非行少年や不良行為少年の発見・保護、指導をはじめ、被害少年やその
家庭に対する支援活動等を専門的に行っているほか、少年の非行などに関す
る相談を受け付けています。
相談はお気軽に!!
24時間いつでも受付
※ 月曜日から金曜日(土・日・祝日を除く)の午前
8時30分から午後5時15分までの間は、少年サ
ポートセンター職員が対応
※ 夜間・休日は、警察本部の当直の警察官が対応
∼相談された方の秘密は守ります∼
東部少年
サポートセンター
(岩国警察署内)
0827−23−5150
(ファクス可)
0120−48−5150
西部少年
サポートセンター
(下関警察署内)
083−222−5150
(ファクス可)
0120−62−5150
山口・萩地域
宇部・下関地域
岩国・周南地域
中部少年
サポートセンター
(警察本部少年課内)
083−925−5150
(ヤングテレホン・やまぐち)
(ファクス可)
0120−49−5150
-35-
県下の相談窓口 ヤングテレホン
名 称
電 話 番 号
開 設 場 所
ヤ ン グ テ レ ホ ン ・ や ま ぐ ち 0120−49−5150
山口県警察本部少年課
(中部少年サポートセンター) (083)925−5150
0120−48−5150
東部少年サポートセンター
岩
国
警
察
署
(0827)23−5150
0120−62−5150
西部少年サポートセンター
下
関
警
察
署
(083)222−5150
子 ど も ふ れ あ い テ レ ホ ン(083)987−1241
保 護 者 ふ れ あ い テ レ ホ ン(083)987−1243
教 職 員 ふ れ あ い テ レ ホ ン(083)987−1244
ふ れ あ い 総 合 テ レ ホ ン(083)987−1240 子どもと親のサポートセンター
い じ め 1 1 0 番(083)987−1202
( 相 談 専 用 F A X )(083)987−1258
( メ ー ル 相 談 ア ド レ ス ) [email protected]
山 口 市 教 育 相 談 室 (083)922−3749
山 口 市 教 育 委 員 会
( メ ー ル 相 談 ア ド レ ス ) [email protected]
0120−22−7830
岩 国 市 青 少 年 育 成 セ ン ター
ヤングテレホン 岩 国
(0827)43−0900
ヤングテレホン
柳
井(0820)22−4499 柳 井 市 青 少 年 育 成 セ ン ター
0120−72−3749
ひかり
光 市 青 少 年 セ ン タ ー
(0833)72−3749
下 松 市 教 育 委 員 会
ヤ ン グ テ レ ホ ン く だ ま つ(0833)43−4976
生 涯 学 習 振 興 課
0120−78−3090 周 南 市 適 応 指 導 教 室
教育相談 しゅうなん
(0834)21−7830 くすのきラウンジセンター内
0120−78−3474
ヤングテレホン 防 府
防 府 市 青 少 年 育 成 セ ン ター
(0835)24−3232
ほっとライン
宇 部(0836)33−7830 宇 部 市 教 育 委 員 会
( メ ー ル 相 談 ア ド レ ス ) [email protected] 学 校 安 心 支 援 室
ヤ ン グ テ レ ホ ン さ ん よ う お の だ(0836)84−2000 山
陽 小 野 田 市
( メ ー ル 相 談 ア ド レ ス ) [email protected] 青 少 年 育 成 セ ン タ ー
ヤングテレホン
ヤングテレホン
み
ね (0837)52−0400 美祢市教育委員会学校教育課
萩 市 子 ど も 相 談 ・ 支 援 室(0838)25−3662 萩 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育課
ヤ ン グ テ レ ホ ン 下 関 (083)231−7838
下関市教育委員会生涯学習課
( メ ー ル 相 談 ア ド レ ス ) [email protected]
青少年相談窓口紹介専用電話 (083)922−7830 山 口 県 こ ど も 未 来 課
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お わ り に
平成25年中における山口県の刑法犯少年の検挙・補導人員は7年連続
で減少しています。
しかしながら、刑法犯少年の約7割を中学生や高校生が占めるほか、凶
悪・粗暴な犯罪や校内暴力事件などが増加するなど、非行の凶悪・粗暴化、
規範意識の低下が懸念され、また、少年がスマートフォン等を利用し、児
童ポルノ等の福祉犯被害に遭うケースが見られるなど、少年をめぐる問題
は非行と被害の両面において課題を残しております。
こうした情勢を踏まえ、県警察では、少年に手を差し伸べる立ち直り支
援や少年を見守る社会気運の醸成を2本柱とした「非行少年を生まない社
会づくり」に向けた取組を推進しています。
また、児童虐待事案、児童・生徒が関係するネット上のトラブル事案や
学校におけるいじめ問題も後を絶たないことから、児童相談所や学校等関
係機関、少年警察ボランティア等と連携を強化し、各種取組を推進してい
ます。
未来を担う青少年の非行や被害を未然に防止し、健全育成を図っていく
ために、今後とも、関係機関・団体をはじめ、県民の皆様方の御理解と御
協力を賜わりますようお願い申し上げます。
平成26年4月
山口県警察本部 少年課長
警察では、山口県薬物乱用対策推進本部
や関係機関と連携し、県内の学校において
「薬物乱用ダメ。ゼッタイ。教室」を開催
しています。
開催校からの要請に応じて、“勇気くん”
の愛称で親しまれている薬物乱用防止広報
車を派遣しています。
“勇気くん”は、各種イベント会場にお
いても活躍しています。
“勇気くん”の派遣要請は、派遣場所を
管轄する警察署の生活安全課(係)を通じ
て行ってください。
-37-
編 集 山口県警察本部少年課
発 行 山 口 県 警 察 本 部 TEL(083)933-0110
http://www.police.pref.yamaguchi.jp/
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