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ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für
ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für Ernährung,Landwirtschaft und Verbraucherscutz NO4 NO4 2010・10・28 1アイグナー大臣:林業は森林の生態系的、社会的、経済的機能を確保すべき 森林と林業は、気象に積極的な影響を及ぼす。同時に森林は、気象変動にも 著しい影響を与える。”我々は、森林と気象の相互作用をもっと良く理解し、 そして森林と木材の気象保護への貢献を、最適なものとしなければならない。 我々の森林が、気象変動のために良い条件づくりをすることが、将来のための 挑戦である”と、連邦農業大臣アイグナーが、ベルリンでの森林ー気象会議で 述べた。 森林と木材における二酸化炭素の蓄積並びに環境ー気象に優しいエネルギー と、原料資源としての木材利用は、連邦農業省の2日間にわたる開催行事の重 点に据えている。持続的な林業は、経済的、生態系的な機能と同時に、気象保 護への貢献を果たす。その際、バランスが重要である。なんといっても 100 年 以上のブナ1本のみで、0.5 t以上のCO 2 を蓄積し、同時に 320 万リットル の酸素を放出する。それは、24 人の生活のための酸素必要量に相当する。 メキシコのカンクンにおける 2010 年 12 月初めの国連ー気象会議においても、 気象のための森林の重要性が、重点になる。世界的な温室効果ガスの放出の 20%が、熱帯森林の消滅によって生じている。アイグナーは、先進工業国ー中 進国ないし発展途上国間の意見の違いを指摘した。”ドイツは、カンクンにお いて森林を維持するために、世界規模で尽力している。さらに我々は、森林経 営からのCO 2 ーバランス計算の透明な、そして公正な協定を望んでいる”と、 大臣は述べた。 -1- ”京都議定書後、先進工業国は森林管理のCO 2 バランスについて、国内の温 室効果ガス収支に計算できる。これまでのこの任意での解決策は、一定の前提 条件を満たす場合に、将来における義務的な計算として想定できる”と、大臣 が語った。同時に、大気汚染物質の放出を減少させるために、林業による積極 的な CO2 ーバランスのための国際的な刺激をつくり出す。 2010 年 10 月 28 日∼ 29 日までベルリンで産業界、政治、科学そして行政機 関からの 140 人の専門家は、森林の気象変動に対する影響の結果と、森林ー気 象ー効果の改善について議論する。ドイツの国土面積の 31%が、森林に覆わ れており、その傾向は上昇している。ドイツの森林は持続的に成長し、それは すでに 50 年間継続している。現在ドイツにおける森林面積は、100 万 ha 増え て約 1 100 万 ha になっている。 ドイツは、毎年 1 億㎥の木材量増加を記録している。この間にドイツは、木 材蓄積量 34 億㎥で、ヨーロッパ最大となった。年間販売額 1 670 億ユーロ(約 18 兆 3 700 億円)をもたらす林業ー木材分野において、連邦レベルで約 120 万人 の人々が就業している。ドイツの森林は、気象保護のために重要な貢献を、果 たしている。森林は、12 億t以上の炭素を蓄積している。毎年、1 700 万t以 上の CO2 が、森林を通じて大気から吸収される。 2 バイオエネルギーが農村地域に就業の場を提供 地域、団体、科学、政治の分野から約 200 人の専門家が、今日(10 月 27 日) から連邦農業省の 2 日間の会議”コンクール・バイオエネルギー地域ー農村地 域のチャンス”に参加した。”バイオエネルギーは、我々のエネルギーそして 気象保護のために、決定的な役割を演ずる”と、連邦農業省政務次官ユーリア クレークナーが、ベルリンでの開会に際して述べた。 さらにバイオエネルギーは、重要な経済分野になっている。再生エネルギー の分野における約 30 万の就業の場のうち、約 10 万がバイオエネルギー分野に 属する。”まさに農村地域において、バイオエネルギーが生まれる。このこと は、将来のエネルギー供給のため、そして国の自立性のために、決定的なこと である”と、政務次官が述べた。 -2- 2009 年 6 月以来、ドイツにおける 25 バイオエネルギー地域が、自らの発展 構想を実践している。連邦農業省は、1 100 万ユーロ(約 12 億 1 000 万円)の 予算でもって、選定されたバイオエネルギー地域において、該当するプロジェ クトとネットワークを奨励している。”この財源でもって、多くの地域に対し て強い影響を与える行動を、支援している。この地域は、知識の伝達と公表活 動、資格付与、ネットワーク化に、奨励金が投入される。 これはバイオエネルギーでもって、地域の価値創造と再生可能なエネルギー を、持続的にドイツ国民に供給することに貢献する”と、政務次官は述べた。 連邦レベルでのコンクール”バイオエネルギー地域”でもって、連邦農業省 は”明日のためのエネルギー農村地域のチャンス”のプログラム領域において、 バイオマスからのエネルギー生産を支援する。農村で:農村ー林業に関するエ ネルギーアドバイス、または 2010 バイオエネルギー村コンクールのような、 他の政策が補完する。 この目的は、農村地域におけるバイオエネルギーの潜在力を、効率的に利用 し、新たな就業の場とエネルギー供給におけるより多くの自立性を、つくりだ すことである。”バイオエネルギー地域ー農村地域のチャンス”の専門家会議 で、コンクールの成果が紹介され、そして農村地域におけるバイオエネルギー の将来的発展のチャンスを、”最も良い実践事例”に基づいて議論された。 3 アレルギー体質者にとって質の高い休暇生活を 連邦農業省の政務次官 Dr.ゲールート ミュラーは、今日(10 月 26 日)ベル リンでアレルギー体質者に、優しい旅行目的奨励プロジェクトに関する、スタ ートの号砲を発した。アルゴイアルプスのヒンデラングバート村における、ア レルギー体質者の特別な要望に応じた休暇を、提供するパイロットプロジェク トが実施される。この政策は連邦農業省が投資し、全ドイツにこれを実践する 人を見出す。 アレルギー研究ヨーロッパ基金(ECARF)は、計画を科学的に支え、そして アレルギー体質者に優しい産物とサービスを提供するプロジェクトを調整す る。”全ドイツにおいて、すでにアレルギー体質者の 1/3 が、発症している。 -3- まさに休暇において、ホテル室内の設備と献立表の提供に際して、アレルギ ー体質者の特別な要望に対応するとき、アレルギー体質者の負担を、大幅に減 らすことができる。最終的にアレルギー体質者もまた、1年の中で素晴らしい 日々を、可能な限り負担少なく楽しむことができる”と、ミュラーが述べた。 ヒンデンラングバート村での経験は、アレルギーヨーロッパ基金によって、 連邦レベルで適用堪能な「手引き」の中に、まとめられている。同時に、アレ ルギーに優しい高品質な旅の提供を発展させるために、そしてより少ない経費 でもって、そのことを証明させるために、ドイツの多くの観光地で取り組むべ きである。 4 持続的な漁業はあらゆる場合に有効 ∼バルト海における漁業資源の保護∼ バルト海における漁獲量に関するEU−農相会理事会決定後、連邦農業省事 務次官 Dr.ロベルト クロースが、他の漁獲海域についての来るべき交渉におい ても、並びにノルウエーの審議に際しても、持続性に関してEUに適用される 基準導入を、EU−委員会に要請した。我々は、”科学的な勧告を基本に、魚 の現況管理の決定が重要である”ことを、主張している。海洋における持続的 な漁業の原則は、一方通行道路ではない。 カテガット(Kattegatt 訳注:スウエーデンとユトランド半島の間の海峡)と スカゲラク(Skagerrak 訳注:ノルウエーとユトランド半島の間の海峡)にお いて、大規模漁業による若い魚の大量捕獲が、あってはならない。バルト海の 漁業者に、魚の現況回復のための大きな重荷を、背負わせているのだから。前 述の2海峡でニシン現況の一部に関して、EUレベルで 12 月に初めて漁獲量 が決定された。 ”昨年この地域に関して、漁獲割当量の削減が明らかに少なくなっている。 これは、魚の現況保持のためのあらゆる努力を阻害し、そして相対的な安定の 原則に違反する”と、クロースは述べた。ルクセンブルグでの EU ー農相理事 会において、バルト海での魚の現況に関する、漁獲割当量が決定された。ドイ ツは、持続的な水準に漁獲量を定めるとする、EU-委員会を支持する。 -4- 西バルト海におけるニシンの認可されている総漁獲量(漁獲区域 22~24 まで) は、2010 年に 22 692 tであったが、2011 年には 30%減少して 15 884 tであ る。これによってドイツの漁業者は、来年 8 763 tのニシン漁獲割当量となる。 世界規模で経済的に利用される多くの魚の現況は、悪い状況におかれている。 それは、過剰漁獲によって脅かされている。 持続的な漁業の政治原則は、ドイツ漁業者の関心事に直接該当する(例えば、 西バルト海のニシン現況) 。”我々は、最終的に下方向線を打ち破り、数年で再 び若い魚の現況を、安定的に保護すべきである。このことによってのみ、ニシ ン漁業の将来もまた見えてくる”と、事務次官が述べた。 2010・12 訳 青森中央学院大学 中川 -5- 一徹