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3 映画館
3 映画館 富山県の平成 16 年(11 月 1 日現在)における映画館業務を営む事業所数は8事業所(前 回比▲11.1%減、▲1事業所減)、映画館(スクリーン)数は 36 館(前回比 9.1%増、3館 増)、就業者数は 180 人(前回比 20.0%増、30 人増)、年間売上高は 23 億 93 百万円(前回 比 14.6%増、3億4百万円増)であった。年間入場者数は 153 万 151 人(前回比 13.4%増、 180,968 人増)であった。 1映画館(スクリーン)当たりの年間売上高は 6,648 万円(前回比 5.0%増、319 万円増)、 就業者 1 人当たりでは 1,330 万円(前回比▲4.5%減、▲62 万円減)であった(表16)。 表16 区 分 事業所数 映画館(スクリーン)数 就業者数 従業者数 年間売上高 (1映画館(スクリーン)あたり) (就業者1人あたり) 年間入場者数 富 山 県 8事業所 36館 180人 180人 23億93百万円 6,648万円 1,330万円 153万151人 全 国 前回比(%) ▲11.1 716事業所 9.1 2,464館 20.0 16,292人 20.0 16,166人 14.6 2,286億43百万円 5.0 9,279万円 ▲4.5 1,403万円 13.4 1億4,335万7,414人 (1)事業所数・映画館(スクリーン)数 前回比(%) ▲ 19.9 4.7 15.2 15.6 11.9 6.9 ▲ 2.8 6.8 -映画館(スクリーン)数は増加‐ 対象事業所数は8(平成13年調査では9)と減少したにもかかわらず、映画館(ス クリーン)数は、36(前回 33 館)と前回調査と比べ 9.1%増となった。これは、前回調 査に引き続き映画館を有する大規模ショッピングセンターが新たに設立され、シネマコ ンプレックス方式※の映画館が増加したことによる。 なお、座席数による規模別では、「100 席以上 200 席未満」が最も多く、21 館で全体の 6 割強を占めた(表17) 。 ※シネマコンプレックス方式とは、同一建物又は複合ビル内に複数のスクリーンを持ち、かつ、入場 券売場、売店、入口、及び映写室等を共有している映画館をいう。座席数やスクリーンの大きさが 異なる映画館が複数から成るので、入場状況により上映する映画館を切り替えたり、同じ作品を別 スクリーンで同時に上映したりと効率的な運営ができるとされる。 24 表17 座席規模別映画館(スクリーン)数 区 分 富山県 全 国 構成比(%) 合計 36 70席未満 70席以上100席未満 100席以上200席未満 200席以上300席未満 300席以上400席未満 400席以上500席未満 500席以上1000席未満 1000席以上 (2)就業者数 100.0 - - 2 23 6 4 1 5.6 63.9 16.7 11.1 2.8 - - 構成比(%) 2,464 116 287 1,191 520 179 106 63 2 100.0 4.7 11.6 48.3 21.1 7.3 4.3 2.6 0.1 -映画館(スクリーン)数の伸びに応じて増加‐ 映画館数の伸びにあわせて、就業者数も 180 人(平成 13 年 150 人)と前回比 20.0% 増と大きく増加した。 就業者数を雇用形態別にみると、「常用雇用者」が 97.8%と就業者のほとんどを占め、 中でも「パート・アルバイト」の比率が就業者全体の 78.9%と高いことが特徴である。 また、男女別にみた場合は、女性が 60.6%を占めている(表18)。 さらに、部門別にみた場合、 「出札・案内部門」が最も多く、就業者全体の 46.1%を占 める(表19)。 表18 就業者数(雇用形態別・男女別) 区 分 富山県 (人) 構成比(%) 合計 180 100.0 個人事業主等 3 1.7 常用雇用者 176 97.8 正社員、正職員 34 18.9 パート・アルバイト等 142 78.9 1 0.6 臨時雇用者 出向・派遣の受入者 − − 出向・派遣の送出者 − − 男性 71 39.4 女性 109 60.6 全 国 (人) 構成比(%) 16,292 100.0 492 3.0 15,420 94.6 2,606 16.0 12,814 78.7 254 1.6 126 0.8 1 − 6,928 42.5 9,238 56.7 (注)個人事業主等には、家族従業者及び有給役員も含まれる。 表19 就業者数(部門別) 区 分 富山県 全 国 (人) 構成比(%) (人) 構成比(%) 合計 180 100.0 16,292 100.0 管理・営業部門 24 13.3 2,103 12.9 出札・案内部門 83 46.1 6,730 41.3 映写部門 29 16.1 2,296 14.1 食堂・売店(直営) 43 23.9 4,421 27.1 その他 1 0.6 616 3.8 出向・派遣の受入者 − − 126 0.8 25 (3)年間売上高 -ここ10年間で倍増- 年間売上高は 23 億 93 百万円で、前回比 14.6%増と大きく伸び、ここ 10 年間では倍 増となっている。これは平成 6 年の調査時から4調査連続の増加となった(図18)。 これは、①映画館の郊外型ショッピングセンターへの併設など新たな商圏への新規参 入による観客確保、②アニメを含む洋画、邦画ともにヒット作に恵まれたこと、③コン ピュータ・グラフィックスなど映像技術の発展による映画ジャンルの広がりなどが寄与 しているものと見られる。 図18 映画館(スクリーン)数と年間売上高の推移 百万円 館 3000 36 33 2500 1500 21 30 25 20 18 2089 20 15 1000 500 35 2393 2000 40 1163 1554 10 923 5 0 0 平成3年 平成6年 平成9年 平成13年 平成16年 ■収入区分別 年間売上高を収入区分別にみると、 「入場料収入」が 19 億 21 百万円で全体の 8 割を占め ており、 「食堂・売店(直営)売上収入」の 4 億 58 百万円(構成比 19.1%)が続いている。 前回調査と比較すると、「入場料収入」は前回比 13.6%の増加、「食堂・売店(直営)売 上収入」が同 30.1%増、「その他の収入」が同▲69.6%減となった(表20)。 表20 収入区分別年間売上高 区 分 (百万円) 13年 16年 2,089 1,691 352 46 2,393 1,921 458 14 構成比(%) 前回比(%) 合計 入場料収入 食堂・売店(直営)売上収入 その他の収入 100.0 80.3 19.1 0.6 (注)「その他の収入」は、売店などの委託経営、賃貸による収入など 26 14.6 13.6 30.1 ▲ 69.6 (4)入場者数 -ここ10年間で倍増- 年間延べ入場者数は 1,530,151 人で、前回比 13.4%増と大きく伸び、ここ 10 年間で は倍増となっている(統計表 映画館:第4表)。1館当たりの年間延べ入場者数は 42,504 人で、同 4.0%増となった。 入場者数が増加しているのは、洋画、邦画ともにヒット作に恵まれたことに加え、 映画館(スクリーン)数の増加により座席数など収容人員数が大きく拡大したことによる。 (5)年間上映本数 平成 16 年の映画館の年間上映本数は 870 本で、前回調査に比べ39本増(前回比 4.7%増)となった。これは、映画館(スクリーン)数の増加などによるものとみられる。 年間上映本数を種類別に見ると、洋画は 343 本(構成比 39.4%)、邦画は 456 本(同 52.4%)、アニメーションは 71 本(同 8.2%)であった。 表21 上映区分別上映本数の構成 区 分 13年 (本) 16年 構成比(%) (本) 構成比(%) 上映本数計 831 100.0 870 100.0 洋画 371 44.6 343 39.4 邦画 460 55.4 456 52.4 71 8.2 アニメーション − − 27