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「産業機械技術分野」における標準化戦略
「産業機械技術分野」における標準化戦略 日本工業標準調査会 標準部会 産業機械技術専門委員会 【日 本 工 業 標 準 調 査 会 標 準 部 会 産 業 機 械 技 術 専 門 委 員 会 構 成 表 】 (委員会長) 岡村 弘之 東京理科大学 理工学部 教授 朝田 泰英 (財)電力中央研究所 研究顧問 伊藤 正人 厚生労働省 大地 昭生 日本内燃機関連合会 副会長 [㈱東芝 電力システム社 首席技監] 大湯 孝明 (社)日本農業機械工業会 専務理事 重久 吉弘 (財)エンジニアリング振興協会 理事長 鈴木 通友 (社)全国木工機械工業会 会長 筒井 康賢 独立行政法人 産業技術総合研究所機械システム研究部門 部門長 橋元 和男 国土交通省 総合政策局 建設施工企画課長 平野 正明 (社)日本機械工業連合会 常務理事 藤咲 浩二 (社)日本産業機械工業会 専務理事 松山 新一郎 (株)豊田自動織機製作所 吉田 岳志 農林水産省 生産局 生産資材課長 渡邉 和夫 (社)日本建設機械化協会 副会長 労働基準局 安全衛生部 安全課長 取締役 (五十音順、敬称略) 目 次 1. 標 準 化 対 象 分 野 及 び 主 な デ ジ ュ ー ル 規 格 制 定 の 状 況............................................................1 1.1 標 準 化 対 象 分 野.....................................................................................................................1 1.2 JIS 制定の状況......................................................................................................................1 1.3 JIS と強制法規,調達基準との関係...................................................................................2 1.4 国 際 規 格 の 整 備 動 向 .............................................................................................................3 2. デファクト標準形成の動向 ......................................................................................................6 2.1 主 な デ フ ァ ク ト 標 準 の 現 状..................................................................................................6 2.1.1 学 会 規 格.............................................................................................................................6 2.1.2 業 界 規 格.............................................................................................................................6 2.1.3 企 業 標 準.............................................................................................................................7 2.2 デ フ ァ ク ト 標 準 の デ ジ ュ ー ル 標 準 へ の 影 響.......................................................................8 3. 標 準 化・ 国 際 標 準 化 活 動 の 問 題 点 , 課 題 及 び そ の 対 応 策(戦略の本文) .........................8 3.1 基 本 方 針 ................................................................................................................................8 3.2 全体活動方針.........................................................................................................................9 3.3 対外活動項目.........................................................................................................................9 3.4 対内活動項目.........................................................................................................................9 3.5 産 業 機 械 分 野 の 標 準 化 戦 略..................................................................................................9 3.5.1 規格全般について............................................................................................................10 3.5.2 個別分野について............................................................................................................11 TC・SC 別名称・ 参 加地 位・ 審 議 団 体 一 覧 表 ...............................................................................17 1. 標 準 化 対 象 分 野 及 び 主 な デ ジ ュ ー ル 規 格 制 定 の 状 況 1.1 標準化対象分野 産業機械技術専門委員会が所掌する標準化対象分野は,圧力容器,エネルギー,内燃機関, 建設機械等の産業機械に係る技術・ 製 品 で あ る 。 対象分野の分類を次に示す。 大分類 小分類 産業機械 油圧・ 空 気 圧 機 器 , 繊 維 機 械 , 食 品 加 工 機 械 , 印 刷 製 本 機 械 , ミ シン,木工機械,動力伝達装置,ポンプ ・圧縮機,圧力容器,機 械一般 建 設 機 械 , 農 業 建設・ 土木用機械,鉱山用機器,農業機械器具 機械,鉱業機械 冷凍空調 冷凍機,冷凍機応用装置 エンジン 内燃機関 事 務 機 械 , そ の 事 務 機 械(電子機器を除く),自動販売機, 他 1.2 JIS 制 定 の 状 況 各 分 野 ご と の JIS 規 格 数 及 び 主 要 規 格 は , 次 の 表 の と お り で あ る 。 最 近 の JIS 整 備 の 重 点 は , ① 省 エ ネ ル ギ ー , 地 球 環 境 問 題 に 配 慮 し た 標 準 化 の 推 進 , ② 機械安全分野の標準化,③圧力容器規格の見直しによる,関連法規との連携,④国際規格と の整合化の推進であり,規格の見直しに伴う廃止を行っているが,規格数は全体として増加 している。 分野 産業機械 JIS 規格数 339 主なJIS 規格 B8301 遠 心 ポ ン プ , 斜 流 ポ ン プ 及 び 軸 流 ポ ン プ − 試 験 方法 B2290 真 空 装 置 用 フ ラ ン ジ B8410 水道用減圧弁 Z8122 コンタミネーションコントロール用語 B9064 工業用ミシンの騒音レベル測定方法 B9615 印刷機械―図記号 B0130 火力発電用語 (一般) B8270 圧 力 容 器(基盤規格) B6511 木 材 加 工 機 械 − ル ー タ − 名 称 及 び 検 査 方 法 B0132 送風機 ・ 圧 縮 機 用 語 B9650 食 料 品 加 工 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準通則 B8102 蒸気タービン−受渡試験方法 B8203 鋳鉄ボイラ−構造 B8261 液 化 石 油 ガ ス 用 ゴ ム ホ ー ス ア セ ン ブ リ B8367 油圧シリンダ B8481 室 内 温 度 調 節 器 L7504 染色加工用絞りローラ及び乾燥シリンダ B9960-1 機 械 類 の 安 全 性 ― 機 械 の 電 気 装 置 ― 第 1 部 : 一般要求事項 −1− 建設機械,農業機 械,鉱業機械 153 冷凍空調 49 エンジン 63 事務機械,その他 合計 1.3 14 A8309 A8101 B9223 M6504 土工機械―けん引力測定方法 建設機械用計器類の振動及び衝撃試験方法 農業用歩行トラクタの仕様書様式 鉱山用ダブルチェーンコンベヤのリンクチェー ン B8608 冷凍装置−性能試験方法通則 B8616 パ ッ ケ ー ジ エ ア コ ン デ ィ シ ョ ナ B8008-1 往 復 動 内 燃 機 関 − 排 気 排 出 物 測 定 − 第 1 部 : ガス状排出物及び粒子状排出物の台上測定 B8041 ガスタービン−受渡試験方法 B8002- 3 往復動内燃機関―性能―第3部 : 測 定 B9514 タイムレコーダ性能試験方法 B8561 自動販売機−試験方法 B9513 手動製図機械 618 JIS と 強 制 法 規 , 調 達 基 準 と の 関 係 産業機械関係の JIS と 関 係 す る 主 な 強 制 法 規 , 調 達 基 準 と の 関 係 は , 次 の と お り で あ り , 引 用 さ れ て い る JIS のうち,主なものを列記する。 (1) 圧力容器関連4法 高圧ガス保安法,電気事業法,ガス事業法及び労働安全衛生法における技術基準( 省 令,告示)の整合化を図る目的で,各技術基準における共通事項を一般事項として規定 する JIS B 8265 ( 圧 力 容 器 の 構 造 − 一 般 事 項 ) を 平 成 12 年に制定した。ガス事業法は, 平成 12 年 10 月に技術基準の性能規定化を行うとともに,その基準を満たすべき技術的 内容を具体的に示す詳細基準の例( 例 示 基 準 ) で JIS B 8265 (圧力容器の構造−一般事 項)を引用しており,その他の法規についても改正作業を検討しているところである。 ま た ,JIS B 8201(陸用鋼製ボイラ−構造)などの個別の製品規格が,電気事業法な どに引用されている。 (2) 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 B8245( 液 化 石 油 ガ ス 容 器 用 弁 ) (3) 消防法 B8322( 両 吸 込 渦 巻 ポ ン プ ) B8306(油用遠心ポンプの試験及び検査方法) B8312(歯車ポンプ及びねじポンプ−試験及び検査方法) (4) 労 働 安 全 衛 生 法 機械安全を図るため,個別機械の構造規格を定めており,対応する個別機械の安全性 規格( C 規 格 JIS) と 関 係 が あ る 。 労 働 安 全 衛 生 法 に 基 づ く 構 造 規 格 に お い て も , JIS に定める基準を多数引用している。 JISでは規格の利用者に対する利便性を考慮し,機械の使用上の注意として解説に 関連性を具体的に示している。 厚生労働省は,新たに ISO 12100 を機械製造者及び事業者の安全対策として通達化し, 機械設備による労働災害の未然防止を図るため,リスクアセスメントの実施及び安全方 −2− 策等の実施を内容とした 「 機 械 の 包 括的 な 安 全 基 準 に 関 す る 指 針 」 ( 平 成 1 3 年 6 月 1 日付基発第 501 号)を策定した。 1.4 国際規格の整備動向 産業機械関係の ISO/IEC については,別紙 1 の TC/SC 等で国際規格の審議が行われて おり,我が国も関係団体が国内対策委員会を設置し,対応している。 主な活動内容は,以下のとおりである。 (1) ISO/TC11 ボイラ及び圧力容器 審議団体 :高圧ガス保安協会 ISO/TC11 は 1964 年 以 来 欧 州 と 米 国 の 技 術 基 準 の 伝 統 的 な 相 違 に よ る 対 立 等 に よ り 休眠状態にあった。しかし,WTO/TBT 協定の発効,後述する EU (欧州連合)の PED ( 圧 力 設 備 指 令 ) 採 択 及 び CEN( 欧 州 標 準 化 委 員 会 ) に よ る 統 一 詳 細 規 格 策 定 と い っ た 動きの中で,欧州の規格がそのまま ISO 規格として採用された場合の TBT 協定義務履 行を危惧した日本,米国の共通の認識から,ISO/11 を再開させ,日米共同で国際規格案 を提出し,第1回総会を 1997 年 東 京 で 開 催 す る こ と が 合 意 さ れ た 。 国際規格案の基本的な考え方は,TBT 協定に規定している機能性要求を満足させ,同 時に各国の既存規格及び今後作成される整合 EN 規 格 な ど も 満 足 さ せ る 内 容 と す る こ と である。基本的なイメージは図1のとおりである。 日本は,TC11/WG10 のコンベナーを務めて,日米共同提案した規格案の早期 ISO 化 に向けて積極的に活動しているところである。 ボイラおよび圧力容器国際規格 (ISO16528) 機能性(性能)規 格 詳 細 技 術(製品)規格 高圧ガス保安法 電気事業法 ガス事業法 労働安全衛生法 JIS 規格 ASME SEC Ⅰ ASME SEC. Ⅷ BS( 英 ) CODAP(仏) その他 PED/ESR(欧) 整合 EN 規格 図 1 (2) ISO/TC70 内燃機関 ISO/TC192 ガスタービン 審 議 団 体: 日 本 内 燃 機 関 連 合 会 1969 年に ISO/TC70(内燃機関)が設置されて,その最初から,日本はPメンバー国 として参加している。その時点から日本内燃機関連合会(日内連)が,国際規格に対す る国内の対応審議団体として携わってきている。 −3− ガスタービンに関するISOでの活動は,その関連技術者及び技術的内容が往復動内 燃機関とはかなり異なっているとの理由から,独立したTCになることが提案され, 1988 年に新 た に“ ISO/TC192(ガ ス タ ー ビ ン ) 専 門 委 員 会 ” と し て 正 式 に 独 立 し た 。 こ の際に,幹事国を米国とし,活動範囲についても見直しされ,現在に至っている。日本 は,当初からPメンバーとなっている。 最近は,環境に関する規格,例えば排気排出物測定方法などの規格の整備が中心と な っ て い る 。 ま た , そ れ に 加 え て , 既 存 規 格 の 見 直 し と 内 容 の 充 実 化・ 更 新 化 に も 重 点 が移ってきている。 (3) ISO/TC127 土工機械 審 議 団 体:(社)日 本 建 設 機 械 化 協 会 ISO/TC127 は,設立以来約 30 年 経 っ て お り ,SC1(性能試験方法),SC2( 安 全 性 と 居 住性),SC3(運 転 と 整 備) 及び SC4( 用語と格付け)に 分 か れ て 規 格 を 審 議 し て い る 。 平 成 13 年 3 月末現在制定済み 100 件,DIS 5 件,審議中(新作業項目含む)14 件である。 安 全 に 関 係 す る 規 格 が 比 較 的 多 く , DLV(保 護 構 造 物 の た わ み 限 界 領 域 )等 従 来 か ら あ る安全規格の技術進歩を踏まえた定期的な見直しや,新しく危険探知装置に関する共通 の性能規格,危険探知装置やバックミラーによる視野も含めた運転視界にかかわる規格, 油圧ショベルの転倒時オペレータ保護構造に関する規格などが新しく審議されている。 SC4 の 扱 う 用 語 と 格 付 け 以 外 は 殆 ど が 横 断 的 な 規 格 で あ り , 機 種 毎 の 纏 っ た 安 全 規 格 は 作 成 さ れ て い な い 。 我 が 国 は ,SC3 の 幹 事 国 を 務 め て い る 。 (4) ISO/TC130 印刷技術 審 議 団 体:(社)日 本 印 刷 産 業 機 械 工 業 会 WG 1~5 までの 5 つの委員会があり,作業内容は,用語,デジタルデータ交換,工程 管理と関連計測,印刷メディアと材料,機械の安全性となっている。 用語では,日本が提案した階層構造に基づき検討が進められており,印刷画像に関わ るデジタルデータの交換のための規格化では,新聞業界,広告業界等のユーザー間では PDF(Portable document format) を 利 用 し た 伝 送 方 式 の 検 討 が 進 ん で い る の で 引 き 続 き 早く規格化されるよう作業を進めている。 その他,日本提案として,XYZ-SCID(Standard colour image data) な ど が 検 討 さ れ , 蛍光インキの標準画像などを提案している。 印刷機械の人間工学と安全性では,現在,印刷機械の安全規格及びこれに続く周辺機 器・ 製 本機 械 等 の 安 全 規 格 の 審 議 が 進 ん で い る 。 (5) ISO/TC131 油圧・ 空 気 圧 シ ス テ ム 及 び 要 素 機 器 審 議 団 体:(社) 日 本 フ ル ー ド パ ワ ー 工業会 我が国は,すべての SC 及び WG にPメンバーとして参加している。また,SC7(密 封 装 置 ) の 幹 事 国 ,SC7/WG9 ( ゴ ム 材 料 と 作 動 油 の 適 合 性 ) の 幹 事 国 及 び SC8/WG12 (電気制御式油圧ポンプ試験方法)の幹事国を務めている。 日 本 の 提 案 に よ る 規 格 及 び 多 く の 日 本 の コ メ ン ト が 採 用 さ れ た 規 格 と し て は ,ISO 6072(ゴム材料と作動油との適合性),ISO 17559( 電 気 制 御 式 油圧 ポ ン プ 試 験 方 法 ) などがある。 −4− (6) ISO/TC199 機 械 類 の 安 全 性 IEC/TC44 機 械 安 全 − 電 気 的 側 面 審 議 団 体:(社)日本機械工業連合会 ISO/IEC ガイド 51 の安全規格階層構造の考え方に基づき,ISO と IEC の他の TC の 作業に準拠した用語,方法論,ガ−ド,安全装置を含む機械類の安全性に関する基本概 念 , 一 般 的 原 則 , ヒ ュ − マ ン イ ン タ フ ェ − ス 及 び 機 械 の ソ フ ト ウ ェ ア・ シ ス テ ム の 安 全 性に関する国際規格化(A規格とB規格)を進めている。 これまで,国際標準化は,ISO では CEN が,IEC では CENELEC が EN を基本骨子 と し , 国 際 規 格 を 作 成 し て き た(規格制定比率は,ISO が 58%,IEC が 77%:平成1 2年度末現在)。既に ISO/TC199 で 27 規格(ドラフト含む),IEC/TC44 で 14 規格 が作成されており,ここ1,2年の間に制定が完了する見込みである。現在,メンテナ ンス WG 段階では米国及び日本から専門家の派遣が積極化し,真の国際規格化を目指し た取組となっている。 今後の新規開発規格については,日本からの提案及び初期段階からの日本の参加が要 請 さ れ て お り ,PASC 関係国との共同開発も有力な戦略となり得る。 ISO/IEC ガイド 51 ISO 機械系 A 機械類の安全性−基本概念 一般設計原則規格 (ISO 12100) リ ス ク ア セ ス メ ン ト 規 格 (ISO 14121) インタロック規格 (ISO 14119) ガードシステム規格 (ISO 14120) システム安全規格 (ISO 13849-1) 安全関連部品規格 (ISO 13849-2) 安全距離規格 (ISO 13852) 突然の起動防止規格 (ISO 14118) 両 手 操 作 制 御 装 置 規 格 (ISO 13851) マットセンサ規格 (ISO 13856) 階段類の規格 (ISO 14122) IEC 電気系 基本安全規格 すべての規格類で共通に利 用できる基本的概念設計原 則を扱う規格 B グループ安全規格 広範囲の機械類で利用できる ような安全、又は安全装置を 扱う規格 電気設備安全規格 (IEC 60204) 非常停止規格 (IEC 13850) センサ一般安全規格 (IEC 61496) センサ応用規格 (IEC 62046) 電気的安全機能規格 (IEC 61508) スイッチ類規格 (IEC 60947) EMC 規格 (IEC 61000-4) トランス規格 (IEC 60076) 防爆安全規格 (IEC 60079) C 個別機械安全規格 特定の機械に対する詳細な安全要件を規定する規格 製品例: 工 作 機 械 、 産 業 用 ロ ホ ゙ ッ ト 、 鍛 圧 機 械 、 化 学 フ ゚ ラント、輸送機械など 図2 国 際 安 全 規 格 の 階 層 化 構 成 (7) ISO/TC208 (産業用熱タービン) IEC/TC5(蒸気タービン) 審 議 団 体:(社)火 力 原 子 力 発 電 技 術 協 会 ISO/TC208 では,産業用熱タービンの標準化を審議しており,新しい規格として ISO 14661 [産業用熱タービン( 蒸 気 タ ー ビ ン , ガ ス 膨 張 タ ー ビ ン ) の 一 般 仕 様 ] を 2000 年 −5− 6 月 に 作 成 し た 。 現 在 は 同 規 格 の Data sheets の 作 成 を 進 め て い る 。 IEC/TC5 では,蒸気タービンの,JIS との関係では JIS B8101 (蒸 気タービンの一般 仕様)及び JIS B8102(蒸気タービン-受 渡 試 験 方 法 ) に 対 応 し て , そ れ ぞ れ IEC/Pub. 45-1 及び IEC/Pub. 953 が制定されている。 ま た ,“ コ ン バ イ ン ド サ イ ク ル( コ ー ジ ェ ネ レ ー シ ョ ン を 含 む ) プ ラ ン ト ” に つ い て は,IEC と ISO と の 話 し 合 い の 結 果 ,ISO/ TC192(ガスタービン)でシステムについ て 取 り 扱 う こ と が 決 ま っ て お り , 今 後 IEC/TC5 蒸気タービン委員会と,ISO/TC192 ガ ス タ ー ビ ン 専 門 委 員 会 と が 十 分 な 連 携 を 保 つ と と も に , そ れ ぞ れ 対 応 す る IEC/TC5 国 内対策委員会 (火力原子力発電技術協会)と ISO/ TC192 国内対策委員会 ( 日 本 内 燃 機 関連合会)とが十分な協力関係を維持していくことが必要である。 2. デファクト標準形成の動向 2.1 主なデファクト標準の現状 2.1.1 学 会 規 格 (1) 米国機械学会 ( A S M E ) ボ イ ラ 及 び 圧 力 容 器 分 野 は ,ASME が制定する民間規格である 『Boiler and Pressure Vessel』がデ フ ァ ク ト 標 準 と し て 古く か ら 使 用 さ れ て い る 。 こ の 規 格 は ,11 のセクショ ン に わ か れ て お り , 一 般 の 圧 力 容 器 に は Section Ⅷ 『 pressure Vessel 』 , ボ イ ラ に は Section Ⅰ『power boiler 』 が 適 用 さ れ る 。 米国(ASME 機関)は , 上 記 の よ う に 整 備 さ れ た 規 格 を 世 界 の 多 く の 国 で 使 用 さ れ て い る事実上の標準,いわゆるデファクトスタンダードであると主張しており,日本の強制 法規(保 安 4 法)や JIS 規格,そして韓国の国家規格である KS も事実上これを基本とし て 作 成 さ れ て い る 。 最 近 は , 欧 州 圧 力 設 備 指 令 /PED, 整 合 EN 規格との主導権争いが 激化している。 2.1.2 業 界 規 格 (1) 国際燃焼機関会議 (CIMAC) 内燃機関の分野で,デジュール規格の原案を作成するに当たって,影響力を及ぼした デ フ ァ ク ト 標 準 と し て は ,“ 国 際 燃 焼 機 関 会 議 ( C I M A C , International Council on Combustion Engines)”が作成した "CIMAC Recommendations"がある。CIMA C は , 各 国 の 内 燃 機 関 関 係 者 が 中 心 と な っ て 1951 年 に 設 立 さ れ た 国 際 団 体 で , 日 本 は 1954 年から日本内燃機関連合会が日本事務局となって参加している。現在の参加国数は 18である。 ISOでのデジュール規格の原案を作成するに当たって,既に発行され て い た 関 係 す る "CIMAC Recommendations"がデファクト標準として,作業原案に利用 されたものがある。性能試験方法,排気排出物測定方法,固体伝播音の測定方法などが, その例である。最近は,ISOの原案作成作業開始から制定までの年限を短縮化したこ とと,定期見直し作業の充実化,技術進歩の早さなどから,ISOでもこのようなデ ファクト標準が入りにくい状況になっている。一方では,同様な理由から,逆にCEN (欧州規格 ) , D I N( ド イ ツ 国 家 規 格 ) な ど の , 欧 州 系 の 制 定 済 み の 地 域 規 格 又 は そ −6− の基となった国家規格を作業原案に利用しようとする動きもあり,注意を払っていく必 要がある。 (2) API (米国石油協会) 石油の国際取引では国際的に影響力が大きい業界団体規格であり,約 500 規 格 を 発行 し て い る 。 石 油 及 び 天 然 ガ ス 工 業 用 用 途 で の 調 達 仕 様 規 格 に お い て ,ISO 作業原案 ( W D)として提案されデジュール標準としての審議に持ち込んだ例がある (ガスタービン −調達仕様−用途−石油及び天然ガス工業用)。 (3) (社)日 本 建 設 機 械 化 協 会 建設機械化に関係した分野における団体規格として,社団法人建設機械化協会規格 (JCMAS)を 70 規格制定している。 内 容 は , 建 設 機 械 の 仕 様 書 様 式 , 性 能 試 験 方 法 , 用 語 , 建 設 業 務 用 IC カ ー ド , 安 全 環境,建設機械用機器,ポンプなどとなっている。 WTO の TBT の任意規格に関する 「 適 正 実 施 基 準 」 を 受 け 入 れ て お り , 規 格 の 策 定 プ ロセスを公表し透明化を図っている。 2.1.3 企 業 標 準 印刷画像に関わるデジタルデータの交換の分野では,次の企業標準といえるものがある。 ① PDF 印刷,出版,ビジネス書類の分野で電子書類としてかなり普及してきている。電子 ファイルで紙に出力した状態と同じ形式で表現できるフォーマット。作成はほとんど Adobe 社 提 供 の ツ ー ル(有料)で 行 わ れ , 読 み 込 み は 無 料 の(Adobe 社提供)Acrobat で行 わ れ て い る の が 現 状 で あ る 。 ご く 一 部 の 機 能 を 除 い て , Adobe 社 提 供 の ツ ー ル や プ ロ グ ラ ム ラ イ ブ ラ リ を 用 い て 交 換 や 実 装 が 行 わ れ て い る 。 現 時 点 で は ,Adobe 社 以 外 の 実 装 は ほ と ん ど で き て い な い ( 皆 無 で は な い ) 。PDF が テ キ ス ト , 画 像 , 音 , 動 画 な どを取り込む能力を持ち,上記の電子的紙出力には実用的なフォーマットと思われる。 印刷では,デザインや原稿の交換での利用,製版での利用などがはじめられている。 製版での利用では,レイアウトの変更,解像度の変更が伴う版作成過程では実装を誰 が で き る か が 問 題 で あ る 。Adobe 社 か ら の ラ イ ブ ラ リ を 購 入 す る 形 式 で 実 装 す る 方 向 にある。いずれにしても,非常に便利な可能性を秘めたフォーマットでありながら Adobe 社 1 社 に 頼 ら ざ る を 得 な い 傾 向 は 大 き い 。 国 内 の 印 刷 出 版 で は , 使 用 で き る フ ォ ン ト の 種 類 や 動 作 の 安 定 性 に ま だ 不 安 を 残 し ,PS(Post Script) を 利 用 す る 人 も い るが,方向は PS から PDF に向かっている ( ビ ジ ネ ス 用 途 で は 実 用 さ れ て は い る ) 。 ② TIFF ラ ス タ ー 画 像 の 共 通 的 画 像 フ ォ ー マ ッ ト の 1 つ。Aldus 社(現在 Adobe 社に受け継がれ ている)が 社 外 の 人 々 の 意 見 も 入 れ て 作 り 上 げ た タ グ 形 式 の フ ォ ー マ ッ ト 。 デ フ ァ ク ト と し て は TIFF 6.0 が 存 在 す る が , 各 産 業 界 で は こ の 基 本 形 式 を 維 持 し な が ら 使 用 でき るタグを決め(交換の確実性を実現する),それぞれの業界標準にしている場合も少なく ない( 印 刷 で も TIFF/IT がそれに当る)。 TIFF 形 式 は , ラ ス タ ー 画 像 に 限 る が , 誰 −7− もがそれなりに実装できる状況にある。最近の情報処理の中では,ラスター画像しか 扱 え な い た め ,PDF の よ う な 複 合 要 素 フ ォ ー マ ッ ト に 比 べ る と 利 用 が 限 ら れ る 。 反 面 ラスターゆえに長く使用できる。 ③ ICC 色 の 管 理 の 標 準 。 印 刷 と も 関 係 が 深 い 。TC130 でデジュール化を行う話もあったが, 時間がかかることから進展していない。 2.2 デファクト標準のデジュール標準への影響 (1) 圧 力 容 器 や 蒸 気 タ ー ビ ン の 分 野 で は ,ASME の デ フ ァ ク ト 標 準 と し て の 国 際 的 な 地 位 と ア メ リ カ の 国 際 標 準 化 戦 略 に よ っ て ,ISO ・IEC 規格に ASME の影響力が増大している。 このことによって,これまで各国で基準がバラバラであった分野で,国際整合に向けて 進展が見られるプラス面と,国際標準化への合意形成に多くの時間を要したり,ダブル スタンダードとなるおそれも出るようなマイナス面の両面が現れている。 (2) 印 刷 画 像 に 関 わ る デ ジ タ ル デ ー タ の 交 換 の 分 野 で は ,PDF は TC130 で用法を標準化す る動きが現実になっているが,デジュール化に関して著作権問題が残っている。一般的 に は デ フ ァ ク ト は か な り 強 い 影 響 力 を 持 っ て お り, そ れ が 独 占 を 形 成 す る 場 合 も あ り デ ファクトをうまくデジュールに取り込める形式が望ましい。 (3) 機 械 安 全 分 野 で は 欧 州 主 導 で の 安 全 装 置 の 開 発 が 進 み , 欧 州 企 業 お い て は 開 発 段 階 か ら もデジュ−ル標準化を目指す動きが顕著であった。最近の動きとしてセ−フティバス等 システム系の安全性についてはデファクト標準の形成を狙った戦略を採用している欧州 企業も現出している。しかし,安全性の安定的な普及を考慮すれば,デジュ−ル標準が 本来的な姿であろう。 (4) 建設機械分野では,労働災害を減らす目的で,ISO 規 格 に も な い 規 定 を 各 国 が 法 律 で 規 制する場合があり,それに対応した規格を検討する必要に迫られる場合がある。 (5) 国内では,デファクト標準である団体規格は,JIS を補完する役割と JIS の前段階とし て の 普 及 を 図 る 役 割 が 与 え ら れ て い る が ,ISO と の 整 合 化 作 業 を 進 め る な か で ,ISO の JIS 化 が 加 速 し 規 格 数 の 急 速 な 増 加 を 招 い て い る 。 安 全 ・環境 ・省エネ ・ 消 費 者 保 護 な ど の 政 策 的 ニ ー ズ の 観 点 か ら , 改 め て 団 体 規 格 と JIS と の 関 係 を 整 理 す る 必 要 が あ る 。 3. 標準化 ・国際標準化活動の問題点,課題及びその対応策 (戦略の本文) 3.1 基本方針 産業活動の繁栄は,その基礎を海外諸国との協調に置いてきた我が国の歴史に鑑み,我が 国の標準化活動についても,国際協調を基本理念とし,次の項目を基本方針として選択する。 (1) ISO において主導性を確保し,我国の利益にもかなう国際標準の開発,整備を目指す。 (2) 開発,整備された ISO 標準を国内規格標準として活用する。 この基本方針に従い,標準化活動方針を立案する 。 −8− 3.2 全体活動方針 国内標準と国際標準の一体化により我国の国家利益を維持できる 。従 っ て , そ の 活 動 方 針 は 対 国 内 , 国 外 と も 一 体 で あ る。次 の 活 動 項 目 を 指 摘 で き る。 (1) ISO の場において国際標準の整備,高度化推進のため,その活動に積極的に関与する。 (2) 整 備 さ れ る 国 際 標 準 は 我 国 の 国 内 規 格 と し て 採 用 で き る も の を 目 指 す。 (3) このために,ISO の場で,日本として望ましい国際標準の案を積極的に提案する。 (4) このために,ISO の各段階委員会に委員を積極的に派遣する 。 (5) 派 遣 さ れ る 委 員 は , 国 内 規 格 制 定 組 織 を 代 表 で き る 者 と す る。 (6) 我 国 の 主 張 を 通 す た め に 国 際 協 調 体 制 を 樹 立 す る。 当 面 は 欧 州 の 独 占 的 主 導 性 を 是 正 することを目的に,欧州諸国,特に,日米協力を基調とし,これにアジア,環太平洋諸 国の参加を求めて,非欧州連合組織を結成する 。 (7) 制定された国際標準をできる限り速やかに,且つ,最小の修正で国内規格に採用する 。 (8) このため,ISO 活動と一体化された国内規格策定組織を整備する。 (9) そ の た め , 国 内 規 制 基 準 を で き る 限 り 速 や か に 機 能 性 化 し , こ こ で , 国 内 規 格 を 詳 細 規 定として引用できる制度を整備する 。 3.3 対外活動項目 以上の活動方針を具体化する対外活動の現状課題は以下のとおりである 。 (1) ISO において我国の主導性を発揮しうる国際協調体制の整備 (2) こ の た め に , 対 米 , 対 ア ジ ア 諸 国 , 対 環 太 平 洋 諸 国 と の 対 話 を 官 民 両 面 で 積 極 的 に 展 開 する。 (3) ISO に お け る 我 国 の 主 導 性 を 確 保 す る た め に , 各 委 員 会 で の 委 員 ( P-Member) と し て の参加,委員長,幹事の引き受けを積極的に進める 。 (4) ISO 参加各国と意見交換を積極的,頻繁に行い,国際的に支持される規格標準のあり方, 内 容 , そ の 他 必 要 事 項 を 把 握 , 認 識 し , そ の 情 報 を 国 内 外 に 流 布 す る。 3.4 対内活動項目 対内活動で必要な現状課題は以下のとおりである 。 (1) 対外活動に必要な人材,資金,情報,特に国際標準案を準備する国内組織,体制の整備, 強化 (2) 国際標準を国内規格に移管する国内組織,体制の活動強化 (3) ISO 委員会で委員長,幹事を担当できる人材育成 (4) ISO 委員会への委員派遣資金の確保 (5) 以 上 の 課 題 を 統 括 し , 集 中 管 理 で き る 組 織 の 整 備 3.5 産業機械分野の標準化戦略 上 記 の 基 本 方 針 と 活 動 方 針 の 下 で , 産 業 機 械 分 野 の 標 準 化・ 国 際 標 準 化 活 動 の 問 題 点 , 課 題及びその対応策は,以下のとおりである。 −9− 3.5.1 規格全般について (1) 産 業 機 械 技 術 専 門 委 員 会 の 所 掌 範 囲 は , 建 設・ 土 木 機 械 , 繊 維 機 械 , 木 工 機 械 か ら 種 々 の生産機械までの広範囲に渡っており,関係団体も非常に多くなっている。したがって, 担当する規格も多くなっており,十分な見直しがされていないものも見受けられる。今 後 の 標 準 化 に あ た っ て は , 国 家 規 格 の 必 要 性 の 明 確 化 , 規 格 の 見 直 し に よ る 改 正・ 廃 止 を計画的に進めることが必要である。 【今後の対応策】 ① 安全,環境,省エネルギーなど政策的に標準化が求められるものについて,計画的に 規格化を推進するための具体的な方針を明確にし,技術専門委員会で審議 ・ 確 認 す る 。 また,12 条 案 件 に つ い て も 規 格 作 成 の 必 要 性 を 精 査 す る 。 ② JIS 規 格 の 見 直 し を 適 切 な タ イ ミ ン グ で 実 施 す る た め , メ イ ン テ ナ ン ス に つ い て 原 案 作成団体の積極的な関与を求める。 (2) 国際標準発行までの速度 主に欧州のメンバー国が担当する案件において,検討期間が長すぎて中央事務局より作業 項目として削除されるケースがでてきている。 [今後の対応策] ① 欧州の ISO メンバーは CEN のメンバーを兼ねる人が多く,彼らが担当者となった場 合,CEN の 作 業 が 繁 多 な た め ISO 規格案が遅れがちである。きめ細かくフォローする 一方,可能なものは日本が担当国を引き受けることも検討する。 ② 決められたアプリケーションソフトにより図を作成することになっているが,これが ネックになっている場合がある。ある程度習熟を要する問題でもあるが,可能なものは 各企業の協力も仰ぎ促進化を図る。 (3) 国 際 幹 事・国際会議への積極的対応 これまで ISO の 活 動 を 中 心 に な っ て 支 え て き た 欧 米 の 規 格 団 体 に お い て , 資 金 難 な ど か ら 幹 事 国 業 務 か ら 撤 退 す る TC ・SC が 出 て き て お り , 我 が 国 に も 幹 事 国 引 き 受 け の 照 会 が なされる例が増えている。 しかしながら,国内審議団体では,資金的にも人的にも不十分な中では国際規格回答原案 に対する活動で手一杯となっている。 我が国の国際貢献を一層促進するためには,中小団体の国際標準化活動を支援する枠組み が必要となっている。 また,我が国からの国際提案の拡大と,国際規格審議における働きかけを強めるためには, メール等による日常的な対応とともに,規格審議における意見調整の場である国際会議への 継続的な出席が重要であるが,参加費用等の負担から出席する会議を絞り込まざるを得ない 事態も生じている。 【今後の対応策】 官民の役割を明確にしつつ,安全 ・ 環 境・省 エ ネ な ど 政 策 的 に も 拡 充 が 必 要 な 分 野 , 及 び 標準化による受益者が特定できないような産業基盤に関する技術分野については,国際標準 −10− 化活動を支援する政策を拡充する。特に,人的サポートとしては,独立行政法人産業総合研 究所の研究者には,従来から国内委員会に参画し,国際会議出席や国内審議の中核として活 動してきたものも多く,これら研究者の一層の協力体制を確立することが有効である。 一 方 ,TC,SC,WG 等 の 国 際 会 議 に つ い て は , で き れ ば 複 数 者( 中 立 者 と 生 産 者 な ど ) による確実な参加と,なるべく同じ委員の継続的な出席とがきわめて重要であり,また国際 会議の開催地がどうしても欧米になる機会が多いことから,参加費用又は労力負担が大きく なるため,国際会議への効果的な出席を促進し,支援するための政策を拡充し,また国際会 議に十分対処できるような人的育成についての支援を進める。 3.5.2 個別分野について 産 業 機 械 分 野 の 今 後 の 標 準 化 は , 安 全 化 , 環 境 保 全 , 省 エ ネ ル ギ ー・ 省 資 源 な ど の 社 会 的 ニーズに対応する JIS 及び ISO ・IEC の整備が一層求められてきている。新たな JIS 化の ニ ー ズ に 応 え る た め に も , 官 民 の 役 割 分 担 の 明 確 化 の も と で , 団 体 規 格 と JIS 規 格 の 関係 を整理する必要がある。 重点的に取り組むことが求められるテーマとしては,次のものが考えられるが,今後も国 際標準化動向や国内の法規との連携を踏まえながら,より詳細な標準化計画を作成する必要 がある。 (1) 機 械 安 全 ① 安 全 に 関 す る 社 会 的 な 関 心 の 高 ま り を 受 け て , 機 械 安 全 の 国 際 標 準 化 が ISO/TC199 , IEC/TC44 で 進 め ら れ て お り , グ ロ ー バ ル 化 対 応 や 非 関 税 障 壁 の 撤 廃 の 観 点 か ら , 国 際 規格への積極的な対応と,国内標準の整備が求められている。 また,今後は,各機種毎のC規格の作成も求められると思われる。 ② 今 後 の 課 題 と し て ,ISO/TC199 及び IEC/TC44 の両 TC がともに機械類ハ−ドの安全 性からソフト及び産業オ−トメ−ションシステムの安全性に拡大する戦略を打ち出して い る こ と へ の 対 応 が 求 め ら れ て い る 。 国 際 規 格 と 欧 州 規 格 (CEN が 独 自 に 進 め て い る 分 野 ) を 比 較 す る と , 人 間 工 学( ISO/TC159 ) , 騒 音 , 振 動 な ど の 分 野 が 機 械 安 全 の 対 象 分 野 と し て 位 置 付 け ら れ ,CEN/TC が 異 な っ て も 相 互 に 引 用 す る 等 , 包 括 的 に 取 り 組 ま れ て い る 点 で 大 き な 相 違 が あ る 。 こ の 分 野 は 圧 倒 的 に CEN の ア ク テ ィ ビ テ ィ が 優位にあり,その結果として我が国は国際規格ではない EN 規格への情報不足,引用規 格にできないEN規格の処置上の問題等がある。 ③ 機械安全に関する新たな取り組みとして,画像処理技術を機械安全システムに採用す ることは,新しい技術の応用で規格 ・ 基 準 は も ち ろ ん シ ス テ ム 及 び ハ ー ド 自 体 が 確 立 さ れておらず,システムの確立と並行して規格・ 基 準 を 整 備 す る こ と が 求 め ら れ て い る 。 そ の た め , 平 成 12 年度に『 情 報 産 業 支 援 即 効 型 国 際 標 準 開 発 事 業 』 で 得 た 成 果 を , 新 規国際規格(ISO/IEC) の提案に結びつける活動が必要である。 【今後の対応策】 ① A及びB規格の対応と規格作成については,従来通り,(社)日本機械工業連合会を審議 団 体 と し , そ れ ぞ れ ISO/TC199,IEC/TC44 国 内 対 策 委 員 会 で 引 き 続 き 審 議 し , 必 要 な も の は JIS として制定する。 ま た , C 規 格 の 作 成 に あ た っ て は , C 規 格 は 機 械 全 般 に 及 ぶ こ と ,JIS 化の必要性の −11− 検討,強制法規との調整などが必要となり,各々の TC 国 内 対 策 委 員 会 ,JIS 原案作成 委員会で検討するのが適当と判断する。ただし,必要に応じて,上位規格を所管してい る(社)日本機械工業連合会との連携を取りながら進めることが適切である。 ② CEN へ の 積 極 的 な 日 本 か ら の 参 加 を 推 進 す る と と も に , 人 間 工 学 等 を 含 め た 今 回 提 案 の 標 準 化 対 象 範 囲 に 拡 大 し て 行 く 何 ら か の 対 応 が 必 要 で あ り , ま た ,EN 規 格 の J I S 化についても安全規格作成の迅速化の観点から検討を行う。 国内体制では,日本人間工学会,(社)日 本 機 械 学 会 等 の 関 係 TC の 国 内 審 議 団 体 と の 情報交換や協調関係を構築する必要がある。 ③ 画 像 処 理 技 術 を 使 っ た 機 械 の 安 全 シ ス テ ム の B 規 格 を ISO あるいは IEC に提案するこ とを推進する。 (2) 圧 力 容 器 化学プラント,石油コンビナートなどプラントは,発展途上国におけるニーズは増加しつ つあり,仏,独をはじめとする西欧諸国,米国そして日本が熾烈な受注戦争を展開している。 プラントの性能と信頼性の確保には,プラントの構成品である圧力容器の規格/標準が重 要な要素となってきているが,これまで,各々に既存する国家規格あるいは民間規格 (ASME や AD 等のデファクト標準)を 使 用 し て き た 。 市場を制するキーポイントとしての国際規格化が焦点となっており,欧州圧力設備指令/ PED, 整 合 EN 規 格 の 動 き に 対 応 す べ く , 圧 力 容 器 分 野 の 日 米 協 力 を 進 め て き た 。 新 た な 国際規格案 (DIS 16528) の 基 本 的 な 考 え 方 は ,TBT 協 定 に 規 定 し て い る 機 能 性 要 求 を 満 足させ,同時に各国の既存規格及び今後作成される整合 EN 規格なども満足させる内容とす ることである。 一 方 , 我 が 国 で は 歴 史 的 な 経 緯 か ら 圧 力 容 器 に 関 す る 強 制 法 規 (保 安 4 法 ① 高 圧 ガ ス 保 安 法②電気事業法③ガス事業法④労働安全衛生法)と国家規格として,いわゆる JIS B 8270 シ リーズ(B 8270 を 基 盤 規 格 と し て こ れ を 補 足 す る 15 の JIS 規格で構成されている。)が存在 していた。 保安4法は,いずれも ASME を 基 本 と し て い る が , そ の 制 定 の 歴 史 や 具 体 的 な 対 象 が 異 なるため基本的な考え方は大差ないものの細部において相違があり,規制緩和の動きから国 家 規 格 で あ る JIS を 柱 と し た 保 安 4 法 の 整 合 化 を 図 る べ く , 各 技 術 基 準 に お け る 共 通 事 項 を 一 般 事 項 と し て 規 定 す る JIS B 8265( 圧力容器の構造 ・一般)を平成 12 年に制定,発行し た。 【今後の対応策】 ① ISO/TC11 への対応 DIS 16528 は,2001 年 2 月 1 日回答期限の投票で,欧州勢の 「機能性規格よりも詳 細 規 格 が 必 要 」 と の 理 由 か ら の 反 対 に よ っ て 否 決 さ れ た 。 そ の 後 開 催 さ れ た WG10 会 議で DIS 投 票 反 対 意 見 に 対 す る コ メ ン ト を 作 成 し , 修 正 D I S を 再 投 票 に 掛 け る こ と で合意された。 圧力容器の機能性国際規格を成立させるために,我が国は米国を初め,韓国・中国 などのアジア各国と協力した活動を進めることが求められている。 ② 関係法規への対応 −12− JIS B 8265 を各法規から引用することによって,材料等の基本事項に関しては統一 可能とな っ て お り , 保 安 4 法 へ の JIS の 引 用 を 進 め , 国 内 の 規 格・ 基 準 の 整 合 化 を 図 る。 さらに,我が国の保安4法の期待に応え,TC11 への登録に耐えうる国家規格として JIS B 8265 を 高 度 化 す る こ と が 求 め ら れ て い る 。 ③ JISB8270 体系の見直し 保 安 4 法 の 技 術 基 準 整 合 化 の た め JIS B 8265 が 制 定 さ れ た 一 方 , 既 存 の JIS B 8270 は 存 続 し て お り , 現 在 ダ ブ ル ス タ ン ダ ー ド の 状 態 で あ る 。B 8270 の 一 部 は B 8265 に取り 込 ま れ て い る が , 1 種容 器( よ り 薄 肉 設 計 の 容 器 ) に 関 し て は 対 象 外 で あ り,JISB8270 を1種容器の規格として見直し,作成することが必要である。また, B 8270 体系として存在している個別規格についても同様に B 8265 には取り込まれてお らず,その見直しについても必要である。 (3) 建設・ 土 工 機 械 (3.1) 情報化施工に必要な I T 関連技術の規格化 土 工 , 建 築 , 道 路 建 設 , ト ン ネ ル 工 事 等 に お い て ,GPS や レ ー ザ な ど と 電 子 情 報 を 用 い て建設施工における機械の運転制御,一元的な施工管理,個別施工の横断的な連携を行い, 建設工事全体の生産性を揚げる建設生産システムが大規模現場をはじめとして開発,試行さ れてきている。各工事内容に合わせて色々なシステムが開発されるようになってきたが,こ れらに関する規格が未だ制定されていないため,システム及びそれを構成する機器の共用性 がない。 【今後の対応策】 ① 建設工事は一品料理であり,各工事毎に最適なシステムは異ならざるを得ないが,で きるだけ各システム間の連携や各機器の共用性を保つよう,電子情報のやりとりを行う 部分に関する基本的な共通事項についての定義およびルールに関する規格化を図る。 ② 昨年 10 月に行われた ISO/TC127 ブラジル国際会議において,上記の ISO 化を日本よ り 提 案 し , 日 本 が コ ン ビ ナ と な っ て 第 1 回の国際会議を去る 2 月 末 に 行 っ た 。 そ の 結 果,当面道路工事用機械を例にとって規格化の方向を探ることになっており,引き続き 積極的な対応をする。 (3.2) 多 種 少 量 生 産 機 種 の 規 格 化 の 効 率 ア ッ プ 土 工 機 械 を 除 く 建 設 機 械 は 概 ね 多 種 少 量 生 産 の 機 械 で あ り , そ れ ら を 扱 う ISO/TC195( 建 築用機械及び装置)は,TC 設立後すでに 10 年経つが,その間制定された規格は 1 件のみで, 活 動 が 不 活 発 で あ る 。 し か し , こ れ ら の 機 種 も 既 述 の「 機 械 の 包 括 的 な 安 全 基 準 に 関 す る 指 針(仮称)」の対象になるので,規格化のスピードアップを図る必要がある。 【今後の対応策】 ① TC195 で 扱 う 各 種 建 設 機 械 の 中 に は , 安 全 面 で 土 工 機 械 と 同 様 の 構 造 , 使 わ れ 方 の ものもあるので,それらについては TC127 で制定した規格の適用範囲を見直し拡大し, TC195 の機械にも適用できるよう提案していく。。 ② EN 規 格 の ISO 化も多種少量生産機種の規格化の促進につながる。 −13− (3.3) 環境保全 ・リサイクル機械の規格化 セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト 塊 , ア ス フ ァ ル ト・コンクリート塊,木材などの 「 建 設 廃 材 」 及 び 建設発生土などの建設副産物の処理並びにその再資源化は,地球規模の重要な課題である。 し か し な が ら , そ れ を 一 部 可 能 と す る「 リ サ イ ク ル 用 自 走 式 破 砕 機 」「 木 材 破 砕 機 及 び リ サ イクル機械」及び 「 自 走 式 土 質 改 良 機 」 な ど が 開 発 さ れ 実 用 に 供 さ れ て い る に もかかわらず, これらに関する国内規格,国際規格とも未だ制定されておらず,特にその用語,仕様項目, 処理能力の表示などに混乱が見られる。 【今後の対応策】 ① 環境保全及びリサイクル機械を対象として,その用語及び仕様項目,性能試験方法等 に つ い て 業 界 規 格 も し く は JIS を作成し,同時に ISO に も 提 案 す る 。 ② ISO/TC195 の場において,関連する EN 規格があれば ISO 化を図るよう提案してい く。 (4) 油圧・空気圧機器 ISO/CD 1219-1 ( 図 記 号 ) を 審 議 中 で あ り , 日 本 か ら も 電 気 制 御 式 ポ ン プ や カ ー ト リ ッ ジ 弁 の 図 記 号 を 提 案 し て い た 。 し か し ,ISO/DIS 14617(図記号)を TC10/SC10 で審議中で あり,これが制定された場合には CD 1219 は廃止されることになっている。 TC10 で 審 議 し て い る 図 記 号 は 広 範 囲 に わ た る も の で 油 空 圧 関 連 と し て 章(Part) を 設 け て い な い の で 非 常に利用しにくくなる。 【今後の対応策】 JIS B 1219-1 を そ の ま ま 残 す べ き か , 工 業 会 規 格 と す る か に つ い て , 規 格 の 利 便 性 と 国 際整合化の両面から検討を行う。 ま た ,JIS の ISO へ の 提 案 を 積 極 的 に 進 め る と と も に ,まだ JIS 化していないが,日本が 技 術 的 に 進 ん で い る 製 品 で あ る「 空 気 圧 ロ ー タ リ ア ク チ ュ エ ー タ 」 の 試 験 方 法 , ほ か に つ い て JIS 化と同時に ISO に提案することも検討する。 (5) 印刷技術 デジタル化が進む中,標準化は避けて通れないにもかかわらず,意識の低さと標準化がう まく経済性に結びつかず,コストアップになるケースもある。例えば,ユーザに中小企業の 多い製版,印刷,製本業界では標準化への理解が得られにくく,理解が得られても人的,資 金的な点で協力が得られにくい状況である。 また,使用者がコストアップを嫌い,安価な製品を求める場合もある。 【今後の対応策】 業界関係者だけでの PR だ け で は 限 界 が あ り , 官 民 が 協 力 し 標 準 化 が 何 故 必 要 か の PR 活 動と普及啓蒙活動に力を注ぐ必要がある。さらに,経営トップ層の標準化に対する理解と協 力を得ることが重要である。 また,デジュールの中には成立したが ,使用されない規格も数多くあり ,そ の 理 由 を 解 析 して, 今 後 の 規 格 化 の ヒ ン ト と な る も の が あ る の で は な い か 。 デ ジ ュ ー ル で も 使 用 す る 意 味 が実用的ならば広まると思われる。 −14− 日本が技術的に優位に立っているデジタルプリンタ技術では,将来の規格化戦略について 検討を進める。 (6) 内 燃 機 関 (6.1) 規格体系 往復動内燃機関の分野では,基本的には関連国際標準規格の整備は,ISO/TC70 が所掌し て行ってきているが,その活動範囲から自動車用は原則として除かれ,また建設機械用,産 業トラック用,スモールクラフト用等ではそれらを担当するTCと調整しながら適用するこ とになっている。したがって,どの適用分野でも共通に使用できる共通要求事項を規定した 中 心 規 格(共通規格)(Core-Standard) を,各担当TCと調整して作成し,その周辺に各担 当 T C が 各 適 用 分 野 ご と に 必 要 な 追 加 要 求 事 項 を 規 定 し た 周 辺 規 格 (Satellite-Standards) を制定して,中心規格とセットで使用していく方式を取っている。 【今後の対応策】 I S O の 場 で は , ISO/TC70 が 中 心 と な っ て , 他 の 担 当 T C[ TC22( 自 動 車 ) , TC23 (農林業用トラ ク タ 及 び 機 械 ) ,TC127(土工機械),TC188(ス モ ー ル ク ラ フ ト ) な ど ] と 調整を行っており,これを担当する TC70/WG1 に は , 日 本 か ら も 委 員 を 登 録 し て 参 加 し て いる。日本としては,これら ISO/TC70 又は TC70/WG1 の 活 動 を と お し て 支 援・ 協 力 し て いく。 国内では,他の関連するTCに対応した国内対策委員会,及びその国内審議団体と連携を とりながら,他の担当TCの動向を把握し,必要な支援・ 調 整 を 行 っ て い く 。 (6.2) 排 気 排 出 物 測 定 熱機関として排気からの排出物があるため,排気排出物の規制を受けている。近年は,こ のような規制は強化される方向にあるとともに,規制値の低下に伴い,低い値の排気排出物 を精度良く測定する測定方法の技術も進歩している。 したがって,現在ある “ 排 気 排 出 物 測 定 方 法 ” の I S O 又 は J I S 規 格 に つ い て も , 適 時 に規制強化と技術進歩に対応した,規格の内容の充実化と見直し改正を進めていく必要があ る。 【今後の対応策】 ISO/TC70 及び TC192 では,“ 排 気 排 出 物 測 定 方 法 ” の 規 格 に つ い て , 基 本 的 な 規 格 は 既に制定されているが,さらに過渡運転状態での測定方法,従来より微量な排気排出物の測 定方法などの規格についても,検討を進めている。日本としても,これらの作業に積極的に 協力していくとともに,ISO規格の作業進捗に合わせながら,対応するJIS規格の制定 又は改正を行う。 (6.3) 内燃機関の電子制御 内燃機関では,近年は電子制御の普及が著しく,これに対応した技術内容を取り込み,規 格内容の充実化と見直し改正を進めていく必要がある。 【今後の対応策】 −15− 電 子 制 御 で は 先 行 し て い る ガ ス タ ー ビ ン で の 規 格 の 例 を 参 考 に し な が ら ,“ 性 能 ” に 関 す る従来のISO又はJIS規格の充実化と見直し改正を進めていく。 (6.4) コ ン バ イ ン ド サ イ ク ル(コージェネレーションを含む)プラント ガスタービンは,排気が持つ熱エネルギーを排熱回収装置で蒸気,温水などに回収して, 熱源又は動力源として有効に利用することで,いわゆるコージェネレーションプラント又は コンバインドサイクルプラントを形成できることから,高効率化によるエネルギーの有効利 用によって,地球温暖化防止対策にも大きく寄与できるものと期待されている。 このため,コンバインドサイクル ( コ ー ジ ェ ネ レ ー シ ョ ン を 含 む ) プ ラ ン ト に 関 す る 規 格 の充実化が重要である。 【今後の対応策】 コンバインドサイクル (コージェネレーションを含む)プラントに関する規格については, 受渡試験方法,調達仕様における要求事項などが制定されている。 新しい規格としては,排熱回収装置への熱入量の決定方法,コンバインドサイクル ( コ ー ジェネレーションを含む)プラントの最適化などが考えられており,ISOでの規格化に努 める。 (6.5) ガスタービン装置の状態監視系統などの規格の制定 ガスタービンでは,電子制御による制御装置は一般的なものとなっている。今後は,それ を基にガスタービン又は被駆動機を含むガスタービン装置に対する状態監視系統又は診断装 置の取り付けが増えてくるものとみられる。したがって,ガスタービン装置の状態監視系統, 診断装置などの規格化を図り,規格制定を行う必要がある。 【今後の対応策】 現 在 ,ISO/TC192 で は , ガ ス タ ー ビ ン 装 置 の 状 態 監 視 系 統 に 対 す る 一 般 要 求 事 項 の 規 格 原案作成に着手している。日本からも,専門家が参加して協力 ・ 貢 献 し て い る 。 こ れ を さ ら に充実化させて,有効に利用できる関連規格の制定を図っていく。 −16− 別紙 1 TC・SC 別名称・参加地位・審議団体一覧表 TC 11 21 SC 2 3 5 23 2 3 4 6 7 13 14 39 58 15 17 18 19 4 2 3 4 70 7 8 72 1 3 4 5 7 8 9 82 1 2 3 6 86 1 2 名 称 参 加 地 位 幹事国 事務局 ボイラ及び圧力容器 P 米 高圧ガス保安協会 消 防 器 具 P 英 I SO/TC21事務局 携帯用消火器 P 仏 火災報知機及び警報システム P 英 消 火 装 置 P 米 農林業用トラクタ及び機械 O 仏 (社)日本農業機械工業会 一 般 試 験 N 米 乗員の安全性及び快適性 N 英 ト ラ ク タ N 独 収穫物保護設備 N 仏 収穫及び保存設備 N 伊 芝生及び庭園用動力機械 P 米 操 作 制 御 ,操作記号及び操作 N 米 マニュアル 森林用設備 N フィンランド 携帯式林業機械 P スウェーデン 潅漑・排水装置とシステム N イスラエル 農業用電子設備 P 独 木 工 機 械 P 独 (社)全国木工機械工業会 ガ ス 容 器 P スウェーデン 高圧ガス保安協会 容 器 用 弁 P 仏 容器の設計 P 英 ガス容器の試験検査 P 米 内 燃 機 関 P 英 日本内燃機関連合会 潤滑油濾過器の試験方法 P 英 排気排出物測定測 P 独 繊維機械及び付属品 P スイス 日本繊維機械標準化協議会 紡織準備精紡及び撚糸機 P スイス 製 布 機 械 P 米 染色・仕上機械及び洗浄機械 P 独 工 業 用 洗 濯 機 器 及 び ドライク P 独 リーニングマシン 繊維機械管理のためのデータ P 米 インタフェース 繊維機械の安全制御 P 独 繊維機械の図記号 P 独 鉱 山 O 独 (社)資源・素 材 学 会 地質・岩石記号 N 独 〃 コンベアの部品 N 英 (社)日本産業機械工業会 巻 鋼 N 独 (社)資源・素 材 学 会 ダイヤモンド試すい機器 N ロシア連邦 (社)日本産業機械工業会 冷 凍 技 術 P 米 (社)日本冷凍空調学会 安 全 P 米 〃 用語と定義 P 米 〃 −17− TC 86 112 SC 3 4 6 7 8 1 3 115 1 2 3 117 118 1 3 4 127 1 2 3 4 131 1 2 3 4 5 6 7 8 9 185 192 195 199 208 209 214 220 名 称 参 加 地 位 幹事国 事務局 冷凍装置の試験方法 P 米 (社)日 本 冷 凍 空 調 工 業 会 冷凍溶圧縮機の試験方法 P 英 〃 冷暖房空調装置の試験方法 P 米 (社)日 本 電 機 工 業 会 冷凍冷蔵ショーケースの試験 P 英 (社)日 本 冷 凍 空 調 工 業 会 方法 冷凍空調機器の冷媒と潤滑油 P 米 (社)日本冷凍空調学会 真空装置用フランジ及び継手 P 米 日本真空協会 真空ポンプの性能測定 P 独 ポ ン プ P 仏 (社)日 本 産 業 機 械 工 業 会 ポンプの寸法及び仕様 P 英 測定及び試験方法 P 独 据付けと用途 P 米 工業用送風機 O 仏 (社)日 本 産 業 機 械 工 業 会 圧縮機,空 気 圧 工 具 及 び 空 気 O スウェーデン (社)日 本 産 業 機 械 工 業 会 圧機械 ターボコンプレッサー O 独 〃 空気圧工具及び空気圧機械 P スウェーデン (社)日本フルードパワー工業会 圧縮空気の品質 P スウェーデン 〃 土 工 機 械 P 米 (社)日 本 建 設 機 械 化 協 会 性能試験方法 P 英 安全性と居住性 P 米 運 転 と 整備 S 日本 用 語 と分 類 P 伊 油 圧 ・空 気 圧 シ ス テ ム 及 び 要 P 米 (社)日本フルードパワー工業会 素機器 用語・分類及び記号 P 米 ポンプ・モータ及び集積伝動装 P 独 置 シ リ ン ダ P 独 接続及び結合部品 P 米 制御用要素機器 P 仏 汚染管理及び作動油 P 英 密 封 装 置 S 日本 要素機器の試験 P 英 装置とシステム P 英 超過圧力に対する保護用安全 P 米 (社)日本バルブ工業会 機器 ガスタービン P 米 日本内燃機関連合会 建設用機械と装置 P ポーランド (社)日 本 建 設 機 械 化 協 会 機械類の安全性 P 独 (社)日 本 機 械 工 業 連 合 会 産業用熱タービン P 独 (社 )火 力 原 子 力 発 電 技 術 協 会 クリーンルーム及び関連制御 P 米 (社)日 本 空 気 清 浄 協 会 環境 昇降式作業台 P 米 (社)日本建設機械化協会 冷凍容器 O 仏 高圧ガス保安協会 −18−