...

ファイル名:inamatikenkouzousinkeikaku サイズ:4.26MB

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

ファイル名:inamatikenkouzousinkeikaku サイズ:4.26MB
伊奈町健康増進計画
康
プ
ラ
健
ン21
な
∼
い
平成26年度∼平成35年度
平成26年3月
伊 奈 町
はじめに
今日、わが国は世界有数の長寿国となりました。しかし、
一方では少子高齢化が一段と進み、生活習慣病や要介護者の
増加が大きな社会問題となっております。
現在、伊奈町では「自然と調和した、ふれあい・安心安全・
住みよいまち」の実現を目指し、誰もが安心して快適に住み
続けることができる町づくりを進めております。この基本理
念の実現には、町民の皆さんが生涯にわたり健康で充実した
生活を送れることが前提となります。そのためには、幼少期
からの正しい生活習慣の形成や計画的かつ継続的に健康づくりを推進することがと
ても重要となってきます。
このような中、町では生活習慣病予防対策の推進と町民の主体的な健康づくりへの
取り組みを支援するため、一人ひとりのライフステージに合った健康づくりの指針や
基本目標などを示した「い~な健康プラン21」(伊奈町健康増進計画)を策定いた
しました。本計画は、「食育」と「歯科口腔」を総合的かつ計画的に推進するために
「食育推進計画」および「歯科口腔保健推進計画」も含めた健康づくり全般に関する
計画となっております。
本計画の推進に当たりましては、町民の皆様が主役となり、町民・地域・関連機関
及び行政が一体となって、健康づくりに取組むことが不可欠となります。
町では今後、本計画に基づき、町民一人ひとりが、健康で自立した生きがいのある
豊かな生活を送る「健康長寿」を目指すことで、町民の誰もが安心して暮らせるまち
づくりをさらに推進してまいります。
結びに、本計画の策定にあたり、アンケート調査などにご協力頂きました町民の皆
様をはじめ、貴重なご意見を頂きました伊奈町健康づくり協議会委員及び伊奈町健康
増進計画検討委員会委員の皆様、並びに関係機関・団体の皆様方に心から御礼申し上
げます。
平成26年3月
伊奈町長
野川 和好
目 次
第1章 計画策定にあたって ................................................ 1
1 計画について ........................................................ 1
(1)計画策定の趣旨 .................................................. 1
(2)計画の位置づけ .................................................. 2
(3)計画の期間 ...................................................... 2
2 計画の策定体制 ...................................................... 3
(1)町民意識調査の実施 .............................................. 3
(2)伊奈町健康づくり協議会 .......................................... 3
(3)伊奈町健康増進計画検討委員会の設置 .............................. 3
(4)パブリックコメントの実施 ........................................ 3
第2章 伊奈町の現状と課題 ................................................ 4
1 統計から見た現状 .................................................... 4
(1)伊奈町の人口動態 ................................................ 4
(2)疾病等の状況 .................................................... 9
(3)要介護等認定者の状況 ........................................... 15
(4)健康診査 ....................................................... 16
第3章 計画の基本的考え方 ............................................... 20
1 基本理念 ........................................................... 20
2 基本目標と行動目標 ................................................. 20
第4章 伊奈町健康増進計画 ............................................... 24
1 食生活・栄養 ....................................................... 24
2 身体活動・運動 ..................................................... 29
3 休養・こころの健康 ................................................. 37
4 たばこ・アルコール ................................................. 44
5 歯・口腔の健康(歯科口腔保健推進計画) ............................. 50
6 健康管理 ........................................................... 57
第5章 食育推進計画 ..................................................... 63
1 基本目標1 「食育」で元気なからだと豊かなこころをつくる ........... 63
2 基本目標2 「食育」で活力のある地域をつくる ....................... 70
第6章 計画の推進 ....................................................... 77
1 協働による計画の推進 ............................................... 77
(1)町民の役割 ..................................................... 77
(2)家庭・地域の役割 ............................................... 77
(3)健康関係機関 ................................................... 77
(4)行政の推進体制 ................................................. 77
2 計画の進行管理 ..................................................... 78
3 計画の評価方法 ..................................................... 78
資料編 ................................................................... 79
1.伊奈町健康増進計画策定の経緯 ....................................... 79
2.伊奈町健康づくり協議会設置規則 ..................................... 80
3.伊奈町健康づくり協議会委員 ......................................... 81
4.伊奈町健康増進計画検討委員会設置要綱 ............................... 82
5.伊奈町健康増進計画検討委員会委員 ................................... 83
い~な健康プラン 21
第 1 章 計画策定にあたって
1
計画について
(1)計画策定の趣旨
平成 12 年 4 月、国は 21 世紀における国民的な運動として健康寿命の延伸、生活の
質の向上に向けて、「健康日本 21」を策定しました。その最終評価を踏まえて、平成
25 年度から平成 34 年度までの「健康日本 21(第 2 次)」がスタートしています。
埼玉県では、平成 13 年 10 月に、具体的な数値目標を掲げた「すこやか彩の国プラ
ン 21」を策定しました。計画の中間年度である平成 17 年度には食育の推進、介護予防
や生活習慣病対策の強化のために計画改定を行い、さらに平成 19 年度に生活習慣病予
防などの新たな項目を追加しました。
平成 25 年度からは、国の「健康日本 21(第 2 次)」を受け、県が 10 年間目指す方向
を示す基本方針として「健康埼玉 21」を定め、基本方針の実現のため、3 年間を計画
期間とした「埼玉県健康長寿計画」を策定しました。
食育の推進については、国では平成 23 年度から 27 年度までを計画期間とする「第 2
次食育推進基本計画」が策定されており、埼玉県では「埼玉県健康長寿計画」を食育
の面から推進する「埼玉県食育推進計画」を策定し、県民が一体となった取り組みを
推進しています。
また、埼玉県では、県民の生涯にわたる健康で質の高い生活の確保に寄与すること
を目的に、歯科疾患の予防と早期発見、早期治療の促進及び各ライフステージでの適
切で効果的な口腔の健康の確保等を基本理念とした「埼玉県歯科口腔保健推進計画」
(平成 25 年度から 27 年度)を策定しています。
伊奈町においても、国や県の動きを受け、町民一人ひとりが生涯にわたり、健康で
豊かな生活を送れるよう、食生活や運動などの望ましい生活習慣づくりに取り組んで
きましたが、がん、循環器疾患、糖尿病及び COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの生活習
慣病になる人は依然として増加し続けています。
そこで、平成 24 年度に実施した町民意識調査、健康診査受診状況等から伊奈町にお
ける健康課題を明らかにし、今後の食育、歯科口腔保健も含めた健康づくり施策の方
向性を示す伊奈町健康増進計画を策定しました。
-1-
(2)計画の位置づけ
健康増進計画は、健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)第 8 条に基づく市町村健康
増進計画であり、本町の町民の健康増進に関する計画です。
本計画は、伊奈町総合振興計画の基本計画に掲げている、「自然と調和した、ふれ
あい・安心安全・住みよいまち」を実現するための分野別計画として位置づけられ、
本町の「伊奈町高齢者保健福祉計画及び第 5 期介護保険事業計画」・「伊奈町次世代育
成支援行動計画」等の関連計画や、国の「健康日本 21(第 2 次)」、埼玉県の「健康埼
玉 21」の基本方針などとの整合を図りながら策定するものです。
(3)計画の期間
健康増進計画の計画期間は、平成 26 年度から平成 35 年度までの 10 年間であり、中
間年度である平成 30 年度には中間評価を実施し、計画の改定や目標値の再設定を行い、
「伊奈町健康増進計画後期計画」として計画を改定します。
また、最終目標年度である平成 35 年度には、事業の検証や評価を行った後、「第 2
次伊奈町健康増進計画」として計画を再策定します。
しかし、法制度等の改正等があった場合は見直しを行い柔軟に対応することとしま
す。
-2-
い~な健康プラン 21
2
計画の策定体制
計画の策定では、町民の健康に関するアンケート調査の実施や委員会等の開催により、
町民や関係機関・団体、行政が協働し計画策定を推進する体制としました。
(1)町民意識調査の実施
町民の生活習慣や健康課題を把握し、有効な予防対策やサービスを整備していくこ
とを目的にアンケート調査を実施しました。
【調査の概要】
・調査対象者:町内在住の男女
・抽出方法:層化 2 段無作為抽出法
・調査時期:平成 24 年 10 月
・調査内容:①健康状態について
②食生活について
③運動習慣について
④心の健康づくりについて
⑤お酒について
⑥たばこについて
⑦歯の健康について
⑧その他健康づくりなどについて
・配布数:3,000
・回収数:1,901(回収率 63.4%)
年代別回収率
年齢構成
配布数
回収数
回収率
0 歳~18 歳の方(回答は保護者の方)
1,000
635
63.5%
19 歳~64 歳の方
1,000
496
49.6%
65 歳以上の方
1,000
770
77.0%
合計
3,000
1,901
63.4%
(2)伊奈町健康づくり協議会
医療・保健・福祉関係者や学識経験者から構成されている「伊奈町健康づくり協議
会」において、計画内容の総合的な審議を行いました。
(3)伊奈町健康増進計画検討委員会の設置
公募の町民、町役場の関係各課の職員からなる「伊奈町健康増進計画検討委員会」
を設置し、町民が抱える健康課題の抽出や計画の具体的な施策の推進について検討し
ました。
(4)パブリックコメントの実施
計画を策定する過程においては、計画案の内容を公開し、広く町民の意見の収集に
取り組みました。
-3-
第2章 伊奈町の現状と課題
1
統計から見た現状
(1)伊奈町の人口動態
①人口推移
平成 25 年 1 月 1 日現在の総人口は 43,631 人でした。平成 18 年の 37,381 人から 6,250
人の増加となっています。
平成 25 年 1 月 1 日現在の世帯数は 16,633 世帯で、平成 18 年の 13,460 世帯から 3,173
世帯の増加となっています。人口、世帯数いずれも増加傾向にありますが、世帯数の
伸び率が人口の伸び率を上回っています。
■人口・世帯数の推移
(世帯)
(人)
50,000
15,788
15,486
16,110
16,435
16,633
17,000
16,000
14,960
45,000
14,168
13,460
40,000
42,118
41,477
42,753
43,160
43,631
15,000
14,000
40,326
38,714
13,000
37,381
12,000
35,000
11,000
10,000
30,000
9,000
25,000
8,000
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
総人口
世帯数
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(各年 1 月 1 日)
②平均年齢
埼玉県の平均年齢は 44.1 歳ですが、本町は県内でも 3 番目に若い市町村となってい
ます。
■埼玉県の平均年齢と市町村別平均年齢の順位
順位
1
2
3
4
5
市町村名
埼玉県計
戸田市
和光市
伊奈町
朝霞市
吉川市
平均年齢
44.1歳
39.6歳
40.3歳
41.1歳
41.4歳
41.9歳
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(平成 25 年 1 月 1 日)
-4-
い~な健康プラン 21
③年齢別人口構成
本町の年齢 3 区分別人口構成を見ると、生産人口(15~64 歳)が減少し、年少人口
(0~14 歳)、高齢人口(65 歳以上)が増加しています。特に、高齢人口は平成 25 年
では 18.7%となり、平成 18 年に比べ 5.6 ポイント増加し、5 人に 1 人が 65 歳以上の
高齢者という、高齢化の傾向が顕著になっています。
■年齢 3 区分別人口構成比
0%
20%
40%
60%
80%
100%
平成18年
16.3%
70.6%
13.1%
平成19年
16.7%
69.4%
13.9%
平成20年
17.2%
68.2%
14.6%
平成21年
17.5%
66.9%
15.6%
平成22年
17.6%
65.9%
16.4%
平成23年
17.7%
65.4%
16.9%
平成24年
17.7%
64.8%
17.6%
平成25年
17.6%
63.7%
18.7%
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(各年 1 月 1 日)
④高齢化の推移
高齢化率の推移で見ると、埼玉県は国と比べるとやや低い水準で推移し、本町はさ
らに低い水準で推移していますが、平成 18 年の本町と国では 7.7 ポイント差(県と国
では 4.6 ポイント差)でしたが、平成 25 年の差は 6.4 ポイント差(県と国では 3.4 ポ
イント差)と少なくなっており、本町と県のいずれも速いスピードで高齢化が進んで
います。
■高齢化率の推移
25.1%
26%
24.2%
24%
22%
20.8%
21.5%
22.1%
22.7%
23.0%
21.7%
19.6%
20%
23.3%
20.0%
18.8%
18.7%
17.9%
17.1%
18%
16.4%
16.2%
16.9%
17.6%
15.6%
16%
13.9%
14%
20.6%
14.6%
13.1%
12%
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
国
埼玉県
伊奈町
資料:伊奈町・埼玉県は埼玉県町(丁)字別人口調査(各年 1 月 1 日)
国はH18~H23 総務省統計局「日本の統計 2013」、H24・25 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」
-5-
⑤人口ピラミッド
平成 25 年 1 月 1 日時点での人口ピラミッドを見ると、年少人口が少なく不安定な「ひ
ょうたん型」となっており、人口移行過程では「成長期」を過ぎた「円熟期」に入っ
ています。
加えて、年齢構成が高齢化している様子がうかがえるとともに、平成 27 年までには
昭和 22~24 年生まれの「団塊の世代」(戦後の第 1 次ベビーブーム世代)が 65 歳以上
となり、高齢者数の大幅な増加が予測できます。こうした団塊の世代の健康維持が、
今後の大きな課題となります。
■人口ピラミッド
男性
女性
182
85歳以上
358
80~84
668
433
75~79
1,199
707
70~74
1,435
1,200
1,503
65~69
1,440
1,639
60~64
1,024
1,070
55~59
1,067
921
50~54
1,522
1,288
45~49
2,239
1,994
40~44
2,180
2,068
35~39
1,575
928
20~24
1,035
1,021
15~19
1,322
1,156
10~14
1,501
1,294
5~9
1,257
1,500
1,173
25~29
951
2,000
1,542
30~34
1,128
2,500
(人)
473
1,138
0~4
1,000
500
0
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
(人)
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(平成 25 年 1 月 1 日)
-6-
い~な健康プラン 21
⑥自然動態
伊奈町の出生数と死亡数の推移を見ると、出生数はほぼ横ばい、死亡数は増加傾向
にあります。
■自然動態推移
出生・死亡数(人)
1,200
自然増減(人)
283
267
300
256
1,000
250
226
216
800
200
157
600
134
521
472
467
464
442
400
238
226
216
200
150
432
415
100
281
238
275
200
50
0
0
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
出生数
平成22年
死亡数
平成23年
平成24年
自然増減
資料:埼玉県の人口動態概況
■出生率比較
(人口千人対)
13.0
12.6
12.3
12.0
12.0
11.0
10.9
11.0
9.0
8.0
9.9
9.7
10.0
8.8
8.7
8.7
8.6
8.6
8.7
8.5
8.4
8.5
8.5
平成21年
平成22年
8.2
8.0
8.3
8.2
平成23年
平成24年
7.0
平成18年
平成19年
平成20年
伊奈町
埼玉県
全国
資料:埼玉県の人口動態概況
■死亡率比較
(人口千人対)
9.9
10
9.1
9
10.0
9.5
8.6
9.1
8.8
8.1
8.3
7.8
8
7.0
7.2
7.4
7.4
7
6.5
6
5.3
5.5
5.6
平成19年
平成20年
5.8
6.3
5.6
5
平成18年
伊奈町
平成21年
埼玉県
平成22年
平成23年
平成24年
全国
資料:埼玉県の人口動態概況
-7-
⑦平均寿命・健康寿命
日本人の平均寿命は年々伸び続けています。平成 23 年の平均寿命は、男性が 79.4
歳、女性が 85.9 歳でした。
また、伊奈町の平均寿命は女性が伸びており、平成 23 年度の平均寿命では、女性は
埼玉県内で第 1 位となっています。健康寿命もわずかですが、男女とも年々高くなっ
ており、健康に生活できる期間が延びていることがわかります。
■日本人の平均寿命の推移
(歳)
90
88
86
85.5
86.4
86.3
79.3
79.6
79.6
79.4
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
85.8
86.0
86.1
79.0
79.2
平成18年
平成19年
85.9
84.6
84
82
80
78.6
77.7
78
76
74
平成12年
平成17年
男性
女性
資料:厚生労働省資料(生命表)
■伊奈町における平均寿命と健康寿命*
項目
性別
平均寿命(年)
男
性
女
健康寿命(年)
性
男
性
女
性
21 年度
79.34
85.88
15.86
18.40
22 年度
79.70
86.46
15.90
18.77
23 年度
79.49
86.68
16.48
19.00
資料:埼玉県保健医療部衛生研究所資料(伊奈町の健康指数)
*健康寿命:65 歳の人が健康で自立した生活を送ることができる期間。具体的には、65 歳になった人が要介護
2 以上になるまでの平均的な期間を算出したもの。
-8-
い~な健康プラン 21
(2)疾病等の状況
①死因別死亡割合
平成 22 年の死因で最も多いのは埼玉県、伊奈町いずれも「悪性新生物*1」で、埼玉
県では 17,058 人(30.7%)が死亡し、伊奈町においては 73 人(30.7%)となっていま
す。
また、3 大死因と呼ばれる「悪性新生物」「心疾患*2」「脳血管疾患*3」が死因に占
める割合も埼玉県、伊奈町いずれも約 6 割と高くなっています。
■死因別死亡数(平成 22 年)
埼玉県
順位
死亡数
伊奈町
死亡割合
死因
(人)
1
悪性新生物
2
心疾患
3
死亡数
死亡割合
(人)
(%)
死因
30.7% 悪性新生物
73
30.7%
9,543
17.2% 心疾患
39
16.4%
脳血管疾患
5,711
10.3% 肺炎
30
12.6%
4
肺炎
5,514
9.9% 脳血管疾患
21
8.8%
5
自殺
1,642
3.0% 不慮の事故
9
3.8%
6
不慮の事故
1,635
2.9% 自殺
8
3.4%
7
老衰
1,572
2.8% 老衰
7
2.9%
8
腎不全
1,066
1.9% 肝疾患
5
2.1%
9
肝疾患
842
1.5% 腎不全
3
1.3%
10
糖尿病
669
1.2% 糖尿病
1
0.4%
その他
10,235
18.4% その他
42
17.6%
238
100.0%
合計
17,058
(%)
55,487
100.0%
合計
資料:埼玉県保健統計年報
*1:悪性新生物
がんや肉腫などの悪性腫瘍のこと。細胞が何らかの原因で変異して増殖を続け、周囲の正常な組織を破
壊する腫瘍である。
*2:心疾患
心臓に関する疾患のこと。狭心症や心筋梗塞、不整脈、心臓肥大などさまざまな疾患がある。
*3:脳血管疾患
脳動脈に異常が起きることが原因でおこる病気のこと。脳梗塞、脳出血・クモ膜下出血などを合わせた
「脳卒中」と、脳動脈瘤などの「その他の脳血管疾患」がある。
-9-
②3 大死因の死亡数の推移
伊奈町の悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の 3 大死因による死亡数は、悪性新生物
が最も多く他を大きく引き離した数値となっています。
■3 大死因の死亡数の推移(伊奈町)
(人)
90
80
82
75
80
73
72
65
70
60
50
42
33
29
30
20
39
38
40
29
27
28
25
27
16
21
10
0
平成17年
平成18年
平成19年
悪性新生物
平成20年
心疾患
平成21年
平成22年
脳血管疾患
資料:埼玉県保健統計年報
③3 大死因の死亡率の推移
3 大死因による死亡率の推移を見ると、いずれも県を下回って推移しています。
■悪性新生物の死亡率(人口 10 万人当たり)
埼玉県
伊奈町
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
217.8
222.4
228.6
233.4
234.8
240.1
206.1
171.8
183.7
201.6
193.5
172.8
資料:埼玉県保健統計年報
■心疾患の死亡率(人口 10 万人当たり)
埼玉県
伊奈町
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
119.3
119.7
121.7
125.2
122.9
134.3
74.2
76.6
107.2
81.1
91.9
92.3
資料:埼玉県保健統計年報
■脳血管疾患の死亡率(人口 10 万人当たり)
埼玉県
伊奈町
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
82.9
82.4
81.8
83.2
79.9
80.4
85.2
76.6
63.8
68.9
65.3
49.7
資料:埼玉県保健統計年報
※人口 10 万人当たり:人口 10 万人に対する 1 年間の死亡者数
-10-
い~な健康プラン 21
④標準化死亡比(SMR)
標準化死亡比は、地域間の死亡傾向を比較する指標で、基準とする地域と比較した
い地域の年齢構成の違いを考慮して求めた死亡数の比によって計算されます。埼玉県
では、平成 19 年から平成 23 年までの 5 年間のデータを基に、基準とする地域を埼玉
県に設定し県内の標準化死亡比を 100 として、市町村を比較しています。
標準化死亡比を男女別に見ると、伊奈町の悪性新生物の死亡比は、男性 96.1(第 18
位)・女性 103.5(第 43 位)、心疾患の死亡比は男性 102.5(第 34 位)・女性 90.6
(第 12 位)、脳血管疾患の死亡比は男性 132.5(第 59 位)・女性 87.9(第 7 位)と
なっています。悪性新生物の死亡比は、女性が高く、心疾患、脳血管疾患の死亡比は
男性が高くなっています。特に、脳血管疾患の死亡比は、男性が女性を大きく上回っ
ています。
■悪性新生物死亡状況(男女別)
【男性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
滑川町
東秩父村
志木市
皆野町
鳩山町
小鹿野町
横瀬町
北本市
宮代町
長瀞町
狭山市
川島町
所沢市
さいたま市
白岡市
寄居町
標準化死亡比 順位
72.4
76.9
88.7
88.8
89.0
89.2
89.6
89.7
89.8
90.9
91.5
94.1
94.1
94.2
94.4
95.3
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
杉戸町
伊奈町
羽生市
嵐山町
美里町
上尾市
入間市
川越市
蓮田市
ときがわ町
桶川市
深谷市
飯能市
新座市
ふじみ野市
和光市
標準化死亡比 順位
95.8
96.1
96.2
96.3
96.3
96.8
97.1
97.3
97.3
97.5
98.3
98.4
98.6
98.7
99.0
99.7
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
加須市
富士見市
坂戸市
春日部市
久喜市
鴻巣市
東松山市
行田市
秩父市
熊谷市
毛呂山町
上里町
越谷市
日高市
朝霞市
松伏町
標準化死亡比 順位
100.0
100.2
100.9
101.4
101.5
101.6
101.8
101.8
102.1
102.3
102.8
102.9
102.9
103.0
103.5
103.6
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
越生町
三郷市
三芳町
鶴ケ島市
小川町
草加市
本庄市
吉見町
蕨市
吉川市
幸手市
川口市
神川町
戸田市
八潮市
標準化死亡比
104.3
104.6
105.1
105.3
105.5
106.4
106.6
108.9
109.8
110.4
110.7
111.2
114.2
115.1
118.5
【女性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
小川町
行田市
小鹿野町
皆野町
蓮田市
横瀬町
飯能市
ときがわ町
川島町
鴻巣市
白岡市
三芳町
羽生市
宮代町
北本市
さいたま市
標準化死亡比 順位
81.8
86.6
88.3
89.0
90.6
90.9
92.0
92.6
92.7
93.0
93.1
93.4
94.0
94.5
94.8
95.1
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
秩父市
鶴ケ島市
狭山市
ふじみ野市
加須市
所沢市
幸手市
本庄市
坂戸市
川越市
鳩山町
上尾市
新座市
志木市
寄居町
久喜市
標準化死亡比 順位
95.6
96.2
96.7
97.2
97.6
98.3
98.5
99.1
99.6
99.9
100.0
100.3
100.4
101.2
101.2
101.3
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
杉戸町
蕨市
深谷市
春日部市
松伏町
入間市
草加市
熊谷市
吉川市
朝霞市
伊奈町
川口市
越谷市
上里町
桶川市
三郷市
標準化死亡比 順位
101.4
101.4
101.4
101.5
101.6
102.4
102.5
102.8
103.1
103.4
103.5
103.7
105.2
105.3
105.4
105.8
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
滑川町
和光市
吉見町
日高市
富士見市
八潮市
美里町
神川町
長瀞町
戸田市
東秩父村
東松山市
毛呂山町
嵐山町
越生町
標準化死亡比
106.3
106.4
106.8
107.5
107.6
108.5
109.0
110.6
112.1
112.9
114.5
116.0
116.7
125.7
125.9
資料:埼玉県保健医療部健康長寿課
-11-
■心疾患死亡状況(男女別)
【男性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
和光市
狭山市
三芳町
小鹿野町
所沢市
上尾市
志木市
秩父市
寄居町
桶川市
春日部市
入間市
宮代町
小川町
横瀬町
草加市
標準化死亡比 順位
78.7
82.1
83.3
83.4
83.5
86.0
87.8
89.6
89.8
90.6
91.2
91.5
91.8
91.9
93.4
94.7
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
杉戸町
東松山市
長瀞町
越谷市
蓮田市
久喜市
八潮市
川島町
朝霞市
鶴ケ島市
三郷市
北本市
さいたま市
白岡市
上里町
本庄市
標準化死亡比 順位
94.9
95.4
96.1
96.2
96.5
97.2
97.2
97.3
97.5
97.8
98.4
98.6
100.9
101.4
101.8
101.8
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
毛呂山町
伊奈町
吉川市
行田市
美里町
深谷市
日高市
戸田市
加須市
蕨市
坂戸市
飯能市
幸手市
鴻巣市
吉見町
越生町
標準化死亡比 順位
102.0
102.5
102.5
102.9
103.0
103.0
103.3
103.6
103.6
103.9
103.9
104.6
106.2
106.4
106.4
106.7
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
富士見市
熊谷市
新座市
川越市
皆野町
川口市
東秩父村
神川町
滑川町
嵐山町
ときがわ町
鳩山町
羽生市
ふじみ野市
松伏町
標準化死亡比
107.5
107.5
108.4
108.7
109.3
109.8
111.7
113.5
116.5
120.5
121.4
123.5
126.4
126.4
145.9
【女性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
美里町
蓮田市
蕨市
長瀞町
滑川町
北本市
小鹿野町
春日部市
寄居町
吉見町
鶴ケ島市
伊奈町
和光市
日高市
狭山市
さいたま市
標準化死亡比 順位
81.4
83.9
84.2
84.9
85.1
86.6
88.3
89.1
89.8
90.1
90.3
90.6
90.7
91.1
92.2
92.3
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
桶川市
毛呂山町
新座市
ふじみ野市
宮代町
鳩山町
八潮市
上尾市
所沢市
深谷市
朝霞市
上里町
越谷市
入間市
三郷市
戸田市
標準化死亡比 順位
93.2
93.6
93.6
94.0
94.2
94.7
94.9
94.9
95.7
95.8
95.9
97.1
98.1
98.3
98.5
98.5
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
志木市
吉川市
小川町
東秩父村
秩父市
本庄市
白岡市
久喜市
草加市
富士見市
東松山市
飯能市
熊谷市
坂戸市
皆野町
ときがわ町
標準化死亡比 順位
98.6
99.0
99.2
101.1
101.4
101.5
102.0
102.9
103.9
104.8
104.9
105.4
106.3
107.1
107.4
108.6
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
幸手市
川口市
羽生市
行田市
鴻巣市
松伏町
加須市
川越市
三芳町
川島町
横瀬町
杉戸町
越生町
嵐山町
神川町
標準化死亡比
108.7
109.1
110.6
111.3
112.6
114.0
114.1
116.5
117.5
125.4
128.8
129.9
131.1
132.2
134.6
資料:埼玉県保健医療部健康長寿課
■脳血管疾患死亡状況(男女別)
【男性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
和光市
所沢市
吉川市
鶴ケ島市
鳩山町
宮代町
草加市
日高市
白岡市
ふじみ野市
三郷市
桶川市
新座市
蓮田市
熊谷市
鴻巣市
標準化死亡比 順位
70.5
77.9
79.1
79.8
82.8
84.8
86.2
86.6
87.0
87.8
90.1
91.2
91.3
92.0
92.5
93.4
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
さいたま市
富士見市
上尾市
北本市
狭山市
志木市
入間市
川島町
川越市
東松山市
三芳町
坂戸市
松伏町
行田市
春日部市
朝霞市
標準化死亡比 順位
94.3
94.7
95.0
95.8
96.1
97.1
97.9
100.4
100.5
100.7
101.4
102.2
102.4
103.5
103.9
104.3
-12-
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
越谷市
小鹿野町
深谷市
幸手市
川口市
寄居町
滑川町
飯能市
杉戸町
久喜市
長瀞町
蕨市
戸田市
上里町
八潮市
越生町
標準化死亡比 順位
104.9
105.6
105.7
107.6
108.6
108.9
109.3
109.6
110.3
110.9
111.4
111.4
111.5
112.5
113.2
115.1
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
吉見町
羽生市
秩父市
ときがわ町
横瀬町
毛呂山町
小川町
本庄市
加須市
嵐山町
伊奈町
東秩父村
神川町
美里町
皆野町
標準化死亡比
116.5
118.6
119.1
120.3
121.7
122.4
122.5
122.9
124.0
130.2
132.5
137.6
154.9
156.5
166.2
い~な健康プラン 21
【女性】
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
市町村名
草加市
和光市
富士見市
志木市
吉川市
所沢市
伊奈町
宮代町
朝霞市
蓮田市
さいたま市
ふじみ野市
鳩山町
蕨市
越谷市
狭山市
標準化死亡比 順位
77.4
78.5
79.9
85.2
85.2
86.8
87.9
88.3
89.4
90.6
91.1
91.2
91.9
92.1
92.4
93.5
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
市町村名
新座市
東松山市
上尾市
小川町
三郷市
白岡市
越生町
入間市
鴻巣市
三芳町
久喜市
羽生市
幸手市
秩父市
坂戸市
上里町
標準化死亡比 順位
94.3
94.3
95.5
95.6
95.9
96.6
97.4
97.7
98.0
99.2
99.4
99.8
100.7
101.3
102.8
102.9
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
市町村名
川口市
長瀞町
日高市
戸田市
八潮市
熊谷市
鶴ケ島市
川越市
滑川町
深谷市
ときがわ町
吉見町
北本市
行田市
桶川市
杉戸町
標準化死亡比 順位
103.3
103.9
104.8
105.2
105.5
106.4
106.5
107.1
108.5
109.6
110.4
111.6
111.7
111.9
112.1
112.8
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
市町村名
本庄市
加須市
皆野町
松伏町
春日部市
寄居町
飯能市
毛呂山町
川島町
小鹿野町
東秩父村
嵐山町
神川町
横瀬町
美里町
標準化死亡比
113.1
113.8
116.0
116.8
118.5
118.9
126.0
126.7
131.5
137.4
138.4
148.6
166.8
168.4
178.5
資料:埼玉県保健医療部健康長寿課
-13-
⑤医療費の状況
伊奈町国民健康保険における疾病分類別医療の状況(医療費の構成割合)では、「循
環器系の疾患」が最も多く、続いて「悪性新生物」となっています。
また、県数値と比較すると、「循環器系の疾患」「悪性新生物」「精神及び行動の
障害」「内分泌、栄養及び代謝疾患」などを始め、ほとんどの項目において県数値よ
り低くなっています。
■伊奈町国民健康保険における疾病分類別医療費の状況
1人当たり医療費の状況
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
循環器系の疾患
悪性新生物
筋骨格系及び結合組織の疾患
腎尿路生殖器系の疾患
精神及び行動の障害
呼吸器系の疾患
内分泌、栄養及び代謝疾患
消化器系の疾患
神経系の疾患
眼及び付属器の疾患
症状、徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの
損傷、中毒及びその他の外因の影響
感染症及び寄生虫症
皮膚及び皮下組織の疾患
血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害
先天奇形、変形及び染色体異常
妊娠、分娩及び産じょく
耳及び乳様突起の疾患
周産期に発生した病態
伊奈町
市町村平均
歯科
資料:平成 24 年 3 月~平成 25 年 2 月レセプトデータ
-14-
い~な健康プラン 21
(3)要介護等認定者の状況
①要介護等認定者の状況
伊奈町の要介護等認定者は、平成 20 年度は 783 人で、平成 23 年度には 958 人とな
り、175 人増えています。この間、高齢者人口も増加しており、認定率も徐々に上昇
傾向で推移しています。
今後も、認定者数、認定率の増加が続くことが予測されることから、健康寿命延伸
のため、介護予防事業の推進に加え、青年・壮年期に対する健康づくりの実践が必要
となっています。
■要介護認定者・認定率の推移
(人)
1,200
12.4%
12.6%
1,000
800
600
783
89
200
0
172
12.8%
911
958
84
78
87
129
142
128
123
135
400
856
12.7%
(認定率)
14%
158
176
199
201
194
174
164
12%
10%
8%
6%
199
4%
164
174
57
33
平成20年度
87
33
101
52
128
47
平成21年度
平成22年度
平成23年度
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
認定率(%)
2%
0%
資料:伊奈町介護保険事業計画
-15-
(4)健康診査
①乳幼児健康診査受診率
平成 20 年度以降の乳幼児健康診査の受診率は、すべて 90%を超えています。
■乳幼児健康診査受診率の推移
100%
98.8%
98.8%
98.6%
98.2%
97.9%
98%
97.9%
96.7%
95.7%
95.8%
95.7%
96%
95.8%
95.3%
95.2%
94.9%
94%
92.9%
92%
90%
平成20年度
平成21年度
平成22年度
4ヶ月児健康診査
平成23年度
1歳6か月児健康診査
平成24年度
3歳児健康診査
資料:健康増進課
②う歯(むし歯)有病者率の推移
伊奈町の 3 歳児のむし歯有病率は減少を続けています。いずれも県を下回って推移
しており、平成 24 年度では 13.9%となっています。
乳幼児期からのむし歯は食生活習慣による影響が考えられますので、歯が生えはじ
めたら仕上げ磨きと歯磨きの習慣をつけることが必要になります。
■う歯(むし歯)のある乳幼児(3 歳児)の推移
30%
25%
20%
23.9%
20.9%
22.2%
21.2%
20.0%
17.1%
20.3%
17.7%
15%
16.0%
13.9%
10%
5%
0%
平成20年度
平成21年度
平成22年度
伊奈町
平成23年度
平成24年度
埼玉県
資料:埼玉県歯科保健サービス状況調査
-16-
い~な健康プラン 21
③健康診査等受診率
特定健康診査の受診率は県内市町村平均を上回って推移しています。平成 24 年では
52.5%となっており、平成 22 年以降、県内市町村で第 1 位を維持しています。
後期高齢者健康診査の受診率でも県の広域連合平均を上回って推移しています。平
成 20 年の 39.9%から上昇を続け、平成 24 年では 51.3%となっており、11.4 ポイント
の伸びとなっています。
■伊奈町国民健康保険
特定健康診査受診率の推移
60%
50.7%
50%
52.5%
47.2%
44.8%
45.3%
31.8%
31.7%
32.3%
33.1%
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
40%
34.5%
30%
20%
伊奈町
平成24年
県内市町村(平均)
資料:保険医療課
■後期高齢者健康診査受診率の推移
60%
51.3%
50%
39.9%
44.8%
42.4%
47.0%
40%
30%
28.0%
27.4%
28.0%
28.8%
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
30.4%
20%
伊奈町
平成24年
広域連合平均
資料:埼玉県後期高齢者医療広域連合
-17-
④がん検診の受診者数と受診率
大腸がん検診受診者数は増加を続けています。胃がん検診受診者数は増加傾向にあ
りますが、肺がん、子宮がん、乳がん受診者数は伸び悩んでいます。
がん検診の受診率は、いずれも減少傾向にあり、国や県と比べ胃がん、肺がんは大
きく下回って推移しています。
■がん検診受診者数の推移
(人)
平成 20 年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
胃がん
345
367
357
387
384
肺がん
226
209
219
208
201
大腸がん
2,848
2,995
3,184
3,820
3,853
子宮がん
641
896
879
844
732
乳がん
593
911
781
860
687
資料:健康増進課
■胃がん検診受診率の比較
14%
12.1%
11.8%
12%
10.2%
10.1%
10%
7.7%
7.9%
8%
9.6%
9.2%
7.4%
6.3%
6.3%
3.2%
3.1%
6.1%
6%
4%
3.4%
4.0%
2.9%
3.1%
3.5%
2%
0%
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
伊奈町
埼玉県
全国
■肺がん検診受診率の比較
25%
22.4%
21.6%
20%
15%
15.1%
17.8%
17.8%
17.2%
13.7%
13.9%
14.4%
1.8%
1.7%
1.7%
17.0%
15.7%
15.0%
10%
5%
1.4%
2.4%
2.2%
1.8%
0%
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
伊奈町
埼玉県
-18-
全国
い~な健康プラン 21
■大腸がん検診受診率の比較
45%
39.5%
40%
35.4%
35%
30%
25.5%
25%
20%
15%
18.6%
17.7%
21.9%
23.0%
23.8%
16.1%
16.5%
16.8%
14.9%
14.6%
15.0%
18.8%
18.0%
19.0%
10%
16.8%
5%
0%
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
伊奈町
埼玉県
全国
■子宮がん検診受診率の比較
35%
29.2%
30%
23.9%
25%
20%
15%
18.6%
18.8%
12.0%
26.1%
17.8%
13.7%
17.4%
20.2%
15.2%
12.7%
10%
5%
19.4%
15.7%
10.9%
23.9%
21.0%
8.1%
6.7%
0%
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
伊奈町
埼玉県
全国
■乳がん検診受診率の比較
30%
26.5%
25%
17.9%
20%
15%
20.3%
19.0%
18.3%
16.3%
12.9%
14.2%
10.0%
10%
8.2%
5%
8.1%
9.8%
22.5%
14.7%
16.8%
12.6%
16.6%
14.4%
11.0%
0%
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
伊奈町
埼玉県
全国
資料:埼玉県は埼玉県保健統計年報(H18・H19 は地域・老人保健、H20 からは地域・健康増進)
伊奈町は保健センター実績
-19-
第3章 計画の基本的考え方
1
基本理念
本計画は、町民のだれもが心身ともに健康でいきいきと暮らしていくことを目指してい
ます。また、町民が健やかで心豊かに生活できる活力に満ちた地域社会の実現に向け、基
本理念は、伊奈町総合振興計画における第 2 章 健康・福祉の第 1 節 1 の健康・医療の目
標に合わせることとします。
町民のだれもが生涯にわたり健康で安心して暮らせるまちづくり
基本理念の実現に向け、伊奈町の地域資源を「健康増進」や「食育推進」、「歯科口腔
保健推進」にも活かしていく中で、町民一人ひとりが自分に適した取り組みを実践できる
ように図っていきます。
2
基本目標と行動目標
健康増進計画の目標
基本理念を実現するために、「食生活・栄養」「身体活動・運動」「休養・こころの
健康」「たばこ・アルコール」「歯・口腔の健康」「健康管理」の 6 つの基本目標を定
め、各ライフステージごとに行動目標を掲げ、取り組みます。
1
食生活・栄養
基本目標
健康的な食習慣を身につけ、食を楽しもう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1 1 日 3 回、バランスの良い食事をとり、元気なからだをつくろう
行動目標2 家族や仲間と一緒に食事を楽しもう
青年・壮年期
行動目標1 自分の食習慣を見直し、健康意識を高めよう
行動目標2 栄養バランスを考え、食事を大切にしよう
高齢期
行動目標1 毎食しっかり食べ、健康維持に努めよう
行動目標2 食を通した健康づくりを意識しよう
-20-
い~な健康プラン 21
2
身体活動・運動
基本目標
からだを動かす機会を増やし、運動習慣を身につけよう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
家族そろって、運動することを心がけよう
行動目標2
家の中だけで遊ばず、外で思いきりからだを動かそう
青年・壮年期
行動目標1
毎日の生活の中で、からだを動かすことを意識しよう
行動目標2
生涯続けられる運動習慣を見つけよう
高齢期
3
行動目標1
ロコモティブシンドロームを予防しよう
行動目標2
家庭や地域で楽しみながら身体活動できるように心がけよう
休養・こころの健康
基本目標
こころにゆとりのある生活を送ろう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
早寝、早起きを心がけ、十分な睡眠時間をとろう
行動目標2
一人で悩まず、誰かに相談しよう
青年・壮年期
行動目標1
メンタルヘルスケアを大切にしよう
行動目標2
ワークライフバランスに努めよう
高齢期
4
行動目標1
気軽に相談できる仲間や窓口を持とう
行動目標2
地域活動、社会参加を心がけよう
たばこ・アルコール
基本目標
健康への影響を理解し、禁煙と節度ある飲酒に努めよう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
たばことアルコールの害についての知識を深めよう
行動目標2
未成年の喫煙・飲酒はやめよう
青年・壮年期
行動目標1
喫煙による健康への影響を理解し、禁煙をすすめよう
行動目標2
過度の飲酒を控え、適切な飲酒量を守ろう
高齢期
行動目標1
禁煙・分煙を守り、受動喫煙を防止しよう
行動目標2
過度の飲酒を控え、適切な飲酒量を守ろう
-21-
5
歯・口腔の健康(歯科口腔保健推進計画)
基本目標
生涯にわたって自分の歯で食事を楽しもう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
歯磨き習慣を身につけ、虫歯を予防しよう
行動目標2
歯と口腔の健康に対する意識を高めよう
青年・壮年期
行動目標1
かかりつけ歯科医を持とう
行動目標2
歯周病を予防し、歯の健康を守ろう
高齢期
6
行動目標1
80 歳で 20 本の歯を残そう
行動目標2
よく噛んで食べよう
健康管理
基本目標
規則正しい生活習慣を守り、健康な毎日を過ごそう
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
生涯の健康を手に入れる生活習慣を身につけよう
行動目標2
健診、予防接種を受けよう
青年・壮年期
行動目標1
生活習慣病を予防しよう
行動目標2
各種健(検)診を受けよう
高齢期
行動目標1
町の健康づくりに関する事業に参加しよう
行動目標2
地域での活動を通して健康への意識を高めよう
-22-
い~な健康プラン 21
食育推進計画の目標
近年、核家族化の進行や共働きの増加など社会環境の変化に伴い、個人のライフスタ
イルや食生活をめぐる環境が大きく変化し、その影響により「食」をめぐる問題が顕在
化してきています。例えば、「食」を大切にする意識が希薄になり、栄養の偏りや食習
慣の乱れが肥満や生活習慣病の増加につながっています。また、過度の痩身志向、「食」
の安全上の問題の発生、「食」の海外への依存、伝統ある食文化の喪失などが挙げられ
ます。
このような状況から、国は平成 17 年7月に食育基本法を施行し、平成 22 年度には、
計画期間を平成 23 年度~平成 27 年度とした「第2次食育推進計画」が策定され、各種
施策を実施しています。
これを受け埼玉県でも、平成 25 年 3 月に「埼玉県食育推進計画」が改訂されました。
本町においても「食」に関する問題が発生していることを認識し、「健康」、「農業」、
「教育」など様々な分野において、その解決に向けた取り組みを行うことが必要となっ
ています。
そこで、食育推進についての住民の意識の高揚を図るとともに、住民一人ひとりが、
自らの「食」について考える機会や、「食」に関する様々な知識と「食」を選択する力
を身につけ、生涯にわたって健やかで心豊かな自立した生活を送れるよう、家庭や地域、
小中学校や保育所(園)等の様々な立場の関係者と連携・協力を図り、本町の特性を生
かした取り組みを推進するため、「食育推進計画」を策定するものです。
なお、食育推進計画は 2 つの基本目標を定め、それぞれに行動目標を掲げ、推進する
こととします。
基本目標1
「食育」で元気なからだと豊かなこころをつくる
行動目標1
バランスのとれた規則正しい食生活を実践しよう
行動目標2
家族で食事をつくる楽しさ、食べる喜びを味わおう
行動目標3
食の安全に関する知識を深めよう
基本目標2
「食育」で活力のある地域をつくる
行動目標1
旬の食材を使い、地産地消を心がけよう
行動目標2
食に感謝し、食に対する理解を深めよう
行動目標3
行事食、伝統食を守り、伝えよう
-23-
第4章 伊奈町健康増進計画
1
食生活・栄養
基本目標 健康的な食習慣を身につけ、食を楽しもう
■現状と課題
アンケート結果や統計等から見える現状と課題をまとめました。
※0~18 歳を「乳幼児・学童・思春期」、19~64 歳を「青年・壮年期」、65 歳以上を「高齢期」としました。
現
状
○朝食を毎日食べている人は、高齢期では 9 割以上ですが、乳幼児・学童・思春期、青
年・壮年期では約 7.5 割となっています。(図表 4-1-1)
○乳幼児・学童・思春期では、主食・主菜・副菜のそろった食事をしているのは昼食、
夕食で 7 割程度となっており、朝食では 3 割程度となっています。(図表 4-1-2)
○BMI*125 以上の肥満の割合は男性が約 3 割、女性が約 1.5 割となっています。男性は
40 歳代が 3 割以上、女性は 50 歳以上が 2 割以上と高くなっています。(図表 4-1-3)
○BMI18.5 未満のやせの割合は、19~29 歳の女性で約 2.5 割と高くなっています。(図
表 4-1-3)
○野菜を主な材料とした料理を 1 日に食べる割合は、「ほとんど食べない」が、30 歳代
の男性が 1 割以上と最も高く、女性は青年・壮年期のうち 19~29 歳が約 1 割と最も高
くなっています。(図表 4-1-4)
課
題
◆朝食は 1 日の始まりの食事であり、朝食をとることによって体温が上昇し、脳と体の
働きが活発になり、1 日を元気にスタートできます。世代にかかわらず、朝食を毎日
とることの啓発が必要です。
◆幼児期から正しい食習慣を身につけるため、家庭はもちろん幼稚園・保育所・学校な
どを通じて朝食の重要性、栄養バランスのとれた食事の必要性を学ぶ機会を提供する
取り組みが重要です。
◆バランスの良い食事は生活習慣病の予防になることへの啓発が必要です。食事の量と
質を見直すためにも食事バランスガイド*2 を普及させる必要があります。食事を楽し
むことで、友人・家族とのコミュニケーションを図り、食事は仲間や家族とのふれあ
いの機会となることの啓発が重要です。
*1:BMIは P27 にコラムがあります。
*2:食事バランスガイドは P67 に説明があります。
-24-
い~な健康プラン 21
図表 4-1-1 朝食の頻度
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
18歳以下
n=635
図表 4-1-2 主食・主菜・副菜のそろった食事
【乳幼児・学童・思春期】(1 歳 6 か月以上)
60%
80%
0.8% 1.1% 1.4%
75.3%
21.4%
0.0%
19歳~64歳
n=496
0%
100%
75.0%
朝食
9.1%
40%
5.0% 6.5%
93.0%
25.5%
9.5%
1.9%
週に4~5回食べる
週に2~3回食べる
週1回食べる
ほとんど食べない
無回答
46.1%
【性別】
そろっている
ことが多い
女性 n=266
【男性】
19歳~29歳 n=24
30歳代 n=52
40歳代 n=54
50歳代 n=40
60歳~64歳 n=37
12.8%
80%
75.7%
30歳代 n=70
21.6%
【女性】
40歳代 n=58
50歳代 n=52
60歳~64歳 n=47
2.7%
19歳~29歳 n=40
73.0%
18.6%
71.4%
13.8%
1.9%
74.1%
6.4%
10.0%
30歳代 n=70
12.1%
40歳代 n=59
75.0%
23.1%
50歳代 n=53
68.1%
25.5%
60歳~64歳 n=45
やせ
標準
2.9%
13.9%
2.6%
そろって
いない
60%
8.7%
2.6%
79.2%
肥満
4.2%
70.4%
13.0%
72.7%
9.1%
74.4%
5.1%
80.6%
8.3%
2.5%
27.5%
1.4%
0.0%
3.8%
62.5%
62.9%
35.6%
61.0%
39.6%
6.7%
7.5%
34.3%
37.8%
5皿以上
3~4皿
1~2皿
53.3%
2.2%
ほとんど食べない
栄養バランスのとれた規則正しい食習慣を身につけ、「食」を通じて健康的な生活と
元気なからだづくりに取り組みましょう。
家族や仲間と一緒に食事を楽しもう
家族や仲間と一緒に食事をとり、会話を弾ませて、コミュニケーションも促される楽
-25-
3.4%
0.0%
1 日 3 回、バランスの良い食事をとり、元気なからだをつくろう
しい食卓を囲みましょう。
1.4%
56.6%
乳幼児・学童・思春期
行動目標2
100%
59.9%
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
行動目標1
無回答
80%
74.5%
34.9%
40歳代 n=55 7.3% 10.9%
0.0%
50歳代 n=39
20.5%
2.8%
60歳~64歳 n=36
8.3%
25.0%
24.3%
そろっていない
ことが多い
40%
0.0%
16.7%
1.9%
30歳代 n=54
14.8%
28.8%
【女性】
19歳~29歳 n=37
20%
19歳~29歳 n=24
33.3%
75.0%
2.7%
18.7%
【男性】
20.8%
63.0%
0.0%
女性 n=269
14.7%
69.2%
3.7%
男性 n=208
27.1%
75.0%
1.9%
4.9%
100%
72.6%
4.2%
32.9%
図表 4-1-4 野菜を主な材料とした料理を 1 日に食べる割合
青年・壮年期】
【性別】
70.5%
18.9%
1.3%
2.4%
男性 n=207
19.1%
7.6%
25.8%
42.2%
0%
60%
12.0%
100%
1.6%
昼食
そろっている
図表 4-1-3 性別・年齢別BMI
【青年・壮年期】
40%
38.0%
2.2%
ほぼ毎日食べる
20%
80%
2.4%
夕食
0%
60%
1.6%
0.9% 0.4% 1.6%
65歳以上
n=770
20%
●町民の取り組み
○一日の食事の栄養バランスに気を配ります。
○家族そろった食事で、一家だんらんを楽しみます。
○早寝、早起き、朝ご飯を徹底します。
○食は「いのち」とつながっていることを理解し、感謝の心を持ちます。
青年・壮年期
行動目標1 自分の食習慣を見直し、健康意識を高めよう
栄養バランスのとれた規則正しい食習慣を身につけ、「食」を通じて健康的な生活と
元気なからだづくりに取り組みます。
行動目標2 栄養バランスを考え、食事を大切にしよう
心身ともに成長著しい大切な時期のからだを支える食を正しく理解し、栄養バランス
を考えた食事をしましょう。
●町民の取り組み
○生活リズムを整え、毎日朝食をとり、一日を気持ちよくスタートします。
○バランスの良い食事を心がけ、食事を通して、健康づくりに努めます。
○仲間や家族と楽しく食卓を囲みます。
○BMI22 を目標に、健康の維持を心がけます。
○地産地消を意識し、旬の食材、地元の農産物を使います。
高齢期
行動目標1 毎食しっかり食べ、健康維持に努めよう
栄養バランスのとれた規則正しい食習慣を身につけ、「食」を通じて健康的な生活と
元気なからだづくりに取り組みます。
行動目標2 食を通した健康づくりを意識しよう
生活習慣病予防や介護予防を意識した、薄味や塩分を控えた食事を心がけます。
●町民の取り組み
○毎食きちんと食べ、栄養バランスを考えた食事をします。
○食事を通した健康づくりに努めます。
○BMI22 を目標に、健康を維持し、長寿を心がけます。
-26-
い~な健康プラン 21
●行政の取り組み
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
食に関する情報
各学校に向けて、食の安全性、栄養面等の
提供
食に関する情報を提供する。
担当
高齢期
○
給食センター
月 1 回、学校給食予定献立表を配布し、学
給食だよりの発行
校給食や食に関する情報を掲載した給食だ
○
○
給食センター
○
○
各保育所
○
○
よりを発行する。
栄養士による栄
園児と保護者に対して、栄養士による栄養
養指導及び献立
指導を行う。月 1 回、献立表を配布し給食
表の発行
や食に関する情報を提供する。
離乳食講習会
離乳食の進め方、講義・試食。
(乳児と保護者)
健康セミナー
医師や歯科衛生士による講義、健康体操や
(20 歳以上の町民)
調理実習の実施など。
○
健康増進課
(保健センター)
○
健康増進課
(保健センター)
65 歳以上で介護認定をとっておらず、二次
健康にい~な教
予防事業対象者事業により把握された方に
室(栄養改善)
対し、通所型介護予防事業を実施。
「栄養改
○
福祉課
善」を目的に行う。
コ
ラ
ム
Column
BMIってなんだろう?
BMI とは、Body Mass Index(肥満指数)の略で、身長と体重から肥満の度合いを判定する
ものです。
計算式は、
=
体重(
)
で計算できます。
身長( ) 身長( )
BMI は、22 が標準とされ、
やせ:18.5 未満
標準:18.5 以上 25 未満
肥満:25 以上
と判定されます。肥満と判定されないように、体重を気にして生活しましょう。
-27-
■評価指標
指標
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
乳幼児・学
75.3%
➡
85%(増加)
➡
95%(増加)
青年・壮年期
75.0%
➡
85%(増加)
➡
95%(増加)
高齢期
93.0%
➡
95%(増加)
➡
97%(増加)
75.1%
➡
80%(増加)
➡
90%(増加)
青年・壮年期
82.1%
➡
85%(増加)
➡
90%(増加)
高齢期
82.1%
➡
85%(増加)
➡
90%(増加)
青年・壮年期
2.0 皿
➡
2.5 皿(増加) ➡
3 皿(増加)
高齢期
2.3 皿
➡
2.5 皿(増加) ➡
3 皿(増加)
童・思春期
朝食を毎日食べる人の割合
※H24 町民意識アンケート
乳幼児・学
主食・主菜・副菜のそろっ
た食事(夕食)をしている
人の割合*1
※H24 町民意識アンケート
野菜を主な材料とした料
理を 1 日に食べる割合
童・思春期
*2
※H24 町民意識アンケート
*1:「そろっている」+「そろっていることが多い」
*2:「5 皿以上」は 5、「3~4 皿」は 3.5、「1~2 皿」は 1.5、「ほとんど食べない」は 0.5、「無回答」は 0
として計算
-28-
い~な健康プラン 21
2
身体活動・運動
基本目標 からだを動かす機会を増やし、運動習慣を身につけよう
■現状と課題
現
状
○現在の健康状態を健康としている割合は、乳幼児・学童・思春期が約 98%、青年・壮
年期が約 9 割、高齢期が 8 割と年齢が上がるにつれて低くなっています。
(図表 4-2-1)
○健康を維持するためには、適度な運動が必要との認識は、青年・壮年期、高齢期いず
れの世代でも 9 割以上と高い割合となっています。(図表 4-2-2)
○1 日 30 分以上の運動を週 2 回以上、1 年以上継続している人の割合は、青年・壮年期
が約 4 割、高齢期が約 7 割、年代別では 30 歳代女性が約 2 割、29 歳以下の女性が約
2.5 割と低くなっています。40 歳代以下の男性は 4 割程度となっています。(図表
4-2-3)
○運動(1 日 30 分以上の運動を週 2 回以上、1 年以上継続)をしていない理由は、「忙
しくてする時間がない」が青年・壮年期で半数以上、「健康上の理由」が高齢期で約 2
割と最も多くなっています。(図表 4-2-4)
○1 日に歩く時間は、高齢期で 30 分~1 時間未満が約 3 割と最も多くなっています。(図
表 4-2-5)
○「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)*」の認知度は、高齢期で約 1.5 割と低
くなっています。(図表 4-1-6)
課
題
◆健康を維持するためには、歩くことを心がけ、身体を動かす機会を増やすことが大切
だということを認識していても、なかなか実行できないでいる人は自宅で簡単な運動
を始めることなどで、身体を動かす時間をつくることが必要です。
◆気軽に運動を始めるためには、スポーツ教室、スポーツ大会やイベントに積極的に参
加し、一緒に楽しく運動する仲間をつくることも重要です。
◆高齢期は男女とも運動をしている割合が高くなっていますが、女性の若い年代、男性
の働き盛り世代などの運動している割合が低いことから、年代別の運動への取り組み
が必要です。
◆加齢や生活習慣が原因で足腰の機能が衰え、進行すると介護が必要になる可能性が高
いとされている「ロコモティブシンドローム」の理解と早期の対策が重要です。
*ロコモティブシンドローム:「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になること。(P32、
33 にコラムがあります)
-29-
図表 4-2-1 現在の健康状態
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
図表 4-2-2
健康を維持するためには、適な運動が
必要と思う割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
60%
80%
0%
100%
20%
40%
60%
80%
100%
1.8%
0.8% 0.2%
18歳以下
n=635
69.0%
28.5%
1.6%
1.0%
19歳~64歳
n=496
47.4%
65歳以上
n=770
43.5%
31.3%
6.7%
47.9%
11.9% 5.2%
非常に健康である(健康である)
まあまあ健康である
あまり健康でない
健康でない
19歳~64歳
n=496
97.2%
65歳以上
n=770
96.4%
1.0%
0.9%
1.4%
3.6%
思う
2.7%
思わない
無回答
無回答
図表 4-2-3 1 日 30 分以上の運動を週 2 回以上、1 年以上継続している人の割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
全体 n=491
40%
60%
80%
40.7%
0%
100%
20%
40%
全体 n=739
59.3%
60%
80%
68.7%
100%
31.3%
【男性】
【男性】
19歳~29歳 n=24
37.5%
62.5%
65歳~69歳 n=136
75.7%
24.3%
30歳代 n=54
35.2%
64.8%
70歳~74歳 n=103
74.8%
25.2%
40歳代 n=56
39.3%
50歳代 n=40
75歳~79歳 n=60
60.7%
50.0%
60歳~64歳 n=38
50.0%
70.3%
30歳代 n=73
40歳代 n=57
50歳代 n=54
60歳~64歳 n=48
18.3%
75.9%
85歳以上 n=16
29.7%
24.1%
50.0%
50.0%
【女性】
【女性】
19歳~29歳 n=40
81.7%
80歳~84歳 n=29
25.0%
65歳~69歳 n=146
75.0%
20.5%
70歳~74歳 n=100
79.5%
35.1%
60.4%
はい
45.2%
22.9%
いいえ
図表 4-2-4 運動をしていない理由
【青年・壮年期】
【高齢期】
77.1%
はい
0%
20%
忙しくてする時間がない
運動やスポーツは嫌い
健康上の理由
費用がかかる
仕事で体を使っているから特に運動
する必要はない
無回答
-30-
53.4%
46.3%
8.4%
8.4%
8.7%
8.4%
6.5%
4.4%
22.4%
6.8%
3.4%
5.7%
9.9%
15.2%
16.3%
する気になれない
その他
60%
11.0%
11.5%
施設や設備が近くにない
一緒にやる仲間がいない
いいえ
40%
11.0%
仕事や家事で疲れている
32.1%
54.8%
85歳以上 n=35
39.6%
28.0%
67.9%
80歳~84歳 n=31
53.7%
33.6%
72.0%
75歳~79歳 n=53
64.9%
46.3%
66.4%
7.4%
18.3%
3.4%
15.6%
19歳~64歳
n=496
65歳以上
n=770
い~な健康プラン 21
図表 4-2-5 1 日に歩く時間
【高齢期】
0%
10%
20%
30分未満
ロコモティブシンドローム(運動器
症候群)の認知度
【高齢期】
30%
無回答
6.2%
40%
知っている
14.2%
18.7%
30分~1時間未満
32.3%
1時間~2時間未満
26.9%
2時間以上
無回答
図表 4-2-6
知らない
79.6%
16.0%
6.1%
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
家族そろって、運動することを心がけよう
家族の行動が大きく影響する乳幼児期から、家庭で規則正しい生活習慣を身につけ、
家族一緒に運動する楽しみを覚えましょう。
行動目標2 家の中だけで遊ばず、外で思いきりからだを動かそう
身体的にも大きく成長するこの時期に、からだを使った遊びを含めて運動を習慣づけ
ましょう。
●町民の取り組み
○よく動くことで、食欲も増し、質の良い睡眠がとれることを意識します。
○クラブ活動や部活動などで運動の機会を増やします。
○テレビを観たり、ゲームをする時間を減らし、運動する時間を増やします。
○できる限り歩くことを心がけます。
青年・壮年期
行動目標1 毎日の生活の中で、からだを動かすことを意識しよう
今より、プラス 10 分からだを動かし、プラス 1,000 歩歩くことを心がけ、健康なから
だをつくりましょう。
行動目標2 生涯続けられる運動習慣を見つけよう
自分に合った運動習慣を見つけ、無理なく生涯にわたって体力づくりが続けられるよ
う、心がけましょう。
●町民の取り組み
○生活の中で、意識して歩く機会を増やします。
○自分に合った運動を見つけて、無理なく続けます。
○職場、地域で仲間をつくって、楽しく運動することを心がけます。
-31-
高齢期
行動目標1 ロコモティブシンドロームを予防しよう
ロコモーショントレーニングを実践し、ロコモティブシンドロームを予防しましょう。
行動目標2 家庭や地域で楽しみながら身体活動できるように心がけよう
町の運動教室や健康教室などに参加し、手軽にできることから始め、家庭でも実践し
ましょう。
●町民の取り組み
○ロコモティブシンドロームを理解し、日頃からからだを動かすことを心がけます。
○無理なく歩くことを心がけ、今よりプラス 10 分、からだを動かします。
○地域で一緒に運動する仲間を増やし、身近なところで運動を実践します。
○介護予防教室などに参加します。
コ
ラ
ム
Column
いつまでも健康でいるために
高齢者がいつまでも健康で、元気でいることは、高齢者
本人はもとより、家族みんなの願いです。そのために必要
なことは生活習慣病やロコモティブシンドローム、サルコ
ぺニアなどの予防に努めることが必要です。
ロコモティブシンドロームって?
「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)とは、骨、関節、筋肉などが衰えて 1 人
で立ったり歩いたりすることが困難になること、あるいはそうなる可能性が高い状態のこ
とで、略して「ロコモ」と呼ばれています。ロコモが進むと、寝たき
りになったり、要介護状態になる可能性が高くなります。
ロコモ対策としては、食生活や生活習慣を整え、健康なからだを保
つとともに、散歩や買い物などの軽い運動を毎日かかさずに生活の中
に取り入れることが大切です。ロコモーショントレーニング(ロコト
レ)という、関節に負担をかけずに筋力を鍛える軽運動が考案されて
いますので、積極的に取り組んでいきましょう。
-32-
い~な健康プラン 21
ロコモティブシンドロームの症状
ロコモティブシンドロームを起因する代表的な疾患としては、高齢化社
会においてよく耳にする骨粗しょう症や変形性関節症などがあります。最
初は軽度の痛みや体力の衰えだけの場合も、放っておくと重度の痛みやバ
ランス感覚の低下、さらには「歩けない」「立ち上がれない」など要介護
の状態になってしまう可能性もあります。
ロコチェック
7 つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサイン。
1 つでも当てはまればロコモの心配があります。0 を目指してロコトレ(ロコ
モーショントレーニング)を始めましょう。
1
家の中でつまづいたり滑ったりする
2
階段を上るのに手すりが必要である
3
15 分くらい続けて歩くことができない
4
横断歩道を青信号で渡り切れない
5
片脚立ちで靴下がはけない
6
2kg 程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(1 リットルの牛乳パック 2 個程度)
7
家の中のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
出典:ロコモチャレンジ!推進協議会HPより
ロコモーショントレーニング1
開眼片足立ち
目を開けた状態で、片足立ちを左右 1 分ずつ 1 日 3 回行う
支えが必要な方は、支えを使用して無理なく行う
ロコモーショントレーニング2
スクワット
ロコモーショントレーニング3
プール
身体に無理なく行える適度な運動
筋トレ
ラジオ体操
ウォーキング
-33-
サルコぺニアって?
サルコぺニアとは、骨格筋・筋肉(Sarco)が減少(penia)していく
ことと肥満が合併した状態で、加齢に伴う筋肉量の低下、つまり老化現象
のひとつと言えます。筋肉量の減少は 25~30 歳頃から進行が始まり、
生涯を通して進行していきます。
サルコペニアは高齢化が進行中の現在の日本で深刻な健康問題となる
ことも考えられ、サルコペニアが進めば嚥下障害、呼吸障害、寝たきりに
なることもあります。いずれもリハビリテーションの対象となります。
嚥下障害と寝たきりの原因疾患の第 1 位は脳卒中ですが、第 2 位はサルコペニアだという
仮説もあります。海外ではサルコペニアへの関心が高まっていますが、日本での関心はま
だ低いのが現状です。
また、サルコぺニアは立ち上がりや歩行がだんだんと億劫になり、放置すると歩行が困
難になることもあり、高齢者の活動能力の低下の大きな原因となっています。
筋力・筋肉量の向上のためのトレーニングによって進行の程度を抑えることが可能なこ
とから、歳を重ねるごとに意識的に運動強度が大きい運動を行うことが大切です。
頻繁につまづいたり、立ち上がるときに手をつくようになると症
状がかなり進んでいると考えられ、積極的にトレーニングを行うこ
とがその後の生活の質的な安定に大いに役立ちます。特につまづき
は、当人や周囲が注意力不足のせいだと思い込んでいることが多い
ため筋力の低下が原因と気付かないことが多く、注意が必要です。
また、たんぱく質を多く含む食品の摂取により、筋肉量を増やす
ことが必要です。
ロコモ・サルコぺニアを予防する食事の例
たんぱく質を多く含む代表的な食品は、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品です。
たんぱく質は約 20 種類のアミノ酸からなる栄養素ですが、体内で合成できないため必ず
食品から摂らなければならないアミノ酸が 9 つあります(必須アミノ酸といいます)
。動物
性たんぱく質のほうが植物性たんぱく質より吸収効率が優れていますが、含まれる必須アミ
ノ酸の量がそれぞれ異なることから、いろいろな食品を組み合わせて摂ることが大切です。
特に高齢者は肉や卵が不足しがちなので、積極的に摂りましょう。
たんぱく質の分解や合成を促進する栄養素がビタミン B6 です。ビタミン B6 が多く含まれ
ているマグロの赤身やカツオ、赤ピーマン、キウイやバナナなどをたんぱく質と合わせて摂
るといいでしょう。1 日 3 回の食事でたんぱく質を摂ることが大切です。
出典:ロコモチャレンジ!推進協議会HPより
-34-
い~な健康プラン 21
●行政の取り組み
対象者
取り組み
園児の健康なか
らだ作り
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
保護者への啓発として、おたよりを配付す
る。外遊び・体操・マラソン・散歩を行い、 ○
○
各保育所
健康なからだ作りをする。
町内小学 4 年生~中学 3 年生を対象とし、
ふるさと伊奈ふ
柔道、剣道、四半的弓道、陸上球技、バド
れあいクラブ
ミントンの 5 種目に分かれ希望する種目に
○
生涯学習課
○
教育総務課
参加する。
小学校整備事業
中学校整備事業
児童生徒が安全に授業や運動を行うことが
できるよう学校の敷地内施設の老朽化対策
等維持管理を行う。
公園等維持管理
公園等の遊具等の設備修繕。
事業
野球場・テニスコートの整備。
町立学校体育施
町内小中学校の体育施設を一般町民に貸出
設開放事業
しをする。
○
○
○
都市計画課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
生涯学習課
町内在住在勤者、町内親子を対象にゴルフ、
各種教室
親子ナイターテニス、卓球、バドミントン
教室を実施。
スポーツ・レク
町内在住在勤者を対象に、ニュースポーツ
リエーションデー
の体験会を実施。
ウォーキング教室
町内を会場として実施。
生涯学習課
健康増進課
四季折々に伊奈町の素晴らしさを実感でき
ジョギングロー
る綾瀬川沿いのジョギングロードでジョギ
ドの維持管理
ングやサイクリングを安全に行うための維
持管理を行う。
行政区対抗の地区対抗種目、自由参加の一
町民運動会
般種目、昼食時間にはバトン、太鼓等のアトラ
クションを実施する。
小学生男女、中学生男女、一般男女、地区
伊奈町駅伝大会
対抗の部、親子マラソンに種目分けして実
施。
伊奈町レクリエ
ーション協会発
町レクリエーション協会加盟団体による発
表会・フェステ
表会・体験会の実施。
ィバル
スポーツ関係団
体育成事業
体育協会、レクリエーション協会、スポー
ツ推進委員連絡協議会等のスポーツ関係団
体の育成。
-35-
対象者
取り組み
日帰りバスハイク
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
町内在住在勤者を対象に日帰りバスハイク
を実施。3 時間程度のハイキングを行う。
○
担当
高齢期
○
○
生涯学習課
○
○
生涯学習課
○
○
伊奈町公民館
○
○
○
○
スポーツ推進委員主催。20 歳以上の町内在
町民バスハイク
住在勤者を対象に日帰りハイキングを実
施。3 時間程度のハイキングを行う。
健康づくりや生きがいと仲間づくり、日々
各種講座
の生活を豊かに過ごすための知識を学ぶな
どの講座を開催。
運動器の障害による要介護の状態や要介護
ロコモティブシ
リスクの高い状態を表す「ロコモティブシ
ンドロームの啓発
ンドローム」の啓発を行い、ロコモーショ
健康増進課
(保健センター)
ントレーニングなどで予防を促進する。
健康セミナー
(20 歳以上の町
民)
(再掲)
健康にい~な教室
(運動器の機能
向上)
医師や歯科衛生士による講義、健康体操や
調理実習の実施など。
(保健センター)
65 歳以上で介護認定をとっておらず、二次
予防事業対象者把握事業により把握された
方に対し、通所型介護予防事業を実施。
「運
○
福祉課
動器の機能向上」を目的に行う。
65 歳以上の方を対象に運動機能の低下と
元気あっぷ教室
健康増進課
心の健康回復を図るため手軽な運動を行
○
う。
健康増進課
(保健センター)
■評価指標
指標
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
1 日 30 分以上の汗ばむ運動等を週 2 回以
上行っている人の割合(青年・壮年期)
40.3%
➡
45%(増加)
➡
50%(増加)
18.7%
➡
15%(減少)
➡
13%(減少)
14.2%
➡
50%(増加)
➡
80%(増加)
※H24 町民意識アンケート
1 日の歩行時間が 30 分未満の人の割合
(高齢期)
※H24 町民意識アンケート
「ロコモティブシンドローム」を知ってい
る人の割合(高齢期)
※H24 町民意識アンケート
-36-
い~な健康プラン 21
3
休養・こころの健康
基本目標 こころにゆとりのある生活を送ろう
■現状と課題
現
状
○普段の睡眠時間は、青年・壮年期は「6~7 時間」が 5 割弱となっていますが、40 歳代
男性は「5 時間未満」が他の年代と比べ約 2.5 割と最も高くなっています。(図表 4-3-1、
図表 4-3-2)
○普段の睡眠で十分な休養がとれていないと回答した割合は、青年・壮年期で約 3 割、
高齢期で 1 割以上となっています。(図表 4-3-3)
○子どもが睡眠不足と感じている保護者は 2 割以上となっており、その理由は「宿題や
勉強で寝る時間が遅くなる」が 5 割弱、「なんとなく夜更かししてしまう」が約 3 割
となっています。(図表 4-3-4、図表 4-3-5)
○不満や悩み、ストレスがある人の割合は年代別では男性は 30 歳代が約 8 割、40 歳代が
約 7 割、女性は 19 歳~29 歳、30 歳代、40 歳代がいずれも約 7 割と高くなっています。
(図表 4-3-6)
○不満や悩み、ストレスの内容は青年・壮年期は「仕事上のこと」が約 7 割、「家族と
の関係」が約 2.5 割、「収入・家計・借金」が約 2 割、高齢期は「自分の健康・病気」
が約 4 割となっています。(図表 4-3-7)
○生きているのがつらいと感じたことがある人の割合は男性は 50 歳代が約 3.5 割と最も
高く、40 歳代までで 3 割近く、50 歳以上で約 2 割となっています。(図表 4-3-8)
○H19~H23 年の 15~24 歳、25~44 歳の死因の第 1 位は自殺となっています。(人口
動態統計)
(図表 4-3-9)
課
題
◆質の良い睡眠のために、適度な運動をし、規則正しい生活習慣を身につけることが必
要です。
◆子どもの睡眠不足を解消するために、子どもの夜更かしを避け、規則正しい就寝時間
を守り、十分な睡眠時間を確保することが必要です。
◆ストレスをため込まず、仕事と生活をうまく切り替え、趣味や生きがいを持つことが
大切です。
◆悩みは一人で抱え込まず、悩みを相談できる人や機関を身近に持ち、気持ちを切り替
えることが重要です。
◆心の病気についての正しい知識の普及啓発、相談窓口の周知や相談体制の充実に努め
ることが必要とされています。
◆ワークライフバランスへの取り組み、働く世代のメンタルヘルスケア、ゲートキーパ
ー*の養成などの自殺防止へ向けた取り組みが必要となっています。
*ゲートキーパーは P43 にコラムがあります。
-37-
図表 4-3-1 睡眠時間の割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
図表 4-3-2 性・年齢別睡眠時間の割合
【青年・壮年期】
0%
60%
80%
65歳以上
n=770
12.1%
22.4%
46.0%
40%
60%
80%
100%
【性別】
100%
男性 n=211
19歳~64歳
n=496
20%
13.3%
25.1%
女性 n=275 10.9%
15.1% 3.4% 1.0%
41.2%
20.7%
16.6%
50.5%
14.5%
3.8%
3.3%
【男性】
19歳~29歳 n=24 8.3%
7.7%
17.0%
37.8%
22.3%
10.4%
4.8%
30歳代 n=54
40歳代 n=56
5時間未満
5~6時間未満
6~7時間未満
7~8時間未満
8時間以上
無回答
29.2%
16.7%
50.0%
20.4%
25.0%
12.5% 0.0%
44.4%
26.8%
50歳代 n=39 7.7%
30.8%
0.0%
21.1%
60歳~64歳 n=38
14.8%
28.6%
19.6%
43.6%
12.8%
47.4%
3.7%
0.0%
5.1%
10.5%
21.1%
【女性】
19歳~29歳 n=40 7.5%7.5%
30歳代 n=73 5.5%
40歳代 n=59
50歳代 n=55
60歳~64歳 n=46
62.5%
24.7%
18.6%
9.1%
17.5%
50.7%
20.3%
29.1%
15.2%
15.2%
16.4%
2.7%
45.8%
15.3%
0.0%
49.1%
9.1%
3.6%
47.8%
5時間未満
7~8時間未満
5.0%
15.2%
5~6時間未満
8時間以上
6.5%
6~7時間未満
図表 4-3-3 普段の睡眠で休養が十分にとれている人の割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
60%
80%
100%
3.2%
19歳~64歳
n=496
17.3%
52.4%
26.6%
0.4%
0.5%
65歳以上
n=770
33.5%
47.9%
十分とれている
だいたいとれている
まったくとれていない
無回答
13.2%
4.8%
あまりとれていない
図表 4-3-4 睡眠不足と感じている割合
【乳幼児・学童・思春期】n=635
図表 4-3-5 睡眠不足の理由
【乳幼児・学童・思春期】n=165
0%
無回答 2.5%
10%
20%
30%
なんとなく夜更かししてしまう
感じていない
74.0%
44.8%
家族の寝る時間が遅いので
寝るのが遅くなる
深夜、テレビをみたり、
ラジオをきいている
17.0%
13.9%
パソコンやゲームをしている
18.2%
電話・メールをしている
15.8%
その他
わからない
無回答
-38-
50%
30.9%
宿題や勉強で寝る時間が遅くなる
感じている
23.5%
40%
19.4%
0.6%
9.7%
い~な健康プラン 21
図表 4-3-6 不満や悩み、ストレスなどがある人の割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
【青年・壮年期】
0%
20%
40%
60%
80%
100%
【性別】
0%
20%
40%
60%
80%
100%
3.4%
19歳~64歳
n=496
65歳以上
n=770
20.2%
45.2%
男性 n=210
19.5%
49.0%
27.1%
4.3%
女性 n=272
20.6%
44.5%
32.0%
2.9%
20.8%
45.8%
【男性】
1.6%
29.6%
19歳~29歳 n=24
30歳代 n=54
7.5%
26.6%
47.5%
5.8%
12.5%
14.8%
40歳代 n=55
20.0%
50歳代 n=40
大いにあった
多少あった
あまりなかった
まったくなかった
無回答
0.0%
30.9%
35.0%
13.5%
8.3%
18.5%
49.1%
30.0%
60歳~64歳 n=37
25.0%
66.7%
0.0%
27.5%
40.5%
35.1%
7.5%
10.8%
【女性】
19歳~29歳 n=40
25.0%
30歳代 n=72
40歳代 n=57
40%
仕事上のこと
19.0%
生きがい・将来のこと
20.2%
介護
身近な人の死
その他
図表 4-3-8
21.8%
37.7%
収入・家計・借金
11.4%
家族の健康・病気
23.4%
家事
6.5%
介護
7.1%
6.3%
身近な人の死
4.2%
3.0%
無回答
12.0%
自分の健康・病気
3.0%
4.9%
生活環境(公害・騒音・交通事情を含む)
7.5%
話相手がいない
4.5%
その他
4.2%
5.7%
2.4%
無回答
4.5%
12.7%
2.1%
生きているのがつらいと感じたことがある人の割合
0%
20%
40%
【青年・壮年期】
60%
80%
【性別】
男性 n=210
女性 n=268
20.0%
80.0%
24.6%
75.4%
【男性】
19歳~29歳 n=24
30歳代 n=54
40歳代 n=56
25.0%
87.0%
16.1%
50歳代 n=40
60歳~64歳 n=36
75.0%
13.0%
83.9%
35.0%
65.0%
16.7%
83.3%
【女性】
19歳~29歳 n=39
28.2%
71.8%
30歳代 n=72
26.4%
73.6%
40歳代 n=56
28.6%
71.4%
50歳代 n=52
21.2%
78.8%
60歳~64歳 n=47
19.1%
80.9%
はい
-39-
いいえ
40%
21.8%
9.0%
話相手がいない
30%
16.6%
他人との関係
18.7%
2.4%
自分の学業・受験・進学
20%
生きがい・将来のこと
23.5%
生活環境(公害・騒音・交通事情を含む)
通勤・通学(混雑・時間がかかる等)
10%
100%
2.5%
1.4%
3.5%
3.7%
2.1%
多少あった
まったくなかった
家族との関係
13.3%
子どものしつけ・教育
61.7%
仕事上のこと
14.2%
収入・家計・借金
出産・育児
0%
80%
66.6%
他人との関係
家事
60%
24.1%
家族の健康・病気
25.5%
【高齢期】n=332
20%
自分の健康・病気
42.6%
大いにあった
あまりなかった
【青年・壮年期】n=308
家族との関係
19.3%
38.9%
60歳~64歳 n=47 10.6%
0%
20.8%
56.1%
14.8%
不満や悩み、ストレスの内容
22.5%
50.0%
21.1%
50歳代 n=54
図表 4-3-7
50.0%
27.8%
図表 4-3-9 ライフステージ別死因順位
(ライフステージの区別は本計画とは一致しません。また、小数点第 2 位を四捨五入しているため、
合計は 100.0%にはなりません)
ライフステージ別死因順位(平成19年~23年)
幼年期
少年期
青年期
(0~4歳)
(5~14歳)
(15~24歳)
第1位 先天奇形,変形及び染色体
自殺
異常
50%
第2位
第3位
66.7%
心疾患(高血圧性を除
く)
不慮の事故
16.7%
16.7%
肝疾患
16.7%
第4位 周産期に発生した
病態
16.7%
第5位
第6位
第7位
壮年期
(25~44歳)
中年期
(45~64歳)
高齢期
(65歳以上)
総数
自殺
悪性新生物
悪性新生物
悪性新生物
44.6%
30.7%
32.4%
27.1%
悪性新生物
25%
14.9%
16.4%
16.2%
心疾患(高血圧性
を除く)
脳血管疾患
脳血管疾患
脳血管疾患
18.8%
8.7%
13.0%
11.8%
不慮の事故
自殺
肺炎
肺炎
6.3%
8.2%
12.4%
10.1%
脳血管疾患
肝疾患
老衰
自殺
4.2%
慢性閉塞性肺
疾患
2.1%
ヘルニア及び
腸閉塞
2.1%
5.1%
4.0%
3.4%
不慮の事故
不慮の事故
老衰
3.6%
3.2%
不慮の事故
2.1%
2.6%
慢性閉塞性肺
疾患
1.7%
肺炎
肝疾患
肝疾患
2.1%
その他
10.8%
1.7%
その他
17.4%
2.3%
その他
17.6%
第8位
その他
16.7%
資料:人口動態統計
心疾患(高血圧性 心疾患(高血圧性 心疾患(高血圧性
を除く)
を除く)
を除く)
その他
14.6%
糖尿病
3.0%
※死因順位に用いる分類項目による。死亡割合が同率の場合は死因簡単分類のコード番号順に
掲載している。9位以下は8位と同率であっても掲載していない。
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
早寝、早起きを心がけ、十分な睡眠時間をとろう
規則正しい生活習慣を身につけ、こころにゆとりを持って、毎日を送るように努めま
しょう。
行動目標2 一人で悩まず、誰かに相談しよう
身近な相談相手を見つけ、学校や地域などで気軽に相談できる機関を持ちましょう。
●町民の取り組み
○夜更かしを避け、早寝、早起きを実践し、気持ちよく目覚めることを心がけます。
○十分な睡眠時間をとります。
○困っていることや、悩んでいることは、誰かに相談し、聞いてもらうことを心がけま
す。
○小中学校の相談員、スクールカウンセラーなどの情報を把握し、活用します。
-40-
い~な健康プラン 21
青年・壮年期
行動目標1 メンタルヘルスケアを大切にしよう
現代のストレス社会を生きるために、ストレスとうまくつきあいながら、こころを健
康に保ちましょう。
行動目標2 ワークライフバランスに努めよう
仕事と家庭生活、地域生活、個人の自己啓発などのバランスをとり、充実した時間を
持ちましょう。
●町民の取り組み
○ストレスをため込まず、気分転換を図ります。
○仕事と私生活のバランスをとり、気分をリフレッシュします。
○運動や趣味を楽しみ、質の良い睡眠を確保します。
○相談できる人を見つけ、悩みを一人で抱え込まないようにします。
○うつや心の病気に対する理解を深めます。
高齢期
行動目標1 気軽に相談できる仲間や窓口を持とう
悩みや不安を相談できる人や窓口を身近に持ち、困ったときは相談しましょう。
行動目標2 地域活動、社会参加を心がけよう
世代間交流やボランティア活動に参加し、地域の人とふれあいを持つようにしましょ
う。
●町民の取り組み
○周りの人とのコミュニケーションづくりに努めます。
○地域活動に参加し、仲間を増やし、生きがいを持つようにします。
○十分な睡眠時間を確保します。
○困ったときは、役場の相談窓口などを積極的に活用します。
●行政の取り組み
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
こころの健康相談
こころの悩みを持つ方を対象に毎月実施。
○
乳幼児相談
身体測定、育児全般の相談、個別相談。
○
育児相談(1 歳以上)
身体測定、育児全般の相談。
○
-41-
○
担当
高齢期
○
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
近年のいじめの深刻化や不登校児童生徒の
増加など、児童生徒や保護者の抱える悩み
スクールカウン
を受け止め、学校におけるカウンセリング
セラーの派遣
機能の充実を図るため、
「心の専門家」とし
○
学校教育課
○
学校教育課
て臨床心理士などをスクールカウンセラー
として派遣する。
学校内での面接相談、電話による相談や家
相談員等の配置
庭訪問などの活動も行うなど、身近な相談
者として児童・生徒の悩みを受け止める存
在として相談員等を各小中学校に配置。
子育てに関する
電話相談や毎月おおむね第 3 金曜日に専門
相談
の先生が子育て等の相談に応じる。
子育て支援
○
○
○
○
○
○
○
生涯学習課
○
○
○
都市計画課
○
○
○
都市計画課
センター
保育所園庭開放を行い、地域の子育て中の
地域交流事業
親子と遊びながら、育児に関する相談・子
育ての助言を行い、子育て不安の軽減をす
各保育所
る。
学校開放講座
学校等を会場に公開講座等を実施。
公園等維持管理
公園等の遊具等の設備修繕、野球場・テニ
事業(再掲)
スコートの整備。
埼玉県内最大 1.2ha300 種 4,500 株以上のバ
ラを有し、町民の憩いの場でもあるバラ園
記念公園バラ園
を運営。毎年 5~6 月には「バラまつり」を
運営事業
開催し、バラ苗や地元野菜などを販売し、
近隣市町観光物産展やフリーマーケット、
郷土芸能、ミニコンサートなどを開催する。
外に出る機会が少ない高齢者などが、気軽
地域ふれあい事業
に出掛け「仲間づくり」や「ふれあいづく
ふれあいいきい
り」を行い、元気にいきいきと暮らせるよ
きサロン
う、地域の身近な場所に“憩いの場”をつ
○
伊奈町社会
福祉協議会
くる活動。
各種相談事業
元気な方から介護が必要な方までのさまざ
まな介護や福祉に関する相談業務を行う。
町制施行記念公園(バラ園)
-42-
○
地域包括支援
センター
い~な健康プラン 21
■評価指標
指標
睡眠で十分な休養がとれ
ていない人の割合(とれて
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
青年・壮年期
29.8%
➡
27%(減少)
➡
25%(減少)
高齢期
13.7%
➡
12%(減少)
➡
10%(減少)
23.5%
➡
22%(減少)
➡
20%(減少)
青年・壮年期
84.5%
➡
90%(増加)
➡
95%(増加)
高齢期
79%
➡
85%(増加)
➡
90%(増加)
―
➡
150 人
➡
300 人(増加)
➡
―
➡
0 人(減少)
いない+あまりとれていない)
※H24 町民意識アンケート
お子さんが睡眠不足と感じている人の割
合(乳幼児・学童・思春期)
※H24 町民意識アンケート
悩んだときや困った時に
相談できる人がいる割合
※H24 町民意識アンケート
ゲートキーパー養成講座受講者数
自殺者の減少
8人
※埼玉県保健福祉統計
コ
ラ
(平成 22 年)
ム
Column
「ゲートキーパー」って?
「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、関わり(悩んでいる人に
気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)をもつことができる人の
ことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。
悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、「どこに相談に行ったらよいかわからな
い」、「どのように解決したらよいかわからない」などの状況に陥ることがあります。悩
みを抱えた人を支援するために、周囲の人々がゲートキーパーとして活動することが必要
です。
■ゲートキーパーの役割
気づき:家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
傾
聴:本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
つなぎ:早めに専門家に相談するよう促す
見守り:温かく寄り添いながら、じっくり見守る
参考:ゲートキーパー養成テキスト
-43-
4
たばこ・アルコール
基本目標 健康への影響を理解し、禁煙と節度ある飲酒に努めよう
■現状と課題
現
状
○たばこを吸うことによって身体に害があることを知っていると回答した子どもの割合
は、約 9 割となっています。(小学生以上)(図表 4-4-1)
○たばこをやめたいと思っている人の割合は、青年・壮年期で約 6 割、高齢期で約 3 割
となっています。(図表 4-4-2)
○たばこをやめたいと思っている人で禁煙治療を受けたいと回答した割合は、青年・壮
年期で約 4 割、高齢期で約 1 割となっています。(図表 4-4-3)
○喫煙によってかかりやすくなる病気として回答した割合は、青年・壮年期で「肺がん」
95.8%、「妊娠・出産に関する異常」53.4%、高齢期で「肺がん」82.9%、「気管支
炎」54.7%、「喘息」41.2%、「心臓病」31.3%、「妊娠・出産に関する異常」30.6%
となっています。(図表 4-4-4)
○受動喫煙の認知度は、青年・壮年期が約 8 割、高齢期が約 6 割となっています。(図
表 4-4-5)
○お酒を飲みすぎると身体に害があることを知っていると回答した子どもの割合は、約
8 割となっています。(小学生以上)(図表 4-4-6)
○多量飲酒
(週 3 日以上、ビール中瓶 3 本以上)
する人の割合は、青年・壮年期が 9.3%、
高齢期が 5.9%となっています。青年・壮年期の男性は 13.5%と高くなっています。
(図表 4-4-7、図表 4-4-8)
課
題
◆学校での喫煙に対する健康教育を徹底し、学童期から喫煙による健康への影響の啓発
に努めることが大切です。
◆さらに、禁煙希望者を支援するための取り組みを充実させ、COPD(慢性閉塞性肺疾患)
の周知に努めるとともに、禁煙したい人が禁煙を達成できる体制を整備することが必
要です。
◆特に高齢期に対して、受動喫煙の認知度を高め、その危険性の周知が必要です。
◆未成年者、妊婦の喫煙・飲酒による健康への影響の周知に努めることへの取り組みが
重要です。
◆過度な飲酒が健康に及ぼす影響についての正しい知識を持ち、適切な飲酒量を心掛け
ることが必要です。節度ある飲酒に努め、生活習慣病のリスクを高める飲酒をしない
ように努めることが大切です。
-44-
い~な健康プラン 21
図表 4-4-1 たばこを吸うことによる身体への害の認知度
【乳幼児・学童・思春期(小学生以上)】
n=410
知らない
4.4%
無回答
わからない 3.7%
5.4%
知っている
86.6%
図表 4-4-2
0%
19歳~64歳
n=109
65歳以上
n=127
たばこをやめたい人の割合
20%
40%
18.3%
12.6%
60%
42.2%
18.1%
やめようと思う
図表 4-4-4
0%
15.7%
少し思う
24.8%
7.9%
あまり思わない
図表 4-4-3 禁煙治療を受けたい人の割合
80%
11.0%
気管支炎
心臓病
脳卒中
胃潰瘍
歯周病
妊娠・出産に関する異常
その他
無回答
3.7%
まったく思わない
40%
60%
80%
0.4%
0.9%
3.0%
14.5%
10.1%
80%
0%
32.3%
7.0%
57.6%
思わない
20%
40%
19歳~64歳
n=496
無回答
60%
80%
81.9%
65歳以上
n=770
64.0%
19歳~64歳
n=496
65歳以上
n=770
図表 4-4-6 お酒を飲みすぎると身体に害があることの認知度
【乳幼児・学童・思春期(小学生以上)】
無回答
4.6%
わからない
9.8%
知らない
9.5%
知っている
76.1%
-45-
100%
6.5% 8.9%
9.9%
13.9%
意味も含め知っている
言葉は知っているが、意味はよく知らない
知らなかった(今回の調査で初めて知った)
無回答
n=410
100%
図表 4-4-5 受動喫煙の認知度
100%
82.9%
60%
53.5%
思う
95.8%
39.1%
41.2%
52.2%
54.7%
35.5%
31.3%
37.3%
24.8%
13.1%
12.2%
26.4%
12.5%
53.4%
30.6%
40%
39.4%
無回答
喫煙によってかかりやすくなる病気の認知度
20%
20%
19歳~64歳
n=71
65歳以上
n=99
45.7%
肺がん
喘息
0%
100%
12.2%
2.8%
図表 4-4-7 多量飲酒する人の割合
【青年・壮年期】
0%
【高齢期】
19歳~64歳
n=151
20%
9.3%
40%
60%
42.4%
80%
100%
42.4%
6.0%
5.9%
65歳以上
n=290
26.2%
中瓶3本以上
46.2%
中瓶2本程度
図表 4-4-8 性・年齢別・多量飲酒する人の割合
【青年・壮年期】
0%
20%
40%
60%
80%
無回答
【高齢期】
0%
20%
40%
60%
80%
【性別】
13.5%
2.2%
50.0%
女性 n=45
男性 n=180 8.3%
2.4%
女性 n=42
16.7%
36.5%
33.3%
64.4%
37.8%
53.9%
81.0%
【男性】
【男性】
19歳~29歳 n=4
65歳~69歳 n=81 11.1%
3.9%
70歳~74歳 n=51
100.0%
30歳代 n=24
12.5%
40歳代 n=25
12.0%
54.2%
33.3%
60.0%
50歳代 n=25
16.0%
60歳~64歳 n=18
16.7%
【女性】
中瓶1本以下
100%
【性別】
男性 n=96
21.7%
75歳~79歳 n=33
28.0%
44.0%
80歳~84歳 n=8
40.0%
50.0%
【女性】
33.3%
0.0%
20.0%
0.0%
40歳代 n=13
30.8%
30歳代 n=10
70歳~74歳 n=13
80.0%
75歳~79歳 n=5
69.2%
50歳代 n=11
9.1%
0.0%
60歳~64歳 n=8
25.0%
54.5%
36.4%
75.0%
中瓶3本以上
中瓶2本程度
12.1%
0.0%
12.5%
45.5%
42.4%
87.5%
100.0%
4.5%
65歳~69歳 n=22
66.7%
49.4%
56.9%
85歳以上 n=7
33.3%
0.0%
19歳~29歳 n=3
39.5%
39.2%
27.3%
0.0%
20.0%
68.2%
100.0%
80.0%
80歳~84歳 n=1
100.0%
85歳以上 n=1
100.0%
中瓶1本以下
中瓶3本以上
中瓶2本程度
中瓶1本以下
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
たばことアルコールの害についての知識を深めよう
家庭や学校などで、たばことアルコールが健康に与える影響の理解に努めましょう。
行動目標2 未成年の喫煙・飲酒はやめよう
未成年者の喫煙・飲酒は違法であることの認識を深め、喫煙・飲酒の誘いは断りまし
ょう。
●町民の取り組み
○未成年者の喫煙・飲酒による健康への影響と危険性の理解を深めます。
○未成年者の喫煙・飲酒は薬物乱用の入口との認識を深め、絶対に手を出さないように
します。
-46-
100%
い~な健康プラン 21
青年・壮年期
行動目標1 喫煙による健康への影響を理解し、禁煙をすすめよう
喫煙によるがん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など健康への影響を誰もが理解し、周り
で禁煙する人を増やしましょう。
行動目標2 過度の飲酒を控え、適切な飲酒量を守ろう
過度の飲酒が本人の健康のみならず、家庭や地域に与える影響の大きさを認識し、節
度ある飲酒に努めましょう。
●町民の取り組み
○喫煙による健康への影響や、受動喫煙等の害を理解します。
○過度の飲酒によるアルコール依存症発症などの危険性を理解し、節度ある飲酒量を守
ります。
○周りの大人が未成年者に喫煙・飲酒の誘いをしません。
○妊婦の喫煙・飲酒による胎児の健康への影響の理解を深め、喫煙・飲酒はしません。
○休肝日をつくります。
高齢期
行動目標1 禁煙・分煙を守り、受動喫煙を防止しよう
受動喫煙、副流煙による健康への害について認識を深めるとともに、禁煙に努めまし
ょう。
行動目標2 過度の飲酒を控え、適切な飲酒量を守ろう
過度の飲酒が本人の健康のみならず、家庭や地域に与える影響の大きさを認識し、節
度ある飲酒に努めましょう。
●町民の取り組み
○喫煙による健康への影響や、受動喫煙等の害を理解します。
○過度の飲酒によるアルコール依存症発症などの危険性を理解し、節度ある飲酒量を
守ります。
○周りの大人が未成年者に喫煙・飲酒の誘いをしません。
○休肝日をつくります。
コ
ラ
ム
Column
たばこの害から赤ちゃんを守りましょう!
妊娠中の喫煙は、切迫早産、前期破水、常位胎盤早期剥離を起こしやすく、胎児の発育
に影響します。妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は乳児突然死症候群(SIDS)と関係するこ
とも知られています。妊婦自身の禁煙はもちろんのこと、周囲の人も、妊婦や赤ちゃんの
そばで喫煙してはいけません。
また出産後も、赤ちゃんの誤飲や周囲の健康を害する危険性があるため、たばこは控え
るようにしましょう。
-47-
●行政の取り組み
対象者
取り組み
薬物乱用防止教室
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
学校薬剤師の講演等による薬物乱用の危険
性についての周知と防止の啓発を行う。
「未成年の喫煙
保健・保健体育の授業や母親学級において
や受動喫煙によ
未成年者の喫煙や受動喫煙が健康に与える
る健康への影響
影響と危険性、受動喫煙が胎児の健康に与
に関する授業」
・
える影響と危険性についての啓発を行う。
「母親学級での
妊婦には禁煙指導を行う。
担当
高齢期
○
学校教育課
学校教育課
○
○
健康増進課
(保健センター)
禁煙指導及び妊
娠中の受動喫煙
の危険性の啓発」
「未成年の飲酒に 保健・保健体育の授業で未成年者の飲酒が
よる健康への影響 健康に与える影響と危険性についての啓発
に関する授業」
・
を行う。母親学級で妊娠中の飲酒が胎児の
「母親学級での妊 健康に与える影響と危険性について説明を
学校教育課
○
○
健康増進課
娠中の飲酒の危険 行う。
(保健センター)
性についての説
明」
たばこの煙などによる長期にわたる肺への
COPD についての
ダメージが原因となり、肺に炎症がおき、
啓発
呼吸に支障をきたす疾患である COPD(慢性
○
○
健康増進課
(保健センター)
閉塞性肺疾患)についての啓発を行う。
■評価指標
指標
喫煙率
※H24 町民意識アンケート
毎日飲酒する人
※H24 町民意識アンケート
「受動喫煙」という言葉を
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
青年・壮年期
21.4%
➡
15%(減少)
➡
10%(減少)
高齢期
10.3%
➡
9%(減少)
➡
8%(減少)
青年・壮年期
19.8%
➡
17%(減少)
➡
15%(減少)
高齢期
24.2%
➡
22%(減少)
➡
20%(減少)
青年・壮年期
81.9%
➡
90%(増加)
➡
95%(増加)
高齢期
64%
➡
70%(増加)
➡
80%(増加)
知っている人の割合
※H24 町民意識アンケート
-48-
い~な健康プラン 21
コ
ラ
ム
Column
過度な飲酒は控えましょう!
美味しいお酒を楽しく飲んで健康に過ごすには「正しいお酒の飲み方」を実践する
ことが大切です。
純アルコール換算で、1日に男性 40g、女性 20g 以上飲酒すると生活習慣病のリスクを
高めるといわれています。
≪純アルコール 20gにおける酒類別アルコール度数≫
ビール(5 度)
中瓶1本 500ml
日本酒(15 度)
0.9 合 160 ml
ウイスキー(43 度)
ダブル1杯 60ml
焼酎(25 度)
0.6 合 110 ml
ワイン(14 度)
グラス 1 杯半180 ml
純アルコール量は,以下の式で求められます。
純アルコール量(g)=お酒の度数(%) × お酒の量(ml) × 0.8(アルコール比重)
100
出典:
(公社)アルコール健康医学協会 HP
健康日本 21(第 2 次)資料
-49-
5
歯・口腔の健康(歯科口腔保健推進計画)
基本目標 生涯にわたって自分の歯で食事を楽しもう
■現状と課題
現
状
○むし歯のある 3 歳児の割合は減少していますが、平成 24 年度で 13.9%となっています。
(埼玉県歯科保健サービス状況調査)
○乳幼児・学童・思春期で、この 1 年間に歯科医院、学校、町などいずれかで歯の健診
を受けた割合は 8 割以上となっています。(図表 4-5-1)
○乳幼児・学童・思春期でむし歯がある割合は約 1.5 割となっています。(図表 4-5-2)
○乳幼児・学童・思春期でこの 1 年間に歯医者にかかった理由として「むし歯の治療の
ため」が約 3 割、「むし歯予防のため(フッ素塗布など)のため定期的に通っている」
が約 2.5 割となっています。(図表 4-5-3)
○口腔内の状況で心配なこととしては、青年期・壮年期で「口臭が気になる」が 2 割以
上、「むし歯がある」が約 2 割となっています。(図表 4-5-4)
○年に 1 回以上または不定期に歯科健診を受けている割合は、青年・壮年期が約 5 割、
高齢期が 5 割弱となっています。(図表 4-5-5)
○歯間清掃用器具を使用している割合は、乳幼児・学童・思春期(小学生以上)が約 2
割、青年・壮年期、高齢期が約 5 割となっています。(図表 4-5-6)
○定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている割合は、乳幼児・学童・思春期(小学生以
上)が約 4 割、青年・壮年期が約 4 割、高齢期が約 5 割となっています。
(図表 4-5-7)
○食事の時に、よくかんで、ゆっくり食べている割合は青年期・壮年期で 4 割台、高齢
期で約 6 割となっています。(図表 4-5-8)
○嚥下(飲み込み)や、そしゃく(かむ力)などについて心配なことは、高齢期で「も
のをかみにくい」
「むせやすい」がいずれも 1 割以上となっています。(図表 4-5-9)
○現在、残っている自分の歯の本数は、20 本以上ある割合が青年期・壮年期では約 9 割
ですが、高齢期では 5 割以下となっています。高齢期では「0 本」が 6.4%となってい
ます。(図表 4-5-10)
-50-
い~な健康プラン 21
課
題
◆乳幼児期は歯磨き習慣を身につける大事な時期であり、虫歯予防の正しい知識の周知
が必要とされ、学童期は乳歯から永久歯に生え変わる大切な時期であるため、毎食後
の歯みがきの徹底などの虫歯予防と正しいブラッシング指導が必要となることから、
健診時の啓発や歯磨き教室などのさらなる取り組みが大切です。
◆学童期からの歯間清掃用器具の使用の徹底などの歯周病予防対策を含めた、歯科保健
の知識を身につけるための啓発が重要です。
◆子ども医療費の無料化に伴い、中学 3 年生までの通院医療費が無料となっていること
から、むし歯の治療は増加していると考えられますが、子どものむし歯はゼロになっ
ていません。特に中学校でのむし歯ゼロを目指す取り組みが必要です。
◆歯間清掃用器具は、歯肉炎の予防に効果があるといわれていますが、青年期・壮年期、
高齢期の 4 割以上の人は使用していません。歯周病を予防するためにも、毎食後の歯
磨きとともに歯間清掃用器具の使用の啓発を進めていく必要があります。
◆壮年期に増加する歯周病を予防し、早期発見、早期治療につなげるためには定期的な
歯科健診の受診が何よりも大切です。かかりつけの歯科医を持つことや定期的な歯科
健診の受診の啓発が必要です。
◆むし歯、歯周病などの歯科疾患を放置することは、歯の喪失につながり、食生活へも
大きな影響を及ぼします。歯科医師会等との連携に努め、早期発見、早期治療に努め
るよう啓発を進めていく必要があります。
◆自分の歯が 20 本以上あれば、ほとんどの食物をかみ砕くことができ、おいしく食べら
れるといわれており、自分の歯でおいしく食事ができることは、生活の質を高め、健
康寿命の延伸につながることが考えられます。しかし、現状では高齢期では 4 割以上
の人が 20 本以下となっていることから、80 歳で 20 本以上の歯を残す「8020」運動の
啓発を進める必要があります。
◆生涯にわたって、自分の歯で食事をし、口腔機能を維持できるよう、かかりつけ歯科
医を持ち、定期的な歯科健診を受診し、歯の衛生だけではなく、口腔の体操やトレー
ニングを継続することが重要です。
◆高齢期は、そしゃくや嚥下(えんげ)機能が衰えてくる時期ですが、よくかんで食べ
ることで唾液の分泌が促され、舌や頬などの筋肉が鍛えられ、誤嚥性肺炎の予防の効
果も考えられることから、現在町で実施している口腔機能向上教室などの広報が必要
です。
-51-
図表 4-5-1 この 1 年間にいずれかで歯の健診を受けた割合
【乳幼児・学童・思春期】n=635
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
歯科医院で受けた
44.9%
幼稚園、保育所、
学校で受けた
59.4%
町の健診(1歳6か月健診、
3歳児健診)を受けた
9.8%
その他の場所で受けた
2.4%
受けていない
12.0%
無回答
2.7%
図表 4-5-2 歯・口の中のことで気になっていること
【乳幼児・学童・思春期】n=635
0%
10%
むし歯がある
20%
30%
3.9%
よく噛めていない
4.1%
口臭がある
17.8%
無回答
32.4%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
0%
7.8%
18.5%
23.6%
18.6%
口臭が気になる
7.9%
4.0%
19歳~64歳
n=496
20%
18歳以下
n=410
14.1%
19歳~64歳
n=496
15.5%
65歳以上
n=770
20.0%
40%
50.6%
3.8%
11.9%
-52-
60%
27.6%
80%
100%
56.6%
32.7%
1.7%
50.2%
26.2%
定期的に受けている
65歳以上
n=770
42.9%
特にない
3.3%
定期的または不定期に歯の健診を受けてい
る割合
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
3.4%
7.8%
7.9%
5.1%
5.6%
5.7%
42.2%
図表 4-5-5
【青年・壮年期】
【高齢期】
無回答
5.5%
ない
図表 4-5-4 口腔内の状況で心配なこと
その他
25.5%
その他
5.0%
その他
口内炎がある
5.8%
むし歯予防(フッ素塗布など)
のため定期的に通っている
無回答
歯痛がある
29.1%
1.4%
硬い食べ物を食べない
むし歯がある
歯並びやかみ合わせの治療の
ため
9.4%
歯ぐきが腫れている
10% 20% 30% 40% 50%
むし歯の治療のため
27.4%
かみ合わせが反対(反対咬合)
義歯が合わない
0%
40%
15.6%
歯並びが悪い
0%
図表 4-5-3 歯医者にかかった理由
【乳幼児・学童・思春期】n=635
不定期に受けている
44.0%
受けていない
1.6%
9.7%
無回答
い~な健康プラン 21
図表 4-5-6 歯間部清掃用器具を使っている割合
図表 4-5-7 定期的に歯石除去や歯面清掃を受け
ている割合
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
18歳以下
(小学生以上)
n=410
20%
40%
80%
100%
82.0%
はい
65歳以上
n=770
60%
16.6%
0%
19歳~64歳
n=496
【青年・壮年期】
【高齢期】
12.5%
27.0%
毎回使っている
40%
無回答
60%
37.3%
80%
23.4%
時々使っている
60%
25.4%
21.7%
41.2%
不定期に受けている
9.1%
ほとんど使わない
無回答
図表 4-5-8 食事の時によく噛んで食べている割合
【青年・壮年期】
0%
20%
【高齢期】
19歳~64歳
n=496
40%
60%
44.2%
65歳以上
n=770
80%
いいえ
図表 4-5-9 嚥下、そしゃくなどについて心配なこと
【青年・壮年期】
0%
20%
【高齢期】
40%
60%
5.7%
無回答
80%
100%
2.0%
飲み込みにくい
5.2%
5.4%
11.4%
むせやすい
19歳~64歳
n=496
5.2%
ものをかみにくい
16.2%
65歳以上
n=770
0.4%
1.7%
85.3%
特にない
63.1%
2.8%
無回答
図表 4-5-10 残存する自分の歯の本数
【青年・壮年期】
0%
【高齢期】
3.0%
37.0%
はい
その他
100%
52.8%
57.3%
9.0%
20%
40%
60%
80%
100%
0.4%
19歳~64歳
n=496
59.3%
18.5%
9.3% 7.3%
3.2%
65歳以上
n=770
17.3%
14.3%
28本以上
9~1本
13.2%
27~24本
0本
-53-
20.5%
17.4%
23~20本
無回答
80%
100%
54.2%
27.7%
年に1回以上受けている
2.4%
40.5%
40%
18.8%
65歳以上
n=770
100%
47.8%
20%
19歳~64歳
n=496
1.5%
いいえ
20%
0%
6.4% 10.9%
19~10本
2.0%
受けていない
1.6%
9.5%
無回答
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
歯磨き習慣を身につけ、虫歯を予防しよう
乳幼児期から正しいブラッシングを身につけ、虫歯にならないような生活習慣を守り
ましょう。
行動目標2 歯と口腔の健康に対する意識を高めよう
歯と口腔の健康がからだに与える影響を理解し、生涯にわたる健康を意識して過ごし
ましょう。
●町民の取り組み
○規則的な食習慣を守り、虫歯を予防します。
○毎食後の歯磨きを徹底します。
○定期的なフッ素塗布や歯科健診を受けます。
○噛み合わせや反対咬合などに対する保護者の認識を高めます。
青年・壮年期
行動目標1
かかりつけ歯科医を持とう
かかりつけ歯科医を持ち、歯と口腔に関する疾患の早期発見、早期治療に努めましょ
う。
行動目標2
歯周病を予防し、歯の健康を守ろう
定期的な歯科健診を受け、歯周病の予防に努めましょう。
●町民の取り組み
○かかりつけ歯科医を持つことで、相談や指導などを定期的に実践し、歯と口腔に関す
る疾患を早期に発見、治療を進めます。
○歯周疾患検診を受診し、歯周病予防への意識を高めます。
○喫煙などによる歯周病への影響を認識し、禁煙を含め、予防に努めます。
高齢期
行動目標1 80 歳で 20 本の歯を残そう
生涯、自分の歯で食べることを心がけ、80 歳で 20 本の歯を保つ 8020 運動を意識し、
歯の健康維持に努めましょう。
行動目標2 よく噛んで食べよう
噛みごたえのある食材で、噛む力を維持し、食事を楽しみましょう。
-54-
い~な健康プラン 21
●町民の取り組み
○歯周病の早期発見、早期治療に努め、歯と歯茎の健康を保つよう心がけます。
○歯科健診を受け、噛むこと、飲み込むことに注意します。
○口腔機能の向上を目的とした講座や教室に参加します。
○口腔ケアによる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)*予防に努めます。
*誤嚥性肺炎:細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎。高齢者に多く発症し、再発を繰り返す特
徴があり、再発を繰り返すと耐性菌が発生して抗生物質治療に抵抗性を持ち、死亡する原因になっている。
●行政の取り組み
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
発育・発達の確認と、異常の早期発見を行
歯科健診(年 2 回)
い、乳幼児の健全な発育発達を促すために、 ○
各保育所
歯科健診を実施。
児童生徒の成長の状況を把握し、潜在する
歯科健診
疾病を早期に発見して適切な処置を講ずる
ことと生涯の健康のための教育効果を高め
○
学校教育課
○
学校教育課
ることを目的に歯科検診を実施。
歯の健康に関す
カラーテスターを使用し、歯科衛生士によ
る授業
る正しいブラッシング指導を行う。
フッ素塗布(就
学前まで)
フッ素の塗布(6 か月間隔)を行う。
乳児のおやつと
2~3 歳の幼児と保護者を対象に歯につい
はみがき教室
ての講話と実習を行う。
3~5 歳児の歯磨
3~5 歳児を対象にブラッシング指導を継
き指導
続的に行う。
歯周疾患検診
歯周予防を目的に 20 歳以上に実施。
健康セミナー
(20 歳以上の町
民)
(再掲)
健康にい~な教
室(口腔機能の
向上)
口腔機能改善教室
健康増進課
○
○
(保健センター)
(保健センター)
○
医師や歯科衛生士による講義、健康体操や
調理実習の実施など。
各保育所
○
○
○
○
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
65 歳以上で介護認定をとっておらず、二次
予防事業対象者把握事業により把握された
○
方に対し、通所型介護予防事業を実施。
「口
福祉課
腔機能の向上」を目的に行う。
保健師・栄養士・歯科衛生士による口腔機
○
能改善教室。
歯と口の健康週間行事の一環として、町内
歯の衛生講座
健康増進課
○
の幼稚園において輪番で、歯科衛生士によ
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
○
(保健センター)
る講演とブラッシング指導を実施。
母親学級におい
て妊娠中の歯科
歯科衛生士によるブラッシング指導と乳幼
保健についての
児のむし歯予防についての講義を実施。
講義・実習
-55-
○
健康増進課
(保健センター)
■評価指標
指標
むし歯のある 3 歳児の割合
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
13.9%
➡
12%(減少)
➡
10%(減少)
青年・壮年期
18.8%
➡
30%(増加)
➡
50%(増加)
高齢期
21.7%
➡
30%(増加)
➡
50%(増加)
16.6%
➡
20%(増加)
➡
25%(増加)
青年・壮年期
49.8%
➡
55%(増加)
➡
60%(増加)
高齢期
50.4%
➡
55%(増加)
➡
60%(増加)
25%
➡
30%(増加)
➡
40%(増加)
※健康増進課資料
1 年に 1 回以上歯科検診を
平成 24 年度
受けている人の割合
※H24 町民意識アンケート
乳幼児・学
歯間部清掃用器具を使って
いる人の割合
童・思春期
※H24 町民意識アンケート
自分の歯が 80 歳以上で 20 本以上ある人の
割合(80~84 歳)
※H24 町民意識アンケート
コ
ラ
ム
Column
「歯周病」ってどんな病気?
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目の清掃
が行き届かないでいると、そこに多くの細菌がたまり、歯肉のまわりが「炎症」を帯びて
赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉
の境目が深くなり、歯を支える土台が溶けて歯が動くよ
うになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしま
います。
歯周病の原因は、歯磨き時のブラッシング不足や糖分
の摂りすぎの他に、不規則な食習慣や喫煙、ストレスな
ども歯周病を進行させる因子となります。口臭が気にな
ったり、歯肉がむずがゆくなったら早めに歯科医院に行
きましょう。
-56-
い~な健康プラン 21
6
健康管理
基本目標 規則正しい生活習慣を守り、健康な毎日を過ごそう
■現状と課題
現
状
○健康に気をつけていない人の割合は、乳幼児・学童・思春期、高齢期でいずれも 1 割
以下ですが、青年・壮年期では約 3 割となっています。(図表 4-6-1)
○健康について気をつけていることとして、「食事・食生活」がどの世代でも最も多く、
乳幼児・学童・思春期では「規則正しい生活」が続いています。青年・壮年期、高齢
期では「休養や睡眠を十分にとる」
「適度な運動をする」
「定期的に健康診査を受ける」
などが多くなっています。(図表 4-6-2)
○H20~H24 年の特定健診の受診率は 40~50%台と県の 30%台を上回っています。(特
定健診・特定保健指導保険者別実施状況)
○がん検診を受けたことがない割合は、青年・壮年期の男性が約 8 割、青年・壮年期の
女性、高齢期の男女で約 4 割となっています。(図表 4-6-3)
○脳血管疾患の標準化死亡比が埼玉県 100 に対し、121.2 と高くなっています。(H18
~H22)特に男性は 132.5 と高くなっています。(H19~H23)男性の肺炎の標準化
死亡比も 113.3 と高くなっています。(埼玉県の年齢調整死亡率他)(図表 4-6-4)
○死因別死亡割合は、悪性新生物(約 3 割)が第 1 位となっています。(埼玉県保健統
計年報)
課
題
◆健康に気をつけていない人に対して、正しい食生活や十分な睡眠、適度な運動につい
ての啓発を図るとともに、定期的な健康診査を受診することへの取り組みが重要で
す。
◆健康に対しての関心を高めるために、食生活を始め、歯と口腔の健康、生活習慣病の
予防などの各種健康セミナーや講座の充実が必要です。
◆特定健診の受診率は県を上回っているものの、さらなる周知徹底が必要です。
◆女性に比べ、男性のがん検診の受診率が低いことから、特に男性に対するがん検診の
受診の啓発が必要です。
0%
図表 4-6-1 健康に気をつけている人の割合
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
18歳以下
n=635
19歳~64歳
n=496
20%
40%
60%
80%
100%
0.5%
20.6%
68.2%
8.8%
1.9%
1.6%
16.1%
52.0%
28.2%
2.0%
0.4%
65歳以上
n=770
41.4%
8.6%
よく気をつけている(気をつけている)
気をつけているほうだと思う
あまり気をつけていない
気をつけていない
無回答
-57-
44.8%
4.8%
図表 4-6-2 健康について気をつけていること
【乳幼児・学童・思春期】n=576
0%
20%
40%
60%
80%
食事
100%
0%
20%
41.5%
81.6%
39.9%
適度な運動をする
43.7%
休養や睡眠を十分にとる
15.3%
47.4%
健康に関する情報や知識を増やす
その他
8.7%
23.6%
その他
1.7%
80%
22.1%
定期的に健康診査を受ける
規則正しい生活
60%
69.0%
飲酒や喫煙を控える
肥満予防
40%
食生活に注意する
81.9%
運動
無回答
【青年・壮年期】n=348
2.0%
特にない
2.0%
無回答
1.1%
【高齢期】n=701
0%
20%
40%
60%
食生活に注意する
68.6%
飲酒や喫煙を控える
22.3%
定期的に健康診査を受ける
55.9%
適度な運動をする
60.1%
休養や睡眠を十分にとる
51.8%
健康に関する情報や知識を増やす
28.4%
その他
4.7%
特にない
2.3%
無回答
図表 4-6-3
4.3%
がん検診を受けた割合
0%
20%
40%
60%
80%
100%
【青年・壮年期】
男性 n=204 8.3% 13.7%
女性 n=272
77.9%
27.2%
34.2%
38.6%
【高齢期】
男性 n=337
女性 n=359
38.0%
23.4%
35.1%
38.6%
22.6%
42.3%
町のがん検診を毎年受けている
個人的に受けている
受けたことがない
図表 4-6-4
伊奈町の男女別標準化死亡比
標準化死亡比(男)
標準化死亡比(女)
悪性新生
物
悪性新生
物
150
不慮の事
故
150
100
心疾患
不慮の事
故
100
心疾患
50
50
0
0
脳血管疾
患
自殺
脳血管疾
患
自殺
肺炎
肺炎
資料:埼玉県の年齢調整死亡率とSMR算出ソフト「スマール君」
資料:埼玉県年齢調整死亡率他
-58-
80%
い~な健康プラン 21
■ライフステージごとの町民の行動目標と達成に向けた方向性
乳幼児・学童・思春期
行動目標1
生涯の健康を手に入れる生活習慣を身につけよう
幼児期から、生活習慣病を予防する規則正しい生活習慣を身につけ、生涯にわたる健
康を手に入れましょう。
行動目標2
健診、予防接種を受けよう
幼稚園・保育所・学校・町で実施する健康診査、予防接種を受け、病気を予防し、元
気なからだをつくりましょう。
●町民の取り組み
○家族の生活習慣が子どもに与える影響を考慮し、家族そろって規則正しい生活習慣が
送れるよう努めます。
○保護者は子どもの幼稚園・保育所・学校などの健康に関する授業、おたよりなどに気
を配り、健康に良いことを家庭で実践していきます。
○健診、予防接種を受けるよう努めます。
青年・壮年期
行動目標1 生活習慣病を予防しよう
塩分や脂質の摂取を控え、日頃から運動を心がけましょう。
行動目標2 各種健(検)診を受けよう
特定健診は県内で 3 年連続 1 位の受診率を誇ります。今後も各種健(検)診の受診に
努めましょう。
●町民の取り組み
○食生活の改善や休養に努め、運動を心がけ、健康に気をつけます。
○健康診査、特定健診、がん検診の受診に努めます。
○各種がん検診に対する意識を高めます。
○町の健康の事業に参加し、健康に対する意識を高めます。
○塩分や脂質の摂取を控えた料理を工夫します。
高齢期
行動目標1 町の健康づくりに関する事業に参加しよう
介護予防を含めた健康づくりに関する事業に参加し、健康への意識を高めましょう。
行動目標2 地域での活動を通して健康への意識を高めよう
地域活動やサロン活動、ボランティア活動などでネットワークを構築し、仲間で健康
に対する意識を高めましょう。
-59-
●町民の取り組み
○町で実施する健康講座、教室などに参加し、学んだことを毎日の生活の中で実践して
いきます。
○地域活動やサロン活動などに参加し、地域で健康づくりの仲間を増やします。
○特定健診、後期高齢者健診、がん検診などを受診します。
●行政の取り組み
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
育児教室(生後
4~6 か月の乳児
小児科医による講演・座談会。
○
○
○
○
○
○
健康増進課
(保健センター)
と保護者)
新生児・妊産婦
家庭訪問(妊
保健師等が訪問して、新生児の体重測定及
婦・産婦・新生
び妊産婦の相談に応じる。
健康増進課
(保健センター)
児等)
こんにちは赤ち
ゃん訪問(生後
生後 4 か月までの乳児がいる家庭を訪問
4 か月までの乳
し、育児情報の提供や相談に応じる。
健康増進課
(保健センター)
児と保護者)
乳幼児健康診査
3・4 か月児、1 歳 6 か月児、3 歳児に実施
します。
健康増進課
○
(保健センター)
発育・発達の確認と、異常の早期発見を行
内科健診(年 2
い、乳幼児の健全な発育発達を促すために、
回)身体測定
内科健診を実施。寄生虫卵の有無等の検査
○
各保育所
○
学校教育課
を実施。
健康診断
身体測定
児童生徒の発育・健康状態を正しく把握し、
身長や体重、座高、視力のほか、結核や寄
生虫卵の有無等の検査を実施。
こどもの予防接種・高齢者インフルエン
各種予防接種
ザ・高齢者肺炎球菌など各種予防接種の実
○
○
施(任意予防接種含む)。
献血推進事業
献血の啓発・推進を目的に幅広く周知する。 ○
○
○
○
○
○
○
○
○
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
療養上の保健指導が必要であると認められ
る方及びその家族等に対して、保健師・看
訪問指導
護師等が家庭を訪問し、本人や家族に病気
や寝たきり状態となることを予防するため
健康増進課
(保健センター)
に、療養方法・機能訓練の方法・看護方法
等について指導・相談を行う。
学校開放講座
(再掲)
学校等を会場に公開講座等を実施。
-60-
生涯学習課
い~な健康プラン 21
対象者
取り組み
骨密度測定
健康づくり講座
妊婦健康診査
各種がん検診
健康相談
健康セミナー
(20 歳以上の町
民)
(再掲)
機能訓練教室
内容
20 歳以上の町民に対し無料で実施。
大学等の社会資本を利用した健康講座の実
施。
妊婦健診の費用を助成する。
町民に対しがんの早期発見・早期治療を目
的とし実施。
メタボ予防や糖尿病などの食事療法につい
ての相談を実施。
医師や歯科衛生士による講義、健康体操や
調理実習の実施など。
40 歳~64 歳で脳卒中等の後遺症がある方
を対象に機能訓練を実施。
母親学級・両親
出産までの健康管理と準備・乳児の保育・
学級
お風呂の入れ方・妊婦体験実習等。
特定健康診査
後期高齢者健康
診査
元気あっぷ教室
(再掲)
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
伊奈町国民健康保険に加入している 40 歳
~74 歳の方に対して、健康診査を行う。
○
担当
高齢期
○
○
○
○
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
○
(保健センター)
○
○
○
○
○
○
○
○
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
(保健センター)
健康増進課
○
○
健康増進課
(保健センター)
○
保険医療課
○
保険医療課
75 歳以上の被保険者及び 65 歳以上の一定
の障害を持った被保険者に対して、健康診
査を行う。
65 歳以上の方を対象に運動機能の低下と
心の健康回復を図るため手軽な運動を行
○
う。
健康増進課
(保健センター)
65 歳以上で介護認定をとっておらず、二次
健康にい~な教
室(再掲)
予防事業対象者事業により把握された方に
対し、通所型介護予防事業を実施。
「運動器
○
福祉課
○
福祉課
の機能向上」、「栄養改善」、「口腔機能の向
上」を目的に行う。
65 歳以上の方を対象に歩くことや話すこ
コバトンお達者
倶楽部
との介護予防効果を説明。登録店で買い物
等の時にスタンプをもらい、3 カ月で 10 個
のスタンプが集まると登録店から特典がも
らえる。
外に出る機会が少ない高齢者などが、気軽
地域ふれあい事業
に出掛け「仲間づくり」や「ふれあいづく
ふれあいいきい
り」を行い、元気にいきいきと暮らせるよ
きサロン(再掲) う、地域の身近な場所に“憩いの場”をつ
くる活動。
-61-
○
伊奈町社会福祉
協議会
■評価指標
指標
特定健康診査受診率
※健康増進課資料
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
52.5%
➡ 60%(増加)
➡
60%(維持)
胃がん
3.5%
➡
5%(増加)
➡
10%(増加)
肺がん
1.8%
➡
5%(増加)
➡
10%(増加)
大腸がん
35.4%
➡ 40%(増加)
➡
50%(増加)
子宮がん
26.1%
➡ 30%(増加)
➡
40%(増加)
乳がん
22.5%
➡ 30%(増加)
➡
40%(増加)
88.8%
➡ 90%(増加)
➡
95%(増加)
※保険医療課資料
がん検診受診率
平成 24 年度
健康に気をつけている人
乳幼児・学
(よく気をつけている+
童・思春期
気をつけているほうだと
青年・壮年期
68.1%
➡ 75%(増加)
➡
80%(増加)
高齢期
86.2%
➡ 90%(増加)
➡
95%(増加)
思う)の割合
※H24 町民意識アンケート
コ
ラ
ム
Column
がん検診を受診しましょう!
がんは、日本の死因の約3割を占めており、2人に1人がかかる病気です。
早期のがんは自覚症状がありません。健康だと思っている人が「がん検診」を受け、早期に
見つけることが「がんに負けない」方法となります。
がん診断方法や治療法は日々進歩しています。胃がん・大腸がん・子宮がん・乳がんなどの
早期がんは、ほとんど 100%完治しています。肺がんや、肝臓がん、すい臓がんなども、早期
に発見さえすれば手術で治すことが可能になってきています。
町では各種がん検診を実施しています。普通に受ければ数千円する検診が、町の検診だと数
百円で受けられます。
「元気だから」
、「時間がないから」といった理由で検査を受けずにいるのではなく、早いう
ちから定期的にがん検診を受けることで、健康でよりよい生活を送りましょう。
-62-
い~な健康プラン 21
第5章 食育推進計画
1
基本目標1
「食育」で元気なからだと豊かなこころをつくる
■現状と課題
現
状
○乳幼児・学童・思春期では食生活で心配なこととして「偏食(好き嫌い)」が約 3 割と
最も多く、次いで「ダイエット」が約 2 割となっています。(図表 5-1-1)
○一日の食事の中で、3 歳以上の子どもが一人で食べることが 1 回以上ある割合は約 2
割となっています。(乳幼児・学童・思春期)(図表 5-1-2)
○保護者が 3 歳以上の子どもと食生活について話す割合は約 7 割となっています。(図
表 5-1-3)
○普段、家族や友人など親しい人と団らんしながら食事をする割合は、青年・壮年期、
高齢期いずれも 5 割以上となっていますが、その機会がほとんどない人の割合は青
年・壮年期で約 1 割、高齢期で約 2 割となっています。(図表 5-1-4)
○「食育」
という言葉の認知度は、青年・壮年期が約 7 割、高齢期が 5 割以下(図表 5-1-5)、
「食育」に関心がある割合は、青年・壮年期が約 5 割、高齢期が約 4 割となっていま
す。(図表 5-1-6)
○自分の食生活に問題があると思っている割合は、青年・壮年期が約 4 割、高齢期が約
1.5 割となっており(図表 5-1-7)、その中で、半年以内に食生活を改善したいと思っ
ている割合は青年・壮年期が約 5 割、高齢期が約 3 割となっています。(図表 5-1-8)
○健康を維持するために 1 日に必要な食事量や内容を知っている割合(知っている+だ
いたい知っている)
は、青年・壮年期が 4 割以上、高齢期が 5 割以上となっています。
青年・壮年期、高齢期いずれも女性は 5 割以上と高く、男性を上回っています。(図
表 5-1-9)
○朝食を毎日食べている人は、高齢期では 9 割以上ですが、乳幼児・学童・思春期、青
年・壮年期では約 7.5 割となっています。(図表 4-1-1)
(再掲)
○外食や加工食品を購入する際、その栄養成分表示を参考にする割合は、青年・壮年期、
高齢期いずれも 4 割以下となっています。(図表 5-1-10)
-63-
課
題
◆子どもの偏食や過度のダイエット、過食などの問題に対しては、親子で正しい食生活
を習慣づけ、子ども自身も食に関する知識を身につけることが重要で、幼児期から
「食育」に取り組む必要があります。
◆規則正しい食生活を実践していくことは、健康づくりにおいて非常に重要ですが、特
に若い世代の正しい食習慣の確立が不可欠となっており、様々な機会を通して適切な
食事量や栄養バランスのとれた食事の啓発が必要です。
◆家族や友人と食卓を囲むことで、一緒に料理をする機会も増え、楽しい会話も弾み、
食に関する話題も共有できます。「共食」の機会を増やし、子どもが一人で食事をす
る機会を減らす取り組みが必要です。
◆子どもたちに家庭での食事の準備や後片付けを習慣付け、箸の持ち方、マナーなどを
身につけることへの取り組みが必要です。
◆近年、外国からの輸入食品の安全性や産地の偽装表示など、食をめぐる問題が数多く
みられ、一人ひとりが食の安全性に対して意識を高めていく必要があり、
「食」に関す
る幅広い情報を適切に提供することが求められています。
図表 5-1-1 食生活で心配なこと
【乳幼児・学童・思春期】n=635
0%
朝食を食べない
10%
図表 5-1-2 一日の食事の中で一人で食べる割合
【乳幼児・学童・思春期】(3 歳以上)n=536
20%
30%
無回答
8.4%
3.3%
偏食(好き嫌い)
6.9%
少食
11.7%
よく噛まない
10.9%
0.0%
食欲がない
食事時間が不規則
栄養のバランス
1.4%
3.3%
19.5%
2.2%
その他
無回答
ない 72.6%
6.6%
ダイエット
特にない
1日に2~3回
はある 2.4%
29.8%
食べ過ぎ
早食い
40%
23.8%
4.1%
-64-
1日に1回は
ある 16.6%
い~な健康プラン 21
図表 5-1-3 子どもと食生活について話す割合
【乳幼児・学童・思春期】(3 歳以上)
n=536
無回答
7.8%
いいえ
23.3%
はい 68.8%
図表 5-1-4 家族や友人と団らんしながら食事をする割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
19歳~64歳
n=496
55.6%
65歳以上
n=770
57.1%
ほぼ毎日
60%
14.5%
7.4%
週3~4回くらい
20%
19歳~64歳
n=496
40%
60%
80%
71.4%
65歳以上
n=770
26.0%
45.3%
51.6%
知っている
知らない
12.6%
ほとんどない
2.6%
19歳~64歳
n=496
3.1%
65歳以上
n=770
19歳~64歳
n=496
65歳以上
n=770
40.5%
14.5%
80%
54.6%
60%
80%
20.2%
42.5%
関心がある
22.2%
関心がない
100%
23.6%
3.6%
31.7%
わからない
無回答
20%
40%
60%
80%
思わない
100%
100%
4.7%
19歳~64歳
n=225
65歳以上
n=148
24.4%
18.9%
20.9%
12.8%
37.8%
27.0%
12.8%
5.8% 11.1%
28.4%
1か月以内に変えたいと思う
思う
2.6%
図表 5-1-8 食生活を改善したいと思って
いる割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
4.8%
80.8%
40%
53.6%
無回答
60%
無回答
20%
0%
40%
4.0%
18.8%
0%
100%
自分の食生活に問題があると思って
いる割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
20%
2.8%
9.1%
図表 5-1-6 食育に関心がある割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
図表 5-1-7
0%
100%
17.9%
週1~2回くらい
図表 5-1-5 「食育」という言葉の認知度
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
80%
半年以内には変えたいと思う
無回答
関心はあるが半年以内に変えたいとは思わない
変えたいとは思わない
無回答
-65-
図表 5-1-9 健康を維持するために 1 日に必要な食事量や内容を知っている割合
【青年・壮年期】
0%
20%
40%
60%
80%
【高齢期】
100%
【青年・壮年期】
全体 n=496
12.5%
男性 n=212
12.3%
女性 n=277
11.9%
33.9%
32.3%
22.2%
19.0%
36.3%
43.0%
2.4%
27.4%
1.9%
2.9%
29.6%
12.6%
30.1%
11.4% 3.0%
【高齢期】
全体 n=770
16.5%
男性 n=359
15.0%
女性 n=380
39.0%
31.8%
17.9%
34.8%
47.1%
15.6%
25.5%
2.8%
7.1% 2.4%
知っている
だいたい知っている
あまり知らない
知らない
無回答
図表 4-1-1 朝食の頻度(再掲)
【乳幼児・学童・思春期】
【青年・壮年期】
【高齢期】
0%
20%
40%
18歳以下
n=635
75.3%
19歳~64歳
n=496
75.0%
60%
80%
0.8% 1.1% 1.4%
21.4%
0.0%
93.0%
65歳以上
n=770
9.5%
1.9%
2.4%
2.2%
ほぼ毎日食べる
週に4~5回食べる
週に2~3回食べる
週1回食べる
ほとんど食べない
無回答
図表 5-1-10 外食や加工食品を購入する際、栄養成分表示を参考にする割合
【青年・壮年期】
【高齢期】
19歳~64歳
n=496
1.6%
5.0% 6.5%
0.9% 0.4% 1.6%
65歳以上
n=770
0%
100%
20%
40%
60%
37.5%
80%
59.9%
33.5%
2.6%
61.3%
はい
いいえ
-66-
100%
5.2%
無回答
い~な健康プラン 21
*食事バランスガイド:摂取する食品の組み合わせや摂取量の目安をイラストで示し、栄養バランスを見直す
ことができ、より健康的な食生活を実現するためのツール
コ
ラ
ム
Column
主食・主菜・副菜をそろえてバランスのとれた食事を!
主
食・・・食事のメインとなる料理で、ご飯・パン・麺類など。糖質が主成分で
おもに活動のエネルギー源となりますので、しっかりとりましょう。
主 菜…メインディッシュに該当する料理で、肉や魚、卵、大豆製品など。おも
にたんぱく質や脂質が多く含まれています。食事全体のカロリーに大き
く影響するので、肉類や卵などコレステロールや脂質の多い食品はとり
すぎに注意しましょう。
副 菜…メインディッシュの主菜に対してサブ的な存在の料理で、野菜や海藻、
きのこなど。低カロリーの食材が主材料となり、ビタミンやミネラル、
食物繊維を補うので積極的に食べましょう。
牛乳(乳製品)…牛乳・ヨーグルト・チーズは、不足しがちなカルシウムの供給
果
源です。高カロリーなのでとりすぎに注意しましょう。
物…ビタミン、ミネラルなどを多く含んでおり、
野菜と同じように積極的にとりたい食品のひ
とつです。しかし甘みの主成分である果糖は
体内で吸収されやすく、とりすぎは体脂肪を
増やす原因となりますので気をつけましょう。
-67-
■行動目標
行動目標1
バランスのとれた規則正しい食生活を理解しよう
生活リズムが乱れると、食生活も乱れます。食事バランスガイドを活用し、規則正し
い食習慣が健康に与える影響を理解しましょう。
行動目標2 家族で食事をつくる楽しさ、食べる喜びを味わおう
正しい食習慣を身につける乳幼児期から、家庭で楽しくつくって、家族で食べる喜び
を味わい、食事のマナーも学びましょう。
行動目標3
食の安全に関する知識を深めよう
食の安全に対する意識を高め、安心・安全な食品を選択できるよう知識を深めましょ
う。
■町民の取り組み
○家族で買い物をして、いろいろな食材を知り、からだに良い食べ物の知識を深めます。
○体験活動や講演会、教室などを通して親子、家族で食の大切さを学びます。
○食べ物はどこから来ているのかを学び、食材を無駄なく使います。
○食品表示に興味を持ち、食べ物を選択する力を身につけます。
○食中毒を予防する知識を身につけ、安全な「食」を選択できるようにします。
●行政の取り組み
対象者
取り組み
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
毎月 19 日の食育の日と毎年 6 月の食育月間
において、食育推進運動を継続的に展開す
る。
「食育の日」には、小中学校における学
食育の日と食育
校給食のメニューを和食にし、日本の食文
月間の周知
化を見直し、健康を守る日としている。各
○
○
給食センター
種広報媒体やイベント等を活用して、さま
ざまな食育の普及啓発活動を行い、その周
知と定着を図る。
食育に関する授
副読本等を活用し、食育に関する授業を各
業の実施
小中学校で実施。
学校教育課
○
給食センター
保護者への啓発として、おたよりを配布す
食育の推進
る。畑で野菜作りをする。(土とのふれあ
い・生長の喜び)季節ごとにクッキングを
○
○
○
○
○
○
各保育所
実施。
幼児のおやつと
2~3 歳の幼児と保護者を対象に、正しい食
はみがき教室
習慣についての講義とおやつ作りを実施。
ボランティア団
地域のボランティア団体との連携による食
体との連携
育の推進。
-68-
健康増進課
(保健センター)
○
健康増進課
(保健センター)
い~な健康プラン 21
■評価指標
指標
「食育」という言葉を知っ
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
青年・壮年期
71.4%
➡
80%(増加)
➡
90%(増加)
高齢期
45.3%
➡
60%(増加)
➡
70%(増加)
青年・壮年期
53.6%
➡
70%(増加)
➡
80%(増加)
高齢期
42.5%
➡
60%(増加)
➡
70%(増加)
青年・壮年期
46.4%
➡
50%(増加)
➡
50%(維持)
高齢期
55.5%
➡
60%(増加)
➡
60%(維持)
ている人の割合
※H24 町民意識アンケート
「食育」に関心がある人の
割合
※H24 町民意識アンケート
健康を維持するために 1 日
に必要な食事量や内容を
知っている人(「知ってい
る」+「だいたい知ってい
る」
)の割合
※H24 町民意識アンケート
コ
ラ
ム
Column
食品表示を見る習慣をつけましょう!
【栄養成分表示】
外食やお店で販売されている加工食品の多くには、エネルギーや塩分などの栄養成分
が表示されています。
栄養成分表示(1食○○gあたり)
栄養成分表示は、100gあたり・1袋あたり・1個
あたりなどいろいろな表示の仕方があります。内容量と
必ずしも一致しないこともありますので、注意しましょ
う。
エネルギー ○○ kcal
たんぱく質
○ g
脂質
○ g
食塩約1gと
炭水化物
○ g
同じです!
ナトリウム
400 mg
また、
「ナトリウム」と表示されたものが食塩に当たります。
食塩相当量1g=ナトリウム量約400mg
となりますので覚えておくと便利です。
食塩は1日8g以下を目標にしましょう。
【期限表示】~消費期限と賞味期限~
消費期限
弁当・惣菜・パンなど、期限を過ぎると品質が急速に劣化しやすいものに付けられま
す。期限を過ぎたら食べないほうがいいとされています。
賞味期限
インスタント食品や缶詰など、品質の劣化が比較的遅いものに付けられます。
おいしく食べられる期間を示していますので、期限を過ぎてもすぐに食べられなくな
るわけではありませんが、できるだけ期限内に食べることがすすめられています。
-69-
2
基本目標2
「食育」で活力のある地域をつくる
■現状と課題
現
状
○みどり豊かな伊奈町では、米や野菜の他、梨、ぶどう、桃などの果樹栽培が盛んで、
収穫の時期には農家の庭先や選果場、農産物直売所「四季彩館」でも新鮮な農産物な
どをその日のうちに買うことができるようになっています。
○「地産地消」に関心がある割合は、青年・壮年期、高齢期のいずれも 6 割以上となっ
ており、関心がない割合は青年・壮年期、高齢期でいずれも約 2 割となっています。
(図表 5-2-1)
課
題
◆地元でとれた農産物のPRを強化し、伊奈町の食材を生かした食育の推進が必要で
す。
◆農家との交流の機会、食の生産、加工の場面に接する機会を提供し、食に感謝する心
を醸成し、「地産地消」への関心をさらに高めていく必要があります。
◆家庭・学校・地域で食育の推進に取り組むことが大切です。伝統料理の継承などの機
会を設け、次の世代に伝えていく取り組みが必要です。
町の特産品「梨」
図表 5-2-1 地産地消に関心がある割合
【青年・中年期】
【高齢期】
0%
伊奈町食生活改善推進員の活動
20%
19歳~64歳
n=496
40%
63.7%
65歳以上
n=770
63.1%
関心がある
関心がない
-70-
60%
80%
100%
19.6%
14.3%
2.4%
19.4%
14.8%
2.7%
わからない
無回答
い~な健康プラン 21
■行動目標と達成に向けた方向性
行動目標1
旬の食材を使い、地産地消を心がけよう
地元の農家との交流を深め、地元産、旬の食材を使うよう心がけましょう。
行動目標2
食に感謝し、食に対する理解を深めよう
地元の農家との交流を深め、栽培や収穫を体験し、食に感謝するこころを育てましょ
う。
行動目標3
行事食、伝統食を守り、伝えよう
季節を感じる食事や地域の伝統的な料理を学び、ふるさとを大事に思うこころを育て、
次の世代に伝えましょう。
■町民の取り組み
○食べ物の生産、加工、流通の仕組みを理解し、地場産物を利用することを心がけま
す。
○栽培や収穫などの農業体験を通じて、地元の農家との交流を深めます。
○食べ物のいのちとそれにかかわる人たちに感謝するこころをもちます。
○ご飯に魚や肉、野菜、海藻豆類など多彩な主菜、副菜を組み合わせた日本型食生活を
大事にします。
○季節や地域の「食」を見つけ、日本に古くから伝わるお正月やお節句などの年中行事
の「食」を受け継いでいきます。
●行政の取り組み
対象者
取り組み
給食における地
産地消の推進
ボランティア団
体との連携
(再掲)
内容
乳幼児・
青年・
学童・
壮年期
思春期
担当
高齢期
伊奈町産の農産物を給食材料として利用
し、旬の食材を生かした献立を作成し、地
各保育所
○
給食センター
産地消の啓発を図る。
地域のボランティア団体との連携による食
育の推進。
○
○
○
健康増進課
(保健センター)
■評価指標
指標
「地産地消」に関心がある
平成 24 年度
平成 30 年度
平成 35 年度
(実績値)
(中間目標値)
(目標値)
青年・壮年期
63.7%
➡
75%(増加)
➡
85%(増加)
高齢期
63.1%
➡
75%(増加)
➡
85%(増加)
人の割合
※H24 町民意識アンケート
-71-
コ
ラ
ム
Column
食育のボランティア団体
伊奈町食生活改善推進員の活動内容
食生活改善推進員は「私達の健康は私達の手で」をスローガンに食生活改善を通して全
国の会員が健康なまちづくりに努めています。
昭和45年に、県民の健康づくりの案内役として埼玉県食生活改善推進員団体連絡協議会
が発足したのと同時期に、伊奈町食生活改善推進員協議会(伊奈町食改)も活動を開始し
ました。その功績が認められ平成24年度には厚生労働大臣賞を受賞しました。
伊奈町食改は、料理教室等で正しい食習慣や生活習慣病予防の啓発に努めています。ま
た、食育を幼児期から高齢期まで普及させることにより生涯健康で充実した生活が送れる
よう活動をおこなっています。
《主な活動》
1.町民の健康のための事業
3.保健センター事業への参加
・よい食生活のための料理教室
・離乳食講習会
・親子料理教室
・幼児のおやつとはみがき教室
・生活習慣病予防教室
・健康づくりの集い
2.町主催行事への参加
4.町内の小・中学校の調理実習への協力
・総合防災訓練
・総合文化祭
5.会員の研修と親睦
・福祉講演会
○食改さんの豆知識!
【乳幼児の離乳食づくりの基本とコツ】
離乳食のスタートは生後5~6ヶ月頃で、初めは軟らかくゆでてつぶすのが基本です。
つぶし粥から始まり、慣れてきたら野菜なども試していきます。
野菜は種類によって、ゆで方が違います。
・水からゆでる…じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋、にんじん、大根、かぶ など
・湯からゆでる…ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、キャベツ など
じゃが芋やかぼちゃなどはラップに包んで手でつぶした
り、スプーンやフォークでつぶすこともできます。冷める
とつぶしにくいので、温かいうちにつぶすのがコツです。
-72-
い~な健康プラン 21
○食改さんおすすめレシピ!
【みんなで食べたい『元気汁』】
】
【材料〈4
人分〉
】 ~1 人分栄養量~エネルギー257kcal/たんぱく質 8.4g
/塩分 0.9g
豚もも肉・・・・120g
油・・・・・適宜
干しいたけ・・・2 枚
だし汁・・・4 カップ
ごぼう・・・・・1/2 本
酒・・・・・大さじ 1
A
○
人参・・・・・・1/2 本
しょうゆ・・大さじ 2
大根・・・・・・1/4 本
味噌・・・・大さじ 1
里芋・・・・・・2 個
小麦粉・・・100g
こんにゃく・・・1/4 枚
白玉粉・・・50g
あさつき・・・・適宜
【作り方】
①干しいたけは、もどして 1cm 幅の細切りにする。
②ごぼうは、ささがきにして水につけあく抜きをする。
③人参・大根・里芋はいちょう切りにし、こんにゃくは薄い短冊に切ってゆが
いておく。
④豚肉は食べやすい大きさに切る。
A の調味
⑤全部の材料を油で炒めて、だし汁を入れ、野菜が柔らかくなったら○
料を入れて味を調える。
⑥小麦粉と白玉粉を混ぜてこね、耳たぶより少しかためにし、小さく丸めて団
子を作る。
⑦⑤の汁を温め、団子を入れ、団子が浮いてきたら出来上がり。
⑧器に盛り、小口切りにしたあさつきをのせる。
元気汁
-73-
ライフステージごとの食育
≪学童・思春期の食育≫
正しい食習慣で健康な体とこころをつくりましょう!
(1)早寝・早起き・朝ごはんの習慣をつける。
(2)食事のマナーをおぼえる。
(3)料理を作り、おいしく食べる。
○食改さんのおすすめレシピ
【親子でつくっておいしく食べよう!】
・タコライス(調理時間約15分)
(エネルギー:563kcal、たんぱく質:20.0g、脂質:15.0g、
カルシウム154mg、食塩相当量1.4g)
材料(4人分)
ごはん・・・・800g
あいびき肉・・200g
玉ねぎ・・・・200g
ケチャップ・・大さじ2
A
○
塩・・・・・・小さじ1/3
こしょう・・・少量
ピーマン・・・40g
水・・・・・・小さじ4
サラダ油・・・小さじ1
レタス・・・・80g
ミニトマト・・12個
細切りチーズ・80g
・作り方
①玉ねぎ、ピーマンはみじん切り。レタスは千切り。ミニトマトはへたをとって4等
分に切っておく。
②フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎとピーマンをしんなりするまで炒める。
A を入れて煮る。水気がなくなったら火
③ひき肉を加え、色が変わるまで炒めたら、○
を止める。
④温かいごはんを器に盛り、ひき肉、レタス、ミニトマト、チーズを盛り付ける。
出典:(一財)日本食生活協会(おやこの食育教室)
-74-
い~な健康プラン 21
≪青年・壮年期の食育≫
規則正しい食生活で健康な毎日をおくりましょう!
(1)食べ過ぎ・間食・夜食を控え、1日3食バランスよく食べる。
(2)外食は主食・副菜・主菜が揃ったメニューを選ぶ。
(3)高血圧や動脈硬化の原因となる、塩分の摂りすぎに注意する。
○食改さんのおすすめレシピ
【おいしく食べて生活習慣病予防!】
・たらのトマト煮
(エネルギー:137kcal、たんぱく質:15.2g、脂質:3.0g、食塩相当量1.1g)
材料(2人分)
たら・・・・・・・2切れ
スープの素・・・・・・・小さじ1/4
こしょう・・・・・少々
水・・・・・・・・・・・1カップ
玉ねぎ・・・・・・80g
トマトピューレ・・・・・大さじ4
にんじん・・・・・40g
バター・・・・・・・・・小さじ1・1/2
しめじ・・・・・・40g
小麦粉・・・・・・・・・小さじ2・2/3
ブロッコリー・・・40g
塩・・・・・・・・・・・小さじ1/6
・作り方
①たら1切れを2つに切り、こしょうをふる。
②玉ねぎ、にんじんはくし型に切り、にんじんは面取りもする。しめじは小房に分け
る。
③ブロッコリーは小房に分けてゆでる。
④鍋にバターを溶かし、玉ねぎを炒め、小麦粉をふり入れ、トマトピューレ、スープ
の素、水を加えてよく混ぜる。煮立ったらにんじん、しめじを加え、火を弱めて5
~6分煮る。
⑤①を加えてあくを取り、塩で調味し、8分くらい煮て③を加える。
出典:(一財)日本食生活協会(糖尿病予防レシピ集)
-75-
≪高齢期の食育≫
低栄養を予防して健康長寿を心がけましょう!
(1)少量ずつでも食事は3食食べる
(2)動物性たんぱく質(肉・魚・卵など)を十分にとる
(3)栄養バランスを考え、おかずを優先して食べる
(4)水分補給はこまめにする(1日1.5ℓを目安)
(5)歯の健康を保つことで、噛む力を維持する
○食改さんのおすすめレシピ
【おいしく食べよう骨太料理!】
・変わりいなり2種(調理時間約30分)
(エネルギー:393kcal、たんぱく質:14.3g、脂質:16.2g、
カルシウム214mg:食塩相当量1.7g)
材料(4人分)
油揚げ・・・・4枚(160g)
だし汁・・・・250ml
A
○
C
○
柴漬け・・・・・・・20g
砂糖・・・・・小さじ2
大葉・・・・・・・・2枚
しょうゆ・・・小さじ2
ちりめんじゃこ・・・20g
酒・・・・・・大さじ1
B
○
チーズ・・・・・・・20g
D
○
しょうが・・・・・・2g
ご飯・・・・・400g
チーズ・・・・・・・20g
酢・・・・・・大さじ2・1/2
きゅうり・・・・・・20g
砂糖・・・・・大さじ1
塩・・・・・・大さじ1/3
しょうがの甘酢漬け・適宜
スキムミルク・小さじ2
・作り方
A を煮立て、
①油揚げは半分に切りロを開き、熱湯をまわしかけ油抜きをする。鍋に○
油揚げを加えて落し蓋をし、沸騰後弱火にし15分程煮含めて冷ます。
B の調味料を混ぜ合わせすし酢を作り、炊き立てのご飯に手早く混ぜ合わせて冷
②○
まし、半分に分けておく。
C は、チーズを小さめの角切り、柴漬けはみじん切り、大葉はせん切りにし、半
③○
分の酢飯に混ぜ合わせて4等分し、それぞれ①の油揚げに詰める。
D は、みじん切りにしたしょうがと、ちりめんじゃこを残りの酢飯に混ぜ合わせ
④○
る。4等分にし①の油揚げを裏返し、それぞれ詰めて上に角切りにしたチーズ
ときゅうりを飾る。 ※きゅうりはお好みの切り方でどうぞ
出典:(一財)日本食生活協会(生涯骨太クッキング)
-76-
い~な健康プラン 21
第6章 計画の推進
1
協働による計画の推進
(1)町民の役割
健康づくりを推進していくためには、主体である町民一人ひとりが積極的に取り組む
ことが重要です。「自分の健康は自分で守る」という自覚と認識を持ち、自らの生活習
慣を見直すとともに、「こころ」と「からだ」にとって健康的で規則正しい生活習慣を
身につけ、定期的な健康診査の受診、町で実施している健康施策や講座などへ関心を持
つなど、生涯を通じた健康づくりを積極的に実践することが重要です。
(2)家庭・地域の役割
家庭においては、家族ぐるみで各個人の健康づくりの支援や食育の実践に取り組むと
ともに、地域社会の一員として、地域ぐるみの健康づくりや食育の活動に積極的に参加
します。
健康づくりのすそ野を広げるためには、町民が地域で主体的に取組める仕組みづくり
が必要です。地域で気軽に参加できる健康づくりや食育を推進するために、食生活改善
推進員協議会や母子愛育会などの地区組織との情報共有に努めます。
(3)健康関係機関
健康づくりを推進していくために、医師・歯科医師・薬剤師・保健師・看護師等の健
康づくりに関わるマンパワーを確保するとともに、共通の保健サービスを提供するため、
地域で活動する食生活改善推進員協議会や母子愛育会、その他の保健・医療・介護に関
わる関連機関・団体との連携の強化を図ります。
(4)行政の推進体制
計画の趣旨や内容について、「広報いな」や町ホームページ等を通じて広く町民に周
知し、健康づくりへの自主的な取り組みの促進と健康意識を高めていきます。
また、町民一人ひとりの健康づくりの推進を図るため、健康長寿サポーター *等の養
成に取組むとともに、必要な情報の収集や関係機関などとの連携を図りながら、質の高
い保健サービスの提供に努めます。
今後、計画の推進にあたっては、庁内の関係各課の連携のもと、全庁的な体制にて健
康づくりを推進します。
*健康長寿サポーター:自分の健康づくりに取り組むとともに、役に立つ健康情報を、家族、友人、周りの皆
に広めていただく方をいいます。
-77-
2
計画の進行管理
町民の健康づくりにおいては、町民の健康を担う健康増進課(保健センター)が中心と
なり計画の進行管理を行います。
また、庁内の関係各課及び関係団体と連携を図り、町民の健康づくりを支援していきま
す。
計画の進捗状況管理は、食育、歯科口腔保健も含めた健康増進計画での数値目標と事業
の実施状況、町民の健康に対する意識等を確認し、評価します。
計画の見直しは、それぞれの目標の評価だけではなく、健康づくりをめぐる社会状況等
の変化も踏まえ、必要に応じて行います。
目標値の達成状況などについては、アンケート調査などの評価を検討し、計画を推進し
ていく中で目標達成に向けた課題の整理と取り組み内容の見直し・改善を必要に応じて行
います。
また、計画の最終年度である平成 35 年度に最終評価を行い、設定した目標の達成状況を
把握し、次に目指していくべき方向性を見出し、次の計画づくりに生かしていきます。
伊奈町健康増進計画を具体的かつ効率的に推進していくためには、国、県などの関係行
政機関、近隣自治体や保健・医療機関との連携を強化するだけでなく、町民の主体的な参
加と実践が必要不可欠です。
3
計画の評価方法
町は、「PDCA(Plan:計画、Do:実施・運用、Check:点検、Action:見直し)サイクル」
を構築し、計画通りに実施できたかを点検し、改善策を講じながら、PDCA サイクルを継続
していきます。
■PDCA サイクルのイメージ図
-78-
い~な健康プラン 21
資料編
1.伊奈町健康増進計画策定の経緯
年月日
平成 24 年
10 月~
平成 25 年4月
6月
7月9日
8月~9月
9月 27 日
11 月 22 日
12 月2日
12 月 20 日~
平成 26 年
1月 20 日
2月 17 日
2月 27 日
3月末
内
容
健康増進計画策定のための町民意識アンケート調査の実施
・ 対 象:町内在住の男女 3,000 人(層化 2 段無作為抽出)
・ 回収率:63.4%(有効回答数:1,901 件)
伊奈町健康増進計画検討委員の募集
伊奈町健康増進計画検討委員会の設置
・検討委員9名で組織(公募による委員2名、町職員7名)
第1回伊奈町健康増進計画検討委員会の開催
・ 健康増進計画および健康日本21についての説明
・ 伊奈町の現状と課題
・ 今後の作業予定について
関係各課にヒアリングの実施
・各課が実施する(計画している)健康に関連する事業等につい
て
第2回伊奈町健康増進計画検討委員会の開催
・健康増進計画の骨子案について
第1回伊奈町健康づくり協議会の開催
・健康増進計画の骨子案について
第3回伊奈町健康増進計画検討委員会の開催
・健康増進計画、食育推進計画、歯科口腔保健推進計画の素案
について確認及び検討
町民コメント制度(パブリックコメント)の実施
第 4 回伊奈町健康増進計画検討委員会の開催
・健康増進計画、食育推進計画、歯科口腔保健推進計画原案の
最終決定
第 2 回伊奈町健康づくり協議会の開催
・健康増進計画、食育推進計画、歯科口腔保健推進計画原案の
承認
伊奈町健康増進計画策定
-79-
2.伊奈町健康づくり協議会設置規則
平成 15 年 3 月 31 日
規則第 12 号
(設置)
第1条 町民の健康についての意識の向上を図るため、伊奈町健康づくり協議会(以下「協議会」
という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 協議会は、次に掲げる事項を所掌する。
(1) 健康づくりの計画に関する事項
(2) 健康づくりの推進に関する事項
(3) 健康づくりの普及に関する事項
(4) 前 3 号に掲げるもののほか、健康づくりに関し必要な事項
(組織)
第3条 協議会は、委員 12 人以内で組織する。
2 委員は、次の各号に掲げる者について町長が委嘱する。
(1) 保健医療機関の代表者
(2) 教育及び体育団体の代表者
(3) 前 2 号に掲げるもののほか町長が必要と認める者
(会長及び副会長)
第4条 協議会に、会長及び副会長を置き、委員の互選によりこれを定める。
2 会長は、会務を総理する。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故ある時は、その職務を代理する。
(任期)
第5条 委員の任期は、2 年とし、再任することを妨げない。ただし委員が欠けた場合における
補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会議)
第6条 会議は、会長が招集し、会長がその会議の議長となる。
2 協議会は、委員の過半数の出席がなければ開くことができない。
3 協議会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
(庶務)
第7条 協議会の庶務は、健康増進課において処理する。
(補則)
第8条 この規則に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会長が協議会に諮っ
て定める。
附 則
この規則は、平成 15 年 4 月 1 日から施行する。
附 則(平成 23 年規則第 5 号)
この規則は、平成 23 年 4 月 1 日から施行する。
-80-
い~な健康プラン 21
3.伊奈町健康づくり協議会委員
(敬称略)
機
関
名
地区医師会
役 職 名
氏
名
伊奈支部長
鳥山
義仁
会長
栗田
登美子
北足立歯科医師会
伊奈支部長
高野
恒久
伊奈町教育委員会
教育委員長
澤田
誠一
伊奈町スポーツ推進委員連絡協議会
会長
西川
慶一
伊奈町区長会
会長
市川
弘也
伊奈町母子愛育会
会長
矢崎
廣江
伊奈町食生活改善推進員協議会
会長
鈴木
三代子
伊奈町長寿クラブ連合会
会長
笠原
正孝
伊奈町交通安全母の会
会長
柴崎
幸子
伊奈町国民健康保険運営協議会
-81-
役職
会長
副会長
4.伊奈町健康増進計画検討委員会設置要綱
(設置)
第1条 伊奈町健康増進計画の素案(以下「計画案」という。
)を検討するため、伊奈町健康増進
計画検討委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 委員会は、次に掲げる事務を所掌する。
(1) 計画案の策定に関すること。
(2) 計画案の調査及び研究に関すること。
(3) その他計画案の策定に関し必要な事項に関すること。
(組織)
第3条 委員会は、委員10名以内をもって組織する。
2 委員は、次の各号に掲げる者のうちから町長が委嘱又は任命する。
(1) 公募による者
(2) 企画、福祉、保健、生涯学習又は学校教育の部門に従事する
町職員
(3) その他町長が必要と認める者
(任期)
第4条 委員の任期は、委嘱又は任命の日から平成26年3月末日までとする。
2 委員は、無報酬とする。
(委員長及び副委員長)
第5条 会議に委員長及び副委員長を置き、委員の互選によりこれを定め
る。
2 委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。
3 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 委員会の会議は、委員長が招集し、その議長となる。
2 委員会は、必要に応じて、関係者を会議に出席させ意見を聞くこと又は関係者に資料の提供
を求めることができる。
(庶務)
第7条 委員会の庶務は、健康増進課において処理する。
(その他)
第8条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が委員会に諮
って定める。
附 則
(施行期日)
1 この要綱は、平成 25 年4月1日から施行する。
(有効期限)
2 この要綱は、平成 26 年3月31日限り、その効力を失う。
-82-
い~な健康プラン 21
5.伊奈町健康増進計画検討委員会委員
(敬称略)
所
属
委
員
名
役
委員長
一般公募者
岩崎
淳子
一般公募者
長島
しおり
福
祉
課
斎藤
正道
企
画
課
森田
範仁
保険医療課
込谷
京子
学校教育課
三日月
桂子
生涯学習課
小林
伸一
北 保 育 所
宮崎
昌子
給食センター
小 林
-83-
進
職
副委員長
伊奈町健康増進計画
平成 26 年 3 月
編集・発行:伊奈町健康増進課(保健センター)
〒362-0806
埼玉県北足立郡伊奈町大字小室 5161 番地
TEL:048-720-5000
FAX:048-720-5001
伊奈ローズくん・伊奈ローズちゃん
Fly UP