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独立行政法人福祉医療機構(WAM)

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独立行政法人福祉医療機構(WAM)
目次
1.はじめに ........................................................................................................................................... 1
2.事業の実施状況 ........................................................................................................................... 2
(1)実行委員会の開催 ................................................................................................................. 2
(2)高齢者のiPad講師への認知症講座の開催 ................................................................ 3
(3)一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座の実施 ........................................ 3
3.事業の成果 ..................................................................................................................................... 4
(1)実施体制・事業実施過程について ................................................................................... 4
(2)事業の具体的な成果等について ...................................................................................... 4
(3)課題について ............................................................................................................................ 5
(4)広報宣伝について .................................................................................................................. 5
(5)連携について ............................................................................................................................ 5
(6)波及効果について .................................................................................................................. 5
(7)新たなニーズ・事業展開について .................................................................................... 5
4.今後の展開 ..................................................................................................................................... 6
5.添付資料 .......................................................................................................................................... 7
(1)写真報告書 ................................................................................................................................ 7
(2)事業の経過(概要) .............................................................................................................. 25
(3)アンケートのまとめとアンケート調査報告書.............................................................. 28
(4)ニーズの把握調査報告書 ................................................................................................ 35
6.成果物............................................................................................................................................ 37
(1)チラシ、掲載記事 .................................................................................................................. 37
(2)テキスト..................................................................................................................................... 38
7.その他参考となる資料 ............................................................................................................ 38
(1)第15回 JAPAN ドラッグストアショーおよびシニアライフ EXPO/セミナー20
15(小冊子) ................................................................................................................................... 38
(2)かいぽけ マガジン 2015年3月号............................................................................. 38
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
1.はじめに
近年「早期からの予防医学」の方針も出され、認知症ならびに予防の研究も着実に進みました。
「地域型認知症予防プログラム」では、参加者が自発的に楽しみながら自発的に継続できる予防法のひとつ
としてパソコン活用がうたわれています。
しかし私たちNPO法人シニアSOHO世田谷は、iPadが高齢者にパソコンよりもはるかにマスターしやすくパ
ソコンよりもはるかに楽しく生活に役に立つと考えます。
パソコンの「マウス」「キーボード」を使う苦労より、高齢者は銀行や郵便局のATM、駅の券売機で長年「タッチ」
に慣らされています。
iPadはハードルが低く学びやすい。そこでパソコンに替えてiPadをツールとして選びました。
認知症への社会一般の理解もまだまだ不十分です。 高齢者のiPad講師の理解も同じです。
① そこで高齢者のiPad講師に認知症予防ファシリテーター研修の実施
② 認知症予防ファシリテーター研修を履修した、高齢者のiPad講師が高齢者に地域型認知症予防プログラ
ムに則り、iPadをやさしく教えます。
今回のプロジェクトで多くのことを学びました。特に受講者のアンケートに記載された事項には多くの学ぶヒン
トやニーズがありました。アンケートのまとめで見ますが、まさに「宝の山」です。
大変びっくりしたことが二つあります。
《びっくりしたことの一つ目 98歳の女性が参
加》
背筋ぴしり。歩行すたすた。言葉はっきり。「補
聴器忘れました。けど大丈夫です」程度の難聴。
世田谷区立厚生会館の11月~12月の午後の
講座にお越しでした。いつも必ず講座開始40分
前に会場に来られて復習。
《びっくりしたことの二つ目 お元気なのは70代
の女性》
次ページのグラフをご参照ください。
ダントツは70代の女性、次いで60代の女性。
「孫や娘は(iPad)を貸してくれないし。教えてくれない」
「(自分で)買うしかない。習いにきて良かった」と98歳
の女性の独り言。
三番目にやっと70代の男性。
80代になると男女ともに極端に落ち込み。
ポイントは70代の女性。後期高齢者(?)
予想よりはるかに受講者の年齢が高かった。
の女性でしょうか。
次のテーマが決まりました。「何を求めて なぜ70代
年代の区切りが10歳単位のため詳細は把握
の女性がiPadか?」です。
できませんが、傾向としては後期高齢者と考
えても間違いないかと思います。
1
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
※年齢・性別のデータの取扱いには細心の注意をはらいました
2.事業の実施状況
(1)実行委員会の開催
今回の事業は、都内の以下の4団体と提携して事業を行いました。
・パソコン教室向けの認知症予防事業で実績がある、ウォンツ・ジャパン
・豊島区で市民向けのパソコンスクールで長年の豊かな実績がある、スマイルパソコンスクール
く
ら
ぶ
・大田 区 でシニア向けのパソコンスクールを着 実に行っている、大田 「タブレット」来 楽部 大 田 ITサポー
ターズが今回の事業のために新たに組織を立ち上げました
・特定非営利活動法人(以下NPO法人) シニアSOHO世田谷
実 行委員会 を年 間5回予定 しましたが、実行委員会 の開催 は3回にとどまり2回 はSkypeによるグル
ープ電話会議を行いました。
第1回目:2014年7月30日 東京都港区南青山5−4−41グラッセリア青山2F 会議室 出席者:海島淳氏
(大田「タブレット」来楽部(くらぶ)、加賀千秋氏(スマイルパソコンスクール)、向川誉氏(ウォンツ・ジャパン)、山
根明・生田美子氏(NPO法人シニアSOHO世田谷) プロジェクトの運営について検討しました。
第2回目:2014年9月17日 東京都豊島区西巣鴨4−13−16 スマイルパソコンスクール 出席者:加賀千
秋氏(スマイルパソコンスクール)、向川誉氏(ウォンツ・ジャパン)、山根明・生田美子氏(NPO法人シニアSOH
O世田谷)、 海島淳氏体調不良 iPadの初期設定、テキスト作成などを検討しました。
第3回目:2015年1月15日 東京都豊島区西巣鴨4−13−16 スマイルパソコンスクール出席者:加賀千秋
氏(スマイルパソコンスクール)、向川誉氏(ウォンツ・ジャパン)、山根明・生田美子氏(NPO法人シニアSOHO
世田谷) 、海島淳氏体調不良 進捗状況を確認しました。
2
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
第4回目、第5回目はSkypeによるグループ電話会議を開催しました。(2015年2月15日および3月8日)、
参加者は第3回目と同様加賀千秋氏(スマイルパソコンスクール)、向川誉氏(ウォンツ・ジャパン)、山根明・生
田美子氏(NPO法人シニアSOHO世田谷)でした。議題は事前に配布した資料に基づき報告書のとりまとめと
経理面のチェックを行いました。
(2)高齢者のiPad講師への認知症講座の開催
今回のプロジェクトの柱の一つである高齢者のiPad講師への認知症講座の開催は2014年8月2日・3日
(2日間)スマイルパソコン教室で20名が参加して行いました。内容は高齢者のiPad講師に認知症予防ファシ
リテーター研修の実施です。
(3)一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座の実施
今回のプロジェクトのもう一つの柱である一般向けiPad講座を以下の7か所で開催しました。今回の事業で
新たに購入したiPad Air 30台を10台ずつ3グループに分けて7講習会場で使い回しをしてフルに活用しまし
た。講習会が週末の金・土・日に集中するケースが多く、細心の注意をはらってトラブル(「講座当日にiPadが
会場に到着していない!」)を避けました。
・豊島区 スマイルパソコン教室 2014年11月1日~2015年3月29日(3月は日程調整のために土日連続
開催)4回/月×6か月 計24回の講習会で参加者は10名でした。
・三鷹市 みたか・認知症家族支援の会 三鷹市ボランティア-センターでNPO法人シニアSOHO世田谷ならび
に東京タブレット研究会所属のメンバーで行いました。2015年1月15日開催当日は風雨の強い悪天候のた
めキャンセルが続出し、4名の参加、2月19日は7名でしたが、介護の関係でしょうか女性はお一人でした。
・東大和市の東大和市蔵敷公民館でNPOシニア SOHO むさしの が2015年1月19~20日2回11名開催。
く
ら
ぶ
・大田区のmicsおおた で大田「タブレット」来楽部(大田ITサポーターズより変更)が 2014年10月31日~1
2月12日 4回10名。当初8回予定であったがご都合により4回にとどまりました。
・NPO法人 西東京NPO推進センター(セプロス)が西東京市 2014年11月8日~29日 (障害者総合支援
センター)と2015年1月30日~2月27日 (こもれびホール) 8回開催20名。
・NPO法人シニアSOHO世田谷は2014年11月~2015年2月の期間 3会場で5回開催。
・世田谷区立厚生会館 世田谷区社会福祉協議会に所属する世田谷区立厚生会館の絶大なご支援とご協力
をいただきました。講習会チラシの配布から申込受付・問合せ対応までしていただきました。当初午前1回のみ
企画していましたが、応募者が殺到し同日午後および今年の1月に追加2講座を開催。
・世田谷区松原5・6丁目自治会館 1 回11名開催。
・世田谷区三軒茶屋にあるキャロットタワーの 世田谷文化生活情報センター生活工房市民活動支援コーナー
で 1 回12名開催。
・タブレット教室 ハッピー多摩が2015年1月13日~3月24日の期間 日野市(日野市中央福祉センター)
1 回 八王子市(長房市民センター) 2回の計3回開催。申込殺到で3回目は調整するほどの人気ぶりでした。
・千葉市幕張メッセで開催された 第15回JAPANドラッグストアショーにNPO法人シニアSOHO世田谷が招
待され2015年3月14・15日(土・日)「タブレット体験講座」(30分)を2015年3月14・15日 4回38名。
・「ヘルス&ビューティ情報ステージ」 2015年3月15日 「タブレットと認知症について」(iPad1回体験会)
24名 合計59名開催。
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独立行政法人福祉医療機構
・シニアライフ協会主催の大田区産業プラザで行われた第1回シニアライフEXPO/セミナー2015に招待され
2015年3月20日10:00~10:30「シニア認知症予防のためのiPad体験会」に1回7名参加。
3.事業の成果
(1)実施体制・事業実施過程について
実行委員会:5回予定したが実行委員間の日程調整が難しくSkypeによるグループ電話会議(2回)で対応
iPad講師への認知症講座:8月2日・3日(2日間) 20名受講。
認知症予防のためにiPad講座:予定は7か所 72回 130名。実施は10か所 77回 215名。
(2)事業の具体的な成果等について
成果は以下の通りです。
場所
回数
予定
実施団体
実施
受講者数
予定
実施
備考
豊島区
スマイルパソコン教室
24
1
24
回
24
10
10
5 か月コース
大田区
大田「タブレット」来楽部(くらぶ)
4
2
8
回
4
20
10
1月コース、会名変更(大田
IT サポーターズより)
西東京市
NPO 法人セプロス
4
2
8
回
8
20
20
1月コース
世田谷区
NPO 法人シニア SOHO 世田谷
4
4
16
回
20
40
52
1月コース
三鷹市
みたか・認知症家族支援の会
4
1
4
回
2
10
11
体験会2回
東大和市
NPO 法人シニア SOHO むさしの
4
2
8
回
2
20
11
体験会2回
大田区
一般社団法人 シニアライフ協会
4
1
4
回
1
10
7
シニアライフ EXPO/セミナー
(シニア認知症予防のため
の iPad 体験会)1回
日野市
タブレット教室 ハッピー多摩
回
4
11
1月コース
八王子市
回
4
15
1月コース
八王子市
回
4
9
1月コース
回
4
59
アクティブシニアライフゾー
ン「タブレット」体験会3回「タ
ブレットと認知症について」
ステージ 1回 計4回
回
77
千葉市幕
張メッセ
追加
第15回 JAPAN ドラッグストアショー
72
130
215
実行委員会:2回ほど「Skypeによるグループ電話会議」というICT時代のツール(Skype)を利用。
認知症講座:単なるiPad講師養成ではなく認知症についても学ぶ講習会(2日間)を受講したiPad講師を20
名養成しました。
一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座:予定よりも開催場所が《3か所》、回数が《5回》、参加者が《8
0名》予定数を上回りました。
・千葉市幕張メッセで第15回JAPANドラッグストアショー(昨年第14回の来館者13万人)の2015年3月14・
15日(土・日)に開催された「ヘルス&ビューティ」コーナーで「認知症予防のためのiPad体験会」を3回 38名
開催しました。メイン通路に面した「ヘルス&ビューティ情報ステージ」で2015年3月15日(日)11:00~11:
30に1回定員16名に対して21名も参加。立見の見学者が大勢いらっしゃいました。合計59名でした。
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独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
・第1回2015年3月29日シニアライフEXPO/セミナー2015:大田産業プラザ(PiO)で3月20日10:00~
10:30に 生き生きと暮らせるために~認知症予防と早期発見~「シニア認知症予防のためのiPad体験会」
(30分)に招待され1回 参加者7名でした。
(3)課題について
「認知症(若年性認知症を含む)の者と家族の支援に関する事業」というテーマもあり、「認知症家族の支援」
を目指し、みたか・認知症家族支援の会向け講座を企画し三鷹市ボランティアセンターで開催しました。今回は
やった実績は残りましたが、数字的には今一歩でした。
・認知症のご家族特にご婦人には4日間の講座は無理なので1日体験会としました。
・たまたま2015年1月15日は朝から強い風雨のためにキャンセルが相次ぎ4名の参加にとどました。その挽
回のために2月19日にフォローのために再度開催しましたが参加者は7名にとどまり、しかも女性は1名。この
ことからしていかに厳しい介護環境にあるのかをあらためて痛感しました。
(4)広報宣伝について
内定から決定になるのが遅れ、実質のスタートは10月末でした。時間の関係上行政の広報誌に掲載したの
はNPO法人セプロス(「広報 西東京 みんなの伝言板」2014年10月15日号 No.343)にとどまり、各連携団
体の身近な範囲での広報にとどまりました。しかし初期の数値目標:iPad講師養成講座は10名をオーバーし
ました。一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座は予定よりも開催場所が《3か所》、回数が《5回》、参
加者が《84名》予定数を上回りました。
(5)連携について
連携7団体間の連絡・調整はまず一般向けiPad講座の成功を期して2014年10月22日にキックオフ大会
を 1 回開催。基本方針を確認し事務処理についての打合せを行い、その後の懇親会で7団体間の交流を図り
ました。その後はメールで緊密に連絡を取り合い、心配されたiPadの受け渡しでのトラブルは1件も起きません
でした。
(6)波及効果について
NPO法人シニアSOHO世田谷はもともとパソコンやタブレットの普及活動を行う文化系NPOでした。このプ
ロジェクトを契機に世田谷区、世田谷区社会福祉協議会や福祉・介護の諸団体と交流のきっかけとなりまし
た。
(7)新たなニーズ・事業展開について
NPO法人シニアSOHO世田谷のホームページをご覧になって問い合わせがいろいろとありました。
月刊介護マガジン「かいぽけ」の取材が2015年2月15日にありました。(2015年3月号、添付資料)
幕張メッセ(「認知症とタブレット講座」)およびシニアライフEXPO/セミナー2015
(「認知症予防のためのiPad講座」)で講座を開催しました。(小冊子の添付資料)今後の「認知症とタブレット」
関連の引合いを大いに期待しております。
5
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平成 26 年度社会福祉振興助成事業
4.今後の展開
今回高齢者認知症予防のためのiPad教室の申込みはごく一部を除いて申込みが殺到しました。
iPadが2010年5月に発売されすでに約5年経過しましたが、高齢者にはタブレット(iPad)に対する関心と興
味は依然としてあります。各会場にはタブレット(iPadおよびAndroid系)を子供からプレゼントしてもらった、購
入したが使えないと、持ち込まれる方がおられました。パソコンとは違ってタブレット(iPadおよびAndroid系)
は大都市を除いて教えてくれる教室や学ぶ機会がとても少ないです。
今回のプロジェクトは大いに歓迎され今後の継続を望まれました。高齢者の居場所と出番つくりのためにこ
のプロジェクトを今後も継続していきたいと思います。
首都圏のNPOから高齢者認知症予防のためのiPad教室事業について興味と関心を持たれ「次回はぜひご
一緒させてもらいたい」との要望が多く寄せられています。今回のプロジェクトは都内7団体との連携でした。次
回は首都圏のNPO(千葉、東京、埼玉、神奈川)と連携しさらに高齢者認知症予防のためのiPad教室事業を
発展させたいと思います。
・平成26年度は都内7団体
・平成27年度は首都圏15団体
・平成28年度は全国30団体 と提携できればと思います。
今回の高齢者認知症予防のためのiPad教室事業を実施した際に、きわめて少ない例ですが数件軽度の障
害のある方の参加を受け入れました。今後の検討課題ではありますが、(高齢者の健常者はもちろん)軽度の
障害の方やきわめて軽い初期の認知症の方も対象者として視野に入れる必要が大いにあると思われます。非
常に難しいデリケートな課題ですが取り組む価値が十分あるかと思います。
6
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平成 26 年度社会福祉振興助成事業
5.添付資料
(1)写真報告書
第 1 回実行委員会
実施日:平成 25 年 7 月 30 日
時 間:13:00~15:00
会 場:ウォンツ・ジャパン東京事務所
グ
実
実行委員のウォンツ・ジャパンさんの東京事務所が
ある南青山のグラッセリア青山
実行委員会の会議室はこの 2 階です
7
福井県のパイロットショップ
グラッセリア青山の入り口
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
iPad講師養成講座
実施日:平成 26 年 8 月2日~3 日
時 間:10:00~17:00
会 場:スマイルパソコンスクール
初日は座学で認知症とファシリテーション
真夏の土日のiPad講師養成講座
2 日目はウオーキングの実習
時間を実際に測ります
8
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人シニア SOHO 世田谷
わくわくドキドキiPad教室
実施日:平成 26 年 11 月2日~23 日
時 間:10:00~12:00
会 場:キャロット市民活動支援コーナー
写真
WAM 事業第 1 日目が始まりました。高齢者
認知症予防のためのiPad教室です。
認知症の話を真剣に伝えています。認知症予防
とiPadのつながりを説明しています。
写真
本日の講座内容を説明しています。
「iPad
の基本操作を知ろう」です。
写真
皆さん、講師の話を真剣に聞いています。参加
者は、男性 5 名、女性 6 名の計 11 名です。
写真
iPadの基本操作の説明を受け、講師の合図
で一斉に電源を入れました。
iPadを実際に触れ、皆さん、楽しそうで笑
顔です。持ち込みの方が 3 名おりました。
9
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人シニア SOHO 世田谷
わくわくドキドキiPad教室 厚生会館 1 期午前
実施日:平成 26 年 11 月 22 日~12 月 20 日
時 間:10:00~12:00
会 場:世田谷区立厚生会館
世田谷区立厚生会館にて
高齢者認知症予防のためのiPad室です
認知症の話をお伝えしています。予防のために
脳力アップiPadを楽しもう。
今話題のタブレットについて説明しています。
参加者 11 名です。
厚生会館館長より
今回の講習に先立ちご挨拶がありました。
マップの使い方についてご説明しています。
皆さん、真剣です。
マップで経路を調べたり、立体写真をみたり、
外国へ飛んだり、皆さんわくわくドキドキ。
10
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 シニアSOHO世田谷
わくわくドキドキiPad教室 厚生会館 1 期午後
実施日:平成 26 年 11 月 22 日~12 月 20 日
時 間:14:00~16:00
会 場:世田谷区立厚生会館
厚生会館iPad講座 1 日目
山根代表より認知症予防の説明。
iPadの基本操作
電源のオン、オフ操作。
MAPのご案内
ご自分の住所を入力して検索。
Siriへの話しかけ
話しかけの例が表示されました。
「日本地図」アプリ
お得意のようです。スイスイ!
「Aji Pad」アプリ
卵焼きを真剣に焼いています。
11
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平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 シニア SOHO 世田谷
わくわくドキドキiPad教室 厚生会館教室 2 期
実施日:平成 27 年 1 月 10 日~2 月 14 日
時 間:10:00~12:00
会 場:世田谷区立厚生会館
厚生会館iPad教室 1 月 10 日
山根代表より認知症予防についてのお話。
iPadの講習はじまりました。
iPadでピンチイン
ピンチアウトの練習。
『Aji Pad』アプリで
卵焼き作りに挑戦!
Siriに挑戦
一人でも寂しくないと大笑い。
マップで経路検索
皆さん、わくわくドキドキでした。
12
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 シニアSOHO世田谷
東松原 5・6 丁目自治会館 iPad入門講座
実施日:平成26年11月12日~12 月 3 日
時 間:10:00~12:00
会 場:松原 5・6 丁目自治会館
開講挨拶で、WAM事業であることを説明
iPadの使い方を説明
iPadの使い方の説明
受講者の皆さんもiPadの使い方を勉強中
iPadの使い方勉強中
iPadの使い方勉強中
13
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平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 シニア SOHO 世田谷
みたか・認知症家族支援の会iPad講座
実施日:平成27年2月19日
時 間:14:30~16:30
会 場:三鷹ボランティアセンター
今日の講習内容の説明
地図を用いてタブレット基本操作の学習
音声入力で、みたか認知症家族の会の
地図を縮小して地球儀の表示、操作
ホームページを表示および投稿欄の入力
内側カメラによるカメラ撮影操作
ピアノの操作学習及び演奏体験
14
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人セプロス
脳いきいき若返りiPad教室 1 期
実施日:平成26年11月8日~29 日
時 間:13:30~15:30
会 場:障害者総合支援センターフレンドリー
WAM事業第 1 日目が始まりした。欠席者が
多く、参加者は6名でした。
まずは認知症についての解説、第一日目は「認
知症はどんな病気?」でした。
続いてこの講座の内容や進め方について説明
しています。
iPadの各部の説明です。なんとなく解って
いてもしっかり聞くと良く解りました。
タッチ操作の勉強です。一寸戸惑いましたが
何度も練習して理解できました。
今度はキーボードを使った文字の入力の練習。
キーボードを切り換えて色々入力しました。
15
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 セプロス
脳いきいき若返りiPad教室 2 期
実施日:平成27年1月30日~2 月 27 日
時 間:13:30~15:30
会 場:こもれびホール 会議室
WAM 事業第 1 日目が始まりした。雪にもか
かわらず11人の参加者がありました。
まずは認知症についての解説、第一日目は「認
知症はどんな病気?」でした。
続いてこの講座の内容や進め方について説明
しています。
iPadの各部の説明です。聞いたことのない
言葉や横文字が出てきて一寸苦労かな!
キーボードの使い方、ローマ字入力とカナ入力
って何が違うの?絵文字は沢山あって面白!
最後に5分程ゲームで指使いの練習もしまし
た。
16
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
大田「タブレット」来楽部
iPad体験(入門)講座
実施日:平成 26 年 10 月 31 日~12 月 12 日
時 間:14:00~16:00
会 場: mics大田
会長ご挨拶
講師巡回説明
講座風景
受講者熱心に受講中
会場入口
17
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
NPO 法人 シニアSOHOむさしの
iPad体験講座 蔵敷公民館
実施日:平成27年1月20日~21 日
時 間:13:30~15:30
会 場:東大和市蔵敷公民館
講師から今日の講座の説明
本日の講座の予定を聞く参加者
男性が目立つ参加者
講座に、熱中する参加者
指で画面が操作できないな~
2日目:女性中心の教室風景
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独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
ハッピー多摩
いきいきiPad講座 日野市
実施日:平成 27 年 1 月 13 日~2 月 3 日
時 間:14:00~16:00
会 場:日野市中央福祉センター
初回ですので、講座の趣旨と
助成事業であることの説明から入りました
テキストに沿って優しく説明
「アプリってなんですか?」
の質問も出ました。丁寧に説明
熱心に筆記しています
サブ講師デビューでしたが笑顔で応対
好評でした!
ご夫婦で参加、奥さんがiPadを持ち込み
使い方がまだわからず仲良く勉強
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独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
ハッピー多摩
いきいきiPad講座 八王子 1
実施日:平成 27 年 2 月 4 日~2 月24日
時 間:14:00~16:00
会 場:船田会館(2 月 4 日)八王子市長房市民センター
会場入り口の市民センターが用意した案内ボ
ードにも助成事業を明示しました
15 人の受講者で会場が狭く感じます
新聞の折込み広告に地元 CATV の「タブレッ
ト無料」があり、解説しました
踊りの教室からダイレクトに駆けつけてきた
受講者さん、講座が終わるまで続くそうです
両サイドが黒板で使いやすいです
休憩時間にはお菓子を食べて、
・・・2 回目で
リラックスできるようになってきたようです
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独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
ハッピー多摩
いきいきiPad講座 八王子 2
実施日:平成 27 年 3 月 3 日~24 日
時 間:14:00~16:00
会 場:八王子市長房市民センター
センター長も受講者。開始前に質問を受けます
まずは認知症予防の要点説明です
プロジェクタの画面が見やすいように暗幕を
アスレチッククラブに一緒に通うお二人も
WiFiの説明です。
「WiFiが無線のこと
だとは知らなかった」という受講者さんもおら
れました
指の操作はマップを使いました
21
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
第 15 回JAPANドラッグストアショー
「アクティブシニアライフゾーン」認知症予防のためiPad体験会
実施日:平成 27 年 3 月 14 日~15 日
時 間:11:00~17:00
会 場:千葉市幕張メッセ
アクティブシニアライフゾーン「スマートフォ
ン/タブレット」交互に体験会
相変わらず満員御礼
ステージのトップバッター
「タブレットと認知症について」
16 人定員すぐ満席立見の方が。認知症予防には
iPadがいいですよ!
スタッフの記念撮影 前のお二人は応援団
右は静岡の藤枝市、真中の女性は広島市から
はじめての方がほとんどです
22
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
シニアライフ EXPO/セミナー2015
いきいきとくらせるために~認知症予防と早期発見~
主催:一般社団法人シニアライフ協会
実施日:平成 27 年 3 月 19 日~20 日
時 間:14:00~16:00
会 場:大田産業プラザ(Pio)
今回のセミナーは急きょ開催された第 1 回目
主催者の平井専務理事から「認知症」早期発見
対応見守りスマホの可能性について講演
平日の木・金のせいと午前 10:00 開始のために
受講者が今一つ
一般受講者よりは関係者様
平素スマホやiPadを使っている人にも知らな
いことばかり 自由の女神を音声検索でビックリ
時計の使い方もいろいろ
へ―と感心されています
23
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
スマイル パソコン教室(株式会社ドマーニ)
脳トレiPad講座
実施日:平成 27 年 3 月 29 日
時 間:12:00~14:00
会 場:スマイル パソコン教室内
前回の復習です
操作にだいぶ慣れました
各々総復習中
今までの総復習で各自操作中です
第 24 回目無事終了しました
5 か月間のまとめを話し合う
24
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
5.添付資料
(2)事業の経過(概要)
独立行政法人福祉医療機構 平成 26 年度社会福祉振興助成事業の経過(概要)
番号
日付
曜日
項目
場所
1
2014.4.28
月
独立行政法人福祉医療機
備考
構助成金要望書提出
2
2014.7.2
水
独立行政法人福祉医療機
平成 26 年 6 月 27 日付
構助成金内定通知書受領
3
2014.7.4
金
助成資金計画書提出
4
2014.7.24
木
内定事務説明会出席
WAM 大会議室
事務担当者生田美子お
よび顧問小林巽出席
5
2014.7.30
水
第 1 回実行委員会開催
東京都港区南青山
出席者:海島淳氏(大田
5-4-41 グラッセリア
IT サポーターズ)、加賀
青山 2F
千秋氏(スマイルパソコ
ンスクール)、向川誉氏
(ウォンツ・ジャパン),
山根明・生田美子氏
(NPO 法人シニア SOHO
世田谷)
6
2014.7.30
水
助成先団体用確約書その
1、その 2 提出
7
2014.8.2・3
土
iPad 講師養成講座
日
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
鴨 4-13-16
ル
受講者 10 名予定が満席
のため 20 名に増加
8
2014.8.4
月
助成金申請書提出
9
2014.8.4
月
代表者及び事務担当者
代表と事務担当者の変
変更届提出
更届
ご担当者様との質疑応答
メールおよび電話
10
11
2014.8.8~
金~
9.9
火
2014.9.2
火
iPad Air 30 台見積
武蔵野市吉祥寺本
㈱ベルパーク
町 1-10-5
12
2014.9.15
月
助成金専用口座の開設
三菱東京 UFJ 銀行永福
町支店普通預金口座
13
14
2014.9.17
2014.9.29
水
月
第 2 回実行委員会開催
決定通知書受領
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
鴨 4-13-16
ル
決定金額:3,784,000 円
25
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
独立行政法人福祉医療機構 平成 26 年度社会福祉振興助成事業の経過(概要)
15
2014.9.29
月
訂正助成金申請書提出
16
2014.10.1
水
概算払い請求書提出
17
2014.10.22
水
キックオフ大会
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
鴨 4-13-16
ル
懇親会場はさくら水産
18
2014.10.15
水
~
19
20
2014.10.20
月
,24
金
2014.10.31
金
~12.12
21
2014.11.1
土
~
一般受講者向けテキスト作
実行委員会 4 団体が分
成
担
iPad Air 30 台初期設定作業
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
鴨 4-13-16
ル
「はじめての iPad 講座」
東京都大田区蒲田
大田「タブレット」来楽部
(4 回講座)
5-13-26
高齢者認知症予防 iPad
mics おおた
第一陣スタート
「脳トレ iPad 教室」
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
(24 回講座)
鴨 4-13-16
ル 5 か月の長期講座
2015.3.29
22
2014.11.2
(3 月のみ土・日連続)
日
~23
「わくわくドキドキ iPad 講座」
東京都世田谷区太
NPO 法人シニア SOHO
(4 回講座)
子堂 4 丁目1−1
世田谷
三軒茶屋キャロット
タワー生活工房
23
2014.11.8
土
~29
「脳いきいき若返り iPad 教
東京都西東京市田
室」1 期
無町 4 丁目 17 番 14
(4 回講座)
号障害者総合支援
NPO 法人セプロス
センター
24
25
2014.11.12
東京都世田谷区松
NPO 法人シニア SOHO
~
原 5 丁目 8−11 松原
世田谷
12.3
5・6 丁目自治会館
2014.11.22
水
土
「iPad 入門講座」(4 回講座)
「わくわくドキドキ iPad 講座」
東京都世田谷区豪
NPO 法人シニア SOHO
~
世田谷区立厚生会館 1 期
徳寺 2 丁目 28−3
世田谷
2014.12.20
午前・午後 2 講座(4 回講
「わくわくドキドキ iPad 講座」
東京都世田谷区豪
NPO 法人シニア SOHO
世田谷区立厚生会館 2 期
徳寺 2 丁目 28−3
世田谷
「いきいき iPad 講座」1 期
東京都日野市日野
タブレット教室 ハッピー
中央福祉センター
本町 7 丁目 5 番地
多摩
(4 回講座)
の 23
座)
26
2015.1.10
土
~2.14
(4 回講座)
27
2015.1.13
~2.3
火
26
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
独立行政法人福祉医療機構 平成 26 年度社会福祉振興助成事業の経過(概要)
28
29
30
2015.1.15
2015.1.15
木
木
第 3 回実行委員会開催
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
鴨 4-13-16
ル
「みたか・認知症家族支援
三 鷹 市 上 連 雀
NPO 法人シニア SOHO
の会 iPad 講座」
8-3-10 三鷹ボラン
世田谷および東京タブレ
2.19
月
(体験会) 2 回
ティアセンター
ット研究会メンバー
2015.1.20・
火
「iPad 体験講座」
東京都東大和市蔵
NPO 法人 シニアSOHO
21
水
(体験会) 2 回
敷 2 丁目 337 藏敷
むさしの
公民館
31
32
2015.1.30
「脳いきいき若返り iPad 教
東京都西東京市中
~
室」2 期
町 1-5-1
2.27
(4 回講座)
保谷こもれび
「いきいき iPad 講座」2 期
東京都八王子市長
タブレット教室 ハッピー
八王子市長房市民センター
房 506−2
多摩
2015.2.4~
金
水
2.24
NPO 法人セプロス
(4 回講座)
33
2015.2.15
日
第 4 回実行委員会開催
34
2015.3.3~
火
「いきいき iPad 講座」3 期
東京都八王子市長
タブレット教室 ハッピー
八王子市長房市民センター
房町 506−2
多摩
3.24
―
Skype による電話会議
(4 回講座)
35
2015.3.8
日
第 5 回実行委員会開催
―
Skype による電話会議
36
2015.3.14
土
第 15 回 JAPAN ドラッグスト
千葉市美浜区
NPO 法人シニア SOHO
~15
日
ア
幕張メッセ
世田谷
ショー「アクティブシニアライ
フゾーン」「認知症予防のた
め iPad 体験会」
37
2015.3.19
木
シニアライフ EXPO/セミナー
東京都大田区南蒲
NPO 法人シニア SOHO
~20
金
2015 いきいきとくらせるため
田 1−20−20
世田谷
に~認知症予防と早期発見
大田産業プラザ
iPad 体験会:3 回
~ 「シニア認知症予防のた
PiO
ステージ:iPad 体験会
め iPad 体験会」
38
2015.3.29
日
10:00~10:30
「脳トレ iPad 教室」
東京都豊島区西巣
スマイルパソコンスクー
(24 回講座終了)
鴨 4-13-16
ル
27
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
5.添付資料
(3)アンケートのまとめとアンケート調査報告書
この度の「高齢者認知症予防のためiPad教室事業」では、①高齢者のiPad講師に認知症予防ファシリテー
ター研修 ②同左研修を履修した高齢者のiPad講師が高齢者に地域型認知症予防プログラムに則り、iPad
をやさしく教える講習会を実施しました。
アンケートには、独立行政法人福祉医療機構から示された調査項目に加え受講者の年齢と性別を追加。2
項目の採集には十分な気配りと配慮を行いました。受付担当者が口頭で年齢をお聞きし(例えば60代とか70
代とか)、性別と合わせて集計しました。
高齢者のiPad講師への認知症講座
(1)調査の目的
一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座
では、講座を担当するiPad講師は、受講者に認知
症とその予防への理解を促し、iPadの利活用と認
知症予防につながる活動を支援するという重要な
役割を担います。
研修への理解促進と、iPad講座を進める上での
課題と意欲を把握するために研修出席者(20名)に
アンケートを実施しました。
右のアンケート(案)に記入していただきました。
実施日
アンケート:2014年8月3日(日)
電話調査:2014年8月4日(月)~8日(金)
(2)調査の結果
研修への理解度(図表 1)より、研修に参加した
高齢者のiPad講師は、研修内容を全員理解したことがわかりました。研修への評価(時間配分など)(図表 2)
では、「十分だった」と回答した参加者が75%、「少し足りなかった」と25%が回答し、高齢者のiPad講師の研
修を初めて行ったにもかかわらず、研修内容には特に大きな問題はなかったといえます。
さらに、iPad講座を進めるのに研修が役立つかどうか(図表 3)では、「とても役だった」が80%、「まあまあ
役に立った」が20%との回答になりました。またiPad講座への意欲(表 1)では、講師全員が高齢者認知症予
防のためのiPad講座には初めて取り組むにもかかわらず、全員から前向きな回答がありました。認知症予防
講座を進展する上で不可欠なiPad講師を育成するという目的もほぼ達成したと判断できます。
iPad講座を進める上で感じている課題(表 2)より、研修受講後、実際にiPad講座を行う中で生じた課題や
事例を共有し、iPad講師として更にスキルアップできる勉強会、より高齢者のニーズにあったプログラムの開
発の必要性を強く感じました。実際に後日iPad講師にヒアリングしたところ、勉強会の開催には多くの講師から
強い要望があがっており、定期的な勉強会の実施は、今後の最重要検討課題です。
28
独立行政法人福祉医療機構
図表1
だいたいわかった
30%
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
図表2
少し/とても
難しかった 0%
少し足りなかった
25%
だいぶ足りなかった
0%
よくわかった
70%
十分だった
75%
図表3
まあまあ役に立った
20%
役に立たなかった
0%
とても役に立った
80%
<表1>
iPad講座への意欲(一部抜粋)
ファシリテーターとしてこの研修で学ばせていただいたことをいかしていきたいと存じます。
「ファシリテーター」という存在について無知でしたので、とても参考になりました。
ファシリテーターの関わりがよくわかり、とてもよかったです。
認知症予防にかかわっていきたいと思っていましたので、とても役立ちました。
ファシリテーターの役割は、高齢者のサポートをする上で学ぶところが多かったです。
今後の認知症予防のためにiPadを使用することに可能性は多いと思います。
年齢、スキルに差がある高齢者に接するには大変ですが、今日の研修がとても勉強になりました。
ファシリテーターの役割がなるほどと思いました。
実際のPCの講座でも取り込みたいと思っております。
自分も認知症予備軍で、歩数計も購入して意識して日々を過ごしたいと思います。
※アンケート集計にあたり、文意をそこなわない範囲において、表現を一部変更しております
29
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
<表2>
iPad講座を進展する上で感じている課題(一部抜粋)
研修ではファシリテーターとインストラクターの違いを、より明確にしてもらった方がよいと感じました。
ファシリテーターとしてどれだけのことができるか?日々、考えることばかりです。
iPadでの認知症予防講座は全くはじめてなことであり、今後も勉強できる機会がほしいです。
困ったときは、相談できる場があると嬉しいです。
知的活動の習慣化は難しく“旅行プログラム”以外の切り口の検討はできないか?
認知症予防のためのプログラムは、まず多く高齢者が気軽に簡単に参加・実行できるものを活用することで、
広く普及することができると思います。
※アンケート集計にあたり、文意をそこなわない範囲において、表現を一部変更しております
一般向け高齢者認知症予防のためのiPad講座
(1)アンケート集計表
右のアンケート集計表は今回のプ
ロジェクトで提携した、7団体のそれ
ぞれの合計を集計したものです。
スマイルパソコンスクール(豊島区)、
大田「タブレット」来楽部(大田区)、
NPO法人セプロス(西東京市)、
みたか・認知症家族支援の会(三鷹
市)、NPO法人シニアSOHOむさし
の、タブレット教室 ハッピー多摩、
NPO法人シニアSOHO世田谷。
期間は2014年10月31日から20
15年3月29日。講習会参加者数
は210名。利用者数635名ですが、
講習会は4日間ですから159名。
なお30分の短時間の体験会はアン
ケートの採集は割愛(51名)しまし
た。(第15回JAPANドラッグストア
ショーおよび第1回シニアライフEX
PO/セミナー2015)
30
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
(2) 講座に対する満足度調査
講座の満足度調査 回答者数 612 名
《認知症予防に効果がありそうだと考えられる点》 コメントのみ。
①「ダンス(Elfyourself)が楽しかった、久しぶりに声を出して笑いました」
②「友達ができた」「ボランティア活動に役立つと思う」
③「若い人たちと交流できたら楽しいだろうと思いました。(息子や孫たちなど)」
④「いろいろと使えそうで、もし購入すればボケ防止の生活ができそうである」
⑤「これからたくさんの使用方法を覚え世界が広がると思うと楽しみです」
⑥「とても楽しかった。まったく新しい分野で頭の体操にもってこいです」
⑦「毎日の生活に変化が出てくるかもしれません」
⑧「新しいことに興味が持てることが嬉しい」
⑨「新しいことにチャレンジ、楽しいです」
《不満の中で改善できる点》 コメントのみ。
①「スピードについていけませんでした」「説明がよくわからなかった」「iOS、アプリ、クラウドにつ
いても、もう少し説明が欲しかった」(講師のスキル不足)
②「よく聞こえないところがあった」「画面の文字が小さく見にくい」 (気配り・目配り不足)
③「アプリがなかった」(事前の準備・確認不足)
31
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
(3) 講座に対する満足度の内訳調査
講座の満足度の内訳調査 回答者数 612 名
回答数 1100 件(重複回答あり)
《代表的なコメント》コメント総数172件を下記6項目に分類しました。各分野とも1件のみ紹介。
①なにしろ楽しい:「ただただ楽しかったです。知らないことの連続でしたが参考になりました」
②発見と興味:「まったく手にするのがはじめて。この世にこんなものがあったのかと…」
③便利でわかりやすい:「Siriですると楽にできることがわかった」
④感動:「最先端の機器に出会えて感動の連続でした」
⑤認知症予防:「とても楽しかったし、まったく新しい分野で頭の体操にもってこいです」
⑥購入したい:「家内はパソコンが無理になってきた。iPadを購入しようと思い参加しました。iPad
でしたら、できそうです」
《総評》
今回のプロジェクトでは高齢者が高齢者に、iPadをゆっくり、やさしく、繰り返し、楽しく教えてき
ました。高齢者のiPad講座の一番大切なキーワードは「楽しい」です。(コメント総数172件中27
件、16%)。この講習会を通して高齢者はiPadにはじめて出合い感動しました。生活と活動に役
立つことを身近に体験しました。いろいろな発見があり興味を抱きました。今回のプロジェクトの貴
重な経験を通して確信しました。iPadの教え方や講座の内容を工夫すれば、iPadの講座で高齢
者の認知症予防も可能であると確信しました。
32
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
まとめ
2010年以来約5年のiPad有料・無料講座実施の経験および今回の「高齢者認知症予防のためのiPad教
室事業」の貴重な経験から、認知症予防のためのiPad講座には次の要素が重要になることに気づきました。
「パソコンの講師がパソコンを教えるように、iPadを教えても」認知症予防に役立つとは思われません。しかしi
Pad講師が教え方や講座の内容を工夫すれば、iPadで認知症予防になる講座が可能であると考えるに至りま
した。
《講師が講座でこんな体験をさせることができれば、認知症予防に役立つ》
明るい気分でたのしい学習をしてもらう
興味と好奇心を引き出すようにリードする
自分の考えをまとめて表現するゆったりした時間を持ってもらう
休憩時間に軽く適度な運動をしてもらう
《講師がこんな教え方ができれば、認知症予防に役立つ》
語らせる、微笑み、うなずき、なじみ感
できることを見つけて活かす、生きがい作り
自尊心を支える会話でいきいきと
身だしなみ、ほめる気配り、心配り
資料 コメント集計表(コメント合計、172件よりの抜粋)
よかった点(抜粋)
①なにしろ楽しい
ただただ楽しかったです。知らないことの連続でしたが参考になりました。ありがとうございました。
頭の中がハレーションを起こしている。けれど楽しいです。
指一本で色々な情報が得られ、無限の楽しみが増えました。
これが使いこなせるようになりましたら、どんなに楽しいことかと思いました。早くそうなりたいと思います。
②発見と興味
今まで知らなかった世界が見え隠れ‼
一度も持ったことが無かったので、色々な発見がありました。
あんなことができる、こんな事もできる、興味を覚えた。
携帯電話やパソコンだけでなく、挑戦できる分野を発見できた。
iPadに親近感を感じた。
まったく手にするのがはじめてだったので、この世にこんなものがあったのかと…
③便利でわかりやすい
タブレット操作の説明が解り易かった。
33
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
とても便利でやりやすいのでとても楽しかった。
情報内容が豊富ですばらしい。
とても楽しく使い方次第で色々なことができることがわかりました。
PCより便利だと思った。
パソコンが必要なくなりそうです。新しいことを勉強できました。
Siriですると楽にできることがわかった。
メッセージの設定等々、難しいが大変便利。覚えるのが大変ですが。
メールで直ぐに写真が送れるのが便利、忘れないうちにぜひしっかり覚えて利用したい。
④感動
種々のことが瞬時に分かった。
最先端の機器に出会えて感動の連続でした。
初めての体験で驚きの連続でした。スタッフのみなさまありがとうございました。
⑤認知症予防
いろいろと使えそうで、もし購入すればボケ防止の生活ができそうである。
まだ入門ですが、これからたくさんの使用方法を覚え世界が広がると思うと楽しみです。
とても楽しかったし、まったく新しい分野で頭の体操にもってこいです。
毎日の生活に変化が出てくるかもしれません。
若い人たちと交流できたら楽しいだろうと思いました。(息子や孫たちなど)
友だちができた。
新しいことに興味が持てることが嬉しい。
新しいことにチャレンジ、楽しいです。
⑥購入したい
家内はパソコンが無理になってきました。iPadを購入しようと思い参加しました。iPadでしたらできそうです。
大変面白かった。iPadが欲しくなったが、果たして使いこなせるか?
iPad購入の目安が少しできました。
iPad購入のきっかけになった。
※アンケート集計にあたり、文意をそこなわない範囲において、表現を一部変更しております
34
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
5.添付資料
(4)ニーズの把握調査報告書
ニーズの把握調査は次の二つのデータに基づいて分析を行いました。
(1)提携7団体が一般向け講習会終了後に採集したアンケート(回答者数612名)の利用
7団体の内訳:以下の通りです。
スマイルパソコン教室(豊島区)、大田「タブレット」来楽部(くらぶ)(大田区)、NPO法人セプロス(西東京市)、
NPO法人シニアSOHO世田谷(世田谷区)、みたか・認知症家族支援の会(三鷹市)、NPO法人シニアSOH
Oむさしの(東大和市)、タブレット教室ハッピー多摩(日野市、八王子市)。
(2)2010年5月末のiPad発売以来約5年間に行った、高齢者向け無料体験会および有料講座の実績・経験
に照らして
アンケートの「講座に対する満足度の内訳調査」
(1)講座に対する満足度の内訳調査によると、受講者数 612名、回答総数 1100(複数回答)
受講者の満足度内訳とニーズが同じものと考えると、
・第1位は(*役立つ)情報が得られた(351)
・第2位は(*他の参加者との)交流・情報交換が図られた(207)
・第3位は(*日頃の)生活や活動に役立つ(187)
・第4位はスキルアップに(*つながった)
・第5位はその他(96)
・第6位は(*抱えていた)問題・不安の解消(*につながった)(73)
※「*」はグラフ作成の便宜上短縮しました。
(2)考察
受講者の関心は、iPadに関する役立つ情報を一番に
人数
順位
求めています。
情報が得られた
351
①
注目すべきは、「生活や活動に役立つ」や「スキルアップ」
生活や活動に役立つ
187
③
以上に「他の参加者との交流・情報交換」に興味と関心
スキルアップ
186
④
があることです。これは高齢者が地域にコミュニティーを
交流・情報交換
207
②
求め、「居場所と出番づくり」を求めていると理解できない
問題・不安の解消
73
⑥
でしょうか?
その他
96
⑤
計
1100
アンケートのその他よかった点(主なもの)
アンケートに記入された、コメント数は172件あります。
(1)アンケートの172件のコメントのなかからiPad購入に関するニーズがうかがわれます。
・家内はパソコンが無理になって、iPadを購入しようと思い参加しました。iPadでしたらできそうです。
・大変面白かった。iPadが欲しくなったが、果たして使いこなせるか?
・iPad購入の目安が少しできました。
35
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
・iPad購入のきっかけになった。
上記の4点のコメントは、「iPadを購入したい」「iPadを購入の参考にしたい」「iPadを購入の動機になった」
ことを表しています。高齢者向け無料体験会および有料講座の場合も事情は同じです。
(2)アンケートの172件のコメントのなかからiPad購入後に関するニーズがうかがわれます。
・日常使用する(iPadの)項目の説明が良かった
・(iPadの)解らなかったところが理解できました。
・iPadを購入し、少し使い方を教えてもらったが、あまり使う事ができず困っていたのでとても満足です。
2010年Apple社のiPadが発売されて以来、後続のAndroid系のタブレットが次々と発売されました。問題
はAndroid系のタブレットを販売した後、パソコンと違って高齢者にやさしく親切に教えてくれるサービスやシス
テムが皆無に近いことです。量販店は売りっぱなしです。同じタブレットであるiPadは東京、大阪、福岡などの
大都市には教えるサービスをかろうじて持っています。高齢者にとって身近にタブレット(iPadやAndroid系)を
教えてくれる人が必要です。今回のプロジェクトの場合も必ずといってもいいぐらい、「子供からプレゼントでもら
ったのだが…」「購入したのだが…」使えないと、タブレットを持ち込まれていました。
おわりに
今回の高齢者認知症予防のためのiPad教室事業を実施した際に、アンケートにありますようにこの講習会
を通して高齢者はiPadにはじめて出合い感動しました。生活と活動に役立つことを身近に体験しました。いろ
いろな発見があり興味を抱きました。何よりも簡単に短時間で操作できることを体験しました。
今回の世田谷区三軒茶屋のキャロットタワー3階にある生活工房の講習会で、軽度の障害のある方の参加
を二人受け入れました。同様な例も少ないですが経験しました。
パソコンと違って操作の簡単なiPadだからこそ軽度の障害の方やきわめて軽い初期の認知症の方も対象
者として検討する必要があると思われます。その可能性を追求したいものです。
36
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
6.成果物
(1)チラシ、掲載記事
NPO法人セプロス(「広報 西東京 みんなの伝言板」
2014年10月15日号 No.343)
37
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
6.成果物
(2)テキスト(別紙添付)
7.その他参考となる資料
(1)第15回JAPANドラッグストアショーおよびシニアライフ EXPO/セミナー2015(小冊子)(別紙添付)
(2)かいぽけ マガジン 2015年3月号(別紙添付)
38
独立行政法人福祉医療機構
平成 26 年度社会福祉振興助成事業
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