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VIII 章 国を超えた役務提供の為の居住労働許可:Transnacional
VIII 章 国を超えた役務提供の為の居住労働許可:Transnacional あるいは所謂出向者 用居住労働許可 第 110 条 定義 1. EU あるいは EEE 域外の国にある会社と雇用関係があり、スペインの職場に出 向する外国人が下記の要件を満たす場合である a)外国企業がスペイン企業の間で結んだ業務委託契約に基づき出向させる場 合 b)自社のスペイン拠点あるいは同じグループの他の会社に出向させる場合 c)高度の技術を持つ従業員をスペイン企業が国外で行う工事あるいは役務の 監督あるいは顧問として出向させる場合 2. 除外規定 前項 a) と c)に該当するが教育研修を目的とする場合及び海運会社の航海員は 適用外である 3. 特定の作業及び地域のみに限定される事。 許可の期間は出向期間と一致するが最高でも 1 年の限定がある 第 111 条 要件 1. 具体的要件 a)出向者本人に関するもの 1º スペイン内で不正な状態で居ない事 2º スペイン及び外国居住国で過去 5 年間に犯罪を犯していない事 3º スペインが協定を結んで国で入国拒絶者と認定されていない事 4º 出向者が以前に居住国に帰還する事を受け入れてスペインから帰国 している場合でスペインに再入国出来ない期限が過ぎている事 5º 出向元の会社がある国で出向者の居住が安定していて合法的である 事 6º 当該許可の審査料金を支払っている事 b) 出向者がスペインで行う業務について 1º スペイン国内の雇用状況がスペインへの出向を認める状態にある事 2º 出向者の仕事が出向元の国で恒常的なものであり最低 1 年はその仕 事に従事している事及び出向元で最低 9 ヶ月は勤務した事、 3º 出向先が税務及び社会保険上の支払い義務を全うしている事 4º 出向元が出向者を 1999 年の法律 45 条に基づき保証すること 5º 当該許可の審査料金を支払っている事 第 112 条 手続き 原則的には本法律 第 III 章の手続きに従うが、下記の点が異なる: 1.出向元が下記の機関で直接あるいは委任状を第三者に与えて申請を行う事: a) 出向地の外国人事務所 b)居住国のスペイン在外公館 行われる場合 但し、通常の労働許可申請手続きが 2.必要書類 a)パスポート全頁の写し b)第 110 条要件に当てはまる事を証明する書類 第 110 条 a)の場合は契約書の写し 第 110 条 b)の場合は同じグループに属する事を明記した文書 c)出向元と出向者の関係が安定していて法的に問題無い事を明記し た文書 d)出向者が占めるポストが不足している旨のスペイン労働当局の書 類 e)2000 年機関法 4 号第 40 条により前項の書類が必要で無い事を証 明する書類 f)出向元に関する書類と税務番号 g)出向者の能力証明書あるいは資格証明書 h)出向先と出向者の雇用契約書及び出向先での任務説明書 i)出向者が出向元の所在する国で引続き社会保険支払いをしている 旨の当局の証明書 第 113 条 申請案件の却下 当法第 69 条 1 項に該当する場合は却下となりうる 第 114 条 ビザとスペイン入国 1.ビザは3ヶ月間有効であり、スペイン入国後 3 ヶ月間仕事をする事が可能と なる。入国後 3 ヶ月以内に社会保険加入手続きを行う必要がある。 2. 社会保険に関する二国間協定が有る場合には出向者が入国するだけでビザは 有効となる 3. 労働許可の有効期間が 6 ヶ月以上の場合は、入国してから 1 ヶ月以内に本人 が居住許可証を申請する必要がある事 第 115 条 更新 第 115 条 第 115 条 更新 1.仕事が継続する場合には更新可能であるが最高 1 年である又はスペインとの 国際協定がある場合には労働許可が出た状態が継続する事を証明できれば更新可能で ある 2.更新申請は有効期限の 60 日前から可能であり、更新申請により更新申請の処 理結果が出るまで許可は自動的に延長される。 第 116 条 季節労働の場合 VII 章に従い EU 又は EEE に属しない出向元が出向者を同じ会社か同じグループに出向 させる場合は下記の条件を満たす必要がある: a)出向者が出向元の国で安定的且つ合法的に居住している事 b)出向者と出向元の雇用関係が安定している事、具体的には出向者 は最低 1 年はその職務を行っていること及び出向元に最低 9 ヶ月は 勤務している事 c)出向元は 1999 年 11 月 29 日付け法律 45 号の要件を保証する事 d)スペインの雇用状態が契約を認める状態にある事あるいは出向先 の仕事を直接行う事を公正証書で証明する事 日本語訳の責任:ニイムラ経営研究所アライアンス