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50 表紙をつくる(Illustrator の基礎的使い方) <表紙のサイズ>

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50 表紙をつくる(Illustrator の基礎的使い方) <表紙のサイズ>
■表紙をつくる(Illustrator の基礎的使い方)
Illustrator は、ドローソフト系ソフトと言われるもので、ベクトルデータで図形を描画する。
長さと方向と座標に、太さ、色などの属性情報を加えたデータで描画する。
これに対して、Photoshop はペイントソフト系ソフトと言う。
ペイントソフト系ソフトは、描画するデータが色情報を持ったドットの集まりで、画像を拡大縮小すると画質が変化してしまう。
ドローソフト系ソフトのベクトルデータは、数値情報なため正確な図形が描ける、
図形を拡大縮小しても画質は変化しないという特徴を持つ。ファイルサイズもペイント系ソフトのデータに比べてに小さい。
InDesign の様に複数のページ構造を持たないため、1 枚もののデザインに使用される。
ここでは、私がサンプル写真集の表紙を作った時の手順で、表紙の作り方を解説します。
<表紙のサイズ>
5.5mm
298mm
212mm
298mm
(表 4)
(背)
(表 1)
●表紙の表側になる部分を「表 1」と言います。この幅を A4 サイズより 1 mm 多くとって、298mm にします。
●表紙の裏側になる部分を「表 4」と言います。この幅を A4 サイズより 1 mm 多くとって、298mm にします。
●冊子の厚さ部分を、「背」と言います。
この幅は、指定の用紙を使って中身のページを作った場合 4 人分のページ量で、5.5mm になります。
●表紙の高さを、A4 サイズより 2 mm 多くとって、212mm にします。
なぜ、「表 1」「表 4」の幅を A4 サイズよりも 1mm 多く、高さを A4 サイズよりも 2mm 多くとったかと言うと、
手作りなので、どうしても誤差が生じます。
A4 サイズピッタリにすると、製本した時に中身のページがはみ出して見えてしまうことがあります。
それを回避するためです。
50
< Illustrator を使っての作り込み>
● Illustrator を起動させます。
●「メニューバー」---「ファイル」---「新規」
●ドキュメント設定ウインドウが出ますので、
表紙のサイズ
幅 298+5.5+298=601.5mm
高さ 212mm
このサイズに、上下左右とも
約 25 〜 30mm 程度のマージンがとれる様
サイズ:カスタムを選択して
幅 660mm 高さ 260mm と入力。 用紙の方向を指定
この授業ではインクジェットプリントのため RGB を指定
●ドキュメントが開きます。 最初に「表 4」部分を作ります
●長方形設定ウインドウが開きます。
幅 298mm
高さ 212mm と入力して
「OK ボタン」をクリック。
・長方形ツールを選択して、ドキュメント内の任意の場所をクリック。
51
●設定した大きさの長方形が描かれます。
●長方形ツールを選択して、ドキュメント内の任意の場所をクリック。(「背」の部分を作ります)
●長方形設定ウインドウが開きます。
幅 5.5mm
高さ 212mm と入力して
「OK ボタン」をクリック。
・「選択ツール」を選択して、だいたい下図の様な位置に移動させます。
5.5
52
●設定した大きさの長方形が描かれます。
・「ダイレクト選択ツール」を選択して、
今描いた長方形の左上にあるポイントを持って、先に描いた長方形の右上にあるポイントに持って行きます。
ポイントとポイントピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
●一番最初に描いた長方形を複製して、「表 1」部分を作ります。
・「ダイレクト選択ツール」を選択して、
「option」キーを押しながら、一番最初に描いた長方形を選択します
一番最初に描いた長方形の四隅のポイントが選択されます。四隅のポイントが選択されたら「option」キーを一度
放します。
・今選択している長方形をコピー & ペーストします。
(
「コマンドキー」+「C」してから「コマンドキー」+「V」)
・「ダイレクト選択ツール」を選択して、
「option」キーを押しながら、いまペーストされた長方形を選択します。
四隅のポイントが選択されたら「option」キーを一度放します。
いま選択した長方形の左上のポイントを持って、
「背」の長方形の右上にあるポイントまで、ドラックします。
( 表示」---「ポイントにスナップ」適用時 )
ポイントとポイントがピッタリ同じ位置に来ると、
カーソルの矢印が白に変わります。「
53
●裁断の目安にする「トンボ」部分を作ります。
・「選択ツール」を選択して、以下の様にドラッグします。
・以下の様に 3 つの長方形が選択されます。
・3 つの長方形が選択されたら、
●「メニューバー」
---「オブジェクト」---「グループ」を選択。
・「表 1」「背」「表 4」部分の長方形は、グループ化されます。
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●グループ化された「表 1」「背」「表 4」部分の長方形を「コピー」アンド「ペースト」します。
●「コピー」アンド「ペースト」で出来たもう一つの「表 1」
「背」
「表 4」部分の長方形は、紙面の外側に
移動させてとって置きます。
紙面の外側にとっておく。
●紙面の内側の「表 1」「背」「表 4」部分の長方形を黒矢印(選択ツール)で選択し、
●「メニューバー」---「表示」---「ガイド」---「ガイドを作成」を選択。
・「表 1」「背」「表 4」部分の長方形は、
線で描いた長方形ではなく、ガイドラインに
変わってしまいます。
55
●白矢印(ダイレクト選択ツール)で、紙面の外に置いてある「表 1」
「背」
「表 4」部分の長方形を以下の様にドラッグし、
選択し、左上角のポイントを掴んでガイド上にぴったりと重ねます。
①ドラッグして選択
②左上角のポイントを掴んでガイド上にぴったりと重ねる
●ピッタリガイドと同じ位置に、重なったら、「表 1」
「背」
「表 4」部分の長方形が選択されている状態のまま、
コントロールパレット上で、線の太さをゼロにする。
●線の太さをゼロにしたら、
「メニューバー」---「効果」---「トリムマーク」
56
・以下の様にトンボが作成されます。(トンボは裁断するための印です。何処を裁断すれば良いかは、最後に説明します)
・このままでは、トンボは編集できませんので、
をかけます。
そうすることで、トンボの編集が可能になります。
・「背」の部分は、折って作る事になりますが、そのための目印(折りトンボ)を付けます。
・以下の部分を「ズームツール」でドラッグします。
「メニューバー」---「オブジェクト」---「アピアランスを分割」
拡大表示されます
57
・ルーラー部分から、ガイドを引き出し、
「背」の左上隅に合わせます。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
・同様に、ルーラー部分から、ガイドを引き出し、
「背」の右上隅に合わせます。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
・「ダイレクト選択ツール」を選択して、
「センタートンボ」の垂直線を選択します。
58
・「option キー」と「shift キー」を押しながら、ガイド上までドラッグします。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
・同様に、「ダイレクト選択ツール」を選択して、
「センタートンボ」の垂直線を選択し、
「option キー」と「shift キー」を押しながら、右側のガイド上までドラッグします。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
・同様にして、「背」の下方にあるセンタートンボの所にも、
「折りトンボ」を作ります。
・拡大表示は、
「コマンドキー」+「0」をクリック
すると、今開いてるウインドウの
大きさに収まるサイズに戻ります。
59
これで、表紙全体の形が出来て、裁断と折の為のトンボが出来ましたので。
ここに、文字や画像を入れて行くのですが、
一つの画面上にオブジェクトの重なり関係を指定したりしなければなりません。
この重なり関係を、整理した形で作って行く為には、レイヤーを用います。
レイヤーとは、階層の事です。
●ガイドやトンボの入るレイヤー
●画像だけを入れるレイヤー
●文字だけを入れるレイヤー
それぞれのレイヤーを作って行きます。
階層を作る事で、一つの平面上に「トンボ等の図形」
「文字」
「写真等のイメージ」が混在する煩雑さが防げます。
「ガイドやトンボ」「文字」「画像」等を一つの画面上に入れ込むと、どうしても煩雑になってきます。
文字だけを入れるレイヤー
画像だけを入れるレイヤー
ガイドやトンボの入るレイヤー
60
●レイヤー名を付ける。
されています。
これは、今階層が 1 つしかないと言う事です。
「レイヤー 1」の上に、これから「写真を入れるレイヤー」
「文字を入れるレイヤー」を作って行きます。
「レイヤー 1」に「トリムマーク / ガイド」という名前を付けます。
・「レイヤー 1」と書いてある部分を、ダブルクリックします。
・「レイヤーオプションウインドウ」が表示されます。
名前:「トリムマーク / ガイド」と入れて、
「 OK ボタン」をクリック。
・
「レイヤーウインドウ」の名前が書き換えられる。
●写真を入れるレイヤーを増やす。
・「レイヤーウインドウ」の右上
---
メニューが出て来ます。
・その中の「新規レイヤー」を選択。
レイヤーとは、階層の事です。
「レイヤーウインドウ」を見てみると、「レイヤー 1」が表示
階層を作る事で、一つの平面上に「トンボ等の図形」
「文字」
「写真等のイメージ」が混在する煩雑さが防げます。
この様なアイコンをクリックすると、
61
・「レイヤーオプションウインドウ」が表示されます。
名前:「photo」と入れて、「 OK ボタン」をクリック。
・各レイヤーには、カラーを割当ることが出来、
オブジェクトのポインタ等がその色で表示され
どのレイヤーにあるものかかが分る。
・
「レイヤーウインドウ」の「トリムマーク / ガイド」レイヤーの上に
「photo」レイヤーが現れる。
・同様にして、文字を入れる「text」レイヤーもつくります。
各レイヤー上で作業するときは、「レイヤーウインドウ」で、
作業したいレイヤーをクリックして選択します。
●文字レイヤーで、タイトル等を作成する。
( 今、text レイヤーが強調色になっていて、作業するレイヤーだと
いうことが分ります )
・他のレイヤーを、ロックしておくとそのレイヤーには何も描き込めなくなり、
作業がしやすいでしょう。ロックするためには、
「目玉マーク」右横のボックスをクリックします。
・「鍵マーク」がボックスの中に入り、ロックされたことが分る。
「text レイヤー」が強調色になっていることを確認して、
・「文字ツール」を選択して、ドキュメント内の任意の場所をクリック。
・強調色になっているところが、自分が現在いるレイヤーです。
][
62
・写真集のタイトル文字を入れますが、今現在はタイトルは決まっていないと思います。
仮に「写真集タイトル」と入れることにします。
・「文字ウインドウ」の文字の大きさを選択して、
「100pt」と入力して「return キー」を押します。
・カーソルが大きくなるので、「写真集タイトル」と入力。
・次に、グループ内、全員の名前をいれます。
(ローマ字で入れることにします)
グループ内で名前を聞き合って、メモするなりしてください。
・「文字ツール」を選択して、ドキュメント内のこの辺の場所をクリック。
][
・「文字ウインドウ」の文字の大きさを選択して、
「20pt」と入力して「return キー」を押します。
・カーソルが小さくなるので、「グループ内 4 人の名前」を入力。
・下図の様にそれぞれ改行して入れてください。
・後で、書体 / 行間等調整しますので、あまり気にせずアバウトに入れてかまいません。
63
・同様にして、「PHOTP WORKS 2008」と入力します。
次に、「背」の部分に入れる文字をつくります。
・「選択ツール」を選択して、「shift キー」を押しながら、今まで作った文字のブロックを全部選択します。
・選択したら、そのまま「選択ツール」で「option キー」を押しながら、移動させます。
そうすると複製が出来ます。
・この状態での「文字ウインドウ」を見てみます。
2 種類の文字の大きさを選択しているため、文字の大きさはブランクになっています。
そこに「20」と入力し、「return キー」を押します。
64
・文字の大きさが揃います。
・名前部分の改行を外し、名前を「/」で区切ります。
「/」の前後には「英数スペース」を入れてな名前と名前との間を整えます。
・一行にした名前部分を「テキストツール」で選択し、
「コピー」&「ペースト」で小さい方の「写真集タイトル」の後ろへ繋げます。
②ここにカーソルを持って行って、
「コマンドキー」+「V」
①この様に選択したら、
「コマンドキー」+「C」
・同様にして、PHOTO WORKS 2008 部分を「テキストツール」で選択し、一行にした名前部分の後ろに繋げます。
65
・全部一行になったら、下図の様に「全角スペース」を入れて文字のアキを整えます。
ここに全角スペースを入れる
・残っている「一行にした名前部分」と「PHOTO WORKS 2008 部分」は、
「選択ツール」で選択し、
「delete キー」を押して、削除します。
・「一行にした部分」を「選択ツール」で選択してから、
・「回転ツール」をダブルクリックします。
回転の設定ウインドウが開きます。
「-90」と入力して「OK ボタン」をクリック。
・回転して、縦になります。
66
・「選択ツール」で選択して、アバウトで良いので、
「背」の位置に移動させます。
移 動
次に、表紙の裏側(表 4)に入る文字部分をつくります。
・「背」に入れた文字部分を「選択ツール」で選択してから、
・「回転ツール」をダブルクリックします。
回転の設定ウインドウが開きます。
「90」と入力して「コピーボタン」をクリック。
67
・回転して、横になったものが複製されます。
・「選択ツール」で選択して、アバウトで良いので、表 4 の中央の位置に移動させます。
移 動
・下図の様に改行し、「選択ツール」で選択しておいて、コントロールパレットの「中央揃えアイコン」クリック
アバウトで良いので、表 4 の中央の位置に移動させます。
68
これで、入れるべき文字部分は、入りました。
まだ、アバウトな感じで文字が入ってますが、これは、写真を入れてから調整して行きます。
●ここで保存します。
○○○○○○ zoso フォルダを選択して、
「hyoshi.ai 」というファイルネームで保存してください。
学籍番号
保存し終えたら、Illustrator のファイルは、閉じてもかまいません。
●表紙に入れる写真を処理し、準備する
写真は、自分が表紙にしたいと思える様な、
「これこそが!」というものを選んで下さい。
サンプルの様に、表 1 全面に写真を入れる場合の作り方を説明します。
この様な場合、普通印刷に出す時には裁断することを考えて、上下と右側に 3mm づつはみ出させて写真を貼付けます。
そのやりかたに沿って、つくってみます。
手作りの誤差を考慮に入れて、表 1 のサイズは、幅 298mm、高さ 212mm にしてありますので、
上下」と右側に 3mm 加算すると、幅 301mm、高さ 218mm の画像が必要になります。
・表紙にしたい写真を Photoshop で開いてください。
・レタッチをして、画像のレベル / 色調 / コントラスト等を調整して、画像を整えてください。
表 1 に必要なサイズの比率にトリミングします。
・「トリミングツール」を選択し、コントロールパレット上に、幅 301mm、高さ 218mm と入力します。
69
・「トリミングツール」でトリミングしたい部分をドラックします。
ドラック
・位置の微調整はキーボードの「矢印キー」を叩いて行います。
・確実な位置が決まったら「return キー」を押します。
・トリミングされます。
ことき解像度を見てみます。
「メニューバー」---「イメージ」---「画像解像度」
70
この例では、301mm × 218mm にしたとき、
解像度が、441.673pixl/inch となっています。
240pixl/inch 以上あるので、
十分インクジェットプリントに使えることが分ります。
・データを間引きます。
・適切な値で、アンシャープマスクをかけ、保存します。
※通常、雑誌などの印刷物では、画像は CMYK(4 色の印刷インク - シアン / マゼンタ / イェロー / ブラック ) モードにします。
インクジェットプリンタの場合は、CMYK モードにすると彩度が落ちたプリントになってしまいますので、
RGB モードを使用します。
この授業ではインクジェットプリンタを使用しますので、RGB モードのまま Illustrator のファイルに貼り込みます。
これで、表 1 に貼付ける画像の準備ができました。
「画像の再サンプル」にチェックを入れて
解像度:240 と入力
「OK ボタン」をクリック。
「メニューバー」---「ファイル」---「別名で保存」
○○○○○○ zoso フォルダを選択して、その中の「img フォルダ」の中に、TIFF フォーマットで、
「hyosi01.tif 」というファイルネームで保存してください。
71
●表紙に写真を貼付ける
表 1 に画像を配置します。
・レイヤーウインドウで
-「photo レイヤー」を選択。
-「photo レイヤー」のロックを外します。
・「メニューバー」---「ファイル」---「配置」
○○○○○○ zoso フォルダの中の「img フォルダ」の中の「hyosi01.tif 」ファイルを選択して、
・画像が配置されます。
「hyoshi.ai 」ファイルを開いてください。現在この様なかたちに出来ています。
学籍番号
72
「配置ボタン」をクリックします。
任意の位置に配置された画像を、正しい位置に移動しますが、そのためのガイドを追加します。
・レイヤーウインドウで
-「トリムマーク / ガイドレイヤー」を選択。
-「トリムマーク / ガイドレイヤー」のロックを外して、
・以下の部分を「ズームツール」でドラッグします。
拡大表示されます
・横軸のルーラーからガイドを引き出して、上図の位置に持って行きます。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わります。
73
・「ダイレクト選択ツール」を選択して、
「任意の位置に配置された画像」の左上のポイントを持って、
下図の位置(「今作ったガイド」と「折りトンボを作った時の右側のガイド」との交点)にドラッグ移動します。
ピッタリ同じ位置に来ると、カーソルの矢印が白に変わりますが、
「ズームツール」もっと拡大して
確かめて、ピッタリの位置にあるまで調整してください。
ドラッグ移動
これで、表紙の写真が入りましたので、後は文字の大きさ / 色 / レイアウト等を整えて行きます。
●表 1・表 4・背 の文字を整える
・レイヤーウインドウで
-「text レイヤー」を選択します。
-「text レイヤー」のロックを外します。
-「photo レイヤー」をロックします。
74
まず、表 1 の「写真集タイトル」部分と、
「名前」部分、
「PHOTOWORKS2008」部分が見え難いので白ヌキ文字にします。
・「選択ツール」でその 3 つの部分を「shift キー」を押しながら選択します。
・「カラーウィンドウ」で、
-「塗り」を選択して、
-「白」を選択。
下図の様になります。
・各パーツの「フォントの種類」「文字のアキ」
「行間」等を「文字ウインドウ」を使って整えて行きます。
「文字ウインドウ」には以下の様な機能があります。一度数値を入力してみて、
どんな機能か自分で確かめてみてください。
(「選択ツール」か「文字ツール」で選択しておいて指定する)
●現在使用しているフォント
●フォントサイズ設定
文字の大きさを変える
●水平比率
文字を平たくする
●現在使用しているフォントのファミリー
EL / L / R / M / B / H 等があり、
●クリックすると現れる
太さを表している
使用するフォントの選択
ウインドウ
●カーニング設定
一文字、一文字の
文字間を設定
●行送り設定
文字と文字との間に
行間を広げたり狭めたり
カーソルを置き、設定する
●垂直比率
●文字ヅメ
文字を縦長にする
文字間を詰める
●トラッキング設定
●アキを挿入右 / 上
複数文字を選択しその文字間を
横組の場合文字の右側に、
設定する
縦組の場合文字の上側に、
アキを挿入する
●アキを挿入左 / 下
横組の場合文字の左側に、
縦組の場合文字の下側に、
アキを挿入する
●文字の回転
●ベースラインシフトを設定
文字の高さを変える
2 この様に使う
m
75
一文字、一文字、違う角度に
出来る
前のページに記した「文字ウインドウ」の機能を使って「表 1」
「表 4」
「背」レイアウトを整えて行ってください。
レイアウトの基本は、何か基準になるものを見つけて、あるいは作って、それに揃えて行くことです。
例えば、 私はフォントのファミリーを揃えてます。
「表 1」では文字を左揃えにしてます。
「表 4」では文字をセンター揃えにしてます。
「表 1」の「PHOTO WORKS 2008」の部分は、
「写真集タイトル」部分の長さに合わせて、文字間を調節しました。
「表 4」では文字を中央に揃えるためガイドを追加しました。
●完成したら、保存してください。
●デザインについて
今回は、Illsutrator の練習ということで、直接 Illsutrator 上に作って行きましたが、
作り込みに入る前に、サムネイルと言われるラフスケッチを行うのが普通です。
選択した表紙用写真に合わせて、文字の種類 / 大きさ / レイアウト等をスケッチして、全体的な印象や構造をあらかじめ、
予想、把握してから、Illsutrator 上での作業に入ります。
76
< Illustrator からのプリント>(PM-4000PX を使用した場合を例に説明します /PX-5600 の設定は、p84 〜 p90 参照)
<表紙用の用紙 - 画用紙と発色について>
この授業では、表紙の用紙に画用紙を使います。
PM-4000PX の顔料系インクは用紙表面に色の粒子を積み重ねて色を定着させるため、
画用紙ではインクが染み込んでしまうので、純正用紙と違ってうまく発色してくれません。
ちょっと眠たい感じに発色になりますが、
顔料系インクに対して、染料系のインクというものがあります。染料系インクは紙に染み込み色を定着させます。
画用紙等のインクが染み込むタイプの紙は、染料系インクの方が発色が良い。
プリントに入る前に、少し厚手の画用紙を、幅 660mm 高さ 260mm に切って用意しておきます。
・完成した表紙のファイルを開きます。
・手差しトレイに表紙用用紙をセットします。
●「メニューバー」---「ファイル」---「プリント」
それがちょっと不思議な感じの味になるので、今回表紙の用紙として採用しました。
(コントラストを少し上げると、多少はく黒が引き締まる様です)
・プリント設定ウインドウが開きます。
PM-4000PX
・プリンタを選択。
・「カラーマネジメント」を選択。
・プリント方法は右図と同様にする。
(画用紙のプロファイルは無いので、
epson の純正コットン紙フォトインク用
で代用する)
●上記の設定が終わったら、
「用紙設定ボタン」をクリック。
・「警告ウインドウ」が出ますが、
「続行ボタン」をクリック。
PM4000PX Super Fine2(PK)
(※ プロファイルは、使用するプリンタと用紙に合わせて
選択します。純正用紙の場合は、メーカーが用意している中か
ら選択しますが、純正用紙以外の場合は、
用紙に適合するプロファイルを試行錯誤して見つける)
77
・ページ設定ウインドウが開く。
・ここをクリックしてメニューを出し、
「カスタム用紙サイズ」を選択。
(ここで、規格サイズ以外の用紙の設定をする。
表紙のドキュメントサイズが
660mm × 260mm なので、その大きさの
カスタム用紙を設定する)
※ドライバのバージョンが最新の場合は、
・対象プリンタ:PM-4000PX を選択
・用紙サイズ:メニューのずっと下部から
・用紙方向アイコン:横位置を選択
・カスタム用紙の設定ウインドウが開く。
・「新規ボタン」をクリックし、
- 名前を付ける「660 × 260」と」入力。
- サイズを入力。
- 余白は全部「0」と入力。
・設定を終えたら、「保存ボタン」をクリック。
・保存ボタンしたら「OK ボタンを」をクリック。
・プリント設定ウインドウにもどります。
「カスタム用紙管理」を選択
PM-4000PX
PM4000PX Super Fine2(PK)
●次に、「プリンタ」ボタンをクリック。
78
・プリンタ設定ウインドウが開きます。
PM-4000PX
●ここをクリックしてメニューを出し、「印刷設定」を選択
・ページ設定:「単票紙」を選択。
・用紙種類:「EPSON 画材用紙 / 顔料」を選択。
(画用紙に一番近いと思われる純正用紙)
・カラー:「カラー」を選択。
・詳細設定にチェックを入れて、
・双方向印刷にチェックを入れる。
・「スーパー」にチェック入れる。
●ここをクリックしてメニューを出し、
・「オフ(色補正無し)」にチェックを入れる。
PM-4000PX
EPSON 画材用紙 / 顔料
「フォト -1440dpi」を選択。
「プリンタのカラー調整」を選択
PM-4000PX
●ここまで、プリンタの設定をしたら、設定を登録します。
ここをクリックして、
PM-4000PX
メニューを出し、「別名で保存」を選択
79
(次ページへ続く)
・「表紙」と名前を付けて、「OK ボタン」をクリック。
・「表紙」のプリンタ設定が登録される。
PM-4000PX
●「プリントボタン」をクリックすると、プリンタ設定ウインドウが消え、背後になっていた
プリント設定ウインドウがアクティブになり、また入力出来る様になります。
●「用紙設定ボタン」をクリック。
80
(次ページへ続く)
・「警告ウインドウ」が出ますが、
「続行ボタン」をクリック。
・ページ設定ウインドウが開く。
・ここをクリックしてメニューを出し、
登録しておいたカスタム用紙サイズの
「660 × 260」を探し出して選択。
PM-4000PX
授業では PX6500
・プリンタを選択。
・用紙の方向を設定。
PM-4000PX
・「OK ボタン」をクリック。
(次ページへ続く)
81
・指定した用紙サイズにおさまった
表紙のサムネイルが表示される。
PM-4000PX
PM4000PX Super Fine2(PK)
●ここまでプリント設定をしたら、
設定を登録します。
「プリセットを保存」ボタンをクリック。
・「表紙」と名前を付けて
・「表紙」というプリント設定が
登録されました。
やり直しからプリントしてください。
「OK ボタン」をクリック
PM-4000PX
●ここで「プリントボタン」をクリックすると、プリントが開始されます。
82
●次回からまた、同じ設定でプリントしたい時には、
今回登録した、2 つの設定を「プリントプリセット」から
選んでやれば、面倒な設定を最初から
し直さなくて済みます。
(「■プリントする」の 47p 参照)
※IllustratorCS3 と PM-4000PX の組み合わせでは、
始めに表示されるプリント設定ウインドウで
「表紙」
プリントプリセットを
選択した後、
「プリンタ」ボタンをクリックすると現れる「プリンタ設定ウインドウ」から
「表紙」プリントプリセットを選択すると
サムネイル表示がデフォルトに戻ってしまうという現象がありました。
もう一度、用紙設定をし直せば指定したサイズに印刷されました。
(これは、カスタムサイズの場合、
用紙設定をプリンタドライバ側で設定しなければ
ならない事に起因している様です)
■実際のプリント時のプリントの仕方
①フラッシュメモリーにプリントデータを入れて、
プリンタの繋いであるマシンで開きます。
②「メニューバー」-----「プリント」
③すでに登録してある
2 つの「プリセット」を選択して、プリントします。
(※実際のプリントの行程に入ったら、
効率的にプリントできる様指導します。
)
<裁断について>
裁断は、右図の実線のところで切ります。
トンボが二重になっていますが、内側のトンボで
裁断するということです。
「折りトンボ」の部分(点線部分)は、
カッターの刃の背などで、
軽く筋を引く(軽くキズをつける)と折りが綺麗に
いきます。
(あまり強くキズつけると、弱くなり破れる恐れがあります)
83
< Illustrator の本来の機能>
今回は Illsutrator を、一枚もののレイアウトソフトとして、使用しましたが、本来は絵を描くソフトウエアです。
絵が描けて文字レイアウトが出来るグラフィックソフトと言う事です。
●パスとオブジェクト
Illustrator で描画するときはパスを使って描いて行く、パスとは「線とそれに囲まれる領域」の事を指す。
その線と「線とそれに囲まれる領域」により出来ている図形、不定形等をオブジェクトと言う。
パスは、「ペンツール」を使って描く。パスによって描かれる線をペジェ曲線と言う。このペジェ曲線こそが、
Illustrator の最大の特徴なのだが、この授業では、実際パスを描いて行く事はしない、以下にパスを使った一例をあげる。
<文字の形を変えてみる>
文字を図形に変換しパスを変形する例、これから下図の様なものをつくる。
・「メニューバー」---「ファイル」---「新規」で新規にファイルを開く ----A4 縦の設定で開く。
・「文字ウインドウ」で
-「太い書体」を選択し
- 大きさを 200pt と設定
・「写真集」と書く。
84
・「メニューバー」---「書式」---「アウトラインを作成」
今までフォントだったものが図形に変換され、パスが表示される。
パスを編集するときは、「ダイレクト選択ツール」を使う。
・「ダイレクト選択ツール」を選択して下図の様にドラッグ。
・すると、ドラックしたところ以外のパスが、白ヌキの点で
表示される。これはパス選択されていない状態を指す。
逆に、選択されている状態のパスは塗りつぶされた点になる。
・「ダイレクト選択ツール」で、選択されているパスの線上の
任意の位置を持って、ドラックする。
・下図の様な変形文字が出来上がる。
ドラック
・「真」の文字については、文字上部の十字形の部分を
選択して、
・
「集」の文字については、文字下部を選択して、
同様にして変形させる。
Illustrator での描画や、今回の授業で使わなかった機能等や、ペジェ曲線等もっと突っ込んで知りたい人は、
インターネット上に、様々な Illustrator 関連のサイトが存在するので、検索してみてください。
初心者にもかなり解りやすく、非常に参考になるサイトを一つ紹介しておきます。
● Adobe Illustratoe イライラ・ストレス解消委員会(Win 版についてのサイトですが、Mac でも参考になる)
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< Illustrator からのプリント - ● PX-5600 使用時>
<表紙用の用紙 - 画用紙と発色について>
この授業では、表紙の用紙に画用紙を使います。
PX-5600 の顔料系インクは用紙表面に色の粒子を積み重ねて色を定着させるため、
画用紙ではインクが染み込んでしまうので、純正用紙と違ってうまく発色してくれません。
ちょっと眠たい感じに発色になりますが、
それがちょっと不思議な感じの味になるので、今回表紙の用紙として採用しました。
顔料系インクに対して、染料系のインクというものがあります。染料系インクは紙に染み込み色を定着させます。
画用紙等のインクが染み込むタイプの紙は、染料系インクの方が発色が良い。
プリントに入る前に、少し厚手の画用紙を、幅 660mm 高さ 260mm に切って用意しておきます。
・完成した表紙のファイルを開きます。
・「リア手差しトレイ」に表紙用用紙をセットします。
●「メニューバー」---「ファイル」---「プリント」
・プリント設定ウインドウが開きます。
・プリンタを選択。
・「カラーマネジメント」を選択。
・プリント方法は右図と同様にする。
(画用紙のプロファイルは無いので、
epson の純正コットン紙フォトインク用
で代用する)
※ PX-5600 Watercolor Paper-Radiant White-PK
●上記の設定が終わったら、
「用紙設定ボタン」をクリック。
・「警告ウインドウ」が出ますが、
「続行ボタン」をクリック。
(コントラストを少し上げると、多少はく黒が引き締まる様です)
(※ プロファイルは、使用するプリンタと用紙に合わせて
選択します。純正用紙の場合は、メーカーが用意している中か
ら選択しますが、純正用紙以外の場合は、
用紙に適合するプロファイルを試行錯誤して見つける)
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・ページ設定ウインドウが開く。
・ここをクリックしてメニューを出し、
「カスタム用紙サイズ」を選択。
(ここで、規格サイズ以外の用紙の設定をする。
表紙のドキュメントサイズが
660mm × 260mm なので、その大きさの
カスタム用紙を設定する)
・カスタム用紙の設定ウインドウが開く。
・「+ ボタン」をクリックし、
- 名前を付ける「660 × 260」と」入力。
- サイズを入力。
- 余白は全部「0」と入力。
・「OK ボタンを」をクリック。
・用紙方向を設定します。
・「OK ボタンを」をクリック。
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・プリント設定ウインドウにもどります。
●次に、「プリンタ」ボタンをクリック。
●ここをクリックしてメニューを出し、「印刷設定」を選択
・用紙種類:「EPSON 画材用紙 / 顔料」を選択。
(画用紙に一番近いと思われる純正用紙)
・プリンタ設定ウインドウが開きます。
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・カラー:「カラー」を選択。
・カラー調整:「オフ(色補正なし)」を選択。
・印刷品質:「高精細」を選択。
●ここまで、プリンタの設定をしたら、設定を登録します。
ここをクリックして、
・「表紙」と名前を付けて、「OK ボタン」をクリック。
・「表紙」のプリンタ設定が登録される。
メニューを出し、「別名で保存」を選択
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●「プリントボタン」をクリックすると、プリンタ設定ウインドウが消え、背後になっていた
プリント設定ウインドウがアクティブになり、また入力出来る様になります。
●ここで「プリントボタン」をクリックすると、プリントが開始されます
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●次回からまた、同じ設定でプリントしたい時には、今回登録した、2 つの設定を「プリントプリセット」から
選んでやれば、面倒な設定を最初からし直さなくて済みます。
(「■プリントする」の 47p 参照)
■実際のプリント時のプリントの仕方
①フラッシュメモリーにプリントデータを入れて、プリンタの繋いであるマシンで開きます。
②「メニューバー」-----「プリント」
③すでに登録してある 2 つの「プリセット」を選択して、プリントします。
(※実際のプリントの行程に入ったら、効率的にプリントできる様指導します。
)
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