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5年部 “What do you like?” 友達にインタビューしよう

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5年部 “What do you like?” 友達にインタビューしよう
5年部
“What do you like?”
友達にインタビューしよう
5-1
指導案
1.単元名
“Hi, friends! 1” Lesson5 「What do you like?」 友だちにインタビューしよう
2.単元設定の理由
○ 本学級の児童は,1 年生の時から,月 1~2 時間,歌やゲーム等を中心とした外国語活動を経験しており,
5年生になってからは“Hi, friends!”
1”を主体として,毎週 GT と共に活動している。
1 学期の活動では,あいさつや自己紹介の仕方,数の言い方を知り,ゲームを通して GT や友達とのやり
とりを楽しむ姿が見られるようになった。また,GT の母国であるアメリカの食事や行事などの話を聞いて
日本と外国の違いに関心を示したり,社会科の学習でも意欲的に国の名前と場所を覚えようとしたりする姿
も見られた。2 学期は,Lesson4 の学習で,好きなものや嫌いなものを表したり尋ねたりする表現に慣れ,
お互いに伝え合う活動を経験している。
しかし,児童に外国語活動についてのアンケートをとったところ,外国語活動において,
「友達と英語で
ゲームをすることは楽しい。
」と感じている児童がいる一方で,
「外国語で話すのは不安。
」
「みんなの前で英
語を話すのは恥ずかしい。
」と答える児童もいる。
○ 本単元は,
「好きなものについて,積極的に尋ねたり答えたりしようとする。
」
「色や形,好きなものを尋ね
る表現に慣れ親しむ。
」
「色や形など,日本語と英語では音の違いがあることに気付く。
」ことを目標として
いる。
そこで,家庭科のランチョンマット作りの学習と関連させ,色や形を組み合わせて自分のランチョンマッ
トをデザインするという目的をもたせて活動を組み立てることにした。自分のものを作るためには,自分が
好きな色や形について話す必然性が生じ,Lesson4 で習得した「I like ~」の表現を活かすことができる。
また,お店屋さん形式で,好きなものをやり取りする場を設けることで,外国語を話す不安感を除きながら,
色や形について積極的に尋ねたり答えたりしようという意欲を高めることもできるため,コミュニケーショ
ン活動への関心・意欲を高めるうえで価値のある単元になると考える。
○ 指導にあたって,第1時では,日本語と英語の音の違いに気付かせ,自分もランチョンマットのデザイン
をしてみたいという意欲をもたせる。そのために,担任が作ったランチョンマットを見せ,GT にもランチ
ョンマットのデザインに参加してもらう場を設ける。担任と GT はデモンストレーションの中で,日本語と
英語の発音の違いから通じ合わない場を見せる。その後,
“Hi, friends! 1” Lesson5の Let’s Listen1を活
用しながら発音の違いをとらえさせるようにし,最後には,児童が,担任と GT とが好きな色や形を尋ねた
り答えたりしている言葉を聞き取ってデザイン画を描く時間を設け,日本語と英語の発音の違いを実感させ
る。
第2時では,色や形について尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しませるために,
“Hi, friends! 1”の巻
末のシートを使って,GT が言った図をさす「ポインティングゲーム」や,様々な柄のランチョンマットが
載っているシートを使って,GT が答えている図柄が入ったランチョンマットを見つける「ランチョンマッ
ト当てゲーム」を行う。
第3時では,好きな色や形を尋ねたり答えたりしようとする意欲をもたせるために,自分のランチョンマ
ットをデザインする場を設定する。ここでは,お店と客に分かれて活動させ,
「外国語で話すのは不安。
」だ
と思っている児童は,友達と一緒に話してもよいことにしておく。また,パーツの数を少なくして,全員が
完成できない状態にしておき,みんながデザインを完成させるために,何色の何形を何枚準備したらよいか
を調べようという目的をもたせて,お互いに好きな形と色をインタビューする活動につないでいく。
第4時では,積極的に尋ねたり答えたりしようとするコミュニケーション活動になるように,前半は,前
時と同じ方法でしかけたデザインを完成させる。さらに,後半は,グループに分かれて「誰のランチョンマ
ットだろうクイズ」をする。クイズという場を設定することで,みんなの前で英語を使うことに恥ずかしさ
を感じている児童が,自分から好きな色や形を尋ねたり答えたりする表現を使おうとしたり,友達の作品を
見合うことで,お互いのデザインを比べて良さを見つけ合ったりすることができるようにしていきたい。
5-2
3.目標
○ 好きなものについて積極的に尋ねたり答えたりしようとする。
(コミュニケーションの関心・意欲・態度)
○ 色や形を表す言い方や好きなものは何かを尋ねたり、答えたりする表現に慣れ親しむ。
(外国語への慣れ親しみ)
○ 色や形を表す言い方を知り,
日本語と英語の音の違いについて気付いている。
(言語や文化に関する気付き)
4.単元の考え方
○“Hi, friends! 1”の本単元の構成は,好きな T シャツを作るという目的のもと,色や形を表す言葉には
日本語と英語とで発音にちがいがあることに気付いたり,好きなものを尋ねたり答えたりする表現に慣れ
親しませながら,友達とのコミュニケーションを楽しんだりする構成になっている。
そこで,第1時に,実際に体験する家庭科の「ランチョンマット作りの学習」のためにデザインを考えると
いう目的をもたせる。GT には,担任とのデモンストレーションに積極的に参加してもらい,自分のオリジナル
マットをデザインする楽しさを伝えたり,色や形を表す言葉の中には,日本語と発音が異なる言葉があること
に気付かせたりする役割を担ってもらう。第 2 時からは,好きなものを尋ねたり答えたりするための表現を伝
え,発音や発話に困っている児童を支援する役割も担ってもらう。
電子黒板は,
第 1 時の日本語と英語の音の違いに気付かせるために,
“Hi, friends!1 ”のデジタル版の Lesson
5の中にある,Let’s Listen1・2のTシャツを見せる時に活用したり,第2時のランチョンマット当てクイズ
で,ランチョンマットの図柄を確かめる時に活用したりする。電子黒板に映し出された図柄を見ながら英語を
聞くことで,どんな色や形のことを言っているのか判断しやすくなると考える。さらに,好きな色や形を尋ね
たり答えたりするための表現に慣れ親しませるために,Let’s Chant の映像や音楽を活用し,リズムにのせて楽
しみながら表現できるようにしていく。
5-3
5.単元構成・評価規準(全4時間 ○は本時)
時
ねらい
評価の観点
コ 慣 気
色や形の言い方を知
り,日本語と英語の音
の違いに気付く。
①
◎
2
◎
活動A「 GT のランチョンマットのデザ
イン」
活動B「 GT のランチョンマットのデザ
イン画を描く」
Do you like ~?
What ~ do you like?
I like~.
How many?
評価規準
色や形を表す言葉を聞き,日本
語との音の違いに気付いている。
評価規準
好きな色や形を尋ねたり,答えた
りしながらゲームをしている。
活動E
「ランチョンマットのデザイン①」 What ~ do you like?
活動F「インタビューゲーム」
I like ~.
How many?
好きな色や形を尋ね
たり,自分の好きな色
や形を答えたりする。
◎
評価規準
好きな色と形について,自分か
ら進んで友達にインタビューした
り,答えたりしようとしている。
活動G
「ランチョンマットのデザイン②」 What ~ do you like?
活動H「誰のランチョンマット?」ゲー I like ~.
ム
How many?
好きな色や形を尋ね
たり,自分の好きな色
や形を答えたりする。
4
表現例
活動C「ポインティングゲーム」
What ~ do you like?
活動D「ランチョンマットあてゲーム」 I like~.
色や形の言い方や,
好きなものの尋ね方の
表現に慣れ親しむ。
3
活動/評価規準
◎
評価規準
積極的に友達の好きな色や形を
尋ねたり,自分の好きな色や形を答
えたりしようとしている。
5-4
単元の評価規準
単元目標 1.好きなものについて積極的に尋ねたり答えたりしようとする。
2.色や形を表す言い方や好きなものは何かを尋ねたり、答えたりする表現に慣れ親しむ。
3.色や形を表す言い方を知り,日本語と英語の音の違いに気付く。
(コ)
(慣)
(気)
評価規準 ○ 相手の好みを尋ねたり,自分の好みのランチョンマットのデザインをしたりするために,積極的
に英語を使って友達と関わろうとしている。
(コ)
○ 色や形を表す言い方や,What color do you like?などの英語表現を使い,友達の好みを尋ねたり,
自分の好みを答えたりしている。
(慣)
○ 色や形を表す言い方を知り,日本語と英語の音の違いに気付いている。
(気)
観点
コミュニ
ケーション
への関心・
意欲・態度
外国語へ
の慣れ親し
み
言語や文化
に関する気
付き
評価場面と方法
おおむね満足な姿(B)
※おおむね満足する姿に達しない場
合の考えられる支援
○ 積極的に友達の好きな色
【第3時】
・尋ねたり答えたりしようとしない。
や形を尋ねたり,自分の好き ※ インタビューの仕方を個別に練
好みの色や形を尋ね
な色や形を答えたりしよう
たり,答えたりしてイン
習し,なれるまで一緒につきそう。
としている。
タビューをする場面
・
「~さんは,red(色)と star
(行動観察)
(形)が好きなんだな。
」
(ふり返りカード点検)
【第4時】
○ 積極的に友達の好きな色
「誰のランチョンマ
や形を尋ねたり,自分の好き
ットだろう?」ゲームを
な色や形を答えたりしよう
する場面
としている。
(行動観察)
・
「green star と pink heart だ
(ふり返りカード点検)
から~さんだ。
」
「~さんは,pink が好きだっ
たよ。
」
【第2時】
○ 好きな色や形を尋ねる言
ランチョンマットあ
い方を,ゲームを通して発話
てゲームをする場面
している。
(行動観察)
・
「pink circle と blue star だか
(ふり返りカード点検)
ら,このランチョンマット
だ。
」
・クイズに尋ねたり答えたりしよう
としない。
※ クイズの仕方がわかるように,
クイズのデモンストレーションを
行う。
※ クイズの仕方に慣れるように,
一緒につきそう。
○ 日本語と英語の音の違い
【第1時】
に気付いている。
GT のランチョンマッ
・
「pink は日本語でもピンクと
トのデザイン画を描く
言うけど,言い方が少し違
場面
う。
」
(行動観察)
「三角形は,楽器のトライア
(ふり返りカード分析) ・
ングルと同じ言い方だ。
」
・音を聞くだけで,違いにまで目を
向けられていない。
※ 日本語でのピンクとpinkを続け
て言うなど,わかりやすく比較さ
せる。
※ トライアングルって,どんな形
かなと投げかける。
5-5
・自分から言おうとせず,友達が言
っている言葉にも耳を傾けようとし
ていない。
※ 横に寄り添って一緒に聞き,相
手にゆっくり言ってもらうように
声かけする。
6.本時
平成 25 年 10 月3日(木) 5校時
7.本時の目標
○ 色や形の言い方を知り,日本語と英語の音の違いに気付いたり,ランチョンマットのデザインをする意欲
をもったりする。
8.本時指導の考え方
○ 本時は本単元の導入の場面であり,身近な物に目を向けさせ,色や形の言い方を知り,日本語と英語の音
の違いに気付かせるとともに,自分もランチョンマットのデザインをしたいという意欲をもたせることをね
らいとしている。
まず,ウォームアップでは前単元「I like apples.」で行ったチャンツを振り返り,この単元でも使う“I like.
”
や“Do you like~?”の表現に慣れ親しむ。
事前に,家庭科でランチョンマットを作ることを伝えており,本時はどのようなランチョンマットをデザ
インしていくかを,初めて見たり知ったりする時間になる。最初に担任がデザインしたランチョンマットを
見せ,色や使われている形を確認する。
次に,GT のランチョンマットをデザインする。ここでは,まず,GT が自分の好みのランチョンマットを
デザインするために,担任に好きな色や形を伝えようとする。しかし,担任がうまく聞き取れず,GT のラ
ンチョンマットのデザインが思うように進まないという内容のデモンストレーションを見せる。日本語と英
語の発音の違いから会話が通じ合わない場面を見せることで,英語と日本語との音の違いに気付かせ,発音
をよく聞く必要感をもたせる。その後,
“Hi, friends! 1”の中の「Tシャツあてクイズ」を活用して,発音の違
いを捉えられるようにしたり,色や形の言い方を知れるようにしたりする。
最後に,日本語と英語の発音の違いを実感させるためにGTが言う色や形を聞き取らせ,ランチョンマッ
トのデザイン画を紙に描いていく。誰の描いたものが一番GTの理想に近いか,GT に感想を述べてもらう。
担任や GT が実際にデザインしたランチョンマットを見ることで,今後の学習の見通しをもたせ,意欲に
つなげていきたい。
5-6
9.本時の展開(☆は、GT や電子黒板を効果的に課徴できる場面)
過程
児童の活動
教師の支援(担任・GT)
あいさつ 1 あいさつをする。
Hello, everyone.
(1)
How are you?
ウォーム 2 前単元のチャンツをして,GT Do you like ~?
アップ
の質問に答える。
(3)
3 めあてを確かめる。
Today’s aim is this.
めあての
確認
いろいろな色や形の言い方を知ろう。
(3)
教材・評価場面
・電子黒板
4 活動A「GT のランチョンマッ
・担任が作ったランチョン
トのデザイン」をする。
マット
(1)担任の作ったランチョンマッ
・GT 用のランチョンマッ
トを見る。
トのパーツ
・色や形を確認する。
(2)GT と担任のデモンストレー ☆ GT の好きな色や形を答えて
ションを見て,日本語と英語の
もらう。
発音の違いに気づく。
○ GT のほしいパーツを渡して
いき,デザインする過程をボー
ドに掲示していく。
(3)色や形の言い方を知る。
・色や形のサンプル
コミュニ
ケーショ 5 「T シャツあてクイズ」を行う。 ○ 自分の好きな T シャツを答 ・電子黒板
えさせることで,活動への意欲
ン活動 (1)①~⑩の T シャツで,自分の
好きな T シャツを答える。
付けを行う。
(32)
(2)どの T シャツを指しているか ☆ 解答の確認として,再度発音
GT のランチョンマッ
考える。p.19【L1】
してもらう。
トのデザイン画を描く
場面
○ 色や形を表す言葉
6 活動B「 GT のランチョンマッ
を聞き,日本語との音
トのデザイン画をえがく」
。
の違いに気付いてい
(1)紙に, GT の言っていく順番
る。
に図を描いていく。
(言語や文化に関する
(2)できあがったデザインを見比 ☆ 描いた図の感想を述べても
気付き)
べてみる。
らう。
・デザイン画を描く用紙
・ふり返りカード
7 ふり返りカードに記入し,感想
を交流する。
ふり返り
(5)
・色や形の言い方が分かりましたか。
・ランチョンマットをデザインしてみたいと思いましたか。
8 GT のコメントを聞く。
あいさつ 9 あいさつをする。
(1)
Thank you.
That’s all for today.
5-7
● 本時の活動の詳細
A 「GT のランチョンマットのデザイン」(オリジナル問題)
○ねらい
担任と GT のデモンストレーションの中で,日本語と英語の発音の違いから会話が通じ合わず,ランチョ
ンマットのデザインがうまくできない場を見せることで,日本語と英語の発音の違いを捉えさせる。
担任のランチョンマットのデザイン図
GT のランチョンマットのデザイン図
※留意点
・数種類の色や形のパーツで,
何かの形作りを行う。
・児童にとって身近なもので,
興味をひくようなものをデ
ザインしておく。
・聞き間違いやすいものを入
れておく。
○準備
担任が作ったランチョンマットのデザイン図,GT 用のランチョンマットをデザインする紙,形のパーツ
○進め方
担任
GT
①最初に,担任が作ったランチョンマットのデザイン
図を見せる。
②GT が自分も作りたいと言う。
③GT のほしいパーツを尋ねる。
④自分のほしいパーツを答える。
担任 :What shape do you like?
GT :I like~○○.
担任 :What color do you like?
GT :I like~○○.
担任 :How many?
GT :○○
※何回か繰り返す
⑤ GT の発する言葉を聞き間違え,違うパーツを渡す。
⑥聞き間違えた言葉について,説明する。
⑦英語と日本語の発音には違いがあり,よく聞くこと
が必要だと気づかせる。
B 「GT のランチョンマットのデザイン画を描く」
(オリジナル問題)
GT のランチョンマットのデザイン画を描く紙
※留意点
・ GT が色や形,数を変えながらデザインを言
っていく。
・はじめは簡単な言葉から言い,途中でいくつ
か聞き間違いやすい言葉も言うようにする。
・描いたらみんなで見比べ,誰のランチョンマ
ットが GT の理想に一番近いか見てもらう。
5-8
外国語活動 ふり返りカード Lesson5 What do you like?
年
組
番(
第1時
① 色や形の言い方が分かりましたか。
月
◆色や形の言い方で,気付いたことや分かったことを書きましょう。
② ランチョンマットをデザインしてみたいと思いました
か。
日
第2時
① 色や形を表す言葉をよく聞いて、ゲームをしようとしま
したか。
月
◆ゲームをして思ったことを書きましょう。
日
第3時
① 友達に好きなものを聞こうとしましたか。
② 友達の質問に答えようとしましたか。
月
◆インタビューをした感想を書きましょう。
日
第4時
① パーツを集めるときに,自分の好きな色や形を言おうと
しましたか。
② 友達のランチョンマットを当てるゲームをするときに,
進んで友達に質問しましたか。
月
◆今日の活動で,思ったことを書きましょう。
日
単元をふりかえって,学んだことや気付いたことを書きましょう。
5-9
)
授業記録 【What do you like?】T:担任 G:GT
S:児童 Ss:児童全員
教師の指示・児童の反応(主なもの)
〈ウォームアップ〉
T:先週もチャンツしましたよね。
みんなで言ってみましょう。 (チャンツ 2 回)
T:今度,家庭科でランチョンマットを作るといって
いましたね。先生が,自分で作ったランチョンマ
ットを持ってきました。どうですか。
S:グレープ?ハートでクローバーも作ってある。
G:I want to make one. That’s nice.
T:タンデ先生も作りたいの?
What shape do you like?
G:I like triangles.
T:トライアングル?楽器? Ss:三角形だよ。
T:What color do you like?
G:I like orange.
G:What is this?
Ss:Fox ?
G:Yes. Fox. Dog.
T:タンデ先生とのやり取りで色や形が出てきたね。
今日のめあてはこれです。
〈めあての提示〉
〈コミュニケーション活動〉
G:Please, repeat after me.
Triangle. Square. Diamond. etc
T:自分の洋服に三角(四角,ダイヤモンド,ハート)
が入っている人はいませんか。
G:Please, repeat after me.
Black, brown, purple, pink. etc
T:これは何と言いますか。
(ピンクを指して)
Ss:ピンク!
G:ピンク? No, Pink!
T:では,Hi,friends!を開けてください。
どの T シャツが好きですか。 Let’s Listen にチ
ャレンジしましょう。
T:タンデ先生が今からランチョンマットの柄を言っ
ていくので,本当に聞けるかチャレンジして下さい。
G:Please, ask me about color, shape, how many.
Ss:What shape do you like?
What color do you like?
How many?
G:I like squares. I like red. Four.
〈自己評価・感想の交流〉
T:それでは,今日のふりかえりを書きましょう。
S:
「色の白のことをホワイトではなく,ワイトという
ことがわかりました。
」
S:
「いろいろな色の言い方が知りたくなりました。
」
S:
「ピンクやホワイトは,英語では違う言い方なので,
びっくりしました。
」
活動の形態・様子
・チャンツのリズムに合わせて,言っていた。
・先生の作ったランチョンマットを見て,興味をもって,
どのように作るのかを尋ねていた。
・担任と GT とのやり取
りを見ながら,GT の欲
しい形について「三角形
だよ」
「四角かな?」等つ
ぶやいていた。
・GT のランチョンマッ
トの絵柄について,想像
していた。
・GT の後について,形や色の英語の言い方について言
っていた。
・自分の洋服にどのような形や色が入っているのかを探
していた。
・紫の言い方について,
「パーポー?」とびっくりした
声をだしていた児童がいた。
・T シャツクイズでは,初めは活動の内容がわからない
児童も見られたが,2 問目からは,挙手が多く見られた。
・GT に形や色,個数を
聞きながら,ランチョン
マットの柄をイメージ
して描いていた。
・英語での色の言い方の違いについて,振り返りカード
に書いていた。
5-10
協議会報告
1 授業日 平成 25 年 10 月 3 日(木)
2 出席者
16 名
3 授業内容
○ 単元名 Lesson5「What’s this?」 友だちにインタビューしよう(1/4時)
・主な活動 A「GT のランチョンマットのデザイン」
B「GT のランチョンマットのデザイン画を描こう」
4 指導の実際
(1)学習活動の工夫について
<他教科との関連>
・第 1 時の導入段階において,家庭科のランチョンマットの製作の学習と関連させた活動 A「GT のラン
チョンマットのデザイン」を仕組んだ。この活動では,GT が自分のデザインを完成させるために,必
要なパーツを担任に伝える様子を見せながら,児童に,GT が何を求めているかを考えさせるものであ
る。この活動を通して,児童に,本単元のゴールで,
「形・色・数」を表す言葉を使って,欲しいものを
尋ねたり答えたりしながら,自分のランチョンマットのデザインを完成させるという見通しがもてるよ
うにした。
<GT の活用>
・担任とのデモンストレーションにおいて,GT には,
発音を間違いやすい言葉を繰り返し発話してもらい,
児童が,英語と日本語の発音の違いに気付くことができるようにした。また,活動
B「GT のランチョンマットのデザイン画を描こう」では,GT に自由な発想でランチョンマットのデザ
インを考えてもらい,児童の活動への意欲を高めるとともに,色や形の組み合わせ方が多様であること
を示してもらうようにした。
<電子黒板の活用>
・担任と GT とのデモンストレーションを見せて,
「英語と日本語は音の違いがあり,よく聞かないと伝わ
らない。
」ということに気付かせた後に,“Hi friends!”の「T シャツあてクイズ」を行い,色や形を表
す言葉の英語の発音に慣れるようにした。
(2)評価の工夫について
・評価規準と児童の実態をもとに,一単元分の観点を入れたふり返りカードを用いた。ふり返りカードの
言葉は,児童がふり返りやすいように具体的な姿で表現した。
・評価規準表をもとに,見取る観点を記載した評価補助簿を作成し,授業中に行動観察評価を行うように
した。
考察
(1)学習活動の工夫について
○ 家庭科との関連をはかった教材を用いたことで,活動の目的がわかり,単元のゴールに向けて意欲をも
たせることができた。
○ 導入時に,GT が自分のデザインを完成させるために,必要なパーツを担任に伝えるという,GT と担
任との役割を明確にしたデモンストレーションを行うことで,
「よく聞くこと」
「相手が伝えたいことをわ
かろうとすること」など,本単元におけるコミュニケーション活動で大切なポイントに気付かせることが
できた。
● 電子黒板を活用した「T シャツあてクイズ」をする際に,その目的を確かめなかったので,児童の思考
の流れが途切れたようだった。デジタル教材を活用する際には,そのねらいを明確にしておく必要がある。
または,児童の活動に合わせて,GT を活用したチャンツを取り入れる等の工夫が必要だと思われる。
(2)評価の工夫について
○ 1枚に一単元分の観点を入れたふり返りカードを用いたことは,児童が活動の見通しをもつことができ
るという点と,児童の変容を見とることができるという点で有効であった。
○ 評価場面をはっきりさせ,見取る観点を記載した評価補助簿をつくったことは,毎時間のねらいを意識
した指導ができ,授業後に次時の支援の仕方を考えるうえで役にたった。
● 授業中に,評価補助簿を生かすためには,予め,前単元の児童の様子を書き入れ,各時間毎に,どの場
面で,誰の姿を見取り,どのような支援をするのかを計画しておくと,効果的な活用ができると思われる。
● コミュニケーション活動への積極性を高めるためには,ふり返りの場で,人との関わりを通して分かっ
たことを児童に,発表させたり,教師や GT が感じたことを伝えたりして,児童のよさを評価していくこと
も大切にするとよい。
5-11
授業改善のポイントと修正指導案
● 第 1 時目標(1/4)
○ 色や形の言い方を知り,日本語と英語の音の違いに気付いたり,ランチョンマットをデザインする意欲を
もったりする。
改善のポイント
英語と日本語の音の違いに,より気付くことができるように,担任と GT の発音の違いをみつけさせたり,普
段日本語ではどんなふうに発音しているか言わせたりする。また,たくさんの色や形の英語を確認できるように,
聞き取りの後に,色や形のサンプル表を繰り返し指し示す。さらに自分のランチョンマットをデザインしたいと
いう意欲をもたせるために,それぞれが聞き取って描いた作品を褒め,同じ形を描いても人によって仕上がりが
違うことに気付かせる。
過程
児童の活動
あいさつ 1 あいさつをする。
(1)
ウォーム 2 前単元のチャンツをして,GT
アップ
の質問に答える。
(3)
3 活動A「GT のランチョンマッ
トのデザイン」をする。
(1)担任の作ったランチョンマッ
トを見る。
・色や形を確認する。
(2)GT と担任のデモンストレー
ションを見て,日本語と英語の
音の違いに気づく。
教師の支援(担任・GT)
Hello, everyone.
How are you?
Do you like ~?
教材・評価場面
・電子黒板
・担任が作ったランチョン
マット
・GT 用のランチョンマッ
○ 本時めあてを意識づけるた
トのパーツ
めに,最初にデモンストレーシ
ョンを見せる。
☆ GT の好きな色や形を言って
もらう。
○ GT のほしいパーツを渡して
いき,デザインする過程をボー
ドに掲示していく。
(3)めあてを確かめる。
Today’s aim is this.
いろいろな色や形の言い方を知ろう。
コミュニ
ケーショ
ン活動
(35)
(4)色や形の言い方を知る。
・6つの形と 10 色の言い方
☆ 音の違いに気付かせるため, ・色や形のサンプル
担任が発音した後にGTに発
音してもらう。
☆ 10色以外に興味をもつ児
童には,言い方を教える。
5 「T シャツあてクイズ」を行う。 ○ 色や形の言い方で,音の違い ・電子黒板
(1)①~⑩の T シャツで,自分の
をより実感させるために,色や
GT のランチョンマッ
好きな T シャツを答える。
形を聞き取るクイズを行う。
(2)どの T シャツを指しているか ☆ 解答の確認として,再度発音 トのデザイン画を描く
場面
考える。p.19【L1】
してもらう。
○ 色や形を表す言葉
を聞き,日本語との音
6 活動B「 GT のランチョンマッ
の違いに気付いてい
トのデザイン画をえがく」
。
る。
(1)紙に, GT の言っていく順番 ○ サンプル表の形と色を指し
(言語や文化に関する気
に図を描いていく。
(形→色)
示し,確認する。
付き)
(2)できあがったデザインを見比 ☆ 全体の前で,描いた図の感想
べてみる。
を述べてもらう。
5-12
・デザイン画を描く用紙
7 ふり返りカードに記入し,感想 ○ 色と形の気付きを,それぞれ ・ふり返りカード
を交流する。
尋ねる。
ふり返り
(5)
・色や形の言い方が分かりましたか。
・ランチョンマットをデザインしてみたいと思いましたか。
8 GT のコメントを聞く。
あいさつ 9 あいさつをする。
(1)
Thank you.
That’s all for today.
5-13
資料
●第2時目標(2/4時)
○ 色や形を表す言い方や,好きなものの尋ね方の表現に慣れ親しむ。
●展開
過程
児童の活動
あいさつ 1 あいさつをする。
(2)
ウォーム 2 GT の質問に答える。
アップ
(2)
めあての 3 めあてを確かめる。
確認
(2)
教師の支援(担任・GT)
Hello, everyone.
How are you?
What color do you like?
教材・評価場面
Today’s aim is this.
色や形を表す言い方や,好きな色や形を尋ねる言い方に慣れよう。
4 色と形を表す言葉や音声を確 ☆ Hi,friends!1 のP45 のカー ・色や形がのっているフラ
かめる。
ッシュカード
ドをもとに,発音を聞かせ,意
味の確認をする。
5 活動C「ポインティングゲー ○ ルールの説明をしながらゲ ・ポインティングゲームシ
ム」をする。
ート
ームのデモンストレーション
(1)担任と GT のデモンストレー
・色や形がのっているフラ
を行う。
ションを見る。
ッシュカード
☆ Hi,friends!1 のP45 のカー
(2)2人一組でゲームをする。
ドをもとに,色と形を組み合わ
せて言う。
6 活動D「ランチョンマットあて
・ランチョンマットあてゲ
コミュニ
ゲームをする。
」
ームシート
○ ルールの説明をしながらゲ
ケーショ
(1)担任と GT のデモンストレー
ームのデモンストレーション ・電子黒板
ン活動
ションを見る。
を行う。
(30)
○ 児童の活動の様子に応じて,
ランチョンマットあて
(2)電子黒板や,配布されたシー
ゲームの形態を変える。
ゲームをしている
トを見ながら,何と言ったのか (ペア・グループ・一斉)
場面
を聞き取ったり,好きな色や形 ☆ 聞き取れないときは,どんな
○ 好きな色や形を
を尋ねたりしながら,GT の選
ふうに言えばよいかを伝える。
尋ねたり,答えた
んだランチョンマットのデザ
What color do you like?
りしながらゲーム
インをあてる。
What shape do you like?
をしている。
How many?
等
(外国語への慣れ親
しみ)
7 チャンツ What color do you ☆ 慣れてきたら色のほかに形
like?をする。
【C】p.20
でチャンツを行う。
8
ふり返り
(2)
感想を交流し,ふり返りカー
ドに記入する。
・ふり返りカード
・色や形を表す言葉をよく聞いて,ゲームをしようとしましたか。
あいさつ 9 あいさつをする。
Thank you.
(1)
That’s all for today.
5-14
●第3時目標(3/4時)
○ 好きな色や形を尋ねたり,答えたりしようとする。
●展開
過程
児童の活動
教師の支援(担任・GT)
あいさつ 1 あいさつをする。
Hello, everyone.
(2)
How are you?
ウォーム 2 チャンツ What color do you ☆ 前時で使ったチャンツを行
アップ
like?をする。
【C】p.20
う。
(2)
○ 色や形のチャンツを行う。
3 めあてを確かめる。
Today’s aim is this.
めあての
確認
好きな色や形を尋ねたり,答えたりしよう。
(2)
教材・評価場面
4 活動E「ランチョンマットのデ
○ デモンストレーションを見
ザイン作り」をする。
せながら,活動のルールを説明
(1)担任と GT のデモンストレ
する。
ーションをする。
○ 場の説明と活動の流れを伝
える。
(2)お店屋さんとお客さんに分
かれて,必要なパーツを集め ☆ 困っている児童にアドバイ
る。
スをする。
(3)活動をして気付いたことを ○ 試しの活動をして気付いた
発表する。
ことを問う。
コミュニ
○ パーツが足りないことや,う
ケーショ
まく言えなかったことをもと
ン活動
に,インタビューをする目的を
(33)
示す。
・いろいろな色や形のパー
ツ
・無地のランチョンマット
5 活動F「好きな色や形のイン ○ インタビューしている様子
タビュー」をする。
を観察し,積極的に友達に声を
かけている児童をほめる。
☆ 担任とデモンストレーショ
ンをする。
○ “I like ~.”で紹介するよう
に伝える。
7 ふり返りカードに記入し,感想
を交流する。
ふり返り
(5)
あいさつ
(1)
インタビューをしてい
る場面
○ 好きな色と形に
ついて,自分から
進んで友達にイン
タビューしたり,答
えたりしようとしてい
る。
(コミュニケーションへ
の関心・意欲・態度)
・ふり返りカード
・友達の好きな物ものを聞こうとしましたか。
・友達の質問に答えようとしましたか。
7 あいさつをする。
Thank you.
・インタビューカード
That’s all for today.
5-15
●第4時目標(4/4時)
○ 好きな色や形を尋ねたり,答えたりしようとする。
●展開
過程
児童の活動
教師の支援(担任・GT)
あいさつ 1 あいさつをする。
Hello, everyone.
(1)
How are you?
ウォーム 2 チャンツをする。
【C】p.20
☆ カラオケでも行う。
アップ
(2)
3 めあてを確かめる。
○Today’s aim is this.
めあての
確認
ランチョンマットを完成させて,友達に発表しよう。
(2)
教材・評価場面
4 活動 G「ランチョンマットのデ ○ 前回できたところまでを数人 ・ランチョンマットに使う
色や形のパーツ
ザイン作り」をする。
分紹介する。
(1)担任と GT のデモンストレー ☆ ランチョンマットを用いて,
ションを見る。
動作をつけながらデモンスト
レーションを行う。
(2)お店屋さんとお客さんに分か ○ 様子を観察し,積極的に声を
れて,お客は必要なパーツを
かけている児童をほめる。
集める。
○ 困っている児童にアドバイ
・形の種類ごとに設けられたお店
スをする。
(コーナー)から好きなパーツ
「 誰の ラン チ ョ ン マ ッ
を選ぶ。
コミュニ
ト?」クイズをする場
・選んだパーツをランチョンマッ
ケーショ
面
トに貼る。
ン活動
○ 積極的に友達の好
(33)
きな色や形を尋ねた
5 活動H「だれのランチョンマッ
り,自分の好きな色や
ト?」ゲームをする。
形を答えたりしようとし
(1)代表児童のランチョンマット ○ グループで行う前に,最初に
ている。
がどれかを当てる。
一人の児童のランチョンマッ
(コミュニケーションへの
・ヒントを得るため,好きな
トを当てる方法をみんなで確
関心・意欲・態度)
色や形を尋ねる表現を使
認し,ルールの説明をする。
って,みんなで尋ねて推測
する。
(2)グループごとに分かれて誰 ○ 質問の仕方が分からないグ
のものか推測する。
ループにアドバイスする。
・ふり返りカード
6 ふり返りカードに記入し,感想
を交流する。
ふり返り
(6)
・パーツを集めるときに,好きな色や形を答えようとしましたか。
・友達のランチョンマットを当てるゲームをするときに,進んで友達に質問しましたか。
あいさつ 7 あいさつをする。
(1)
Thank you.
That’s all for today.
5-16
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