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北のスペシャリスト養成プログラム 《専門技術の習得》 DOSANKO

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北のスペシャリスト養成プログラム 《専門技術の習得》 DOSANKO
平成21年度
プログラムの内容
北のスペシャリスト養成プログラム
《専門技術の習得》
▼3年間を通して段階的・発展的なプログラムに取り組み、地元産業界が求める
専門技術の習得を目指す。(全5コース)
【コース一覧】
苫小牧工業高校
室蘭工業高校
エンジンの匠
コース(共通)
機械加工の匠
コース(共通)
自動制御の匠
コース(共通)
電子機械科
電気科
情報技術科
電子産業の匠
コース
鋳鍛造の匠
材料技術科
DOSANKO・ものづくり塾
コース
《基礎技術の強化》
▼企業の熟練技術者による実践的技術指導を通じ、資格取得や競技大会に挑戦する力を
養うとともに、産業現場で必要となる基礎的技術の強化を目指す。
▼産業現場の第一線で活躍する職人の業に触れることで、ものづくりの楽しさ・奥深さ、
社会人としての心構えを学び、技術面だけでなく精神面の鍛錬も図る。
目指せ!
地域マイスター
《学校・企業の相互理解促進》
①
地元企業をもっと知ろう
地元企業への理解を深めることを目的に、企業技術者・人事担当者による講話、地元
企業が自社の最新技術を説明する「地域企業新技術取組発表会」の開催等を実施する。
②
地域の技術者と一緒に考えよう
ものづくりや工業技術に関する調査研究を行う部活動等において、地元企業や高等教育
機関等から技術指導を受ける機会を提供し、実践的技術やものづくりに対する発想を学ぶ。
▼取り組みを通じて、学校・企業の相互理解を促進する。
地域でスクラム!教員研修
《教員の指導力強化》
▼地元企業の協力のもとで教員の高度技術習得を支援し、更なる指導力の向上を図る。
1
北のスペシャリスト養成プログラム
概
∼“エンジンの匠”コース∼
要
○エンジンは自動車の中でも「自動車の心臓」と言われる重要な部位であり、自動車産業界からの技術者ニーズ
が高い。また工業高校の機械系学科においてもエンジンの仕組みは教育課程上の重要なテーマの一つである。
○苫小牧市ではトヨタ自動車北海道といすゞエンジン北海道が共同開発する「欧州向け小型車用ディーゼルエン
ジン」の生産工場の建設が予定されており、当地域においてエンジン部品供給に対する更なる需要の高まりが
確実視されている状況。
○本プログラムでは、企業技術者によるエンジン分解・組立の実践的指導を重点的に実施することにより、将来、
エンジン部品供給を目指す地域の中小企業において活躍できる技能を備えた若手技術者の輩出を目指す。
ねらい
○企業技術者によるエンジン分解・組立の実践的指導を通じて専門的な知識や技術を身に付けさせるとともに、
エンジン製造に不可欠な鋳造・鍛造技術を学び構成部品に対する理解も深めることで、エンジン全体を俯瞰的
にイメージできる能力を育てる。
○本プログラムでは、PBL(プロジェクトベーストラーニング)に基づいた手法を導入し、基礎的な知識・技能を応用して、
自ら課題を設定・解決できる力を備えた技術者の育成を目指す。
対象者
◇苫小牧工業高校 電子機械科 1年生(40名) 2年生(20名程度) 3年生(20名程度)
◇室蘭工業高校
電子機械科 1年生(40名) 2年生(20名程度) 3年生(20名程度)
教育課程上
の位置づけ
◇1年:工業技術基礎、2年:実習、企業実習(学校設定科目)※、3年:実習・課題研究
※ 企業実習(学校設定科目)は室工のみ
協力企業
◇新日本製鐵㈱室蘭製鐵所、㈱日本製鋼所室蘭製作所、西田鉄工㈱、トヨタ自動車北海
道㈱、アイシン北海道㈱、いすゞエンジン製造北海道㈱、函館どつく㈱室蘭製作所、㈱楢
崎製作所室蘭工場、岡谷岩井北海道㈱他
プログラム
学年
段階
テーマ
内容
日数
人数
1年
入門
特殊鋼・線材(鋳造・研磨
等)の製造現場
見学
1日
40名×2校
新日鐵㈱、㈱日本製鋼所
西田鉄工
2年
錬磨
自動車関連部品製造現
場での実践
企業実習
20日
20名×2校
トヨタ自動車北海道、アイシン北
海道、いすゞエンジン製造北海
道 他
エンジンの分解・製造
企業実習
3日(室工)
5日(苫工)
10名
10名
いすゞエンジン製造北海道、トヨ
タ自動車北海道 他
鋳造・鍛造・溶接の最新
技術の実習等
企業実習
3日(室工)
5日(苫工)
10名
10名
函館どつく 楢崎製作所
アイシン北海道、岡谷岩井北海
道 他
3年
匠
2
実施場所
北のスペシャリスト養成プログラム
概
∼“機械加工の匠”コース∼
要
○製造業にとって不可欠な機械加工業界では、近年の国際競争の激化を背景に、特に精密加工技術に対する
需要が高まっている。このため、製造業の集積する胆振地域においても、精密加工技術者の育成が喫緊の課
題となっている。
○本プログラムでは、精密加工技術の中でも特に需要の高い「マシニングセンタ」を活用した機械加工技術につ
いて、企業技術者による実践的指導を行い必要な技術の習得を目指す。
ねらい
○マシニングセンタはコンピュータ数値制御(CNC)による自動制御が可能な工作機械であるが、実際の製造現場
では、加工時に発生した音を聞いて加工の良否を判断したり、加工後の寸法形状等を計測して加工が適性に
行われたか判断したりするなど、熟練技術者の カンやコツ が不可欠であり、地域製造業者からは、そうした感
性などを若手技術者身に付けるための技能伝承が強く求められている。
○本プログラムでは、現場での実践が可能な厚生労働省技能検定「マシニングセンタ3級」レベル以上の技術の
取得を目指すとともに、企業技術者による実践的指導を通じ次世代への伝承が望まれる 現場のカンやコツ を
伝承する。
対象者
◇苫小牧工業高校 電子機械科 1年生(40名) 2年生(20名程度) 3年生(20名程度)
◇室蘭工業高校
電子機械科 1年生(40名) 2年生(20名程度) 3年生(20名程度)
教育課程上
の位置づけ
◇1年:工業技術基礎、2年:実習、企業実習(学校設定科目)※、3年:実習・課題研究
※ 企業実習(学校設定科目)は室工のみ
協力企業
◇㈱中予精工北海道工場、㈱キメラ、㈱杉山工業、㈱エヌイーティ、日鋼特機㈱、パロマ
工業㈱、太平工業㈱室蘭支店、㈱日鋼機械センター、アイシン北海道㈱ 他
プログラム
内容
日数等
人数
精密加工技術の製造
現場
見学
1日
40名×2校
NET、キメラ
日邦バルブ 他
錬磨
精密加工技術製造現
場での実践
企業実習
20日
20名×2校
日鋼特機、パロマ工業、太平工業
中予精工、杉山工業、アイシン北海
道 他
匠
精密機械加工の最新
技術実習(上級)
企業実習
3日(室工)
10日(苫工)
20名
20名
日鋼機械、キメラ、中予精工、杉山
工業、アイシン北海道 他
学年
段階
1年
入門
2年
3年
テーマ
3
実施場所
北のスペシャリスト養成プログラム
概
∼“自動制御の匠”コース∼
要
○機械設備の自動化・省力化・無人化のためには、あらゆる制御技術が必要であり、自動車産業などの先端技
術分野はもとより、どの生産現場においても今や必要不可欠な技術となっている。その中でも「シーケンス制
御」は最も重要な役割を担っており、産業界からの技術者ニーズも高い。機械加工、金属加工業の集積がある
胆振地域の中小製造企業からは「現場の機械設備の制御、点検・保全を行うことができるオペレーター技術
者」の育成が強く求められている。
○本プログラムでは、自動制御技術を学ぶ上で基礎部分となる「電気基礎理論」も教育メニューに含め、シーケン
ス制御の基本をしっかりと把握したオペレーター技術者の育成を目指す。
ねらい
○シーケンス制御の基礎をしっかり理解し、製造現場において安全で確実なシステムを構築することや現場の機
械設備の制御、点検・保全を行うことができる技術者の育成を目指し実践的な指導を行う。また、シーケンス制
御を学ぶ上で前提となる電気に関する基礎理論については、第2種電気工事士試験の内容を題材として取扱
い、家庭、事業所、工場等への電力配電の基礎や電気保安設備に関する知識等についても併せて理解させる。
○本プログラムでは、厚生労働省技能検定「電気機器組立て(シーケンス制御作業)3級」レベル以上の技術の
取得を目指す。
対象者
教育課程上
の位置づけ
協力企業
◇苫小牧工業高校 電気科 1年生(40名) 2年生(40・10名程度) 3年生(10名)
◇室蘭工業高校
電気科 1年生(40名) 2年生(40名) 3年生(40名)
◇1年:工業技術基礎、2年:実習、3年:実習・課題研究、課外
◇新日本製鐵㈱室蘭製鐵所、北海電気工事㈱苫小牧支店、ニッテツ北海道制御システム
㈱、㈱日本製鋼所室蘭製作所、北海道電力㈱、電気保安協会、㈱永澤機械、太平電気
㈱、㈱デンソーエレクトロニクス 他
プログラム
学年
段階
1年
入門
2年
3年
錬磨
匠
内容
日数
人数
工事現場、配電工事
の現場
見学
1日
40名×2校
新日鐵、テツゲン
北海電気工事 他
シーケンス制御技術
技術指導
8日
40名(苫工)
学校
電気保安設備とシステ
ム操作及び管理実習
企業実習
5日
40名(室工)
10名(苫工)
NCS、日本製鋼所
北海道電力、電気保安協会
企業実習
3日
5日
40名(室工)
10名(苫工)
永澤機械、太平電気 他
就職内定先企業(デンソーエレクトロ
ニクス等)
テーマ
自動車製造ライン等に
おけるシーケンス制御
及び計装設備の操作
方法、保守管理
4
実施場所
北のスペシャリスト養成プログラム
概
∼“電子産業の匠”コース∼
要
○苫小牧市と隣接する千歳市では、パナソニックエレクトロニックデバイス北海道㈱、セイコーエプソン㈱千歳事業所を筆頭に幅
広い事業規模にわたる電子関連産業の集積がみられる。近年では自動車産業の進出に伴いデンソ-エレクトロニクス
㈱の進出が決まるなど今後も更なる集積の加速が進み、地域における雇用の創出が期待される。他方、同地
域においては電子技術に関する技術を持った技術者を育成・供給するための体制が未だ不十分であり、地域
一体となった人材育成体制の構築が喫緊の課題となっている。
○本プログラムでは、半導体電子部品やコンピュータ制御に関する実践的な技術を持った人材の育成を目指す。
ねらい
○本プログラムでは、個々の部品に対する理解はもとより、それぞれの組み合わせから全体最適を横断的・俯瞰
的に見ることができる力を養うことのほか、地域企業と関わりの深い半導体技術・プリント基板技術を中心に、
企業技術者の実践的指導のもとでCADを使ったプリント基板設計や、NCによる基板加工および実践的な電子
回路・集積回路の設計技術を習得する。
対象者
教育課程上
の位置づけ
協力企業
◇苫小牧工業高校 情報技術科 1年生(40名) 2年生(40・10名程度) 3年生(10名程度)
◇苫小牧工業高校 1年:工業技術基礎、2年:課外、3年:課題研究
◇セイコーエプソン㈱千歳事業所、㈱ミツミ電機、㈱デンソーエレクトロニクス 他
プログラム
学年
段階
テーマ
内容
日数等
人数
1年
入門
電子部品製造工場の
現場
見学
1日
40名
セイコーエプソン 他
光通信制御実習
技術指導
8日
40名
学校
電子部品製造工場で
の実践
企業実習
5日
10名
セイコーエプソン、ミツミ電機
自動車関連に係る電
子部品製造現場での
実践
企業実習
5日
10名
就職内定先企業(デンソーエレクトロニ
クス等)
2年
3年
錬磨
匠
5
実施場所
北のスペシャリスト養成プログラム
概
∼“鋳鍛造の匠”コース∼
要
○室蘭地域では、中小鉄鋼企業の技術者の高齢化が進む一方、若手技術者の確保が困難を極め、“鋳造・鍛造
技術の伝承”が地域の死活問題となっている。他分野に比べ、鋳造・鍛造技術では特に熟練技術者の“カンやコ
ツ”が不可欠な工程が多く、地元中小製造企業間では次世代への技術伝承が最重要課題であるとの認識が共
通している。他方で学校現場においては、鋳造・鍛造に関する実習時間数の減少に伴い、設備の削減、技術を
もった人材の減少といった課題を抱えており、企業技術者と連携した鋳造・鍛造技術に対する指導力の充実が
求められている。
○本プログラムでは、次世代への技術伝承のほか、地域が求める技術に対する実践的な教育を企業と学校が
連携して行い、地域への人材定着、地域活性化を目指す。
ねらい
○熟練技術者の直接指導を通じ、現場レベルの技術習得を目標とするとともに、熟練技術者が持つ カンやコ
ツ に触れることで「ものづくりの奥深さ」を学ぶ。また鋳造・鍛造業は他分野に比べて騒音や暑熱など労働環境
が悪いことから、若手技術者の確保が難しいという特有の課題を抱えている。高度鍛造技術の体験や、研修内
での熟練技術者とのやり取りの中でその魅力を生徒に伝える。
対象者
◇室蘭工業高校
教育課程上
の位置づけ
◇室蘭工業高校
協力企業
材料技術科 2年生(40名) 3年生(40名)
2年:実習、3年:実習・課題研究
◇㈱日本製鋼所室蘭製作所、㈱ムロランスズキ、松菱金属工業㈱室蘭工場 他
プログラム
学年
段階
2年
入門
錬磨
3年
匠
内容
日数等
人数
鍛刀所での体験実習
見学
1日
40名
㈱日本製鋼所
自動車関連部品製造
現場での実践
企業実習
5日
40名
ムロランスズキ、第一鉄鋼、スチールワイ
ヤー、大和工業、松菱金属
テーマ
6
実施場所
DOSANKO
概
ものづくり塾
要
○地元中小製造企業で活躍している熟練技術者を学校に招聘し実技指導を受けることで、実践的な技術・技能
を身につけるとともに、ものづくりに係る各種競技大会へ積極的に参加し、その成果の確認を行う。現場の第一
線で活躍する熟練技術者から直接指導を受けることで、ものづくりの醍醐味や社会人としての礼儀を学び、生
徒の技術力のみならず学習意欲の向上をも図ることを目標とする。
ねらい
○厚生労働省「普通旋盤2級・3級」取得、ボイラ技士2級・3級資格取得、アーク溶接ガス溶接の技能講習修了
等を目指す。
対象者
教育課程上
の位置づけ
協力企業
◇苫小牧工業高校 電子機械科、電気科、情報技術科
◇室蘭工業高校
全科(希望生徒)
◇実習、課外
◇道立高等技術専門学院、北海道溶接協会、(社)北海道技能士会等の各種業界団体、
中小企業関係団体等を通じて依頼する技能士・技術士など高度熟練技能者
プログラム
内 容
年次
学 校
日数
人数
アーク溶接
(基礎)
1年
1・2年
苫小牧工業高校
室蘭工業高校
4日
1日
20名
40名
MC3級資格塾
2年
苫小牧工業高校
3日
10名
普通旋盤
2級・3級
資格塾
2年
1・2年
苫小牧工業高校
室蘭工業高校
3日
1日
10名
10名
ボイラ技士
2級・3級
資格塾
(原動機実習)
1・2年
室蘭工業高校
1日
10名
ガス溶接
(基礎)
2年
室蘭工業高校
1日
40名
電気溶接
(応用)
2年
室蘭工業高校
1日
10名
7
目指せ!地域マイスター
概
∼地元企業をもっと知ろう∼
要
○生徒の希望する就職先はトヨタ自動車北海道をはじめとする大手企業が多く、地元中小企業への就職希望者
はそれほど多くない状況にある。また、希望する就職先が地元に無いと判断して道外へ就職するなどの状況も
見られる。このようなことから地域の中小企業について、実態を適切に把握し、より理解を深めるとともに、地元
で働くことのイメージを持たせる取組が必要である。
○本プログラムでは、地元の経営者・技術者等による講話や、地元中小製造企業の最新技術を知る説明会の開
催など、地域企業との触れあいを通して理解を深めるとともに、多用な視点から企業を見る目を養う。
○また企業技術者との関わりを通じ、高校生の職業意識を早期に醸成し、学習に対する意欲を高めることもねら
いとする。
ねらい
○地元を代表する企業との関わりを通じ、地元企業への理解を深めるとともに、 働くこと に対する生徒それぞ
れの意識を高めることを目標とする。
対象者
教育課程上
の位置づけ
協力企業
プログラム
学年
◇苫小牧工業高校 全科
◇室蘭工業高校
全科
◇工業技術基礎、実習、学校行事
◇トヨタ自動車北海道㈱、西田鉄工㈱北海道工場、㈱日邦バルブ北海道工場、北海
電気工事㈱苫小牧支店、セイコーエプソン㈱千歳事業所、大成産業㈱、出光興産㈱
北海道製油所、㈱中予精工北海道工場、北海道エコリサイクルシステム㈱、㈱イワ
クラ、新日本石油精製㈱室蘭製油所、㈱デンソーエレクトロニクス、アイシン北海道
㈱ 新日本製鐵㈱室蘭製鐵所 他
テーマ
内容
日数等
人数
協力企業
地域の代表的な企業を
知る
見学
1回
6クラス(苫工)
西田鉄工、日邦バルブ、北海電気
工事、エプソン、大成産業、出光興
産 他
地域の職業人から学ぶ
講話
1回
全科×2校
苫小牧・室蘭地域の企業経営者等
発表会
1回
1学年(室工)
全学年(苫工)
見学
1回
6クラス(苫工)
中予精工、北海道エコリサイクルシ
ステム、イワクラ、新日本石油 他
地域の職業人から学ぶ
講話
1回
全科×2校
苫小牧・室蘭地域の企業経営者等
地域の企業を知る
見学
1回
3クラス(苫工)
アイシン、トヨタ自動車、デンソー 他
地域企業の技術を学ぶ
講話
1回
全クラス(室工)
新日本製鐵
地域の職業人から学ぶ
講話
1回
全科×2校
1年
地域企業新技術発表会
2年
3年
地域の中小企業を知る
8
苫小牧・室蘭地域の企業等
苫小牧・室蘭地域の企業経営者等
目指せ!地域マイスター ∼地域の技術者と一緒に考えよう∼ (生徒による技術研究)
概
要
○工業高校生はものづくりに対する高い能力や創意工夫するアイディア力など、企業が求める能力を備えた人
材の宝庫であるにも関わらず、地元企業との関わりの薄さからその事実が十分知られていないのが現状である。
○本プログラムでは、工業高校生が様々な研究課題に取り組む際、地元企業や高等教育機関等から技術指導
を受ける機会を提供することにより、実践的な技術の習得だけでなく、ものづくりに対する真摯な姿勢や高い技
術者倫理を学ばせることを目的とするとともに、その成果発表の場に地元企業や地域住民を招くことで、工業高
校生に対する理解を深めてもらうことをねらいとする。
ねらい
○課題に対して基礎的な知識・技能を応用し、解決する力を養う
教育課程上
の位置づけ
協力企業
◇クラブ活動
◇
㈱電気工事西川組 出光興産㈱北海道製油所
他
プログラム
指導機関
学科等
内容
コンピュータ部
(苫小牧工業高校)
相撲ロボットの製作技術指導
機械工作研究部
(苫小牧工業高校)
ロボット・マイコンカー製作等の技術指導
「4輪独立制御における走行研究」
地元企業、苫小牧高専
環境化学科
(苫小牧工業高校)
BDFの技術指導
出光興産、苫小牧高専
工作部
(室蘭工業高校)
地域住民を対象とした「はんだ工作教室」
地元企業、室蘭工業大学
コンピュータ部
(室蘭工業高校)
地元中学生を対象としたポケンコによるI/O
ボード制御教室
プログラムの指導・実演
地元企業、室蘭工業大学
㈱電気工事西川組
▼ 地域向け成果発表会の開催(年1回)
これらの取組に加え、本事業の成果について「地域向け成果発表会」を開催。
9
地域でスクラム!教員研修
概
(教員研修)
要
○工業高校において、より高度な技術指導を行うためには、教員自らが高度な技術を身に付けることが必要であ
る。しかし、これまで苫小牧、室蘭両地域では、工業高校と高等教育機関等との連携による技術研修等は十分
に行われておらず、高度技術習得に向けた研修の整備が望まれる。本事業では、工業高校と地域企業・支援
機関が連携した「高度技術研修」をサポートし、工業高校の教員の更なる指導力の向上をねらいとする。
ねらい
○教員が最新技術を習得することで、生徒に対する指導力の向上、最新技術を踏まえた新しい指導方法の構築
等への取組に繋げていく。
対象者
◇苫小牧工業高校及び室蘭工業高校 教職員
教育課程上
の位置づけ
◇教員研修
◇苫小牧高等技術専門学校、日本工学院、トヨタ自動車北海道㈱、苫小牧テクノセンター
ニッテツ北海道制御システム㈱、太平電気㈱、㈱永澤機械、新日本製鐵㈱室蘭製鐵所、
㈱日本製鋼所室蘭研究所、室蘭工業大学
協力企業
プログラム
対象者
実施期間
人数
3DCAD
苫工(電子機械科)
室工(電子機械科)
3月(3日間)
7月(1日)
6名
8名
苫小牧高等技術専門学校
日本工学院
環境に配慮したエンジン新技術
室工(電子機械科)
7月(1日)
8名
室蘭工業大学
ロボット制御技術
苫工(全科)
室工(電子機械科)
7月∼1月(3日間)
7月(1日間)
5名
8名
トヨタ自動車北海道㈱
室蘭工業大学
エンジンの分解整備・性能試験、製造ラインのシー
ケンス制御技術
苫工(電子機械科)
室工(電子機械科)
4月∼12月(3日間)
8月(1日)
6名
8名
日本自動車教育財団
苫小牧テクノセンター、
トヨタ自動車北海道㈱
電気工事技術者により、電気工事、シーケンス制
御等
室工(電気科)
8月(1日)
8名
NCS
ワンチップマイコン及び通信ネットワーク等
苫工(情報技術科)
室工(電気科)
7月(3日間)
8月(1日)
5名
8名
道立工業試験場
太平電気
旋盤・MC技術
苫工(電子機械科)
室工(材料技術科)
7月∼1月(6日間)
1月(1日)
8名
8名
エンシュウ
永澤機械
室工(電子機械)
1月(1日)
8名
楢崎製作所
研修内容
アーク溶接
指導機関
【室蘭工業高校教員と先端企業・大学との共同研究】
機械系教育(法令関係・設計関係・材料規格・ISO9001)
定圧電気の基礎、特殊鋼棒鋼(BIC〔バーインコイル〕線材)
上記3主要製品の製造工程及び品質管理
電子機械科
1月(1日)
8名
室蘭工業大学
機械材料研究(超合金材料・カーボンチューブ照射試験・水素
圧縮機・燃料電池用タンク)
材料技術科
1月(1日)
8名
日本製鋼所㈱室蘭製作所
材料力学(金属材料の曲げ・引っ張り、圧縮試験)
電子機械科
1月(1日)
8名
室蘭工業大学
鍛造の体験と技術・技能の課題
たたら製鉄に関する研究
材料技術科
3月(1日)
8名
日本製鋼所㈱室蘭製作所
瑞泉鍛刀所
教員
保護者
苫工 5月(1日)
室工 3月(1日)
12名
24名
【教員・保護者の企業見学・意見交換会】
大企業に就職させがちな保護者に対し、企業を見学し、
子どもの地元中小企業就職への認識を深める
10
地元企業
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