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ざしきわらし第14号
二戸病院広報 第14号 平成24年3月21日 〒028-6193 岩手県二戸市堀野字大川原毛 38 番地 2 TEL 0195(23)2191 FAX 0195(23)2834 URL http://www.ninohe-hp.net/ 編集発行 岩手県立二戸病院 広報委員会 災害時について思う 院長 二戸病院が新しくなってからはや 8 年がた とうとしています。新しくするときに、当院は 耐震構造ではなく、免震構造 免震構造を取り入れました。 免震構造 職員以外の方で建物の下をのぞいた方は少な いのではと思います。建物の下に様々な形のバ ネや突っ張り棒やブレーキの役目をする金属 棒やらたくさんあり、建物全体をバネで支えて がたがたと揺れないようにしてあります。今回 の震災時にはがたがたとは揺れませんでした が、それでもグワン、グワンと強い揺れが長く 続きました。普段の揺れとは違うと感じ、この 建物でこれだけ揺れるのだから、ただ事ではな いと感じました。しかし、当院ではほとんど被 害はありませんでした。また地域としても被害 が少なく、後方支援に回りました。 災害があれば、我々は医療を守り、病院を守 り住民の方に医療を提供しようとあらゆる努 力します。しかし、我々だけではそれは完全に はなしえません。水、電気、ガスいわゆるライ フラインの確保や、患者さんの食料は備蓄して 鈴木 彰 いますが職員の食料はなく、その確保も必要で す。さらに通勤用や支援用に使う車のガソリン の確保、薬剤、診療材料等の確保も重要です。 救急対応に当たりながらこれらをすべて行う ことはできません。時間がたてば地域以外から の支援が来るかもしれませんがそれまでは自 分たちでどうにかしなければなりません。 今回の大震災で、被害が少なかった当地域で も様々な問題があることがわかりました。その 問題への対応の見直しを迫られています。病院 だけでなく県や市、消防、警察、医師会、保健 所等との協議を行う予定で準備しています。地 域全体で医療を守る体制が必要なのです。しか し、なんといっても住民の方に日常のこまごま とした診療の場を通じて二戸病院の事を理解 していただき、不測の事態にあわてる事無く、 落ち着いて行動していただくよう、日頃からの 理解と信頼を大切にしていきたと思っており ます。 これからもどうぞよろしくお願い致します。 免震構造の一部 です。このよう な構造で建物を 支えています 今回は、『病院の中で実際に 『病院の中で実際に起こった事例』 実際に 起こった事例』の紹介をします。 ○事例 1 Aさんが検査のため、家族の方と一緒に廊下で待っていました。 看護師が『Bさんですか?』と声をかけたところ、Aさんと家族の方が 『はい』と返事をしたため、検査室に案内しました。 検査室ではBさんと思い、Bさんの検査をAさんに行ってしまいました。 その後Aさんとわかり、正しい検査が行われました。 『お名前をお願いします』の一言があれば、間違いに気づくことができたのですが・・・ 基本どおり患者さんの名前を確認することを再度周知しました。 ○事例 2 外来診察室で『飲み薬を出します』と医師に言われたCさん ところが、薬剤の窓口で渡された院外処方箋にはうがい薬しか記載がなく、 調剤薬局でも飲み薬は渡されませんでした。 医師はうがい薬と内服薬を出したつもりでしたが、不具合があって、内服 薬が処方されなかったのです。カルテを渡した看護師も気づきませんでした。 ところでCさんは『おかしいな』と思ったのですが、誰にも何も言わず自 宅に帰りました。次の診察日に、医師に薬が出ていないことを話し、飲まな ければならない薬を飲んでいないことがわかったのです。 こんなとき、どうすればよいと思いますか? 受付窓口でも、薬剤科の窓口でも、調剤薬局でも構いません。『医師が「飲み薬を出す」、と言ったのに出てません が』とあなたから一声かけてください。 病院では誰も間違いがないように、と最新と注意を払っています。 それでもやはり間違いをゼロにすることは出来ません。 患者さんからの一言で間違いが未然に防げる場合があるのです。 どうか確認して下さい。 受け取ったカルテや処方箋はあなたの名前でしょうか? 薬袋の名前は正しいですか?薬の中身は正しいですか? 検査する部位は正しいですか? そして声を発してください。 『ここに書かれている名前は、私の名前ではありません。』 『この薬、いつもと違うのですが。』 『先生は頭を検査すると言っていたのですが、お腹の写真を撮るのですか?』 病院では、薬や検査を間違わないようにダブルチェックをしています。 名乗っていただいて患者確認をしています。 間違いが起こったら、事例を共有して、同じ間違いを起こさないように改善策を立てています。 あなたの一言で間違いを未然に防ぐことが出来ます。 どうかご協力をお願いいたします。 医事経営課長 阿部 誠 二戸圏域における病院の役割をご存じでしょうか? 二戸病院は内科、消化器科、循環器科、神経内科、呼吸器科、精神科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、 皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科の18診療科 を標榜しています。 専門診療科を充足しているのは、患者さんの治療する分野を専門的に、そして、より詳細にわたる治療を行う ためにあります。それは専門治療が必要な入院患者さんや救急・重症患者さんを中心に診療を行う役割を担って いるからです。 いろいろな診療科があるから便利ということで診察に来院する方々が多くいらっしゃいます。確かに一日に 色々な診療科を受診する方は便利と思います。しかし、当院に患者さんが集中することは、医師数が限られてい る中では入院患者さんや重症の患者さんの診療に影響が及ぶこととなります。 二戸圏域では、二戸病院は急性期(重症者)、一戸病院及び軽米病院が回復期(中等症)、開業医院・診療所が維 持期(慢性期、軽症)を診療する役割分担(機能分担)ができています。 そういうことから、通常の診療は開業医院・診療所で診察を受け、精密検査や重症化した場合に病院に紹介受 診することがより的確な受診と言えます。 開業医院・診療所(かかりつけ医)で日常に診療を受け、患者さんの通常の状態を知ることで異常な時の早期発 見につながります。 急性期、回復期、維持期の役割をご理解のうえ受診することが、急性期病院の医師の疲弊を軽減し、永く医師 が勤務できる環境を作り上げることは地域医療を守ることとなります。 住民の方々の適正な受診をお願いする次第です。 患者数と医師の状況 入院患者延数 1日あた りの患者数 医師数 医師一人あた りの患者数 74,528 204.2 34 2,192.0 148,927 612.9 外来患者延数 1日あたりの患者数 平成23年1月から12月分 医師一人あたりの患者数 4,380.2 救急患者の来院状況 住 所 地 別 年間総数 二戸市 時間外等救急来院患者数 1日平均 救急来院で 入院した患者数 入院率 救急車で来院した 患者数 1日平均 うち入院した 患者数 入院率 10,439 28.6 1,848 17.7% 1,730 4.7 853 49.3% 一戸町 軽米町 九戸村 県内その他 青森県三戸 青森県田子 県外そ の他 6,240 950 578 930 491 475 231 544 934 252 110 231 96 20 28 59 栄養管理室 秋元亜矢子 山崎久美子 ☆県産食財の推奨☆ ●月に3回『食財の日』を設定 普段から食材はなるべく県産品を使用するように心がけて 献立作成をしています。なかでも月に3回は『食財の日』の カードを入れてお知らせし、ご感想・ご意見を伺っています。 『地産地消』は環境も含めた人に優しい取り組みです。 ●この時期ならではの・・・ 2月は久慈産の「寒締めほうれん草」 「寒締めほうれん草」をご紹介しました。 「寒締めほうれん草」 冬の寒さの中で育った寒締めほうれん草は、甘みがぎゅっと 増してさらに美味しく栄養価もアップ↑↑↑します。 この日は、ごま和えにして患者様に配膳しました。人参の彩りもきれいですね♪ ●患者様からのお返事 「おいしかったよ」「ちょっとしょっぱいかな」等、患者様からの お声は栄養士・調理師にとって参考になります。 職員で共有し、献立作成・調理に反映するようにしています。 また、「退院したら家でも作ってみたい」などの言葉は、 とてもうれしく、業務の励みにもなっています。 今年度は、昨年4月~今年2月までの11ヶ月で計33回実施しました。 春には山菜、夏には地物の夏野菜、秋にはサンマやぶどうなどの果物、 そして冬と、季節ごとに様々な食材が豊富な岩手・青森の県産品を活用 し、新鮮でおいしく、安心な食事を今後もお届けしていきたいと思います。 平成 23 年 12 月 8 日 18 時から病院 1 階ホスピタルストリートで、 『ふれあい Xmas コンサート』を開催しました。二戸病院職員、二戸 コンサート』 高等看護学院の学生、近隣の病院関係者の皆さんで 10 曲以上に渡る歌を 合唱しました。美しい歌声 美しい歌声ときれいなハーモニー 美しい歌声 きれいなハーモニーで、患者さまには癒される きれいなハーモニー 時間となったのではないでしょうか? ? また、会場のみなさんで一緒に歌う『みんなで歌おう』 『みんなで歌おう』のコーナーで 『みんなで歌おう』 は、患者さまも一緒に楽しそうに歌っていただけて、病院職員皆とてもうれしい気分になりました。来年も みなさんで一緒に楽しく歌えたらと思います。たくさんの方々のご参加お待ちしております♪ 冬の感染症を予防しましょう! 冬は、インフルエンザを始め、感染性胃腸炎などウイルスや細菌による感染症が流行するシーズンです。 現在、岩手県内でもまだまだインフルエンザが猛威を奮っています。 自分自身でできる予防の、第一のポイントは「手洗い」と「うがい」です。ウイルスや細菌は、多くの場 合、ウイルス等に触れた手を介して感染が拡大します。 次のポイントに注意して、冬の感染症を予防しましょう! 1 手洗いのタイミング ・外出から帰ったとき、調理前、食事前、またトイレ使用後には、必ず手を洗いましょう。 ・症状が出ている人はもちろん、予防の基本として、外出先でも自宅でも、トイレの後には必ず 手を洗いましょう。 2 手洗いの方法について ・手を洗う前に時計や指輪をはずし、洗い残すところがないよう準備しましょう。 ・石鹸をよく泡立てて、こすり洗いをします。 ・指や手のひらのしわの間、手首などもよく洗い、最後は流水できれいに洗い流しましょう。 3 手ふきについて ・手ふきタオルなどは、家庭でも各自のものを用意するのが理想的です。 ・外出先や集団の場ではタオルなどの共用は避け、使い捨てのペーパータオル、エアータオ ルがあれば利用するか、ハンカチなど個人用のものを携帯しましょう。 4 その他の予防のポイント ・外出先から帰った時など、手洗いをしてから、うがいをしましょう。 ・バランスの良い食事や十分な睡眠は、体の抵抗力を高めるために大切です。 日ごろの生 活に注意して体調を整えましょう! ・空気の乾燥により、のどの粘膜の防衛機能は低下します。部屋の湿度は50~60%に保つと 効果的です。 ・インフルエンザなどの流行時は人混みへの外出は控え、外出時はマスクをすることも(のど の乾燥予防にも)、予防方法として有効です。 ・せきやくしゃみなどの症状がある場合は、マスクをし、しぶきなどを飛ばさないことが、周囲へ の感染予防の「咳(せき)エチケット」です。 二 病 院 か の お 知 せ ♪ 戸 ら ら 県立二戸 病院が「病院機能評 価(バージョン 6.0)」の認定 を受けました。 当院は平成 24 年2月3日付けで、公益財団法人日本医療機能評価機構より病院機能評価 ( ver.6.0)の認定証の交付を受けました。 ver.6.0)の認定証の交付を受けました。 -病院機能評価とは- ■ 医療を見つめる第三者の目。それが病院機能評価です。 病院機能評価は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が適切に実施 されているかどうかを評価する仕組みです。評価調査者が中立・公平な立場に立って所定の評価 項目に沿って病院の活動状況を評価します。評価の結果明らかになった課題に対し、病院が改善 に取り組むことで、衣料の質向上が図られます。 ■ 認定病院は、より良い病院作りを目指して成長し続ける病院です。 病院機能評価の審査の結果、一定の水準を満たしていると認められた病院が「認定病院」です。 すなわち認定病院は、地域に根ざし、安心・安全、信頼と納得の得られる医療サービスを提供すべく、 常日頃努力している病院であると言えます。すでに全国の病院の約3割が認定されています。 (公益財団法人日本医療機能評価機構ホームページより抜粋) ↑↑ 認定証は、正面玄関入口に掲示しております。 ↑↑