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合同会社の活用法 - 税理士法人 かさい会計
daily コラム 〒810-0001 2016 年 6 月 28 日(火) 福岡市中央区天神 2-8-49 税理士法人かさい会計 TEL 092-771-4421 FAX 092-771-1417 Email 合同会社の活用法 企業が創造的な開発業務を行なう場合で、 自社が保有する技術を補完するため、外部 の企業、専門人材を集めてプロジェクトチ ームを編成する必要がある時、専門人材が 自由にコミュニケーションを行ない、合意 形成を図りつつ成果物を開発する組織運営 が不可欠です。 しかし、現実には労働法上のコンプライ アンス確保を図るため、労働局の指導によ る大きな制約があります。 対応策は合同会社(LLC)の活用 その制約を回避する現実的な対応策は、 図示したように合同会社(LLC)を活用 して、プロジェクトチームを編成すること です。 ① 合同会社(LLC)には、会社法で「定 款自治」が認められており、定款で図の ような意思決定方法を定め、社員総会で 組織運用について決定し、プロジェクト チーム活動を推進する。 ② 労働法上のコンプライアンス確保を証 明するため(合同会社内部で指揮命令関 係が存在しないことを証明するため)、 合同会社(LLC)内部の定期的な会議、 主なミーティングの記録を作成し、代表 社員と業務執行社員が署名・捺印する。 ヒューリック福岡ビル 7 階 [email protected] [合同会社によるプロジェクトチーム運用] [本体企業、または行政官庁] ・合同会社(LLC)代表社員、業務 執行者選任、業務委託契約 完成物納入・委 託料金支払い (工事進行基準) ↓ ↓ 業務委託: ○○の開発 ¯ [合同会社(LLC)] 1.定款作成:下記2項目を定款に記載 ① 事業目的は:○○の開発(成果物○ ○の完成) ② 業務執行(相対的記載事項) :社員相 互の自由なコミュニケーションと合 意形成により成果物を開発し、それ を重視した代表社員による意思決定 2.外部専門人材と業務委託契約、合同 会社(LLC)設立登記・代表社員・ 執行社員就任 3.合同会社(LLC)の組織運用 ・社員総会で組織運用規則として「社員 間の自由なコミュニケーションと合意 形成による効率的な業務遂行」を決定 業 務委託 契約と同 時に 合同会社(LLC)業務 執行社員として登記 ↓ ¯ 業務委託料支 払い(工事進 行基準) ↓ 外部専門人材(企業・個人事業主) 経営者の留意点 このような場合、担当者の判断が難しく、 経営者の決断と方向付けが必要と言えます。 チームの自由なコミュニ ケーションは不可欠!