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平成28年度学校だより7月号

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平成28年度学校だより7月号
平成28年度
学校だより
平成28年6月30日
さつきが丘 7月号
まなびあい
みとめあい
ともにのびよう
第282号
さつきっ子
宿泊体験学習から学ぶ
学校長 秋山 順子
尾瀬・日光修学旅行から帰ってきた翌日に、北海道で行方不明
になっていた小学2年生の男児が保護されたというニュースがあ
りました。本当によかったと喜ぶと同時に、まだ寒い北海道で、
自分でマットにくるまり水を飲んで生還した男児は、まさしく生きる力があったのだと感心しました。
低学年が着の身着のまま食料もたやすく入手できない状況に加え、激しい雨の降る悪天候により捜査
を打ち切るなど、そんな過酷な環境でのサバイバルはまさに奇跡的生存とも言えるでしょう。
6月 1 日の尾瀬ケ原の気温は10度を下回り、体感温度0度という異例の寒い日でした。そして、
本校の6年生が尾瀬高校の生徒と一緒にグループで尾瀬ケ原を6時間かけてハイキングに行く日で
もありました。事前の学習では、尾瀬ケ原の気温は宿舎より低いから、上着やレインコートをリュッ
クに入れておくように指導していました。ところが、出発する時は半袖でも十分な天候だったことも
あり、上着を入れ忘れた子どもが大勢いました。尾瀬ヶ原に着くと気温は低く、上着を持参してこな
かったことへの後悔と、悔やんでもどうしようもない現状に、気合と体力を信じて歩くしかありませ
んでした。どの子も黙々と泣き言一つ言わずに歩き、途中から、持っていた薄いレインコートが思い
のほか風を通さず寒さを防いでくれるということを知りました。これが自然の厳しさであると身をも
って体験することができました。自然を受け入れ、自然に合わせて行動することの大切さ、自然に逆
らうことも、自然を侮ることも・・・そこには、横浜では決してできない学びがありました。
一方、尾瀬片品村は、蛙の鳴き声、鳥のさえずり、夜空の星や月の明かりと自然が満載。宿舎はテ
レビやゲーム機は一切なしで、遊び道具といえばトランプや UNO 等のカードゲームのみです。仲間
とおしゃべりをしたり、ふざけ合ったり、集団生活ならではの過ごし方でした。我慢すること、協力
すること、そして相手を思いやり助け合うことの大切さを、宿泊体験を通して学ぶことができました。
このように、子どもによって学びの程度の違いはあるものの、様々な環境に身を置くことで身に付く
ことが多々あります。改めて環境設定の大切さを実感しました。
4年生は5月に愛川体験学習が実施されました。これから5年生は道志村に行きます。『体験を通
して子どもは大きく成長する。体験学習は、子どもを大きく成長させる。』どの学年の活動も、教科
で学習したことを活用したり、友達と協力したり、みんなで知恵を出し合ったりしなければならない
活動です。子どもは体験を通して学びを確かなものにしていきます。一つ一つの体験を、子どもたち
の大きな成長の糧となるようにしていきたいと思っています。
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