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緑 の 大 海 原 で - 荒川区教育ネットワーク

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緑 の 大 海 原 で - 荒川区教育ネットワーク
平成22年6月発行
荒川区立瑞光小学校
校長
宮島 雄一
緑 の 大 海 原 で
瑞光小学校長
宮島雄一
今から10年ほど前の夏でした。ある区に勤務していた私は、中学生海外派遣引率
の命を受け、24名の中学生と共にニュージーランドへ向かいました。到着したのは
真冬のニュージーランドです。季節を飛び越える不思議を肌で感じはしたものの、昼
間の平均気温は13∼4度としのぎやすい気候です。水と緑の美しいオークランドに
一泊し、翌日ホームステイ先のプタルル市へと向かいました。流れるようなハイウェ
イにすれちがう車の数は少なく、時折出会うのは牛と羊の群ぐらいなもので、地平線
まで続く美しい牧草の丘陵は、まるで緑の大海原のようでした。
期待と不安がはじけそうになったその日の午後、バスはプタルルハイスクール(平
均的な公立中・高等学校)に到着しました。粗末ですがよく手入れのいきとどいた講
堂に通され、2時から始まる歓迎会を待ちました。まもなく会が始まろうとした時、
私はある事に気がつきました。五百人近い生徒が入っている講堂にマイクが用意され
ていないのです。そうこうしているうちにハイスクールの校長先生が壇上に上がり静
かな口調で語り始めました。と、それまでざわめいていた会場が水をうったように静
かになったのです。
あかし
真摯に聞くことが相手を認める大切な 証 とでも言いたげに彼らは体全体で話を聞
きます。ジョークにざわめき、そして再び耳を傾ける…、そして、その時会場で私語
を我慢できないのは壇上の来客、日本の中学生だけでした。ショックでした。通訳も
いて意味もわかるはずなのに「なぜ」・・・。南半球の日本と同じ島国ニュージーラ
ンドには、確実に強い聞き手が育っています。
著名な教育学者
佐藤
学先生は『学ぶ態度として最も
大切なのは「謙虚さ」である。この「謙虚さ(慎み深
さ)」は、何よりも人の話を聞くという行動に最もよく表
れる。』とその著書の中で述べています。21世紀をむか
えた今日、我々の教え子たちは、自分の大切さとともに他
すべ
の人の大切さをも認める術を身につけた、あの手強い相手
と共に揺れ動く国際社会の中を生き抜いていかなければな
らないのです。
[6月の行事予定]
・社会科見学(3年生)
・社会科見学(4年生)
・学校公開週間始
・セーフティー教室(1・2年生)
・歯科講話(3年生)
・安全指導
1日(火)
3日(木)
7日(月)
8日(火)
10日(木)
10日(木)
・学校公開週間終
・水泳指導始(プール開き)
・歯科講話(5年生)
・4時間授業
・避難訓練
・土曜スクール
11日(金)
14日(月)
15日(火)
16日(水)
17日(木)
19日(土)
「水泳指導」について
体育主任
小林
雅
学校では水に慣れ親しむことや泳力を身につけることを目指して水泳の学習を計画、実施しています。
今年も14日(月)より水泳の授業が始まります。学校からのお便りをよくお読みになって、水泳の用意
をお願いいたします。
水泳は、水中で自分の命を守る力がつきますが、逆に重大事故を生じるおそれもあるため、指導にあ
たっては子どもたちの安全を第一に考えています。そのためには、子どもたちのその日の体調を正確に
知ること、水温や気温などを考慮して無理な水泳をしないようにすること、プールの水質を衛生的に保
つことなどを励行しています。
水泳カードは、安全な水泳のために大変重要な役割を果たしていますので、厳しいようですが、水泳
カードを忘れたり、確認の印がなかったりするとプールに入ることはできません。子どもたちの体調が
正確に伝わるよう、しっかりと記入をして提出するよう、よろしくお願いいたします。
1・2年生
働く消防写生会
5月7日(金)
荒川消防署の方に来ていただき、消防写生会を行いました。子
どもたちの目の前に消防車がとまっており、みんな間近で見る消
防車に驚き、興奮していました。
子どもたちは消防車をじっくりと観察し、ホースの巻かれてい
る様子や、はしごがふだんは折りたたまれていること、タイヤの
大きさなど、気づいたことを次々に絵に盛り込んでいきました。
また、暑い中、消防士さんも火事場での服装をして、子どもたち
も大喜びで絵に描きました。
当日は天気にも恵まれ、青々とした芝生の上で気持ちよく写生
会を行うことができました。子どもたちが一生懸命描いた絵を、
公開週間に掲示するので、ぜひご覧ください。
3・4年生遠足(清水公園)
5月14日(金)
3・4年生が一緒に清水公園へ遠足に行きました。当初予定されていた
11日(月)は雨のため延期になってしまいましたが、この日は天気にも
恵まれ、気持ちよく出発しました。
集団行動の約束を守りながら、体いっぱいに自然を感じ、様々なアスレ
チックで楽しみながら遊ぶことができま
した。
午後には4年生の子どもたちは水上コ
ースへも行き、思いっきり体を動かしました。
行き帰りの電車では、マナーをしっかりと守り、瑞光小学校の児童とし
て立派に行動することができました。3年生の子どもたちはまた来年もい
けることを心待ちにしているようです。
4年生
水道キャラバン
1・2校時、水道局の方々に来ていただき、寸劇、映像、実験を通
して東京の水道に関する取り組みについて学習をしました。1校時は、
水道ができるまでの歴史や、どのようにして学校や家庭などに水が届
けられるのか、スクリーンを使って教えていただきました。クイズに
も挑戦し、楽しみながら学習することができました。2校時は、浄水
場での水をきれいにするしくみについて実験を通して学習しました。
沈殿、ろ過の様子を観察し、水がきれいになっていく様子に驚いてい
ました。最後には認定証をいただき、水のことについて調べていく意
欲が高まったようです。
5月20日(木)
5年生
清里移動教室
5月19日(水)∼21日(金)
子どもたちが待ちに待った清里移動教室が実施されました。4年生の清里高原学園に引き続き2回目
の清里でした。今年は、田植えやほうとう作り、乳搾り体験など、体験学習を重点にした3日間を過ご
しました。
係の活動なども自分自身のめあてや課題をもち、進んで仕事をすることができました。
1日目は、「高根クラインガルテン」という所に行き、まず
ほうとう作りをしました。地元の指導員の方に教えていただ
きながら、野菜を切ったり、小麦粉をこねてうどんを作った
りしました。自分たちで作ったということもあり、おいしさ
も格別なようで、全員完食しました。
午後には田植え体験をしました。104人が1列に並べるほ
ど広い水田に入り、みんなで一斉に植えていきました。水田の泥
の感触や、カエルなどの生き物に興奮して、歓声を上げながら行
いました。秋には、収穫したお米が届きます。
そして夜は、食事の後に、ネイチャーガイドの方に清里の自然
について話をしていただきました。次の日の自然観察がより
楽しみになったようでした。
2日目はの午前中は、飯盛山の登山をしました。
天気が心配される中出発しましたが、雨に降られることも
なく、登山できました。初めは上りの道が続き、つらそうな
子もいましたが、3時間ほどの山道を全員がしっかりと歩き
通すことができました。励まし合いながら、がんばって歩い
たことが、大きな自信になったようでした。
午後は、滝沢牧場へ行き、乳搾り体験や乗馬を楽しみました。
牛のお乳の温かさや張りを感じながら、乳を搾りました。その
後、乗馬をしました。馬の背に乗ったときの高さや、揺れ具合
に驚いている子がたくさんいました。それから、おいしいソフ
トクリームを食べて、大満足でした。
3日目は閉園式をして学園を後にし、山梨県立考古博物館
へ行きました。博物館の方にお話を伺った後に、博物館の中
を見学しました。そして、古墳を見学しました。間近で古墳
を見て、その大きさに驚いていました。社会の学習の中でも
歴史について学習を進めているので、より理解が深まったよ
うでした。
その後野外で昼食を食べ、考古博物館を出発し、学校へ向かい、
ほぼ予定通りに学校に到着しました。どの子も充実した3日間を
過ごし、満足した様子で帰ってきました。
5年生にとって様々な体験活動を通して、自然や文化を学ぶこ
とのできた3日間でした。104人全員が元気に参加することが
できたことが、本当によかったです。
集団生活を通して約束を守ることや、協力することの大切さを
改めて学び、連帯感や責任感がより深まりました。班活動や係活
動を通して自主的に活動する態度が養われました。
今回体験したこと、学習したことを今後の学習や生活に生かし
ていってほしいと思います。
【
6年生
下田移動教室
5月26日(水)∼28日(金)
6年生は、小学校生活最後の宿泊行事、下田移動教室に行ってきました。下田の自然と歴史を学ぶと
ともに、集団生活やグループ行動を通して、約束を守ることや協力して活動することの大切さも学んで
きました。
1日目は、まず、柿田川湧水公園に行きました。富士山に
降った雨や雪が地下水となり、井戸の底から砂を巻き上げて
湧き出している様子を間近に観察しました。
天城峠を超え、下田に到着すると、楽しみにしていた昼食
の時間です。昼食は磯辺でおにぎり、アジの干物、漁師汁を
食べました。海風が少し強かったのですが、磯の香りを感じ
ながら食べた昼食はとてもおいしかったです。
そして、1日目のメインイベント、アジの開き体験です。
最初はアジに触れること自体に抵抗がありましたが、だんだ
んとコツをつかみ、内臓を取り出し、上手にアジを開くこと
ができました。自分で開いた5匹のアジは、干物にしてもら
いお土産で持ち帰りました。
夜は、下田海中水族館の方から、下田の海について話をしていただきました。下田の海の豊かさ学び、
2日目に訪れる下田海中水族館への期待が高まりました。
2日目は、下田市内をオリエンテーリングしました。学習
班ごとに地図を見ながら史跡を巡り、開国当時の様子を想像
しながら下田市内を歩きました。どの班も時間と交通ルール
―とマナーを守り、集合場所の了仙寺へ着きました。了仙寺
では、ご住職から下田の歴史についてお話をいただきました。
本堂でご住職さんのお話を聞いていると、まるで開国当時の
下田にいるような感覚になりました。真剣な眼差しでスライ
ドを見て、お話を聞いていました。その後、宝物館を訪れ、
貴重な資料も見学しました。また、満開のアメリカジャスミ
ンをバックに集合写真を撮りました。
午後は、下田海中水族館に行きました。名前の通り、下田
の海に浮かぶ水族館の中で、様々なショーを見学し、海の生き物について学びました。前日の夜に聞い
たお話を自分の目で確かめ、下田の海の豊かさを実感することができました。お土産を買い、アイスク
リームを食べ、下田海中水族館を満喫しました。
夜は学園の周りをナイトハイクしました。吉田松陰が黒船に乗り込もうと船を出した地まで歩きまし
た。吉田松陰の銅像が指さす方向に当時4艘もの黒船が停泊していたことに驚きを感じていました。だ
んだんと日が沈み、暗闇が訪れる下田の湾内をみながら、ゆったりと散策しました。
お世話になった学園をきれいにし、3日目は修善寺にあるサ
イクルスポーツセンターに行きました。限られた時間の中でた
くさんの乗り物に乗ろうと、学習班ごとに乗る順番を考え行動
していました。また、おもしろ自転車コースでは、前にこいで
いるのに横に進む自転車があったり、ペダルのない自転車があ
ったり、普段乗っている自転車とは違う様々な自転車を巧みに
乗りこなしていました。
天気にも恵まれ、予定通りすべて体験、見学をすることがで
きました。宿舎での生活も含め、共に学び、協力し、楽しく3
日間を過ごすことができました。今後、学校でまとめの学習を
します。公開週間中にも見学してきたことや、体験してきたことを、俳句にしたり、パソコンで新聞形
式にまとめたりしますので、ぜひご来校ください。
☆6月の心理相談員の西方絵梨先生の来校日は、3日、10日、17日のそれぞれ木曜日になります。
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