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各保険種類における経理処理のまとめ

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各保険種類における経理処理のまとめ
第一章 各保険種類における経理処理
各保険種類における経理処理のまとめ
第一章
各保険種類における
経理処理
1. 長期定期保険
長期にわたる死亡保障の確保ができることに加え、
資産形成効果がある保険です。 P8 へ
(スーパーフェニックス)
受取人
経理処理
が必要な時
(プラチナフェニックス)
[全額損金タイプ]
○保険期間の当初6割相当期間
保険料の1/2を損金算入、 1/2を資産計上
死亡保険金
保険料支払時
ご契約
役員・従業員の遺族*1
法人
保険期間満了
保険料払込期間
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険
○保険期間の残り4割相当期間
保険料の全額を損金算入、また保険期間の当初6割相当期間で
資産計上している額を残り4割相当期間で均等に取崩して損金算入
傷害死亡保険金
(傷害で死亡)
死亡保険金
(傷害以外で死亡)
ご契約
(ジャストターム)
P11 へ
短期払の保険です。
受取人
経理処理
が必要な時
死亡保険金
○保険期間の当初6割相当期間かつ保険料払込期間中
保険料のうち「経理処理上の当期分保険料*2」
の1/2を損金算入し、残額を資産計上
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険
傷害死亡保険金
(傷害で死亡)
死亡保険金
(傷害以外で死亡)
死亡保険金
ご契約
ご契約
保険期間満了
保険料払込期間
保険料払込期間
満了後
○保険期間の当初6割相当期間かつ保険料払込期間満了後
「経理処理上の当期分保険料」を前払保険料より取崩し、
1/2を損金算入、残りの1/2を資産計上
○保険期間の残り4割相当期間
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保険料の取崩し後の
残額を残り4割相当期間で均等に取崩して損金算入
保険料支払時
(ネクストロード)
長期の死亡保障を確保するとともに、低解約払戻金期間中の解約払戻金を、解約払戻金を
低くしない場合の 70%とすることで、低解約払戻金期間満了後の資産形成効果を高めた
保険です。
[全額損金タイプ]
受取人
経理処理
が必要な時
長期にわたる
(傷害)死亡保障の確保ができることに加え、資産形成効果がある保険です。 P21 へ
受取人
経理処理
が必要な時
保険料支払時
保険期間満了
第2保険期間
7. 逓増定期保険
受取人
ご契約
[1/2 損金タイプ]
[1/3 損金タイプ]
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
事業の発展とともに重くなる経営者様の責任にあわせ、保険料は一定で
保険金額が増加する保険です。
受取人
経理処理
が必要な時
基本保険金額の 5 倍
保険料払込期間
基本保険金額
ご契約
(ネクストロード)
受取人
経理処理
が必要な時
死亡保険金
低解約払戻金期間満了 保険期間満了
低解約
払戻金期間
保険料払込期間
3
保険料支払時
法人
P26 へ
役員・従業員の遺族*1
○保険期間の当初6割相当期間
[1/2損金タイプの場合]
保険料の1/2を損金算入、 1/2を資産計上
[1/3損金タイプの場合]
保険料の1/3 を損金算入、 2/3を資産計上
○保険期間の残り4割相当期間
保険料の全額を損金算入、また保険期間の当初6割相当期間で
資産計上している額を残り4割相当期間で均等に取崩して損金算入
*1
役員・従業員の遺族
○保険期間の残り4割相当期間
保険料の全額を損金算入、また保険期間の当初6割相当期間で
資産計上している額を残り4割相当期間で均等に取崩して損金算入
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
○保険期間の当初6割相当期間
保険料の1/2を損金算入、1/2を資産計上
保険料支払時
ご契約
法人
保険期間満了
保険料払込期間
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
損金算入
保険期間満了
保険料払込期間
8. 逓増定期保険
P16 へ
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
役員・従業員の遺族
長期の死亡保障を確保するとともに、低解約払戻金期間中の解約払戻金を、解約払戻金を
低くしない場合の 70%とすることで、低解約払戻金期間満了後の資産形成効果を高めた
保険です。
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
役員・従業員の遺族*1
法人
保険料支払時
低解約払戻金期間満了 保険期間満了
低解約
払戻金期間
[1/2 損金タイプ]
○保険期間の残り4割相当期間
保険料の全額を損金算入、また保険期間の当初6割相当期間で
資産計上している額を残り4割相当期間で均等に取崩して損金算入
基本保険金額の 5 倍
ご契約
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
事業の発展とともに重くなる経営者様の責任にあわせ、保険料は一定で保険金額が増加する保険です。 P24 へ
[全額損金タイプ]
基本保険金額
損金算入
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
P14 へ
死亡保険金
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
○保険期間の当初6割相当期間
保険料の1/2を損金算入、1/2を資産計上
保険料払込期間
第1保険期間
役員・従業員の遺族*1
法人
*1
法人
保険料支払時
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
損金算入
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
経理処理
が必要な時
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
第2保険期間
[1/2 損金タイプ]
保険料支払時
経理処理
が必要な時
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
役員・従業員の遺族*1
法人
保険期間満了
(プラチナフェニックス)
役員・従業員の遺族*1
法人
受取人
保険料払込期間
第1保険期間
2. 長期定期保険(短期払) 長期にわたる死亡保障の確保ができることに加え、資産形成効果がある
死亡保険金
長期にわたる
(傷害)死亡保障の確保ができることに加え、資産形成効果がある保険です。 P19 へ
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
*1 役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該役員または従業員の給与となりますので、保険料の全額
を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。な
お、被保険者が役員等の場合、役員給与については損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
(役員または従業員の全部ま
たは大部分が同族関係者である法人については、たとえその役員または従業員の全部を対象として保険に加入する場合であっても、その保険料
の額のうちその同族関係者である役員または従業員に係る部分の金額については、
これらの者に対する給与となります。
)
* 2 経理処理上の当期分保険料=年払保険料×保険料払込期間÷保険期間
(月払契約の場合は、
月払保険料を使用し、
期間を月単位に換算
(×12 カ月)
ください。
)
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
4
第一章
各保険種類における
経理処理
P29 へ
死亡保障を行わず、高齢期における生活資金の不足等に備え、将来必要な
資金を重点的に準備することができる保険です。
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
計画的に将来必要な資金を準備できる保険です。
定 期
受取人
〈5年保証期間付終身年金選択時のイメージ〉
死亡払戻金
経理処理
が必要な時
年金
法人
死亡払戻金
年金
生存給付金
付 定 期
役員の遺族
法人
継続サポート
3大疾病
解約払戻金(死亡払戻金)
払込保険料の
合計額
受取人
経理処理
が必要な時
年金
法人
死亡保険金
年金
死亡保険金
年金
役員・従業員
の遺族
役員・従業員
役員・従業員
の遺族
法人
年金原資
3大疾病
身体障がい
介 護
保険料支払時
年金保険
資産計上
給与
*2
9/10資産計上
1/10損金算入*3
保険料支払時
資産計上
特定損傷
年 金
10-5. みらいのカタチ
(プラン例 5)
一定期間、
死亡に備えながら資産形成ができる保険です。
終 身
終身にわたって死亡に備えることができる保険です。
P33 へ
終 身
受取人
定 期
経理処理
が必要な時
生存給付金
付 定 期
受取人
定 期
経理処理
が必要な時
生存給付金
付 定 期
死亡保険金
満期保険金
法人
死亡保険金
役員・従業員
の遺族
P43 へ
満期保険金
死亡保険金
満期保険金
役員・従業員
役員・従業員
の遺族
法人
継続サポート
3大疾病
役員・従業員の遺族*2
法人
3大疾病
身体障がい
養老保険
保険料支払時
介 護
継続サポート
3大疾病
資産計上
給与*2
1/2資産計上
1/2損金算入*3
総合医療
保険料支払時
介 護
資産計上
給与
特定損傷
養 老
がん医療
年 金
10-6. みらいのカタチ
(プラン例 6)
養 老
10-2. みらいのカタチ
(プラン例 2)
一定期間、
死亡に備えることができる保険です。
受取人
定 期
経理処理
が必要な時
生存給付金
付 定 期
P35 へ
終 身
定 期
生存給付金
付 定 期
終 身
役員・従業員の遺族*3
法人
継続サポート
3大疾病
3大疾病
身体障がい
継続サポート
3大疾病
3大疾病
介 護
定期保険
総合医療
更新
一生涯の死亡保障に加え、一定期間の大きな保障を準備
できるプランです。
終身保険
受取人
定期保険 更新
継続サポート
3大疾病
更新
3大疾病
更新
身体障がい
更新
介 護
更新
総合医療
更新
経理処理が必要な時
終身保険
の保険料
特定損傷
総合医療
年 金
がん医療
養 老
特定損傷
P47 へ
養 老
10-3. みらいのカタチ
(プラン例 3)
3大疾病保障保険
の保険料
入院・手術等に備えることができる保険です。
総合医療保険
の保険料
P37 へ
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
損金算入*4
損金算入*3 *4
受取人
総合医療
更新
経理処理
が必要な時
役員・従業員*3
法人
継続サポート
3大疾病
3大疾病
身体障がい
保険料支払時
介 護
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
損金算入
損金算入*3
損金算入
*1
給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。 なお、
被保険者が役員等の場合、
役員給与
について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
* 2 保険料の全額を給料・報酬として経理処理ください。
給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、
被保険者が役員等の場合、
役員給与につ
いては損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
総合医療
総合医療
(終身)
* 3 役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該役員または従業員の給与となりますので、給料・報酬
として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険
者が役員等の場合、役員給与については損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
(役員または従業員の全部または大部
分が同族関係者である法人については、たとえその役員または従業員の全部を対象として保険に加入する場合であっても、その保険料の額の
うちその同族関係者である役員または従業員に係る部分の金額については、
これらの者に対する給与となります。
)
*4
5
1. 名義変更をした場合の
経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
定 期
養 老
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
給与*2
継続サポート
3大疾病保障保険の保険料
保険料支払時
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
資産計上
終 身
年 金
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
介護保障保険
の保険料
特定損傷
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
役員・従業員および
役員・従業員の遺族
身体障がい保障保険
の保険料
年 金
がん医療
7. 逓増定期保険
[全額損金]
法人
定期保険
の保険料
がん医療
損金算入*4
保険料支払時
介 護
生存給付金
付 定 期
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
特定損傷
身体障がい
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
年 金
総合医療
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
がん医療
終身保険
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
養 老
10-1. みらいのカタチ
(プラン例 1)
各保険種類における 経理処理のまとめ
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
がん医療
9/10資産計上
1/10給与*1
保険料払込期間
*ご加入時に5年保証期間付終身年金
または10年確定年金を選択できま
す。また、年金開始時に、年金種類
を変更することができます。
身体障がい
死亡保険金
総合医療
年金開始日
(第 1 回年金支払基準日)
3大疾病
P39 へ
終 身
*
ご契約
10-4. みらいのカタチ
(プラン例 4)
保険期間満了の時における被保険者の年齢が 70 歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数
を加えた数が 105 を超える場合、
取扱いが異なります。詳細は第三章
「根拠基本通達・個別通達」昭和 62 年 6 月 16 日直法 2-2(例規)平成 8
年 7 月 4 日課法 2-3(例規)により改正、
平成 20 年 2 月 28 日課法 2-3、
課審 5-18 により改正参照。
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
6
第一章 各保険種類における経理処理
1. 長期定期保険(スーパーフェニックス)の経理処理
10-7. みらいのカタチ
(プラン例 7)
終 身
定 期
生存給付金
付 定 期
継続サポート
3大疾病
3大疾病
身体障がい
死亡保障に加え、「お祝金(生存給付金)」をお受取り
いただけるプランです。
終 身保険
定 期保険
祝金
受取人
更新
P51 へ
ご契約
プラン例
第一章
各保険種類における
経理処理
長期にわたる死亡保障の確保ができることに加え、
資産形成効果がある保険です。
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
法人
経理処理が必要な時
死亡保険金
祝金
生存給付金
付 定 期
終身保険
の保険料
更新
介 護
資産計上
総合医療
ご契約
がん医療
特定損傷
定期保険
の保険料
保険料支払時
年 金
*1
保険期間満了
※当ページに記載の経理処理は保
険期間満了時の被保険者の年齢が
70 歳を超え、かつ、当該保険に加
入した時における被保険者の年齢
に保険期間の 2 倍に相当する数
を加えた数が 105 を超える契約
が対象
保険料払込期間
損金算入
養 老
生存給付金付
定期保険
の保険料
資産計上
一生涯の 3 大疾病、
介護に対する保障に加え、
がんによる入院・
手術等に備えることができるプランです。
受取人
生存給付金
付 定 期
定 期保険
継続サポート
3大疾病
3大疾病
(終身)
更新
経理処理が必要な時
身体障がい
介 護
総合医療
介 護
(終身)
がん医療
(終身)
3大疾病保障
保険
(終身)
の保険料
特定損傷
年 金
養 老
法人
役員・従業員および
役員・従業員の遺族
損金算入*1
損金算入*1 *2
資産計上
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
給与*3
がん医療
保険
(終身)
の保険料
資産計上
損金算入
給与
*3
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
1. 保険料支払時
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
*1年未満の端数がある場合は、端数を切捨てた期間とする。
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
支払保険料の1/2を定期保険料として損金算入、
1/2を前払保険料として資産に計上ください。
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
例
月払保険料として 20 万円を支払った。ただ
し保険期間は 50 年間とする。
保険期間の当初6割相当期間(= 30 年間)
借方
定期保険料
前払保険料
損金算入*2
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
貸方
10万円
10万円
当座預金
20万円
例
* 2 役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該役員または従業員の給与となりますので、保険料の全額
を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。な
お、
被保険者が役員等の場合、
役員給与については損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
(役員または従業員の全部ま
たは大部分が同族関係者である法人については、たとえその役員または従業員の全部を対象として保険に加入する場合であっても、その保険料
の額のうちその同族関係者である役員または従業員に係る部分の金額については、
これらの者に対する給与となります。
)
* 3 保険料の全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象とな
ります。なお、
被保険者が役員等の場合、
役員給与については損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
7
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
支払保険料は定期保険料として全額損金に算入ください。あわせて、
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保
険料累計額をこの期間で均等に取崩して定期保険料として損金に算入ください。
保険期間満了の時における被保険者の年齢が 70 歳を超え、
かつ、
当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数を
加えた数が 105 を超える場合、取扱いが異なります。詳細は第三章
「根拠基本通達・個別通達」昭和 62 年 6 月 16 日直法 2-2(例規)平成 8 年
7 月 4 日課法 2-3(例規)により改正、
平成 20 年 2 月 28 日課法 2-3、
課審 5-18 により改正参照。
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
*
保険期間の残り4割相当期間
*1
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
保険料支払時
介護保障
保険
(終身)
の保険料
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
保険期間の当初6割相当期間
がん医療
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
契約形態Ⅱ
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて 1 / 2 相当額または全額を定期保険料として損金に算入ください。
定期保険
の保険料
3大疾病
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
契約形態Ⅰ
P53 へ
終 身
定 期
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
(注)
保険金受取人を役員・従業員の遺族とした場合の生存給付金付定期保険部分の保険料の経理
処理については、
所轄の国税局・税務署等にご確認ください。
10-8. みらいのカタチ
(プラン例 8)
各保険種類における 経理処理のまとめ
月払保険料として 20 万円を支払った。あわ
せて保険期間の当初 6 割相当期間で資産計上
した前払保険料(3,600 万円)を残り 4 割相当
期間(20 年)で均等に取崩し損金に算入した。
保険期間の残り4割相当期間(= 20 年間)
借方
定期保険料
当座預金
前払保険料
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
貸方
35万円
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
20 万円
15 万円
<前払保険料の取崩額について>
● 保険期間の当初 6 割相当期間経過時に
・・・10 万円× 12 カ月× 30 年= 3,600 万円
すでに資産計上している額
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・3,600 万円÷ 20 年÷ 12 カ月= 15 万円
)
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当
該役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給
料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者
が役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
8
2. 配当金
4. 解約払戻金受取時
配当金を積立てる場合
解約払戻金受取時
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
借方
配当金積立金
貸方
12 万円
雑収入
第一章
各保険種類における
経理処理
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
解約払戻金を受取った場合には、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
12 万円
解約して 4,150 万円を受取った。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
借方
当座預金
貸方
4,150万円
積立配当金を引出した場合
前払保険料
配当金積立金
雑収入
3,000 万円
150 万円
1,000 万円
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
勇退退職金支払時
貸方
10 万円
配当金積立金
10万円
3. 保険金受取時
死亡保険金を受取った場合、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入とし
て益金に算入ください。
例
借方
当座預金
貸方
10,150 万円
前払保険料
配当金積立金
雑収入
3,000 万円
150 万円
7,000万円
死亡退職金・弔慰金支払時
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、役員等の場合には、損金算入に限度がありますのでご注意ください。
(役員と特殊の関係にある従業員* 1 を含み
ます。当冊子に掲載している他の商品の解約払戻金を退職金として支払った場合の取扱いについても同様となります。
)
例
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
退職金
福利厚生費*2
貸方
3,000 万円
300 万円
当座預金
3,300万円
4,150万円
当座預金
預り金* 2
××××万円
×××万円
* 1 特殊の関係にある従業員とは、
以下の者をいいます。
(ⅰ)役員の親族
(6 親等内の血族・配偶者・3 親等内の姻族)
(ⅱ)役員と事実上婚姻関係と同様の関係にある者
(ⅲ)( ⅰ ) および ( ⅱ ) 以外の者で役員から生計の支援を受けているもの
(ⅳ)( ⅱ ) および ( ⅲ ) の者と生計を一にするこれらの者の親族
* 2 この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
前払保険料およ
び配当金積立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
9
貸方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
[契約形態Ⅱの場合]
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
借方
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
2. 契約貸付に関する
経理処理
* 1 特殊の関係にある従業員とは、
以下の者をいいます。
(ⅰ)役員の親族
(6 親等内の血族・配偶者・3 親等内の姻族)
(ⅱ)役員と事実上婚姻関係と同様の関係にある者
(ⅲ)(ⅰ) および ( ⅱ ) 以外の者で役員から生計の支援を受けているもの
(ⅳ)( ⅱ ) および ( ⅲ ) の者と生計を一にするこれらの者の親族
* 2 一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
例
解約時受取額 4,150 万円を被保険者の退職金
として支払った。
退職金
死亡保険金受取時
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、前払保険料は 3,000 万
円、配当金積立金は 150 万円とする。
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。
ただし、役員等の場合には、損金算入に限度がありますのでご注意ください。
(役員と特殊の関係にある従業員* 1 を含み
ます。当冊子に掲載している他の商品の解約払戻金を退職金として支払った場合の取扱いについても同様となります。
)
例
[契約形態Ⅰの場合]
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
借方
雑損失
前払保険料
配当金積立金
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
貸方
3,150 万円
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
3,000 万円
150 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
10
第一章 各保険種類における経理処理
2. 長期定期保険(ジャストターム)の経理処理
ご契約
プラン例
長期にわたる死亡保障の確保ができることに加え、
資産形成効果がある短期払の保険です。
第一章
各保険種類における
経理処理
保険期間の残り4割相当期間
各保険種類における 経理処理のまとめ
(ご契約プラン例の c の期間)
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保険料の取崩し後の残額をこの期間で均等に取崩して定期保険料とし
て損金に算入ください。
死亡保険金
例
ご契約
保険期間の
6 割時点
保険料払込期間
a
b
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した
前払保険料の取崩し後の残額(5,040 万円)を
残り 4 割相当期間(24 年間)で均等に取崩し
損金算入した。
保険期間満了
借方
定期保険料
貸方
17.5万円
前払保険料
17.5 万円
(15 万円×12 カ月× 30 年)
−
(10 万円
● 保険期間の当初 6 割相当期間で資産計
・・・× 12 カ月× 6 年)+(10 万円× 1/2
上した前払保険料の取崩し後の残額
× 12 カ月× 6 年)
= 5,040 万円
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・5,040 万円÷ 24 年÷ 12 カ月= 17.5 万円
)
契約形態Ⅰ
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当
該役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給
料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者
が役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
1. 保険料支払時の経理処理
3. 配当金
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて一部を定期保険料として損金に算入ください。
配当金を積立てる場合
保険期間の当初6割相当期間*1 かつ保険料払込期間中
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
*1 1 年未満の端数がある場合は、
端数を切捨てた期間とする。
*2
支払保険料のうち「経理処理上の当月分保険料
産に計上ください。
*2
例
」の1/2を定期保険料として損金算入し、残額を前払保険料として資
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
借方
定期保険料
前払保険料
5 万円
15 万円
当座預金
20 万円
例
配当金積立金
貸方
12万円
雑収入
12 万円
*1 1 年未満の端数がある場合は、
端数を切捨てた期間とする。
保険料払込期間に資産に計上した前払保険料については、保険料払込期間満了時から保険期間の当初 6 割相当期間まで、
「経理処理上の当月分保険料」
を取崩して、1/ 2を定期保険料として損金算入し、残りの1/ 2を前払保険料として資産に計
上ください。
保険料払込期間中(30 年間)に資産計上した前
払保険料(5,400 万円)から「経理処理上の当月
分保険料(10 万円)」を取崩した。
借方
保険期間の当初6割相当期間かつ保険料払込満了後
(= 6 年間)
借方
定期保険料
前払保険料
貸方
5 万円
5 万円
前払保険料
10 万円
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
当座預金
1. 名義変更をした場合の
経理処理
貸方
10万円
配当金積立金
10 万円
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
死亡保険金受取時
(ご契約プラン例の b の期間)
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
[契約形態Ⅰの場合]
保険期間の当初6割相当期間*1 かつ保険料払込期間満了後
7. 逓増定期保険
[全額損金]
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
4. 保険金受取時
2. 保険料払込期間満了後の経理処理
例
借方
積立配当金 10 万円を引出した。
「経理処理上の当月分保険料」の 1/2 =
「20 万円× 12 カ月× 30 年÷
(12 カ月× 60 年)
」× 1/2 = 5 万円
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
貸方
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
積立配当金を引出した場合
保険期間の当初6割相当期間かつ保険料払込期間(= 30 年間)
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
経理処理上の当月分保険料=月払保険料×保険料払込期間÷保険期間
月払保険料として 20 万円を支払った。ただ
し保険期間は 60 年、保険料払込期間は 30 年
間とする。
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
<前払保険料の取崩額について>
c
(ご契約プラン例の a の期間)
11
保険期間の残り 4 割相当期間
(=24 年間)
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
死亡保険金を受取った場合、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入とし
て益金に算入ください。
例
死亡保険金および積立配当金 10,200 万円を
受取った。このとき、前払保険料は 3,600 万
円、配当金積立金は 200 万円とする。
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
借方
当座預金
10,200万円
貸方
前払保険料
配当金積立金
雑収入
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
3,600 万円
200 万円
6,400 万円
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
12
第一章 各保険種類における経理処理
( ネ ク ス ト ロ ー ド )
3. 低解約払戻金型長期定期保険[全額損金タイプ]の経理処理
第一章
各保険種類における
経理処理
死亡退職金・弔慰金支払時
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
退職金
福利厚生費*
ご契約
プラン例
長期の死亡保障を確保するとともに、低解約払戻金期間中の解約払戻金を、解約払戻金を
低くしない場合の70%とすることで、低解約払戻金期間満了後の資産形成効果を高めた
保険です。
当座預金
[全額損金タイプ]
3,300 万円
死亡保険金
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
[契約形態Ⅱの場合]
ご契約
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき
前払保険料は 3,600 万円、配当金積立金は
200 万円とする。
借方
雑損失
低解約払戻金期間満了
保険期間満了
保険料払込期間
前払保険料
配当金積立金
3,600 万円
200 万円
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
法人が支払った保険料は、
全額を定期保険料として損金に算入ください。
解約払戻金を受取った場合には、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
勇退退職金支払時
当座預金
月払保険料として 20 万円を支払った。
借方
前払保険料
配当金積立金
雑収入
借方
退職金
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
貸方
20万円
当座預金
20 万円
3,600万円
200 万円
200 万円
貸方
4,000 万円
当座預金
預り金*
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
解約時受取額 4,000 万円を被保険者の退職金
として支払った。
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
貸方
4,000 万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
定期保険料
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
例
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
解約払戻金受取時
借方
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
契約形態Ⅰ
1. 保険料支払時
例
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
3,800 万円
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
5. 解約払戻金受取時
解約して 4,000 万円受取った。このとき前払
保険料は 3,600 万円、配当金積立金は 200 万
円とする。
保険期間満了時の被保険者の年齢
が 70 歳以下または、当該保険に加
入した時における被保険者の年齢
に保険期間の 2 倍に相当する数を
加えた数が 105 以下のもの
低解約払戻金期間
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
前払保険料およ
び配当金積立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
貸方
3,000 万円
300 万円
各保険種類における 経理処理のまとめ
××××万円
×××万円
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該
役員または従業員の給与となりますので、
全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損
金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
2. 契約貸付に関する
経理処理
配当金を積立てる場合
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
借方
配当金積立金
貸方
12万円
雑収入
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
12 万円
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
積立配当金を引出した場合
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 配当金
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
貸方
10万円
配当金積立金
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
10 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
13
14
第一章 各保険種類における経理処理
( ネ ク ス ト ロ ー ド )
4. 低解約払戻金型長期定期保険[1 / 2 損金タイプ]の経理処理
第一章
各保険種類における
経理処理
3. 保険金受取時
ご契約
プラン例
[契約形態Ⅰの場合]
死亡保険金受取時
長期の死亡保障を確保するとともに、低解約払戻金期間中の解約払戻金を、解約払戻金を
低くしない場合の70%とすることで、低解約払戻金期間満了後の資産形成効果を高めた
保険です。
例
[1 / 2 損金タイプ]
借方
当座預金
死亡保険金
貸方
10,150 万円
配当金積立金
150 万円
雑収入
10,000 万円
ご契約
低解約払戻金期間満了
借方
退職金
福利厚生費*
貸方
3,000 万円
300 万円
当座預金
3,300 万円
[契約形態Ⅱの場合]
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
雑損失
貸方
150 万円
配当金積立金
保険期間の当初6割相当期間
例
月払保険料として 20 万円を支払った。ただ
し保険期間は 50 年間とする。
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
保険期間の当初6割相当期間(= 30 年間)
借方
4. 解約払戻金受取時
定期保険料
前払保険料
貸方
10万円
10万円
当座預金
20万円
解約して 3,000 万円を受取った。このとき、
配当金積立金は 50 万円とする。
借方
当座預金
貸方
3,000 万円
配当金積立金
雑収入
50万円
2,950万円
解約時受取額 3,000 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
15
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
支払保険料は定期保険料として全額損金に算入ください。あわせて、
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保
険料累計額をこの期間で均等に取崩して定期保険料として損金に算入ください。
月払保険料として 20 万円を支払った。あわ
せて保険期間の当初 6 割相当期間で資産計上
した前払保険料(3,600 万円)を残り 4 割相当
期間(20 年)で均等に取崩し損金に算入した。
借方
定期保険料
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
貸方
35万円
当座預金
前払保険料
20 万円
15 万円
<前払保険料の取崩額について>
●保険期間の当初 6 割相当期間経過時に
・・・10 万円× 12 カ月× 30 年= 3,600 万円
すでに資産計上している額
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・3,600 万円÷ 20 年÷ 12 カ月= 15 万円
)
貸方
3,000 万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
保険期間の残り4割相当期間(= 20 年間)
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
2. 契約貸付に関する
経理処理
保険期間の残り4割相当期間
例
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益
金
(損金)
に算入ください。
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
*
支払保険料の1/2を定期保険料として損金算入、
1/2を前払保険料として資産に計上ください。
150 万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
*1年未満の端数がある場合は、端数を切捨てた期間とする。
借方
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて 1 / 2 相当額または全額を定期保険料として損金に算入ください。
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
配当金積立金に
資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
勇退退職金支払時
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
契約形態Ⅰ
1. 保険料支払時
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
例
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 150 万円とする。
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
保険料払込期間
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
保険期間満了
保険期間満了時の被保険者の年齢
が 70 歳を超え、かつ、当該保険に
加入した時における被保険者の年
齢に保険期間の 2 倍に相当する数
を加えた数が 105 を超えるもの
低解約払戻金期間
死亡退職金・弔慰金支払時
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
死亡保険金を受取った場合、配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入として益金に算入くだ
さい。
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、配当金積立金は 150 万
円とする。
各保険種類における 経理処理のまとめ
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当
該役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給
料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者
が役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
16
2. 配当金
4. 解約払戻金受取時
配当金を積立てる場合
解約払戻金受取時
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
借方
配当金積立金
貸方
12 万円
雑収入
第一章
各保険種類における
経理処理
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
解約払戻金を受取った場合には、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
12 万円
解約して 4,150 万円を受取った。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
借方
当座預金
貸方
4,150万円
積立配当金を引出した場合
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
積立配当金 10 万円を引出した。
勇退退職金支払時
借方
当座預金
貸方
10 万円
配当金積立金
10万円
死亡保険金を受取った場合、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入とし
て益金に算入ください。
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、前払保険料は 3,000 万
円、配当金積立金は 150 万円とする。
借方
当座預金
10,150 万円
前払保険料
配当金積立金
雑収入
3,000 万円
150 万円
7,000万円
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
退職金
福利厚生費*
4,150万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
3,000 万円
300 万円
当座預金
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
3,300 万円
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
[契約形態Ⅱの場合]
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
前払保険料およ
び配当金積立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
貸方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
借方
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
死亡退職金・弔慰金支払時
例
解約時受取額 4,150 万円を被保険者の退職金
として支払った。
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
死亡保険金受取時
例
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
退職金
[契約形態Ⅰの場合]
3,000 万円
150 万円
1,000 万円
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
3. 保険金受取時
前払保険料
配当金積立金
雑収入
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
借方
雑損失
前払保険料
配当金積立金
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
貸方
3,150 万円
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
3,000 万円
150 万円
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
17
18
第一章 各保険種類における経理処理
(プラチナフェニックス)
5. 傷害保障重点期間設定型長期定期保険[全額損金タイプ]の経理処理
ご契約
プラン例
長期にわたる(傷害)死亡保障の確保ができることに加え、資産形成効果がある保険です。
[全額損金タイプ]
傷害死亡保険金
(傷害で死亡)
保険期間満了時の被保険者の年齢
が 70 歳以下または、当該保険に加
入した時における被保険者の年齢
に保険期間の 2 倍に相当する数を
加えた数が 105 以下のもの
死亡保険金
死亡保険金
(傷害以外で死亡)
ご契約
保険料払込期間
第 1 保険期間
3. 保険金受取時
*第 1 保険期間は、傷害による死亡に重
点的に備え、第 2 保険期間は、傷害を原
因とするかによらず死亡に備えられる
期間を示すものであり、経理処理上の区
分を示すものではありません。
*
第 2 保険期間
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
例
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、配当金積立金は150万円
とする。
月払保険料として 20 万円を支払った。
10,150万円
配当金積立金
150 万円
雑収入
10,000 万円
死亡退職金・弔慰金支払時
例
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
20 万円
当座預金
20万円
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該
役員または従業員の給与となりますので、
全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損
金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 150 万円とする。
借方
貸方
3,000万円
300万円
当座預金
3,300万円
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
借方
配当金積立金
雑収入
借方
雑損失
配当金積立金
150 万円
借方
当座預金
10 万円
借方
貸方
3,000万円
配当金積立金
雑収入
50 万円
2,950 万円
配当金積立金
例
10万円
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
貸方
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
1. 名義変更をした場合の
経理処理
解約して 3,000 万円を受取った。このとき、
配当金積立金は 50 万円とする。
勇退退職金支払時
積立配当金 10 万円を引出した。
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
12 万円
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
150万円
当座預金
積立配当金を引出した場合
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
2. 契約貸付に関する
経理処理
貸方
12 万円
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
解約払戻金を受取った場合には、配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益
金
(損金)
に算入ください。
例
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
解約払戻金受取時
配当金を積立てる場合
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
4. 解約払戻金受取時
2. 配当金
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
(傷害)
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
配当金積
立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
貸方
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
退職金
福利厚生費*
例
19
当座預金
貸方
[契約形態Ⅱの場合]
借方
定期保険料
例
借方
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
法人が支払った保険料は、
全額を定期保険料として損金に算入ください。
例
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
契約形態Ⅰ
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
(傷害)
死亡保険金を受取った場合、配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入として益金に算
入ください。
1. 保険料支払時
例
各保険種類における 経理処理のまとめ
[契約形態Ⅰの場合]
傷害死亡保険金・死亡保険金の受取時
保険期間満了
*
第一章
各保険種類における
経理処理
解約時受取額 3,000 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
貸方
3,000万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
20
第一章 各保険種類における経理処理
(プラチナフェニックス)
6. 傷害保障重点期間設定型長期定期保険[1/2損金タイプ]の経理処理
ご契約
プラン例
長期にわたる(傷害)死亡保障の確保ができることに加え、資産形成効果がある保険です。
第一章
各保険種類における
経理処理
2. 配当金
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
配当金を積立てる場合
[1 / 2 損金タイプ]
傷害死亡保険金
(傷害で死亡)
保険期間満了時の被保険者の年齢
が 70 歳を超え、かつ、当該保険に
加入した時における被保険者の年
齢に保険期間の 2 倍に相当する数
を加えた数が 105 を超えるもの
死亡保険金
死亡保険金
(傷害以外で死亡)
ご契約
例
*
*第 1 保険期間は、傷害による死亡に重
点的に備え、第 2 保険期間は、傷害を原
因とするかによらず死亡に備えられる
期間を示すものであり、経理処理上の区
分を示すものではありません。
*
第 2 保険期間
契約形態Ⅰ
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
貸方
12万円
雑収入
12 万円
保険期間の当初6割相当期間
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
10万円
配当金積立金
10 万円
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
定期保険料
前払保険料
傷害死亡保険金・死亡保険金の受取時
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、前払保険料は 3,000 万
円、配当金積立金は 150 万円とする。
借方
当座預金
10,150万円
前払保険料
配当金積立金
雑収入
10 万円
10 万円
当座預金
20 万円
3,000 万円
150 万円
7,000 万円
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
支払保険料は定期保険料として全額損金に算入ください。あわせて、
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保
険料累計額をこの期間で均等に取崩して定期保険料として損金に算入ください。
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
定期保険料
当座預金
前払保険料
20 万円
15 万円
<前払保険料の取崩額について>
●保険期間の当初 6 割相当期間経過時に
・・・10 万円× 12 カ月× 30 年= 3,600 万円
すでに資産計上している額
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・3,600 万円÷ 20 年÷ 12 カ月= 15 万円
)
3,000万円
300万円
当座預金
3,300万円
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当
該役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給
料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者
が役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
2. 契約貸付に関する
経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
(傷害)
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
前払保険
料および配当金積立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
1. 名義変更をした場合の
経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
[契約形態Ⅱの場合]
例
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
貸方
35 万円
借方
退職金
福利厚生費*
保険期間の残り4割相当期間(= 20 年間)
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
死亡退職金・弔慰金支払時
例
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
貸方
保険期間の残り4割相当期間
月払保険料として 20 万円を支払った。あわ
せて保険期間の当初 6 割相当期間で資産計上
した前払保険料(3,600 万円)を残り 4 割相当
期間(20 年)で均等に取崩し損金に算入した。
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
保険期間の当初6割相当期間(= 30 年間)
借方
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
3. 保険金受取時
支払保険料の1/2を定期保険料として損金算入、
1/2を前払保険料として資産に計上ください。
月払保険料として 20 万円を支払った。ただ
し保険期間は 50 年間とする。
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
例
*1年未満の端数がある場合は、
端数を切捨てた期間とする。
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
(傷害)
死亡保険金を受取った場合、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収
入として益金に算入ください。
*
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
[契約形態Ⅰの場合]
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて 1 / 2 相当額または全額を定期保険料として損金に算入ください。
21
配当金積立金
当座預金
1. 保険料支払時
例
借方
積立配当金を引出した場合
例
例
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
保険期間満了
保険料払込期間
第 1 保険期間
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
借方
雑損失
前払保険料
配当金積立金
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
貸方
3,150万円
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
3,000 万円
150 万円
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
22
第一章 各保険種類における経理処理
7. 逓増定期保険[全額損金タイプ]の経理処理
ご契約
プラン例
4. 解約払戻金受取時
第一章
各保険種類における
経理処理
事業の発展とともに重くなる経営者様の責任にあわせ、保険料は一定で保険
金額が増加する保険です。
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
解約して 4,150 万円を受取った。このとき、
前払保険料は 3,000 万円、配当金積立金は
150 万円とする。
勇退退職金支払時
借方
当座預金
基本保険金額の 5 倍
貸方
4,150 万円
前払保険料
配当金積立金
雑収入
3,000万円
150 万円
1,000万円
借方
退職金
保険期間満了時の被保険者
の年齢が 45 歳以下のもの
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
ご契約
保険期間満了
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
保険料払込期間
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
解約時受取額 4,150 万円を被保険者の退職金
として支払った。
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
基本保険金額
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
[全額損金タイプ]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
契約形態Ⅰ
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
貸方
4,150 万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
1. 保険料支払時
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
法人が支払った保険料は、
全額を定期保険料として損金に算入ください。
例
7. 逓増定期保険
[全額損金]
月払保険料として 54 万円を支払った。
借方
定期保険料
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
貸方
54万円
当座預金
54 万円
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該
役員または従業員の給与となりますので全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損
金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
1. 名義変更をした場合の
経理処理
配当金を積立てる場合
2. 契約貸付に関する
経理処理
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
借方
配当金積立金
貸方
12万円
雑収入
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
12 万円
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
積立配当金を引出した場合
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
2. 配当金
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
貸方
10万円
配当金積立金
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
10 万円
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
23
24
第一章 各保険種類における経理処理
[1/ 3 損金タイプ]の経理処理
8. 逓増定期保険[1/2損金タイプ]
ご契約
プラン例
3. 保険金受取時
事業の発展とともに重くなる経営者様の責任にあわせ、保険料は一定で保険
金額が増加する保険です。
[契約形態Ⅰの場合]
死亡保険金受取時
基本保険金額の 5 倍
死亡保険金を受取った場合、配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入として益金に算入くだ
さい。
例
死亡保険金および積立配当金 10,150 万円を
受取った。このとき、配当金積立金は 150 万
円とする。
借方
基本保険金額
貸方
ご契約
当座預金
10,150 万円
配当金積立金
150 万円
雑収入
10,000 万円
借方
退職金
福利厚生費*
貸方
3,000 万円
300 万円
当座預金
保険期間満了時の被保
険者の年齢が 70 歳超
かつ加入時の年齢に保
険期間の 2 倍に相当す
る数を加えた数が 95
を超えるもの
(以下
(注)
に該当するものを除く)
(注)
保険期間満了時の被保険者の年齢が80歳超かつ加入時の被保険者の
年齢に保険期間の 2 倍に相当する数を加えた数が120を超えるもの
雑損失
貸方
150 万円
配当金積立金
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて 1 / 2 相当額または全額を定期保険料として損金に算入ください。
保険期間の当初6割相当期間
*
150 万円
月払保険料として 54 万円を支払った。ただ
し保険期間は 30 年間とする。
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
保険期間の当初 6 割相当期間(= 18 年間)
借方
貸方
27万円
27万円
当座預金
54 万円
当座預金
勇退退職金支払時
3,000 万円
配当金積立金
雑収入
50万円
2,950万円
解約時受取額 3,000 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
25
借方
定期保険料
当座預金
前払保険料
54 万円
40.5 万円
<前払保険料の取崩額について>
●保険期間の当初 6 割相当期間経過時に
・・・27 万円× 12 カ月×18年= 5,832 万円
すでに資産計上している額
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・5,832 万円÷ 12 年÷ 12 カ月= 40.5 万円
)
貸方
3,000 万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
貸方
94.5万円
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
保険期間の残り 4 割相当期間(= 12 年間)
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
2. 契約貸付に関する
経理処理
支払保険料は定期保険料として全額損金に算入ください。あわせて、
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保
険料累計額をこの期間で均等に取崩して定期保険料として損金に算入ください。
例
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
保険期間の残り4割相当期間
月払保険料として 54 万円を支払った。あわ
せて保険期間の当初 6 割相当期間で資産計上
した前払保険料(5,832 万円)を残り 4 割相当
期間(12 年)で均等に取崩し損金に算入した。
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
解約払戻金受取時
貸方
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
定期保険料
前払保険料
借方
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
4. 解約払戻金受取時
例
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
例
解約して 3,000 万円を受取った。このとき、
配当金積立金は 50 万円とする。
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
支払保険料の 1 / 2 を定期保険料として損金算入、1 / 2 を前払保険料として資産に計上ください。
解約払戻金を受取った場合には、配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益
金
(損金)
に算入ください。
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
*1年未満の端数がある場合は、端数を切捨てた期間とする。
借方
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
契約形態Ⅱ
[1 / 2 損金タイプの場合]
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
配当金積立金に
資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
契約形態Ⅰ
1. 保険料支払時
[契約形態Ⅱの場合]
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 150 万円とする。
保険期間満了時の被保
険者の年齢が 45 歳超
のもの(1/3 損金タイプ
および以下(注)に該当
するものを除く)
3,300 万円
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
例
[1 / 3 損金タイプ]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
各保険種類における 経理処理のまとめ
[1 / 2 損金タイプ]
保険期間満了
保険料払込期間
死亡退職金・弔慰金支払時
例
第一章
各保険種類における
経理処理
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該
役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・
報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等
の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
26
[1 / 3 損金タイプの場合]
第一章
各保険種類における
経理処理
3. 保険金受取時
各保険種類における 経理処理のまとめ
法人が支払った保険料は、
期間の経過に応じて 1 / 3 相当額または全額を定期保険料として損金に算入ください。
保険期間の当初6割相当期間
*
支払保険料の 1 / 3 を定期保険料として損金算入、2 / 3 を前払保険料として資産に計上ください。
月払保険料として 54 万円を支払った。ただ
し保険期間は 30 年間とする。
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
死亡保険金受取時
*1年未満の端数がある場合は、
端数を切捨てた期間とする。
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
[契約形態Ⅰの場合]
死亡保険金を受取った場合、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入とし
て益金に算入ください。
保険期間の当初 6 割相当期間(= 18 年間)
借方
定期保険料
前払保険料
例
貸方
18 万円
36 万円
当座預金
54 万円
死亡保険金および積立配当金 10,050 万円を
受取った。このとき、前払保険料は 1,500 万
円、配当金積立金は 50 万円とする。
借方
当座預金
貸方
10,050万円
1,500 万円
50 万円
8,500 万円
保険期間の残り4割相当期間
死亡退職金・弔慰金支払時
支払保険料は定期保険料として全額損金に算入ください。あわせて、
保険期間の当初6割相当期間で資産計上した前払保
険料累計額をこの期間で均等に取崩して定期保険料として損金に算入ください。
法人の退職金・弔慰金規定等により支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算入できます。
ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
月払保険料として 54 万円を支払った。あわせ
て保険期間の当初 6 割相当期間で資産計上し
た前払保険料(7,776 万円)を残り 4 割相当期
間
(12 年)
で均等に取崩し損金に算入した。
保険期間の残り 4 割相当期間(= 12 年間)
借方
定期保険料
例
貸方
108 万円
当座預金
前払保険料
死亡退職金として 3,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
)
(注)
ただし、契約形態Ⅱの場合かつ役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、当該保険料の額は当該
役員または従業員の給与となりますので、期間の経過にかかわらず全額を給料・報酬として経理処理ください。給料・
報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等
の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
借方
退職金
福利厚生費*
54万円
54 万円
<前払保険料の取崩額について>
●保険期間の当初 6 割相当期間経過時に
・・・36 万円× 12 カ月×18年= 7,776 万円
すでに資産計上している額
●残り 4 割相当期間で均等に取崩す金額・・・7,776 万円÷ 12 年÷ 12 カ月= 54 万円
当座預金
3,300万円
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
[契約形態Ⅱの場合]
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
前払保険料およ
び配当金積立金に資産計上額がある場合は、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
前払保険料は 1,500 万円、配当金積立金は 50
万円とする。
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
例
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
貸方
3,000万円
300万円
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
借方
雑損失
前払保険料
配当金積立金
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
1,550万円
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
1,500 万円
50 万円
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
2. 配当金
4. 解約払戻金受取時
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
配当金を積立てる場合
解約払戻金受取時
1. 名義変更をした場合の
経理処理
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
当期の配当金 10 万円を新たに積立て、前期ま
での積立配当金累計に対する利息 2 万円もあ
わせて積立てる旨の通知を受取った。
借方
配当金積立金
貸方
12 万円
雑収入
解約払戻金を受取った場合には、前払保険料および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
12 万円
解約して 2,900 万円を受取った。このとき、
前払保険料および配当金積立金はそれぞれ
1,500 万円、50 万円とする。
借方
当座預金
2,900万円
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
勇退退職金支払時
貸方
10 万円
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
1,500 万円
50 万円
1,350 万円
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
前払保険料
配当金積立金
雑収入
2. 契約貸付に関する
経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
積立配当金を引出した場合
配当金積立金
10万円
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
解約時受取額 2,900 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
27
前払保険料
配当金積立金
雑収入
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
貸方
2,900万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
28
第一章 各保険種類における経理処理
9. 低解約払戻金型長寿生存保険(グランエイジ) の経理処理
ご契約
プラン例
2. 配当金
死亡保障を行わず、高齢期における生活資金の不足等に備え、
将来必要な資金を
重点的に準備することができる保険です。
払込保険料の合計額
解約払戻金
(死亡払戻金)
ご契約
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
保証期間(5年)
例
年金開始日
(第1回年金支払基準日)
*ご加入時に5年保証期間付終身年金または10年
確定年金を選択できます。また、年金開始時に、
年金種類を変更することができます。
保険料払込期間
各保険種類における 経理処理のまとめ
配当金を積立てる場合
年金原資
*
〈5 年保証期間付終身年金選択時のイメージ〉
第一章
各保険種類における
経理処理
当期の配当金 2 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 5 千円もあわ
せて積立てる旨の通知を受けた。
借方
配当金積立金
貸方
2.5万円
雑収入
2.5 万円
積立配当金を引出した場合
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
死亡時支払金受取人 …………
年金受取人 ……………………
契約形態Ⅱ
法人
役員
法人
法人
例
契約者 ……………………
被保険者 …………………
死亡時支払金受取人 ……
年金受取人 ………………
積立配当金 2 万円を引出した。
法人
役員
役員の遺族
法人
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
2万円
配当金積立金
2 万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
3. 死亡払戻金受取時
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
死亡払戻金を受取った場合、
保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩します。
死亡払戻金は保険料積立金を下回るため、
死亡払戻金を受取った場合は、
雑損失が生じます。
<年金開始前>
1. 保険料支払時
例
[契約形態Ⅰの場合]
死亡払戻金および積立配当金 515 万円を受
取った。保険料積立金および配当金積立金の
資産計上額はそれぞれ 1,000 万円、15 万円
とする。
借方
当座預金
雑損失
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
515万円
500万円
保険料積立金
配当金積立金
1,000 万円
15 万円
法人が支払った保険料は保険料積立金として資産に計上ください。
借方
保険料積立金
貸方
10 万円
当座預金
10万円
法人が支払った保険料のうち9/10は保険料積立金として資産に計上し、残りの1/10は被保険者に対する給与とな
りますので、給料・報酬として処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税
等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損金算入できる金額には限度がありますの
でご注意ください。
例
[契約形態Ⅱの場合]
借方
保険料積立金
給料・報酬
貸方
9 万円
1 万円
当座預金
10 万円
例
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡払戻
金および積立配当金が支払われた。このとき、
保険料積立金および配当金積立金の資産計上
額はそれぞれ792万円、15万円とする。
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
死亡払戻金は役員の遺族に直接支払われますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし保険料積立金や配当金積
立金に資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩して雑損失として損金算入する必要があります。
[契約形態Ⅱの場合]
月払保険料として 10 万円を支払った。
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
[契約形態Ⅰの場合]
月払保険料として 10 万円を支払った。
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
借方
当座預金
※ 死亡時支払金受取人とは、契約者が被保険者の同意を得て指定した人で、被保険者が死亡した場合に、死亡払戻金、保険料前納金の残
額、積立てた配当金等があるときに、これらを受取ることができる人をいいます。
例
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
契約形態Ⅰ
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
借方
雑損失
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
807万円
保険料積立金
配当金積立金
792 万円
15 万円
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
29
30
4. 解約払戻金受取時
例
解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、
保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩します。
解約時受取額は保険料積立金を下回るため、
解約払戻金を受取った場合は、
雑損失が生じます。
例
解約して 515 万円を受取った。このとき、保
険料積立金、配当金積立金は各々 1,000 万円、
15 万円とする。
勇退退職金支払時
借方
貸方
当座預金
雑損失
515 万円
500 万円
保険料積立金
配当金積立金
借方
515 万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
<年金開始後>
1. 年金開始に伴う取崩し用の資産勘定への振替え
上記ケースで7年目の年金(年金開始後の配当
金を含む)として 245 万円を受取った。
なお、
受取額のうち5万円は当期の配当金とする。
(8年目以降の年金受取時も同様の経理処理と
なる。)
245万円
雑損失
140万円
年金積立保険料
385 万円
①年金年額 = 245 万円 − 5 万円 = 240 万円
貸方
245万円
雑収入
245 万円
5年保証期間付終身年金で4年目以降の年金
(年金開始後の配当金を含む)を一括で 480 万
円受取った。
なお、年金開始時の年金積立保険料は 2,310
万円、年金年額は 240 万円、年金受取見込総
額は 1,440 万円とする。
年金積立保険料
保険料積立金
配当金積立金
当座預金
雑損失
480万円
290万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
年金積立保険料 770 万円
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
取崩額:残りの保証期間内に年金を受取った場合に取崩すこととなる年金積立保険料
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
2,160 万円
150万円
現金受取(年金とともに受取り)する場合
(注)80 歳男性が 5 年保証期間付終身年金を受取る場合、80 歳時の余命年数(所得税法施行令 82 の 3 の別表「余命年数表」
による)は、6 年となる。
保証期間の 5 年と比べると余命年数の方が長いため、年金受取見込総額は 240 万円× 6 年= 1,440 万円となる。
例
受取る配当金は雑収入として益金に算入されることになります。
実際には、配当金は年金と合算して受取りますので、経理処理については、後述の
「3.年金受取に伴う資産勘定の取崩し」
をご参照ください。
10 年確定年金で 4 年目以降の年金(年金開始
後の配当金を含む)を一括で 1,950 万円受
取った。
なお、年金開始時の年金積立保険料は 2,310
万円、年金年額は 260 万円、年金受取見込総額
は 2,600 万円とする。
借方
当座預金
1,950万円
年金を配当金とともに現金で受取った場合
年金を受取ったとき、年金積立保険料から以下の算式による金額を取崩し、受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
年金積立保険料 1,617 万円
雑収入
333 万円
取崩額(年金積立保険料の残額)
= 2,310 万円 − 2,310 万円 ×
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
貸方
3. 年金受取に伴う資産勘定の取崩し
*1 年金開始後の配当金を含まない。
*2 年金受取見込総額=年金年額×以下の期間
・確定年金の場合・・・年金受取期間
・保証期間付終身年金の場合・・・保証期間と被保険者の余命年数
(注)
のいずれか長い期間
(注)
所得税法施行令 82 の 3 の別表
「余命年数表」
による
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
2. 配当金
年金年額 *1
取崩額 = 年金積立保険料の額 ×
年金受取見込総額 *2
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
貸方
借方
貸方
2,310 万円
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
(385 万円× 2=770 万円)
借方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
年金開始後に、
年金の残額を一括で受取った場合、
その時点での年金積立保険料の残額を取崩し、
受取額との差額は雑収入
(雑
損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
240 万円
= 385 万円
1,440 万円
借方
当座預金
各保険種類における 経理処理のまとめ
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
年金の残額を配当金とともに現金で一括受取した場合
年金開始前まで積立ててきた保険料積立金と配当金積立金を、
年金積立保険料
(取崩し用の資産勘定)
へ振替えてください。
年金開始時に、保険料積立金、配当金積立金に
それぞれ 2,160 万円、150 万円計上されて
いた。これを年金積立保険料へ振替えた。
当座預金
貸方
退職金
例
貸方
(注)80 歳男性が 5 年保証期間付終身年金を受取る場合、80 歳時の余命年数(所得税法施行令 82 の 3 の別表「余命年数表」
による)は、6 年となる。
保証期間の 5 年と比べると余命年数の方が長いため、年金受取見込総額は 240 万円× 6 年= 1,440 万円となる。
1,000 万円
15万円
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
解約時受取額 515 万円を被保険者の退職金と
して支払った。
借方
②取崩額= 2,310 万円 ×
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
5 年保証期間付終身年金で 6 年目の年金(年金
開始後の配当金を含む)として 245 万円を受
取った。
なお、受取額のうち 5 万円は当期の配当金とす
る。 ま た、 年 金 開 始 時 の 年 金 積 立 保 険 料 は
2,310 万円、年金受取見込総額は 1,440 万円
とする。
第一章
各保険種類における
経理処理
260 万円 ×3 年
2,600 万円
= 1,617 万円
年金開始後 3 年間の取崩額
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
4. 退職年金の支払時
法人の退職金規定等により退職年金を支払った場合、原則としてその金額は退職年金として損金に算入することができま
す。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
受取った年金 300 万円を被保険者の退職年金
として支払った。
借方
退職年金
当座預金
預り金*
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
貸方
300万円
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
×××万円
××万円
*この預り金は退職年金の源泉徴収税額です。公的年金等に係る雑所得として源泉徴収
の対象となります。
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
31
32
第一章 各保険種類における経理処理
10-1. みらいのカタチ(プラン例1)の経理処理
プラン例
3. 保険金受取時
終身にわたって死亡に備えることができる保険です。
1
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
死亡保険金受取時
有期
有期
終身
有期
終身
有期
終身
有期
死亡保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
終身保険
例
有期
死亡保険金および積立配当金 3,100 万円を受
取った。このとき、保険料積立金は 1,400 万
円、配当金積立金は 100 万円とする。
年 金
養 老
借方
当座預金
貸方
3,100万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
1,400 万円
100 万円
1,600 万円
契約形態Ⅰ
契約形態Ⅱ
死亡退職金・弔慰金支払時
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
法人の退職金・弔慰金規定等により退職金・弔慰金を支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損
金に算入できます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
借方
退職金
福利厚生費*
[契約形態Ⅰの場合]
月払保険料として 10 万円を支払った。
1,000万円
300万円
当座預金
1,300万円
保険料積立金
10 万円
当座預金
10万円
例
[契約形態Ⅱの場合]
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 100 万円とする。
借方
月払保険料として 10 万円を支払った。
貸方
10 万円
当座預金
10 万円
給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役
員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
雑損失
100万円
配当金積立金
100 万円
解約して 1,600 万円を受取った。このとき、
保険料積立金、配当金積立金は各々 1,400 万円、
100 万円とする。
借方
借方
当座預金
1,600万円
雑収入
6 万円
勇退退職金支払時
例
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
借方
当座預金
33
1,400 万円
100 万円
100 万円
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
積立配当金 10 万円を引出した。
配当金積立金
解約時受取額 1,600 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
貸方
10 万円
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
積立配当金を引出した場合
例
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
貸方
6 万円
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
配当金積立金
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
1. 名義変更をした場合の
経理処理
解約払戻金受取時
例
配当金を積立てる場合
当期の配当金 5 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 1 万円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
4. 解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
2. 配当金
例
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
借方
給料・報酬
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
法人が支払った保険料は、
給与となりますので、
給料・報酬として処理ください。
例
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
死亡保険金の受取人は、役員・従業員の遺族となりますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし、配当金積立金に
資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
貸方
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
[契約形態Ⅱの場合]
借方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
貸方
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
法人が支払った保険料は保険料積立金として資産に計上ください。
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
死亡退職金として 1,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
1. 保険料支払時
例
各保険種類における 経理処理のまとめ
[契約形態Ⅰの場合]
有期
終身
第一章
各保険種類における
経理処理
10万円
貸方
1,600万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
34
第一章 各保険種類における経理処理
10-2. みらいのカタチ(プラン例2)の経理処理
プラン例
例
一定期間、死亡に備えることができる保険です。
2
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
終身
体障がい保障保険、介護保障保険
(有期)に加入された場合も同様
有期
の取扱いとなります。ただし、保
有期
有期
終身
有期
終身
有期
定期保険
更新
配当金積立金
貸方
1.3万円
雑収入
1.3 万円
険期間満了時の被保険者の年齢
が 70 歳を超え、
かつ、当該保険に
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
年齢に保険期間の 2 倍に相当す
有期
貸方
10万円
配当金積立金
10 万円
る数を加えた数が 105 を超える
場合は取扱いが異なります。
3. 保険金受取時
契約形態Ⅱ
契約者 ………………………… 法人
被保険者 ……………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 …………… 法人
契約者 …………………… 法人
被保険者 ………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……… 役員・従業員の遺族
月払保険料として 5 万円を支払った。
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
死亡保険金を受取った場合、配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入として益金に算入くだ
さい。
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
1. 保険料支払時
死亡保険金および積立配当金 5,010 万円を受
取った。このとき、配当金積立金は 10 万円と
する。
借方
当座預金
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
貸方
5,010万円
配当金積立金
雑収入
10 万円
5,000 万円
借方
定期保険料
法人の退職金・弔慰金規定等により退職金・弔慰金を支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損
金に算入できます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
貸方
5 万円
当座預金
5 万円
例
死亡退職金として 1,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
退職金
福利厚生費*
[契約形態Ⅱの場合]
1,000万円
300万円
当座預金
1,300万円
[契約形態Ⅱの場合]
借方
定期保険料
貸方
5 万円
当座預金
5 万円
死亡保険金の受取人は役員・従業員の遺族となりますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし、配当金積立金に資
産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
例
ただし、役員または特定の従業員のみを被保険者とする場合等には、保険料の全額が被保険者に対する給与となります。
給料・報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、
被保険者が役員
等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
例
月払保険料として 5 万円を支払った。
借方
給料・報酬
当座預金
5 万円
2. 配当金
配当金を積立てる場合
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
35
借方
雑損失
10万円
配当金積立金
10 万円
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益
金
(損金)
に算入ください。
例
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
貸方
4. 解約払戻金受取時
貸方
5 万円
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 10 万円とする。
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
法人が支払った保険料は、
定期保険料として損金に算入ください。
例
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
月払保険料として 5 万円を支払った。
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
死亡退職金・弔慰金支払時
法人が支払った保険料は、
定期保険料として損金に算入ください。
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
死亡保険金受取時
例
[契約形態Ⅰの場合]
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
[契約形態Ⅰの場合]
契約形態Ⅰ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
各保険種類における 経理処理のまとめ
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
積立配当金を引出した場合
加入した時における被保険者の
年 金
養 老
例
借方
※ 3大疾病保障保険(有期)、身
有期
終身
当期の配当金 1 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 3 千円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
第一章
各保険種類における
経理処理
解 約 し て 500 万 円 を 受 取 っ た。 こ の と き、
配当金積立金は 15 万円とする。
借方
当座預金
配当金積立金
雑収入
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
貸方
500万円
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
15 万円
485 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
36
第一章 各保険種類における経理処理
10-3. みらいのカタチ(プラン例3)の経理処理
プラン例
2. 配当金
入院・手術等に備えることができる保険です。
3
終 身
定 期
生存給付金付定期
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
有期
終身
有期
有期
終身
有期
終身
有期
終身
有期
総合医療
更新
総合医療
がん医療
特定損傷
有期
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
有期
有期
終身
有期
終身
有期
終身
有期
総合医療
(終身)
例
当期の配当金 1 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 3 千円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
借方
配当金積立金
貸方
1.3万円
雑収入
1.3 万円
積立配当金を引出した場合
契約形態Ⅰ
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
給付金受取人 …………………
死亡時支払金受取人 …………
積立配当金 1 万円を引出した。
法人
役員・従業員
法人
法人
契約者 ……………………
被保険者 …………………
給付金受取人 ……………
死亡時支払金受取人 ……
法人
役員・従業員
役員・従業員
役員・従業員の遺族
※ 死亡時支払金受取人とは、契約者が被保険者の同意を得て指定した人で、被保険者が死亡した場合に、死亡払戻金、保険料前納金の残
額、積立てた配当金等があるときに、これらを受取ることができる人をいいます。
1万円
配当金積立金
1 万円
[契約形態Ⅰの場合]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
[契約形態Ⅰの場合]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
総合医療保険により支払われる入院給付金、手術給付金等を受取った場合、全額を雑収入として益金に算入ください。
また、受取った給付金を福利厚生規定等に基づき見舞金として役員・従業員に支払った場合は福利厚生費として損金に
算入ください。
入院給付金 5 万円を受取った。
借方
当座預金
借方
医療保険料
1 万円
当座預金
1 万円
例
5万円
雑収入
5 万円
受取った入院給付金 5 万円を見舞金として被
保険者に支払った。
借方
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
貸方
5万円
当座預金
5 万円
*法人の福利厚生規定等により見舞金を支払った場合、社会通念上妥当な金額は損金算
入できますが、
これを超える金額は給料・報酬となります。
(役員給与の損金算入については一定の要件がありますのでご注意ください。
)
[契約形態Ⅱの場合]
法人が支払った保険料は、
医療保険料として損金に算入ください。
月払保険料として 1 万円を支払った。
借方
医療保険料
[契約形態Ⅱの場合]
貸方
1 万円
当座預金
例
月払保険料として 1 万円を支払った。
借方
給料・報酬
1 万円
当座預金
1 万円
4. 解約払戻金受取時
例
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
※総合医療保険は、
保険期間が終身かつ保険料払込期間満了後の場合、
解約払戻金があります。
解 約 し て 21 万 円 を 受 取 っ た。 こ の と き、
配当金積立金は 1 万円とする。
借方
当座預金
37
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
解約払戻金を受取った場合には、配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収入
(雑損失)
として益
金
(損金)
に算入ください。
貸方
2. 契約貸付に関する
経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
1 万円
解約払戻金受取時
1. 名義変更をした場合の
経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
給付金は直接、
役員・従業員に支払われるため、
法人の経理処理は必要ありません。
ただし、役員または特定の従業員のみを被保険者とする場合等には、保険料の全額が被保険者に対する給与となります。
給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が役
員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
福利厚生費*
例
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
見舞金支払時
貸方
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
法人が支払った保険料は、
医療保険料として損金に算入ください。
月払保険料として 1 万円を支払った。
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
3. 給付金受取時
例
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
入院給付金受取時
1. 保険料支払時
例
借方
当座預金
契約形態Ⅱ
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
有期
年 金
養 老
年 金
養 老
各保険種類における 経理処理のまとめ
配当金を積立てる場合
有期
終身
第一章
各保険種類における
経理処理
貸方
21万円
配当金積立金
雑収入
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
1 万円
20 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
38
第一章 各保険種類における経理処理
10-4. みらいのカタチ(プラン例4)の経理処理
プラン例
4
2. 配当金
計画的に将来必要な資金を準備できる保険です。
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
各保険種類における 経理処理のまとめ
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
配当金を積立てる場合
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
有期
終身
第一章
各保険種類における
経理処理
有期
有期
終身
例
有期
年金保険
終身
有期
終身
有期
当期の配当金 2 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 5 千円もあわ
せて積立てる旨の通知を受けた。
借方
配当金積立金
貸方
2.5万円
雑収入
2.5 万円
積立配当金を引出した場合
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
死亡保険金受取人 ……………
年金受取人 ……………………
契約形態Ⅱ
法人
役員・従業員
法人
法人
契約者 ……………………
被保険者 …………………
死亡保険金受取人 ………
年金受取人 ………………
法人
役員・従業員
役員・従業員の遺族
法人
積立配当金 2 万円を引出した。
借方
当座預金
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
2万円
配当金積立金
2 万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
[契約形態Ⅰの場合]
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
死亡保険金受取時
[契約形態Ⅰの場合]
死亡保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
法人が支払った保険料は保険料積立金として資産に計上ください。
月払保険料として 10 万円を支払った。
借方
保険料積立金
貸方
10 万円
当座預金
例
10万円
[契約形態Ⅱの場合]
死亡保険金および積立配当金 1,015 万円を受
取った。保険料積立金および配当金積立金の
資産計上額はそれぞれ 880 万円、15 万円と
する。
借方
当座預金
1,015万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
月払保険料として 10 万円を支払った。
借方
880 万円
15 万円
120 万円
保険料積立金
福利厚生費
9 万円
1 万円
当座預金
10 万円
ただし、役員または特定の従業員のみを被保険者とする場合等には、保険料のうち 1 / 10 は被保険者に対する給与とな
りますので、給料・報酬として処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税
等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損金算入できる金額には限度がありますの
でご注意ください。
例
月払保険料として 10 万円を支払った。
借方
保険料積立金
給料・報酬
* 福利厚生費として損金算入するための要件
(法人税基本通達
貸方
9 万円
1 万円
当座預金
10 万円
9-3-4 及び所得税基本通達 36-31 等参照)
・原則として役員・従業員の全員を対象とします。ただし、合理的な理由により加入対象者を決定している場合は認め
られる場合もあります。
・個々の役員・従業員の保険金額に格差がある場合、それは職種、年齢、勤続年数等に応じた合理的な格差である必要
があります。
・同族会社で、役員・従業員の大部分が同族関係者である場合は、給与として取扱われることがあります。
39
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
[契約形態Ⅱの場合]
貸方
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
法人が支払った保険料のうち 9 / 10 は保険料積立金として資産に計上し、残りの 1 / 10 は福利厚生費として損金に算
*
入ください。
例
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
3. 保険金受取時
<年金開始前>
1. 保険料支払時
例
例
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
契約形態Ⅰ
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
有期
年 金
養 老
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
死亡保険金は役員・従業員の遺族に直接支払われますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし保険料積立金や
配当金積立金に資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩して雑損失として損金算入する必要があります。
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
例
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
保険料積立金および配当金積立金の資産計上
額はそれぞれ 792 万円、15 万円とする。
借方
雑損失
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
貸方
807万円
保険料積立金
配当金積立金
792 万円
15 万円
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
40
4. 解約払戻金受取時
例
解約払戻金受取時
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
解約して 1,600 万円を受取った。このとき、
保険料積立金、配当金積立金は各々 1,400 万円、
100 万円とする。
勇退退職金支払時
借方
当座預金
貸方
1,600 万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
1,400万円
100 万円
100万円
※退職金の一部として生命保険を交付(名義変更)する場合の取扱いは P57 参照
解約時受取額 1,600 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
1,600 万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
年金開始前まで積立ててきた保険料積立金と配当金積立金を、
年金積立保険料
(取崩し用の資産勘定)
へ振替えてください。
借方
245万円
年金積立保険料
2,310 万円
保険料積立金
配当金積立金
年金積立保険料
雑収入
2,160 万円
150万円
現金受取(年金とともに受取り)する場合
受取る配当金は益金に算入ください。
実際には、配当金は年金と合算して受取りますので、経理処理については、後述の
「3.年金受取に伴う資産勘定の取崩し」
をご参照ください。
3. 年金受取に伴う資産勘定の取崩し
年金を配当金とともに現金で受取った場合
年金を受取ったとき、年金積立保険料から以下の算式による金額を取崩し、受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に 算入ください。
年金年額 *1
取崩額 = 年金積立保険料の額 ×
年金受取見込総額 *2
*1 年金開始後の配当金を含まない。
*2 年金受取見込総額=年金年額×以下の期間
・確定年金の場合・・・年金受取期間
・保証期間付終身年金の場合・・・保証期間と被保険者の余命年数
(注)
のいずれか長い期間
(注)
所得税法施行令 82 の 3 の別表
「余命年数表」
による
※特約を付加することにより、所定の範囲内で年金の種類を 10 年保証期間付終身年金に変更することができます。 なお、
申出時に当社が当制度を取扱って
いない場合は、
利用できません。
231 万円
14 万円
例
10 年確定年金で 4 年目以降の年金(年金開始
後の配当金を含む)を一括で 1,850 万円受
取った。
なお、年金開始時の年金積立保険料は 2,310
万円、年金年額は 240 万円、年金受取見込総額
は 2,400 万円とする。
貸方
1,850万円
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
240 万円
= 231 万円
2,400 万円
借方
当座預金
各保険種類における 経理処理のまとめ
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
①年金年額 = 245 万円 − 5 万円 = 240 万円
年金開始後に、
年金の残額を一括で受取った場合、
その時点での年金積立保険料の残額を取崩し、
受取額との差額は雑収入
(雑
損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
年金積立保険料 1,617 万円
雑収入
233 万円
240 万円 ×3 年
2,400 万円
= 1,617 万円
年金開始後 3 年間の取崩額
第 1 回年金支払基準日の変更(繰延べ)をした場合
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
繰延べ時の経理処理は必要なく、
年金受取時に経理処理を行います。
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
4. 退職年金の支払時
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
法人の退職金規定等により退職年金を支払った場合、原則としてその金額は退職年金として損金に算入することができま
す。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
貸方
2. 配当金
41
当座預金
取崩額(年金積立保険料の残額)
= 2,310 万円 − 2,310 万円 ×
<年金開始後>
1. 年金開始に伴う取崩し用の資産勘定への振替え
年金開始時に、保険料積立金、配当金積立金に
それぞれ 2,160 万円、150 万円計上されて
いた。これを年金積立保険料へ振替えた。
貸方
年金の残額を配当金とともに現金で一括受取した場合
貸方
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
例
借方
②取崩額= 2,310 万円 ×
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
10 年確定年金で 6 年目の年金(年金開始後の
配当金を含む)として 245 万円を受取った。
なお、受取額のうち 5 万円は当期の配当金とす
る。 ま た、 年 金 開 始 時 の 年 金 積 立 保 険 料 は
2,310 万円、年金受取見込総額は 2,400 万円
とする。
第一章
各保険種類における
経理処理
受取った年金 300 万円を被保険者の退職年金
として支払った。
借方
退職年金
当座預金
預り金*
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
貸方
300万円
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
×××万円
××万円
*この預り金は退職年金の源泉徴収税額です。公的年金等に係る雑所得として源泉徴収
の対象となります。
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
42
第一章 各保険種類における経理処理
10-5. みらいのカタチ(プラン例5)の経理処理
プラン例
2. 配当金
一定期間、死亡に備えながら資産形成ができる保険です。
5
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
有期
有期
終身
有期
終身
有期
養老保険
例
借方
配当金積立金
貸方
6万円
法人
役員・従業員
法人
法人
契約者 ……………………
被保険者 …………………
死亡保険金受取人 ………
満期保険金受取人 ………
法人
役員・従業員
役員・従業員の遺族
法人
例
月払保険料として 8 万円を支払った。
積立配当金 10 万円を引出した。
借方
当座預金
10万円
保険料積立金
8 万円
当座預金
8 万円
例
[契約形態Ⅱの場合]
10 万円
満期になり、2,020 万円を受取った。このとき、
保険料積立金、配当金積立金の資産計上額は
各々 1,920 万円、20 万円とする。
月払保険料として 8 万円を支払った。
借方
保険料積立金
福利厚生費
貸方
4 万円
4 万円
当座預金
ただし、役員または特定の従業員のみを被保険者としている場合等には、保険料の1/2はその被保険者に対する給与と
なりますので、給料・報酬として処理ください。給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得
税等の課税対象となります。なお、被保険者が役員等の場合、役員給与について損金算入できる金額には限度があります
のでご注意ください。
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
借方
当座預金
2,020万円
月払保険料として 8 万円を支払った。
借方
保険料積立金
給料・報酬
* 福利厚生費として損金算入するための要件
(法人税基本通達
当座預金
1,920 万円
20 万円
80 万円
8万円
9-3-4 及び所得税基本通達 36-31 等参照)
・原則として役員・従業員の全員を対象とします。ただし、合理的な理由により加入対象者を決定している場合は認め
られる場合もあります。
・個々の役員・従業員の保険金額に格差がある場合、それは職種、年齢、勤続年数等に応じた合理的な格差である必要
があります。
・同族会社で、役員・従業員の大部分が同族関係者である場合は、給与として取扱われることがあります。
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
受 取 っ た 満 期 保 険 金 を 財 源 と し て、 退 職 金
2,000 万円を支払った。
借方
退職金
貸方
2,000万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
貸方
4 万円
4 万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
法人の退職金規定等により満期保険金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は退職金として損金に算入す
ることができます。ただし、
役員等の場合には損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
勇退退職金支払時
8万円
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
法人が支払った保険料のうち1/2を保険料積立金として資産に計上し、残りの1/2は福利厚生費として損金に算入く
* ださい。
43
配当金積立金
満期保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、満期時受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
貸方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
満期保険金受取時
借方
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
[契約形態Ⅰの場合]
法人が支払った保険料は、
保険料積立金として資産に計上ください。
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
3. 保険金受取時
[契約形態Ⅰの場合]
例
6 万円
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
契約形態Ⅱ
1. 保険料支払時
例
雑収入
積立配当金を引出した場合
契約形態Ⅰ
例
当期の配当金 5 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 1 万円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
有期
年 金
養 老
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
死亡保険金受取人 ……………
満期保険金受取人 ……………
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
有期
終身
各保険種類における 経理処理のまとめ
配当金を積立てる場合
有期
終身
第一章
各保険種類における
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
44
第一章
各保険種類における
経理処理
満期保険金を据置いた場合
勇退退職金支払時
満期到来時
勇退退職金支払時の経理処理については、P44 を参照ください。
満期保険金を据置いた場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩すとともに、満期時に受取るべき金額を
据置保険金として資産に計上ください。据置保険金と資産取崩額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
満期保険金 2,020 万円を受取りとなったが、
据置とした。このとき、保険料積立金、配当金
積立金の資産計上額は、各々 1,920 万円、20
万円とする。
借方
据置保険金
貸方
2,020 万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
1,920 万円
20万円
80万円
利息繰入通知を受取った場合
例
据置保険金の利息として 10 万円を受取った。
借方
据置保険金
10 万円
雑収入
借方
当座預金
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
満期保険金を据置いた場合の経理処理については、P45 を参照ください。
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
死亡保険金受取時
死亡保険金の受取人は、
役員・従業員の遺族となりますので、
法人の経理処理は必要ありません。ただし、
保険料積立金や
配当金積立金に資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩して、
雑損失として損金算入する必要があります。
死亡保険金および積立配当金が被保険者に支
払われた。このとき、保険料積立金が 480 万
円、配当金積立金が 10 万円とする。
貸方
2,060 万円
借方
雑損失
貸方
490万円
据置保険金
雑収入
2,050万円
10万円
借方
当座預金
貸方
2,020 万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
960万円
10万円
1,050万円
法人の退職金・弔慰金規定等により退職金等を支払った場合、
原則としてその金額は退職金・福利厚生費として損金に算
入できます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
例
死亡退職金として 1,000 万円、弔慰金として
300 万円を支払った。
借方
退職金
福利厚生費*
1,000 万円
300 万円
当座預金
*一定限度額を超える弔慰金は、
死亡退職金とみなされます。
[契約形態Ⅱの場合]
1,300 万円
7. 逓増定期保険
[全額損金]
解約払戻金受取時
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
解約して 1,000 万円を受取った。このとき、
保険料積立金、配当金積立金は各々 960 万円、
10 万円とする。
借方
当座預金
1,000万円
勇退退職金支払時
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
貸方
960 万円
10 万円
30 万円
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
解約時受取額 1,000 万円を被保険者の退職金
として支払った。
借方
退職金
貸方
1,000万円
当座預金
預り金*
××××万円
×××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
貸方
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
例
死亡退職金・弔慰金支払時
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
4. 解約払戻金受取時
死亡保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
死亡保険金および積立配当金 2,020 万円を受
取った。このとき、保険料積立金、配当金積立
金の 資 産 計 上 額 は 各 々 960 万 円、10 万 円
とする。
480 万円
10 万円
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
例
死亡保険金受取時
例
保険料積立金
配当金積立金
10万円
据置保険金を引出した場合
例
満期保険金を据置いた場合
貸方
据置保険金を全額引出した場合、資産に計上した据置保険金を取崩します。受取額との差額があれば、雑収入として益金
に算入ください。
据置保険金および当期の利息 2,060 万円を受
取った。このとき、利息は 10 万円とする。
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
例
また、
利息繰入通知を受取った場合、
雑収入として益金に算入ください。
各保険種類における 経理処理のまとめ
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
満期保険金受取時
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
満期保険金受取時の経理処理については、P44 を参照ください。
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
45
46
第一章 各保険種類における経理処理
10-6. みらいのカタチ(プラン例6)の経理処理
プラン例
6
2. 配当金
一生涯の死亡保障に加え、一定期間の大きな保障を準備できるプランです。
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
有期
定 期 保 険*
更新
継続サポート*
3大疾病
更新
3 大 疾 病*
更新
身体障がい*
更新
介 護*
更新
総合医療
更新
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
有期
終身
有期
終身
有期
有期
例
法人
役員・従業員
役員・従業員の遺族
役員・従業員
借方
当座預金
10 万円
借方
借方
給料・報酬
定期保険料
医療保険料
2 万円
5 万円
1 万円
当座預金
8 万円
給料・報酬
当座預金
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
20 万円
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
借方
2. 契約貸付に関する
経理処理
貸方
5万円
当座預金
5 万円
*法人の福利厚生規定等により見舞金を支払った場合、社会通念上妥当な金額は損金算
入できますが、
これを超える金額は給料・報酬となります。
(役員給与の損金算入については一定の要件がありますのでご注意ください。
)
[契約形態Ⅱの場合]
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
貸方
8 万円
雑収入
総合医療保険により支払われる入院給付金、手術給付金等は直接被保険者に支払われますので、法人の経理処理は必要
ありません。
借方
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
貸方
20万円
福利厚生費*
貸方
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
見舞金支払時
例
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
入院給付金 20 万円を受取った。
受取った入院給付金 5 万円を被保険者に見舞
金として支払った。
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
8 万円
ただし、
役員または特定の従業員のみを被保険者とする場合等には、
保険料の全額が被保険者に対する給与となります。給料・
報酬として処理された額は、
当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、
被保険者が役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
47
配当金積立金
貸方
2 万円
5 万円
1 万円
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
当座預金
保険料積立金
定期保険料
医療保険料
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
10万円
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
入院給付金等受取時
法人が支払った終身保険の保険料は、給与となりますので、給料・報酬として処理ください。それ以外の保険料について
は契約形態Ⅰと同様の経理処理となります。
月払保険料として 8 万円を支払った。このう
ち終身保険の保険料は 2 万円、
定期保険、
継続サ
ポート 3 大疾病保障保険、3 大疾病保障保険、
身体障がい保障保険、介護保障保険の保険料は
5 万円、
総合医療保険の保険料は 1 万円とする。
6 万円
3. 給付金受取時
例
[契約形態Ⅱの場合]
例
雑収入
総合医療保険により支払われる入院給付金、手術給付金等を受取った場合、全額を雑収入として益金に算入ください。
また、受取った給付金を福利厚生規定等に基づき見舞金として役員・従業員に支払った場合は福利厚生費として損金
に算入ください。
法人が支払った終身保険の保険料は、保険料積立金として資産に計上ください。また定期保険・継続サポート 3 大疾病保障
保険・3 大疾病保障保険・身体障がい保障保険・介護保障保険の保険料については、定期保険料として損金に算入ください。
総合医療保険の保険料については、
医療保険料として損金に算入ください。
月払保険料として 8 万円を支払った。このう
ち終身保険の保険料は 2 万円、
定期保険、
継続サ
ポート 3 大疾病保障保険、3 大疾病保障保険、
身体障がい保障保険、介護保障保険の保険料は
5 万円、
総合医療保険の保険料は 1 万円とする。
6万円
[契約形態Ⅰの場合]
[契約形態Ⅰの場合]
例
貸方
借方
当座預金
契約者 ……………………
被保険者 …………………
死亡保険金受取人 ………
給付金受取人 ……………
1. 保険料支払時
月払保険料として 8 万円を支払った。このう
ち終身保険の保険料は 2 万円、
定期保険、
継続サ
ポート 3 大疾病保障保険、3 大疾病保障保険、
身体障がい保障保険、介護保障保険の保険料は
5 万円、
総合医療保険の保険料は 1 万円とする。
配当金積立金
積立配当金 10 万円を引出した。
契約形態Ⅱ
法人
役員・従業員
法人
法人
借方
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
契約形態Ⅰ
当期の配当金 5 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 1 万円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
積立配当金を引出した場合
*保険期間満了の時における被保険者の年齢が 70 歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被
保険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数を加えた数が 105 を超える場合、
取扱いが異なります。
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
有期
終身
年 金
養 老
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
死亡保険金受取人 ……………
給付金受取人 …………………
各保険種類における 経理処理のまとめ
配当金を積立てる場合
終身保険
有期
終身
第一章
各保険種類における
経理処理
8 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
48
4. 保険金受取時
5. 解約払戻金受取時
[契約形態Ⅰの場合]
借方
当座預金
5,015 万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
300万円
15万円
4,700万円
例
借方
当座預金
勇退退職金支払時
貸方
2,000 万円
借方
当座預金
貸方
410万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
300 万円
10 万円
100 万円
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
(3 大疾病保障保険・介護保障保険の保険期間が有期の場合)
3 大疾病保険金 2,000 万円を受取った。
解 約 し て 410 万 円 を 受 取 っ た。 こ の と き、
保険料積立金は 300 万円、配当金積立金は
10 万円とする。
貸方
3 大疾病保険金・身体障がい保険金・介護保険金の受取時
例
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
例
死亡保険金受取時
死亡保険金および積立配当金 5,015 万円を受
取った。このとき、保険料積立金は 300 万円、
配当金積立金は 15 万円とする。
各保険種類における 経理処理のまとめ
解約払戻金受取時
保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、受取額との差額は雑収入
(雑損失)
とし
て益金
(損金)
に算入ください。
例
第一章
各保険種類における
経理処理
雑収入
解約時受取額 410 万円を被保険者の退職金と
して支払った。
借方
退職金
2,000万円
貸方
410万円
当座預金
預り金*
×××万円
××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
上皮内新生物診断保険金 200 万円を受取っ
た。
借方
当座預金
200 万円
継続サポート年金 1,000 万円を受取った。
雑収入
200 万円
借方
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
貸方
1,000 万円
雑収入
1,000万円
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
1. 名義変更をした場合の
経理処理
見舞金支払時
受取った介護保険金のうち 5 万円を見舞金
規定等に基づき見舞金として被保険者に支
払った。
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
当座預金
例
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
貸方
継続サポート年金受取時
例
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
上皮内新生物診断保険金の受取時
例
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
借方
福利厚生費*
2. 契約貸付に関する
経理処理
貸方
5 万円
当座預金
5 万円
*法人の見舞金規定等により見舞金を支払った場合、社会通念上妥当な金額は損金算入
できますが、
これを超える金額は給料・報酬となります。
(役員給与の損金算入については一定の要件がありますのでご注意ください。
)
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
[契約形態Ⅱの場合]
死亡保険金の受取人は、役員・従業員の遺族となりますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし、配当金積立金に
資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
例
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 15 万円とする。
借方
雑損失
貸方
15 万円
配当金積立金
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
15万円
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
49
50
第一章 各保険種類における経理処理
10-7. みらいのカタチ(プラン例7)の経理処理
プラン例
7
3. 生存給付金
死亡保障に加え、「お祝金(生存給付金)
」
をお受取りいただけるプランです。
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
総合医療
がん医療
特定損傷
終身保険
有期
終身
定 期 保 険*
有期
有期
終身
有期
終身
有期
終身
有期
祝金
祝金
祝金
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
生存給付金を据置いた場合、保険料積立金の資産計上額を取崩し、受取るべき生存給付金の金額を据置生存給付金として
資産に計上ください。
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
例
祝金
各保険種類における 経理処理のまとめ
生存給付金を据置いた場合
更新
生存給付金付定期
第一章
各保険種類における
経理処理
生存給付金 15 万円を受取りとなったが、据置
とした。
借方
更新
据置生存給付金
貸方
15万円
保険料積立金
15 万円
また利息繰入通知を受取った場合、
雑収入として益金に算入ください。
有期
年 金
養 老
例
据置生存給付金の利息として 1 万円を受取った。
借方
*保険期間満了の時における被保険者の年齢が 70 歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被
保険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数を加えた数が 105 を超える場合、
取扱いが異なります。
据置生存給付金
雑収入
1 万円
契約者 …………………………………………… 法人
被保険者 ………………………………………… 役員・従業員
死亡保険金受取人 ……………………………… 法人
据置生存給付金を全額引出した場合、資産に計上した据置生存給付金を取崩します。受取額との差額がある場合は、雑収
入として益金に算入ください。
例
据置生存給付金および当期の利息 66 万円を
受取った。このとき、利息は 2 万円とする。
(注)
保険金受取人を役員・従業員の遺族とした場合の生存給付金付定期保険部分の保険料の経理処理については、所轄の国税局・税務署等にご確認
ください。
法人が支払った保険料のうち、終身保険および生存給付金付定期保険の保険料は保険料積立金として資産に計上くださ
い。定期保険の保険料については定期保険料として損金に算入ください。
例
月払保険料として 8 万円を支払った。このう
ち終身保険および生存給付金付定期保険の保
険料は 6 万円、定期保険の保険料は 2 万円と
する。
借方
保険料積立金
定期保険料
貸方
6 万円
2 万円
当座預金
8万円
2. 配当金
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
例
当座預金
貸方
66万円
借方
死亡保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、死亡時受取額との差額は雑収入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
(生存給付金は全額引出しているものとする。
)
例
死亡保険金および積立配当金 5,015 万円を受
取った。このとき、保険料積立金は 500 万円、
配当金積立金は 15 万円とする。
配当金積立金
6 万円
雑収入
借方
積立配当金 10 万円を引出した。
当座預金
5,015万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
500 万円
15 万円
4,500 万円
借方
当座預金
10 万円
配当金積立金
10万円
例
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
2. 契約貸付に関する
経理処理
解約して 550 万円を受取った。このとき保険
料積立金は 500 万円、配当金積立金は 15 万
円とする。
借方
当座預金
貸方
550万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
500 万円
15 万円
35 万円
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
解約時受取額 550 万円を被保険者の退職金と
して支払った。
借方
退職金
当座預金
預り金*
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
貸方
550万円
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
貸方
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
1. 名義変更をした場合の
経理処理
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
(生存給付金は全額引出しているものとする。
)
勇退退職金支払時
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
解約払戻金受取時
6 万円
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
死亡保険金受取時
例
貸方
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
51
64万円
2 万円
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
積立配当金を引出した場合
例
据置生存給付金
雑収入
5. 解約払戻金受取時
配当金を積立てる場合
当期の配当金 5 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 1 万円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
借方
4. 保険金受取時
1. 保険料支払時
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
据置生存給付金を引出した場合
契約形態Ⅰ
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
貸方
1万円
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
×××万円
××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
第三章
根拠基本通達・個別通達
52
第一章 各保険種類における経理処理
10-8. みらいのカタチ(プラン例8)の経理処理
プラン例
8
一生涯の 3 大疾病・介護に対する保障に加え、がんによる入院・手術等に備えることができるプランです。
総合医療
がん医療
特定損傷
定 期 保 険*
例
介 護(終身)
有期
終身
有期
終身
有期
が ん 医 療(終身)
契約形態Ⅰ
法人
役員・従業員
法人
法人
契約者 ……………………
被保険者 …………………
死亡保険金受取人 ………
給付金受取人 ……………
法人
役員・従業員
役員・従業員の遺族
役員・従業員
法人が支払った保険料のうち 3 大疾病保障保険
(終身)
、
介護保障保険
(終身)
の保険料は、
保険料積立金として資産に計上
ください。
定期保険の保険料については定期保険料として損金に算入ください。
がん医療保険
(終身)
の保険料については、
医療保険料として損金に算入ください。
保険料積立金
定期保険料
医療保険料
貸方
11 万円
1 万円
1 万円
当座預金
13 万円
配当金積立金
10 万円
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
借方
借方
給料・報酬
定期保険料
医療保険料
11 万円
1 万円
1 万円
当座預金
13 万円
借方
20万円
雑収入
20 万円
見舞金支払時
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
借方
福利厚生費*
貸方
5万円
当座預金
1. 名義変更をした場合の
経理処理
5 万円
*法人の福利厚生規定等により見舞金を支払った場合、社会通念上妥当な金額は損金算
入できますが、
これを超える金額は給料・報酬となります。
(役員給与の損金算入については一定の要件がありますのでご注意ください。
)
[契約形態Ⅱの場合]
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
当座預金
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
貸方
13 万円
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
ただし、役員または特定の従業員のみを被保険者とする場合等には、保険料の全額が被保険者に対する給与となります。
給料・報酬として処理された額は、当該被保険者の給与所得として所得税等の課税対象となります。なお、被保険者が
役員等の場合、
役員給与について損金算入できる金額には限度がありますのでご注意ください。
給料・報酬
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
貸方
がん医療保険
(終身)
により支払われるがん入院給付金、がん手術給付金等は直接被保険者に支払われますので、法人の
経理処理は必要ありません。
貸方
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
がん入院給付金 20 万円を受取った。
受取ったがん入院給付金 5 万円を福利厚生規
定等に基づき見舞金として被保険者に支払っ
た。
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
がん入院給付金等受取時
例
法人が支払った保険料のうち 3 大疾病保障保険
(終身)
、介護保障保険
(終身)
の保険料は、給与となりますので、給料・報
酬として処理ください。それ以外の保険料については、
契約形態Ⅰと同様の経理処理となります。
53
10万円
当座預金
借方
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
貸方
[契約形態Ⅰの場合]
例
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
3. 給付金受取時
[契約形態Ⅱの場合]
例
6 万円
がん医療保険
(終身)
により支払われるがん入院給付金、がん手術給付金等を受取った場合、全額を雑収入として益金に算
入ください。また、
受取った給付金を福利厚生規定等に基づき見舞金として役員・従業員に支払った場合は福利厚生費と
して損金に算入ください。
[契約形態Ⅰの場合]
月払保険料として 13 万円を支払った。この
うち、3 大疾病保障保険(終身)の保険料は 6
万円、介護保障保険(終身)の保険料は 5 万円、
定期保険の保険料は 1 万円、がん医療保険(終
身)の保険料は 1 万円とする。
雑収入
借方
当座預金
1. 保険料支払時
例
6万円
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
積立配当金 10 万円を引出した。
契約形態Ⅱ
月払保険料として 13 万円を支払った。この
うち、3 大疾病保障保険(終身)の保険料は 6
万円、介護保障保険(終身)の保険料は 5 万円、
定期保険の保険料は 1 万円、がん医療保険(終
身)の保険料は 1 万円とする。
配当金積立金
貸方
積立てた配当金を引出した場合には、
配当金積立金からその額を取崩してください。
例
月払保険料として 13 万円を支払った。この
うち、3 大疾病保障保険(終身)の保険料は 6
万円、介護保障保険(終身)の保険料は 5 万円、
定期保険の保険料は 1 万円、がん医療保険(終
身)の保険料は 1 万円とする。
借方
積立配当金を引出した場合
*保険期間満了の時における被保険者の年齢が 70 歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被保
険者の年齢に保険期間の 2 倍に相当する数を加えた数が 105 を超える場合、
取扱いが異なります。
例
当期の配当金 5 万円を新たに積立て、前期まで
の積立配当金累計に対する利息 1 万円もあわ
せて積立てる旨の通知を受取った。
有期
年 金
養 老
契約者 …………………………
被保険者 ………………………
死亡保険金受取人 ……………
給付金受取人 …………………
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
3 大 疾 病(終身)
有期
有期
終身
各保険種類における 経理処理のまとめ
配当金を積立てる通知を受けた場合、
すでに積立てられた配当金に対してついた利息とあわせて雑収入として益金に算入
ください。同時に、
同額を配当金積立金として資産に計上ください。
更新
有期
終身
2. 配当金
配当金を積立てる場合
終 身
定 期
生存給付金付定期
継続サポート
3 大 疾 病
3大疾病
身体障がい
介 護
第一章
各保険種類における
経理処理
13 万円
第三章
根拠基本通達・個別通達
54
4. 保険金受取時
5. 解約払戻金受取時
[契約形態Ⅰの場合]
解約払戻金受取時
保険金を受取った場合、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、受取額との差額は雑収入
(雑損失)
とし
て益金
(損金)
に算入ください。
死亡保険金受取時
例
死亡保険金および積立配当金 5,010 万円を受
取った。このとき、保険料積立金は 500 万円、
配当金積立金は 10 万円とする。
例
借方
当座預金
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
解 約 し て 310 万 円 を 受 取 っ た。 こ の と き、
保険料積立金は 200 万円、配当金積立金は 10
万円とする。
当座預金
貸方
310万円
保険料積立金
配当金積立金
雑収入
200 万円
10 万円
100 万円
※退職金の一部として生命保険を交付
(名義変更)
する場合の取扱いは P57 参照
法人の退職金規定等により解約払戻金を退職金として支払った場合、原則としてその金額は、退職金として損金に算入で
きます。ただし、
役員等の場合には、
損金算入に限度がありますのでご注意ください。
(3 大疾病保障保険・介護保障保険の保険期間が終身の場合)
3 大疾病保険金 2,000 万円を受取った。この
とき保険料積立金は 500 万円とする。
借方
500万円
10万円
4,500万円
3大疾病保険金・介護保険金の受取時
1. 長期定期保険
(スーパーフェニックス)
※がん医療保険は、
保険期間が終身かつ保険料払込期間満了後の場合、
解約払戻金があります。
貸方
5,010 万円
各保険種類における 経理処理のまとめ
解約払戻金を受取った場合には、保険料積立金および配当金積立金の資産計上額を取崩し、解約時受取額との差額を雑収
入
(雑損失)
として益金
(損金)
に算入ください。
勇退退職金支払時
例
第一章
各保険種類における
経理処理
借方
当座預金
例
貸方
2,000 万円
保険料積立金
雑収入
500万円
1,500万円
解約時受取額 300 万円を被保険者の退職金と
して支払った。
借方
退職金
当座預金
預り金*
×××万円
××万円
*この預り金は退職金の源泉徴収税額です。勤続年数等により源泉徴収の対象となる退
職所得の金額が異なるため×××万円と表示しております。
上皮内新生物診断保険金の受取時
例
上皮内新生物診断保険金 200 万円を受取っ
た。
借方
5. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[全額損金]
6. 傷害保障重点期間設定型
長期定期保険(プラチナ
フェニックス)
[1/2 損金]
7. 逓増定期保険
[全額損金]
8. 逓増定期保険
[1/3 損金]
[1/2 損金]
10-1. みらいのカタチ
プラン例1
10-2. みらいのカタチ
プラン例 2
10-3. みらいのカタチ
プラン例 3
10-5. みらいのカタチ
プラン例 5
貸方
200 万円
雑収入
200 万円
※ 3 大疾病保障保険は継続されますので、
資産計上額を取崩す必要はありません。
10-6. みらいのカタチ
プラン例 6
10-7. みらいのカタチ
プラン例 7
10-8. みらいのカタチ
プラン例 8
[契約形態Ⅱの場合]
死亡保険金の受取人は、役員・従業員の遺族となりますので、法人の経理処理は必要ありません。ただし、配当金積立金に
資産計上額がある場合には、
資産計上額を取崩し、
雑損失として損金に算入する必要があります。
被保険者が死亡し、被保険者の遺族に死亡保険
金および積立配当金が支払われた。このとき、
配当金積立金は 10 万円とする。
4. 低解約払戻金型
長期定期保険
[1/2 損金]
10-4. みらいのカタチ
プラン例 4
当座預金
例
3. 低解約払戻金型
長期定期保険
[全額損金]
9. 低解約払戻金型
長寿生存保険
(グランエイジ)
貸方
300万円
2. 長期定期保険
(ジャストターム)
借方
雑損失
1. 名義変更をした場合の
経理処理
貸方
10 万円
配当金積立金
第二章
各種制度を利用した
場合の経理処理
10万円
2. 契約貸付に関する
経理処理
3. 保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
4. 一部保障見直し制度を利用
した場合の経理処理
5. 保障追加制度を利用した
場合の経理処理
6. 保険金額等を減額した
場合の経理処理
7. 終身変更制度を利用した
場合の経理処理
8. 払済保険に変更した
場合の経理処理
9. 保険料前納制度を利用
した場合の経理処理
10.保険料頭金制度を利用
した場合の経理処理
11.特別条件付契約の
保険料の経理処理
第三章
根拠基本通達・個別通達
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