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環境・社会報告書

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環境・社会報告書
環境・社会報告書
2014
目次
編集方針
1997 年に「環境報告書」
(地球環境問題
への取り組み)を創刊し、2006 年にタイ
トルを「環境・社会報告書」と変更し 9 回
目、本年で通算 18 回目の発行となります。
本 報 告書は、当 社のCSR(Corporate
Social Responsibility: 企 業 の 社 会 的 責
任 ) 活 動 についてご理 解 いた だくため、
主要生産関係会社の環境パフォーマンス
データも含め記載し、情報開示の充実に
努めました。
記載 項目については、環 境 省発行「環
境報告ガイドライン(2012)」を参考にし、
ごあいさつ
会社概要
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 ∼ 6
● 事業内容
● 経営理念・ビジョン
● コンプライアンスの推進・危機管理・情報管理
環境側面への取り組み
1)環境マネジメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 ∼ 9
● 環境保全方針
図、表、写真を有効に使用し、文章もできる
● レスポンシブル・ケア(RC)トップ診断
限りわかりやすい内容となるよう心がけま
2)研究・開発 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10 ∼ 13
した。
巻末にアンケート用紙を添付しており
ます。本報告書をお読みいただき、取り
組み内容、情報の開示等について、ご意見・
ご 感 想をいただければ 幸いに存じます。
い た だ い た 皆 様 の ご 意 見・ご 感 想 は、
今 後の取り組み内容、情報開示の充実に
活かしていきたいと考えています。
● 環境配慮塗料
● グローバル対応
環境的側面、社会的側面
3)調達 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 14
● グリーン調達 ・ サプライチェーンマネジメント
● グリーン購入
4)化学物質 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15 ∼ 16
5)事業活動における環境負荷低減 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17 ∼ 25
● マテリアルバランス
● 環境会計
● 地球温暖化防止
対象範囲
関西ペイントおよび主要な国内関係会社
《関西ペイント販売
(株)
(株)
、 カンペハピオ、
日本化工塗料
(株)、宇都宮化工
(株)、三好
化成工業
(株)、久保孝ペイント(株)、
(株)
カンペ赤穂、NKM コーティングス
(株)》の
取り組みです。
● 輸送における環境負荷低減
● 大気汚染防止
● 輸送安全
● 廃棄物削減
● 水資源削減・水質汚濁防止
● PRTR 対象物質 排出・移動
● 事業所別環境負荷データ
な お、 当 社事 業 所 内 の 関 係 会 社 の 環 境
6)環境マネジメントシステム ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25 ∼ 26
パフォーマンス集計結果等は関西ペイント
● ISO 14001/9001
各事業所の集計結果に含まれます。
● 緊急事態への対応
報告期間
2013 年 4 月 1 日∼ 2014 年 3 月 31 日の
データを記載
社会的側面への取り組み
1)従業員との関わり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27 ∼ 30
● 労働・安全・衛生
● 教育・訓練活動
● 社員の処遇
次回発行時期
● 健康管理
2015 年6月
(日本語)予定
2)お客様との関わり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31
2015 年 8 月
(英語)予定
● 消費者保護
(Corporate Reportとして)
ごあいさつ
● 環境対応技術・製品開発
● 化学物質管理 対象分野
2014 年 6 月 代表取締役社長
● アレスエコプラン 2015(2013 年度目標と実績結果)
● 品質保証
3)社会との関わり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32 ∼ 33
● コミュニケーション
● 社会貢献活動
● 情報開示
塗料事業を通じ、
グローバルでの社会貢献を実現します。
関西ペイントグループは、塗料事業を通じ、「顧客に満
足される製品及びサービスを提供することによって社会
に貢献する」ことを経営の基本理念としています。
塗料は、私たちの暮らしのなかで様々なものに塗られ、
美しい色やデザインで製品自体の価値を高めるとともに、
製品素材を腐食から護り、それを永く維持するために
使用されています。つまり、塗料そのものが環境保護の
一役を担い、社会に貢献しています。
当社グループは、2013 年度から 3 ヶ年で推進する第
14 次中期経営計画を展開しております。この中期経営計
画では、特にグローバル化の加速を重点方針とし、一層
の事業拡大ならびに展開地域の拡大を目指しております。
このグローバル展開の拡大にあたっては、様々な地域、国
ごとに求められる顧客ニーズに対し迅速かつ的確に対応
することで競争力の高い製品を提供し、その実現を図り
ます。環境対応は全ての地域、国において果たすべき
必須の使命と位置づけ、各地域、国の法規制等に適合した
安全で安心してご使用いただける製品を提供することは
もちろん、環境負荷低減を実現する製品及びサービスを展
開してまいります。
これに加え、当社は世界的に有名なサッカーチームで
あるマンチェスター・ユナイテッドと公式グローバルパー
トナー契約を締結しております。マンチェスター・ユナイ
テッドが世界規模で多くのファンに支持されるように、
当社グループもグローバルでより多くの顧客に対して
満足される塗料を提供し、社会に貢献してまいります。
環境保全に寄与する製品を提供します。
当社グループは、グローバルな事業展開の拡大に伴い、
多様で優良な経営リソースを保有しております。これら
の経営リソースを有効に活用することで、水性塗料・粉体
塗料・ハイソリッド塗料など、展開する地域、国が求める
環境負荷の低減と環境改善に寄与する塗料の技術開発を
行い、様々な製品を社会に提供しています。
防食用塗料では、VOC の発生量抑制などの環境負荷低
減に加え、省工程化により震災復興関連事業などにおけ
る職人不足を補うことのできる環境対応型省工程重防食
塗装システム「ユニティーモ」を展開しております。建築
用塗料では、日本古来の壁材である「漆喰」の優れた機能
を塗料で再現し、独特の風合いや質感に加え、消臭・抗菌・
吸湿など室内環境改善や生活空間の快適性を実現する
「アレスシックイ」など、塗料そのものの機能で環境改善を
実現する技術開発を進め、環境保全に努めています。
環境マネジメントを通じて環境負荷低減を推進します。
当社グループは、塗料開発段階から環境負荷の少ない
原材料の使用に努め、環境に配慮した塗料を設計するの
はもちろんのこと、塗料の製造、そして使用、さらには
塗料が塗膜としての役割を終えるまでの全ての段階にお
いて、地球環境への影響に配慮する必要があると考えて
います。
当社グループでは、環境マネジメントシステムを構築
し、環境負荷低減に対する取り組みを推進しています。
取り組みにあたっては、
(一社)日本化学工業協会のレスポ
ンシブル・ケア(RC)、
(一社)日本塗料工業会のコーティ
ング・ケア(CC)活動と連携し、グループ独自の「アレス
エコプラン 2015」を策定し、地球環境保全に向けた具体的
目標を掲げ、自主的活動を推進しています。そして、ステー
クホルダーの皆様とのコミュニケーションを深めることに
よって、環境マネジメントをさらに向上させてまいります。
本書をご高覧いただき、関西ペイントグループの環境及
び社会に対する貢献活動についてご理解をいただければ
幸甚です。
編集後記 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33
用語解説 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34
1
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
2
会社概要
事業内容
分野別主たる事業内容
沿革
当社は、1918 年の創業以来、各種塗料の分野において、
日本の塗料メーカーでは最も先進的なメーカーとして成長
し、今日では世界の代表的なペイントメーカーの地位を確
立するに至っています。
当社グループ製品群は、
「保護」
「
、美粧」
「
、特別な機能の付
与」、
「環境への対応」という塗料の重要な役割を果たすこと
によって、幅広い分野において高い評価と信頼を得ていま
す。また、当社独自の先進的な研究開発力をコアに、生産・
物流・販売活動をグローバルに展開することにより、世界中
のお客様に比類のない顧客サービスを提供しています。
称
関西ペイント株式会社(英文名 KANSAI PAINT CO., LTD.)
本 社 所 在 地
〒 541-8523 大阪市中央区今橋 2 丁目 6 番 14 号
創
立
1918 年(大正 7 年)5 月 17 日
金
25,658 百万円
数
11,917 人(連結) 1,590 人(単独)
資
従
本
業
員
主な事業内容
各種塗料の製造、販売
塗料関連機器装置類の設計、製造、販売
塗装工事の監理
配色設計
ホームページ
http://www.kansai.co.jp/
自 動 車 用 塗 料 自動車本体を保護する新車用塗料で
建 築 用 塗 料 住宅、商業ビル、公共施設、すべての
す。世界的な地球環境保全への関心の
建物を対象とする新築用塗料および塗り
高まりから、水性化の志向が強まってい
替え用塗料があります。建築物の劣化を
ますが、こうした動向を先取りして研究・
防ぎ美観を創る、優れた建築用機能性
開発を重ね、いちはやくニーズに対応し、
塗料を提供しています。環境配慮塗料が
高いシェアと信頼を獲得しています。
主役となってきています。
自動車補修用塗料 自動車ボディの損傷部の修復用塗料
主な事業所
コーポレートブランド
更なる飛躍を目指し1987年にコーポレートブランド「ALESCO」を制定
ALESCOは、ラテン語で
「未来に向かってはばたく」
という意味
のALESと
「すばらしい会社」
のイメージを持つESCOを組み合
わせたものです。さらにALESCO自体がラテン語で
「成長する」
という意味を持ちます。私たちはALESCOで
「翼を広げ、未来に
向かって、大空を飛翔する会社」
を目指します。
売上高
本
店
兵庫県尼崎市神崎町 33 番 1 号
本 社 事 務 所
大阪市中央区今橋 2 丁目 6 番 14 号
事
尼崎、小野、名古屋、平塚、鹿沼、東京、北九州
業
所
開発センター
平塚
(百万円)
単独
連結
(百万円)
単独
23
(年度)
められ、各種製品を開発し、お客様に提
ります。各種被塗物を強固に護り、環境
供しています。
への影響を最小限に抑制します。
家 庭 用 塗 料 家屋の内外部壁面・屋根・床面などに
機械、農機具、各種建築資材など幅広い
使 用される塗料を中心として、幅広く
市場にまたがり、PCM 用塗料、缶用塗料、
品揃えしています。その他にも塗装関連
アルミ電着用塗料などがあります。広範
用品、ホームケア商品なども取扱ってい
な分野で使われる、高品質の塗料を安定
ます。
関係会社 122 社(2014 年 3 月末現在)
事業所の紹介(2014 年 3 月末現在)
●
主として、船舶用塗料と防食用塗料があ
子会社 93 社
梁およびプラント向けなどを対象とし、
も環境への対応と作業効率の向上が求
連結
が対象です。自動車補修用塗料において
的に供給しています。
船舶・防食用塗料 船舶、海上コンテナ、海洋構造物、橋
工 業 用 塗 料 カラー鋼板、飲料缶、家電製品、産業
当期純利益
名
KANSAI ALTAN BOYA
SANAYI VE TICARET A.S.
国内 22社
(年度)
●
重慶関西塗料有限公司
◆
湖南湘江関西塗料有限公司
◆
中遠関西塗料化工 ( 天津 ) 有限公司
◆
中遠関西塗料化工 ( 上海 ) 有限公司
日本化工塗料(株)/ 久保孝ペイント
(株)/(株)
カンペハピオ
関西ペイント販売(株)/ カンペ商事(株)/ NKMコーティングス
(株)
その他16社
従業員数
(人)
単独
連結
その他塗料
建築用塗料
(年度)
工業用塗料
●
本社
●
開発センター
●
●
KANSAI RESIN
(THAILAND)CO., LTD.
尼崎事業所
東京事業所
●
小野事業所
●
鹿沼事業所
TAIWAN KANSAI PAINT CO., LTD.
●
名古屋事業所
●
●
平塚事業所
●
TAIWAN KANSAI PAINT CO., LTD.
●
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.
●
KANSAI RESIN (THAILAND) CO., LTD.
●
PT KANSAI PRAKARSA COATINGS
●
PT KANSAI PAINT INDONESIA
●
SIME KANSAI PAINTS SDN. BHD.
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD. / THAI KANSAI PAINT CO., LTD.
PT KANSAI PAINT INDONESIA /PT KANSAI PRAKARSA COATINGS
船舶・防食用塗料 海外 71社
分野別売上比率(連結ベース)
自動車用塗料
年度
(自動車補修用塗料を含む)
SIME KANSAI PAINTS SDN. BHD. / 重慶関西塗料有限公司
KANSAI NEROLAC
PAINTS LTD.
●
KANSAI ALTAN BOYA SANAYI VE TICARET A.S.
KANSAI PLASCON AFRICA LTD.
その他61社
関連会社 29 社
国内 8社
(株)扇商会
その他7社
海外 21社
●
KANSAI PLASCON
AFRICA LTD.
北九州事業所
湖南湘江関西塗料有限公司 / 中遠関西塗料化工(天津)有限公司 /
中遠関西塗料化工(上海)有限公司
その他 18社
3
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
4
会社概要
経営理念・ビジョン
コンプライアンスの推進・危機管理・情報管理
コンプライアンスの推進
1. 会社の信用を重んじ、顧客に満足される製品を供給することによって社会に貢献する。
社 是
2. 英知を育て、技術の革新をはかり、つねに経営の前進につとめる。
(制定 :1967 年 1 月)
3. 和と協調につとめ、総力を結集する。
経営理念
CSR の考え方
「地球環境に優しい、付加価値の高い塗料」の開発を進め、
お客様に満足していただける製品とサービスを提供するこ
とにより、社会に貢献していくことを社是としています。塗
料を新たなる世界に広げていくため、社員一同が果敢に挑
戦し続け、一人一人の叡智を結集した製品づくりを基本理念
においています。その真心をこめた製品とサービスの提供
という使命を果たすことにより、社会の持続的な発展に貢
献することを目指しています。
企業活動と環境保全活動の調和を基本に、高品質、高性
能、新機能、さらにはコストパフォーマンスに一段と優れ
た塗料を開発するとともに、コンプライアンス・危機管理
に高い意識を持ち、グローバルに事業展開を進め、世界で
最も信頼されるリーディングカンパニーを目指していきます。
その健全かつ継続的な事業活動を通じて社会の持続可能
な発展に貢献していきます。
当社では、法令等の遵守はもとより、企業としての社会的
責任を果たすため、
「企業倫理規程」
「
、企業行動規範」
「
、企業
行動基準」を制定し、
「利益と公正」を企業活動の基軸とする
行動指針を明確に打ち出しています。また、企業倫理ポケッ
トブックの配布や社内報を用いた教育を継続して実施して
います。コンプライアンス違反に対しては、相談窓口を設置
し、正確な情報収集と開示により、適正に対処しています。
当社の経営監理体制
社
内部統制のとれた業務執行・監視の仕組みをつくり、健全な企業活動を続けます。
取 締 役 会
監 査 役 会
社内
監査役
監査
社外
監査役
審 査 室
会計監査人
代表取締役社長
経 営 会 議
執行役員
経営監理委員会*
内部監査
各部門、関係会社
会計監査
*経営監理委員会:社長を委員長、各部門管掌役員を委員とした内部統制、コンプライアンス、危機管理、情報管理等を統轄する委員会
関西ペイントのステークホルダー
地球環境
従業員のゆとりと豊かさの実現。
●
安全で働きやすい環境の確保。
●
人格、
個性を尊重し、
チャレンジ精神を
生かせる風土の醸成。
●
仕事を通じた人格、
能力向上の支援。
●
塗料業界の一員として、業界との活発な
交流・情報交換の実施。
●
VOC(揮発性有機化合物)削減の自主
規制づくり等への主体的な貢献。
●
国内既存事業の強化、新規事業の育成、海外
事業の拡大を通じた、継続的成長による企業
価値の向上。
●
事業活動に関わる有用な情報の正確な開示。
5
Environmental & Social Report 2014
コンプライアンス推進委員会
管理本部
危機管理委員会
法務部
情報管理委員会
ポケットブックの配布
社外取締役
選定・監督
連携
●
経営監理委員会
選任・解任
社内取締役
地球環境に優しい製品の開発・提供。
● 環境保全への自主的、
積極的な取り組み。
●
従業員
お客様
関西ペイント
グループ
業界団体
株主
投資家
取引先
地域社会
●
お客様のニーズにマッチした、
コストパフォーマンスに優れた製品の提供。
●
付加価値の高い、
環境への負荷が小さい、
安全な製品とサービスの提供。
●
すべての取引先への誠意ある対応。
●
公正かつ適正な取引条件の設定と遵守。
●
社会との共存・共栄。
●
地域社会との積極的な交流。
独占禁止法遵守マニュアルを全社に配布
独占禁止法ポケットブックを営業部門に配布
2000 年
倫理規程制定
2001 年
企業倫理ポケットブックを全社と主要関係会社に配布
2003 年
コンプライアンス委員会設置
コンプライアンス推進委員会設置
第 1 回コンプライアンスアンケート実施
(コンプライアンス度の把握)
(主要関連会社含む 2,500 名に対して実施)
社内ホットライン設置
2004 年
入社時(コンプライアンス)誓約書提出義務化
新入社員へのコンプライアンス教育実施(以後毎年実施)
新管理職へのコンプライアンス教育実施(以後毎年実施)
第 2 回コンプライアンスアンケート実施
(1 年の教育成果の把握)
主要関連会社含む全従業員にコンプライアンスビデオ研修実施
長
審査室
株 主 総 会
選任・解任
1994 年
監査役
コーポレート・ガバナンス体制 (2014 年 6月現在)
選任・解任
関西ペイントのコンプライアンス活動
当社は、全従業員に
『企業倫理ポケットブック』を配布する
とともに、継続的にコンプライアンス教育を実施し、従業員
の意識の向上に努めています。
2005 年
改正独占禁止法のポイントを関連部門に通達
営業担当者へのコンプライアンス教育実施
2006 年
経営監理委員会設置
コンプライアンス通信教育受講を昇格の必須要件に設定
主要関連会社含む全従業員にコンプライアンスビデオ研修実施
2007 年
企業倫理ポケットブック(第2版)を全社と主要関係会社に配布、
教育実施
2008 年
ビデオ研修を全社と主要関係会社を対象に実施
技術部門:知的所有権とは何か
技術部門以外:コンプライアンス意識とは何か
2009 年
独占禁止法遵守マニュアル(第3版)を作成、
全社と主要関係会社に配布
2010 年
企業倫理ポケットブック(第 2 版)を海外向けに編集した物の
中国語版を作成し、中国関係各社へ配布
2012 年
関西ペイントグループ 品質保証活動管理要綱規程化
危機管理
経営に重大な影響を及ぼす危機への対応や予防の徹底
を図るため、危機管理委員会を設置するとともに、想定さ
れる各種の危機に対応するため、
「危機管理規程」、
「危機
管理基本マニュアル」を制定し、危機管理体制を構築して
います。
また、事業の業態や特性などを考慮して抽出した危機
に備え「危機対応マニュアル」を準備し、国内外を問わず、
各種の危機情報をいちはやく入手して、状況の把握と適切
な対応を講じるべく、危機管理体制の運用と維持に日々努
めています。
2013 年度は、国内では、原料メーカーの工場における
事故発生の際、関連部署を中心として状況把握と対応策検
討を進めると同時に、取引先との連携を密にし、サプライ
チェーンの確保に努めました。海外では、台風などの自然
災害(フィリピンでの豪雨、タイでの洪水等)のほか、政
情不安からくるデモやストが相次ぎました(主にタイ、イ
ンドネシア)。いずれの場合も、現地の関係会社から都度、
情報を入手し現状把握に努め、逐次、情報開示を行いまし
た。この際、従業員と家族の安全確認と確保、サプライチ
ェーンの保全、危機後の事業活動の影響度調査など、あら
ゆる側面から対応したことは、いうまでもありません。 幸いなことに、BCP(事業継続計画)への影響はありませ
んでしたが、今後も、国内外を問わず、危機の事前察知と
情報精査はもちろん、状況に応じた対応を心がけ、引き続
き BCP の体制をより強固なものとし、安定した事業運営
を通じて、お客様と社会より信用をいただき、さらなる社
会貢献に努めてまいります。
情報管理
グループ各社の事業活動の適法性を維持し、効率的な運
営を図るため、事業活動を行うにあたって必要な情報を適
正に処理・収集し、その結果について法令などに基づいて
正しく記録し、保管しています。また、事業活動の透明性
を高めるため、社会通念上、企業秘密と認められるものを
除き、法令などで定める事項、企業経営に関する重要な情
報、事業活動に関わる社会にとって有益な情報を正確かつ
タイムリーに開示するよう努めています。
Environmental & Social Report 2014
6
環境側面への取り組み
1 環境マネジメント
アレスエコプラン2015(2013 年度目標と実績結果)
目標項目
製品安全活動
製
品
環
境
安
全
製品からの
有害性物質の削減
2013 年度目標
国内外の環境法規制情報を収集し、
塗料設計へ反映
・国内環境関連法規制遵守維持
・管理の対象とする化学物質管理規制関連国際条約の調査
2013 年度実績
記載
ページ
評価
最終年度 (2015 年度 )目標
9,10
目標を達成
・国内環境関連法規制遵守維持
・国際条約で規定された化学物質管理
規制の管理ガイドラインを策定
124 トン(2003 年度比 76% 減)
16
目標を達成
2003 年度比 80% 減
22 トン(2003 年度比 66% 減)
16
概ね目標を達成
2003 年度比 70% 減
26,400 トン(2003 年度比 29% 減)
16
目標を達成
2003 年度比 30% 減
・国内環境関連法規制の改正に対応し遵守維持
・調査対象とする国際条約を選定
① 販売した製品中の鉛(Pb)量 *1)
2003 年度比 74% 減 513 トン
② 販売した製品中の六価クロム(Cr VI)量 *2)
2003 年度比 67% 減 64 トン
③ 販売した製品 *3)中の T・X・EB*4)量
2003 年度比 28% 減 37,200 トン
④ 販売した塗料製品 *5)中の VOC 比率
2012 年度実績 (22.8%) 以下を維持
22.7%
16
目標を達成
2012 年度実績 (22.8%) 以下
2012 年度実績 (98% ) 以上を維持
98%
10
目標を達成
2012 年度実績 (98% ) 以上
① ISO 14001 活動
継続して実施
継続して維持
25
目標を達成
継続して実施する
② 環境会計の作成
維持して発行
継続して発行
18
目標を達成
継続して発行する
基準値以内
基準値以内
目標を達成
基準値以内
目標を達成
0件
1 日以上の休業災害 0 件
環境負荷低減製品の普及
133 トン
21 トン
26,800 トン
環境保全活動
1)環境測定値
③ 環境汚染の予防
24
2)保安防災(火災、流出等の発生) 0 件
環
境
安
全
衛
生
安全・衛生の確保
操業時の
環境負荷の低減
輸送時の
環境安全の確保
市
場
環
境
安
全
①労働災害発生件数
1 日以上の休業災害 0 件
1 日以上の休業災害 0 件
27
目標を達成
②有機溶剤・特別管理物質取扱い作業環境
第Ⅱ・第Ⅲ管理区分職場
0件
・有機溶剤:区分Ⅱ:12 件、区分Ⅲ :0 件
・特別管理物質(ホルムアルデヒド):区分Ⅱ :8 件、 区分Ⅲ :3 件
−
目標を未達成
局排の強化、蓋の修理(密閉化) 0 件
等の対応で改善確認
③海外関係会社の安全確保
海外関係会社の安全診断と同時に、現地社員に安全教育を実施
中国 ( 中遠天津 ・ 天津永富 ・ 瀋陽 )、インド実施
28
目標を達成
海外関係会社の安全診断と同時に、
現地社員に安全教育を実施
① エネルギ−消費量(原単位)
2012 年度比 1.0% 減
2012 年度比 4.5% 減
19
目標を達成
2012 年度比 3.0% 減
② CO2 排出量(総量:焼却炉含む)
1990 年度比 15% 減
1990 年度比 19.3% 減
19
目標を達成
1990 年度比 21% 減
③ 廃棄物の発生量(原単位)
2012 年度比 1.0%減
2012 年度比 4.6% 減
21
目標を達成
2012 年度比 3.0%減
④ 廃棄物の再資源化率
99%以上維持
通期平均 99.4% 21
目標を達成
99%以上維持
① 輸送時のエネルギ−量 ( トンキロ法原単位)
2011 年度比 1.6%減
2011 年度比 19.4%減
20
目標を達成
2011 年度比 5.0%減
② 輸送安全の確保
運用の定着化
ラベル表示 100% 維持
20
目標を達成
運用の定着化
① 国内外環境関連規制法に対する
法令遵守実行
・国内各種環境関連規制に対する遵守体制の定着
・海外各国の環境関連規制に対する市場展開に応じた
遵守体制の検討 ・ 構築
・安衛法、特化則、毒劇法改正対応フォロー
・危険物国際輸送に関する表示見直し
② 環境対応システムの充実
必要となるシステムの構築
ラベル・SDS に関するシステム改訂
必要となるシステムの構築
③ PL 苦情の発生 0 件
PL 法に関連する苦情0件を目指す
関西ペイント、関西ペイント販売、NKM、ハピオとも 0件
PL 法に関連する苦情0件を目指す
市場環境安全活動
−
①「環境・社会報告書」の発行
環境情報の公開
「環境・社会報告書 2013」
(和文) 6 月発行
33
「コーポレートレポート」
(英文) 8 月発行
33
継続して発行
②「コーポレートレポート」の発行
*1)鉛(Pb)量:鉛元素量
*2)六価クロム(Cr VI)量:六価クロム元素量
*3)製品:販売したシンナーを含む
7
0件
Environmental & Social Report 2014
各項目とも継続して実施
予定通り情報公開
・国内各種環境関連規制に対する遵守
体制の定着
・海外各国の環境関連規制に対する
市場展開に応じた遵守体制の検討 ・ 構築
継続して発行
*4)T・X・EB:それぞれトルエン・キシレン・エチルベンゼンの略称
*5)塗料製品:販売したシンナーは含まない
Environmental & Social Report 2014
8
環境側面への取り組み
1 環境マネジメント
環境側面への取り組み
環境保全方針
環境配慮塗料
地球環境問題に関する会社方針「地球環境保全に関する基本規程」に定める
環境配慮塗料の販売数量比率
1. 人間・環境への影響を配慮した製品を提供する。
2. 人間・環境への影響を予測した事前対策をとる。
基本方針
3. 環境・安全・健康に対する認識を高め社会に貢献する。
4. 環境・安全・健康に関する情報を開示・提供する。
レスポンシブル・ケア(RC)組織体制
アレスエコプラン
RC
(レスポンシブル・ケア)
委員会 委員長:社長
計画
RCトップ診断 社長、取締役、執行役員、監査役
製品環境安全委員会
委員長:技術担当執行役員
事務局:品質・環境本部 第2部
主な
活動内容
●
●
環境配慮製品の開発
製品からの有害物質削減
自動車塗料本部
工業塗料本部
● 汎用塗料本部
●R
&D本部
生産本部
国際本部
● グローバル調達本部
実 施・運用
事 務 局 品質・環境本部
市場環境安全委員会
環境安全衛生委員会
委員長:営業担当執行役員
事務局:塗料事業部 営業管理部
主な
活動内容
●
●
環境法規制対応システムの充実
PL対応
経営企画室
グローバル調達本部
● 生産本部 業務センター
● 塗料事業部
●
●
●
●
●
●
委員長:生産担当執行役員
事務局:生産本部 安全環境推進部
主な
活動内容
●
●
●
操業時の環境負荷低減
安全・衛生の確保 ● 環境保全
生産本部 各事業所 ● 主要生産関係会社
塗料、塗膜のライフサイクルを通じた環境負荷を低減する
ために、植物由来原料の使用、塗膜の長期耐久性化、簡素
化した乾燥工程への適合化などの製品設計を行っています。
全社PDCAサイクルへ反映
見 直し
平塚事業所
● 鹿沼事業所
● 東京事業所
● 関係会社
●
●
各サイト
環境方針
●
●
目的・目標
実行計画
マネジメント
レビュー
●
●
●
実施・運用
内部監査
監視・測定等
チェック
レスポンシブル・ケア(RC)
トップ 診 断
「製品環境安全委員会」、
「市場環境安全委員会」、
「環境
安全衛生委員会」の各委員会から、レスポンシブル・ケア
(RC)委員会の委員長である社長及び経営トップ層に対し
て、年間の活動推進状況と結果を報告し、これからの取り
組みについての確認と指示を仰いでいます。
2013 年度のトップ 診 断
では、
「 アレスエコプラン
2015」の 初 年度における
国内外の環 境 規 制及び 安
全・衛生への適正な対応状
況について報告し審議され
2013 年度
トップ診断指示事項
本紙 p12 ∼ 13 に環境対応と高作業性を両立させた自動車
補修用塗料、環境対応型省工程重防食塗装システム、室内
環境配慮型水性焼付塗料を掲載しています。今後も、環境
に配慮した製品の研究、設計、提供を進めていきます。
評価項目
大気汚染低減
健康・環境
負荷低減
省資源
省エネルギー
内 容
● VOC 含有量の少ないもの (水性塗料、ハイソリッド塗料、粉体塗料)
●
●
●
●
●
●
●
●
トルエン・キシレン・エチルベンゼン含有量の少ない塗料
ホルムアルデヒド含有量の少ない塗料
塗膜が汚染し難い、又は、自己洗浄性のある塗料
塗膜表面での細菌の増殖を抑制する塗料
優れた耐候性を有する塗料
有機構成成分に天然由来成分を使用している塗料
遮熱機能を有する塗料
乾燥、硬化工程で使用するエネルギーを減らした塗料
環境負荷を定量的に把握する有用なツールのひとつである
LCA 手法を、塗料の持つ機能と環境負荷の観点から研究し、
製品設計時の環境負荷低減評価に役立てていきます。
グローバル対応
環境管理活動
(ISO 14001 活動等)
開発センター
● 尼崎事業所
● 小野事業所
● 名古屋事業所
当社は、
(一社)日本塗料工業会の分類に基づき、人間・
環境へ配慮した環境配慮塗料の定義を設定し、販売数量比
率を評価しています。2013 年度の環境配慮塗料の販売数
量比率は、98%となりました。
【代表的な製品】
・消臭性・抗菌性、吸湿性・不燃性などの室内環境改善が
期待できる建築内装用の塗布型漆喰塗料「アレスシックイ」
・自動車補修用水性塗料である「レタン WB エコベース」
・VOC 排出量や PRTR 対象物質も少なく、長期耐久性に
優れる防食用塗料「ユニティーモ」
・船舶の燃費削減効果の期待できる船底防汚塗料「タカタ
クォンタム エクスマイル」
・夏場高温となる屋根面の温度上昇の抑制が期待できる省
エネ屋根用高日射反射率塗料「アレスクール」など
その他、当社の環境対応技術・製品開発の取り組み例として、
LCA(Life Cycle Assessment)の取り組み
中央環境安全衛生診断チーム
● 健康
・衛生分科会
● 全社安全環境推進チーム
● 中央省エネ環境対策チーム
● 海外・関係会社環境安全推進チーム
●
全社品質・環境推進委員会
●
2 研究・開発
ました。生産・技術・営業が一体となって効率的かつ効果
的な全社活動となるよう、以下の指示がなされました。
1. 国 内 外 の 規 制 動 向 の 把 握 に 努 め、 多 様 化 す る 顧 客 ニ ー ズ、 コン プ ラ イ アン スに 対 応 す るよう、
さらなる管理システムの充実に努めること。
2. 海外事業所において、自律した品質・環境・安全・衛生についての活動が展開できるよう、連携を密に行い、
さらなる向上に努めること。
化学物質によるリスクを低減させるために、法整備など化
学物質管理に関連する取り組みが、世界各国、地域でなされ
ています。その中でも、有害性情報の取得や有害性情報の伝
達に関する法規制や取り組みが、欧州、アジア地域で活発に
行われています。
当社は、欧州、北米、中国、台湾、韓国、東南アジア各国、
インド、アフリカなどで事業展開しており、有害性情報の取得、
伝達について各国の法令に応じた対応をしています。
海外規制情報把握への取り組み
アジア各国における化学品管理法規制への取り組み
業界団体、コンサルティング会社、当社グループ会社等
を通じ、適宜海外規制情報の収集に努めています。海外を
含めた当社グループの製品安全活動の一つとして、国際的
に有害性の懸念から条約等で規制される有害物の使用状
況を把握し、削減・廃止に向けた取り組みを進めていきます。
アジア各国では、新規化学物質の届出制度や、GHS の
導入など、化学品管理に関する法改正が進められていま
す。GHS については、既に導入されている中国、韓国、台
湾以外でも、インドネシア、タイ、ベトナム等で混合物の
ラベル、SDSへの GHS 表示の義務化が予定されています。
今後、GHS 表示が義務化されていく国に対しても、適切
に対応していきます。
欧州(EU)REACH 規制、CLP 規則への取り組み
EU では、包括的かつ一貫した化学物質管理を目的とし
て REACH 規則(No 1907/2006)、化学物質と混合物の
分類、表示、包装に関する CLP 規則(No 1272/2008) が
施行され、これらを中心とした化学品規制へと段階的に
移行してきています。
当社では、対象化学物質の REACH 規則に則った登録や、
CLP 規則に則った分類、表示、包装等、適正な対応を進め
ています。
3.「アレスエコプラン2015」の目標達成に向けて推進すること。
9
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
10
環境側面への取り組み
2 研究・開発
環境対応技術・製品開発
当社のコア技術は、塗料・塗装・色彩技術です。これらの
技術は、ポリマー合成技術、分子架橋技術、光化学技術、
色彩技術などの基礎技術に支えられています。表面を改質
し、ものの価値を高める全ての用途に、コア技術を拡大し
つつあります。
1992 年に「地球環境問題に関する会社方針」を制定し、
1995 年のレスポンシブル・ケア宣言以来、グループ全体で
環境問題に関する取り組みを行っています。
塗料本来の使命である資源の保護、美観の確保と塗料の
ライフサイクルを通じた環境負荷低減との両立を図るべく、
低環境負荷、高性能、高機能製品・技術の研究開発に注力
しています。
当社は、企業市民、地球の一員として、地球環境保全に
貢献するため、塗料・塗装・塗膜の全生涯にわたる環境対
応技術の構築を目指していきます。
コーティングテクノロジー
Coating Technology
分析・物性・解析
ポリマー合成
Chemical
&
Physical Analysis
Polymerization
カラーデザイン
色彩化学
知的財産室
界面制御
Color Design,
Color Science
Interface Control
品質・環境本部
表面を改質し、
ものの価値を
飛躍的に高める技術
SR研究所
AT研究所
研究・開発体制
塗装技術
プロセス技術
CD研究所
Application & Process
分析センター
レオロジー制御
R&D
コンピュータ
シミュレーション
CM研究所
SD研究所
Computer Simulation
塗料本部
塗料技術をベースとした
新技術・新分野の開拓
地球と生活の快適環境を
実現する商品の開発
バイオテクノロジー
研修センター
Rheology Control
塗料の可能性の追求
技術企画管理部
Biotechnology
環境対応と高作業性を両立した自補修用製品シリーズ
当社は、自動車補修用塗料の下地塗料から上塗り塗料ま
で環境対応製品の拡充をしています。
「エコシリーズ」は、PRTR届出対象物質、2013年に特化
則の規制対象となったエチルベンゼン、今後規制が厳しくな
るメチルイソブチルケトンを排除した環境配慮型製品であり
ながら、高作業性を維持しています。
水性塗料の「レタンWBエコベース」は、
溶剤型ベースコー
トと同等の品質及び塗装システムの確立に重点を置いて実
用化を実現してきました。更なる作業性向上、VOC削減を
図り高隠蔽性メタリック原色<Hプラスシリーズ>を追加設定
しました。
また、
「レタンPGエコ パテ」は、発がんのおそれのある
スチレンを含まない環境配慮型パテであり、小容量で取扱
いしやすいチューブ入
り製品を追加設定しま
した。その他において
も、環 境対応と高作業
性を両立した耐スリ傷ク
リヤー、2 石シリコンオ
フの製品ラインアップを
しています。
光エネルギー
Nano-Technology
Light energy
新車塗膜
クリヤーコート
ベースコート
レタンPGハイブリッドエコ
レタンWBエコ
レタンPGエコ フリート
ベースコート
プラサフ
レタンPGハイブリッド
エコフィラー2
レタンWBエコ プラサフ
パテ
レタンPGエコ パテ
電着∼中塗り
鋼板
ノンクロムプライマー
プライマー
※自動車損傷部の補修工程
(断面イメージ図)
環境対応型省工程重防食塗装システム「ユニティーモ」
「ユニティーモ」の特徴
●
ナノテクノロジー
クリヤーコート
レタンPGエコ HSシリーズ
レタンPGエコ RRシリーズ
レタンPGエコ クリヤーHXシリーズ
●
従来工法以上の膜厚と耐久性を、従来より少ない工程で
実現できる究極の省工程システムです。
低VOC・弱溶剤変性エポキシ樹脂系さび止め塗料「エ
スコNBマイルドH」と下上兼用塗料「ユニテクトシリーズ」
で構成します。
低 VOC・弱溶剤厚膜変性エポキシ樹脂系さび止め塗料
エスコ NB マイルドH
“液状エポキシ樹脂”と新開発“特
殊樹脂”を反応させることにより
弱溶剤に可溶で溶剤含有量の少
ない変性エポキシ樹脂ができま
した。 また新開発“特殊粘性調
整剤”により、厚塗り性と優れた
塗装作業性を両立しています。
工法概要・塗装コスト指数比較
下塗上塗兼用塗料
ユニテクトシリーズ
シリコン変性エポキシ樹脂系下塗上塗兼用塗料
ユニテクト30SF
アクリル変性エポキシ樹脂系下塗上塗兼用塗料
ユニテクト20 セーフティ
※積算価格
(材工共)ベースで、従来工法を100 とした場合の指数比較です。
研究開発の中枢・開発センター(神奈川県平塚市)
11
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
12
環境側面への取り組み
2 研究・開発
環境側面への取り組み
3 調 達
グリーン調達・サプライチェーンマネジメント
グリーン調達
室内環境配慮型水性焼付塗料 「アスカベーク RISE」
学校や病院といった公共施設向けにはホルムアルデヒド放
散量低減と低VOCの要求が多くなってきています。
しかしながら、従来の鋼製家具や内装建材用パネル向け
の水性塗料は架橋剤にメラミン樹脂を使用するものが多く、
メラミン樹脂由来のホルムアルデヒド放散量が多いという問
題がありました。これらの課題を満足させるために、疎水性
ブロックイソシアネートのディスパージョン化技術を確立し、
ホルムアルデヒド非含有の水性焼付塗料 「アスカベーク
R
I
SE」 を開発しました。なお、溶剤系としては「アシム」を
ラインアップしています。
グリーン調達とは、容器・包装、部品・原材料などの資材
分野で環境に配慮された資材を選択・調達することをいい
ます。当社グループでは、
「資源を保護し、環境を守り、豊か
機能目標と開発の考え方
機能目標
機能目標を達成するための考え方
F☆☆☆☆
達成
非アミノ樹脂系
硬化剤の適用
VOC
15%以下
水性塗料化
良好な
表面抵抗性
疎水性TiO2 の
適用
意匠性付与
ツヤ消し剤として
シリカの適用
ポイント
疎水性
イソシアネートの適用
経時安定性の確保
ホルムアルデヒド放散レベル
ホルムアルデヒド放散量
VOC
膜厚
鏡面光沢
鉛筆硬度
耐沸騰水性
耐熱黄変性
常温液体に対する
表面抵抗性
(JIS S 1031準拠)
水性ポリエステルイソシアネート
デシケーター法
wt %
F☆☆☆☆
0.03mg/L
2. 国内外を問わず、広くお取引の門戸を開きます。
アスカベーク HS
水性アルキドメラミン
35
60°
30
キズ
2H
浸漬3時間
○
アシム
F☆☆
10.9%
F☆☆☆☆
F☆☆
0.55mg/L
36.5%
33.2%
35
35
30
30
30
2H
○
△
○
等級5
4.4%酢酸
等級5
10%アンモニア
等級5
中性洗剤
等級5
等級5
事務用インク
等級5
等級2
溶剤アルキドメラミン
0.08mg/L
35
等級5
したお取引先を優先します。
アミラック1000
溶剤ポリエステルアミノ
0.57mg/L
10.2%
μm
190℃×30分
お約束します。
3. グリーン調達の精神から環境管理体制を整備
アスカベーク RISE(開発品)
系統
調達方針
1. リーガルマインドに則り公正・公平なお取引を
「アスカベーク RISE」の性能
製品名
使用原材料の区分
顔料分散樹脂の
設計
外観変動の抑制
2H
H
○
○
○
△
等級5
等級3
等級5
等級3
等級5
等級4
等級4
等級2
4. お取引先と対等で公平な協力関係を築き、
パートナーシップの継続向上に努めます。
13
Environmental & Social Report 2014
使用禁止原材料
使用禁止物質を規定量以上含有し、理由を問わ
ず使用を禁止する材料。
使用制限原材料
使用制限物質を規定量以上含有し、削減や用途
の限定などを行う原材料。
危険・有害性原材料
危険・有害性物質を規定量以上含有し、一般原
材料より厳しい管理を行っている原材料。
一 般 原 材 料
通常の管理で使用できる原材料。
有害物質管理の徹底を原材料メーカーに要請し、顧客の要求に応えています。
(※1)測定結果比較
塗料中の揮発性有機成分 ガスクロチャート
取引業者のグリーン度調査
一定量以上の購入実績がある原材料メーカーを対象に、ISO 14001認証取得状況の
確認を通じて、グリーン度を継続把握しています。
原材料管理
ELV、RoHS 対応等が必要な国々への輸出の際、自動車・家電メーカー等からは、塗料
中の有害物質不使用証明等の提出が要求されます。特定用途に使われる原材料について
は、当社より原材料メーカーに有害物質の管理徹底を申し入れ、必要に応じ対象物質の不
使用証明や不含有エビデンス等を入手しています。
環境保全について
環境に重大な影響を及ぼす可能性がある業務を、運送業者、廃棄物処理業者等に委託
する場合は、作業手順や要望事項を伝達し、事故・作業ミスの発生を減らし、環境保全へ
の協力を要請しています。
高沸点揮発性有機成分
揮発性有機化合物
(VOC)
当社は、使用する原材料について、全社規程により使用
区分を明確にし、具体的内容を環境管理物質一覧表等で取
引先等へ公開し、環境負荷の少ない原材料の入手に努めて
います。
サプライチェーンマネジメント
漆喰塗料「アレスシックイ」
「漆喰」は、消石灰を主成分としたペースト状の左官用塗
壁材で、独特の風合いや質感に加え、消臭、抗菌、不燃といっ
た優れた機能を持つことから、城や蔵など日本古来の様々
な建物に使われてきました。しかし、漆喰の施工には熟練
が必要で、さらに時間とコストを要するため、幅広い普及
には至っておりません。
こういった課題に、
「漆喰」の機能をそのままに手軽な施
工を可能にしたのが、当社の漆喰塗料「アレスシックイ」です。
一 般 の 水 性 塗 料には
必須である、造膜助剤や
凍結防止剤などのVOC
を 一 切 含 み ま せ ん。 更
に、超低VOC下塗材で
ある「アレスシックイシー
ラーネオ」とのシステム
で、石膏ボード、コンク
リート、塩ビクロスなど
幅広い下地に塗装できる
建築内装用途の環境対応
製品です。
な社会を建設・持続させる」という企業理念のもと、資材調
達において厳しい管理体制を敷いています。
VOC成分
一般水性塗料
ピ
ー
ク
強
度
(※2)
高沸点揮発性有機成分
当社 ゼロVOC塗料
グリーン購入
漆喰塗料アレスシックイ
0
5
有
機
成
分
10
15
20
保持時間
(min)
25
30
35
一般水性塗料
当社
ゼロVOC塗料
漆喰塗料
アレスシックイ
揮発性有機化合物
(VOC)
含 有
ゼ ロ (※3)
ゼ ロ (※3)
高沸点揮発性有機成分
含 有
含 有
ゼ ロ (※3)
(※1)有機成分: VOC+高沸点揮発性有機成分
(※2)ピーク強度
(ピークの面積)が大きいほど塗料中の濃度が高いことを示します。
(※ 3)ゼロ: 検出限界
(0.01%)以下を示します。
グリーン購入とは、品質や価格だけでなく、環境負荷の少
ない製品等を優先的に選んで購入することをいい、2001
年 4月施行のグリーン購入法に基づき実施しています。当
社では、国内グループ各社ともに、事務用品、とりわけ使用
量の多い紙類を中心に、
「エコマーク」製品やグリーン購入法
適合物品の購入を促進しています。
エコ商品購入比率
対象製品
*
購入比率(%)
古紙パルプ 70%のコピー用紙
100%
文具類(スタンプ台、朱肉、製本
テープ、ファイル、バインダー 他)
59.4%
*購入比率は、本社事務所における購入金額全額に占めるエコ商品の購入金額
です。
(2013 年度通期)
Environmental & Social Report 2014
14
4 化学物質
環境側面への取り組み
化学物質管理
新規設計段階での原材料の使用運営ルール
有害物質削減実績
使用する原材料に含有する化学物質を事前評価するシステムを整備し、事前評価を自主的に実行することで、事業所、近隣
住民、及び製品の使用時、最終廃棄時における環境・安全・健康の確保に努めています。
販売した製品中の鉛
販売した製品中の六価クロム
「販売した製品中の鉛量」を活動の指標に、鉛化合物の
削減を行っています。
鉛含有さび止め塗料から鉛・クロムフリーさび止め塗料
への移行や一部の鉛・クロム含有着色顔料の代替を進め、
2013 年度実績は、2003 年度実績の24%にあたる124ト
ンとなりました。
今後も、これまで同様に
「製品で使用する鉛」の削減を進
めていきます。
「販売した製品中の六価クロム量」を活動の指標に、六価
クロム化合物の削減を進めています。
一部の鉛・クロム含有着色顔料の代替が進みましたが、
防錆用途の一部顔料の使用が増加したため、2013 年度実
績は2003 年度実績の34%にあたる22トンとなりました。
六価クロムの削減は、耐候性や耐久性などの長期的要求
性能の確認、代替によるコスト高などの課題がありますが、
今後も代替製品の開発と展開を進め、削減していきます。
販売した製品中の鉛量の推移
販売した製品中の六価クロム量の推移
製品設計計画
全社規程
原材料 使用候補品
既登録品か?
再検討
Yes
使用制限原材料か?
No
1. 使用禁止原材料
新規原材料調査
・ヒアリング
・SDS等確認
No
1. 使用禁止物質を含むか?
Yes
No
Yes
2. 使用制限原材料
2. 使用制限物質を含むか?
3. 危険・有害性物質を含むか?
No
Yes
使用申請・決裁
Yes
Yes
設計活動
3. 危険・有害性原材料
(t)
No
4. 一般原材料
登 録
(t)
下記物質を 0.1% を超えて含有する原材料
(別途定めたものは除く)
1.化審法第1種特定化学物質
(30 物質)
2.化審法第 2 種特定化学物質
(23 物質)
3. 毒劇物取締法の毒物
(95 物質)
4.モントリオール議定書に定めるオゾン層破壊物質
(96 物質)
5. 船舶安全法危告示別表1に記載の物質のうち、
容器等級1の物質
(88 物質)
6. 労安法の製造禁止物質
(8 物質)および、特化則第1類物質
(7 物質)
7.化学兵器禁止法の特定物質
(12 物質)
第1種指定物質の毒性物質
(3 物質)
および、第 2 種指定物質の毒性物質
(4 物質)
8. 大気汚染防止法の指定物質
(3 物質)
9.その他
1)カドミウムおよびその化合物
2)石綿
3)以下の塩素系化合物
・塩化ビニルモノマー
・PCP およびそのナトリウム塩
・PCT
4)ビス
(トリブチル錫)ジブロモサクシネート
5)2−ニトロプロパン
6)エチレングリコールモノメチルエーテル
7)エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
8)以下の有機臭素系化合物
・ポリブロモビフェニル ・ポリブロモジフェニルエーテル
・デカブロモジフェニルエーテル ・ヘキサブロモシクロドデカン
< 危険・有害性原材料 >
下記物質を1% を超えて含有する原材料
(別途定めたものは除く)
1. 消防法で規定されている危険物(4 類は特殊引火物のみ対象)
2.化審法の監視化学物質、優先評価化学物質に指定されている物質
3.その他人体に強い有害性を及ぼすおそれのある物質
15
Environmental & Social Report 2014
< 使用制限原材料 >(使用制限物質を含む既登録原材料)
下記物質を1% を超えて含有する原材料
(別途定めたものは除く)
1. 安衛法第 28 条 3 項により健康障害防止指針が公表された物質
2. 厚生労働省基発で変異原性物質と指定された物質
3. 生殖毒性物質
(催奇性物質)
1)エチレングリコールモノエチルエーテル
2)エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
4.化学兵器禁止法の第1種指定物質の原料物質
5. IARCで1または2Aに指定された発がん性物質
(使用禁止原材料を除く)
1)ホルムアルデヒド
2)六価クロム含有化合物
6. 毒劇物取締法で含有量が 5% 未満でも劇物とされる物質
7. 鉛およびその化合物
8.PRTR 特定第一種指定化学物質
(使用禁止物質を除く)
9. 塩素化パラフィン
(C10 ∼ C13・Cl ≧50%)
10. アゾ化合物
(ドイツ日用品規制で指定するアミンを発生させるもの)
11.REACH 規制で SVHC に指定された物質
12.その他
1)ジクロロメタン
2)2−イソシアネートエチルメタクリレート
3)その他有機塩素系化合物
4)その他有機臭素系化合物
5)ポリ塩化ビニル
(PVC)及び PVC 混合物
6)HCB
(自主管理上限値以内で管理されているものに限る)
7)PCB(自主管理上限値以内で管理されているものに限る)
8)PFOA
(その前駆体、同類物質含む)
9)硝酸コバルト
(Ⅱ)・六水和物
家庭用塗料においては下記のものを使用制限原材料に追加
1. 毒劇物取締法に指定されている物質
およびこれらを規定量以上含有する製剤
2.
「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」で指定される物質
3. メタノール
(5% 以上含有)
< 使用禁止原材料 >(理由を問わず使用を禁止するもの)
使用禁止、使用制限、危険・有害性原材料
(年度)
(年度)
販売した塗料及びシンナー(製品)中のトルエン・キシレン・エチルベンゼン
販売した塗料製品中のVOC 比率
トルエン・キシレン・エチルベンゼン
(以下T・X・EBと略)
を継続的に削減しています。溶剤系塗料から水性塗料へ
の移行、T・X・EB からより有害性の低い他溶剤への代替、
PRTR 対象物質を含まない塗料の市場展開を進め、2013
年度は2003 年度実績の29%減である26,400トンとなり、
目標を達成しました。
今後ともT・X・EB の代替製品の開発を行い、継続的に削
減を進めていきます。
アレスエコプラン 2015 では、販 売した塗料 製品中の
VOC 比率の目標を、2012 年度 実績(22.8%)以下に維
持することとし、初年度の今 年は 2012 年度 実績以下の
22.7%となり、目標を達成しました。
これからも、水性塗料、ハイソリッド塗料などの低VOC
製品の市場展開を進め、VOCが増加しないように努めて
いきます。
販売した塗料及びシンナー
(製品)
中のT・X・EB量の推移
販売した塗料製品中のVOC比率の推移
(千トン)
(%)
(年度)
(年度)
Environmental & Social Report 2014
16
環境側面への取り組み
5 事業活動における環境負荷低減
マテリアルバランス
環境会計
2013 年度の活動結果
マテリアルバランス
2013 年度の環境保全コストは、設備投資額3億 51百万円、費用 23 億 85百万円で、合計27億 36百万円でした。
環境活動のための設備投資額と費用
物質投入量
原材料購入
原材料
210,800t
容器包装材料
22,200t
循環使用量
15,600t
2013 年度
分類
回収・リサイクル
事業エリア内
コスト
投資額
生産量 2012 年度比 5.3%増
エネルギー投入量
研究開発・生産
6.0×10 kWh
CO2 排出量
43,300t-CO2
都市ガス
7.2×106m3
NOx排出量
10.4t
A重 油
5.4×102kL
SOx排出量
0.4t
7
60
205
265
地球環境保全コスト
96
337
433
1
370
371
灯 油
1.3×103kL
COD排出量
2.0t
LPG
4.2×10 kL
廃棄物発生量
24,200t
廃水処理量
15,300t
廃棄物等の排出量
168t
化学物質排出量
97t
2
水資源投入量
管理活動コスト
116
34
○
公害(大気、水質、土壌、騒音、悪臭等)防止に必要な
投資及び経費
○
省エネルギー、地球温暖化防止等に必要な投資及び
経費
○
廃棄物削減、再資源化等に必要な投資及び経費
環境マネジメントシステムの整備、運用
150 ○ 環境情報の開示(環境・社会報告書発行)
○ 環境負荷の抑制に対する取り組みのためのコスト
○
環境省「環境会計ガイドライン(2005
年版)」を参考
○
環境保全活動の投資、費用(減価償却
費も含む)及び効果を集計
○
効果は、事業活動における環境保全効
果(物量単位)と環境保全対策に伴う
経済効果(貨幣単位)を集計
○
リスク回避等の仮定に基づく、いわゆ
る " みなし効果 " は含めない
○
集計範囲:6 事業所 及び 開発センター
○
対象期間:2013 年 4 月 1 日∼ 2014 年 3 月 31 日
○
環境保全に資する製品等の研究開発コスト
1,422 ○ 製造、物流、販売段階等における環境負荷抑制のため
の研究開発コスト
○
研究開発コスト
38
1,384
社会活動コスト
40
55
95
環境損傷コスト
0
0
0
351
2,385
2,736
合計
2013 年度の環境会計集計方法
主な取り組み内容
合計
公害防止コスト
資源循環コスト
電 力
費用額
○
事業所を除く緑化、美化、景観保持等の環境対策コスト
○
事業活動が環境に与える損傷に対応して生じたコスト
自然修復のためのコスト等
○
(単位:百万円)
研究開発コスト内訳 :(開発センターにおける研究費総額)×(研究員比率)×(環境関連研究テーマ比率)
上 水
1.3×105m3
地下水
3.1×105m3
工業用水
2.7×105m3
トピックス
水総使用量
7.1×105m3
●
環境管理・運用の為の設備投資を進めました。
2012 年度に引き続き、省エネタイプ設備への更新を継続しました。
● 環境対応技術・製品開発のための設備投資を進めました。
●
物 流
燃 料
輸送時のCO2 排出量
使用(顧客)
17
6,000t-CO2
廃棄物(容器等)
物質投入量
(原材料)
製品を製造するために使用した原材料の量
(容器包装材料、燃料等は除く)
物質投入量
(容器包装材料)
事業活動に使用した容器の量
物質投入量
(循環使用量)
事業活動により発生した産業廃棄物および顧客で製品使用後発生する廃棄物のうち、当社内で再利用した量
エネルギー投入量
事業活動で使用したエネルギー量
水資源投入量
事業活動で使用した水の量
廃棄物発生量
事業活動により発生した廃棄物の量
(廃水を除く)
廃棄物等の排出量
事業活動により発生した廃棄物等の外部中間処理および外部最終処分した量
CO2 排出量
事業活動により排出する CO2 の量
SOx 排出量
事業活動により排出するSOx の量
NOx 排出量
事業活動により排出する NOx の量
化学物質排出量
事業活動により大気へ排出する化管法 PRTR 届出対象物質の量
廃水処理量
事業活動により排出する水の量
(廃水処理した量+焼却処理した量)
COD 排出量
排水処理した量に排水中の COD 濃度を乗じて求めた量
燃料
トラック輸送により使用する軽油
輸送時の CO2 排出量
トラック輸送による燃料使用量から求めた量
(計算値)
Environmental & Social Report 2014
環境保全効果(削減量)
環境保全に伴う経済効果
事業活動に投入する資源は、年間を通してこれまで以上
に省エネに取り組みましたが、生産量が 5.3%増加したこと
もあり、前年度との単純比較では、全エネルギー使用量が
2.1%増加しました。しかし、前年度の事業活動量を考慮す
ると、逆に28,311GJが削減されています。これは生産量
が増加しても、効率の良い生産ができたものと推測されま
す。事業活動により排出する環境負荷量は、2012 年度に
比較すると、NOxとCOD が微増となり、ばい塵、SOx が
削減されました。COD 増加は廃液焼却炉停止に加えて水
性塗料の生産量増加が原因と推測されます。廃棄物は、発
生量は削減されましたが、外部委託処理量が増加しました。
今後とも、ISO 14001マネジメントシステムにて事業所毎
に目標を定め、削減に取り組んでいきます。
環境保全効果と同様に前年(2012 年度)と単純に比較し
ますと73.9 百万円の経費が増加しました。しかし、前年度
の事業活動量を考慮し、調整比較を行うと、生産量増加の
影響が大きいために、トータルで37.7百万円削減となりま
した。内訳としては、廃棄物外部委託処理費 7.2百万円と、
水使用量 9.5 百万円が増加し、エネルギーが 54.4 百万円
削減となりました。
今後も省エネルギー活動、節水、廃棄物発生抑制の取り
組みを継続していきます。
分 類
事業活動に投入する資源の
保全効果
エネルギー使用量(GJ)
CO2 排出量(t-CO2)
水使用量(千 m 3)
大気汚染物質 SOx(t)
NOx(t)
事業活動により排出する環 ばい塵(t)
境負荷および廃棄物に関す 水質汚濁物質 COD(t)
る保全効果
産業廃棄物 発生量(t)
外部委託処理量(t)
削減量
28,311
2,021
56.9
0.118
-0.18
0.08
-0.08
経済効果
分 類
(単位 : 百万円)
事業所の省エネルギーによる経済効果
費用削減
54.4
上下水費用の削減による経済効果
-9.5
廃棄物処理費用の削減による経済効果
-7.2
合 計
37.7
注)環境保全対策に伴う経済効果 = 前年度経費−当期経費
環境保全対策に伴う経済効果は、2012 年度との事業活動量調整比較により算出しました。
環境保全対策に伴う経済効果(費用節減)=
2012 年度費用×(2013 年度生産量 /2012 年度生産量)− 2013 年度費用
1,217
-105.1
環境保全対策に伴う環境保全効果は、2012 年度との事業活動量調整比較により算出しました。
環境保全対策に伴う環境保全効果 =
2012 年度環境負荷量×(2013 年度生産量 /2012 年度生産量)− 2013 年度環境負荷量
Environmental & Social Report 2014
18
環境側面への取り組み
5 事業活動における環境負荷低減
地球温暖化防止
輸送における環境負荷低減
当社は資源やエネルギーを消費して製品を生産し社会に
提供しています。限りある化石燃料を消費して地球温暖化
の原因とされている二酸化炭素を排出していることになり
ます。したがって、メーカーである私たちが果たすべき役割
は、生産段階でのエネルギー消費(二酸化炭素排出量 )の抑
制であるとの考えに基づき、 設備更新時に省エネ対策を進
めています。
二酸化炭素排出量削減
2013 年度の生産部門の二酸化炭素排出量は 30,400
トンでした。生産量が 2012 年度比で 5.3%増加し、 二酸化
炭素排出量は原単位で135kg-CO2/t になり、2012 年度
比で 6.3%削減されました。
CO2排出量の推移
(生産部門)
* 焼却炉含む
CO2排出量の推移
(技術・研究開発部門)
(t-CO2)
CO2排出量(原単位)
CO2排出量
(kg-CO2/t)
(年度)
(t-CO2)
CO2排出量
エネルギー使用量の推移
(生産部門)
(106MJ)
エネルギー使用量
(年度)
(kJ/kg)
(106MJ)
(年度)
的な生産に努めたことによるものと考えています。
今後も更なる省エネルギー活動を進めていきます。
エネルギー使用量の推移
(技術・研究開発部門)
エネルギー使用量(原単位)
エネルギー使用量
(年度)
部門別CO2排出量比率
本社・その他部門 本社・その他部門 技術部門 年度
生産部門
モーダルシフト化率の推移
モーダルシフト化率
(%)
Environmental & Social Report 2014
(年度)
大気汚染防止
当社はISO 14001に基づき、各事業所の地域性を考慮し
て適用される法律や条令で定められた基準よりも厳しい自
主基準で運用しています。さらに、ボイラーの燃料を重油
から都市ガスに転換し、排ガスのクリーン化を推進してきま
した。2013 年度も法・条例 ( 規制値 )・自治体等との協定
値を超えた事業所はありませんでした。大気汚染防止への
取り組みとして、焼却炉の廃止と重油ボイラーの都市ガス
への転換を積極的に推進しています。尼崎事業所(2011年
12 月)に続き、平塚事業所の廃液焼却炉を2013 年12 月に
停止した結果、2 年連続でNOx排出量を削減できました。
稼働継続設備の維持管理状況は、廃棄物の処理及び清掃
に関する法律に基づき、当社ホームページで公表していま
す。今後も大気汚染物質を削減する取り組みを継続してい
きます。
SOx・NOx・ばい塵排出量の推移
(t)
SOx
NOx
ばい塵
■ SOx(硫黄酸化物)
重油、灯油等の燃料や硫黄
を含む廃棄物を燃焼した場
合に発生します。二酸化硫
黄と少量の三酸化硫黄から
なり SOx と表記されます。
■ NOx(窒素酸化物)
ボイラー、焼却炉、トラック
等の排ガスに含まれます。
一酸化窒素、二酸化窒素等
からなり NOx と表記され
ます。
(年度)
■ばい塵
すすや燃えかすの固体粒子
状物質で、大気汚染防止法
で燃料その他、物の燃焼ま
たは熱源として電気の使用
に伴い発生するものと定義
されています。
輸送安全
技術部門 年度
生産部門
焼却炉含む
当社では輸送時の安全を確保するため、
「イエローカード」
や「容器イエローカード(ラベル方式)」を採用しています。
「容器イエローカード(ラベル方式)」は、危険物等の輸送中
の事故において、容器のラベルに記載された指針番号と携
行する「緊急時応急措置指針」により、潜在危険性、緊急時
の措置がわかり、運転者等の適切な対応を可能としており、
環境影響の緩和に有効です。多種混載する塗料製品の輸
送には、かさばらず非常に効率的な方式です。
容器イエローカード(ラベル方式)
指針番号
緊急時応急 措置指針
指針の記載内容
潜在危険性
公共の安全
緊急時の措置
19
イエローカード
全社部門別エネルギー使用比率・CO2 排出量の比率
部門別エネルギー使用比率
2012 年度は17.2%、2013 年度は18.4%と年々増加して
きています。
大気汚染防止への取り組み(生産事業所)
省エネルギーの推進
生産部門のエネルギー使用量は2012 年度比で約 0.6%
増加しましたが、原単位は2012 年度比で4.5%削減されま
した。これは東日本大震災以降の節電徹底をはじめ、効率
当社の製品及び半製品の物流は、すべて外部輸送会社
に委託しています。輸送には、トラック便、鉄道便、船便を
使用していますが、そのほとんどがお客様の希望納期に即
応できるトラック便です。このトラック輸送による2013 年
度延べ走行距離は1,009万㎞、 使用された燃料 ( 軽油 ) は
2,262KL、 二酸化炭素の排出量は 5,967t・CO2 であり、 二
酸化炭素の排出量は約 5.0% 増加しました。 環境負荷の軽
減を目標に、 厳しい納期制約のない製品、 半製品の輸送に
ついては、 二酸化炭素排出量の少ない輸送方法である鉄道
便や船便へのシフトを積極的に推進しています。 このモー
ダルシフトによる輸送量は全製品に対して、 2009 年度は
約11.6%、2010 年度は約12.5%、2011年度は約14.5%、
国連番号
(一社)日本化学工業協会
例:128 引火性液体
(非極性/水に不溶)
●
火災・爆 発 ● 健 康
●
保護具 ● 避難
●
火 災 時 ● 漏 洩 時 ● 応 急 手当
Environmental & Social Report 2014
20
環境側面への取り組み
5 事業活動における環境負荷低減
廃棄物削減
PRTR 対象物質 排出・移動
廃棄物削減への取り組み
当社は、1999 年度に
「全社廃棄物削減チーム」を発足し、
循環型社会形成のために産業廃棄物の3R、すなわち産業
廃棄物の発生を抑制(Reduce)、発生した廃棄物を再資源
化 (Recycle)する、再利用(Reuse)を推進し、生産活動を通
じて発生する産業廃棄物のゼロエミッションの達成を目指
して来ました。この結果、生産部門は、2005 年度以降ゼ
廃棄物発生量の推移
(生産部門)
(t)
(再利用 + 売却 + 外部再資源化)
再資源化率 = × 100
廃棄物発生量
売却
外部中間処理
最終埋立処分
廃棄物発生量
トン
節水の取り組み(生産事業所)
プロセス水
水性製造設備等の洗浄、ボイラー加熱蒸気、冷却水
生 活 水
食堂、飲料水、風呂・トイレ用水
2013 年 度 の 水使 用 量 は 2012 年 度 から約 3.5%減 少
し、原単位も 8.8%削減されました。今後も引き続き冷却
水、ボイラー蒸気水の効率的使用に努めます。
(103m3)
COD排出量の推移
工業用水
(年度)
(年度)
廃棄物量
45トン
消費量
66,856トン
(年度)
大気排出量
(kg)
移動量
(kg)
新政令
No
大気排出量
(kg)
PRTR 対象物質名
329 ポリカーバメート
移動量
(kg)
0
88
0.8
16
4 アクリル酸及びその水溶性塩
0
18.9
354 フタル酸ジ -n- ブチル 0.1
99
6 アクリル酸2- ヒドロキシエチル
0
34.2
355 フタル酸ビス(2- エチルヘキシル) 0
281
7 アクリル酸ノルマル−ブチル
0
84.1
368 4- ターシャリ−ブチルフェノール
0.4
0.1
8 アクリル酸メチル
0
3
391 ヘキサメチレン = ジイソシアネート
1.5
18.7
9 アクリロニトリル
5.7
0
0.3
401 1,2,4- ベンゼントリカルボン酸 1,2- 無水物 0
16 2,2'- アゾビスイソブチロニトリル
0
11.7
407 ポリ(オキシエチレン )= アルキルエーテル 0
59
30 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩
0
49
408 ポリ ( オキシエチレン )= オクチルフェニルエーテル
0
1290
31 アンチモンおよびその化合物(アンチモン (Sb) に換算)
0
52
411 ホルムアルデヒド
34
3- イソシアナトメチル -3,5,5- トリメチルシクロヘ
キシル = イソシアネート
4,4'- イソプロピリデンジフェノール
37
(別名ビスフェノールA)
87 クロムおよび三価クロム化合物(クロム (Cr) に換算)
88 六価クロム化合物(クロム (Cr) に換算)
0
5.2
88
93.7
413 無水フタル酸
0
119
414 無水マレイン酸
0
4.9
415 メタクリル酸
0
8.5
416 メタクリル酸 2- エチルヘキシル
0
22
417 メタクリル酸 2,3- エポキシプロピル
0
16.6
418 メタクリル酸 2-(ジメチルアミノ)エチル
0
3.3
419 メタクリル酸 n- ブチル
0
25.8
0
123.9
28540
80870
0.4
0.1
0
0
32100
91470
269
1233
0.6
15
0
28
メチレンビス (4,1- シクロヘキシレン )= ジイソシア
447
ネート
448 メチレンビス (4,1- フェニレン )= ジイソシアネート
420 メタクリル酸メチル 438 メチルナフタレン
0.1
292
132 コバルトおよびその化合物(コバルト (Co) に換算)
0
27
455 モルホリン
134 酢酸ビニル
0
0.2
460 りん酸トリトリル
239 有機スズ化合物 ( スズ (Sn) に換算 )
0.5
1070
240 スチレン
0
24.2
243 ダイオキシン類(単位:mg -TEQ/ 年)
0
0
0
0.8
152
468
0
80
296 1,2,4- トリメチルベンゼン
3160
30640
297 1,3,5- トリメチルベンゼン
1066
9410
298 トリレンジイソシアネート
0
130
4.8
28
0
1.8
0
18.9
10
7.4
0
32.3
国への登録対象物質を除く
(日化協対象排出量の多い10 物質)
自主管理対象物質名
大気排出量
(kg)
移動量
(kg)
酢酸ブチル
24740
57270
ブチルアルコール
18110
60450
メチルブチルケトン
15460
19720
酢酸エチル
11210
18030
メチルアルコール
6070
11500
0
17.5
31570
63800
17.5
1616
メチルエチルケトン
4720
9291
305 鉛化合物(鉛 (Pb) に換算)
0.3
1062
プロピルアルコール
4390
10794
306 二アクリル酸ヘキサメチレン
0.2
17.3
0
14
0.3
680.9
300 トルエン
302 ナフタレン
%
502トン
349 フェノール
278 トリエチレンテトラミン
リサイクル量
0.5
277 トリエチルアミン
%
20.7
270 テレフタル酸
(L/kg)
547トン
0
86 クレゾール(o-,m-,p-)
移動量
0
83 クメン
%
188トン
3 アクリル酸エチル
80 キシレン(o-,m-,p-)
地下水
水使用量
(原単位)
の推移
(t)
総計
上水道水
%
大気排出量
2 アクリルアミド
71 塩化第二鉄
PRTR 対象物質名
67 2,3- エポキシ -1- プロパノール
水使用量の推移
水質汚濁物質排出量の指標であるCOD 排出量は、高濃
度廃液を焼却していた焼却炉を廃止し、2011年から活性
汚泥処理としたことから増加しました。
2013 年度は2012 年度より増加しました。これは、水性
塗料の生産が増加したことによるものと、考えています。
2013 年度は、ノニルフェノール、N−ビニル−2−ピロ
リドンが報告の対象から外れ、アクリルアミド、2,
3−エポ
キシ−1−プロパノールが対象に加わり、政令指定化学物質
462 物質のうち、60 物質が報告の対象となりました。
水域、土壌への排出は、昨年度同様に 2013 年度もあり
ませんでした。
53 エチルベンゼン
水質汚濁防止への取り組み(生産事業所)
PRTR 対象物質の取扱量及び大気排出量(全事業所)
新政令
No
2013 年度も冷却水の効率的使用、水道管漏水対策等の
節 水 対 策を進めることにより、水資 源 削 減に努めました。
水性ワニス、水性塗料等の原料として配合する水
合成樹脂・塗料生産
関西ペイントの対象品目
水資源削減・水質汚濁防止
配 合 水
%
67,591トン
PRTR 対象物質及び自主管理物質の排出量・移動量一覧(全事業所)
(年度)
水資源の主な用途
2013 年度 PRTR 把握対象物質取扱量合計
再利用
年度
状態のとき、
ゼロエミッションを達成したとします。
外部再資源化 PRTR把握対象物質のマテリアルバランス
廃棄物ゼロエミッションの定義: 当社では、年間で再資源化率99%以上になっている
廃棄物発生量に対する再資源化と廃棄物量の内訳
廃棄物発生量
ロエミッションを継続し、2013 年度も再資源化率 99.4%
と高い水準を維持しました。
当社では、化学物質管理促進法で届出対象と定められた
物質(政令指定物質)と(一社)日本化学工業協会(日化協)
が自主的管理
(把握)報告対象とした物質
(日化協対象物質)
について取り組んでいます。
309 ニッケル化合物(ニッケル (Ni) に換算)
321 バナジウム化合物(バナジウム (V) に換算)
エチレングリコールモノブチルエーテル
2418
27830
アセトン
1439
4182
シクロヘキサン
1195
1665
大気排出量の算出方法:(一社)日本塗料工業会 PRTR マニュアル(2001 年 5 月発行)製造工程からの排出量算出方法に準拠
21
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
22
環境側面への取り組み
5 事業活動における環境負荷低減
事業所別環境負荷データ
(生産・技術部門)
環境負荷物質排出量推移
生産部門
項 目
大気汚染物質排出濃度(法遵守)の推移
尼崎事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
小野事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
CO2 排出量(t・CO2)* 焼却炉含む
8,163
7,961
6,712
5,488
4,519
1,617
1,662
1,834
2,141
2,218
廃棄物等発生量(t)
6,850
6,736
5,989
5,557
5,367
3,343
3,556
4,570
4,913
5,089
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
1.4
2.7
1.7
3.2
3.0
99.6
99.6
99.6
99.5
99.4
98.5
98.3
98.4
98.4
98.0
SOx 排出量(kg)
17
33
21
3
3
131
117
218
235
247
NOx 排出量(kg)
廃棄物等最終処分量(t)
廃棄物等の再資源化率(%)
4,157
3,449
2,836
1,516
1,651
215
167
215
260
266
ばい塵排出量(kg)
0.6
1.1
0.3
0.0
0.0
0.12
0.13
0.16
0.11
0.13
COD 排出量(kg)
98
124
377
117
250
26
45
84
51
79
項 目
名古屋事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
平塚事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
CO2 排出量(t・CO2)* 焼却炉含む
4,362
4,412
4,273
4,145
4,398
14,571
13,598
12,975
12,854
13,283
廃棄物等発生量(t)
4,210
4,352
3,733
3,334
3,308
6,299
6,090
5,830
5,155
5,344
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
99.4
99.4
99.2
99.2
99.8
100
100
100
100
100
SOx 排出量(kg)
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
64
61
83
64
23
NOx 排出量(kg)
512
796
972
960
634
3,762
3,583
4,529
2,920
1,153
0
8
0
0
0
25
24
47
82
16
582
268
676
659
706
449
653
496
780
803
廃棄物等最終処分量(t)
廃棄物等の再資源化率(%)
ばい塵排出量(kg)
COD 排出量(kg)
項 目
鹿沼事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
尼崎事業所
項 目
設備名
規制値
SOx(Nm3/h) ボイラー
0.691
NOx(ppm)
ボイラー
ばい塵(g/Nm3)
ダイオキシン(ng-TEQ/Nm3)
項 目
0.01 >
260
120
120
74
100
97
ボイラー
0.03
0.001
0.001 >
0.001 >
0.001 >
0.001 >
廃液焼却炉
10 以下
0.10 >
0.10 >
ボイラー
9.73
0.1 >
0.1 >
0.1 >
0.1 >
NOx(ppm)
ボイラー
260
67
53
67
62
61
ばい塵(g/Nm3)
ボイラー
0.3
0.077
0.077
0.093
0.052
0.054
設備名
規制値
SOx(Nm3/h) ボイラー
0.591
NOx(ppm)
ボイラー
ばい塵(g/Nm3)
項 目
27
39
ボイラー
0.2
0.009
0.003
0.002>
0.002>
0.002>
設備名
規制値
ボイラー
60
ばい塵(g/Nm3)
ボイラー
廃液焼却炉
214
210
204
142
2,199
1,949
2,083
1,878
ばい塵排出量(kg)
25
38
10
11
6
COD 排出量(kg)
86
170
227
196
143
技術部門
尼崎事業所
項目
CO2 排出量(t・CO2)
2009 年度
2010 年度
2012 年度
2013 年度
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2,254
2,230
2,245
2,471
3,057
3,404
3,274
2,986
3,081
343
271
186
155
157
417
456
458
561
561
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
2.9
2.3
0.0
98.1
97.0
96.8
95.4
95.3
96.3
96.6
95.1
96.2
99.2
廃棄物等最終処分量(t)
廃棄物等の再資源化率(%)
鹿沼事業所
2009 年度
CO2 排出量(t・CO2)
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
東京事業所
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
817
735
712
918
808
1,384
1,329
1,291
1,274
1,177
廃棄物等発生量(t)
38
36
40
40
37
163
195
146
167
138
廃棄物等最終処分量(t)
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
10.3
10.7
4.8
0.6
15.8
100
100
100
100
100
93.7
94.5
96.7
99.7
87.5
廃棄物等の再資源化率(%)
開発センター
項目
CO2 排出量(t・CO2)
2009 年度
2012 年度
4,256
4,849
236
241
255
177
157
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
廃棄物等の再資源化率(%)
100
100
100
100
100
3,759
2,382
4,449
1,932
4,717
Environmental & Social Report 2014
2011 年度
2012 年度
2013 年度
0.01 >
0.01 >
0.01 >
34
36
44
38
0.01 >
40
0.03
0.0020
0.0010
0.0009
0.0010
0.0010
10 以下
0.10 >
0.10 >
0.10 >
0.10 >
―(**)
** 2013 年度廃止
設備名
規制値
SOx(Nm3/h) ボイラー
0.288
NOx(ppm)
ボイラー
ばい塵(g/Nm3)
実測値
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
0.01 >
0.01 >
0.04
0.02
260
100
105
100
130
110
ボイラー
0.3
0.003
0.003
0.004
0.003
0.003
廃液焼却炉
10 以下
0.10 >
0.10 >
0.10 >
0.10 >
0.10 >
設備名
規制値
SOx(Nm3/h) ボイラー
ー
―
―
―
―
―
NOx(ppm)
ボイラー
150
34
36
36
31
34
ばい塵(g/Nm3)
ボイラー
0.05
0.002
0.0009
0.0009
0.0009
0.0009
設備名
規制値
SOx(Nm3/h) コージェネ設備
ー
NOx(ppm)
コージェネ設備
ばい塵(g/Nm3)
コージェネ設備
東京事業所
項 目
実測値
2009 年度
2010 年度
開発センター
項 目
0.0006
2011 年度
2012 年度
2013 年度
実測値
2009 年度
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
―
―
―
―
―
300
110
130
226
120
120
0.03
―
―
―
―
―
代表的な設備の測定値。複数回測定している場合は、最大値を記載しています。
2013 年度
4,715
廃棄物等最終処分量(t)
23
2011 年度
4,610
廃棄物等発生量(t)
NOx 排出量(kg)
2010 年度
4,400
2010 年度
0.01 >
項目
ダイオキシン(ng-TEQ/Nm3)
1,964
廃棄物等発生量(t)
項目
2011 年度
0.003>
実測値
2009 年度
鹿沼事業所
名古屋事業所
2013 年度
22
NOx(ppm)
270
2012 年度
35
4,042
1,628
2011 年度
41
4,086
NOx 排出量(kg)
2010 年度
150
4,078
SOx 排出量(kg)
0.1 >
実測値
2009 年度
平塚事業所
ダイオキシン(ng-TEQ/Nm3)
2013 年度
0.003>
3,720
0.0
2012 年度
0.003>
3,671
100
2011 年度
0.03>
廃棄物等発生量(t)
0.0
2010 年度
0.01 >
0.111
100
2009 年度
名古屋事業所
ボイラー
0.0
実測値
SOx(Nm3/h) SOx(Nm3/h) 100
―
規制値
6,026
0.0
―
設備名
6,281
100
―(*)
0.01 >
* 2011 年度廃止
6,293
0.0
2013 年度
0.01 >
5,876
100
2012 年度
0.01 >
5,879
廃棄物等の再資源化率(%)
2011 年度
0.01 >
CO2 排出量(t・CO2)* 焼却炉含む
廃棄物等最終処分量(t)
2010 年度
小野事業所 項 目
2013 年度
実測値
2009 年度
二酸化炭素排出量は、 データの継続性を図るために、日化協の 2005 年度使
用係数を使用し算出しています。
Environmental & Social Report 2014
24
5 事業活動における環境負荷低減
環境側面への取り組み
/ 6 環境マネジメントシステム
環境側面への取り組み
事業所別環境負荷データ
(生産関係会社)
緊急事態への対応
生産関係会社 2013 年度環境負荷データ 項 目
(株)カンペハピオ 三好化成工業
(株) 日本化工塗料(株) 宇都宮化工(株) (株)カンペ赤穂
エネルギー使用量(GJ)
水使用量(m3)上水+地下水+工業用水
90,775
23,366
38,706
51,517
7,882
262
4,563
848
2,121
2,438
338
2,118
430,158
6,744
26,023
17,633
13,590
114
2,106
750
532
467
59
0.0
0.06
0.0
0.80
57
3
廃棄物発生量(t)
廃棄物最終処分量(t)
項 目
設備名
実績値 (
(株)カンペハピオ 三好化成工業
(株) 日本化工塗料(株) 宇都宮化工(株) (株)カンペ赤穂
ボイラー
ー
0.003 未満(2.77)
ー
0.003 未満
NOx(ppm)
ボイラー
ー
58(200)
ー
110(150)
49(126)
ボイラー
ー
0.002 未満(0.2)
ー
0.001 未満(0.05)
0.005(0.05)
ー
0.0008(10 以下)
ー
ー
ダイオキシン(ng-TEQ/Nm ) 一般焼却炉
3
0.002(0.004)
関西ペイント
ー
ー
ー
関西ペイント
1999 年
2000 年
9 月取得
2000 年
6 月取得 三好化成工業(株)
2001 年
3 月取得
尼崎事業所
2000 年
7 月取得 久保孝ペイント(株)
2001 年
名古屋事業所
2000 年
9 月取得 日本化工塗料(株)
平塚事業所
小野事業所
当社グループの ISO 9001 認証取得状況(初回登録年月を記載)
国内関係会社
10 月取得 (株)カンペ三好カラー
センター 名古屋事業所付属
3 月取得
1998 年
(株)カンペ赤穂
国内関係会社
鹿沼事業所
1996 年
9 月取得 三好化成工業(株)
平塚事業所
2000 年
小野事業所
1998 年
6 月取得
尼崎事業所
2004 年
4 月取得
名古屋事業所
2004 年
11 月取得
2002 年
10 月取得
3 月取得 久保孝ペイント(株)
1999 年
4 月取得
5 月取得 日本化工塗料(株)
2002 年
4 月取得
1999 年
3 月取得 (株)カンペ赤穂
2000 年
3 月取得
1999 年
8 月取得 中央ペイント(株)
2003 年
1 月取得
2006 年
1 月取得
宇都宮化工(株)
海外関係会社
2000 年
重慶関西塗料有限公司(中国)
湖南湘江関西塗料有限公司(中国)
5 月取得
TAIWAN KANSAI PAINT CO., LTD.(台湾)
2005 年
10 月取得
2013 年
3 月取得
関西塗料(瀋陽)有限公司(中国)
2013 年
9 月取得
2005 年
11 月取得
重慶関西塗料有限公司(中国)
2012 年
2 月取得
天津永富関西塗料化工有限公司(中国)
2006 年
1 月取得
湖南湘江関西塗料有限公司(中国)
1998 年
3 月取得
中遠関西塗料化工(天津)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
天津永富関西塗料化工有限公司(中国)
1999 年
10 月取得
中遠関西塗料化工(上海)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
中遠関西塗料化工(天津)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
中遠関西塗料化工(珠海)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
中遠関西塗料化工(上海)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
広州関西塗料有限公司(中国)
2011 年
12 月取得
中遠関西塗料化工(珠海)有限公司(中国)
2014 年
1 月取得
蘇州関西塗料有限公司(中国)
2010 年
12 月取得
広州関西塗料有限公司(中国)
2011 年
12 月取得
重慶阿麗斯科関西塗料有限公司(中国)
2013 年
2 月取得
蘇州関西塗料有限公司(中国)
2009 年
12 月取得
KANSAI RESIN(THAILAND)CO., LTD.(タイ)
2001 年
10 月取得
重慶阿麗斯科関西塗料有限公司(中国)
2013 年
2 月取得
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(タイ テパラック工場)
2002 年
5 月取得
KDK AUTOMOTIVE COATINGS CO.,LTD.(韓国)
1997 年
2 月取得
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(タイ ラヨン工場)
2009 年
1 月取得
KANSAI RESIN(THAILAND)CO., LTD.(タイ)
1999 年
12 月取得
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(ゲートウェイ工場)
2014 年
取得予定
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(タイ テパラック工場)
2011 年
12 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド ロテ工場)
2005 年
9 月取得
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(タイ ラヨン工場)
2008 年
1 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド カンプール工場)
2003 年
2 月取得
THAI KANSAI PAINT CO., LTD.(ゲートウェイ工場)
2014 年
取得予定
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド バワル工場)
2007 年
9 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド ロテ工場)
2009 年
7 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド ホズール工場)
2011 年
6 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド カンプール工場)
2011 年
12 月取得
SIME KANSAI PAINTS SDN. BHD.(マレーシア)
2006 年
5 月取得
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド ホズール工場)
2012 年
2 月取得
KANSAI COATINGS MALAYSIA SDN. BHD.(マレーシア)
2012 年
4 月取得
KANSAI COATINGS MALAYSIA SDN. BHD.(マレーシア)
1993 年
12 月取得
PT KANSAI PAINT INDONESIA(インドネシア)
2010 年
11 月取得
PT KANSAI PRAKARSA COATINGS(インドネシア)
1997 年
1月取得
PT KANSAI PRAKARSA COATINGS(インドネシア)
2012 年
2 月取得
KANSAI PAINT PHILIPPINES.Inc.(フィリピン)
2008 年
6 月取得
KANSAI ALTAN BOYA SANAYI VE TICARET A.S.(トルコ)
2012 年
1月取得
KANSAI ALTAN BOYA SANAYI VE TICARET A.S.(トルコ)
2011 年
12 月取得
KANSAI PAINT( PVT)LIMITED(パキスタン)
2013 年
7 月取得
KANSAI PAINT( PVT)LIMITED(パキスタン)
2013 年
7 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Durban ( 南ア )
2005 年
9 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Durban ( 南ア )
1991 年
8 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Durban(Automotive)(南ア)
2005 年
9 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Durban(Automotive)(南ア)
2007 年
5 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED CapeTown(南ア)
2005 年
10 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED CapeTown(南ア)
1991 年
8 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Johanesburg ( 南ア )
2005 年
9 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Johanesburg ( 南ア )
1991 年
8 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Port Elizabeth ( 南ア )
2003 年
12 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Clayville ( 南ア )
1997 年
4 月取得
KANSAI PLASCON AFRICA LIMITED Clayville ( 南ア )
2006 年
5 月取得
Astra Industries Limited
2000 年
6 月取得
Astra Chemical (Pvt) Ltd
2001 年
1月取得
25
Environmental & Social Report 2014
4. 特定施設
(ボイラー ・焼却炉等)の保全不備による、有毒ガスの放出
5. 危険物施設及び特定施設での天災による有機溶剤、 ワニス、 塗料などの流出
6. 危険物施設及び特定施設での人為ミスによる有機溶剤、 ワニス、 塗料の流出
7. その他、環境に著しい影響をおよぼす恐れのある重大な事故
各事業所は事業所規定で定められた設備定期点検、日常
点検等の実施、及び各部門で危険予知訓練
(KYT)等の実
施により、不安全箇所、不安全行動を改善し、緊急事態
(天災・
事故等)による環境汚染予防に努めています。
また、緊急事態発生を想定し、環境汚染の防止、及び環
境汚染を緩和するため、緊急事態対応・通報等が確実に実
践できるよう、定期的に訓練をしています。
訓練内容は、様々な状況に対応できるように、複数箇所
の火災発生や危険物流出による火災、津波避難訓練など、
毎年見直しを行い、工夫をしています。
海外関係会社
TAIWAN KANSAI PAINT CO., LTD.(台湾)
3. 廃棄物の運搬・保管の不備による、有害物質の漏洩・流出
ー
14(150)
ISO 14001/9001
鹿沼事業所
緊急事態想定内容
久保孝ペイント(株)
ー:該当せず
当社グループの ISO 14001 認証取得状況(初回登録年月を記載)
2. 毒劇物の運搬・取扱いの不備による、有害物質の漏洩・流出
)内は規制値
SOx(Nm3/h)
ばい塵(g/Nm3)
1. 塗料を含む有機溶剤の漏洩・流出
久保孝ペイント(株)
6,228
CO2 排出量(t-CO2)
6 環境マネジメントシステム
緊急時訓練実施状況
尼崎事業所
総合防災訓練
2013 年 9 月 : 2 回
2014 年 3 月 : 1 回
小野事業所
総合防災訓練
2013 年 9 月 : 4 回
名古屋事業所
総合防災訓練
2013 年 9 月 : 1 回、10 月 : 1 回
平塚事業所
総合防災訓練
2013 年 8 月 : 1 回
2013 年 9 月 : 2 回
鹿沼事業所
総合防災訓練
2013 年 9 月 : 1 回、10 月 : 1 回
消防署合同防災訓練 2013 年 6 月 : 1 回
2014 年 1 月 : 1 回
東京事業所
消防署合同防災訓練 2013 年 7 月 : 2 回
総合防災訓練
2013 年 10 月 : 3 回
2014 年 1 月 : 1 回(出初め)
開発センター
総合防災訓練
2013 年 9 月 : 3 回
消防署合同防災訓練 2014 年 1 月 : 2 回
本
消防署合同防災訓練 2013 年 11 月 : 1 回
社
緊急事態発生時の通報ルート例
発生部門部課長
東京事業所
通報
指示
安全環境グループ課長
●
通報
●
●
●
通報
環境管理責任者
通報
●
指示
指示
事 業 所 長
通報
消防署(流出・火 災)
保健所(毒劇物流出)
警察署(流出・火 災)
市環境部(流出・火災)
県環境部(流出・火災)
事務グループ課長
通報
●
●
連携
近隣会社
付近住民
名古屋事業所
Environmental & Social Report 2014
26
社会的側面への取り組み
1 従業員との関わり
労働・安全・衛生
労働安全衛生活動
当社は災害ゼロをめざして、毎年種々の活動に取り組ん
でいます。
7月には、グループ全体、全員参加の安全総点検を実施
しています。9 月、10 月はトップによる17 事業所の中央環
境安全衛生診断を実施しています。また、全国 39 ヶ所のカ
ラーセンターは毎年、海外事業所については2 ∼ 3 年に1回
の頻度で安全診断を実施しています。他に非定常作業を含
めた危険予知訓練、ゼロ災発表会による情報横展開など、
安全作業の徹底を心掛けています。2013 年度は2年ぶりに
休業災害は0件でしたが、不休災害は 3 年連続で増加しま
した。未だ危険な状態であるため、安全活動の活性化によ
り、一人ひとりの安全意識を向上させて災害防止に努めます。
労働災害件数の推移
(件数)
不休
安全総点検
【実施】7月 1 日
グループ全体、全員参加で実施。
設備(停止・稼動)・事務所 ・ 営業所の安全点検。
中央安全懇談会
【実施】7 月∼ 9 月
経営トップと事業所担当者が安全活動の問題点
を本音で話し合う活動。今年度は5事業所、2
関係会社で実施した。
中央環境安全衛生診断
【実施】9 月∼ 10 月
経営トップによる安全診断。
17 事業所(技術センター、関係会社含む)を対象。
カラーセンター安全診断
【実施】9 月∼ 11 月
全国のカラーセンター(39 ヶ所)を対象とした
安全診断。
海外関係会社安全診断
【実施】12 月∼ 3 月
今年度はインド、中国の関係会社に
安全診断・静電気災害防止教育を実施した。
安全情報発信
【実施】随時
ゼロ災ニュース、各種安全情報の発行。
安全衛生講演会
【実施】3 月
外部講師を招き、6生産事業所にて開催。
技術部門、関係会社を含めて 1,145 名が聴講。
危険体験教室
【実施】随時(新入社員は 4 月)
静電気爆発、機械災害等の模擬体験による安全
教育。各事業所を巡回して開催する。
(年度)
海外関係会社の安全診断を実施
当社の事故災害を撲滅させる安全活動の一環として、3
月に安全講演会を6生産事業所で開催しました。講師の取
違先生
(中央労働災害防止協会ゼロ災推進センター 上席専
門役)に、
「安全は組織の知恵∼人を大切にしないところに
良い仕事は無い∼」というテーマで約1時間半をかけて講
演していただきました。
技術部門、営業部門、関係会社を含め、総勢1,145 名で
した。受講者は、先生の熱い語り口と実技を交えた講演で、
安全管理とKYTの基本に立ち戻ることができました。
海外関係会社の事故災害防止を目的として、地域ごとに
関係会社を選び、計画的に安全診断を毎年実施しています。
2013 年度は中国 (12 月)、インド(1月)に静電気・5S・安
全作業を主体に診断しました。今後も診断を継続的に実施
していきます。
労働災害 度数率の推移
(度数率)
KANSAI NEROLAC PAINTS LTD.(インド ホズール工場)
危険体験教室
(年度)
労働災害 強度率の推移
小野事業所
(強度率)
海外関係会社の安全への取り組み
中央環境安全衛生診断
2013 年度の中央環境安全衛生診断は、
「
『なぜなぜ』で事
故の本質掘り起こせ!みんなで作る安全文化。
」をスローガ
ンとし、
「静電気対策の推進状況」
「流出防止対策」
、
「反応性
、
原材料の管理状況」
、
「日常点検、対策強化の進捗状況」
「保
安・防災対策と訓練」
「
、三現
(現地、現物、現状)KYTの演
練実施」などを重点内容として9 月・10 月に7 事業所1セ
ンター、6 関係会社及び 3 生産カラーセンターを対象に実
施しました。
診断は中央環境安全管理者を長として、中央衛生管理者、
総括班、専門班 ( 機械・電気)からなる10 名の診断チームで
実施しています。化学工業他社の災害が続いている現状を
反映し、保安防災と静電気対策は特に厳しく診断を行い、
他人任せ・機械任せでは無く、社員一人ひとりが責任を持っ
て日々の安全管理を行うよう指導しています。
主な活動
休業
安全講演会の開催
(年度)
海外関係会社の工場数は年々増加し、生産工場は、中国・
台湾・アセアン・インド・パキスタン・トルコに合計38工場
あり、今後も世界展開を進めています。海外生産工場では、
当社の現地駐在員が、安全・生産・品質の工場管理または、
サポートをしています。
年度
サイト数(訪問国)
年度
2004
9(アセアン ・ インド・中国)
2009
6(タイ・インド)
2005
8(アセアン・中国・台湾)
2010
12
(中国・インド)
2006
8(アセアン ・ 中国)
2011
8(アセアン・インド・中国・台湾)
2007
日本・インドで研修会実施
2012
9(インドネシア・インド・タイ)
2008
9(アセアン・中国・台湾)
2013
5(中国・インド)
2011年1月に開講した「危険体験教室」は、国内各事業
所を巡回し、社員と主要関係会社の受講を完了しました。
過去災害を模擬体験した上で、作業標準・安全対策・危険
予知の重要性を学習し、災害の再発を防止することが目的
です。2012 年度より開始した新入社員危険体験教室も継
続しています。今後はカラーセンターや、営業所、また海外
合弁会社での危険体験教室の実施を計画しています。
サイト数(訪問国)
尼崎事業所での新人対象の体験教室
教育・訓練活動
鹿沼事業所での診断
当社では、社外講習の受講や、事業所内の組織間で相互に
内部監査を行うことなどにより、従業員の環境マネジメントシ
ステムの能力向上に努めています。また、環境対応技術・製
品開発に関する教育の一環として、研究・開発にたずさわる
全技術系社員に対し、研究・技術発表会、技術フォーラムな
どを開催し、技術開発・研究開発能力の向上に努めています。
開発センター 社内研究発表会(ポスターセッション)
27
Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
28
社会的側面への取り組み
1 従業員との関わり
社員の処遇
当社の人事制度
男女機会均等
1. 個人と組織の活性化 2. 自律と自立(2 つの「じりつ」)の基本理念に基づき、
「公正な処遇」、
「経営参画意識の向上」の実現・維持を目指しています。
当社は男女機会均等法の理念を着実に実行しています。
女性社員の母体保護等のための諸施策を就業規則に盛り
込み、女性労働者の権利を幅広く認めています。
また、処遇面についても賃金や福利厚生の面での男女差
別はなく、女性社員であることを理由とした処遇の差別は
ありません。女性管理職も積極的に登用しています。
人材の育成と研修制度
人の成長にとって最も大切な
「意欲」を向上させることを目的とした人材育成プランを充実させています。
障がい者雇用
人材育成の考え方と仕組み
人材育成プランの柱として「自己啓発援助」
「長 期人材
育成プラン」
「職務拡充」
「組織風土の変革」
「研修制度」の
5つのテーマを設定しています。
長期人材育成制度
自己申告
適性発見ローテーション
能力開発ローテーション
組織風土の変革
CI の推進
全社体質改善運動
小集団活動・提案制度
自己啓発
通信教育援助
図書
雑誌斡旋等
関西ペイントの
職務拡充
研修制度
職務の拡大
OJT
職務の充実
OFF JT
人材育成
OJT : On The Job Training の略。日常業務につきながら行う教育訓練
OFF JT : Off The Job Training の略。業務を一時的に離れて行う教育訓練
体系的に整備された研修制度
研修制度は下図のようにOJT を中心として、これを補完
する各種の研修を目的とレベルに応じてマトリックス的に
体系化し、各社員の専門能力の向上と職業人としての総合
能力の養成を目指しています。
幹部管理者研修
中間管理者研修
監督者研修
職
能
別
研
修
国
際
化
研
修
O
J
T
選
抜
型
研
修
︵
教
育
の
基
本
︶
新人社員研修(教育実習)
職
業
訓
練
社
外
セ
ミ
ナ
ー
自己啓発支援での英会話レッスン風景(本社)
29
Environmental & Social Report 2014
職務遂行能力を年々向上させるために、新入社員研修にはじまり、
節目ごとに中堅社員研修、監督者研修、管理者研修などを実施し、
能力アップを図ります。階層別研修の 2013 年度受講者延べ人数は
260 名(関係会社 53 名を含む)でした。
当社グループは、企業は社会と人間の幸せのために存在
するという理念の下に、人種・国籍・年齢・性・宗教・門地・
身体上のハンディキャップ等を理由として嫌がらせや差別を
受けることのない、健全な職場環境の維持に努めています。
そのために、さまざまな研修を通じて、社員の人権への意
識の向上に取り組んでいます。
12 月の人権週間をふまえて毎年実施している「人権標語」
には今回、700 件を超える作品が寄せられました。
職能別研修
選抜型研修
各部門から選抜された人を対象に、半年以上の期間を費やして次
世代リーダーの育成を図ります。
共通研修 ・ 職業訓練など
安全衛生や改善活動などの共通研修、各種塗料に関する基礎訓練 ・
技能向上訓練 ・ 技能士訓練などを厚生労働省認定の職業訓練校であ
る関西ペイント研修センターで実施。さらに、各職能、階層ごとに
社外セミナーへの参加を推進しています。
選抜型研修の実施風景(左)と経営陣への研修成果報告会(右)
潮江クラブ
健康管理
管理 ・ 営業 ・ 技術 ・ 生産の各部門固有の専門教育を実施します。
意識と能力の国際化のために、外国語研修、異文化対応力研修、
海外赴任者研修などの支援をしています。
個人のライフスタイルを大切にし、
「人間らしさ」を追求し
ます。年次有給休暇や特別有給休暇、積立有給休暇
(介護、
ボランティア、疾病)、リフレッシュ休暇のほか、半日有給休
暇を年間 28 回
(14 日分)まで取得でき、有給休暇取得の促
進につながっています。育児に関して、小
学校入学式までの短時間勤務制度を設
けるなど、仕事と子育ての両立支援も進
めています。寮と研修施設を兼ね備えた
「潮江クラブ」を竣工し、社員の新たな
コミュニケーションの場となっています。
人権問題への取り組み
国際化研修
中堅社員研修
︵
Q共
C通
安研
全修
等
︶
階層別研修
障がい者雇用については、それぞれの職種で活躍できる
よう労働環境を整備するとともに通年採用を実施し、雇用
機会の拡大に努めています。
2013 年度障がい者雇用率は 1.63%になり、法定雇用率
2.0%を下回りました。
積極的な改善に向けた努力を続けていきます。
福利厚生制度
2013 年 度 よ り 外 部 業 者 に よ る E A P( E m p l o e e
Assistance Program:従業員支援プログラム)サービス
を導入し、メンタルヘルスケアの向上に努めました。
メンタルヘルスケアおよび生活習慣病対策
新入社員研修では、学生から社会人への気持の切替えの
一環として「社会人の健康管理」をテーマに、産業医と外
部専門講師により、健康管理全般とストレス対策の指導
を行いました。それにより「心身の健康管理」への意識
付けと、セルフケアについての自覚を醸成しました。
● 新任管理者を対象に「職場のメンタルヘルス」をテーマと
して、ラインケアの基本を指導し、健康で働きやすい職
場作りを目指すとともに安全配慮活動を促進しています。
● 入社5年目までの若手社員を中心に、一部の関係会社社
員とも合同でメンタルヘルスのセルフケア研修を実施し
ました。
● 労働安全衛生法の改正を前に、先んじてストレスチェッ
クテストを実施し、外部業者によるカウンセリング等の
フォローを実施しました。
●
●
従業員のメンタルヘルスケアや生活習慣病への理解を深
めるため、各地区において定期的に研修会を実施してい
ます。また定期健康診断後の有所見者フォロー制度を実
施し、社員の健康維持・促進に努めています。
メンタルヘルス研修(本社)
Environmental & Social Report 2014
30
社会的側面への取り組み
2 お客様との関わり
社会的側面への取り組み
消費者保護
消費者保護の方針
コミュニケーション
当社グループは、消費者に対する製品の安全性を確保するために、新製品の市場展開や新
規原料の使用にあたっては、安全確認に関する社内規程に基づき審査を行い、安全な製品
をお客様に提供しています。
「より安全な製品」を提供することで、同時に我々塗料製造者の
労働環境改善にもつなげます。
安全情報
安全な製品も、使用方法を間違えれば事故等につながり
ます。
「SDS(安全データシート)」、製品カタログ、技術資料、
容器ラベルなどに注意事項等の必要事項を記載し、安全に
ご使用いただけるように努めています。
GHS 導入 ラベル、SDS(安全データシート)
G HS(Glo bally Harm o nize d System of
Classification and Labelling of Chemicals) は、 化 学
品の危険有害性を、国際的に統一した基準に従って分類し、
その結果をラベルや SDSに表示して、災害防止及び人の健
康や環境の保護に役立てるシステムです。当社は、業界団
体の
(一社)日本塗料工業会のガイドラインに準拠した GHS
を、ラベル、SDS に導入しています。グローバル化の中で
海外におけるGHS 導入については、現地関係会社と連携を
図りながら、対応を進めています。塗料を安全にご使用い
ただき事故を予防するに当たり、関係法令並びに業界自主
基準に準拠した「SDS」を発行し詳細な情報を提供していま
す。コンプライアンス重視の精神からSDS の表示内容につ
いては適宜見直し、最新の法令情報等を取り込むようにし
ています。今後とも、国内外の法改正などの時期にあわせ
てラベル、SDS の見直しを実施していきます。
製品説明会・各種展示会等への出展状況
当社グループの製品や技術をご紹介し、理解を深めてい
ただくため、国内外で活発にプロモーション活動を展開して
います。2013 年度は製品説明会を延べ 155 回開催し、展
示会への出展は、延べ 83 回でした。
国内の主な展示会としては、2013 年 5 月 23 日∼ 25 日
「バリシップ 2013・テクスポート今治」NKM コーティン
グス
(株)、2013 年 7 月 5 日∼ 7 日「オートサービスショー
2013・東京ビッグサイト」関西ペイント販売(株)、2013
年 8 月 29 ∼ 31 日、
「 J A PA N D I Y H O M E C E N T E R
SHOW 2013・幕張メッセ」
(株)
カンペハピオが出展し、多
くの来場者に向け製品プロモーションを行いました。また
一般の方やインテリアコーディネーター向けに、セミナー
や体験教室を開催し、塗料の普及啓蒙を図っています。
SDS の目的
危険有害性情報の事前把握(SDS)
安全な取扱い・使用(顧客・ユーザー等)
事故・災害等の防止
JAPAN DIY HOME CENTER SHOW 2013 (幕張メッセ)
開発センター・各事業所見学状況
開発センター及び各事業所では、ユーザーをはじめ地
域の学校や、塗料について知識を深めたいという方のご希
望に応じて随時見学説明会を行っています。2013 年度は
185 件の見学者をお迎えしました。
塗料相談
主な関係法令
安衛法(特化則、有機則、表示物質、通知物質) ● 海洋汚染防止法
● 大気汚染防止法
毒劇法(劇物)
● 化管法
● 悪臭防止法
(PRTR 1種、2種 指定化学物質)
● 化審法
● オゾン層保護法
● 消防法
(危険物第4類等)
● 船舶安全法
(引火性液体、可燃性物質等)
●
●
品質保証
品質保証の方針
3 社会との関わり
第 33 回オートサービスショー 2013(東京ビッグサイト)
社是(5頁を参照)が全社の品質方針です。当社の基本理念は、社是第1項「会社の信用
を重んじ、顧客に満足される製品を供給することによって社会に貢献する。」であり、全員が
利益と公正を基本として、顧客及び社会に対して貢献することです。また、生産拠点である
各事業所は、ISO 9001活動の中で、社是に基づいて、事業所品質方針を設定し、規格に沿っ
た品質保証活動を実施しています。ISO 9001は、品質マネジメントシステムの国際規格で
あり、顧客及び法令等の要求事項を満たす製品を供給する能力を実証すること、及び顧客満
足の向上を目指すことを目的としています。
当社及び(株)カンペハピオでは、ホームページにお客様
相談窓口を開設しています。この窓口には多種多様なお問
い合わせがあり、質問内容に応じて適切な担当者を選定し、
迅速に対応しています。2013 年度は当社はホームページか
らのお問い合わせが 2,689 件、電話からのお問い合わせが
8,498 件でした。
また、
(株)カンペハピオへはホームページが 974件、電話
からのお問い合わせが 7,878 件ありました。
社会貢献活動
大阪マラソン“クリーン UP”作戦への参加
尼崎事業所「安全功労者総務大臣表彰」受賞 2011年から大阪マラソンとのタイアップ形式となった、
大阪市主催の一斉清掃
「大阪マラソン
“クリーンアップ作戦”」
が今年度も実施され、当社は 2013 年10 月 21日に参加。
本社ビル周辺および近隣ビル周辺の清掃を行いました。
2013 年 7月5日、東京の都道府県会館にて、尼崎事業所
の安全に対する日頃の取り組みが評価され、安全功労者総
務大臣表彰を受賞しました。
(写真左から平松尼崎事業所長、
豊島安全環境 G 課長、柴山元総務副大臣)
品質保証活動
全社的な品質保証は、主に「全社品質・環境推進委員会」
(4回/年)
、また各事業所ごとに「QA委員会」
(1回/月)
を開催して、その活動を推進しています。
品質保証マネジメント体制
顧客
要求
事項
31
品質マネジメント
システムの継続的改善
Environmental & Social Report 2014
Action
見直し・改善
Plan
企画・構想・計画
Check
Do
資源の運用管理
製品実現
顧客
製品
満足
測定・分析・評価
Environmental & Social Report 2014
32
社会的側面への取り組み
3 社会との関わり
情報開示
用語解説
環境・社会報告書の発行
当社の「環境・社会報告書」は、1997年
「環境報告書」と
して創刊以来、年々内容を充実し、2006 年からタイトルを
「環境・社会報告書」と変更し、本報告書で
「環境・社会報告
書」として 9 回目、通算で18 回目の発行となります。英文
版は、2008 年からアニュアルレポートと統合した「コーポ
レートレポート(Corporate Report)」として発行し、環境
情報を国内外に広く開示しています。 当社は、
「環境・社会報告書」を株主、官公庁、学校、顧客、
各種団体等に配布しています。また、 当社の各事業所や関
係会社への来訪者、要求のあった一般の方々にも配布して
います。なお、当社ホームページでも「環境・社会報告書」
を公開しており、過去のものも含め PDFファイルのダウン
ロードでご覧いただけます。
頁数
発行部数
発行年月
環境報告書 2002
和文
英文
42
30
10,000
2,000
'02 年 9 月
'02 年12 月
環境報告書 2003 和文
英文
46
30
10,000
2,000
'03 年 6月
'03 年10 月
環境報告書 2004
和文
英文
46
30
10,000
1,500
'04 年 6月
'04 年 9 月
環境報告書 2005
和文
英文
50
34
10,000
2,000
'05 年 6月
'05 年 9 月
環境・社会報告書 2006
和文
英文
58
34
5,000
1,500
'06 年 6月
'06 年 9 月
環境・社会報告書 2007
和文
英文
58
34
5,000
1,500
'07 年 6月
'07 年 9 月
環境・社会報告書 2008
Corporate Report 2008
和文
英文
58
58
5,000
1,300
'08 年 6月
'08 年10 月
環境・社会報告書 2009
Corporate Report 2009
和文
英文
58
53
5,000
1,200
'09 年 6月
'09 年10 月
環境・社会報告書 2010
Corporate Report 2010
和文
英文
50
53
4,000
1,200
'10 年 6月
'10 年 9 月
環境・社会報告書 2011
Corporate Report 2011
和文
英文
50
55
3,500
1,300
'11年 6月
'11年 8 月
環境・社会報告書 2012
Corporate Report 2012
和文
英文
50
55
3,500
1,000
'12 年 6月
'12 年 8 月
環境・社会報告書 2013
Corporate Report 2013
和文
英文
42
54
3,500
600
'13 年 6月
'13 年 8 月
アニュアルレポート(Annual Report)
年次報告のこと。
イエローカード
化学物質を運搬する車(トラック、タンクローリー車等)に携行が義
務づけられている書類。記載された化学物質名や正しい処置の仕方
が書かれているもので、事故発生に際し、正しい処置方法を判断す
ることができる。2001 年よりラベルへの記載も可となった。
エネルギー使用量原単位
単位量の製品を生産するために必要な電力、 燃料などのエネルギー
の総量。原単位はエネルギー使用量を生産数量等で除した数値で表
し、エネルギー使用効率を数量的に示す尺度とされる。
エビデンス
証拠、根拠、証明の意味で、客観的に明らかなことを指す。
コンプライアンス
法令や社会規範を遵守し、これを企業風土として定着させる活動の
こと。
ステークホルダー
IR 活動
日本語では「利害関係者」と訳されることが多い。企業が与える環境
負荷が、地球規模になっていることから、全ての地球上の住民がス
テークホルダーといえるが、有効なコミュニケーションを考えた場
合、①顧客・消費者、②株主、③投資家、④取引先、⑤業界団体、⑥官
公庁、⑦マスコミ、⑧研究機関、⑨ NGO、⑩社員などを指す。
当社は、株主・投資家をはじめとする多くのステークホル
ダーに対してIR 活動に積極的に取り組んでいます。具体的
な IR 活動としては、機関投資家の皆様に対し、決算説明会、
個別訪問などを行い、当社への理解を深めていただいてい
ます。また、ホームページにおいて、
「有価証券報告書」、
「年
度報告書」、
「決算短信」、
「Corporate Report」、
「その他の
開示資料」などを掲載し、IR 関連情報の開示に努めています。
ゼロエミッション
企業活動や生産活動を通じて排出される廃棄物を埋め立て処分する
量を、限りなくゼロにすること。このためには異業種間の連携や中
間・加工処理による再利用などが必要。
メンタルヘルスケア
職場でのストレスが増大する中、仕事や職業生活に関する強い不安、
悩みやストレスを感じている人に対して、心の健康を取り戻し、職
場に復帰できるよう支援する活動。
環境会計
従来、企業の財務分析の中に反映され難かった環境保全に関する投
資および経費とその効果を把握する仕組み。企業にとっては、自社
の環境保全への取り組みを定量的に示し、事業活動の環境保全の費
用対効果を向上させることが可能となる。
弱溶剤
ミネラルスピリットなどを主体とする炭化水素系溶剤。
編集後記
本報告書を作成するにあたり、読者の視点に立った記
事の配置に工夫しました。また、必要と考える情報を公
開し、要点をしぼり簡潔にまとめることで、読みやすい誌
面となるようにも心がけました。ステークホルダーの皆様
からいただいたご意見・ご要望を取り入れて、今後とも記
載内容等の充実、改善に努めてまいりたいと考えています。
なお、グラフや表などに生産事業所、生産部門、技術・開
発部門などと記載している内訳は右記の通りです。
循環型社会
全 事 業 所 生産事業所 + 東京事業所 + 開発センターの全部門
生 産 事 業 所 尼崎、小野、名古屋、平塚、鹿沼事業所
生 産 部 門 上記 5 生産事業所の生産部門
技術・開発部門
本
開発センター、東京事業所、北九州事業所・尼崎・
名古屋・鹿沼の技術部門
天然資源からモノを作って、使って、捨てる、というこれまでの「一
方通行型」のライフスタイルを見直し、ゴミを出す量を極力減らし、
出たゴミは可能な限り資源として使うことで、天然資源の消費を減
らした環境にもやさしい社会。
CSR(Corporate Social Responsibility)
企業の社会的責任のこと。経済的側面だけでなく、環境側面、社会
的側面を含めたバランスのとれた責任を果たす経営理念。
ELV(End of Life Vehicles)
廃自動車のリサイクルを義務付ける 「廃自動車に関する EU 指令」
(ELV 指令)は、有害物質が環境中へ排出されることを予防すること、
リサイクル工程を容易にすること、有害廃棄物を減らすことを目的
に、一部の例外を除き、鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの使用を
禁止している。
GHS(Globally Harmonized System of Classification
and Labelling of Chemicals)
化学品の分類及び表示に関する国際的調和システム。
IR 活動(Investor Relations)
企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な情報を適時、公平、継
続して提供する活動全般を示す。
LCA(Life Cycle Assessment)
原材料採取から原料製造、部品製造、最終製品生産、流通、販売、使用、
廃棄までの製品の全ライフサイクルを通じた環境への影響を評価す
る手法。
PRTR(Pollutant Release and Transfer Resister)
特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関す
る法律(化管法)により規定された制度。指定された有害性のある化
学物質の環境への排出量及び廃棄物に含まれての移動量を登録して
公表する仕組みのこと。
REACH
(Registration,Evaluation,Authorization and Restriction of Chemicals)
EU の新しい化学品管理規制で、化学品の登録、評価、認可及び制限
に適用される。既存化学品も含めて全ての化学品が対象となる。
RoHS(Restriction of the use of certain Hazardous
Substances in electrical and electronic equipment)
EU における電気 ・ 電子機器の特定有害物質使用禁止指令を指す。
カドミウム、鉛、水銀、六価クロム、PBB、PBDE の使用を禁止。
SDS(Safety Data Sheet)
安全データシートのこと。化学物質の名称、供給者名、分類、危険有
害性、安全対策及び緊急事態の対策などの情報を含んだ資料。化学
物質の管理を行う上で重要な情報源となる。特定の化学物質を譲渡
及び提供する者は、相手方(事業者)に SDS を発行し、通知すること
が労働安全衛生法、毒物及び劇物取締法、化管法により義務づけら
れている。
VOC(Volatile Organic Compounds)
揮発性有機化合物の総称。
COD (Chemical Oxygen Demand)
化学的酸素要求量。水中の有機物量を表す指標で、過マンガン酸カ
リウム中の酸素が有機物との反応により減少した量を示す。
社 本社
環境・社会報告書 2014 ●発行所/関西ペイント株式会社 ●発行日/ 2014 年 6 月 ●企画・編集/品質・環境本部 ●制作/関西ペイント販売株式会社 アド企画部
※次回の発刊予定は 2015 年 6 月です。 本誌の記載内容を許可なく転載することを禁じます。
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Environmental & Social Report 2014
Environmental & Social Report 2014
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