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vol.61 : PDFダウンロード
2013年5月20日発行 P1
1.トレンドDATA
~求職者の志向から市場のトレンドまで、求人市場の「今」をレポートします。~
「仕事選びで重視する点」や「辞めた理由」から分析!
コールセンターで働くのはどんな人?
「anレポート」では、求職者のライフスタイル、意識の変化、また人材採用・戦力化、等の各種アンケート調査を定期的に実施。労働統計等の資料と併せ、
「トレンドDATA」として発表をしています。
株式会社インテリジェンス anレポート編集部 E-mail:[email protected]
1.トレンドDATA
2013年5月20日発行 P2
「仕事選びで重視する点」や「辞めた理由」から分析!
コールセンターで働くのはどんな人?
学生やフリーター、主婦といったさまざまな層がアルバイトするコールセンター。そこで働く人々は、どのような理由でコールセンターを職場に選ん
でいるのだろうか。そして、コールセンターを辞める人はどうして辞めていくのか。今回はコールセンターで働く人の実態に迫る。
[INDEX]
1 仕事選びで重視していること
2 辞めた理由
[調査概要]
◎調査名:求職者調査
◎調査期間:2012
◎調査期間:2012年
2012年4月7日~11
日~11日
11日
◎調査方法:インターネットリサーチ
◎調査対象:過去1
◎調査対象:過去1年以内にアルバイト・パート、派遣・契約に就いたことがある全国の15
年以内にアルバイト・パート、派遣・契約に就いたことがある全国の15~
15~34歳の男女
34歳の男女
◎サンプル数:7090
◎サンプル数:7090
2013年5月20日発行 P3
1
仕事選びで重視していること
2013年5月20日発行 P4
読み取れるポイント
・「給与が高いこと」「服装や身だしなみのルールが厳しくないこと」の割合が全体よりも高い
・「勤務地が自宅から近いこと」「興味のある仕事内容であること」「店長や社員の人の雰囲気がよいこと」の割合
は全体と比べて低い
・「希望時給」のグラフが全体よりも高額寄りの山になっている
主な理由は「効率的に稼げる」「スタイルを変えなくていい」
「コールセンター=高時給」というイメージがあり、コールセンターで働く人は高い時給を期待して応募に至っていること
が多いようだ。
そしてシフトも柔軟に組めるため、ダブルワークをしている人や家事・育児と両立している主婦など、他に優先させたい
ことがある人が、時間の融通がきく点に魅力を感じてコールセンターに応募しているケースも、これまでのインタビュー取
材で見受けられた。
また、人前に出なくても良いことや、服装やネイル、髪色などが自由なことに引かれて働く人も多い。俳優やお笑い芸
人の卵、他に仕事を持っている人など、「顔出しNG」の人がコールセンターで働いていることもインタビュー取材で分かっ
ている。スタイルの自由さが応募のきっかけになった人のなかには、働きながらレッスンに通うダンサー(19歳女性)や、
ネイルに凝っていて求人情報サイトで「ネイル」とキーワードを入れて検索したという人(25歳女性)がいた。
一方で、他の業種では重視されることの多い仕事内容や職場の雰囲気に関しては、あまり考慮せずに仕事探しをして
いる人が多い。アルバイトは生活費を稼ぐものと割り切って、やりがいや楽しさを求めている人は少ないのだろう。
2013年5月20日発行 P5
2
辞めた理由
※ グラフは「その他」(約50%)を除いた項目のみ表示しています。
読み取れるポイント
・「給与が低いから」「一日に働く時間が長いから」「時間の融通がきかないから」の割合は全体に比べて低い
・「交通費が支給されないから」「仕事内容に興味が持てないから」「自分にはできない仕事だから」「求人募集に
記載された内容と、実際の仕事内容・条件が異なるから」の割合は全体に比べて高い
2013年5月20日発行 P6
交通費と仕事内容が主な原因
時給や勤務シフトを重要視して仕事を探した人が多いため、就業後に給与や勤務時間に不満を抱いて辞める人は少
ない。しかし、「交通費が支給されないから」という理由で辞める人の割合は多い。グラフ1で「勤務地が自宅から近いこ
と」の割合が低いことから、遠方まで通勤する人も多いと思われる。そうした人は交通費が支給されないと経済的な負担
が大きく、時給が高くても効率的に稼げないので辞めてしまうのだろう。
また、仕事内容にこだわらないで就業する人が多いのに関わらず、仕事内容を理由に辞める人が多い。「覚えることが
思いのほか多すぎて、自分にはできない仕事だと思った」(28歳女性)という声もインタビュー取材で上がっており、「簡
単な仕事」という求人広告の記事を見て応募したものの、イメージしていたものと実際の仕事内容にギャップがあり、そ
れを受け入れられずに辞めてしまうようなケースが生じていると思われる。
まとめ
1,000円以上といった高めの時給設定や交通費を支給するなどの条件面を整備し、求人をかける際にはそれらをア
ピールすることで人材が集めやすくなるだろう。また服装やシフトについても、どの程度なら問題ないのか(茶髪・ネイル
OK/週1~5勤務OKなど)を具体的に示しておくと、採用につながる応募を増やせそうだ。
そして、仕事内容について事前にしっかり説明しておくことで、就業者との認識の食い違いを減らすことができ、離職率
の減少につながると思われる。
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