Comments
Description
Transcript
平成28年9月8日 平成28年 田村市議会9月定例会会議録
平成28年9月8日 平成28年 田村市議会9月定例会会議録 (第4号) 平成28年田村市議会9月定例会会議録 (第4号) 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○会 議 月 日 平成28年9月8日(木曜日) 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○出 席 議 員(19名) 1番 欠 員 2番 遠 藤 雄 一 3番 安 瀬 信 一 4番 渡 邉 照 雄 5番 土 屋 省 一 6番 吉 田 文 夫 7番 大 橋 幹 一 8番 白 石 恒 次 9番 遠 藤 正 德 10番 石 井 忠 治 11番 橋 本 紀 一 12番 木 村 高 雄 13番 半 谷 理 孝 14番 照 山 成 信 15番 箭 内 仁 一 16番 長谷川 元 行 17番 猪 瀬 明 18番 宗 公 一 19番 菊 地 司 20番 大和田 武 像 博 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○欠 席 議 員 (なし) 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○説明のため出席した者の職氏名 市 副 市 長 冨 塚 宥 茉 副 長 皮籠石 直 征 総 市 務 部 長 鈴 木 喜 治 長 渡 辺 清 徳 市 民 部 長 七 海 茂 保健福祉部長 兼福祉事務所長 松 本 広 行 産 業 部 長 山 口 栄 建 大河原 孝 志 滝根行政局長 佐 藤 好 則 大越行政局長 松 本 伊勢夫 都路行政局長 門 馬 吉 喜 常葉行政局長 坪 井 日 良 会 計 管 理 者 助 川 庄 藏 総 総 部 長 大 友 勝 弘 総 務 部 協働まちづくり課長 鎌 田 洋 一 市 民 部 生活環境課長 矢 吹 晴 彦 設 部 務 務 -117- 課 長 子 産 業 部 商工観光課長 先 﨑 徳 政 正 教 育 委 員 会 教 育 長 助 川 弘 道 康 栄 教 育 委 員 会 教育総務課長 柳 田 啓 子 友 勝 弘 代表監査委員 橋 本 光 義 久保田 光 義 農業委員会会長 村 上 好 徳 渡 義 英 水道事業所長 渡 辺 哲 也 保 健 福 祉 部 保 健 課 長 佐 藤 建 設 部 都市計画課長 石 塚 教 育 委 員 会 教 育 部 長 大 内 選挙管理委員会 事 務 局 長 大 監 事 査 委 員 務 局 長 農業委員会事務局長 兼 総 務 課 長 辺 幸 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○事務局出席職員職氏名 事 務 局 長 遠 藤 主幹兼課長補佐 兼 総 務 係 長 渡 辺 祥 司 総 務 課 長 吉 田 孝 司 武 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○議 事 日 程 日程第 1 諸般の報告 日程第 2 一般質問 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 午前10時00分 ○議長(大和田 博) 開議 皆さん、おはようございます。 会議に先立ち申し上げます。携帯電話をお持ちの方は、議事進行の妨げになりますので、 電源を切るようお願いいたします。 また、夏場の服装については、クールビズ対応とすることにいたしております。暑い方 は上着を脱いでいただいて結構でございます。 ただいまの出席議員数は19名であります。定足数に達しておりますので、これより本日 の会議を開きます。 -118- 本日の議事日程は、お手元に配付した議事日程(第4号)のとおりであります。 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 日程第1 ○議長(大和田 博) 諸般の報告 日程第1、諸般の報告を行います。 本日都合により、選挙管理委員会委員長本田庫一君は欠席する旨の届け出がありました ので、報告いたします。 また、説明のため、秋元 力君にかえて協働まちづくり課長鎌田洋一君が、税務課長橋 本佐敏君にかえて生活環境課長矢吹晴彦君が、建設課長佐藤恭市君にかえて都市計画課長 石塚 正君が、生涯学習課長宗形常美君にかえて教育総務課長柳田啓子君がそれぞれ出席 しておりますので、報告いたします。 以上で、諸般の報告を終わります。 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 日程第2 ○議長(大和田 博) 一般質問 日程第2、一般質問を行います。 質問者に対して申し上げます。再質問、再々質問を行うときは、必ず宣告をしてから発 言してください。また、質問は答弁に対する内容の再質問、再々質問でありますようくれ ぐれも御留意願います。 通告の順序により、4番渡邉照雄君の発言を許します。4番渡邉照雄君。 (4番 ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄 登壇) おはようございます。4番、渡邉照雄でございます。ただいま議長の お許しを得ましたので、通告に従い、4項目、9点について順次質問いたします。 最初に、都路町の帰還状況と今後の支援についてであります。 東日本大震災から6度目の暑い夏も過ぎ、秋を迎え、被災地では住宅建設やまちづくり などの造成工事が急ピッチで進み、人々の表情にも笑顔が戻りつつありますが、復興庁が 先月発表した資料の復興の現状と課題によると、大震災から5年以上が経過した現時点で の避難者数は14万8,000人、発災直後の47万から3分の1まで減少したとはいえ、今なおこ れほど多くの人が避難生活を余儀なくされているのが現実であります。そのうち8万9,000 人が原発事故に伴い避難する福島県民で、また約5万人がプレハブ型仮設住宅で暮らして いる。 田村市にあっても、都路町の多くの避難者が仮設住宅、借り上げ住宅の生活を余儀なく -119- されておりますが、この仮設・借り上げ住宅の供与期間についても、明年3月末までの期 限となっております。 そこで、1番にお伺いします。 都路町の仮設・借り上げ住宅からの帰還状況についてお伺いします。 次に、被災後、5年以上が過ぎ、特に20キロ以上、30キロ未満で避難指示された地区で、 その間、家族の中に要介護者が出た家庭、また仕事の変更等で遠隔地へ移動した家庭、期 間中に後期高齢者等になったなどのため、その他の事情で、その間、うちを修復していな いため、住めるうちの状況でなくなり、帰還できない家庭もあると思われますが、そこで 2番目にお伺いします。今年度末に仮設・借り上げ住宅の供与期間がなくなりますが、帰 還困難者への支援策についてお伺いします。 次に、都路町において、明年4月より2つの小学校が統合され、都路小学校に変わりま す。今まで1クラス二、三名で勉強していた学年もありましたが、これからは多くの同級 生と勉強ができると、父兄の皆さんはじめ、地区の皆さんも子供の教育中心に統合が決ま ったと聞いております。このことを歓迎したいと思います。2番目の質問で、仮設・借り 上げ住宅の供与期間終了に伴い、スクールバス使用等の補償についてはどのようになるの かの観点から、スクールバスを利用している児童数と今後の支援策についてお伺いします。 以上、3点についてよろしくお願いします。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 4番、渡邉照雄議員の都路町の帰還状況と今後の支援についての御質 問にお答えいたします。 初めに、仮設・借り上げ住宅からの帰還状況について申し上げます。 本年7月31日現在の行政区長調査結果による都路町全体の帰還者数は693世帯、1,732人 で、世帯の帰還率は76.2%であります。そのうち旧避難指示解除準備区域内は77世帯、202 人で、世帯の帰還率は70.6%であります。 仮設・借り上げ住宅からの帰還状況は、仮設住宅360戸に都路町などから340世帯が避難 しておりましたが、現在避難を継続されているのは147世帯であります。 また、市で把握している借り上げ住宅への避難世帯は305世帯でありましたが、現在も継 続されているのは161世帯であります。 次に、応急仮設住宅の供与期間終了に伴う帰還困難者への支援策について申し上げます。 本年2月、応急仮設住宅に避難されている入居者を対象に住まいに関する意向調査を実 -120- 施し、「来年4月以降の住宅が決まっていない」と回答した世帯と未回答の世帯に戸別訪 問を行い、帰還や移転先の確認をしているところであります。 引っ越しに対する支援といたしましては、供与期間内に帰還や移転をした方へふるさと 住宅移転補助金として、県外からの移転は10万円、単身者は5万円、県内からの移転は 5万円、単身者は3万円の引っ越し補助金を県が交付いたしております。 住まいに対する支援といたしましては、供与期間終了後も民間賃貸住宅で避難生活を継 続することが必要な妊婦・子供世帯などについては、一定条件のもとで家賃の一部を補助 する制度があります。 また、県営住宅については、特例措置により「子ども被災者支援法」に基づく支援対象 避難者及び応急仮設住宅に入居されている方に対し、入居資格の緩和や優先的な取り扱い が行われております。 今後も戸別訪問するなどにより、移転見込みだが課題がある方や再建のめどが立たない 方などの問題を抱える世帯について、県や社会福祉協議会などの関係機関と協議し、帰還 や生活再建に向けて支援をしてまいります。 次に、スクールバス利用児童数と今後の支援策について申し上げます。 現在、仮設及び借り上げ住宅からスクールバスを利用している児童生徒数は、小学生19 人、中学生19人の合計38人であります。 今後の支援策につきましては、本年度末で仮設及び借り上げ住宅の供与が終了すること から、保護者それぞれが選択されることとなりますが、民間住宅などで避難生活を継続す る児童生徒がある場合には、スクールバスの運行などを検討してまいりたいと考えており ますが、避難準備区域、あるいは避難指示準備区域等については、解除されておりますの で、基本的には来年3月をもって終了する予定でありますが、諸般の事情があれば、考慮 してスクールバスを運行するかどうかについては検討してまいりたいと考えております。 ○議長(大和田 博) ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄君。 今なお308世帯、仮設と借り上げ含めての方が避難をしていると、こう いうような状況でございます。来年の3月以降についても、今、市長のほうから話があり ましたように、非常に細々とした、細部にわたる生活支援を含めて、ある程度一安心をし たわけでございますが、いずれにしても、田村市として避難を指示した観点から、最後の 最後まで面倒を見ていただきたい。この思いを申し上げて、次の質問に移ります。 続きまして、2番の防災についてお伺いします。 -121- 携帯電話やスマートフォンの普及で年々減少してる公衆電話が、緊急時や災害時に有効 な連絡手段として改めて注目を集めている。その事例が、ことし3月、誘拐されていた少 女が監禁先から逃げ出し、両親や警察に助けを求めた手段は、駅構内にある公衆電話だっ た。地震活動が続く熊本県では、4月、県内全域で公衆電話の通話料が無料化され、安否 確認などに活用されました。 携帯やスマホが広く普及し、多くの人々が戸外での通話にも利用している。いつでも、 どこでも自分専用で使える上に電話番号も登録でき、便利であります。 しかし、携帯やスマホを持っていない子供や高齢者も少なくない。自宅に忘れて外出し たり、紛失したり、バッテリーが切れたりして使えないこともある。そんなときに戸外で 通話する手段は、基本的に公衆電話しかありません。 公衆電話は、冒頭の誘拐事件のような急を要する場合、110番や119番通報などを無料で かけることができます。また、回線が災害時優先電話に種別されているため、災害などが 発生した際も通信規制を受けずに、つながりやすい。 2011年の東日本大震災では、地震が発生した3月11日に電話の発信が急増しました。固 定電話は最大90%、携帯電話は最大95%の通信規制が実施され、つながりにくかったこと から、公衆電話に行列ができました。 電源も安定しております。公衆電話は、交換機などが設置された電話局から給電されて いるため、周辺一帯が停電の場合も電話がかけられます。電話局は、予備バッテリーや自 家発電用車両など複数の給電設備を備えており、電話局自体が倒壊しない限り電話をつな ぐことは可能であります。 また、電気通信事業法では、戸外での最低限の通信手段を確保するために、市街地では 約500メートル四方に1台、それ以外の地域では約1キロ四方に1台の設置を定め、国民生 活に不可欠なユニバーサルサービスとして維持されております。そのため、今後も公衆電 話は国内に10万9,000台は確保されます。 そこで、1番にお伺いしますが、田村市内には、現在、公衆電話は何台設置されておる のかについてお伺いします。 次に、市役所、本庁ですが、各行政局及び各出張所の公衆電話の設置状況についてお伺 いします。 ○議長(大和田 博) ○総務部長(渡辺清徳) 当局の答弁を求めます。渡辺総務部長。 防災についての御質問にお答えいたします。 -122- 初めに、市内の公衆電話の設置状況について申し上げます。 公衆電話につきましては、近年の携帯電話の普及や費用対効果から撤去される傾向にあ り、現在、市内に設置されているNTT東日本の公衆電話は41台であります。 次に、市役所・行政局及び出張所の公衆電話の設置状況について申し上げます。 現在、市役所、行政局及び出張所には、公衆電話は設置されておりませんが、特殊簡易 公衆電話、いわゆるピンク電話は大越行政局と都路行政局にそれぞれ1台ずつ設置してお ります。 地震などの大きな災害が発生した場合、被災地への電話が殺到し、回線が混雑し、電話 がつながりにくくなり、東日本大震災直後も平常時の約50倍から60倍以上の通話が集中し、 電話がつながらないことが問題になりました。 これらの経験を踏まえ、災害発生時の市民相互の安否確認につきましては、通信各社が 提供しております「災害用伝言サービス」の利活用について周知を図り、NTT東日本が 提供している災害時優先電話やポータブル衛星装置による通信回線の確保、衛星携帯電話 の設置など関係機関相互の通信を確保するとともに、避難所につきましては特設公衆電話 の設置など、災害対応に必要な措置を講じてまいります。 ○議長(大和田 博) ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄君の再質問を許します。 今現在、田村市内に41台ということでございます。 また、市役所関係には、現在、直接使われるものは1台もないと、こういう形でござい ます。私が今回取り上げた背景には、先ほども申したように、全員が全員、携帯を持って るわけではない。市に用足しに来たときになかなか電話を借りることもできないし、直接 自宅に電話するにしても、公衆電話があってもよいのではないかと、こういうような意見 があった中からの質問でございます。それを含めて、せめて市役所には1台くらいの公衆 電話があってもいいのではないかと思いますが、今後そういう予定があるか、ちょっとお 聞きしたいと、この1点だけよろしくお願いします。 ○議長(大和田 博) ○総務部長(渡辺清徳) 当局の答弁を求めます。渡辺総務部長。 再質問にお答えいたします。 せめて市役所に公衆電話があってもよいのではないかという御質問でございますが、市 役所においては設置できるように、この庁舎を設計する際に設計はしておりましたが、こ れまでそういった要望がなかったことから設置しておりません。今後そういった要請があ った段階で、検討してまいりたいというふうに考えております。 -123- ○議長(大和田 博) ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄君。 今、費用対効果とか、こういうような話もあったわけですが、実際に 設置しても、使用増を呈するようなことはないと思いますが、市民サービスの観点から、 ぜひ検討していただきたい。今、総務部長より直接公衆電話の話もありましたが、今現在、 自治体の要望をもとに、あらかじめ避難所となる施設に回線を引いておいて、災害時は電 話機を接続して通話ができるようにするものだと、電話会社が通話料を負担するため無料 で利用できる、東日本大震災を契機に、より迅速な対応が可能な事前の回線設置が進めら れるようになっております。 今年度末までに全国いろんな箇所に8万4,000台の設置が見込まれているそうであります が、つい最近の新聞に、今まで減る傾向だったのが増える方向に変わってきてる、この現 在の災害に対する意識の高まりかなと、このように思います。ぜひそういった意味では、 直接公衆電話の新設については、各自治体からの要求がなければやれませんので、その観 点から、先ほど総務部長から話があったように、進めていただければと、このように思い ます。 それでは、次に3番の保健福祉についてお尋ねします。 健康ポイント制度について、平成28年度当初予算、市民の健康増進のため、健康ポイン ト制度を5月より新規事業としてスタートし、さまざまな健康づくりのメニューを実践し た方にポイントを付与し、たまったポイントで特典が得られる仕組みを構築することで、 健康づくりへの意識、意欲を醸成しつつ、健康寿命の延伸を目指すことであると思います。 ここで、先進事例等を一つ、ちょっと紹介していきたいと思います。 静岡県藤枝市では2012年から、“健康・予防 日本一”ふじえだプロジェクトを展開し ており、3つのテーマがあります。 1つ目は、歩いて健康バーチャル全国の旅です。バーチャル、仮想という意味ですね。 全国の旅は、自分の歩いた距離で、旅を紙上体験するもので、最初は東海道五十三次の旅、 1万歩を6.5キロメートルと設定し、歩くたびに宿場を塗り潰し、日本橋を起点に毎日行う と、77日間で京都に到着します。 2つは、ふじえだ健康スポット20選、これは市内の観光地の中から楽しんで健康になれ る場所を選定したマップを作成、市ではマップを活用したイベントを企画し、地域の活性 化にもつなげています。 3つ目には、ふじえだ健康マイレージで、運動や食事などの目標を決め、チャレンジ -124- シートに記録していくもので、目標を1つ達成すると、1ポイントがつきます。さらに、 特定健診を受診すると、20ポイント、がん検診やイベントの参加では10ポイントがつきま す。これを4週間以上続け、100ポイントをためると、県が発行している「ふじのくに健康 いきいきカード」がもらえ、県内の協力店にカードを提示すると、飲食サービスの特典が 受けられます。 市民の方からは、万歩計と体重計を見ることが楽しくなりましたなどの感想が多数寄せ られているそうであります。市民参加の気運が高まっており、藤枝市の市民健康度は、 2012年の特定健診率は47.2%、全国平均の33.7%を大きく上回っており、健診結果でも高 血圧や脂質異常など、全7項目で該当者が少ないのは、静岡県内では当市のみ、がん検診 受診率は、肺がんが51.9%、全国平均17.3%、大腸がんが49.6%、全国平均18.7、全国で もトップクラスであります。 健康には、つくるということと健康を維持していくための守るという2つの考え方があ ると思います。田村市において、本年度より開始されました健康ポイント事業の進捗状況 と今後の取り組みについてお伺いします。 次に、男性の不妊治療についてです。 政府は、体外受精などの不妊治療に係る費用の助成を本年1月20日から拡充し、初回助 成の上限を現行の15万円から30万円に倍増、2回目以降は15万円を助成します。夫が要因 の不妊にも対応するため、精子を採取する手術を受けた場合には新たに1回につき15万円 を上乗せする。 不妊治療は公的医療保険が適用されず高額な費用がかかります。晩婚化を背景に不妊治 療は広まっており、2013年度の助成利用は延べ14万8,659件となっております。必要額を盛 り込んだ2015年度補正予算が1月20日に成立し、即日実施されました。厚生労働省による と、体外受精の費用は1回当たり30万から40万、その過程で夫が無精子症などの場合に精 子を取り出す手術を受けると、さらに30万から50万かかると言われております。 福島県では、2014年の合計特殊出生率1.58を2040年には2.16となるよう実現を目指して おり、子供を望む夫婦をしっかりとサポートするとして、特定不妊治療費や不育症治療に 加え、男性の不妊治療に関しても手厚く助成することとなっております。 平成28年度田村市予算に不妊治療費助成事業が拡充されており、事業の概要として、子 供を希望しながらも恵まれない夫婦への治療費の一部を助成する従来の助成に加えて、本 年度から男性不妊治療費に対する支援を追加するとありますので、男性不妊治療に対する -125- 市の具体的な支援策についてお伺いします。 ○議長(大和田 博) 当局の答弁を求めます。松本保健福祉部長。 ○保健福祉部長兼福祉事務所長(松本広行) 保健福祉についての御質問にお答えいたしま す。 初めに、健康ポイント事業の進捗状況と今後の取り組みについて申し上げます。 進捗状況につきましては、5月1日以降、総合健診や各種健康教室会場、市役所、行政 局及び出張所などで、約8,000枚のスタンプカードを配布し、既に12名の方が60日間の運動 継続など全ての項目を達成しております。 今後の取り組みにつきましては、楽しみながら健康づくりを実践していただき、より多 くの方に達成していただくため、引き続き各種教室での周知や市政だよりで達成事例を紹 介するなど、健康意識が高まるよう働きかけてまいります。 次に、男性不妊治療の支援策について申し上げます。 支援の内容につきましては、子供を望む夫婦の経済的な負担の軽減を図るため、特定不 妊治療指定医療機関において医療保険が適用されない体外受精や顕微授精などを行う際の 男性不妊治療手術に対し、治療費の一部を助成するものであり、1回の治療につき県が15 万円、市が10万円、最大25万円を限度として助成しております。 ○議長(大和田 博) ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄君。 今、健康ポイントの進捗状況についてお話がありました。私も8月25 日の特定健診ですか、健康診断に行ってまいりました。そのとき、初めてカードをもらっ て、スタンプが2カ所押してありました。多分30点ぐらいになるのかなと思ったんですが、 そのときに健康ポイント事業が田村市として、かつて何人か達成した人がいますよと、こ ういう話があったので、ちょっと気になって、今12名の方がおったということは、すばら しいことかなと、自分も当初提案した絡みもあり、うれしく思った次第であります。 さらに、知恵を絞って、個人個人が個人の目標、先ほども紙に書くといいますか、ああ いう形で取り組めるような状況にあれば、またさらに健康ポイント事業がすばらしい成果 を生むんではないかなと、そのように思います。 また、男性の不妊治療に対しては、不妊の原因の半分は男性にあると言われております。 これまでは女性の不妊治療が対象であったので、男性が不妊治療を受けるということは余 りなかったかと思います。今年度から男性の高額な不妊治療費の助成を受けられるという ことです。男性の不妊治療を促進させられると思いますので、多くの市民に知っていただ -126- きますように、よろしくお願いします。特に、田村市は、さらに10万円の補助を出す、こ の辺を声に出す、大にしてということではないんですが、周知徹底をしていただければ、 また我が地域の子供の数が増えるのではないか、そう期待しまして、次の質問に移らさせ ていただきます。 続きまして、4番の空き家対策について、空き家対策については、昨年度において実態 調査を行っていただいており、その調査結果に基づいて、今年度から具体的な対策や活用 を進めていると思いますので、空き家を活用した事例を一つ紹介した上で、質問いたしま す。 神奈川県三浦市では、昨年10月から東洋大学と東京R不動産の三者で、連携したトライ アルステイによる人口減少抑制事業モデルの構築事業を始めております。この事業は、空 き家にお試し居住をすることで、市の魅力を感じてもらい、定住を促し、人口減少の抑制 につなげることが狙いであります。 当事業で活用される空き家は7件で、冷蔵庫など最低限の生活家電を完備、参加費用は 保証料2万円、契約事務手数料5,000円、1年分の火災保険料1万5,000円となっており、 保証料は退去時に返金されます。 お試し居住は、昨年の11月末からことしの1月上旬まで3期に分けて行われ、各期で最 大2週間の滞在が可能、期間中は地域の海鮮料理を堪能するほか、観光スポットツアーや 地域住民との交流会に参加することができます。 同市によると、募集終了時点で、定員21組に対し、約3.6倍の76組の申し込みがあり、40 歳くらいまでの子育て世帯、三浦市から通勤可能なこと、移住意欲が高いなどの選考基準 で対象者を決定したとのこと、参加者からは、心を落ちつかせて生活できる場所、公共施 設などが整っており、住み心地がよかった、自然豊かなところで仕事がしたいと思ってい る、移住を検討したいなどの声が寄せられ、2組が移住を決めているそうであります。 平成28年度田村市予算の概要に新規事業として空き家対策事業があり、事業の概要とし ては空き家の発生を抑止するとともに、現在、空き家になっている物件を有効に活用する 必要があることから、改修費用及び家財道具の整理に要する費用の一部を助成するとあり ます。 そこで、2点についてお伺いをします。 まず、1点に、昨年行われた実態調査でわかった空き家件数と、その中で有効活用でき る空き家件数についてお伺いします。 -127- 2点目として、有効活用できる空き家の具体的な支援方法について伺います。また、こ の5カ月間での成果等がありましたら、あわせてお伺いします。 ○議長(大和田 博) 当局の答弁を求めます。渡辺総務部長。 ○総務部長(渡辺清徳) 空き家対策についての御質問にお答えいたします。 初めに、実態調査での空き家件数と有効活用できる空き家の件数について申し上げます。 昨年度実施いたしました空き家・空き地活用事業の実態調査の結果、空き家またはその 可能性が高い物件は688件あり、その所有者に対し、空き家・空き地情報バンク登録の意向 調査を実施いたしましたところ、登録希望は114件でありました。 次に、有効活用できる空き家の具体的な支援方法とこの5カ月間の成果等について申し 上げます。 本年1月に策定した地域創生総合戦略に基づき空き家活用の新たな施策として、転入者 空き家リフォーム補助事業と転入子育て世代空き家改修補助事業を本年4月に創設いたし ました。 転入者空き家リフォーム補助事業は、市外から移住する方を対象に、バンクに登録され た物件のリフォーム費用を最大60万円補助するものであります。 さらに、15歳以下の子供を持ち、150万円以上でリフォームする場合、転入子育て世代空 き家改修補助事業により、15歳以下の子供1人当たり10万円を追加補助することといたし ております。 バンクへの登録につきましては、8月末現在で10件の申し込みがあり、指定宅建業者に よる詳細調査を経て、4件を登録したところであります。登録物件への問い合わせは6件 あり、うち2件が契約に向けて交渉中との報告を受けております。 引き続き、空き家・空き地情報バンクによる情報提供や、市内の不動産事業者と連携し た希望者へのスムーズな紹介などを推進するとともに、民間での円滑な売買や賃貸の促進、 空き家の改修費の助成や雇用機会の創出及び子育て支援策などの施策を包括的に組み合わ せ、積極的な定住人口の増加施策を推進してまいります。 ○議長(大和田 博) ○4番(渡邉照雄) 渡邉照雄君。 早速この成果が出てるということで、裏を返せば、福島県内にあって も田村市というのが住みやすい地域ではないかと、そこを最大限に武器にして、さらにそ の114件が埋まるぐらい頑張っていただければなと、我々もそういう情報については随時収 集し、当局のほうに申し上げていきたいと、そのように思っております。 -128- 昨年の秋に東京土地家屋調査士会が空き家をテーマに川柳を募集しました。その中に、 「空き家とは 活かすも壊すも 人次第」という作品があったそうです。1件でも多くの 空き家の活用方法を見出せるようにしていただきますよう、よろしくお願いいたします。 以上で、私の一般質問を終了いたします。大変ありがとうございました。 ○議長(大和田 博) これにて、4番渡邉照雄君の質問を終結します。 次の質問者、6番吉田文夫君の発言を許します。6番吉田文夫君。 (6番 ○6番(吉田文夫) 吉田文夫 登壇) 6番、吉田文夫です。市民の声と心を代表し、勇気と奮起を持って、 通告により質問します。 また、それぞれの質問の要旨には補足をしながら質問をします。 まず、第1問目です。 田村市総合計画の基本施策では、基本理念の一つに、「人」の個性を大切にします、 「郷」の資源を活かします、「夢」の実現に躍進します、将来像では「あぶくまの人・ 郷・夢を育むまち~はつらつ高原都市 田村市~」となっております。 さらに、将来像では、郷土の復興として、6つの基本方針と密接に関連した復興施策を 掲げています。 国のまち・ひと・しごと創生法は、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への 人口の過度の集中を是正し、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安 心して営まれる地域社会の形成、「まち」、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、 「ひと」、地域における魅力ある多様な就業の機会の創出、「しごと」を目的としており ます。 地域創生による人口政策の展開であります。 地方創生は、言うまでもなく「ひと」が中心であり、長期的には、地方で「ひと」をつ くり、その「ひと」が「しごと」をつくり、「まち」をつくるという流れを確かなものに していく必要があると指摘しております。 また、国の総合戦略では、地方への新しい人の流れをつくるために、地域内外の有用な 人材を積極的に確保・育成するとしています。地域資源を発掘・再生・創造するのも人間 であります。その力、人間力は、自分たちの努力により幾らでも伸ばせるものであります。 地域づくりは、人材育成に行き着くのであります。 その観点から、以下の質問をします。 -129- 1つ、地域資源を発掘・再生・利用・創造する地域づくりの地域人材育成について伺い ます。 2番目は、地域資源を発掘・再生・利用・創造する地域づくりの自治体職員の育成につ いて伺います。 3つ目は、自治体職員は上司と部下という縦の秩序に習熟し、横に結び合うということ を余り考えてはこなかったと思います。しかし、地域づくりの推進には、異なった地域・ 組織の人たちとの交流と協働が必要と考えますが、取り組みについて伺います。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 6番、吉田文夫議員の地域人材と自治体人材の育成についての御質問 にお答えいたします。 初めに、地域資源を発掘・再生・利用・創造する地域づくりの地域人材育成について申 し上げます。 田村市の自然環境や農林産物、先人が築き上げてきた歴史や伝統、文化を保全、継承す るとともに、現代の視点から見詰め直し、新たな活用法を提案、創造することや、ブラン ド化を進め情報発信をしていくことなど、地域資源を利活用し、新たな価値をつくり出し ていくことは、市内における取引や雇用の拡大を促進し、地域経済の活性化に資するもの と考えております。 また、田村市の地域経済やコミュニティーを支えてきた地元中小企業の経営者も徐々に 世代交代の時期を迎えつつあり、加えて、復興需要以後を見据えた事業展開に移行する時 期に来ております。田村市が自立的かつ持続的に発展していくためには、さまざまな課題 に対して提案、実行する地域のリーダーとなり得る人材の育成が急務であると考えており ますことから、市では、国、県及び商工会や青年会議所などと協力し、「あぶくま地域 リーダー育成塾」の開講準備を進めております。 この取り組みは、復興庁の直轄事業として、国内の主要企業が参画するオリンピック、 パラリンピック協議会から講師を招き、地域の中小企業の後継者や、新たになりわいを起 こす志を持つ20代から40代の方々を塾生として、本年10月から来年3月までの間、経営等 に関するノウハウや、みずから事業構想を発案し、実現可能性について指導をいただくな ど、実践的な学びの場を提供するものであります。すでに他県で同様の試みがなされ、成 果を上げていると伺っており、当市で開催される初の本格的なリーダー養成に係る取り組 みでもあります。大いに期待しているところであります。 -130- また、各地域でまちづくり協議会が設立され、活動を継続、発展させていく機運も高ま っておりますことから、昨年より「協働のまちづくりワークショップ」を開催し、団体相 互の情報交換や課題の共有、NPO法人設立に係る勉強会なども行っており、これら団体 等の活動を通じて人材の成長が図られていくことも期待しております。 人材育成は一朝一夕に実現するものではありませんが、「人は石垣、人は城」と言われ ますように、田村市の将来にとって根幹をなすものであると考えておりますので、今後も 横断的に関係機関と連携を図りながら、地域づくりを担う人材の育成に努めてまいりたい と考えております。 次に、地域資源を発掘・再生・創造する地域づくりの自治体職員の育成について申し上 げます。 地域資源を利活用する地域づくりを実践できる職員を育成するためには、職員一人一人 の専門的な能力はもとより、市の将来を見据えることができる創造力、そしてあらゆる状 況に適切に対応できる柔軟性に加えて、豊かな人間性の向上が重要であります。 市では、職員がみずから地域資源を掘り起こし、それらを利活用する意欲的な取り組み や新たな施策を自主的に調査研究するグループに対し、活動経費の一部を支援するととも に、地域資源の掘り起こしなどによる地域づくりの専門的な研修にも積極的に職員を派遣 し、人材の育成に努めております。 次に、異なった地域・組織の人たちとの交流と協働について申し上げます。 時代の変化、住民ニーズの多様化によるさまざまな課題解決のためには、庁内連携にと どまらず、他地域、他組織との連携が重要であり、これからの地域づくりには、一つの行 政の枠にとらわれない柔軟な発想を持つことが必要であります。 市では、ボランティア活動やCSR活動で御支援いただいている企業の方々、UDCT、 福島大学の学生などとの交流や市外の先進地域の核となっているリーダーの方々との交流、 そして先進事例の講演を通して、職員一人一人が新たな視点から市の将来を考え、市民と 協働によるまちづくりに取り組んでいるところであり、引き続き実践を着実に積み重ねな がら地域づくりを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君の再質問を許します。 ただいま市長のほうから答弁がありました。 (1)の地域づくり人材育成の答弁の中で、市内取引業者、あるいは中小企業の業者と の連携、取り組みをしているというふうな、これ具体的に何回、取り組みっていうとどの -131- くらいなのか、何回くらいやっておられるのか。市内の中小企業、取引業者は何社ぐらい なのかについて伺います。 あと、(3)について、職員との交流をやっていると。この交流の協働の取り組みにつ いて、短期、長期、中期の取り組みが必要だと思いますが、短期、長期、中期の取り組み の具体的な取り組み方法についてあれば伺います。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 質問の中に、そういう質問条項があれば何回と回答できるんですが、 今ぱっと言われてもなかなか回答することができません。と申しますのは、企業間同士で かなり交流を図っております。一例だけ申し上げます。今回の大相撲田村場所、これは企 業と市が企業からのどうでしょうかという回数だとすると1回であります。それから、民 間のほうで地域の方々を企業の会社に来ていただいたり、いろんな交流も図っているのも あります。 ただスポーツを通して田村西部工業団地内では、いわゆるソフト、あるいはバレー等々、 そしてそれは地域の方々と一体となったソフトボール大会とかバレーボール、そしてその 田村西部工業団地の中にも企業同士の話し合い、そしてこれからどうするかとかいう回数 が何回やってるかはちょっと今把握しておりません。 そしてまた、他の地域においても企業同士の中で、ここに水道管があったらいいなとい うお話もあるし、いろんなさまざまなそういう企業とそれから市、当局との連携も図って おりますが、どういうことかと言われると、なかなかこの何回あったかというのは、企業 のほうとこれから何回それを開催しましたかということが、確認しないとちょっと何回か というのはお答えできませんので、御理解いただきたいと思います。 さらに、職員との交流でありますが、その職員との交流というのと企業との中では、企 業懇談会あるいは私の方で指示して、職員が企業交流していただいている。そしてそれは 企業の中でどのような要望があるのか、さらには企業と市がどのようなことができるのか ということで、企業の皆さんにもいろいろと御協力いただいたのは、高校駅伝、あるいは マラソン大会、そしてロードレース大会、県大会、いろんなことについても企業等の御支 援をいただいております。 そういう関係から、交流といえば、交流を図りながらこの田村市内の行事、さらには企 業だけの行事にも職員の御案内がかなりあります。それぞれの地域のイベント、企業だけ のイベント、それにも私のほうにも御参加いただけませんかということで、そうするとそ -132- れが職員と企業の交流と、あるいは向こうから御案内でありますから、それぞれの地域の 企業あるいは団体から、市に対して派遣をしてください、あるいは講師として依頼します ということがかなり多くあります。それらについては、具体的なことについては、いろい ろ先ほど申しましたように、企業名はちょっと申し上げることできませんが、まもなく何 十周年ですとか、あるいはそういうふうなことで職員を派遣していただけませんかと、そ ういうことで具体的なものについてはかなりあります。 それから、市の取り組んでいることについてお話をしていただけませんかという依頼も あります。そういうことで具体的に言うと、講師の依頼をされてる分野と、さらには企業 の中で、あるいは企業間同士の中で、市として交流を図っていただきたいというのもあり ますし、またそのほかに、これは行政と市が、あるいは民生委員と保護司とかいろんな各 種団体の方々との交流も行われております。そして、市が行っているイベントにも企業が 参加して、交流を図っているということですから、先ほど申しました回数とかいわゆる具 体的というと、今一部しか申し上げられませんでしたが、かなり多くの職員との交流が図 られているということでありますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君の再々質問を許します。 (3)について、今市長からの答弁がありました。職員にとっては、 人事評価等にもかかわる問題ではないのかなと、そんなふうに考えます。特に28年度から は人事評価制度も、特に人材育成に大きな眼目を注いでいるというふうになっております。 今までの自治体職員、総務畑、土木畑、建設畑とやられて、その所属によって人間性なん かも違ってかかわってきていると、そんなふうに思っております。 (3)の関係と人事評価制度のかかわりについて、再々質問します。 ○議長(大和田 博) 吉田文夫君に申し上げます。人材育成の部分での人事評価に関して の質問は通告に沿わないという判断をします。それ以外の、その以前の質問に対しての答 弁は当局から伺うようにしたいと思います。よろしいでしょうか。 ○6番(吉田文夫) 結構です。それでは、議長がそういうふうな議事裁きをされるのなら、 やむなしと思っております。 ○議長(大和田 博) 着席してください。当局の答弁を求めます。 暫時休議いたします。 午前11時00分 休憩 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 -133- 午前11時01分 ○議長(大和田 博) 再開 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 当局の答弁を求めます。総務部長。 ○総務部長(渡辺清徳) 再々質問にお答えいたします。質問通告の3点目、異なった地 域・組織と地域であるとか、庁内の異なった組織の人たちとの交流、協働の必要について 考えるが、それについての具体的な取り組みというふうな質問の趣旨とお伺いいたしまし た。 まず、市内部におきましては、庁内において、それぞれの会議、具体的には部長等会議、 課長等会議、担当者会議、そういった会を持ちながら、その中で横の連携をとるように努 めております。その中で有意な情報交換もされているところであります。 異なった地域につきましては、市では人材育成の一環として職員の研修事業を行ってお りまして、自治大学校をはじめ福島県自治研修センター等にも職員を多く派遣しておりま す。そういった中で、各地域の職員とのかかわりを持つ機会が多うございますので、その 中で情報の収集に当たるとともに、情報の交換をいたしているところでございます。 ○議長(大和田 博) 吉田文夫君に申し上げます。ここで暫時休憩といたします。休憩後 から質問を再開いたしたいと思います。再開は11時15分といたします。 午前11時03分 休憩 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 午前11時14分 ○議長(大和田 博) 再開 休憩前に引き続き、会議を再開します。 引き続き、6番吉田文夫君の一般質問を行います。吉田文夫君の発言を許します。吉田 文夫君。 ○6番(吉田文夫) 2問目、食品廃棄物削減について質問します。 環境基本法という上位法をもとに循環型社会形成推進基本法があり、さらにそのもとに ある廃棄物処理基本法は、廃棄物の適正処理を基本にしております。資源有効利用促進法 は、再生利用の推進です。個別物品の特性に応じた規制、小型家電リサイクル法、自動車 リサイクル法、建設リサイクル法、家電リサイクル法、包装容器リサイクル法の各法と、 食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律、いわゆる食品リサイクル法は、国が制定 をし、食品ロス、廃棄が経済面、環境面等で重大な問題があるため、施策として生ごみの 減量化に取り組んでいます。 -134- 生ごみは自治体で処理すべきとされる一般廃棄物の排出量の半分近くを占め、燃やすご みの3、4割の重量比と高い割合を占めています。しかも、生ごみの7、8割は水分であ ります。 そこで以下の質問をします。 1つ目、事業系生ごみと家庭系生ごみの発生源対策と資源化について伺います。 2問目、循環型社会形成推進法による、発生抑制、再利用リサイクルの3Rの考え方と 取り組みについて伺います。 3問目です。事業系一般廃棄物の排出者責任と焼却処理価格の適正化について伺います。 4問目です。食品循環資源の再生利用における、飼料化と肥料化の取り組みについて伺 います。 少し幅が広がりますが、不法投棄、不適正処理、不適正管理の対策について伺います。 6番目です。ごみを資源として捉え、住民参加でまちづくりに有効に生かしていくため の、自治体と住民の協働体制づくりの取り組みについて伺います。 ○議長(大和田 ○市民部長(七海 博) 茂) 当局の答弁を求めます。七海市民部長。 食品廃棄物削減についての御質問にお答えいたします。 初めに、事業系生ごみと家庭系生ごみの「発生源対策」と「資源化対策」について申し 上げます。 発生源と資源化の対策につきましては、田村市一般廃棄物処理基本計画に基づき、ごみ の減量化や分別による資源化を推進することとしております。発生源対策といたしまして は、市民、事業者及び市が協働して取り組むため、行政区長会や保健委員会、食品衛生協 会などの会議やホームページ、市政だよりを活用して、食べ残しや過剰在庫の削減などに ついて周知を図ってきたところであります。 また、資源化対策といたしましては、廃食油のリサイクルに取り組んでおりますが、今 後、生ごみの資源化と減量化の調査研究を進めてまいりたいと考えております。 次に、循環型社会形成推進法による3Rの考え方と取り組みについて申し上げます。 3Rとは、環境と経済が両立した循環型社会を形成していくために廃棄物の発生を抑制 するリデュース、再利用するリユース、原材料として再生利用するリサイクルの3つの頭 文字をとったもので、「リデュース」「リユース」「リサイクル」のこの順に取り組むこ とが重要であると認識いたしております。 取り組みにつきましては、食品廃棄物の食油の資源化のほか、古新聞や段ボールなど古 -135- 紙のリサイクル、マイバッグやマイ箸の利用促進など、全ての一般廃棄物を対象に資源化 や減量化に取り組んでおります。引き続き、廃棄物を限りなく少なく、環境に優しい資源 を有効に使う循環型社会形成への理解が得られるよう、各種会議やホームページ、市政だ よりなどを活用して、啓発に努めてまいりたいと考えております。 次に、事業系一般廃棄物の排出者責任と焼却処理価格の適正化について申し上げます。 事業系一般廃棄物は、事業活動によって排出された廃棄物で、排出事業者が自己の責任 において運搬や処理をすることが義務づけられております。排出事業者は、船引清掃セン ターや東西の環境センターへ直接または委託して搬入し、量に応じた処理手数料を支払い、 適正な処理を行っておりますことから、排出者としての責任は果たされているものと考え ております。 焼却処理価格につきましては、田村広域行政組合をはじめ、近隣市町村の価格を勘案し て設定した10キロ100円の処理手数料を徴収しており、適正な負担をいただいているものと 認識いたしております。 次に、食品循環資源の再利用における飼料化と肥料化の取り組みについて申し上げます。 現在、田村市では、ごみの減量や資源の有効利用を図るため、平成23年度から廃食油を 回収し、バイオディーゼル燃料に再利用しており、昨年度は7,480リットルを回収しており ます。 飼料化や肥料化につきましては、今のところ具体的な取り組みには至っておりませんが、 取り組みの前提となる資源化できる廃棄物の量の把握のほか、分別や回収方法などについ て、田村市のみならず田村広域行政組合や構成2町と連携して調査、研究に努めてまいり ます。 次に、不法投棄、不適正処理、不適正管理の対策について申し上げます。 現在のところ、食品廃棄物に係る不法投棄、不適正処理、不適正管理などの報告はあり ませんが、昨年度は、粗大ごみなどの不法投棄物9,130キロを回収いたしました。これらの 不法投棄を防止するため、不法投棄防止看板の設置のほか、田村市地域安全パトロール隊 や県から委嘱された産業廃棄物不法投棄監視員によるパトロールを随時実施しております。 今後も啓発活動や監視体制の強化などを図り、不法投棄等の減少に努めてまいります。 次に、ごみを資源として捉えた住民との協働体制づくりの取り組みについて申し上げま す。 現在、食品廃棄物に特化した取り組みは行っておりませんが、徹底した分別回収の実施 -136- により、資源ごみのリサイクルに努めるとともに、プラスチックごみにつきましては、西 部環境センターの燃料の一部として活用しております。また、資源物の改修を推進するた め「資源回収推進報奨金」の交付や、ボランティアによる不法投棄ごみの収集に職員の派 遣や資材の提供を行うなど、市民と連携して取り組んでおります。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君の再質問を許します。 (1)の事業系生ごみの発生源対策と資源化対策についての答弁があ りました。その中で、協議会として区長や団体、分別に対しての対策等も講じておる、こ れは具体的に、どのくらいの回数で、どのくらいの実績が上がっているというふうに思わ れるのか、データがあるのかについて伺います。 そして、(2)の発生、3Rについての取り組み。マイ箸、マイバッグ、古紙、あるい は食品の廃油、これに対してもどれくらいの成果なり具体的な数値等、つかめる分はつか んでいるのか伺います。 ○議長(大和田 博) 吉田文夫君に申し上げますが、再質問の中で、そういう答弁をいた だく際に、計数的なものはこの場ではっきりと申し上げることがなかなか大変だというふ うに考えております。当局のほうでもしそういった計数的なものがはっきりと答えられな い内容もありますので、その辺を御理解ください。 当局の答弁を求めます。七海市民部長。 ○市民部長(七海 茂) 再質問にお答えをいたします。 区長会議、あるいは保健会等での実績あるいは回数というおただしにつきましては、先 ほど申し上げられましたように、私どもその3つ以外に各地域に入ったりもしております ので、具体的な回数等は申し上げられませんが、そういった機会を捉えて、できるだけお 願いをしているということで御理解をいただきたいと思います。 あと、2点目のいろんなリサイクルの回収の実績という御質問でございますが、これに ついては、一般家庭から出た物の数字は今持っておりませんが、先ほど申し上げました市 の資源回収の奨励金補助金を交付しておりますが、その実績について申し上げますと、新 聞紙等で約166トン、雑誌で59トン、段ボールで80トン、そのほかアルミ缶、スチール缶等 も含めまして、全体で345トンの回収実績となっております。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君。 今部長から答弁がありました。この食品廃棄物の削減のポイントは市 民との協働が一番基本となるのではないかなと、こんなふうに認識しております。 -137- 続きまして3問目に移ります。 農業委員会についてです。 昨年の国会で、農業改革関連法の一環として、農業委員会法等に関する法律の改正が成 立しました。 まず、改正で、農業委員会の性格や位置づけがどうかわり、かわらないのはどこかとい う問題です。 これまでの農業委員会は、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位 の向上に寄与する第1条です。また、農地が一定面積以上ある全ての市町村に設置されて きました。その性格の一つは、農地法などに基づく農地行政を主にになう行政委員会です。 もう一つは、委員の多数が農民の直接選挙で選ばれている、いわゆる、構成委員のことや 農民の意見を農政に反映することが業務の一つとされることから、農民の代表という機関 の性格です。 農業委員制度の発足時、1951年ですが、この基本的な考え方は、農地制度の運用及び農 業全般にわたる問題を、農業者の総意と自主的な協力によって総合的に解決していくため の農業者のニーズ的な機関でした。その農政や農業を取り巻く情勢の変化に対応して、た びたび法改正がなされ、農業の構造改革イコール大規模改の推進を担う役割が強められま した。 1999年の職業、農業・農村基本法と2009年の農地法の改正などに伴い、農政の下請け機 関としての位置づけは一層強まりましたが、農民の代表機関としての性格は維持されてき ました。改正について、農業委員会の以下の質問を伺います。 (1)農業委員会法の改正で、法の目的から、農民の地位の向上が削除されたことにつ いて伺います。 2番目です。農業委員会の公選法の廃止によって、任命制による恣意的な人選の防止に ついて伺います。 3問目です。農業委員会の所掌事務から、農業及び農民に関する事項についての意見の 広聴、他の行政官庁への建議等が削除されたことについても伺います。 4番目です。関係行政機関等に対する農業委員会の意見の提出の規定が新設されました が、意見の公表、建議との違いについて伺います。 5問目です。農業委員会と農地利用最適化推進委員会の役割と連携について伺います。 6番目です。農地等の利用の最適化推進に関する業務について。 -138- 以上、6点について伺います。 ○議長(大和田 博) 当局の答弁を求めます。村上農業委員会会長。 ○農業委員会会長(村上好徳) 農業委員会についての御質問にお答えをいたします。 初めに、農業委員会法の改正に伴う農民の地位の向上の削除について申し上げます。 この法律が成立した昭和26年当時の時代背景においては、農民の地位の向上には大きな 意味を持っていたんだと思われますが、今回の改正では、現代社会では農民の地位が低い とは言えず、この部分は削除されたと伺っております。なお、法律では、設置目的が農業 の健全な発展に寄与するとされており、改正の要因も何ら変更はないものと考えておりま す。 次に、任命制による恣意的人選の防止について申し上げます。 農業委員の選出方法が選挙制度、議会推選や団体推薦による市町村長の専任制の併用か ら、今度は、市町村議会の同意を要件とする市町村長の任命制とされ、あらかじめ、農業 者や農業者が組織する団体、その他の関係者に対し、候補者の推薦を求めるとともに、委 員になろうとする者を募集し、その結果を尊重しなければならないとされております。さ らに、議会の同意を要件としていることから、改正の任命方法は市町村長の恣意的な助成 とはならないものと考えております。 次に、所掌事務から意見の公表、他の行政官庁への建議等が削除されたことについて申 し上げます。 農業委員会は、これまで、農業者の代表機関として、意見の公表や建議を行い、農業生 産法人制度や農業者年金制度、さらには、認定農業者制度の創設など、主要な農業政策の 確立に重要な役割を果たしてまいりました。しかしながら、改正法案作成の時点で、建議 を行うことができる旨の規定がある法律はほとんどなく、法的根拠がなくても意見や要望 を行うことができるということから削除されたものであります。 次に、新設された農業委員会の意見の提出と削除された意見の公表、建議との違いにつ いて申し上げます。 改正後は、意見を提出できる範囲は狭められ、また、意見の重みは低下したという印象 はありますが、農地等利用最適化推進施策の改善に関係する意見につきましては、関係行 政機関は提出された意見を考慮しなければならないとの規定が新たに設けられましたこと から、今後も引き続き、農家の代表として、必要に応じ積極的に活用してまいりたいと考 えております。 -139- 次に、農業委員と農地利用最適化推進委員の役割と連携について申し上げます。 新たな農業委員の役割は、農地法その他の法令により、農業委員会の権限とされた農地 等の利用関係の調整に関する事項などを処理し、農業委員会としての意思決定をすること が主な役割となります。 また、農地利用最適化推進委員の役割は、地域における農地等の利用の最適化の推進に 関する事項に関する業務を行い、農地の所有者や担い手農家との話し合いにより農地の確 保と利用調整を行うなど、地域での現場活動が主なものとなります。 農業委員と農地利用最適化推進委員の連携につきましては、農業委員会は推進委員の意 見を聴取し、農地等の利用の最適化の推進に関する指針を策定する一方、推進委員は、そ の指針に従って活動を行うほか、必要に応じて、農業委員会総会、あるいは、部会に出席 をして、みずから担当する地域の農地利用の最適化に関する活動について報告するととも に、農地利用最適化に関する意見を述べるなど、互いに密接に連携を図りながら活動する こととしております。 次に、農地等の利用の最適化の推進に関する事業について申し上げます。 この事業は、担い手への農地利用の集積、集約化、遊休農地の発生防止並びに解消、新 規参入の促進による農地等の利用の効率化及び高度化の促進を図るものであります。具体 的には、田村市農地中間管理機構、関係機関団体等と連携をして、人・農地プランなど、 地域の話し合いに積極的に参加することにより、担い手農家への農地集積に向けた機運づ くりを推進するほか、農地パトロールなど農業地利用状況調査により、遊休農地の発生防 止、解消に向けた農地の貸し手、借り手へのあっせん、その他農地利用にかかる調整や働 きかけ、新規就農者にかかる相談などの活動であります。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君の再質問を許します。 ただいま会長のほうから答弁がありました。 1点、再質問させていただきます。(1)の農業委員会の改正の答弁の中で、農民の地 位の向上の削除について、農民の地位が低いとは言えないというふうな答弁です。 私からしてみれば、地位の考え方と、あるいは、農業における収入、あるいは、農業の 実態、高齢化、休耕田は増えている。あるいは、田んぼや畑が荒れているというふうな現 状を見ますと、私は、この農業の地位の向上が、ある意味では低いんではないのかなと。 ある意味では収入も少ないのではないのかなと。 だから、田んぼが荒れ、田畑が荒れ、後継者がいない。そういう面が、ある意味での農 -140- 業の実態を反映している文言でもあると思いますんで、再度、答弁をお願いします。 ○議長(大和田 博) 当局の答弁を求めます。村上農業委員会会長。 ○農業委員会会長(村上好徳) 再質問にお答えをいたします。 今、再質問の内容、この確かに、最もだと思います。ただ、今、一般企業も同じだと思 いますが、かなり、高収益を上げて大変な中でも頑張っておられる方がたくさんおられま す。これは、この中では、今回の法改正、これは法で決まったことですからどうしようも ありませんが、そういう意味では、的を得ているのかなというふうに思います。 さらに、今御指摘のあった高齢化とか、今の実態なんですが、今回の法改正は、それを 幾らかでも改善するための法改正でございます。農業委員会も一丸となって取り組んでい きたいというふうに考えますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) 吉田文夫君。 引き続きまして4問目に移ります。 地域農業についてです。 農業者の高齢化が進み、耕作放棄地が拡大する中で、人と農地の問題を抱える地域が増 えていることから、以下の質問をします。 1問目です。人・農地プランの作成について伺います。 2問目です。人・農地プランにおける担い手が中心となる経営体、個人、法人集落経営 について伺います。 3問目です。地域担い手の確保について伺います。 4問目です。人・農地プランにおける将来の農地利用のあり方について伺います。 5問目。農地中間管理機構における出し手、受け手の支援策について伺います。農地中 間管理機構における地域集積協力金、経営転換協力金、耕作者集積協力金について伺いま す。 7番目です。エゴマの高付加価値化による創生加速化事業の取り組みについて。 以上、7問について伺います。 ○議長(大和田 ○産業部長(山口 博) 栄) 当局の答弁を求めます。山口産業部長。 地域農業についての御質問にお答えいたします。 初めに、人・農地プランの作成について申し上げます。 12番、木村高雄議員の一般質問でもお答えいたしましたが、人・農地プランは人と農地 の問題を解決するための未来の設計図と言われ、集落や地域の将来の農業のあり方を描く -141- もので、集落や地域の方々が徹底した話し合いを通じて作成することとなっており、常葉 町新田作、船引町の堀越及び北移町、東作地区で、昨年度は、都路町戸屋南地区において 策定され、毎年、見直しが行われております。 次に、人・農地プランにおける経営体について申し上げます。 人・農地プランは、個人では策定はできませんが、策定する事項には集落や地域が中心 となって、今後の地域農業の中心となる担い手を定め、規模拡大による経営の加速化を図 るよう担い手や集落営農組織を中心経営体に位置づけ、農地の貸し手、借り手を明確にす ることとされております。 人・農地プランが策定されている4つの地区のうち、新田作地区は営農組織を法人化し、 ほか3地区は集落営農組織となっております。組織の法人化は税制上も優遇措置があるこ とから、現在、法人化に向け検討を進めている営農組織もございます。田村農業普及所、 JA福島さくらと連携し支援しております。 次に、地域担い手の確保について申し上げます。 地域農業を持続可能なものにするため、生産組織の中で、農地を集積し、営農していく 担い手の確保が必要不可欠でありますことから、営農組織化の検討に加え、担い手を育成 し、確保できるよう田村農業普及所、JA福島さくらと連携し支援してまいります。 次に、人の力における将来の農地利用のあり方について申し上げます。 農地の利用形態は、集落や地域の特色を生かしながら、将来の農地利用設計図となるべ きものを集落営農組織や担い手が中心となって、農地の借り手となり、遊休農地や耕作放 棄地の集積や持続的な集落営農のための転作作物として、稲ホールクロップサイレージ、 大豆、肥料用米などを作付けしております。 次に、農地中間管理機構における出し手、受け手の支援について申し上げます。 農地中間管理機構は、貸したい人と借りたい人の仲介を行い、農地の貸し借りに個人的 な信頼関係がない場合でも安心して貸し借りができるというメリットがあり、市では、農 家が機構を通じて貸し借りを行った場合、農地集積協力金などの交付にかかる支援を行っ ております。 次に、地域集積協力金、経営転換協力金及び耕作者集積協力金について申し上げます。 地域集積協力金は、人・農地プランを作成し、地域内の農地の一定割合以上を機構に貸 しつけた場合に、集落や地域に対して支払われる協力金であり、交付金額は10アール当た り単価が決まっており、本年度及び来年度は、機構への貸付割合が20%を超え50%以下の -142- 場合1万5,000円、50%を超え80%以下で2万1,000円、80%を超えた場合は2万7,000円と なっております。 経営転換協力金は、機構に農地を貸しつけて、経営転換またはリタイアした場合、貸し つけた農地の所有者及び農地の相続人に対して支払われる協力金で、農地中間管理機構へ の貸し付け面積により、0.5ヘクタール以下で1戸当たり30万円、0.5ヘクタールを超え 2ヘクタール以下で50万円、2ヘクタールを超えた場合は70万円となっております。 耕作者集積協力金は、機構が借り受け農地に隣接する農地の所有者または耕作者が当該 用地を機構に貸しつけた場合、所有者または耕作者が交付対象となるもので、今年度及び 来年度は10アール当たり1万円が交付されます。 次に、エゴマの高付加価値化による地方創生加速化交付金事業の取り組みについて申し 上げます。 この事業は、1億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策の「地方への人の流 れ」を対象とした事業で、「エゴマの高付加価値化による田村市の魅力創生加速化事業」 が採択されたものであり、エゴマ生産の振興を図るため、仮称でございますが、「エゴマ 生産振興協議会」を立ち上げ、エゴマの作付や高品質のエゴマを生産するためのマニュア ルを作成するほか、田村のエゴマの優位性を検証するための分析や、国内はもとより海外 も視野に入れた市場調査、付加価値を高め、競争力を向上させた増産体制を構築するため に、栽培農家の組織化などを行うこととしております。また、これらエゴマを軸として、 6次化製品の商品化など、市外、県外への販売や地産地消による地域経済の活性化を図る こととしております。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) ○議長(大和田 博) 吉田文夫君の再質問を許します。 ただいま部長のほうから答弁ありました。 吉田議員、ちょっとお待ちください。ちょっと待ってください。 皆さんに申し上げます。間もなく昼食の時間となりますが、会議を続けます。オッケー です。 ○6番(吉田文夫) 再質問です。 ただいま答弁がありました。これ、地域農業の基本となります人・農地プランと中間管 理機構だと思います。 その、さらに、基本となる農地の集積と集約、そして、基盤整備等条件、整備は、基本 となりますその農地プランと中間管理機構の関係っていうのは。それについて伺います。 -143- ○議長(大和田 博) ○産業部長(山口 当局の答弁を求めます。山口産業部長。 栄) 再質問にお答えします。 いわゆる、貸し借りと言われている分と圃場の整備の状況の件について申し上げます。 貸し借りにつきましては、当然、貸し手、借り手の相方が合致しませんと、これは成立 しません。ですから、いわゆる、借り手の方々が良好な農地であれば、当然、お借りする ということになりますが、いわゆる、生産基盤である圃場が、土ベタで俺は借りないとい うのが一般的なことになっております。 ですから、市としましては、現在、済んでいる4地区につきましては、全て圃場整備が 完了地区でございます。ですから、今後は、市としても、当然、圃場整備の率合を高め、 流動化を積極的に行うというふうに、私どものほうでは推進をしておるところでございま す。 ○議長(大和田 博) ○6番(吉田文夫) ○議長(大和田 吉田文夫君。 以上で、6番吉田の質問を終わります。 博) これにて、6番吉田文夫議員の質問を終結します。 ここで、昼食のため休憩といたします。再開は午後1時といたします。 午後0時00分 休憩 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 午後0時58分 ○議長(大和田 博) 再開 休憩前に引き続き、会議を再開します。 次の質問者、2番遠藤雄一君の発言を許します。2番遠藤雄一君。 (2番 ○2番(遠藤雄一) 遠藤雄一 登壇) 2番、遠藤雄一です。先に通告した順に従いまして、質問いたします。 最近、多くのニュースを聞きますが、その中にあって一つ奨学金との問題が気になりま したので、今回質問いたします。 大学を奨学金を使って卒業するということは、いいことであるとは思いますが、その後 の就職がうまくいかなかったり、あるいは定職がうまくいかなかったりなどの理由で、そ の後の返済に追われて将来の展望が開けなくなり、またその経済的負担を精神的に大きく 感じて、結婚することができなくなってしまっている若者がいると聞きます。 また、在学中に過度のアルバイトによりまして、体を壊して休学、あるいは成績不振に よって留年となり、やむを得ず学業から少し離れることになると、恐らく奨学金の対象に -144- なる条件が外れてしまい、結局その後、借金のみを負ってしまって大学を中退せざるを得 なくなったり、それが若者のその後の生活に大きく負の影を落としているというニュース を聞きますので、今回、田村市で扱っております田村市奨学金・田村市猪狩俊郎人材育成 基金について、次の3つについて伺います。 それぞれ、貸与の条件があると思いますが、改めてここでその条件について伺います。 そして、何年度かの決算の期末の残高を見ますと、奨学金のほうは増減がありますので、 借りている方もいるし、また返済の額もある、そのように感じておりますが、もう一つの 猪狩俊郎人材育成基金につきましては、ほとんど残額の変動がなく、たぶん基金の利子分 が増えているに過ぎないかなというような印象を受けますので、過去にさかのぼりまして、 過去5年間の貸与の実績について伺います。 それでは、今までの貸与実績について、その本来の基金の役割を果たしているかと、市 ではどのように考えているか、伺います。 ○議長(大和田 博) 当局の答弁を求めます。大内教育部長。 ○教育委員会教育部長(大内康栄) 2番、遠藤雄一議員の田村市奨学基金・田村市猪狩俊 郎人材育成基金についての御質問にお答えいたします。 初めに、それぞれの貸与条件について申し上げます。 田村市奨学資金は、経済的理由により修学が困難と認められる方で、高等学校、高等専 門学校及び大学などに在学または入学予定であり、品行が正しく学術に優れ、身体が強健 である方、申請時に保護者が市内に引き続き1年以上住所を有している方、国、県、他の 団体から同種の資金の貸与または給付を受けていない方、過去にこの条例に基づく資金の 貸与を受けたことがない方、また、学力基準として、中学校・高校における2年生の全履 修教科について5段階評価における学業成績の評定を平均した値が、3.0以上であり、所得 基準が規定する額以下であることとなっております。 田村市猪狩俊郎人材育成基金は、市内に住所を有し、高等学校に在籍する生徒であり、 過去3年間における学校での英語の5段階評価が4以上で、教科全体の評価が3.5以上であ ること、在籍高校が留学を許可していること、また心身ともに健康で、異文化理解の習得 に熱心であり、留学を真に希望する者であることとなっております。 次に、過去5年間の貸与実績について申し上げます。 奨学資金の実績は、平成23年度、67人、3,218万円、平成24年度、51人、2,508万円、平 成25年度、51人、2,360万円、平成26年度、40人、1,967万円、平成27年度、25人、1,152万 -145- 円となっております。 猪狩俊郎人材育成基金の実績は、平成24年度、1人、139万4,120円、平成25年度、1人、 171万8,323円、平成26年度、平成27年度は応募がありませんでした。 次に、貸与実績についてどう考えるかについて申し上げます。 奨学資金につきましては、減少しておりますが、県や大学などほかの貸付制度の利用が あるものと認識しております。 人材育成基金につきましては、平成26年度以降利用者がないことから、今後、学識関係 者や学校関係者の御意見をいただき、助成制度について検討を進める必要があると考えて おります。 ○議長(大和田 博) ○2番(遠藤雄一) 遠藤雄一君の再質問を認めます。 ただいまお答えいただきました中の田村市奨学金については、その役 割は果たしているというふうに感じます。もう一方の猪狩俊郎人材育成基金につきまして は、これは聞くところによりますと、寄附いただいた本人が亡くなられて、この変更する 条件といいますか、使い勝手がよくないのかなという気はいたしておりますが、それにつ いて変更するのが難しいのか易しいのかわかりませんが、本人がいないので、先ほどちょ っとお話がありましたように遺族等に相談をしていただいて、せっかくの基金であります ので、使ってもらってこその基金であると思いますので、そのように変更できるよう、途 中であればどの程度までいっているのかについて、伺います。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 再質問にお答えいたします。 この猪狩弁護士、大越町出身でありました。そして、私のところに個人的に携帯に電話 がありました。外国からでした。田村市に振り込みたいと。その当時、田村市の収入役の 口座番号わかりませんでした。何がとお聞きになりましたら、教育資金のために、そして また高校生、大学生、中学生でもいいんですが、そういう方がアメリカ、あるいはイギリ スという2点ほど、2カ国を絞ってまいりました。それについて、私振り込むから田村市 の教育資金として活用できないかということでありましたが、そのときに、じゃあお会い してその意図を確認したいということでありました。 しかし、その後、田村市の口座番号をお伝えしたところ、即3,000万円が振り込まれまし た。後日、猪狩弁護士と話す予定でありましたが、東南アジアで亡くなったというお知ら せがありました。 -146- そのときに、人材、これからの中学生、高校生の海外での人材育成のために私のお金を、 法律弁護士のお金じゃありません、事務所の、個人ですよということで、猪狩さんから念 を押されたことありました。そのことを受けて、教育委員会のほうにこの猪狩俊郎基金と いうもので、今、基金として置いておるわけでありますが、これを活用するとなると、高 校生、今1人ということで、最初はあってよかったなと思っておりましたが、その後1人 か、2人が応募されておりました。 この基金として置いたほうがいいのか、改めて別のほうがいいのかということについて は、十分検討させていただきたいと思いますが、猪狩弁護士の意思としては、私とのやり 取りの中では、外国ならどこでもいいですかって言っても、アメリカとイギリス、そして 中学生、高校生、大学生、田村出身の方ですよということで伺いました。それのために有 効に使っていただきたいということがありましたので、今になって少ないから、じゃあど うしようかというと、その意思をどう我々が受けて、そしてその家族の方は今、いないん です。ですから、あまり言うと失礼になりますので、その辺も相談する人がいないという こともありますので、御理解いただいて、ただ有効に使わせていただくとすれば、別な方 法で猪狩弁護士の意思を尊重し、またその意思に基づいてどのような方法があるかは検討 していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大和田 博) ○2番(遠藤雄一) 遠藤雄一君。 今、答弁いただいたように、少しデリケートな問題も含みますので、 引き続きよく検討していただいて、置いておくのが本来、猪狩さんの意思ではなくて、使 ってもらって初めて生きると思いますので、その点については継続して見守っていきたく 思います。 また、奨学金というのは、やはり私的な奨学金もありますし公的なものもあります。公 的なものについては、より多くの人に使ってもらってできるものと思いますので、貸与の 形がいいと思いますが、今一部に給付型を増やせばという話もありますが、安易に借りて しまって、その後の返済がうまくいっていない例も聞いておりますので、そこは私的なも のでない限りは、安易に給付すべきではないというふうに、私は個人的には思っておりま す。 この奨学金についてはこれで終わりまして、次の質問に移らせていただきます。 次の質問は、観光事業についてであります。 今、市全体としてこの観光事業について伺うのでありますが、現状をどのように捉えて -147- いるのかを伺います。 さらに、復興から5年といいますが、まだまだ震災前の状況には戻っていない観光事業 であるとは思いますが、今まで見てきて、さらにこれからどういう方向に向かうか、この 今後の方向性について伺います。 さらには、先般の先輩の議員の質問の中にもあったと思いますが、各観光協会が分散し ていることで、それぞれの地域の観光の行事として独自性を持っていくことは重要である とは思いますが、全体として一つになっていないことで、同じような事業が重なっていた りして、もうひとつ大きい力になっていないと感じておりますので、この観光協会の統一 についてはどのように考えているか、伺います。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 観光事業についての御質問にお答えいたします。 初めに、現在の状況について申し上げます。 昨年度の市内観光施設の利用者数は、あぶくま洞が20万5,902人、入水鍾乳洞が1万 8,051人、星の村ふれあい館が7万7,803人、星の村天文台が1万3,085人、こどの国ムシム シランドが1万2,846人、グリーンパーク都路が8,101人、これらの施設をあわせた利用者 数は33万5,788人であります。原発事故前の平成22年度の利用者数50万9,141人と比較して 約34%減少しており、星の村ふれあい館を除き、いずれの施設も事故前の利用者数には回 復していない状況にあります。 また、今年度行われたイベントの来場者数は、鬼の里納涼夏まつりが7,000人、都路灯ま つりが6,000人、こどもの国ムシムシランドサマーフェスティバルとときわお盆の夕べが 3,100人、灯篭流しと花火大会が3万8,000人で、これらのイベントを合わせた来場者数は 約5万4,100人となり、事故前の平成22年度との来場者数4万9,500人と比較して9.3%増加 している状況であります。都路灯まつりを除き事故前の来場者数まで回復している状況に あります。 その他の観光地や登山等の昨年度の入り込み客数は26万人で、事故前の58万人と比較し て55.2%減少しており、事故前の入り込み客数には回復していない状況にあります。 次に、今後の方向性について申し上げます。 入り込み客数の回復が伸び悩んでいる状況は、原発事故による風評被害ばかりではなく、 自然減ということも考慮しなければならないと考えており、原発事故前以上に集客するた めの方策といたしましては、イベントや安全、安心に関する情報や空路や高速道路などの -148- 交通拠点を効果的に活用し、広く周知するとともに、体験型の観光メニューも取り入れ、 福島県や他市町村との連携による広域的な観光ルートの形成による誘客促進を図るなど、 県外への観光PRを強化してまいりたいと考えております。 なお、あぶくま洞が恋人の聖地に認定されました。これを活用していろんなイベントを 考えてまいりたいと思っております。また、ムシムシランド、いわゆるカブトムシについ ては哀川翔さんがこちらに参りました。本人とお話の結果、田村市カブトムシ、夢大使に するか大使にするか、あるいは名称はということもありますが、本人の大使としてカブト ムシの宣伝もしていただけるということも確認はいたしておりますが、そのときに、後ほ ど委託あるいは委嘱、そういうものをいただいてということで、調整はしておりますので、 そういう恋人の聖地、あるいはカブトムシの有名な哀川翔さんの等々も活用しながら、観 光に向けてまいりたいと思っております。 次に、観光協会の統一について申し上げます。 観光協会の統一につきましては、引き続き田村市観光協会広域連携協議会で、観光に関 する課題の解決・推進など必要な運営組織のあり方について協議していただき、効果的に 観光事業を推進してまいりたいと考えております。 おただしのように、それぞれの地域で観光協会がありますが、一つ大きな力になるには 田村市一本化で、そしてそれぞれの地域が支部かあるいは名称は別といたしましても田村 市の観光協会が一本化になればということで、今、お話をさせていただいているところで ありますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(大和田 博) ○2番(遠藤雄一) 遠藤雄一君の再質問を許します。 今、お答えをいただいた中の部分ございますが、今後の方向性につい てということに入ると思いますが、市としては観光をプラスとして、もっと力を入れてい こうとしているのか、またマイナスの要素もありますから、現状のまま観光協会統一して からまた改めて考え直すのか、その辺のところを確認したいと思います。 ○議長(大和田 博) ○市長(冨塚宥苙) 当局の答弁を求めます。冨塚市長。 再質問にお答えいたします。 合併したときに、都路村観光協会がありませんでした。そして、各地域で観光協会があ りましたものですから、都路の観光協会が発足いたしました。そうなりますと、今現在、 今後の観光について市とあるいは観光協会も発足して統一させての、それからの観光に力 を入れるのかということでありますが、これは観光協会だけでもできませんし、市単独で -149- もできません。この件については、先ほど申し上げましたように観光協会が一本化される と同時に、さらには観光協会が統一される前から、田村市としてのそれぞれの地域の掘り 起し、あるいは観光誘客に向けて推進してまいらなければならないと思っております。こ れも結局の観光協会のあり方について、今まで、あぶくま洞は滝根だ、ムシムシランドは 常葉だ、そしていろんな事業がそれぞれ行われております。この観光というと、大きな観 光誘客するためには、小さな観光地もございます、他の地域から。そうすると、多いから そこを田村市が優遇するのかということではありませんので、それぞれの地域がルートも あれば、そしてまた部分的に田村市にない、そういう観光もありますので、そういう小さ い大きいかかわらず、観光については田村市としては、市内から多くの方々がそれぞれの 得意な分野、そしてまた自分に合った分野についても、田村市がどのような観光を持って いるのかというのはなかなかわからないということもあろうと思いますので、グリーン ツーリズムを通じたり、あるいは他の地域との交流を深めながら、そしてまたこういう文 化財的なものもありますということのPR、あるいはいろんな情報発信をしてまいりたい と思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(大和田 博) ○2番(遠藤雄一) 遠藤雄一君。 田村市の全体を考えたときに、農業がこれから飛躍的に伸びるという ことは、やはり考えにくいと思いますし、また除染等まだできてないところがありますの で、林業面についても田村市材をアピールしても、そう言葉で語るようには消費は伸びて いかないと。 また、産業団地の整備は進めておりますが、私の聞き及んでいるところでは、思うよう に考えている企業の応募がないのではないかというふうに聞きました。そうすると、商業 の人口減によって不振に陥っているのは、皆さん知るところでありますので、その中で観 光となると、やはり今、あるように先ほど数字、発表ありましたがあぶくま洞が比較的元 気で頑張っているという印象を受けますので、その黒字を利用しながら、ほかの農業部門 とコラボしたり、また林業部門と一緒になって、新しいものをつくっていく発想も必要で はないかと思います。 先ほど、市長の答弁の中では、それぞれの観光協会が実施していた数の来場者数ですか、 でありましたが、今までのその施設のみならず、今あるものを使いながら、例えば農業、 林業等のものと組み合わせた観光をつくることで、その農林系の風評の払拭につながる可 能性があるのではというふうに考えます。 -150- また、ほかの町村との交流によってという話もありましたが、例えば隣接する三春町に も廃校になった後の校舎にアニメーションの会社等が来ているということを考えますと、 それと一緒になってそのまま田村市のほうにも人持ってくる新しい仕掛けが、やはりあっ てもいいというふうに思います。 特に、私が感じるのは、アニメーションは大人になると何か子供だましのように感じて しまいますが、世代の違いによってかつてもしかしたら私たちも、アニメには非常に影響 を受けた部分もあったわけです。そう思いますと、私たちが望む交流人口なり、定住して ほしい人というのは若い人ですから、その若い人たちの思考なり、何を求めてそのお金を 使うのか等も考えて、よりその若者の意向を踏まえた上での新しい観光の仕掛けも、以前 のものにプラスして新しいものをつくっていく必要があると思います。 そしてまた、この市長が市のトップとして、農業に向くのか、あるいは航空業に力を入 れたいと思うのか、それによって今の市内の民間の会社等も動きが変わってくるし、また、 市長が意欲がある分野に関しては、ほかからまた力を呼び込むことも可能であるというふ うに思いますので、今のこの社会の変化を誰よりアンテナを敏感にして、この田村市をど のように持っていくか、どの方向に持っていくかというのは、非常に重要なことである思 いますので、産業をただ分けるでなく、それと結びついた形の新しい観光の事業について、 これからより考えて進めていってほしいと思いますので、そのことを提言いたしまして、 一般質問を終了します。 ○議長(大和田 博) これにて2番遠藤雄一君の質問を終結します。 癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩癩 ○議長(大和田 博) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会といたします。 午後1時28分 散会 -151-