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ニュースレター「Update」
October/ November/ December/ オリックス株式会社 株式情報 授権株式総数:259,000,000株 発行済株式総数:84,365,914株 株主総数:11,023名 (2003年9月30日現在) 3 第3四半期 2003年12月31日まで 上場証券取引所 東京証券取引所 市場第一部 大阪証券取引所 市場第一部 名古屋証券取引所 市場第一部 証券コード−8591 ニューヨーク証券取引所 証券コード−IX s t f o u n d a t i o n b l e v o l u t ホームページに掲載されている印刷物 年次報告書 インベスターズガイド 株主通信「悠」 ニュースレター「Update」 四半期決算短信 四半期決算概要 US SEC Form 20-F 本紙についてのお問い合わせ オリックス株式会社 社長室広報グループ 〒105-8683 東京都港区芝3-22-8 Tel:03-5419-5102 Fax:03-5419-5901 E-mail: [email protected] Web Site: www.orix.co.jp/grp/index.htm d y n a m i o n c 2003 FINANCIAL HIGHLIGHTS 業績ハイライト 米国会計基準(未監査) 当9ヶ月累計(2003/4-12) 営業収益(百万円) 前年同期比 当第3四半期(2003/10-12) 前年同期比 520,927 5%増 175,056 7%増 経常利益(=税引前利益) (百万円) 85,119 39%増 26,863 15%増 当期純利益(百万円) 45,892 30%増 14,473 16%増 1株当たり当期純利益(基本的) (円) 548.36 30%増 172.94 16%増 1株当たり当期純利益(希薄化後) (円) 516.58 30%増 162.91 16%増 2003/12末 株主資本(百万円) 総資産(百万円) 1株当たり純資産(円) 551,768 2%増 9%増 5,672,032 0% 4%減 6,594.86 2%増 9%増 当第3四半期の概要 (2003年4月1日から2003年12月31日まで) 当期(2003年4月1日∼2003年12月31日)は、「ファイナンス・リ ース収益」 「貸付金および有価証券利息」については引き続き与 信を厳格化して案件を厳選し、契約毎の収益性を重視する営業 を展開しているため、前年同期比で減少しましたが、「オペレ ーティング・リース収益」や「不動産分譲売上高」などが伸長した 結果、営業収益は前年同期比 5%増の520,927百万円となりまし た。一方、営業費用では「支払利息」や「長期性資産評価損」な どが減少。また、「持分法投資利益」が増加したことにより、経 常利益は前年同期比 39 %増の85,119百万円、当期純利益は同 30%増の45,892百万円となりました。 向上しました。さらに、ROE(株主資本利益率、年換算)は11.6% (前年同期9.3%)、ROA(総資本利益率、年換算)は1.05%(同 0.76%)とそれぞれ上昇しています。 当期純利益 459 403 306 00/3 事業部門別では、測定機器等のレンタル事業が回復してきた 「一般オペレーティング・リース」部門、住宅ローン事業やサー ビサー関連事業などが引き続き順調であった「不動産関連ファ イナンス」部門、オフィスビル等不動産の売却やマンション分 譲などが貢献した「不動産事業」部門、自動車リース事業など各 現地法人の事業部門や持分法投資利益が貢献した「アジア大洋 州」、有価証券評価損や貸倒引当金繰入額が減少した「米州」な どが増益となりました。 また、引き続き「資産を増やすことなく利益を上げる」という 経営方針を実践したことにより、営業資産は前期末比 5%減の 4,910,845百万円、総資産も前期末比4%減の5,672,032百万円とそ れぞれ減少する一方、株主資本は前期末比 9%増の551,768百万 円となったため、株主資本比率は前期末の 8.5 %から9.7 %へと 1 O R I X U p d a t e 2003/3末比 2003/9末比 342 01/3 302 02/3 03/3 04/3 (9ヶ月累計) 当期純利益(億円) 連結決算概要につきましては、当社ホームページにて掲載の、 2004年3月期第3四半期連結決算短信および決算概要をご覧下さ い。 URL: http://www.orix.co.jp/grp/ir_j/data/report/index.htm 2004年3月期連結決算の発表は2004年4月26日(月)を予定して おります。 SPECIAL FEATURE 財務基盤の強化について 執行役副社長・グループCFO 竹田 駿輔 インタビュアー:オリックスが目指す財務基盤の強化とは具体的 にどのようなことを指しているのか説明してください。 竹田:オリックスの経営の基本方針は中長期的な株主価値の増大 を目指すというものですが、これを実現していくためには強固な 財務基盤が必要不可欠だと考えています。 オリックスにとっての強固な財務基盤とは一体何か。それは、 まず第一には優良な営業資産を積み上げていくこと、第二は株主 資本と外部負債の適正なバランスを維持すること、そして第三に は当然のことながら潤沢な流動性を有すること。この三つが強固 な財務基盤を作ることになると考えています。 一番目の優良な営業資産の積み上げですが、リースや融資など のいわゆるデット・ビジネスについては、従来から厳格な与信ス タンスや審査基準のもとに、適正なスプレッドを確保するという 考え方でやってきています。この分野に関しては、相当なノウハ ウを蓄積してきたと自負しています。 近年はプリンシパル・インベストメントなどのエクイティ・ビ ジネスも行っていますが、これについてはバッドリスクを出来る だけ回避し、他方グッドリスクは積極的に取ることで出来るだけ 高いリターンを求めていく方針です。このような方針でデットお よびエクイティ両ビジネスで優良資産を積み上げることを目指し ています。 二番目の株主資本と外部負債の適正なバランスの維持ですが、 過小資本で経営していくとどうしても経営姿勢が消極的になって、 有望な事業機会を逃してしまう可能性があります。持続的に成長 するためには、絶えず有望な事業機会に積極的に取り組んでいか なくてはなりません。しかし、それにはリスクが伴いますから、 適正なレベルの資本が必要になるわけです。 このような意味から株主資本と外部負債のバランスを取ること が非常に重要になります。この財務レバレッジを表す指標として デット・エクイティ比率があります。2003年12月末現在で7.1倍で すが、当面はこの水準が適当ではないかと考えています。この比 率をもっと向上させることも可能ですが、資本効率という観点か ら見れば低ければいいと言うわけでもないのです。 そして三番目の潤沢な流動性についてですが、これを達成する にはまず資金調達の多様化を進めることが非常に重要です。また、 そのための条件としては妥当なレベルの格付を維持することが前 提となります。 オリックスは従来から金融機関からの借入のほかに、資本市場 からの資金調達を積極的に行ってきました。例えばABS(資産担 保証券)や、CPにおいては証券会社などディーラーを経由しての 発行だけではなく直接投資家に販売するダイレクト・ペーパーの 発行や、電子CPなどにも積極的に取り組んできました。また、い わゆるノンバンク社債法施行後には、同法に基づいた第一号の社 債も発行しています。このように常に新しい金融手法を取り入れ、 資金調達の多様化を進めてきた実績があります。 こういう資本市場からの調達については、必ずしもAAAのよ うな高格付は必要ないと考えていますが、適度なレベルの格付が 必要です。現在、オリックスは国内格付機関である日本格付研究 所(JCR)並びに格付投資情報センター(R&I)から長期債格付A+ を付与されています。また、2003年12月には国際的格付機関であ るスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による長期債格付に ついてワンノッチ格上げとなり、BBB+を付与されました。しか し、このレベルの格付で満足している訳ではなく、さらに改善し ていくことを考えています。 インタビュアー:今後の課題はなんでしょうか? 竹田:3つ考えています。一点目は特にROEおよびROAなどの財 務指標の改善です。2003年12月現在の財務指標を5年前と比較し てみると、ROEは8%程度だったものが11.6%(2003/12末9カ月実 績の年換算ベース)へ、ROAは0.5%程度だったものが1.05%(同、 年換算ベース)へ向上しています。また、株主資本比率は約6%だ ったものが 9.7%になっています。このような点も評価されてS&P はオリックスに対する格付を上げたのではないかと思っています。 二点目として、より精度の高いアセット・ライアビリティ・マ ネジメント(ALM)を遂行していきたい。近い将来、金利は上が ると予想していますが、金利上昇リスクを出来るだけミニマイズ するにはALMの精度をさらに上げる必要があります。 三点目は事業リスクの計量化です。これは現在進行中ですが、 オリックスが持続的に成長していくために有望な事業機会を逃さ ず、リスク許容範囲内で効率的な投資を行うための重要なツール として早期に構築することが必要であると考えています。 O R I X U p d a t e 2 NEWS HIGHLIGHTS AND COMPANY OUTLINE 日本初、電子CPの公募ダイレクト発行 オリックスは、2004年2月に全国の中堅企業向けに、日本で初め て電子CP(コマーシャルペーパー)を、直接公募しました。 発行単位は1 億円、期間は1 年で、募集期限を待たずに全国か ら28社、総額50億円の申込みがありました。 昨年3月から開始された短期社債振替制度(電子CP)によって オリックスは手形CPの作成に関わるコストや、保管、デリバリ ー時のリスクを抑える効果のある電子CPを日本で初めて発行。 その後、電子CP市場は徐々に拡大してきており、小口でも不特 定多数の投資家を募集できる環境が整ったと判断しました。 日本におけるCP市場は約14兆円(うち電子CPは約 1 兆円: 2003年12月末時点)と米国などと比べるとまだ小さな規模ですが、 今回の発行をきっかけに、発行会社や投資家の認知が高まり市場 が拡大すれば、将来的に当社の資金調達の多様化、分散化につな がると期待しています。 〈オリックスのこれまでのCP発行状況〉 ・1993年7月 ・1998年4月 ・2003年3月 ・2004年2月 初のCP発行(リース業界初) ダイレクトCP発行(第1号) 電子CP発行(第1号) 電子CPの公募ダイレクト発行(第1号) S&Pがオリックスを「BBB+」に一段階格上げ 2003年12月18日、格付け会社であるS&P(スタンダード・アン ド・プアーズ)がオリックスの長期格付けを「BBB」から「BBB+」 に一段階引き上げることを発表しました。見通しについても「安 定的」としています。 S&Pによる格上げの理由には、オリックスは総資産の拡大を 抑えながらも、収益性の高い事業を伸ばす戦略を実施しており、 負債に対する資本の比率が改善していることをあげています。ま た、不良債権が減少傾向にあることや、事業分野の多角化が進展 したことも評価しています。 今後も、ROEやROAなどの経済指標をさらに改善し、リスク を計量化しながら財務基盤を強化していきたいと考えています。 尚、S&Pは同時にオリックス信託銀行の格付けも「BBB」か ら「BBB+」に引き上げることを発表しています。 オリックスの概要 オリックスは、法人・個人のお客様に付加価値の高いユニーク な金融商品・サービスを提供する金融サービスグループです。現 在、世界23カ国・地域に拠点を持ち、リース、融資をはじめ不動 産関連ファイナンス、不動産事業、生命保険、投資銀行業務など 金融分野を中心に多角的に事業を展開しています。オリックスは 東京、大阪、名古屋の各証券取引所市場第1部(証券コード:8591) およびニューヨーク証券取引所(証券コード:IX)に上場してい ます。 株価の推移 希薄化後1株当たり当期純利益・株主資本利益率(ROE) (円) 20,000 8.0% 7.7% 15,000 377 10,000 8.4% 8.1% 467 401 6.0% 341 330 5,000 0 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 00/3 01/3 02/3 03/3 04/3 注:株価の推移は2000年5月19日の株式分割(1:1.2) を考慮の上、算出し ております。 99/3 00/3 01/3 希薄化後1株当たり当期純利益(円) 02/3 03/3 ROE ご注意:本資料に掲載されている、当社の現在の計画、見通し、戦略などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関係する見通しであり、これらは、現在入手可 能な情報から得られた当社の判断に基づいております。従いまして、これらの見通しのみに全面的に依拠することはお控え下さるようお願いいたします。実際の業績は、 外部環境及び内部環境の変化によるさまざまな重要な要素により、これらの見通しとは大きく異なる結果となりうることを、ご承知おきください。これらの見通しと異な る結果を生じさせる原因となる要素は、当社がアメリカ合衆国証券取引委員会 (SEC) に提出しております20−F による報告書の 「リスク要因 (Risk Factors) 」 において記載さ れておりますが、これに限られるものではありません。 3 O R I X U p d a t e