保健室だよりVol.22

 こんにちは 保健室です。
22
期末テストも終わり、気のゆるみから体調を崩していま
VOL.
VOL.
せんか？
vol.192
新学期へ向け、体力作りに心がけてください。もし、体調
不良の時は、早めに医療機関を受診してください。、4月に
は元気な皆さんをお待ちしております。
保健室だより
今回は、4月に実施する「平成17年度学生定期健康診断」
のお知らせと、社会問題にもなっている「人間を壊す薬物の
乱用」です。参考にしてください。
保健室 重友
武子
定期健康診断の実施について（お知らせ）
平成17年度定期健康診断を、下記のとおり実施します。この健康診断は、学校保
健法で義務づけられており実施します。全学生が対象です。全員必ず受けてください。
受けなかった人は、直接医療機関へ行って頂きます。その場合の費用は自己負担に
なります。
また、受けなかった場合は、4年次の進学や就職用の健康診断証明書や、在学中の
各種証明書の発行ができません。健康診断指定日に、企業訪問等の予定のある人は、
前もって保健室へおいでください。
学部4年
大学院2年
研究生
4月1日（金） 9：30∼12：00
機械システム工学科、機械工学科、知能機械工学科
環境デザイン学科B、機械システム工学専攻、知的機能科学専攻
4月1日（金） 13：00∼15：00
電子・光システム工学科、電子工学科、電気ディジタルシステム工学科
電気工学科、知的情報システム工学科、経営工学科、電子工学専攻
情報システム工学専攻
4月2日（土） 9：30∼12：00
環境デザイン学科A、環境情報学科、建設工学科
土木工学専攻、地域環境科学専攻
・12日（火）
・13日（水）
4月11日（月）
9：30∼15：00（但し11：30∼12：30は昼休憩）
学部2・3年
大学院1年
の男子
4月2日（土） 13：00∼15：00
場 所：新1号館ピロテイ及び保健室
項 目：胸部X線・検尿・身体測定・血圧・血液検査
学部1・2・3年
大学院1年
の女子
女子学生（全学部学科の学部4年次生・大学院2年次生・研究生）
場 所：保健室及び1-103
項 目：胸部X線・検尿・身体検査・視力・聴力・血圧
心電図・血液検査・内科検診
4月7日（木） 12：30∼16：30
場 所：保健室及び1-103
項 目：胸部X線・検尿・身体測定・血圧・血液検査
心電図（1年のみ）
新入生男子
4月5日（火）・6日（水）の新入生ガイダンス時に実施
注 意：下着はボタンや金具類のないTシャツ等を着用して受診してください。
人間を壊す薬物の乱用
今や薬物の乱用（特に覚醒剤）が低年齢層まで浸透しつつあり、大きな
社会問題になっています。街頭での密売や携帯電話、インターネットなど
の普及が、密売人との連絡手段となり、売買を可能にしています。若者が
薬物に手を出すのは、その薬物が精神的にも肉体的にも、人間をダメにす
る・壊してしまうという知識と、薬物を所持・使用・売買するなどが、法律に
よって規制されており、それらに反した者は薬物事犯として検挙される事
も合わせて、知識不足からです。この分野の大家である尾崎 茂先生（国
立精神・神経センター精神保健研究所 薬物依存研究部 心理社会研究
室長）の「知らなかったではすまない、麻薬・覚醒剤はゼッタイ、ダメ！
！
ストップ・ザ・薬物」の冊子から抜粋し紹介します。
＜ 薬 物 乱 用 は 人 間 をダメにする＞
ここでの薬物とは、麻薬、覚醒剤、大麻、向精神薬、有機溶剤（シンナーなど）等で
す。
たった一度の使用でも乱用であり、このたった一度の好奇心が心と体に取り返し
のつかない害を与えるだけでなく、家族や友人にも深刻な心労をもたらします。薬
物の恐ろしさは種類にもよって異なりますが、主に以下のことがあげられます。
依存性
身体的、精神的障害
薬物の使用は
依存症をもたらします。
依存症になると、耐性によって
量や回数もどんどんエスカレートして、
使用欲求を意志でコントロール
できなくなり、まさに薬物に
支配された生活に陥ります。
薬物は脳に直接作用することで
快感をもたらし、その効果が切れると
不安やイライラなど不快な状態に
陥ります。このくり返しは、脳を
さらに冒して幻覚や妄想を
引き起こすとともに、内臓障害も
もたらします。
周囲の人への影響
薬物使用（乱用）は ほうかい
周囲の人を巻き込み、家庭の崩壊や
犯罪の原因になるだけでなく、
暴力団の資金を潤し、次の薬物被害者を
生みだすという悪循環をもたらします。
また、妊娠中の薬物乱用は胎児にも
影響し、胎児の脳の機能的障害を
もたらす危険があります。
人格形成への影響
成長途中の若者の薬物乱用は、
脳障害を引き起こしたり内臓障害や
筋肉の衰えをもたらすなど、心身の成長や
人格形成に悪影響を与えます。
さらに、非行や犯罪の増加など
社会の安定をおびやかす深刻な
問題を引き起こします。
＜薬物乱用は犯罪です＞
薬物を所持・使用することは法律で厳しく禁止されています。
・持っているだけでも
・一度使っただけでも
・もらったり、買ったりしても
・あげたり、売ったりしても 法律で罰を受けます。
覚せい剤取締法
麻薬及び向精神薬取締法
覚せい剤の所持・譲渡・譲受・使用など
を取り締まる法律。10年以下の懲役（ち
ょうえき）、営利目的でこれらの行為を
行うと最高15年の懲役。
ヘロイン、コカイン、LSD、MDMA（エ
クスタシー ）などの 所 持・譲 渡・譲 受・
使 用などを 取り締まる法 律 。7 年 以 下
の懲役。
大麻取締法
毒物及び劇物取締法
大麻の所持・譲渡・譲受・使用などを取
り締まる法律。5年以下の懲役、営利目
的で輸入等した場合10年以下の懲役。
シンナー、
トルエンなどの摂取、または
吸入の目的での所持などを取り締まる
法律。2年以下の懲役。
＜１回 だ け で も 絶 対 に ダ メ ＞
「１回なら大丈夫だろう」と薬物に手を出すと、あっというまに
やめられなくなって、依存の悪循環に陥ってしまいます。薬物の
効果が切れるとイライラして落ち着きが無くなり、薬欲しさに自
分の意志がきかなくなります。薬物によっては、それまでの使用
量では効果がなくなり、使用量がどんどん増えていきます。そう
なってしまうと自分１人で薬物をやめることは不可能です。
＜誘惑に絶対負けない＞
危険な薬物だと知られないように「簡単にやせられるよ」と近づいてくることも
あります。
覚醒剤には中枢神経を興奮させる作用があります。すると食欲が無くなり食事
をしなくても平気という状況になります。つまり、食事を
しないから栄養失調になって痩せるのであって、痩せ薬
ではありません。いったん薬物依存になると、薬物のこ
としか考えられなくなって、薬物なしでは生きていけな
くなります。よく知らない人の誘いや、危険な場所には
近寄らないことです。
広 島 工 大 vol . 192
2005年 3月
（年4回発行）
＜ 言 葉 に 迷 わ さ れ な い こと ＞
フラッシュバックの恐怖
薬物乱用により出現した精神症状（幻聴・被害妄想等）は、
適切な精神科治療でいったんは消失するため、一見、脳の機
能が正常に戻ったように見えます。しかし、症状が再燃しやす
い基盤、すなわち薬物に対する脳の過敏性がいつまでも残り
ます。したがって、アルコール・カフェインなどの薬物や、不
眠やストレスなどにより症状が再燃しやすく、後者はフラッシ
ュバック（自然再燃）とよばれます。
「合法ドラッグ」と言っても、
「法律で所持・使用が認められた薬物」という意味
ではありません。むしろ法規制から抜け落ちていると言う意味で、
「脱法ドラッグ」
といった方が適切です。こうした薬物には、使用したときにどんなことが起こるか
解らない危険な物質がたくさんあります。以前、インターネット等で一部に流通し
ていた“マジック・マッシュルーム”は、これを使用して錯乱・パニック状態のため救
急車で病院に運ばれた例があり、2002年6月からは、幻覚成分のみならず、キノ
コ自体も栽培・所持・使用が法律で禁止されました。
発行：広島工業大学
編集： 学 務 委 員 会
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