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私は、昔こんなに大切に扱われていたんだ…

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私は、昔こんなに大切に扱われていたんだ…
平成28年 8・9月発行
可児市役所
可児市 家庭教育通信
地域振興課
生涯学習係
家庭教育担当
私は、昔こんなに大切に扱われていたんだ…
夏休み中の中高生を対象に、4 か月健診や 7 か月相談を受けにみえた親子
に協力してもらい、
「ドキドキ赤ちゃんふれあい体験」を行いました。赤ち
ゃんやその保護者とふれ合う事を通して、家族や命について、改めて考える
機会にしてもらおうと毎年企画しています。今年度は、3回開催で41人の
生徒の皆さん(中学生 21 人
高校生 20 人)に参加してもらいました。すでに
将来の夢(助産師・保育士等)を見据えて、この体験に申し込んだ生徒さんもいれば、赤ちゃんを抱く
のは生まれて初めてという生徒さんもいました。ぎこちない手つきでそっと赤ちゃんを抱いたり、赤ち
ゃんに微笑んだり、泣いている赤ちゃんを一生懸命あやしたりと、目の前の赤ちゃんに精一杯関わろう
としている生徒さんの姿がたくさんありました。
体験後には、一人一人感想を書いてもらいました。この感想からは、命の重みや、家族のきずなの大
切さ、自分が大きく成長していることへの感謝などが感じられました。
~生徒さんの感想(一部抜粋)~
◎「赤ちゃんを抱っこしてみたら、意外と重かったり、赤ちゃん一人ひとりそれぞれ
好きな抱っこの仕方が違ったりして、ちゃんと意味があって、ちゃんと生きているん
だなと思いました。また、お母さんは赤ちゃんをしっかり見ているんだなと思いまし
た。私が体験させてもらった『らんちゃん』のお母さんは、「らんちゃんのおかげで、
家族が明るくなった」とおっしゃってました。赤ちゃんには、人を笑顔にする力があ
るのだなと感じました。
私の将来の夢は、助産師になることなので、とてもいい体験をさせてもらいまし
た。また一段と夢をかなえるためにがんばろうと思うことができました。
◎赤ちゃんとそのお母さんをそばでずっと見ることができて、赤ちゃんを育てる親
の大変さを知ることができました。自分を育ててくれた親の大変さにも気づくことができて、とてもよかったです。
今日、一緒にまわった赤ちゃんが寝返りをしたとき、すごくうれしくなりました(この赤ちゃんは、この日の前日、
初めて寝返りができたそうです)お母さんは、もっとうれしいんだなと感じました。見ていて、すごくお母さんの
愛情が伝わってきて、自分もこんなに大切にされて育ったんだと気づくこともでき
ました。
◎私たちはたかが 1 時間触れ合うだけだから、「かわいい」って言ってるだけでいい
けれど、実際は24時間365日ずっと一緒にいて、いつの間にか違うところにい
たり、危ないことをしていたりして、目が離せないから大変なことも多いのだと知り
ました。お母さんの話を聞いて、大変で、パニックになったりすることも多くて、だ
からこそお母さんが孤立することを防ぐために、家族や地域、こういう検診や相
談の場があるんだなと、深いところまで知ることができた気がします。
◎赤ちゃんとお母さんを見ていると、自分は昔、こんなに大切に扱われていたのか
…と思って、少しうれしかったです。お母さん、お父さん、お世話をする人皆、赤ち
ゃんとふれ合うだけでなく、ご飯を作ったり、あやしたり、寝かしつけたり、大変なん
だということもわかりました。赤ちゃんのお母さんになるということは、その覚悟が必
要だし、大きな愛情がなければできないということもよく分かりました。
◎お母さんたちの赤ちゃんを見つめるまなざしはとても優しく、あたたかく包んでいる感じがとても伝わってきまし
た。それは赤ちゃんにも伝わっているから、みつめあって幸せそうにほほえむ親子がみられてとてもいい体験
となりました。しかし、お母さんは幸せなだけではなく、それぞれ苦労していることも分かりました。お母さんたち
は、つらいことや大変なことを周りの人に支えてもらって大切にあかちゃんを育てて
いるんだなと改めて知りました。
◎私の将来の夢は、保育士です。小さな命を預かる仕
事は大きな責任があるけど、とてもやりがいのある仕事
だなと思いました。
◎将来自分が子供を育てるときが楽しみになりました。
絵本を読んであげました。
~赤ちゃんの保護者の感想(一部抜粋)~
●知らない人に抱かれると、泣きがちな我が子ですが、学生さんのあたたかいオーラに包まれて、たくさんの笑
顔やうれしそうな姿が見られて、よかったです。「かわいい」と言ってもらえて、私もうれしかった!
●普段、子どもと家で 2 人きりなので、いろいろな人と関わることは大事だと思いました。
●異年齢の関わりが良いことは分かっていても、普段の生活の中で関わりを持つことは難しいです。このような
講座が増えるといいです。
●学生の子とは、なかなか接することがないので、娘にとって、とってもいい
経験になったと思います。私も、子どもが産まれるまでは、なかなか赤ちゃ
んに接することがなく、苦手意識がありました。今日の生徒さん方は、自主
的に参加されてすごいなと思います。また、私自身、子育ての振り返りみ
たいにお話をすることができて、よかったし、少しの間でも娘を見守ってもら
えて助かりました。
●未来の親の皆さん、妊娠・出産・子育て・・・楽ではありませんが、自分の
子は格別です!!
お母さんのお話もたくさん聞かせていただきました。
子育てをしていると、日々の生活に追われて、子どもを授かった時の気持ちや、
おなかの中で成長している間の幸せな気持ち、そして、わが子が誕生した時に感じ
た気持ち・・・そんな原点を忘れてしまっているときがあります。
今回、中高生の皆さんの「命に触れ、自分や家族を見直し、考える姿」を通して、
私たち大人もこうして原点を振り返ることは必要だなと感じました。子どもを授か
ったときの気持ち、家族みんなの愛情、生まれてきたときの喜び、大変だけれど、
本当に愛おしいと思ったこと…どれも、学校では教えることができません。親だか
らこそ、家族だからこその思いを、お子さんに伝えてあげてください。
家庭教育講演会 開催しました(6/27)
講師:岩室 智子さん
テーマ:えじそんママのHappy 子育て
チケットのお申し込みは 600 枚を超え、アーラの 1 階席はほ
ぼ満席でした。岩室先生のお話に、うなずいたり、笑ったり、考
えたり・・・、あっという間の 1 時間半でした。岩室先生のお話か
ら、子育てのヒントをたくさん見つけることができました。2つ
紹介します。
★「自己受容」から「自己肯定」へ★
「自己肯定感」とは「自分は
生きていることに 価値があるという気持ち」
「身近な人から大切な
存在、必要とされていると思える感覚」
「自分が生きていること、存在そのものへの自信」といった
気持ちです。これらは、子育てをしている親にとっても、子どもたちにとっても、とても重要です。
しかし、この「自己肯定感」を持つことは、なかなか難しいことでもあります。
そこで 大切となるのが 「自己受容」です。「自分で自分を受け入れる」ことです。
人は、「理想の自分」と「現実の自分」のギャップで苦しみます。
理想の自分というのは「自分が求める 理想の自分」や「親から期待される自分」
「身近な人から
期待される自分」などです。理想の自分と
現実の自分の差が大きくなるほど、苦しみの面積が増
えて、なんとかその差を埋めようと頑張りますが、苦しみが限界を超えると
こころが折れてしま
ったりします。
そこで、「理想の自分」から離れ、
「現状の自分」をしっかりと見つめ、それを「受け入れ、その
ままの自分として成長していこう」という「自己受容」をしましょう。すると、とても楽になりま
す。ただし、
「自己受容」とは成長をあきらめることではありません。受け入れがたい、ダメな自分
にもきちんと向き合い、その上で成長しようとする過程が大事なのです。つまり、
「自己受容」はつ
らくて、苦しい時だけするものではなく、ずっとし続けるものなのです。
いいところをほめてもらうだけでなく、自分のダメなところ、よくないところ、マイナスの感情
も、すべて受け入れたり、受け入れてもらったりすることによって、親も子も育つのです。
「良くて
も、悪くてもOK!!」
「100 点だろうが、0 点だろうが、あなたの存在価値には、関係ないよ。あな
たは、もともと価値あるんだから」「ダメなところを出しても大丈夫!!」そんな思いでお子さんを包
んであげることで、
「自己受容」から「自己肯定」へ、感覚が広がっていくのですね。
★叱るときは行為を叱る★
お子さんを叱るとき、ついつい叱るべき内容だけでなく、その子
の存在そのものを否定して叱ってしまうことがあります。
「~は、やってはだめでしょ!!(〇行為を叱る)
、
ほんとに、あなたってダメな子ね!!(×存在を否定している)」
これでは、叱っている内容は伝わらず、「どうせ、僕なんて…
私なんて…」となっていまいます。
叱るべき内容は、毅然と伝えること、叱るのはその行為だけ。叱
る前に、意識したいものです。
すてきな三行詩 見つけました!!
「ままに、だれがいちばんすき?ってきくと、いっつもおなじこたえ
おねえちゃんは、とくべつ ぼくは、たからもの
おとうとは、とっておき ぱぱは、べっかく」
小学 1 年生
「テストで良い点取った時。母は『私の子じゃない!』と笑顔で言う。
テストで悪い点取った時。母は『私の子だ!』と笑顔で言う。
言葉の意味はちがうけど、言葉の愛は同じくらい」
中学 1 年生
「反抗期 楽しまないでよ お母さん。
反抗する気 なくなるじゃん。」
中学 3 年生
「ママ、お母さん、母ちゃん、くそばばあ、おふくろ
成長したのは君なのに。
呼び名すべて母(わたし)の勲章。」
一般の部
出世魚みたい。
「おはようと 息子が笑顔で言ってきた
やっと終わった反抗期」
一般の部
「笑ったり 泣いたり 怒ったり あなたと過ごす
どんな映画よりも名作ね」
一般の部
毎日は
これらは、文科省が日本 PTA 全国協議会との共催により実施した「楽しい子育て全国キャ
ンペーン・三行詩募集」~家庭で話そう!我が家のルール・家族のきずな・命の大切さ~の
過去の受賞作品です。家庭教育の大切さや命の大切さについて、親子や家族で話し合ったり、
一緒に取り組んだりすることを社会全体で呼び掛けていくため、ここ数年実施されているも
のです。→文科省のホームページの中には、他にも受賞作品が多く掲載されています。
これらの作品を読んでいると、なんだか、ほんわかと、あったかく優しい気持ちになりま
す。毎日、無我夢中で子育てに奮闘している方、ちょっと疲れてきちゃったという方、少し
肩の力を抜いて、大らかな気持ちで、お子さんに向き合ってもいいかもしれませんね。
ここに出てくる親子のように、子育てを楽しんでいきたいものです。
~今後の拡大家庭教育学級に関わるお知らせ~
12 月 9 日(金)
「今どきの子どもとの付き合い方」
講師:可児市スクールカウンセラー 川原 聡 先生
←どちらの学級も
場所:福祉センター
時間:10 時~12 時
詳細は今後、広報や家庭教育
通信にてお知らせいたします。
H29 年 1 月 18 日(水)←日程決定しました!!
「みんなで考える情報モラルとコミュニケーション」
講師:LINE株式会社 講師
子どもたちに身近な「LINE」の保護者向け講演です。
小学校高学年、中高生をお持ちの保護者の皆さんに
おすすめです。
可児市役所 地域振興課 生涯学習係
後藤 愛
電話:62-1111(内線 3429)
FAX:62-4248
Eメール:[email protected]
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