...

インドシナ諸国陸路物流の実務と課題

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

インドシナ諸国陸路物流の実務と課題
インドシナ諸国陸路物流の実務と課題
インドシナ諸国陸路物流の実務と課題
ロジスティクス・ソリューション営業部
福 田 規 保
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
【目次】
会社概要について
P.1~P.2
1.インドシナ諸国陸路物流の実情
P.3
2.国境物流の実例
①メソート(タイ)・ミャワディー(ミャンマー)
P.4
P.5~P.7
◆NaThaKa国境とDKBAルート
◆東西回廊ミヤワディ山岳道路
②第2東西回廊(南部回廊)
◆アランヤプラテート(タイ)・ポイペト(カンボジア)国境
◆モクバイ(カンボジア)・バベット(ベトナム)国境
◆第2東西回廊(南部回廊)国境通過図
P.8~P.9 3.海上輸送と陸路輸送
P.10
4.プノンペン港とシアヌークビル港
P.11
5.東西回廊、タイ・ラオス・ベトナム間物流の実情
P.12~P.13
◆東西回廊タイ・ラオス・ベトナム各国車輌の入境状況
6.国境通過簡素化に向けた動き
P.14~P.17
◆第1段階(2005年6月)
◆第2段階(2006年6月)
◆第3段階∼
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
会社概要について
サンキュウ
山九のサービス
陸上輸送
国内物流
部門
倉庫
海上輸送
港湾物流部門
構内物流部門
機
工
事
業
37%
物
流
事
業
57%
社名 山九株式会社
本社 〒 104-0054
東京都中央区勝どき6丁目5番23号
TEL (03)3536-3439
代表者 代表取締役社長 中村公一
コンサルティング・システム部門
企画・設計・エンジニアリング部門
国際物流部門
製作・加工部門
特殊・重量物輸送部門
プラント建設・工事部門
海外工事部門
操業・メンテナンス部門
記述開発・品質保証部門
その他事業 6%
年間売上(単独) 2,941億54百万円(平成17年3月期)
(連結) 3,507億57百万円(平成17年3月期)
経常利益(単独) 81億2百万円(平成17年3月期)
(連結) 117億69百万(平成17年3月期)
従業員数(単独) 7,930人(平成17年3月末現在) (連結) 23,277人(平成17年3月末現在)
資本金 183億18百万円(平成17年4月現在)
設立年月 大正7年(1918年)10月1日
事業所数 330事業所
(38支店 133倉庫 159事業所)
保有車両台数 5050台(平成17年6月現在)
自社便保有車輛 1550台
関連企業支配車輛 3500台
所管事業所所有車輛台数 660台(平成17年6月現在)
自社便保有車輛 203台
関連企業支配車輛 457台
国内支店ネットワーク
〔中・四国エリア〕
岡山支店 岩国支店
東中国支店 光支店
周南支店
呉支店
広島支店 四国支店
三原支店
〔中部エリア〕
東海支店
名古屋支店
三重支店
静岡支店
四日市支店
〔九州エリア〕
門司支店
北九州支店
八幡支店
若松支店
福岡支店
大分東支店
宮崎支店
大分支店
〔関西エリア〕
堺支店 大阪支店
兵庫支店 京滋支店
泉北支店 北陸支店
神戸支店
〔東日本エリア〕
苫小牧支店
東北支店
鹿島支店
千葉港支店
千葉支店
君津支店
〔首都圏エリア〕 南関東支店
東京支店
横浜支店
北関東支店
合計39支店
国内関連会社
物流グループ9社
サービスグループ13社
港湾・代理店グループ8社
その他10社
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
機工グループ5社
関連会社全45社
P.1
山九海外ネットワーク
・山九ヨーロッパ株式会社
北京山九北海物流有限公司
・ロッテルダム駐在員事務所
山九ユーエスエー株式会社
天津天山国際貨運有限公司
大九国際流通有限公司
青島山九亜太物流有限公司
太栄山九国際物流株式会社
南京山九長発物流有限公司
上海経貿山九儲運有限公司
上海山九設備安装工程有限公司
・東日山物流股仁
分有限公司
山九ブラジル株式会社
・台北駐在員事務所
広州山九物流有限公司
山九東源国際(香港)有限公司
深坪
川深九国際物流有限公司
山九フィリピン株式会社
・山九ベトナム株式会社
・ホーチミン駐在員事務所
山九インドネシア国際株式会社
・山九タイ株式会社
・山九レムチャバン(Thailand)株式会社
・タイバージコンテナサービス株式会社
山九シンガポール株式会社
山九マレーシア株式会社
東南アジア地区:8現地法人、1駐在員事務所
東南アジア地区:8現地法人、1駐在員事務所
東アジア地区
東アジア地区 :12現地法人、1駐在員事務所
:12現地法人、1駐在員事務所
全23現地法人、3駐在員事務所を保有
全23現地法人、3駐在員事務所を保有
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
1.インドシナ諸国陸路物流の実情
物流は各国法規、各国慣習に
基づく2国間物流が基本
貿易物流は海上輸送が主流
陸路イントランジット輸送に向
けた動き
2国間陸路国境物流の実情
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.3
2.国境物流の実例
◆東西回廊と第2東西回廊(南部回廊)に位置する各国境
中国
ミャンマー
ラオス
タイ
455km(16h)
270km(10h)
ダナン
ラオパオ
デンサワン
カンボジア
420km(9h)
ベトナム
168km(6h)
75km(2h)
ホーチミン
モクバイ
シアヌークビル
230km(5h)
バベット
プノンペン
ポイペト
ムクダハン(タイ)・サワナケット(ラオス)
デンサワン(ラオス)・ラオバオ(ベトナム)
„ 第2東西回廊(南部回廊)上の国境
アランヤプラテート(タイ)・ポイペト(カンボジア)
アランヤプラペート
バンコク
250km(5h)
サワナケート
490km(10h)
ムクダハン
メソート
ミャワディ
ヤンゴン
„ 東西回廊上の国境
ミャワディ-(ミャンマー)・メソート(タイ)
250km(7h)
710km(15h)
バベット(カンボジア)・モクバイ(ベトナム)
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.4
①メソート(タイ)・ミャワディー(ミャンマー)
◆NaThaKa国境とDKBAルート
タイ/ミャンマー国境通過図
ミャンマー・ミャワディ-(カレン州)
タイ・メソート(ターク県)
モエイ川
DKBA
DKBA
ミヤワディ
国境
メソート
税関
メソート
フレンドシップ・ブリッジ
ミャワディー
チェック
ポイント
ヤンゴン
ヤンゴン
バンコク
(積替え場)
DKBA
バンコク
国境
DKBA
DKBA
約5km
NaThaKa国境
DKBAルート桟橋1
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
DKBAルート桟橋2
P.5
◆東西回廊ミヤワディ山岳道路
カレン州を通過する山岳道路
ミヤワディ
山岳道路の現状
¾国境地帯の治安状態
⇒反政府武装勢力
¾突然の国境封鎖
ヤンゴン
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
コーカレイ
P.6
◆東西回廊ミヤワディ山岳道路
代替え道路開発プラン
代替案1
延長
36km
丘陵数
高低差
クリーク
案1以上
2
約300m
33本
現道幅
1.5∼2m
建設費
US$15~19Mil
その他
評価
代替案2
1
アップダウン多い
案1同等
2∼3m
ミヤワディ
延長 :46km
高低差:700m
日替一方通行
12h通行
急勾配カーブ多
通行止め工事
代替案2
不明
旧日本軍道
◎
現状拡幅案
〇
代替案1
コーカレイ
ミャンマー輸出入手順
*出所:国際協力機構
¾「輸出第一主義(Export First Policy)」
貿易管理政策採用
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.7
②第2東西回廊(南部回廊)
◆アランヤプラテート(タイ)・ポイペト(カンボジア)国境
◆モクバイ(カンボジア)・バベット(ベトナム)国境
アランヤプラテートトラック入出境ゲート
ポイペト
アランヤプラテート
ポイペト貨物積替え場
モクバイ
バベット
モクバイ入出境ゲート
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.8
◆第2東西回廊(南部回廊)国境通過図
タイ国 境
( ア ラ ン ヤ フ ゚ラ テ ー ト )
カンボ ジ ア 国 境
( ハ ゙ヘ ゙ッ ト )
カン ボ ジ ア 国 境
( ホ ゚イ ヘ ゚ト )
ベ トナ ム 国 境
( モ ク ハ ゙イ )
国 境
国 境
車 両 専 用 ハ ゙ー シ ゙( 4 隻 )
( 9 :0 0 ∼ 1 8 :0 0 )
ハ ゙ン コ ク 出 発 か ら 国 境
到 着 の 所 要 時 間 = 5時 間
ホ ー チ ミン出 発 か ら 国 境
到 着 の 所 要 時 間 = 2時 間
国 境 税 関
積 替 え 場
国 境 税 関
メコン 河
積 替 え 場
カンボ ジ ア 車 輌
進 入 不 可
国 境 税 関
プノンペ ン税 関
国 境 税 関
タイ車 輌 進 入 可
国 境 1キ ロ以 内
ベ トナ ム 車 輌
進 入 不 可
カンボ ジ ア 車 輌
進 入 不 可
ニュー トラル ・エリア 内
両 国 車 輌 進 入 可
588 km
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.9
3.海上輸送と陸路輸送
◆バンコク・ヤンゴン間の陸上輸送と海上輸送比較
ミャンマー
区間
①バンコク∼メソート
陸 ②メソート∼コーカレイ
路 ③コーカレイ∼ヤンゴン
①バンコク市内∼バンコク港(陸路)
海 ②バンコク港∼ヤンゴン港
路 ③ヤンゴン港∼ヤンゴン市内(陸路)
道程
(km)
490
75
380
945
20∼30
4000
20∼30
-
時間
12時間(1日目) 極めて良好
4時間(2日目) 極めて劣悪
15時間(3日目)
良好
3日
1∼2時間
極めて良好
20日
1∼2時間
良好
約1ヶ月
出所:山九㈱実地調査
ハノイ
ラオス
道路状況
コーカレイ
メソート
ヤンゴン
陸路
タイ
ミャワディ
海路
バンコク
カンボジア
ベトナム
プノンペン
ヤンゴン
シンガポールorクラン
バンコク
ホーチミン
フィーダ船へ積替え
シアヌークビル
マレーシア
海路は3週間以上
陸路は最短3日
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
クアラルンプール
シンガポール
P.10
4.プノンペン港とシアヌークビル港
カンボジア
国境線
ベトナム
メコン河
プノンペン港
バベット
モクバイ
至タイ国境
プノンペン港
ホーチミン港
ホーチミン港
第2東西回廊
プンタウ
サイゴン川
メコン河
シアヌークビル港
シアヌークビル港
太平洋
シャム湾
シアヌークビル港
カンボジア国道4号線
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
プノンペン港
P.11
5.東西回廊、タイ・ラオス・ベトナム間物流の実情
タイ・ラオス間では トラックを相互乗り入れ
¾「トラックパスポート制度」を導入
(2004年3月∼)
通関手続き簡略化
¾「ワンストップ通関制度」
ラオス ベトナム(2006年6月予定)
タイ(2007年予定)
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.12
◆東西回廊タイ・ラオス・ベトナム各国車輌の入境状況
国境
タイ国境
(ムクダハン)
国境税関
ラオス国境
(サワナケット)
メコン河
ラオス国境
(デンサワン)
国境税関
国境税関
国境
ベトナム国境
(ラオバオ)
国境税関
タイ国トラック
ベトナム国
トラック
積替え場
車両専用バージ(4隻)
(8:30∼16:00)
メコン国際第2架橋(建設中)
ラオス国トラック
サワナケット(ラオス)貨物積替え場
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
東西回廊ラオス国道9号線
P.13
6.国境通過簡素化に向けた動き
■東西回廊ラオバオ(ベトナム)・デンサワン(ラオス)の例
‹ 第1段階(2005年6月)
2カ国共同の税関チームが輸入国側1
回で輸出国側検査も同時に実施
ラオバオ
‹ 第2段階(2006年6月)
税関書類審査を両国合同施設
(ワンストップサービスセンター)で実施
デンサワン
‹ 第3段階
動植物検疫を税関検査と同時に実施
ラオス
ベトナム
‹ 第4段階
1つの窓口で2カ国間全ての国境通過
手続きが完了する
(シングル・ウインドウ、ワンストップ・
サービスの実現)
*出所:アジア開発銀行
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.14
◆第1段階(2005年6月)
ラオス国
2カ国税関検査チームよる合
同税関検査
国境分離帯
デンサワン国境税関
③2カ国合同税関検査 ②税関書類提出(輸入)
ベトナム国
ラオバオ国境税関
①税関書類提出(輸出)
*貨物・書類の流れ
書類審査(申告)は2カ国で
別々に実施
1 Inspection
2 Stop
1 Stop
①税関書類提出(輸出)
②税関書類提出(輸入) ③2カ国合同税関検査
1 Stop
2 Stop
*貨物・書類の流れ
*出所:アジア開発銀行
ラオバオ(ベトナム)税関・検査場
1 Inspection
デンサワン(ラオス)税関・検査場
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.15
◆第2段階(2006年6月)
ラオス国
2カ国税関検査チームよる合同税関
検査
書類審査(申告)も輸入地側1カ
国のみで実施
デンサワン国境税関
国境分離帯
ベトナム国
ラオバオ国境税関
①税関書類提出
②2カ国合同税関検査
*貨物・書類の流れ
1 Inspection
書類審査(申告)、税関検査を合
同施設(ワンストップサービスセンター)
で実施
*貨物・書類の流れ
①税関書類提出
②2カ国合同税関検査
1 Inspection
*出所:アジア開発銀行
国境ワンストップサービスセンター(建設中)
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
ラオバオ地区工業団地
P.16
◆第3段階∼
国境両税関の運営時間の統一
税関申告書、動植物検疫書類は2006年
6月30日までに英文統一フォームを起用の予定
本国境通関簡素化に向けた動きは、第2東西回
廊バベット(カンボジア)・モクバイ(ベトナム)国境、
東西回廊ムクダハン(タイ)・サワナケット(ラオス)
国境に導入の予定
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
P.17
ロジスティクス・ソリューション営業部
福 田 規 保
Copyright, 2006 ©SANKYU INC
Fly UP