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150424第6期活動報告 最終版
特定非営利活動法人 仕事人倶楽部 第6期 活動・事業報告 平成 27 年 4 月 28 日 ご あ い さ つ 桜花乱舞の春、特定非営利活動法人仕事人倶楽部も7年目を迎えました。この 間、倶楽部の活動や事業も徐々に拡がり、北海道や岩手、埼玉、東京、神奈川、長 野、富山、滋賀、高知、広島、福岡、沖縄と 12 都道府県の自治体や団体、民間企 業の方々とのお付き合いをさせて頂いてきました。本当に感謝申し上げます。 仕事人倶楽部を支え、見守って下さっております会員の皆様に第 6 期(平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで)に行いました活動と事業につきまして ご報告させて頂きます。 ひとつひとつの活動や事業に、仕事人倶楽部の職員と会員の皆様お一人お一人の 「地域を守り支え、人々との温かな交流を大事に深め、一歩一歩明るく元気になっ てほしい」との強い願いを込めて取り組んだつもりです。そして、私たちが全国を 歩く中で、多くの素晴らしい人々に出会いました。それぞれの専門分野での知識や 技術・技能は勿論のこと、豊かで温かな人間力を持たれた方々でした。 毎年毎年、そのネットワークが拡がり、大きな力となっているのも実感します。 私たちが取組む活動や事業ひとつひとつにストーリーがありドラマがありました。 そして、私たちの熱い思いを語れるものでした。本報告書では、その一端を著述さ せて頂きました。 この一年で、仕事人倶楽部はチームとしても大きく成長いたしました。これも偏 に皆様の温かな激励があればこそであります。心より感謝いたします。 平成 27 年 4 月 28 日 特定非営利活動法人仕事人倶楽部 理事長 山田洋司 職員一同 目 次 第6期活動・事業で関わらせて頂いた自治体一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1.まちづくり支援活動・ボランティア活動 (1)野田村「野田サマーフェスティバル」 (2)久慈市山根町「ドンアルマス サマーコンサート in 山根」 ・・・・・・・・・ 5 ・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 (3)野田村保育所「ベルギーチョコレートを子どもたちに」 (4)「野田村図書館を本の楽園に!」 (5)2016希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の応援と協賛 ・・・・・・・・・ 7 (1)野田村復興!福を呼ぶ南部福来豚「食」産業再生プロジェクト ・・・・・・・・ 8 (2) 「小田原スイーツプレミアム」商品開発事業 ・・・・・・・・ 9 2.まちづくり(むらづくり)及び地域産業創出等の事業 本体事業 2 年目 (3)軽米交流駅(仮称)賑わい創出多世代交流駅整備調査事業 ・・・・・・・・・・ 10 (4)大豊町 幻の碁石茶をコアとした不老再生の里創出プロジェクト (5)国頭村奥 「奥・楚洲共生対流事業」 ・・・・・・・ 11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 (6)南砺市 世界遺産・菅沼合掌造り集落プラットホーム事業 (7)軽米町シリアル(雑穀)流通拡大・付加価値化推進事業業務 (8)軽米町 特産品等パッケージデザイン企画制作業務 ・・・・・・・・・・ 13 ・・・・・・・・・ 14 ・・・・・・・・・・・・・ 14 (9)野田村 地域主導型再生可能エネルギー等事業化検討・事業化計画策定業務 (10)多賀町 特定地域再生計画検討業務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 (11)軽米町再生可能エネルギー基本計画策定業務 (12)軽米町 早渡地区環境調査業務 ・・ 15 ・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (13)久慈市 日本一の白樺林が生み出した 平庭高原「森の恵み・白樺の一滴」活用推進プロジェクト業務 ・・・・・・・ 17 3.勉強会 (1)「仕事人倶楽部 5 周年記念勉強会」 (2)沖縄県・国頭村奥「奥の棚田 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 田植え」 (3)野田村「野田サマーフェスティバル」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 (4)久慈市・山根町「ドンアルマス山根を元気にするコンサート」 ・・・・・・・ 20 (5)「平成 26 年度第 1 回野田村再生可能エネルギー村民セミナー」 (6)下北沢大学「幻の碁石茶 in 下北沢」 (7)「軽米町第 8 回「食」フェスタ」 ・・・・・・ 20 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 (8)「軽米ブランド in いわて銀河プラザ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 (9)沖縄県・国頭村「奥の棚田 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 稲刈り」 (10)「幻の碁石茶をコアとした不老再生の里創出プロジェクト」ツアー (11)「軽米ブランド in いわて銀河プラザ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 「森の恵み・白樺の一滴 in いわて銀河プラザ」 (12) 「小田原スイーツプレミアム in ダイナシティ」 ・・・・・・・・・・・・・・ 23 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 (13)「世界遺産菅沼合掌造り集落プラットホーム」ツアー おわりに ・・・・・ 22 ・・・・・・・・・・・ 24 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 第6期活動・事業で関わらせて頂いた自治体 ニセコ町(北海道) 南砺市(富山県) 軽米町(岩手県) 多賀町(滋賀県) 洋野町(岩手県) 久慈市(岩手県) 野田村(岩手県) 普代村(岩手県) 安曇野市(長野県) 小田原市(神奈川 県) 大豊町(高知県) 南国市(高知県) 国頭村(沖縄県) 1 〈第6期活動・事業の概要〉 2 1.まちづくり支援活動・ボランティア活動 (1)野田村(岩手県)「野田サマーフェスティバル」(平成 26 年 7 月 21 日) 野田村の仮設住宅に住む方々を対象に、心と体の解放と健康のため、野田村復興促進協 議会(中野富雄会長)、社団法人日本スポーツ吹矢協会(中村一磨呂専務理事)、岩手県す し業生活衛生同業組合(伊藤重治理事長)と共催し、「野田サマーフェスティバル」を野田 村総合センター及び野田村体育館にて開催しました。小田祐士野田村長、高橋幸司野田村 副村長、松岡博岩手県国体障害者スポーツ局長、高橋信岩手県県北振興局長はじめ野田村 の多くの方々のご参加を頂きました。 午前の部は、野田村体育館で、ドンアルマスによるフラメンコギターの熱いコンサート 「ドンアルマス サマーコンサート in 野田」を開催し、たくさんの方々が参加され楽 しんで頂きました。また、体育館の一部を利用し、笑顔を描く沖縄のイラストレーター森 琢磨氏の「笑顔の似顔絵」コーナーも設け、たくさんの方の笑顔を描いて頂きました。( 午前・午後) 昼食は、中華の超人・曽明星氏が創る野田福来豚中華丼と岩手県すし業生活衛生同業組 合のちらし寿司を参加して頂いた皆さんにお召し上がり頂きました。 午後の部は、野田村総合センターの方で、スポーツ吹矢協会の公認指導員による指導の もと、 「吹矢が運ぶ幸せの矢」と題して、腹式呼吸を取り入れたスポーツ吹矢式呼吸法と 基本動作を習得しながら高齢者から子供まで、夢中になって楽しんで頂けました。そして、 昨年のフェスティバルの際に、参加者からこれなら無理なく楽しめるといった声が多数あ り、続けたいという要望から、野田村に平成 26 年 10 月スポーツ吹矢の支部「野田はま なす支部」が立ち上げられました。仮設住宅に住む住民の方々の心と身体の健康を支えて いくための活動拠点が出来あがりました。 ▲ドンアルマスコンサート in 野田 ▲小田村長からご挨拶 3 ▲楽しく昼食会(中華の超人 曽 明星氏指導の野田福来豚中華丼と岩手県すし業生活衛生同業組合 伊藤理事長、吉津副理事長指導による野田ちらし寿司を皆さんで楽しんで頂く) ▲笑顔を描く沖縄のイラストレーター森琢磨氏による似顔絵コーナー(たくさんの笑顔を描いて頂く) ▲スポーツ吹矢協会「吹矢が運ぶ幸せの矢」開催 ▲デーリー東北、岩手日報で紹介 4 (2)久慈市山根町(岩手県)「ドン・アルマス サマーコンサート in 山根」 (平成 26 年 7 月 22日) 旧校舎に響くフラメンコギター 激励コンサート 久慈市旧山根小中学校体育館にて「ドンアルマス サマーコンサート in 山根」を山根若 者の会主催で開催されました。高齢化が進む地域を元気づけようと無料で催され、住民ら 約50人が集まりました。仕事人倶楽部も復興支援活動としてお手伝いさせて頂き、山根 の方々にアルマスの力強い演奏と森君の笑顔の似顔絵をプレゼント出来ました。遠藤久慈 市長も参加頂き皆さんとの記念写真も撮らせて頂きました。翌日岩手日報でこのイベント 内容を掲載して頂きました。 ▼森琢磨氏による笑顔の似顔絵コーナ ー ▲ドンアルマスコンサート in 久慈市山根 ▼岩手日報で紹介 5 (3)岩手県野田村保育所「ベルギーチョコレートを子どもたちに」 (平成 26 年 12 月 12 日) 東日本大震災が起きた3月 11 日当時、園児約 90 人、職員 14 人の全員が避難して無事 だった野田村保育所。園舎は流出し、その後移転した新たな園舎が完成した 2012 年の 11 月に SPEED の今井絵理子さんと一緒に、未来を拓く子供たちに会いに行って以来、ずっと 応援させて頂いています。 今回は、仕事人倶楽部のメンバーでベルギーチョコレートの販売をされている株式会社マ ザーレンカ代表取締役の池田貴子さんから「是非、野田村の子どもたちに使って頂きたい」 と小粒のチョコレート3kgを頂戴し、小さなパッケージにしてプレゼントさせて頂きまし た。野田村の 3 保育所の園児全員にクリスマスのプレゼントとしてお渡しし笑顔で包まれま した。 (4)「野田村図書館を本の楽園に!」岩手県野田村生涯学習センター内 (平成 26 年4月~3月) 東日本大震災で失った野田村の図書館を立て直そうと多くの方々の努力で、明るくさ わやかな居心地の良いコンパクトな図書館が建設されました。未来を担う子どもたちに 良本を、人生を生き抜いてこられた人たちに新たな夢と希望の世界を、そして、未知なる 世界の誘いを、との思いで復興のシンボルとしていち早く造られました。 仕事人倶楽部の会員の方やそのご友人等から、この贈本活動にご賛同頂き多くの本が 届き、都度贈らせて頂きました。今も事務所にはたくさんの本が届いています。これから も被災地や過疎地域など本を必要としているところに、仕事人倶楽部の本の花を咲かせ たいと思っております。 ▲野田村図書館の様子 ▲送って頂いた書籍の一部 6 (5)2016希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の応援と協賛 (第 71 回国民体育大会) ・ (第 16 回全国障碍者スポーツ大会) 東日本大震災津波災害からの復興を「希望」を持って目指し、両大会を成功に導き、県民 が一丸となって「希望郷いわて」を作り上げていくという想いを込めた愛称と、スポーツを 通じて感動を全国に広げ、全国からの東日本震災復興支援に対する感謝を伝えたいという想 いを込めたスローガンで、冬季大会、本大会、全国障碍者スポーツ大会の全競技を岩手県で 行う「完全国体」として開催します。 仕事人倶楽部は、この大会に微力ながら協賛をさせて頂き、より多くの方々に参加頂ける よう広報と協賛募集を募っています。 7 2.まちづくり(むらづくり)及び地域産業創出等の事業 (1)野田村(岩手県) 野田村復興!福を呼ぶ南部福来豚「食」産業再生プロジェクト(商工会支援事業) 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた野田村の産業復興・再生のために、 「里幸・海幸・ 山幸」とも言える豊かな畜・海・農産物と工芸品などの地域資源を活用し、 「野田村=北三 陸の食の宝庫」と言うような野田村ブランド「食」商品を造り上げ、全国ブランドにする ことにより、新たな「食」産業、新たなスモールビジネスを生み出して野田村における「食」 と「観光」産業を再生させることを目的とした本事業は、平成 24 年度からの全国商工連合 会による「小規模事業者地域力活性化新事業全国展開支援事業」であり、平成 26 年度は 「本体事業 2 年目」で、今年度は、平成 24 年度の調査事業、平成 25 年度の本体事業 1 年目の成果をベースに、以下の取組みを行いました。 本体事業 2 年目の取組み(平成 26 年度) ●商品化に向けた試作料理・商品の改良及び完成 ●のだ焼とバラ輝石(マリンローズ)の活用を検討 ●「食」資源と「観光」資源を活用した観光コースの造成 ●観光ガイドの検討 ●「野田村ブランド」認証委員会の設立、認証商品の拡充 ●「野田村ブランド」認証商品、観光スポットのチラシ作成 ●試食発表会、販売ルートの拡大→東京都いわて銀河プラザ、静岡県静岡パルコ、国民宿舎 えぼし荘にて試食会及びアンケート調査を実施。 8 (2)小田原市(神奈川県) 「小田原スイーツプレミアム」商品開発事業 本体事業 2 年目(商工会支援事業) 小田原の新たな魅力の創出を目的に、小田原の地域資源、農業資源(果物・野菜)を 活用し、小田原市民や観光客が小田原土産として購入したくなるスイーツを開発しよう、 という事業。昨年度は、小田原へ観光客に来てもらうことを重点に、小田原の工芸品を 器として使用し、おだわらふる~つ(小田原地域の野菜と果物の総称)を使い、手作り の技で飲食店で展開するデザートとしての「おだわらスイーツ Premium」商品を開発し ました。本年はお持ち帰りできるスイーツとして、和洋菓子店、パン屋等での商品開発 と「おだわらスイーツ Premium」の活動に参加する認証店の募集を行いました。本事業 の実行委員長は、栗田康宏氏です。 関連記事:www.townnews.co.jp/0607/i/2015/01/24/268842.html http://genki-odawara.com/ また、本事業に関連し、パンフレットをデザイナーの斎藤洋文氏に担当して頂きまし た。認証式では、山田きく江氏に司会をお願いし、さらに記念コンサートとしてドンア ルマスの皆様に会場を盛り上げて頂き、華々しい開催となりました。 9 (3)軽米町(岩手県) 軽米交流駅(仮称)賑わい創出多世代交流駅整備調査事業 (商工会支援事業) 軽米町を取り巻く情勢は、定住人口は減少の一途で、少子高齢化も進んでいて、平成 32 年(2020 年)には、8,450 人前後になる予測がされています。町民所得、就業者数も平 成 7 年をピークに減少の数字を示しています。近隣の 3.5 万人の久慈市、23 万人の八戸 市には、様々な店舗が集中し商品も豊富で買物を楽しめるとともに、食事や娯楽も合わせて 楽しめることから、買い物先が町外に流れているのが現状です。しかし、アンケート調査の 意見をみると、地産地消の意識も高く、出来るだけ地元での購入を心がけたい、いろいろな 世代の交流施設や情報発信施設を創って欲しいという要望も聞こえている事から、町の計 画が示す将来指標の平成 32 年人口 9,300 人以上、交流人口年間 40 万人を達成できるよ うな施設計画を目指しました。 本事業は、軽米町中心市街地商店街で、軽米中央商店会と軽米町商工会が、子どもから高 齢者まで多様な世代が交流できる核施設「交流駅」を新設するために、消費者の商店街の利 用状況や意識を調査・分析等し、地域住民が求める機能や期待する施設の把握、実現性、有 効性を検証し、かるまい交流駅の施設概要計画を委員会で検討し、計画案を作成しました。 10 (4)大豊町(高知県) 幻の碁石茶をコアとした不老再生の里創出プロジェクト (平成 26 年度総務省 過疎集落等自立再生対策事業) 高知県大豊町は「限界集落」という名称を最初につけられた町です。大豊町の黒石地区に 焦点をあて、30 年後、50 年後もこの生活圏を維持できるよう、これまでの林業や農業か ら脱却し、日本唯一、大豊町にしかない「碁石茶」を核として全国ブランドにまで高める「食 産業」 「観光産業」の創出を試みた。 「吉野川から立ち上る朝霧」「町から見下ろす見事な雲 海」 「美しい霧の棚田」 「伝統の幻の碁石茶」 「大豊クールベジタブル」 「流星天空ショー」と いった大豊町ならではの資源を連携活用し、限界集落、限界自治体の挑戦のモデルを作りま した。 ○棚田の再生を行い、棚田オーナーを 30 組募集。継続的に棚田再生の活動が行えるしくみ を作りました。新商品、棚田米による「碁石茶粥」を開発。 ○碁石茶のイメージチェンジ。 「ワイン」と同等に扱うことが可能な商品へ、パッケージデ ザインを創作。東京下北沢でテストマーケティング。碁石茶のブランディングは茶師十段 の大山泰成氏にアドバイスを受けました。 ○地球に優しい野菜「大豊クールベジタブル」。高知大学の学生達がキャラクターコンテス トを開催。海外からも応募あり。またクルベジによるコスメ新商品 6 種類を開発。各 100 個を都内と高知市、大豊町で配布。 「大豊クルベジ」の PR につなげました。 ○「流星の里」親子連れモニターツアーを実施。首都圏から 5 組 15 名の親子が参加。ま た、ガイド養成の講習会への参加者、5 回で延べ 68 名。 棚田の再生 碁石茶の新パッケージ クールベジタブル新商品 親子連れモニターツアー 11 (5)国頭村奥(沖縄県) 「奥・楚洲共生対流事業」 (農水省都市農村共生・対流総合対策交付金事業) 沖縄島(本島)の最北端の集落・国頭村奥区は、昔の琉球の赤瓦八重の家屋とサンゴ 塀とフクギに囲まれた家々。そして、歴史を物語る集落のまち並みが今も残っています。 沖縄島で最も古い共同売店の奥共同売店もここで生まれました。人々が支え守り合う 心と遠来の人々をおもてなす心は、今なお人々の振舞いに残っています。 奥のまちの真ん中を流れる奥川には、ヤンバルの森からの清らかな水が流れ、かつて は沖縄渓流の女王と呼ばれた「リュウキュウアユ」が棲んでいました。三方を囲む山と 森からは朝と夕にヤンバルクイナの鳴き声が聞こえます。ヤンバルの山を拓いた果樹園 や茶畑を歩くとノグチゲラに出会います。ヤンバルの森に繋がる道には四季折々の木々 の花が咲き、柑橘類が実っています。 遠く鹿児島の与論島を望むユッピやユッパの砂浜はウミガメの聖地であり、目の前に 広がるイノーには多くのサンゴが育っています。満月の夜に月明かりに照らされたサン ゴ礁の海の中は多くの生き物が動き回っています。 このように日本で最も自然の魅力に溢れたヤンバル奥の里に、平成26年6月、40年 ぶりに「棚田」が再生されました。日本広しと言えどもヤンバルクイナの声が朝夕聞こえ る「棚田」は他にはありません。農林水産省の支援を頂いた本事業では、奥区と楚洲区の 多くの人々の力で「棚田」や「小川」を再生し、農作物を守るための「猪垣」を修理し、 そこに通じる「山道」も改修しました。そして昔ながらの「炭焼き小屋」を建て「ヤギ小 屋」も作りました。 さらに、県内外の観光客の方々に奥集落と楚洲集落の魅力を知って頂けるように①ヤ ンバル最北端「奥・楚洲地域ガイド」ブックと②「国頭村奥・楚洲グリーンツーリズムガ イド」パンフレットも作成しました。 ▲①奥・楚洲ガイドブック 12 ▲②グリーンツーリズムガイド (6)南砺市(富山県) 世界遺産・菅沼合掌造り集落プラットホーム事業 (平成 26 年度総務省 過疎集落等自立再生対策事業) わずか5世帯の小さな世界遺産菅沼集落を、五箇山上平地域生活圏の核として維持して いくために、4つの柱となる事業を遂行しながら、宿泊機能、体験施設を有する五箇山合掌 の里と本物の世界遺産・菅沼集落の連携が図れる体制づくり、プラットホームづくりを行っ た。4つの事業に関連して、菅沼集落に訪れた延べ人数はおよそ 400 名となりました。 ○「知」の拠点整備事業。五箇山合掌の里と世界遺産・菅沼集落を結ぶ遊歩道の活用を検討 した。デザインプランは佐々木龍二氏に担当して頂き、遊歩道の名称コンテスト、ライト アップ、トレッキングイベント等を開催しました。名称コンテストは仕事人倶楽部メンバ ーの皆様に多数ご参加頂きました。 ○「匠」の技伝承事業。合掌造り講習会、茅葺き体験、技の撮影映像化、研究資料の復刻版 作成等。技の撮影映像化は㈱笹川暢子オフィスを通してCK-factory の板原健介氏に依 頼しました。 ○「食文化」と「伝統芸能」保存伝承事業。地域に伝わる伝統の報恩講料理、山里の郷土料 理、民謡を保存伝承するための事業を行いました。 ○世界遺産・体験交流発信事業。北陸新幹線を活用したツアーづくり、PR 映像作り等。PR 映像は有名な映像プロデューサー、㈱ブラボーフィルムの袋康雄氏のもと、ベルリン国際 映画祭やカンヌ映画祭、ベネチア国際映画祭大活躍の映画監督平林勇氏が制作。 「舟を編 む」 「バンクーバーの朝」で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞された渡邉崇氏がオリジ ナル曲を作曲。2 分 40 秒の素晴らしい映像が完成しました。 (YouTube で閲覧可能で す。素晴らしいですよ。 )モニターツアーは北陸新幹線の開業日 3 月 14 日~15 日にか けて開催しました。 キャンドルライトアップ 合掌造り体験 菅沼集落 民謡講習会 13 (7)軽米町(岩手県) 軽米町シリアル(雑穀)流通拡大・付加価値化推進事業業務 (過疎集落等自立活性化推進事業)「雑穀文化を核とした地域再生事業(晴山生活圏)」 日本でも有数の「雑穀」の生産地である晴山生活圏を中心とする少子高齢化・産業の空洞 化・過疎化が深刻に進む軽米町の産業創出と地域活性化の為に、この地の豊かな地域資源で ある「雑穀」を活用した「食」産業と「観光」産業を創出し、地域再生を図ることを目的と して取組みました。 この事業は、日本を代表するパティシエ 、ホテル・ニューオータニ総料理長、中島眞介 氏のご協力を得ることができ、新商品開発、販路拡大の大きな一歩を踏み出すことになりま した。また、岩手県の寿司の名店、重兵衛寿司の伊藤重治氏、すしの山留の吉津賢次郎氏に もご指導を頂きました。 ホテルニューオータニで 販売中 中島眞介シェフと 軽米産シリアルパウダー 軽米産シリアルのマフィ 中島氏による料理講習会 伊藤氏、吉津氏による 軽米産雑穀の裏巻寿司 ン (8)軽米町(岩手県) 特産品等パッケージデザイン企画制作業務 (過疎集落等自立活性化推進事業)「雑穀文化を核とした地域再生事業(晴山生活圏)」 軽米町の特産品等のパッケージデザイン企画制作業務を通して、新たなデザインのパッ ケージをもって軽米町の特産品に強いブランド力を付け、更にそこから強い競争力・販売力 そして展開力等を付け、販売の促進・販路拡大・新たな商品の開発にも繋げていくものです。 「デザインの力」をパッケージに生かすべく類似商品の調査と 3 点の新商品の「パッケー ジデザイン」に取組みました。 アマランサスドレッシング 8 穀シリアルサブレ 14 ひえスナック (9)野田村(岩手県) 地域主導型再生可能エネルギー等事業化検討・事業化計画策定業務(環境省) 平成 25 年度より 3 か年計画により、岩手県野田村における地域主導型の再生可能エネ ルギー導入に向けた検討を環境省からの委託業務にて実施しています。野田村では、再生エ ネルギーの種類を風力発電として検討を行っており、地域主導型ということから、2,000 kWの風車 1 本設置するための検討を行っています。本年度は 2 年目の検討に当たり、候 補地における風況観測を開始すると同時に、現況における風況観測データの結果から事業 性の評価検討までを行いました。さらに、風力発電事業を継続するために必要な、事業主体 及び資金調達等のプロセスについても検討を開始しました。この事業に関連して野田村の 皆さんの再生可能エネルギーへの理解を深めるための「野田村再生可能エネルギー村民セ ミナー」も開催しました。 (10)多賀町(滋賀県) 特定地域再生計画検討業務 多賀町では、持続的な森林再生から森林木材の有効利用を図る事により、基幹産業である 林業の再生を実現し、森林の持つCО2 吸収能力を利用した環境に配慮した低炭素化社会 の構築を目指しています。このような背景のもと、仕事人倶楽部は平成 25 年度に持続的な 森林再生から町全体の活性化を目指すための基礎的な資料収集・整理をおこったのに続い て、平成 26 年度は、数ある地域課題のうち、林業と農業におけるエネルギー循環の可能性 を重点的に検討することにより、最終的には、多賀町における地域資源、森林・農地・多賀 大社を最大限に生かした地域の持続的な活性化のために地域再生戦略交付金事業における 「地域再生計画策定事業」(内閣府地方創生推進室)への申請を行いました。 業務項目としては、①木材利用と木質バイオマス利用及び農作物と太陽光発電等に関す る基礎的な調査と検討・試算等、②研究会の開催・運営等、③フォーラムの開催・運営等④ 「地域再生計画策定事業」への申請業務支援 を行いました。 平成 27 年度は、上記④の採択を前提として、個々の「地域再生計画」の策定を目指しま す。 15 (11)軽米町(岩手県) 軽米町再生可能エネルギー基本計画策定業務 「軽米町再生可能エネルギー発電の促進による農山村活性化計画」は、町の総合計画であ る「新軽米町総合発展計画」を低炭素と持続可能なまちづくりの面から推進する計画です。 そしてこの計画は、平成 26 年 5 月に施行された「農林漁業の健全な発展と調和のとれた 再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律」(農村漁村再生可能エネルギー法)に 基づく、軽米町における「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の 発電の促進による農山漁村の活性化に関する基本的な計画」に相当します。 本計画では、町のほぼ全域が農山村に該当する軽米町の地域振興につながる再生可能エ ネルギーを明らかにするとともに、再生可能エネルギー発電事業を導入する際に、環境保全 等の観点から配慮すべき事項を明らかにした指針を盛り込んでいます。 この計画を審議するための、行政及び町民代表、専門家等から構成される「軽米町再生可 能エネルギー推進協議会」を設け、5 回に亘る審議会を開催し、平成 27 年 3 月下旬にパ ブリックコメントを求めました。 今回の計画には、3 事業者のメガソーラー発電計画(2 事業者) 、バイオマス発電計画(1 事業者)の計画が審議されました。 (12)軽米町(岩手県) 早渡地区環境調査業務 軽米町早渡地区内で進められている管理型最終処分場建設計画の安全性に係る自薦協 議の不調理由等に基づき、採石場を利用した最終処分場の類似事例(地形・地質条件・遮水 構造等)や跡地利用に対する住民反対運動の先進事例を選定して関連資料を収集・整理する とともに、整理結果を題材にした住民勉強会の開催・住民啓発活動を行いました。併せて、 住民勉強会の一環で住民反対運動の先進地へ聞き取り調査を行い反対運動の経緯や熱意等 を学ぶ「訪問・研修会」を行いました。 次に訪問・研修先の関係者等を講師に招いて、反対運動の経緯等の公演をお願いし、早渡 地区での反対運動に関する必要性や契機となる行動等についてアドバイス、意見交換を行 いました。 16 (13)久慈市(岩手県) 日本一の白樺林が生み出した 平庭高原「森の恵み・白樺の一滴」活用推進プロジェクト業務 (平成 26 年度総務省 過疎地域自立活性化推進事業) 久慈市山形町の平庭高原一帯の重要な地域資源である白樺及び白樺林を活用して、高齢 化と過疎化、産業の空洞化と人口減少が急速に進むこの地域で、 「食」と「観光」の新たな 商品開発による地域産業の創出と交流人口の増加を図ることで雇用の拡大、地域経済の活 性化に取組みました。 ○平庭高原で植物の専門家による調査を行い、日本一の白樺美林であることを証明した。 ポスター、幟のデザインは斎藤洋文氏にお願いしました。 ○平庭高原の白樺林を活用した新商品開発。料理メニューは石塚雄二氏に依頼。地元の新 聞でも報道されました。 「白樺樹液の短角牛しゃぶしゃぶ」 「白樺ラーメン」 「白樺カレー」 山ぶどう白樺ジュース 白樺樹液の清涼飲料水 白樺樹液の炭酸ジェルパック 17 3.勉強会 仕事人倶楽部恒例の勉強会は、これまでの新橋事務所近隣の会場をお借りして、全国の各 分野で活躍されている方を講師にお迎えして専門的なお話しをして頂く形式から、仕事人倶 楽部が関わらせて頂いた活動や事業に共に参加して頂くスタイルでの勉強会としてみました。 沖縄や高知、富山、岩手等に多くの会員の方々がご参加下さり、外での交流を深めるものと なりました。下記の活動・事業にご協力頂きました皆様に心より御礼申し上げます。 (1)2014 年 6 月 15 日 東京都・南青山ウェディングゲストハウス「コンヴィヴィオン」 「仕事人倶楽部 5 周年記念勉強会」 活動をはじめて 5 年間が過ぎ、北海道から沖縄に至る多くの地域に私達の意見に賛同し て下さり、力と智慧を貸して下さる優れた方々、幾つかの自治体やまちづくりの核となって いる諸団体や NPO 法人、大学などとの連携により活動の幅が広がってきました。 そうした中、平成 23 年 3 月 11 日(2011 年)に起きた東日本大震災は、私たち仕事 人倶楽部が活動する軸足の置く場と役割を明確にしてくれました。以後の活動は、岩手県県 北の三陸沿岸自治体の復旧・復興、そして再生への支援・応援と過疎地域等の方々との協働 の活動により、まちづくりや地域活性化、「食」産業や「観光」産業等の創出、環境保全や 再生可能エネルギーの活用等々、多岐に亘り取組んできました。 小さな小さな特定非営利活動法人仕事人倶楽部が皆さんと力を合わせた第 5 期(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)の活動・事業の報告をいたしました。 18 (2)2014 年 6 月 29 日 「奥の棚田 沖縄県・国頭村奥 田植え」 日本で最も自然の魅力に溢れたヤンバル奥の里に、40 年ぶりに「棚田」が再生され、地 元の方々と棚田のオーナーになって頂いた方々等多くの方々の手で、田植えを行いました。 棚田のオーナー制度の資金は、奥区の環境保全基金として活用されています。 (3)2014 年 7 月 21 日 岩手県・野田村 野田村体育館 「野田サマーフェスティバル」 野田村の仮設住宅に住む方々を対象に、心と体の解放と健康のため、野田村復興促進協議 会(中野富雄会長)、社団法人日本スポーツ吹矢協会(中村一磨呂専務理事)、岩手県すし業 生活衛生同業組合(伊藤重治理事長)と共催し、 「野田サマーフェスティバル」を野田村総合 センター及び野田村体育館にて開催しました。小田祐士野田村長、高橋幸司野田村副村長、 松岡博岩手県国体障害者スポーツ局長、高橋信岩手県県北振興局長はじめ野田村の多くの 方々のご参加を頂きました。 19 (4)2014 年 7 月 22 日 岩手県・久慈市 旧山根小・中学校体育館 「ドンアルマス山根を元気にするコンサート」 統合により平成 26 年の3月に閉校した久慈市山根町の旧山根小中学校で22日、「ドン アルマスサマーコンサートin山根」(山根若者の会主催)が開かれました。 関東を中心に活動するフラメンコギター2人とパーカッションの3人組「ドンアルマス」 が出演。高齢化が進む地域を元気づけようと無料で催され住民ら約50人が集まりました。 (5)2014 年 9 月 6 日 岩手県・野田村 生涯学習センター多目的ホール 「平成 26 年度第 1 回野田村再生可能エネルギー村民セミナー」 知っておこう!再生可能エネルギーと明日のまちづくり 野田村風力発電事業化検討協議会主催で、野田村・野田村商工会・特定非営利活動法人環 境エネルギー政策研究所・仕事人倶楽部が共催のセミナーを開催しました。 (主な内容は、①野田村風力発電の本年度の事業説明 例紹介とその仕組み) 20 ②風況観測とは? ③市民風車の事 (6)2014 年 10 月 11 日・12 日 東京都・世田谷区下北沢 下北沢大学 「幻の碁石茶 in 下北沢」 下北沢駅の北口を出て、商店街に入る一角で高知県大豊町の幻の碁石茶と棚田米の PR と 販売をいたしました。11・12 日の2日間、満員の電車から人がドーッと出、そして、次の 電車からまた人がドーッと出てくるという「若者のまち、新しい文化の発信地・下北沢」で のイベントでした。碁石茶の味と機能に引きつけられ、大人気の2日間でした。 (7)2014 年 10 月 19 日 岩手県・軽米町 軽米町役場前広場 「軽米町第 8 回「食」フェスタ」 第8回目となる軽米町「食」フェスタには、第1回目から参加させて頂き、本倶楽部の会 員であります岩手県寿司業生活衛生同業組合理事長の伊藤重治氏と副理事長の吉津賢次郎氏 が軽米町特産の「雑穀」 (シリアル)を使った新しい軽米町の寿司「かるまい寿司・雑穀裏巻 き寿司」作りの指導をして下さいました。この「かるまい寿司」作りはイベントとしても大 人気で、55.9m(ゴコク)のギネスものの裏巻き寿司です。それとともに、シリアルを使っ た「パウンドケーキ」の応援もいたしました。 (8)2014 年 11 月 1 日~3 日 東京都・東銀座 いわて銀河プラザ 「軽米ブランド in いわて銀河プラザ」 軽米町を「かるまいまち」とはなかなか読んでくれません。ましてやどこにあるかも多く の人は知りません。しかし、軽米ブランドと銘打った品々を手にし、口にした人は直ぐにフ ァンになってくれました。そうです、岩手県の県北の小さな町で巣が日本有数の雑穀の生産 地であり、みちのくの彩溢れる美しい観光の地です。2 度目となる本イベントには、昨年も 来て下さったリピーターの方々も多く、大変に賑やかな 3 日間でした。 21 (9)2014 年 11 月8日 「奥の棚田 沖縄県・国頭村奥 稲刈り」 40 年ぶりに再生した奥の棚田で、地元の方々、オーナーの方々やお仲間等多くの方々が集 まり、皆さんで稲刈りや脱穀を行い、地元の方々が、収穫しておいたお米でカレーライスを 作ってふるまい、参加者全員で奥の棚田のお米を味わいながら交流を深めました。 (10)2014 年 12 月 21 日~22 日 高知県・大豊町 黒石地区 「幻の碁石茶をコアとした不老再生の里創出プロジェクト」ツアー 限界集落の名を生んだ過疎化が進む高知県大豊町。大豊町には豊かな地域の資源とそこで 暮らす多くの人財(人材)がいます。毎朝、吉野川から沸き起こる川霧は時間とともに少し ずつ集落を包み、里を覆い、山へと昇っていきます。まさに、天空のマチュピチュです。こ こには四百年余伝わる幻のお茶、碁石茶が匠たちにより生産され、地球に優しい農業(クー ルベジタブル)が行われています。そのような日本の田舎の原型ともいうべき大豊町の魅力 を堪能するツアーが首都圏のご家族 15 名で行われました。 22 (11)2015 年 1 月 26 日~28 日 東京都・東銀座 いわて銀河プラザ 「野田村ブランド in いわて銀河プラザ」 岩手県県北の北三陸の村、野田村は、東日本大震災で中心市街地と基幹産業の漁業、水産 加工業の生産施設が壊滅的な被災を受けました。以来丸 4 年。野田村は復旧から復興へ。そ して、再生・創生への道を歩んでおり「復興のモデル」とも言われてきました。その中核を 担ったのが豊かな「農畜水産物」と「観光」の地域資源を活用した新しい商品開発でした。 日本を代表する一流の料理人やシェフ、工芸家、ジュエリーデザイナー等の支援を頂き出来 上がったのが「野田村ブランド」の品々でした。これを首都圏の新たな顧客に披露しようと 東京銀座のいわて銀河プラザで「野田村ブランド in いわて銀河プラザ」を開催しました。 中華の超人・曽明星氏の指導のもと作った「福来豚まん」やモデルの笹川暢子さん身に着 ける、日本で唯一産出されているバラ輝石の宝飾品「マリンローズ」等が多くの人々の心を つかむことが出来ました。 「森の恵み・白樺の一滴 in いわて銀河プラザ」 岩手県久慈市の山間地・平庭高原には、見事な白樺林があります。その白樺林は 369ha の広さと、4.5km の白樺ロード、さらに 310,684 本のもの木々。四季折々の姿を魅せる、 まさしく日本一の白樺美林です。平庭高原の白樺を活用して「食」産業に、「工芸」産業に、 「観光」産業と各産業の創出にチャレンジし、 「森の恵み・白樺の一滴」という名の清涼飲料 水を作りました。ほんのりと甘くアミノ酸が含まれた天然林の水です。「日本一の白樺美林」 と「森の恵み・白樺の一滴」の全国展開を始める第一歩として東京・銀座の「いわて銀河プ ラザ」でお披露目を行いました。 23 (12)2015 年 1 月 31 日 神奈川県・小田原市 ダイナシティ小田原 「小田原スイーツプレミアム in ダイナシティ」 天下の名城小田原に、湘南の燦燦とした太陽のもと風に吹かれて育った果物や野菜を使っ た新たな小田原名物「小田原スイーツ」が出来上がりました。前年の飲食店でのスイーツと 本年の洋菓子店、和菓子店でのスイーツを合わせて「小田原スイーツプレミアム」として発 売されています。仕事人倶楽部では、その企画・運営・ロゴマークやシール、パンフレット の作成とダイナシティ小田原でのイベントに参画させて頂きました。 (13)2015 年 3 月 14 日~15 日 富山県・南砺市上平地域 五箇山菅沼合掌造り集落 「世界遺産菅沼合掌造り集落プラットホーム」ツアー 主催:上平地域世界遺産合掌造り集落推進協議会(主管:南砺里山倶楽部) 北陸で唯一の世界遺産がある富山県南砺市。首都圏からなかなか訪れたにくかった緑の 里・南砺が新幹線開業でぐっと近くなりました。北陸新幹線開業日の歴史的な一日を豊かな 自然と文化の故郷(くに)城端~五箇山~金沢 加賀藩を支えた古(いにしえ)の生活文化 を訪ねる旅でした。仕事人倶楽部の会員の方々も参加されました。 24 お わ り に 本年度を振り返った時、この一年間で新しい多くの人との出会いがあり、年齢を問わ ず素晴らしい人たちと知り合えたことに感謝しております。また、これまで長くお付き 合いして下さっていた方々の新たな「磨き」と「輝き」の姿を拝見させて頂いたことも 「驚き」と「嬉しさ」でした。 「人」の力と「人間」のパワー、そして「地域」や「社会」の持つ総合力は尽きること は無いとも実感しました。 私(山田)も年齢を重ねてきましたが、近ごろは特に「若い人」の力の威力に感心させ られます。そして、その方々のチーム力にも感嘆さえ覚えます。 仕事人倶楽部の新年度・第 7 期は、更に更に「個の力」と「チーム力」をつけ、より 多くの人たちとの交流を図り、私たちの力を「必要とするところ」に行かせて頂きたいと 念願しております。 「笑顔」と「謙虚さ」をいつまでも忘れずに! 平成27年4月28日 特定非営利活動法人 仕事人倶楽部 職員一同 25