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水との闘い 他

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水との闘い 他
日高村で見られる特徴的
なトンボを、季節に応じて、
紹介するコーナーです。
第60回
日高村のトンボ
全長オス60mm内外、
メス65mm内外。全身が金緑色をした、中型のトン
ボです。蝦夷という和名の通り北方系種ですが、北海道から九州まで分布し
ています。以前は、後ろバネの長さが40mm以下のものをエゾトンボ、40mm
を超えるものをオオエゾトンボと区別していましたが、現在は全てエゾトンボに
統一されています。高知県での歴史は比較的浅く、1982年7月2日に、アオ
ヤンマと同じくまだ未整備時代の岡花調整池から高知県新記録種として発
見されました。続く7月28日には四万十市(旧中村市)
からも発見されるなど、
1990年代には県内各地の山すその湿地化した放棄田などで見られるよう
になりましたが、最近は湿地の草原化などで減少に転じています。
県内での羽化は5月下旬から始まり、若い成虫はいったん水辺を離れ山林
に移動して生活します。かなり長距離を移動するようで、6月上∼中旬ごろ、
標高500mほどの峠道上空で摂食飛翔する若い成虫が観察されます。早く
羽化した個体は6月中旬から水辺に戻って生殖活動を行うようになりますが、
その最盛期は7∼8月です。成熟したオスは、水辺の一角でホバリングを交え
てパトロール飛翔しメスの飛来を待ちます。
メスを見つけたオスは、
すぐに連結
して飛びながら交尾態になります。その後数分間、周辺を飛び回ってから近く
の小枝に止まります。産卵はメスが単独で、湿地内の緩やかな流れの水面
や泥の上に、腹部を叩きつけるようにして行います
(打水、
または打泥産卵)。
村内では、岡花調整池が整備されてからしばらくは、渋川の水田でパトロー
ルするオスの姿がよく見られましたが、最近の記録はありません。再調査の必
要がありそうです。
㈳トンボと自然を考える会
の杉村光俊常務理事の
ご協力をいただき、毎月紹
介しています。
エゾトンボ♂縄張り飛翔
ひだか
日高村の人口
3月末現在(前月比)
ご冥福をお祈りいたします
Village Now
日高村の交通事故
発生状況
平成27年1月∼3月分(3月)
世帯数 2,415戸(+6戸)
人 口 5,310人(−11人) 人身事故 1件(0件)
2,497人(−11人) 死 者 0名(0名)
2,813人(±0人) 傷 者 3名(0名)
シリーズ
エゾトンボ
氏名
享年(満)
自治会
戸梶 博子
田中美代子
西本 須美
大藤 秀生
89歳
江尻
91歳
井峯
92歳
西ノ越
79歳
大花
※順不同・敬称略。
ご家族の同意をいただいた方
のみ掲載しています。
広報4月号お詫びと訂正
広報4月号P18に掲載してありました
「日高村の人口」の中に誤りがありまし
たので謹んでお詫び申し上げるととも
に、訂正させていただきます。
日高村の人口
1月末現在(誤)→ 2月末現在(正)
水との闘い∼日高村治水事業の促進にむけて∼
日高村の地理的要因
前号で日高村の地形が「低奥型」
と呼ばれる地
形特性(詳細については広報ひだか4月号巻末をご
覧ください)
であるとお伝えしましたが、初めから低
奥型の地形であった訳ではありません。
低奥型になる要因があったのです。
それは今から
凡例
標高
(T.P.m)
30.0∼
27.0∼30.0
24.0∼27.0
21.0∼24.0
18.0∼21.0
15.0∼18.0
∼15.0 約360年前の江戸時代初期までさかのぼります。当
時領地を治めていたのが土佐藩藩主、
山内忠義で
その家老の一人に野中兼山がいました。彼の行っ
た藩政改革により、
日高村は低奥型の地形に、
そし
日下川流域の地盤高標高図
て水との闘いを強いられる要因になっていたのです。
広報紙への感想・ご意見をお待ちしています。
広報
ひだか
平成27(2015)年5月号
No.557 5月1日発行
「広報ひだか」
は、再生紙を使用しています
〒781-2194 日高村本郷61-1 日高村役場 総務課 広報担当者
☎ 24-5113 E-mail: [email protected]
日高村ホームページ http://www.vill.hidaka.kochi.jp E-mail: [email protected]
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