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3原色
物理化学II 化学反応速度(1) •化学反応速度とは •反応速度の測定法 •反応速度式と反応次数 フェノールフタレインの構造変化 3本のNaOH水溶液に フェノールフタレイン溶液を一滴垂らす フェノールフタレイン M(モーラ) mol/Lのこと 1 M 2 M 5M フェノールフタレインの構造変化 3本のNaOH水溶液に フェノールフタレイン溶液を一滴垂らす 1 M 2 M 5M pHとフェノールフタレインの色 フェノールフタレイン(pH指示薬) pH 08.2 無色 pH 8.2-12.0 ピンク pH >12.0 無色 フェノールフタレインの構造変化 pH 8.2-12.0 なぜピンク色に見えるのか (補色を吸収しているから) 補色=円の反対側の色 フェノールフタレインの構造変化 pH 8.2-12.0 フェノールフタレイン は緑色を吸収する 赤+青+緑=白 赤+青=ピンク(緑がない) 色の3原色 iPhone 3gs iPhone 4s 色の3原色 iPhone 3gs iPhone 4s 色の3原色 iPhone 3gs iPhone 4s フェノールフタレインの構造変化 フェノールフタレイン(pH指示薬) pH 08.2 pH 8.2-12.0 無色 pH >12.0 ピンク 無色 フェノールフタレインの構造変化 3本のNaOH水溶液に フェノールフタレイン溶液を一滴垂らす 1 M 2 M 5M フェノールフタレインの構造変化 瞬時にピンク色に変化 +2OH- ピンク色 速い 徐々に無色に変化 +OH遅い 無色 フェノールフタレインの構造変化 +2OH- ピンク色 速い +OH遅い 水酸化物イオンが多 いほど速い 無色 化学反応速度論 速度論に関する研究の究極の 目的は、反応機構の解明であ る。 REACTION KINETICS Keith J. Laidler(1916-) 速度論(Kinetics) 観測された化学変化を生み出している 速度と経路を議論する。 化学反応速度とは 例:A→Pの場合 [P] d[P] dt d[P] dt 時間と共に、 速度は変化する Time 反応速度の表現(速度式) 例:A→Pの場合 Aの減少速度 Pの生成速度 速度定数 d[A] d[P] v=− = = k[A] dt dt [P] d[P] dt d[P] dt Aの濃度 時間と共に、 速度は変化する A→2Pの場合は? Time 化学反応速度の表現 反応物(原料の消費速度)、生成物の生成速度 例:S→2Pの場合 反応進行度ξ nS (mol) nP (mol) ξ (mol) 0分後 1 0 0 1分後 0.9 0.2 0.1 ξ:反応進行度(単位はmol) 反応がどの程度進んだかを表 す尺度(変数) 量論係数 反応進行度の求め方 3A+2B+C⇄4D+2E 最初 nA,0, nB,0, nC,0 nD,0 nE,0(mol) 反応後 nA, nB, nC, nD, nE (mol) 右辺にまとめる 0=-3A-2B-C+4D+2E ξ(単位はmol) 量論数ν 反応率α 量論数 どの成分に注目しても同じ 3A+2B+C⇄4D+2E ξ(単位はmol) ξ V 濃度で表すなら (mol/L) ξ 1 nA 1 = = [A] V ν A V −3 単位体積あたりの進行度 化学反応速度の表現 3A+2B+C⇄4D+2E ξ 1 nA 1 = = [A] V ν A V −3 単位体積あたりの進行度 反応の時間変化(速度)を扱う 速度v:反応進行度の時間変化 v= 1 dξ 1 d[A] 1 d[A] = = V dt ν A dt −3 dt 演習1 A+2B⇄3C+D 反応速度が1.0 mol dm-3 s-1と報告されている。 各成分の生成、消滅の速度はいくらか? 化学変化の速度の測定 溶液の色が無色透明から透明な青色に変わると 同時に泡が発生する溶液反応がある。溶液中で 進行する過程の速度を測定する方法を三つ提案 しなさい。 化学変化の速度の測定 溶液が青くなった 赤と緑を吸収する物質が生成 赤または緑の吸光度を調べる 化学変化の速度の測定 泡が出た 反応により気体が発生した 密閉状態で圧力の増加を調べる 解放状態で質量の減少を調べる 化学変化の速度の測定 密閉状態で圧力の増加を調べる 化学変化の速度の測定 解放状態で質量の減少を調べる マイセル発酵管 濃硫酸 (水分や有機物をトラップ) 適切な測定の間隔 例:A→Pの場合 滑らかな曲線が得られるように測定する [P] d[P] dt d[P] dt Time 反応速度の表現 例:A→Pの場合 [P] 測定点が少なすぎると・・・ d[P] dt 0.1sec Time 反応次数 反応速度式は予測できない 実験結果を解析して決定する 例:2A+B→Pの場合 v = k[A]2 [B] v = k[A]2 3次反応 v = k[A] 1次反応 v = k[A][B]0.5 1.5次反応 2次反応 演習2 反応A+B→C+Dの反応速度vのAおよびBの濃度へ の依存性は以下の表のようになる。AおよびBに関 する反応次数を求めよ。 x y v = k[A] [B] [A] mol/L [B] mol/L v mol/L・s 1.2×10-5 4.2×10-5 6.20×10-4 2.4×10-5 8.4×10-5 2.48×10-3 4.8×10-5 8.4×10-5 4.96×10-3 反応次数について 反応A+B→C+D v = k[A]x [B]y 両辺の対数をとると、 log v = log(k[A]x [B]y ) = log k + x log[A]+ y log[B] log v Bが大過剰存在する条件下で、log[A]に対して logvをプロットすると傾きからxが決定できる x log k + y log[B] log [A] まとめ 化学反応速度 原料または生成物濃度の時間変化 反応速度は時間と共に変化する 反応速度の測定法 観察する反応の性質に注目して、原料または 生成物の増減を数値化する 正確に速度を調べるには多くの測定が必要 反応速度式・反応次数 実験結果を解析して、適切な速度式を推定 する