...

市辺地区まちづくり計画書

by user

on
Category: Documents
21

views

Report

Comments

Transcript

市辺地区まちづくり計画書
このまちで心豊かに住みつづけたい
万葉のまち市辺
市辺地区まちづくり計画書
君き
み
が
袖そ
で
の
振ふ 野 も
額
る 守り
は
田
見
王
ず
や
し
あ
標め
茜か
ね
野の
さ
む
行
ら す
さ
紫
き
き
野の
行
き
市
市辺
辺地
地区
区ま
まち
ちづ
づく
くり
り協
協議
議会
会
平成22年3月
目
第1章
次
はじめに
①
計画策定の趣旨
1
②
計画の期間
1
第2章
全体的な将来像
①
基本理念
2
②
スローガン
2
③
まちづくり活動の基礎
2
第3章
まちづくり実施計画
①
まちづくりに取り組むテーマ
3
②
取組時期
3
③
6つの取り組み内容
4~9
④
今後の展開について
10
おわりに
11
まちづくり協議会とは
12
第1章 はじめに
① 計画策定の趣旨
私達が住んでいる市辺は、農業を中心とした産業と恵まれた自然環境に囲まれた地域で、人々
も比較的平穏な生活を営んできました。しかし、市辺地区全体としてのあるべき姿が明確でない
まま、今日に至ってきたと思われます。
今回、策定した「まちづくり計画書」は市辺地区全体として、どのような「まち」であるべきか、
地域住民のみなさんとともに考え、実践するための指針として作成したものです。
今後、当計画の具現化に向けて「まちづくり協議会」を中心に、みなさんとともに積極的に活
動を進めて行きたいと思います。
② 計画の期間
概ね10年後の市辺の将来像を創造し、その実現に向けさまざまな取り組みを行います。
計画は、より良いまちづくりに向け、随時見直しを行っていきます。
太郎坊山から市辺地区を望む
1
第2章 全体的な将来像
① 基本理念
私達が願う将来の市辺はどうあるべきか。アンケート等を通じて地域の多くのみなさんから寄
せられた意見を参考にして、私達が暮らす市辺の今後のあり方を検討してきました。
世の中の情勢にかかわらず楽しく生活していくためには、住民のみなさんの気持ちが豊かでな
ければなりません。
そこで、この歴史と自然の豊かさを守り育てながら、人々が心豊かに生活できる「まち」とな
ることを願って、次のとおり基本理念を策定しました。
『このまちで心豊かに住みつづけたい「万葉のまち市辺」
』
② スローガン
この計画を達成するための心構えとして、次のとおりスローガンを掲げました。
『みんなが力を合わせて、住みよいまち「市辺」をつくろう。
』
③ まちづくり活動の基礎
14の自治会で構成されている市辺は、それぞれの自治会で住民のための活動を進めています
が、市辺全体の一体感に、ややもすれば弱い面も感じられます。
また、歴史が古いということは、人々の考え方にもその傾向があると同時に、古い慣習や風習
も数多く存在します。このような現状を前向きに改善するためには、住民のみなさんが他人事で
はなく、自分自身のこととして取り組むことが必要です。
以上から、次の3つをまちづくり活動の基礎としました。
1.自治会単位を超えた、広がりのある活動
2.古い考えや慣習に捉われない活動
3.みんなが楽しく参加できる活動
2
第3章 まちづくり実施計画
① まちづくりに取り組むテーマ
市辺の基本理念を達成するため、取り組むべき内容について住民のみなさんからのアンケート
等の意見をもとに、次の6つのテーマに整理しました。
1.子どもを健全に育成するまちづくり(地域教育分野)
2.住民誰もが安心して暮らせるまちづくり(安全・安心分野)
3.歴史、文化の薫るまちづくり(歴史・文化分野)
4.自然を愛し、環境にやさしいまちづくり(環境分野)
5.地域の活力が芽生えるまちづくり(地域活力分野)
6.人と人とのふれあいを大切に育むまちづくり(健康・福祉分野)
② 取組時期
取組時期については、短期は3年以内、中期は4年~5年以内、長期については6年~10
年以内に取組むということを表しています。
計画策定プロジェクト会議
3
③ 6つの取組内容
テーマ1.子どもを健全に育成するまちづくり
市辺地区の中学生以下の子どもの数は、657名で人口の13.8%を占めています。市辺の将来を考
える上で、子ども達の健全な育成が重要であることはもちろんですが、この子ども達が将来も住みつづ
けたいと思ってくれるような活動を展開したいと思います。
(数字は、H21年10月末現在)
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① 地区内の自然を活用して、
楽しく遊びます。
1.子ども達が交流と体験を通
じ、自らの能力を高めるこ
とを目指します。
② スポーツを通じ、体力の向
上と協調性を図ります。
て暮らせる地域を目指し
ます。
住 民
○
○
○
○
○
○
○
○
○
① 登下校時の「見守り隊」活
動を推進します。
長期
自治会
団 体
○
○
○
○
○
○
○
のふれあいを図ります。
協働で応援します。
中期
各 種
まち協
③ わらべ塾を創設し、世代間
④ 子どもの活動に各団体と
2.子ども達が安全で安心し
関 係 主 体
② 安心して遊べる広場づく
○
りに努めます。
○
○
○
○
ふれあい運動会
4
行 政
テーマ2.住民誰もが安心して暮らせるまちづくり
住民が日々生活する上で、一番大切な要素は安全で安心して暮らせることだと思います。市辺地区の
交通事故発生件数及び犯罪件数は増加傾向にあります。また、地震等の災害も何時発生してもおかしく
ない状況にあります。
これらのことから犯罪発生の防止活動や、災害発生時の防災活動を推進するとともに、高齢者等の安
全と安心確保にも取り組みたいと思います。
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① 犯罪のないまちづくりに
1.地域の防犯・防災組織づ
くりと活動を推進し、安
心して暮らせるまちづく
りを目指します。
努めます。
② 防災組織づくりと活動を
推進します。
③ 安全・安心のためのマップ
づくりを行います。
りを目指します。
住 民
自治会
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
す。
① 災害時の援助体制づくり
3.高齢者等の生活弱者の安
○
ります。
② 交通安全活動を推進しま
を行います。
全・安心に取り組みます。 ② 一人暮らし高齢者への声
かけ運動を行います。
中期
長期
各 種
まち協
① 交通危険箇所の解消を図
2.交通事故のないまちづく
関 係 主 体
○
○
○
○
○
○
5
○
○
団 体
行 政
○
○
○
○
○
○
○
○
○
防災学習会
テーマ3.歴史、文化の薫るまちづくり
市辺地区には、後世に残すべき歴史遺産や文化が数多く存在します。これらをみんなが学び、継承・
発展させるための活動を展開し、市内はもとより県外からも多くの人が集うまちづくりを目指したいと
思います。
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① 歴史や文化を体験、探訪す
展させることを目指しま
す。
④ 地域内外に向けて情報を
発信します。
まち協
住 民
○
○
○
○
○
○
○
○
備を行います。
成します。
長期
○
② 万葉の森・布施公園等の整
③ 勉強会を開催し、人材を育
中期
○
る事業を実施します。
1.歴史と文化を継承し、発
関 係 主 体
自治会
○
○
万葉の森 船岡山
6
各 種
団 体
行 政
○
○
○
○
○
○
○
○
テーマ4.自然を愛し、環境にやさしいまちづくり
市辺地区は、自然に恵まれ四季の移り変りも目で感じることのできる、素晴らしい景観を持っていま
す。私達の生活で、自然を害することのないようにするとともに、地球温暖化の防止に向けた活動を推
進したいと思います。
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① ゴミの減量化とリサイク
1.ゴミのないきれいなまち
づくりを目指します。
関 係 主 体
ル活動を推進します。
② 不法投棄の防止等まちの
美化運動を推進します。
中期
長期
各 種
まち協
住 民
自治会
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
団 体
行 政
① 一年を通して、何時も花の
2.自然を守り、育てるまち
づくりを目指します。
咲いているまちづくりを
行います。
② 自然景観を維持し、生物を
○
育む活動を展開します。
① 省エネルギー活動を推進
3.地球温暖化を防止するま
ちづくりを目指します。
します。
② 勉強会を実施します。
ムラサキの花
生ゴミコンポスト
7
テーマ5.地域の活力が芽生えるまちづくり
市辺地区の主産業は農業ですが、
取り巻く環境は厳しいものがあります。
農家の皆さんと連携を図り、
農業に親しめる活動を推進したいと思います。
また、地区内の観光資源再発掘と、農業との一体となったまちおこしを推進したいと思います。
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① 地産地消活動を推進しま
す。
1.農業の活性化を目指しま
す。
② 地元農産物の青空市を開
催します。
住 民
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
図ります。
① 「万葉のまち市辺」をアピ
おこしを目指します。
ールする活動を行います。
中期
○
② 体験型観光コースを作り
○
ます。
長期
○
自治会
各 種
まち協
③ 耕作放棄地の有効活用を
2.観光資源を活かしたまち
関 係 主 体
団 体
○
西市辺の裸まつり
8
行 政
○
○
テーマ6.人と人とのふれあいを大切に育むまちづくり
私達の生活で、一番大切なことは健康です。基本は病気にならない体づくりと、病気の早期発見が大
切です。市辺地区の健康診断受診率は35%で、さらなる向上を目指したいと思います。
また、高齢者や障がい者をサポートできる体制を構築し、これらの人々を大切にするとともに、何時
でもどこでも大きな声のあいさつが聞こえるまちづくりを推進したいと思います。
(数字はH21年10月末現在)
取 組 時 期
方
針
取 組 内 容
短期
① 健康講座や勉強会を開催
します。
1.地域のみんなで健康づく
りのまちを目指します。
関 係 主 体
② 健康診断受診率向上の取
り組みを行います。
③ 健康づくりを実践する場
を設けます。
中期
長期
自治会
各 種
まち協
住 民
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
団 体
行 政
○
① 高齢者・障がい者をサポー
2.地域のみんなが支えあう
まちづくりを目指しま
す.
トできるボランティアを
○
○
○
○
○
○
○
育成します。
② 一人暮らし高齢者の「見守
り隊」を編成し、活動を推
進します。
3.元気にあいさつが飛び交
うまちを目指します。
① あいさつ運動を展開しま
す。
○
○
○
健康ウォーキング
9
○
④ 今後の展開について
まちづくりの主役は、住民のみなさんであるということの認識が必要です。まちづくり協議会
は、住民のみなさんはもちろん、自治会・各種団体・行政と連携しながら、協働のまちづくりを
展開していくためのコーディネーターという役割を持っていると考えています。
また、
「まちづくり計画書」に沿った市辺地区のあるべき姿に向け、今後も活動を進めて行きた
いと思っています。
市辺地区まちづくり協議会は、策定された地区の将来像達成に向けて住民同士の絆を深め、みな
さんの知恵と力をお借りしながら活動を進めたいと思います。
道しるべ(布引台地先)
道しるべ(布引台地先)
10
おわりに
この「まちづくり計画書」の策定は、まちづくり協議会発足当時からの課題でありました。発
足3年目にして、昨年1月に計画策定プロジェクトチーム(14名)を立ち上げ、スタートして
から1年余り、準備も含め30回余の会合をかさね協議してまいりました。プロジェクトチーム
メンバーでのまち歩きによる現状把握、住民アンケート実施による地区課題整理、自治会連合会
及び各種団体との意見交換、プロジェクトチームによるワークショップ等を行いながら、計画立
案をいたしました。
昨年11月には自治会連合会・各種団体に対し、
「まちづくり計画書」
(素案)について説明会
を開催し、みなさんからの意見や提言などをいただき合意形成を得るとともに、プロジェクトチ
ームでさらに議論をかさね、計画策定作業を進めてまいりました。
これからは、
「まちづくり計画書」に基づき活動が展開されることとなりますが、その都度活
動内容を評価し、修正・改善を加えながら、
『このまちで心豊かに住みつづけたい「万葉のまち
市辺」
』を目指してまいりたいと思います。
布施の溜
11
まちづくり協議会とは
合併により、行政区域は拡大しましたが、各地区には今まで培ってきた伝統文化や歴史といった
独自の魅力があります。また、自治会や各種団体が主体となり、まちづくりに取り組んできた地域
性があります。
まちづくり協議会は、それらの地域性を尊重し、住民が自発的に地域の課題に取り組むことので
きる仕組みであります。
市辺地区に生きる人と人とが知恵を出し合い、共に汗を流せば、自分たちのまちに「住み続けた
い」と思える郷土愛や定着心が持てる、より良い自治会ひいては市辺地区全体のまちづくりが望め
るのではないでしょうか。それが、
『まちづくり協議会』なのです。
たとえば・・・・
近所の川が汚れている、農村に元気がない、一人暮らし高齢者の生活が心配、通学路が危険など、
地域のさまざまな問題があります。これらを地域社会の問題としてとらえ、自ら考え、自らの責任
で行動し、また行政と役割分担しながら連携協力して地域課題を解決したり、地域の夢を実現させ
るのがまちづくり協議会です。
市辺押盤の皇子 御陵
発
行 市辺地区まちづくり協議会「万葉のまち市辺」
〒527 - 0074 東近江市市辺町 2391 市辺コミュニティセンター内TEL&FAX 050-5802-3392
ホームページ「万葉のまち市辺」http://www.ichinobe.com/
12
Fly UP