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IBM i 搭載 POWER7 モデルの再認識と最新情報
Power Systemsスキルアップセミナー IBM i (2011年 5月~6月) IBM i 搭載 POWER7 モデルの 再認識と最新情報 日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品 テクニカル・セールス Power Systems テクニカル・セールス Revision 1.1 © 2011 IBM Corporation IBM Power Systems 特記事項および商標 本文書の内容は、特に記載の無い限り、2011年4月現在に公開されている文書に基づいています。 本文書において、IBM 製品、プログラム、およびサービスについて言及する場合がありますが、このことはこのような IBM 製品、プログラ ム、およびサービスが IBM が企業活動を行っているすべての国で使用できることを意味するものではありません。本文書で、IBM 製品、プログラム又はサービスに言及する部分が あっても、このことは当該製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらのIBM製品、プログラム、または サービスに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない機能的に同等のプログラムを使用することができます。 本文書に記載されている情報の使用または手法の実施は、お客様の評価および使用している動作環境への統合能力にしたがって、お客様の責任で行っていた だきます。記載されている情報はいずれもIBMにより、特定の状況における正確さは確認されているはずですが、いかなる環境においてもそれと同じ、あるいは 同様な結果が得られるとは限りません。お客様独自の環境において、これらの手法を適用する場合は、お客様の責任で行っていただきます。 商標 ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► 2 AIX は International Business Machines Corporation の登録商標 AIX 5L はInternational Business Machines Corporation の商標 AIX 6 はInternational Business Machines Corporation の商標 AIX 7 はInternational Business Machines Corporation の商標 IBM はInternational Business Machines Corporation の登録商標 UNIX は、 The Open Group の米国ならびに他の国における登録商標 PowerPC は International Business Machines Corporation の登録商標 POWER4 は International Business Machines Corporation の商標 POWER5 は International Business Machines Corporation の商標 POWER6 は International Business Machines Corporation の商標 POWER7 は International Business Machines Corporation の商標 IBM System は International Business Machines Corporation の商標 IBM eServer は International Business Machines Corporation の商標 Power Systems は International Business Machines Corporation の商標 pSeries は International Business Machines Corporation の商標 BladeCenter は International Business Machines Corporation の商標 IBM i5/OS は International Business Machines Corporation の商標 Intel, Pentium は Intel Corporation の米国およびその他の国における登録商標 Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標 その他、本文書で使用するシステム名、製品名、会社・団体の名称はそれぞれ各社の商標または登録商標です © 2011 IBM Corporation Power Systems Software + AIX – UNIXの未来形 IBM i x86アプリケーション統合による スケーラブルなLinux ワークロード最適化されたシステム 仮想化無限大 ダイナミックなエネルギー管理 90% 以上の使用率 70-90% のエネルギー効率化 リクエストに応じシステムリソースを ダイナミックに構成変更 EnergyScale™ テクノロジー ダウンタイムなしの可用性 自動化されたシステム管理 システムの継続使用へのロードマップ 仮想環境を管理するVMControl ハイアベイラビリティシステムと スケーリング 自動化によるシステム管理時間 短縮 Smarter Systems for a Smarter Planet. 3 Ⅲ- 21 PowerVM のテクノロジー IBM i ®、AIX® とLinux ® オペレーティング・システムでサポートされており、 この包括的なシステム・テクノロジーおよびサービスは、ロジカルビューの 統合を通じてリソースの集約や管理ができるように設計されています Hypervisor Dynamic Logical Partitioning Virtual I/O Server Integrated Virtualization Manager Lx86 Live Partition Mobility System Planning Tool Active Memory Sharing Suspend/Resume Shared Storage Pools Thin Provisioning 4 VIOS i AIX Linux Power Hypervisor Ⅲ- 29 PowerVM Editions (旧称:APV (Advanced Power Virtualization)) PowerVM Edition(旧称:APV) 3つのEditionから選択できます Express Edition(5765-PVX) PowerVM エントリー版 Power520/Power550/Power710/ Power720/Power730/Power740/ Power750/Blade PS700/PS701/ PS702 限定 お求めやすい価格で各種仮想化 機能をご提供します Standard Edition(5765-PVS) PowerVM 標準機能を装備 Enterprise Edition(5765-PVE) Standard Edition に加え (POWER6/7サーバ上で) Live Partition Mobility機能 Active Memory Sharing機能 PowerVM Editions PowerVM Editions 最大LPAR数 管理 Express Standard Enterprise 1+2 / Server IVM 10 / Core 10 / Core IVM, HMC IVM, HMC Virtual I/O Server ○ ○ ○ PowerVM Lx86 ○ ○ ○ Multiple Shared Processor Pools※ ○ ○ Suspend/Resume ○ ○ Shared Storage Pools ○ ○ Thin Provisioning ○ ○ Live Partition Mobility※ ○ Active Memory Sharing※ ○ ※POWER6,POWER7 プロセッサーベースのサーバーのみ 5 Ⅲ- 30 PowerVM の仮想化 マイクロ・パーティショニング 2コア 3コア 2コア 3コア 共有 Ethernet AIX V6.1 共有 ストレージ AIX V6.1 AIX V5.3 AIX V5.3 AIX V6.1 IBM i IBM i Shared Memory Pool Active Memory Sharing 予備リソース VIO IVM Server Virtual I/O 経路 POWER Hypervisor Live Partition Mobility (LPM) 同一HMC管理マシン間のLPM 別HMC管理マシン間のLPM 物理+仮想 Fibre MPIO環境でのLPM Shared Processor Pool Micro-Partitioning 仮想 I/O サーバー (VIOS) 共有 Ethernet Adapter 仮想 SCSI 仮想 ファイバー・チャネル(NPIV) 仮想 光学デバイス 仮想テープ Integrated Virtualization Manager (IVM) 6コア Linux Linux 複数の区画でプロセッサーを共有 区画あたり最小で1/10 プロセッサー AIX V5.3 / V6.1 Linux IBM i プロセッサー サービス メモリー プロセッサー I/Oアダプター 内蔵ディスク Active Memory Sharing(AMS) 複数の区画でメモリーを共有 6 HMC or IVM Web Browser Ⅰ- 21 CUoD/CoD の特徴と使用目的 機能 使用目的 恒久起動 プロセッサーとメモリー ビジネスの発展に伴う、処理能力の増強 同一モデル間での起動の移動 アプリケーションの載せ変え サーバーの切り替え On/Off CoD 必要なときに起動/停止ができる 契約が必要 負荷の増減が予測可能な場合 起動/停止が緊急でない場合 Utility CoD 一時的に、自動的に、即座に処理能力を増強 後払い(100プロセッサー・分単位) POWER6 モデル 予測不能な突然の負荷増に遅滞無く対応する 必要がある場合 連続30日間の無料起動 標準(2コア, 4GB) 例外(100%) パフォーマンスの低下が CPU やメモリーの追 加で解決できるかをテストしたい場合 4/32コア or 4/64コア という特殊構成 予備プロセッサー、メモリーを大量に搭載 On/Off CoD で使用 障害時/災害時の切り替え用専用機 CUoD Mobile CoD Trial CoD CBU for DR (Disaster Recovery) 7 特徴 Ⅰ- 31 Power Systems (POWER7)でサポートされる CUoD/CoD モデル CUoD / Mobile CoD On/Off CoD Utility CoD Trial CoD CBU for DR Power 795 (9119-FHB) Power 780 (9179-MHB) Power 770 (9117-MMB) プロセッサー ○ ○ ○ メモリー※2 ○ ○ ○ プロセッサー ○ ○ ○ メモリー※2 ○ ○ ○ プロセッサー ○ ○ ○ メモリー × × × プロセッサー ○ ○ ○ メモリー※2 ○ ○ ○ プロセッサー ○ × × ※1:2010年08月18日現在のサポート状況です。将来の製品発表により、サポート内容は変更される場合があります。 ※2:CUoD 対応メモリー機構でサポートされます。 8 Ⅰ- 32 Active Memory Sharing : PowerVM 新機能 パワー・システム全体の65%に PowerVM を搭載 (2008年実績) 9 必要メモリー容量 (GB) 10 アジア アメリカ ヨーロッパ 5 0 Time 日中・夜間で融通 15 必要メモリー容量 (GB) PowerVM Enterprise Edition でサポート AIX 6.1、i 6.1、SUSE Linux Enterprise Server 11 が対象 各LPAR区画は VIOSと 共用プロセッサーを利 用 POWER7 / POWER6 搭載モデル向け HMC V7R3 4.0 SP2 が前提 全世界でメモリーを融通 15 10 夜間 日中 5 0 Time 要求資源が小さな区画を統合 15 必要メモリー容量 (GB) POWERシステムにおけるメモリー仮想化機能の強化 メモリー利用の柔軟性を高め、LPAR区画をま たがってメモリーを移動 メモリー・プールを各LPAR区画にて共有 各LPAR区画のワークロードにしたがってメモ リーをダイナミックに割り当て 他社では実現されていない先進機能 #10 #9 #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1 10 5 0 Time Ⅰ- 24 2011年4月資料より抜粋 Blade サーバー用に VIOS 冗長構成をサポート 複数 VIOS を構成する事で、より優れた可用性を BladeCenter に実現 – – – – VIOS の耐障害性を高める 既存のラック搭載型またはタワー型パワーシステムと同様の構成をサポート 単一の IBM 製ストレージに対して、複数のパスを構成 SDMC (Systems Director Management Console)が必要 IBM i IBM i VIOS VIOS Power Hypervisor PS700/701/702/703/704 BCH/BCS 10 2011年4月資料より抜粋 仮想テープ装置 VIOS 無しで IBM i 区画間のテープ装置のサーバー・クライアント構成を可能に – サーバー区画要件: IBM i 7.1 – クライアント区画要件: IBM i 7.1、または IBM i 6.1 + IBM i 6.1.1 マシンコード – 対象テープ装置 LTO3, LTO4. LTO5, LTO6, DAT160, DAT320 テープライブラリ TS2900, TS3100, TS3200 内蔵ドライブを含む – 詳細は情報 APAR II14615 を参照 – 従来は IBM i をクライアント区画とする場合は、VIOS サーバー区画が必要 LPAR3 IBM i 6.1 + 6.1.1 d: 仮想SCSIクライアント c: 仮想SCSIクライアント b: 仮想SCSIサーバー 物理テープ装置 LPAR2 IBM i 7.1 a: 仮想SCSIサーバー LPAR1 IBM i 7.1 POWER Hypervisor 11 2011年4月資料より抜粋 その他の新機能 PowerVM による LPAR サスペンド・レジューム – 想定されるシナリオ LPAR を長期間停止 - 区画の情報を一時退避 サーバー資源を他のワークロードに振り向ける 資源を復旧させた後に LPAR を再開 – 主な前提条件 IBM i 7.1 以降 全ての I/O 資源は VIOS 管理下にある事 ストレージは外部接続されている事 ・・・ その他 POWER6 または POWER7 搭載モデル上の IBM i 7.1 から、N_Port_ID 接続 により DS5100・5300 ストレージをサポート 177GB SSD を IBM i 6.1 + IBM i 6.1.1 マシンコードでサポート – 従来は IBM i 7.1 が前提 IBM Web Enablement for i (5722-WE2)で WebSphere Application Server - Express V8.0 をサポート – 2011 年 4 月 6 日発表の WAS Express V8.0 に追随 12 New with 7.1! PowerHA SystemMirror for i ■非同期地理的ミラーリングにより、複数サイトに またがった障害対策をサポート ターゲットシステムに対して非同期の データ・コピー 自動的なフェール・オーバー 内蔵ディスク上の IASP、SANストレージ、 仮想ディスクをサポート エンタープライズ・エディションにより実現 ■同一サイト内における LUN レベル・スイッチング DS8000 または DS6000上のIASPスイッ チング 自動的なフェールオーバー ネイティブ、または NPIV 経由 VIOS接続 された SAN ストレージが対象 スタンダード・エディションにより実現 IBM i PowerHA IBM i PowerHA IASP IASP IBM i PowerHA IBM i PowerHA IASP 13 Ⅲ- 79 IBM Systems Director Active Energy Manager for POWER, V4.3(5765-AEP) Project Big Green データセンターにおける設備投資 費用と稼動コストの削減に貢献 電力管理ソフトウエア サーバーの消費電力・温度の計測 測定対象システムに内蔵されたセンサーによる電力測定 プロセッサーチップ温度センサーによる温度計測 システムヘルスモニター/メンテナンス 測定対象システムに内臓されたセンサーによりあらかじめ設定 された安全値をキープするか監視 Power Capping あらかじめ設定した限界値以内に使用電力を抑える予測管理 省電力 サーバーの消費 電力/温度を 計測・制御 設定したポリシーに基づき電力消費を制御 静的省電力 (プロセッサー周波数と電圧を下げる 例. 夜間 消費減) 動的省電力(CPU使用率に応じて動的に周波数と電圧を変 動) パフォーマンスと電力制御の両立 消費電力/温度制御用のセンサー ポリシーにもとづき消費電力/温度の制約や省電力のリクエスト にこたえつつパフォーマンスを最適化 14 Ⅲ- 25 IBM Systems Director エディション 2009 2010 従来単体で販売されていた Directorとプラグイン製品を Editionに統合 Systems Director Systems Director Enterprise Edition Systems Director Standard Edition Active Energy Manager VMControl Standard (images) Systems Director Express Edition App OS VMControl Enterprise (system pools) Management Edition for AIX 15 VMControl Enterprise (system pools) OS Active Energy Manager Network Control ITM for Energy Management Image Image App Systems Director VMControl Standard (images) Network Control ITM for Energy Management Tivoli Application Dependency Discovery Manager Ⅲ- 23 IBM Systems Director 各エディションに含まれる製品 Products IBM System Director 6.2 Active Energy Manager 4.3 VMControl 2.3 Express Standard Enterprise Network Control 1.2 Transition Manager for HP® SIM Service and Support Manager 6.2 IBM Tivoli Monitoring 6.2.2 Capacity Planning Energy Management Tivoli Application Dependency Discovery Manager v7.2 Express ○ Standard ○ ○ Enterprise ○ ○ AIX EE ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ AIX 6 Workload Partitions Manager 16 ○ ○ Ⅲ- 24 IBM Systems Director VMControl IBM Systems Director VMControlはIBM Systems サーバー上の仮想サーバー環境を集中管理するツール 管理対象:Power Systems、System z®、 System x®、storage、network リソース 仮想サーバー・イメージ・ストレージ・ネットワーク、 クラウド環境を統合管理 Tivoli 製品と組み合わせることでよりハイレベルの管理が可能 3つのエディション VMControl 機能 製品名 仮想マシン作成・管理 (x86, PowerVM and z/VM) 仮想マシン再配置 仮想イメージのキャプチャー・ インポート、作成、削除 仮想イメージの展開 仮想イメージのライブラリ管理 システムプールの作成、 削除、システムプール内 のリソースの管理 システムプールに物理 サーバーを追加・削除 使用料金 VMControl Express Edition VMControl Standard Edition VMControl Enterprise Edition 資源の仮想化 仮想イメージ管理/配布 システムプール最適化 VMControl V2.3 VMControl Image Manager V2.35765-I2P) VMControl System pools(5765-EMP) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無料 60日間トライアル期間無料 60日間トライアル期間無料 ダウンロードサイト:http://www-03.ibm.com/systems/management/director/downloads/ 17 Image Manager System pools モビリティー 最適化 可用性 パフォーマンス 省エネルギー Ⅲ- 26 POWER プロセッサーの進化 お客様にコミットしたロードマップを着実に実現 POWER7 45nm POWER5 130nm POWER4 180nm 業界初の デュアル・コア 共有L2 キャッシュ 16ソケット /サーバ 32スレッド 2001 18 POWER6 65nm 2-SMT 0.1コアからの 仮想技術 32ソケット /サーバ 128スレッド 2004 32ソケット /サーバ 1024スレッド 1チップ8コア eDRAM 5.0GHzクロック 最大搭載64コア POWER8 新演算ユニット (命令リカバリ、 十進浮動小数点、 ベクトル演算) 省エネルギー化 Intelligent Threads TurboCore EnergyScale強化 32ソケット /サーバ 128スレッド 2007 2010 将来 Ⅰ- 13 新テクノロジー:TurboCore 4コア稼動 TurboCore でトランザクション性能 Up モ ード 準 標 インターネット処理には8コア稼動の標準モード 製品提供: Power 795 & 780 サービスプロセッサーへのインターフェース ASMI(Advanced System Management Interface)から設定 テクノロジー:4コアをオフしクロックを上げ性能 アップ 4つのコアおよびL2キャッシュをオフ L3キャッシュは4コアあたり32MBで2倍の能力 クロックアップ 795: 4.00 GHz → 4.25 GHz 780: 3.86 GHz → 4.14 GHz キャッシュを多く必要とするアプリケーションの 性能向上に有用 ore TurboC X X X X X X X X TurboCore コア 19 未使用 コア Ⅰ- 17 POWER7 搭載モデル (エンタープライズ) Power 770 Power 780 Power 795 システム・パッケージ ソケット数 4U ラックマウント 8 4U ラックマウント 8 クロック・レート(コア数) 3.1 GHz (16-64コア) 3.5 GHz (12-48コア) 3.86 GHz (16-64コア) 4.14 GHz (8-32コア) 32 – 2,048 32 – 2,048 24インチ 専用ラック 32 3.72 GHz (24-192コア) 4.0 GHz (32-256コア) 4.25 GHz (48-128コア) 64 – 8,192 69 GB – 14.4 TB※1 69 GB – 14.4 TB※1 最大 rPerf 493.37 (3.5 GHz) 579.39 (3.1 GHz) 425.50 (4.14 GHz) 685.09 (3.86 GHz) CPW PCIe スロット数 最大 I/O ドロワー数 最大 micro-partition AIX® 73,100 - 292,700 105,200 – 343,050 69 GB – 2.419 TB※1 1.852.56 (4.25 GHz) 2,188.08 (3.72 GHz) 2,978.16 (4.0 GHz) 39,300 – 399,200 6 – 184※1 6 – 184※1 20 – 640※1 16 16 32 640 640 1,000 5.3、6.1、7.1 5.3、6.1、7.1 5.3、6.1、7.1 IBM i 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.5 、RHEL6 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.5 、RHEL6 メモリー (GB) 内蔵ディスク Linux® ※1:PCIe 12X I/O ドロワー接続を含む 20 Ⅰ- 6 POWER7 搭載モデル システム・パッケージ ソケット数 クロック・レート(コア数) メモリー(GB) 内蔵ディスク 最大 rPerf CPW PCI スロット数 最大 I/O ドロワー数 最大 micro-partition AIX IBM i Linux Power 750 Express Power 755 4U ラックマウント 4 3.2 GHz (8 – 32コア) 3.6 GHz (8 – 32コア) 3.7 GHz (4 – 24コア) 8 – 512 69 GB – 24.8 TB 276.14 (3.7 GHz) 307.03 (3.2 GHz) 334.97 (3.6 GHz) 27,300 – 183,200 5 – 43※1 4 320 5.3※2、6.1 、7.1 4U ラックマウント 4 3.3 GHz (32コア) 3.6 GHz (32コア) 128 – 256 69 GB – 4.8 TB 9.24 TFLOPS / 10 nodes 6.1.1、7.1 SLES10※2、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 ※1:PCIe 12X I/O ドロワー接続を含む ※2:POWER 6, POWER 6+ 互換モードのみサポート 21 5 5.3※2、6.1 、7.1 SLES10※2、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 Ⅰ- 7 POWER7 搭載モデル (Express) Power 710 Express Power 720 Express Power 730 Express Power 740 Express システム・パッケージ 2U ラックマウント ソケット数 CPW PCIe スロット数 最大 I/O ドロワー数 最大 micro-partition AIX IBM i 1 3.0 GHz (4コア) 3.55 GHz (8コア) 3.7 GHz (6コア) 4 – 64 69 GB – 3.6 TB 45.13 (3.0 GHz) 91.96 (3.55 GHz) 76.69 (3.7 GHz) 23,800 – 51,800 4 80 5.3、6.1、7.1 6.1.1、7.1 Linux SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 クロック・レート(コア数) メモリー(GB) 内蔵ディスク 最大 rPerf タワー / 4U ラックマウント 1 23,800 – 46,300 4 – 24※1 2(4コアを除く) 80 5.3、 6.1、7.1 6.1.1、7.1 2 3.0 GHz (8コア) 3.55 GHz (16コア) 3.7 GHz (8-12コア) 8 – 128 69 GB – 3.6 TB 86.66 (3.0 GHz) 176.57 (3.55 GHz) 147.24 (3.7 GHz) 44,600 – 97,700 4 160 5.3、 6.1、7.1 6.1.1、7.1 タワー / 4U ラックマウント 2 3.3 GHz (4-8コア) 3.55 GHz ( 8-16コア) 3.7 GHz (4-12コア) 8 – 256 69 GB – 4.8 TB 92.79 (3.3 GHz) 176.57 (3.55 GHz) 147.27 (3.7 GHz) 25,500 – 97,700 4 – 44※1 4 160 5.3、 6.1、7.1 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 3.0 GHz (4-8コア) 8 – 128 69 GB – 4.8 TB 81.24 (3.0 GHz) 2U ラックマウント ※1:PCIe 12X I/O ドロワー接続を含む 22 Ⅰ- 8 POWER7 搭載モデル (BladeCenter®) BladeCenter PS703 Express BladeCenter PS704 Express システム・パッケージ シングル・ワイド ダブル・ワイド ソケット数 クロック・レート(コア数) メモリー(GB) 内蔵ディスク 最大 rPerf CPW PCIe スロット数 最大 I/O ドロワー数 最大 micro-partition 数 AIX IBM i 2 2.4 GHz (16コア) 16 - 128 177 GB – 600 GB 134.11 64,000 2 シャーシ経由 160 5.3、6.1 、7.1 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.6、RHEL6 4 2.4 GHz (32コア) 32 - 256 177 GB – 1.2 TB 251.45 110,000 4 シャーシ経由 320 5.3、6.1 、7.1 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.6、RHEL6 Linux 23 Ⅰ- 9 POWER7 搭載モデル (BladeCenter) BladeCenter PS700 Express BladeCenter PS701 Express BladeCenter PS702 Express システム・パッケージ シングル・ワイド シングル・ワイド ダブル・ワイド ソケット数 クロック・レート(コア数) メモリー(GB) 内蔵ディスク 最大 rPerf CPW PCIe スロット数 最大 I/O ドロワー数 最大 micro-partition 数 AIX IBM i 1 1 2 3.0 GHz (4コア) 3.0 GHz (8コア) 3.0 GHz (16コア) 8 - 64 16 - 128 32 - 256 300 GB – 1.2 TB 300 GB – 600 GB 300 GB – 1.2 TB 45.13 81.24 154.36 21,100 42,100 76,300 2 2 4 シャーシ経由 シャーシ経由 シャーシ経由 40 80 160 5.3、6.1 、7.1 5.3、6.1 、7.1 5.3、6.1 、7.1 6.1.1、7.1 6.1.1、7.1 6.1.1、7.1 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 SLES10、SLES11、 RHEL5.5、RHEL6 Linux 24 Ⅰ- 10 2010年4月資料より抜粋 i Editions Express for BladeCenter S IBM BladeCenter PS700 詳細 i Edition Express for BladeCenter S BladeCenter PS700 i 向け基本構成 • 8GB メモリー • 2 x 300GB DASD i Edition Express for BladeCenter S with RAID BladeCenter PS700 i 向け基本構成 • 8GB メモリー 1 コア分の IBM i プロセッサー・ライセンス, +1年分のSWMA(無償) 1 コア分の IBM i プロセッサー・ライセンス、 +1年分のSWMA(無償) 10 IBM i ユーザー・ライセンス 5 ユーザー分無償 10 IBM i ユーザー・ライセンス 5 ユーザー分無償 PowerVM Express Edition (無償) PowerVM Express Edition (無償) BladeCenter S chassis with SAS Storage 2 x 146Gb DASD BladeCenter S chassis with RAID SAS スイッチ 3 x 146Gb DASD IBM i のプリロード IBM i のプリロード 25 2011年4月資料より抜粋 Support for IBM Storage Systems with IBM i Table as of 12 April 2011 Rack / Tower Systems Power Blades N Series @@ DS3200 DS3400 DS3500 DS3950 DS4700 DS4800 DS5020 Storwize V7000 6.1 / 7.1 IBM i POWER6/7 5.4 / 6.1 / 7.1 6.1 / 7.1 6.1 / 7.1 Version POWER5/6/7 POWER6/7 POWER6/7 Hardware Not DS3200#, DS5100 DS5300 6.1 / 7.1 POWER6/7 Yes DS3500## IBM i Attach IFS / NFS (NAS) IBM i Version Hardware 6.1 / 7.1 POWER6/7 IFS / NFS (NAS) IBM i Attach IFS (NAS) VIOS 6.1 / 7.1 POWER6/7 @, #, ## VIOS VIOS VIOS 6.1 / 7.1 6.1 / 7.1 POWER6/7 POWER6/7 (BCH) (BCH) VIOS VIOS DS6800 5.4 / 6.1 POWER5/6/7 Not 7.1 ### POWER5/6/7 Direct* or VIOS –VSCSI and NPIV% Direct 6.1 / 7.1 POWER6/7 (BCH) Not supported VIOS n/a SVC XIV 6.1 / 7.1 6.1 / 7.1 POWER6/7 POWER6/7 VIOS VIOS 6.1 / 7.1 6.1 / 7.1 POWER6/7 POWER6/7 (BCH) (BCH) VIOS VIOS DS8100 DS8300 DS8700 DS8800 5.4 / 6.1 / 7.1 POWER5/6/7 5.4 / 6.1 / 7.1 POWER5/6/7 Direct or VIOS Direct or VIOS – VSCSI and – VSCSI and NPIV** NPIV** 6.1 / 7.1 POWER6/7 (BCH) 6.1 / 7.1 POWER6/7 (BCH) VIOS NPIV** VIOS NPIV** Notes - This table does not list more detailed considerations, for example required levels of firmware or PTFs required or configuration performance considerations - POWER7 servers require IBM i 6.1 or later - This table can change over time as addition hardware/software capabilities/options are added # DS3200 only supports SAS connection, not supported on Rack/Tower servers which use only Fibre Channel connections, supported on Blades with SAS ## DS3500 has either SAS or Fibre Channel connection. Ractk/Tower only uses Fibre Channel. Blades support either SAS or Fibre Channel (either BCS or BCH) ### Not supported on IBM i 7.1. But see SCORE System RPQ 846-15284 for exception support * Supported with Smart Fibre Channel adapters – NOT supported with IOP-based Fibre Channel adapters ** NPIV requires Machine Code Level of 6.1.1 or later and requires NPIV capable HBAs (FC adapters) and switches @ BCH supports DS3400, DS3500, DS3950 & BCS supports DS3200, DS3500 @@ N Series can only be used as file server. No load source/boot support. Support only through IFS. No IBM i data base support % NPIV requires IBM i 7.1 TR2 (Technology Refresh 2) and latest firmware released May 2011 or later For more details, use the System Storage Interoperability Center: www.ibm.com/systems/support/storage/config/ssic/ Note there are currently some differences between the above table and the SSIC. The SSIC should be updated to reflect the above information 26 I/O ドロワー比較表 仕様 最大接続数 タイプ 8202-E4B※2 8205-E6B ドロワー 接続ループ PCI スロット ディスク・ベイ #5796 12X SDR 6 PCI-X DDR - 4U※1 4 8 8 32 32 #5802 12X DDR 10 PCIe 18 SFF SAS 4U 2 4 4 16 16 #5877 12X DDR 10 PCIe - 4U 2 4 4 16 16 #5886 - - 12 SAS 2U 28 28 48 110 110 #5887 - - 24 SAS 2U 14 14 21 56 56 7314-G30 12X SDR 6 PCI-X DDR - 4U※1 4 8 8 32 32 ドロワー 接続ループ PCI スロット ディスク・ベイ タイプ 8231-E2B 8236-E8C 9119-FHB #5797 12X SDR 14 PCI-X DDR, 6 PCI-X 16 SCSI 4U - - 30 #5803 12X DDR 20 PCIe 26 SFF SAS 4U - - 32 #5873 12X DDR 20 PCIe - 4U - - 31 #5886 - - 12 SAS 2U 8※2 13 185 #5887 - - 24 SAS 2U - 7 168 8233-E8B 9117-MMB 9179-MHB ※1:4U の高さでラックの半分の幅。すなわち、4U のスペースに横に2台並べて搭載可能 ※2:4コア構成を除く 27 Ⅰ- 11 New with 7.1! SSD 特性を活かしたディスク・ワークロードの自動最適化 ■デバイスの特性を活かしたシステム構成が可能 SSD は 従来のハードディスクに比べて、 アクセス・タイムは短い 消費電力は少ない メガバイトあたり単価は高い 両者を混在させた構成が一般的 ■自動的にアクセス頻度の高い データを SSD に配置 ■SSD 分析ツール ダウンロード可能 SSD 導入時の効果を推定 IBM i 5.4, 6.1 or 7.1 を サポート バッチジョブ経過時間比較 5 - 40% 4 3 2 1 0 72ディスク 72ディスク+8SSD 60ディスク+4SSD http://www.ibmsystemsmagpowersystemsibmidigital.com/nxtbooks/ibmsystemsmag/ibmsystems_power_200909/index.php#/16 ダウンロード・サイト http://www.ibm.com/support/techdocs/atsmastr.nsf/WebIndex/PRS3780 28 Ⅲ- 70 POWER7 RAS 機能一覧 信頼性機能 Power 750 Power 770 Standard Optional Not available Power 780 Power 595 Power 795 冗長 / ホットスワップ ファン & ブロワー ホットスワップ ディスク / メディア / PCI アダプター 並行ファームウェア更新 冗長 / ホットスワップ 電源 冗長 ディスクコントローラ (分割バックプレーン) プロセッサー命令リトライ 代替プロセッサによるリカバリ ストレージキーのアドレス保護 PowerVM™/Live Partition Mobility/Live Application Mobility 冗長サービスプロセッサー ※ ※ 冗長システムクロック ※ ※ ホット・ノード追加 / コールド・ノードリペア ※ ※ ※ ホット・ノードリペア / ホットメモリー追加 ※ ※ ※ サービスプロセッサー、システムクロック動的フェイルオーバー ※ ※ 全ノードでの ホットノード・リペア ホット・メモリー追加※※ ※ ※ 冗長 / ホットスワップ 電源レギュレータ ダイナミックプロセッサスペアリングでの障害CPU代替 メモリースペアリング ホット GX アダプター 追加 、コールドリペア ※ POWER7 メモリー信頼性拡張 ホット GX アダプター・リペア New ! ノード間通信用高速ミッドプレーン接続 Active Memory Mirroring for Hypervisor New ! ※ 2ノード以上でサポート ※※ 2010下半期(780)、2011年上半期(795)提供予定 29 Ⅱ- 7 x86 環境からの統合にも最適な Power Systems Power Systems と x86 環境との違い Power Systems 優位性 1.25 ~ 2倍のパフォーマンス性能 アプリケーション・パフォーマンス 仮想化イメージの最大数の多さ 少ないシステム台数 少ないコア数 仮想化を含め、モジュラー化規模から大規模ス ケールまでのプラットフォーム 急速なビジネス成長やワークロードのスパイク を吸収 Smarter Planet に最適なスケーラビリティ 新業務アプリケーションの迅速かつ簡単な展開 急速なビジネスニーズ変化への対応 高パフォーマンス、大きなスケーラビリティ、豊 富なセキュリティ機能といった、エンタープライ ズ・クラスの QOS と仮想化 高いシステム利用効率 少ないシステム台数 連続稼動をめざした設計 ビジネス要求の変化にダイナミックに応答 低管理コスト (計画保守、問題判別) LPAR のライブ・パーティション・モビリティ技術 生産性損失の回避 ビジネスリスク低減 停止無しに仮想化資源をダイナミックに変更 自動応答 ゼロタイムのダウン時間、低管理コスト 30 Ⅰ- 5 TIMIによる仮想マシンの実現:優れた設計思想(1) アプリケーション アプリケーションやOSは、HWにではなく TIMI に対して作成される IBM i API マルチメディア システム管理 DBアクセス管理 仮想マシン (TIMI) SLIC = マイクロコード データベース セキュリティー トランザクション処理 JVM 通信 メモリー管理 アプリケーションやOSは、 HWやSLIC にアクセスできない ⇒ HWがどのように変遷しても、 アプリケーション資産を継承できる SLICの存在により、 基本機能のパフォーマンス最適化 ハードウェア TIMI (Technology Independent Machine Interface) SLIC (System Licensed Internal Code) HWとOSの間にはSLIC (エスリック)と呼ばれるマイクロコードがある。SLICにはセキュリティー、メモリー管理、データベース、Java仮想マシンなど の重要な機能が含まれている。これらの機能がOSよりもHWに近い層にあることにより、パフォーマンスがHWに対して最適化されている。 SLICとOSの間にはTIMI(ティミー)と呼ばれるインターフェースが定義されている。ユーザーアプリケーションやOSは、実はHWに対してではなく、こ のTIMIに対して作成されている。TIMIは一種の仮想のHW。つまり、TIMIより上がSW, TIMIから下がHWとみなすことができる。アプリケーション がアクセスできるのはTIMIまでで、その下にあるSLICやHWに直接アクセスすることはできない。従って、TIMIの上位互換性が保たれていれば、 その下の実際のHWがどう変わっても、SWに変更の必要はない。TIMIにはこれまで機能追加が行われてきたが、互換性は完全に保たれてい る。 31 Ⅲ- 60 単一レベル記憶によるディスクとメモリの仮想化:優れた設計思想(2) 単一レベル記憶(SLS)による ディスク・パフォーマンスの最適化 と 管理の手間削減 SLS(Single Level Storage) メモリー管理 仮想マシンよりも上位層では、ディスク空間を仮想化して、全体をメモリとして扱う。ユーザーから見ると、1つの巨大なメモリー。 SLICによるページングの働きにより、頻繁に使用するデータだけが実メモリー上に置かれている。その結果ディスクアクセスは 最小限になり良好なパフォーマンスが得られる。 IBM i の場合 PCサーバー の場合 アドレス空間を一元管理 実メモリー SLICによる ページング スワップ領域 コピー1 コピー2 データ メモリー領域 ディスク領域 データコピーが2つ存在する無駄 データ移動が高負荷になるとパフォーマンスの低下 メモリー領域 ディスク領域 プログラム開発者はメモリーサイズを気にする必要なし 実メモリは全てキャッシュとして機能 ディスク管理 ドライブやボリュームという考えはない。ディスクがいくつあっても、ユーザーは単に1つの大きなハードディスクに全てのデータが入っ ているという単純なイメージでディスクを使用することが可能。物理的なディスクへのデータ配置はシステムが管理。データは各物理 ディスクの使用量やディスク・アームのビジー率をモニターしながら自動的に各物理ディスクに負荷が平準化するよう配置される。つ まりユーザーはディスク全体の使用率以外何も気にする必要がない。使用率が高くなりディスクを追加した後は、OSが再び自動的に 各ディスクにデータを再配置しワークロードを平準化していく。 IBM i の場合 PCサーバー の場合 C ドライブ ユーザーが管理 32 D ドライブ 60% 60% ディスク追加 40% 40% 40% ドライブやデータの配置などディスク管理不要 Ⅲ- 61 オブジェクト指向型OSによる強固なセキュリティー:優れた設計思想(3) OS の脆弱性に関する報告件数比較 (2003年以降において Secunia サイトが把握している件数) Windows Server 2003 の場合 非常に深刻 どちらでもない 深刻でない (件数は2009年5月27日現在) かなり深刻 あまり深刻でない 185 件発生 7% は未解決 IBM i V5Rx の場合 オブジェクト指向型OS の効果 深刻ではない報告が1 件 既に解決済み ↑IBM i の本番環境では、ハッキング、クラッキング、ウィルスなどの被害が報告されていない。このような安全性の理由とは・・・ 人間やアプリケーション・プログラムにとっては、システムが持つ様々なデータには意味があり、おのずとそれらデータを対象にした演算も適切なものでなければな らない。 例えば商品マスターDBに「製品番号」というデータがあれば、検索や参照は実行し得ても四則演算を行なうことはあってはならないが、「価格」に ついては四則演算を行なうことに意義がある。 一方でコンピュータ・テクノロジーの視点に立てば、全てのデータは単なるビット配列としか認識されないた めに、データの意味が考慮されることなく、ありとあらゆる演算を実施することが可能である。 セキュリティー・リスクは、このように、アプリケーションとコン ピュータとの間でデータに対する認識が大きくずれていることから生じている。 IBM i が採用しているオブジェクト指向アーキテクチャーにおいては、全てのデータをオブジェクトと見なし、その意義に応じて実行可能な演算を予め定義すること によって、想定外の動作をしないように制約をかけている。 すなわちコンピュータが稼動するにあたって、常にその対象となるデータと動作内容の整合性 がチェックされるのである。 そしてデータでありかつ動作単位でもあるオブジェクトは、IBM i の仮想マシンとしての位置づけにある TIMI の上でサポートさ れる。 ウィルス耐性の違い (ウィルス=実行プログラムに見えない実行プログラム) IBM i の場合(オブジェクト指向型) 通常のシステム の場合 データの意味が考慮され、 メソッド 実行ファイル? データの意味は考慮されず、 動作に制約がある テキスト・ファイル? メソッド データ メソッド あらゆる動作が可能 Excel? Word? データに対して実行できる演算 (メソッド)が限定されている 3. 33 メソッド TIMIの存在により、ユーザー・プログラムからマシン・インターフェースの内側に直接アクセスすることはできない。従って、ハッカーがよく使用する技法として 代表的な、ポインターによるアドレスの直接操作などはできない。 ⇒ 優れた設計思想(1)参照 Ⅲ- 62 典型的なオープン・システム と IBM i 搭載システムの比較 典型的なオープン・システム IBM i 搭載システム アプリケーション 通信 セキュリティー データベース 管理 ネットワーク 管理 JVM システム管理 (Java仮想マシン) API オペレーティング・システム ハードウェア と マイクロコード 個々の「部品」を個別に選択 システムとしての最終的な統合はお客様の責任 その他サービスイン後の作業項目 機能のバージョン・アップにおける 互換性確認 や トラブルの解決 セキュリティー・パッチの適用 パフォーマンス維持のための DB領域管理 と ディレクトリの管理 お客様はシステム構築・維持にも注意を払う必要がある 34 IBM i API マルチメディア DBアクセス管理 システム管理 仮想マシン (TIMI) SLIC = マイクロコード データベース JVM セキュリティー 通信 トランザクション処理 メモリー管理 ハードウェア 業務に必要な機能は全て統合・実装済み かつてのオフコンとしてのメリットを保ち続けている 最新のオープンなテクノロジーを実装している オープン・システムと同等の「オープン性」を実現 お客様はシステムではなく、ビジネスに専念できる Ⅲ- 63 2010年4月資料より抜粋 Power 750, 770, 780 における IBM i 料金体系 • コア単位のライセンス料金設定 IBM i 機能によって 3つの エディションを用意 プロセッサー・グループ別に料金設定 • IBM i Express エディション DB2 を利用しないアプリケーション・サーバー WebSphere, Domino, PHP などのワークロードを対象とした廉価な料金設定 POWER6 搭載 Power 550, 560, 570, 595 も対象 • IBM i Standard エディション Express 全機能 + DB2 • IBM i Enterprise エディション Standard 全機能 + 5250 OLTP (Enterprise Enablement : ハードウェア機構) エディション Express Standard Enterprise アプリケーション・ サーバー アプリケーション + DB2 アプリケーション + DB2 + 5250 OLTP Power 750 – P20 ¥ ¥¥ ¥¥¥ Power 770 – P30 ¥ ¥¥ ¥¥¥ Power 780 – P50 ¥ ¥¥ ¥¥¥ 機能 35 New with 7.1! システム管理機能の強化: IBM Systems Director Navigator for i ■IBM Systems Director Navigator for i Web 環境において IBM i を管理するツール 従来の System i Navigator の代替製品 IBM i に付属(無償) いずれ IBM Systems Directorと統合可能 IBM i 5.4、6.1 または 7.1 を管理対象に テープ装置管理、ジャーナル管理、BRMS に 対応 ■パフォーマンス管理の強化 DS8000、12X バス、保管・復元、テープ に関する情報を収集 ディスク応答時間や Java メモリを管理 対象に ■Systems Director 機能強化 IBM i 対応の機能を追加 マネジメント・サーバーは AIX、Linux、 または Windows 上で稼動 IBM i 6.1 または 7.1 を管理 36 Systems Director Support Group and CUM PTFs 6.1.2 Agent for IBM i 6.1.1 6.1.2 6.2 2Q 09 4Q 09 2Q 10 ● ● ● ● ● Support individual PTF ● Additional monitors ● Ⅲ- 78 旧版より抜粋 IBM i 6.1 機能:セキュリティー強化 暗号化サポート BRMS によるテープや仮想テープへのバックアックの暗号化 暗号化バックアップ: IBM i オプション 44 (有償) ユーザーASPやiASPの暗号化 ASP暗号化: IBM i オプション 45 (有償) 強化された侵入検知と防御 電子メールなどによるリアルタイムの発報、強化された監査機能、IBM i ナビゲータによる管理 DoS(Denial of Service)攻撃に対してサーバー機能を自動的に減速 させることでダイナミックに防御 IBM i における統制強化 全ての IBM i 実行コードに対するデジタル署名をサポート 不当に変更された IBM i 実行コードを自動消去 BRMS (Backup Recovery and Media Services) バックアップ / リストアをより効率的に管理 / 実行するための機能 ASP(Auxiliary Storage Pool) - 補助記憶域(ハードディスク)プール (AIXのVGと同じような考え方) システムASP - 単一レベル記憶域に含めるディスク領域 ユーザーASP - 単一レベル記憶域に含めないディスク領域 独立ASP(iASP) - ユーザーASPの一種でシステムから切り離して他のシステムに切り替えて使用することができる 37 Ⅲ - 61 New with 7.1! Rational 新製品 ■HOST コード側の新製品 コンパイラのブランド変更(WebSphere→Rationalへ) Rational Development Studio for i 従来どおりのADTS、Heritageクラシック・コンパイラをサポート ILEコンパイラ(RPG、COBOL)は機能拡張あり Rational Open Access: RPG Edition (5733-OAR )新製品 RPGアプリケーションでXMLやモバイル端末など多様なデバイスの直接 操作を可能にするハンドラーの開発 ■CLIENT コード側の新製品 Rational Developer for Power Family 7.6 IBM i 7.1 のサポート AIX 用 C/C++、 COBOL のサポート 2010 年 10 月 8 日にRational Developer for Power System の バージョン 8.0 が発表されています。 Rational Team Concert for Power Systems Software 2.0 IBM i と AIX をサポート Host Access Transformation Server (HATS) iPhone と iPod Touch のサポート 38 2010 年 11 月 10 日にRational Team Concert のバージョン 3.0 が発表されています。 Ⅲ- 73 ソフトウェア・メンテナンス (SWMA) AIX およびAIX関連ソフトウェア製品のソフトウェア・サポート SWMA で提供するサポート – – サブスクリプション:最新バージョン/リリースへのアップグレード、最新媒体の提供 媒体出荷にはオーダーが必要 (自動送付されません) 媒体出荷時はプロセスチャージ(¥9,300)が 必要 テクニカルサポート:対象製品に対するQAサポート 製品のインストールや使用方法に関する日常的かつ短時間のご質問に対するサポート 障害製品のプログラムコードに起因する障害に対するサポート 有効期間 1年、3年から選択 有効期間終了後の継続契約は任意 – – 自動更新は不可、継続契約は再度オーダーが必要※ (アフターライセンス料金設定有り) SWMA捺印契約書は不要 出荷物 (ドキュメント) – – 「ソフトウェア・メンテナンスのご提供条件」 「ソフトウェア・メンテナンスに関する重要なお知らせ」(問い合わせ方法など) ※SWMAの自動更新契約プログラムが2007年5月23日に発表されています。 (初期契約または、継続更新契約の前に、申し込みと、三社捺印契約書が必要。SBOも対象です。(年限に期限あり)) 39 Ⅲ- 42 ライセンス/SWMA移転の一般的な考え方 V5R3以降 の Power Systems上で稼動するSWのライセンス および SWMA の移転可否の一般的な考え方は以下の通りです。 海外へ/海外からの移転 日本国内での移転 プラットフォーム 同一法人 別法人 同一法人 別法人 H/W ○ ○ ○ ○ OS + OSの無償オプション OSの有償オプション ○ × ○ × その他のIBM i S/W※ SWMA ○ × × × OSおよびOSの無償オプションはH/Wに伴うものと定義されており、H/W移転の場合に限ってH/Wと共に移転することが可能です。 V5R2以前のSWライセンスは、国内/海外、同一法人/別法人に関わらず移転可能です。 IBM i ライセンスの移転 Power Systems 上で稼動する SW および 他ブランドの多くの製品に関して、IPLA(International Program License Agreement) に 規定があり、ライセンスの移転は可能であると述べられています。しかし個々の製品については、ライセンス情報(LI)の規定により、 IPLAの規定を上書きしているケースがあり、LIの条項が優先されます。したがって、移転に関する最終的な可否は、製品ごとにLIを 確認する必要があります。 • IPLA (http://www.ibm.com/software/sla/sladb.nsf/pdf/ipla/$file/ipla_ja.pdf) • LI (http://www.ibm.com/software/sla/sladb.nsf/search/ から製品番号を入力して検索) SWMAの移転 同一法人内、同一国内、さらに移転先マシンの S/W のバージョン・リリースが移転元マシンのそれと同じかより新しい場合に限り、 SWMA契約有効期間中にSWMAの権利を移転することが可能です。その際に、SWMAが対象とするプロセッサー・グループが上位 に移行する場合には、追加料金が発生します。なお、移転先のマシンへはSWMAの残存期間がそのまま引き継がれます。 Power Systems掲示板 「新しいIPLA(ライセンス移転のルール変更)およびePoE(電子ライセンス証書)について」 BP様用 : http://w3-06.ibm.com/jp/domino60/mkt/ASBRD.nsf/doc/0002CEE5 IBM社内用 : http://w3-06.ibm.com/jp/domino60/mkt/ASBRD.nsf/doc/0002CEE5 40 Ⅲ- 94 Power Systems CBU for i オファリングの対象 720, 740, 750, 770, 780, 795, 520, 550, 560, 570 & 595 Power サーバー BladeCenter JS12, JS23, JS43, PS702/701, PS700 IBM i 高可用性/ 災害回復(HA/DR) 環境 統合環境 (AIX, i およびLinux) オファリングの特徴 IBM i および 5250 OLTP 能力の移転可能 追加のAIXおよびLinux 能力 CBUのスペシファイ・コードを発注 (IBM i を含むHA環境で のみ必要)) AIXや Linux 環境では不要 前提事項 (IBM i 環境) Power server購入時にCBUスペシファイ・コードの オーダーが必要 オファリングのサポート範囲 全てのモデルで少なくとも一つのIBM i の発注およ 570, 770, 780, 595に対しては追加の恒久的な び520でユーザー使用権の発注 プロセッサー・アクティベーションが購入可能 IBM i プロセッサーライセンス使用権 を1次シス 必要に応じて5250エンタープライズ・イネーブルメ ントを一つオーダー テムからCBU システムに一時的に移転可能 一次システムはCBU機と同等以上のソフトウエア・ HA AIX およびLinux ライセンスの移転 グループでなければなりません。 既存のCBUエディションから新CBU機へのMES 一次システムとCBU機の登録は、CBU機のオー i システム環境の登録が必要 ダー(New Box or MES)が工場にまわされるまで http://www.ibm.com/systems/power/hardware/cbu/index に完了していなければなりません。 41 Ⅲ- 91 2011年4月資料より抜粋 IBM i 戦略とロードマップ ~ オペレーティング・システム アップグレード パス IBM i 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 V5R2 V5R3 5.4 * 6.1 * 7.1 * 次期 * プログラム・サポート提供期間 * 将来計画に基づいたものです。 サポートの提供期間は、2 レベル後のリリースが利用可能に なってから 24 ヶ月後まで、という原則に基づいて決定されて います。 上記は IBM の現時点における計画を反映しており ますが、将来予告なく変更される可能性があります。 42 アップグレード・パスが無くても、オブジェクトの保管・復元によ りアプリケーションを新リリースに移行できます。 ただし IBM i 6.1 より前のリリースから 6.1 ないし以降のリリースにアップグ レードする際には、システム内部でプログラム・コンバージョン が行なわれます。