Comments
Description
Transcript
2008/8 JBAA 1/12 首都圏におけるビジネス航空の需要予測と必要な
首都圏におけるビジネス航空の需要予測と必要な空港発着枠に関する予測 2008 年/9 月 日本ビジネス航空協会 本報告の目的、及び手法 わが国首都圏におけるビジネス航空の潜在需要を 2017 年までを予測し、それに対応した首都圏空港のビジネス航空発着枠について考察する。 ビジネス航空は近年主として欧米で著しい発展を遂げ、その効用が享受されている。 一方わが国も、益々グローバル化するビジネス環境においてその効用を欧 米と等しく共有するにも拘らず、首都圏では主として空港発着枠供給能力の制限によりその規模は欧米に較べ不釣合いに小さいのが現実である。 従って制限の緩和が望まれるが、それが実現した場合にどうなるかについて、これまでの制限下における実績の延長上で予測することは困難である。 従ってビジ ネス航空先進国の中から、その地理的及びビジネス的環境や規模がわが国と類似した英国を選び、その実績と将来予測を踏まえて、わが国の将来需要予測を試 みた。 具体的にはロンドン地域 7 空港の年間離発着数の実績及びそれに基づく成長を想定し、それに両国のGDPの比率を掛け合わせてわが国首都圏におけ る潜在需要とみなし、これを充たすに要する首都圏空港が供給すべき年間離発着枠を考察した。(表 1) 注:表1の項番(①②③・・・)は以降の詳細の解説の項番と一致している ビジネス航空利用促進のたに必要な空港発着枠に関する施策 益々グローバル化するビジネス環境において、わが国、特に首都圏のビジネス航空需要は旺盛なものが見込まれ、現行の発着枠の割り振りでは対応が不可能で ある。 少なくも以下 2 項目の実現が必要と考えられる。 1:羽田におけるビジネス航空に充てられる発着枠を漸増し 2011 年には空港容量の 3%程度とすること。 2 :遅くとも 2013 年には首都圏のビジネス航空に特化した空港を供用すること。(将来的には欧米同様複数の滑走路あるいは空港が必要) 2008/8 JBAA 1/12 表1 首都圏空港のビジネス航空需要予測と発着枠の必要供給量(~2017) 項番 ① ② ③ 年 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 B・A LON 地域総需要 :(発+着)数/年間 対前年増加率 4% 91761 95431 99249 103219 107347 111641 116107 120751 125581 130605 135829 B・A 首都圏潜在総需 要 :(発+着)数/年間 備考 日本と英国とのGDP比 145900 151736 157805 164118 170682 177510 184610 191994 199674 207661 215968 296000 296000 296000 341000 341000 407000 407000 407000 407000 407000 407000 1.59 羽田空港容量 :(発+着)数/年間 国土交通省の計画値 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 成田空港容量 :(発+着)数/年間 B・A 数 :(発+着)数/年間 200000 220000 220000 220000 220000 220000 220000 220000 220000 1003 1290 4440 10200 10200 12210 12210 12210 12210 12210 12210 1446 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2449 3490 6640 12400 12400 14410 14410 14410 14410 14410 14410 0.5 0.7 1.3 2.2 2.2 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 143451 148246 151165 151718 158282 163100 170200 177584 185264 193251 201558 成田総発着枠 :(発+着)数/年間 B・A 羽・成 発着枠数 合計 B・A 羽・成発着枠数百分 率=100*⑦/(③+④) B・A 供給不足分(羽・成) =②-⑦ B・A 専用空港が供給す る年間発着枠数 ⑪ 200000 羽田総発着枠 B・A 数 200000 FARNBOROUGH と同等 0 0 0 0 0 0 23400 23400 23400 23400 23400 B・A 発着枠数不足分(全 体)=⑨-⑩ 凡例 B・A:ビジネス航空の略 2008/8 の空港 2017 年には専用滑走路 143451 148246 151165 151718 青字: 実績値、あるいは計画値 158282 163100 赤字:与件した値 JBAA 146800 154184 161864 169851 178158 の追加が必要 黒字:与件に基づく計算値 2/12 詳細の解説 ① LONDON地域の需要予測 手法として、先ずロンドン地域に於ける 2007 年のビジネス航空の離着陸数の実績を求め、これに欧州全体の 2017 までの増率を掛け合わせて 2017 年までの予測 値を各年について求めた。 その基礎データは EUROCONTROL(注 2)が 2007 年に欧州のビジネス航空の現状と今後について特集したレポート(注 1: 以下、EUレ ポート)から引用した。 このEUレポートは欧州域内のフライトプランから採取した生データに基づくものであるが、International Business Aviation Council(IBAC)のビ ジネス航空を定義に従う事を目標として、データ処理を行っているので、その信頼度は評価できる。 ロンドン地域の実績としては、周辺の主としてビジネス航空が利用する 4 空港、と主として定期航空が利用する3空港、合計 7 空港のビジネス航空の出発数データ (2007 年)をEUレポートから求めた。(表2)これによると 2007 年の総離発着回数は 91761 回である。 表2:ロンドン地域のビジネス航空利用の実績(2007) 主たる ICAO 用途 Code Airport Total Business Business Deps Deps Growth /Day /Day 2006/2007 % Business Busiest Business /Day EGGW LONDON/LUTON 163 42.4 13.80% 26% 72 ビジネス 航空 EGLF FARNBOROUGH CIV 36 32.1 24.80% 90% 82 及びGA EGLC LONDON/CITY 122 18.3 5.70% 15% 35 EGKB EGKB BIGGIN HILL 20 18.1 31.90% 89% 48 EGLL LONDON/HEATHROW 659 3.4 -8.40% 0.5% 11 EGKK LONDON/GATWICK 366 2.7 -5.90% 0.7% 11 EGSS LONDON/STANSTED 283 8.7 14.00% 3.1% 24 定期航空 発合計/日 125.7 離発着数/年 91761 2008 年以降の欧州全域におけるビジネス航空について EUレポート(Appendix 1)で次のように予測している 2008/8 JBAA 3/12 ・ 2017 までの欧州全域におけるビジネス航空の離発着数の年当たり増加率は 3.7~4.7%であろう ・ 2007 年の欧州全域におけるビジネス航空に使用される機数は約 3000 機であるが、2017 年には 4600 機になるであろう(退役をカウント) これを受けて増加率を4%と仮定した計算結果が 表1・項番①の 2008 年~2017 年の予測値である。 検証として機数も同じく年 4%で増加すると仮定すれば 2007 年の 3000 が 2017 年に 4620 機となる、即ち離発着数の増加率 4%は機数の増加がそのまま離発着数の増加と見たケースであるので本報告ではこの値を与件とし て採用した。 注 1 EUROCONTROL Trends in Air Traffic Volume 4 : More to the Point: Business Aviation in Europe in 2007 (http://www.eurocontrol.int/statfor/gallery/content/public/analysis/TAT4_290408_2.pdf) 注 2 The European Organization for the Safety of Air Navigation: 主な構成メンバーはEU加盟各国、ECAC (the European Civil Aviation Conference ) 、及び NATO ②首都圏における需要予測 仮に空港制限が英国とわが国で同程度とした場合、わが国首都圏のビジネス航空需要がどうなるか、即ち潜在需要について、ロンドン地域の需要予測に わが国と英国のGDP比を掛け合わせることで求めた。 “英国で享受されているビジネス航空の効用は、わが国では通用しない“とする理由が無いので ロンドン地域の需要をそのままスライドして適用するとの前提である。 GDP比較については、International Monetary Fund 、World Bank 及び CIA World Fact Book による 3 種類の数値があるが、いずれも大略等しい値で あり、平均値は英国1に対して日本 1.59 であるので、これを採用し求めたものが表1・項番②の「B・A 首都圏潜在総需要」である。(Appendix 2) ③羽田空港容量 2007 年の羽田の空港容量(発着数)は年間 296000 離発着である。 この値は 2010 年に 4 本目の滑走路が設けられるまでは同じであり、2010 年には 55000 回が 追加され、2011 年は 341000 回、2012 年は 407000 となり、それ以降は一定である。 なお 2006 年の国土交通省の統計データによると実績値は 324050 回と容量値にほぼ等しいので以降の各年についても同様(容量値=実績値)と仮定した。 ④成田空港容量 2007 年の成田の空港容量(発着数)は年間 200000 離発着である。 この値は 2010 年に 2 本目の滑走路が 2500mに延長されるに伴い 20000 回増えて 220000 回 となる。 その後の増加計画についても言及されているが、確定していないので、ここでは 2017 年まで一定とした。 なお 2006 年の国土交通省の統計データによると実績値は 190138 回と容量値にほぼ等しいので以降の各年についても同様(容量値=実績値)と仮定した。 2008/8 JBAA 4/12 ⑤ビジネス航空必要発着枠数 羽田(表3参照) 2007 年の羽田におけるビジネス航空の離発着実績は 1003 回である。(国土交通省 ビジネスジェットの利用促進調査 報告書 28 頁より引用)。 JBAAが算出した実績データでは 2006 年と 2007 年実績の比は 1428/1110 であり、これに 1003 回を掛け合わせて 2008 年の 1290 回を求めた。 表3 ビジネス航空に必要な発着枠 羽田 成田 羽・成離発着 年 項番 着陸回数 離発着回数 着陸回数 備考 離発着回数 回数計 ① 2003 483 966 480 960 1926 ② 2004 567 1134 543 1086 2220 ③ 2005 554 1108 498 996 2104 ④ 2006 555 1110 498 996 2106 ⑤ 2007 714 1428 785 1570 2998 ⑥ 2007 1003 1446 2449 JCAB ビジネスジェットの利用促進調査報告 28 頁の値 ⑦ 2008 1290 2200 3490 ⑥の値を⑤/④比でプロレータ。 ⑧ 2009 4440 2200 6640 ・羽田は空港容量の 1.5% ・成田は空港容量の1% ⑨ 2010 10200 2200 12240 ・羽田は空港容量の 3% ・成田は空港容量の1% ⑩ 2011 10200 2200 12240 ・羽田は空港容量の 3% ・成田は空港容量の1% 12210 2200 14410 ・羽田は空港容量の 3% ・成田は空港容量の1% ⑪ 2012~17 着陸数は JBAA データに基づく実績値。 (離発着回数は着陸回数の 2 倍) 2009 年については羽田空港容量の 1.5%に相当する 4440 とした。 これは 2010 年から空港容量の 3%(注)である 10200 とする立ち上がりの数値である。 この約 10000 回という数値は又別の意味を持っている。 即ちビジネス航空が本格利用できる空港の最低条件として、昼間帯12 時間の各時間帯に離着陸各々1 回 の枠が必要との当協会の見解であるが、その場合一日当たり24(=2*12)回, 年当たり8760回(=24*365)/の枠が必要となる。 更にEUレポートの時間分布 分析にて、英国の実績として夜間帯に昼間帯の 15%の発着が行われているので、これを加味すると年間 10074 回の発着枠が必要となるのである。 2010 年以降は各年空港容量の 3%(注)とするので、空港容量の増える 2012 年以降は 12210 回となる。 2008/8 JBAA (注) 3%については⑧項を参照。 5/12 ⑥ビジネス航空 必要発着数 成田(表3参照) 2007 年の成田におけるビジネス航空の離発着実績は 1446 回である。(国土交通省 ビジネスジェットの利用促進調査 報告書 28 頁より引用)。 これを基に羽田 と同様な手法で 2008 年の 2279 回を求めた。 この値は空港容量の約 1%に相当するものであるが、成田については 2017 年まではこの値に固定した。 その理由 は、成田は 24 時間空港ではないこと、ならびに将来の拡張性が限定されており、ビジネス航空に必要なスポットや FBO 施設の展開の見通しが立たない、ビジネス 航空に求められる時間効率が得られない等である。 但し現在欧州で行われているビジネス航空と定期航空との接続や最近増えている大型機材への対応からは 貴重な存在である。 ⑦ビジネス航空 成田・羽田発着数合計 この項は成田・羽田でビジネス航空に供用される発着数の合計で、⑤と⑥の単純合計である (⑦=⑤+⑥) ⑧ビジネス航空の羽・成発着枠占有率 この項は⑦成田、羽田が供給する年間の総発着枠のうち、ビジネス航空に何%が供給されるかを示すものである。 表4に 2007年の値を都市圏ごとに比較して示 すが、ビジネス航空の離発着は首都圏が 2449 回行われているに対してロンドン圏で 91761 回、パリ圏で 59641 回が行われており、圏内空港総離着陸数のそれぞ れ8%及び7%を占めている。 ビジネス航空が総理着回数に占める%は首都圏で 0.48%、ロンドン圏 7 空港で8%、パリ圏 3 空港で7%と大きな差がある。 HEATHROW、 GATWICK、 CH DE GAULLE、 ORLY 等定期航空専用空港でのビジネス航空の離発着回数は羽田や成田と同じようなオーダーとなっているが、百 分率から言えばむしろ羽田や成田より低い値となっている。 それはわが国には無いビジネス航空用の空港が同じ圏内にあって、そこで 75 倍とか 54 倍の数のビジ ネス航空を捌いている為であり全く事情が異なる。 2008/8 JBAA 6/12 表 4 ビジネス航空発着回数及び全体に占める百分率(日本及び欧州) 空港の主た る用途 Airport Total Business Deps Deps /Day /Day Data Source 首 都 Business Growth % 2006/2007 Business Busiest Business Total Business (Deps+Arvl) (Deps+Arvl) /Day /yr /yr JCAB ビジネスジェットの利用促進調査 28 頁 B.A + GA 空港で扱われたビジ 羽田 444 2.7 28.6% 0.44% 1,003 324,050 ネス航空の量は定期航空用港 成田 260 4.0 57.6% 0.83% 1,446 190,138 で扱われたビジネス航空の量 0.48% 2,449 514,188 の何倍か?=0 定期航空 圏 2 空港合計 4.1 Data Source Eurocontrol Report LONDON/LUTON 163 42.4 13.8% 26.00% 72 30,952 119,046 FARNBOROUGH CIV 36 32.1 24.8% 90.00% 82 23,433 26,037 ン LONDON/CITY 122 18.3 5.7% 15.00% 35 13,359 89,060 ド EGKB BIGGIN HILL 20 18.1 31.9% 89.00% 48 13,213 14,846 ン LONDON/HEATHROW 659 3.4 -8.4% 0.50% 11 2,482 481,070 LONDON/GATWICK 366 2.7 -5.9% 0.70% 11 1,971 267,180 LONDON/STANSTED 283 8.7 14.0% 3.10% 24 6,351 206,590 1,649 125.7 91,761 1,203,829 ロ B.A + GA 圏 定期航空 Remarks B.A + GA 空港で扱われたビジ ネス航空の量は定期航空用港 で扱われたビジネス航空の量 の何倍か?=75 7 空港合計 8% Data Source Eurocontrol Report パ B.A + GA LE BOULGET 91 80.2 8.1% 88.0% 202 58,546 66,530 B.A + GA 空港で扱われたビジ リ CH DE GAULLE 757 0.9 -10.2% 0.10% 8 657 552,610 ネス航空の量は定期航空用港 ORLY 325 0.6 55.5% 0.20% 8 438 237,250 で扱われたビジネス航空の量 3,298 81.7 59,641 856,390 の何倍か?=53 圏 定期航空 3 空港合計 2008/8 7% JBAA 7/12 次の表5は表 4 と類似したデータを米国及び香港についてまとめたものである。 ここでの Data Source は表 4 の EU レポートとは異なり、"Worldwide Airport Traffic Report 2006 ACI"を引用した JCAB ビジネスジェットの利用促進調査 31 頁であるので、ビジネス航空の離発着回数や、百分率を表 4 の値と並べて比較することに 意味はないが、(appendix 3 参照) 表 5 の中での比較は可能である。 NYC 圏(圏内にビジネス航空用空港のある)の定期航空用 3 空港の GA 機等百分率は 3.1%であること、又一方 香港(圏内にビジネス航空用空港の無い)の GA 機等百分率は 4.97%と NYC 圏より約 2%高いことが判る。 更には JCAB ビジネスジェ ットの利用促進調査 31 頁においてニューヨーク圏、ロンドン圏、及びパリ圏の主として定期航空が利用する 8 空港におけるビジネス航空が総理着回数に占有率が 約3%であることから 2010 年以降の羽田については空港容量の 3%をビジネス航空枠とした。(3%の説明を本文に合わせる) 表 5 GA 機等発着回数及び全体に占める百分率(米国及び香港) Data Source 都市圏 空港の主たる用 途 B.A + GA NYC 圏 JCAB ビジネスジェットの利用促進調査 31 頁 Airport Total Business Deps Deps /Day /Day % Business Business Total (Deps+Arvl) (Deps+Arvl) /yr /yr ティータボロー 269 196,130 モーリスタウン 177 129,000 ウエストチェスター 200 145,872 JFK 518 13.1 2.53% 9,556 378,389 ニューアーク 609 19.7 3.24% 14,376 444,374 ラガーディア 548 19.7 3.60% 14,390 399,827 3 空港合計 1,675 52.5 3 % 香港 397 19.7 5 % 14,417 290,107 定期航空 香港 定期航空+B.A + GA ⑨ビジネス航空 供給不足分(羽田・成田) この項は②で求めたビジネス航空首都圏潜在総需要から、⑦羽田・成田発着数合計即ちビジネス航空に割り当てられた供給を差し引いた、需給差即ち供給不足分 である。 2008/8 (=②-⑦) 此処からは羽田に於けるビジネス航空占有率 3%では潜在需要に遠く及ばない。 JBAA 8/12 ⑩ ビジネス航空用空港が供給する年間発着数 羽田と成田だけではビジネス航空の潜在需要を充たすことが出来ないと予測されることから、又航空会社との共用の場合、それがゆえに発生する非効率を考える と、首都圏にビジネス航空用空港が他国と同様に必要である。 ロンドン地域でこれに相当するファンボロー空港(2440m 滑走路 1 本)ではその 90%がビジネス航空に使用されており、ビジネス航空が年間では 23400 回離発着 している。 年間を通じてピーク値(82)で運用した場合は、約 60000(=82*2*365)回が可能であるが、実態的にはビジネス航空の場合、時間帯・曜日・季節による 変動が多いためこのような結果になっている。 これに準じて首都圏のビジネス航空に特化した空港は容量を 23400 回と与件し、遅くも 2013 年に供用されることとして、需要と供給の関係を次ののグラフで図示し た。 これを是とする限り、このような実現可能な対策を講じても、なお潜在需要を満足するには程遠い。 以上 2 5 0 0 0 0 ビ ジ ネ ス 航 空 首 都 圏 潜 在 需 要 2 1 5 9 6 8 2 0 7 6 6 1 1 9 9 6 7 4 2 0 0 0 0 0 1 9 1 9 9 4 1 8 4 6 1 0 1 7 7 5 1 0 1 7 0 6 8 2 1 6 4 1 1 8 1 5 7 8 0 5 1 5 1 7 3 6 1 5 0 01 04 05 9 0 0 首都圏総供給 1 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 3 7 8 1 03 7 8 1 03 7 8 1 03 7 8 1 03 7 8 1 0 2 4 4 9 3 4 9 0 6 6 4 0 1 2 4 0 01 2 4 0 01 4 4 1 0 0 2007 2008/8 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 JBAA 2015 2016 2017 9/12 Appendix 1 欧州におけるビジネス航空の成長率予測 に関する EU レポート の記述抜粋 EUROCONTROL Trends in Air Traffic /Volume 4 More to the Point: Business Aviation in Europe in 2007 Page 6 よりの抜粋 ”The European fleet of business aircraft has grown strongly in the last two years to around 3,000 airframes. In particular, deliveries at the high end of previous forecasts, coupled with transfers onto the European registers have resulted in nearly 70% more European-registered business jets than 2 years ago. By looking at a range of published forecasts, we estimate that the fleet will grow to around 4,600 by 2017. If air taxi operations do, as expected, grow strongly on the back of very light jets, then 2,200 additional flights/day over 10 years is possible which would be a contribution of around 0.8 percentage points/year to total growth in traffic of 3.7%-4.7%/year.” Appendix 2 GDP 2007 年 GDP International Manetary Fund World Bank CIA World Fact Book 日本 4383762 4376705 4384000 英国 2772570 2727806 2773000 1.581118601 1.604478104 1.58095925 比 平均比 1.59 Appendix 3 ビジネス航空の定義 1. EUROCONTROL Trends in Air Traffic Volume 4 : More to the Point: Business Aviation in Europe in 2007(EUレポート) に於ける定義 考え方は IBAC の定義する commercial, Corporate, Owner Operated に同じ。 データの採取はフライトプラン・データベースから定義に適うよう航空機の型式を特 定して切り出す手法を基本としている。 その他定期航空、VFR、ヘリコプターは除外している。EUレポートではこの値が用いられており、又国土交通省 ビジネス ジェットの利用促進調査 報告書でも 28 頁でこの値が引用されている。 2. "Worldwide Airport Traffic Report 2006 ACI" における定義 同報告書に於いてビジネス航空は定義されていない。 離発着全体を下記の①~③に3区分してカウントしているが、国土交通省 ビジネスジェットの利用促進調 2008/8 JBAA 10/12 査報告書 31 頁では東京圏を除いてこの③の値が“GA 機等“として引用されている。 ①Passenger and combi (combination) aircraft Movements by aircraft and helicopters operated for commercial transport operations involving passengers, freight and/or mail. ②All-cargo and mail aircraft Movements by aircraft and helicopters operated for commercial transport operations involving freight and/or mail, but not passengers ③General aviation and other aircraft movements (①及び②以外の全て) Movements of aircraft and helicopters belonging to: ・companies with an air taxi or air work license ・an individual, a flying club or a company whose main objective is not to provide revenue passenger transport Positioning, test and training flights of airline, state and military aircraft. 下表に欧州地域の 4 空港(LGW,LHR,LCY,CDG)の実績について"Worldwide Airport Traffic Report 2006 ACI"から 2005,2006 年実績を抜書きした。 その内背景色が黄色の部分はEUレポートによる 2007 年の実績データを比較のために示したもので、青字で記入されている数値はビジネス航空離着陸数/年間で ある。 年間総離着陸数(Total Aircraft Movements (c + d) )の値は両者ほぼ一致しているが、(d) GA and Other Aircraft Movements の値は定義が違うため一致 していない。従ってこれらの数値を混用する場合には注意を要する。 Airport Year GATWICK (LGW) 2006 *2007 LONDON HEATHROW (LHR) *2007 2005 LONDON CITY (LCY) 2006 *2007 2005 CHARLES DE GAULLE (CDG) 2005 2006 2006 *2007 2005 252 815 249 597 467 990 469 133 495 445 475 982 1 659 2 630 2 796 2 853 37 516 37 692 254 474 252 227 470 786 471 986 79 616 532 961 513 674 I. Aircraft Movements (a) Passenger and Combi Aircraft (b) All-Cargo Aircraft (c) Total Air Transport Movements (a + b) (d) GA and Other Aircraft Movements Total Aircraft Movements (c + d) 70 912 8 873 1,971 9 044 6 244 2,482 5 898 NA 13,359 263,347 267,180 261 271 477,030 481,070 477 884 79,616 89,060 70 912 8,605 657 8 945 541,566 554,070 522 619 以上 2008/8 JBAA 11/12 別紙 ビジネスジェットの利用促進調査におけるビジネス機発着回数に関するデータ・ソース データ・ソース 調査書該当頁 NBAA Business Aviation ・17頁 FACT BOOK 2004 特定する 対象 Itinerant GA OPS EUROCONTROL ・20 頁 ビジネス Report 2007 ・21 頁 航空 ・28 頁 JCAB Report ・及び 31 頁の一 部 ビジネス ジェット 親データ 対象を特定するためのスクリーン条件 フライトプラン 出発地と到着地が 25 マイル以上離れているもの international(ACI) x ・航空機型式を選定 (中程度粗さ) フライトプラン ○ ・IFR に限定 ・ヘリを除く ・航空機型式を選定 (粗い) フライトプラン ・飛行目的 (不定期航空、空輸、その他) ○ ・ヘリを除く aircraft and helicopters belonging to: Airpot Council 数値の相互比較 ・companies with an air taxi or air work license ・31 頁の一部 GA 等 ? ・an individual, a flying club or a company whose main objective is x not to provide revenue passenger transport Report Positioning, test and training flights of airline, state and military aircraft. ・航空機型式を選定 JBAA Report 2008/8 NA ビジネス 航空 フライトプラン (細かい) ○ ・ヘリを除く ・2 地点間飛行に限定 JBAA 12/12