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2012年度 - 首都大学東京 都市環境学部 都市環境学科 都市
首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 観光科学域 ANNUAL REPORT FY 2012 Department of Tourism Science Tokyo Metropolitan University 目次 1.スタッフ・・・・・・・・・ 01 2.研究概要・・・・・・・・・ 02 3.研究成果・・・・・・・・・ 10 4.特定学術研究・・・・・・・ 17 5.学生教育・・・・・・・・・ 19 6.ECO-TOP プログラム・・・・ 21 7.社会貢献・・・・・・・・・ 22 8.受賞等・・・・・・・・・・ 24 9.コースプロモーション・・・ 25 1.1 自然ツーリズム領域 1. 3.観光政策・情報領域 小 本保芳明 教授/農学博士(京都大学) 自然と人間の共生,エコツーリズム,環境教育,土壌圏生態学 ※コース長/学域長 教授 観光政策(観光庁初代長官) 01 倉田陽平 菊地俊夫 教授/理学博士(筑波大学) 人文地理学、自然ツーリズム学 ( ルーラルツーリズム、エコツー リズム、環境資源利用、環境保全) 准教授/ Ph.D. ( 空間情報理工学 )(University of Maine) 地理情報科学・空間情報処理・観光情報システム 直井岳人 沼田真也 准教授/ Doctor of Philosophy(The University of Surrey) 観光心理学(観光環境心理学、観光消費者行動) 准教授/博士(理学) (東京都立大学) 植物生態学、熱帯生物学、科学技術政策 相 尚寿 有馬貴之 助教/博士 ( 理学 )(首都大学東京) 観光地理学、観光行動論、自然ツーリズム、都市観光 伊ヶ崎健大 助教/博士(農学) (京都大学) 地球環境学、観光資源保全、エコツーリズム、環境土壌学 1.2 文化ツーリズム領域 東 秀紀 教授 都市・建築文化論、都市計画、まちづくり論、小説(創作) 清水哲夫 教授/博士(工学) (東京工業大学) 交通学、社会基盤計画学、観光計画学 川原 晋 准教授/博士(工学) (早稲田大学) 都市・地域デザイン、観光まちづくり、市民主体の地域運営論、 市民事業論 岡村 祐 助教/博士(工学) (東京大学) 都市計画、都市デザイン、歴史的環境保全、まちづくり 片桐由希子 助教/博士(学術) (慶應義塾大学) ランドスケープ計画、地域計画 ※ 2013 年 1 月 1 日着任 助教/博士(工学) (東京大学) 地理情報システム、空間情報科学、都市・地域解析 ※ 2012 年 10 月 1 日着任 Department of Tourism Science Annual Report 隆 FY2012 1.スタッフ 2.研究概要 大都市圏近郊農村におけるグリーントリフィケーションの 創生とその持続性に関する研究(菊地俊夫) FY2012 2.1 自然ツーリズム領域 Department of Tourism Science Annual Report 02 エコツーリズムの手法開発に関する研究(小 健大) 隆、伊ヶ崎 世界の異なる生態系を対象とし、そこでの持続的環境資源利用 のための適正レベルを明らかにするため、現地測定に基づく物質 循環様式モデルの構築と妥当性評価を行った。また、これらの研 究成果をエコツーリズムとして取り入れるための手法開発を、中 国・内モンゴル地域、西アフリカ、小笠原を対象として実施した。 さらに、本研究課題を含む「研究環」の第 5 回シンポジウム(イ タリア・バーリ市において、国際土壌科学連合、ヨーロッパ土壌 科学会連合と共催)および第 6 回シンポジウム(アメリカ合衆国 オハイオ州シンシナティ市においてアメリカ土壌科学会、国際土 壌科学連合)を開催し、その成果の一部を選抜して Soil Science and Plant Nutrition 誌特集号として出版した。 地球環境問題に起因する劣化土壌のリハビリテーション戦 略策定に関する研究(小 隆、伊ヶ崎健大) 主たる地球環境問題の一つである世界の土壌劣化およびリハビ リテーション戦略の研究の推進ならびに最新情報の発信を目的と して、国際土壌科学連合、ヨーロッパ土壌科学会連合などの国際 組織および京都大学、日本土壌肥料学会、日本ペドロジー学会な どの国内組織と連携し、本年度は「Soil Erosion and Degradation on Agriculture Land」 ( イ タ リ ア・ バ ー リ 市・7 月 ) お よ び 「General Soil and Water Management and Conservation」( ア メ リカ合衆国オハイオ州シンシナティ市・10 月)の 2 回のシンポ ジウムを開催し、その成果を学術専門誌「Soil Science and Plant Nutrition」特集号として出版した。なお、本研究は首都大学東京 研究環(2012/4-2015/3)として実施した。 本研究は大都市近郊農村を対象にして、農地や谷戸、および里 山や林地などの緑地空間の再編をグリーントリフィケーション (greentrification)として捉え、その創成メカニズムと持続性を 明らかにすることを目的としている。グリーントリフィケーショ ンとは「緑地空間の再編・美化」や「緑地空間価値の高度化」と もいわれるもので、その研究は農村や農山村における緑地空間の 経済的な価値だけでなく、非経済的な価値を見直すことにもなる。 今年度においては、グリーントリフィケーションが具現化され、 景観に投影されたものとしての農村再編をいくつかの事例に基づ いて実証研究を行った。 ルーラルティの商品化にともなうフードツーリズムに関す る研究(菊地俊夫) 大都市近郊におけるルーラリティの再編プロセスを調査・研究 し、ルーラリティの存在形態と活用方法を検討した。そのような 検討の中で、ルーラリティを基盤とした農村空間の商品化のメカ ニズムを明らかにした。一方、農村空間の新たな商品化の在り方 としたフードツーリズムのフレームワークを検討するとともに、 その具体的な事例として、オーストラリア・シドニー大都市圏の ハンターバレーにおけるワイン・フードツーリズムの研究を行い、 農村空間−農業生産−農産物販売−スローフード−農村観光−グ ルメが統合されたフードツーリズムを確認した。 東南アジア熱帯雨林の生物季節研究(沼田真也、有馬貴之、 保坂哲朗) 大都市地域における自然環境の保全と適正利用に関する研 究(菊地俊夫) 大都市地域における自然環境の保全と適正利用に関する研究と して、ルーラリティの再生とその持続システムについて東京大都 市圏のアーバンフリンジや近郊農村を事例にして研究を進めた。 ルーラリティは地域の生態環境と社会・経済環境、および歴史・ 文化環境を相互に関連させながら持続させることで再生され、そ の持続システムは地域資源や環境資源を多様に結びつけることで 強固なものになることがわかった。 季節 がない東南アジアにおいて興味深い生物季節現象( 数 年に一度、多様な樹種が同調的に開花、結実する一斉開花現象) がみられる。 この一斉開花現象は未だ に包まれており、その メカニズムはよく分かっていない。本年度は一斉開花の至近要因 と考えられている異常乾燥、低温の発生状況について、50 年分 の降水量データを収集し、より詳細な解析を実施した。また、マ レーシア森林研究所及び丘陵林試験林において気象観測を行い、 開花イベントの前(推定開花誘導期間)は乾燥していたが、気温 の低下は必ずしも観察されないことが明らかになった。また、本 研究では共同研究者とともに次世代シーケンサーを用いたトラン スクリプトーム解析も行っており、開花に関わる遺伝子群のほと んどを単離し、現在も分析を進めている。 発展著しいアジアでは急激な経済成長に伴い、都市への人口集 中が進み、都市域内の自然環境は減少し、生活環境が悪化した。 そのため、余暇空間、リラックス、社交の場として住人の暮らし に大きく貢献する都市域の自然環境に期待が寄せられている。本 研究は大都市とその周辺域に存在する森林や緑地等の自然環境を 対象に、生物多様性と地域社会による利用の現状と両者の間の軋 轢を明らかにすることで、自然環境の保全を持続的に維持し、管 理リスクを最小化するための管理手法の確立を目指す。本年度は 東京、ジョホールバル、クアラルンプール、シンガポール都心部 及び周辺地域における生物多様性とその利用についての調査を開 始し、東京都自然環境部、ジョホール国立公園公社、シンガポー ル国立公園局等の関係者と都市の生物多様性管理計画について議 論を行った。 03 観光空間の分析手法に関する研究(有馬貴之) マレーシア国立公園における外来植物の侵入に関する研究 (沼田真也、保坂哲朗) アメリカクサノボタン (Clidemia hirta (L.) D.Don) は、中米原産 の低木で、IUCN 世界の外来種ワースト 100 に選ばれており、そ の急速な生息域の拡大が問題視されている。本研究では、国立公 園における外来植物侵入の現状とそのメカニズムを明らかにする ことを目的とし、半島マレーシア何部に位置するエンダウロンピ ン国立公園に調査を行った。個体密度と光環境の関係性について 解析したところ有意な相関関係はみられなかったが、林冠開空度 が 5% 10% の間で高密度に分布していた。C. hirta は明るい環境 を好むものの、そのような場所にはコシダ (Dicranopeteris sp.) が 競合種として繁茂していたため、競合種との競争の結果、明るい 環境では生育が難しいと推定された。また、自動車が通行可能な 林道と歩行者用の散策路の間で個体密度を比較したところ、林道 の個体密度はトレイルに比べて高かく、林道における C. hirta の 高い個体密度は造成の影響や自動車の走行が関係していると考え られた。 都市という観光空間の規模や変化を捉えることは困難なことが 多い。それは、都市空間では観光以外の要素がその空間性を規定 することが多く、観光の要素だけを抽出することが難しいためと 考えられている。また、一方で、観光の要素を示す指標が少ない ことも原因のひとつといえる。そこで本研究は、 東京のガイドブッ クや各種資料を用いて、東京という都市観光空間の大きさや性質 を明らかにすることを目的としている。本年度は各種資料を収集 し、分析の一部を行った。今後、これを基に論文を執筆予定である。 観光地理学の方法論に関する研究(有馬貴之) これまでの多くの研究業績を残してきた観光地理学界では、近 年になって学生を中心とした若手研究者が増加している。そのた め、観光地理学の方法論や調査・分析手法も多様化していくこと が想定される。本研究は、このことに備え、これまでの研究にお ける方法論や調査手法を整理するものである。本年度は観光地理 学者、観光地理学を扱った教科書、観光地理学的研究について調 べ、総括した。現在、論文を投稿中である。今後はより詳細な中 身についても分析をしていく予定であり、最終的には新たな観光 地理学の教科書を執筆していく予定である。 観光に関わる地域研究(観光による地域・空間の変化) (有馬貴之) 適正収容力の算出システムに関する研究(有馬貴之) 国立公園やその他の自然地における適正収容力の議論は絶え ることなく行われてきたが、それらをシステマチックに算出する プログラムは未だに確立されていない。本研究はこの課題に対し、 統計情報、自然環境情報、住民情報などを踏まえることで、適正 収容力の算出システムを構築することを最終的な目的としてい FY2012 る。本年度は、新島と小笠原諸島を事例地として、これらの現地 の現状と研究状況を把握した。今後も現地の状況を踏まえながら、 研究を続けていく予定である。 日本における多くの社会が、観光を取り入れた地域振興や地域 活性化策を講じている。しかし、地域それぞれの元々の条件や観 光の種類(都市観光、エコツーリズム、温泉観光など)によって、 その様相は大きく異なっている。本研究は、様々な地域における 観光の状況や地域の状況を調査し、把握するものである。特に、 近年ではジオパークや世界遺産に指定された地域を対象に研究を 進めている。今後も、さまざまな地域で研究を行っていく予定で ある。 沖縄におけるサンゴの保全と新たな観光資源の創出を可能 にする生態系管理技術の開発(伊ヶ崎健大、小 隆) 沖縄ではサンゴの被害が収束しておらず、その対策は喫緊の課 題である。現在までのところ、被害の原因は白化、海水汚染や海 Department of Tourism Science Annual Report 都市域の生物多様性管理に関する研究(沼田真也、保坂哲朗、 菊地俊夫、小 隆、有馬貴之、伊ヶ崎健大、清水哲夫、川原晋、 片桐由希子) FY2012 Department of Tourism Science Annual Report 04 底汚染による生息環境の悪化、食害であるとされるが、赤土汚染 はその全てに関与している。そこで本研究では、赤土発生量の 70%以上を占める農地(特にサトウキビ畑)において赤土流出 の防止と新たな観光資源の創出を同時に可能にする生態系管理技 術を開発する。新たな生態系管理技術としてシカクマメを導入し たサトウキビの栽培技術「シカクマメバンド」を考案した。シカ クマメは若さやおよび種子に高い観光資源としての可能性を有す る。本システムの有効性を検証するため、国際農林水産業研究セ ンター熱帯・島嶼研究拠点において、圃場試験を実施した。その 結果、「シカクマメバンド」により赤土流出を 94%抑制できるこ とがわかった。今後の研究では、シカクマメの観光資源としての 有効性を検証する予定である。 45%に急激に増加することがわかった。このことは、本研究での 仮説を裏付けるものである。今後は、3 次元の土壌水分動態予測 モデルを用いて、流域レベルでより詳細に仮説を検証する。 西アフリカ・サヘル地域における省力的対処技術「耕地内 休閑システム」の開発および普及(伊ヶ崎健大) 西アフリカ・サヘル地域で砂漠化メカニズムの解明し、それに 基づき現地の農民でも実施可能な対処技術である「耕地内休閑シ ステム」を開発した。「耕地内休閑システム」により砂漠化を約 70%抑制できると同時に作物収量も約 30 ∼ 80%増加できる。こ の「耕地内休閑システム」の最適な普及方法を検討すべく、ニ ジェール共和国で農業経済・農村社会学的な調査を実施した。そ の結果、農民は農耕民であるほど、また「耕地内休閑システム」 を実施している畑が家から近いほど、さらに「耕地内休閑システ ム」を実施している農民と普段から情報のやり取りを行っている ほど、「耕地内休閑システム」を実践しやすいことが分かった。 その一方で、農民が「耕地内休閑システム」を継続するか否かは、 技術の導入方法に大きく依存することも明らかとなった。即ち、 住民参加型の手法でもトップダウン的な側面を持つ場合には、農 民は例え技術を高く評価していても、技術を継続しないことが分 かった。 中国内モンゴル自治区・フルンボイル草原における観光行 動が植生および土壌に与える影響の解明(伊ヶ崎健大、小 隆) 近年内モンゴル自治区では草原観光が注目され,大勢の観光客 が訪れるようになり,草原退化(劣化)が進行している。また, 規模が大きい観光地の周辺に規模が小さい観光地が急速に増えつ つあり,その植生への影響が懸念される。そこで本研究では,フ ルンボイル草原の近接する小規模観光地(観光区)と牧場(放牧 区、採草のみが実施されている対照区)において,利用様式の違 いが植生の種数、優占種、草丈、被覆度、地上部バイオマス量に 与える影響を評価した。その結果,近年急増する小規模観光地に おける 3 年間の観光利用ではほとんど植生の劣化が起こらないも のの,種数と被覆度ではその兆候が見られることから,3 年程度 を目処に観光ルートの変更など対策を考える必要があることがわ かった。 西アフリカ・サヘル地域における持続的な都市・農村環境 の実現に向けた生態系管理手法の開発(伊ヶ崎健大、小 隆) 砂漠化の最前線として知られる西アフリカ・サヘル地域では 干ばつ被害が慢性化しているが、近年洪水被害も急増しており、 2010 年には両者の被災者数が並んだ。本研究では、いずれの災 害も砂漠化により農村部と都市部を繋ぐ農業生態系に備わってい た防災機能が低下していることに起因するとの仮説を立て、仮説 の検証を通してサヘル地域での干ばつ・洪水被害の発生メカニズ ムを解明する。砂漠化に伴う農業生態系における水循環の変化を 明らかにすべく、国際半乾燥熱帯作物研究所西・中央アフリカ支 所(ニジェール共和国)でライシメータを用いた圃場試験を実施 した。その結果、砂漠化の進行により土壌表面の浸透能が著しく 低下し、流出率(降水の内土壌に浸透しない割合)が 10%から 2. 2 文化ツーリズム領域 大規模イベント(オリンピック、万国博覧会)からみた都 市観光の研究(東秀紀) 博覧会やオリンピックなど大規模イベントは都市計画と補完的 役割を担いながら今日に至ってきた。オスマンのパリ都市改造と 万国博覧会などはその好例であるし、近くはロンドンオリンピッ クとイーストエンド再開発 ( ドックランズなど)の連動があげら れる。東京の都市計画も 1964 年オリンピックによって整備され たところが大きいが、バブル以後、臨海部の博覧会中止、オリン ピック落選と大規模イベント実施の機会は頓挫しつづけており、 原因は都民の支持率の低さにあるといわれている。今回オリン ピック再立候補にあたって、現在の東京臨海部計画を再考し、大 規模イベントとの連動について考察する。 オリンピックからみた都市観光に関する研究(東秀紀) 博覧会やオリンピックなど大規模イベントは常に都市計画と補 完的役割を担いながら、今日に至ってきた。オスマンのパリ再開 都市文化と観光に関する研究(東秀紀) 文化は都市と密接に関係し、進化し、その成果として、都市観 光を生みだしてきた。たとえば、ロンドンは世界最初の近代都市 の誕生とともに成長し、ミステリーの舞台となり、多くの観光客 を迎えている。また、パリは貴族に専有されていたファッション が大衆化することによって、芸術ファッションの都となり、今も 情報発信都市でありつづけている。この研究は都市観光にとって 大事なのは独自の文化やアーツを如何に生み出せるかという環境 づくりであるという観点から、主として欧米の近代都市と、そこ から生み出されてきた 20 世紀の芸術、文化などを比較し、都市 観光との関連について考察する。具体的な対象都市はロンドン、 パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリン、バルセロナなど である。 東京駅の研究(東秀紀) 東京駅はおよそ 100 年前に建設され、第二次世界大戦末期の 空襲で甚大な被害を受けながらも、戦後は応急措置のまま、長く 使われつづけてきた。それは全国に張り巡らされた鉄道網の中心 であり、明治以来の建築近代化の成果であると同時に、東京のシ ンボルであった。昨年それが開業当時の外観に復元されたわけで あるが、本研究では東京駅が中央停車場として計画され、実現す るまでの経緯、その後今日に至るまでの変遷、そして復元によっ て現在展開されている商業センター化の流れなどについて考察す る。 価格破壊交通サービスの需要の価格弾力性の分析(清水哲 夫) 本研究は、既存交通サービスと同等のサービスレベルを提供し ながら運賃を大幅に低下させた交通サービスを「価格破壊交通 サービス」と定義し、その登場が地域間の移動需要に及ぼした影 低頻度 GPS 測位データからの移動経路の同定可能性に関す る研究(清水哲夫) 本研究では、混雑統計データのような携帯電話の GPS 機能に よる低頻度測位データから実際の移動経路を同定できる可能性を 初期的に検討した。複数被験者に GPS を携帯させて東京都内を 周遊させ、高頻度測位による位置データを取得した後に、実験的 に複数の低頻度測位データを作成し、低頻度測位データのよる移 動軌跡と高頻度測位データによる移動軌跡の対応関係を詳細に分 析した。その結果、地上鉄道による移動軌跡は高い確率で同定で きること、バスによる移動軌跡の同定は困難であること、徒歩に よる移動軌跡の同定は概ね同定できることを示した。 プローブ情報を活用した幹線道路ネットワークの急減速事 象発生状況の分析(清水哲夫) 本研究では、全国的に著名な観光地である三重県中部地域の幹 線道路ネットワークを対象に、走行する自動車から自動的に得ら れる急減速度のデータを用いて、休日に急減速事象が発生しやす い道路区間を特定し、その要因を走行環境特性から考察した。具 体的には、国道バイパス等の主要幹線道路の裏道で休日に急減速 事象が発生しやすいことを明らかにした。 ダカールの非正規公共交通事業に対する社会的干渉の実態 と都市交通政策への示唆(清水哲夫) 本研究では、セネガル共和国ダカール市の非正規公共交通事業 に対して宗教組織や労働組合が及ぼす影響力とその発生の仕組み を理解し、その問題を克服するための交通政策のあり方を検討し た。具体的には、利用者アンケート調査による都市交通調査手法 を用いてダカールの都市交通需要特性を把握し、道路ネットワー クの主要路線でのビデオ撮影調査を実施してサービスの供給実態 を把握するとともに、事業者とその構成員に対して社会学的アプ ローチに基づく in-depth なインタビュー調査を実施して、事業 者と宗教組織、労働組合、政府との関係性を考察した。 FY2012 響を、需要の価格弾力性から分析した。価格破壊交通サービスの 事例として実質的ローコストキャリアであるスカイマークエアラ インズおよび高速道路休日料金上限制度を取り上げ、両サービス の登場前後の価格変化率と需要変化率を算出し、その比である弾 性率を算出した。その結果、価格破壊が需要増に及ぼす効果は交 通機関によって差異があること、価格変化率の小さい日常交通の 価格弾力性よりも圧倒的に大きいこと、を示した。 05 Department of Tourism Science Annual Report 発と万国博覧会、ヒトラーのベルリン都市計画とオリンピックな どはその好例であるし、今年のロンドン・オリンピックも東部ドッ クランズの開発と連動させたものである。東京の今日も 1964 年 オリンピックによって整備された部分が少なくない。しかし、バ ブル以降、東京では臨海部の博覧会中止、オリンピックの落選と 大規模イベントを開催する機会は失われ、その大きな理由が都民 の不支持だと思われる。そこで現在の東京の都市計画を鑑み、果 たして大規模イベントが再び必要なのかを考察し、あわせてその ためには何が必要なのかを考えていく (24 年度論文として発表予 定)。 FY2012 Department of Tourism Science Annual Report 06 都市の祝祭空間研究 ∼活動舞台としての公共空間形成に むけて∼(川原晋、岡村祐) 本研究は、 科研費基盤(C) 「都市祝祭空間解析とモニター・ツー リズムによる持続可能な歴史まちづくりの技術開発」 (代表:川原) の一部である。その2年目として、神輿や山車、踊手が町中を巡 る「巡行型祭礼」を対象として、祭り時の都市空間の変容や使わ れ方の解読を通して、人々の地域活動や観光活動の舞台としての 都市空間の保全・整備につなげる「都市祝祭空間試論」を専門誌「季 刊まちづくり 特集:都市の祝祭空間(50 ページ) 」等で発表し た。都市空間に応答した多様な祝祭空間の現れ方を示し、類型化 を行った。また、都市化の中での祝祭空間の変容要因や、法定計 画である「歴史まちづくり計画」のなかの祝祭空間の位置づけの レビューを行った。これらを通して、都市の公共空間を捉える新 しい見方を提示した。引き続き神輿や山車が川や海に入ったり、 舟で移動する水上・海上渡御の祭りを調査し、都市化のなかでの 都市の水辺の変遷と祭りの変遷の関係等を解読中である。 「新しい公共」の体制による歴史的建築物の保全・活用とエ リアマネジメント(川原晋) 山形県鶴岡市中心市街地にある河川「内川」と山王商店街との 交点に位置するランドマーク的存在である歴史的建築物「旧イチ ローヂ商店」の保全・活用と、ここを拠点とするエリアマネジメ ントを行う実践・研究の2年目である。まちづくり NPO やまち づくり会社、大学、地方銀行等がチームを組む「新しい公共」の 体制で、地域資源を活かして地域を活性化する持続的な事業を 行っていくことを目指している。2年目の 24 年度は、1)歴史 的建築物としての価値評価にもとづく改修・運用計画策定、2) ストリートマネジャーとして育成中の若手企画による、地域の資 源を活用した文化・芸術イベントの連続開催、3)事業資金調達 のためのファンドレイジング研究、4)地域での活動意義の共有 のためのシンポの開催、の4つを行った。持続可能な事業とする ためにソフト事業の試行や担い手となる人材育成を先行させつ つ、ハード事業を組み立てるプロセスデザインを、実践を通して 理論化していく。 あきる野市 / 秋川渓谷圏の観光まちづくりに向けた基礎調 査と事業化プロジェクト(川原晋) あきる野市を中心エリアとする市民、企業、行政の協働による 観光まちづくりを進めるための基礎的な調査や活動として、次の 3点を行った。(1) あきる野の観光資源に対する若い世代の興味 の把握や、関心喚起を目的とした、授業やインターンシップフィー ルドとしての活用。(2) 観光まちづくりに対する行政施策、キー パーソンや事業者の意向や取り組みの把握調査。(3) 秋川渓谷圏 としての地域ブランディングを念頭においた先進事例調査。その 結果、東京都心のごく近郊でありながら、農山村地域のような非 日常体験ができる自然環境や産業、レジャー施設、ライフスタイ ルと、その担い手が存在することを確認した。今後は、そうした 体験へアクセスしやすい官民協働の受け入れ体制組織や拠点の形 成のための活動と事業化や、秋川渓谷圏としてのイメージ形成の ための運動形成をめざしていく。 東京都大田区におけるクリエイティブタウン形成に向けて の実践的研究(岡村祐、川原晋) 本研究は、工業集積地大田区を対象に、産業振興(モノづく り)と都市計画(まちづくり)の統合的アプローチにより、1) 創 造産業育成のためのプラットフォーム形成、2) 多様な主体がモ ノづくりへと近づく機会の向上(=モノづくり観光)、3) モノづ くりを支える魅力的な都市空間形成によるクリエイティブタウン の形成を目的に、大田観光協会と連携した実践的研究を行ってい る。昨年(2012 年)度末、そして今年度 12 月に企画運営したオー プンファクトリーでは、多種多様な人々が大田区のモノづくりへ と近づける場・機会を提供することを目的に、下丸子・武蔵新田 駅周辺地区の約 30 の工場を一斉公開した。報告書『モノ・まち BOOK2012 ∼第 1 回おおたオープンファクトリー成果報告書∼』 で整理したとおり、第一に、イベント当日は幅広い年齢層の来街 者を得ることができたこと、第二に、参加各工場や地域にとって 開催するメリットが実感できたこと、第三に、今後他地域へと展 開するためのオープンファクトリーの企画の方法論を構築できた ことが成果として挙げられる。その結果,大田区の行政や地域に 対して大きなインパクトを与えることができ、研究会としては、 都市計画、産業振興、観光振興等幅広い視野での今後の研究活動 への足がかりをつくることができた。 市民参画型シティプロモーション戦略としてのオープンハ ウス(岡村祐) 本研究は、日常的には見たり入ったりすることのできない地域 の複数の資源を期間限定で一斉に公開する「オープンシティイベ ント」に着目している。国内外の動向をひろく把握するとともに、 とくに欧州における建築物を対象とした「オープンハウス」につ いて、 その二大潮流である「Open house Worldwide」と「European heritage Days」の歴史的背景や理念の整理、および各国・都市レ ベルのイベント企画運営の技術的側面を明らかにすることを目的 としている。平成 24 年度は、Open House Worldwide の会議へ の参加、主催組織へのヒアリング調査(ロンドン、ブリュッセル、 欧州評議会等)、イベントの実地調査などを行い、イベントの全 体のマネジメントに関しては、おおむね全体像が明らかにするこ とができた。今後は、個々の公開建物をベースとした市民活動の 実態や公開建物のオーナーのモチベーションなどについて、調査 を継続していく予定である。なお、本研究は、科研費基盤研究 (C) 「市民参画型シティプロモーションとしての建築公開行事「オー プンハウス」に関する研究」(代表:岡村祐)の一環として実施 している。 英国ロンドンにおける創造的眺望景観保全に関する研究 (岡村祐) これまで、英国ロンドンにおける眺望景観保全施策(Lodon View Management Framework:LVMF)に関する研究として、「英 国ロンドンにおける新・眺望景観保全計画の基本的枠組み」(日 本建築学会技術報告集 , No.32, pp. 329-334)では、その制度的枠 組みを明らかにしてきたが、本研究は、その後の制度の改変の状 況や個々の建築物に対する運用の実態を明らかにすることを目的 としている。現地調査では、既往研究の収集や専門家へのヒアリ ング調査を行い、2007 年の計画策定以降、ロンドン市長の交代 により規制強化の方向性に転じたこと(具体的には、建築物の高 さ等が制限される viewing Corridor 幅の拡大や保全対象眺望景観 の追加)が明らかとなった。その他、関連事項として、ロンドン 市内における超高層建築物の建設動向やその建設を巡る諸議論の 整理を行った。なお、本研究は、科研費基盤研究 (A)「歴史的都 市景観に関するユネスコ勧告をめぐる国内法整備に関する研究」 (代表:東京大学 西村幸夫)の一環として実施している。 ロードサイト型コンパクトシティーに関する研究(片桐由 希子) 都市縮退とコンパクトシティーの形成とを、同時に効率的に勧 める一つの手法として、ロードサイドの既存施設を活用した都市 形態、ロードサイド型コンパクトシティーの可能性を検討したも のである。それぞれに都市を扱う専門分野である、 建築(建築計画、 材料等) 、社会基盤(景観工学、都市経済学等) 、都市工学(交通 計画、水環境、アーバンデザイン等)の若手研究者によるプロジェ クトであり、都市を考えるにあたりこれらの分野の融合のあり方 を検討することも目的とした。都市・緑地計画の視点から、北関 東地区を対象としたケーススタディーを行い、地方都市における 課題やコンパクトシティーの考え方、都市縮退の効果の検証に関 する分析等をあわせ、冊子としてとりまとめた。 地方都市における小流域を基礎とした環境基盤とその持続 再生に関する研究(片桐由希子) 震災による社会構造の変化と都市基盤の再構築を念頭に、地方 都市の人口定住と自然環境保全計画に対し、流域圏を基礎とする 都市環境計画の技術を提示することをめざすものである。急速に 拡大した都市の周縁部が人口減少社会を迎えるにあたってどのよ うな社会的共通資本としての環境基盤を維持・構築するかを検討 するものである。2012 年度は、基礎的な資料の収集や事例研究 を行った。 FY2012 河川中流域の市街地におけるグリーンインフラストラクチャと して、農村の生産・生活基盤であった用水路網を軸として捉えら れる緑のネットワークを現況と発展可能性を検討した。分析から、 農業用水路網と環境単位としての小字の特徴に沿って緑のネット ワークを抽出することで、土地条件にそった垂直的な土地利用の 分布もふくめて、個々の緑の地域環境に対する繋がりを見出だし た。小字の環境特性に即して発達した水路網の形態から、グリー ンインフラストラクチャの構造を示し、水路跡の状況から、環境 基盤としての活用の可能性を明らかにした。さらに、小字の単位 の緑のネットワークとして、公園緑地や公共施設など既存の都市 施設とあわせて、生産緑地、樹林地、屋敷林など農村の生産・生 活基盤を把握することで、農業用水路を軸としたグリーンインフ ラストラクチャがもたらすサービスを検討する上で有効な情報と なったと考えられる。 07 Department of Tourism Science Annual Report 多摩川中流域における旧農業用水路網を軸としたグリーン インフラストラクチャの形成可能性に関する研究(片桐由 希子) FY2012 2.3 観光政策・情報領域 Department of Tourism Science Annual Report 08 ポテンシャルマップの精度向上に努めた。 インバウンド研究(本保芳明、清水哲夫、 倉田陽平、直井岳人) 我が国のインバウンドの取組の充実・強化を図るため、(株) ぐるなび総研とともに、観光庁、自治体、大学関係者、観光関係 主要企業等からなる産学官連携の「インバウンド研究会」を主宰 し、調査研究を行っている。24 年度は、外国、自治体、企業の ベストプラクティスを調査・分析し、これに基づいてそれぞれの 主体がとるべき方策を明らかにした。その骨子は次の通り。①我 が国のインバウンドの取組の歴史が浅いため、ノウハウ、知見の 蓄積が不十分であるとともに、各主体の取組みがバラバラである、 ② このため、観光ブランドの評価が高いにもかかわらず、国際 競争力が弱く、結果として、訪日外客数が相対的に少ない、③こ の状況の改善のためには、関係者の連携による総合的一体的な取 組みが喫緊の課題。結果を「中間提言」として公表した。その成 果を問うとともに、地域におけるインバウンドの取組みの高度化 を促進するため、各地でセミナーを開催中。 Webベースでの対話型旅行プラン作成支援ツール CTPlanner の開発(倉田陽平) 東京大学サービス工学研究チーム・JTB とともに「工学的アプ ローチによる訪日外国人に対する旅行サービスの高度化」を目指 す研究プロジェクトに取り組んできた。このプロジェクトの一環 として、対話型旅行プラン作成支援ツール CT-Planner の改良を 進めた。このツールは、地図上に表示された旅行プランを見なが ら、リクエストを順次提示していくことで、探索的かつ能率的に 好みにあった旅行プランを作成していくことを可能とする。また、 このシステムによって Web を介していつでもどこからでも様々 な言語によって旅行プランの相談ができるようになるため、日本 を訪れる外国人旅行者にとって有用なツールとなることが期待で きる。本年度は、サーバ・クライアントプログラム化、操作イン タフェイスの改善、訪日外国人のクチコミ調査に基づく嗜好モデ ルの改善、データの充実に努めた。 観光におけるゲーミフィケーションについての研究(倉田 陽平) 観光分野におけるゲーミフィケーション(ゲームで培われてき た動機づけノウハウをゲーム以外の文脈で活用する取り組み)の 進行と課題点について調査を進めてきた。とりわけ参加者が共創 的に観光コンテンツをゲーム化する「ジオキャッシング」に注目 し、ログ分析やアンケート調査を通じて、その成長過程、人々 の参加動機などを明らかにし、UGC(User-Generated Contents) を取り入れた観光ゲーミフィケーションの可能性について探ると ともに、各所で啓蒙活動を行ってきた。 新島村産業振興調査(倉田陽平、直井岳人、有馬貴之) 新島村商工会からの委託により、持続可能な離島経済を実現す るための施策提言をH26年度に実施することを目標に、その基 礎データ取得のため、①村民を対象とした消費動向調査、②都内 各地での物産展等来場者を対象とした潜在客ニーズ調査、③来島 観光客を対象とした購買満足度、の三調査を実施した。一つの地 域に対し集中的・多角的に調査を行うことで、地域の抱える問題 を総合的に診断し、観光や交流の力によって過疎地域を今後どう 維持していくか道筋を見出すモデルケースとしていきたい。 訪問客による歴史的町並みにおける地元の生活の様相の評 価に関する研究(直井岳人、倉田陽平) 観光ポテンシャルマップの開発(倉田陽平) Web の写真共有サイトに投稿された膨大な旅行写真データを 活用し、旅行者が関心を持った箇所を地図上に可視化した「観光 ポテンシャルマップ」を開発し、これが有用な観光情報として利 用できることを提言してきた。本年度はとくに Web 上の写真デー タが「旅行に関するものか否か」を判別する手法を開発し、観光 本研究は、科学研究費補助金を受けて行われている。本年度は、 歴史的町並みの生活空間の様相に関する訪問客及び住民の評価に 関する研究成果の論文の掲載が決定している。論文では、高山市 の古い町並みとの周辺において訪問客と住民を対象に質問票調査 を実施し、訪問客が知覚する町並みの利用方法の重要性と、何を 地元の様相と感じるかについて、訪問客と住民の間に類似点と相 違点を明らかにした。また、高山と倉敷の古い町並みに関する旅 行雑誌記事の内容分析を行い、その記述内容と経年変化を分析し た。その結果、古い町並みが人間の活動との関係の中で表現され てきたことと、両町並みにおける、歴史的要素からの町歩きや商 業サービスなどへの記事の視点の移り変わりが示された。この研 究結果は海外の学会で口頭発表された。 那覇市における生活文化に着眼した都市型観光資源管理お よび計画に関する基礎研究(直井岳人) 琉球大学観光学部との科学研究費補助金共同研究の一環とし 島嶼部観光地への再訪行動が島内購買満足度に与える影響 (直井岳人、倉田陽平、有馬貴之) 平成 24 年度新島村商業便利度調査事業の一環として、新島村 (新島、式根島)への、質問紙を用いた来島客の購買満足度調査 を実施した。調査は 8 月と 9 月の計 6 日間行われ、各島の埠頭か ら出発する船便の乗船客に質問紙を配布した。また、 収集したデー タを基に、来島者の再訪行動が、彼らの購買満足度、及びそれと 全体的な満足度及び再訪意向との関係に及ぼす影響を分析し、学 術研究大会発表及び論文として発表した。その結果、リピーター の満足度の方が押しなべて高く、リピーターの全体的な満足度と 再訪意向には、より限られた観光特有生産物の購買満足度が有意 な正の影響を与えており、特に、宿泊施設の満足度が重要である ことが示唆された。 計画策定において土地利用を把握することは基礎資料として重 要であり、広範囲に地域の土地利用の特性を簡便に把握する手法 が求められている。リモートセンシングは、水域、農地、森林、 建物用地などを広域に簡便に把握できるものの、建物用地につい て建物の用途を含めた土地利用を把握することは不可能であり、 都市計画基礎調査や住宅地図作成において莫大な労力を費やして 建物用途の調査が実施されている。一方、計画策定において必要 となるのは個々の建物レベルほど詳細ではなく地域の特性把握程 度の土地利用であり、本研究ではこれを既存の調査結果が得られ る居住者属性から推定しようと試みる。 具体的にはマーケティング用の町丁目別の居住者属性データをも とに現状の土地利用を教師データとした土地利用推定手法の開発 を進めている。リモートセンシングによる土地被覆、国勢調査に よる人口密度などと組み合わせ、推定精度は 50% 程度にまで上 昇した。 都市のコンパクト化検討のための費用試算シートの試作(相 尚寿、片桐由希子) 東京都市圏における土地利用・人口動態に関する基礎分析 (相尚寿) 本研究では人口減少・高齢化の進行が予想される今後の東京都 市圏の計画策定を見据えて、土地利用、居住者属性、パーソント リップの各データを用いて、以下の分析を行った。1) 住宅地や商 業地あるいは農地などの土地利用の空間的分布状況の把握、2) 人 口増減、高齢化率、世帯構成など居住者属性に関する情報の空間 的分布状況の把握、3) 地域別の利用交通手段の把握、4) 土地利 用別の高齢化率や世帯構成の特徴あるいは交通手段選択などの特 性の把握、分析を通じて鉄道駅周辺の商業地および鉄道沿線での 住宅地の立地、東京都区部東側での人口増加と三浦半島での顕著 な人口減少が確認された。高齢化率が高い地域では、家族と同居 する高齢者が多い地域と単身居住高齢者が多い地域とが存在し、 その差異は土地利用に起因すると考えられる利用交通手段の差異 にも表れており、高齢化対策であっても地域ごとに異なった手法 を検討する必要があるとの知見を得た。 人口減少・高齢化への対応として都市機能を空間的に集約する コンパクトシティの概念が提唱されて久しいものの、具体的な空 間計画の方法論は確立されず、提案されている各種コストや効果 の試算手法も前提となる条件設定が限定されていたり、ユーザイ ンタフェイスが実装されていなかったりと自治体担当者が一般的 にコストや効果の試算を行える状況にはない。本研究で提案した 試算シートは自治体担当者の利用を前提に、維持管理費や開発費 などのコストに関する変数、現状の人口分布や計画人口、現状の 施設配置などを入力として与えることで、シートが計画案を提示 して、結果的に圧縮される維持管理コストによって集約する市街 地における開発費が捻出されるまでの年数を出力する。この年数 が事業計画期間の目安とし、計画案を評価することが可能である。 シートが汎用表計算ソフト上に設計されていることから複数案の 比較検討、試行錯誤も容易に行える。 FY2012 居住者属性情報を用いた地域の土地利用推定方法の開発 (相尚寿) 09 Department of Tourism Science Annual Report て、商店街の観光空間、地元空間の県内出身者の評価に関する研 究を行った。具体的には、那覇商店街を対象とし、沖縄県内の大 学の県内出身学生を調査協力者としたキャプション評価法(写真 投映法)を用いた現地調査を実施した。調査では、観光空間ある いは地元空間の性質の強さに違いがある 4 種類のセッティングを 提示し、それぞれに当てはまると思われる写真を撮影し、その判 断理由を記載してもらった。現在、データ収集と分析が終了し、 次年度はその成果の発表と、訪問客の視点から見た那覇商店街の 評価構造に関する研究の実施を予定している。 3.研究成果 FY2012 3.1 自然ツーリズム領域 Department of Tourism Science Annual Report 10 小 隆 ■口頭発表 • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Ishikawa, H., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2012: Effects of wind erosion on water balance in a crop field in the Sahel, West Africa. 2012 ASA, CSSA, and SSSA Annual Meetings. • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2012: Fallow band system for wind erosion control and improvement of soil fertility in the Sahel, West Africa. Eurosoil2012. • 伊ヶ崎健大・真常仁志・田中 樹・石川裕彦・舟川晋也・小 隆.2012:西アフリカ・サヘル地域において地表面の状 態が水収支および窒素の溶脱に与える影響.日本土壌肥料学 会 2012 年度大会. • 伊ヶ崎健大・真常仁志・田中 樹・石川裕彦・舟川晋也・小 隆.2012:西アフリカ・サヘル地域において地表面の状 態が土壌水分動態に与える影響.日本熱帯農業学会第 111 回 講演会. • 斯 日 古 楞・ 曹 楽・ 伊 ヶ 崎 健 大・ 角 野 貴 信・ 小 隆. 2012:内モンゴル自治区フルンボイル草原における異なる土 地利用が植生および土壌に及ぼす影響.日本ペドロジー学会 2012 年度大会. • 曹 楽・ 斯 日 古 楞・ 伊 ヶ 崎 健 大・ 角 野 貴 信・ 小 隆. 2012:内モンゴル自治区フルンボイル草原での観光行動が草 原退化に及ぼす影響.日本ペドロジー学会 2012 年度大会. • Fujii K, Uemura M, Hayakawa C, Funakawa S, Kosaki T. 2012. Effects of pH on activities of ligninolytic enzymes in forest floor layers. The 8th International Symposium on Plant-Soil Interactions at Low pH. Bangalore, India. • Fujii K, Funakawa S, Kosaki T. 2012. Proton cycles of broadleaved forests in Japan and its implication for soil acidification. ASLO. use. Pedologist, 55(3), 442-448 • Nakao, A., Funakawa, S., Takeda, A., Tsukada, H., and Kosaki, T. 2012: The distribution coefficient for cesium in different clay fractions in soils developed from granite and Paleozoic shales in Japan. Soil Sci. Plant Nutr., 58(4), 397-403 • Sugihara S, Funakawa S, Kilasara M, Kosaki T. 2012. Effects of land management on CO2 flux and soil C stock in two Tanzanian croplands with contrasting soil texture. Soil Biology and Biochemistry 46, 1-9. • Sugihara S, Funakawa S, Kilasara M, Kosaki T. 2012. Effect of land management on soil microbial N supply to crop N uptake in a dry tropical cropland in Tanzania. Agriculture Ecosystems and Environment 146, 209-219. • Tani, M., Shinjo, H., Fujitake, N., Sumida, H. and Kosaki, T.2013: Features and properties of chernozemic soils and humic substances in eastern Ukraine. Pedologist, 56(2), 47-57 • 伊ヶ崎健大、大前 英、南雲不二男、岩井香泳子、小 隆 2013:沖縄における陸域での新たなサンゴ保全技術の開発. 観光科学研究、6、17-23 • 斯日古楞、曹 楽、伊ヶ崎健大、角野貴信、小 隆 2013: 中国内モンゴル自治区のフルンボイル草原における小規模観 光行動が植生に与える影響.観光科学研究、6、53-59 • 伊ヶ崎健大、田中(高橋)美穂、佐々木夕子、小 隆 2013:砂漠化問題に対する理解を促すためのエコツアーの開 発.観光科学研究、6、127-134 • Fujii, K., Morioka, K., Hangs, R., Funakawa, S., Kosaki, T., and Anderson, D.W. 2013: Importance of climate and parent material on soil formation in Saskatchewan, Canada as revealed by soil solution studies. Pedologist, 57(in press) 菊地俊夫 ■口頭発表 • 杉原創・西垣智弘・Kilasara M・舟川晋也・小 隆.2012.土 性が施肥リンの挙動に及ぼす影響の解明―タンザニアの畑作 地における事例―.日本土壌肥料学会 2012 年度大会. • KIKUCHI, T.:Development of Rurality-based on Tourism through the Commodification of Rurality in the Jike Area,Yokohama City, Tokyo Metropolitan Fringe. 32nd International Geographical Congress, Cologne, Germany,2012 年 8 月. • 杉原創、西垣智弘、Kilasara M、舟川晋也、小 隆.2012. タ ンザニアの畑作地における施肥管理が土壌リンの挙動に及ぼ す影響の解明.日本熱帯農業学会弟 113 回講演会. • 目代邦康・有馬貴之・菊地俊夫・小泉武栄:ジオパークに生 じた諸問題−持続可能なシステムの構築に向けて−.日本地 理学会秋季学術大会,神戸大学,2012 年 10 月. ■論文(査読有) • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S., Iwai, K., and Kosaki, T. 2012: Soil nutrient loss from a cultivated field during wind erosion events in the Sahel, West Africa. Pedologist, 55(3), 355-363 • Fujii K, Funakawa S, Kosaki T. 2012: Soil acidification: natural process and human impacts. Pedologist, 55(3), 415-425 • Kadono, A., Funakawa, S., and Kosaki, T. 2012: Comparison of measurable and conceptual soil organic carbon pools using the Roth C Model in Eurasia steppe soils under different land • 菊地俊夫:生物多様性の危機は本当?.日本オーガニック& ナチュラルフーズ協会,女性就業支援センター,2013 年 1 月. • 菊地俊夫:自然派生活のすすめ.日本オーガニック&ナチュ ラルフーズ協会,女性就業支援センター,2013 年 2 月. • 岩田修二・目代邦康・菊地俊夫・有馬貴之:大地の遺産を選ぶ. 日本地理学春季学術大会,立正大学,2013 年 3 月. • 飯塚 遼・菊地俊夫:ベルギー・西フランデレン州ワトウ地 区におけるフード・ツーリズム.日本地理学春季学術大会, 立正大学,2013 年 3 月. • 『新編地理A−ひろがる世界とつながる地域−』 ,山本正三・ 菊地俊夫ほか編著,二宮書店,193 ページ,2012 年 3 月. ■論文(査読有) • 世界の地理学− 2013 年京都国際地理学会議に向けて−,村山 祐司・熊木洋太・菊地俊夫・松本 淳・呉羽正明・小出 仁, 地学雑誌,121,579-585,2012 年 8 月. • Special issue on Geography in the World for the IGU( International Geographical Union), MURAYAMA, Y., KUMAKI, Y., KIKUCHI, T., MATSUMOTO, J., KUREHA, M. and KOIDE, H., Journal of Geography, 121, 743-749, 2012 年 10 月 . ■書評 • 1)NPO 法人環境・エネルギー・農業ネットワーク編「峠を越 えて−環境・エネルギー・農業問題を考える−」NPO 法人環境・ エネルギー・農業ネットワーク,菊地俊夫,地学雑誌,121, N110-N111,2012 年 12 月. 沼田真也 ■口頭発表 • ニュージーランドの地理学−ローカルな視点からグローバル な視点へ,菊地俊夫,地学雑誌,121,902-912,2012 年 10 月. • Hosaka, T., Numata, S. Arima, T., and Mazlan H. (2012) Current status and perspectives of biodiversity in Tokyo, Japan. Urban Biodiversity Conference (URBIO) 2012, Mumbai. October 2012 • 小笠原諸島の観光と自然資源の適正利用−南島の事例を中心 にして−,菊地俊夫・有馬貴之・黒沼吉弘,ペドロジスト, 56,101-108. • 沼田真也、安田雅俊、鈴木亮、保坂哲朗、Nur Supardi M, N., C. D. Fretcher, M,. Hashim 一斉開花する森林の地理的パターンはど のように決定されるか? 日本生態学会 静岡 2013 年 3 月 • ベルギー・西フランデレン州ワトウ地区におけるフード・ツー リズムの重層構造モデル,飯塚 遼・菊地俊夫,観光科学研究, 6,1-15,2013 年 3 月. • 福盛浩介、保坂哲朗、Mazlan Hashim、沼田真也 マレーシ アエンダウロンピン国立公園における外来種アメリカクサノ ボタンの分布パターン 日本生態学会 静岡 2013 年 3 月 • 箱根・宮ノ下における外国人観光客の受け入れ態勢の現状, 伊藤修平・青野由季・佐藤由佳・横手麻衣子・有馬貴之・菊 地俊夫,観光科学研究,6,183-188,2013 年 3 月. • 箱根・強羅における外国人観光客の受け入れ態勢の現状,河 東宗平・雨宮尚弘・梶山桃子・川島裕子・塩川さとこ・有馬 貴之・菊地俊夫,観光科学研究,6,189-194,2013 年 3 月. • 箱根町箱根における外国人観光客の受け入れ態勢の現状,山 本大地・小林茉里奈・中塚典孝・前澤由佳・有馬貴之・菊地 俊夫,観光科学研究,6,195-200,2013 年 3 月. • レンタサイクル利用による観光回遊行動の実態−長野県安曇 野市における GPS・GIS 支援による調査とデータ解析−,杉本 興運・岡野祐弥・菊地俊夫,観光研究,24,121-134,2013 年 3 月. ■論文(査読無) • フードツーリズムとは何か−その概念とフレームワーク−, 菊地俊夫,aromatopia,112,72-75,2012 年 5 月. • フードツーリズムとしてのワインツーリズム−フランスにお けるワイン文化の成熟−,菊地俊夫,aromatopia,113,8689,2012 年 7 月. • 日本におけるワインツーリズムの発展とフードツーリズムへ の可能性−甲府盆地のブドウ栽培とワイン文化,菊地俊夫, aromatopia,114,78-81,2012 年 9 月. ■論文(査読有) • Suzuki, R.O. Numata, S., Okuda, T., Nur Supardi M.N., Abd. Rahman K. and Kachi, N. (2012) Species associations among dipterocarp species coexisting in a Malaysian tropical rain forest. Journal of Tropical Ecology 28: 281-289 • Numata, S., Suzuki, R. O., Nishimura, S., Naito, Y., Konuma, A., Tsumura, Y., Tani, N., Okuda, T., and Nur Supardi M. N. (2012) Fruiting behavior of dipterocarps in two consecutive episodes of general flowering in a Malaysian lowland rain forest. Journal of Forest Research 17: 378-387 • 座間いづみ、沼田真也 (2013) 複数事業者の同一海域利用にお ける軋轢の回避 ―東京都神津島の漁業、遊漁業、ダイビング 事業を事例として― 観光科学研究 6: 45-51 • 井口恵理子、沼田真也 (2013) 調査地域の観光活動に対する 研究者の意識調査―マレーシア自然保護区の事例 日本生態 学会誌 63:(in press). • 沼田真也 (in press) 東京の生物多様性とその展望 地学雑誌 有馬貴之 ■口頭発表 • 有馬貴之 2013.2001 年以降の研究動向からみた観光地理学 への視座.2013 年日本地理学会春季学術大会、3 月、熊谷 • フランスにおけるチーズのフードツーリズム−ヨーロッパの 食 文 化 と 関 連 づ け て −, 菊 地 俊 夫,aromatopia,115,8689,2012 年 11 月. • 有馬貴之 2013.大地の遺産百選とその選定作業―アンケート 調査(第 1 回)の結果を踏まえて.2013 年日本地理学会春季 学術大会、3 月、熊谷 • そばのブランド化とフードツーリズム− 城県北部仮名さ 語地域の取り組み−,菊地俊夫,aromatopia,117,86-89, 2013 年 3 月. • 有馬貴之 2013.2000 年以降における観光地理学の動向.進 化経済学会観光学研究部会第 17 回研究会、3 月、八王子 • Kawahara, S., Numata, S., Okamura, Y., Kikuchi, T., Shimizu, T., FY2012 • 『新編 詳解地理 B』 ,山本正三・菊地俊夫ほか編著,二宮書店, 323 ページ,2012 年 4 月. • 横浜市青葉区寺家地区におけるルーラリティの商品化,菊地 俊夫,田林 明編著『商品化する日本の農村空間』農林統計 出版,131-150,2013 年 3 月. 11 Department of Tourism Science Annual Report ■著書 FY2012 Department of Tourism Science Annual Report 12 crop field in the Sahel, West Africa. 2012 ASA, CSSA, and SSSA Annual Meetings. Naoi, T., Kurata, Y., Arima, T., Ikazaki, K. Hompo, Y. Azuma, H. and Kosaki, T. 2012.The Project-Based Learning Program in the Department of Nature- and Culture-Based Tourism, Faculty of Urban Environmental Sciences, Tokyo Metroploitan University. The International Symposium on Sustanable Urabn Environment 2012, November, Hachioji. • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2012: Fallow band system for wind erosion control and improvement of soil fertility in the Sahel, West Africa. Eurosoil2012. • Morimoto, A., Aono, Y.,Ohashi, K., Ogawa, M., Shin, N., Nakadate, S., Yaoi, R., Yamamoto, D.,Koike, T., Ikeda, T. Arima, T., Naoi, T. and Kawahara, S. 2012.Finding Tourism Resources in Middle- Watershed Area of Shakuji River: Survey in Nerima Ward in Tokyo. The International Symposium on Sustanable Urabn Environment 2012, November, Hachioji. • Shiokawa, S., Amemiya, N., Amemiya, N., Kanai, Y., Sato, Y., Suzuki, M., Nakatsuka, N., Maezawa, Y., Oshima, M., Okano, Y., Ikazaki, K., Numata, S. and Shimizu, T. 2012: Recommendations for the improvement of Yabatagawa footpath on the basis of the utilization study. International Symposium on Sustainable Urban Environment 2012. • Arima, T. 2012.Toward New Management Framework for the Place Impacted by Tourism Activities.32nd International Geographical Congress Cologne 2012, August, Cologne. • Kawahara, S., Numata, S., Okamura, Y., Kikuchi, T., Shimizu, T., Naoi, T., Kurata, Y., Arima, T., Ikazaki, K., Hompo, Y., Azuma, H. and Kosaki, T. 2012: The project-based learning program in the Department of Nature- and Culture-Based Tourism, Faculty of Urban Environmental Sciences, Tokyo Metropolitan University. International Symposium on Sustainable Urban Environment 2012. • Arima, T. 2012.Self-imposed Management in the Ogasawara Islands and their academic capital against World Heritage. International Geographical Union Pre-Conference Symposium Transforming and Managing Destinations: Tourism and Leisure in a Time of Global Change and Risks, August, Trier. ■論文(査読有) • 伊藤修平・青野由季・佐藤由佳・横手麻衣子・有馬貴之・菊 地俊夫 2013.箱根・宮ノ下における外国人観光客の受け入れ 態勢の現状.観光科学研究 6: 183-188. • 河東宗平・雨宮尚弘・梶山桃子・川嶋裕子・塩川さとこ・有 馬貴之・菊地俊夫 2013.箱根・強羅における外国人観光客の 受け入れ態勢の現状.観光科学研究 6: 189-194. • 山本大地・小林茉里奈・中塚典孝・前澤由佳・有馬貴之・菊 地俊夫 2013.箱根町箱根における外国人観光客の受け入れ態 勢の現状.観光科学研究 6: 195-200. ■論文(査読無) • Arima, T. 2012. Self-imposed Management in the Ogasawara Islands and their academic capital against World Heritage. Transforming and Managing Destinations: Tourism and Leisure in a Time of Global Change and Risks 2012: 63-72. ■その他 • 有馬貴之 2012.ドラマ・映画の舞台と観光(講演) .めぐろ シティカレッジ、8 月、東京. • 菊地俊夫・有馬貴之 2012.大河ドラマ「江」の舞台を歩く(巡 検案内) .めぐろシティカレッジ,9 月,東京. • 菊地俊夫・有馬貴之 2012.柴又から野菊の墓をあるく・みる・ きく・たべる(巡検案内),めぐろシティカレッジ,11 月,東京. • 菊地俊夫・有馬貴之 2013.新しい江戸下町観光を体験する(巡 検案内) ,めぐろシティカレッジ,2 月,東京. 伊ヶ崎健大 ■口頭発表 • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Ishikawa, H., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2012: Effects of wind erosion on water balance in a • 伊ヶ崎健大・真常仁志・田中 樹・石川裕彦・舟川晋也・小 隆.2012:西アフリカ・サヘル地域において地表面の状 態が水収支および窒素の溶脱に与える影響.日本土壌肥料学 会 2012 年度大会. • 伊ヶ崎健大・真常仁志・田中 樹・石川裕彦・舟川晋也・小 隆.2012:西アフリカ・サヘル地域において地表面の状 態が土壌水分動態に与える影響.日本熱帯農業学会第 111 回 講演会. • 斯 日 古 楞・ 曹 楽・ 伊 ヶ 崎 健 大・ 角 野 貴 信・ 小 隆. 2012:内モンゴル自治区フルンボイル草原における異なる土 地利用が植生および土壌に及ぼす影響.日本ペドロジー学会 2012 年度大会. • 曹 楽・ 斯 日 古 楞・ 伊 ヶ 崎 健 大・ 角 野 貴 信・ 小 隆. 2012:内モンゴル自治区フルンボイル草原での観光行動が草 原退化に及ぼす影響.日本ペドロジー学会 2012 年度大会. • 佐々木夕子・田中 樹・伊ヶ崎健大・真常仁志・小村陽平. 2012:サヘル地域村落の社会ネットワークと導入技術の普及 アプローチ.国際開発学会第 13 回春季大会. ■論文(査読有) • Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S., Kosaki, T. 2012: Soil and nutrient loss from a cultivated field during wind erosion events in the Sahel, West Africa. Pedologist. 55(3). pp169-177. • 伊ヶ崎健大・大前 英・南雲不二男・岩井香泳子・小 隆. 2013:沖縄における陸域での新たなサンゴ保全技術の開発. 観光科学研究 6. 17-23. • 伊 ヶ 崎 健 大・ 田 中( 髙 橋 ) 美 穂・ 佐 々 木 夕 子・ 小 隆. 2013:砂漠化の理解を深める環境教育プログラムの構築 - 西 アフリカ・ニジェール共和国におけるエコツアーを事例とし て -.観光科学研究 6. 127-134. • 斯 日 古 楞・ 曹 楽・ 伊 ヶ 崎 健 大・ 角 野 貴 信・ 小 隆. 2013:中国内モンゴル自治区フルンボイル草原において小規 3.2 文化ツーリズム領域 東 秀紀 ■論文(査読有) • 「モルグ街の 」 (『りべる』No.123, 首都大学東京図書セン ター ,2012 年 10 月) 清水哲夫 ■口頭発表 • 清水哲夫,倉田陽平,矢部直人,岡野雄気:地域に対する観 光客のリピート来訪行動のメカニズム化についての試案∼ 飽き と同行者変更が再訪意向に及ぼす影響∼,第 45 回土木 計画学研究発表会 , 2012.6 • 井上秀行,萩原亨,高橋清,清水哲夫,野上敦:ハイパワー LED を活用した新たな視線誘導対策,第 28 回寒地技術シンポ ジウム,2012.9 • Shimizu, T. Okano, Y. Kurata, Y. and Naoi, T.: Effects of Boredom on Revisit Intention, TTRA Asia Pacific Chapter Conference, 2012.12 • Okano, Y., Shimizu, T. and Kurata, Y.: An Analysis of Revisit Intention, Focusing on Alternation of Companions: A Case Study on the Visitors to Hokkaido, TTRA Asia Pacific Chapter Conference, 2012.12 • 菊地春海,加納行雄,萩原剛,絹田裕一,牧村和彦,清水哲夫: 急制動防止を目的とした情報提供の実証的効果分析∼予防安 全情報提供と急制動発生マップの試行∼,第 11 回 ITS シンポ ジウム , 2012.12 ■論文(査読有) • 菊地春海,加納行雄,萩原剛,絹田裕一,牧村和彦,清水哲夫: 急制動防止を目的とした情報提供の実証的効果分析∼予防安 全情報提供と急制動発生マップの試行∼,第 11 回 ITS シンポ ジウム 2012 Peer-Review Proceedings, 2012. • Shimizu, T. Okano, Y. Kurata, Y. and Naoi, T.: Effects of Boredom on Revisit Intention, TTRA Asia Pacific Chapter Conference, 2012. (Selected by the abstract review) • Okano, Y., Shimizu, T. and Kurata, Y.: An Analysis of Revisit Intention, Focusing on Alternation of Companions: A Case Study on the Visitors to Hokkaido, TTRA Asia Pacific Chapter Conference, 2012. (Selected by the abstract review) ■論文(査読無) 、論説、解説記事等 • 清水哲夫:イタリアの有料道路制度,道路 2012 年 7 月号, pp.46-49, 2012. • 清水哲夫:新東名開通を機に改めて観光交通需要マネジメン トを考える,高速道路と自動車,Vol.55, No.10, pp.13, 2012. • 清水哲夫:観光地の領域範囲について考える,観光科学, Vol.4, pp.61-63, 2012. • 安島博幸,十代田朗,清水哲夫,杜国慶,山田雄一,横山英 樹,渡辺厚:首都・東京の観光を考える−大都市観光研究に 必要な視座・視点とは?,観光研究,Vol.24, No.1, pp.91-107, 2012. • 清水哲夫,倉田陽平,矢部直人,岡野雄気:地域に対する観 光客のリピート来訪行動のメカニズム化についての試案∼ 飽き と同行者変更が再訪意向に及ぼす影響∼,土木計画学 研究・講演集,No.45(CD-ROM), 2012. • 井上秀行,萩原亨,高橋清,清水哲夫,野上敦:ハイパワー LED を活用した新たな視線誘導対策,第 28 回寒地技術シンポ ジウム,2012. 川原 晋 ■口頭発表 • 川原晋・岡村祐・杉原弥永子・井上翔太・山根一斗・佐藤圭太「日 本の巡行型祭礼にみる景観から敷地スケールまでの祝祭空間 の類型化 人の活動舞台としての公共空間形成と担い手形成 に資する都市祝祭空間論(1) 」,日本建築学会大会伷概集 F-1 分冊,pp.305-306,2012.09 • 杉原弥永子・川原晋・岡村祐・井上翔太・山根一斗・佐藤圭 太「祭礼の維持・発展を支える人材の確保と祝祭空間との関 係 人の活動舞台としての公共空間形成と担い手形成に資す る都市祝祭空間論(2)」, 日本建築学会大会伷概集 F-1 分冊, pp.307-308,2012.09 • 山根一斗・岡村祐・野原卓・川原晋・杉原弥永子・井上翔 太・佐藤圭太「中小工場集積地域におけるオープンファクト リーの立案プロセスと方法論構築の試み - 東京都大田区にお けるモノづくりまちづくりの統合的アプローチによる地域活 性化研究 ( 1)」, 日本建築学会大会伷概集 F-1 分冊,pp.399400,2012.09 • 北島彩子・川原晋「都市農村連携をめざすコミュニティビ ジネスへの人材派遣型中間支援に関する研究 群馬県高崎 Community-talent Incubation Program 事業を事例にして」, 日本建築学会大会伷概集 F-1 分冊,pp.1179-1180,2012.09 • 松浦 健治郎・川原 晋・岡村 祐・萩原 隆道・杉原 弥永子・井 上 翔太・佐藤 圭太・山根 一斗「都市空間に演出される祝祭 空間の都市形態学的解読その 4 ー事例 16 都市における祝祭空 間の類型化ー」, 日本建築学会東海支部大会 pp. ,2012.10 • 川原晋・沼田真也・岡村祐・菊地俊夫・清水哲夫・直井岳人・ 倉田陽平・有馬貴之・伊ヶ崎健大・本保芳明・東秀紀・小崎 FY2012 • 永野博彦・笠原敬弘・高橋真亜沙・吉岡 遼・孔 玉華・八 島未和・岡崎正規・鈴木創三・竹迫 紘・田村憲司・隅田裕明・ 川東正幸・小崎 隆・伊ケ崎健大・犬伏和之:千葉大学森林 環境園芸農場の土壌理化学性および微生物性の時間的および 空間的変動− 2002 年,2003 年および 2011 年の調査結果の 比較−,食と緑の科学(in press) • 下田雅己,清水哲夫:ソウル・京畿道における公共交通改 革の考察−共通運賃制度を中心に−,観光科学研究,Vol.6, pp.157-165, 2013. 13 Department of Tourism Science Annual Report 模観光地が植生に与える影響.観光科学研究 6. 53-59. FY2012 隆(2012) :「自然・文化ツーリズムコースの PBL 演習プログ ラム ∼地域・観光調査から将来構想の計画、観光情報ツー ルの作成まで∼」, 首都大学東京都市環境学部研究還ポスター セッション , 2012 年 11 月 Department of Tourism Science Annual Report 14 ■論文(査読有) • 平田徳恵・ 岡村祐・川原晋「景観色彩ガイドラインの活用に よる地域ブランディングの可能性 −特定色を指定する『意 味付与型』の表現方法に着目して−」日本建築学会計画系論 文集 685 号 , pp.663-672, 2013.03, • 川原晋「中心市街地に様々な活動とそのアクターを呼び込 む空間整備と組織づくり −山形県鶴岡市山王商店街まちづ くりの10年の取組み−」、観光科学研究 第6号 pp.25-33 2013.03 • 北島彩子・川原晋「都市農村連携をめざすコミュニティビジ ネスへの人材派遣型中間支援に関する研究 ―群馬県高崎 Community-talent Incubation Program 事業を事例にして―」、 観光科学研究 第6号 pp.35-44 2013.03 • 平河内麻紀・川原晋「自治体が発行に関与する「地域情報 誌」の特徴及び読者評価 −行政による行政区域外への情報 発信の事例に着目して−」 、観光科学研究 第6号 pp.85-93 2013.03 • 森田美佐子・川原晋「観光地におけるバリアフリーの考え方 と進め方に関する研究 −高山市の行政主催モニターツアー と市民まちづくり活動に着目して−」 、観光科学研究 第6号 pp.95-101 2013.03 • 庭伸・真鍋陸太郎・白石祐也・川原晋・杉崎和久・平田徳恵「地 域情報を共有するまちづくりフラッグの開発」, 日本建築学会 技術報告集 40 号 , pp.1083-1806, 2012.10 ■論文(査読無) 、専門雑誌、報告書等 • 川原晋・岡村祐・都市祝祭空間研究会「都市祝祭空間論の試 み ( 特集 都市の祝祭空間 )」, 季刊まちづくり (36), 学芸出版社 pp.6-27, 2012.10 • 岡村祐・川原晋・中澤沙織「都市祝祭空間の変容とその要因 ( 特 集 都市の祝祭空間 )」, 季刊まちづくり (36), 学芸出版社 , 3237, 2012.10 • 川原晋「都市祝祭空間論から都市空間整備へのアプローチ み ちを活動舞台として計画した商店街 ( 特集 都市の祝祭空間 )」 季刊まちづくり (36) 学芸出版社 , pp.41-43, 2012.10 • 岡村祐・川原晋・野原卓「東京都大田区を対象とした大田ク リエティブタウン研究会(旧モノづくり観光研究会)の取り 組み その3」, 観光科学研究 第6号 , pp.177-182 • 野原卓・川原晋・岡村祐(2012):「モノづくりのまちからク リエイティブタウンへ ∼大田区での取り組み∼」, 2012 年 度日本建築学会(東海)都市計画部門パネルディスカッショ ン資料 , pp.55-58 岡村 祐 ■口頭発表 • 川原晋・沼田真也・岡村祐・菊地俊夫・清水哲夫・直井岳人・ 倉田陽平・有馬貴之・伊ヶ崎健大・本保芳明・東秀紀・小崎 隆(2012) :「自然・文化ツーリズムコースの PBL 演習プログ ラム ∼地域・観光調査から将来構想の計画、観光情報ツー ルの作成まで∼」, 首都大学東京都市環境学部研究還ポスター セッション , 2012 年 11 月 • 河東宗平・江崎貴昭・伊藤修平・梶山桃子・川島裕子・小林 茉里奈・宮津嶺・横手麻衣子・北島彩子・座間いずみ・岡村祐・ 倉田陽平・菊地俊夫(2012) :「都電荒川線沿線の地域環境の 現状」, 首都大学東京都市環境学部研究還ポスターセッション , 2012 年 11 月 • 川原晋・岡村祐・杉原弥永子・井上翔太・山根一斗・佐藤圭 太(2012) :「日本の巡行型祭礼にみる景観から敷地スケール までの祝祭空間の類型化 - 人の活動舞台としての公共空間形 成と担い手形成に資する都市祝祭空間論 1-」, 日本建築学会大 会(東海), 2012 年 9 月 • 杉原弥永子・川原晋・岡村祐・井上翔太・山根一斗・佐藤圭 太(2012) :「祭礼の維持・発展を支える人材の確保と祝祭空 間との関係 - 人の活動舞台としての公共空間形成と 担い手形 成に資する都市祝祭空間論 (2)-」, 日本建築学会大会(東海), 2012 年 9 月 • 山根一斗・岡村祐・野原卓・川原晋・杉原弥永子・井上翔太・ 佐藤圭太(2012):「中小工場集積地域におけるオープンファ クトリーの立案プロセスと方法論構築の試み - 東京都大 田区 におけるモノづくりまちづくりの統合的アプローチによる地 域活性化研究 (1)-」, 日本建築学会大会(東海), 2012 年 9 月 • 田中暁子・窪田亜矢・岡村祐・黒瀬武史・森朋子・永瀬節治 (2012):「大 町の都市形成史にみる市街地と海の関係の変 化 大 町の風景再生に向けた文化資源調査 その1」, 日本建 築学会大会(東海), 2012 年 9 月 • 森朋子・窪田亜矢・黒瀬武史・岡村祐・田中暁子(2012) : 「岩 手県大 町における記憶再生プロジェクトの試み 大 町の風 景再生に向けた文化資源調査 その2」, 日本建築学会大会(東 海), 2012 年 9 月 • 野原卓・岡村祐(2012) :「建築都市公開プログラム「オープ ンハウス」を用いたシティプロモーションに関する研究 その 1 英国ロンドン Open-City の活動と世界的ネットワーク Open House Worldwide の取組みについて」, 日本建築学会大会(東 海), 2012 年 9 月 • 萩原拓也・窪田亜矢・田中暁子・岡村祐・永瀬節治・黒瀬武史・ 森朋子(2012) :「大 町の風景再生計画のために −被災地 の文化資源調査−」, 2012 年度都市計画ポスターセッション , 2012 年 5 月 ■論文(査読有) • 平田徳恵・岡村祐・川原晋(2013) :「景観色彩ガイドライン の活用による地域ブランディングの可能性 −特定色を指定 する「意味付与型」の表現方法に着目して−」, 日本建築学会 計画系論文集 , No.686, pp.663-672 ■論文(査読無) 、報告書等 • 岡村祐・野原卓・田中暁子(2012):「欧州における建築一斉 公開イベント<オープンハウス> その理念と各都市での取 • 岡村祐・川原晋・中澤沙織(2012):「都市祝祭空間の変容と その要因」, 季刊まちづくり Vol.36, pp.32-37 3. 3 観光政策・情報領域 倉田陽平 ■口頭発表 • 川原晋・岡村祐・都市祝祭空間研究会(2012):「都市祝祭空 間論の試み」, 季刊まちづくり Vol.36, pp.6-27 • 倉田陽平 (2012) 観光ポテンシャルマップ作成のための写真共 有サイト投稿写真の自動選別 . 観光情報学会第 6 回研究発表 大会 . • 野原卓・川原晋・岡村祐(2012):「モノづくりのまちからク リエイティブタウンへ ∼大田区での取り組み∼」, 2012 年 度日本建築学会(東海)都市計画部門パネルディスカッショ ン資料 , pp.55-58 • 直井岳人,倉田陽平,有馬貴之,下井勝博 (2012) 島嶼部観光 地への再訪行動が島内購買満足度に与える影響:新島村をケー スとして . 第 27 回日本観光研究学会全国大会 , 21-24. • 岡村祐・川原晋・ 野原卓(2013):「東京都大田区を対象とし た大田クリエイティブタウン研究会(旧モノづくり観光研究 会)の取り組み その3」, 観光科学研究 , No.6, 首都大学東京 観光科学域 , pp.177-182 • 大田クリエイティブタウン研究会編著(2012):『モノ・まち BOOK2012 ∼第 1 回おおたオープンファクトリー成果報告書 ∼』 • Shimizu, T., Okano, Y., Kurata, Y., and Naoi, T.(2012) Effects of Boredom on Revisit Intention. TTRA APac Conference. • Okano, Y., Shimizu, T., and Kurata, Y.(2012) An Analysis of Revisit Intention, Focusing on Alternation of Companions: A Case Study on the Visitors to Hokkaido. TTRA APac Conference. • Endo, Y. and Kurata, Y.(2012) Industrial Tourism for Corporate Branding in Japan. TTRA APac Conference. • Ikeda, T. and Kurata, Y.(2012) Tourism and CollaborativelyCreated Contents on the Web. TTRA APac Conference. 片桐由希子 ■口頭発表 • 多摩川中流域における旧農業用水路網を軸としたグリーンイ ンフラストラクチャの形成可能性に関する研究 , 日本都市計 画学会全国大会 ,2012.11 • 地方中心都市における小流域に基づく緑地環境計画手法の導 入に関する一考察 . 日本造園学会 ,2012.5 ■論文(査読有) • 片桐由希子 多摩川中流域における旧農業用水路網を軸とした グリーンインフラストラクチャの形成可能性に関する研究 , 都 市計画論文集 , 47(3) pp. 565-570, 2012. • 片桐由希子・石川幹子 地方中心都市における小流域に基づく 緑地環境計画手法の導入に関する一考察 . 日本造園学会誌ラ ンドスケープ研究 , 75(5) pp. 673-676, 2012 ■著書 • 片桐由希子・福井恒明(編著):都市持続再生学の領域 : 若 手研究者による連続講義と分野横断ディスカッション , SUR vol.30, 東京大学都市持続再生研究センター , 2013.3 • 片桐由希子(編著):ロードサイド型コンパクトシティ , SUR vol.31, 東京大学都市持続再生研究センター , 2013.3 • 倉田陽平 (2012) Web ベースの旅行プラン作成支援システム CT-Planner の対応地域拡大とホットスタート化 . 第 21 回地理 情報システム学会学術大会 . • 川瀬純也・倉田陽平・矢部直人 (2012) GPS ログを用いた観光 行動推定方法の改善 . 第 21 回地理情報システム学会学術大会 . • 太田守重・倉田陽平 (2012) オブジェクト間の時間関係の遷移 パターン . 第 21 回地理情報システム学会学術大会 . • 倉田陽平 (2012) いったい誰が,なぜ,宝探しをするのか?− ジオキャッシングの参加者とその動機の分析− . 観光情報学 会第五回研究発表大会 , 31-36. • 延東洋輔・倉田陽平 (2012) 工場見学の取り組みにおける自動 車メーカーの特異性とその要因 . 観光情報学会第五回研究発 表大会 , 6-10. • 窪村麻里子・矢部直人・倉田陽平 (2012) 女性の一人旅への動 機と不安 . 観光情報学会第五回研究発表大会 , 11-18. • Hara, T., Shimada, S., Yabe, N., Kurata, Y., Aoyama, K. and Hompo, Y.(2012) Value Co-Creation in Tourism: Incorporating Non-Expert's Design into Expert's Design Activities. 1st International Conference on Human Side of Service Engineering. • 倉田陽平 (2012) TripAdvisor 上のクチコミに見る外国人観光客 の観光資源評価の着眼点 . 観光情報学会第 9 回全国大会発表 , 28-29. • 清水哲夫,倉田陽平,矢部直人,岡野雄気:地域に対する観 光客のリピート来訪行動のメカニズム化についての試案∼ 飽き と同行者変更が再訪意向に及ぼす影響∼,第 45 回土木 計画学研究発表会 , 2012.6 ■論文(査読有) • 倉田陽平 (2012) ジオキャッシング:現実世界に埋め込まれた FY2012 • 岡村祐(2012) : 「歴史まちづくり計画のなかの都市祝祭空間」, 季刊まちづくり Vol.36, pp.38-40 15 Department of Tourism Science Annual Report り組み」, 季刊まちづくり Vol.37, pp.110-118 FY2012 ゲームとその観光的要素 . 情報処理 53(11), 1153-1158. Department of Tourism Science Annual Report 16 • 原辰徳 , 矢部直人 , 青山和浩 , 倉田陽平 , 村山慶太 , 大泉和也 , 嶋田敏 (2012) サービス工学は観光立国に貢献できるか? GPS ロガーを用いた訪日旅行者の行動調査とその活かし方 . 情報 処理学会 デジタルプラクティス 3(4) 262-271. • 倉田陽平 (2012) ジオキャッシング : 無名の人々がゲームを通 して発掘・拡張する観光価値 . 観光と情報 8: 7-14. 直井岳人 ■口頭発表 • Naoi, T., Soshiroda, S., Iijima, S. (2012). Local lives in historical districts: residents perceptions of the objects of visitors gaze. Proceedings of TTRA 2012 Annual Conference. Virginia Beach, Virginia, USA. • Naoi, T., Yamada, T., Iijima, S., Kumazawa, S. (2012). Visitors evaluation of a historical district: using participants photographs as the stimuli. International Symposium on Sustainable Urban Environment 2012, Tokyo Metropolitan University, Japan. • Naoi, T., Soshiroda, S., Iijima, S. (2012). Images of historical districts projected in travel magazines: their structures and changes. Proceedings of TTRA Asia Pacific Chapter 2012 Inaugural Conference. Kuala Lumpur, Malaysia. • Shimizu, T., Okano, Y., Kurata, Y., & Naoi, T. (2012). Effects of Boredom on Revisit Intention. Proceedings of TTRA Asia Pacific Chapter 2012 Inaugural Conference. Kuala Lumpur, Malaysia. ■論文(査読有) • Naoi, T., Yamada, T., Iijima, S., Kumazawa, T. (2013). Photobased participatory research: exploring the objectives of visiting a historical district. The International Journal of Tourism Science, Vol.6,77-84. • 直井岳人・十代田朗・飯島祥二(掲載決定)観光地としての 歴史的町並みにおける地元の生活の様相 : 訪問客のまなざし の対象と、それに対する住民の評価 都市計画論文集 , Vol.48, No.1 ■その他 • 直井岳人,倉田陽平,有馬貴之,下井勝博(2012)島嶼部観 光地への再訪行動が島内購買満足度に与える影響:新島村を ケースとして 第 27 回日本観光研究学会全国大会研究発表論 文集 , p.21-24 相 尚寿 ■口頭発表 • 相 尚寿・貞広 幸雄(2012)「居住者属性分類を用いた広域的 土地利用把握の試み」, 地理情報システム学会第 21 回研究発 表大会 ( 広島修道大学 ), 2012 年 10 月 13 日 . • 相 尚寿・北垣 亮馬・片桐 由希子・田村 順子(2012) 「郊外都 市のコンパクト化検討のための費用試算シートの試作」, CSIS DAYS 2012 全国共同利用研究発表大会 ( 東京大学 ), 2012 年 11 月2日. ■論文(査読無) • 相 尚寿・貞広 幸雄(2012) 「居住者属性分類を用いた広域的 土地利用把握の試み」, 地理情報システム学会第 21 回研究発 表大会講演論文集 , CD-ROM. • 相 尚寿・北垣 亮馬・片桐 由希子・田村 順子(2012) 「郊外都 市のコンパクト化検討のための費用試算シートの試作」, CSIS DAYS 2012 研究アブストラクト集 , p26. ■雑誌記事 • 相 尚寿(2013)「ロードサイド型コンパクトシティ導入対象 地域の検討」, Sustainable Urban Regeneration, Vol. 31, 東京大 学 都市持続再生研究センター , 2013.3. • 相 尚 寿(2013) 「ロードサイド型コンパクトシティ実現 のためのコスト試算 - モデルの実装とシナリオの検討 -」, Sustainable Urban Regeneration, Vol. 31, 東京大学 都市持続再 生研究センター , 2013.3. • 相 尚寿(2013) 「社会情報と都市構造 ( 講義録 )」, Sustainable Urban Regeneration, 東京大学 都市持続再生研究センター , Vol. 30, 2013.3. 4.特定学術研究 • 科学研究費補助金 基盤研究(A) :「湿潤地の土壌有機物動態 におけるストレス要因の解明とその農業利用」代表(20082011 年度) • 科学研究費補助金 基盤研究(B) :海外「熱帯アフリカにおけ る生産生態資源の時空間的不均一性とその農業利用に関する 研究」代表(2009-2011 年度) • 科学研究費補助金 萌芽研究:「参加型環境教育としてのエコ ツーリズムの手法開発」代表(平成 2011-2013 年度) • 科学研究費補助金 萌芽研究:「西アフリカ・サヘル地域にお ける農耕民と牧畜民の武力衝突の回避に関する方策の提案」 分担(2011-2013 年度) • (財)肥料経済研究所寄付金: 「食と環境の安全・安心教育ツー ルとしてのエコ・フード・ツーリズム手法の確立」代表 • 首都大学東京研究還: 「地球環境問題に起因する劣化土壌のリ ハビリテーション戦略策定に関する研究拠点」代表(2009.42012.3) 菊地俊夫 • 科学研究費補助金 基盤研究 C(一般) :大都市圏近郊におけ るルーラリティのリハビリテーションに関する地理学的研究、 研究代表者、平成 24 ∼ 27 年度 沼田真也 • 科学研究費補助金 基盤研究 B(海外):フタバガキ科樹木の遺 伝的保全のためのガイドラインの作成、研究分担者 • 東京都アジア人材育成基金における高度研究:アジア大都市 圏の自然環境における生物多様性保全と持続的利用に関する 研究、研究代表者、H24 ∼ H28 年度 • 環境省環境研究総合推進費:遺伝子情報に立脚した開花時期 予測モデルの開発:一斉開花現象の分子レベルでの解明、研 究分担者 有馬貴之 • 科学研究費補助金 スタート支援:地域許容力と利用潜在力に 基づく適正収容力算出システムの構築、研究代表者、H23 ∼ 24 年度 • 新島村商工会,受託研究:新島村産業振興調査研究及び産業 実施計画策定研究(代表:倉田陽平) 、研究分担者、H24 ∼ H26 年度 • 東京都アジア人材育成基金における高度研究:アジア大都市 圏の自然環境における生物多様性保全と持続的利用に関する 研究(代表:沼田真也) 、研究分担者、H24 ∼ H28 年度 伊ヶ崎健大 • 科学研究費補助金 基盤研究 A(海外) :サブサハラ・アフリカ 畑作地生態系における時空間変動を考慮した養分動態モデル の構築(代表:小 隆) 、研究分担者 • 科学研究費補助金 基盤研究 A(海外) :アフロ・ユーラシア貧 • 科学研究費補助金 基盤研究 B(海外):中国内蒙古草原生態系 の炭素・窒素収支の評価および再生技術の創生(代表:康 峪 梅)、研究分担者 • 科学研究費補助金 基盤研究 B(海外):半乾燥熱帯アフリカに 根ざした「緑の革命」実現のための耕地生態学的研究(代表: 真常仁志) 、研究分担者 • 三井物産環境基金研究助成(一般) :西アフリカ・サヘル地域 で防災と食糧問題の解決に資する表土管理法の提案とその最 適な普及方法の特定(代表:小 隆) 、研究分担者 • 総合地球環境学研究所本プロジェクト:砂漠化をめぐる風と 人と土(代表:田中 樹) 、コアメンバー • 首都大学東京研究環:土地利用の適正化による共生型都市の 構築(代表:小 隆) 、研究分担者 • 東京都アジア人材育成基金における高度研究:アジア大都市 圏の自然環境における生物多様性保全と持続的利用に関する 研究(代表:沼田真也) 、研究分担者 • 国際農林水産業研究センター共同研究:石垣島における赤土 流出防止技術に関する研究、首都大学東京側研究代表者 清水哲夫 • 共同研究費(公立大学法人岩手県立大学) :大規模複合災害発 生時の交通運用管理にかかわる課題整理:東日本大震災に学 ぶ、研究分担者、H24.4-H25.3 • 共同研究費(財団法人計量計画研究所) :都市内における観光 周遊行動のデータ集計、研究代表者、H24.12-H25.3 川原 晋 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):都市祝祭空間解析とモニ ター・ツーリズムによる持続可能な歴史まちづくりの技術開 発、研究代表者、H23 ∼ 25 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):住工混在地区におけるエリ アコンバージョンを通じた地域マネジメント手法に関する研 究、研究分担者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(B):伝統文化継承装置としての 花街建築および景観の全国的実態と地域特性、研究分担者、 H24 ∼ 26 年度 • 首都大学東京学部長裁量:産官学連携によるあきる野市観光 まちづくりプロジェクト、研究代表者、H24.4-H25.3 • 首都大学東京傾斜的研究費:上海市における歴史的建築・都 市資源を活かした住宅転用型の創造都市研究、研究代表者、 H24.4-H25.3 • 首都大学東京傾斜的研究費:生活者の自立的生活再建を支 援する観光復興まちづくりに向けた基礎調査、研究代表者、 H24.4-H25.3 • 山形県新しい公共の場づくりのためのモデル事業:橋詰のラ ンド マーク旧イチローヂ 商店の再生・活用を通した・まち・ 川再生プログラムの実践 , イチローヂ・まち・川再生プロジエ FY2012 困地域での生業多様化と安定化に向けた水平技術移転の実践 的展開(代表:田中 樹) 、研究分担者 隆 17 Department of Tourism Science Annual Report 小 FY2012 Department of Tourism Science Annual Report 18 クト協議会(= NPO 公益のふるさと創り鶴岡、山王まちづく り ( 株 )、首都大学東京川原研究室、東北公益文科大学高谷研 究室等で構成),H23.4-H25.3 • 業務委託費(大田観光協会) :ものづくりツアー実地調査事業 (代表:岡村祐) 、研究分担者 H24.4-H25.3 • 東京都アジア人材育成基金における高度研究:アジア大都市 圏の自然環境における生物多様性保全と持続的利用に関する 研究(代表:沼田真也) 、研究分担者、H24 ∼ H28 年度 岡村 祐 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):市民参画型シティプロモー ションとしての建築公開行事「オープンハウス」に関する研究、 研究代表者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(A):歴史的都市景観に関するユ ネスコ勧告をめぐる国内法整備に関する研究(代表:西村幸 夫)、研究分担者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(B):伝統文化継承装置としての 花街建築および景観の全国的実態と地域特性(代表:岡崎篤 行)、研究分担者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):住工混在地区におけるエリ アコンバージョンを通じた地域マネジメント手法に関する研 究(代表:野原卓) 、研究分担者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):都市祝祭空間解析とモニ ター・ツーリズムによる持続可能な歴史まちづくりの技術開 発(代表:川原晋) 、研究分担者、H23 ∼ 25 年度 • 業務委託費(大田観光協会) :ものづくりツアー実地調査事業、 研究代表者、H24.4-H25.3 • 研究助成費(三井物産環境基金) :大 町の伝統・文化にもと づいた復興都市デザインの提案(代表:窪田亜矢) 、研究分担 者、H24 ∼ 26 年度 片桐由希子 • 科学研究費補助金 若手研究(B):地方都市における小流域を 基礎とした環境基盤とその持続再生に関する研究、研究代表 者、H24 ∼ 26 年度 倉田陽平 • 科学研究費補助金 若手研究(B) :旅行者の写真撮影位置情報 を利用した観光ポテンシャルマップの構築と観光案内への応 用、研究代表者、H23 ∼ 24 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):歴史的町並みにおける生活 の様相への訪問客のまなざしの生成に関する研究、研究分担 者、H24 ∼ 26 年度 • 日本科学技術振興機構 (JST) 問題解決型サービス科学研究開発 プログラム:顧客経験と設計生産活動の解明による顧客参加 型のサービス構成支援法∼観光サービスにおけるツアー設計 プロセスの高度化を例として∼、研究分担者、H22 ∼ 25 年度 • 新島村商工会からの受託研究:新島村産業振興調査研究及び 産業実施計画策定研究、研究代表者、H24 ∼ 26 年度(予定) 直井岳人 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):観光地再生のための発展モ デルの構築に関する学際的研究、研究分担者、H23 ∼ 25 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):歴史的町並みにおける生活 の様相への訪問客のまなざしの生成に関する研究、研究代表 者、H24 ∼ 26 年度 • 科学研究費補助金 基盤研究(C):那覇市における生活文化に 着目した都市型観光資源管理および計画に関する基礎研究、 研究分担者、H24 ∼ 26 年度 5. 3 学位論文 2012 年度は学部生 39 名、大学院生 46 名の計 85 名(うち留 学生は 13 名)が在籍した。 博士論文 所定の審査を受け、下表に示す 3 名の博士論文が合格した。 19 2012 年度博士論文一覧 学部 4 年生 15 名、3 年生 24 名が当コースに在籍した。本年度進級 した 3 年生の分属前の所属については、6 名が都市環境学部地理 環境コース、6 名が同都市基盤環境コース、2名が同分子応用化 学コース、8 名が都市教養学部人文社会系、1 名が同理工学系、1 名が短期大学からの編入である。 博士前期課程(修士課程) 修士課程 1 年 11 名(うち留学生 1 名) 、修士課程 2 年 12 名(う ち留学生 2 名)が当学域に在籍した。 博士後期課程(博士課程) 博士課程 1 年 9 名(うち留学生 3 名)、博士課程 2 年 6 名(う ち留学生 2 名)、博士課程 3 年 8 名(うち留学生 5 名)が当学域 に在籍した。 留学生 上記のとおり、留学生は修士課程 3 名、博士課程 10 名の計 13 名である。出身国を下表にまとめた。 氏名 金 美賢 論文タイトル 主査 韓国の農村における地域活性化と社会関係 菊地 資本の再編に関する研究 - 全羅北道任實郡チーズ村を事例として - 高木 陽光 Research on the sustainable system of 菊地 public farmland in the suburban area of a large city: the example of Minuma rice fields in the Tokyo metropolitan area. Papa Elimane Social Interference in Dakar informal 清水 Faye transport and its implications in urban transport policies. 修士論文 所定の審査を受け、下表に示す 10 名の修士論文が合格した。 2012 年度修士論文一覧 留学生の出身国の内訳 出身国 修士課程 博士課程 合計 中国 2名 2名 4名 韓国 1名 1名 2名 マレーシア 0名 2名 2名 台湾 0名 1名 1名 タイ 0名 1名 1名 スリランカ 0名 1名 1名 モンゴル 0名 1名 1名 セネガル 0名 1名 1名 氏名 石川 雄 論文タイトル 飲食店における伝統野菜の利用実態と展望 主査 小 - 山形県鶴岡市における温海かぶ・藤沢かぶ・ 宝谷かぶを事例に 井上 翔太 文化芸術組織と地域との関係構築に関する 東 研究 - 劇団 SCOT と富山県南砺市旧利賀村 地区を事例として 太田 慧 東京臨海部における土地利用の機能変化プ 菊地 ロセスに関する研究 - 東京都港区海岸地区 を事例に 温 穎偉 観光地イメージの形成における異なる情報 倉田 媒体の効果に関する比較研究 佐藤 圭太 5.2 研究室への配属 区を事例として 杉原 弥永子 各研究室所属の学生数 研究室 自然 文化 政策 情報 研究室 卒論生 1名 修士課程 計 市活性化事業「さつま・すんくじらプロジェ 2名 博士課程 2名 5名 クト」を事例として - 1名 5名 10 名 16 名 沼田研究室 2名 2名 4名 8名 東研究室 1名 2名 0名 3名 3名 地域プロモーションにおけるよそ者の関与 4名 東 する地域応援団の研究 - 鹿児島県南さつま 菊地研究室 清水研究室 川原 観光地整備に関する研究 - 調布市深大寺地 4 年生以上 61 名の学生の配属先研究室は下表のとおりである。 小 首都圏整備計画策定期における東京近郊の 2名 9名 川原研究室 1名 4名 2名 7名 本保研究室 2名 1名 0名 3名 倉田研究室 3名 3名 3名 9名 直井研究室 1名 0名 0名 1名 高橋 遼 「道の駅」設置に伴う大都市近郊農村の地域 菊地 変化に関する研究 - 千葉県柏市「道の駅しょ うなん」を事例として - 陳 海琳 中国の歴史的集合住宅を活かした個性的複 川原 合市街地への変容に関する研究 - 上海市の 田子坊地区と静安別荘地区における住民の 取り組みに着目して 福盛 浩介 Factors affecting distribution pattern of an invasive plant in a Malaysian National Park 沼田 Department of Tourism Science Annual Report 5.1 所属学生 FY2012 5.学生教育 FY2012 山根 一斗 価格破壊交通サービスの需要の価格弾力性 清水 の分析 卒業論文 所定の審査を受け、下表に示す 13 名の卒業論文が合格した。 Department of Tourism Science Annual Report 20 2012 年度卒業論文の一覧 氏名 論文タイトル 主査 新井 風音 自然保護官(レンジャー)に求められる役 倉田 大野 一 自転車旅行者の写真撮影行動に関する研究 倉田 櫻澤 明樹 ばんえい競馬の現状と改善策に関する研究 沼田 真田 風 イラスト共有サイトにおける都道府県擬人 倉田 田中 昂助 観光地とその周辺エリアにおける観光者の 割とは - 学生の視点から - 化の分析 直井 まなざしの対象の抽出と比較 - 川越一番街 と駅からの通過エリアを対象として 戸川 奈美 訪日外国人の視点から見る飲食店における 本保 外国人客に対する接遇の方向性の研究 - 外国人客が多く宿泊している宿の宿泊客を 例にして 豊田 純子 地域ブランド志向型店舗を内包する住宅市 川原 街地の環境・魅了の維持の仕組みに関する 研究 - 代官山の第二種低層住居専用地域を 事例として 長谷川 晃一 観光客の消費行動からみたレンタサイクル 菊地 観光の特徴 - 横浜都心を例にして 畑山 和文 生活雑貨店の視点から見た都市観光地の研 東 究 間崎 俊介 スポーツイベントがその後の地域振興の与 本保 える影響 -2019 ラグビーワールドカップの 成功に向けて 松崎 里美 プローブ情報を活用した幹線道路ネット 清水 ワークの急減速事象発生状況の分析 - 平日と休日の差異に着目して 山口 ともみ 低頻度 GPS 測位データからの移動経路の同 清水 定可能性の検討 山田 将彰 高尾山における登山客のルート選択要因に ついて 沼田 卒論発表会の様子 6.ECO-TOP プログラム 6.1 ECO-TOP プログラム修了者 FY2012 2012 年 度 は、 博 士 前 期 ( 修 士 ) 課 程 1 名、 学 部 4 名 が ECOTOP プログラムを修了した。 ECO-TOP プログラム修了者一覧 氏名 21 ECO-TOP ID 番号 観光科学域 高橋 遼 02eco-top12001 自然・文化ツーリズムコース 豊田 純子 01eco-top12001 自然・文化ツーリズムコース 真田 風 01eco-top12002 自然・文化ツーリズムコース 松崎 里美 01eco-top12003 自然・文化ツーリズムコース 新井 風音 01eco-top12004 エコプロダクツ 2012 の当コースのブース 6.2 インターンシップ 2012 年度は博士前期 ( 修士 ) 課程 1 年生 1 名と学部 3 年生 5 名 の計 6 名が、合計 20 団体でインターン シップを実施した。以下 が学生の実習先である。 ECO-TOP プラグラムにおけるインターンシップ先一覧 学年 民間企業 NPO、財団、社団 行政 修士 1 年生 パシフィックコンサ ルタンツ株式会社 特定非営利活動法人 生態教育センター 東京都環境局 学部 3 年生 積水化学工業株式 会社 特定非営利活動法人 アース・エコ 東京都総務局 小笠原支庁 学部 3 年生 フジエクスプレス 株式会社 公益財団法人 日本自然保護協会 東京都総務局 小笠原支庁 学部 3 年生 アゴラ造園株式会社 特定非営利活動法人 生態教育センター 八王子市 水循環部 学部 3 年生 株式会社 東京サマーランド あきる野ふるさと工 房(軍道紙保存会) 秋川渓谷瀬音の湯 秋川漁業協同組合 あきる野市 環境経済部 学部 3 年生 株式会社近畿日本 ツーリスト 特定非営利活動法人 アース・エコ 八王子市 環境部 Department of Tourism Science Annual Report 学域 / コース FY2012 7.社会貢献 Department of Tourism Science Annual Report 22 各種委員会、学会活動、講師・地域活動等 • 埼玉県立川の博物館 平成 24 年度特別展「今だって氷河時代」 協力 小 • ニジェール共和国における住民説明会「サヘル地域の土壌」 主催 隆 • 農林水産省 独立行政法人評価委員会 専門委員 • 日本学術会議特任連携会員 • 日本ペドロジー学会 会長 • 日本ペドロジー学会 評議員 • 日本ペドロジー学会 名誉会員 • 日本土壌肥料学会 副会長 • 国際土壌科学連合(IUSS)Commission 3.5 副部会長 • 日本農学会 評議員 • (講師)国際協力機構(JICA)集団研修 菊地俊夫 • 日本地理学会監事 • めぐろシティカレッジ・カリキュラム委員・理事 • 東京地学協会「地学雑誌」編集委員・行事委員会委員 • 日本ジオパーク委員会委員 • 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)認証判定 委員・委員長 東 秀紀 • 「歴史的建築物を中心とした観光まちづくり」委員会委員(東 京都観光部) • 信州名匠会顧問 • 講演「東京駅と辰野金吾」 (横浜市創造都市事業本部・ヨコハ マ洋館探偵団主催、2012 年 10 月 13 日) • 「東京駅復活大作戦」 (NHK テレビ、2012 年 9 月 29 日放映) 制作協力(建築考証、脚本校閲) • 「ガリレオ X:東京駅がよみがえった」(BS フジテレビ、2012 年 10 月 28 日放映)制作協力(建築考証、出演) • 「東京駅をつくった男 辰野金吾」 (NPO 唐津市民劇団、2012 年 9 月 16 日上演、CATV 唐津放映)上演協力(原作執筆、 脚 本校閲、時代考証、講演) • 「唐津出身の建築家 辰野金吾と曾 日時不詳、取材インタビュー ) 達蔵」(CATV 唐津、放映 • シンポジウム「江戸・東京と江戸城・皇居」実施協力(主催: 首都大学東京、2012 年 11 月 1 日) • 農水省畜産生産情報規格委員会委員 • 東京都自然公園等の適正利用・管理検討会委員会委員長 • 東京都観光事業審議会委員 • 東京都環境局公園管理選定委員会委員長 清水哲夫 ■各種技術委員会等への学識経験者としての指導(抜粋) • 観光庁・観光地域ブランド確立支援事業等検討委員会・委員 • 八王子市公園管理選定委員会委員長 • • 調布市まちづくり審議会委員 • 首都高速道路 ( 株 )・首都高の料金に関する懇談会・委員 • 観光庁通訳案内士試験委員 • 東京都・大規模小売店立地審議会・委員 • 八王子市環境審議会委員 • 町田市・交通安全行動計画策定及び推進委員会・委員長 沼田真也 • Malaysian Journal of Remote Sensing 誌 (Malaysian Remote Senisng Scociety) Editorial Board 有馬貴之 観光庁・観光統計の整備に関する検討会・委員 • ( 財 ) 運輸政策研究機構・ミャンマー鉄道改善検討委員会・委 員 ■学協会の運営への貢献 • ( 社 ) 土木学会・土木計画学研究委員会学術小委員会・委員 • ( 社 ) 交通工学研究会・研究委員会自主研究小委員会・小委員 長 • 公益社団法人日本地理学会 総務専門委員 • ( 社 ) 土木学会論文集編集委員会 D3 分冊編集小委員会・委員 • 公益社団法人日本地理学会 ジオパーク対応委員 • 東アジア交通学会・国際学術委員会・学術委員選定小委員会・ 小委員長 伊ヶ崎健大 • 日本ペドロジー学会 幹事 • 国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業「サヘル地域での 砂漠化対処および生計向上への農民技術の形成と普及」アド バイザー • 国際協力機構(JICA)技術協力プロジェクト「劣化土壌地域 における土地劣化抑制・有効利用促進のための能力向上プロ ジェクト」アドバイザー ■学外での講演・講義等(抜粋) • 東京都港湾局・重点課題研修「観光まちづくり科」 • 日本観光研究学会・シンポジウム・パネリスト「首都・東京 の観光を考える−大都市観光研究に必要な視座・視点とは?」 川原 晋 • 日本建築学会 都市計画本委員会 幹事 • 日本都市計画学会 学術委員 • 三重県観光審議会委員 • 藤沢市都市景観アドバイザー(計画建築部景観課) • 三重県政策アドバイザー • 稲城市 稲城長沼駅周辺地区まちづくり市民ワークショップア ドバイザー • 都圏営業拠点経済効果指標検討会座長 • 山形県商工観光部「山形県まちづくり連続セミナー in 宮内」 講師 • 和歌山大学観光学部・大学院観光研究科観光教育アドバイザ リーボード・メンバー • 上尾市まちづくり推進会議委員(まちづくり計画課) • 韓国大使館アドバイザー • 川崎市民間活用推進委員会委員(川崎区役所まちづくり推進 部) • インバウンド研究会委員長 • めぐろシティカレッジ 講師 • 創生委員会委員 • 山形大学高度人材育成カリキュラム検討委員会共同委員長 • 森記念財団国際推進研究会委員長 • 国家公務員共済連合会宿泊施設経営改善委員会委員 岡村 祐 ■自治体の委員など • 茅ヶ崎市景観アドバイザー(神奈川県茅ヶ崎市) • 大山街道における地域伝統文化総合活性化事業推進委員会(神 奈川県茅ヶ崎市) • 南アルプス市国史跡御勅使川旧堤防保存管理計画策定委員(山 梨県南アルプス市) ■講師 • 東京大学工学部都市工学科(都市社会論) 非常勤講師 , 2012 年5月 • 東大和市市民企画地域課題講座講師 , 2012 年 9 月 29 日・10 月6日 • 奈良フェスティバル実行委員会委員長代理 等 倉田陽平 • ENTER 2013 Program Committee 直井岳人 • 平成 24 年度新島村商業便利度調査事業(東京都産業労働局事 業の調査担当:平成 24 年度から 3 年間) • インバウンド研究会(ぐるなび総研主催)にて、協力メンバー として研究会に参加(平成 24 年度より、現在に至る) • MICE 人材育成講座(東京都産業労働局)にて講義担当 • めぐろシティカレッジ講座 , 2012 年 5 月 19 日・6 月 16 日 ■講演・イベント企画運営 • (イベント企画運営) 「第 2 回おおたオープンファクトリー」, 大田オープンファクトリー実行員会主催 , 2012 年 12 月 1 日 • (イベント企画運営) 「目白の森セミナー 目白の森と目白の 庭先」, 目白まちづくり倶楽部主催 , 2012 年 10 月 21 日、11 月 17 日 • (イベント企画運営・パネラー)おおた商い観光展「モノま ちカフェで語るモノづくりのまち大田の未来」, 2012 年 10 月 14 日 • (パネラー)おおた商い観光展「観光シンポジウム もっともっ といらっしゃい大田」, 2012 年 10 月 13 日 • (講演)「歴史的都市風景保全の動向と富士山への眺め」, 富士 山と東京との絆 , 美しい東京をつくる都民の会主催シンポジ ウム , 美しい東京をつくる都民の会主催 , 2012 年 6 月 8 日 • (イベント企画運営) 「河童徳利ひろばを歩く・見る・聞く」, 西久保自治会・河童徳利保存会・まち景まち観フォーラム・茅ヶ 崎主催 , 2012 年 5 月 26 日 片桐由希子 • 日本都市計画学会 学術委員 相 尚寿 • 東京成徳短期大学幼児教育科 ( 生活環境論 ) 非常勤講師 FY2012 本保芳明 • 八王子市景観審議会委員(市街地整備課) 23 Department of Tourism Science Annual Report • 国土交通大学校「建築計画(企画・設計)研修」 講師 8.受賞等 FY2012 小 Department of Tourism Science Annual Report 24 隆 • 日本土壌肥料学会日本土壌肥料学雑誌論文賞、中尾 淳・武田 晃・塚田 祥文・舟川 晋也・小 隆.2011.カリウム飽和・ 乾湿処理によるスメクタイト質土壌のセシウム保持能の向上 とその持続性 : スメクタイト質土壌とアロフェン質土壌の比較 (2012 年 10 月内定) • SSPN Paper Award 2013, Japanese Society of Soil Science and Plant Nutrition, Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2011. Fallow Band System, a land management practice for controlling desertification and improving crop production in the Sahel, West Africa: 1. Effectiveness in desertification control and soil fertility improvement.(2012 年 10 月内定) • Poster Award, The 8th International Symposium on PlantSoil Interactions at Low pH. Bangalore, India, 2012. Fujii K, Uemura M, Hayakawa C, Funakawa S, Kosaki T. Effects of pH on activities of ligninolytic enzymes in forest floor layers. 伊ヶ崎健大 • SSPN Paper Award 2013, Japanese Society of Soil Science and Plant Nutrition, Ikazaki, K., Shinjo, H., Tanaka, U., Tobita, S., Funakawa, S. and Kosaki, T. 2011. Fallow Band System, a land management practice for controlling desertification and improving crop production in the Sahel, West Africa: 1. Effectiveness in desertification control and soil fertility improvement.(2012 年 10 月内定) 川原 晋 • 日本都市計画家協会 2012 年度 楠本洋二賞・優秀賞、受賞対 象の「理論と実践」 :中心市街地に様々な活動やアクターを呼 び込む空間整備と組織づくり∼山形県鶴岡市山王商店街まち づくりの10年の取組み 岡村祐 • 平成 24 年度首都大学東京都市環境学部 Leading Scientist 9.1 紀要「観光科学研究」の編集・発行 9. 3 コース進級ガイダンス 2013 年 3 月、紀要「観光科学研究」第 6 号を編集・発行した。 22 本の論文投稿があり、査読を経て、うち 21 本が採択・掲載さ れた。掲載論文の内訳は、論文 11 報、展望 1 報、研究ノート 5 報、 実習報告 4 報であった。 2012 年度は、学部 1 年生、2 年生を対象した進級ガイダンス を下表のとおり 4 度実施し、最終的に他コース、他学部から合わ せて 20 名が当コースに進級した。 9.2 ツーリズムマガジンの発行 学生の自主的な取材・編集による「ツーリズムマガジン」第 8 号∼第 15 号を発行し、コース/学域の最新情報や学生の生の声 を学内外に発信した。 回 第1回 月日 4 月 12 日 第2回 参加学生数 テーマ 7 月 12 日 70 名 28 名 コースの概要と進級方法 ツーリズムコースの教員・先輩が 第3回 10 月 4 日 32 名 みなさんに期待すること 後期の 1,2 年生向け科目紹介 第4回 1 月 10 日 24 名 ツーリズムコースの就職と進学 ツーリズムコースへの進級手続き ※人数はアンケート回収数 9. 4 大学院入試説明会 2012 年度は 6 月 3 日(日)に大学院入試説明会を開催し、約 20 名の出席があった。 大学院入試案内のポスター 9. 5 大学説明会 2 度の大学説明会を下表の通り実施した。 大学説明会の概要 回 第1回 ガイダンス 模擬授業 担当: 担当:直井岳人 (7 月 16 日) 菊地俊夫 オープンラボ 担当:有馬貴之、 「 観 光 空 間 と 生 活 空 倉田陽平、沼田真也 間: 観 光 客 の " ま な 『観光を科学する実 第2回 担当: (8 月 18 日) 東 秀紀 ざし " の先」 担当:清水哲夫 「 観光を科学する とは?」 験・調査方法、機材』 担 当: 伊 ヶ 崎 健 大、 倉田陽平、岡村 祐 『 観 光 を 企 画・ 計 画 するための道具』 ツーリズムマガジンの紙面 Department of Tourism Science Annual Report 25 進級ガイダンスの実績 FY2012 9.コースプロモーション 4/12 26 7/6 7/12 Department of Tourism Science Annual Report FY2012 月日 4/5 4/7 6/3 7/16 7/18 7/25 8/8-9 10/3 10/4 11/8 11/28 1/8 1/10 1/30 2/5 できごと 新入生ガイダンス/新入生歓迎会 入学式 第 1 回進級ガイダンス 大学院入試説明会 編入学試験 第 2 回進級ガイダンス 大学説明会・オープンラボ 博士前期課程合同ゼミ 4 年生合同ゼミ 大学院入試(夏季) 博士後期課程(D2)合同ゼミ 第 3 回進級ガイダンス 博士後期課程(D3)予備審査会 博士前期課程合同ゼミ 学士入学試験 第 4 回進級ガイダンス 修士論文発表会(審査会) 博士論文公聴会 2/6-7 大学院入試(冬季) 2/14 卒業論文発表会(審査会) 3/25 卒業式 首都大学東京都市環境学部自然・文化ツーリズムコース 首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域 2012 年度アニュアルレポート http://www.ues.tmu.ac.jp/tourism/index.html 編集・発行:首都大学東京都市環境学部自然・文化ツーリズムコース 発行日:2013 年 4 月 10 日 内容に関してのお問い合わせ 〒 192-0397 東京都八王子市南大沢1−1 首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース 伊ヶ崎健大(アニュアルレポート作成担当) 電話:042-677-1111(内)4346 E メール:[email protected]