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ストラパック株式会社
株式会社日本能率協会マネジメントセンター 『 e ラーニングライブラリ』活用事例 Vol.9 全社員で継続的にライブラリを活用し「自ら学ぶ風土」をつくる ストラパック株式会社 包装用機械・資材の製造・販売をグローバルで展開するストラパック株式会社。同社では、 “自分で考え、決断し、行動する”人材を育成するため、ほぼ全社員を対象に『e ラーニン グライブラリ』 (以下、ライブラリ)を導入しています。今回、ライブラリの活用方法について、 同社総務本部人事部長の神吉研一氏にお話を伺いました。 Company P r o f i l e 1960 年設立。そのルーツは、1933 年に創業された下島哲四郎商店の包装材料販売まで遡ることができる。 40 年前から海外へ製品を輸出し、現在は欧米やアジアの 5 カ国に製造・販売拠点を持つグローバル企業。 梱包機の累計販売数は 35 万台を超えている。単体売上高 83 億 1,200 万円・連結売上高 145 億 3,800 万円(2011 年3月末) 、従業員数 245 名(社員 205 名、契約社員 40 名、2011 年 12 月現在) 。 神吉研一 氏 総務本部 人事部長 e ラーニングで身に付ける 学ぶ楽しみ・学ぶ習慣 社員が自由な時間に好きな内容を学べ せませんし、反対に技術職の社員には る e ラーニングを導入しました。 基本的なビジネススキルやマネジメン ─貴社が求める人材像についてお聞か せください。 機械メーカーとして 営業社員にも技術系コースを 神吉氏:当社は、社是である「限界へ ─マネジメント系も技術系も両方学べ ─受講状況をお教えください。 の挑戦」を大切にしており、少数精鋭 る全コースライブラリを、ほぼ全社員 神吉氏:対象は入社2年目以上の若手 で業務を行っているため、現場への権 を対象に導入した理由をお聞かせくだ ∼中堅∼管理職の 200 名で、うち 20 限委譲・責任の範囲も大きくなってい さい。 名が海外を含むグループ会社の社員 ます。そこで、当社の人材には「自分 神吉氏:当初は「セレクト 10」をマ です。管理職にはマネジメント、労 で考え、決断して、行動する」ことと、 ネジャー対象に導入しましたが、受講 務管理、企業会計など、技術職には 更なる変革と自立を求めています。 完了後のアンケートで「有意義だっ 技術的な知識+基本的なビジネスス ─そのような人材を育成するための教 た」 、 「もっと多くの社員に受講させた キルを、営業職には基本的なビジネ 育についてお聞かせください。 い」という声が非常に多かったため、 ススキル+電気・制御など技術的な トスキルを身につけて欲しいと考えて います。 神吉氏: 「人は仕事によって成長する」 全社員を受講対象とした「全コースラ 知識を身につけてもらいたいと考え との考えから、基本的には OJT を重 イブラリ」に変更しました。また、当 ています。階層別に会社指定の3コー 視しています。必要な知識については 社は機械メーカーですので、マネジメ 階層別研修と組織単位の実務研修で提 ント系の知識にプラスして、電気など 供していますが、拠点が全国にあるこ の技術系のコースを全社員に学んで欲 と、海外のグループ会社を含めた底上 しかったという思いがあります。 げ教育を水平展開したいということか ─例えば、営業職も技術系コースを学 ら、e ラーニングを活用しています。 ぶのですか。 ─ e ラーニング導入のきっかけは? 神吉氏:当社は、製品を売りっぱなし 神吉氏:OJT 以外で、学ぶ楽しみ・学 にするのではなく、メンテナンスやカ ぶ習慣を身につけてもらいたいという スタマイズなど、お客様のニーズに対 思いがありました。OJTは重要ですが、 応することを重視しています。そこで、 社内の常識や仕事の進め方しか教えら お客様接点の多い営業職が、メンテナ れないのが難しいところです。世間や ンスにも直接対応するのです。そのた 外部の知識を学ぶことも重要と考え、 めには営業職にも技術系の知識が欠か 必須研修 【主任以下】 (1) 問 題 解 決 の 基 本(QC7 つ 道 具によるデータ分析・活用編) (2) 自分らしさを活かした対人能 力向上 (3) 論理的思考力ステップアップ 【係長】 (1)マネジメントの基本 (2)企業会計ベーシック (3)チームマネジメント基本 【副主事以上】 (1)マネジメントの基本 (2)企業会計ベーシック (3) マネジャーのための労務管理 基本 株式会社日本能率協会マネジメントセンター スを必須とし、その他に自由選択で 3コース(年間6コース)を必ず受 『e ラーニングライブラリ』活用事例 Vol. 9 全社を巻き込み 学びを拡大 ─継続利用のご意向はいかがでしょう。 神吉氏:今の形になって今年で2年目 講するよう推奨しています。最多で ─運営はどのように行っていますか。 は、40 コース以上修了したという者 神吉氏:進捗状況を、全社、事業所別、 必須コースを変更して、継続していく もいます。学習時間は、就業時間以 個人別に、四半期に1回程度取りまと つもりです。選択研修については、上 降もしくは自宅での学習を推奨して め、役員・事業所責任者へ個別に案内 司と部下の連動を強化し、事業所内の いますが、業務に支障のない範囲内 しています。特に進捗の遅い事業所・ 受講者全員が同じコースを受けること であれば就業時間内での受講も認め 受講者には個別に連絡し、確認を行い も検討したいと思います。選択制の ています。 ます。案内に際しては、修了コース数 コースについては、自主性を尊重した ─自由選択は、どのように実施して ベスト 10 を発表する等、やる気を促 運用を続けていく予定です。 いるのですか。 す取り組みも行っています。基本的に ─今後の課題についてお聞かせくださ 神吉氏:完全な自己申告制で、受講 は上司に直接 e メールで連絡し、上司 い。 したいコース・受講完了月などを記 を通じて受講者に案内・告知する形を 神吉氏:受講者の拡大(グループ会社 入した受講計画書を事務局に提出し とっています。 への拡大)を検討しています。今後、 てもらいます。事務局から各事業所 ─上司を巻き込む形を作っているので 従業員が増加することで集合研修はさ 責任者に申請内容をフィードバック すね。 らに難しくなりますから、e ラーニン し、事業所毎の受講促進や育成指導 神吉氏:はい。上司自身も受講者です グの役割は一層大きくなると考えてい に役立ててもらいます。事業所によっ から、まずは率先垂範をお願いしてい ます。現在は、修了実績を評価に反映 ては、上司と部下が同じ月に同じコー ます。同時に各役員にも進捗を報告し、 させていませんが、e ラーニングが定 スを受講する計画をたてて学びを深 状況によっては役員からの指導をお願 着した後は検討していきたいですね。 めると同時に、コミュニケーション いするなど、全社的な巻き込みに取り ─ありがとうございました。 の活性化にも役立てているようです。 組んでいます。 世界に飛躍する 高性能自動梱包機 国内シェア No.1 メーカー ですが、3年目についても会社指定の 当社は、国内シェア No.1 の梱包機メー 販売台数 35 万台を突破。ここ数年は、梱 カーです。包装資材商社を母体として設 包機・製封函機を中心とした梱包・物流 立した強みを活かし、全国・全世界にネッ の一貫ライン製造に注力して実績を積ん トワークを展開しています。国内 21 カ所 でいます。 の販売・サービス拠点から、きめ細やか また、東日本大震災においては被災企 なアフターサービスを提供、海外もアメ リカ・イギリス・ベルギー・中国に拠点 業支援を目的とし、水産型自動梱包機 「AQ-7M」の無料貸出を行いました。 を構え、独自ルートによる 37 カ国の販 『常にお客さまに対して満足して頂ける 売代理店から 73 カ国への輸出実績を持っ 製品とサービスの提供』を経営理念とし ています。 て、グループの事業拡大、製品・技術ノ 『RQ-8』 、 『D55』に代表される主力梱 ウハウを向上させ、外装・物流の総合メー 包機については、平成 22 年 12 月に累計 カーとして飛躍を図っています。 ストラパック株式会社 ●住所 東京都中央区銀座7-16-14 銀座イーストビル5F ●TEL 03-6278-1801 ●ホームページ http://www.strapack.co.jp/ e -ラーニング事業部 〒 105-8520 東京都港区東新橋1- 9- 2 汐留住友ビル 24 階 TEL (03)6253-8025(直通)<番号通知でおかけいただくようになっております(平日 9:00 ∼ 17:00)> FAX(03)3575-2650 ホームページ http://www.jmam.co.jp/ 2012 年 2 月発行 Ⓒ 2012 JMA MANAGEMENT CENTER INC.(無断複製転載を禁ずる)