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ごみ処理基本計画

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ごみ処理基本計画
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
<ごみ処理
第2期推進計画>
18
横浜市一般廃棄物処理基本計画
1
第2期推進計画
第2期推進計画の考え方
第2期推進計画では「ごみと資源の総量」及び「ごみ処理に伴い排出される温室効果ガ
ス」を削減し、環境負荷を低減しながら「ごみ処理の安心と安全・安定を追求」するため、
次の考え方のもと取組を進めます。
○ 生ごみ、プラスチック類、古紙の削減に重点を置き、リデュース・リユースの取組を
進めるとともに、分別・リサイクルの徹底を図る等、更なる3Rを推進します。
○ 現在、その多くが焼却処理されている小型家電、生ごみ、プラスチック製品等につい
て、新たなリサイクル手法を検討します。
○ 東日本大震災を踏まえ、「安心・安全・安定を追求したごみ処理」をこれまで以上に
進めるため、施設の適切な維持管理や防災対策、エネルギーの有効活用等を図ります。
○ 市民・事業者に共感をいただき、具体的な3R行動を実践していただけるよう、取組
の必要性や成果などの情報を分かりやすく提供します。
19
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
2
計画目標等
(1)
計画期間
本推進計画の期間は、平成 26(2014)年度から平成 29(2017)年度までとします。
(2)
ア
計画目標
ごみ処理に伴い排出される温室効果ガスの削減(ごみ減量から始めよう脱温暖化)
「ごみ処理に伴い排出される温室効果ガス」を平成 29(2017)年度までに平成 21(2009)
年度比で 25%以上(約7万トン-CO2)削減します。
<平成 37(2025)年度の達成目標>
平成 21(2009)年度比で 50%以上(約 14 万トン-CO2)削減
平成 24 年度までの「ごみ処理に伴い排出される温室効果ガス」は、平成 25 年度の中間目
標である「平成 21 年度比で 10%以上削減」を概ね達成することができました。
市全体で脱温暖化の取組を推進している中で、本市の温暖化対策の計画との連携を図り、
引き続き、ごみの収集・運搬、処理・処分の全ての段階において、更なる温室効果ガスの削
減に向けた取組を推進します。
▲25%以上
28.2
万トン
-CO2
平成21年度
図2-1
21.1
万トン
-CO2
平成29年度
▲50%以上
14.1
万トン
-CO2
平成37年度
ごみ処理に伴い排出される温室効果ガスの削減目標
20
横浜市一般廃棄物処理基本計画
イ
第2期推進計画
ごみと資源の総量の削減(もっとチャレンジ・ザ・3R)
人口増加が見込まれる中、リデュースの推進により、
「総排出量(ごみと資源の総量)」
を平成 29(2017)年度までに平成 21(2009)年度比で5%以上(約6万4千トン)削減
します。
<平成 37(2025)年度の達成目標>
平成 21(2009)年度比で 10%以上(約 13 万トン)削減
ヨコハマ3R夢プランが策定されて以降、人口が 0.7%増加する中、平成 24 年度の「ごみ
と資源の総量」は平成 21 年度に比べ 0.04%減少しましたが、更なる取組が必要です。
分別・リサイクルはもちろんのこと、最も環境にやさしいのはリデュースであるという観
点から、引き続きリデュースの推進を図ります。
▲5%以上
127.5
万トン
121.1
万トン
平成21年度
図2-2
ウ
▲10%以上
平成29年度
114.7
万トン
平成37年度
ごみと資源の総量の削減目標
ごみ処理の安心と安全・安定を追求
収集・運搬、処理・処分のすべての段階で、安心と安全・安定を追求します。
市民が安心して暮らせるよう、少子高齢社会の進展により市民ニーズの多様化に対応した
ごみ処理サービスの充実を図ることとし、できることからスピード感を持って実施します。
また、東日本大震災の状況等を踏まえた対応を図るとともに、コスト意識を持ちながら、
市民から信頼される安全で安定した処理・処分体制を構築します。
21
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
3
第2期推進計画で取り組む具体的施策
[施策体系]
(1)
(2)
(3)
環境学習・普及啓発
■ごみ・環境情報の積極的な提供
23 頁
■地域に密着した情報発信等
24 頁
■環境行動を実践する人づくり
24 頁
■市民・事業者・行政の協働による
リデュースの推進
26 頁
リデュース(発生抑制)の推進
■市民ニーズに対応したきめ細やかな
サービスの提供
27 頁
家庭系ごみ対策
■地域コミュニティの支援
28 頁
■新たなリサイクル
29 頁
■家庭系ごみの減量・リサイクル
29 頁
■資源物の中間処理施設の整備・運営 30 頁
(4)
■家庭系ごみの適正処理
30 頁
■国等への働きかけ
31 頁
■事業系ごみの減量・リサイクル
32 頁
■事業系ごみの適正処理
32 頁
事業系ごみ対策
■環境行動を実践する事業者との連携 33 頁
(5)
(6)
ごみの処理・処分
■リサイクル事業者等の育成
33 頁
■安全で安定した処理・処分
34 頁
■ごみ処理における環境負荷の低減
35 頁
■運営の効率化
36 頁
■3Rや適正処理の推進に係る
各種調査・研究
36 頁
■地域と連携したきれいなまちづくり 37 頁
きれいなまちづくり
22
横浜市一般廃棄物処理基本計画
(1)
第2期推進計画
環境学習・普及啓発
<主な施策の行程表>
H26
■ごみ・環境情報の積極的な提供
市民・事業者への分かり
やすい情報提供の推進
様々な機会や媒体を活用
した効果的な広報・啓発活動
事務所・工場等の啓発機
能の充実・強化
地域特性や対象者に
合わせた啓発の推進
■地域に密着した情報発信等
■環境行動を実践する人づくり
環境学習の充実・強化
取組方針の設定とPR
地域との連携強化
H29
H30~
推進
推進
充実・強化
強化・推進
推進
充実・強化
推進
強化
■ごみ・環境情報の積極的な提供
市民・事業者に共感をいただき、具体的な3R行動を実践していただけるよう、本市の
ごみ処理の現状と課題や取組の必要性、その意義をお伝えするとともに、取り組んだこと
がどのような成果に結びついているのかを様々なデータを活用して分かりやすく情報提供
します。また、事務所・工場などの啓発拠点、出前講座や地域イベント、広報紙やホーム
ページなどの様々な機会や媒体を活用した広報を行うとともに、地域特性や対象者に合わ
せた啓発を推進します。
項目
・市民・事業者への分かりやす
い情報提供の推進
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・取組の必要性などを伝えるための情報の提供
(組成調査などの分析結果、ごみ処理費用など)
・取組の結果を伝えるための情報の提供
(温室効果ガス削減効果、リサイクル状況など)
・様々な機会や媒体を活用した
効果的な広報・啓発活動
・マスコットキャラクターや広報大使、キャッチコピー・ロゴ等を
活用した広報・啓発活動の実施
・広報紙やホームページ、メールマガジンでの情報発信
・店頭啓発、駅頭キャンペーン、早朝啓発の実施
・収集車両を活用した効果的な情報提供
・民間の広報媒体の活用
・事務所・工場等の啓発機能の
充実・強化
・情報発信・環境学習の拠点として事務所・工場機能等の充実・強化
・事務所・工場主催イベント等での情報提供
・事務所・工場による出前講座の対象の拡充、内容の充実
・工場・最終処分場等の見学者受入の推進
・事務所・工場等におけるリユース家具提供による情報発信
23
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
・地域特性や対象者に合わせた
啓発の推進
・緑が多い地域でのせん定枝や刈草などの乾燥の実践啓発
・転入者向け分別相談窓口の充実・強化
・大学生を対象とした啓発の推進
・外国人向けアプリ・パンフレットを用いた分別の広報・啓発
・高齢者向けパンフレットの配布
・高齢者を対象にした出前講座の実施
■地域に密着した情報発信等
市民へ確実に情報を届けられるよう、身近な場所での情報提供を充実します。事務所・
工場等が、地域への情報発信の場所、環境学習の拠点として活発に利用されるよう、職員
力を発揮して創意工夫を重ねながら、
「身近な場所で楽しく分かる・見える」を目標に啓発
機能の充実・強化を図ります。
項目
・地域に密着した情報発信等
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・情報発信・環境学習の拠点として事務所・工場機能等の充実・強
化(再)
・事務所・工場主催イベント等での情報提供(再)
・事務所・工場による出前講座の対象の拡充、内容の充実(再)
・工場・最終処分場等の見学者受入の推進(再)
・店頭啓発、駅頭キャンペーン、早朝啓発の実施(再)
・スーパーマーケットなどでの資源物の店頭回収の情報提供
■環境行動を実践する人づくり
環境学習の多様なメニューを用意し、より効果的なものとすることで、将来を担う子ど
もたちにごみ問題や環境問題への関心と理解を深めてもらい、家庭での自主的な3R行動に
もつなげていきます。
また、環境事業推進委員などと連携して、地域において環境行動を実践する人づくりを推
進します。
項目
・環境学習の充実・強化
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・環境学習施策の整理と充実・強化
・市民ニーズを踏まえた環境学習ホームページの改善
・環境学習副読本の内容の改善
・学校における環境学習の取組への支援
・3R夢ポスターコンクールの実施
・情報発信・環境学習の拠点として事務所・工場機能等の充実・強
化(再)
・事務所・工場主催イベント等での情報提供(再)
・事務所・工場による出前講座の対象の拡充、内容の充実(再)
・工場・最終処分場等の見学者受入の推進(再)
24
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
・取組方針の設定とPR
・市・区3R夢推進会議の開催
・地域との連携強化
・環境事業推進委員などと連携した地域における環境行動の促進
・3R行動の推進者に対する表彰の実施
・店頭啓発、駅頭キャンペーン、早朝啓発の実施(再)
25
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
(2) リデュース(発生抑制)の推進
<主な施策の行程表>
H26
■市民・事業者・行政の協
働によるリデュースの推進
H29
H30~
推進
■市民・事業者・行政の協働によるリデュースの推進
ごみそのものを減らすリデュースは、3Rの中で最も優先すべきものであり、市民・事
業者のライフスタイル・ビジネススタイルの転換を進めることが重要です。
リデュース
そのため、環境事業推進委員との協働、ヨコハマ R ひろばの活用等により、燃やすご
みの中に多く含まれる生ごみの水切りの徹底や手つかず食品の削減、土壌混合法の普及な
ど、身近なリデュースの取組を積み重ねていくとともに、マイバッグ持参によるレジ袋の
削減、マイボトル持参によるペットボトル等の削減なども進めます。
さらに、リユース家具の利用やイベント等におけるリユース食器の利用などを促進し、
「もったいない」という意識の浸透を図り、リデュースにつなげます。
また、事業者に対しては、できるだけごみを出さない事業活動に取り組んだり、環境負
荷の低い製品等の販売やサービスの提供とそれらの情報発信を積極的に行うよう働きかけ
るとともに、3R行動に積極的に取り組む事業所や各種団体を3R活動優良事業所として
認定します。
6月の環境月間や 10 月の3R推進月間などでは、市民・事業者と協働してリデュース・
リユース・リサイクルの啓発を行います。
項目
・市民・事業者・行政の協働に
よるリデュースの推進
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
リデュース
)の運営
・リデュースの推進組織(
「ヨコハマ R ひろば」
・ヨコハマ3R夢パートナー・サポーターの推進
・環境事業推進委員と協働したイベント等での啓発
・生ごみの水切り、手つかず食品・食べ残しの削減の推進
・土壌混合法等の普及啓発の推進
・レジ袋削減、詰め替え商品の推奨など容器包装類の削減の推進
・マイバッグ、マイボトル、マイ箸等の利用拡大
・リユース家具の利用促進
・イベント等におけるリユース食器の利用促進
・3R行動に積極的に取り組む事業所や各種団体を3R活動優良事
業所として認定
26
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
(3) 家庭系ごみ対策
<主な施策の行程表>
H26
■市民ニーズに対応したき
め細やかなサービスの提供
ふれあい収集等の推進
粗大ごみ受付の利便性向上
戸別収集の検討
効率的な収集運搬業務の推進
事故防止に向けた取組の推進
■地域コミュニティの支援
H29
H30~
推進
検討・実施
検討
推進
推進
事務所機能の充実・強化
集積場所改善の取組の強化
資源集団回収の促進
■新たなリサイクル
生ごみ等のリサイクルの検討
小型家電のリサイクルの推進
せん定枝等のリサイクルの検討
■家庭系ごみの減量・リサイクル
分別の徹底
分別収集品目の確実な
リサイクル
ごみ処理費用負担の
あり方の検討
■資源物の中間処理施設の
整備・運営
推進
■家庭系ごみの適正処理
推進
■国等への働きかけ
推進
推進
推進
バイオガス化の検討
本格実施
モデル事業実施
検討
推進
推進
調査・検討
整備・運営
■市民ニーズに対応したきめ細やかなサービスの提供
日々の暮らしに密接に関係するごみ出しについて、少子高齢社会の進展など社会構造の変化
や多様化している市民ニーズに対応するため、安心・安全で持続可能な仕組みの構築に取り組
みます。
ふれあい収集・粗大ごみ持ち出し収集・狭あい道路収集について、本市職員ならではの
きめ細やかな対応を行うとともに、費用対効果を勘案しながら戸別収集など新たな取組に
ついても検討します。収集運搬業務については、引き続き効率的な運用に努めます。
また、市民から信頼されたサービスを提供するため、交通事故等の防止に向けた取組を
推進します。
27
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
項目
・少子高齢社会の進展への対応
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・ふれあい収集の拡充及び新たなサービス提供の検討
・粗大ごみ持ち出し収集の拡充
・市民ニーズに対応した収集・ ・狭あい道路収集のエリアの拡大
回収方法の検討・実施
・資源回収ボックスの適正配置の検討・実施
・事務所のセンターリサイクルにおける資源物回収の実施
・携帯電話・スマートフォンから利用できる粗大ごみ受付システム
の実施・推進
・戸別収集の検討
・効率的な収集運搬業務の推進
・効率的な収集運搬業務の検討・実施
・事故防止に向けた取組の推進
・交通事故の撲滅に向けた取組の実施
・安全作業マニュアルの見直し
・事故防止に関する研修の実施
・メーカー等と協働した車両システムの改良に関する調査研究
■地域コミュニティの支援
社会構造の変化やライフスタイルの多様化などにより、地域のふれあいが薄れてきたと
いわれる中、ごみ問題は日常生活に密接に関わる問題であり、地域コミュニティの力が効
果的に発揮される分野といえます。
そこで、地域コミュニティの支援の一環として、また、ごみ減量・リサイクルに対する
市民の自主的・自発的な取組を促進するため、ごみに関して気軽に相談できる総合的な窓
口を各事務所に設置しており、充実・強化を図ります。また、分別が徹底されていない集
合住宅への分別啓発を実施するとともに、通りがかりの不法投棄を防止するため、問題と
なっている集積場所の移動・分散を地域に働きかけるなど、集積場所問題の解決を支援し
ます。
また、市民による自主的なリサイクル活動を促進するとともに、地域コミュニティの活
性化に資するよう、資源集団回収を促進するほか、資源物等の持ち去りを防止するために
引き続きパトロールを実施します。
項目
・地域コミュニティの支援
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・市民の相談・啓発窓口としての事務所機能の充実・強化
・集中的な啓発・指導等による集積場所改善の取組強化
・集合住宅に対する継続的な分別啓発の実施
・地域で行っている3R活動の広報
・資源集団回収の促進
・資源物等の持ち去り防止対策(パトロール等)の実施
28
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
■新たなリサイクル
新たな分別・リサイクルの実施に当たっては、費用とのバランスを見ながら、その時点
で資源の有効利用や環境負荷の低減に最適な手法を選択するよう努めます。
その中で、生ごみ等のバイオマスをガス化してエネルギーとして活用することを検討す
るほか、希少金属(レアメタル)等のリサイクルとして、小型家電のリサイクルを推進し
ます。
また、未分別品目であるせん定枝、廃食用油、プラスチック製品、陶磁器くず等につい
て、費用対効果の観点も踏まえ最適な処理主体・処理手法を検討します。
項目
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・生ごみ等のリサイクルの検討
・バイオガス化の調査・検討
・小型家電のリサイクルの推進
・モデル事業の実施・本格実施
・せん定枝のリサイクルの検討
・他都市調査・リサイクル手法調査の実施
・廃食用油のリサイクルの検討
・拠点回収等の調査・検討
・プラスチック製品のリサイク
・他都市調査・リサイクル手法調査の実施
ルの検討
・陶磁器くずのリサイクルの検討 ・他都市調査・リサイクル手法調査の実施
■家庭系ごみの減量・リサイクル
資源化可能な古紙やプラスチック製容器包装など、燃やすごみにいまだに含まれる資源
物については、より一層の分別の徹底を進め、最終処分場の延命化を図ります。
また、家庭系ごみの減量・リサイクルを一層効率的に推進するため、既存施策の必要性
や有効性などを勘案したうえで、適宜取組の見直しを図ります。分別収集した資源物は、
最も望ましい手法で、費用対効果なども踏まえ確実にリサイクルします。
なお、ごみ処理費用の適正負担のあり方について、ごみ処理にかかる費用と本市の財政
状況、ごみ量の推移と他都市の動向を注視しながら、市民負担の公平性の確保とリデュー
スの推進などの観点から、長期的視野に立って家庭ごみの有料化を検討します。
項目
・分別の徹底
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・分別状況の悪い集積場所の集中的な調査・指導
・分別説明会の開催、ポスターの掲示や各世帯への回覧、集積場所
での啓発・指導の強化
・古紙やプラスチック製容器包装の分別に関する分かりやすいチラ
シの配布
・集中的な啓発・指導等による集積場所改善の取組強化(再)
・集合住宅に対する継続的な分別啓発の実施(再)
・分別収集品目の確実なリサイ
クル
・最も望ましいリサイクル手法の検討とリサイクルの確実な実施
・リサイクル事業者に対する履行確認の実施
29
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
・各家庭におけるごみの減量
・生ごみの水切り、手つかず食品・食べ残しの削減の推進(再)
・土壌混合法等の普及啓発の推進(再)
・生ごみコンポスト容器及び電気式生ごみ処理機の購入助成の実施
・マイバッグ、マイボトル、マイ箸の利用拡大(再)
・ごみ処理費用負担のあり方の
検討
・他都市調査の実施など家庭ごみ有料化の検討
・粗大ごみ処理手数料見直しの検討
■資源物の中間処理施設の整備・運営
安定的なリサイクルの推進を図るため、老朽化する缶・びん・ペットボトルの中間処理
施設の整備・運営を進めます。
項目
・資源物の中間処理施設の
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・資源物の中間処理施設の整備と適切な管理運営
整備・運営
■家庭系ごみの適正処理
高齢社会の進展により、在宅医療廃棄物が増加しており、収集業務等に支障をきたして
いることから、薬局や病院等の医療機関の協力による自主回収を促進します。
本市の施設で適正な処理が困難な消火器やバッテリーなどの排出禁止物については、販
売店等の協力による回収を推進します。これらの徹底を図るため、市民への情報提供を積
極的に行うとともに、適正処理推進の働きかけを関係事業者に行うこととあわせ、法に基
づく制度化を国に求めていきます。
法令ではスプリングマットレスなどを適正処理困難物に指定し、製造業者等にその適正
処理の協力を求めることができるとされていますが、十分な対応が図られていない状況に
あります。このため、事業者への働きかけを行うとともに、実効性のある制度となるよう
国に働きかけていきます。
粗大ごみや家電リサイクル法等で販売店などによるリサイクルが義務づけられているエ
アコン・テレビ等の家電製品については、法令等に基づき適正に排出するよう市民に対し
て啓発します。また、これらのごみを不用品として無許可で回収している事業者の指導等
の強化を検討します。
項目
・事業者回収の促進
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・在宅医療廃棄物の自主回収の拡大に向けた医療機関等への働きか
けと市民への周知
・排出禁止物の事業者回収について、市民に対する周知の徹底
・適正処理困難物の事業者回収の法整備に向けた働きかけ
・適正排出の啓発及び無許可業
者の指導
・粗大ごみ等の適正排出に関する啓発
・無許可で不用品回収を行っている事業者の指導
30
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
■国等への働きかけ
循環型社会の実現に向け、拡大生産者責任の考え方に基づき、環境にやさしい素材選択
や市民の視点に立った分別しやすい製品設計などを促進するため、事業者による回収・リ
サイクル制度を確立するよう国に働きかけます。
中でも、プラスチック製品がリサイクルの対象にならない現行の「容器包装リサイクル
法」の仕組みは分かりづらいことから、分別する市民の視点に立ち、法の抜本的改正を国
に働きかけ、プラスチック類全体のリサイクルの実現を目指します。
項目
・国等への働きかけ
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・プラスチック製品のリサイクルの法整備の働きかけ
・容器包装リサイクル制度の市町村と事業者の役割分担の見直し
・在宅医療廃棄物の自主回収の拡大に向けた医療機関等への働きか
け(再)
・適正処理困難物の事業者回収の法整備に向けた働きかけ(再)
・前払い方式の導入や品目拡大など関係機関に対する家電リサイク
ル制度の見直しの働きかけ
・放置自動車の撤去にかかる費用負担軽減の働きかけ
3R行動の実践!!
3R夢なポイント(家庭編)
<ポイント①> 生ごみを出すときは、しっかり水切りしよう!!
燃やすごみの中には水分を多く含む「生ごみ」が約 35%あり、水切りをすることで、ごみの
重さを約 10%削減することができます。これを全世帯で1年間行うと、燃やすごみに含まれる
水分を約2万トン削減でき、水分が減ることにより焼却工場での発電量が約 220 万 kWh
(約 17 万世帯が 1 日に使用する電力量)増加します。
<ポイント②> 家庭での食品ロスをストップしよう!!
何も手が付けられずに廃棄されている「手つかず食品」は、年間約2万トンもあります。1人
あたり年間で約5キロ、約4千円分の食材が捨てられている計算になります。手つかず食品を出
さないために、買い物をする際は冷蔵庫の中身を見て、必要な分だけ買うことを心がけましょう。
<ポイント③> せん定枝・刈草は乾燥させよう!!
せん定枝や刈草を2日間、自然乾燥させると、重さを約 40%削減することができます。これを
全世帯で1年間行うと、燃やすごみに含まれる水分を約 2.5 万トン削減でき、水分が減ることに
より焼却工場での発電量が約 270 万 kWh(約 21 万世帯が 1 日に使用する電力量) 増加します。
<ポイント④> マイバッグでレジ袋を削減しよう!!
ごみ袋として使用されず、ごみや資源に出されているレジ袋は、1世帯あたり年間約2百枚
もあります。マイバッグを持参してこれらを削減することで、「ごみと資源の総量」を年間
約2千トン、温室効果ガスで約3千トンーCO2を削減できます。
<ポイント⑤> 家庭ごみをより一層分別しよう!!
市民の皆さまのご協力により、ごみ量の削減が進んでいますが、
燃やすごみの中には、いまだに「資源化可能な古紙」が約6万トン、
「プラスチック製容器包装」が約3万トンも含まれています。
引き続き、分別・リサイクルにご協力をお願いします。
※ごみ量や発電量等については、平成 24 年度家庭ごみ組成調査結果から推計
31
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
(4)
事業系ごみ対策
<主な施策の行程表>
H26
■事業系ごみの減量・リサ
イクル
食品廃棄物のリデュー
ス・リサイクルの促進
せん定枝・資源化可能な古紙
のリサイクルルートへの誘導
処理手数料見直し
■事業系ごみの適正処理
分別指導の徹底
■環境行動を実践する事
業者との連携
優良事業所等を認定
■リサイクル事業者等の育成
H29
H30~
多量排出事業所実態調査
食べきり協力店拡大実施
推進
調査・検討
推進
拡大実施
推進
■事業系ごみの減量・リサイクル
事業者に対して、責任ある社会の一員として自らの排出するごみの減量・リサイクルを
確実に行うよう、様々な方法により働きかけることとし、特に事業系の燃やすごみにいま
だに含まれる廃プラスチック類等の産業廃棄物や資源化可能な古紙、食品廃棄物、せん定
枝などのリデュース・リサイクルを促進します。
また、市役所ごみゼロを引き続き推進し、行政が自ら率先してごみの減量・リサイクル
に取り組み、全ての職員が分別・ごみ減量に関する知識を共有して業務を遂行します。
項目
・事業系ごみの減量・リサイク
ルの推進
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・廃プラスチック類等の産業廃棄物や資源化可能な古紙の分別徹底
とリサイクルの促進
・食べきり協力店の拡大実施など、食品廃棄物のリデュース・リサ
イクルの促進
・食品廃棄物を多量に排出する事業所の実態調査
・せん定枝や資源化可能な古紙のリサイクルルートへの誘導
・市役所ごみゼロの推進
・共通ルールの周知と3R・適正処理の徹底
・処理手数料見直しの検討
・一般廃棄物処理手数料見直しの検討
■事業系ごみの適正処理
事業所から排出される廃棄物については、産業廃棄物も含めた総合的な適正処理の指導
が重要であり、「第6次産業廃棄物処理指導計画(産廃3R夢プラン)」との整合を図りつ
つ、一般廃棄物と産業廃棄物指導の連携による適正処理や減量・リサイクルなどを一体的
に進めます。
また、焼却工場での厳格な搬入物検査・指導を継続するとともに、事業所立入調査によ
る適正処理指導、リサイクルに関する情報提供や講習会の開催等の普及啓発を通じた分別
の徹底やリサイクルへの誘導を図ります。
32
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
項目
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・事業系ごみの適正処理の推進
・焼却工場での搬入物検査による分別指導の徹底
・事業者を対象とした講習会や出前講座の実施
・中小事業所も含めた立入調査等による個別指導の徹底
■環境行動を実践する事業者との連携
事業者の意欲の継続と向上につなげるため、3R行動に積極的に取り組む事業所等を3
R活動優良事業所として認定するなど、事業所のごみの減量・リサイクルに対する自主的
な取組を活発化させます。
項目
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・優良事業所等を認定
・3R行動に積極的に取り組む事業所や各種団体を3R活動優良事
業所として認定(再)
・ホームページなどを活用した事業所等の取組の紹介
■リサイクル事業者等の育成
排出事業者に対する相談・啓発・指導を通じて、事業系ごみのリサイクル施設の利用促
進を図り、リサイクル事業者等の育成につなげます。
項目
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・相談・啓発・指導を通じた
リサイクル事業者等の育成
・排出事業者に対する定期的な情報提供
・多量に排出する事業者に対する個別的な働きかけ
・排出事業者に対するリサイクル施設に関する情報の発信
・リサイクル施設への定期的な立入調査と指導
3R行動の実践!!
3R夢なポイント(事業者編)
<ポイント⑥> 事業系ごみをより一層分別しよう!!
事業者の皆さまのご協力により、ごみ量の削減が進んでいますが、事業系可燃ごみの中には、
いまだに「資源化可能な古紙」が約6万トン、「産業廃棄物である廃プラスチック類」が約 4
万トンも含まれています。引き続き、分別・リサイクルにご協力をお願いします。
<ポイント⑦> 料理は残さず、食べきろう!!
事業系可燃ごみの約 40%を占める「生ごみ」を削減するため、飲食店等の
皆さまにご協力いただき、
「小盛りメニュー等の導入」や「食べ残しを減らすた
めの呼びかけの実践」などを行っていただく「食べきり協力店」事業を進めて
います。
市民の皆さまには、ホームページ等でご案内している「食べきり協力店」を
積極的にご利用いただくなど、「生ごみ」の削減にご協力をお願いします。
※ごみ量等については、平成 24 年度事業系ごみ組成調査結果から推計
33
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
(5)
ごみの処理・処分
<主な施策の行程表>
■安全で安定した処理・処分
処理施設等の整備
都筑工場の長寿命化
既存工場の長寿命
化・大規模改修
既存施設の補修等の
適切な維持管理の実施
神明台処分地の暫定利用
南本牧廃棄物最終処分場
第2ブロックの延命化
南本牧廃棄物最終処分場
第5ブロックの整備
焼却灰の有効利用
放射線対策
災害時に備えたごみ処理体制
事故防止に向けた取組の推進
■ごみ処理における環境
負荷の低減
ごみ発電等による環境
負荷の低減
環境負荷低減車両の導入
■運営の効率化
ごみ発電エネルギーの
安定供給
■3Rや適正処理の推進に
係る各種調査・研究
H26
H29
実施
完了
H30~
調査・検討・実施
継続
検討・推進
実施
終了
実施
開設
推進
推進
推進
推進
推進
推進
推進
推進
■安全で安定した処理・処分
市民から信頼されるごみの処理・処分を行うため、温室効果ガス排出量の削減や環境負
荷の低減、コスト削減等に配慮しながら、事故防止に努め、適切な施設整備・運営を行う
ことで、安全・安定で効率的な処理体制を構築します。
老朽化が進んでいる都筑工場の長寿命化工事を実施するとともに、その他の既存工場に
ついても引き続き適切な補修を行い、さらに長寿命化工事や大規模改修について検討を進
めます。
最終処分場については、将来にわたり安定した埋立処分場を確保するため、南本牧ふ頭
第2ブロックの廃棄物最終処分場において埋立廃棄物の高密度化を図ります。また、第5
ブロックに新規廃棄物最終処分場の整備等を引き続き進めるとともに、溶融処理などの焼
却灰の有効利用を継続して推進します。
また、焼却工場及び最終処分場において、災害時に備えたごみ処理体制の確保や放射線
対策を引き続き実施するほか、焼却工場の発電電力・余熱蒸気の有効活用を推進します。
34
横浜市一般廃棄物処理基本計画
第2期推進計画
項目
・安全で安定した焼却処理
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・都筑工場の長寿命化工事の実施
・既存工場の長寿命化・大規模改修の調査・検討
・既存施設の補修等の適切な維持管理の実施
・安定性・効率性を考慮した適正な施設配置のあり方の検討
・最終処分場の適切な管理
・埋立物の飛散防止対策や浸出水の高度処理など環境保全対策の推進
・最終処分場周辺の環境調査の実施と結果の公表
・埋立てを終了した神明台処分地等の最終処分場の暫定利用の検討
及び推進
・南本牧廃棄物最終処分場
・埋立廃棄物の高密度化の実施
第2ブロックの延命化
・南本牧廃棄物最終処分場
・南本牧最終処分場第5ブロック整備工事の実施
第5ブロックの整備
・焼却灰の有効利用
・金沢工場溶融施設での焼却灰溶融スラグ化等の実施
・民間施設での処理委託による焼却灰リサイクルの実施
・焼却灰の新たなリサイクル手法の検討
・廃棄物処理における放射線対策
・工場・最終処分場における飛灰からのセシウム溶出防止対策の実施
・災害時に備えたごみ処理体制
・災害時に備えたごみ処理体制の確保
・廃棄物処理・処分にかかる施設の強靭化の推進
・工場・最終処分場等の震災津波対策の推進
・仮設焼却炉等の建設の検討
・事故防止に向けた取組の推進
・工場等での点検・整備作業や工事施工中等の事故撲滅に向けた取
組の実施
■ごみ処理における環境負荷の低減
環境負荷の低減に資するため、ごみ発電の効率化や環境対応の収集車両の導入など、ご
み処理の全ての段階において、より一層の温室効果ガス排出量の削減を進めます。
項目
・ごみ発電等による環境負荷の
低減
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・ごみ発電や熱供給等によるエネルギーの有効活用の推進
・都筑工場の長寿命化工事による発電能力の向上
・工場等における省エネ機器の導入
・環境負荷低減車両の導入
・ハイブリッド収集車等環境負荷低減車両の導入推進
・収集車両への再生タイヤ装着試験、導入の検討・実施
・許可業者に対する環境対策車両導入促進補助制度の情報提供
35
横浜市一般廃棄物処理基本計画 第2期推進計画
■運営の効率化
廃棄物行政においても、効率的・効果的な事業執行が求められており、適正処理を確保
しつつ、効率的な体制を検討・実施していきます。
焼却工場については、できる限り売電収入の確保に努めるとともに、効率的な運営体制
を構築するため、技術・技能力の向上などを図ります。施設更新等に当たっては、ごみ量
の推移を見極め、配置や規模、処理方法等を検討し、必要な能力を確保しつつ、ごみの焼
却における効率性の確保、環境負荷の低減などを進めます。
項目
・ごみ発電エネルギーの安定
供給と売電収入の確保
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・適切な工場運転計画の立案とごみの搬入調整の実施
・電力消費が多い時間帯での発電量増加対策の実施
・競争入札とFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)
の活用による売電収入の確保
・工場の運営管理の効率化
・効率的な運営管理の検討・実施
・最終処分場の運営管理の効率化 ・効率的な運営管理の検討・実施
・みなとみらい21地区管路収集 ・廃止に向けた調整
■3Rや適正処理の推進に係る各種調査・研究
3Rや適正処理の推進のため、環境調査を実施し、結果をホームページ等で公表します。
また、新たなリサイクル技術や処理・処分技術に関する調査・研究を継続して実施しま
す。
項目
・工場や最終処分場の適切な
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・各種法令等に基づく適切な環境調査の実施・公表
維持管理に資する環境調査
・ごみ組成調査
・施策効果の把握・検証等に資するごみ組成調査の実施
・施策・事業の効果測定
・温室効果ガス削減効果等の推計
・リサイクル技術、処理・処分
・生ごみやせん定枝・草、焼却灰等に関する新たなリサイクル技術
技術の調査・研究
・国際技術協力の推進
や処理・処分技術の調査・研究と開発
・横浜の持つ資源・技術を活用した国際技術協力の推進
36
横浜市一般廃棄物処理基本計画
(6)
第2期推進計画
きれいなまちづくり
<主な施策の行程表>
H26
H29
H30~
■地域と連携したきれい
なまちづくり
「ポイ捨て・喫煙禁止条例」 推進
の周知・啓発活動の推進
効率的・効果的な喫煙禁 推進
止地区の運用体制の構築
不法投棄多発地域の監視強化 推進
■地域と連携したきれいなまちづくり
市民が自分たちのまちに誇りと愛着を持てるよう、地域と一体となって、きれいなまち
づくりを推進します。ごみ出しルールの浸透を図るとともに、歩きたばこ・ポイ捨てや不
法投棄防止の取組、集積場所の改善を進めます。
項目
・クリーンタウン横浜事業の
推進
平成 26~29 年度に取り組む施策・事業
・
「ポイ捨て・喫煙禁止条例」の周知・歩きたばこ防止等の啓発活動
の検討・推進
・来街者への広報強化
・効率的・効果的な喫煙禁止地区の運用体制の構築
・美化推進員活動の推進
・区役所と収集事務所の連携による美化対策の推進
・美化推進員による啓発・指導活動の推進
・地域と連携したきれいなまち
づくり
・地域の実情に合った自主的な美化活動の支援
・不法投棄多発地域の夜間パトロール等による監視強化
・集中的な啓発・指導等による集積場所改善の取組強化(再)
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