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【概要】(PDF:1699KB)
石川県景観総合条例(仮称)の概要について 条例の構成(案) 石川県屋外広告物条例(S39) 石川県景観条例(H5) ・景観形成重要地域の指定 ・大規模建築物等の事前届出 ・屋外広告物の規格や禁止地域の 指定などの規制 景観に関連した取組み ・公共施設の整備等 ・県民、事業者への支援 ・普及啓発や景観資源の活用 条例の特徴 1.ねらい 前前文 文 1 総 則総則 第1章 第1節 通 則 第2節 基本理念等 第3節 施策の基本的な考え方 ○美しい石川の景観を保全・創出し、次世代に継承。 ○県民の共有資産として、県内全域で広域的・連続 的な景観形成を推進 ○県民の快適な生活環境、地域の活性化及び交流人 口の拡大を実現 2.市町を超えた広域的な景観づくりを推進 2 景観総合計画 第2章 景観総合計画 第1節 景観総合計画の策定等 第2節 特に良好な景観を形成する必要がある地域 第3節 特に優れた眺望景観を形成する必要がある地域 ○いしかわ景観総合計画の策定 ・県土全体の景観形成の指針 ・市町を超えた広域的・連続的な景観形成 3.地域特性に応じた規制・誘導 景観法の制定 (H16 公布、H17 全面施行) 良好な景観に関する 県民の意識高まり 石川県景観マスター プランの策定(H18) 白山眺望景観保全ガイ ドラインの策定(H18) ・まちづくり協定 ・世界遺産登録 4 眺望計画 第4章 眺望計画 第1節 眺望計画の策定等 第2節 行為の制限等 景観総合条例(仮称)の制定 本県独自の理念や施策を盛り込み、景観施策を総合的か つ強力に推進するための拠り所となる全国初の条例 いしかわ景観総合計画 県全域の良好な景観形成に関する基本的かつ総合的な計画 景観計画(景観法) 県 石川県景観計画の策定 市町 (景観行政団体) 各市町の景観計画を策定 眺望計画(県条例) 県 3 景観計画 第3章 景観計画 第1節 景観計画の策定等 第2節 行為の規制等 第3節 景観重要建造物等の指定等 石川県眺望計画の策定 5 広告物の規制誘導 第5章 広告物の規制誘導 第1節 広告物の制限 第2節 監 督 第3節 屋外広告業 6 景観形成施策の推進 第6章 景観形成施策の推進 第1節 公共事業による景観の形成 第2節 景観評価の実施 7 景観形成活動の推進 第7章 景観形成活動の推進 第1節 景観形成の啓発、支援及び顕彰 第2節 景観形成住民協定 第3節 景観地域協議会 第4節 石川県景観審議会 第8章 雑 則 第9章 罰 則 附 則 ○ゾーニング指定して段階的な規制 ・県全域を景観に配慮すべき地域に指定して景観形 成重要エリア、特別エリア等、ゾーニング指定 4.眺望景観の保全 ○白山、七尾湾の眺望景観保全 ・建築物等の高さを変更命令の対象とする等、強制 力のある規制 5.屋外広告物施策との一体的な推進 ○景観条例と屋外広告物条例の一本化によ り、建築物と屋外広告物の規制を整合 ・景観の規制エリアと屋外広告物を規制するエリア を合わせる ○エコサイン(景観環境に配慮した広告物)の推奨 6.新たな景観形成手法の導入 ○景観アセスメント制度の導入 ・大規模な建築物等は計画構想段階から、景観に対 する評価・指導 ○公共事業景観形成ガイドラインの策定 ・行政が自ら、良好な景観を保全創出 7.官民協働の推進体制の充実 ○景観アドバイザーの委嘱 ○景観づくりリーダーの育成 ○景観協議会の設置支援 石川県景観総合条例(仮称)の特徴 眺望景観の保全 屋外広告物施策と景観形成施策の一体的実施 白山や加賀能登の海岸などの美しい眺望を保全 (例) 広告物撤去 + 電線類地中化 + 沿道の緑化 ↓ 眺望景観の確保 景観アセスメントの実施 大規模な建築物等は、計画段階から事業者 が景観への影響を評価して、県が指導する 景観・環境に配慮した屋外広告物(エコサイン) 対 象:60mを超える建築物・工作物 予測手法:景観シミュレーション 良質なデザイン、自然素材の活用、リサイクルへの ・フォトモンタージュ 配慮など、優れた広告物(エコサイン)について、 ・スケッチパース、模型など 奨励・基準の緩和を行う 例:風力発電所 公共事業景観形成ガイドラインの策定 県が先導的に公共事業による良好な 景観の創出を図 対 象:土木、農林、環境等幅広い範囲の 公共事業を対象に、施設別の景観 形成方針を作成 県事業だけでなく、国や市町にも ①地域景観への配慮 ③自然素材の活用 ②良質なデザイン ④集合化 ガイドラインの適用を働きかける 永光寺川(羽咋市) ⑤リサイクル 山中温泉ゆげ街道(加賀市) 内灘大橋(内灘町) 屋外広告物制度(案)の概要 ■制度改正のポイント 3.禁止地域種別の改正 ・条例の総則に、屋外広告物についても一体的に取り組むことを示す。 原則として広告物の表示が禁止される広告物禁止地域について、段階的な規制種別を設定。 ・ 「いしかわ景観総合計画」に基いた規制誘導を行う。 景観形成上の位置づけや現地の現状等に即した地域指定を行う。 ・現行の屋外広告物条例の規制等は、石川県景観総合条例(仮称)に章を設ける形で引き継がれる。 地域指定の概要 1.基本要件の改正 地域指定 いしかわ景観総合計画の範囲で、広告物の基本要件を上乗せ。また、LED 装置等を用いる電光表 特別禁止地域 景観形成上の位置づけ 特に良好な景観、眺望景観の保全を図る地域 示装置についても、景観への配慮を求める。 な景観が形成されている地域など (1)「景観形成重要エリア」「特別エリア」の範囲で、広告物の基本要件を上乗せ 目 位置 設置数・設置場所 形態・意匠 大きさ・高さ 規制 強い規制 自家用広告物、案内 禁止地域(第1種) 景観形成重要エリア(路線)のうち、現に良好 項 設置できる広告物 誘導広告物に限り設 置可能 禁止地域(第2種) 景観形成重要エリア(路線)のうち、良好な景 景観形成基準 ・山並みや海岸の眺望景観への配慮 ・屋根や屋上にできる限り広告物を設置しない配慮 ・沿道景観に配慮した配置への配慮 ・案内誘導広告物の節度ある掲出、整理集約への配慮 ・建物との一体感、周辺景観との調和 ・自然素材を生かしたわかりやすい魅力的なデザイン ・周辺景観した大きさ、高さ 色彩 ・建物等と調和した低彩度の色彩を基調とする配慮 材料 ・木材や石材等自然素材の使用、景観・環境に配慮した材料の使用への配慮 観の形成と商業活動等との両立を図る地域 許可地域 上記以外の地域 上記以外の広告物も 設置が可能 緩やかな 規制誘導 ※現行の禁止地域の指定は原則として引継ぐものとし、新たな路線を指定する際には、いしかわ 景観総合計画上の位置づけ等に基づいた指定を検討する。 4.エコサインの推奨 エコサインを下記のとおり定義し、制度運用のためのガイドラインを策定、一定の要件を満たす ものを県が認定、事業者等に対するインセンティブを付与する。 (2)県全域で、電光表示装置について景観への配慮を規定 項 目 ネオンサイン及び電 光表示装置の利用 要 件 エコサインの定義 良質なデザインや環境への配慮により、地域の良好な景観・環境づくりに資する広告物 ・周囲の景観への配慮、点滅速度や表示の切り替えを穏やかにする配慮 ※基本要件ではこのほかにも、景観への配慮、安全性、交通安全への配慮等を規定 2.許可基準の改正 いしかわ景観総合計画と連携した、数値基準による色彩規制の実施。自己の敷地以外の場所に ①地域景観への配慮 地域を特徴づけるデザインや素材を用い、景観形成に資するもの ②良質なデザイン 良質かつ普遍的なデザインにより、地域の活性化、景観形成に資するもの ③自然素材の活用 自然素材の特色を生かし、景観及び環境への配慮が見られるもの ④看板の集合化 集合化により省資源化に効果を有し、環境への配慮が見られるもの ⑤リサイクルへの配慮 再資源化や省資源化に効果を有し、環境への配慮が見られるもの 設置する広告物(いわゆる野立広告物)の地色を、彩度6以下に規制することにより、けばけば しい色彩による景観の阻害を抑制。 エコサインに対する規制の緩和(例) 色彩の数値基準が適用される範囲 適用される地域 対象となる広告物 景観形成重要エリア、 自己の事業所等の敷地以外の敷 特別エリア 地上の広告物 色彩の数値基準 地色に使用する色彩は、彩度6以下 ・禁止地域の案内誘導広告物の表示面積を、 現行 1.5㎡以内 →エコサイン ・ 〃 の設置箇所数を、現行 1箇所以内 →エコサイン 5.0㎡以内 2箇所以内