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福井市企業立地戦略(PDF形式 1072キロバイト)

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福井市企業立地戦略(PDF形式 1072キロバイト)
福井市企業立地戦略
平成 27 年 3 月
福
井
市
— 目 次 —
序 章 戦略の目的及び位置づけ ----------------------------------------------- 1
第1章 福井市の現状と課題
1.福井市の現状 ------------------------------------------------------------ 3
(1)企業立地上の強み ------------------------------------------------------ 3
(2)福井市の産業構造 ------------------------------------------------------ 6
(3)労働力 ---------------------------------------------------------------- 9
(4)企業立地の状況 ------------------------------------------------------ 11
(5)産業用地の状況 ------------------------------------------------------ 12
2.福井市内企業に対する立地環境と立地ニーズに関するアンケート調査結果 ----- 14
3.有識者懇談会 ---------------------------------------------------------- 19
4.関連する計画等 -------------------------------------------------------- 21
5.課題の整理 ------------------------------------------------------------ 22
第2章 目指す産業集積と企業立地の方向性
1.目指す産業集積 -------------------------------------------------------- 23
(1)基幹産業の発展 ------------------------------------------------------ 23
(2)成長産業の集積 ------------------------------------------------------ 23
(3)福井市の強みを活かした産業の立地 ------------------------------------ 23
2.企業立地の方向性 ------------------------------------------------------ 24
(1)基幹産業等の発展を促す企業立地を推進する ---------------------------- 24
(2)成長が期待される産業の立地を推進する -------------------------------- 26
(3)本市の強みを活かした産業の立地を推進する ---------------------------- 28
第3章 企業立地の取組方針
1.各産業の取組方針 ------------------------------------------------------ 29
2.産業用地確保の方針 ---------------------------------------------------- 34
3.立地推進体制の整備方針 ------------------------------------------------ 35
序
章
戦略の目的及び位置づけ
本市産業の発展を図っていくためには、市外企業の誘致だけではなく、市内企業の増
設、移転も含め、幅広く捉えて、企業立地に戦略的に取り組む必要がある。そのため、
庁内に「福井市企業誘致促進会議」を設置し、検討を行うとともに、有識者の意見も参
考にして本戦略を策定した。
この戦略は、既存産業も含めて目指す産業集積を明確にした上で、企業立地の方向性
及び取組方針を定め、本市産業の発展に資する効果的な企業立地施策の指針を示すこと
を目的とする。
また、本戦略を「地方版総合戦略(平成 27~31 年度)」及び「第七次福井市総合計画
(平成 29~33 年度)」に反映させるとともに、
「第七次福井市総合計画」が終了する平成
33 年度まで本戦略に基づいた企業立地施策に集中的に取り組むものとする。
-1-
-2-
第1章
福井市の現状と課題
1.福井市の現状
(1)企業立地上の強み
企業の立地に関して、本市の強みと考えられる項目には次のものが挙げられる。
①広域交通ネットワークの整備
・北陸新幹線は、平成 27 年 3 月に金沢まで開業し、平成 35 年春には金沢―敦賀間が開
業する予定である。さらに、福井までを 2 年前倒しで先行開業する議論がなされている。
・舞鶴若狭自動車道の全線開通に加え、中部縦貫自動車道の、大野 IC-大野東 IC 間の
整備方針決定により、7、8 年後の県内全線開通が見込まれることから、関西・中京圏と
の複数経路が確立する。
・市内では、国道 416 号線の白方町までのバイパス整備が進められており、今後福井北
ジャンクション・インターチェンジからテクノポート福井までの交通アクセスの向上が
期待される。
北陸新幹線
・平成 27 年 3 月 14 日 金沢開業
・平成 35 年春
敦賀開業予定
福井-東京
3 時間 24 分→2 時間 49 分(35 分短縮)
中部縦貫自動車道
・平成 27 年 3 月
・平成 28 年度
大野 IC-大野東 IC 事業化決定(県内全線の事業化が決定)
永平寺 IC-上志比 IC 開通予定
-3-
②低い地震発生確率
・今後 30 年間に、本市が震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率が、太平洋岸に比べて低
い。
全国地震動予測地図(平成 24 年)
(出典:文部科学省地震調査研究推進本部 HP)
※今後 30 年間に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率
③安価な電気料金
・本市は、北陸電力の供給エリアとなり、他の電力会社の供給エリアと比較して安価な
料金となっている。
160
140
120
100
80
60
40
20
0
※北陸電力を 100 とした場合
(福井県調べ)
※前提条件 : 契約電力 2,000kW、年間稼働率 50%
平成 26 年 4 月 1 日現在
各社公表の標準メニューに
基づき試算
北電
A社
B社
C社
D社
E社
F社
G社
H社
④良好な生活環境
・
「都市データパック 2014 年版
住みよさランキング」
(㈱東洋経済新報社)では、全国
791 都市中、12 位と高い評価を受けている。
・平成 25 年小売物価統計調査によると、家賃は東京の 4 割程度と安価である。
・
「生活コストの『見える化』システム」
(経済産業省平成 27 年 3 月)における、地域の
暮らしやすさ指標の貨幣価値総合評価ランキングでは、総じて高い評価を受けている。
※民間住宅
家賃(円/坪)
10,000
【住みよさランキング】
8,758
8,000
「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準
充実度」の 5 分野での総合評価(平均値:50)
全国 791 都市のうち
4,000
12 位
2,000
福井市
5,724
6,000
56.56
出典:都市データパック 2014 年版(㈱東洋経済新報社)
4,795
3,604
4,400
0
福井
東京
大阪
愛知
全国平均
出典:平成 25 年小売物価統計調査(総務省)
-4-
【地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値総合評価ランキング】
利便性、教育・子育て、福祉・医療などの暮らしやすさに関する 22 指標を、アンケート調査のデータを用いて世
帯属性別に貨幣価値を推計した、全国 1,741 市区町村のランキング。本市は、全 46 種の世帯属性のうち 24 種が
1~10 位、16 種が 11~50 位、6 種が 51~200 位になっている。
30 歳代:利便性志向:夫婦と子ども(乳幼児)世帯
全国 2 位
227 万円
50 歳代:利便性志向:夫婦と子ども(小中高生)世帯
全国 1 位
278 万円
出典:生活コストの「見える化」システム(経済産業省平成 27 年 3 月)
⑤高い教育水準
・文部科学省の調査によると、福井県の小中学生の学力・体力は、常に全国上位に位置
している。
全国学力・学習状況調査
平均正答数合計
小学校(6 年生)
中学校(3 年生)
順位
都道府県
合計(全 55 問)
順位
都道府県
合計(全 92 問)
1
秋田県
41.4
1
秋田県
68.4
2
福井県
39.8
2
福井県
68.1
3
石川県
39.7
3
石川県
66.4
国公私立
37.5
国公私立
63.7
公立
37.3
公立
63.3
全国
全国
出典:平成 26 年度全国学力・学習状況調査(文部科学省)
全国体力・運動能力、運動習慣等調査都道府県別
男子小学生
体 力
女子小学生
順位
都道府県
1
福井県
57.87
福井県
2
新潟県
56.58
3
茨城県
全国
体力合計
体 力
女子中学生
都道府県
59.44
1
福井県
45.83
福井県
53.14
茨城県
58.87
2
茨城県
45.47
茨城県
53.13
56.49
新潟県
58.34
3
新潟県
44.84
埼玉県
52.66
公立
53.91
公立
55.01
公立
41.74
公立
48.66
国立
54.47
国立
55.7
国立
42.3
国立
48.92
私立
53.68
私立
55.04
私立
39.16
私立
45.92
合計点
全国
合計点
都道府県
体 力
順位
合計点
都道府県
男子中学生
体 力
合計点
出典:平成 26 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査(文部科学省)
⑥福井県の伝統産業
・福井県には、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品が 7 品目あり、それ以外にも、
本市の越前和蝋燭を始めとして福井県郷土工芸品が 22 品目ある。
福井市の福井県郷土工芸品
越前和蝋燭、銀杏材木工品、越前竹人形、三国箪笥、福井仏壇、万司天神掛軸
-5-
(2)福井市の産業構造
①産業の特徴
平成 24 年の経済センサスによると、本市の事業所就業者数は 146,810 人である。産業大
分類別にみると、卸売業、小売業が 35,167 人(構成比 24.0%)と最も
多く、製造業の 20,941 人(同 14.3%)、医療、福祉の 17,464 人(同 12.0%)と続く。
また、就業者数を他の県庁所在地等と比較しても製造業の割合が高く、本市産業の特徴
となっている。
産業大分類別事業所従業者
福井市
産業大分類
従業者数(人)
構成比(%)
卸売業、小売業
35,167
24.0
製造業
20,941
14.3
医療、福祉
17,464
11.9
宿泊業、飲食サービス業
12,899
8.8
建設業
11,580
7.9
サービス業(他に分類されないもの)
11,413
7.8
運輸業、郵便業
7,551
5.1
生活関連サービス業、娯楽業
7,351
5.0
金融業、保険業
5,894
4.0
教育、学習支援業
4,292
2.9
3854
2.6
情報通信業
3,241
2.2
不動産業、物品賃貸業
3,154
2.1
複合サービス事業
860
0.6
農林漁業
679
0.5
電気・ガス・熱供給・水道業
422
0.3
鉱業、採石業、砂利採取業
48
0.0
146,810
100
学術研究、専門・技術サービス
計
出典:平成 24 年経済センサス(総務省)
産業大分類別就業者数の比較(北陸、特例市の県庁所在地)
福井市
(%)
金沢市
(%)
富山市
(%)
山形市
(%)
卸売業,小売業
24.0
卸売業,小売業
22.6
卸売業,小売業
19.5
卸売業,小売業
24.2
製造業
14.3
医療,福祉
11.8
製造業
19.0
医療,福祉
11.0
水戸市
卸売業,小売業
サービス業
(他に分類されないもの)
医療,福祉
宿泊業,
飲食サービス業
建設業
11.9
8.8
宿泊業,
飲食サービス業
サービス業
11.2
9.7
(他に分類されないもの)
7.9
製造業
医療,福祉
サービス業
10.6
9.1
(他に分類されないもの)
9.4
建設業
8.4
製造業
宿泊業,
飲食サービス業
サービス業
(他に分類されないもの)
-6-
11.0
10.1
8.6
医療,福祉
宿泊業,
飲食サービス業
建設業
(%)
23.
2
13.
0
11.
1
9.8
7.5
甲府市
(%)
松江市
(%)
鳥取市
(%)
佐賀市
(%)
卸売業,小売業
21.1
卸売業,小売業
20.9
卸売業,小売業
20.8
卸売業,小売業
21.5
医療,福祉
13.0
医療,福祉
14.3
製造業
16.3
医療,福祉
14.9
製造業
11.1
11.0
医療,福祉
12.5
宿泊業,
飲食サービス業
サービス業
10.2
宿泊業,
飲食サービス業
サービス業
9.2
(他に分類されないもの)
10.2
宿泊業,
飲食サービス業
サービス業
9.0
製造業
(他に分類されないもの)
(他に分類されないもの)
9.6
8.2
宿泊業,
飲食サービス業
10.5
10.2
製造業
サービス業
8.7
(他に分類されないもの)
出典:平成 24 年経済センサス(総務省)
②製造業の特徴
平成 24 年経済センサスによると、本市の製造業において、事業所数、従業者数ともに、
最も多いのが繊維工業(360 箇所、5,747 人)である。また、従業者数の特化係数※を見
ても、繊維工業の特化係数が 6.13 と最も高く、繊維工業の集積が本市製造業の大きな特
徴となっている。
※特化係数…産業中分類別の構成比を全国の構成比で除して算出
産業中分類にみた製造業の状況
事業所数
産業中分類
(箇所)
360
147
141
134
113
1,486
繊維工業
食料品製造業
印刷・同関連業
その他の製造業
金属製品製造業
合計
従業者数
産業中分類
繊維工業
食料品製造業
電子部品・デバイス・電子回路製造業
生産用機械器具製造業
プラスチック製品製造業
合計
(人)
5,747
2,273
1,661
1,533
1,415
20,941
出典:平成 24 年経済センサス(総務省)
従業員数構成比の特化係数
福井市構成比上位
1
構成比
(%)
全国構成比上位
構成比
(%)
福井市特化係数上位
特化
係数
繊維工業
27.44
食料品製造業
13.93
繊維工業
6.13
2
食料品製造業
10.85
輸送用機械器具製造業
11.56
その他の製造業
1.89
3
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
7.72
印刷・同関連業
1.51
生産用機械器具製造業
7.09
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
1.46
7.93
金属製品製造業
4
生産用機械器具製造業
7.32
5
プラスチック製品製造業
6.76
電気機械器具製造業
5.91
化学工業
1.37
5.42
プラスチック製品製造業
1.32
6
印刷・同関連業
6.52
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
7
化学工業
6.32
プラスチック製品製造業
5.13
木材・木製品製造業
1.15
8
金属製品製造業
6.18
化学工業
4.61
生産用機械器具製造業
1.03
出典:平成 24 年経済センサス(総務省)
-7-
また、平成 24 年度工業統計調査(従業員数 4 人以上)によると、本市の製造品出荷額等
(約 3,638 億円)のうち、繊維工業が約 736 億円と最も多く、テクノポート福井に集積
がみられる化学工業が約 666 億円と第 2 位になっている。これにプラスチック製品製造
業、一般機械器具製造業が続いている。
製造品出荷額等の特化係数をみると、繊維工業が 14.90 と高く、化学工業も 2.03 と
なっており、全国的に見ても集積度が高い。
製造品出荷額等(上位 5 業種)の推移
140,000
120,000
(百万円)
繊維工業
132,073
(32.5%)
化学工業
プラスチック製品製造業
一般機械器具製造業
電気機械器具製造業
100,000
73,671
(20.2%)
80,000
60,000
40,000
20,000
0
66,666
(18.3%)
39,867
(11.0%)
38,646
31,746 (10.6%)
(8.7%)
45,871
34,844 (11.3%)
(8.6%)
33,859
(8.3%)
26,542
(6.5%)
平成9年
平成14年
平成19年
平成24年
出典:平成 9,14,19,24 年工業統計調査(経済産業省)
製造品出荷額等構成比の特化係数
福井市構成比上位
構成比
(%)
全国構成比上位
構成比
福井市特化係数
特化
(%)
上位
係数
1
繊維工業
20.25
輸送用機械器具製造業
2
化学工業
18.32
化学工業
9.02
印刷・同関連業
2.92
3
プラスチック製品製造業
10.96
食料品製造業
8.42
プラスチック製品製造業
2.85
4
生産用機械器具製造業
8.62
鉄鋼業
6.24
家具・装備品製造業
2.07
5
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
8.03
石油製品・石炭製品製造業
5.91
化学工業
2.03
6
食料品製造業
6.41
生産用機械器具製造業
5.38
その他の製造業
1.90
7
金属製品製造業
6.19
電気機械器具製造業
5.19
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
1.74
8
印刷・同関連業
5.55
電子部品・デバイス・
電子回路製造業
4.62
生産用機械器具製造業
1.60
19.56
繊維工業
14.90
出典:平成 24 年工業統計調査(経済産業省)
-8-
(3)労働力
①人口予測
平成 22 年の国勢調査によると、本市の人口は 266,796 人である。今後の予測では、人口
は減り続け、平成 52 年には 216,298 人に減少し、高齢化率が 38%に上昇するほか、生産
年齢人口が平成 22 年に比べ 55,000 人減少する見込みである。
福井市の人口減少予測
280,000 人
266,796
100% 構成比
262,004
255,325
260,000
246,960
240,000
90%
237,535 全人口が5万人減少
227,259
高齢化率が25%→38%に上昇
220,000
216,298
200,000
生産年齢人口が5万5千人減少
(16万5千人 → 11万人)
180,000
160,000
80%
70%
60%
65歳以上
50%
15~64歳
40%
30%
140,000
20%
120,000
10%
0~14歳
総数
0%
100,000
H22年
H27年
H32年
H37年
H42年
H47年
H52年
出典:日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月推計)(国立社会保障・人口問題研究所)
②有効求人倍率等
福井県の労働力関連指標を見ると、有効求人倍率は全国 3 位と高水準にあり、完全失業
率は全国平均と比較して低くなっている。
福井県の労働力関連指標(平成 27 年 1 月)
【有効求人倍率】
【完全失業率】
福井県
1.55 倍
福井県
全国
1.14 倍
(出典:福井労働局労働市場月報)
(出典:福井労働局労働市場月報)
全国
2.1%
【労働力人口比率】
福井県
3.6%
(出典:福井県就業実態調査)
全国
(出典:総務省労働力調査)
63.8%
59.0%
(出典:総務省労働力調査)
③県外進学者のUターン率
県外進学者のUターン率は 20%台に留まり、毎年 2,000 人以上の若者が県外に流出して
いる。
【大学などを卒業した人のUターン率】
24.8%(4 人に 1 人)
(県ふるさと営業課調べ(平成 25 年))
【Uターンをためらう理由】
1.都会の生活が好き
37.7%
2.希望する企業をよく知らない
21.9%
3.福井の企業をよく知らない
20.2%
(出典:県主催の合同説明会でのアンケート(平成 26 年 2 月))
-9-
④女性の就業状況
福井県の共働き率は、全国 1 位であり、また、25 歳から 44 歳の育児をしている女性の
有業率においても、全国 3 位である。さらに近年、女性の U ターン率・数も低下してい
る。これらのことから、女性の潜在的な労働人口は比較的少ないといえる。
25 歳~44 歳の育児をしている女性の有業率(平成 24 年)
【共働き率】(平成 22 年)
福井県
全
国
100
56.8%(全国 1 位)
(%)
50
45.4%
1位
3位
74.8
72.1
47 位
52.4
41.1
全国
神奈川県
0
出典:平成 22 年国勢調査(総務省)
島根県
福井県
出典:平成 24 年就業構造基本調査(総務省)
【女性のUターン率】
大学進学(19 歳)時の
現在の年齢
35~39 歳
(10 年前に就職した世代)
25~29 歳
(間近に就職した世代)
高校(18 歳)
時の人口
就職(23 歳)時の
うち女性(b)
女性の
U ターン率
(b)/(a)
流出人口
うち女性(a)
U ターン
人口
12,000 人
△3,000
人
△1,600 人
1,000 人
700 人
4割
10,000 人
△2,800
人
△1,300 人
450 人
200 人
2割
出典:福井県調べ
⑤技術系教育機関
市内には福井大学や福井工業大学があるほか、近隣市町には福井工業高等専門学校があ
る。
また、工業系の学科やコースを持つ科学技術高等学校や福井高等学校がある。
工学系の大学
福井大学
学部・学科名
学 部 工学部
工学研究科(前期)
大学院
工学研究科(後期)
1 学年定員
525 学 部
253
大学院
22
福井工業大学
学部・学科名
工学部
工学研究科(前期)
工学研究科(後期)
1 学年定員
250
25
6
工業系の高等学校
科学技術高等学校
学科名
1 学年定員
175
機械システム学科他
福井工業大学付属福井高等学校
学部・学科名
1 学年定員
95
創造科学コース
- 10 -
(4)企業立地の状況
平成 17 年以降の本市への立地(企業立地助成金利用実績)は 31 件(企業数 25 社)であ
る。テクノポート福井には関西圏の化学系企業を中心に進出が進み、平成 26 年度に分譲
が完了した。(未利用地有り)
平成 17 年度に企業立地促進条例を改正し、福井市中央工業団地への立地に対し、助成制
度の拡充を行った結果、立地件数が増加した。(平成 22 年度に拡充を廃止)
テクノポート福井、福井市中央工業団地以外では、食品製造業 1 社、IT企業 2 社に対
し立地指定をおこなった。
また、平成 22 年度から既存の空き工場や倉庫の活用を促進する「空き工場等活用助成金」
制度を開始した。
企業立地助成金立地指定実績(31 件 25 社)
12
テクノポート福井
10
福井市中央工業団地
8
その他
6
4
2
0
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
空き工場等活用助成金・オフィス等立地助成金立地指定実績(12 社 12 件)
7
空き工場等活用助成金
6
オフィス等立地助成金
5
4
3
2
1
0
H22
H23
H24
H25
- 11 -
H26
(5)産業用地の状況
①工業系用途地域
工業系の用途地域は 1,703ha であり、用途地域全体の 34.3%を占める。
しかし、工業専用地域は 324 ha、工業地域は 191ha と小さく、大半を占める準工業地域
(1,188ha)は国道 8 号線の沿道など、市街地の縁辺部に広がっており、その多くで工場
と住居が混在している。
工業系用途地域の状況
面積(ha)
地
域
構成比
福井都市
嶺北北部
計画区域
都市計画区域
計
(%)
用途地域計(市街化区域)※
4,685
284
4,969
100.0
住居系用途地域
2,819
0
2,819
56.7
商業系用途地域
447
0
447
9.0
工業系用途地域
1,419
284
1,703
34.3
40
284
324
(6.5)
191
0
191
(3.8)
(準工業地域)
1,188
0
1,188
(23.9)
市街化調整区域
13,115
都市計画区域
17,800
(工業専用地域)
(工業地域)
-
2,560
13,115
-
20,360
-
※福井都市計画区域は市街化区域、嶺北北部都市計画区域は未線引き
出展:福井県の都市計画(福井県)
②工業団地等
福井市内の工業団地は、福井市中央工業団地(テクノパーク福井)が分譲を完了したた
め、現況ではテクノポート福井の遊休地が残るだけとなっている。
一方、工場適地には一定の未決定面積が残っている。
工業団地等の状況
産業団地名
工業用地面積
立地可能面積
(ha)
(ha)
テクノポート福井(福井市側)
280.9
22.0(遊休地)
福井市中央工業団地(テクノパーク福井)
16.1
分譲完了
テクノタウン若栄
14.8
分譲完了
グリーンピア清水
5.9
分譲完了
二日市工業専用地域
5.2
分譲完了
三留工業団地
2.7
分譲完了
11.0
分譲完了
福井北インター流通センター
- 12 -
工場適地の状況
工場適地名
適地面積
(ha)
未決定面積
(ha)
下河北
4.7
1.9
甑谷
18.7
11.2
波寄
4.4
4.4
工業団地等の位置
- 13 -
2.福井市内企業に対する立地環境と立地ニーズに関するアンケート調査結果
〔目
的〕市内企業の事業所の立地状況等と新設・増設・移設の意向を把握し、
戦略策定の基礎資料とする。
〔概
要〕
実施期間
対
平成 26 年 10 月 10 日(金)~31 日(金)
福井市内企業計 1,013 社
象
(内訳:製造業 450 社、物流系 499 社、情報系 64 社)
回答企業数 321 (回収率 31.9%)
〔結
果〕
①福井市内に立地しているメリット・デメリット(回答企業数 314 社 ※複数回答可)
№
項目
メリット
1
消費地や取引先との距離(物流面)
2
順位
デメリット
順位
メリット・
デメリット差
131
1
80
本社や他の事業所(工場等)との事業連携
81
4
24
3
市場ニーズの情報等、事業に関する情報の入手
46
78
4
共同研究・開発に関する環境(大学等との連携)
29
33
5
地域の産業集積による協力企業等の活用
55
36
5
19
6
技術者・技能者等、良質な人材確保
42
57
3
-15
7
パートタイマー等の労働力確保
85
8
原材料、資材、部品・部材等の確保・調達
67
9
従業者のための生活環境
126
10
行政の支援(優遇措置等)
41
11
高速道路網の状況(北陸自動車道・中部縦貫自動車道等)
75
12
その他
13
特になし
3
1
51
57
2
-32
-4
32
46
2
53
4
21
11
115
23
18
28
47
5
11
-6
23
4
5
②福井市内における操業上の問題点・課題(回答企業数 306 社 ※複数回答可)
0
10
20
公共交通等の通勤手段が不便
50
60
高速道・幹線道路への道路接続が不便
情報
1
20
22
建屋・設備等の老朽化
36
労働力の確保が困難
35
事業・技術の継承が困難
2
25
20
敷地等が手狭
21
25
11
取引先等の廃業
1
1
2
0
44
17
2
2
31
31
28
新事業分野への取組が困難
100
物流
1
8
12
幹線道路の混雑
90
製造
1
9
80
6
46
5 0
5
拠点形成が図りにくい 2
70
0
15
20
事業所が分散して立地
特にな い
40
37
周辺環境の悪化(住工混在等)
その他
30
4 1
32
23
- 14 -
4
③新たな事業所設置(新設・増設・移転)についての考え(回答企業数 318 社)
№
回答
項目
1
すでに工事中・用地等確保済で、計画が進行中である
2
割合
製造
物流
情報
7
2.2%
3
4
0
計画を具体化すべく検討中である
16
5.0%
3
13
0
3
将来的には検討していきたい
47
14.8%
24
21
2
4
現時点では何とも言えない
89
28.0%
34
49
6
5
現状では可能性はない
159
50.0%
71
79
9
④計画している・計画する事業所の内容(③で No.1~3 を回答した 70 社 ※複数回答可)
0
5
10
工場・生産施設
15
20
25
23
研究施設
2
0
製造
4
19
2
7
情報・データセンター 0 2
0
物流
情報
0
1
支店・営業所等業務施設
2
8
0
支社・本社等管理統括施設
2
8
0
その他
9
35
2 0
倉庫・物流施設
顧客向けサービス施設
30
3
3
0
⑤事業所の設置場所(③で No.1~3 を回答した 70 社 ※複数回答可)
0
5
10
福井市内
15
19
20
25
30
22
35
40
45
0
製造
福井市を除く福井県内
2
4
1
物流
情報
福井県を除く国内
海外
未定(選定中を含む)
3
3
1
2 0
7
7
0
- 15 -
⑥新たな用地取得(借地を含む)の必要性(⑤で事業所の設置場所を「福井市内」と回
答した 41 社)
№
項目
回答数
割合
製造
物流
情報
1
必要あり
22
53.7%
7
15
0
2
必要なし
10
24.4%
7
3
0
3
無回答
9
21.9%
⑦用地・施設等の取得形態(③で No.2~3 を回答した 63 社 ※複数回答可)
0
5
用地の購入
現有の敷地内で対応
特にこだわらない
0
11
3
6
5
0
3 0
5
4
項目
回答数
1 0
割合
1
半年以内
0
0.0%
2
1年以内
4
6.3%
3
3年以内
17
27.0%
4
5年以内
5
7.9%
5
5年以上
4
6.3%
6
現時点では未定
24
38.1%
9
14.3%
無回答
⑨‐1希望する用地面積について(③で No.2~3 を回答した 63 社)
№
項目
1
100 坪未満
2
100 ~ 500 坪未満
3
回答数
割合
3
4.8%
17
27.0%
500 ~ 1,000 坪未満
8
12.7%
4
1,000 ~ 3,000 坪未満
9
14.3%
5
3,000 ~ 10,000 坪未満
3
4.8%
6
10,000 坪以上
1
1.6%
7
現時点では不明
9
14.3%
13
20.6%
無回答
- 16 -
30
1
製造
物流
情報
2 0
2
25
0
13
⑧立地の時期(③で No.2~3 を回答した 63 社)
№
20
17
4
施設の賃貸利用(貸工場、貸倉庫等テナント、居抜き利用)
オフィスビルへのテナント入居
15
10
借地(事業用定期借地等)
施設の購入(店舗・業務施設・工場等居抜き確保)
10
⑨‐2希望する用地面積について(⑤で事業所の設置場所を「福井市内」と回答
した企業 41 社)
№
項目
回答数
1
100 坪未満
2
100 ~ 500 坪未満
3
割合
3
7.3%
13
31.7%
500 ~ 1,000 坪未満
7
17.1%
4
1,000 ~ 3,000 坪未満
4
9.8%
5
3,000 ~ 10,000 坪未満
1
2.4%
6
10,000 坪以上
0
0.0%
7
現時点では不明
2
4.9%
11
26.8%
無回答
⑩事業所設置にあたって必要な支援(回答企業数 308 社 ※複数回答可)
0
20
40
固定資産税の優遇措置
78
助成金の拡充
77
産業用地等の受け皿整備
交通アクセスの向上
80
100
120
140
160
180
200
13
99
9
94
2
16
13
60
製造
物流
3
31
23
情報
人材確保・育成
空き工場・工場跡地等の情報提供
4
18
16
低利融資の拡充
1
39
33
各種関連施策の情報提供
5
43
42
その他
8
2
67
55
50
⑪新たな事業を展開する分野(回答企業数 93 社 ※複数回答可)
0
5
自動車
電機・電子
環境・エネルギー
4
3
4
3
5
4
福祉・介護
4
5
0
情報
1
11
1
4
14
5
物流
0
11
2
農水産業・食品
30
1
10
4
25
製造
5
生活文化・サービス
20
1
12
素材・材料
その他
15
0
3
医療・医薬・健康
ICT(情報通信)
10
15
6
0
- 17 -
0
<まとめ>
1.市内に立地しているメリット・デメリット
・総じてメリットがデメリットを上回る項目が多い。特に「従業員のた
めの生活環境」、「本社や他の事業所との事業連携」、「パートタイマー
等の労働力確保」でメリットが大きく上回る。
・デメリットがメリットを上回る項目としては、「市場ニーズの情報等、
事業に関する情報の入手」、
「技術者・技能者等、良質な人材確保」、
「共
同研究・開発に関する環境」がある。
・メリット・デメリットともに最多回答は、
「消費地や取引先との距離(物
流面)」である。これは、主な取引先との距離(市内・市外等)により
評価が分かれたものと推測される。
2.新たな事業所設置についての考え、設置場所
・新たな事業所設置について、
「計画を具体化すべく検討中である」、
「将
来的には検討していきたい」とした企業は、回答企業の約 2 割(企業
数 63 社(内訳:製造業 27 社、物流系 34 社、情報系 2 社))ある。
・63 社のうち、事業所の設置場所として「福井市内」を挙げた企業が 41
社(以下「市内立地予定企業」)と約 6 割を占める。また、「未定」と
した企業も 14 社あり、今後「福井市内」が立地場所となるよう働きか
けが必要である。
・その他の設置場所として、
「福井市を除く福井県」では、坂井市(3 社)、
越前市など、「福井県を除く国内」では、新潟県、石川県(各 2 社)、
静岡県、東京都がある。
3.新たな用地取得(借地を含む)の必要性及び面積
・市内立地予定企業 41 社のうち、「新たな用地取得の必要あり」とした
企業は 22 社(製造業 7 社、物流系 15 社)である。
・希望する用地面積では、「100 坪~500 坪未満」が最も多く、1,000 坪
未満の比較的小規模な用地を希望する企業が約 45%を占める。
・一方で、市内で 3,000 坪以上を希望する企業もあり、受け皿となる用
地の確保についての検討が必要である。
4.新たな事業を展開する分野
・農業や食品関連・生活文化といった地域との関連性の深い分野が注目
されている。
- 18 -
3.有識者懇談会
本戦略策定の参考とするため、有識者による懇談会を平成 26 年 9 月と平成 27 年 1 月
の 2 回開催した。
(有識者)
所
属
東京大学大学院
等
教授
日本政策投資銀行
常務
政策研究大学院大学
福井県立大学
名誉教授
教授
日本立地センター
専務理事
氏
名
松原
宏
橋本
哲実
橋本
久義
南保
勝
徳増
秀博
~第1回有識者懇談会~
日時:平成 26 年 9 月 22 日(月)
内容:各有識者からのプレゼンテーション(今後の産業動向と企業立地について)
後、本市から福井市の現状と課題を説明した。それらを踏まえた上で企業立地につ
いて意見交換を実施した。
【産業、企業の全国的な動向について】
・自動車産業(特に日本の特許が詰まっているハイブリット車)は有望である。
・航空機産業や内需型食品産業(高齢者向け食品や介護、病院食など)が活発化。
・2014 年の設備投資額は 24 年ぶりの大きな伸び。投資動機のうち、
「能力増強」の
割合が減少する一方、「維持・補修」の割合が増加している。
・地方では集積度の高い業種が存在するが、特化した産業が伸びていない。
【地域産業の振興について】
・企業間取引の減少が地域経済の縮小を招いている。特に製造業では、域内活動・
関係が縮小している。
・人材育成の面から高専・大学を育てることも重要である。
【地方都市での企業誘致のあり方について】
・単に市外からの誘致を行うだけでなく、既存工場の機能アップを図るための施策
(設計・開発要員等の確保等)が必要である。
・地元企業と参入企業を繋げ、地元企業の体力強化を図る取組みが必要である。
・将来有望と思われる企業へ集中的に支援すべきである。
- 19 -
・地域の企業の情報(立地意向、用地ニーズ、取引関係、技術内容、研究・開発機
能や支援要望など)をきめ細かく把握し、要望への対応が必要である。
・新たな団地造成を行うことは、大きなリスクを伴うため慎重な判断が求められる。
・大卒者のUターン促進のため、県内有望企業のPRや発掘を目指す施策が重要。
~第2回有識者懇談会~
日時:平成 27 年 1 月 27 日(火)
内容:「福井市企業立地戦略(案)」について意見交換を実施した。
【基幹産業の発展について】
・中核企業の定義としては、取引関係を多く持つ企業だけでなく、技術をベースに
イノベーションを起こす企業も考慮してはどうか。
・企業と企業をつなぐコーディネートの役割を行政が担う必要がある。
【成長産業の集積について】
・大学発のIT企業など新たな情報系企業の動きに着目するとよい。
・大学や企業等の研究開発に着目した企業立地施策が重要である。
【本市の強みを活かした産業の立地について】
・広域交通ネットワークを活かし、物流産業の立地に注力するとよい。
・食や文化、歴史、伝統産業など福井の特色を活かしてはどうか。伝統産業は市内
にこだわらず、福井県の伝統産業を視野にいれればよい。
【産業用地確保の方針について】
・用地の供給については、適地について目星をつけておき、いつでも着手できる体
制が望まれる。
・設備投資への補助金のみでなく、インフラ整備に対する要望に柔軟に対応するこ
とが重要である。
【その他】
・誘致の専門家の力を利用すべきである。
・研究開発などを行う専門的な人材確保・育成が大切である。
・エンジニアやワーカーとして子供の時から育成し、地元企業での就職に繋げる仕
組みを作るべき。
- 20 -
4.関連する計画等
本戦略の策定にあたって、考慮すべき計画等には以下のものがあげられる。
(1)まち・ひと・しごと創生総合戦略
平成 26 年 12 月 27 日に「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成 27 年 4 月~平成 32
年 3 月)が閣議決定された。同戦略では人口減少と地域経済縮小の克服を目的として「地
方における安定した雇用を創出する」ことや、
「地方への新しいひとの流れをつくる」こ
となどが基本目標に挙げられている。
○関連する主な施策等
①地域を担う中核企業支援
地域の中核となる中堅・中小企業を育て、地域産業の活性化を図る。
②新事業・新産業と雇用を生み出す地域イノベーションの推進
地域イノベーションを通じた、新産業の創出や既存産業の高付加価値化を行い、
「やりがいのある」高付加価値産業の創出を図る。
③地域産業の振興を担う人材育成
地方公共団体や企業等と連携して、地域産業の振興を担う高度な専門的職業人材
の育成を推進する。
④企業の地方拠点強化等
事務所、研修施設等の本社機能の移転・新増設を行う事業者に対して支援措置を
行う。
(2)企業立地促進法に基づく地域産業活性化計画
企業立地促進法(企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に
関する法律)に基づく地域産業活性化計画では、嶺北、嶺南それぞれの地域の強みを活
かした産業集積や活性化を促進するため、集積を目指す業種や企業立地件数の目標、お
よび目標達成に向けた産業人材育成や技術支援等の施策について定めている。
福井県嶺北地域の基本計画の概要
○計画期間:平成 25 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日
○指定集積業種:①自動車関連産業、②化学工業・素材関連産業、
③健康長寿関連産業、④ICT関連産業、⑤物流関連産業
○集積区域:福井市、大野市、勝山市、鯖江市、あわら市、越前市、坂井市、
永平寺町、池田町、南越前町、越前町
- 21 -
5.課題の整理
本市の現状や産業構造、市内企業に対するアンケート調査結果、有識者懇談会での意
見等を踏まえ、検討するべき課題を以下の通り整理した。
①本市産業をどう伸ばしていくか
本市産業の特徴である製造業の製造品出荷額等をみると繊維産業が大きなウエー
トを占めているが、その比率は近年低下傾向にある。その一方で、近年テクノポー
トに集積が進んでいる化学産業が比率を高めている。
市の財源も限られてくる中で、ターゲットを絞ったより効果的な支援施策が求め
られることから、本市として、今後どのような分野に重点を置いて、産業を発展さ
せていくかを明確にする必要がある。
②本市の強みをどう活かすか
本市は、今後広域交通アクセスの向上が見込まれることをはじめ、地震発生率の
低さ、電気料金が安く暮らしやすい生活環境など、企業が立地する上での様々な強
みを持っている。今後、こうした強みを最大限に活用して企業立地を推進していく
必要がある。
③産業用地をどう確保するか
企業の立地を推進していくためには、産業用地は不可欠であるが、市内の工業団
地は全て分譲済みであることから、企業の立地希望に迅速に対応できる用地がない
のが実情である。
また、市内企業に対するアンケート調査の結果、市内で新たな用地取得が必要と
回答している企業もあることから、今後企業立地の受け皿となる用地の確保策を検
討する必要がある。
④労働力不足にどう対応するか
企業が立地するにあたっては、労働力の確保のしやすさは重要な条件となる。
しかしながら本市を含む福井県は、完全失業率が低いことに加え、共働き率や育児
をしている女性の有業率も高く、労働力が豊富という状況にはない。
また、県外進学者のUターン率が 20%台に留まっていることから、今後、技術者・
技能者をはじめとした転出者のUターン就職の促進等に取り組む必要がある。
- 22 -
第2章
目指す産業集積と企業立地の方向性
本市産業の発展に資する効果的な企業立地施策を推進するためには、市外から新たな
企業を誘致するだけでなく、既存企業の事業拡大に伴う増設、移転等も含めて、幅広く
捉えていく必要がある。そのため、既存産業も含めて、目指す産業集積を明確にした上
で企業立地の方向性を定める。
1.目指す産業集積
目指す産業集積を考える上で、まず、本市の地域経済を支えている既存産業に目を向
け、今後のさらなる発展を考えていく必要がある。
また、今後社会環境が変化し、国内市場が縮小していく中においても、成長が期待さ
れる産業分野はあることから、そうした分野を取りこんでいく。
さらに、本市が有する立地上の有利な条件を最大限に活用できる産業集積を図ってい
く。
以上の考え方に基づき、目指す産業集積を次のとおりとする。
(1)基幹産業の発展
[地域経済の持続的な活性化のため、基盤となる産業の発展を図る。]
本市の地域経済の活性化のため、既に集積があり現在の地域経済を支える基盤とな
っている既存産業を発展させていく必要があることから、特に大きな波及効果をもた
らしている基幹産業の発展を図っていく。
また、基幹産業以外でも、その発展により地域経済への大きな波及効果が期待でき
る企業については、業種にこだわらず、さらなる拡大を図っていく。
(2)成長産業の集積
[地域の技術力を活かし、成長産業の集積を図る。]
本市産業の発展を図るため、今後成長が期待される産業を集積する。集積する成長
産業は、日本の社会経済動向から考えるだけでなく、本市の大学、企業等の技術・研
究成果を活かすことができるという視点からも考える。
(3)福井市の強みを活かした産業の立地
[本市の強みを活かし、多様な産業の立地を図る。]
本市の企業立地上の強みを活かし、多様な産業の立地を図る。立地を推進する上で、
有利な条件と考えられる広域交通ネットワークの整備や低い地震発生確率といった直
接的な条件だけでなく、本市の歴史や文化も強みと捉え、様々な観点から多様な産業
の集積を図る。
- 23 -
2.企業立地の方向性
上記の産業集積に向けて、企業立地の方向性を以下の通り定める。
(1)基幹産業等の発展を促す企業立地を推進する
本市の経済を長年牽引し、事業所数、従業者数、製造品出荷額等が製造業の中で
最も多く、全国的にみても集積度が高い繊維産業、及びそれに次ぐ製造品出荷額等
で、テクノポート福井に集積が進み、業績が拡大している化学産業を本市の基幹産
業と位置付け、これらの基幹産業の発展を促す企業立地を推進する。
また、取引関係、独自の技術など地域経済への波及効果の大きい企業を、中核企
業と位置付けた上で支援し、本市産業の底上げを図る。
①繊維産業の発展性
本市の繊維産業は海外産地の追い上げなどから、縮小傾向にある。しかし近
年では、非衣料・産業資材など新分野への進出の動きや、高い競争力を有する
高機能・高品質テキスタイルの開発・製造による海外産地との差別化の動き、
さらに、産地を越えてマーケティングや技術・素材開発を協業する企業連携の
動きなど、今後の発展につながる積極的な動きが見られる。
○非衣料・産業資材分野への進出
(例)・カーシート生地、エアバッグ(自動車産業)
・炭素繊維複合材料(航空機産業、自動車産業)
・化粧品、人工血管(健康医療産業)
・アラミド繊維シートによるコンクリート補強材(建設産業)
○海外産地との差別化の動き
(例)・女性インナーウェア用編レース
・スエード調人工皮革の染色加工
・高機能消臭素材
・偽造防止織ネーム
○産地を越えた企業連携の動き
(例)・東レ合繊クラスター
・北陸産業競争力強化戦略に基づく連携
- 24 -
②化学産業の発展性
本市の化学産業は、
「1 業 1 社」体制を確立し、独自の市場をつくり、順調な
伸びを示してきた。今後も特殊な機能により顧客のニーズを満たす「機能性化
学品」の研究・開発により、自動車・エレクトロニクス・健康・住宅分野への
展開や、テクノポート福井への更なる企業集積による企業間連携及び技術革新
が期待される。
○機能性化学品
(例)・熱間鍛造潤滑剤、アルミダイカスト離型剤(自動車産業)
・ニッケル水素蓄電池用正極材料(エレクトロニクス産業)
・医薬中間体、ヘアカラー剤(健康長寿産業)
・洗濯耐久型防炎剤(住宅産業)
[参考:中核企業となりうる企業]
・市内に多数の取引先を有し、地域外から受注することにより地域に資金を
もたらす企業
企業
企業
市内
市外
企業
発注(資金)
発注(資金)
企業
企業
企業
企業
出典:中小企業白書【2014 年版】より福井市作成
・独自の技術を持ち、地域にイノベーションをもたらす企業
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(2)成長が期待される産業の立地を推進する
本市には、独自の技術を持ち、研究を行う大学、企業等が数多く存在する。これ
らの技術や研究成果を活かし、今後成長が期待される産業分野での事業化、製品化
を促進することにより、既存企業の成長産業への進出や、成長産業の市外企業の誘
致などを推進する。
①成長が期待される産業
日本の社会経済の動向や、本市の産業構造及び市内の企業等が保有する研究
成果・技術をふまえると、以下の産業が、成長が期待される産業に位置付けら
れる。
○自動車・航空宇宙産業
本市には、カーシート生地やエアバッグなど、培った技術を活用して自動
車産業に進出している例がある。また、次世代自動車(電気自動車、燃料電
池車等)において必須となる二次電池に関する優れた技術を持つ企業があり、
自動車産業の発展が期待される。
さらに、対放射線めっき等、宇宙機材に採用された技術を持つ企業もある
ことから、航空宇宙産業への進出も期待される。
○健康医療産業(内需型食品産業を含む)
繊維産業から人工血管の開発を行った企業があるほか、医薬中間体を製造
する化学メーカーが立地しているなど、健康医療産業へのさらなる進出等が
期待される。
○エレクトロニクス産業
次世代パワー半導体の開発に関して、本市の大学、企業がスーパークラス
タープログラムのサテライトクラスターに参加しており、研究成果の活用が
期待される。
○ICT産業
農林水産業を始め、あらゆる産業の発展・高度化にICTの活用が期待で
きる。本市においても、既存産業と結びつく形での発展が見込まれる。
- 26 -
②本市の大学・企業等の研究・技術
パワー半導体の研究・開発等を行うスーパークラスタープログラム(科学技術
振興機構)の京都地域と愛知地域の2つのクラスターで、福井大学や市内企業等
が参加している福井地域がサテライトクラスターになっている。
また、産業用金属3Dプリンターを開発した工作機械メーカー等、市内には様々
な独自技術を持つ企業が存在している。
○京都地域スーパークラスター
「応用クリーン・低環境負荷社会を実現する高効率エネルギー利用システム
の構築」
・福井地域ではSiC実装用回路接合技術の開発を行っている。
○愛知地域スーパークラスター
「先進ナノツールによるエネルギー・イノベーションクラスター」
・福井地域ではGaN系半導体のパワーデバイス応用に関する研究開発を行
っている。
○本市の企業等が持つ独自技術
(例)・産業用金属3Dプリンター
・ナノめっき技術による半導体や電子部品の接合めっき
・異形押出成形技術によるバスの樹脂製クーラーダクト
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(3)本市の強みを活かした産業の立地を推進する
東日本大震災意向、災害に対するリスク分散意識が高まったことや、インターネ
ットを利用した通信販売の拡大による物流需要の高まり、さらに「まち・ひと・し
ごと創生総合戦略」による地方拠点強化の動きなど社会経済の様々な動きを捉え、
本市の自然・地理条件や社会環境等、さらには歴史、文化といった様々な特徴を、
企業立地を推進する上での強みととらえ、
「福井らしさ」を念頭に企業立地を推進す
る。
①本市の強みの整理
○自然・地理条件による強み
・広域交通ネットワークの整備
・低い地震発生確率
○社会的環境等の強み
・安価な電気料金
・良好な生活環境
・高い教育水準
○歴史、文化による強み
・福井県の伝統産業
②立地が想定される産業等
○物流産業(広域交通ネットワークの整備)
○災害リスクへの対応による第2工場等(低い地震発生確率)
○大都市圏からの本社機能移転
(安価な電気料金、良好な生活環境、高い教育水準)
○伝統産業を活用する企業(福井県の伝統産業)
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第3章
企業立地の取組方針
1.各産業の取組方針
第 2 章で定めた企業立地の方向性に基づき、以下の方針で企業立地に取り組んでいく。
(1)基幹産業等の発展を促す企業立地を推進する
繊維産業、化学産業の基幹産業及び中核企業の発展には、研究・開発機能の強化を促
すための支援や、事業拡大に伴う増設、移転等に対する支援が重要であることから、以
下の内容で企業立地の推進に取り組んでいく。
①工場等の高機能化等への支援
研究・開発機能の強化を促すための支援を行い、工場等の機能向上につなげる。
また、研究・開発を行う上で必要となる技術者・技能者等、良質な人材確保につい
ても支援を行っていく。
<イメージ>
強化
機能向上
研究・開発
機能
(生産機能+研究・開発機能)
(生産機能)
②事業拡大に伴う立地への支援
事業拡大に伴う増設、移転や市外からの新規立地を促すため、立地に対する助成を
行うとともに、用地確保等の協力やインフラ整備などの支援を行う。
<立地支援イメージ>
市内での
事業拡大
増設、移転への
助成金、用地確
保、インフラ整備
等の支援
市外からの新規立地
市外からの新規の立
地に対する助成金、用
地確保、インフラ整備
等の支援
- 29 -
③中核企業への支援
基幹産業と同様の支援を行う。なお、中核企業の選定は、「地域経済分析システム」
※
の活用や企業へのヒアリングにより取引関係や今後の発展性等を把握することで行
う。
※地域経済分析システム・・・
「まち・ひと・しごと創生」に伴い運用されるシステム
で、企業の取引データをベースに地域経済の現状を分
析できる。平成 27 年 4 月以降に各自治体において利用
を開始する。
【各種施策】
・研究・開発に関する設備投資等に対する助成
・研究・開発等を行う人材確保に対する支援
・事業拡大に伴う増設、移転や新規立地に対する助成(基幹産業向けの制度創設)
・立地に要する用地確保の協力、インフラ整備等の支援
(2)成長が期待される産業の立地を推進する
本市の大学・企業等が保有する技術・研究成果を活かして立地を推進することが重
要であることから、以下の内容で企業立地を推進していく。
①技術、研究成果の活用
市内企業が自ら保有する技術・研究成果のほか、大学等の技術、研究成果を活用
し、成長産業のニーズを取り入れることで事業化につなげ、成長産業への進出を促
進する。
また、市外企業についても、本市の企業・大学等の技術・研究成果とマッチング
させ、本市において、成長産業での立地につなげる。
さらに広域で進められている「スーパークラスタープログラム」
((独)科学技術振
興機構委託事業)の成果の活用等、最新の研究動向も視野に入れた、企業立地を進
める。
- 30 -
<市内企業の立地イメージ>
市内企業
成長産業進出
技術・研究成果
成長産業
+
事業化
ニーズ
大学
<市外企業の立地イメージ>
市外からの新規立地
市外企業
市内の大学・企業等
+
技術・研究成果
成長産業進出
②成長産業の立地への支援
研究・開発機能の強化を促すための支援を行うとともに、事業拡大に伴う増設、
移転や市外からの新規立地を促すため、立地に対する助成や用地確保の協力、イン
フラ整備の支援を行う。
市外からの新規立地にあたっては、市内の既存企業等との共同開発や取引等の連
携が図られるよう支援を行う。
- 31 -
<立地支援イメージ>
市内企業(成長産業)
事業拡大
増設、移転への助
成金、用地確保、
インフラ整備等
の支援
市外企業(成長産業)
市外からの新規立地
市外からの成長産業
の立地に対する助成
金、用地確保、イン
フラ整備等の支援
<既存企業等との連携イメージ>
市内企業
取引
市外からの新規立地
市内企業
共同開発
【各種施策】
・大学、企業等の技術・研究成果を活用した事業化支援
・スーパークラスタープログラム(サテライト)の成果活用
・研究・開発に関する設備投資等に対する助成(再掲)
・研究・開発等を行う人材確保に対する支援(再掲)
・事業拡大に伴う増設、移転や新規立地に対する助成(成長産業向けの制度創設)
・立地に要する用地確保の協力、インフラ整備等の支援(再掲)
・新規立地企業に対する既存企業の技術等の紹介
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(3)本市の強みを活かした産業の立地を推進する
企業の立地ニーズを的確に捉えた上で、本市に立地するメリットをアピールし、企
業の立地を推進していく。特に経営者の出身地や市内企業との取引関係に着目して、
誘致活動を行う。
また、本市に立地するメリットについては、社会経済情勢等の変化を踏まえ、常に
掘り起こしを行う。
①情報発信の強化
本市の地理的条件や自然条件などの企業立地上の強みや支援制度等の情報発信を強
化することで、本市の認知度向上を図り、企業の立地につなげる。
また、地方創生に伴う本社機能移転の動きもあることから、福井との関連性(出身
地、取引関係)に着目し、本市への事業所の立地に繋がる働きかけを行う。
②強みの発掘
近年、災害リスクへの対応の観点から、地震発生確率の低さが、企業立地上の強み
として強く認識されるようになっている。今後も、社会経済情勢の変化によりセール
スポイントとなる強みが変化することも考えられることから、本市の企業立地上の強
みとなる地域資源を多様な視点から掘り起こしを行っていく。
【各種施策】
・福井県との連携による情報発信体制の強化・発信内容の充実
・地域資源、企業立地事例の情報収集
・福井との関連性(出身地・取引関係)に着目した誘致活動
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2.産業用地確保の方針
市内の工業団地は、分譲が完了しており、ただちに提供できる産業用地はない状態と
なっている。そのため産業用地の確保については、下記の方針で対応していく。
(1)テクノポート福井、工場適地
テクノポート福井の企業未利用地を活用し、基幹産業である化学系企業の立地を図
る。
(参考)・テクノポート福井企業未利用地:2 区画 22ha
工場適地の立地未決定地の活用を図る。
(参考)・下河北工場適地立地未決定面積
1.9ha(適地面積 4.7ha)
・波寄工場適地※立地未決定面積
4.4ha(適地面積 4.4ha)
※今後適地面積の拡大を予定。
(2)市街地
不動産事業者、金融機関等と連携して空き工場・空きオフィス・空地等をきめ細か
く情報を収集し、事業者に広く情報提供を行い、産業用地として活用を図る。
(参考)・空き工場等活用助成金
登録数 5 件(平成 27 年 3 月現在)
・中心市街地オフィス立地助成金
・1,000 ㎡以上の空地
登録数 9 棟 28 件(平成 27 年 3 月現在)
63 件
(工業、商業系の用途地域内に限る。平成 22 年度調査)
(3)高速道路インターチェンジ周辺
スピード感のある企業立地支援を行うため、地方分権改革による農地転用許可の権
限移譲や、
「地方創生特区」など国の規制改革の動きに対応し、福井インターチェンジ
及び福井北ジャンクション・インターチェンジの周辺において、産業を誘導する地区
を設定していく。
産業団地の整備については、長期的な課題として、検討を続けていく。
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3.立地推進体制の整備方針
(1)専門家、外部機関との連携
本戦略を効果的に推進するためには、産業、企業、先端技術の最新動向など専門
的な知識が必要となる。そのため企業立地アドバイザーの設置等、専門家からの助
言を受ける体制を整備する。
また、企業立地や人材確保・育成に関係する機関・団体等(県、大学、金融機関、
不動産事業者等)や、本県出身者の企業経営者等との連携を強化し、連携をとりな
がら各種施策を実施していく。
(2)庁内体制の整備
企業立地に関する情報の一元化や方針決定の迅速化、協調した支援実施等を行う
ため、
「福井市企業立地推進会議」を設置するなど、庁内体制を整備し、各種施策を
着実に実施していく。
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【参考】策定体制と策定の経緯
策定体制
福井市企業誘致促進会議
委
員
山田副市長、中西特命幹、谷澤都市戦略部長、吉村総務部長、高山財政部
長、浅野商工労働部長、梅田農林水産部長、山本農業委員会事務局長
有識者懇談会
有識者
松原
宏
東京大学大学院教授、橋本哲実
日本政策投資銀行常務、
橋本久義
政策研究大学院大学名誉教授、南保
徳増秀博
日本立地センター専務理事
勝
福井県立大学教授、
策定の経緯
第 1 回福井市企業誘致戦略策定に係る有識者懇談会
日
程
平成 26 年 9 月 22 日(月)
出席者
有識者、東村市長、企業誘致促進会議委員
内
・有識者プレゼンテーション(今後の産業動向と企業立地について)
容
・福井市の現状と課題説明
・意見交換
第 2 回福井市企業立地戦略策定に係る有識者懇談会
日
程
平成 27 年 1 月 27 日(火)
出席者
有識者、企業誘致促進会議委員
内
・「福井市企業立地戦略(案)」について意見交換
容
第 1 回福井市企業誘致促進会議
日
程
平成 26 年 11 月 20 日(木)
出席者
企業誘致促進会議委員
内
・福井市企業誘致戦略について
容
・今後のスケジュールについて
第 2 回福井市企業誘致促進会議
日
程
平成 27 年 3 月 19 日(木)
出席者
企業誘致促進会議委員
内
・「福井市企業立地戦略(案)」について
容
・今後の取組について
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