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オープンハウス見学会 これからの住まいづくり
http://wald-inc.jp/ [email protected] 発行:株式会社ヴァルト 平成 22 年 10 月 26 日 第 36 号 掲載内容 P1 オープンハウス見学会のお知らせ これからの住まいづくり P2 パッシブデザイン , 断熱仕様とブレサビリティ P3 住まいの命、室内環境 , 屋外空間を間取りに取り入れる P4 窓の機能・性能と可能性 , 太陽光発電収支報告 建物の劣化を防ぐ決め手 呼吸性能『ブレサビリティー』 次世代のすまいづくり オープンハウス見学会 オープンハウス見学会 開催日:2010 年 10 月 30・31 日(土 ・ 日) 時 間:10:00 ~ 17:00 場 所:長野市川中島オープンハウス お問い合わせは Tel.026-268-4355 へ 見 所:高い基本性能と太陽光発電 〒381-0022 長野市大豆島 5215-1( 大豆島展示場 ) 検 索 ヴァルト オープンハウスのコンセプト これからの住まいづくり 今回のニュースレターでは、オープンハウスの特徴を特集し ています。「人と環境にやさしい家」を住まいづくりの指針とし ているヴァルトの住まいは、科学的に合成された新建材などを 極力使用せず、自然素材を中心に環境や人々の健康に無理をか けない住まいづくりに心がけています。 このような自然・健 康志向の住まいづくり は、現在多くのハウス オープンハウス見学会を開催いたします。 メーカーや工務店がコ 間取りや内外装など装飾部分は、完成後もいつでも見ること ンセプトとして掲げて はできますが、ヴァルトの提案事項のように、住まいの基本性 おり、これから住まい 能を決定づけるような提案事 づくりを行う予定の皆 項が多い場合は、壁の中など 様には、どれも同じよ 外からは見えにくいところに うに映っているのではないでしょうか。 隠れてしまう場合がほとんど そこで今回オープンハウスの特集を通し、私たちの考える「こ です。そのため詳細な説明が れからの住まいづくり像」をしっかりお伝えしたいと思います。 なければ知ることができない のが難点です。 ■オープンハウスのコンセプト この機会に是非お出かけ頂 ・次世代のゼロカーボン住宅に向けて き、ヴァルトの住まいの特徴 今後の住まいづくりには欠かせないテーマの一つが、省エネ を知って頂けたらと思いま 化・ゼロカーボン化への取り組みです。省エネ対策と言えば真っ す。 先に上がるのが高断熱化ですが、中でも究極の目標でもある「無 暖房住宅」を代表とする試験的な試みが、具体化しつつあります。 しかし、諸般の事情を考慮すると、これらが一般的に定着す るには相応の経過が必要と思われます。従って現実的な対策と すれば、段階的に無理なく移行することが大半の消費者ニーズ ではないかと考え、適度な先進性を確保しながら、高い室内環 境と高い断熱性能実現を目指しました。 オープンハウス ・Breathability による持続可能な(永く住める)住宅を 住まいづくりにおいてのエコを考えるなら、最初に取り組む べきは、新築から解体へのサイクルを長くすることでしょう。 Tel.026-268-4355 Fax.026-221-2678 1 News Letter Vol.36 その決め手が Breathability(ブレスアビリティ)。壁内の湿気 ・冬期自然光の活用 の停滞を防ぎ、結露・水漏れなどによる、構造体の劣化を防ぎ 夏とは逆に、出来るだけ日光を室内に採り入れたいのが冬期 ます。 間。夏対策として庇を設けてあるので、場所によっては逆効果 になる部分もありますが、基本は日中でも入射角の低い冬の直 ・省エネ高品質室内環境を提供 射は、庇に遮られることなく部屋の中まで太陽光の熱を運んで あらゆる面で自動化が進み、コンピュータと高度な設備を駆 くれます。そのため南面はできるだけ大きな窓を設けています。 使すれば、どんな室内環境も自動化が可能です。しかしそのよ うな環境が、地球環境と人間の健康的な生活空間づくりに好ま ・天窓・北側窓の有効活用 しいとは限りません。省コストと省エネルギーで、真に人々に 住まいの採光についても自然光は充分に活用されています。 優しい自然な室内環境を可能にすること、そして地球環境にや 北側に面した玄関と吹き抜けには大きな窓を配し、自然光を十 さしいこと。それがヴァルトの目指す、省エネでありながら高 分に採り入れいつも明るく開放的。 品質な住環境を提供することです。 北側寝室も大きさと共に高い位置の窓が設けられ、充分な採 光を得ています。 ・自由設計であることを分かり易く 天窓の活用方法で忘れてはならないのは、効率の良い通風経 建築地の条件により、住まいづくりのニーズも変化します。こ 路を確保できることです。勾配天井の最も高い位置近くに設け れまでのヴァルトの家は、比較的広い敷地に向いたプランが多 た天窓は予想以上の機能を発揮します。 かったので、そのようなイメージで認識されていたかもしれま せん。しかし、本来自由設計であるヴァルトの家は、どのよう な条件の敷地にも、柔軟に対応してきました。 そこでオープンハウスでは、そのことを実際の形にし、自由 設計であることをよりはっきりと表現しました。 以上自然光を利用したものを主に紹介していますが、確実に 快適・省エネの助けになります。最初に少し手間をかけるだけで、 ・お求めやすい価格で提供 その後、住み続ける限りその効果を受けつづけることができる 私たちが目指す理想の住まいも、高額で手の届かないような家 のです。 では、その良さも半減してしまいます。できるだけコストを抑え、 より多くの方々に利用して頂けるよう努力してきました。 高価な設備や厳選素材を標準装備としながら、一般的な建築 費の範囲に収めるよう努めています。 オープンハウスの特徴2 断熱仕様とブレサビリティ ・断熱効果と遮熱効果 オープンハウスの特徴1 パッシブデザイン 断熱性能を高めると暖冷房共に、小さな熱源がで室内温度の より効率的なコントロールが可能になります。総合的に省エネ 度も高まりエコで環境負荷の少ない住まいに近づきます。 ・夏期の直射日光の遮断 それとは別に、遮熱効果というこれもまた、温熱環境に関わ 夏の直射を遮る基本は、西日の遮断です。入射角の高い直射 る要素があり、近年注目されるようになっています。 は適度な大きさの庇を設けることで比較的容易に遮ることが可 遮熱性能を高めるために、熱の反射効率の良い素材を用いた 能です。また、窓からの直射を遮るだけでなく、デッキなどと り、熱容量の大きい断熱素材を使用したりして、熱を遮断したり、 一緒に壁全体を屋根で覆い直射を遮ることで、壁や周囲の温度 熱の伝わり速度を遅らせたりします。 上昇を抑えることができ、遮熱効果が増します。 オープンハウスでは、幾つかの遮熱対策を施し、建物全体の 2 〒 381-0022 長野市大豆島 5215-1 株式会社 ヴァルト http://wald-inc.jp/ [email protected] 断熱性能を表す、Q 値に現れない実質の断熱性能効果を上げ、快 り多くはないようです。ヴァルトでは、湿度・温熱環境をはじめ、 適な室内環境づくりを助けています。 ダニ・カビ問題やハウスダスト飛散の可能性をも考慮し、クリー ンで健康的な室内環境実現に力を入れています。 ・素材の厳選と Breathability 確立 高断熱を追求すると壁内の結露の危険性が高まりますが、ヴァ ・低温暖房と体感温度 ルトではこの危険性を避けるために、ブレサビリティ効果を持た 快適な温熱環境を考えるとき、確認しておきたいことは、 「快適・ せたています。浸透性のある素材は、万が一の湿気に対しても速 健康的と快楽的とは別物である」ということです。 やかに浸透・拡散作用で結露の危険性を速やかに緩和してくれま 裸足で歩くと暖かく感じるほど暖房の効いた床暖房の居間に、 す。 寒い屋外から入ってきて床に座ると、その暖かさは「極楽」的な 気持ち良さを感じます。しかしそのまま数十分も過ごすと今度は ・複合断熱による相乗効果 暖かすぎることに気がつき、時には汗をかくこともあるでしょう。 外断熱と内断熱の決定的な優劣は存在しないものの、それぞれ このような暖かさは「快適」ではなく、 「快楽」と言えるほど「過 には相反する長所と短所が存在しており、どちらか一方の工法で ぎた温熱環境」と考えることができます。 高い断熱性能を確保しようとするとどうしても無理が生じる場合 一方、環境意識の進んだドイツや北欧諸国では近年急速に「低 があります。 温暖房」という暖房の考え方が浸透しています。これは省エネル そんなそれぞれの長所と短所を ギー的にも建物のためにも、内外の温度差を出来るだけ小さくし、 補完しあうより高い完成度の断熱 あくまで「寒くない程度の暖房」に抑える暖房です。活動的であ システムが弊社オリジナルのヴァ ることに加え、本来人間が持つ順応力を阻害せずに「育む」こと ルト式複合断熱工法です。しかも も視野に含み、まさに「健康・快適」な暖房と言えます。 ブレサビリティを備えたこの工法 オープンハウスでは、そんな暖房をこれからの暖房として実践 は、ヴァルトの快適な室内環境づ しお勧めしています。そしてこのような暖房には、「体感温度」 くりの要となっています。 の考え方が不可欠です。 ・連続暖房と省エネの維持 暖房設備の運転は多くの場合、日中だけ運転する間欠暖房が一 般的のようですが、この間欠運転が思わぬ事態を招くことが知ら れています。間欠暖房の室内温度の変化が慢性的な結露問題を引 ◆低温暖房でも得られる充分な体感温度 断熱性能が十分 でない場合、壁 表面や窓の表面 からの冷輻射 で、体感温度は 断熱仕様の選択肢例 室温より低く オープンハウス仕様 換気 3 種換気 熱交換 80% サ ッ シ 外壁断熱材 屋根断熱材 標準仕様 標準ウッドファイバー仕様 標準EPS仕様 Q 値 1.43 Q 値 1.67 Q 値 1.63 Q 値 1.67 Q 値 1.03 Q 値 1.28 Q 値 1.23 Q 値 1.28 イーストボード 40 mm EPS 20 mm イーストボード 40 mm イーストボード 40 mm EPS 羊毛 ウッドファイバー 100 mm 羊毛 100 mm ウッドファイバー 100 mm バッファー (空気層)18 mm バッファー (空気層)18 mm バッファー (空気層)18 mm イーストボード EPS 40 mm 100 mm 床断熱材 イーストボード 40 mm EPS 50 mm EPS 120 mm パネルヒーター24時間暖房 従来の間欠暖房 18 9 9 24℃ 9 9 18 3 8 3 18 8 8 14 8 空気温度 MRT 体感温度 24℃+8℃ = 2 16℃ 18 18℃ 18 14 18 18 18 18 空気温度 MRT 体感温度 18℃+16℃ = 2 17℃ 断熱性能がしっか り確保された家は 壁面や窓の表面温 度が室内温度に近 く、冷輻射がおき ないので体感温度 が高くなる き起こすことがあるのです。 Low-E アルゴンペア U 値 1.3 Low-E アルゴントリプル U 値 0.8 なってしまう。 平均輻射温度(MRT) 空気温度+MRT =体感温度 による体感温度の数式 2 EPS 38 mm 100 mm 90 mm ※ 建物の形状 開口面積などでQ値は変動します。 オープンハウスの特徴3 住まいの命、室内環境 先の「低温暖房」は24時間連続運転で運用してこそその効果 が発揮でき、十分な体感温度が得られるものです。また、連続運 転では燃料費がかさむのではと心配されるようですが、そのため に断熱性能を高め、熱源の能力を含めたシステムの容量が最適に 運転できるよう設計されています。そのためヴァルトのお勧めす る暖房設備は、連続運転されることを前提に設計されています。 オープンハウスの特徴4 屋外空間を間取りに取り入れる ・空調設備と空気の質 ・屋外に、もう一部屋 人間が一生のうちで最も長く過ごす自宅の室内環境が、如何 成熟した社会では、室内環境の向上が進み屋内が益々快適に に大切かと言うことは言うまでもありませんが、この室内環境 なっていきます。しかしそれとは反比例するかのように、アウト の重要性を説く工務店やハウスメーカーは現在のところをあま ドアー指向も高まっています。ジョギング・トレッキング・屋外 バーベキューと、ことある毎に屋外での時間を持ちたがるのも現 Tel.026-268-4355 Fax.026-221-2678 3 News Letter Vol.36 代人の特徴と言えそうです。 ・遮光仕様と遮熱仕様 そんな現代人には、屋外で過ごすた サッシの遮光性能や遮熱性能を語られることはあまりありませ めの芝生の庭やウッドデッキは、もは んが、オープンハウスのサッシは、南北や東西の違いなどにより や必須アイテムとも言えるようになっ ガラス自体の仕様に細かな機能を盛り込んでいます。LOW-E 仕 ています。 様とは別に、遮光皮膜や熱を透過しにくい遮熱仕様などバリエー その大きさや屋根付きとするなど ションが用意されています。適切に計画し導入することで、省エ ヴァルトの住まいにはほとんど標準装 ネや快適性の助けになります。 備のように採用されています。オープ ンハウスでは、部屋と部屋の間に挟み 込むようにウッドデッキを設け、ひと つの部屋のようにレイアウトし、より オープンハウスの特徴6 太陽光発電の収支実績 使い易いものにしました。 ・デッキの健康的効果 高齢者の健康に関し、毎日の生活の中で外気に触れその刺激 を受けることで、 「痴呆予防効果」があると言われています。また、 年齢を問わず、開放的な屋外で過ごす一時は、心身ともにリフ レッシュさせてくれるなど、悩み多き現代人には大切な癒しの 機会でもあります。多くの動物たちが、屋外を好むのと同様に、 人間もまた動物、屋外に出てリフレッシュしたいのは永遠の欲 求なのでしょう。 ・光熱費ゼロ住宅を目指して オープンハウスの特徴5 窓の機能・性能と可能性 太陽光発電の位置付けは、エコ住宅でも、パッシブデザイン でもありませんが、太陽光を直接電気エネルギーに変換してく れるパワフルな設備です。適切に利用すればに経済的なプラス ・断熱性能と気密性能 になります。また太陽光発電の導入が進めば確実に低炭素化に サッシの断熱性能の比較は度々行われていますが、気密性能の つながるはずなので、今後さらに期待されるテーマです。オー 追求はあまりされないようです。理由のひとつとして考えられる プンハウスのソーラーパネルは 3.4kw と小さめですが、家全体 のは、国内サッシの多くが「気密しにくい構造」だからかもしれ の断熱仕様やパッシブデザインなどの効果と合わせ、総合的に ません。本来、外と内とを遮断する機能が窓の役割なのですから、 予想通りの高い成果が上がっています。 断熱性能より先に、気密性能を追求するのが普通かもしれませ ん。いずれにしても、サッシは、断熱性能と可動部分の気密性 ・年間全光熱費に注目 能両方合わせてトータルの断熱性能が確保されるわけですから、 昨年 12 月分より集計している収支実績は下表の通りです。年 気密性能は非常に重要なテーマなのです。ヴァルトのサッシへ 間でも 1 万円台になることは確実となっています。 のこだわりはこれらもしっかり確認済みです。 オープンハウスはオール電化、冷暖房含め全て電力でまかなっ ています。パネルヒーターによる全館 24 時間暖房で全光熱費収 ・複数開閉方向をもつサッシ 支がここまで抑えられていることにご注目下さい。 窓は開けたまま放置する場合もあり、その場合のセキュリ ティー対策は重要です。ヴァルト標準装備のドイツ式サッシは開 ソーラーパネル導入費用と何年使えるかにもよりますが、こ 閉方向を2方向持ち、解放時のセキュリティー対策も万全です。 こまでのところ、今後大いに期待の持てる実績となっています。 窓はドアと並び、住まいの中では唯一可動部分になるので、そ の基本性能と機能の如何によっては、住まい全体の使い勝手に 影響する部分で大変重要です。 ◆ オープンハウス太陽光発電、収支実績 実期間 月 11/11-12/8 12月分 12/9-1/12 1月分 1/13-2/8 2月分 2/9-3/8 3月分 3/9-4/8 4月分 4/9-5/11 5月分 5/12-6/8 6月分 6/9-7/8 7月分 7/9-8/9 8月分 8/10-9/8 9月分 9/9-10/11 10月分 10/12-11/9 11月分 使用全電力 734 kWh 1,353 kWh 1,078 kWh 970 kWh 913 kWh 666 kWh 361 kWh 338 kWh 450 kWh 482 kWh 403 kWh 528 kWh 売電量 85 kWh 72 kWh 79 kWh 98 kWh 157 kWh 288 kWh 317 kWh 279 kWh 247 kWh 197 kWh 270 kWh 176 kWh 使用金額 売電額 差引支払額 11,390 4,080 7,310 20,056 3,456 16,600 16,391 3,792 12,599 14,677 4,704 9,973 13,479 7,536 5,943 9,257 13,824 -4,567 5,491 15,216 -9,725 5,583 13,392 -7,809 7,756 11,856 -4,100 8,419 9,456 -1,037 6,540 12,960 -6,420 8,414 8,448 -34 2009年12月分∼2010年11月分(年間収支) 4 18,742 〒 381-0022 長野市大豆島 5215-1 株式会社 ヴァルト