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東日本大震災に係る 支援活動記録集

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東日本大震災に係る 支援活動記録集
東日本大震災に係る
支援活動記録集
平 成27年 1 2月
平 成27 年 1 2月
京 都 市
city of kyoto
表紙の写真について
東日本大震災に係る
支援活動記録集
①
②
③
④
平 成27年 1 2月
平 成27 年 1 2月
京 都 市
city of kyoto
①宮城県気仙沼市大島浦の浜地区の田んぼでのボランティアによるがれき撤去作業
の様子
②平成 23 年 4 月 4 日に仙台市を訪問した門川市長と奥山仙台市長との面談の様子。
その後,仙台市で支援活動を行っている京都市職員を激励
③緊急消防援助隊(平成 23 年 3 月 11 日~)として南三陸町に派遣された京都市
消防職員による倒壊家屋からの救出活動の様子
④仙台市西部高台の住宅街での上下水道局職員による応急給水活動の様子
「東日本大震災に係る支援活動記録集」の発刊にあたって
平成 23 年 3 月11日に東北地方太平洋沖で発生した,モー
メントマグニチュード 9.0という巨大地震・東日本大震災から間
もなく5年を迎えます。
改めて,犠牲となられた全ての方々に,謹んで哀悼の意を
表しますとともに,被災され今なお厳しい境遇に置かれている
方々に心からお見舞い申し上げます。
この震災では,15,000 人を超える尊い命が失われました。
また,約 40 万戸の住居が全半壊するなどの甚大な被害が生
じ,今もなお多くの方々が仮設住宅での生活を余儀なくされて
います。
本市では発生直後から,被災地への救援物資の搬送,ま
た,緊急消防援助隊や医療チーム等の専門能力を持った職
京都市長
員をはじめ,災害復旧,廃棄物処理,健康管理業務,まちづくり支援等,被災地の実情に合わせて,現在
までに延べ 1,678 人の職員を被災地へ派遣するなど,継続的な支援に取り組んでまいりました。
その中で市民,民間事業者等の皆様からは,被災地への義援金や救援物資,本市へ避難された方々
への物資の提供,復興のための多彩な交流事業やイベントの実施並びに被災された方の招待など,多大
な御支援をいただいてまいりました。皆様の温かいお心遣い,御尽力に,深く敬意と感謝の意を表します。
本記録集は,震災から約5年が経過する中で,様々な分野での活動を通じて得た市職員の貴重な経
験,市民,民間事業者等の皆様による支援活動の軌跡をまとめたものです。決して風化させてはいけな
い東日本大震災の記憶を多くの皆様と共有することにより,改めて被災地に想いを致すとともに,地域ぐる
みで災害に備えることの大切さを再確認し,防災対策の更なる強化へつなげていきたいと思います。
本市では,この震災を教訓にして,これまでの防災対策の総点検を行ったうえで,今後取り組むべき
130 項目を超える施策・事業を網羅した「京都市の防災対策総点検最終報告」を平成 23 年 12 月に取
りまとめました。これ以降,防災対策を最重点政策の一つに位置付け,災害用備蓄物資の充実,市内全
避難所における運営マニュアルの作成,災害時の帰宅困難者対策の推進などにこれまで以上にスピード
感を持って取り組んでおります。
引き続き,本市の職員力を最大限に生かし,なし得る限りの被災地支援を続けるとともに,市民の皆様
の安心安全を守るため,防災対策の充実・強化に全力を尽くしてまいります。
目 次
第1章 東日本大震災の概要… ……………………………………………………………………………… 1
1 地震等の概要… …………………………………………………………………………………………… 2
2 被害状況等… ……………………………………………………………………………………………… 3
3 被災者支援の状況… ……………………………………………………………………………………… 3
第2章 京都力を結集した支援の取組……………………………………………………………………… 5
第3章 京都市職員の被災地への派遣……………………………………………………………………… 9
1 派遣職員活動報告… ……………………………………………………………………………………… 11
〈短期派遣〉
・廃棄物処理
…… 11
(環境政策局循環型社会推進部まち美化推進課業務推進担当課長 川瀬 武)
・現地本部
(総合企画局市長公室広報担当 大畑 真太郎)… …… 12
・健康相談,衛生,防疫活動
(保健福祉局保健衛生推進室生活衛生課主任 日野 唯行)…… 13
・応急危険度判定
(都市計画局建築指導部建築審査課 大﨑 弘晃)
… … 14
・まちづくり支援
…… 15
(建設局建設企画部建設企画課担当課長補佐 小川 晃弘)
・消防救助活動
(消防局警防部消防救助課担当課長 西本 弘幸)… … 16
・応急給水活動
(上下水道局水道部施設課長 盛田 茂樹)… ………… 18
・スクールカウンセリング
…… 20
(教育委員会カウンセリングセンター 指導主事・カウンセラー 西迫 達夫)
〈長期派遣〉
・埋蔵文化財発掘調査
…… 22
(文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課 家原 圭太)
・埋蔵文化財保護調査関連業務
(文化市民局市民スポーツ振興室 河北 直知)………… 23
・防災集団移転促進事業
…… 24
(都市計画局公共建築部工務監理課主任 大河内 英二)
・災害廃棄物処理業務
(都市計画局公共建築部工務監理課 家村 直宏)
… … 25
・宅地災害復旧業務
(建設局道路建設部道路建設課 中居 圭二)… ……… 26
…………… 27
・市道の復旧工事に係る設計・施工監理業務(建設局水と緑環境部河川整備課 中川 彬)
・健康管理業務
(西京区役所保健部健康づくり推進課 青木 晴香)
… … 28
2 被災自治体へのインタビュー………………………………………………………………………………… 29
Q1 京都市からの支援活動として,どのような支援を期待されましたか。………………………………… 29
Q2 支援を受けるに当たり,どのような体制を取られましたか。… ………………………………………… 29
Q3 支援のタイミングは適切でしたか。… ………………………………………………………………… 30
Q4 支援活動の成果についてどのように考えられますか。………………………………………………… 30
Q5 受援者側としての反省点,課題は何でしょうか。……………………………………………………… 30
Q6 その他,御意見等について… ………………………………………………………………………… 30
第4章 被災地・被災者支援の取組………………………………………………………………………… 31
1 救援物資等の提供… ……………………………………………………………………………………… 32
コラム 〜災害時の給水支援への協定による伏見酒造組合の取組〜… ………………………………… 33
2 被災者の京都市への受入れ等の支援… ………………………………………………………………… 35
(1)市営住宅の提供………………………………………………………………………………………… 35
(2)民間住宅の提供………………………………………………………………………………………… 36
(3)市営住宅入居までの一時入居の状況… ……………………………………………………………… 36
(4)その他被災者を対象とした各種支援の状況…………………………………………………………… 37
コラム 被災者へのインタビュー(福島県浪江町出身 布施元子さん)…………………………………… 42
3 義援金等の受付… ………………………………………………………………………………………… 45
4 ボランティア活動の実施… ………………………………………………………………………………… 46
5 支援情報等の提供… ……………………………………………………………………………………… 47
第5章 経済活性化の取組… ………………………………………………………………………………… 49
第6章 資料編… ……………………………………………………………………………………………… 51
第 章
東日本大震災の概要
1
東日本大震災の概要
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
第1章
2
3
4
5
6
1 地震等の概要
(1)発生日時
平成23年3月11日(金)午後 2 時46分
(2)震源及び規模(推定)
三陸沖(北緯 38.1 度,東経 142.9 度,牡鹿半島の東南東 130Km 付近)
深さ24Km,モーメントマグニチュードMw9.
0
(3)各地の震度(震度6弱以上)
震度7
宮城県北部
震度6強
宮城県南部・中部,福島県中通り・浜通り,茨城県北部・南部,栃木県北部・南部
震度6弱
岩手県沿岸南部・内陸北部・内陸南部,福島県会津,群馬県南部,埼玉県南部,千葉県北西部
(4)津波
3月11日午後 2 時49分津波警報(大津波)を発表
津波の観測値(検潮所)
時刻
最大波
えりも町庶野(北海道幌泉郡)
15:44
3.
5m
宮古(岩手県宮古市)
15:26
8.
5m 以上
大船渡(岩手県大船渡市)
15:18
8.
0m 以上
釜石(岩手県釜石市)
15:21
4.2m 以上
石巻市鮎川(宮城県石巻市)
15:26
8.
6m 以上
相馬(福島県相馬市)
15:51
9.
3m 以上
大洗(茨城県大洗町)
16:52
4.
0m
出典:平成27年9月9日 東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部
「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」
出典:平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震 震度分布
(気象庁ホームページより)
2
第 章
東日本大震災の概要
2 被害状況等
1
(1)人的被害
死者
行方不明者
負傷者
15,
893名
2,
573名
6,
152名
全壊
半壊
一部損壊
124,
684戸
275,
077戸
747,
011戸
(2)建築物被害
第 章
京都力を結集した支援の取組
出典:平成27年9月9日 東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部
「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
3
宮城県南三陸町志津川地区
被災した南三陸消防署
第 章
被災地・被災者支援の取組
3 被災者支援の状況
4
(1)避難者
全国の避難者数…………… 198,
513名
※親族,知人宅や公営住宅,仮設住宅等への入居者も含む。
(2)仮設住宅等の状況
応急仮設住宅の着工戸数… 53,
194戸 着工済み
救出等総数………………… 27,
157名
第 章
経済活性化の取組
(3)被災者の救助活動状況
5
出典:平成27年9月9日 東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部
「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」
第 章
資料編
6
宮城県南三陸町での人命救助活動
宮城県石巻市の仮設住宅
3
4
第 章
東日本大震災の概要
1
京都力を結集した支援の取組
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
5
第 章
京都力を結集した支援の取組
第2章
2
3
4
5
6
京 都 力を結 集した 支 援 の 取 組
平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災を受け,本市では,直ちに被災地への救援物資の
搬送,緊急消防援助隊や医療チーム等の専門能力を持った職員の派遣など,現在までに継続的な支援活動を
行ってまいりました。
(初動体制の詳細は第 6 章資料編 P.54 ~ 56)
また,市民・民間事業者等の皆様にも,被災地への義援金や救援物資,本市へ避難された方々への物資の
提供など,多大なる御支援をいただきました。
職 員 力を最 大 限 に 被 災 地 へ
地震発生後,ただちに緊急消防援助隊や医療チームのほか,地
震被災建築物応急危険度判定や災害復旧事業の事前調査等に携
わる専門能力のある
職員の現地への派遣
を行いました。
これまでに市 役 所
職員の概ね8人に1
人が被災地での支援
を経験していることに
なります。
支援時期
派遣種類
派遣人数
22年度
短期派遣
764人
23年度
短期派遣
836人
長期派遣
6人
24年度
25年度
オー ル 京 都 で の 救 援 物 資 提 供
救援物資等
数量等
救援物資等
4,500個
米
カップラーメン
8,000個
お菓子
缶詰
8,000個
布団
レトルト食品
野菜ジュース
乾パン
9,000個
11,000個
107,520食
数量等
200㎏
短期派遣
1人
長期派遣
16人
短期派遣
9人
長期派遣
17人
26年度
長期派遣
17人
27年度
長期派遣
12人
合
京都市役所前での出発式
パックご飯
延べ 1,678人
総派遣職員数
計
1,
678人
各局区等がそれぞれの特徴を生かしな
がら,事業者や市民の皆様方と協力し,
多くの救援物資を届けることができました。
3,500個
300式
衣類等 毛布
650点
14,500枚
乾電池
4,500個
など
京都市役所前での救援物資の搬入
被災者の京都市への受入れ
229世帯670人
累計(市営・民間)
地震発生を機に,多くの被災者が地元を離れ,本市にも大勢の
被災者が避難されています。そのような方々に少しでも安心して
生活していただけるよう,本市では短期から長期に至るまで,さま
ざまなニーズに合わせた受入れ等の対応を行ってきました。
延べ世帯数
市営住宅入居の相談
延べ人数
市営住宅
155世帯
515名
民間住宅
74世帯
155名
6
第 章
東日本大震災の概要
支 援 の 輪を広 げる各 種 取 組
1
「仙台七夕まつり」での祗園祭山鉾の囃子
等の披露,
「京の七夕」や京都・花灯路にお
ける復興支援事業等,被災地や本市に避難さ
れた被災者を元気づけるイベント,交流事業を
数多く実施しました。
約3億2千万円
3
市 民 の 皆 様 からの 温 か い 善 意
京都市役所案内所に設置している義援金箱
約1,
600名
4
第 章
経済活性化の取組
発災直後の現地での支援活動から京都市
に避難された被災者への支援活動まで,そ
れぞれのニーズにあったボランティア活動が
展開されました。
ボランティアの皆様方には,がれきの撤去や
民家からの泥出し,交流イベントの実施や相
談コーナーの開設をはじめとするこころのケア
に重点を置いた活動など,幅広い分野でのボ
ランティア活動に取り組んでいただきました。
参加人数
第 章
被災地・被災者支援の取組
本市では,震災直後からいち早く市民の皆様等に災
害義援金の支援を呼びかけ,募集を行ってきました。
市役所や各区役所・支所の窓口等,約300箇所にお
ける義援金箱の設置のほか,市会議員の皆様による街
頭募金活動などにより,多くの義援金を集めることができ
ました。
市 民 力を生 かした ボラン ティア 活 動
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
義援金
第 章
京都力を結集した支援の取組
また,東日本大震災発生からちょうど1年を迎
えた平成24年3月11日にはじまった京都マラソ
ンは,鎮魂と復興への願いを込めて,
「京都か
らスポーツを通して元気を」という復興支援の
「京の七夕」会場に仙台七夕まつりの七夕飾りを設置
力強いメッセージを発信しました。
さらに,会津若松市とは相互交流宣言を締結し,観光分野を中心とした相互・交流を実施するなど,救
援物資等の提供や職員派遣にとどまらない,京都力を生かした支援を実施しました。
5
第 章
資料編
6
宮城県気仙沼市でのがれき撤去作業
7
8
第 章
東日本大震災の概要
1
京都市職員の被災地への派遣
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
9
第 章
京都力を結集した支援の取組
第3章
2
3
4
5
6
京都市では,東日本大震災が平成23年3月11日14時46分
に発生したことを受け,直ちに支援活動を行うための準備に着
手しました。地震発生2時間後の17時には,第1陣の緊急消
防援助隊を派遣するとともに,19時には,市役所内部での情
報共有と支援活動の準備を進めるため,京都市東北地方太
平洋沖地震災害対策連絡会議を開催しました。
また,同日中に第2陣の緊急消防援助隊,翌12日にはD-M
AT(災害派遣医療チーム)など,専門能力のある職員の現
地への派遣や救援物資の輸送などを実施しています。
3月14日には,被災者の救助・救援をはじめとした災害応急
活動や被災された方々の生活支援に全力を挙げて取り組むた
め,市長をトップとする東北地方太平洋沖地震緊急支援対策
本部を設置し,支援体制の強化を図りました。同日,第1回及
び第2回の同本部会議を開催しています。
消防局第一次派遣隊出発式
地震発生から5日後の3月16日には,現地での支援調整を行う組織として仙台市に「京都市現地災害対策本部」を設置しま
した。現地本部では,救出・救護活動をはじめ,避難所での健康相談や衛生状態の把握,ごみ収集・搬送,被災建築物の調
査などの支援について仙台市(災害対策本部)との調整を行いました。こうした初動の職員派遣に当たっては,受入自治体の
負担とならないよう,野営覚悟で寝袋,食料,テントなど
を持参し,自己完結型の支援を目指しました。
その後,現在にいたるまで,長期的に被災地を支援す
るため,本市備蓄物資や市民,企業等から提供を受け
た救援物資の被災地への搬送や,ごみ収集・搬送,給
水活動,健康相談,衛生防疫活動,弔慰金等の支給,
被災者生活再建支援など,多岐にわたる業務に対し,
継続的に職員を派遣しており,これまでに市役所職員の
概ね8人に1人となる延べ1,
678人もの職員を被災地へ
派遣しています。
今後も,京都市の職員力を最大限に生かし,なし得る
限り息の長い被災地支援を力強く続けてまいります。
京都市職員支援隊による物資の搬送
1,678人に及ぶ
職員の派遣状況(年度別)
支援時期
派遣種類
派遣人数
平成22年度
短期派遣
764人
平成23年度
短期派遣
836人
長期派遣
6人
短期派遣
1人
長期派遣
16人
短期派遣
9人
長期派遣
17人
平成26年度
長期派遣
17人
平成27年度
長期派遣
12人
平成24年度
平成25年度
合
計
多岐にわたる従事業務の内容
主な業務内容
短期派遣
消防救助活動,
医療支援,
廃棄物処理,
物資輸送,
応急給水活
動,
応急危険度判定,
避難所運営支援,
健康相談,
衛生・防疫活
動,
り災証明交付,
弔慰金等受付,
仮設住宅受付,
住民スクリー
ニング検査,
まちづくり支援,
被災企業支援,
児童福祉,
スクールカ
ウンセリング,
区役所事務支援,
下水道被害調査,
現地本部
長期派遣
市民税・固定資産税業務,
福祉業務(後期高齢者医療,
国保医
療,
介護保険,
生活保護等)
,
被災者支援(保健指導・健康管理,
弔慰金等支給,
被災者生活再建支援等)
,
学校運営・教育活動
支援,
災害廃棄物処理,
埋蔵文化財関連業務,
公共施設の復
旧工事業務,
災害復興公営住宅の建設,
道路復旧に係る業務,
土地区画整理事業・市街地再開発事業・防災集団移転促進
事業に係る業務,
宅地災害復旧に関する業務等
1,
678人
※詳細については,第6章資料編P58~64に記載
※詳細については,第6章資料編P65に記載
10
1 派遣職員活動報告
第 章
東日本大震災の概要
短期派遣
1
(1)廃棄物処理
所属・役職名
第 章
京都力を結集した支援の取組
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
環境政策局循環型社会推進部
まち美化推進課業務推進担当課長
川瀬 武
平成23年3月15日~3月19日
宮城県仙台市
震災廃棄物の収集運搬業務
2
平成23年3月15日から19日まで,環境政策局第一陣派遣隊と
して,震災ごみ収集運搬作業に従事した。
環境政策局からの支援活動の内容は,り災により生じたごみの
指定仮置き場(公園等)での市民の方の誘導や,出されたごみ
の選別・積込み運搬,震災後まだ平常化していない家庭ごみの
定期収集の応援を始めとする現場作業で,海岸に近く津波による
被害が大きい若林区,宮城野区を中心とする作業従事であった。
トン車と小ぶりながら,
様々なごみを積んで杜の都を健気に,
縦横に,
走り回り,過酷な任務に耐えた。これも,小気味が良い思い出で
ある。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
第 章
被災地・被災者支援の取組
京都市役所からは我々だけでなく他局の支援隊も多く居られた
が,当初は声を掛け合うこともなく,どの様な業務をされているの
か分からない状況があったが,数日後には互いの情報を提供し合
い医薬品や食料も共有し助け合った。改めて,オール京都という
思いが強く心に残っている。
しかしながら,時として自身の局代表としての意識が強くなる傾
向があり,
「オール京都」のチームとしての連携が足りなかったの
ではないか。当然,専門的な業務が求められてはいるが,派遣
当初から他局との連携・情報の共有を密にすることが重要であっ
たと思う。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
3
4
第 章
経済活性化の取組
環境政策局から第一陣として支援に出向いたのは22名であっ
たが,士気は当初から高く,不安感に勝る責任感と使命感ととも
に出発したと自負している。現場作業は,平常の作業と異なるこ
とから,緊張の日々であったが,一方で,平常とは異なる種類の
使命感と達成感があり,疲労を口にする者は少なかった。
震災ごみの仮置き場では,持ち込んで来られる市民の方との応
接(「このごみはこちらに」,との案内等)を多く行った。市民の
方と接するにあたって心掛けたのは,被災された市民の方々は,
心に傷を負われていることを忘れることなく,平常に増して丁寧な
対応を行うことであった。ごみの捨て場所を指図するだけでなく,
ごみを運ばれる手に手を携え,一緒に運ぶこととした。
作業着の背中の「KYOTO CITY」の文字を見てか,隠せ
ない関西弁を聞いてか,遠く京都からの支援を知った市民の方か
ら,感謝の言葉をいただくたび,疲労が紛れたことを憶えている。
被災地においての主な業務は,震災廃棄物の収集運搬業務
であり,具体的には災害ごみの仮置き場(公園等)において市
民の方の誘導,可燃・不燃ごみの選別,積込みと運搬,家庭ご
み収集の応援などであった。
特に注意を払ったのが職員の怪我であり,目の前の災害ごみを
早く片付けたいとの思いと焦りが怪我に繋がるからである。また,
何よりも心掛けたのは機械的にごみの処理をするだけでなく,平常
に増して丁寧な対応をすることであった。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
本市に指示を行う仙台市環境局は,ごみ収集の平常化や震
災ごみへの対処等の業務に追われて混乱状態が続いていたため
(震災当日に倒れた執務室のロッカーは,起こす暇がない状態が
続き,少なくとも半月間は倒れたままであった。)
,我々が行う作業
内容は,朝,現場に到着してようやく明らかになる,といった様相
であった。このため,現場での作業手順や,安全上の留意事項
等をはじめとして,現場の我々の判断によるところが大きく,これま
での経験,ノウハウを活かして,京都市流の作業とした。
5
前述したとおり,職員は「オール京都」のチームとして被災地
に派遣されていることから,他局との連携・情報の共有を密にし
ていただきたい。また,様々な市町村から職員が集まっていること
から,他市町村の派遣職員とも積極的にコミュニケーションをとり,
自身の見識を深めていただきたい。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
仙台へ派遣された後,本市では,平成25年度の台風18号に
よる被災対応,平成26年度の福知山市集中豪雨被害への派遣
等災害への対応を迫られたが,仙台での混乱を極めた中での業
務を経験したからこそ,冷静に業務を遂行することができた。災
害はいつ発生するかわからないもの。何時でも対応できるよう,人
員体制等のソフト面,機材等のハード面,どちらも抜かりなく用意
を整えておきたい。
宿泊所では,カーペットの上に寝袋で雑魚寝。汗と埃(とごみ)
にまみれても風呂は無い。食事はレトルトものばかりだったが,今
は懐かしい思い出である。京都から携えて行ったパッカー車は,2
11
第 章
資料編
朝宿泊所から作業車両に向かう短い道のりでの光景である。
意気に溢れて疲れを見せない男達の,
青い作業着の背中には,
「K
YOTO CITY」の白文字。着込んだ作業着であれば擦り切れ
て文字が欠落していることもあった。この背中を見てこみ上げた
誇らしい気持ちは,忘れない。
また,宿泊所では,他局の支援隊も多く居られた。いずれも御
苦労の多い任務であったと聞くが,
やはり,
弱音は聞かれなかった。
互いに情報を提供しあい,医薬品や物資を共有し,助け合った。
京都に戻ってから,
顔を合わすと,
肩を叩き合いたい気持ちである。
6
(2)現地本部
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
総合企画局市長公室広報担当
大畑 真太郎
平成23年3月28日~4月1日
宮城県仙台市
京都市現地災害対策本部において,
本市から派
遣された職員の全般的なサポート,
情報収集,
本市
との連絡・調整などの業務
はじめに
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
私は,地震発生後約20日経過した3月28日から5日間仙台市
に派遣で赴きました。現地では京都市現地災害対策本部におい
て,本市からの派遣職員の全般的なサポート,情報収集,本市と
の連絡・調整などの業務に従事しました。
地震発生後約20日経過した3月28日から5日間仙台市に派遣
されました。現地では,京都市現地災害対策本部において,本
市から派遣された職員の全般的なサポート,情報収集,本市との
連絡・調整などの業務に従事しました。
現地では,ネットが繋がりにくく,京都市と現地本部との情報共
有が,派遣職員の活動にとって大変重要でしたので,情報収集,
周囲との共有を特に心がけていました。また,テレビの電話取材
被害のギャップに驚く
私が被災地を目にして最初に感じたことは,
同じ仙台市内であっ
ても被害に大きなギャップがあるということです。本市現地災害対
策本部がある青葉区周辺では,ガスが復旧していなかったものの,
倒壊した建物などは見受けられず,一見普通のまちと変わらない
姿でした。しかし,津波の被害を受けている沿岸部の地区では,
まちがまるごと津波にさらわれ,もともと住宅など無かった地域では
ないかと勘違いしてしまうほどでした。そこでは,自衛隊の重機に
より,車両がやっと通れるほどの道路が確保されているものの,道
路の脇には,建物の柱や壁,ガラス片,自動車なども混じった,非
常に危険な瓦礫の山が連なっている状態でした。
を受けるなど,本市活動の情報発信にも努めました。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
同じように支援に来ていた他都市のチームが,同じ部屋で活動
していたので,他都市の活動状況は分かりましたが,同じ建物内
で活動していた自衛隊についても情報収集すれば,今後の参考
になったかもしれません。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
復興に向けての歩みを感じた
災害にも段階があります。実際に災害に直面した際,自分の立
場での初動の役割はペーパー上で理解していますが,時間の経
過とともに,その役割も当然変わっていきます。例えば,私が派遣
された現地では,地震発生後,避難所として使われていた学校で,
4月に入れば,子どもたちの授業を再開しなければなりませんでし
た。子どもたちが1日も早く授業を受けられる環境を整えなければ
ならないが,被災者が避難所として学校を使っているため,子ども
たちが授業を受けられない。それを解決するためには一刻も早く
避難者の仮設住宅を設置する必要がある。時間の経過とともに
被災者の救助・避難といった課題から被災者の生活を立て直す
という課題への変化が見えてきました。
常に先を読みながら,自分の立場で何を想定すべきか,何がで
きるかを考えるきっかけになったと思います。
私は,毎日夕方に行われる仙台市の災害対策本部会議に出席
させていただくことにより,各自治体や自衛隊の活動内容,避難
所でのインフルエンザの流行に関する報告など様々な情報に接す
ることができました。日を追うにつれて,避難者の数が減っていき,
本部会議のメンバーが笑顔で話し合うシーンが増えていく様子を
見て,厳しい中でも復興が着実に進んでいることを実感しました。
時間の経過とともに変化する課題
しかし,時間の経過とともに直面する課題も当然ながら変化して
いきます。例えば,地震発生後,避難所として使われていた学校
では,
4月に入れば,
子どもたちの授業を再開しなければなりません。
子どもたちが1日も早く授業を受けられる環境を整えなければなら
ないが被災者が避難所として学校を使っているため,子どもたち
が授業を受けられない。それを解決するためには一刻も早く避難
者の仮設住宅を設置する必要がある。時間の経過とともに被災
者の救助・避難といった課題から被災者の生活を立て直すという
課題への変化が見えてきました。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
昨年,台風や大雨が京都市を襲った際,何度か職場に詰めま
したが,被災地への派遣が,災害時に,自分の立場でこの先どう
行動していくのかといったシミュレーションを常日頃から心がける動
機づけになっています。
結び
短い期間ではありましたが,現地での支援活動に参加するという
貴重な経験をさせていただきました。私を含めすでに千人以上の職
員が同様の経験をしています。この経験を,それぞれの職員がそ
れぞれの立場で今後のまちづくりに活かしていくべきだと思います。
12
第 章
東日本大震災の概要
1
(3)健康相談,
衛生,
防疫活動
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
本市は地震発生3日後の3月14日,避難所の公衆衛生を確保
するため衛生防疫業務を担う職員の派遣を決定し,私を含め4名
の職員が第1次派遣職員として3月15日から20日まで現地にて活
動を展開しました。震災後の仙台市での衛生防疫分野の支援は,
本市のみであり,支援は人員派遣だけでなく,感染症の拡大防止
のため消毒薬等の物資搬入も併せて行いました。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
以後派遣される職員が円滑に業務を進められるよう,避難所への
ルートマップの作成や報告様式の統一化等にも努めました。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
派遣期間中は,各避難所を巡回し衛生確保のための支援(仮
設トイレの消毒等)を第一の使命と考え活動し,これに付随して
各避難所の状況を毎日,業務終了後に仙台市に情報提供してき
ました。しかし,避難所の情報が不足していることは仙台市から
あらかじめ聞いていたこと,携帯電話での連絡は可能であったこ
とから,早く正しい情報を現地から報告することも並行して実施し
ていればよかったと考えます。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
震災発生からほぼ1箇月経ち,仙台市では避難所の集約化も
進み,初期の衛生確保対策はその役割を十分果たしたと評価
され,衛生防疫業務は4月17日をもって終結しました。現在まで,
幸い仙台市内で食中毒や感染症が蔓延しているとの報告は無く,
我々の活動が少しでも仙台市民の皆様に貢献できたのではない
かと考えています。
仙台市はじめ東北地方の一日も早い復興を願うばかりです。
4
第 章
経済活性化の取組
短期間ではありましたが,震災直後の状況を直接目にすること
ができたこと,少しでも被災された方の役に立てたことなど,市職
員として貴重な経験を得られたと考えています。
震災から4年が経ちますが,この間も本市での台風被害の発
生等,大小様々な災害やそれに伴う被害が全国で発生していま
す。災害発生当初は情報が不足しがちで,適切な対応,支援が
困難な状況が続くことが懸念されることから,被災地の情報を速
やかに集約し,適所に必要な情報提供することが,次の迅速な
支援につながっていくものと考えます。
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
入仙後,我々は,仙台市でも特に津波による被害が大きかった
宮城野区(仙台市東部に位置し,太平洋に面している行政区)
に向いました。仙台市役所や宮城野区の職員は不眠不休で震
災対応に追われ,衛生担当の職員ですら避難所の詳細な状況を
把握できている状態ではありませんでした。そこで,我々は仙台
市の要請に応じて,
仙台市職員に代わり,
宮城野区内の全避難所
(30箇所)を巡回して今後の消毒計画の企画立案のため,避
難者数や電気,水道の復旧状況等の情報収集を行うとともに,避
難所の衛生確保に資するよう,簡易トイレの消毒,感染症や食中
毒予防の啓発指導,消毒用アルコールの配布を行ってきました。
避難所は被災地の最前線であり,不安と手探りでの業務遂行
でした。衛生防疫業務を行っていると被災者の方々と接する機会
も多く,
「京都からわざわざ御苦労様。」,
「ありがとう。」と声をか
けられ,慣れない土地,状況で何よりの励みとなり,少しでも役に
立ちたい,との思いが強くなりました。
一方,我々が仙台で活動している間,京都市では,同僚や上
司が平常業務を遂行しながら,後方支援を行ってくれました。現
地での円滑な支援活動も強力な後方支援があって初めて遂行で
きるものであり,京都市を代表して来ていることを改めて実感しま
した。その後,衛生防疫業務は第10班まで編成され,私を含め
延べ30名の職員が現地に赴きました。活動範囲も当初の宮城野
区から,同様の被害を受けた若林区内の避難所(21箇所)に
まで拡大し,それぞれの避難所において,継続して衛生確保の
ための活動を展開しました。
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
避難所に設置された仮設トイレの消毒,避難所での感染症や
食中毒の発生予防のための消毒薬の配備等,避難所の衛生確
保に資する支援を実施しました。
派遣時は,
震災直後であったため,
仙台市も各避難所の状況(避
難者数,食事の提供状況等)が十分に把握できていなかったこと
から,避難所の状況を確認し,仙台市に正確に伝えることに注意
してきました。また,
本市衛生班として最初の派遣であったことから,
第 章
京都力を結集した支援の取組
業務内容
保健福祉局保健衛生推進室生活衛生課主任
日野 唯行
平成23年3月15日~3月20日
宮城県仙台市
避難所に設置された仮設トイレの消毒,
避難所で
の感染症や食中毒の発生予防のための消毒薬
の配備等,
避難所の衛生確保に資する支援
5
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
13
第 章
資料編
未曽有の自然災害とそれに伴う大事故が発生し,想定を超える
事態が続発したことから,現在の業務においても想定を超えた事態
が発生し得ることを念頭に業務を行うよう心掛けるようになりました。
また,
震災直後の一部の避難所では,
自治組織が存在しておらず,
状況把握や必要な支援のとりまとめができていなかったため,速や
かな行政による支援実施が懸念された事例があったことから,災害
発生から行政が支援に入るまでの間の自助及び共助の取組が重
要であることや,そのための平時からの防災意識の向上や地域の
つながりを大切にしておく必要があると思いました。
6
(4)応急危険度判定
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
都市計画局建築指導部建築審査課
大﨑 弘晃
平成23年3月15日〜3月21日
宮城県仙台市
被災建築物の応急危険度判定業務
東日本大震災発生から4日後,私は京都市第7次派遣組の都
市計画局の一員として仙台市に向かいました。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
・被災建築物の応急危険度判定業務に従事。
被災した建築物を調査し,余震による倒壊の危険性や,外壁・
窓ガラスの落下等の危険性を判定し,その建築物が使用できる
か否かの危険度を表示することにより,人命にかかわる二次被
害を防止することを目的とした業務。
・業務を行う中で注意していたこととして,本当に危険な状況の場
合はマニュアルによらない判断もしなければならない。
派遣期間は移動日も含め6日間です。
派遣先での任務は,
建築物応急危険度判定士(以下「判定士」
という。)として被害のあった建物の安全性を判定し,二次的災
害を防止することが目的でした。
活動の概要は,①調査項目に従い危険度を判定する,②その
判定結果を所有者と所有者以外の第三者に知らせるために危険
段階に応じて判定ステッカーを貼る,③最後に判定内容を所有者
に説明する,というものでした。
私は,このような活動を通じて,次の3つの点が非常に重要だと
感じました。
1つ目は,初期活動,初動の大切さです。余震が続く現状の中,
さらに建物被害が増大するおそれがあります。そのことを危険度
判定活動によっていかに早く多くの人に伝え,人的被害を防止す
るかが重要であると思いました。これは都市計画局の活動に限ら
ず,他局の初期活動を見ても感じたことです。
2つ目は,住民の方が何を期待されているかを的確に把握する
ことの大切さです。判定時に接する住民の方は,建物損傷が今
後の生活に支障をきたすのではと不安を抱いておられました。そ
のような状況下で,判定業務を行うのです。もちろん住民の方が
気付かなかった危険箇所を指摘し,二次災害を防止することが
判定士としての目的ですが,同時に住民の方に安心感を与えるこ
とも重要な役割だと感じました。建物の構造に影響のない破損だ
から大丈夫ですと伝えること,また改修及び補強について相談に
乗り,次に何をすべきかを示すことも,住民の方の期待である「安
心」を得るためには大切なことだと感じました。
3つ目は,現場に赴き自分の目で見ることの大切さです。都市
計画局の派遣先は,仙台市の内陸部が活動範囲でした。あま
り報道されていない場所ですが,最も被害があった例として,宅
盤の横ずれや,地盤沈下により基礎が大きく沈下し,家が傾いて
いた建物もありました。実際,自分の目で見て知り得ることが多く,
被害の傾向,また何が危険であるかを,身をもって感じました。こ
の経験から,現場に行くことが非常に肝要であると感じました。
最後に,京都市は今回派遣する立場でしたが,もし京都周辺
で巨大地震が発生したときどうなるか。今度は受け入れ側になり
ます。迅速に組織化し,いかに効率よく活動するか。計画と行動
が伴うかが鍵になると思います。そのためには,日頃から被災時
活動の想定範囲を広げる訓練をするとともに,今から準備できるこ
とを随時行っていく必要があると思います。今回の派遣活動は短
期間でしたが,この派遣活動で感じたこと,学んだことを意識して
今後の業務に活かしたいと思います。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
被災された方は,さまざまな情報を求めており,建築物の危険
度以外にも,ライフライン等の日常生活に関わる相談を受けること
が多かった。従事業務が第一だが,幅広く情報を得ておき,状
況に応じて被災された方に的確な情報を提供できればよかったと
思う。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
被災地の派遣を経験し,普段当たり前のように手に入るものが,
極めて入手困難となっており,物のありがたみが本当によくわかっ
た。また,物だけではなく,人と人とのつながりも同様。被災地へ
の職員派遣は今後も行っていくべきと思う。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
防災は,様々なケースの災害に対応できるようにするため,準
備することが第一だと思う。想定を超えた災害に全て対応するこ
とは難しいと思うが,訓練等の準備を徹底しておれば対応できる
範囲が広がり,想定を超える事態が生じたときにも初期対応がで
きると思う。また,日頃から防災のことについて考え,意識付けす
る心の準備も大切だと思う。
14
第 章
東日本大震災の概要
1
(5)
まちづくり支援
所属・役職名
第 章
京都力を結集した支援の取組
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
建設局建設企画部建設企画課
担当課長補佐
小川 晃弘
平成23年3月15日~3月19日
宮城県仙台市
道路や橋りょうの災害復旧作業等の現地事前調査
2
私達建設局職員 3 名は,まだ被災地の仙台市に本市の対策本
部もない中,現地災害対策本部を立ち上げる消防局の職員を筆
頭に,先遣隊として道路・橋りょうなどの災害復旧の事前調査に出
発しました。地震発生から 4 日目のことです。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
仙台市青葉区役所(仙台市役所と地下連絡通路で繋がってい
る)を現地災害対策本部として活動を行い,まず津波の被害が甚
大な若林区へと向かいました。若林区は仙台市の海岸沿いに位
置し,南北に盛土形式の仙台東部有料道路が走っていますが,こ
の有料道路が防波堤の役目をし,有料道路の東西で被災状況が
変わってきます。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
現地調査の初日,仙台市若林区役所の道路課で打ち合わせ
を行っていましたが,震災後,あまり日にちも経過していない事から,
道路課に道路被災情報等の電話がかかることがありました。区
役所道路課の職員は,3日間ほど不眠不休の状況で現地確認や
電話応対を行っていましたので,結構疲れている様子でありまし
た。京都市から応援に行っている事でもあり,土地勘はないにし
ても同じ土木技術職員として,市民からの情報による現場確認等
は手伝うこともできたのではないかと反省しています。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
本市の緊急輸送道路の整備率はまだ100%に達していません。
また重要橋りょうの耐震化については50%程度しか整備が出来て
いないため,防災面からも早急な整備が必要であると感じました。
生活道路は所々で地盤沈下により人孔(マンホール)近辺で30
cm 程度の段差が生じており,通行不可の箇所が数箇所あります。
また,ひび割れたアスファルトの道路は多数見かけられました。この
ような都市基盤の復旧には相当の時間がかかるかと思われます。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
私たち建設局職員は今後,復興に向けたビジョンに基づき,瓦
礫の撤去から道路や橋りょうの整備,補修工事等,長期にわたる
支援体制を構築する必要があり,私自身もまだまだ,お手伝いをさ
せていただければと思います。
震災による被災状況を目の当たりにしたことから,防災や減災に対
する意識は変わったと思います。神戸の時は,地震による地盤の液
状化や土木構造物・建築物の倒壊が主であり,耐震構造に目を向
けていましたが,東北は地震による津波で,何もかもが無くなっていま
した。京都市においても,ゲリラ豪雨等による水災や土砂崩れ等に
よる自然災害の防災が必要ですが予防には限界があり,減災を視野
に入れた防災対策も検討していかなければならないと思っています。
15
5
第 章
資料編
震災後4年が経過しましたが,被災されたまちは,まだまだマンパ
ワーが必要と思います。復興計画を立て,計画に基づく国との協議
や補助金申請,復興のための工事設計や工事発注,施工監督業
務など,被災地においては技術職員の数が足りていない状況です。
各々,家庭事情等もあると思いますが,期間を1年でなく半年や
3か月でも良いので,多くの本市職員が自分の目で現地を確認して,
実際に復興に携わり,被災地で学んだことを今後の本市行政運営
に少しでも役立てていただけたらと思います。
派遣職員のメンタル面についての状況は把握していませんが,知
らない土地,全く知らない人ばかりの中に入り,即戦力と思われて業
務を行うのですから精神的圧迫は半端なものではないので,
しっかり
とメンタルヘルスの確認やケアをお願いしたい。
(私の場合も,メンタルに対する確認等はしていただきましたので,
十分できているとは思います。)
4
第 章
経済活性化の取組
海岸沿いに近づくほど瓦礫の数は増え,津波に流された家や車
が,そこかしこに横たわっています。近辺では警察・消防・自衛
隊の職員が行方不明者の捜索活動を行っています。道路につい
ては道路啓開ができているためか,対向車と行き違い可能な幅員
が確保されています。このような災害時にはまず通行の確保が第
一であり,通行を可能にしなければ捜索活動にも入れず,人命救
助にも影響が出ます。普段,当たり前のようにそこにある道路や橋
りょうですが,その道路が通行できることにより,緊急時には命を救
う架け橋となっているのを痛感させられました。
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
被災地の緊急輸送道路は自衛隊が夜を徹して道路啓開(障
害物を取り除き通行可能とする)を行ったので通行は可能ですが,
一般車両は通行できません。ほとんどの橋りょうは耐震補強工事が
完了しているので,
橋りょうの損傷は比較的少なかったとのことです。
被災地への通行は災害支援の緊急車両として登録を行ってい
る車に,京都市建設局のヘルメット・作業服・安全靴という服装から,
すんなりと通行することができました。仙台東部有料道路を通過後,
直ぐに広がる情景を目の当たりにして私たち 3 人は「何だ,
これは。」
と,絶句してしまいました。それほどまでに一面が瓦礫の海と化し
ていたのです。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
地震発災から4日目に,先遣隊として仙台市に向かいました。
業務内容は,私たち建設局職員が道路や橋りょうの災害復旧作
業等について何ができるか,また現地の仙台市役所建設局が京
都市に何を求めているか等,現地の事前調査を行いました。
公用車により被災地の調査を行っていましたが,マンホールや
橋台部の突起,アスファルトの陥没や亀裂等により,道路の状態を
確認しながら慎重に運転することが必要でした。
また当時は頻繁に大きな余震もあり,壁の落ちかけているような
ビルのそばを通るときは,建物の壁等も見ながら業務を行いました。
6
(6)消防救助活動
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
消防局警防部消防救助課担当課長
西本 弘幸
第一次~第二次派遣(平成23年3月11日~3月18日)
第八次~第九次派遣(平成23年3月29日~4月5日)
宮城県南三陸町
・人命救助・救護活動
・甚大な被害を受けた南三陸町災害対策活動調
整本部(南三陸町,
消防,
警察,
自衛隊)
の立ち上
げ支援活動
鳥取県隊及び兵庫県
・緊急消防援助隊(京都府隊,
隊)への指揮支援及び活動調整,
後方支援活動等
・国際緊急援助隊(スイス及びオーストラリア)の活動調整
・警察及び自衛隊との活動調整
はじめ
指揮支援隊長としての活動調整等
私は,今回の東日本大震災に,京都市指揮支援隊長として2回
(第1次~第2次,第8次~第9次)出動し,南三陸町被災地で
活動をしました。
指揮支援隊長として,早期に災害対策本部の立ち上げと関係
機関(消防,警察,自衛隊,町)との活動調整会議の開催を南
三陸町長に強く要請し,実施していただいたほか,緊急消防援
助隊(京都府隊,
鳥取県隊,
兵庫県隊)や国際緊急援助隊(ス
イス等)に対する活動調整を行い,南三陸町全域にわたる活動
を展開することができましたが,これらは隣接消防本部の登米市
消防本部などからの全面的な支援があったため実施できたもので
あり,非常に感謝しております。
出動
3月11日午後 7 時30分,消防庁長官の出動指示により,京都府
隊50隊192名とともに出動し,本災害の広域・甚大さから,派遣先
(活動拠点)が翌12日午後 2 時10分ごろまで決定されないまま
被災地の東北方面へ向け走り続け,途中京都府隊車両50台の燃
料補給などの課題を乗り越え,約26時間,約900キロメートルを走
行し,
ようやく進出拠点のなかだアリーナに到着することができました。
結び
最後に,本災害の活動を通し,
「自然災害の脅威」を改めて
教えられ,1回目の派遣を終了し,南三陸町町長に指揮支援隊長
の交代を報告した時,
町長から「活動ありがとう,
必ず復興します。」
と涙ながらに手を握られた時,町長の力強いまなざしに「人間の
強さと絆の大切さ」を痛切に感じました。
調整会議~活動
なかだアリーナにおいて,
すぐに隣接消防本部(登米市,
大崎市,
栗原市消防本部)と調整会議を開き,その時南三陸町は壊滅的
な状態で,消防や行政機関が機能しておらず,災害対策本部は
未だ設置されていないことを知らされました。
翌13日の早朝,先遣隊による南三陸町の被害状況等の調査
を行い,南三陸町は大津波による被害が大きく,木造建物は原形
をとどめず耐火建物の外壁だけが残り,船舶や車両などは山間
部まで流され,未だ行方不明者が多数いることを確認,京都府隊
は,まず志津川地区における行方不明者の救助活動,救急活動
を開始しました。
余震や津波警報が頻繁に発生するなかでの活動でしたが,迅
速な情報連絡体制を構築させるなど京都市指揮支援隊による最
大限の安全管理と支援活動を図るとともに,京都府指揮隊長の
指揮のもと,救助部隊長及び救急部隊長を柱にうまく部隊間の連
携が図られた活動であったと考えています。
16
第 章
東日本大震災の概要
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
1
1 派遣状況
⑴ 第一次~第二次派遣 ア 緊急消防援助隊 京都市指揮支援隊長として派遣
発生した災害は想定を遥かに超えて大規模であったこと及び
派遣到着時に町の被害が甚大で町災害対策本部が設置されて
おらず,緊急消防援助隊の活動計画等の対策ができない状況で
あったことから,活動は困難を極めた。
教訓として,緊急消防援助隊の受援側の体制が整わない状況
下であっても活動するためには,早期に被災状況を収集し,活動
方針及び活動調整を迅速,的確にできるように日々の訓練等を継
続して行う必要がある。また,今後,緊急消防援助隊として派遣
された場合についても,より迅速な活動ができるように努めたい。
1 過去の災害派遣の経験を活かし,現在の担当(活動隊員
の訓練指導担当)業務を通し,想定以上の災害に直面しても,
怯むことなく強靭で臨機応変に活動ができる隊員を多く育成し
ていきたいと思っています。
2 「想定以上の災害」に対応するためには,
「さらに先を想定し
た活動」が必要です。また,大規模災害発生時には,初期段
階において迅速,
的確な対応がより効果的であり,
そのためには,
実行できる「強靭・臨機応変な消防隊員」が必要不可欠です。
防災は,
「ひとづくり」だと思っています。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
4
第 章
経済活性化の取組
過去,阪神淡路大震災,福井豪雨,新潟県中越地震,京都
府の高原性鳥インフルエンザの発生など大規模な災害,特殊な
災害に派遣され,活動をしてきました。その災害派遣の度に思う
ことは,経験したことのない想定以上の災害に遭遇し,
「自分自身
の活動の無力さ」を痛感させられたことです。
想定以上の災害に対応するためには,より強靭で臨機応変に
現場活動ができる消防隊員がより多く必要であり,かつ,そのため
の人材を育成する組織体制が重要だと考えています。
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
第 章
京都力を結集した支援の取組
イ 京都府隊50隊187名とともに南三陸町へ出動し,人命救助・救護活動を実施
ウ 従事業務内容
(ア) 人命救助・救護活動
(イ) 甚大な被害を受けた南三陸町災害対策活動調整本部(南三陸町,消防,警察,自衛隊)の立ち上げ支援活動
(ウ) 緊急消防援助隊(京都府隊,鳥取県隊及び兵庫県隊)への指揮支援及び活動調整,後方支援活動等
(エ) 国際緊急援助隊(スイス及びオーストラリア)の活動調整
(オ) 警察及び自衛隊との活動調整
⑵ 第八次~第九次派遣 ア 緊急消防援助隊の京都市支援隊長として派遣
イ 京都府隊20隊82名とともに,行方不明者の捜索活動,救急活動,救護活動等を実施
2 特に注意したこと
⑴ 大津波により甚大な被害が発生していたことから,迅速に救助活動を実施すること
⑵ 活動隊員の安全管理(※全ての派遣隊員を無事に活動終了させること。
)
⑶ 大規模及び長期的な活動を目的とした後方支援体制(消防車等の燃料補給,活動隊員の食糧補給等)の確保・維持
5
第 章
資料編
6
17
(7)応急給水活動
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
上下水道局水道部施設課長
盛田 茂樹
平成23年3月16日~3月23日
宮城県仙台市
応急給水業務
京都市の応急給水活動状況
生活
上下水道局では,震災直後の3月12日に第1次隊として11名
が茨城県利根町へ向けて京都を出発し,2トン給水車2台で16日
まで給水活動を行いました。その後,利根町での断水が復旧し
たため,宮城県仙台市への支援を行うことになり,第2次隊が4ト
ン給水車と救援資材を満載したトラックで直接仙台市を目指すとと
もに,第3次隊は一旦利根町に入り第1次隊から給水車及び救
援資材を引継いで仙台を目指しました。第2次隊と第3次隊はl
7
日夜に仙台市近郊で合流し,11名全員で2トン車2台と4トン車1
台による応急給水活動を18日朝から開始しました。
震災直後の仙台市は,全体の約半数の戸数で断水が生じて
いました。
市内に4箇所ある浄水場は比較的損傷が少なく電源の復旧とと
もに通常運転が可能となり,日一日ごとに復旧していきました。しか
し,仙台市は,これらの浄水場以外にも県の広域水道から市全
体の約20%に供給を受けていますが,この送水管が破損し復旧
に時間を要している状況でした。
応急給水活動中は,仙台市の御好意により水道局本庁舎内の
災害対策本部近くに会議室を1室お借りできました。この会議室
が我々の生活の拠点となりました。寝る時は全員床にキャンプ用
のマットと毛布を敷きその上に寝袋で就寝します。
食事は,仙台に到着した次の日から水道局で炊き出しのおにぎ
りと簡単な弁当を提供していただきました。当初は,電気も水道も
ガスもないところでの自炊を想定していましたので,電気と水道の
ある生活はありがたく,また,夜9時を過ぎてからの食事が多く炊き
出しは大変助かりました。
また,ガソリン・軽油の補給には仙台へ向かう道中からずいぶ
ん苦労しました。仙台市内でも当初は救援車でも簡単に燃料を
満タンに出来ませんでした。しかし,復興支援により日1日ごとに状
況は改善されていきました。
特に生活面で困ったことは,風呂に入れないことでした。被災
地の現状を考えると風呂に入れないのは仕方ないことだと分かっ
ていても,1週間を超える生活で風呂に入れないのは全員がこた
えました。しかし我々の次の部隊からは,仙台市内の旅館の御
好意により復興支援の隊員は交代で風呂に入れるようにもなりまし
た。
活動内容
終わりに
仙台の水道施設の被害状況
仙台市における応急給水活動は,京都市以外にも多くの自治
体と民間団体からの協力で実施され,多い時期では仙台市郊外
を含むと70箇所を超える給水箇所で約80台の給水車が給水しま
した。
京都市は,仙台市から要請された給水拠点に3台の給水車を
休みなく稼動させ,当初は朝の7時から夜の8時まで給水活動を
実施しました。
市民の皆さんには,翌日の応急給水拠点の予定がテレビのテ
ロップ(字幕)により知らされます。給水拠点によっては朝の7時
前から200人くらいの市民の方々が水を入れる容器を持参して
待っておられて,給水車が到着すると全員の大きな拍手で出迎え
られることもありました。また,ある給水拠点ではボランティアの方
や地元自治会の役員さんが給水に協力してくれました。どこの給
水拠点でも皆さんから感謝され,朝から夜まで休み無しの給水活
動でしたが,市民の皆さんからかえって元気をいただくと同時に,
市民生活に水道がいかに重要であるかを再認識しました。
仙台市からの要請で,給水拠点以外にも日赤病院や民間の透
析病院その他福祉施設などの受水槽への給水も実施しましたが,
いずれも命の水を届けている実感があり毎日が使命感のある日々
でした。
仙台市の水道施設は急速に復旧することができ,3月中にほぼ
復旧を終了しました。同時に,京都市の仙台市における応急給
水活動も終了しました。しかし,津波にさらわれた海岸地域は今
も壊滅状態でテレビや新聞で報道されているとおりです。改めて,
地震と津波の脅威を感じます。
今回の派遣で水道が市民生活にとってかけがえのないものだと
認識すると同時に,被災された方々へ今,自分に出来ることは何
なのかを考えさせられました。第2期の応急給水活動として,岩
手県方面へ4月11日より3台の給水車が出発しました。震災の爪
あとは大きく,応急給水の支援活動は長期にわたる可能性もあり
ますが,人としてあるいは水道マンとしてできる限りの協力をしたい
ものだと思いました。
18
第 章
東日本大震災の概要
1
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
従事業務については,毎日その日の早朝に指示される応急給
第 章
京都力を結集した支援の取組
水場所へ隊員が分担して給水車3台(2t×2台,4t×1台)で応
急給水業務を行った。施設復旧に伴い刻々と予定が変更される
ことがあり,その場合は,本部から出先の給水車へ予定の変更を
伝えた。
業務を行ってきた中で注意していたことは,不規則な食事と十
分な休息がとれない中で,隊員の健康管理に気を使った。特に,
給水活動は早朝出発すると夜半にしか帰れないので,
朝のミーティ
ングでは各自の健康状態を確認する必要があった。
2
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
第 章
京都市職員の被災地への派遣
派遣期間中は現地では極端に情報が不足する。今なら,スマ
ホやタブレットの使用も当たり前だが,当時は現地での刻々と復旧
していく情報や京都市からの後方支援の状態を十分に知ることが
できなかった。派遣には,最低限モバイルパソコンと現地の様子
を動画で伝えるためのタブレット,さらに現地で活動する車両には
カーナビが必需品である。
3
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
第 章
被災地・被災者支援の取組
震災直後は,職員派遣が長期間に及ぶ見通しがあったため,
多くの職員が,次は自分が派遣される番であると自覚していたと思
える。このように,いつ発生するか分からない災害の応援につい
て,いつでも短時間で被災地へ職員を派遣できるように支援用資
機材の準備は言うまでもなく,職員の派遣に対する意欲高揚や心
構えについても,研修等を通じて培っていく必要があると思う。
4
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
仙台市の応急給水の本部は,大会議室に各応援都市のブー
スが設定され,仙台市と名古屋市が応急給水区域を二分して各
第 章
経済活性化の取組
都市へ給水活動の指示を出していた。混乱した状態の中で,応
援給水の指示は比較的明確に行われていたと思う。本市が被災
した場合に,短時間に適確な応急給水体制が整えられるかという
課題がある。派遣した職員全員が集合し,それぞれの意見を聴
取する機会を設けるのも一案と思う。
前項でも記述したとおり,震災後は長期間の派遣により多く職員
を派遣することが想定される。そのため,日頃から,個人の業務
の専門を超えて,誰もが加圧給水車の操作と仮設給水栓の組立
てができるように訓練しておく必要がある。上下水道局の職員とし
て全員が体験すべきであると思う。
5
第 章
資料編
6
19
(8)スクールカウンセリング
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
教育委員会カウンセリングセンター
指導主事・カウンセラー
西迫 達夫
平成23年3月15日~3月23日
宮城県仙台市
・教育支援
・心のケア
切な人やものをなくした「喪失」を意識した心のケアも忘れてはな
らないであろう。また,被災地からの転入・受入れた児童生徒の
心のケアと,その子どもたちに対応する先生方の配慮についての
研修や,あるいはコンサルテーションなどもできるかぎりしていくこと
が大事であろうと考えている。
はじめに(仙台へ)
教育の先遣隊(3月15日の出発)として,
どれだけ「心のケア」
ができるかと不安でいっぱいであった。しかし,高桑教育長から
出発間際の「子どもたちの情報が少ない。見て来て欲しい。
」と
いう言葉が心にしみいって,新たな意気込みを加えて震災支援活
動に向かうこととなった。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
被災小中学校(宮城野・若林区)へ視察
教育の支援で参加しているので,まずは,被災地の全体の様
子をはじめ,学校や,子どもたち,その保護者,先生の様子の情
報収集をしよう,また,この情報を被災地の復興にどう還元しよう
かなどを考えていた。当時,TVや新聞などの報道は,街の火災
やガレキの様子,自衛隊の緊急救助活動の報道が多く,むしろ空
撮を通しての情報の方が多かったぐらいであった。そんな中,学
校関連の情報は少なく,とりわけ被災地の子どもたちの情報が,な
いに等しかった。出発時に京都市の教育長も,
「子どもたちの情
報が少ない,子どもたちのようすをみてきてほしい」と。幸い,仙
台市に到着してすぐに,仙台市教育委員会の協力があって,直
接被災のあった学校の視察の機会をもらった。避難所の内部のよ
うすなど,被災のあった校舎内外の写真を撮ることができた。
また,本来の業務でもある「心のケア」の機会があるかどうか
分からないまま,仙台へ向かったが,子どもたちとの出会いがあれ
ば,子どもたちに寄り添って,子どもたちが何かの話を始めれば,
聴くことに徹しようと考えていた。とにもかくにも‘ 寄り添って’
,本
人が話を始めれば‘傾聴’をすることを活動の支えとすることで,
自身を落ち着かせていた。
仙台市到着後,すぐに,仙台市教育委員会を訪問。教育長
や次長等の幹部の方々から,災害の様子を聞いた。被害状況や
安否不明者の確認の真っ最中。すぐに,仙台市教育委員会の
主事の方に案内されて,仙台市の壊滅的4校である,
(宮城野区)
高砂中学校・中野小学校,
(若林区)荒浜小学校・東六郷小
学校を見学。悲惨な光景に驚く。
仙台市教育委員会相談課では,スクールカウンセラーの緊急配
置の件と心のケアのためのアンケート作成に協力。特にアンケート
項目の作成では,
「自分を責めることがある」という項目に注目し,
今後の対象児童生徒の重要な対応の留意点として,提案する機
会をもてた。
六郷中学校における避難所(東六郷小学校の子どもたち)の支援
六郷中学校の避難所にいる東六郷小学校の子どもたちと直接
に関わって交流。そこでは,中学校のカウンセリングルームや(東
六郷小学校の職員室にもなっている)図書室で,ゲームや勉強な
どを行い,まずは,子どもたちとの関係づくり。武道場にある避難
所,中学校の向かいにあるJAの避難所にもしばしば訪問し,年配
の方はもちろんのこと,保護者との交流。特に,訪問前日に母親
の死亡を確認した子どもには慎重に関わり,その父親にもいつで
も相談に来られるように声かけを行った。地震・津波が起こった
時間は,子どもたちが学校にいた時間であり,小学校の地震津波
の対策も万全であったことが,子どもたちの被害を少なくしていた。
しかしながら,目の前で,家が流されたこと,親兄弟や大事なもの
を亡くしたこと,真っ暗な中で一晩過ごしたこと,自衛隊のヘリの音
と吊り揚げられた時の恐ろしさなど,はかりしれないほどの恐怖の
体験,命に関わる重篤な体験をしていた。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
被災地の支援者の‘心のケア’も,もっと重視すべきであった。
仙台市教育委員会相談課のある主事から,
「いつもと違って,
テンションがあがっている。イライラされている。心配だ。
」と,同
じ職場の同僚を心配されるようすをしばしば聴いた。主事自身の
家族の心配も抱えながら,被災関連の業務や,他府県への支援
要請,支援の受け入れ(中越地震時の支援の返礼か,新潟県
から支援者が仙台に大量に派遣されていた)対応などで,平常
の勤務時間をはるかに超過していた。
スクールカウンセラーの緊急配置の調整で,
1日同行させてもらっ
た主事も,
「震災の翌朝,他府県の消防車を市役所の前で見か
けたときに,拍手をしました。もう感激で…。」と涙を流されたかと
思うと,
「大変でね」といきなり笑われることもあった。自動車の運
転中もボーっとされて,しばしば声を掛けた。急性ストレス障害の
一歩手前の感情の高揚感を抱えて,緊急業務をこなされていたよ
うな感じであった。
ある小学校の校長先生にとって,3 月とはいえ凍りつくような冷
たい津波に首まで浸かり年配者の命を救ったこと,自身の母親の
安否不明のこと,学校の責任者としての重圧は,大変なストレスで
おわりに(これから何ができるのか)
被災地に入った初期の段階では,とにもかくにも「寄り添うこと,
傾聴をすること」といった対応をしようと考えていた。もちろん,見
守ることも大いに意識したが,やや意図的に子どもたちのそばに
寄って声を掛けることを試みた。
これからは,継続的に,長期的に「見守ること」と同時に,不
眠や身体症状などのようすをみながらの「個別の対応」も必要
になるであろうと考えている。地震・震災による「PTSD」や大
20
学校が存在している。一人一人が存在し,社会も存在している。
たといえよう。他の学校に統合されるかもしれない問題を抱えてい
一人一人を大事にすることが,福島の原発事故を含めた震災の
た時期での被災となっていた。
復興につながることになるのではないかと思っている。もちろん,そ
筆者らのように被災地の外からやってくる支援者と違って,被災
のことが,京都市の子どもたちの今後の防災教育等にもつながっ
者でありながら支援者としての立場にある主事の方々や先生方の
てくると思っている。
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
しんどさは,計り知れない。枯渇寸前の自身のエネルギーを,他
者に分け与えており,支援をすることの大変さは想像を絶する。
むしろ,軽い「解離」 程度で,とどまっているのが不思議なぐら
いである。職業意識がこのような支援者を支えているのかもしれ
ない。しかし,このような支援者の「解離」やストレス反応は,起
こりうる自然な反応であるが,こんな状態が長く続くようならば,PT
SDにつながってくる可能性もあるし,命も落としかねない。環境
が許してくれる限り,思い切って休養することが大切であろうが…。
被災地の支援者の‘心のケア’をもっと重視すべきであった。
第 章
東日本大震災の概要
あった。ぼーっとされる状況もあり,軽い「解離」の状態であっ
2
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
第 章
京都市職員の被災地への派遣
援助物資は,どんどん送られてくると思うが,一方的に送るので
なく,被災された人が‘そのときに必要なもの’を送ることが大事
であろうと思っている。物資を支援するということは,被災地には,
支援情報を得るのに,むやみやたらと問い合わせて,負担をかけ
ないという配慮も含めた支援である。避難所に届いているものを
見て思ったことは,特に衣類ならば‘すぐに’着用できるような‘新
品’
がよいこと。そうでなければ洗濯は絶対に欠かせないと思った。
一部ではあるが,
汚れた衣類があったことが印象的であった。また,
東北では雪がちらつくことが多かったこの時期,電気のない寒い
体育館の避難所には,電源の要らない石油ストーブと灯油が,
もっ
とあればいいのになあと感じていた。被災した小学校に入って分
かったが,子どもの下着や文房具が不足していた。避難所の支
援食料は,すでに届いており,街中より満たされていた。すぐに,
所属長に連絡,後発隊にお願いして,本部を通さずに直接に,小
学校の先生に下着や文房具を手渡してもらった。所属長や職場
の窓口と密に連絡を取り合っていたことが,
被災地での支援活動の
‘心の支え’になっていた。
災害支援のボランティアには,相当な動機と覚悟が必須であろ
う。いうまでもなく,物見遊山やボランティア経験を積むための学
習のような支援活動でない。被災地に来るまでの交通費,食料
費,宿泊地の費用は自前が当たり前である。ボランティアを募集し
て,ツアーのようなものもあろうが,それでも,違和感は残る。単位
をもらえる学生ボランティアもしかりである。また,被災地に入って
被災者と関わることでは,そのこと自体に‘責任’を伴うことであり,
その場だけで終わるものではない。次にやってくるボランティアに
必要な活動を引き継ぎ,その場で体験した課題を次の世代に引き
継いでいくことが大切であると考えている。
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
4
第 章
経済活性化の取組
5
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
第 章
資料編
この震災で広がった共に支え合う,人を大事にする気持ちはカ
ウンセリングにも共通していると思っている。そんな気持ちですべ
てに,丁寧にかかわることは,日常生活や学校生活における , 子ど
もたちのストレスの「心のケア」にもつながってくる。もちろん,先
生方自身の「心のケア」にもつながってくる。意図的にも,教育
活動すべてにつなげていくことも大事である。息の長い復興支援
を続けるためにも,あるいは,人々に盛り上がったこの気持ちを無
駄にしないためにも,これからも,ずっと忘れずに,考えていくことが
とても大切である。また,この震災では,一人一人の悲しみが,亡
くなった人の数で言えば,2万近く,いやもっとそれ以上存在したよ
うに,当たり前のことかもしれないが,一人一人の子どもが存在し,
6
21
長期派遣
(1)埋蔵文化財発掘調査
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
文化市民局文化芸術都市推進室
文化財保護課
家原 圭太
平成24年10月1日~平成25年3月31日
宮城県
遺跡の発掘調査
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
遺跡の発掘調査。
東北地方特有の遺跡において,その性格を理解し,適切な調
査を行うことに注意した。京都市や自分のためではなく,被災地
や被災者のためにできることを常に考え,意識していた。
災害があったときにやるべき優先順位を整理するとともに,京
都市が派遣先になったときの受け入れ態勢について議論すべき。
派遣を経験し,人脈がひろがり,広い視野で文化財をみることが
できるようになった。
派遣を希望した動機
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
率先して希望していたわけではなかったが,当時の上司から指
名され,被災地の復興に少しでも手伝えることがあればと思い受
けた。
東北の方はとてもいい方が多いので何も心配しないで,飛び込
んでみてください。身体に気を付けてください。
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
同様に全国から集まった派遣職員の発掘調査手法がそれぞれ
異なっており,おたがいの調査手法を尊重しながら,調査を進める
ことに苦労した。
もともと,京都で発掘調査の経験がほとんどないまま,被災地に
派遣され,全国から集まったベテラン技師の中で業務を遂行する
ことが大変だった。
遺跡の時期を決める,東北地方の土器編年に精通していない
ため,調査を進めることに苦労した。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
事前に,東北の遺跡について資料を集め,勉強すれば,より適
切に業務を遂行できたと思う。
大きな余震があれば,どのように対応すべきか,派遣元の京都
市とどのように連絡をとりあえば良いのか(安否確認)事前に調
整をすべきであった。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
京都市のため,自分のためではなく,被災地や被災者を第一に
考え派遣すること。被災地に求められている人材をできる限り派
遣するようにする。
(4年前と現在では,業務内容が異なっていた
りするため)
業務を遂行するために,事前に業務内容を確認する必要があ
り,必要があれば派遣先へ数日赴き業務内容を確認する必要が
ある。派遣職員同士の業務の引き継ぎが必要な場合は,数日間
の引き継ぎ期間を設けたほうがいいのではないか。
派遣終了のタイミングを見据えて,派遣先の業務が適切にまわ
るように調整したほうがいい。
22
第 章
東日本大震災の概要
1
(2)埋蔵文化財保護調査関連業務
文化市民局市民スポーツ振興室
河北 直知
平成24年4月1日~平成25年3月31日
岩手県陸前高田市
埋蔵文化財の保護調査関連業務
第 章
京都力を結集した支援の取組
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
2
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
自分自身が派遣期間の途中から,仮設住宅に入居していたこと
もあり,被災者の方達が,日々不便な生活を送っておられることを
強く実感していたので,少しでも早く復興が進むように,常にスピー
ドを意識して業務を行いました。
復興を早く進めることだけに意識を集中していましたが,もう少し
広い視点で被災地と復興業務全般を捉え,一歩先の将来のこと
を考えて,自分の担当業務を行うことができればよかったと思ってい
ます。
派遣を希望した動機
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
復興関連業務という,通常業務では経験することができない業
務を経験することにより,自分自身をさらに成長させることができると
思いました。また,震災の3ヶ月後に,仙台市を短期派遣で訪れ,
被災地を自分の目で見ていたので,少しでも復興の力になりたいと
思い,派遣を希望しました。
被災地で長期間生活していると,被災地に慣れてしまい,違和
感を感じなくなってしまいます。被災地は特別な場所であり,派遣
職員は,
早くこの状況を変えなければならないという意識を常に持っ
て,業務に取り組むことが非常に大事だと思います。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
少しでも行ってみようかなと思ったら,行くべきだと思います。必
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
防災意識は,強い意識付けがないと,徐々に薄れていってしま
います。自分自身も派遣終了後と現在の防災意識を比べると,正
直なところ薄れてしまっています。日々の生活の中で,どのように市
民に対して,防災への意識付けを継続して行っていくかが,大きな
課題だと感じています。
何も知らない場所,初めて担当する業務等,派遣当初は分から
ないこともたくさんある中で,とにかく業務を進めていくしかないとい
う思いでした。地元職員の担当者がいなかったため,
補助ではなく,
自分自身が主担当として,業務を進めていくことに,とてもやりがい
を感じました。文化財関係全般を担当していたのですが,史跡の
場所等が全く分からないため,その場所に行くのも大変で,何度も
迷った記憶があります。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
4
ず自分自身の力になります。
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
6
23
(3)防災集団移転促進事業
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
都市計画局公共建築部工務監理課主任
大河内 英二
平成25年4月1日~平成26年3月31日
宮城県仙台市
仙台市防災集団移転促進業務
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
「仙台市防災集団移転促進業務」を担当しておりました。
具体的には,災害危険区域に指定され,それまで住んでいた
場所に戻れなくなった方々から相談を受け,移転に向けた調整な
どをしておりました。
(主担当:仙台市宮城野区田子西防災集団
移転地区)
自分が京都市から応援に来ていることが分かると,すごく気を
遣ってくださるので・・・
お客さんとして扱われるのは嫌だったため,京都弁が出ないよう
に気を遣うこともありました。仙台市の職員になりきって,被災され
た方,一人一人の生活再建のために,個々の事情をお聞きして何
ができるのか,それを第一に復興業務に従事しておりました。
被災された方からの個別相談に対して,ご希望に添えないこと
があり,
その後,
色々と経験を重ねるうちに,
「あの時こうすれば良かっ
た」と反省することもありました。
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
被災地の復興には,まだまだ時間がかかります。今後も縮小す
ることなく,職員派遣を続けていただきたいし,ぜひ,多くの方に手
を挙げていただいて,現地で見て聞いて感じて,京都市の代表と
して,復興の応援にご尽力いただきたいです。
許されるならば,私自身もまだまだ現地で応援したい気持ちでお
ります。
派遣を希望した動機
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
平成 23 年度における短期派遣として,仙台市宮城野区役所に
おいて,
「り災証明発行業務(調査・判定)
」に従事した際,休
日を利用して,津波被害を受けた仙台から陸前高田までの沿岸部
をレンタカーで走ったのですが,津波で何もかも流されてしまった光
景を自分の目で見て,衝撃を受けました。それもあって,被災地へ
ボランティアとして通うようになり,徐々に復興のために被災地に腰
を据えてじっくり働きたいと思い,長期派遣募集に手をあげました。
京都市では,津波による被害はないと思いますが,津波にせよ,
地震にせよ,災害に対する準備は絶対に必要だと思いますし,い
つ起こるかわからない災害に対して,職員も市民も一人一人が危
機意識を常に持っておかなければならないと思います。
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
仮設住宅から出て生活再建できる方,仮設住宅に留まらざるを
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
得ない方・・
震災から時間が経てば経つほど,同じ被災者間でも格差が大き
くなり,色々な感情がこみあげたり,苛立つことが多くなったりされ
ます。その感情の矛先が行政に向くこともありますが,親身に寄り
添うことで,お互いに必ず良い方向に進みます。東北の方は明る
く優しい方ばかりですから。
また,派遣先の現地職員が親切にフォローしてくださいますし,
自分一人で抱え込むようなことにはなりません。安心して業務に取
り組めると思います。
ぜひ,この機会を活用して,被災された方々のために,京都市
のために,また自分自身のために,派遣に応募していただけたらと
思います。
現地で苦労した点は,冬の寒さと,言葉(方言)の壁,そして
全く未経験の業務への対応でした。
方言や業務内容については時間とともに慣れますが,仙台の冬
は辛かったですね。雪国のような柔らかい寒さではなく,雪が少な
い太平洋側沿岸特有の刺すような寒さは,体に堪えました。
一方で良かった点は,比較的復興が進んでいる仙台市でも,
防災集団移転先宅地の造成に,震災発生から4年程度を要する
地区が多いなかで,私が担当した地区は,
1年間(平成 25 年度)
という限られた期間で,移転先宅地募集から,家が建ち,入居さ
れるという防災集団移転促進事業をひと通り経験できたことです
ね。春先のスタートダッシュがかなり大変でしたが・・・
24
第 章
東日本大震災の概要
1
(4)災害廃棄物処理業務
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
第 章
京都力を結集した支援の取組
都市計画局公共建築部工務監理課
家村 直宏
平成24年10月1日~平成25年3月31日
宮城県石巻市
・建物解体に係る設計及び積算業務
・工事監理業務
2
あり,我々が良かれと思いあまり出過ぎた行いをしてしまうと,かえっ
て地元職員のモチベーションを下げてしまうことに繋がりかねない
と思います。特に業務量が比較的落ち着いてきていた派遣期間
の最後の方は,
地元職員の方とはもう少し「距離」を測りながら「黒
子役」に徹するべきではなかったかと考えています。
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
・従事業務の内容(現地での配属先:生活環境部 災害廃棄物対策課)
震災によって損壊した建物を解体するにあたり,図面を作成し
(設計)
,費用を算出し(積算)
,
それらを基に業者に発注をかけ,
その解体工事が設計図のとおりに実施されているか現場で確認
する(工事監理)
,というような業務を行っていました。
・注意していたこと
現地の方々は,ご自身は直接被災しておられなくても,家族や
親族,あるいは友人が被災され心に傷を負っておられる方がほ
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
とんどです。そういった方々と接する際には,常に相手の立場を
尊重した言動を心がけるようにしていました。
派遣を希望した動機
派遣を希望した以前にも「被災地に行って復旧・復興のお手伝
いができれば」という気持ちはあったのですが,自分の能力にまっ
たく自信がなく,ずっと手を挙げられずにいました。しかし,当時の
前年度(平成 23 年度)に同じく派遣職員として仙台市に行って
おられた職場の先輩から,派遣中の体験談などを聞くうちに,今ま
での消極的な気持ちよりも,
「被災地のために何かしら力になりたい」
という積極的な気持ちの方が上回り,勇気を出して希望しました。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
私が携わった被災した建物の解体業務は,一般的な家屋であ
れば 1 週間足らずで解体されてしまうため,比較的短期間で目に
見えてその成果が表れる業務でしたが,これからの被災地での
業務は,長期的な視点で取り組む業務がほとんどだと思います。
その中で,実際に成果が目に見えなくとも我慢強く業務に取り組
むことができ,次年度に派遣される職員または地元職員にバトンを
渡すような心持ちで業務に携わる姿勢が重要だと思います。
3
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
・苦労した点
・やりがいのあった点
同じ職場に技術系の職員が少なかったこともあり,地元職員
の方からアドバイスを請われることで頼りにされている印象を受
け,やりがいを感じました。
4
第 章
経済活性化の取組
本市での元職場では工事監理業務に携わっていたので,現地
の配属先での業務に慣れるのに,さほど時間はかからなかったの
ですが,とにかく担当物件の数が非常に多く,ピーク時には 1 人で
約 50 件もの現場を抱えていたこともありました。そのうえ,実際に
解体工事を行う業者についても,いわゆる一線級の業者は区画整
理事業や復興住宅の建設などの大規模事業に流れてしまい,我々
が行っていた業務の方は,技術レベルの高くない,職員の指示に
従わないような業者が行っている状況でしたので,近隣住民からの
苦情も多く,毎日のようにどこかの現場で問題が発生していました。
第 章
被災地・被災者支援の取組
・現在の業務に活かせている点
被災した建物の解体は,当然ながら通常の業務で行うことは
ありませんが,それでも,解体工事における技術的な点や注意
点に加え,業者に対する指導,教育の行い方について学ぶこと
ができました。また,非常時の中での業務ということと,担当物
件の数が非常に多かったことから,スピード感を持って業務に取
り組むことの重要性を,身をもって知ることができました。
・防災について思うこと
仮に本市が先の東日本大震災と同等の被害に見舞われた際,
派遣職員に頼るばかりではなく,
本市の職員が主体となって復旧・
復興業務に取り組むことが理想と考えます。それを実現するた
めには,市の政策として積極的に職員の被災地派遣を行うこと
と,職員が派遣を希望しやすいような環境を整備することで,被
災地での業務を経験した職員の数を単純に増やすことが必要で
あると同時に,派遣期間を終えた職員が被災地で培った経験を,
他の職員に伝達する機会をもっと増やすべきだと思います。
5
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
地元の職員と業務を行う中で,その方々との「距離感」にもっ
と注意していればよかったと思います。配属先の職場は建築・土
木に関する知識・経験が必要とされる業務を行っていたにも関わ
らず,技術系の職員の方がほとんどおられなかったこともあり,私
を含めた技術系の派遣職員が先頭に立って業務を行っていまし
た。しかし,本来派遣職員はあくまでも「期間限定のよそ者」で
25
第 章
資料編
長期派遣を希望するか悩んでいる方に対しては,ぜひ背中を押
してあげたいと思います。
被災地での業務は,本市以外の自治体で,様々な自治体の職
員の方々と共に働くことで,京都市という我々が所属している自治
体を客観的に見ることのできるめったにない機会でもあります。私
自身,半年間石巻市の地元職員の方々,全国各地の自治体の派
遣職員の方々と一緒に仕事をしましたが,我々京都市職員のレベ
ルは全国的に見ても高いと感じました。
派遣に対して様々な不安があることは当然ですし,実際に私も
そうでしたので理解できます。しかし,当時役所経験 4 年目の半
人前の自分でも何とかやり通すことができたので,ぜひ勇気を出し
て手を挙げてほしいと思います。
6
(5)宅地災害復旧業務
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
建設局道路建設部道路建設課
中居 圭二
平成24年4月1日~平成25年3月31日
宮城県仙台市
・被災者が施工する宅地の復旧工事への助成金事業
・宅地を復旧する公共事業(造成宅地滑動崩落
緊急対策事業)
に係る調査,
設計,
説明会等
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
内容:地震により被災した宅地の復旧事業
注意した点:助成金事業では,窓口対応(制度説明や助言)
の中で,被災者の方が契約している施工業者の動向に特に注意し
ていました。ごく一部には,不必要な工事や助成金の対象外となる
工事を契約を促す悪質な業者もいたため,被災者の方と業者の間
に入り,助成率が高く,必要十分な工事となるよう助言してきました。
公共事業では,調査結果や設計に関する土木技術の専門的な
内容を,解り易く説明することに注意しました。被災者の方々と積
極的にコミュニケーションを図り,信頼関係を築くことができました。
現地の方言(特に高齢者の方)を聞き分けるまで数カ月かかりま
したが,この期間が一番苦労しました。私が京都へ帰って来る頃
には,少し東北訛りになってしまいました。
現地では,派遣職員の担当している業務を,翌年度から別の
派遣職員に引継ぐことが多いですが,派遣職員の任期の関係か
ら,派遣職員同士での引継ぎができないことは問題だと思います。
引継ぎ期間を4月初旬,或いは3月末に設定し,
「引継ぎのための
引継ぎ」で現地職員に手間をかけない配慮が必要だと思います。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
私は派遣から帰任し,直ぐに係長に昇任し,災害復旧事業の統括を
担当することになりました。災害復旧事業の経験はあったものの,係長と
いう役職,8つの土木事務所の統括と慣れない業務が重くのしかかりまし
た。しかし,そこで助けになったのは,派遣先での上司であった係長と
一緒に仕事をした経験でした。多くの仕事を抱えながらも,スピード感を
持って取組み,部下の意見を聞き,シンプルに判断するというスタイルは,
自分が係長になって,
非常に参考になりました(今でも参考にしています)。
京都市では,平成25年9月の台風18号によって公共土木施設が広
範囲にわたって甚大な被害を受けました。平成25年度に,それらに係る
災害復旧事業のピークをなんとか乗り切れたのは,その経験があったか
らこそだと思います。
また,派遣後は,防災についてよりも,減災についてより意識するように
なりました。被害を軽減する,復旧・復興を一日も早く進める,など災害
のダメージをコントロールするために自治体がやるべきことは多く,その責
務は非常に大きいと思います。
特に,復旧・復興の事業において,自治体内での意思決定や,事務
作業に多くの時間を割かれてしまうと,住民への情報提供や説明時期が
遅れ,不信感を招き,合意形成が困難になり,事務量がさらに増えて進
捗が困難になってしまう,という悪循環を招いてしまいます。そこで,防災
とはあまり関連しない業務も,普段から,正確な情報を収集し,なるべくシ
ンプルかつスピーディーに判断することを念頭に置き業務に取り組むこと
が,減災のため職員が果たすべき役割である,と考えるようになりました。
派遣を希望した動機
自身が土木技術職であることや,高校時代の同級生が阪神大
震災で被災したことから,災害には普段から関心もありました。
また,報道等で多くのインフラ等が甚大な被害を受けていること
や,多くの犠牲者,被災者がいることを知っており,何もせずにい
ることは,自分としてはあり得ない選択だったと思います。
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
派遣前までは,道路や橋梁の工事を担当していましたが,派遣先では
宅地(民地)を公共事業によって復旧するという,新たに創設された事業
を担当しました。当然,派遣先の職員も経験したことのない事業だったた
め,調査や設計の方針等,全員が手探りで進めており,大変苦労しました。
しかし,全員が一丸となり,技術的な疑問点や,被災者からの相談等,情
報を共有し,問題点や解決策を話し合って事業を進めることは,非常にやり
がいもあり,良い経験でした。業務量も非常に多く,残業や休日出勤,特に
年末年始返上で皆が仕事をしていたことは,今となっては良い思い出です。
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
派遣当初の私は,被災者の方々を悪い意味で「可哀そう」と
思っていたと気づきましたが,それは直ぐに間違いだと気付かされ
ました。派遣先の住民の皆様は,被災した方々,そうでない方々,
或いは被災他県から避難してきた方々と様々おられます。
ご自身はもちろん,ご家族も大変な状況の中,ほとんどの方が,
「京都から来てくれてありがとう」と言って,私を元気づけてくれま
した。助っ人の自分が,逆に元気をもらっていることを滑稽で情け
なくも思いましたが,直ぐに,その分仕事を頑張ろうと切り替えまし
た。それと,仕事以外でも友達を作ろう,とも思い,今でも毎年東
北と関西を行き来し,仲良くしてもらっている友人ができました。
「可哀そうな人たちのために頑張りたい」と言う気持ではなく,
良い意味で「自分のため」と考え,謙虚な気持ちで派遣に臨ん
で下さい。自分は与える側ではなく,与えられている,と気付き,
それに感謝してからが,派遣職員のスタートです。
派遣から半年程度の期間は,周りの様子を見ながら,自分の意見
を抑えていたところが多くありましたが,当初からきちんと意見を言うべ
きだったと思いました。皆が手探りで仕事を進めていた中で,上下関
係にとらわれず,意見をはっきりと言うことが求められていた,と気づく
のに時間がかかってしまいました。特に派遣職員は現地の職員と違い,
しがらみもなく,ある程度意見を言いやすい環境・人間関係にありま
す。現地の職員が上司に気を遣って言えないことも,はっきりと言うこ
とができ,それをためらうと事態を悪くすることも少なからずありました。
派遣先の自治体で困っていることは,本質的には,業務量と,各局
面でのスピード感ある判断,の大きく二つに集約できると思います。特
に後者は,
リーダーシップだけで解決できるもの(或いは量)ではなく,
職員が早く意見を出し合って,なるべくシンプルな形に落ち着けるよう
調整することが重要だと感じました。
26
第 章
東日本大震災の概要
1
(6)市道の復旧工事に係る設計・施工監理業務
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
第 章
京都力を結集した支援の取組
建設局水と緑環境部河川整備課
中川 彬
平成25年4月1日~平成26年3月31日
宮城県石巻市
被災した道路や法面などの災害復旧工事の積
算,
発注,
現場監督業務
2
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
被災した道路や法面などの災害復旧工事の積算,発注,現場
監督業務を担当していました。また,被災前から計画していた交
差点改良工事や舗装点検結果から補修が必要と判断された箇所
の舗装修繕工事も担当していました。
派遣先で決めているやり方等(被災地特例のものが多い)が
京都市とは多少違うところがあり,注意していましたが,職場の人
間関係がよかったため,すぐに慣れました。
派遣時は下水の復旧待ちや整備計画段階の地域が多かった
ため,石巻市ではこれからが本当の復興事業を実施されていくと
思います。職員が不足していることもありますが,施工業者も不足
しているため,これからも派遣を継続していただきたいと思います。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
派遣を希望した動機
災害復旧事業を経験したことがなかったため,担当することで
災害復旧事業の流れを知ることができることや幅広い工事を経験
できると思い希望しました。
また,
復興の第一歩として,
関わりたかったことから希望しました。
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
沿岸部の地盤沈下している地域の道路復旧を行う際に,道路
の嵩上げが必要となるが,地元が沈下した地盤で作業場を早期
に復旧しており,調整に苦労しました。一方では,現地盤高で復
旧すると降雨と満潮の重複時に浸水することを理解していただい
ている方には,道路の嵩上げは,効果があるものだと認めていた
だいていることにやりがいを感じました。
その他,地域の方には方言が強い方もいたため,電話対応や
議事録をとるにも苦労しましたが,地域の方はやさしく,言い直して
くれたり,周りの方がフォローしてくれたりしました。
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
地元職員や他地方からの派遣職員とともに支えあいながら業務
ができるため,忙しくても不安になることはなかったです。いい経験
といい交流ができると思いますので全力で頑張ってきてください。
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
現在は事務的な手続き業務が中心なため,直接活かせている
実感はありませんが,災害復旧事業に関わる言葉や流れがわかっ
たことで業務遂行に役立っていると思います。
被災地への派遣を経験して,災害の怖さを改めて感じ,防災
の重要性を再認識しました。
現在は,
異常気象が多く,
すべてをハー
ド面で対応することは不可能です。頻繁に起こるもの以外の大き
な災害には,最悪は,命を守るための時間を稼ぐ対策と地元住民
が主となって逃げていただくための意識改革の情報伝達が重要
だと思います。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
4
第 章
経済活性化の取組
5
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
指示された業務を行っていましたが,復興計画の部署の業務
内容を確認し,今後の復興予定と照らし合わせて,率先して業
務を遂行すればよかったと思います。また,普段,担当する機会
の少ない,大きな橋梁の架け替え工事も思い切って担当すればよ
かったと思います。
第 章
資料編
6
27
(7)健康管理業務
所属・役職名
氏名
派遣期間
派遣先
業務内容
西京区役所保健部健康づくり推進課
青木 晴香
平成24年10月1日~平成25年3月31日
宮城県石巻市
・乳幼児健診の従事と未受診者への受診勧奨
・仮設住宅での保健活動
・宮城県が実施した「健康調査」の統計及び要
フォロー者の抽出
従事業務の内容と業務を行ってきた中で注意していたこと
震災から4年,
被災地への職員派遣について思うこと
(改善・工夫点や意見等)
主な活動内容
1. 乳幼児健診の従事と未受診者への受診勧奨
2. 仮設住宅での保健活動(家庭訪問,関係機関連携,健康教
室の実施,エリアミーティングへの参加 等)
3. 宮城県が実施した「健康調査」の統計及び要フォロー者の抽出
震災から年月が経つにつれ,支援に来ていた自治体や民間団
体等は徐々に撤退しています。しかし,今なお仮設住宅での生活
を余儀なくされている方はたくさんいます。限られたマンパワーや
社会資源の中で,しかも自己再建が難しい社会的に弱い立場の
方々を支援していくことは本当に大変なことだと思います。
くわえて,
時間の経過とともに変化していく現場の課題をごく短い派遣期間
で把握し,対処していくのには正直なところ,限界もあると感じてい
ます。派遣期間中は,今,自分がしていることは本当に復興支援
につながっているのかと疑問に思うこともありました。しかし,いま
改めて振り返ってみると,きっと,地元の方には「ほかの自治体か
ら応援に来ている」ということには大きな意味があると思います(現
に,京都から来たのだと言うと「遠いところからありがとうございま
す!」と言われることがよくありました。)。また,地元の職員やほか
の自治体からの派遣職員らと結束して課題を解決していくことに
は,やりがいもあります。なかなか細かいところまでの引継ぎは難
しいと思いますし,実際に現場に出ないとイメージできないことも多
いと思いますが,いかに引継ぎをスムーズに,丁寧に行うかが一つ
ポイントになるのではないかと思います。
直接,地域の方と話す機会の多い業務内容でしたが,なかで
も,被災についてはいろいろな感情をぶつけられることは少なくあ
りませんでした。そのような時は,相手の気持ちに寄り添って,否
定せずに聞くことはもちろん,
訊きすぎたり励ましたりすることはせず,
相手が話されることをありのままに聴くように心がけていました。
派遣を希望した動機
保健師経験は数年でしたが,経験から少しでも私にできることがあ
ればと思い,志願しました(しかし,実際には地元の住民や職員の
皆さんから,
人として,
保健師として教わることの方が多かったです。)。
現地活動で苦労した点,
やりがいのあった点
意外とことばには苦労しました。日常の仕事や生活には特段支
障はなかったのですが,特に年配で方言の強い地域に住んでい
た方とのコミュニケーションはひと苦労でした。お互いに話がかみ
合わず,はてなマークが飛び交っていた時もありました。今となっ
ては笑い話として思い出せますし,方言を教えていただいたり方
言をきっかけに会話が弾んだりすることもあったので,一概に苦労
ばかりとも言い切れませんが,その時は少しでも聞き取ろうと必死
だったのを覚えています。また,
「苦労」とは少し違うかもしれま
せんが,半年間の任期だったので,その間に仕事を覚えて,ケー
スの概要を把握し,相手と関係を築いて…というのが一定できた
頃に任期を終える,という感じだったので,そういった意味では任
期のなかで果たしてどこまでのことができるのか,というところに大
変さやちょっとした焦りも感じました。
地域コミュニティが希薄な仮設住宅で,私が関わっている方の
中に地域の集まりには参加されない方がいたのですが,何度か訪
問を続け関係を築いていく中で,最終的に地域の健康教室に参
加していただくことができました。そのときはとても嬉しかったですし,
少しずつでも地域コミュニティが広がったり人と人をつなげることが
できたことに,やりがいも感じました。
派遣を経験したことで,
現在の業務に活かせている点及び防災について思うこと
派遣中は地域に出向くことが多く,地域の方とのコミュニケーショ
ンも増えました。地域の生の声を聞いて,新たな発見があったり,
その地域の課題を推察したりと住民性や地域を知る貴重な機会と
なっていました。そのような経験から,今の仕事でも時間が許せ
ばなるべく地域に出るようにしています。防災についても,普段か
らいかに地域の方とつながっているか,地域のことを把握している
かが大きく関係してくると思います。災害時は,行政だけではでき
ることに限りがあると思います。そのようなときは地域の方の理解
や協力のもと,
一緒に乗り越えていかなければならないので,
やはり,
日ごろからの関係作りが大切だと考えます。
今後,
長期派遣を希望される職員へのメッセージ
熱い気持ちをもって派遣を希望される方もいると思いますし,予
期せぬかたちで派遣に行かれる方もいるかと思います。職種や
業務内容も様々ですし,思っていた内容とは違う業務をすることも
あるかもしれません。ですが,どんな仕事も地元の方々の生活に
結びついているということを忘れないでいただきたいなと思います。
また,東北の方はよく我慢強いと言われますが,その我慢の裏
側に抱えているものを少しでも汲んでいただけると嬉しいです。
慣れない環境で慣れない仕事をするだけでも大変なことだと思
いますが,あまり力みすぎず,自分のメンタルヘルスも大切にしなが
ら,自分のペースで業務にあたっていただければと思います。
派遣期間中には気づかなかったが,
こうすればよかったと思ったこと
任期の間にすべきこと,できることの優先順位を考えてやってい
けばよかったと思いました。短期間にあれもこれも手をつけようと思
うと,どれも中途半端な結果になってしまうので見通しを立て,す
ることはする,引き継ぐところは引き継ぐ,といった具合にある意味,
割り切ってしまうことも大切だと思いました。
28
2 被災自治体へのインタビュー
を対象に本市の職員派遣に関する感想等をインタビュー形式で伺いました。
「災害復旧の順調な進ちょくに貢献していただいた。
」
「長期間にわたる復旧
,
・復興のための支援に感謝する。」
といった感謝の言葉をいただくとともに,受援者側としての反省点,課題として,
「調査手法の違いや現場運営
第 章
東日本大震災の概要
受援者側から見た現状や評価を今後の支援や受援に生かすため,本市が職員を派遣した自治体職員の方々
1
手法の違いなどから戸惑いが見られた。
」,
「受入側の体制が整わず,応援を申し出ていただいた各市への対応
を円滑に進めることができなかった。
」
「遠隔地の自治体との相互応援協定の締結が必要」等の話も伺え
,
ました。
いただいた貴重な御意見等は,今後,本市の防災体制のより一層の充実・強化を図っていくうえでの参考とし
第 章
京都力を結集した支援の取組
てまいります。
2
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
4
第 章
経済活性化の取組
・ 震災復興事業に伴う埋蔵文化財発掘調査事業の増加が見
込まれる中で,本県の調査体制では対応が困難になることが
予想されたことから,他県市と同様に,専門職員の支援を受け,
調査を円滑・迅速に進められることを期待しました。(宮城県)
・ 震災による復旧・復興事業で,急激に増加した土木・建築業
務への対応支援(仙台市)
・ 市内には8つの市民センターがあり,平成 22 年度から住民で
構成する地域自治組織が指定管理を受け,
「市民協働のまちづ
くり」の拠点として運営を行ってきました。地区避難所は人員
不足により市職員の常駐が困難であり,地域住民である市民セ
ンター職員が中心となって避難所運営を行い,住民の共助によ
る地域自治組織の力が発揮されました。その後,避難所から仮
設住宅に被災者は入居しましたが,見知らぬ隣人もおり,仮設
住宅団地で新たなコミュニティづくり,またその先につながる移
転先の新たなコミュニティづくりが必要となりました。さらには,全
壊,破損した市民センター等の修復など京都市の支援を期待し
たものです。(東松島市)
・ 派遣いただく業務についての専門的知識を活用した,的確な
業務支援(陸前高田市)
・ 平成 23 年と平成 24 年度からの継続した職員派遣を行って
いただいているところですが,京都市という政令指定都市に期
待するところとしては,
高い技術力を有する職員の派遣です。
(山
元町)
・ 専門的知識及び技術を有した職員の派遣による復旧復興業
務支援(女川町)
第 章
京都市職員の被災地への派遣
計画後期計画による組織体制の構築を行いました。
(東松島市)
・ 派遣職員用宿舎を準備する等,居住環境の整備や,派遣職
員に係る安全衛生・健康管理要領を策定し,心身ともに健康で
業務できるような体制をとっています。
(陸前高田市)
・ 設備面では平成 23 年度においては,宿舎確保が被災住民
の住居確保と重なってしまうことから,町内の国立病院機構が
有する旧看護師寮を借り上げ,宿舎として提供いたしました。そ
の後は町内企業からの宿舎借り上げを行ったほか,被災の少な
い町外に家具家電付きアパートの確保を進め現在に至っており
ます。震災当時町職員は行革の影響もあり170 名でしたが,自
助努力として職員採用を進めた現在では 180 名程の職員数と
なりました。しかし,行政職でみると110 名程です。そこに 110
名の派遣職員等を受け入れておりますので,庁舎内では約半
数が派遣職員という状況にあります。特に従来業務を持たない
復興部門においてはその比率も高く,全国各地から集まった志
の高い方々がそれぞれの地元での経験や技術を生かし事業に
取り組んでいただいております。被災地での仕事というだけでな
どのような支援を期待されましたか。
Q1 京都市からの支援活動として,
5
Q2 支援を受けるに当たり,
どのような体制を取られましたか。
第 章
資料編
・ 平成 24 年度は県庁の会議室を暫定的な執務室として確保し,
平成 25 年度からは県の施設の一部を分室として確保し,分室
勤務として駐在発令をするとともに,分室の責任者(庁舎管理
責任者)として総括担当課長補佐を配置しました。発掘調査
に当たっては,本県職員と派遣職員とで3~5人程度のチーム
を組み,チーム単位で各発掘調査現場を担当していただいた。
宿舎については,勤務地(分室)のある仙台市及びその周辺
の民間アパート(レオパレス)を借り上げて斡旋しました。
(宮
城県)
・ 人事課において,復興事業所管局の要望を取りまとめたうえで,
応援自治体と派遣者の所属・業務の調整を実施(仙台市)
・ 各自治体からの支援を受けるにあたり,震災に設置した災害
応急対応,激甚災害法,災害救助法,被災者生活再建支援
法に基づく応急対応及び窓口業務の開設(約30の窓口開設)
の継続有無の検討,復興まちづくり計画及び市総合計画基本
6
29
く,単身赴任でアパートに一人暮らしとなるため,メンタルヘルス
業等から 110 名程の職員派遣を受けながら復興事業を進めて
対策として年 2 回のストレスチェックのほか,セルフケアやライン
おります。これまでの本町行政では経験することのなかった都市
ケアの必要性について研修会を開催しケアの動機づけを行って
計画や新たな手法を用いた復旧・復興事業に取り組むに当たり,
おります。また,どうしても外食が多くなってしまうことから地元の
他の政令指定都市からも大きな支援を受け,事業の進捗を図っ
特産品を使用した料理教室及び昼食懇談会の開催も年間行事
ている状況にあります。そのような中で,貴市職員のこれまでの
として行っております。(山元町)
・ 支援を受ける業務の範囲,内容の選定と配属課の職員配置
の検討(女川町)
高度な職務から発揮される技術力には,大きな期待を寄せてお
り,実績を示していただいているところです。今後とも技術部門
への御支援の継続をよろしくお願い申し上げます。
(山元町)
・ 復旧復興業務は滞りなく進み,これも御支援の結果と考えてい
ます。
(女川町)
Q3 支援のタイミングは適切でしたか。
・ 発掘調査事業が増加していく平成24年度下半期から派遣を
受けられ,発掘調査事業が本格化する平成25年度にも派遣を
受けられたことから,円滑に発掘調査を進めることができました。
(宮城県)
・ 京都市さんからは,いち早く応援派遣の申出を頂き,3 月 11 日
の発災後,
3 箇月も経たない 6 月 1 日に長期派遣(自治法派遣)
を開始していただき,大変,助かりました。(仙台市)
・ 国,
県等からの支援を受けて,
派遣職員の斡旋を受けなければ,
これだけ多くの職員を確保できませんでした。しかしながら,震
災直後での大人数の受入れは困難であったため,また,長期間
にわたる復旧・復興のため,平成 24 年度からの継続した御支
援に感謝しております。(東松島市)
・ 大変適切であり,平成27年度についても,職員派遣で支援
いただくことに感謝しています。(陸前高田市)
・ 平成 23 年 11 月 24 日から早期の,いまだ混乱の中にありマン
パワー確保のままならない状況下に技術職職員を派遣いただい
たことは,心から感謝しております。また,平成 24 年度からは
長期派遣を継続いただいており,介護保険分野から新市街地
関係まで幅の広い御支援をいただき,しかも平成 25 年度派遣
者を 1 年間延長いただくなど,事業進捗に大変御尽力いただい
ております。
(山元町)
・ 適切なタイミングで支援いただきました。(女川町)
Q5 受援者側としての反省点,
課題は何でしょうか。
・ 派遣職員を受け入れた当初は,調査手法の違いや現場運営
手法の違いなどから戸惑いが見られたほか,住環境や遠隔地
への通勤等で負担感が大きかったようです。受入れ側としては,
安全衛生や健康管理等に十分配慮するとともに,意見交換や
各種の調整を経て,できるものから改善を図ってきました。
(宮
城県)
・ 発災当初は,受入れ側の本市の体制が整わず,応援を申し
出ていただいた各市の皆様への対応を円滑に進めることができ
ませんでした。今回,見直しを行った本市の業務継続計画の中
に,他自治体からの応援派遣の受入事務を位置付け,派遣受
入が円滑に進められるよう,対応していきます。
(仙台市)
・ 遠隔地の自治体との相互応援協定締結(大規模災害発生
時は近隣自治体も被災者となることから,遠隔地自治体との協
定の推進(人的支援,物的支援))
,受援体制の整備(東日
本大震災の際の受援のあり方の検証を行いマニュアルを整備)
,
防災機関,民間企業,団体等との協定と連携強化(支援物資
の管理,
輸送等民間事業者のノウハウ,
能力等の最大限の活用,
広域的医療救護体制の整備)
(東松島市)
・ 現在は国の震災特別交付税により人件費等の派遣受入に要
する費用を工面しておりますが,今後この特別交付税の打ち切
り又はそれに代わる制度が創設されない場合,本町で負担する
人件費が膨大なものとなり,思うような事業進捗が果たせないこ
とが懸念されております。これは被災自治体のうち比較的事業
進捗が図られている宮城県ですら直面する課題ですが,岩手
県そして福島県となると手つかずの自治体もあり,憂慮しており
ます。
(山元町)
・ 当町の課題は,支援いただきでき上がった成果物の引継体制
の構築です。
(女川町)
Q4 支援活動の成果についてどのように考えられますか。
・ 震災後は復興事業による発掘調査事業が増加したため,本
県職員だけ,あるいは県内だけでは対応できない状況となること
が予測されました。そうした窮状において,専門職員の派遣を
受けられたことによって,待ったなしの発掘調査事業に迅速に対
応することができたので,派遣職員の貢献度は非常に高いもの
であったと考えています。(宮城県)
・ 平成 23 年 6 月 1 日の派遣開始以降,3 箇年にわたって応援
派遣を頂いたおかげで,概ね計画通りに復興事業が進捗してお
り,大変,助かりました。(仙台市)
・ 派遣いただいております京都市職員様には,精力的に職務に
当たっていただいており,おかげを持ちまして,当市の復興も少
しずつではありますが進んでいるところです。平成26年4月に
市内で最初の災害公営住宅254戸の入居が開始され,6月に
は7地区ある防災集団移転団地のうち5地区で166区画の土
地の引き渡しが開始,11月には市最大の移転団地あおい(東
矢本駅北)地区の災害公営住宅のうち47戸が完成し入居が
始まるなど目に見えるかたちとなっています。全地区での入居等
開始,仮設住宅の完全撤廃にはまだ時間がかかりますが,一歩
ずつ始まった新たな住まいでのコミュニティづくりは,まさにこれか
ら本格化していきます。御支援の気持ちに応え,一日も早い復
興に向けて取り組んでおります。(東松島市)
・ 本町は小規模自治体でありながら,国,全国各自治体及び企
Q6 その他,
御意見等について
・ 貴市におかれましては,早い段階から1年半にわたり専門
職員を派遣していただき改めて感謝いたします。家原圭太さん
(H24.10 ~ H25.3)鈴木久史さん(H25.4 ~ H26.3)のお二
人には,
厳しい状況の中で復興に大いに貢献していただきました。
(宮城県)
・ 京都市様から多大なる御支援をいただき,いつも感謝しており
ます。今後ともよろしくお願いいたします。
(東松島市)
・ まず,
今後とも変わらぬ御支援をお願いしたいです。
(山元町)
30
第 章
東日本大震災の概要
1
被災地・被災者支援の取組
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
31
第 章
京都力を結集した支援の取組
第4章
2
3
4
5
6
1 救援物資等の提供
本市では,震災直後から各局区等がそれぞれの特徴
を生かしながら,多くの事業者の皆様方とも協力し,さま
ざまな救援物資等を提供しました。震災直後は特に,
「物
理的支援」を充実させることが被災者のこころの不安
を取り除く大きな要因となり,生活再建の一歩となります。
救援物資等の提供については,被災地によって,また,
時間の経過とともに必要な物資が異なります。このため,
各市町村等の要望を聞きながら,
「被災地にいま必要な
ものは何か」という視点を一番に考え,食料品や生活
用品についての支援を行いました。
また,被災者の方々に対する支援に当たっては,平成
23年3月28日から4月28日まで,各区役所・支所及び
市役所本庁舎において,救援物資の受付を行いました。
市民の皆様方の善意により,多くの救援物資が集まり,
被災地や本市に転入された被災者の方々に届けること
ができました。
市民等から提供いただいた救援物資等一覧
救援物資等
数量等
救援物資等
数量等
パックご飯
4,500 個
飲料水
50,320 本
カップラーメン
8,000 個
飲料水(給水車による支援)
10㌔㍑
缶詰
8,000 個
水無しシャンプー
100 個
レトルト食品
9,000 個
布団
300 式
野菜ジュース
11,000 個
室内用照明器具
90 個
乾パン
107,520 食
衣類 400 点
アルファ化米
45,100 食
女性用下着 8,000 枚
粉ミルク
1,008 食
防寒具
252 着
米
200㎏
子供用マスク
50,000 枚
パック入りゼリー
10,000 個
消防団作業服等
200 着
京やき麩
400 袋
毛布
14,500 枚
レトルトカレー
300 個
仮設住宅用丸太杭
25,255 本
鰻茶漬瓶詰め
300 瓶
乾電池
4,500 個
マジックライス(エビピラフ)
700 個
災害用応急シート
1,000 枚
マジックパスタ
900 個
ペレットストーブ 7台
アルファ化米,乾燥梅粥
350 個
ペレット 4,500㎏
パン
540 個
仮設トイレ(組立式)
5基
お菓子(エイセイボーロ)
60㎏
自転車 250 台
お菓子
3,500 個
飼料等
1,300㎏
※ 救援物資等の提供には,
多くの市民・事業者の皆様方に御協力いただきました。
清水寺,
(株)
アーキエムズ,
(財)京都市都市整備公社,
森の力京都(株)
(株)
, ワコール,
(社)京都青年会議所,
人づくり21世紀委員会,
伏見
酒造組合(月桂冠(株),
黄桜(株),
宝酒造(株)),
他 上記を含め,
皆様による支援の詳細につきましては,
第6章資料編に記載しています。
災害救援物資の搬送
京都市役所前での災害救援物資搬入
32
災害救援物資の搬送
(自転車)
第 章
東日本大震災の概要
1
コラム
〜災害時の給水支援への協定による伏見酒造組合の取組〜
第 章
京都力を結集した支援の取組
東日本大震災を受けて,本市では,伏見酒造組合との
災害時の給水支援への協定に基づき,同組合に対して
支援要請を行いました。その結果,月桂冠㈱・黄桜㈱・
宝酒造㈱の 3 社において,
10キロリットルの大型タンクロー
リー3台を準備いただき,震災から1週間後の3月18日に
本市職員3名が乗る先導車とともに京都市役所前を出発
しました。現地では,出発時点から積み込んでいた10キ
ロリットルの飲料水を提供し,その後は,現地での取水に
より水を補給し飲用水給水活動を実施しました。
2
給水車出発式
月桂冠株式会社
・ 1637年の創業以来,370年以上にわたり事業を継
続する中で培われた地域に対する報恩の精神から支
援に当たったが,こうした社会への報恩の精神を通常
業務でも忘れない心がけが必要であると感じた。
平成23年3月18日(金)から同年3月22日(火)
○現地の反応
給水活動を行った各地域で,携わった社員への感謝
の思いから声をかけていただいた。また,給水活動地域
から感謝状をいただいた。
○支援活動を経験したことによる
防災に対する意識の変化
○支援活動中に生じた問題及びその対応
・ 日常,事業所周辺で活用している自社車両の転用と
なり,寒冷地対応,長距離運行に対応する車両として
は十分ではなかった
・ 余震や放射能,交通事故,遭難などによる支援者
の二次被害の心配
・ 支援参加者の健康,食料,生活用品,寝所,
トイレ
などの確保
4
第 章
経済活性化の取組
○当時の支援を振り返っての感想及び評価
(改善点やアドバイス等)
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
・ 社員の安否を即時に把握するシステムの整備
・ 防災訓練と災害時対応方法の周知(社員にポケット
マニュアル配布,社内誌で啓発)
・ 当該甚大災害時の対応を教訓とした,災害対策マ
ニュアルの整備
・ 食料,緊急物資の計画的備蓄
・ 帰宅困難者対策
第 章
京都市職員の被災地への派遣
○活動期間
・ 支援活動基準マニュアルの作成が必要
・ 複数の支援要請に対する,当社内での優先順位の
取り決め
・ 支援活動に携わる者の健康や安全確保のためのマ
ニュアルづくり
5
○支援活動を経験したことによる
現在の業務への影響
第 章
資料編
・ 自社の特徴や強みを生かし最も力を発揮できる形で,
身の丈に合った社会貢献を実施することが大事である
ことを改めて感じさせられた(毎朝の地域清掃などを
含む。
)
。
・ 被災地支援基準の文書化
・ 経験により培った防火防災意識を自衛消防活動に
反映
6
33
黄桜株式会社 ○活動期間
酒製造という会社なので飲料用の水はたっぷり確保し
ているのだが,食料の確保は十分でなかったので,早々
に300人分の保存の効くパンを準備した。
・ 京都市消防局が主催する「大規模災害時における
帰宅困難者対策に係わる事業所対策協議会」 への
積極的な参加
平成23年3月18日(金)から同年3月22日(火)
○支援活動中に生じた問題及びその対応
・ 物資を現地に運ぶ者にとって,放射能汚染は未知
の世界なので不安が大きい。
・ 現地の情報,指示に従って行動をとること。勝手な
判断をしない。
○支援活動を経験したことによる
防災に対する意識の変化
○当時の支援を振り返っての感想及び評価
(改善点やアドバイス等)
・ 地震に限らず,災害が発生した時の備えについて積
極的に考え行動するようになった。
・ 地域住民の避難場所として,伏見消防署員の立合
いのもと,覚書を交わした。
・ 運転手からは,
「道路事情が思っていた以上に悪く,
放射能汚染の影響も重なり進路が度々変更され,予想
以上に時間がかかった」という話を聞きました。
○支援活動を経験したことによる
現在の業務への影響
・ 今まで以上に災害を身近に感じるようになった。清
宝酒造株式会社
○活動期間
後に京都市現地対策本部に報告連絡を行っていたが,
京都市と仙台市水道局との連携がとれていないように
感じた。
・ 仙台市水道局の担当者は,
「給水の要望はかなりあ
るが,仙台市水道局として人も足らなければ車も足らな
い」と話していた。実際,非常に大変そうだった。
平成23年3月18日(金)から同年3月24日(木)
○現地の反応
・ (仙台市内での給水支援)中心部の損壊は少なく
電気も復旧しつつあったが,給水の要望は多く,給水
に来た人々に感謝された。
・ (気仙沼市内での給水支援)多数の地域で停電し,
海岸沿いはひどく損壊しており,水の要望は非常に多
かった。給水に来た人々にはとても感謝された。
○支援活動を経験したことによる
現在の業務への影響
・ 今後も甚大な災害時には,行政の指導などに従って
支援活動を実施していく予定である。
○支援活動中に生じた問題及びその対応
○支援活動を経験したことによる
防災に対する意識の変化
・ 燃料不足により,緊急車両であるタンクローリーへの
軽油給油を断られる問題が生じた。仙台市水道局と
連絡を取り合い,運転手に仙台市の許可証を水道局ま
で取りに行ってもらい給油することができた。
・ 10キロリットル大型タンクローリーということで,経路の
・ 東日本大震災の経験を踏まえ,工場等の耐震補強,
従業員の安否確認方法の見直し,事業継続計画に基
づく教育訓練,バックアップオフィスの設置体制や平時
の準備指針の文書化などを実施した。
・ 国内グループ各社において身の回りの安全対策を再
点検し,従来の対策に加え,重量物の低位置保管や
什器・備品の転倒防止対策など,安全確保に向けた
活動を行っている。
狭い小学校に入れなかった。
(現地に向かおうとしたが入
れないということで水道局に戻った。)しかし,
気仙沼では,
自衛隊の給水車の容量が1トンと小さく,すぐになくなると
のことで,10キロリットル大型タンクローリーは感謝された。
○当時の支援を振り返っての感想及び評価
(改善点やアドバイス等)
・ 京都市が手配した企業分の給水支援活動は,実質
的にすべて仙台市水道局がまとめていた。作業終了
34
東日本大震災では,岩手県・宮城県・福島県等を中心に,多くの被災者が地元を離れ,本市にも大勢の被
災者が避難されています。そのような方々に少しでも安心して生活していただけるよう,本市では,短期的な受
入れから,現在も避難生活をされている方などの長期的な受入れまで,さまざまなニーズに合わせ,市営住宅や
民間住宅の提供,本市の施設等への一時的な受入れ等の対応を行ってきました。
第 章
東日本大震災の概要
2 被災者の京都市への受入れ等の支援
1
(1)市営住宅の提供
○対象者
○家賃
東北地方太平洋沖地震の被害により,災害救助法が適用され
た地域(東京都を除く。)において罹災又は被災された方で,原
則として同居の親族がいる方
高齢者や障害のある方などは,単身で入居可能
免除
○敷金・保証金及び保証人
第 章
京都市職員の被災地への派遣
入居日から6箇月以内。ただし,更に6箇月の更新が可能(そ
の後,やむを得ないと認められる場合は,最長5年以内まで延長
が可能になった。
)
3
市営住宅の提供状況
年度末時点入居世帯数
累 計
世帯数
人数
22
59世帯
233名
64世帯
255名
岩手県1世帯,
宮城県18世帯,
福島県44世帯,
茨城県1世帯
23
78世帯
223名
134世帯
462名
岩手県1世帯,
宮城県32世帯,
福島県97世帯,
茨城県2世帯,
千葉県2世帯
24
75世帯
217名
149世帯
502名
岩手県1世帯,
宮城県33世帯,
福島県111世帯,
茨城県2世帯,
千葉県2世帯
25
72世帯
184名
155世帯
513名
岩手県1世帯,
宮城県34世帯,
福島県116世帯,
茨城県2世帯,
千葉県2世帯
26
63世帯
159名
155世帯
514名
岩手県1世帯,
宮城県34世帯,
福島県116世帯,
茨城県2世帯,
千葉県2世帯
152名
155世帯
515名
岩手県1世帯,
宮城県34世帯,
福島県116世帯,
茨城県2世帯,
千葉県2世帯
59世帯
(11月末時点)
避難元内訳
(参考)入居世帯数(人数)のピーク 平成24年4月末,5月末 83世帯236名(毎月末時点での比較)
4
第 章
経済活性化の取組
人数
第 章
被災地・被災者支援の取組
世帯数
27
2
不要
○入居の期間
年度
第 章
京都力を結集した支援の取組
本市では,被災者をいち早く受け入れるため,平成23年3月15日から市営住宅の無償提供を開始しました。(平成24年12月28日をもっ
て新規入居受付は終了)
5
第 章
資料編
6
35
(2)民間住宅の提供
本市では,平成23年4月から京都市住宅供給公社による被災者への民間住宅無償提供事業を開始しました。被災者に無償で住宅を
提供する窓口を一元化することによって,市民,地域の自治組織,企業,寺社,大学等の皆様からの住宅の提供をよりスムーズに行い,多く
の民間住宅を無償で提供することができました。
○家賃
○対象者
東北地方太平洋沖地震の被害により,災害救助法が適用され
た地域(東京都を除く。)において罹災又は被災された方(世
帯構成の要件はなく,高齢者や障害のある方以外でも,単身で
入居可能)
免除
○敷金・保証金及び保証人
不要
○入居の期間
入居日から6箇月以内。ただし,民間住宅のオーナーが了承し
た場合は,最長5年以内まで延長可能
民間住宅の提供状況
年度
年度末時点入居世帯数
累 計
世帯数
人数
世帯数
人数
23
36世帯
74名
72世帯
149名
宮城県14世帯,
福島県52世帯,
茨城県5世帯,
栃木県1世帯
24
19世帯
36名
74世帯
155名
宮城県14世帯,
福島県54世帯,
茨城県5世帯,
栃木県1世帯
25
5世帯
15名
74世帯
155名
宮城県14世帯,
福島県54世帯,
茨城県5世帯,
栃木県1世帯
26
3世帯
8名
74世帯
155名
宮城県14世帯,
福島県54世帯,
茨城県5世帯,
栃木県1世帯
8名
74世帯
155名
宮城県14世帯,
福島県54世帯,
茨城県5世帯,
栃木県1世帯
27
3世帯
(11月末時点)
避難元内訳
(参考)入居世帯数(人数)のピーク 平成23年8月末 51世帯102名(毎月末時点での比較)
(3)市営住宅入居までの一時入居の状況
市営住宅に入居するまでの一時入居施設として,本市が所有する施設をはじめ,ホテルや旅館,寺院,神社等にも御協力いただき,無
償で提供しました。
一時入居施設名称
備考(利用状況等)
宇多野ユースホステル
249 人
ホテル・旅館
1 世帯 3 人
寺院・神社
180 人分提供
向島学生センター
被災した留学生のため
保養所(きよみず,下鴨寮,鳴滝寮,ハウスたけだ)
受入施設として提供(「きよみず」の実績 18 組 32 人 42 泊)
36
本市に避難された被災者に対しては,住宅の提供にとどまらず,室内用照明器具や寝具,リユース家具の提供,各種証明書の発行手
数料の免除,各種保健福祉サービスの提供などの生活支援,市立幼稚園入園料・保育料の免除,保育所への受入れや一時保育の利用,
小・中学校児童・生徒への就学援助などの保育・教育支援を行いました。
この他にも,被災者の雇用を確保するための支援策として,相談窓口の設置,介護資格取得の支援,京都市職員採用試験の仙台市で
の実施などに取り組みました。
また,被災者を元気づけるイベントや交流事業を被災地や京都市内で数多く開催しました。
第 章
東日本大震災の概要
(4)
その他被災者を対象とした各種支援の状況
1
① 生活支援
備考
個人市・府民税の減免
各種税制度の特例措置
(詳細は第 6 章資料編 P.71 ~ 72)
各種証明書等発行手数料の免除
京都市民と同等の保健福祉サービスの利用や保健事業等の実施,
自己負担金の減免
(詳細は第 6 章資料編 P.73)
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
ペットのホストファミリー募集事業及び一時預かり事業の実施
第 章
京都力を結集した支援の取組
主な支援の内容
3
こころの健康増進センターの相談窓口の拡充
JR京都駅への緊急案内所の設置
室内用照明器具,寝具,リユース家具等の提供
② 保育・教育支援
備考
幼稚園,小学校,中学校,高校及び総合支援学校への被災地域
の児童生徒等の受入れ
岩手県3人,
宮城県17人,
福島県101人,
茨城県14人,
栃木県1人,
千
葉県4人 合計140人
(平成24年10月1日現在)
保育所への受入れや一時保育の利用
72件
市立幼稚園入園料・保育料の免除
23年度16人,
24年度12人
市立高校受験手数料・入学料の免除
23年度 手数料1人,
入学料4人
24年度 手数料4人,
入学料6人
小・中学校児童生徒への就学援助の「特別認定」による準用
保護児童生徒としての認定
23年度 小学校83人,
中学校23人
市立学校等に転入した児童生徒等に係るPTA会費の免除
24年度 小学校52人,
中学校23人
関西フランス学院(旧待賢小学校)へのフランス人児童生徒の受入れ
59人
4
第 章
経済活性化の取組
市立高校進学・就学支援金給付
第 章
被災地・被災者支援の取組
主な支援の内容
5
全校への「被災児童生徒の受入れに係る心のケア」に係る留意
点等の通知
サマーキャンプ等の企画・実施(2 回)
学用品・通学用品の現物支給
14件
「京(みやこ)
・スマイルプロジェクト」
23年度 第1回 12人,
第2回 45人
(詳細は第6章資料編P.
75)
小学校 13,270円,
中学校23,870円相当上限
仙台市へのマスク,下着,文房具等の提供・寄贈
文部科学省ポータルサイトを活用した文房具等の提供
37
第 章
資料編
子どもたちの心のケアに専門的に対応する電話相談窓口の開設
6
主な支援の内容
備考
中学生用学習机,椅子の提供
20セット
子ども用ヘルメットの送付
美豆小から宮城県立聴覚支援学校へ80個送付
PTAとの連携による学用品(鉛筆,ノート等)の提供
約9,000点,
京都市PTA連絡協議会
(詳細は第6章資料編P.
83)
岩手県北上市への学用品(鉛筆,ノート,消しゴム,マーカー等)
約14,000点
の提供
寄付金を活用し,図書・学用品等を 17 学校・園に寄贈
(詳細は第6章資料編P.
83)
福島県内の公立図書館へ市立図書館所蔵の書籍を寄贈
1,735冊
16ミリ映写機を寄贈
3箇所に1台ずつ
(詳細は第6章資料編P.
83)
松ぼっくりやどんぐり等,落ち葉や木の実を集め,低学年の工作教
材用として小学校へ送付
梅津北小
市内に転居された被災者への市立図書館利用カード発行手続の
簡略化
東北の代表的な新聞(岩手日報,河北新報,福島民報)を購入
のうえ,4 中央図書館に配架し,現地の情報を提供
全校へ「子どもの心危機対応のあり方について」
を通知 (24 年 3月)
石巻市に保育施設「ちるぴよ」を開設
(詳細は第6章資料編P.
82)
③ 雇用確保支援
主な支援の内容
「東日本大震災関連就職支援等特別窓口」の開設
備考
京都ジョブパークに設置,
相談件数
23年度 191件
24年度 99件
25年度 113件
26年度 50件
東日本大震災被災者ワンストップ相談会の実施
被災失業者の雇用への特段の配慮の依頼
市役所内各部署へ依頼
被災者就労・被災地支援事業の実施
雇用者数35人
震災等緊急雇用対応事業の実施
23年度35人,
24年度31人,
25年度6人
京都市職員採用試験(技能労務職)の第 1 次試験を仙台市内
で実施
受験者39人(詳細は第6章資料編P.73)
介護施設での雇用確保・資格取得支援(ホームヘルパー 2 級)
老人福祉施設協議会
(詳細は第6章資料編P.
73)
の実施
京都労働局緊急雇用対策本部会議の開催
被災者対応WEBサイト求人情報提供促進事業の実施
雇用対策についての国への要望活動の実施
福興念珠で広がるご縁プロジェクトの実施(被災者と避難者
の内職として腕輪念珠を作る活動の実施)
NPO法人ハイビスカス(詳細は第6章資料編P.82)
38
1
主な支援の内容
「春のをどり」,「秋のをどり」への無料招待
三大祭における有料観覧席への招待
京料理展示大会への招待
備考
23年度 50人(詳細は第6章資料編P.74)
23年度 499人
24年度 240人
25年度 96人
26年度 82人(詳細は第6章資料編P.74)
参加者76人
23年度 79人
24年度 72人
25年度 84人
26年度 90人(詳細は第6章資料編P.84)
京都市動物園への無料招待(平成 23 年 4 月 16 日,17 日実施)
(詳細は第6章資料編P.82)
左京区民ふれあい事業への無料招待(平成 23,24 年度実施)
23年度 5人
24年度 4人
ゆかたde楽しむサマーフェスティバルへの招待
(平成 23 年度実施)
ふれあいフェスティバル2011への招待
右京ふれあい講演会~マエストロ佐渡裕と夢~への招待
(平成 23 年度実施)
「京都マラソン」への招待
3
招待世帯数14世帯
市立学校の子どもがメッセージを書いた作品
2012年の第1回目から「東日本大震災復興支援」
をメインコンセプ
トに,2013年の第2回目からは「被災者枠」
を設定し,開催
23年度(2012) 個人200人,ペア駅伝15組30人
24年度(2013) 個人200人,ペア駅伝11組22人
25年度(2014) 個人200人,ペア駅伝6組12人
第 章
被災地・被災者支援の取組
扇子・団扇を被災地の学校へ送付
招待世帯数12世帯
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
サッカー日本代表松井大輔選手による支援活動の実施
第 章
京都力を結集した支援の取組
「伝統産業の日」における京料理弁当の提供や文化講演事業
への招待(平成 23 年度実施)
第 章
東日本大震災の概要
④ イベント招待・交流事業実施
4
26年度(2015) 個人188人,ペア駅伝11組22人
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
6
左京区民正月いけ花教室
ゆかたde楽しむサマーフェスティバル
39
主な支援の内容
備考
会津若松市との連携事業の実施(「京都市・会津若松市相互交
流宣言」
(平成 24 年 3 月 20 日調印)
に基づく東山花灯路での「祈
りの灯り」の実施をはじめとする観光分野を中心とした連携事業
の実施)
京の七夕における復興支援事業の実施(仙台七夕まつりとの連携,
芸舞妓の派遣,
「伊達武将隊」の招請,
「いわて三陸復興食堂」 (詳細は第6章資料編P.
76)
の開催等)
仙台七夕まつりでの祇園祭山鉾の囃子等の披露
(詳細は第6章資料編P.
76)
おこしやす”やましな”協議会「東日本大震災の被災地に山科
の魅力を届けよう
! 」プロジェクト,
「被災地キャラバン隊」事業の (詳細は第6章資料編P.
83)
実施
ふれあい”やましな”実行委員会「山科区フラワーロード推進事業」 (詳細は第6章資料編P.
84)
「夢現プロジェクト」による被災地の 中学生と全国の中学生とが交
流する全国生徒会サミット「たちあがれ! 中学生! 日本」の開催
(京都市)
福島県須賀川市立小塩江中学校への千羽鶴,激励メッセージの
送付(同中学校が修学旅行で京都に訪れた際に実施)
「醍醐の桜」を宮古市の崎山小に植樹
参加者26人
(市内中学生)
花山中学校
醍醐小学校
震災で祖父を亡くした児童(気仙沼)への励ましの絵の描画
小栗栖小学校
万華鏡ミュージアムによる万華鏡作製キットの送付に合わせた,メッ
セージ入り短冊の作製
羽束師小学校
被災地へ送る清水焼の抹茶碗へのメッセージの絵付け
月輪小学校・稲荷小学校
巨大短冊を作成し,仙台市へ寄贈
京都御池中など9校園
被災地への千羽鶴送付
御所南小学校,
朱雀第一小学校
応援の思いを込めたCDの作成,被災地への送付
向島小コーラス部
石巻市雄勝中学校の修学旅行プランの作成
開睛中学校
大文字山で白色画用紙を使った人文字での「大」の創造
第三錦林小学校
(生徒,
保護者)
さくら咲かそうプロジェクトへの参加
洛陽工業高校
緑のバトン運動への参加
衣笠中学校
被災地支援のために贈られたベルマークの仕分けへの協力
松陽小学校
山科団地被災者茶話会の開催
(詳細は第6章資料編P.
84)
京都「八重の桜」応援協議会の設立
(詳細は第6章資料編P.
78)
NHK公開セミナー「「八重の桜」と新選組」の開催
(詳細は第6章資料編P.
78)
下京区130周年事業で,縁のある塩釜市長へのお見舞いを実施
JR 京都駅階段への被災地支援の応援メッセージ掲出
被災した小中学生の野外活動の応援
避難者に対する心身のリフレッシュ事業の実施
避難者のための相談会,交流会の開催
避難者による自主的な茶話会を開催するための支援
28人
(福)
京都市社会福祉協議会
(詳細は第6章資料編P.
79)
(福)
京都市山科区社会福祉協議会
(詳細は第6章資料編P.
79)
40
備考
子ども対象のサッカー教室の開催
家族再会プロジェクトの実施
避難者交流会の実施
NPO法人一歩の会
(詳細は第6章資料編P.
82)
第 章
東日本大震災の概要
主な支援の内容
1
子どもたちの夢の夏プロジェクトの実施
「福興サロン和~ Nagomi ~」及び「キッチン Nagomi」の開設
NPO法人ハイビスカス
(詳細は第6章資料編P.
82)
「kokoka オープンデイ2014」の実施
(公財)
京都市国際交流協会
(詳細は第6章資料編P.
79)
「あすKyoフェスタ」における物品販売の実施
避難者を応援するための「県人のつどい」の開催
避難者を応援するための「ふしみんのつどい」の開催
京都災害ボランティア支援センター
(詳細は第6章資料編P.
81)
第 章
京都力を結集した支援の取組
京都市国際交流会館でのチャリティ企画への支援
2
※ 被災者支援の取組には多くの市民・事業者の皆様方に御協力いただきました。
合連合会,京都伝統伎芸振興財団,山科区社会福祉協議会,京都市社会福祉協議会,京都扇子団扇協同組合,京都市観光協会,会津若松市他
上記を含め皆様による支援の詳細につきましては,第 6 章資料編に記載しています。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
NPO法人一歩の会,京都市視聴覚センター,北野天満宮,関西フランス学院,堀川と堀川通を美しくする会,京都堀川ライオンズクラブ,NHK,NPO法人J
I
PPO,NPO法人ハイビスカス,京都市国際交流協会,京都市災害ボランティアセンター,京都労働局,京都府,京都市老人福祉施設協議会,京都花街組
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
4
仙台市若林区へのハボタン及びポーチュラカの贈呈
kokokaオープンデイ2014
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
6
41
被災者へのインタビュー
ふ せ
もとこ
氏 名:布施 元子さん(30代女性)
家族構成:夫,子1人
出 身 地:福島県浪江町
東日本大震災発災当時,居住されていた福島県浪江町
において被災され,現在,京都市で精力的に活躍されてい
る布施元子さんにお話しを伺いました。
浪江町は,福島県の東部に位置し,その東側は太平洋
に面していることから,津波被害により多数の犠牲者が発
生しており,また,東京電力福島第一原子力発電所事故に
より,現在も町内は全域が避難指示区域となっており,居
住できない状況(一部日中の立ち入りは可)となっています。
(出典:福島県浪江町ホームページ)
紙を置いて,夕方合流す
ることができましたが,そこ
でも,今思うと日頃,家族
でのやりとりや,何がここに
あるか等,話をしていたお
かげで探すこともなく,すぐ
にコンタクトが取れたという
ことは,すごくよかったなあ
と思っています。
詳しい情報は,テレビを
見る暇もない状況で伝わっ
てきませんでした。高台に
ある施設に皆さんが逃げているという情報を聞いたので,
そこに集まりました。いろいろな情報が飛び交って,実家
の辺りや町内まで津波で流されている状態というのもそこ
で初めて聞きました。それは地震が起こってから 4 時間
後ぐらいに高台に避難した時のことでした。その後の情
報はラジオやNHKから入手しました。恐らく何らかの手段
を講じていてくれていたと思いますが,役所からの情報は
私には届いてなかったです。
き よ はし
私の家は崩壊もなかったです。浪江町の幾世橋という
震災当時の状況について
○発災直後
出身は福島県浪江町になります。生まれてから震災ま
きた
で,就職先も浪江町でした。震災当時は,浪江町の北
き
よ はし
幾世橋に住んでおり,仕事は,育児をしながら,
「食育を
通して身体も心も健康になろう
!」をテーマに,自宅で月1
回のクッキング教室を行っていました。ちょうど3月 11 日は
クッキングの日で,実家の母や近所の方,共感いただい
た方を招いて,その日は 15 人ほどの参加者がいました。
私の実家は浪江町の「請戸」というところで,津波で流
されて今は何もないところです。実家の母はクッキングに
来ていたことで命が助かりました。
クッキングが終わり母と母の友人とお茶を飲んでいたと
ころに,地震が起こりました。只ならぬ揺れだと感じまし
た。物はある程度片づけたところではありましたが,防災
の意識が全くなかったので,物が倒れるなど,ぐちゃぐちゃ
の状態を目の前にして,子どもが 1 歳半ぐらいだったことも
あり,一刻も早く,おむつとおんぶ紐だけをもって,靴も履
かずに外に逃げました。地盤が目の前で割れていきまし
た。北幾世橋に家を建ててまだ 1 年程でしたので,近所
の人との交流も浅く,どこに避難すべきかもわからない…
携帯もつながらない,電線は切れるといった状況を目の当
たりにして,本当に混乱していました。立ち尽くしていた
頃、ゴーっと今まで聞いた事のない音を耳にしました。今
思えばそれは津波の前兆だったのかもしれません。そん
な折,主人が自宅の方に帰ってきてくれて,主人,子ども,
母と一緒に車で実家のあった「請戸」の方に一旦向か
いましたが,浪江町の高瀬に一人で住んでいた祖母がい
まして,
主人が,
祖母の方が気になるからということで急きょ
進路変更して,高瀬に向かいました。その時は情報があ
りませんでしたが,
「請戸」は津波で壊滅的被害を受け
ていました。もし,あのまま「請戸」に向かっていたらと
考えると怖くなります。
一旦,親戚みんなが祖母の家に集まりました。父は仕
事をしていたので,父の職場に主人がいつも置いている
車の場所を教えて,
「ここで待っているから」いう置き手
ところは流された方もいらっしゃいますし,家が倒壊したと
いう方もいらっしゃいますが,たまたま私のところは無事に
そのままの形で今も残っています。
○福島原発の事故,
再び避難へ
11 日の夜は祖母の家に私の両親,叔父,叔母と私た
ち家族が泊まり,次の日の朝にテレビの情報から避難指
示が発表され,またその頃,浪江町の防災広報で「速
やかに津島へ移動をお願いします」と放送が流れました。
この放送が流れたのは朝の7時ぐらいだったかと思いま
す。そして,ここから離れようということで,私の自家用車
で移動しました。一旦津島へ向かいましたが,皆さん移
動されるのは一緒で,しかも近隣町民の方も同じ津島へ
移動されているので道路は大渋滞になり,隣町の南相馬
おだか
市の小高に親戚の叔父がおりましたので,避難受け入れ
をしているかもしれない学校へ向かいました。学校の体
42
第 章
東日本大震災の概要
1
育館は子供にとっては広くて,はしゃぎ回れる場所と思い,
日間の間にありまして,何かのタイミングでホテルの方と話
京都市での活動について
なごみ
震災の年の秋に今のキッチン「和」の前身の福興サ
安心できる場所を求めて,
京都市への移住を決意
4
5
第 章
資料編
移住先として,京都と私の友人がいる福岡を調べまし
た。京都は縁もゆかりもありませんが,主人の直感です
(笑)
。御所があって天皇陛下も行くくらいだから安心。
今となっては笑い話ですけど,何を信じたらいいのか,何
の情報も分からないですし,土地勘も全くないのでここは
もうそれを信じて…駄目なら駄目でまた他があるというとこ
ろでもありました。京都に決めたのは,いきなり九州に行く
のも勇気がいるなぁというのもありますが,京都市の支援
が手厚く,住宅の確保や生活用品,布団から鍋から下着
からもう全て揃っていたことが決め手でした。手元に何も
ない状況で千葉まで来ましたので,どちらの両親も何でそ
んな遠くまでって。やはり関西となると同じ日本でも別の国
の様な感じはありました。中々来る機会はなくて,観光と
いうイメージしかありませんでしたが,今できるベストの選
択だと信じて4月中旬頃に移動しました。契約をして最初
の三日間,清水寺の近くのホテルにお世話になって三度
の食事も出していただき,すごく有難かったですし,今で
も写真を見ると,子どもが浴衣を羽織って状況が分からな
い中でも子どもの笑顔にすごく救われたなぁと思い出しま
す。最終日だったと思いますが,主人の誕生日がその三
3
第 章
経済活性化の取組
ロン和があり,そこが私の京都での活動のスタートでした。
福興サロン和は,市の DM の中に京都のおばんざいクッ
キングというイベントが入っており,私自身も精神的に落ち
着き始めたころで,参加させていただきました。その時,
たまたま福興サロン和で経理の仕事を募集しており,12
月にスタッフとして働き始めたのが「和」との出会いでし
た。震災が起きたことは事実ですが,それを機に良く考え
るか悪く考えるかは自分自身だと思います。私は,京都に
来ることとなったのも何かのご縁だと思っているので,浪江
町で行っていた「食育を通して身体も心も健康になろう!」
ということを京都でも伝えていきたいと思い,経理をしなが
らサロンの企画に盛り込んでいただきました。
そんな折,
「和」のスタッフの中から,いつまでも頼って
いられないよね!自分たちができることをまずやってみよう!
と,2012 年 9 月,10 人程でキッチン「和」を立ち上げま
した。スタッフには,被災地出身・関東から避難の方もお
り,自分自身の足で何か踏み出そうっていう方々ばかりで
した。
今まで事務の仕事しかしたことがなく,飲食店の経験
等はなかったのですが,皆さんのエネルギーに便乗し,こ
こまでやってきました。調理師免許も「和」設立後に取っ
た資格で,みんなで取ろうということになって資格取得に励
みました。
2
第 章
被災地・被災者支援の取組
た。本当にそのお気持ちがすごく有難かったです。
京都で出会った方は,親切な方・元気のある方という
イメージがあります。一つのご縁として,京都に来て間も
ないころ,主人が胃腸を壊して病院に行った際,たまたま
食堂で合席になった方と話すことになり,テレフォンカード
と連絡先を渡してくださって,
「家にあるもので良ければ
使って」ということで,食器や洋服をいただいたりしたこと
もありました…なんて京都の方はいい方なのだろうと思い
ました。京都人は,
「いけず」だと聞いたことがありますが,
私は今日までそんな方にはお会いしたことはありません。
その後,私は山科の市営住宅にお世話になりました。
住む場所がある,3 人で気が休まる場所があるっていうだ
けでも有難かったです。
第 章
京都市職員の被災地への派遣
す機会があり,生ビールを一杯サービスしていただきまし
ずっと放心状態になっている方,横になっている方,いら
だっている方,様々な方がいらっしゃる中,子どもをこの場
所に置いておくことはできないと思い,親戚を訪ねて転々と
しました。
12 日の夜は親戚の家で一泊しましたが,また原発が爆
発して避難区域が広がり,ここにいても危ないという状況
になり,福島市の方に移動しました。移動途中にこんなこ
とがありました。主人は子どもが産まれてからタバコをや
めていましたが,コンビニでタバコを一箱買ってきたので
す。「何でタバコを買ってきたの?」と聞いたら,いつ死ぬ
か分からないから美味しいタバコを吸って…という話をし
たのです。避難移動の疲れ,目に見えない放射能の怖さ
で,気が動転していたのだと思います。主人も子どものこ
とを考えた時,我に返ってくれましたけど,やはり,こうした
目に見えない放射能の怖さや,何より子どもを守りたいとい
う思いがあったので,主人の出身地で実家がある千葉に
妹家族と移動したのが 13 日の夜です。高速道路が使え
ないので下道で移動しました。話が前後しますが,福島
に移動したときにガソリンスタンドがすごい行列で何時間も
並んでという状況で,しかも満タンに入れることができなく
て,私の入れたガソリンスタンドは一回 2,000 円までという
上限がありました。普段から車のガソリンも半分以上には
しておいた方がいいなぁと思います。千葉には,1ヶ月ほ
どいました。でも千葉でも余震が続いていまして,その度
に子どもが泣いたり怯えたりしている姿を見て,少し子ども
が心配と思い,安心した場所に移りたいという気持ちが大
きくなり,移住することを決意しました。
第 章
京都力を結集した支援の取組
その無邪気な顔を見ると心が和む反面,過酷な状況の中
6
43
当初は素人の方ばかりでしたが,メンバーの中に震災
京都府は被災者支援の専属の方が2人置かれている点
前いわき市でパン屋さんを経営してた方がおりまして,食
で対応が丁寧でした。他の都市は他の仕事をしながらの
材をどこから調達したらよいかとか,どういったものをメ
兼任なので,どうしてもそれぞれの担当しかわからず,多
ニューに作ったらいいかとか,全てを学ばせていただきま
した。その方が卒業されるということで,代わりに私がリー
ダーとしてランチのまとめをしていくことになりました。経験
のない私が本当にできるのかという不安がありましたが,
一人一人のモチベーションがものすごく高い周りのスタッフ
に支えてもらったのが一番大きく,お仕事をさせてもらって
いました。キッチン「和」は,みんなで考えながら,マニュ
アルがない,自分たちがやりたいことを形にできる場所で
す。なので,自分ができることを持ち寄って,それを実践
に移して形にするというところなので,本当にいろんな変
化がありました。最初は,おにぎり屋さんから始まりました
が,そこからスタッフの出会いなどを通して,いろんな変化
をしていきました。私たちの考えは,
お客様にうけるメニュー
を考えるというより,子どもたちに安心して食べさせられる
料理を作りたいということが目的だったので,
食べ物,
食品,
調理,調味料ひとつにしても,そこにこだわって運営して
いました。そういう観点や思いが最初は受け入れられる
のかという不安もありましたが,続けていくうちに市民の皆
さんが集う場所になったり,口コミで子どもさん達を連れて
きてくださったりして,増えていきましたので,コンセプト自
体は間違ってなかったのかなと思いました。
キッチン「和」以外にも,万華鏡のワークショップへの
参加,子ども向けに身体に優しいおやつ作りや食育の講
座の実施,また,保育園のママ友で結成した「ママコサ
ロン」を「和」やお寺などで月に一回開催しています。「マ
マコサロン」は美容師,エステティシャン,ネイリスト,食
育アドバイザーなどプロのママたちによる「ママとコドモ」
のためのサロンです。また,個人でも”旬”や今話題の
事をテーマに共感してくださった方のご自宅などでクッキン
グやおやつ作りを開催しております。京都市に来て,いろ
いろな出会いがあり,これまで以上に多くのことを経験さ
せていただいています。
くの部署に行く必要がありました。
また,両親が関東にいますが,京都市の DM の内容
やイベントへの招待などが今でもあることにびっくりしていま
した。当たり前に今でも企画してくれることを大変ありがた
く思っています。他の地域ではだんだん風化してきている
ように思いますが,今でも私たちに向き合ってくれているこ
とに感謝しています。京都への永住も決めました。
京都に住んで思ったのは,京都の人にしかわからない
地域性,場所などの特徴があるということ。それが外か
ら来た人にはわかりにくいです。別の区などへ引っ越した
い方はたくさんいると思いますが,どこに移動したらいい
のか分からない,学校の特色など,保育園一つにしても
どこに入っていいのか分からなかったということもありまし
た。また,地域の方とのコミュニケーションがまだまだ足り
ていないと思うので,女性だったら井戸端会議のようなコ
ミュニケーションがとれる場所があったらうれしいと思いま
す。ママさん同士だから言えること知りえることなどあるの
かなあと思います。出てくる人は限られるとは思いますが,
いつでも参加できるような場所が地域ごとにあればいいの
かなぁと思います。
震災後,意識していること
もちろんガソリンを満タンにするなどの常時の備えは必
要です。ただ,私は丈夫な身体作り,これが根底にある
と思います。身体が丈夫じゃないと,自分の足で動くこと
もできない。寝たきりの方とか持病のある方とかもいらっしゃ
ると思いますが,震災の状況を見ているので,自分の足
腰でできるかというのは,自分を守るためには大切だと感
じています。これが食育という今の活動にも繋がっていま
す。
また,常に家族内での決めごとをすること,近所との交
流。行く先々の連絡先や集合場所,親戚が誰もいない
状況なので,特に近所とのコミュニケーションを助け合える
なごみ
ようにしっかりとること。私も普段から「和 」を通して避
行政への要望について
難者や京都の方とのご縁を大切にし,その時に常に何を
しているとか今日どうしたとか,話すようにしています。震
災当初,学生のころから今まで全然連絡を取ってなかっ
た方が,私が生きているかどうかをみんなで協力して,シェ
アしたということを聞いて,感動したことがありました。常
にアンテナを張って,今あの人どこにいるのかな,何をして
いるのかなと電話等で確認するようにしています。コミュ
ニケーションは本当に大切です。ネット等で実際に声を聞
かず文字だけだと,相手の表情や考えは分からないです
が,会えなくても声だけで感じるものはあります。そういっ
たことはこれからも大事にしていきたいと思っています。
ありがとうございました。
京都は,京都府も含めて他府県と比べるとすごく支援
が手厚いと思います。被災者も4年が経って,周りの状況
も見えてくるため,恵まれていることを実感してきています。
44
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
本市では,被災された方々が少しでも早く元どおりの生活に戻ることができるようにと各局区等が連携し,震災
直後からいち早く市民の皆様等に災害義援金の支援を呼びかけ,募集を行ってきました。
市役所や各区役所・支所の窓口等,約 300 箇所における募金箱の設置や,各局区等が実施するイベント等
での募金活動の実施のほか,関係団体や民間団体等の皆様にも御協力いただき,多くの義援金を集めることが
できました。
御協力いただいた義援金につきましては,市民の皆様からの温かい善意として,日本赤十字社や中央共同募
金会を通じて,被災地の復興支援に役立てられています。
第 章
東日本大震災の概要
3 義援金等の受付
2
義援金・寄付金等の額
約3億2千万円
5
第 章
資料編
45
4
第 章
経済活性化の取組
京都市会による取組(平成23年3月15日実施)
京都市会議員の皆様にも多くの取組を実施いただきました。
・ 弔意の表明
被災者を見舞うための本会議での弔意表明
・ 見舞金の送付 災害見舞金として議員報酬の一部を拠出し,
100万円を日本赤十字社に提供
・ 街頭募金活動 全会派の議員が四条河原町周辺で街頭募金活動を実施
(午後3時から午後4時まで)
036円の募金全額を日本赤十字社に提供
総額621,
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
主な活動記録
・ 「サブウェイ・パフォーマー事業」チャリティーコンサートの実施
・ 京都地下鉄まつりにおける廃品販売等売上金の寄付
・ 北山駅構内展示作品のチャリティーオークション実施
・ 北区民春まつりにおいて,
未使用切手・未使用ハガキ・未使用プリペイドカード等を募り,
あしなが育英会を通じ
て,
地震・津波遺児の支援を実施
・ 銅駝美術工芸高校の生徒がマンガミュージアムで似顔絵チャリティー企画を開催
・ 学校,
幼稚園,
各教育施設での義援金募集 ・ 伏見工業高校ラグビー部による街頭募金活動
・ 洛陽京工会(洛陽工業高校同窓会)
が岩手県立宮古工業高校へ寄付金を送付
・ 八条中での復興支援バザー売上全額を被災地へ寄付
・ 西賀茂中が復興支援協力のバザーの収益金を福島県いわき市小名浜第一中へ寄付
・ 京都市PTA連絡協議会による街頭募金活動
(詳細は第6章資料編P.83に記載)
・ 京都市PTA連絡協議会による日本PTA全国協議会「心のきずな61キャンペーン」への寄付
(詳細は第6章資料編P.83に記載)
・ 京都市国際交流会館に義援金箱を設置
(詳細は第6章資料編P.79に記載)
・ 京都経済同友会による義援金
・ 京都市中央卸売市場協会による義援金
・ 京都市中央市場「食彩市」における取組(被災地の応援と風評被害の解消を目的として,
特設ブースを設け
て被災地及びその周辺で生産・加工された水産物・青果物の販売を実施,
義援金受付箱の設置及びキッチン
カーイベントの売上げを一部寄付)
・ 京都市中央市場「鍋まつり」における取組
(販売された鍋料理の数量に応じた金額を寄付
(11月23日))
・ 京都市交通局協力会に義援金箱を設置
・ 一般社団法人京都市公認水道協会及び京都府管工事工業協同組合が義援金を募り,
全国管工事業協
同組合連合会を通して送付(詳細は第6章資料編P.82に記載)
・ 西京区自治連合会による義援金
・ 京都災害ボランティアセンターが日本ボーイスカウト京都連盟と連携し,
募金活動のコーディネートを実施(詳
細は第6章資料編P.81に記載)
・ 一般社団法人京都府解体工事業協会による義援金
・ 清水寺による義援金
第 章
京都市職員の被災地への派遣
・ 京都総合観光案内所,
宇多野ユースホステルに義援金箱を設置
・ 京都観光Naviに京都総合観光案内所,
宇多野ユースホステルでの義援金募集への協力依頼文を掲載
・ 「京都・東山祈りの灯り」
を開催し,
義援金を募集
・ 「きものクラシックコンサート」会場等で義援金を募集
・ 京の七夕絵はがき短冊の売上の一部を寄付
(詳細は第6章資料編P.76に記載)
・ 市民の皆様からの義援金の受付
・ 仙台七夕まつり開催支援のための協賛会への寄付
・ 「らんでんフェスタ」における廃品販売売上金の寄付
6
4 ボランティア活動の実施
震度 7 を観測した地震による被害のほかにも,津波や原子力発電所の事故により,これまでとは比較にならな
いほどの甚大な被害が発生した東日本大震災では,発災直後の現地での支援活動から京都市に避難された
被災者への支援活動まで,それぞれのニーズに合ったボランティア活動が展開されました。
約 1,600 名ものボランティアの皆様方には,発災後数箇月間のがれきの撤去や民家からの泥だし,家具等の
搬出,物資の仕分け作業や炊き出し等にはじまり,中長期的には,交流イベントの実施や相談コーナーの開設を
はじめとするこころのケアに重点を置いた活動など,幅広い分野でのボランティア活動に全力で取り組んでいただ
きました。
主な活動の状況
仙台災害多言語支援センターへ職員派遣
東日本大震災多言語支援センターへ職員派遣
ボランティアを被災地に派遣し,
がれき除去,
家屋の泥出し等の支援活動を実施
福島支援ユースボランティア隊を被災地に派遣し,
支援活動を実施
学生ボランティア報告会「現地学生が語る福島の現在(いま)
」開催
支援物資の仕分け・物資発送ボランティア
被災地支援活動ボランティアバスの派遣
被災地での災害ボランティアセンターの立ち上げや運営などの支援
東松島市での活動のための学生ボランティアバスの運行
被災地への介護職員の派遣
福島支援ユースボランティア
(すざく隊)活動によるボランティア活動,
福島の学生とのボランティア活動・交流
府民からの物資等の提供の受入れコーディネート
各種舞台(落語講演等)
や,
散髪サービス,
ラーメンの炊き出しなどの支援活動
※ ボランティア活動の実施には多くの市民・事業者の皆様方に御協力いただきました。
京都市国際交流協会,
京都災害ボランティア支援センター,
京都市社会福祉協議会,
京都市老人福祉施設協議会,
ボランティア組織つながり京都支部
上記を含め,
皆様による支援の詳細につきましては,
第6章資料編に記載しています。
側溝泥だし作業
(宮城県南三陸町)
がれき撤去作業
(宮城県気仙沼市)
46
本市では,震災発生後から,京都市のホームページ「京都市情報館」での情報発信をはじめとして,市民し
んぶん,市民ニュース(市政広報ポスター)
,テレビ,ラジオ,電光掲示板,映画等あらゆる媒体を活用して,本
市の支援情報についての広報を実施してきました。
また,京都市に避難・転居してこられた被災者等を対象に,各種お問い合わせに一元的に対応できるよう,
「京
都市震災支援総合案内コールセンター」を設置しました。
内容
〈京都市〉
・
「京都市情報館」における支援情報等の発信【被災者向け】
・京都安心発信ホームページ「Message from KYOTO ~ようこそ京都へ~」の開設・発信【京都市に
お越しになる方向け】
・本市支援情報に係る被災地の新聞広告を利用した情報発信【被災地向け】
・
「八重のハンサム京都」パンフレットの発行及びホームページの開設【被災地,
被災者の復興支援向け】
インターネット等
〈京都市国際交流協会〉
・ホームページにおける多言語での支援情報の発信【被災者向け】
・メールマガジンを通じた国際関係団体への義援金の協力呼びかけ
【国際関係団体向け】
市民しんぶん
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
〈京都市PTA連絡協議会・京都災害ボランティア支援センター〉
・京都市PTA連絡協議会・京都災害ボランティア支援センターによる
「被災者支援情報提供メール配信プロジェクト」の実施【京都府内へ避難されている方向け】
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
媒体
第 章
東日本大震災の概要
5 支援情報等の提供
3
テレビ
ラジオ
・義援金,
支援物資の受付や被災者への民間住宅無償提供事業等の広報を実施
京都市民ニュース
電光掲示板
郵便
・京都市内に避難されている被災者に対する支援情報等の提供
電話
・被災者への京都市震災支援総合案内コールセンターの設置
4
第 章
経済活性化の取組
※ 支援の詳細につきましては,
第6章資料編P.66~70に記載しています。
第 章
被災地・被災者支援の取組
映画
5
第 章
資料編
6
47
48
第 章
東日本大震災の概要
1
経済活性化の取組
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
49
第 章
京都力を結集した支援の取組
第5章
2
3
4
5
6
本市では,被災地企業等への支援として,経済団
体をはじめとする各種関係機関等との協調の下,被
災企業支援サポーター事業の創設,被災企業への
賃貸用オフィス・ラボの提供,被災地企業に対する
産業技術研究所での分析試験等手数料の減免措
置のほか,中央卸売市場第一市場での被災地産の
水産物・青果物・加工食品の販売などを行いました。
また,京都経済の活性化のため,中小企業の金
融支援のための「東日本大震災緊急融資」の創設,
輸出用工業製品等の安全性保証のための放射線
量測定の実施等に取り組むとともに,京都市への観
光誘致に向けて,在京大使館大使,海外のメディア
関係者,旅行エージェンシー等を招請し,
「関西,そ
して日本は安全である」ことを強くアピールしました。
被災地企業等支援の取組
・ 被災企業支援サポーター事業(仮称)の構築に向けた調査隊の派遣
・ 被災企業支援サポーター事業の実施
ア)京都企業のOB人材を被災地等に派遣し,被災企業の多種多様なニーズを把握した上で,京都の経済団体や産業支援機
関を通じて,必要なマッチングを行い,課題の解決を図る。
イ)被災企業のニーズに対応して支援を行った市内企業・団体等に対し,協力金として必要経費の一部を助成する。
・ 被災企業・事業者への賃貸用オフィス・ラボの提供(9 室)
・ 被災地企業に対する産業技術研究所における分析試験等手数料の減免措置
・ 京都市中央市場「食彩市」において,被災地及びその周辺で生産・加工された水産物・青果物を販売
・ 京の七夕復興支援事業における宮城・福島物産展の開催,統一セール景品を東北地方の物産に設定,会津若松市・川俣
町の物産販売や会津若松市ご当地グルメの販売(詳細は第 6 章資料編P.76 に記載)
・ 会津若松市との連携事業における「京の七夕」での物産販売,八重さんのお酒ウィ~ク及び25年度大河ドラマ「八重の桜」
を通じた相互観光 PR(詳細は第 6 章資料編P.78 に記載)
・ 訪日外国人観光に対しての東日本大震災の影響による風評被害に対する国への要望活動
・ 東日本大震災に係る被災地等復興支援と経済の維持振興についての国への要望活動
京都経済活性化の取組
・ 京都高度技術研究所の京都市中小企業支援センター内に「東日本大震災に関する特別相談窓口」を開設
・ 経済界・関係業界との情報共有及び意見交換,産官連絡会議(仮称)の設立
・ 東北地方太平洋沖地震に係る緊急会議の開催
・ 東北地方太平洋沖地震・京都市緊急経済等対策本部会議の開催
・ 経済復興対策京都官民合同会議の開催
・ 京都市中小企業経営動向実態調査の実施
・ 府内中小企業への金融支援「東日本大震災緊急融資」の創設
・ 「京都市企業立地促進助成制度」の雇用要件を満たさない場合における指定取り消しの2年間猶予の実施
・ 中小企業への金融支援及び経営支援における緊急震災対策フルサポート事業(専門家チームの派遣等)の実施
・ 輸出用工業製品等(食品等を除く。)について産業技術研究所において放射線量測定を実施
・ パリ開催ジャパンエキスポにおいて,京都コンテンツの魅力を発信し,外国人観光客の誘致を促進
・ 日本の安全性をアピールし,京都市への観光誘致につなげるため,海外メディア関係者,在京大使館大使,旅行エージェンシー
等を招聘し,京都の魅力のひとつである伝統産業職人の実演や制作体験,伝統産業を紹介する外国語版 DVD を配布し,世
界各国に対して「関西,そして日本は安全である」ことを強くアピール
・ 京都の安全性を発信し,京都そして日本の観光産業の復興を目指すため,世界各国からの新聞,雑誌等のメディア(12箇国,
59社)や有力旅行会社(9箇国,126社)の招請を実施
※ 経済活性化の取組には多くの市民・事業者の皆様方に御協力いただきました。
(公財)京都高度技術研究所,NPO 法人京都シニアベンチャークラブ連合会,
(地独)京都市産業技術研究所,京都市中央卸売市場第一市場,京の七
夕実行委員会事務局,会津若松市,京都市中小企業支援センター,新聞・雑誌等のメディア(12 箇国 59 社)
,有力旅行会社(9 箇国,126 社)他
50
第 章
東日本大震災の概要
1
資料編
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第 章
被災地・被災者支援の取組
第 章
経済活性化の取組
第 章
資料編
51
第 章
京都力を結集した支援の取組
第6章
2
3
4
5
6
目 次
1 発災後から約2箇月間の本市の動き(3月11日から4月30日まで)
… ……………………………………… 54
2 東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議の開催経過… …………………………………………… 57
3 人的支援の状況… …………………………………………………………………………………………… 58
(1)年度別職員派遣の状況… ……………………………………………………………………………… 58
(2)業務別職員派遣の状況… ……………………………………………………………………………… 65
4 各種媒体(市民しんぶん(全市版), テレビ , 映画 , ラジオ等)を使用した広報活動による支援… ……… 66
5 京都市の支援制度… ………………………………………………………………………………………… 71
(1)税の減免措置等… ……………………………………………………………………………………… 71
(2)保健福祉全般にわたる支援……………………………………………………………………………… 73
6 平成23年度京都市職員採用試験(技能労務職)の仙台市内での実施… ……………………………… 73
7 京都ならではのイベントへの被災者等の招待………………………………………………………………… 74
8 「京(みやこ)
・スマイルプロジェクト」の開催… …………………………………………………………… 75
9 民間からの支援… …………………………………………………………………………………………… 75
(1)伏見酒造組合加盟企業3社(月桂冠(株)
,黄桜(株)
,宝酒造(株)
)による給水支援… ……… 75
(2)
(株)ワコールによる女性用下着の提供… ……………………………………………………………… 75
(3)京北「森の力京都(株)
」の協力によるペレットストーブ及び木質ペレットの提供… ………………… 75
(4)京都北山丸太生産協同組合と京北銘木生産協同組合による仮設住宅用丸太杭の提供… ………… 75
(株)アーキエムズ,
(財)京都市都市整備公社による自転車の提供… ……………………………… 76
(5)
(6)「仙台七夕まつり」での祇園祭山鉾の囃子等の披露…………………………………………………… 76
(7)京の七夕における復興支援事業………………………………………………………………………… 76
(8)京都・花灯路における復興支援事業…………………………………………………………………… 77
(9)会津若松市との連携事業………………………………………………………………………………… 78
(10)(公財)京都市国際交流協会による取組……………………………………………………………… 79
(11)(福)京都市社会福祉協議会による取組……………………………………………………………… 79
(12)(福)京都市山科区社会福祉協議会による取組……………………………………………………… 79
(13)京都災害ボランティア支援センターによる取組… ……………………………………………………… 80
(14)(一社)京都市老人福祉施設協議会による取組……………………………………………………… 81
(15)(一社)京都市公認水道協会による取組……………………………………………………………… 82
(16)京都府管工事工業協同組合による取組… …………………………………………………………… 82
(17)特定非営利活動法人一歩の会による取組… ………………………………………………………… 82
(18)特定非営利活動法人ハイビスカスによる取組… ……………………………………………………… 82
(19)サッカー日本代表松井大輔選手による支援活動(平成 23 年 3 月 25 日)… ………………………… 82
52
(21)京都市地域女性連合会による取組… ………………………………………………………………… 82
(22)京都市PTA連絡協議会による取組… ………………………………………………………………… 83
第 章
東日本大震災の概要
(20)(社)京都青年会議所(京都JC)による支援活動…………………………………………………… 82
1
(23)人づくり21 世紀委員会による取組……………………………………………………………………… 83
(24)京都扇子団扇協同組合(産業観光局伝統産業課連携)による取組… …………………………… 83
(26)全国視聴覚教育連盟との連携… ……………………………………………………………………… 83
(27)おこしやす“やましな”協議会,山科団地被災者茶話会,ふれあい“やましな”実行委員会による取組…… 83
(28)ボランティア組織「TSUNAGARI」(つながり)京都支部による取組… …………………………… 84
(29)京都料理組合による取組… …………………………………………………………………………… 84
第 章
京都力を結集した支援の取組
(25)フィレンツェ老舗協会会長アルファンデリー氏からの寄付の活用… …………………………………… 83
2
10 東日本大震災に係る平成23年度補正予算及び平成24年度~平成27年度の主な防災関係予算……… 85
第 章
京都市職員の被災地への派遣
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
4
避難所でのペレットストーブ設置作業
第 章
経済活性化の取組
5
宮城県気仙沼市でのがれき撤去作業
53
第 章
資料編
京都駅に設置された七夕飾り
6
1 発災後から約2箇月間の本市の動き(3月11日から4月30日まで)
月
日
内 容
【職員派遣】緊急消防援助隊(航空部隊,陸上部隊)
11
【本部会議】京都市東北地方太平洋沖地震災害対策連絡会議を開催
国公立大学後期受験等で北海道・東北・信州方面に受験に行っていた京都市立高校生24人全員の無事を確認
帰宅困難者への宿泊施設紹介のために京都総合観光案内所の開所時間延長を開始
【職員派遣】D-MAT(災害派遣医療チーム)
12
【職員派遣】救援物資輸送,給水活動
本市の備蓄物資(乾パン,アルファ化米,飲料水等)を被災地への救援物資として提供
帰宅困難者の宇多野ユースホステル宿泊料半額支援を開始
13
京都市災害ボランティアセンターが京都府災害ボランティアセンターと共同で現地での混乱を避けるための緊急声明を発表
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
【職員派遣】救援物資輸送
14
【本部会議】第1回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
【本部会議】第2回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
本市の備蓄物資(乾パン,アルファ化米,飲料水等)を被災地への救援物資として提供
市役所,各区役所・支所,事業所等において災害義援金の受付を開始
京都市会による取組(本会議での弔意表明,災害見舞金の送付,街頭募金活動の実施)
3
【職員派遣】現地災害対策本部,ごみ収集運搬,給水活動,衛生管理・防疫,応急危険度判定,災害復旧事業調査,
15 下水道被害調査,学校再建
被災者の方々への支援の一環として市営住宅(20 戸)の提供を開始
京都・東山花灯路 2011(11 日~)を終了し,京都・東山祈りの灯りを開催(15 日~ 21 日)
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
【職員派遣】給水活動
16 【本部会議】第3回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
京都市現地災害対策本部を仙台市(青葉区役所)に設置
被災者に提供する市営住宅を追加(80 戸[総計 100 戸]
)
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
17
関西 4 都市緊急市長会議開催(『東北地方太平洋沖地震』災害支援にかかる関西 4 都市の緊急声明及び関西 4 政令
市長緊急アピールを発表)
【職員及び民間派遣】伏見区酒造組合加盟 3 社(月桂冠㈱,黄桜㈱,宝酒造㈱)と協力し給水活動を開始
【職員派遣】緊急消防援助隊(航空部隊)
18 【職員派遣】ごみ収集運搬,衛生管理・防疫
【本部会議】第4回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
(財)京都高度技術研究所の京都市中小企業支援センター内に「東日本大震災に関する特別相談窓口」を開設
【職員及び民間派遣】森の力京都(株)と協力し,ペレットストーブ等を提供
19 【職員派遣】救援物資搬送,応急危険度判定,学校再建
本市の備蓄物資(女性用下着約 8,000 枚[平成 19 年 8 月(株)ワコール提供],毛布)を被災地への救援物資として提供
54
第 章
東日本大震災の概要
1
月
日
内 容
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
20 【職員派遣】給水活動
消防団装備品(作業服 200 着等)を被災地へ提供
21 【職員派遣】衛生管理・防疫
22 【本部会議】第5回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
経済界・関係業界との情報共有及び意見交換の場として,産官連絡会議(仮称)を設立
23 【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
24
京都市長,京都府知事,京都商工会議所会頭,京都市観光協会会長による東北地方太平洋沖地震に係る緊急会議の開催
第 章
京都力を結集した支援の取組
【職員派遣】現地災害対策本部,給水活動,下水道被害調査,学校再建
2
【職員派遣】現地災害対策本部,ごみ収集運搬,衛生管理・防疫,学校再建
25
東北地方太平洋沖地震・京都市緊急経済等対策本部会議の開催
JR西日本との協働により京都へ避難する被災者等へ総合案内を行う緊急案内所を設置
26 【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
27 【職員派遣】緊急消防援助隊(福島第一原子力発電所への陸上部隊)
【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫,学校再建
28
3
本市の備蓄物資(アルファ化米)を被災地への救援物資として提供
第 章
被災地・被災者支援の取組
市役所,各区役所・支所,事業所等において,市民等からの救援物資の受付を開始
29
第 章
京都市職員の被災地への派遣
3
4
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
【職員派遣】下水道被害調査
【職員及び民間派遣】(株)アーキエムズ,市都市整備公社と協力し自転車(250台)等を輸送(仙台市・石巻市)
31 【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫,学校再建
京都府,京都労働局,京都経営者協会,連合京都と協議し,京都ジョブパークに 「東日本大震災関連就職支援等特別窓口」を開設
1
5
【職員派遣】ごみ収集運搬
府内中小企業への金融支援「東日本大震災緊急融資」の受付を開始
企業から提供された救援物資(食料品等)を石巻市へ提供
2
3
市民から提供された救援物資(食料品等)を仙台市へ提供
【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫,下水道被害調査,スクールカウンセラー
4
京都市長が仙台市を訪問(奥山仙台市長との面談,現地視察)
京都労働局緊急雇用対策本部会議を開催(京都労働局,京都府,京都市,雇用能力開発機構京都センター)
京都花街組合連合会,京都市観光協会,京都伝統伎芸振興財団の協力を得て,
「春のをどり」へ避難者を招待
【本部会議】第6回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
5
被災者への支援の一環として民間住宅の提供を開始
被災された留学生に対する向島学生センター(留学生用共同住宅)の提供を開始
55
第 章
資料編
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
4
第 章
経済活性化の取組
【職員派遣】緊急消防援助隊(航空部隊,陸上部隊)
6
月
日
6
7
8
9
内 容
【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫,下水道被害調査
オール京都体制による経済復興対策京都官民合同会議第1回会議を開催
被災企業・事業者に対する京都高度技術研究所棟賃貸用オフィス・ラボの提供を実施
【職員派遣】ごみ収集運搬
市民から提供された救援物資(食料品等)を仙台市へ提供
【職員派遣】緊急消防援助隊(陸上部隊)
【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫
10 【職員派遣】緊急消防援助隊(航空部隊)
【職員派遣】下水道被害調査
11
「東日本大震災に係る被災地等復興支援と経済の維持振興について」及び「東日本大震災に係る雇用対策について」
国への要望活動を実施
京都市震災支援総合案内コールセンター(震災支援京都コール)を設置
12 【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫
13 【職員派遣】診療放射線技師
14 【職員派遣】スクールカウンセラー
15
4
16
【職員派遣】現地災害対策本部,衛生管理・防疫,下水道被害調査
市民から提供された救援物資(食料品等)を石巻市へ提供
【職員派遣】下水道被害調査
京都市動物園「おとぎの国」オープニング式典への被災者招待を実施
17 【職員派遣】児童福祉司・心理司,スクールカウンセラー
18 【職員派遣】現地災害対策本部,保健師,宅地危険度判定
19 【職員派遣】診療放射線技師
20 【職員派遣】給水活動,下水道被害調査
21 【職員派遣】現地災害対策本部,保健師
22
市民から提供された救援物資(食料品等)を石巻市へ提供
24 【職員派遣】現地災害対策本部,給水活動,保健師,生活保護相談
25
26
被災企業支援サポーター事業(仮称)の構築に向けた経済活動調査を開始
【職員派遣】スクールカウンセラー
【本部会議】第7回京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議を開催
27 【職員派遣】現地災害対策本部,保健師
28
29
市民から提供された救援物資(食料品等)を石巻市へ提供
京都市会議長が仙台市を訪問(仙台市議会と意見交換,被災地視察)
【職員派遣】スクールカウンセラー
京都災害ボランティアセンターが被災地へのボランティアバスの運行を開始
30 【職員派遣】医師,保健師,生活保護相談
56
第1回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
開催 平成 23 年 3 月 14 日 消防庁舎 7 階作戦室
次第 1 本市のこれまでの状況報告
2 本市の取組(実施中のもの , 今後可能な支援策)について(各局等)
2 派遣職員の交通手段及び食料について
3 今後のスケジュール
(1)職員派遣について 3 月 15 日(水)午前 9 時 30 分に京都市役所前から出発
(2)全市会議員への報告及び広報発表について(本日中に実施)
開催 平成 23 年 3 月 16 日 消防庁舎 7 階作戦室
次第 1 第 7 次京都市職員緊急派遣の活動状況について
2 水の支援について
3 受入支援について
4 現地の物資搬送の支援について
5 現地派遣職員の交替について
平成 23 年 3 月 18 日 消防庁舎 7 階作戦室
1 各局の支援活動の状況について
2 被災者の受入支援について
3 その他
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
第4回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
第3回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
第 章
京都力を結集した支援の取組
開催 平成 23 年 3 月 14 日 消防庁舎 7 階作戦室
次第 1 仙台市からの要請に基づく職員の緊急派遣について(各局)
(1)仙台市からの要請内容 (2)本市の対応
開催
次第
1
3 市長訓示
第2回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
第 章
東日本大震災の概要
2 東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議の開催経過
4
第5回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
2 京都府との連携について
3 支援活動の状況について
4 その他
第 章
経済活性化の取組
開催 平成 23 年 3 月 22 日 消防庁舎 7 階作戦室
次第 1 門川本部長から「京都市の緊急支援について」
(1)住宅支援について (2)支援物資について
5
第6回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
第7回 京都市東北地方太平洋沖地震緊急支援対策本部会議
開催 平成 23 年 4 月 26 日 消防庁舎 7 階作戦室
次第 1 市長指示
2 議 題
(1)被災地への支援 , 被災者の受入れ・支援 (2)経済対策 (3)防災対策の総点検 (4)その他
57
第 章
資料編
開催 平成 23 年 4 月 5 日 消防庁舎 7 階作戦室 次第 1 これまでの取組及び今後の方針
(1)住宅支援について (2)市民等からの支援物資について (3)支援活動の状況について
2 市長訓示
6
3 人的支援の状況
(1)
年度別職員派遣の状況
ア 平成 22 年度(平成 23 年 3 月 11 日〜平成 23 年 3 月 31 日)
(ア)短期派遣
派遣先
業務
従事内容
人数
現地本部
本部業務
12 人
廃棄物処理
震災ごみ収集運搬作業
64 人
健康相談 , こころのケア
24 人
衛生・防疫業務
21 人
応急危険度判定
地震被災建築物応急危険度判定
20 人
まちづくり支援
災害復旧事業の事前調査
3人
人員・物資の輸送
12 人
ペレットストーブ搬送・設置
2人
下水道被害調査
応急給水活動 , 下水道管路等の被害調査
44 人
児童福祉
被災児童のカウンセリング・避難所運営支援
30 人
応急給水活動
給水作業等
9人
仙台市 , 石巻市
物資輸送
自転車輸送
3人
仙台市 , 南三陸町
活動支援
現地支援調整
27 人
花巻市
医療支援
災害派遣 DMAT
3人
南三陸町
消防救助活動
緊急消防援助隊派遣(陸上部隊)
429 人
福島県
消防救助活動
緊急消防援助隊派遣(原発隊)
40 人
山形県 , 宮城県
福島県 , 長野県
消防救助活動
緊急消防援助隊派遣(航空部隊)
10 人
茨城県
応急給水活動
給水作業等
11 人
健康相談 , 衛生 , 防疫活動
仙台市
物資輸送
合 計
58
764 人
第 章
東日本大震災の概要
1
イ 平成 23 年度(平成 23 年 4 月 1 日〜平成 24 年 3 月 31 日)
(ア)短期派遣
派遣先
3人
避難所運営支援
避難所での子どもの日特別企画の実施
4人
下水道管路被害 1 次追加調査
8人
下水道管路被害 2 次調査
6人
経済活動調査
4人
被災企業支援事業
4人
現地本部
本部業務
18 人
廃棄物処理
震災ごみ収集運搬作業
45 人
生活保護相談業務
7人
介護保険料減免申請業務
5人
戸籍届出審査業務
3人
国民健康保険業務
7人
住民異動届に関する届書審査
4人
保育所事務
2人
被災地宅地危険度判定
6人
区役所街並み形成課業務
1人
宅地復旧等相談業務
4人
衛生管理・防疫業務残務処理
1人
保健師業務支援
60 人
衛生管理・防疫業務支援
26 人
り災証明交付
り災証明交付に係る事務
252 人
仮設住宅受付
仮設住宅受付業務
37 人
弔慰金等受付
災害弔慰金給付等
95 人
活動支援
現地支援調整
31 人
研修講師
研修講師
1人
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
6人
まちづくり支援
学校災害復旧及び屋体改築業務
1人
消防救助活動
緊急消防援助隊派遣(陸上部隊)
66 人
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
1人
児童福祉
避難所の子どものこころのケア・発達障害児の在宅訪問
3人
下水道被害調査
被災企業支援
仙台市
区役所事務支援
応急危険度判定
まちづくり支援
健康相談 , 衛生 , 防疫活動
仙台市 , 南三陸町
石巻市
山元町
南三陸町
気仙沼市
59
2
3
4
5
第 章
資料編
支援状況把握
第 章
経済活性化の取組
医療支援
第 章
被災地・被災者支援の取組
人数
第 章
京都市職員の被災地への派遣
従事内容
第 章
京都力を結集した支援の取組
業務
6
山形県 , 宮城県
消防救助活動
緊急消防援助隊派遣(航空部隊)
10 人
岩手県
応急給水活動
応急給水活動
24 人
大槌町
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
3人
釜石市
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
1人
陸前高田市
応急給水活動
応急給水活動
48 人
災害廃棄物処理計画策定助言
2人
産業廃棄物処理計画支援
2人
住民スクリーニング検査
福島原発事故避難住民に対するスクリーニング
7人
相馬市
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
3人
郡山市
児童福祉
障がい児医療支援
2人
新地町
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
4人
富岡町
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
5人
飯館村
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
6人
会津若松市
スクールカウンセリング
スクールカウンセリング
5人
広野町
区役所事務支援
選挙期日前投票事務 投・開票事務
3人
福島県 , 長野県
福島県
廃棄物処理
合 計
836 人
(イ)長期派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
派遣先
業務
仙台市
土地・建物
(土木・建築関係)
従事内容
人数
派遣期間
公共建築物の設計・積算・発注
業務及び工務監理業務
1人
10 箇月(H23.6 〜 H24.3)
1人
8 箇月(H23.8 〜 H24.3)
1人
6 箇月(H23.10 〜 H24.3)
1人
3 箇月(H23.10 〜 H23.12)
1人
3 箇月(H24.1 〜 H24.3)
1人
11 箇月(H23.5 〜 H24.3)
教育施設の復旧に係る
土木工事積算監督業務
土地・建物
(土木・建築関係)
災害復興公営住宅の
建設に係る業務
保健福祉
母子保健業務
(乳幼児健診等の実施)
石巻市
大阪府
(日本下水道事業団)
下水道被害調査
設計積算業務
合 計
6人
ウ 平成 24 年度(平成 24 年 4 月 1 日〜平成 25 年 3 月 31 日)
(ア)短期派遣
派遣先
業務
従事内容
人数
仙台市
児童福祉
震災後の子どものこころのケアに関する事業
1人
60
派遣先
業務
1
人数
派遣期間
被災宅地支援業務
1人
12 箇月(H24.4 〜 H25.3)
宅地災害復旧に関する業務
1人
12 箇月(H24.4 〜 H25.3)
学校運営についてのヒアリング
調査及び防災教育等
1人
12 箇月(H24.4 〜 H25.3)
応急仮設施設管理に係る契約 ,
予算執行等一般庶務業務
2人
12 箇月(H24.4 〜 H25.3)
被災市民等の健康管理業務
1人
6 箇月(H24.4 〜 H24.9)
被災市民等の健康管理業務
1人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
廃棄物
災害廃棄物の処理に係る業務
3人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
土地・建物
(事務関係)
都市計画法に関する
各種届書類の審査業務等
1人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
スポーツ
スポーツ活動普及振興 ,
運動公園の検討
1人
12 箇月(H24.4 〜 H25.3)
土地・建物
(事務関係)
学校施設の復旧及び
新設に係る工事監理
1人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
山元町
保健福祉
介護認定審査会準備事務ほか
介護保険事務
1人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
女川町
土地・建物
(事務関係)
道路復旧に係る設計及び
積算業務
1人
5 箇月(H24.11 〜 H25.3)
宮城県
文化財
1人
6 箇月(H24.10 〜 H25.3)
土地・建物
仙台市
土地・建物
(土木・建築関係)
学校
東松島市
土地・建物
(事務関係)
被災者支援
石巻市
埋蔵文化財発掘調査
3
16 人
合 計
第 章
被災地・被災者支援の取組
復旧・復興事業に伴う
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
陸前高田市
第 章
京都力を結集した支援の取組
従事内容
(事務関係)
第 章
東日本大震災の概要
(イ)長期派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
4
エ 平成 25 年度(平成 25 年 4 月 1 日〜平成 26 年 3 月 31 日)
(ア)短期派遣
福島県双葉地方
広域市町村圏組合
消防本部
業務
従事内容
人数
消防救助活動
福島支援全国消防派遣隊
消防職員を 3 名ずつ合計 9 名派遣
(1 次派遣 : 平成 25 年 7 月 6 日〜 18 日
2 次派遣 : 平成 25 年 7 月 30 日〜 8 月 12 日
3 次派遣 : 平成 25 年 9 月 14 日〜 24 日)
9人
第 章
経済活性化の取組
派遣先
5
第 章
資料編
6
61
(イ)長期派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
派遣先
業務
人数
派遣期間
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
埋蔵文化財発掘に係る
一般事務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
東部津波被災地域における
防災集団移転促進事業
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
(事務関係)
土地区画整理事業に係る
事業計画策定 , 設計 ,
住民説明会等業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
学校
教育活動の活性化及び
授業体制の支援等
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
保健福祉
生活保護認定業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
土地・建物
(土木・建築関係)
公共施設の災害復旧業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
市道の復旧工事に係る設計・
施工監理業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
放射性物質及び
アスベスト等調査業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
1人
6 箇月(H25.4 〜 H25.9)
被災者支援
陸前高田市
従事内容
弔慰金等支給 ,
被災者生活再建支援等業務
税賦課に係る業務 7 月からは ,
税
固定資産税等賦課業務
文化財
土地・建物
仙台市
仙台市立高校における
石巻市
土地・建物
(土木・建築関係)
公共施設の復旧工事に係る
設計・施工監理業務
被災者支援
東松島市
土地・建物
被災市民(仮設住宅入居者)
等への保健指導業務等
被災した集会施設の管理及び
(事務関係)
修繕に係る契約 ,
予算執行等業務
2人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
山元町
土地・建物
(土木・建築関係)
災害公営住宅造成工事監督業務
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
女川市
土地・建物
(土木・建築関係)
道路復旧に係る設計及び
積算業務
1人
6 箇月(H25.4 〜 H25.9)
宮城県
文化財
1人
12 箇月(H25.4 〜 H26.3)
復旧・復興事業に伴う
埋蔵文化財発掘調査
17 人
合 計
62
派遣先
業務
被災者支援
陸前高田市
弔慰金等支給 ,
被災者生活再建支援等業務
埋蔵文化財発掘に係る
一般事務
人数
派遣期間
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
後期高齢者医療 ,
国保医療等業務
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
保健福祉
生活保護認定業務
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
土地・建物
(事務関係)
市街地再開発事業に係る
用地補償・各種調整業務
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
土地・建物
(土木・建築関係)
道路等の災害復旧関連工事に係る
設計 ・ 積算 ・ 施工監理業務 ,
低平地の道路 ・ 水路 ・
排水整備の企画立案等
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
公共施設の災害復旧に係る
設計 ・ 施工監理業務
3
4人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
1人
6 箇月(H26.4 〜 H26.9)
1人
6 箇月(H26.10 〜 H27.3)
被災市民(仮設住宅入居者)等への
保健指導業務等
東松島市
土地・建物
(事務関係)
被災した地区センターの管理及び
修繕に係る予算執行等事務 ,
災害復旧補助事業に対する事務
2人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
山元町
土地・建物
(土木・建築関係)
避難道路建設 , 防災緑地造成
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
公共施設復旧等業務(土木)
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
復旧・復興事業に伴う
埋蔵文化財発掘調査
1人
12 箇月(H26.4 〜 H27.3)
名取市
土地・建物
(土木・建築関係)
文化財
17 人
4
第 章
経済活性化の取組
合 計
第 章
被災地・被災者支援の取組
被災者支援
女川町
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
保健福祉
第 章
京都力を結集した支援の取組
石巻市
1
従事内容
文化財
第 章
東日本大震災の概要
オ 平成 26 年度(平成 26 年 4 月 1 日〜平成 27 年 3 月 31 日)
(ア)長期派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
5
第 章
資料編
6
63
カ 平成 27 年度(平成 27 年 4 月 1 日〜平成 28 年 3 月 31 日(予定)
)
(ア)長期派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
派遣先
業務
被災者支援
陸前高田市
従事内容
弔慰金等支給 ,
被災者生活再建支援等業務
埋蔵文化財発掘に係る
文化財
石巻市
女川町
宮城県
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
生活保護認定業務
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
土地・建物
(事務関係)
被災元地買取り等契約関係業務等
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
下水道施設等の復旧・
建設工事に係る設計・
施工監理業務
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
公共施設の災害復旧に係る設計 ・
施工監理業務
2人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
被災市民(仮設住宅入居者)等への
保健指導業務等
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
災害公営住宅建設に係る計画及び
管理委託に係る契約業務
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
避難道路建設 , 防災緑地造成
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
土地区画整理業務
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
復旧・復興事業に伴う
埋蔵文化財発掘調査
1人
12 箇月(H27.4 〜 H28.3)
土地・建物
被災者支援
山元町
派遣期間
保健福祉
(土木・建築関係)
東松島市
一般事務
人数
土地・建物
(土木・建築関係)
土地・建物
(土木・建築関係)
土地・建物
(土木・建築関係)
文化財
合 計
12 人
64
ア 短期の派遣
イ 長期の派遣(地方自治法第 252 条の 17 に基づく派遣)
人数
消防救助活動
564 人
税
1人
医療支援
6人
下水道被害調査
1人
廃棄物処理
113 人
保健福祉
7人
物資輸送
17 人
被災者支援
9人
応急給水活動
92 人
スポーツ
1人
応急危険度判定
26 人
学校
2人
避難所運営支援
4人
廃棄物処理
3人
健康相談 , 衛生 , 防疫活動
132 人
文化財
7人
り災証明交付
252 人
土地・建物(土木・建築関係)
23 人
弔慰金等受付
95 人
土地・建物(事務関係)
14 人
仮設住宅受付
37 人
合 計
68 人
住民スクリーニング検査
7人
まちづくり支援
9人
被災企業支援
8人
児童福祉
36 人
スクールカウンセリング
34 人
区役所事務支援
31 人
下水道被害調査
58 人
現地本部
30 人
活動支援
58 人
研修講師
1人
合 計
1,610 人
2
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
業務
第 章
京都市職員の被災地への派遣
人数
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
業務
第 章
東日本大震災の概要
(2)
業務別職員派遣の状況
4
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
6
65
4 各種媒体(市民しんぶん(全市版),テレビ,映画,ラジオ等)を使用した広報活動による支援
(1)
インターネット
京都安心発信ホームページ「Message from KYOTO 〜ようこそ京都へ〜」の開設・発信
東日本大地震とそれに伴う福島第一原発の事故による不安の
どを記載した多言語のホームページ「京都安全発信ホームペー
ジ「Message from KYOTO 〜ようこそ京都へ〜 」」を開設し ,
日本語 , 英語 , 中国語(簡体字及び繁体字), 韓国・朝鮮語 ,
フランス語 , スペイン語 ,ドイツ語の 8 言語で発信することにより,
観光客 , 留学生 , 企業家等の外国人の京都への呼び込みに取り
組みました。
(平成 24 年 1 月〜)
増大により, 日本の観光業界に大きな影響が出るとともに , 日本に
滞在していた多くの外国人が国外に退去するなど , 様々な問題
が生じました。そのため , 世界中の人々に , 京都が安全なまちで
あり, 京都への訪問・滞在が , 何ら問題がないことをお知らせす
るために , 水・大気・食品の放射能検査結果や防災の取組な
(2)
市民しんぶん
(全市版)
平成 23 年
4 月 1 日号
1 面に義援金受付について
5 月 1 日号
1 〜 3 面で , 市の被災地・被災者支援の総合的な広報
6 月 1 日号
1・2 面に震災復興支援・経済対策を中心とした 5 月補正予算の概要 , 食品の放射能検査 , 震災支援京都コー
ルについて ,3 面に防災対策について
7 月 1 日号
1 面「市長からの便り」で復興支援に向けた市の取組 ,1 面に震災支援京都コールの情報 ,2 面に節電の啓発 ,
防災対策の総点検 , 仙台七夕まつりでの祗園囃子の披露について ,7 面「ただ今共汗中 !」で災害ボランティアの声
8 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
9 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
10 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
11 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
12 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,16 面で被災者向け求人・支援情報のホームページへの掲載について
平成 24 年
1 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,4 面に大型ごみとして収集した家具を手入れして販売するモデル実験にお
いて , 被災者には家具を無償提供することの紹介
2 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,2 面に防災対策の総点検について ,7 面に復興支援に関するアンケート募集
3 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,6・7 面に震災から 1 年を経ての支援情報やボランティア , 派遣職員の紹介
を中心とした特集
4 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
5 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,2 面に原子力発電所事故に備えた計画策定 , 災害廃棄物の受入れについて
6 月 1 日号
3 面に関西電力(株)への株主提案について
7 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
8 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
9 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,6 面に被災地への派遣職員の声
10 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
11 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報
12 月 1 日号
2 面に陸前高田市のまきを使った工芸品の作製 , 同市への贈呈について
平成 25 年
1 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,4 面に大型ごみとして収集した家具を手入れして販売するモデル実験にお
いて , 被災者には家具を無償提供することの紹介
66
3 月 1 日号
1 面に震災支援京都コールの情報 ,2 面に防災対策の総点検について ,7 面に復興支援に関するアンケート募集
1 面に震災支援京都コールの情報 ,6・7 面に震災から 1 年を経て , 支援情報やボランティア , 派遣職員の紹介
を中心とした特集
第 章
東日本大震災の概要
2 月 1 日号
1
(3)
テレビ
ア 市政広報番組
(ア)KBS 京都テレビ「京のまち」(毎週日曜午前 11 時 30 分〜 13 分間 ※ 24 年度末で終了)
平成 23 年
義援金受付 , 住宅提供 , 物資の受付等について広報
4 月 3 日
被災地支援に従事する職員・被災者向け住宅情報センター職員へのインタビュー ,
義援金・物資の受付情報等について放送
4 月 10 日
被災地での取材 VTR, 義援金・物資の受付情報等について放送
9 月 18 日
被災者のペットを一時預りする取組について預かる側と預ける側双方を取材
3 月 11 日
被災地派遣職員へのインタビュー , 市・寺・商店街の防災対策等について放送
市政ニュースコーナー
平成 23 年
5 月 1 日
被災企業支援サポーター事業(仮称)の構築について紹介
6 月 26 日
仙台七夕まつりでの祇園囃子の披露について紹介
インフォメーションコーナー
3 月 20 日
義援金受付の広報
4 月 3・10 日
震災被災者のための住宅無償提供の案内
5 月 1・8 日
ペットのホストファミリー募集の案内
6 月 26 日
3
福祉施設での被災者雇用についての案内
平成 23 年 4 月 17 日〜平成 25 年 3 月 10 日 震災支援京都コールの案内を概ね隔週で放送
(イ)KBS 京都テレビ「京のまち」年末特大号
(平成 23 年 12 月 17 日午後 4 時 30 分〜 29 分間 , 再放送 12 月 18 日午後 1 時 30 分〜)
市長が出演し,2011 年を振返る中で , 市の被災地支援等について紹介
4
第 章
経済活性化の取組
イ その他の番組等
(ア)KBS 京都テレビ「ぽじポジたまご」
第 章
被災地・被災者支援の取組
平成 23 年
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
平成 24 年
3 月 27 日
第 章
京都力を結集した支援の取組
特集コーナー
5
平成 23 年 3 月 16 日放送
災害ボランティアセンターからのお知らせ , 義援金受付や本市の支援状況等について放送
平成 23 年 3 月 30 日放送
支援物資の受付に関する情報 , 住宅提供の呼びかけ等について放送
平成 23 年 5 月 3 日放送
市長が生出演し , 職員派遣等の支援状況について説明 , 住宅提供等について広報
第 章
資料編
(イ)KBS 京都テレビ CM(平成 23 年 6 月 10 日〜 7 月 31 日までの間で 52 本放送)
映画広報用に作成した 15 秒の映像「震災復興呼びかけ篇」をテレビのスポットCMとして活用
6
(4)
映画
映画館で上映する15 秒の映像「震災復興呼びかけ篇」
を制作し, 平成 23 年 5 月21日から7 月15日までの期間に, 市内のシネマコンプレッ
クス 3 館 35 スクリーン(TOHO シネマズ二条 ,MOVIX 京都 ,T・ジョイ京都)で上映
67
(5)
ラジオ
ア KBS 京都ラジオ「ちょこっと情報☆きょうと」(毎日午後 1 時 11 分頃〜 2 分間)
エフエム京都ラジオ「KYOTO CITY PUBLIC LINE」(平日午後 2 時 10 分頃〜 1 分 50 秒間)
平成 23 年
3 月 14・15 日
3 月 16 日
3 月 17 〜 22 日
3 月 23 日
帰宅困難者に対する宇多野ユース半額利用 , 災害ボランティアセンターからのお知らせ ,
義援金受付の広報
災害ボランティアセンターからのお知らせ , 義援金受付の広報
災害ボランティアセンターからのお知らせ , イベントの中止・延期の注意喚起 , 義援金受付の広報
義援金詐欺・チェーンメール・買占めに関する注意喚起 , 義援金受付の広報
3 月 24・25・26・28・29 日 ,
4 月 1・4・8・11・12 日
被災者への民間住宅無償提供事業 , 義援金受付の広報
3 月 30・31 日 ,4 月 5 〜 7 日
救援物資受付の広報
4 月 13・14・15・18・20 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報 , 震災支援京都コールのお知らせ
4 月 19・21 日
救援物資受付の広報 , 震災 こどもの心相談窓口の案内
4 月 26・27 日
救援物資受付の広報 , ペットのホストファミリー募集の案内
4 月 28 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報 , ペットのホストファミリー募集の案内
5 月 4・10 日
ペットのホストファミリー募集の案内
5 月 6・13・18・23・30 日 ,6 月 6 日 ,7
月5日
震災子どもの心相談窓口の案内
5 月 11 日
ペットの一時預かり希望申込みの案内
5 月 16 日
東日本大震災被災者支援ワンストップ相談会の催し案内
義援金受付の広報
平成 23 年
5 月 2・17・25 日 ,6 月 3・10・22・28 日 ,7 月 13 日 ,8 月 1 日 ,9 月 7・12・30 日 ,10 月 11・21・31 日 ,11
月 15・28 日
平成 24 年
1 月 23 日 ,2 月 13 日 ,4 月 10・25 日 ,5 月 11・22 日 ,6 月 5・29 日 ,7 月 4・13・24,8 月 3・21・29 日 ,9
月 3・18 日 ,10 月 8 ※・16・31 日 ,11 月 3・30 日 ,12 月 14・24 ※日
2 月 1・15・26 日 ,3 月 11・27 日 ,4 月 3・12・17・24 日 ,5 月 6 ※・13・22・31 日 ,6 月 11・2 日 ,7
平成 25 年
月 16・31 日 ,8 月 14・27 日 ,9 月 9・16 ※・30 日 ,10 月 15・30 日 ,11 月 5・22 日 ,12 月 2・18・23 ※・
30 日 , 平成 26 年 1 月 14・2 日 ,2 月 12・24 日 ,3 月 5 日
震災支援京都コールのお知らせ
平成 23 年
5 月 3・9・16・27 日 ,6 月 1・8・15 日 ,7 月 18 日 ,9 月 28 日 ,10 月 4 日 ,11 月 11・25 日 ,12 月 5・
16・23・30 日
平成 24 年
1 月 1・13・20 日 ,2 月・1・7・22 日 ,3 月 26 日 ,4 月 4・20 日 ,5 月 1・14・30 日 ,8 月 8・14 日 ,9 月
14・24 日 ,10 月 23 日 ,11 月 5・21 日 ,12 月 3・21 日
平成 25 年
1 月 8・14 ※・23 日 ,2 月 6・20 日 ,3 月 6・18 日
※ KBS 京都ラジオ「ちょこっと情報☆きょうと」のみの放送
68
エフエム京都ラジオ「MAYOR TALKS ☆ KYOTO」(毎月最終土曜午前 10 時 20 分頃〜 10 分間)
平成 23 年
市長が出演し , 職員派遣等の支援状況 , 住宅提供 , 義援金受付 , 物資の受付 , 行事や催しを自
粛しない方針等について説明
4 月 30 日
市長が出演し , 職員派遣等の支援状況 , 補正予算による京都経済の支援方針 , 住宅提供等に
ついて説明
5 月 28 日
市長が出演し , 震災復興支援・経済対策を中心とした 5 月補正予算の概要について説明
6 月 25 日
市長が出演し , 仙台七夕まつりでの祇園囃子の披露等について説明
12 月 10 日
(KBS)
・17 日
(エフエム) 市長が出演し , これまでの支援状況や震災を踏まえた今後のまちづくりについて説明
平成 24 年
3 月 31 日(KBS)
市長が出演し , 災害廃棄物の受入れに関する方針について説明
2
市長が出演し , 災害廃棄物の受入れに関する方針 , 支援状況 , 防災対策総点検委員会の取組
等について説明
5 月 26 日
3 月 29 日
市長が出演し , 職員派遣による支援状況について説明
ウ 京都三条ラジオカフェ「イベント羅針盤」(土・日曜午前 11 時 56 分〜 3 分間)
平成 23 年
災害ボランティアセンターからのお知らせ , イベントの中止・延期の注意喚起 , 義援金受付の広報
3 月 26・27 日
市長が出演し , 職員派遣等の支援状況 , 補正予算による京都経済の支援方針 , 住宅提供等に
ついて説明
4 月 2・3・9・10 日
義援金受付 , 被災者への民間住宅無償提供事業 , 義援金詐欺・チェーンメール・買占めに関す
る注意喚起の広報
4 月 16・17 日
義援金受付 , 義援金詐欺・チェーンメール・買占めに関する注意喚起の広報 , 震災支援総合案
内コールセンターの案内
4 月 23・30 日
義援金受付 , 被災者への民間住宅無償提供事業の広報 , 震災支援京都コールの案内
義援金受付 , ペットのホストファミリー募集の案内 , 震災支援京都コールの案内
5 月1日
義援金受付 , ペットの一時預かり希望申込みの受付 , 震災支援京都コールの案内
(6)京都市民ニュース(ポスター・テーブルテント型)
義援金受付について掲載
5 月号
義援金受付・ボランティア・震災支援京都コールについて掲載
6 月号
震災復興支援・経済対策を中心とした 5 月補正予算の概要について掲載
7 月号
仙台七夕まつりでの祇園囃子の披露・義援金受付について掲載
69
5
第 章
資料編
4 月号
4
第 章
経済活性化の取組
4 月 24 日
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
3 月 19・20 日
第 章
京都市職員の被災地への派遣
平成 26 年
平成 23 年
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
3 月 26 日
第 章
東日本大震災の概要
イ KBS 京都ラジオ「大作・塩鯛のだいすき☆京都」(毎月最終土曜午前 11 時 30 分頃〜 10 分間)
6
(7)電光掲示板
電光掲示板(市役所前 , 京都駅前)
平成 23 年
平成 24 年
4 月 20 日〜 5 月 1 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報
4 月 20 日〜 11 月 30 日
震災支援京都コールの案内
4 月 1 日〜 7 月 1 日 ,
10月29日〜 12月2日,
25 年 3 月 30 〜 31 日
震災支援京都コールの案内
※市役所前 , 京都駅前共に平成 23 年 7 月 1 日〜 9 月 30 日・平成 23 年 12 月 1 日〜 24 年 3 月 31 日・平成 24 年 7 月 2 日〜 9 月 7 日・平成 24 年 12 月 3 日
〜 25 年 3 月 29 日は節電のため停止
※市役所前は平成 23 年 4 月 19 日まで故障のため停止
※京都駅前は平成 23 年 6 月 19 日まで故障のため停止
※平成 24 年 8 月 27 日〜 9 月 28 日 ,10 月 1 日〜 28 日は京都府南部豪雨災害義援金受付を放映
京都駅前電光ニュース
平成 23 年
4 月 1 日〜 15 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報
5 月 1 日〜 31 日
義援金詐欺や悪質商法への注意喚起
庁舎内テレビモニター
平成 23 年 4 月 1 日〜平成 24 年 6 月 29 日
義援金受付の広報(開庁日のみ放映)
文字デジタル放送(NHK 地上デジタル放送)
平成 23 年
3 月 13 日〜 31 日
義援金受付の広報
4 月 1 日〜 15 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報
6 月 1 日〜 15 日
避難者登録の呼びかけ
(8)その他の番組(KBS 京都ラジオ)
平成 23 年
3 月 19 日
本市の支援状況等について報告(市長が出演「桂塩鯛のサークルタウン」内)
同番組内での「伝統産業の日 2011」PR に併せて義援金受付を周知
3 月 22 日
現地での支援状況等について報告(「音楽わいど ラジオビュー」内で 10 分間)
3 月 23 日
現地での支援状況等について報告(「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内で 10 分間)
3 月 24 日
被災者への民間住宅無償提供事業の広報(「音楽わいど ラジオビュー」内で 10 分間)
3 月 25 日
民間住宅の無償提供事業 , 義援金受付の広報(「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内で 1 分間)
3 月 27 日
民間住宅の無償提供事業 , 義援金受付の広報(「日曜ワイド われら夢の途中」内で 1 分間)
3 月 28 日
民間住宅の無償提供事業 , 義援金受付の広報(「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内で 1 分間)
3 月 30 日
救援物資受付の広報(「ただ今勤務中 ! 森谷威夫のお世話になります !」内で 10 分間)
70
第 章
東日本大震災の概要
5 京都市の支援制度
1
(1)税の減免措置等
【京都市独自の措置】
1 個人市・府民税の減免
災害により家屋や家財に多大な損害を受けた場合等に,損害の程度に応じて未到来の納期に係る市・府民税額を減免
2 被災者を対象とした税証明の発行手数料の免除
第 章
京都力を結集した支援の取組
被災を原因とする各種手続き等のために税証明の請求があった場合,発行手数料を免除
2
【国主導の措置】
1 個人市民税
2 法人市民税,
事業所税等
3 固定資産税・都市計画税
4
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
(1)被災代替土地に係る特例措置
東日本大震災により滅失(損壊)した家屋の敷地で住宅
用地に係る特例を受けていた土地の所有者が,平成33年3
月31日までに当該土地に代わるものとして土地を取得した場
合には,当該取得した土地のうち被災住宅用地の面積相当
分について,取得後3年度分,当該土地を住宅用地とみなし,
住宅用地に係る特例を適用
(2)被災代替家屋に係る特例措置
東日本大震災により滅失(損壊)した家屋の所有者が,
平成33年3月31日までに当該家屋に代わるものして取得した
場合には,当該取得した家屋のうち被災家屋の床面積相当
分について,最初4年度分はその2分の1に相当する額を,そ
の後2年度分を3分の1に相当する額を減額
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
(1)法人市民税の申告・納付期限の延長
指定災害地域(青森県,岩手県,宮城県,福島県及び
茨城県)に本店等の所在地を有する納税義務者については,
国税の取扱いに準じ,平成23年3月11日以降に期限の到来
する申告・納付について,期限延長申請を要さず,また被害
の有無にかかわらず申告・納付期限を延長。
(期限延長期
間が定まるまでの間は,原則,申告書,督促状,増額の更正
決定通知等の送付を留保するなどの対応を実施)
また,指定災害地域以外に本店等の所在地を有し,本災
害により被災した納税義務者については,期限延長申請を求
めたうえで決定し,申告・納付期限を延長
(2)入湯税及び事業所税の申告・納付期限の延長
指定災害地域(青森県,岩手県,宮城県,福島県及び
茨城県)に本店の所在地を有する特別徴収義務者及び納
税義務者については,国税の取扱いに準じ,平成23年3月
11日以降に期限の到来する申告・納付について,期限延長
申請を要さず,また被害の有無にかかわらず申告・納付期限
を延長し,その後,納期限を平成23年8月1日に認定
第 章
京都市職員の被災地への派遣
(1)個人市・府民税の雑損控除の特例
①住宅や家財等に係る損失の雑損控除について平成 23 年
度市・府民税での適用を可能とする。
②繰越し可能期間を5年とする。
(2)被災居住用財産の敷地に係る譲渡期限の延長の特例
所有期間 10 年超の居住用財産を譲渡した場合の譲渡所
得に係る課税の特例に関して,東日本大震災により家屋が滅
失した場合における当該家屋の敷地であった土地の譲渡期
限を東日本大震災があった日から 7 年後(通常は 3 年後)
の年末まで延長
(3)居住用財産の買換え特例の買換資産に係る
取得期間等の延長の特例
居住用財産の買換えの特例等について,東日本大震災の
ため,その買換資産等を予定期間内に取得することが困難と
なった場合には,一定の要件の下,その予定期間を 2 年の
範囲内で延長
(4)住宅の再取得等に係る住宅ローン減税の特例
東日本大震災により住宅が滅失等をして居住の用に供する
ことができなくなった納税義務者が住宅の再取得等をした場
合において,所得税における住宅ローン控除の特例の適用を
受けたときは,現行の個人市民税の住宅ローン控除を適用
(5)個人市民税(特別徴収)の納期限の延長
指定災害地域(青森県,岩手県,宮城県,福島県及び
茨城県)に住所又は主たる事務所や事業所等を有する給与
支払者(特別徴収義務者)については,国税の取扱いに準
じ,平成23年3月11日以降に期限の到来する特別徴収税額
の納期限を延長
また,指定災害地域外に住所・所在地等を有する給与支
払者(特別徴収義務者)から給与の支払いを受ける納税
義務者で指定災害地域に住所のある者に対しては,特別徴
収義務者からの申し出により納期限の延長措置が受けられる
こととし,納税義務者が被災した場合は,申請により税額を減
免措置を講じた。(これらについては,各区役所・支所区民
部市民税(課税)課市民税担当において対応)
6
71
4 軽自動車税
5 期限の延長について
(1)東日本大震災の警戒区域内における
行財政局税務部収納対策課においては,国税庁が被災
代替自動車等に係る軽自動車税の課税免除(特例措置)
地域に対して,災害等の理由による申告・納付等の期限の
延長を認める旨の通知をしたことを受けて,本市の徴収部門
【内 容】 においても,自主的な措置として,被災地域等に住所・居所
を有する納税者に対する督促状の発付,催告及び滞納処分
(交付要求を除く)を見合わせるとともに,納税の猶予(徴
収猶予,換価の猶予及び滞納処分の停止)の適用を検討
するよう各区・支所区民部納税課に対して通知した。
なお,平成25年4月19日付け通知をもって見合わせは解除
し,個別対応とすることとした。
東日本大震災に係る警戒区域内における自動車等の所有
者等が当該自動車等に代わる軽自動車等(代替軽自動車等)
を京都市で登録(取得)し,その登録(取得)後に警戒区
域内自動車等の用途の廃止がなされた場合で次の条件に該
当するものは,平成23年度から平成28年度(※)までの各
年度分の軽自動車税が課税免除となる。
※ただし,平成26,
27及び28年度分については,それぞれ
前年度中に取得した車両に限る。
① 軽自動車等の種類
用途廃止等を行った
軽自動車等
自動車又は
三輪以上の軽自動車等
原動機付自転車,
二輪の軽自動車又は
二輪の小型自動車
小型特殊自動車
課税免除となる
軽自動車等
三輪以上の
軽自動車等
原動機付自転車,
二輪の軽自動車又は
二輪の小型自動車
小型特殊自動車
② 課税免除の対象となる者
・用途廃止等を行った軽自動車等の所有者
(売主が所有権を留保しているときは買主)
・被災自動車等の所有者が個人の場合における相続人
当該所有者が法人の場合における合併法人又は分割承継
法人
③ その他
新車・中古車,乗用・貨物用のいずれであっても課税免
除の対象。ただし,営業用(「り」「れ」ナンバー)から自
家用へ自家用から営業用への変更は課税免除の対象外
【当該支援の適用状況】 軽自動車(自家用) 1件 (平成
25年4月22日 申請受理)
200円
課税免除税額 7,
【根拠法令等】地方税法附則第57条 第4項~第9項
京都市市税条例附則第26条
72
1
内 容
実 績
本市への住民登録がなされていない被災者に対して,京都市民と
同等の保健福祉サービスの利用や自己負担金の減免を受けられ
敬老乗車証の交付 30件
るよう措置
(ただし,交付特例は平成23年10月1日から平成24年9月30日適
※その他,生活保護や生活福祉資金の貸付相談,高校進学 ・
用分まで)
修学支援金の対象拡大,後期高齢者医療保険料や介護保険料
の減免など,保健福祉全般にわたる支援を実施
こころの健康増進センターの窓口拡充
震災の影響によりこころのケアが必要な被災者や市民からの相談
に対応
東日本大震災の影響により,東北地方において高校新卒者を中心とした若年層の就職が厳しい状況にあったことに鑑み,少しでも受験し
ていただきやすいように,本市技能労務職の採用試験第 1 次試験(筆記試験・体力試験)を京都会場のほか仙台会場でも実施しました。
5
第 章
資料編
試 験 日:平成 24 年 1 月 22 日(日)
会 場:北杜(ほくと)学園 五橋校舎(仙台市青葉区五橋 1-7-18)
受験者数:39 名(参考:京都会場 408 名)
・ 第 2 次試験(個別面接)は京都会場のみで実施
・ 最終合格者 8 名のうち 1 名が仙台会場での受験者。なお,当該合格者が採用辞退したため,仙台会場での受験者からの採用者はな
し。また,受験に当たり「被災者であること。」という要件は設けなかったため,被災者の方が何名受験したかは不明
4
第 章
経済活性化の取組
6 平成23年度京都市職員採用試験(技能労務職)の仙台市内での実施
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
相談 406件
登録 251件
ペットの一時預かり実績 3件
(平成27年3月31日現在)
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
ペットのホストファミリー募集事業及び一時預かり事業
被災者受入れの際に,一時的に被災者のペットの預け先を確保
家庭訪問 173件(延べ件数)
来所相談 92件(延べ件数)
予防接種 定期接種46件,任意接種114件
相談事業 健康相談7件,歯科相談1件
精神保健福祉相談4件
青年期健康診査 2件
がん検診 肺がん2件,胃がん1件,大腸がん1件
母子支援 母子手帳交付10件,妊婦受診券交付8件,
乳幼児健診81件
(平成25年3月末までの集計 現在も随時対応)
第 章
京都力を結集した支援の取組
12件
介護施設での雇用確保・資格取得支援の実施
(平成27年3月31日現在)
介護資格取得を希望する方を市内老人福祉施設に受入れ,当該
(ただし,支援件数はすべて平成23年度のもの。平成24年度以
施設で働きながらホームヘルパー2級資格等の取得を支援
降は問い合わせが2件あったのみ)
保健事業等の支援
家庭訪問等の各種保健事業を京都市民と同様に実施
第 章
東日本大震災の概要
(2)保健福祉全般にわたる支援
6
73
7 京都ならではのイベントへの被災者等の招待
平成 23 年
「春のをどり」,
「秋のをどり」への
招待
三大祭における有料観覧席への
招待
京都花街組合連合会,京都市観光協会,京都伝統伎芸振興財団の協力を得て,
「春のをどり」
(「北野をどり」,
「京おどり」,
「都をどり」,
「鴨川をどり」)
,
「秋のをどり」(「祇園をどり」)への
無料招待を実施→招待者数:50 名
葵祭(5月15日)
,祇園祭(7月17日)
,時代祭(10月23 日)において京都市観光協会が設置
する有料観覧席への無料招待を実施→招待者数:499名
平成 24 年
三大祭における有料観覧席への
招待
葵祭(5月16 日)
,祇園祭(7月17日)
,時代祭(10月22日)において京都市観光協会が設置
する有料観覧席への無料招待を実施→招待者数:240名
平成 25 年
三大祭における有料観覧席への
招待
葵祭(5月15日)
,祇園祭(7月17日)
,時代祭(10月22日)において京都市観光協会が設置
する有料観覧席への無料招待を実施→招待者数:96名
平成 26 年
三大祭における有料観覧席への
招待
葵祭(5月15日)
,祇園祭前祭(7月17日)
,時代祭(10月22日)において京都市観光協会が
設置する有料観覧席への無料招待を実施→招待者数:82名
74
サマーキャンプの実施
東日本大震災の影響で京都市内に避難する子
どもたちを「奥志摩みさきの家」に招待し,小学
校野外教育研究会の教員等とともにサマーキャン
プを実施
対 象 東日本大震災の影響で市内に避難し,市立小中学校に通う児童生徒
宿 泊 先 京都市野外教育センター「奥志摩みさきの家」(三重県志摩市)
活動内容 魚釣りや磯観察,キャンプファイヤーや飯ごう炊さん等の野外活動
募集方法 市立小中学校を通して募集
実施期間 平成23年8月21日(日)~23日(火)
対 象 福島県内に居住する小中学校の児童生徒
宿 泊 先 右京区京北「ゼミナールハウス」
活動内容
・京北地域の市立小・中学生による歓迎会・交流会
・京北自治振興会の支援によるバーベキューや野外活動
・京都市内(金閣寺,清水寺)の観光(京都市交通局・定期観光バス)
募集方法
本市スクールカウンセラーが派遣されていた福島県内の小中学校や福島県郡山市
で開催されたイベント等で募集
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
関係機関の協力等
両方とも,参加費無料(京都市負担)
○ サマーキャンプ
・エムケイ株式会社:奥志摩みさきの家への移動バスの無償提供
○ サマースクール
・金閣寺,清水寺:拝観料の免除 ・京都市交通局:市内定期観光バスの無償提供 ・京北自治振興会:地域の方々による子どもたちの活動支援
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
サマースクールの実施
福島県に居住し,福島第一原発の事故等の影
響で屋外での活動が制限されている子どもたちを
京都市内に招待し,定期観光バスによる市内観
光や京北自治振興会,京北地域の小中学校の協
力によるサマースクールを実施
実施期間 平成23年8月8日(月)~10日(水)
第 章
東日本大震災の概要
8「京(みやこ)
・スマイルプロジェクト」の開催
3
9 民間からの支援
大型タンクローリー3台(各社1台)を仙台市に派遣し,京都市職員と共に被災地で給水活動を実施
積み込んだ10キロリットルの水を提供するとともに,現地での取水により給水活動を実施
派遣期間:平成23年3月18日~24 日,支援活動内容:給水活動
本市職員3名 (平成23年3月18日~22日)行財政局1名,文化市民局1名,産業観光局1名
月桂冠(株)(平成23年3月18日~22日)
宝酒造(株)(平成23年3月18日~24日)
黄桜(株) (平成23年3月18日~24日)
平成19年8月に(株)ワコールから寄付いただき備蓄していた女性用の下着約8,000枚を被災地へ提供(平成23年3月19日)
(3)
京北「森の力京都(株)」の協力によるペレットストーブ及び木質ペレットの提供
(4)
京都北山丸太生産協同組合と京北銘木生産協同組合による仮設住宅用丸太杭の提供
仮設住宅用の丸太杭として,25,255 本を被災地へ提供
京都北山丸太生産協同組合:4,255 本(長さ 1.0m)
京北銘木生産協同組合:21,000 本(長さ 0.9m)
75
5
第 章
資料編
派遣先:仙台市
派遣延べ人員数:4名(本市職員2名,森の力京都(株)及び関連業者2名)
派遣期間:平成23年3月19日~22日
派遣車両数:2台(本市車両1台,森の力京都(株)車両1台)
支援活動内容:避難所4箇所へのストーブの設置,使用に当たっての指導及び物資の搬入等
提供物資:木質ペレットストーブ7台,木質ペレット4,
500kg
4
第 章
経済活性化の取組
(2)
(株)
ワコールによる女性用下着の提供
第 章
被災地・被災者支援の取組
(1)
伏見酒造組合加盟企業3社(月桂冠(株)
,
黄桜
(株)
,
宝酒造
(株)
)
による給水支援
6
(5)
(株)
アーキエムズ,
(財)京都市都市整備公社による自転車の提供
被災地から本市災害対策本部に支援の要請があった自転車について,民間事業者から提供いただいた250台を被災地に搬送するとと
もに,別途空気入れ及びパンク補修材を送付。搬送時には,本市職員が連絡車で随行
実施期間:平成23年3月31日~4月1日
支援先:宮城県仙台市(若林区)50台(耐摩耗性タイヤ)
,宮城県石巻市200台(耐摩耗性タイヤ・一般タイヤ各々100台)
提供者:自転車(株)アーキエムズ150台(耐摩耗性タイヤ)
,
(財)京都市都市整備公社 100台(一般タイヤ)
搬送業者:( 社 ) 京都府建設業協会京都支部等 4t
トラック2台(仙台市)
,4
t
トラック6台(石巻市)
(6)
「仙台七夕まつり」での祇園祭山鉾の囃子等の披露
本市では,
(公財)祇園祭山鉾連合会(吉田孝次郎理事長)との連携の下,ユネスコの無形文化遺産に登録されている「京都祇園
祭山鉾行事」の囃子等を総勢40名ほどの関係者の参加により,
「仙台七夕まつり」で披露(平成23年8月6日~8日)
。また,これに合わ
せて,京都から多くの方に現地を訪問していただくことで,
「仙台七夕まつり」を盛り上げ,復興支援に繋げるため,
「祗園祭と行く! 仙台七
夕まつり応援ツアー」を特別に企画し,積極的な PR を実施
(7)
京の七夕における復興支援事業
「京の七夕」において,様々な復興支援事業を実施
平成 23 年
仙台七夕まつりとの連携
東北物産の販売
京の七夕会場に仙台七夕まつりの七夕飾りを設置(8月6日~15日)
仙台七夕まつり会場では,京都ゆかりの著名人からの復興へのメッセージを貼り付けた行灯を展示
(8月6日~8日)
宮城・福島から出展いただき,元離宮二条城において物産販売を実施(8月 9 日・15 日)
岩手・宮城・福島から出展いただき,鴨川会場において物産販売を実施(8月6日・7日)
芸舞妓の派遣
祇園甲部の芸舞妓を仙台七夕まつりに派遣し,舞の披露や写真撮影会を実施(8月6日・7日,計
5回開催)
奥州仙台おもてなし集団
「伊達武将隊」の招請
京の七夕会場に伊達武将隊を招き,演武の披露等や仙台・宮城及び東北の観光PR等を実施(8
月12日・13日)
協賛事業
西陣織会館において,西陣織・仙台平コラボファッションショーや東北産の食材を使った屋台「い
わて三陸復興食堂」を開催
京の七夕絵はがき短冊の
売上金の一部寄付
その他
被災文化財の救援,
修理・保存事業に役立てていただくため,
643,
030円を(公財)文化財保護・
芸術研究助成財団へ寄付
「京の七夕」協賛 京都市内商店街・小売市場統一セールの景品を東北地方の産品を中心に
設定し,被災地を応援(8月6日~15日)
平成 24 年
協賛事業
京の七夕絵はがき短冊の
売上金の一部寄付
西陣織会館において,会津若松市・川俣町の物産や会津若松市ご当地グルメの販売を実施
被災文化財の救援,
修理・保存事業に役立てていただくため,
549,
270円を(公財)文化財保護・
芸術研究助成財団へ寄付
平成 25 年
京の七夕絵はがき短冊の
売上金の一部寄付
被災文化財の救援,修理・保存事業に役立てていただくため,349,290 円を文化財保護・芸術研
究助成財団へ寄付
平成 26 年
POKÉMON with YOU
ワゴンとピカチュウやってくる
!
京の七夕絵はがき短冊の
売上金の一部寄付
ポケモンの被災地支援活動「POKÉMON with YOU」と「京の七夕」がタイアップ。被災地
の子供達の願いが書かれた短冊が堀川会場で飾られたほか,チャリティーグッズも販売。また,京
都の子供達から被災地の方に向けた応援メッセージをポケモンセンタートウホクで展示。いずれも,
京都五山送り火でお焚き上げし,天に届けられた。
東日本大震災・津波遺児への支援活動に役立てていただくため,88,150 円をあしなが育英会へ
寄付
76
1
平成 23 年
震災の発生を受け,京都・東山花灯路 -2011 を 3 日間で終了。そのかわりに,被害を受けた地
域の 1 日も早い復興を願い,また犠牲になられた方への哀悼の気持ちをこめて,
「京都・東山祈り
京都・東山祈りの灯り
の灯り」を開催。
エリア内に祈りの広場を設け,被災地に向けたメッセージを来場者から募り,大型行灯に掲示。
1200 通を超えるメッセージをツイッターでも発信。「祈」の文字に配した竹灯ろうは来場者に点灯
してもらった。そのほか,
八坂神社舞殿にて「復興の祈り」コンサートを実施。
(3 月 15 日〜 21 日)
東山花灯路 -2011,京都・東山祈りの灯りのエリア内で義援金箱を設置するとともに,200 箇所以
上で募金活動を実施。集まった義援金 5,139,823 円は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付。
(3
月 12 日〜 21 日)
嵐山花灯路 -2011 では,嵐山観光土産品組合が落柿舎前にて短冊とロウソクセットを販売し,収
益を義援金として被災地に寄付。
(12 月 9 日〜 11 日,17 日,18 日)
平成 24 年
東山花灯路 -2012 の会場において,ろうそくの灯りで「祈」の文字を作るとともに,会津若松市
の会津本郷焼の器「瓦燈(がとう)
」を点灯。
(3 月 10 日〜 20 日)
希望の灯り
エリア内に震災の復興や未来に向けたメッセージを掲載した 1m80cmもの大型行灯 50 基を展示。
(3 月 10 日〜 20 日)
義援金の募金
嵐山花灯路 - 2012 の会場において,嵐山観光土産品組合が落柿舎前にて短冊とロウソクセット
を販売し,収益を義援金として被災地に寄付。
(12 月 8 日,9 日,15 日,16 日)
平成 25 年
祈りの灯り
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
祈りの灯り
第 章
京都力を結集した支援の取組
義援金の募金
第 章
東日本大震災の概要
(8)
京都・花灯路における復興支援事業
3
東山花灯路 -2013 の会場において,ろうそくの灯りで「祈」の文字を作るとともに,震災復興支
援として,売上金を宮城県山元町を支援する「くまプロジェクト」へ寄付。
第 章
被災地・被災者支援の取組
4
第 章
経済活性化の取組
5
第 章
資料編
6
77
(9)
会津若松市との連携事業
「京都市・会津若松市相互交流宣言」(平成24年3月20日調印)に基づき,観光分野を中心とした相互協力・交流を実施
平成 24 年
「京の七夕」での物産販売
堀川会場(西陣織会館)において,会津若松市のご当地グルメ等を販売。
(8月10日〜12日)
京都「八重の桜」
応援協議会の設立
京都から平成25年大河ドラマ「八重の桜」の機運を醸成し,風評被害で苦しむ会津若松市や
福島県を支援することを目的として,官民の22団体で設立(11月19日)
東山花灯路「祈りの灯り」
東山花灯路 -2012の会場において,会津若松市の会津本郷焼の器「瓦燈(がとう)を」点灯
25年度大河ドラマ「八重の桜」を通じた相互観光 PR の実施
平成 25 年
八重さんのお酒ウィ~ク
「京あるきin 東京 2013」オープニング会場(東京丸の内)及び東京駅周辺の10飲食店舗で,
京都と会津若松の2種類の日本酒 「八重さん」 を無料提供(2月4日~10日)
東山花灯路「会津若松・京都の
日本酒振る舞いコーナー」
東北の復興支援と大河ドラマ「八重の桜」で交流を進める会津若松市と京都市により,両市の
名産品である日本酒の無料振る舞いを実施
桜咲く! 会津フェスタ2013の開催(7月19日~21日)
NHK公開セミナー「「八重の桜」と新選組」の開催
「八重とハンサム京都」パンフレットの発行及びホームページの開設(7月5日)
京都「八重の桜」応援協議会及び交流会の開催(12月15日)
平成 26 年
日本酒で乾杯!三都酒処のみある
気分 in 新丸ビル丸の内ハウス
「京の七夕」での物産販売
京都「八重の桜」
応援協議会の設立
「京あるきin 東京 2014」の一環として,京都市,会津若松市,新潟市の地元の酒造組合に御
協力をいただき,それぞれに特徴ある三つのまちの日本酒をリーズナブルな価格で一度に楽しめる
イベントを開催(主催:京都市,会津若松市,新潟市,協力:伏見酒造組合,会津若松酒造協
同組合,新潟県酒造組合 新潟市内 15 社)
(平成 26 年2月 3 日~ 7 日)
堀川会場(西陣織会館)にて,会津若松市の日本酒等を販売。
(8月10日~12日)
京都から平成25年大河ドラマ「八重の桜」の機運を醸成し,風評被害で苦しむ会津若松市や
福島県を支援することを目的として,官民の22団体で設立(11月19日)
平成 27 年
日本酒で乾杯!in KITTE
「京あるきin 東京 2015」オープニングイベントにおいて,京都市 , 会津若松市,新潟市の日本酒
の紹介,観光 PR ブースを共同で設置(平成 27 年2月4日)
78
第 章
東日本大震災の概要
(10)
(公財)京都市国際交流協会による取組
1
・ 支援情報の多言語発信
京都市国際交流協会ホームページにおいて,支援情報を多言語(英語,中国語,韓国・朝鮮語,スペイン語,ポルトガル語,タガログ語,
インドネシア語,ベトナム語,タイ語,やさしい日本語,日本語の11言語)で発信するとともに,義援金受付についての広報を実施
・ 国際関係団体への協力呼びかけ
京都市国際交流協会メールマガジンを通じて,国際関係団体に対し義援金の協力依頼を呼び掛け
・ 災害放送の放映
京都市国際交流会館1階ロビーのマルチビジョン及び大型テレビで災害放送を放映
・ 職員の派遣
(財)仙台市国際交流協会が仙台国際センターに開設した「仙台災害多言語支援センター」へ職員3名を派遣(平成23年4月14
日~4月25日)。また,
(特活)多文化共生マネージャー全国協議会が滋賀県大津市の全国市町村国際文化研究所(J
IAM)内に開
設した「東日本大震災多言語支援センター」へ職員7名を派遣(平成23年3月19日~4月30日)
・ 「緊急 kokoka プロジェクト東日本大震災支援企画を京都市国際交流会館で!」の実施
各種団体が東日本大震災被災者を対象に京都市国際交流会館で実施するチャリティ企画について,京都市国際交流協会との共催
事業と位置付け,会場使用料を無料とするプロジェクトを実施(平成23年5月1日~12月27日)
・ 「あすKyoフェスタ」における物品販売
京都府立植物園で開催された「あすKyoフェスタ」にブースを出展して物品を販売し,売上を被災者支援団体に寄付(平成26年
11月23日)
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
・ 「kokoka オープンデイ2014」の実施
京都内外の東日本大震災の被災者支援団体を招き,同団体による手作り品や被災地の産物,食品などの様々な物品販売を実施した
ほか , 同日開催されたフリーマーケットやカフェ等の売上を同団体に寄付(平成26年11月3日)
第 章
京都力を結集した支援の取組
・ 義援金箱の設置
本市との連名で,京都市国際交流会館に義援金箱を設置(平成23年3月15日~9月22日)
3
(11)
(福)
京都市社会福祉協議会による取組
第 章
被災地・被災者支援の取組
・ 震災直後の 3 月 19 日から 9 月 15 日までの約半年間にわたり,仙台市を中心とする宮城県下の被災地において,全国各地から来られ
る多くのボランティアの受入れや調整が地元の社協だけでは困難な状況のもと,職員を派遣し,災害ボランティアセンターの立ち上げや運
営などの支援を実施(延べ 454 名の職員を派遣)
・ 4 月 25 日から 28 日まで,東松島市でのボランティア活動を実施するため,学生ボランティアバスの運行を企画・実施
・ 8 月,9 月には,故郷を離れ京都に避難されてきた方々に心身のリフレッシュをしていただくための事業を企画・実施。高齢者には,以
降も老人福祉センターの情報を発信
4
(12)
(福)
京都市山科区社会福祉協議会による取組
第 章
経済活性化の取組
ア 避難者への家電提供(平成23年 3 月中旬~)
・ 区内のリサイクル店に相談し,低価格での譲渡に係る調整等を実施
・ 東北に帰郷する際には,それらの家電の引き取りも実施
イ 避難者のための相談会,交流会の開催(平成 23 年 3 月~平成 23 年 9 月)
・ 毎週土曜日午後1時~4時,山科市営住宅集会所で開催
・ 避難世帯の情報が少ない中,学区社協役員が各世帯を回り案内チラシを配布
・ 相談会では,スーパーや病院の紹介地図の作成,交通機関の案内,日常生活の困りごと相談を実施
・ 市・区社協,行政,地域包括など必要な機関との連携を図り,相談を実施
・ その他司法書士会の依頼を受け,無料法律相談を実施
ウ 避難者による自主的な茶話会を開催するための支援(平成23年 10 月~)
被災者の孤立防止,情報交換を目的に,NPO 法人,大学生,ボランティアや司法書士会が連携し茶話会を開催するための支援を実施
5
第 章
資料編
6
79
(13)
京都災害ボランティア支援センターによる取組
京都市災害ボランティアセンターは,京都災害ボランティア支援センターを京都府災害ボランティアセンターと共同で設置し,東日本大震災
被災地支援や避難者支援などにあたった。(設置期間:平成 23 年 3 月 13 日〜平成 24 年 3 月 29 日)
ア 支援物資の仕分け・搬送ボランティア
府民の皆さまからの支援物資を被災地に届けるため,物資の仕分けや発送作業などを手伝うボランティアを募集し,活動を実施
・活動日
【第1回目募集】 平成23年4月1日(金)
,2日(土)
,3日(日)
,4日(月)
,9日(土)
,10日(日)
,11日(月)
【第2回目募集】 平成23年4月8日(金)
・活動時間 各日 午前9時30分~午後4時
・活動場所 向日町競輪場選手管理センター
・参加人数 全日程(8日)合計 242名
・支援物資 缶詰,簡易スープ等,栄養調整食品,缶ジュース,漬け物,佃煮等の瓶詰,カップラーメン,レトルト食品,魚肉ソーセージ,
味付け海苔
イ 被災地支援活動ボランティアバスの派遣
現地でのボランティア活動実施のため,9回にわたり被災地にバスを派遣し,ボランティア活動を実施
・実施日及び参加人数
【第1陣】 平成23年4月29日(金) ~ 5月 2日(月) 92名
【第2陣】 平成23年5月27日(金) ~ 5月30日(月)121名
【第3陣】
【第4陣】
【第5陣】
平成23年7月 1日(金)
~ 7月 4日(月) 63名
平成23年7月24日(日)
~ 7月27日(水) 39名
平成23年7月31日(月)
~ 8月 3日(水) 39名
【第6陣】 平成23年8月21日(日)
~ 8月24日(水) 42名
【第7陣】 平成23年8月26日(金) ~ 8月29日(月) 43名
【第8陣】 平成23年9月30日(金) ~10月 3日(月) 22名
【第9陣】 平成23年10月7日(金) ~10月10日(月) 22名
・活動内容 避難所支援,家屋泥だし,がれき撤去,学校体育館の清掃作業,草刈など
・派 遣 先 宮城県東松島市,南三陸町,気仙沼市大島,岩手県陸前高田市,福島県郡山市
ウ 福島支援ユースボランティア(すざく隊)によるボランティア活動
京都府下の大学生を募って隊員とし,被災地でのボランティア活動を実施
・実施日及び参加人数
~ 9月21日(水) 10名
【1番隊】 平成23年 9月16日(金)
【2番隊】 平成23年11月11日(金)
~11月16日(水) 7名
~ 2月17日(金) 8名
【3番隊】 平成24年 2月12日(日)
・活動内容 家屋の泥かき,被災ごみの分別,写真の洗浄,仮設住宅等での交流,開所式のお手伝いなど
・派 遣 先 福島県只見町,南相馬市,郡山市,福島市,いわき市など
80
京都へ避難されてきた方々を応援するために,県人の集いを2回にわたり開催
当日は,福島県,宮城県,岩手県の職員・県人会の方々との情報交換や京都に避難されている方を対象としたボランティアのマッチング
等のほか,茶話会の開催や支援,サービスに関する情報提供等を実施
【第1回】
・お茶と地元の銘菓を食べながらの茶話会
・自転車提供コーナー(京都府自転車軽自動車商協同組合員による相談)
・キッズスペース(お子さんと高校生のお姉さんが遊べるイベントスペース)
・当センターに寄せられている支援物資,サービス提供の案内
・内容
・生活や教育に役立つ情報・生活支援物資の提供
4
第 章
経済活性化の取組
・昼食会,茶話会
・京都府,京都市で受けることができる支援やサービス情報の提供
・よろず相談コーナー(行政書士による相談)
・自転車提供コーナー(京都府自転車軽自動車商協同組合員による相談)
・キッズスペース(お子さんと大学生のお姉さんが遊べるイベントスペース)
・地域の学校関係者による話
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
オ 「ふしみんのつどい」の開催
伏見区内に避難されている方を対象とした交流事業を実施
・開催日時 平成23年7月9日(土) 午後1時~4時
・開催場所 京都市伏見青少年活動センター
・参加人数 45名(避難者の方々)
,ボランティアスタッフ41名
宮城県(7名)
,福島県(30名)
,茨城県(4名)
,栃木県(2名)
,千葉県(2名)
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
【第2回】
・開催日時 平成23年9月17日(土) 午後1時30分~5時
・開催場所 イオンモール KYOTO kyoto ホール
・参加人数 96名(避難者の方々)
,ボランティアスタッフ50名
,宮城県(12名)
,福島県(63名)
,茨城県(15名)
,千葉県(2名)
岩手県(4名)
・基調講演 京都女子大学教授 水野義之氏『知りたい聞きたい放射能のこと』
・内容
・ふるさと情報(福島県,宮城県,岩手県の職員・県人会との意見交換や地元の情報提供)
・京都府,京都市で受けることができる支援やサービス情報の提供
・よろず相談コーナー(住まい相談・法律相談・雇用相談・損保相談など)
・自転車提供コーナー(京都府自転車軽自動車商協同組合員による相談)
・キッズスペース
・竹で遊ぶワークショップ
・ラジオプレゼント
・京都のまち歩き(京都市各区の紹介パネルの展示とまち歩きマップのプレゼント)
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
・開催日時 平成23年6月12日(日) 午後2時~4時
・開催場所 京都テルサ東館2階セミナー室
・参加人数 131名(避難者の方々)
,ボランティアスタッフ61名
,宮城県(23名)
,福島県(97名)
,茨城県(7名)
,東京都(1名)
岩手県(3名)
・ふるさと情報(福島県,宮城県,岩手県の職員・県人会との意見交換や地元の情報提供)
・内容
・京都府,京都市で受けることができる支援やサービス情報の提供
・よろず相談コーナー(行政書士による相談)
第 章
東日本大震災の概要
エ 「県人のつどい」の開催
5
カ 募金活動のコーディネート
日本ボーイスカウト京都連盟と連携し,市営地下鉄駅構内での募金活動をコーディネート
平成 23 年 4 月 16 日~ 9 月末/土・日・祝日のみ実施(延べ 50 日間)
ア 介護施設での雇用確保・資格取得支援事業への協力
東日本大震災で被災された方が,京都市内の介護施設で働きながら,ホームヘルパー2級等の介護資格を取得することを支援し,当面
の生活を支えながら,被災地等で活動する介護人材の育成を目的とした事業について,本市が京都市老人福祉施設協議会に実施を委託。
平成23年6月1日から同協議会傘下の44施設が参加して実施
イ 被災地への介護職員の派遣
京都市老人福祉施設協議会が傘下の施設に呼び掛け,
平成23年4月から被災地の避難所,
特別養護老人ホーム等(5箇所)に対して,
看護師や介護福祉士等を派遣
81
第 章
資料編
(14)
(一社)京都市老人福祉施設協議会による取組
6
(15)
(一社)京都市公認水道協会による取組
京都府管工事工業協同組合と共に義援金を募り,全国管工事業協同組合連合会を通して送付
(16)
京都府管工事工業協同組合による取組
(一社)京都市公認水道協会と共に義援金を募り,全国管工事業協同組合連合会を通して送付
(17)
特定非営利活動法人一歩の会による取組
・家電製品提供者宅への引き取り及び避難者宅への運搬(平成 23 年 6 月~)
・避難者宅の修繕作業(平成 23 年 7 月 12 日~平成 24 年 4 月 29 日)
・子ども対象のサッカー教室の開催(平成 23 年 12 月~)
福島からの避難者のほとんどが自主避難で母子が多く,また住宅ローンを抱えての二重生活が多いため,子どもの習い事まで手が回ら
ないことを知り,サッカー教室を開催
・家族再会プロジェクト実施(平成 23 年 12 月)
家族が離れて生活している避難者に家族水入らずで過ごしてもらいたいと企画
・避難者交流会実施(平成 23 年 11 月,平成 24 年 2,3,4,6,11 月)
知らない土地で不安に感じている避難者に,京都の人と交流し,喜んでもらえるような場として開催
・子どもたちの夢の夏プロジェクト実施(平成 24 年 7 月)
京都に避難している子どもたちの同級生を京都に招待して 3 泊 4 日のキャンプを実施
(18)
特定非営利活動法人ハイビスカスによる取組
(平成 25 年 9 月からは,同法人から独立した「特定非営利活動法人和」が継続して運営・実施)
ア 被災者支援
・保育施設「ちるぴよ」の開設(平成 24 年 5 月~平成 25 年 9 月)
平成 23 年 8 月に行った宮城県石巻市渡波小学校避難所住民の会視察・現地保育ニーズ調査をきっかけに,
被災者からの依頼を受け,
現地に認可外保育施設を開設
イ 避難者支援
・
「福興サロン和~Nagomi~」の開設(平成 23 年 10 月~平成 25 年 9 月)
避難者の孤立防止に向け,心のケア,生活支援,交流会や専門家相談等の取組を行う場を開設
・
「キッチン Nagomi」の開設(平成 24 年 9 月~平成 25 年 9 月)
避難者の就労支援(レストラン)と交流の場として開設
ウ その他
・福興念珠で広がるご縁プロジェクト(平成 23 年 11 月~平成 24 年 8 月)
被災者(石巻)と避難者(京都市)の内職として腕輪念珠を作る活動を実施
(19)
サッカー日本代表松井大輔選手による支援活動
(平成23年3月25日)
サッカー日本代表松井大輔選手が,向島藤の木小学校において,京都に避難してきた子ども達とサッカーを通じた交流を図るとともに,参
加した子ども達を「日本代表対Jリーグ選抜戦」に招待。また,本市を通じてサイン入りサッカーボールを被災地へ贈呈
(20)
(社)
京都青年会議所(京都JC)
による支援活動
日本青年会議所をはじめとする被災地の青年会議所との連携により,
市民から救援物資を募集(平成 23 年 3 月 20 日,
21 日,
26 日,
27 日)
し,被災地への支援を実施。本市もこの取組に対し,広報等により協力
(21)
京都市地域女性連合会による取組
義援金を募り, 仙台市教育委員会に送付
82
・京都市PTA連絡協議会・京都災害支援ボランティアセンターによる「被災者支援情報提供メール配信プロジェクト」の実施(京都府
内への避難者対象・登録料無料)(平成 23 年 5 月~平成 25 年 3 月)
・街頭での募金活動:約 12 万円(平成 23 年 3 月)
・日本PTA全国協議会による就学助成事業「心のきずな61キャンペーン」への寄付(全市学校・園の協力のもと)
:約 730 万円(平成
24 年 5 月~平成 25 年 6 月)
・全国「おやじの会」ネットワークと連携し , 岩手県へ学用品(鉛筆 8,000 本,ノート1,000 冊)を提供(平成 23 年 4 月)
「NPO ザ・ピープル(福島県)」へ衣類を提供
・大人用 8 箱(上着等 79 着,肌着 48 着,Tシャツ 34 着,靴下 112 足)
・子ども用 3 箱(服 42 着,下着 14 着,Tシャツ 7 着,靴下 59 足)
(24)
京都扇子団扇協同組合(産業観光局伝統産業課連携)
による取組
市立学校の子どもがメッセージを書いた扇子・団扇約 3,000 本を福島・宮城・岩手県内の学校へ送付(平成 23 年 6 月作成,7 月~送付)
寄付金約 460 万円を活用し,図書・学用品等を岩手県,宮城県,福島県の 17 学校・園(小 7,中 4,高 3,保育園 3)
・児童生徒約 3,000
人に対して寄贈(平成 23 年 10 月~)
(26)
全国視聴覚教育連盟との連携
京都市視聴覚センターが保有する16ミリ映写機を岩手県に 3 台寄贈(平成 24 年 1 月)
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
(25)
フィレンツェ老舗協会会長アルファンデリー氏からの寄付の活用
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
(23)
人づくり21世紀委員会による取組
第 章
東日本大震災の概要
(22)
京都市PTA連絡協議会による取組
3
(27)
おこしやす
“やましな”
協議会,
山科団地被災者茶話会,
ふれあい
“やましな”
実行委員会による取組
※山科のまちの魅力を発信し,観光客を誘致するための事業を行い,まちづくりを推進することを目的として,一般社団法人山科経済同友会のメンバーを中心に,
平成18年9月に設立されたNPO法人
5
第 章
資料編
83
4
第 章
経済活性化の取組
(ア)事業名 「東日本大震災の被災地に山科の魅力を届けよう
!」プロジェクト
(イ)実施期間 平成24年11月3日(土)
,4日(日)
〈11 月3日(土)〉仙台市(青葉区及び若林区)で被災者支援及び観光PR活動を実施
〈11月4日(日)〉会津若松市内で観光PR活動を実施
(ウ)活動内容
・被災者支援
11月3日(土)に仙台市青葉区内の勾当台公園で開催された「青葉区民まつり」に参加し,啓発ブースの設置及やステージ発表(舞
妓による舞の披露)のほか,
「アンケート調査」や「やましな歴史観光クイズ」等を実施。また,
「生八橋」と「和束茶」を多くの市民に
振る舞った。さらに同市若林区内にある仮設住宅を訪問し,住民の方に,粗品を贈呈するとともに,集会所で「舞妓の舞」の披露や記念
撮影,仮設住宅の敷地の一角での「陶灯路」の開催に加え,LED陶灯器20基を贈呈した。
・山科の特産品の紹介・配布を通じた観光PR活動
山科区のオリジナルキャラクター及び隨心院から「ミス小野小町」を派遣し,
「青葉区民まつり」の会場や会津若松市内において,粗品,
観光マップなどを配布し,本市や山科区の観光PRキャンペーンを行った。また,平成24年3月20日に本市と相互交流宣言を行った会津若
松市には,門川市長の親書を届けるとともにLED陶灯器20基を贈呈。鶴ヶ城において,会津若松市と京都市の共汗・協働のもと,おこし
やす“やましな”協議会と共に観光 PR 活動を実施した。
(エ)参加者
主催者 山科区役所(区長,地域力推進室総務・防災課長他)
5名,おこしやす“やましな”協議会 10名
協力団体 隨心院・京都橘大学・清水焼団地協同組合他 14名
合計 29名
第 章
被災地・被災者支援の取組
ア おこしやす“やましな”協議会
被災地の復興支援と山科の魅力を発信するため,特定非営利活動法人「おこしやす“やましな”協議会」(※)との共汗・協働により,
宮城県仙台市及び福島県会津若松市への「キャラバン隊」事業を実施
6
イ 山科団地被災者茶話会
山科市営住宅には,東日本大震災の被災者が多く居住していることから,西野学区社協が中心となり,平成 23 年6月から,同市営住宅
2 棟東棟1階の集会所において,
「茶話会」を実施(平成 23 年 9 月までは「被災者相談会」して実施)
。開催日は,
当初は 2 週間に1回,
土曜日の午後1時~4時であったが,
平成24年度からは毎月第1土曜日の午前10時~正午に実施されている。参加者は,
司法書士・マッサー
ジ師・弁護士・区社協・地域包括支援センター・区役所などで,区役所からは課長級職員が当番制で参加。参加者数は,20 人から,多
ければ 50 人程度。当初は,区役所に対する相談(健康保険・介護など)も多くあったが,平成 25 年度に入ると,概ね落ち着いてきたのか,
ほとんどない。参加者も平成 26 年に入ると10 名程度となっているが,住宅問題への関心は強い。
ウ ふれあい“やましな”実行委員会
「山科区フラワーロード推進事業」による東日本大震災被災地へのハボタン及びポーチュラカの贈呈
(ア)荒浜地区仮設住宅(仙台市若林区)へのハボタンの贈呈
平成24年11月に,おこしやす“やましな”協議会と山科区役所の共汗・協働により,東日本大震災の被災地の復興支援と京都・山科
の観光PRのため仙台市と会津若松市を訪問した際,津波被害を受けた仙台市若林区荒浜地区の方々がお住まいの仮設住宅を訪れ,清
水焼のマグカップとともにハボタンを贈呈した。そのハボタンは,
山科区フラワーロード推進事業のボランティア(花と緑のまちづくりサポーター)
の皆さんが種から育てたもので,区民まつりでの頒布及び区内関係団体等への配布後の残余分を贈呈したもの。住民の方には大変喜ん
でいただいた。
(イ)荒浜地区仮設住宅(仙台市若林区)へのポーチュラカの贈呈
ハボタンを贈呈した際,
住民の方に喜んでいただいたこともあり,
平成25年度には,
仮設住宅に美しい花による潤いと安らぎの一助となるよう,
ポーチュラカを贈呈することとした。贈呈するポーチュラカについては,例年,ボランティアの皆さんで区役所前花壇等に植栽用に挿し芽作
業を行っており,同作業に合わせて仮設住宅分の挿し芽作業も行った。挿し芽作業は5月中旬に行い,7 月に仮設住宅の皆さんに配送した。
平成 25 年 11 月にも,前年に引き続きハボタンを贈呈し,それ以降毎年7月にポーチュラカを,11月にハボタンを贈呈している。
仮設住宅の皆さんからはとても喜ばれ,苗が大きく育ち,花が咲きそろった写真を送っていただいている。
(28)
ボランティア組織「TSUNAGARI」
(つながり)
京都支部による取組
朱雀第三学区の学区民の中に,ボランティア組織「TSUNAGARI」(つながり)の京都支部に所属している方がおられたことから,朱
雀第三学区の方々が震災後,
「TSUNAGARI」のボランティアとして,東日本大震災の被災地を訪問,現地では,各種舞台(落語講演等)
や,散髪サービス,ラーメンの炊き出しなどの支援活動を行っていた。
(29)
京都料理組合による取組
平成 23 年から毎年 12 月 13 日,14 日に開催している京料理展示大会に東日本大震災の被災者を招待。
(招待者数)
・平成 23 年 79 人
・平成 24 年 72 人
・平成 25 年 84 人
・平成 26 年 90 人
84
年度
事 業 内 容
1 被災地への支援
職員派遣
85,000
救援物資
86,000
被災者への支援情報の発信
平成
月補正予算
5
被災者向け相談窓口設置 震災支援総合案内コー
ルセンター開設(3,500)
こころの健康増進センター
相談窓口の拡充(5,500)
「震災 こどもの心 相談電
話」開設(1,000)
10,000
被災者向け住宅情報センター開設
45,000
被災企業の支援
被災地と連携した観光対策
(1)被災地・被災者への
経済復興等支援
被災者の雇用対策
3 経済対策
30,000
203,000
10,000
緊急震災対策フルサポート事業
23,500
16,000
日本復興キャンペーン From Kyoto
35,000
京都市防災対策の総点検及び地域防災計画の見直し
10,000
15,000
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
30,000,000
輸出品の放射能検査機器購入
「コンテンツ産業都市・京都」発信事業
4 防災対策の総点検
6,500
被災地への資材供給支援
中小企業金融対策預託金
(2)京都経済の活性化
5,000
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
年度
23
18,000
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
その他被災地支援 災害ボランティア派遣に対す
る支援(3,000) 被災地の子どもへの図書等送付
(5,000)
二条城ライトアップ事業収益を活用した被
災地支援(10,000)
2 被災者の受入れ・支援
予算額
(千円)
第 章
東日本大震災の概要
10 東日本大震災に係る平成23年度補正予算及び平成24年度~平成27年度の主な防災関係予算
4
平成
月補正予算
9
5 東日本大震災対策(被災地への職員派遣の継続)
44,000
東日本大震災対策の補正予算(計)
第 章
経済活性化の取組
年度
23
5
30,642,000
第 章
資料編
6
85
年度
事 業 内 容
1 防災対策の総点検を踏まえた防災対策の推進
予算額
(千円)
京都市地域防災計画の改定
35,000
京都市業務継続計画(震災対策編)の策定
10,000
大規模災害用備蓄物資等の充実
69,000
防災情報システムの機能向上
25,000
環境放射線モニタリング体制の充実
1,700
2 震災対応能力の充実
17,000
3 細街路対策事業
10,000
まちの匠の知恵を活かした
京都型耐震リフォーム支援事業
平成
4 民間建築物の耐震化促進
年度当初予算
24
公民一体の耐震ネットワークによる
耐震化の促進
20,200
耐震診断 , 耐震改修計画作成に対する
支援制度の拡充 , 創設
52,500
特定建築物の耐震改修に対する助成制度の創設
5 市営住宅ストック総合活用事業
6 いのちを守る都市基盤防災・減災対策プロジェクト
234,000
耐震改修等
市営住宅団地再生事業
債務負担行為
120,500
68,900
いのちを守る橋りょう健全化プログラムの推進
568,300
災害防除(道路に面する斜面等の防災対策)
103,000
排水機場維持補修(耐震改修)
7 要援護者避難支援事業
3,300
25,300
8 福祉避難所運営支援事業
3,100
9 民間社会福祉施設への耐震アドバイザー派遣事業
4,000
10 市有建築物の耐震改修(保健福祉局所管分)
13,000
11 小・中学校体育館の防災機能強化等に向けたリニューアル事業
12 避難所指定の社会教育施設等の耐震化推進
5,000
70,400
13 教育所管施設(学校・幼稚園を除く)のアセットマネジメント
東日本大震災を踏まえた , スピード感を持って推進する防災対策 13 項目(計)
86
104,300
1,563,500
事 業 内 容
1 災害時の帰宅困難者対策の推進
観光客等帰宅困難者対策
14,000
ターミナルにおける防災対策
3,000
事業所帰宅困難者対策
5,000
15,200
3 災害用備蓄物資の充実
30,300
4 市内全避難所における避難所運営マニュアル作成
19,200
5 市庁舎整備基本計画の策定
50,800
6 市有建築物の最適な維持管理計画策定のための調査
5,000
7 大宮消防出張所耐震改修
6,000
8 花背消防吏員駐在所耐震改修
3,000
平成 年度当初予算
10 細街路対策指針に基づく道路位置指定制度の活用
11 既存建築物の耐震化対策の強化
12 市営住宅ストック総合活用事業
京町家・木造住宅の耐震改修支援事業の充実
耐震診断支援事業の拡充・普及啓発
279,000
17,500
市営住宅団地再生事業
472,300
市営住宅耐震改修等改善事業
178,400
いのちを守る橋りょう健全化プログラムの推進
災害防除(道路に面する斜面等の防災対策)
14 民間社会福祉施設への耐震アドバイザー派遣事業
1,183,800
167,700
2,900
38,800
16 市有建築物の耐震改修(保健福祉局所管分)
21,700
17 民間保育所耐震診断促進事業
39,500
18 小・中学校体育館リニューアル事業
42,600
19 小・中学校プールリニューアル事業
13,300
20 桃陵中学校格技場改築事業
8,400
21 学校施設の非構造部材等耐震化推進
50,000
22 避難所指定施設等教育委員会所管施設の耐震補強
95,400
東日本大震災 , 既存インフラ・公共施設の老朽化を踏まえ , 着実に推進する防災・老朽化対策 22 項目(計)
4
第 章
経済活性化の取組
15 民間社会福祉施設耐震診断助成
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
13 いのちを守る都市基盤防災・減災対策プロジェクト
5,000
2
第 章
京都市職員の被災地への派遣
100,000
1
第 章
京都力を結集した支援の取組
2 原子力防災体制の充実
9 防災センターリニューアル整備
25
予算額
(千円)
第 章
東日本大震災の概要
年度
5
2,867,800
第 章
資料編
6
87
年度
事 業 内 容
いのちを守る橋りょう健全化プログラムの推進
1 いのちを守る都市基盤防災・減災対策プロジェクト
災害防除(道路に面する斜面等の防災対策)
572,400
75,800
排水機場耐震改修
52,700
25,900
観光客等帰宅困難者対策
15,900
ターミナルにおける防災対策
11,000
4 災害用被服の充実強化
4,200
5 災害用備蓄物資の充実強化
61,700
6 避難所運営資機材の充実強化
9,000
7 市庁舎整備事業
平成 年度当初予算
26
3,042,100
普通河川緊急対策
2 危険地域の雨量情報の提供
3 災害時の帰宅困難者対策の推進
予算額
(千円)
178,400
8 公共施設マネジメントの推進
5,000
9 空き家対策推進事業
179,000
10 歴史都市京都における密集市街地等に関する対策の推進
11 既存耐震不適格建築物の緊急耐震化対策
14,000
213,900
12 住宅の耐震化対策の強化
6,200
13 分譲マンション管理支援事業(要支援マンション再生支援)
1,800
14 市営住宅ストック総合活用事業
市営住宅団地再生事業
市営住宅耐震改修等改善事業
15 北消防署整備
19,190
153,810
1,000
16 四条消防出張所移転整備
19,000
17 民間保育所耐震改修助成
243,000
18 市有建築物の耐震改修(保育所・児童館等)
21,200
小・中学校体育館の改築・リニューアル事業
19 避難所施設等の機能充実
避難所施設 ( 教育委員会所管施設 ) の耐震化推進
学校施設等の耐震化推進
20 学校体育館等つり天井等脱落防止対策
29,700
5,900
58,600
642,000
京都で暮らす方 , 京都を訪れる方全ての安心安全を守るための防災・老朽化対策 20 項目(計)
88
5,662,400
事 業 内 容
1 世界一安心安全・おもてなしのまち京都 市民ぐるみ推進運動
84,000
2 繁華街における飲食店等による客引き行為等対策の推進
12,700
いのちを守る橋りょう健全化プログラムの推進
3 いのちを守る都市基盤防災・減災対策プロジェクト
普通河川緊急対策
321,700
排水機場耐震改修
23,900
106,000
5,000
6 土砂災害ハザードマップづくり
24,900
7 観光客等帰宅困難者対策
2
4,000
20,000
9 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成
10,000
平成
10 市庁舎整備事業
291,200
年度当初予算
11 四条消防出張所移転整備
68,000
12 室町消防出張所整備
33,000
150,500
14 消防団報酬制度の創設
170,000
15 防災行動マニュアルの策定
4,800
16 農業用施設防災・減災対策事業
20,000
17 空き家対策推進事業
12,200
18 歴史都市京都における密集市街地等に関する対策の推進
18,100
58,000
修学旅行生が利用するホテル , 旅館の耐震化対策
23,000
次期京都市建築物耐震改修促進計画の策定
14,800
20 市営住宅ストック総合活用事業
1,792,300
21 市営住宅・府営住宅公募連携促進
3,500
22 市有建築物の耐震改修(保育所・児童館等)
4
第 章
経済活性化の取組
住宅の耐震化対策の強化
3
第 章
被災地・被災者支援の取組
13 水災害対策の充実強化
第 章
京都市職員の被災地への派遣
8 防災情報システム・防災行政無線整備(基本調査)
19 民間建築物の耐震化対策
第 章
京都力を結集した支援の取組
356,800
5 円山公園適正化事業
1
3,957,700
災害防除(道路に面する斜面等の防災対策)
4 LED 公園照明灯の設置(更新)
27
予算額
(千円)
第 章
東日本大震災の概要
年度
5
79,300
23 民間社会福祉施設耐震改修助成
517,400
24 避難所施設等 ( 教育委員会所管施設 ) の耐震化推進
89
8,210,000
第 章
資料編
市民ぐるみで進める「世界一安心安全で , やさしさあふれるおもてなし」の
まちづくりや防災・老朽化対策の加速 24 項目(計)
27,200
6
90
〈発行元〉京都市行財政局防災危機管理室
〒604-0931 京都市中京区押小路通河原町西入榎木町450-2
電話:075(212)6792 FAX:075(212)6790
平成27年12月発行 京都市印刷物第273120号
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