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Corynebacterium jeikeiumによる敗血症の1例
1527 Corynebacterium jeikeiumに よ る 敗 血 症 の1例 社 会保 険 中 央総 合 病 院 臨床 検 査 部1),同 病 理2),同 内科3) 順 天堂 大 学 病 院臨 床 検 査部4) 大 塚 喜 人1)北 村 成 大2)有 村 隆3) 三 澤 成 毅4)小 栗 豊 子4)島 田 馨3) Key words: 序 Corynebacterium 略 す)は1987年 ease iumな 受 付) (平成6年8月12日 受 理) Corynebacterium ま で 米 国CDC 下C. JK for Dis- Corynebacter- ど と 呼 ば れ て い た が, Jackmanら1)の 際 的 にC. jeikeiumと 提 唱 し て認 め ヒ トの 皮 膚 や 粘 膜 上 に 存 在 し 常 在 細 菌 叢 を 構 成 す る1つ 見 い 出 さ れ,特 で あ り,身 に 鼠 径 部,直 体 の各 所 よ り 腸 周 囲,腋 窩 な どに 他 院 外 来 受診 し腹 部 腫 瘤 を指 摘 さ れ, 9月 に は腸 間膜 腫 瘤 を切 除 し悪 性 リ ンパ 腫 と診 断 され た. そ の 後 外 来 にて1992年12月,1993年2月,3月, 4月 化 学 療 法 を施 行 し順 調 に経 過 して い た が,5 満 床 の為5月15日 67kg,体 欧 米 で は 人 工 弁 置 換 術 に 続 発 す る 心 内 膜 炎4)∼7) わ ゆ るimmunocompromised hostに 症8)∼12)や髄 膜 炎13)な ど を 発 症 し,各 敗血 種 の抗 菌 薬 に 般 身 体 所 見)身 長169cm,体 温37.0℃,血 圧180/80mmHg,脈 重 拍65/ 識 清 明,頸 部 リ ンパ 節 触 知,呼 吸 音 正 常, 心 音 正 常,腹 水 貯 留,左 触 知,腎 気 出 現 し他 院 当 院紹 介 入 院 とな った. 入 院 時現 症:(一 min,意 多 く分 布 し て い る2)3). や,い よ り体 重 減 少(6kg/4ケ 月12日 頃 よ り乏 尿,腹 部 膨 満 感,嘔 ら れ る と こ ろ と な っ た. C. jeikeiumは septicemia 月)し,8月 jeikeiumと (Centers よ っ てGroup に よ っ て 翌 年,国 jeikeium, 現 病 歴:1992年2月 文 jeikeium(以 Control)に (平成6年6月29日 右 背 部 痛 あ り,肝 五 横 指 後 性 尿 閉 塞 あ り. 入 院 時 検 査 所 見(Table 1):血 液 学 的検 査 で は 対 して 多 剤 耐 性 の 性 質 を持 つ もの が 多 い こ とで 既 著 明 な 白血 球 減 少 を認 め,単 球 の 増 加,リ に 注 目 さ れ て い る.し の減 少 が あ り貧 血 傾 向 が認 め られ た.生 化 学 的 検 で は,本 か し 我 々 が 検 索 し得 た 範 囲 邦 で は 肺 炎 症 例14)が1例 症 報 告 例 は 見 ら れ な か っ た.今 keiumに よ る 敗 血 症 の1例 あ る の み で敗 血 回 我 々 はC. jei- を 経 験 した の で 若 干 患 者:58歳,男 主 訴:乏 尿,腹 低 下, BUN, Cr, UAの 上 昇 とLDH の 上 昇 が あ り,肝機 能 と強 い 腎機 能 障 害 を認 めた. ま た,血 清 学 的 に はCRPの 強 陽 性 とHCV抗 臨 床 経 過(Fig.1):入 例 院 後,腎 痩 孔 形 成 術 を行 性. い,化 学 療 法 を施 行 した.そ 部 膨 満 感,嘔 して い た が,7月 気. の後 全 身 状 態 は安 定 に入 っ て食 思 不 振 が 続 き,右 鎖 骨 下 静 脈 よ りIVHカ 既 往 歴:痛 風(38歳). テ ー テ ル を挿 入 した.7月 中旬 よ り水 様 性 下 痢 が 頻 回 とな り肛 門 周 囲 多 発 潰 家 族 歴:特 記 す べ き事 な し. 瘍 が 出 現 した.そ の後 熱 発 が 持 続 し,胸 部X線 別 刷 請求 先:(〒169)新 宿 区百 人 町3-22-1 て 右 中 肺 野 網 状 影 を認 め た. Ceftazidime 社 会保 険 中央 総合 病 院 臨 床検 査 部 大塚 平 成6年12月20日 体 が 陽 性 で あ った. の 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 す る. 症 査 で はTPの ンパ 球 喜人 1g/day, Piperacillin (PIPC) 1g/dayの に (CAZ) 投与 を開 1528 大塚 Table 1 Laboratory data 喜人 他 on admission resistant Staphylococcus Enterococcus faecalis aureus 106<CFU/ml (MRSA) , が検出され た. 血 液 培 養 の 直 接 薬 剤 感 受 性 検 査 結 果 に よ り,26 日 よ りMinocycline (MINO) 200mg/dayを 開 始,ま た30日 よ りVancomycin を追 加 投 与 した が,30日 に再 度C. (VCM) 投与 1g/day の 血 液 培 養 よ り8月2日 jeikeiumが 検 出 され た. そ の 後 も弛 張 熱 が 続 い た が,5日 解 熱 し胸 部X線 午 前 に は一 時 上 の 異 常 陰 影 も改 善 が 見 られ た. しか し午 後 に な る と再 度 熱 発 が 起 こ り,6日 早朝 突 然 意 識 レベ ル,血 お同 圧 低 下 し永 眠 さ れ た.な 日病 理 解 剖 を施 行 した. 剖 検 所 見:両 肺 に は著 明 な 鬱 血 と浮 腫 が 見 ら れ,組 織 学 的 に は主 と して 小 血 管 内 か らそ の 周 囲 肺 実 質 内 に, Hematoxylineに 染 色 さ れ る細 菌 集 塊 を認 め た(Fig.2). 個 々 の 菌 体 は桿 状 を呈 し,柵 状 に増 殖 して お り, 始 し た が 解 熱 傾 向 は な く,さ (PL-B) 25MU×3/day (FLCZ) 2g/day trimethoprim (PO), (PO), (ST) ら にPolymyxin 4T/day B 部 分 的 に はCorynebacteriumに Fluconazole の 配 列 を認 め た(Fig.3). Sulfamethoxazole(PO)を 悪 性 リ ンパ 腫(malignant 追加投 与 し た.一 時 解 熱 が 見 ら れ る も の の 安 定 は し な か っ た . 7月20日,21日 C. jeikeiumが に 行 っ た 血 液 培 養 よ り,23日 漫 型,中 細 胞 型 で頸 部,後 られ た が,肝,腎,脾 に lymphoma)は,び 腹 膜 の 各 リンパ 節 に見 等 へ の浸 潤 は な く,主 要 臓 器 内 で の 膿 瘍 の 形 成 も認 め られ な か った. 検 出 さ れ た .ま た21日 の カ テ ー テ ル 細 菌 学 的検 査 先 端 培 養 は 陰 性 で あ り,喀 痰 培 養 で はMethicillin Fig. 1 特 徴 的 な松 葉 状 BACTEC Clinical NR 17A (BBL)よ り各 々72時 間 , course 感 染 症 学雑 誌 第68巻 第12号 1529 Corynebacterium jeikeium に よ る敗血 症 の1例 Fig. 2 in The lung colonies tissue and of in C. the iirrloin small were Fig. 3 observed pulmonary Hight form vessels. magnification was of Fig. 2. Typical seen. conryne H. E•~100 キ ノ ロ ン 剤 等 多 剤 に 耐 性 で あ っ た が,MINO, 48時 間 で 非 運 動 性 のGram陽 羊 血 液 寒 天 培 地(好 性 桿 菌 を 認 め た 為, 気 性 培 養)に て 分 離,同 VCMの 考 時 に C. 直 接 薬 剤 感 受 性 検 査 を 実 施 し た. 37℃24時 が1976年 同 定 はAPI-Coryne(ビ ド:2100304 オ メ リ ュ ー)に て,コ (Corynebacterium jeikeium あ り, ID-テ ス ト ・NF-18(ニ び 従 来 法 の 成 績 もJackmalnら1)が に 一 致 し た.そ 剤 と そ の 他 の 薬 剤9剤 ー 3)は ミ ノ グ リ コ シ ド剤,マ Table 2 来20例 報告 されてお 邦 で は これ ま で に報 告 日本 感 染 症 学 会 総 会(1994年4月) C. jeikeiumに が 男 性,3例 性 に 有 意 で あ っ た.一 歳 で 平 均 は43歳 クタム 方,年 characteristics 齢 的 に は11歳 か ら80 で あ っ た. 基 礎 疾 患 は23例 中20例 ュー が 女 性 で あ り男 of Corynebacterium が 急 性 リ ン パ 性 白血 病 jeikeium a o-nitrophenyl-ƒÀ-D-galactopyranoside Table 3 Minimum 平成6年12月20日 inhibitory concentration (ƒÊg/mi) が本 よ る敗 血 症 例 は 自験 例 を 含 め 男 女 比 で は23例 中20例 β-ラ ク タ ム 剤9 Biochemical に 初 報 告 が あ り,以 邦 で の 初 報 告 と な っ た. 2に 示 し た. ク ロ ラ イ ド剤,ニ 対 し て の 敗 血 症8)∼12) に て 報 告 し た 本 例 と 山 口 ら'6)が報 告 し た2例 ッ ス イ)15)及 に つ い て 行 い,β-ラ hostに は な く,第68回 %id= 本 化 学 療 法 学 会 標 準 法)に よ る 薬 剤 感 受 性 検 査(Table 察 よ る 敗 血 症 例 は 欧 米 で はim- り既 に 注 目 さ れ て き た.本 報 告 した性 状 の 主 な 性 状 をTable 微 量 液 体 希 釈 法(日 剤,ア jeikeiumに munocompromised 間 後 真 珠 様 光 沢 を持 っ 微 小 集 落 を形 成 し た. 98.4)で み に は感 受 性 を 示 し た. of Corynebacteraum jeikeium obtained from the patient 大塚 1530 (acute lymphocytic 患 で あ り,他 の3例 prorencephaly),多 腎 不 全(chronic 慢性 骨髄性 白血 leukemia), 病 (chronicmyelogenous 喜人 他 し得 る こ とが 考 え られ る. 等 の血液 疾 leukemia) 水 様 性 下 痢 が頻 回 し肛 門 周 囲 に多 発 潰 瘍 が 出現 し は 先 天 性 脳 孔 症(congenital 発 性 外 傷(polytrauma),慢 renal insufficiency)で 本 症 例 に お け る感 染 部 位 に つ い て も発 熱 以 前 に 性 あ り,血 て い た. C. jeikeiumは 鼠 径 部,直 腸 周 囲,腋 窩 に 分 布 し て お り2)3),血液 培 養 施 行 時 に 行 っ たIVH 液 疾 患 で 化 学 療 法 を受 けた 後 の男 性 に多 くみ られ カ テ ー テル の培 養 は陰 性 で あ っ た こ とか ら,い わ た.ま し くは裂 溝 を ゆ るカ テー テ ル感 染 で は な く肛 門 周 囲 よ り感 染 し が 股 部 か直 腸 た と考 え られ る. た 体 表 面 の 何 れ か に 創 傷,も 生 じ て い る 症 例 が 多 く見 ら れ,4例 周 囲 に 感 染 が 起 き て か ら 発 症 し て い る(Table 日常 検 査 に お い て, Corynebacterium属 4). 菌が 血 液 培 養 か ら検 出 され る こ と は よ く経 験 され る こ と こ の こ と に 関 し て は 従 来 の 報 告 で,骨 受 け た 患 者 や 癌 患 者,特 髄 移植 を で あ り,こ の事 実 は本 邦 に お い て も本 菌 に よ る敗 に 血 液 ・造 血 器 系 の 悪 性 血 症 が存 在 して い た こ とを 示 す もの で あ る.し か 腫 瘍 の 患 者 に お い て 体 表 面 で のC. jeikeiumの 常 し な が ら そ れ ら が 報 告 さ れ て い な い こ と は, C. 在 頻 度 が 高 い こ と が 指 摘 さ れ て お り2)3)19),こ れ ら jeikeium等 に皮 膚 損 傷 が 加 わ った 場 合 に は容 易 に血 中 に侵 入 所 か ら見 い 出 さ れ血 液 培 養 施 行 時 の汚 染 菌 と して Table A) Chronic myelogenous leukemia 4 Patients with Corynebacteriurn B) Acute lymphocytic leukemia のCorynebacterium属 菌 は身 体 の各 bacteremia C) Acute myelogenous leukemia 感 染 症 学 雑誌 第68巻 第12号 Corynebacterium jeikeium に よる敗 血 症 の1例 処 理 さ れ て い た 可 能 性 が 強 い こ と,あ る い は 分 類, 同 定 が 従 来 困 難 で あ っ た 為 と い え る が,医 の 進 歩 と と も にimmunocompromised 加 す る 中 で,敗 療水準 hostが 増 血 症 の起 因 菌 と して無 視 で き な い 存 在 と な っ て き た.特 にC. jeikeiumは 各種 抗菌 薬 に 対 し 多 剤 耐 性 の 性 質 を 持 つ も の が 多 く,ひ と た び 敗 血 症 を 生 じ る と致 命 的 に な り易 い と さ れ て い る こ と か ら,血 ynebacterium属 液 等 の 本 来 無 菌 材 料 か らCor- 菌 を検 出 し た 場 合,菌 種 の 同 定 が 不 可 欠 で あ る と考 え る.著 者 らの 経 験 で は明 らか に 汚 染 菌 と考 え ら れ る 検 体 は 血 液 培 養(BACTEC SYSTEM: BBL)開 始 か ら 陽 性 に 転 じ る ま で6 日 以 上 を 要 し て お り,少 munocompromised な く と も い わ ゆ るim- hostか ら5日 以 内 に菌 が 検 出 さ れ た場 合 は起 因 菌 と して 考 慮 す る必 要 が あ る と考 え る. C. jeikeiumの 鑑 別 同 定 はMinitek (BBL)やApi-Coryne(ビ system17) オ メ リ ュ ー)を 用 い る こ と に よ っ て 比 較 的 容 易 に 行 う こ と が で き,ま 薬 剤 感 受 性 の み で も 行 う こ と に よ っ て,各 薬 に 多 剤 耐 性 で あ れ ばC. jeikeiumを た 種抗菌 疑 う鍵 と な り得 る18). C. jeikeiumは,近 年 の院 内感 染 の増 加 に伴 い注 目 さ れ て き たOPPortunistic あ る と考 え ら れ,今 pathogenの 一 つ で 後 は血 液 培 養 の み な らず 各 種 材 料 か ら の 分 離 状 況 と薬 剤 感 受 性 に つ い て 留 意 し て ゆ く必 要 が あ る と考 え る. 文 1) Jackman, et al.: sociated 献 P. J. H., Pitcher, Classification with of endocarditis D. G., Pelczynska, S., corynebacteria as- (Group JK) as Cor- ynebacterium jeikeium. sp. nov. Microbiol., 9: 83-90, 1987. 2) Stamm, al.: W. E., Tompkins, Infection in marrow transplant V. J., et al.: patients. 4) Davis, A., Binder, monary diac valvular 平成6年12月20日 K. F., et Intern. 1979. Group J. Clin. Microbiol., 13: Chemother., 3: 643-656, 1963. 5) Gerry, J. L. & Greenogh, W. B. III: Diphtheroid endocarditis. Report of nine cases and review of literature. Johns Hopkins Med. J., 139: 61-68, 1976. 6) Van Scoy, R. 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A Case of Corynebaeterium Yoshihito OTSUKA1), Shigeki MISAWA4), 1) Clinical 2 We Department report lymphoma. a The August 1992. flatulence of Pathology, of patient and OGURI4) Social Health Social Takashi & Kaoru Insurance Health ARIMURA3), SHIMADA3) Medical Insrurance Center Medical Center of Internal Medicine, Social Health Insurance Medical 4)Clinical Laboratories , Juntendo University Hospital case May KITAMURA2), Toyoko Laboratories, ) D epartment 3) Shigehiro jeikeium Septicemia Corynebacterium is 15, a 58-year-old 1993, vomiting jeikeium he which was male who admitted developed septicemia was to a few our days associated diagnosed hospital before Center as malignant because admission with of malignant lymphoma oliguria on , abdominal . Anticancer regimen were started. In ture the rose recovered of were middle to from septic shock morphologically pulmonary of 39•Ž. July, He white was blood culture. and pneumonia. compatible blood been treated Antibiotics Autopsy with cell (WBC) with were count dropped Ceftazidime switched revealed C. jeikeium the were to and to 100/mm3 minocycline presence observed and Piperacillin and of the in . C. tissue tempera- jeikeium vancomycin colonies lung body was . He of Rods and in died . Which the small vessels. 感染 症 学 雑 誌 第68巻 第12号