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アジア経済の概観
アジアの経済 マネジメント学部 山澤成康 1.アジア地域の概観 今日のポイント ① アジアはどこからどこまでか? ① 東アジアのグループ分け 1 東アジアの定義 先進国 ( ) NIES(Newly Industrializing Economies,新興工業経済群) ( )( )( )( ) ASEAN(Association of South-East Asian Nations=東南アジア諸国連合) ASEANは現在 10 ヵ国から構成されている。 ASEAN4 ( )( )( )( ) )( )( ) その後メンバーになった国 ( )( ( ) 市場移行国 ( )( ) 図で描くと… NIES ASEAN ASEAN4 1 作成日 2006/08/14 アジアの経済 マネジメント学部 山澤成康 アジアの語源 紀元前 133 年にトルコ西部のペルガモンがローマに降伏。ペルガモンを中心とした属州 が「アシア」と呼ばれた。東(アス)にラテン語の地名接尾語「イア-ia」がつけれ、アジ ア(東の地)となった。 それ以降大陸の東の端までがアジアとなった。 極東、東南アジア、インド、南アジア、西アジア、中央アジア、小アジア(トルコ) 首都の語源 韓国 ソウル 韓国語で「都」 北朝鮮 ピョンヤン 大きな平野 中国 北京 北の都 フィリピン マニラ ←マイニラ(タガログ語)藍の原料となる草 マレーシア クアラルンプール クアラ=合流点 ルンプール=濁った タイ バンコク タマゴノキが繁茂する水辺の意味。バンコクは通称。 公称はクルンテープ(天使の都) インドネシア ジャカルタ ←ジャイア・ケルタ「勝利の都市」 参考: 「地名の世界地図」21 世紀研究会編 文春新書 間違いやすい地名?(試験の答案から) ジャカルタ→ジャマイカ 韓国の首都→プサン 東南アジア 第2次大戦まで「中国とその周辺(China and its vicinities)」と一括して呼ばれたが、 冷戦の開始とともに、 「中国」から切り離す言葉として「東南アジア」が生まれた。 …したがって、東南アジアは歴史的にそういった港市や人口の集住地があちらこちらにあ って中心となる「多中心」の地域だった。そうした港市、人口の集住地にカリスマ的な「力」 をもつ人物が現れ、これが「王」となってマレー世界のヌガラ、タイ世界のムアンなどと 呼ばれる「国」を建てた。そうした「王」のなかからやがて並外れた「力」をもつものが現 れ、 「大王」として「王」たちに号令を掛けるようになると、このとき「帝国」が成立した。 東南アジア史の泰斗、オリバー・ウォルタースは、こうした東南アジアに固有の政治シ ステムを「まんだら」システムと呼ぶ。まんだらとは、「王たちの輪」の意味である。 白 石隆『海の帝国』 2 作成日 2006/08/14 アジアの経済 マネジメント学部 山澤成康 アジアの経済指標 2002 年 人口 経済規模 一人当た 経済 国内 輸出/ 農業 乳児 (名目 り 成長率 貯蓄率 GDP比 の規模 死亡率 GDP) 名目 GDP (%) (%) (GDP 比) (1990∼ (億人) (日本= (日本= 2002 年 100) 100) 平均、 (1000 人 当たり) %) アメリカ 2.884 260.0 115.9 2.9 14.6 9.8 1.6 7.0 日本 1.272 100.0 100.0 1.3 27.7 11.1 1.4 3.0 韓国 0.476 11.9 32.1 5.9 27.3 40.0 4.0 5.0 台湾 0.225 7.1 39.9 5.4 25.2 53.8 1.9 5.4 香港 0.068 4.0 75.9 4.0 32.8 150.8 0.1 2.4 シンガポール 0.042 2.2 66.4 6.3 42.1 168.1 0.1 3.0 タイ 0.616 3.2 6.4 4.3 30.0 64.7 9.4 24.0 マレーシア 0.243 2.4 12.3 6.2 32.2 114.1 9.0 8.0 フィリピン 0.799 2.0 3.1 3.2 26.1 48.9 14.7 28.0 インドネシア 2.117 4.3 2.5 4.1 17.3 35.4 17.5 32.0 12.845 31.7 3.2 9.7 39.4 28.9 15.4 30.0 0.804 0.9 1.3 7.5 33.6 55.5 23.0 20.0 中国 ヴェトナム (注)経済成長率は、自国通貨建て実質GDPの平均伸び率。 3 作成日 2006/08/14