経済学から見た 健康経営・健康会計

経済学から見た
健康経営・健康会計
富士通総研 経済研究所 上級研究員
河野 敏鑑 （KOUNO Toshiaki）
Copyright 2010 FUJITSU RESEARCH INSTITUTE
今日の発表の構成
1. 経済的視点から見た健康に対する関心の高まり
2. 企業・法人における従業員の健康を左右する
要因は何か？
～健康保険組合データから見る実証分析～
3. 経済学から見た健康の位置付け
1
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1.経済的視点から見た
健康に対する関心の高まり
2
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①日本経済団体連合会
「健康投資と企業経営に関する分科会」
 従業員の健康増進に先進的に取り組んでいる企業
からヒアリング。
 取り組みを進める上での課題やヘルスケア産業へ何が
期待されているのかを把握。
 「メンタル」「メタボ」 「喫煙」に重点的に取り組み。

対症療法型から予防へ

健保・事業者・産業医・労組などとの連携

家族・地域も含めた有機的なつながりを活用
 費用対効果がよく分からないことが課題。
3
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②経済産業省
「健康資本増進グランドデザイン研究会」
1. 少子高齢化

人口減少で労働力が減少する中、企業の成長、日本経済
全体の成長を実現していくため、個々の労働者が力を発揮
できる基盤として、教育や健康が重要。
2. 厳しい財政状況

「事業仕分け」など、税金・保険料の使い道に対する厳しい
視線
3. 国民の健康に対する意識の変化



根拠(evidence)に基づく健康増進
生活習慣病対策（メタボ対策）の本格的開始
うつ対策など、メンタルヘルスに対する関心の高まり
4
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健康増進をどう考えるか
 「自助」としての健康増進から
「共助」としての健康増進へ。
 個人単位だけでなく、企業・保険者、社会全体としての健康
増進への取り組みを促すことで、経済成長と医療資源の適
正化（効率的な保健事業・効率的な健康政策）と国民の幸せ
を同時に達成。
 医学的な意味だけでなく、経済学的な意味でも根拠に
基づいた（Evidence-basedな）健康増進。
 「強い経済、強い財政、強い社会保障」につなげる。
 健康は経済的な視点からは捉えられていなかった。
5
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研究会の成果について
 経済産業省の研究会のメンバー
が中心となり、研究会での議論
を反映した書籍を刊行。詳細は
同封のチラシをご覧ください。
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2.企業・法人における従業員の健康
を左右する要因は何か？
～健康保険組合データから見る実証分析～
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①これまでの状況と問題意識
 これまでの状況
 企業ごとに健康状態や医療費などのデータが整理・
利用・分析されていなかった。
 問題意識
 企業ごと、業種ごとに健康状態に違いがどの程度あ
るか？
 その違いを生み出す要因は？
• 企業で対応できることは何か？
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②分析で使用したデータ
 健康保険組合から厚生労働省への月次報告を
情報公開請求で入手。
 2003年4月から2007年3月までの健康保険組合の
組合別データを月次で収集（約1500組合×700項目
×48ヶ月=約5,000万項目）
 被保険者数（男女別）、異動状況（加入者数・脱退者数）（男女
別）、報酬月額別人数（男女別）、平均賞与月額（男女別）、
傷病手当金、埋葬料などの件数・金額。
 健康状態を表す指標として、傷病手当金（長期休業者数）、
埋葬料（死亡者数）に着目。
 企業ごとの実態が初めて明らかに!
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③分析手法
A
健康を規定
する要因
B
C
回帰分析
健康を表す
指標
両者の関係を
数量的に分析
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A.健康を規定する要因
 700項目にわたるデータを加工し、健康状態に
影響しそうな項目を10項目作成。
 環境要因・・・健保の予防活動（疾病予防費・保健指
導宣伝費・体育奨励費）
 生物学的要因・・・年齢・性別
 社会的要因・・・平均給与、給与格差（男女別）、
退職率、任意継続被保険者数
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給与分布
全組合の被保険者の標準報酬月額の分布（48ヶ月平均）
男性は月額41万円（23級）、女性は月額22万円（14級）にピーク。
0.12
被保険者数の割合
0.1
0.08
0.06
男
0.04
女
全体
0.02
0
1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39
標準報酬月額等級
By Yukiko Saito, FRI
12
12
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Copyright
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給与の格差
MLD (Mean Log Deviation・平均対数偏差)の推移
0.090 MLD
0.085 0.080 男
女
0.075 0.070 2003
2004
2005
2006
2007
年
By Yukiko Saito, FRI
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ジニ係数 vs MLD
 給与格差を示す指標として、ジニ係数・MLD (Mean
Log Deviation・平均対数偏差)がある。
ジニ係数とMLDの関係
MLD
0.40
0.35
0.30
0.25
0.20
0.15
0.10
0.05
0.00
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
ジニ係数
 MLD は、要因分解が可能。
By Yukiko Saito, FRI
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格差の要因分解
人数
全国合計
給与額
人数
全国合計
給与額
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格差拡大要因（企業間格差）
人数
A社
B社
給与額
人数
B社
A社
給与額
企業内格差は変わらないが、
企業間格差が大きくなった。
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格差拡大要因（企業内格差）
人数
A社
B社
給与額
人数
A社
B社
企業内格差が広がって、
企業間格差はほとんどない。
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給与額
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企業内給与格差と企業間給与格差
 企業ごとのデータが入手できたため、企業内と
企業間に要因分解が可能。
By Yukiko Saito, FRI
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平均年齢（被保険者（本人））
（歳）
43
42
41
男性平均年齢
女性平均年齢
平均年齢
40
39
38
37
36
2003
2004
2005
2006
（年度）
男性の平均年齢は0.3歳程度、
女性の平均年齢は1.0歳程度上昇。
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採用と退職
（％）
退職率＝健保脱退被保険者数/被保険者数
採用率＝健保加入被保険者数/被保険者数
1.5
退職率
採用率
1.45
1.4
1.35
1.3
1.25
1.2
1.15
1.1
2003
2004
2005
2006
（年度）
健康保険組合の加入者数・脱退者数から算出した。
厳密には、健保からの脱退と退職は同一ではないが、ここでは“退職率”と呼ぶことにした。
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保健事業費の内訳
（円/被保険者数）
16000
14000
12000
10000
疾病予防費
保健指導宣伝費
体育奨励費
8000
6000
4000
2000
0
2003
2004
2005
2006
（年度）
健保では、加入者の健康増進のため、保健事業を行っている。その費用の大部分が
疾病予防費であり、分析対象期間では増加している。
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B. 健康状態を表す指標
埋葬料（死亡者数）
傷病手当金
長期休業
ボーナス
不
就
業
手 傷病手当金
当 （法定給付）
月額給与
月額給与の
3分の2
18ヶ月
（株）富士通トータル保険サービス資料より作成
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長期休業率
長期休業率 ＝ 傷病手当金の件数 / 被保険者数
（被保険者1,000人当たり人数）
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
2007年1月
2006年10月
2006年7月
2006年4月
2006年1月
2005年10月
2005年7月
2005年4月
2005年1月
2004年10月
2004年7月
2004年4月
2004年1月
2003年10月
2003年7月
2003年4月
0
長期休業のかなりの部分はメンタルヘルスによるものと考えられる。
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18.食料品（工業）
17.その他の工業
16.機械
15.電気機器
14.食品（販売）
13.金属鉱業
12.鉄鋼
11.紙・パルプ
10.海上・航空
9.土石製品
8.金属製品
7.非鉄金属
6.輸送用器具
5.印刷・製本
4.硝子
3.化学繊維
1.自動車（ﾊﾞｽ・ﾀｸ
ｼｰ）
2.鉄道
業種ごとの長期休業率（1）
（被保険者1,000人あたり人数）
5
4
3
2
1
0
健康保険組合事業年報（石炭鉱業を除く36業種）の区分による。 2003-06年度の平均
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36.銀行・金庫・公庫
35.市町村（地方自治体）
34.出版・報道
33.その他の団体・法人
32.証券・その他金融
31.保険
30.貿易
29.教育
28.電力・ｶﾞｽ・水道・電設
27.ゴム
26.薬品
25.自動車・その他販売
24.ｻｰﾋﾞｽ・建設・その他
23.精密機械
22.石油
21.化学
20.百貨店
19.紡績工業
業種ごとの長期休業率（2）
（被保険者1,000人あたり人数）
5
4
3
2
1
0
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企業ごとの長期休業率
例：化学産業
（被保険者1,000人あたり人数）
6
A
B
C
D
E
F
G
H
I
5
4
3
2
1
0
2003
2004
2005
26
2006
（年度）
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影響を与え
ているかどう
かの判断に
用いる
C.回帰分析
長期休業率に
与える影響の
大きさ
一人当たり保健指導宣伝費
pooled OLS
Coeffient
t-value
panel (ramdom effect)
P-value
Coeffient
Z-value
P-value
0.0000103
0.91
0.360
0.0000104
0.84
0.401
一人当たり疾病予防費
-0.0000167
-6.37
0.000
-2.73E-06
-0.76
0.447
一人当たり体育奨励費
0.0000153
1.56
0.120
5.06E-06
0.37
0.709
6.70E-06
9.12
0.000
7.68E-06
5.77
0.000
任意継続被保険者割合
-0.0072618
-5.92
0.000
-0.0046706
-3.57
0.000
女性割合
-0.0016433
-11.58
0.000
-0.0016127
-7.04
0.000
-4.03E-09
-12.07
0.000
-4.46E-09
-8.32
0.000
男性標準報酬月額のジニ係数
-0.0000133
-0.02
0.987
0.001416
0.98
0.328
女性標準報酬月額のジニ係数
0.0011559
1.90
0.057
0.0022548
2.25
0.025
退職率
0.0117748
4.50
0.000
0.0017403
0.92
0.358
0.000668
1.84
0.066
-0.0002554
-0.36
0.717
平均年齢
平均標準報酬月額
定数
観測値数
6096
6096
組合数
1524
1524
0.1165
0.1032
R-Squared
河野・齊藤(2010)より
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回帰分析の結果
疾病予防費↑
退職率
-1.67×10-5
(-6.37)
年齢
6.70×10-6
（9.12）
上段：係数
下段：ｔ値
1.18×10-2
(4.50)
健康状態
（長期休業率）
-.1.64×10-3
(-11.58)
女性：1.16×10-3
(1.90)
企業内の
給与格差
男性：-1.33×10-5
(-0.02）
-4.03×10-9
(-12.07)
女性割合↑
平均給与↑
河野・齊藤(2010)などより作成
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町
市
-0.8
村
石
油
1000人当たり長期休業者の平均からの乖離
退職率
給与格差
出生率
平均給与
鉄
道
（ﾊ
-0.2
ﾞｽ
-0.4
自 ･ﾀｸ
動 ｼｰ
車 ）
-0.6
銀
行
・金
庫
・公
庫
業種ごとの差を要因分解すると
0
女性割合
+ 0.2
任意継続
+ 0.4
年齢
疾病予防費
+ 0.6
合計
+ 0.8
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企業の時系列変化を要因分解
1000人当たり長期休業者の変化
例：レジャー産業J社
-0.12
誤差その他
退職率
給与格差
出生率
平均給与
女性割合
任意継続
年齢
疾病予防費
合計
-0.10
-0.08
-0.06
-0.04
-0.02
0.00
+ 0.02
+ 0.04
+ 0.06
2003年から04年 2004年から05年 2005年から06年
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研究中のテーマ
 出生率と長期休業
 出生率が高い企業ほど、長期休業は少なく見える。
 企業業績と長期休業
 健康と企業業績との関係を見るために、健康保険
組合データと日経NEEDSの上場企業データを個別
にマッチングさせた。
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売上高と長期休業率
（被保険者1,000人あたり人数）
6
一人当たり売上高 高い
5
一人当たり売上高 低い
4
3
2
1
0
百貨店
紙・パルプ
証券・その他金融
鉄道
By Yukiko Saito, FRI
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分析結果やヒアリングから
疾病予防費↑
予防活動を積
極的に行う職
場ほど健康状
態がよい
健康的な企業と
生産性の関係は？
売上高
（上場企業）
退職率↓
年齢↓
人間関係
が安定的な
職場ほど
健康的
健康状態
女性割合↑
女性が
働きやすい
職場ほど
健康状態
がよい
出生率↑
平均給与↑
企業内の
給与格差↓
「お話」レベルで言われていたことを
企業単位の数量的データによって裏付けた。
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3.経済学から見た健康の位置付け
34
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健康増進の効果
人間的指標
QALY・DALY
健康そのものの価値
従業員満足度
健康寿命
平均余命
臨床的指標
医療費
発症率
死亡率
バイタルデータ
長期休業
（血圧・血糖値など）
労働生産性
給与所得
従業員の士気
健康増進
環境（物理的・非物理的）
生産波及効果
35
生産誘発額
雇用創出量・税収増
経済的指標
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健康が企業価値につながる道筋
健康そのもの
健康寿命
継続就労
医療費
健康保険料・拠出金
（事業主負担）
医療・健康に
対するニーズ
の変化
（治療から予防へ）
市場
36
企業価値
長期休業
従業員のモラール（士気）
CSR
安全性
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今後の展開
 健康と
 企業業績との関係
 企業の施策（M&Aや人事方針etc）との関係
 従業員のモラール（士気）との関係 (presenteeism)
を明らかにしたい。
 こうしたデータが整理されれば、研究だけでなく、
健康増進活動の意思決定、従業員の健康を企業
価値の構成要素と捉えた経営（健康経営）、健康
状態の可視化（健康会計）などにもつながる。
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参考：傷病手当金の計量分析
pooled OLS
Coeffient
一人当たり保健指導宣伝費
t-value
panel (ramdom effect)
P-value
Coeffient
Z-value
P-value
0.0000103
0.91
0.360
0.0000104
0.84
0.401
一人当たり疾病予防費
-0.0000167
-6.37
0.000
-2.73E-06
-0.76
0.447
一人当たり体育奨励費
0.0000153
1.56
0.120
5.06E-06
0.37
0.709
6.70E-06
9.12
0.000
7.68E-06
5.77
0.000
任意継続被保険者割合
-0.0072618
-5.92
0.000
-0.0046706
-3.57
0.000
女性割合
-0.0016433
-11.58
0.000
-0.0016127
-7.04
0.000
-4.03E-09
-12.07
0.000
-4.46E-09
-8.32
0.000
男性標準報酬月額のジニ係数
-0.0000133
-0.02
0.987
0.001416
0.98
0.328
女性標準報酬月額のジニ係数
0.0011559
1.90
0.057
0.0022548
2.25
0.025
退職率
0.0117748
4.50
0.000
0.0017403
0.92
0.358
0.000668
1.84
0.066
-0.0002554
-0.36
0.717
平均年齢
平均標準報酬月額
定数
観測値数
6096
6096
組合数
1524
1524
0.1165
0.1032
R-Squared
河野・齊藤(2010)より
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参考：死亡率の計量分析
pooled OLS
Coeffient
一人当たり保健指導宣伝費
t-value
panel (ramdom effect)
P-value
Coeffient
Z-value
P-value
2.37E-06
3.12
0.002
2.24E-06
2.68
0.007
一人当たり疾病予防費
-1.03E-06
-7.53
0.000
-1.05E-06
-6.81
0.000
一人当たり体育奨励費
1.04E-06
1.15
0.251
1.22E-06
1.18
0.237
年齢
5.86E-07
13.05
0.000
5.68E-07
10.96
0.000
任意継続被保険者割合
-0.0000371
-0.42
0.677
0.0000364
0.38
0.703
女性割合
-0.0000977
-13.8
0.000
-0.0000983
-12.05
0.000
平均標準報酬月額
-5.55E-11
-2.82
0.005
-5.79E-11
-2.54
0.011
男性標準報酬月額のジニ係数
0.0001491
3.29
0.001
0.0001436
2.80
0.005
女性標準報酬月額のジニ係数
0.0001273
3.57
0.000
0.0001188
2.87
0.004
退職率
0.0003363
2.45
0.015
0.0003324
2.39
0.017
-0.0001826
-8.62
0.000
-0.0001717
-7.16
0.000
定数
観測値数
6096
6096
組合数
1524
1524
0.1374
0.1371
R-squared
河野・齊藤(2010)より
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（参考資料）
『健康会計』の意義・メリット（経済産業省資料より）
対象
企業
意義・メリットの内容等
健
◆健康資本増進活動の効率的、効果的な推進
康
◆内部意思決定への活用による事業リスク低減、労働生産性向上、医療費負担の適正化等
資
◆ステークホルダーへの説明責任の充実、評価の向上
本
増
進
保険者
◆健康資本増進活動の効率的、効果的な推進
動
◆内部意思決定への活用による保険者財政の健全化、医療費適正化等
や
◆ステークホルダーへの説明責任の充実、評価の向上
用
・
投資家
効
（株主）
果
の
可
視
顧客
（消費者）
求職者
（学生）
◆社会全体の健康資本増大への寄与
活
費
従業員
◎投資家 ◎従業員 ◎顧客（含む消費者） ◎求職者（含む学生）
◎事業主業績への貢献 ◎被保険者満足度
◆社会全体の健康資本増大への寄与
◆従業員の健康増進、健康管理に積極的な企業かどうか、どのような活動をしているか
などの情報が、中長期的な成長性の判断、投資先の選択に役立つ。
◆従業員の健康増進、健康管理に積極的な企業かどうか、どのような活動をしているか
などの情報が、従業員個人による健康増進活動、行動変容の促進に役立つ。
化
◆健康増進活動、行動変容の促進の結果として、能力の発揮・就業環境の改善に役立つ。
に
◎従業員個人の健康度向上 ◎業務の生産性向上 ◎企業、職場に対する満足度向上
よ
る
効
果
◆従業員の健康増進、健康管理に積極的な企業かどうか、どのような活動をしているか
などの情報が、商品・サービス購入上の選択に役立つ。
◆従業員の健康増進、健康管理に積極的な企業かどうか、どのような活動をしているか
などの情報が、就職先の選択に役立つ。
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Copyright 2010 FUJITSU RESEARCH INSTITUTE
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