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Storwize V3700 接続ガイド FC 版 Windows Server 2012 編

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Storwize V3700 接続ガイド FC 版 Windows Server 2012 編
Storwize V3700 接続ガイド
FC 版
Windows Server 2012 編
2013 年 11 月
担当: System x Technical Sales
IBM、ServerGuide、は、IBM Corporation の商標です。
Microsoft、Windows および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。
Intel、Xeon は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名、およびサービス名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
2
お願い
ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」の事項
を必ずご
確認ください。
3
本書をご利用になる前に
この出版物はお客様、販売店様、その他関係者が、Storwize V3700 を活用することを目的として作成されました。この
情報はプログラミング・インターフェースの仕様書ではありません。 Storwize V3700 についての製品報告書の類の情
報については、 日本アイ・ビー・エム社公式 URL (http://www.ibm.com/jp/storage/ )をご参照ください。
この文書中の LENOVO 製品、プログラム、サービスに関する記述は、LENOVO が営業を行うすべての国・地域において適用でき
ることを意図するものではありません。また、それらの記述は LENOVO の製品、プログラム、サービスにのみ適用可能である
ことも意図しません。技術的に同様で、LENOVO の知的所有権を侵害しないプログラムを、LENOVO 製品、プログラム、サービス
の代わりに使用できる場合もあります。
この情報は、特定のシステム環境の使用において開発されたもので、その適用はそれら特別なハードウェア、ソフトウ
ェア製品、レベルに限られたものです。
LENOVO はこの文書の主題を網羅する特許もしくは特許申請を所有している可能性があります。この文書を修正することに
より、これらの特許に関するライセンスを得られることはありません。
この文書に含まれる情報は LENOVO および LSI の正式な検査機関には未提出で、現状のまま提供するものです。この情報
の利用や技術の実行は、利用者の責任で行ってください。文書中の各事項は、それぞれ特定の環境でのその正確さ
について再チェックを行っていますが、他の環境で同様の結果が得られるという保証はありません。これらの技術を
個々の環境に適用する場合は、各々のリスクにおいてこれを行ってください。
4
INDEX
お願い ............................................................................................................................................ 3
本書をご利用になる前に................................................................................................................ 4
要約 ............................................................................................................................................... 6
1.
本書の構成 ............................................................................................................................. 7
1.1.
1.2.
1.3.
1.4.
1.5.
2.
事前に準備するもの ............................................................................................................. 13
2.1.
2.2.
3.
............................................................................... 32
管理クライアントの準備 ................................................................................................... 33
Storwize V3700 新規システムの初期化 初期化ツール
の実行
[
]
........................................ 34
SAN の構成 と 結線確認
6.1.
6.2.
7.
System x Host への OS 導入 ........................................................................................... 23
FC HBA デバイス・ドライバー の導入 ........................................................................... 24
レジストリ値の確認 .......................................................................................................... 27
Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM) の導入
......................... 29
Storwize V3700 新規システムの初期化
5.1.
5.2.
6.
HBA の WWN のリストアップ、 BIOS の設定 ................................................................ 15
System x Host (Windows Server 2012) のセットアップ ..................................................... 23
4.1.
4.2.
4.3.
4.4.
5.
ソフトウェア ..................................................................................................................... 13
ハードウェア ..................................................................................................................... 14
導入作業............................................................................................................................... 15
3.1.
4.
Storwize V3700 について .................................................................................................. 7
Storwize V3700 システムの構成 ........................................................................................ 9
Storwize V3700 の管理方式について .............................................................................. 10
本書で使用したシステム環境一覧 ..................................................................................... 11
構築の流れ ......................................................................................................................... 12
..................................................................................................... 47
Storwize V3700 におけるマルチパス制御
....................................................................... 47
物理結線 と 接続確認 ....................................................................................................... 48
Storwize V3700 ストレージ装置の設定................................................................................ 55
7.1.
7.2.
7.3.
7.4.
ホスト の作成 .................................................................................................................... 55
ボリューム の作成 ............................................................................................................ 61
ボリュームのマッピング ................................................................................................... 64
OS 上からの Storwize V3700 上に作成された論理ドライブの認識 .............................. 67
5
要約
本書では System x Server 製品 と Storwize V3700 を構築するための主要なプロセスについて取り上げました。
System x Server 製品 を利用し、外部ディスクに Storwize V3700 を利用したシステムにおいて、機器をセットア
ップし、System x Host から Storwize V3700 に設定した論理ドライブ(LUN) を設定するために必要な手順を、ス
テップ バイ ステップで紹介しています。
活用局面: □ 提案時
■ 構築時
□ 運用時
情報
: □ Marketing ■ Technical
シリーズ : ■ 単発
□ 定期発行
対象機種: □ 全機種
■ 特定機種 (Storwize V3700)
6
本書の構成
1.
1.1.
Storwize V3700 について
<上図 SFF(Small form-factor)モデル / 下図 LFF(Large form-factor)モデル>
Storwize ファミリーのエントリー・レベルのシステムである Storwize V3700 は、特に中堅企業のお客様のニーズに対応
します。Storwize V3700 はデータを統合・共有する先進的なソフトウェア機能を搭載しています。
Storwize のインターフェース・デザインによるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を採用し、容易な
管理・導入を実現
仮想化と Thin Provisioning による迅速かつ柔軟なプロビジョニングと容易な構成変更
 FlashCopy、リモート・ミラーリング(オプション)によるデータ保護
 Easy Tier(オプション)SSD を追加することでティアリング機能をご使用いただけます。
デュアル・ノード・キャニスターを、コンパクトな 2U の 19 インチ・ラック・マウント型エンクロージャーに搭載
7
キャッシュは標準で 8GB(4GB/ノード・キャニスター)で、最大 16GB(8GB/ノード・キャニスター) までの増強が可
能
4 台の拡張筐体により、最大 120 個の 2.5 型ディスク・ドライブまたは 60 個の 3.5 型ディスク・ドライブに拡張
6Gbps SAS ホスト接続を標準で提供
Turbo Performance(オプション)
既存ストレージから Storwize V3700 への容易なデータ移行
ハードウェアの概要
2U モジュラー・ディスク・システム
オプションで、8Gbps FC ホスト・ポート、10Gbps iSCSI/Fibre Channel over Ethernet(FCoE)ホスト・ポート、6Gbps
SAS の 4 ポート・ホスト・インターフェース・カードをサポート
最大ディスク・ドライブ数:スモール・フォーム・ファクター・エンクロージャーの場合:2.5 型ドライブ×24
最大ディスク・ドライブ数:ラージ・フォーム・ファクター・エンクロージャーの場合:3.5 型ドライブ×12
最大 4 台の拡張筐体をサポート(2.5 型ドライブの場合、最大 120 ドライブ)
最大容量 240TB(2013 年 9 月現在)
デュアル・ポート、ホットスワップ対応 6Gbps SAS ディスク・ドライブ
RAID 0、1、5、6、10
標準、8GB キャッシュ(ノード・キャニスターあたり:4GB)、オプションで 16GB(ノード・キャニスターあたり:8GB)にアッ
プグレード可能
冗長構成、ホットスワップ対応の電源機構と冷却ファン
8
1.2.
Storwize V3700 システムの構成
本書ではストレージ装置として、Storwize V3700 (StorageVersion 7.1.x) を使用しています。
接続形態としては、以下の構成 (x3650 M4 と Storwize V3700 が直結されている構成) を想定しています。
<構成図>
SAN ストレージ装置と System x Host 間 に SAN Switch が介在 する場合は SAN Switch 側で設定変更(SAN
Zoning など)が必要な場合があります。詳細については 使用される SAN Switch のマニュアルをご参照下さい。
当ガイドではハードウェアのインストール や ラックへの搭載、電源の準備は既に完了されている環境を前提とします。
またシステムの基本構成である、System x Host の システム BIOS/uEFI、HBA の BIOS、Storwize V3700 のファームウ
ェアなど、各種コンポーネントに対する最新コンポーネント更新は すでに完了された状態として省略しています。 (最
新の状態で無い場合、機器が本書で記載されたとおりの動作をしない場合もあります)
各種コンポーネントに対する最新の BIOS および Firmware の適用に関しては、それぞれのコンポーネントの README
をご参照下さい。
9
1.3.

Storwize V3700 の管理方式について
Storwize V3700 を 設定するため には Web ブラウザ を使用します。
System x Host または 管理クライアント 経由で Storwize V3700 との 管理コネクション を確立して、
Storwize V3700 の各種設定を行います
Web ブラウザーでサポートされるバージョン
・Mozilla Firefox 18 以降
・Microsoft Internet Explorer (IE) 8 及び 9
・Google Chrome 24 以降
10
1.4.
本書で使用したシステム環境一覧
本書を作成するにあたり、実際に使用した機器構成は以下の通りです。
下記以外にも、各ノード間や共有ストレージ装置を接続するための各種ケーブル (イーサネット・ケーブル、ファイバー
チャネル・ケーブルなど) が、適宜必要となります。

System x Host
コンピューター名
System x3650 M4 (7915)
CPU
Intel (8Core) Xeon E5-2670 × 2
RAID コントローラー

NodeA
機種
ServeRAID-M5110e
HDD
300GB SAS HDD × 2 (RAID1)
HBA
QLogic 8Gb FC HBA (42D0501) × 2
SAN ストレージ装置
共有ストレージ装置
装置名
Storwize V3700 (2072)
オプション
8Gb FC 4 ポート・カード x2
オプション
8Gb FC SFP SW トランシーバー(1 セット/2 個) x2
SAS HDD
300GB SAS HDD × 4 (3 本で RAID5、1 本はホットスペア用)
 ソフトウェア
IBM System Storage Interoperation Center (SSIC) より構成を確認ください。
IBM System Storage Interoperation Center (SSIC)
http://www.ibm.com/systems/support/storage/ssic/interoperability.wss
導入に必要なコンポーネント類は、Fix Central にて製品を選択してダウンロードすることができます。
Fix Central
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
・Storwize V3700 の場合は、「製品グループ」 に [Systems Storage] を選択し[Disk systems]→[Entry-level disk
systems]→[Storwize V3700]を選択してください。
・x3650 M4 の場合は、「製品グループ」 に [Systems] をを選択し[System x]→[System x 3650 M4]を選択してくださ
い。
その他、Fix Central の使用方法詳細については、Fix Central 使用ガイドをご参照ください。
Fix Central 使用ガイド
http://www.ibm.com/software/jp/support/fixcentral/
当ガイドで使用するコンポーネント詳細については 「2.1 ソフトウェア」 に記載されていますので、ご参照下さい。
11
1.5.
構築の流れ
一般的な Storwize V3700 接続手順概要は下図のとおりです。 具体的な操作手順は 次章より記載します。
対象作業
ストレージ装置
System x Host
管理クライアント
ハードウェアの組立て、Rack搭載
HBAのBIOS設定、WWN
のリストアップ
1,Sysytem x Hostの
セットアップ
OSの導入
HBAデバイスドライ
バーの導入
SDDDSMの導入
SANの構成
ストレージ装置の構成
ストレージ装置 HostのFC結線
と
ストレージ装置と管理用クライアン ットワーク結線
トの
ストレージ装置の初期設
定
初期化ツールの実行
ストレージの構成、
(Hostの登録、RAID
成、マッピング)
構
Storwize 管理GUIの実
行
System x Hostから、
LUNの認識
LUNの認識
12
2.
2.1.
事前に準備するもの
ソフトウェア
Storwize V3700 接続に必要な 関連コンポーネント を サポートサイトからダウンロードします。当ガイドでは 2013 年 7 月時
点で最新のコンポーネントを使用して記述されています。もし公開されているコンポーネントが更新された場合は、以下
Fix Central から 最新のコンポーネントをダウンロードして使用することを推奨します。
Fix Central
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
・Storwize V3700 の場合は、「製品グループ」 に [Systems Storage] を選択し[Disk systems]→[Entry-level disk
systems]→[Storwize V3700]を選択してください。
・x3650 M4 の場合は、「製品グループ」 に [Systems] をを選択し[System x]→[System x 3650 M4]を選択してくださ
い。
その他、Fix Central の使用方法詳細については、Fix Central 使用ガイドをご参照ください。
Fix Central 使用ガイド
http://www.ibm.com/software/jp/support/fixcentral/
Storwize V3700 セットアップに必要な関連コンポーネントは以下の通りです。使用する OS によって適切なコンポーネ
ントを選択して、ダウンロードする必要があります。
<Storwize V3700 関連コンポーネント>
・フィックスパック: StorageDisk-2072
・フィックスパック: StorageDisk-2072-DriveMicrocode
・フィックスパック: StorageDisk-2072-InitTool
・フィックスパック: StorageSoftware-2072_Microsoft_Windows_Volume_Shadow_Copy_Service
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
<Windows Server 2012 関連コンポーネント>
・Windows Server 2012 (x64)SDDDSM
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=ssg1S4000350#Storwize3700
・Qlogic Fibre Channel Adapter Driver for Windows
・Qlogic Update for 8G FC - Multiboot Update for System x
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
13
2.2.
ハードウェア
Storwize V3700 を構成・導入するために必要な、System x Host 以外の機器を以下に記載します
①
管理クライアント
当ガイドでは Network 経由管理を前提として記載されています。従って Storwize V3700 を管理するため
別途管理サーバー または 管理クライアントの配置を行っています。
当ガイドでは、TCP/IP で通信可能な任意の管理クライアント(Windows 7 64bit) を準備しました。
②
Storwize V3700 管理用イーサネット・スイッチ
Storwize V3700 を構成する場合、管理 LAN は必須になります。セットアップ時に、本番の LAN に接続でき
ない場合には、臨時にセットアップ用のイーサネット・スイッチを用意して、管理 LAN を構築します。当ガイ
ドでは 4 ポートのイーサネット・スイッチを使用しています。
14
3.
3.1.
導入作業
HBA の WWN のリストアップ、BIOS の設定
Storwize V3700 では 各 System x Host に 論理ドライブ を Mapping する場合、FC HBA 上の WWN をベース
に設定されるため、事前に全ての FC HBA の WWN を 控えておく必要があります。
★注意
Legacy Only を指定して System x サーバーを起動した場合に、搭載している PCI アダプターの
Configration Utility を起動させることができなくなる、といった現象が発生する場合があります。
この現象は、システム ROM スペース不足による現象ですので、必要ない機能を未使用(例:Disable)
にす
ることで対応できます。
System x サーバーの起動時に、Legacy Only を指定していない場合は、この現象は発生しません。
詳細については、リンク先の Web サイトより 「uEFI 搭載機種について」
。
の項をご参照ください
起動時 001801 PCI Device Resource Allocation failure が発生する
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-037E534
15
1.
System x Host に FC HBA を搭載します。
2.
System x Host 2 台の電源を ON にします。
3.
System x のロゴが表示されます。しばらくして画面下に「<F12> Select Boot Device」と表示されたら、
F12 キーを押して Select one time Boot Device を起動します。
16
4.
Legacy Only にチェックマーク、を入れ その下のいずれかを選び、Enter キーを押します。システムが
再起動されますので、しばらくお待ちください。
5.
起動時の POST で FC HBA の BIOS がシステムにロードされた 以下画面のタイミングで Ctrl キーと Q
キーを同時に押して、 QLogic Fast!UTIL (QLogic FC HBA の BIOS 設定プログラム)を起動します。
17
6.
搭載されている 2 つの FC HBA ポートが表示されます。始めに 上側の FC HBA ポート を選択して
Enter キーを押します。
7.
Option メニューが表示されます。Configuration Settings を選択して Enter キーを押してください。
8.
Configuration Settings メニューが表示されます。 Adapter Settings を選択して Enter キーを押してく
ださい。
18
9.
Adapter Settings が表示されます。搭載されている FC HBA の WWN を別途控えておきます。 Adapter
Port Name に 記載されている、16 桁 の 16 進数 を 正確に控えます。
以上の手順で FC HBA の WWN の確認作業は終了しました。引き続き次頁以降の [FC HBA の設定] へ進
んでください。
19
10.
FC HBA の設定が下記の設定になっているか確認します。
・Host Adapter BIOS: Disabled (unless the host is configured for SAN Boot)
・Adapter Hard Loop ID: Disabled
・Connection Options: 1 (point-to-point only)
・詳しくはこちらをご参照下さい。
Storwize V3700 Information Center
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/storwize/v3700_ic/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.storwize.v3700.710.doc%2Fv3700_ic
home_710.html
QLogicHBA の場合
「Storwize V3700 バージョン 7.1」 → 「インストール」 → 「ホスト接続」 → 「ファイバー・チャネル・ホスト接続」
→ 「Microsoft Windows Server オペレーティング・システムを実行するホスト」 → 「Windows Server オペレーティン
グ・システムを実行するホスト用の QLogic HBA の構成」
1.
[ESC]を押して、Configration Settings メニューに戻り。 Adapter Settings を選択して Enter キーを押してくださ
い。
20
2. Adapter Setting のメニューHost Adapter BIOS、Adapter Hard Loop ID、Connection Options の値を確認し、
異なれば変更します。
3. 上下キーで変更したいパラメータを選択し、[Enter]を押すと、パラメータの変更ができます。すべての項目を
変更後[ESC]で戻ってください。
21
4. 更に[ESC]を]を押すと[Configration Setting Modified]のメニューが表示されますので[Save Changes]を選択
して[Enter]を押してください。保存後[ESC] キーを押して、Option メニューまで戻り、Select Host
Adapter からもう一方の FC HBA ポート を選択して、同様の手順で同様に設定を行なってください。
以上の手順で FC HBA のアダプター設定[Adapter Setting]が完了しました。
22
4.
System x Host (Windows Server 2012) のセットアップ
ここでは System x Host (Windows Server 2012) に対して Storwize V3700 にアクセスするのに必要な Storwize
V3700 コンポーネントを導入します。
4.1.
System x Host への OS 導入
ここでは System x Host に対して サポートされる OS を導入します。 それぞれの System x 毎 の OS 導入
手順 に関しては 以下 サポート・サイトで公開されている 各種導入ガイドをご参照下さい。
System x 技術情報
http://www.ibm.com/systems/jp/x/tech
当ガイド では x3650 M4 上に 42D0501 QLogic 8Gb FC HBA (PCI-Express) が 2 枚搭載された状態で OS を
インストールします。
23
4.2.
FC HBA デバイス・ドライバー の導入
ここでは 42D0501 QLogic 8Gb FC HBA (PCI-Express) デバイス・ドライバー を導入します。
先にダウンロード済 の 以下 デバイス・ドライバー を あらかじめ System x Host の適切なワークディレクト
リにコピーします。
・Qlogic Fibre Channel Adapter Driver for Windows (qlgc_dd_fc_9.1.10.27_windows_32-64)
・Qlogic Update for 8G FC - Multiboot Update for System x(qlgc_fw_fc_8g-mb3.10_windows_32-64)
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
1.
ダウンロードした 「qlgc_dd_fc_9.1.10.27_windows_32-64.exe」を System x Host OS 上で実行し、[Perform
Update]にチェック・マークを入れて、[Next>]をクリックしてください。
24
2.
[Update]をクリックしてください。
3.
Install が終了したら、[Exit]をクリックしてください。
25
4.
System x Host 再起動後、デバイスマネージャーの画面の「QLogic Fibre Channel Adapter」を→クリック
してプロパティを表示します。ドライバー タブ の バージョン: の項が「9.1.10.27」になっていることを確認
します。
以上の手順で 42D0501 QLogic 8Gb FC HBA (PCI-Express) のデバイス・ドライバーを適切に導入しました。
26
4.3.
レジストリ値の確認
注意:以下の操作はレジストリの変更を伴います。レジストリの変更に伴う結果について
は、一切の保証をいたしません。お客様の責任においてのみ行なってください。(レ
ジストリを編集される際には、レジストリのデータをあらかじめ別ファイルに保
存してから、編集することをお勧めいたします。Windows Server 2012 のレジストリ
の保存方法などにつきましては、Microsoft 社などにご確認ください。)
1.
ディスク・タイムアウト値の確認。
レジストリ表示ツールにて、
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Disk\TimeOutValue]のキーの値が
60(10 進)であることを確認し、異なる場合、値を 60 に変更してください。
27
2.
QLogic HBA のレジストリ・キー・パラメーターの確認。
下記参照して、レジストリ・キーの必須パラメーターを組み込んでください。
・QLogic モデルのレジストリ・キー・パラメーター
レジストリ
必須パラメーター
Buschange=0;FixupInquiry=1
注: QLogic ドライバーのバージョン 9.1.2.11 以降
を
使用する場合は、Buschangeを0に設定すること
はできませんので、FixupInquiry=1の値のみ設定を
行ってください。
HKEY_LOCAL_MACHINE > SYSTEM >
CurrentControlSet > Services > ql2xxx >
Parameters > Device > DriverParameters
・詳しくはこちらをご参照下さい。
Storwize V3700 Information Center
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/storwize/v3700_ic/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.storwize.v3700.710.doc%2Fv
3700_ichome_710.html
QLogicHBA の場合
「Storwize V3700 バージョン 7.1」 → 「インストール」 → 「ホスト接続」 → 「ファイバー・チャネル・ホスト
接続」 → 「Microsoft Windows Server オペレーティング・システムを実行するホスト」 → 「Microsoft Windows
Server でのディスク・タイムアウトの変更」
28
4.4.
Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM) の導入
SDDDSM は、Storwize V3700 へのマルチパス・アクセスを有効にし、ディスク・アクセスを途切れないようにする
役割を持ちます。したがって、SDDDSM を導入して初めて マルチパスによる構成が可能になります。
・Windows Server 2012 (x64)SDDDSM v2.4.3.3-5
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=ssg1S4000350#Storwize3700
1.
「2. 事前に準備するもの」で用意した SDDDSM のファイル[SDDDSM_x64_XXXX-X_XXXXXX.zip]の任意の
ワーク・ディレクトリ にコピーし、解凍します。
2.
解凍されたファイル群の中にある、[Setup.exe]インストールプログラムを実行します。
3.
しばらくして CLI のウィンドウが起動しますので、「Yes」を入力して[Enter]を押します。
29
4.
導入が完了すると、再起動を行うかどうかの確認が表示されます。Yes を選択して、Host を再起動させ
ます。
5.
再起動後デバイスマネージャーに Microsoft Multi-path Bus Driver が追加されていれば。SDDDSM の
導入は、完了です。
30
以上の手順で System x Host (Windows Server 2012) に対して Storwize V3700 アクセスに必要なコンポー
ネントの導入が完了しました。
31
5.
Storwize V3700 新規システムの初期化
必要なケーブルが接続されていることをご確認ください。
32
5.1.
管理クライアントの準備
当ガイドでは、管理クライアントを、Storwize V3700 ストレージ装置の設定、管理に使用します。
1.
「Mozilla Firefox 18 以降」、または、「Microsoft Internet Explorer 8 及び 9」、「Mozilla Firefox Extended Support
Release (ESR) 17 以降」、「Google Chrome 24 以降」 が導入されていることをご確認ください。
33
5.2.
1.
Storwize V3700 新規システムの初期化[初期化ツール]の実行
[新規システムの初期化]を行うには、付属の初期化ツールを使用します。
購入したエンクロージャー、ドライブ、およびその他のオプションの取り付けがすべて完了するまでは、この手
順を開始しないでください。
初期化手順を完了するには、下記いずれかの OS が導入された管理クライアントが必要です。
・Microsoft Windows 7 (64 ビット)
・Microsoft Windows XP (32 ビットのみ)
・Apple Mac OS(R)X10.7
・Red Hat Enterprise Linux 5
・Ubunt desktop 11.04
また、以下のものが必要です。
・USB ポート
・サポートされるブラウザー
※管理クライアントと Storwize V3700 が管理クライアントと同じネットワークに接続されている必要があります。
34
2.
製品に同梱されている USB フラッシュ・ドライブを用意します。
USB フラッシュ・ドライブを管理クライアントの USB ポートに挿入します。
ツールを起動するには、USB フラッシュ・ドライブを開きます。
フォルダー内の InitTool.bat をダブルクリックします。
コマンド・プロンプトの画面が表示され、ツールの起動の前処理が始まります。
3.
初期化ツール・ウィザードが開始されます。「次へ>」をクリックしてください。
35
Mac OSまたはLinuxの場合は、以下のステップを実行します。
a. .端末ウィンドウを開きます。
b. .USBフラッシュ・ドライブのルート・ディレクトリーを指定します。
Macシステムの場合、通常、ルート・ディレクトリーは/Volumes/ディレクトリーにありま
す。
Linuxシステムの場合、通常、ルート・ディレクトリーは/media/ディレクトリーにあります
。
自動マウント・システムを使用している場合、
mountコマンドを入力することでルート・ディレクトリーを指定することができます。
c. .次を入力します。sh hInitTool.sh
初期化ツール・ウィザードが開始されます。
4.
.以下の様な警告が出た場合、「実行」をクリックしてください。
5.
.「新規システムの作成」を選択して「次へ>」をクリックしてください。
36
6.
. Storwize V3700 に割り当てたい IP アドレス(管理用の IP アドレス)を入力し、「適用して次へ>」をクリックしてくださ
い。
7.
. Storwize V3700 の両方の電源ケーブルを接続し
下図の「緑の矢印」の LED が点滅を始めたら(最長 10 分かかる場合があります。)
「Next>」をクリックしてください。
37
38
8.
USB フラッシュ・ドライブを管理クライアントから外し
Storwize V3700 後部、左側のキャニスターの左側の USB ポートに挿してください。
オレンジ色の障害 LED が点滅を始め、3 分ほどで、消灯します。
(注:このプロセスには最長 5 分ほどかかる場合があります。)
39
9.
USB フラッシュ・ドライブを抜き、再び管理クライアントに挿してください。
10.
IP アドレスの設定が終わりました。
40
11.管理クライアントでブラウザーを起動し、設定した管理 IP アドレスを入力してください。ストレージ管理の画面が表
示されます。デフォルトのパスワード[passw0rd] (0 は数字のゼロです。)を入力してください。
(クライアント・マシンが同一サブネット上にあれば、リダイレクトされ自動的にブラウザーが起動し、ストレージ
管理画面が表示されます。
12.
パスワード変更の画面が表示されます。新しいパスワードを入力し、[ログイン]をクリックしてください。
41
13.
システム・セットアップ画面が表示されます、[次へ]を、押してください。
14.
ライセンスを確認し、[適用して次へ]をクリックしてください。
42
15.
任意のシステム名を入力し、[適用して次へ]をクリックしてください。
16.
日付、時間を確認し[適用して次へ]をクリックしてください。
43
17.
[検出済みエンクロージャー]が表示されます。間違いなければ[適用して次へ]をクリックしてください。追加エンク
ロージャーが接続されていれば、追加分も表示されます。
18.
[コール・ホーム]が表示されます。設定する場合は[はい]、しない場合は[いいえ]を選択し[次へ]をクリックしてくだ
さい。今回は設定しませんので[いいえ]を選択します。
44
19.
[ストレージ構成]画面が表示されます。当ガイドでは内部ストレージを自動構成を行います[はい]を選択して[次
へ]をクリックしてください。
*ディスク構成が決まっている場合、「いいえ」
20.
以上でシステムセットアップが終わりました、[完了]をクリックしてください。
45
21.
ストレージの構成が終わりました
46
6.
6.1.
SAN の構成 と 結線確認
Storwize V3700 におけるマルチパス制御
System x Host と Storwize V3700 をマルチパス(複数の経路)で直結する、最も典型的な SAN のトポロジーと物
理結線は以下のようになります。
System x Host 1 台あたり 2 枚 の FC HBA を搭載します。1 番目の FC HBA は Storwize V3700 のノード・キャニ
スターA と、
2 番目の FC HBA は Storwize V3700 のノード・キャニスターB とのみ通信できるようにファイバーチャネル・ケーブ
ルを接続します。もし 構成に SAN Switch が介在する場合は、さらに SAN Switch 上で適切な Zoning 設定を
行う必要があります。
47
6.2.
物理結線 と 接続確認
ここでは、ファイバーチャネル・ケーブルの接続 および System x Host 上に搭載された FC HBA 上で
Storwize V3700 が正常に認識されていることを 確認します。
1.
System x Host に搭載されている FC HBA と Storwize V3700 の両ノード・キャニスターをファイバーチャ
ネル・ケーブルで結線します。 当ガイドでは以下のように結線しました。
2.
Storwize V3700 の電源を ON にします。
3.
数分置いて System x Host の電源を ON にします。
48
4.
System x のロゴが表示されます。しばらくして画面下に「<F12> Select Boot Device」と表示されたら、
F12 キーを押して Select one time Boot Device を起動します。
49
5.
[スペース]キーを押して、[Legacy Only] にチェックマーク[X]を入れ その下のいずれかを選び、Enter キ
ーを押します。システムが再起動されますので、しばらくお待ちください。
6.
起動時の POST 画面で FC HBA の BIOS がシステムにロードされた 以下画面のタイミングで Ctrl キーと
Q キーを同時に押して、 QLogic Fast!UTIL (QLogic FC HBA の BIOS 設定プログラム)を起動します。
50
7.
搭載されている 2 つの FC HBA ポートが表示されます。始めに 上側の FC HBA ポート を選択して
Enter キーを押します。
8.
Scan Fibre Devices を選択して Enter キーを押します。
51
9.
FC HBA から物理的に認識されている FC 上の装置が表示されます。ここでは ID 0 で Storwize V3700
(画面上は「IBM 2145 ) が表示されることを確認します。もし適切に表示されない場合は、SAN 構成が適
切に設定されていない(例. SAN Switch がある場合は ZONING が正しくない) または 途中経路に障
害がある可能性がありますので、お客様環境に応じて適切な問題判別を実施する必要があります。
10.
ESC キーを押して、Option メニューまで戻ります。 Select Host Adapter からもう一方の FC HBA ポー
ト を選択して、同様の手順で WWN の値 と Storwize V3700 との接続を確認します。
11.
以上の手順で System x Host の FC HBA から Storwize V3700 が正常に認識されていることを 確認で
きました。
12.
接続の確認後、FC HBA の設定が下記の設定になっているか確認します。
・LUNs Per Target: 0
・Port Down Retry Count: 15
13.
Option メニューから Configuration Settings を選択して Enter キーを押してください。
52
14.
[Advanced Adapter Setting]を選択して[Enter]を押してください。
15.
上下キーで変更したいパラメータを選択し、[Enter]を押すと、パラメータの変更ができます。すべての項
目を確認、または変更後[ESC]で戻ってください。
53
16.
更に[ESC]を]を押すと[Configration Setting Modified]のメニューが表示されますので[Save Changes]を選
択して[Enter]を押してください。保存後[ESC] キーを押して、Option メニューまで戻り、Select Host
Adapter からもう一方の FC HBA ポート を選択して、同様の手順で同様に設定を行なってください。
以上の手順で FC HBA のアダプター設定[Advanced Adapter Setting]が完了しました。
54
7.
7.1.
Storwize V3700 ストレージ装置の設定
ホスト の作成
当ガイドでは 管理クライアントのブラウザー上でホスト を 作成します。作成された ホスト に対して x3650
M4 を追加し、 Storwize V3700 上の LUN を 割り振ることで、Storwize V3700 を使用することが出来ます。
1.
管理用サーバー で Web Browser を起動し Storwize V3700 に設定した IP アドレスを入力してください。
2.
Storwize V3700 の IP アドレス、Storwize V3700 の設定画面を表示します。
3.
ユーザー名、パスワードを入れてください。(デフォルトは、superuser/passw0rd です。(0 は数字のゼロで
す。))
55
4.
[ホスト]のアイコンをクリックしてください。
5.
[ホスト]→[ホスト]をクリックして、[新規ホスト]をクリックしてください。
56
6.
ホストポート の指定を行います[ファイバー・チャネル]を選んでください。
7.
わかりやすいように[ホスト名]に名前をつけ、[再スキャン]をクリックしてください。
57
8.
接続されている HBA の WWPN が表示されます。System x Host に搭載されている HBA を選択し[リストへ
のポートの追加]をクリックしてください。
58
9.
もう一枚の HBA も追加し、[拡張設定]のホスト・タイプは[汎用]を選択し、[ホストの作成]をクリックしてくだ
さい。
10.
ホストの登録が完了しました。[詳細]をクリックしてください。
59
11.
ホストの登録が完了しました。[詳細]をクリックしてください。
60
7.2.
ボリューム の作成
1.
[ボリューム]メニューの[ボリューム]をクリックしてください。
2.
[新規ボリューム]をクリックしてください。
61
3.
作成したいボリューム・タイプをクリックしてください。このガイドでは[シン・プロビジョニング]を選択しまし
た。
4.
ボリュームを作成するプールをクリックしてください。
ボリュームを作成するプールをクリックしてください。
プールは、「5.2. Storwize V3700 新規システムの初期化[初期化ツール]の実行」にて内部ストレージの自動構
成を行っている場合は、自動的に作成済みとなっています。
内部ストレージの自動構成を行っていない場合は、「推奨タスク」の「ストレージ構成」からウィザードに従いに
て予め作成しておいてください。
62
作成するボリュームの、個数、容量、ボリューム名を入力し、[作成]をクリックしてください。
5.
ボリュームが作成されました。
63
7.3.
ボリュームのマッピング
1.
マッピングするボリュームを右クリックし、[ホストへのマップ]をクリックしてください。
2.
ボリュームをマッピングするホストを選択してください。
64
3.
正しければ[適用]をクリックしてください。
4.
ボリュームのマッピングを確認するために、[ホスト・マッピング]をクリックしてください。
65
5.
ホスト(ホスト名:x3650M4)にボリューム(VOLUME001)がマッピングされています。
以上で、ホストへのボリュームマッピングが完了しました。
66
7.4.
OS 上からの Storwize V3700 上に作成された論理ドライブの認識
前章までの手順で、Storwize V3700 上に作成されたボリュームを 各 System x Host に 正常に Mapping されたことを
確認しました。最後に 各 System x Host に 割り当てられた ボリューム を OS 上から認識されたことを確認します。
1.
System x Host の電源を ON にします。
2.
サーバーマネージャー を起動して、[コンピューターの管理]画面内の[記憶域] から[ディスクの管理]を選択しま
す。
3.
Storwize V3700 上に設定した論理ドライブが正しく見えていることを確認します。
Storwize V3700 上で作成した論理ドライブ の容量と同容量のパーティションが見えれば確認完了です。領域をオ
ンラインにして初期化することで利用することが可能となります。
表示されない場合、[ディスクの管理]を右クリックして、[ディスクの再スキャン]を実行してください。
67
以上の手順で Storwize V3700 上に作成した ボリューム を System x Host から正常に認識されたことを確認できま
した。
参考 URL
Storwize V3700 製品ガイド
http://www.ibm.com/systems/jp/storage/products/disk/storwize_v3700/guide/
Storwize V3700 インフォメーション・センター
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/storwize/v3700_ic/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.storwize.v3700.710.doc%2Fv3700_ic
home_710.html
Storwize V3700 ウェブサイト
http://www.ibm.com/systems/jp/storage/products/disk/storwize_v3700/
Storwize V3700 構成ガイド
https://www.ibm.com/systems/jp/x/system/pdf/v3700_config.pdf
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