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1 給与とは 給与とは、国及び地方公共団体の職員またはこれに準じる

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1 給与とは 給与とは、国及び地方公共団体の職員またはこれに準じる
給
与
1 給与とは
給与とは、国及び地方公共団体の職員またはこれに準じる職員の「勤務に対する対価」の意味で
用いられている。そして給与は、通常、給料(調整額を含む)、調整手当や扶養手当などの諸手当
を含めたものをいい、旅費、退職一時金及び公務災害補償は、実費弁償または給与以外の給付と見
なされる。
給料は、地方公務員において用いられる語句で、「諸手当を除いた基本的な給与」と同じ意味に
用いられている。地方公務員の給料に相当する給与の基本給を、国家公務員では俸給といっている。
公務員の給与は、税金によって賄われているため、国民(住民)に納得される社会的妥当性を持
っていることが要求される。従って、給与には、以下の原則、基準がある。
(1)給与の基本原則
① 給与法定の原則
給与は、法律またはこれに基づく条例によらなければ支給できない。
(国家公務員法第63条第1項(以下「国公法」と略す。)、地方公務員法第25条第2項
「以下「地公法」と略す。」、地方自治法第204条第2項(以下「自治法」と略す。」)
② 情勢適応の原則
給与は、社会一般の情勢に適応するように、随時、適当な措置を講じなければならない。
(国公法第28条第1項、地公法第14条)
③ ノーワーク・ノーペイの原則
給与は、勤務に対する対価であるから、前提としての勤務がなければ給与は支給されない。
(給与法第15条)
④ 平等取扱の原則
全ての国民は、法の下に平等であって差別されてはならない。(日本国憲法第14条、国公
法第37条、地公法第15条)
(2)給与決定の原則
① 均衡の原則
給与は、生計費、国及び地方公共団体の職員の給与、民間事業の従事者の給与、その他の事
情を考慮して定めなければならない。(国公法第64条第2項、地公法第24条第3項)
② 職務給の原則
給与は職員の職務(と責任)に応じたものでなければならない。(国公法第62条第1項、
地公法第24条第1項)
③ 自主決定の原則
職員の給与の決定について、地公法はその基準についてのみ規定し、具体的な内容は、地方
公共団体が条例に自主的に決定する建前である。(地公法第24条第6項)ただし、公立学
校の教育公務員の給与については、国立学校の教育公務員との均衡を保つことが求められて
いる。
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