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IT総合戦略本部
第6回 電子行政オープンデータ実務者会議 提出資料
参考資料5
オープンデータに係る総務省の取組状況
平成26年4月1日
総
務
省
情 報 流 通 行 政 局
情 報 流 通 振 興 課
【目次】
1.オープンデータ実証実験
(1)各実証実験の概要と成果
(2)オープンデータ・アプリコンテスト
2.オープンデータ流通推進コンソーシアム
(1)技術委員会
(2)データガバナンス委員会
(3)利活用・普及委員会
1
1.オープンデータ実証実験
2
1.オープンデータ実証実験(全体概要)
○ 分野を超えたデータの流通・連携・利活用を効果的に行うために必要となる、①情報流通連携基盤共通AP
I※(標準データ規格・標準API規格)の確立・国際標準化、②データの2次利用に関するルール(データガバ
ナンス方式)の策定、③オープンデータ化のメリットの可視化等のための実証実験を実施。
※共通API(Application Programming Interface):情報・データの相互運用性を確保するための共通のデータ形式や通信規約
(イメージ図)
<防災情報サービス>
<公共交通情報サービス>
浸水危険エリア
<地盤情報サービス>
国・県・市町村の
地盤情報を一覧表示
遅延情報
避難勧告エリア
リアルタイム
位置情報
様々な情報の組み合わせ
情報流通連携基盤共通API
自治体行政情報
社会資本情報
観光情報
防災情報
公共交通情報
統計情報
花粉症情報
・ 情報流通連携基盤共通API(第1版)について、平成24年度の実証実験の結果等を踏まえ、意見募集(Call for Comment)
を実施。http://www.opendata.gr.jp/cfc/
・ 平成25年度は、自治体の行政情報、社会資本情報、観光情報、防災情報等、7本の実証実験を実施。今後、実証実験の
結果を踏まえ、ボキャブラリやAPI等について精査を行い、情報流通連携基盤共通API(第2版)を策定する。
3
1.オープンデータ実証実験 (1)自治体行政情報実証 ①概要
○ ユーザニーズに基づいた自治体版の「情報流通連携基盤システム」を構築し、広く地方公共団体に普及展開できるモデルを策定する。
○ 広く普及展開可能なモデルを構築するためには、単に基盤システムを構築するだけでなく、情報流通連携基盤システムの設計思想のド
キュメント化、ニーズの高い自治体行政情報の特定、ポータルサイトの構築、自治体職員向けの補助ツールの整備、情報サービスの構築
によるメリットの可視化等を1つのパッケージとして整備する必要がある。
実施主体: エヌ・ティ・ティ・データ (LODイニシアティブ、日本マイクロソフト、インディゴ、jig.jp)
連携主体: 横浜市、鯖江市
【重点自治体行政情報の特定に係る
調査等】
・利活用ニーズの調査
・展開可能性の調査
・ニーズのあるサービス分野の調査
・公開・二次利用不可根拠の調査
【データ規格の構築】
・識別子の検討
・ボキャブラリの構築
・RDFスキーマの構築
サービス利用者
データ利用者
(地元住民)
(情報サービス
開発事業者)
②所在確認
【情報流通連携基盤システムの構築】
・簡易なシステム設計
・設計思想、手順のドキュメント化
・API、自治体行政情報DBの構築
・データ変換ツールの整備
・自治体職員向けのマニュアルの整備
・アンケート・ヒアリングによる基盤ステムの検証
・重点自治体行政情報のWeb公開・データ
ポータルサイトの構築
・コンテストによるアプリケーションの開発
データポータル
データ提供者
ボキャブラリリンク/データリンク
(自治体職員)
データ変換ツール
⑤サービス提供
【自治体行政情報のオープンデータ
化の実証】
①登録
マニュアル
③内容確認
ボキャブラリ
RDFスキーマ
④データ取得
【アプリケーショ
ンの開発】
自治体行政情報データベース
・開発者サイト構築
情報流通連携基盤システム
【継続運用・普及に係る計画の策定等】
【「オープンデータ流通推進コンソーシアム」との連携・協力等】
4
1.オープンデータ実証実験 (1)自治体行政情報実証 ②成果
○ 本実証を通じて、横浜市:22種類、鯖江市:33種類のデータを規格化。
(例)横浜市:広域避難場所、歴史的建造物、保育園の空き情報等
鯖江市: 避難場所の位置情報、イベント情報、市内のAED情報等
○ データ変換ツール、API等を具備した基盤システムを構築し、オープンデータを公開。基盤システムの実装詳細仕様書も整備。
○ 自治体職員が、データ加工・公開等をより簡易に実施できるよう、オープンデータ化マニュアルを整備。
○ 実証の結果、自治体職員はオープンデータ化の可否判断時の指針となるガイドライン等にニーズを持っていることや、データ加工は、自らボキャブラ
リ定義を付与する必要がある点等が難易度が高いため、データ加工の負荷を下げる仕組みが必要といった課題が明らかになった。
• 法律や規定等の制約があるデータ
• 法律や規定等の制約が無くとも、オープンデータ化に
より問題発生(例:目的外利用、不利益を被る個人
や組織が存在、人命やインフラ等への危険)につなが
る可能性があるデータ 等
オープンデータ化
不可データとその理由
自治体におけるオープンデー
①重点自治体行政情報の調査
タ化の可否判断に係る観
1.情報サービス開発事業者
点や具体的なデータ整理
ヒアリング
2.地元住民
横浜市
鯖江市
規定のフォーマットに
3.自治体職員
加工されたファイル
22種類
自治体職員
33種類
(CSV)
②データ加工
※オープンデータ流通推進コンソーシアム の技術委員
会が策定したCSVからRDFに変換するガイドに準拠
基盤システムへのデータ登録と同時
に、CKANへRDFのURI情報を登録
データ変換・
登録ツール
データ加工イメージ
オープンデータ化マニュアル
自治体職員向け
オープンデータ化マニュアル
マニュアルやツール
の有効性確認等
ヒアリング
or
Simple Data Format(SDF)
に従ったファイル
(JSON+CSV)
a,
a,
CSV
CSV
RDFモデル
JSON
③ファイルアップロード
オープンデータ・アプリコンテスト
地元住民
(横浜・鯖江市民)
⑨アプリケーション開発
④データ形式変換
(CSV/SDF⇒RDF)
優秀賞
⑩サービス
利用
実証賞
RDFスキーマ(.ttlファイル)
⑤データ型チェック
(RDFスキーマを参照し、
データ項目の有効性確認)
@prefix jrrk: <http://purl.org/jrrk#> .
@prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf‐sche ma#> .
・・・・・
jrrk:Nursery a rdfs:Class ;
rdfs:subClassOf jrrk:CivicFacility ;
rdfs:label “保育室"@ja .
・・・・・
⑥データ登録・更新・削除
アンケート
フォトロケ
ハンター!!
~情報の防災袋~
iSHelper
アプリケーションへの評価等
⑦自治体行政情報標準API
(SPARQL/REST)
RDFのURI情報
自治体行政情報データベース
データカタログ
(CKAN)
データ変換・登録ツール
情報流通連携基盤システム
(自治体版)
ヒアリング
⑧重点自治体行政情報の
取得
実装詳細仕様書
情報サービス開発事業者
以下の有効性確認
・自治体行政情報標準API
・データ形式
・データ種類
等
【実証後の継続計画】 鯖江市・横浜市ともに継続する方向で検討中。 5
1.オープンデータ実証実験 (2)社会資本実証 ①概要
○ 自治体等が保有する社会資本情報等(道路、橋梁、トンネル等に関する管理情報、工事実績情報、苦情・問い合わせ情報、入札情報等)が利活
用しやすい形式で管理・公開されれば、各分野のデータ同士の組み合わせが可能となり、社会資本に関する新たなサービスや情報の価値の創出
が期待される。これにより、社会資本整備の効率化や、住民の安心安全の向上等に資することが期待される。
○ このため、自治体等が保有する社会資本情報等の流通・連携により、様々なアプリケーション(公共事業に関するマーケティング情報提供サービ
ス、社会資本の図面情報提供サービス等)の提供が可能になることを実証する。
利用者
建設業者
提供
サービス
運送業者
資材メーカー
公共事業
マーケティング情報
提供サービス
社会資本の
図面情報
提供サービス
通学路安全情報
公開サービス
地域住民
コンテストによる
アプリケーション
社会資本情報
・管理基本データ
・諸元データ
・図面データ
・入札情報データ
・工事実績情報
(一財)日本建設情報総合センター
公開
開発者サイト
 APIの仕様
 サンプルコード
 データの利用規約 等
【本実証で扱うデータ(例)】
情報流通連携基盤共通API
工事実績情報
実施主体:富士通株式会社
連携主体:佐賀県、福岡市等
住民からの
苦情・問い合わせ
情報
ソーシャルメディア
情報
・苦情・問い合わせデータ
・通学路点検結果データ
・社会資本に関する
SNSデータ
インターネット
自治体
●工事実績情報
工事件名、工期、施工場所、工法 等
●社会資本情報
名称、工法、幅員、建設年次 等
図面データ、入札情報データ 等
●苦情・問い合わせ情報
発生日時、発生場所、発生内容 等
・SNS利用・書き込み
工事・点検業者
・工事実績
・管理基本情報
・諸元情報
・図面情報
・通学路点検結果
住民
●ソーシャルメディア情報
ソーシャルメディアに発信された社会
資本に関する情報
・苦情・問い合わせ
6
1.オープンデータ実証実験 (2)社会資本実証 ②成果
○ 佐賀県、福岡市等が保有する社会資本情報を用いて、社会資本分野におけるオープンデータ活用の有効性を実証。
○ 具体的には、①公共事業マーケティング情報提供サービス、②図面情報提供サービス、③通学路安全情報共有サービスの3つのユースケースで実証。
○ 実証の結果、 社会資本分野におけるオープンデータ活用により社会資本整備の効率化や、道路利用における利便性の向上、住民の安心安全の
向上等に資することが確認できた。一方、情報の新規性確保のため、データ提供側既存システムとの連携機能追加の必要性等の課題が明らかと
なった。
○ また、社会資本情報のオープンデータ化にあたり、情報保有者である地方公共団体や社会資本情報サービスを提供するクラウド事業者等が留意す
べき事項等をまとめたガイドについて検討中(ASP・SaaS・クラウド普及促進協議会と連携)。
①公共事業マーケティング情報提供サービス
・社会資本の諸元や入札情報等、建設工事会社等の
マーケティングに役立つ情報を提供
諸元や補修履歴を詳細表示
・社会資本の諸元や補修履歴の閲覧が可能となり、建設工
事会社等の民間企業によるマーケティングに役立ち、ひい
ては、社会資本の効率的な維持管理が可能。
②図面情報提供サービス
・道路台帳附図や道路幅員等、運送ルートの
検討等に役立つ情報を提供
図面や道路幅員などの情報
を表示
・道路台帳附図や道路幅員等の情報が閲覧可能
となり、運送ルート検討時の判断材料としての活
用や新規道路開通時の地図への反映の迅速化
など、道路利用における利便性を向上。
③通学路安全情報共有サービス
・通学路の点検結果や防犯情報等の安全安
心に関する情報を提供
通学路に関する
危険情報の投稿
防犯情報の
通知
・市民間における気づきの共有や防犯情
報のスマートフォンへの通知により、安
全安心を向上。
【実証後の継続計画】 実証請負事業者と福岡市により継続運用する方向で調整中。
7
1.オープンデータ実証実験 (3)観光実証 ①概要
○ モビリティ情報、観光情報及び防災情報を情報流通連携基盤共通APIを通して公開することで、モビリティ・マネジメント(※)等
を実現する様々なアプリケーションの開発が促進されることを実証する。
○ 例えば、人と公共交通優先の実現を図るため、目的地までの最短移動時間や最も安価な乗換情報などを市民や観光客に
提供し、遅延も考慮した高度なナビゲーション等を実現することが可能。
※ 一般の人々や組織を対象とし、過度に自動車に頼る状態から公共交通機関や自転車等を「かしこく」使う方向へと自発的に転換していくことを促すこと
実施主体: 日本アイ・ビー・エム株式会社
連携主体: 京都市等
開発者サイト
市民
観光客
行政
開発者
自動車経路
検索サービス
観光ナビゲーション
サービス
プローブ分析
避難所検索
サービス
コンテストによる
アプリケーション
情報流通連携基盤共通API
公開
 APIの仕様
 サンプルコード
 データの利用規約 等
【本実証で扱うデータ(例)】
● モビリティ情報
モビリティー情報
駐車場
場所情報
基礎データ
満空情報
観光情報
交通
(バス、地下鉄、
タクシー)
駅、停留所
位置情報、
プローブ情報
公共施設
場所情報
基礎データ
旅館
物産店
場所情報
基礎データ
防災情報
観光施設
場所情報
基礎データ
防災
場所情報
(避難所、防災拠点、
帰宅支援ステーション)
公共交通路線情報、公共交通時刻表情報、公共交通停
留所情報、駐車場情報、バス平均移動時間、タクシー
平均移動時間。
● 観光情報
公共施設情報、旅館情報、物産店情報、観光施設情報。
● 防災情報
避難所情報、防災拠点情報、帰宅支援ステーション情報。
8
1.オープンデータ実証実験 (3)観光実証 ②成果
○ 京都市等が保有するモビリティ情報、観光情報、防災情報を用いて、観光分野におけるオープンデータ活用の有効性を実証。
○ 具体的には、①自動車経路検索サービス、②観光ナビゲーションサービス、③避難所検索サービスという3つのユースケース
で実証。
○ 実証の結果、モビリティ情報、観光情報、防災情報のオープンデータとしての活用が、観光都市が抱える市街地中心部におけ
る交通渋滞の緩和や観光の利便性向上、災害時の避難所誘導等に寄与する可能性を示した。一方、更に多くのデータの収集
やデータ鮮度の確保等が課題として挙げられる。
①自動車経路検索サービス
②観光ナビゲーションサービス
車による移動経路、公共交通機関に
観光客に対し、観光目的地までの
よる移動経路、駐車場の満空情報を提供 経路情報を提供
タクシープローブを元に、
交通状況を考慮した
移動時間を提供
観光施設に対応する
口コミの投稿・表示
パーク&ライド
駐車場に誘導
車、公共交通、徒歩を組み合わせた
経路探索情報を提供
• 市外から車で訪れるユーザーがパーク&ライド
駐車場に車を止め、公共交通機関を使って
移動するといったモーダルシフトへの寄与
③避難所検索サービス
災害時において、観光客、地域住民に
対し、避難所までの経路情報を提供
指定した観光地までの徒歩
経路表示とナビゲーション
アクセシビリティ
情報を表示
• 観光施設に対応する口コミを投稿又は表示する
機能により観光客の利便性が向上
• 高齢者、障がい者、小さな子供連れ、妊婦等を
含む観光客の利便性の向上
避難所の詳細情報を表示
現在地から半径800m(徒歩約10分)の
同心円と周辺の避難所情報を表示
• 地の利のない観光客に対して、
災害時に避難所情報を提供し、
誘導することが可能
【実証後の継続計画】 京都市において継続運用する方向で調整中。
9
1.オープンデータ実証実験 (4)防災実証 ①概要
○ 行政機関等に限らずライフライン事業者等を含む民間事業者など多様な機関が保有している防災・災害情報を、情報流通基盤
共通APIを通じて公開(関係者への限定公開を含む)することで、網羅的な防災・災害関連情報のオープンデータ化を推進する。
○ また、災害発生直後だけでなく、災害発生前や災害発生後の復興復旧期等、災害発生直後以外の時期に公開される防災・災
害情報についても収集・加工することで、BCP(業務継続計画)の策定やライフラインの復旧活動等、行政機関、民間企業等の
防災・減災対策に利活用できることを実証する。
○ 防災・災害関連情報について、広く一般に公開する場合のほか、特にライフライン情報を地方公共団体・ライフライン事業者等
の関係者間で共有する場合の留意事項等についてまとめたガイドを検討中(ASP・SaaS・クラウド普及促進協議会と連携)。
実施主体:NTTデータ経営研究所、NTTコミュニケーションズ、パスコ
連携主体:京都府、茨城県等
ライフライン企業
情報
利用者
地方自治体
民間企業・住民
●ライフライン企業の設備の
被害調査・復旧工事
●ライフライン被害・復旧情報の
収集・広報
道路規制等の状況把握の迅速
化・効率化等
ライフライン企業間の被害状況
の共有
ライフライン企業が公開している故
障・復旧情報の収集、職員による
集約作業の効率化等
ライフライン被害・復旧情報の更新
漏れ・遅延の解消
復旧済エリア
車両通行止め
●企業BCPの精緻化
①事務所・店舗等の
リスク評価
②サプライチェーンの
リスク分析
自治体保有の被害シ
ミュレーションデータを
活用した詳細なリスク
の検討等
●住民サービスの展開
①訓練およびWEBサービス
●防災関連アプリ・
サービス開発
①帰宅支援マップ
サービス
 自治体保有データを
活用した有益なアプ
リ・サービスの開発等
自治体保有データを活用した
WebGISサービスを活用した
訓練等
コンテストによる
アプリケーション
・開発者サイト
住民
広報
ライフライン企業
設備部門
開発者
地方自治体
DIG(災害図上)訓練
民間企業
地方公共団体
住民等
情報流通連携基盤共通API
情報
保有者
【静的情報】
・道路ネットワーク
【動的情報】
・ライフライン(電気、ガ
ス、通信等)の被害・復
旧情報
【動的情報】
・XバンドMPレーダ情
報(雨量)
【静的情報】
・施設情報
・避難所情報
(収容数、設備等)
・ハザードマップ
【動的情報】
・避難所情報
道路
(開閉、避難者数等)
【静的情報】
・自治体が保有する防
災・災害関連情報
(ハザードマップ、
施設情報等)
【静的情報】
国が保有する防災・災
害関連情報
(各種シミュレーション
情報等)
避難所
・道路通行止め 等
ライフライン情報
XバンドMPレーダ
ライフライン企業
国土交通省
【静的情報】
その他、統計情報等や
防災・災害関連情報
ハザードマップ
地方自治体(京都府)
地方自治体(茨城県)
想定震度
内閣府(防災担当)
統計情報
その他
10
1.オープンデータ実証実験 (4)防災実証 ②成果(京都フィールド)
○ 京都府、ライフライン企業(電力、ガス、通信等)が保有する防災情報、ライフライン関連情報を用いて、災害時のユースケースにおけるオープン
データ活用の有効性を実証。
○ 具体的には、①自治体における災害時の意思決定や避難所関連業務の支援、②ライフライン企業による被害調査・復旧計画策定の支援というユー
スケースで実証。
○ 実証の結果、地図上で各情報をマッシュアップさせることで、災害対応業務への有効性を検証することができた。一方、ライフライン関連情報につい
ては、情報の正確性・信頼性を確保するための表示・表現のルール化等、情報提供側・情報利用側双方が安全・安心にオープンデータを活用できる
環境の確保が必要という課題が明らかになり、地方公共団体・ライフライン事業者等の関係者間で共有することから始めることも選択肢の1つである。
防災・災害情報GISアプリ
ユースケース①:自治体による活用
災対本部における意思決定支援
避難所関連業務の支援
情報:各市町村の被害現況
+気象情報(雨量レーダ)+停電情報
情報:避難所+停電情報
+携帯通話可能エリア+固定通信故障エリア
⇒効果:状況認識の共通化、被害の予測
⇒効果:避難所状況の把握、避難所への支援
内容の検討
ユースケース②:ライフライン企業による活用
被害調査~復旧計画(雨量データ等の活用) 被害調査~復旧計画(道路情報の活用)
~特徴~
情報:土砂災害ハザードマップ
+気象情報(雨量レーダ)
情報:自社設備情報+道路被害速報
 ライフライン情報は公開元HP・ポータルサイトか
ら共通APIを利用して自動的に取得
 GISの色彩検討にあたり、気象庁指針(※1)や
ISO22324(※2)を採用
 マッシュアップ時における見易さを考慮し、ライ
フライン情報はテクスチャ等で表現
※1 「気象庁ホームページにおける気象情報の配色に関する設定指針」平成24年5月気象庁
※2 ISO 22324 Societal security - Emergency management - Colour-coded alerts
(社会セキュリティ - 緊急事態管理 - 色コードによる警報)
⇒効果:自社設備周辺の状況把握、巡回点検
への活用
⇒効果:被害現場までの経路検討の支援
【実証後の継続計画】 京都府において継続運用する方向で調整中。 11
1.オープンデータ実証実験 (4)防災実証 ②成果(茨城フィールド)
○ 地方公共団体や内閣府(防災)が保有する各種防災情報を用いて、事前防災のユースケースにおけるオープンデータ活用の有効
性について実証。
○ 具体的には、①企業における事業継続計画(BCP)の精緻化、②市民の災害訓練の事前学習ツールの高度化、③帰宅支援マップ
サービスの高度化、という3つのユースケースで実証。
○ 実証の結果、リスク情報の視覚化や分析の容易性、リスクシミュレーションの高度化等が図れたことから、各ユースケースでのオー
プンデータ活用の有効性が確認できた。一方、更に広域での防災対策のためには、関係する地方公共団体等が統一されたデータ形
式、評価基準でより多くの防災関連情報をオープンデータ化していくことが課題。
ユースケース①
ユースケース②
ユースケース③
企業BCPの精緻化
事務所・店舗のリスク評価
サプライチェーン分析
災害訓練の事前学習ツール
帰宅支援マップサービス
 各種災害シミュレーションデータのオープンデータ化
により、事業所・店舗のリスク評価、サプライチェーン
のリスク分析での有用性を実証。
 可視化によるリスク情報の把握や共有、様々なリスク
パターンに応じた分析・評価が可能になった。
 自治体の保有する防災情報やリスク情報をオープン
データ化することが家庭や企業、学校等での防災対
策に有効であるかを実証。(水戸市シェイクアウト訓練)
 利用者自らがリスク情報を表示・加工することで防災
意識向上と様々なシーンでの利用が可能になった。
 想定されるリスクをオープンデータ化することによる、
既存サービスの提供の可能性について実証。
 各種防災情報のオープンデータ化により、危険なエリ
アや場所を回避する安全なルートの検索が可能に
なった。
後台 駅
常
磐
線
.!
常 陸津 田 駅
情報の加工
情報のマッシュアップ
水戸北スマートIC
田野
大塚池
水戸IC
水
郡
線
川
ひ
自宅から避
難所までの
ルート検索
(臨 )偕楽 園駅
地域の危険度情報や緊急輸
送路、災害時に利用可能な
橋梁などの様々なリスク情報
を重ね合わせることにより、
これまで見えてこなかったリ
スクが明らかになった。
•
金 上駅
大工町
赤塚 駅
た
線
常磐
ち
な
水 戸駅
渋井町
河和田町南
東水 戸駅
鹿
サントル千波
島
.!
.!
5 0号
バイパス
臨
海鉄
道
水戸大洗IC
酒門町
水戸南IC 東 水戸
道路
戸
バ
水
東
道
イ
東野町
パ
ス
茨城町東IC
北
関東
道
北
関
涸沼
前川
茨城町西IC
茨城町JC
長岡坂下
鹿沼市
市貝町
宇都宮市
常陸太田市
常陸大宮市
茂木町
芳賀町
藤沢新田
408
ネッコー運輸
要
勝田 駅
那珂
常
磐
道
中原
.!
•
自治体の保有
する防災情報
(避難場所の
分布状況)をも
とに、自宅から
避難場所まで
のルート検索
や距離計測が
可能。
リスクを考慮した分析
地域危険度データ
沼崎
上境
栄
筑波大
下坂田
柴崎
ゆかりの森
西平塚
春日
金田
筑波実験植物園
大
バ
24
桜中
イ
飯田
古来
東光台
パ
ス
筑波大附属病院
土田
花室
下平塚
春日小・中
東光台研究団地
花室
筑波大 エキスポセンター
竹園高
つくば市役所
学園西
苅間
上ノ室
上高津
竹園
宍塚
日本自動車研究所
つ
.!
松代
学
園
く
大
山中
万博記念公園
手代木
柳橋
レ
つくば中央IC
ホテルスワ
西大沼
大白硲
谷
田
果樹研究所
19
354
下広岡
中村陸橋下
桜土浦IC
梅園
大角豆
大角豆
55
6
中
西根南
霞ヶ浦国際GC
央
榎戸
上横場
354
学
園
西
大
通
り
国立環境研究所
藤本 圏
小白硲
川
45
6
り
西部工業団地
プ
ス
通
408
エ
ク
ス
常
磐
道
東
島名ば
道
354
赤塚
谷田部東
乙戸沼公園
学園東大通り入口
小野川小
つくばJC
稲岡
乙戸南
荒川沖駅
•
地域危険度等、
被災リスクの高
いエリアを回避す
ることにより、安
全で安心なルー
ト検索が可能に
なる。
東海村
城里町
益子町
那珂市
!.
真岡市
.!
制約条件を考慮したルート検索
ひたちなか市
水戸市
下野市
リスクを考慮
し、早い段階
から迂回
ルートを検索
栃木市
笠間市
桜川市
小山市
那珂
筑西市
茨城町
川
大洗町
結城市
•
小美玉市
石岡市
野木町
下妻市
古河市
.!
鉾田市
かすみがうら市
八千代町
鹿
境町
土浦市
島
線
幸手市
つくば市
坂東市
蓮田市
つくばみらい市
春日部市
野田市
.!
行方市
流山市
柏市
灘
那須烏山市
高根沢町
潮来市
稲敷市
!.
鹿嶋市
.!
鹿沼市
市貝町
宇都宮市
龍ケ崎市
吉川市
芳賀町
我孫子市取手市
.!
常陸太田市
常陸大宮市
茂木町
神栖市
東海村
香取市
利根町
草加市
美浦村
牛久市
守谷市
松伏町
越谷市
北
さくら市
浦
霞ヶ浦
.!
阿見町
常総市
那珂市
城里町
東庄町
益子町
栄町
真岡市
ひたちなか市
水戸市
下野市
栃木市
笠間市
桜川市
小山市
那珂
筑西市
茨城町
川
大洗町
結城市
小美玉市
石岡市
野木町
.!
古河市
下妻市
鉾田市
かすみがうら市
八千代町
鹿
.!
久喜市
土浦市
幸手市
坂東市
つくば市
.!
.!
島
霞ヶ浦
美浦村
常総市
蓮田市
つくばみらい市
春日部市
野田市
守谷市
北
浦
行方市
潮来市
牛久市
稲敷市
灘
鹿嶋市
災害時の緊急輸送路
網や地域の危険度情
報、橋梁の耐震状況
など、災害時のルート
検討に必要な情報を
オープンデータ化し、
複数パターンでの
ルート検索が可能に
なった。
情報の表示
•
自治体の保有
する各種災害
情報をまとめ
て表示し、居
住市周辺のリ
スクを把握。
想定震度、液状化、揺
れやすさ等のデータを
まとめて表示
地震による
建物全壊率
の高いエリア
オープンデータ活用前
オープンデータ活用後
【実証後の継続計画】 当面は実証請負事業者において継続運用。茨城県等とも調整中。12
1.オープンデータ実証実験 (5)公共交通実証 ①概要
○ 平成24年度に実施した実証をより多くの公共交通機関に展開し、広範囲の公共交通機関の運行情報、駅・停留所の公共交
通施設情報等をリアルタイムで提供するとともに、混雑・事故・災害等が発生した緊急時に公共交通機関の利用に不自由をき
たしている交通困難者や、地域の公共交通機関利用者に対して、的確な路線選択の支援、公共交通施設内での避難誘導等
の機能を提供する。
○ また、広範囲の公共交通機関の運行状況、および駅や空港の施設・環境等に関する静的情報・リアルタイム情報を提供す
るにあたり、情報提供に関する手順、権利・責任分界点等を整理する。
実施主体: 株式会社横須賀テレコムリサーチパーク
連携主体: 公共交通オープンデータ研究会
(会員: 小田急電鉄株式会社、京王電鉄株式会社、京成電鉄株式会社、京浜急行電鉄株式会社、首都圏新都市鉄道株式会社、
東京急行電鉄株式会社、東京地下鉄株式会社、東京都交通局、東武鉄道株式会社、東京臨海高速鉄道株式会社、東日本旅客鉄
道株式会社、株式会社ゆりかもめ、日本空港ビルディング株式会社、東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究セン
ター、株式会社横須賀テレコムリサーチパーク)
公共交通運行
情報提供サービス
公共交通施設
情報提供サービス
コンテストによる
アプリケーション
開発者サイト
提供
•
•
•
•
反映
情報流通連携基盤共通API
•
•
•
時刻表情報
リアルタイム位置情報
遅延・運休等情報
鉄道事業者
9機関45路線以上
•
•
•
施設情報(改札・店舗等)
環境情報(温度・湿度)
駐車場利用状況
駅・空港運営会社
東京駅・新宿駅・羽田空港
•
•
提供データ
APIドキュメント
サンプルプログラム
ライブラリ 等
【公共交通情報オープンデータ化
ガイドライン】
時刻表情報
走行情報
本実証で扱う
データ
バス事業者
都営バス(東京都内)
• オープンデータ化の手順
• 公共交通機関の権利・責任分界点
• 情報サービス開発事業者、公共交
通機関利用者等の情報利用者が公
共交通情報を利用するうえでの留
意事項
13
1.オープンデータ実証実験 (5)公共交通実証 ②成果
○ 首都圏の公共交通機関(12社局)が保有する公共交通関連情報と羽田空港のリアルタイムフライト情報を用いて、公共交通分野におけるオー
プンデータ活用の有効性を実証。
○ 具体的には、①公共交通運行情報提供サービス、②公共交通施設情報提供サービスというユースケースで実証するとともに、公共交通オー
プンデータ研究会の場を活用して、公共交通情報オープンデータ化ガイドラインを策定。
○ 実証の結果、公共交通関連情報をAPI経由で提供することの有用性が示された(オープンデータ・アプリコンテストにおいて、5週間に150名の
開発者登録、12件のアプリケーション応募あり)。また、災害対応機能についても有用性が示された。一方、今後の更なるデータ提供のための
啓発活動やビジネスモデルの確立が課題として挙げられる。
○公共交通運行情報提供サービス「ドコシル2.0」
○公共交通施設情報提供サービス「ココシルターミナル」


提供する機能・情報を拡大
・首都圏12社局(45路線以上)の時刻表情報・運行情報を提供
・Twitter アカウントを用いて列車、バスに対してつぶやく機能を追加
・時刻表からのおよその遅れ時分の表示(在線列車)
・緊急時・災害時情報として最寄りの避難所を表示
12社局45路線
以上の時刻表
情報・運行情報
を提供
列車やバスに対
してつぶやく
(ドコシルなう)
対象駅、提供情報を拡大
・東京駅(H24年度)に加え、新宿駅、羽田空港も対象
 機能の拡充
・Bluetooth Low Energyのマーカを位置認識用デバイスとして追加
・みどりの窓口カウンタの混雑状況を提供
・駅での乗り換えを支援するターミナルナビを提供
・羽田空港のリアルタイムフライト情報を提供
災害時には
最寄りの避難
所を表示
○公共交通オープンデータの持続的な提供に関しての検討
 現在公共交通事業者が行っているデータ提供の枠組みを考慮した公共交通オー
プンデータ提供の枠組み策定に必要な項目(データ提供手法、課金の有無や利用
条件の考え方等)を抽出。
 公共交通オープンデータ研究会において、本実証により構築した公共交通オープ
ンデータ提供の枠組みの実用化に向けて継続して活動。
カウンタのセンサで
混雑状況検知
リアルタイム
フライト情報
(羽田空港)
災害時には
最寄りの避難
所を表示
○公共交通情報オープンデータ化ガイドラインの策定
 データの提供形態に応じた作成時の留意点について検討
・データ仕様を定め、それに従い適切にデータを作成する。
【実証後の継続計画】 当面は実証請負事業者において継続運用(一部データは要調整)。
(仕様上にない不要な情報は含めない)
・表の枠線色、枠線の太さ、フォント色、フォントサイズに意味を持たせない。
(赤字は急行、下線は終電というような意味づけは、機械可読性の観点から推奨されない)
14
1.オープンデータ実証実験 (6)統計情報・データカタログ実証 ①概要
○ オープンデータの利活用ニーズが高いと想定される、統計情報(次世代統計利用システムで提供されてるもの)や政府デー
タカタログサイト(試行版)と情報流通連携基盤システムを接続し、両者の連携可能性を実証する。
○ これにより、次世代統計利用システムや政府データカタログサイト(試行版)が提供するデータと他のデータとをマッシュアッ
プが可能となる環境を実現する。
○ また、統計情報については、従来は統計表ごとに検索していた、複数の統計表に対する統計情報検索を、情報流通連携基
盤共通APIを1回呼び出すことで実現させることにより、統計情報の取得を簡素化することを目指す。
実施主体: 株式会社横須賀テレコムリサーチパーク
連携主体: 内閣官房、総務省統計局、独立行政法人統計センター
開発者サイト
コンテストによるアプリケーション
複数の統計表に対する
検索を要求
結果を返却
提供
•
•
•
•
提供データ
APIドキュメント
サンプルプログラム
ライブラリ 等
情報流通連携基盤共通API
個々の統計表に対して
検索を要求
次世代統計利用システムAPI
統計
表#1
統計
表#2
…
データカタログAPI
統計
表#n
統計情報
データカタログ情報
本実証で扱うデータ
15
1.オープンデータ実証実験 (6)統計情報・データカタログ実証 ②成果
○ (独)統計センターが運用する次世代統計システムにより公開されている統計データや、政府データカタログサイト試作版
「DATA.GO.JP」を活用して、API連携の有効性を実証。
○ 具体的には、国勢調査小地域集計のデータ等をRDF化し、複数の統計表にまたがる検索を一度のクエリで実行可能とする
とともに、政府データカタログサイト試行版「DATA.GO.JP」に格納されているメタデータに対して、(1) 複数の条件で検索を行い、
(2) 検索結果から特定の項目のみを取得する、というような高度なクエリを発行。
○ 実証の結果、国際標準に基づいたボキャブラリを利用して統計情報やデータカタログサイトのメタデータをRDF化し、情報流
通連携基盤のSPARQLベースAPIにより提供することの有用性が示された。一方、より高度な検索のため、データカタログサイ
トに掲載されているデータ自体のRDF化は今後の課題。
○ データ本体とメタデータの両方を横断検索できるSPARQLベースのAPIを提供
 次世代統計システムにより公開されている統計データのうち、利用ニーズの高い下記データを提供
○国勢調査小地域集計のデータ
65歳以上親族のみの一般世帯数、世帯の家族類型別一般世帯数、住宅の建て方別世帯数、住宅の種類・所有の関係
別一般世帯数、在学学校・未就学の種類別在学者数、従業上の地位別就業者数、男女別人口総数及び世帯総数 等
○国勢調査地域メッシュ統計のデータ
男女別人口総数及び世帯総数の500mメッシュ、1kmメッシュ情報
⇒ 利用者は、複数の統計表にまたがるデータを一度のクエリで横断的に取得可能。
⇒ 他のデータ(都道府県・市区町村LODなど)との連携も可能。
都道府県・市区町村LOD(統計センター提供)と
小地域集計データ(本実証提供)との連携例
 政府データカタログサイト試作版「DATA.GO.JP」に登録されているメタデータも検索可能
 膨大なデータを提供(統計情報・データカタログの合計)
・総データサイズ: 46GB / RDFトリプル総数: 7.7億件
○ 国際標準に基づくボキャブラリを整備
 統計データ用ボキャブラリのベースとして、
RDF Data Cube Vocabulary(QB)を採用
 データカタログ用ボキャブラリのベースとして、
Data Catalog Vocabulary(DCAT)を採用
統計センターが提供する都
道府県・市区町村LODコード
○ オープンデータ・アプリコンテスト参加者等からの高評価
本実証が提供する小地域コード。
都道府県・市区町村LODコードと
リンクさせて利用できる
 国際標準RDF Data Cube Vocabularyに準拠していることがよい。
出典:オープンデータ・アプリコンテスト佳作受賞作品
odStatViewer(東京国際大学佐藤研究室)
 数ある統計データの中から、有用性の高い小地域集計データを選択したことに評価。
【実証後の継続計画】 実証請負事業者において継続運用。
16
1.オープンデータ実証実験 (7)花粉症関連情報実証 ①概要
○ 国民病とも言われている花粉症の発症や症状の重症度には、花粉飛散量だけではなく、気象状況、大気汚染物質の状況、患者の体
調など複合的な要因が影響を与えており、複数の花粉症関連情報の公開や積極的な利活用が花粉症対策に寄与すると期待される。
○ このため、様々な機関が独立して収集・公開している花粉飛散情報、気象情報、大気汚染情報、患者の統計データなどを組み合わせ、
個人・地域に合わせたより精密な情報を発信することによって、情報流通連携基盤の花粉症関連情報における適用性を実証する。
花粉症患者
一般の方
花粉情報提供
サービス
研究機関
気象情報提供
サービス
提供サービス
医療機関
自治体
大気汚染情報提供
サービス
国の機関
等
花粉症統計情報提供
サービス
コンテストによる
アプリケーション
利用者
公開
実施主体:ウェザー・サービス株式会社
連携主体:千葉大学医学部附属病院、株式
会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、財団
法人気象業務支援センター、環
境省、千葉県内自治体
開発者サイト
★ APIの仕様
★ サンプルコード
★ データの利用規約 等
花粉症患者
情報流通連携基盤共通API
花粉情報
気象情報
大気汚染情報
時別実況値
時別実況値評価
時別累積値
日別実測値
日別実測値評価等
気温、湿度、
風向・風速、
降水量、日照時間
測定日、
緯度経度等
窒素酸化物、
二酸化硫黄、
風向、風速、
測定日、
緯度経度等
オープン化
花粉症統計
情報
統計種別 ID、
統計詳細 ID
数量、日付、場所
等
花粉症症状データ
原因花粉種別
発症時期
重症度
日付等
臨床研究
患者データ
個人情報
居住地等
花粉症患者
症状等DB
オープンデータ
クローズドデータ
17
1.オープンデータ実証実験 (7)花粉症関連情報実証 ②成果
○ 本実証では、千葉県全域を対象に3種(花粉、気象、大気汚染物質)の観測データと、臨床試験被験者の花粉症患者情報(同
意取得済、匿名化・統計処理済)とを、共通APIにより1つのウェブサイト上に表示・公開。
○ 実証の結果、花粉情報と患者症状・薬剤データとの相関性も見え、花粉症患者の80%が役に立つと回答。地域に応じたよりき
め細かな情報を発信することによって、個人の花粉回避行動を導けること等ができれば、花粉症の症状軽減への期待が持てる。
花粉症関連情報実証データ公開サイト
観測情報
(花粉、気象、大気汚染)
(提供情報)
・観測情報一覧
・観測情報マップ
・観測情報時系列チャート
 一覧性をもった可視化を実現
オープン化花粉症統計情報
(被験者45名:1/18~3/16実施)
(提供情報)
・症状日記情報一覧
・入力日時別統計チャート
・患者別時系列チャート
・時系列統計チャート
 花粉飛散量と症状の相関性を確認
 その他の汚染物質との相関性評価
が今後の課題
オープンデータ・アプリコンテスト
花粉症対策
お役立ち情報
(提供情報)
・花粉症体質
・花粉症対策と飲食
(お茶、ヨーグルト、アルコール)
・花粉症メイク講座 等
 定性的なお役立ち情報の他に、
タイムリーな情報提供が今後
の課題
 花粉症関連情報を活用した作品は計9件
(作品例)
花粉くん
花粉エスケープ
(博報堂アイ・スタジオ) (チームEGG株式会社)
⇒最優秀賞・実証賞
被験者の同意、関係法令の順守、
千葉大学倫理審査委員会、匿名化・統計処理
花粉飛散個数
ドコモESN
花粉60局、気象10局
NTTドコモ
気温、降水量、風向風速
日照を観測点18ヶ所
(財)気象業務支援
センターより入手
気象庁
大気汚染物質12種類
臨床研究
花粉症患者
環境省、千葉県、千葉
市ほか11市計14か所
症状等DB(クローズデータ)
環境省そらまめ君
千葉大学医学部附属病院
開発者サイト
★ APIの仕様
★ サンプルコード
★ データの利用規約等
【実証後の継続計画】(一部データ更新なし)
18
実証請負事業者で公開サイトのみ継続運用。
1.オープンデータ実証実験 (8)オープンデータ・アプリコンテスト ①概要
○ 民間における公共データの活用を促進するため、本年度実施中の7つの実証実験でオープンデータ化された公共データを活
用したアプリケーションの開発を一般公募により実施。⇒ 92件の応募あり。
○ 応募のあったアプリケーションについて、オープンデータ流通推進コンソーシアムの利活用・普及委員会(技術賞については技
術委員会)において審査を行い、優秀なものについては、平成26年3月13日開催予定の第4回同委員会において表彰を実施。
主催
共催
後援
総務省 及び オープンデータ流通推進コンソーシアム
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、富士通株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所、
株式会社パスコ、株式会社横須賀テレコムリサーチパーク、ウェザー・サービス株式会社
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)、国土交通省、気象庁、日本経済団体連合会、オープンストリートマップ・ファウンデーショ
ン・ジャパン 、 オープンナレッジファンデーションジャパン 、 クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 、Code For Japan 、 Hack For Japan 、ビッグデータ・オープン
データ活用推進協議会 、特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ、LODチャレンジ実行委員会、独立行政法人 国立高等専門学校機
構、公共交通オープンデータ研究会、横浜オープンデータソリューション発展委員会
表彰
※技術賞は副賞辞退者がいたため、最終的に3点を表彰。
実証実験・オープンデータ化される公共データ
実証実験
自治体行政情報実証
社会資本実証
観光実証
防災実証
公共交通実証
統計情報・データカタログ実証
花粉症関連情報実証
スケジュール
平成25年
平成26年
オープンデータ化される公共データ(例)
医療機関情報/バス停情報/AED設置場所 等
工事実績/社会資本情報/苦情・問い合わせ 等
観光情報/駐車場満空情報/タクシー平均移動時間 等
避難所情報/過去の災害/ライフラインの被害・復旧情報 等
遅延・運休等/走行位置/東京駅・新宿駅の構内施設 等
総務省統計局所管の統計情報
政府データカタログサイト(試行版)の掲載情報
花粉飛散量情報/気象情報/花粉症患者症状情報(統計処理済) 等
一般公募による
アプリケーションの開発
自治体行政情報
情報流通連携基盤
共通API
花粉症情報
11/28(木)
告知
1月上旬~下旬
開発者サイト公開・データ提供開始
社会資本情報
統計情報
2/3(月)
応募受付開始
2/17(月)正午【厳守】 応募締切
公共交通情報
観光情報
3/13(木)10時~12時 第4回 利活用・普及委員会 (受賞者によるプレゼンテーション、表彰式)
防災情報
19
※詳細は、オープンデータ流通推進コンソーシアムのコンテスト専用ウェブサイト(http://www.opendata.gr.jp/2013contest/)を参照。
1.オープンデータ実証実験 (8)オープンデータ・アプリコンテスト ②受賞作品
花粉くん(花粉くん.com)
【博報堂アイ・スタジオ】
花粉飛散量と飛散地点周辺や観光スポットで投稿されたTwitter投稿解
概要
析から算出した独自の体感ポイントKTP(カフン・ツライ・ポイント)や総合
花粉情報をオリジナルキャラ「花粉くん」が毎日ゆるくお知らせするアプリ。
・オープンデータの飛散量だけでなく、ツイート言語解析を行い、独自の
花粉体感指数「KTP」を算出。
特徴
・Web、スマートフォンアプリ、花粉くんロボをそれぞれ制作し、3方向から
同じ体験をする事が出来、オープンデータを1方向ではなく双方向コミュ
ニケーションが可能。
・製品としての完成度が高い。
審査委員 ・素晴らしい完成度。しかも、 Open Data×Crowd Sourcing×言語解析と
講評
いう3つの要素を兼ね備えた傑作。
・花粉くんロボを作った点も評価できる。メイキングムービーも楽しい。
花粉くん(Androidアプリ)
花粉くん.com
(http://www.kahunkun.com/pc/)
フォトロケハンター!!
【株式会社jig.jp チーム・メガサバ】
次々と出題されるミッションを「ゲーム感覚」でクリアしていくことで、位置
概要
情報付き写真オープンデータを創りあげる、新感覚アプリ。
ユーザに与えられるミッションでは、オープンデータに関する曖昧な情報
特徴
が示され、それを頼りに「スポットを探す」ことで、オープンデータに関する
位置情報付き写真を蓄積することができる。
市民参加型でオープンデータを充実させていくためにゲーム化するという
審査委員
アプローチが独創的で良い。双方向性も期待でき、さまざまな応用が考
講評
えられる。
フォトロケハンター!!
(http://fukitama.info/works/apk/PhotoLocationHunter_app.apk)
odStatViewer
【東京国際大学 佐藤研究室】
概要
統計情報実証実験で提供された「小地域統計データ」の利用を支援。
検索されたデータは、グラフや地図を使って、分かりやすく表示。また、複
数の異なる統計データを組み合わせて利用することも可能。データ加工
特徴
やグラフ・地図の表示調整を利用者が行うことも可能。
審査委員 データサイエンス・データジャーナリズム入門ツールとしても最適で、サイ
トで利用例を公開している点がよい。
講評
odStatViewer (http://satolab.tiu.ac.jp/statld/?p=2085)
20
2.オープンデータ流通推進コンソーシアム
21
2.オープンデータ流通推進コンソーシアム (1)技術委員会
平成25年度の主な検討事項
○オープンデータ化のための技術ガイドの作成 ※最終的には利用ルールガイドと統合
・各府省、地方公共団体、独立行政法人等の職員が、自身の保有する公共データをオープンデータ化するにあたり必要となる
技術的事項について取りまとめ。
・昨年度作成した技術ガイドを精査する形で検討。
⇒ 必要な部分は、「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)」(平成25年6月25日
各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)の改訂につなげる。
○情報流通連携基盤共通APIの外部仕様書の作成
・昨年度作成した外部仕様書について、実証実験の結果等を踏まえ、API・ボキャブラリ等を精査
○周辺ツールの検討・開発
・メタデータを自動的にデータカタログに追加する手法
・情報流通連携基盤ボキャブラリの管理システムの構築 等
○オープンデータ評価指標の検討
・オープンデータを評価する指標として、Open Data Certificate (英国・Open Data Institute)の拡張を検討中
オープンデータ化のための技術ガイド
(案)
目次
第1章 はじめに
第2章 オープンデータ化の
背景と意義
第3章 Getting Started:
オープンデータ化の
手法
第4章 オープンデータ化の
ための技術的指針
付録A オープンデータに関
する規格・ツール
参考文献
情報流通連携基盤共通APIの外部仕様書
周辺ツールの検討・開発
◇アクセス制御関連仕様の精査
・具体的なアクセス制御の方式
を検討し、外部仕様書に反映。
・実装を容易にするために、
機能を簡素化。
・9種類のRESTベースAPIを
規定。
◇個別ボキャブラリの定義を付録に移行
・ボキャブラリの詳細定義については、ボキャ
ブラリ管理システム上で実施。
オープンデータ評価指標(案)
Open Data Certificate
基本的事項/法的関係(ライセン
ス・プライバシ)/実用性/技術的
情報(データ形式・信頼性)/社
会的な情報 を評価
ボキャブラリ管理システム(案)
日本独自指標の追加(検討中)
・データを提供する言語(多言
語対応)
・文字コードの問題(「文字コー
ドが明記されているか」「UTF-8
を利用しているか」)
・機械可読性に関する指標
22
2.オープンデータ流通推進コンソーシアム (2)データガバナンス委員会
平成25年度の主な検討事項
○各府省ホームページ利用ルール見直し案の検討
・電子行政オープンデータ推進のためのロードマップにおいて、平成25年度下期の検討課題となっていた「各府省ホームペー
ジにおける利用ルールの見直し」について、内閣官房IT総合戦略室からの依頼(平成25年11月)を受け、検討を実施。
・検討した利用ルール見直し案を、電子行政オープンデータ実務者会議に報告(平成26月1月)し、それを踏まえ、電子行政
オープンデータ実務者会議において「政府標準利用規約(第1.0版)」が検討中。
○オープンデータ化のための利用ルールガイドの作成 ※最終的には技術ガイドと統合
・各府省、地方公共団体、独立行政法人等の職員が、自身の保有する公共データをオープンデータ化するにあたり参考となる
よう、複数のライセンスの解説と比較等、必要な利用ルール面の知識や情報について取りまとめ。
オープンデータ流通推進
コンソーシアム
データガバナンス委員会
電子行政オープンデータ実務者会議(事務局:内閣官房)
データカタログサイト関係
各府省HP利用ルール関係
情報通信白書をモデルに
利用規約案を検討
(2012年度)
反映
提言
総務省:情報通信白書・情
報通信統計データベースの
利用規約を変更
(2013年4月)
参考
第3回 電子行政オープンデータ実務者会議
(2013年3月21日)
反映
・電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(2013年6月
14日 IT総合戦略本部決定)
・二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考
え方(ガイドライン)(2013年6月25日 各府省情報化統括責任者
(CIO)連絡会議決定)
参考
データカタログサイト試行
版の利用規約案の検討
内閣官房から、各府省HP
の利用ルール見直し案の
作成依頼
(2013年11月)
見直しについての関係府
省意見等について
のヒアリング(*)
(内閣官房、国土地理院)
(2013年12月)
各府省HP利用ルール見
直し案の作成(*)
(2013年12月-2014年1月)
参考
各府省HP利用ルール見
直しの検討素材の作成
各府省HPの利用ルール
見直しの検討に関する各
府省への照会・意見収集
(2013年10月-11月)
データカタログサイト試行
版の公開
(2013年12月20日)
提示
各府省HP利用ルール見
直し案の提示
(2014年1月)
「標準利用規約」を検討
(2014年1月-3月)
目次(案)
1.背景と目的
(1)オープンデータに関する主な動向
(2)オープンデータの定義
(3)本ガイドの作成目的
2.オープンデータ化のために必要なこと
(1)オープンデータ化の課題
(2)課題への対応
(3)オープンデータに対応したライセンスの付与
3.データガバナンス委員会におけるオープンデータ対応ライセンスの検討経緯
4.主なライセンスの種類と概要
(1)CC-BY
(2)パブリックドメインとCC0
(3)利用ルールひな形(標準利用規約)
5.各ライセンスの比較
6.ライセンスの選定・利用にあたって
(参考資料)
参考1: CC-BY リーガルコード
参考2: CC0 リーガルコード ※日本語版ドラフト
参考3: 各府省ホームページの利用ルールの見直しのひな形(素案)
(*)電子行政オープンデータ実務者会議ルール・普及WGの有識者も参加
各府省ホームページ利用ルール見直し案の検討経緯
オープンデータ化のための利用ルールガイド(案)
23
2.オープンデータ流通推進コンソーシアム (3)利活用・普及委員会
平成25年度の主な検討事項
○普及啓発活動の実施
・オープンデータシンポジウム(平成25年12月) ※平成24年度からの継続実施
・オープンデータ・アプリコンテスト(平成25年11月~平成26年3月)
・勝手表彰(平成26年3月) ※平成24年度からの継続実施
○ビジネスモデルの検討
・会員ヒアリング(平成26年2月~3月)
○分科会の設置
・自治体分科会、気象データ分科会
いつから必要か
必要なデータの間隔
N=31
3.2%
N=31
3.2%
6.5%
6.5%
6.5%
22.6%
9.7%
45.2%
22.6%
22.6%
32.3%
3.2%
16.1%
1ヶ月単位
四半期(3ヶ月)単位
半年単位
一年単位
その他
無回答
一年単位の場合、いつ時点のデータが必要か
1954年(昭和29年)以降
直近10年分
最新データがあればよい
無回答
必要な年齢区分
N=7
1988年(平成元年)以降
直近5年分
その他
3.2% 3.2%
N=31
12.9%
12月末または
1月1日現在, 35.0%
3月末または
4月1日現在, 65%
9月末または
10月1日現在, 29%
80.6%
0%
20%
40%
12月末または1月1日現在
9月末または10月1日現在
60%
80%
3月末または4月1日現在
その他
100%
1歳間隔
5歳間隔
その他
無回答
住民基本台帳データの主な活用方法
オープンデータ・アプリコンテスト
賞
オープンデータシンポジウム
作品・イベント名
製作・実施主体
最優秀賞
インターナショナルオープンデータデイ2014
OKFJおよび全国の開催地域
優秀賞
データカタログサイト試行版
日本政府(内閣官房 IT総合戦略室)
優秀賞
5374(ゴミナシ)
一般社団法人コード・フォー・カナザワ
優秀賞
富岳3776景
静岡県と山梨県
勝手表彰
・都市経営等のコンサルティング・GISにより地図情
報化し、分析した結果や地図化したデータの販売
・住人の消費行動の変化を分析・パターン化し、潜
在的な消費ニーズを予測
・高齢者、交通弱者に対する平常時の移動支援
サービス(公共交通、デマンドなど)の提供
・世代の構成割合に基づく公共交通情報サービス
の提供手法の分析を行う基礎データとして活用
ビジネスモデルの検討
24
Fly UP