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アドバイジング・カウンセリング部門

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アドバイジング・カウンセリング部門
アドバイジング・カウンセリング部門
◦留学生センター アドバイジング・カウンセリング部門(IB 館)報告
〜留学生のための支援活動と組織化について〜………………… 松浦まち子
76
◦新たな挑戦と学内外協力体制整備の必要性について
~留学生センター アドバイジング・カウンセリング部門報告
………………………………………………………… 田中 京子・柴垣 史
83
◦海外留学室……………………………… 岩城 奈巳・星野 晶成・孝森めぐみ
88
◦異文化交流実践を授業へフィードバック…………… 浮葉 正親・田中 京子 104
Ⅰ.基礎セミナーA(前期)「韓流ドラマから『パッチギ』まで
-日韓比較文化論のすすめ」(浮葉正親)
基礎セミナーA(前期)「英語で学ぶ日本の文化」
Learn Japanese Culture in English(田中京子)
Ⅱ.教養科目「留学生と日本-異文化を通しての日本理解-」(代表:浮葉正親)
Ⅲ.大学院授業「異文化コミュニケーション論 a/b」:国際言語文化研究科
多元文化専攻メディアプロフェッショナルコース (担当教員:田中京子)
◦アドバイジング・カウンセリング部門(IB740号室)活動報告…… 田所真生子… 109
国際化拠点整備事業(グローバル30)
◦名古屋大学 ACS メンタルヘルス担当教員の活動報告(2012年度)
………………………………………………………………………… 坂野 尚美… 117
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
留学生センターアドバイジング・カウンセリング部門 (IB 館)報告
~留学生のための支援活動と組織化について~
松 浦 まち子
種多様な団体や個人との連携・協力等,さらに長年続
【はじめに】
けてきたプログラム等,あらためて留学生相談業務,
2012年度は,筆者の定年退職前の最後の1年であっ
留学生支援活動の多様さ,守備範囲の広さを知ること
たことから,すべての場面で業務の引継ぎを念頭に過
となった。
ごした。留学生センターの定員削減(1名)が,最年長
の筆者の定年退職を待って実施することで数年間保留
されていたため,定年退職後のアドバイジング・カウ
【相談業務の全体的傾向】
ンセリング部門については,定員削減後1名となり,
平成24年度も,留学生からの個別相談よりは,むし
人員不足を覚悟しての引継ぎであった。まずは,教授
ろ全学的な立場での相談への対応が多かった。新しい
職の後任を決め准教授ポストを削減することとした。
在留管理制度への対応,国際交流会館チューター選考
しかしながら,2013年2月に名古屋大学は「大学改
や研修,社員寮入居者選考,事故対応,留学生の就職
革強化推進費補助金」(以下,改革経費)の内定を受
支援に関わること,地域との交流,家族の日本度コー
け,一気に国際関係組織の改編を含む体制構築構想が
ス運営,留学生会との関わり等である。それら相談業
表面化した。そのことは,同部門にとっては先細り
務に対応するためには,学内教職員や学外関係者との
状態解消の機会,むしろ拡大の機会となった。さら
連携や協力が欠かせない。相談業務が周囲の方々に支
に,日本政府により障害者の権利に関する条約が批准
えられていることをあらためて感じた次第である。立
され,新年度からは障害を持つ留学生を含め,大学と
場上,意思決定等判断を下さなければならない場面が
しても障害者に合理的配慮をするための組織の可視化
多いが,判断材料としての情報は周囲の教職員や時に
が必要となったことも留学生が関わる組織拡大の一要
は学生から与えられていると感じる。それらの情報を
因となった。そのため,本来退職して消えるはずの筆
どう活かしどう対応するかは,これまでの経験と見識
者は,2013年4月以降,特任教授(非常勤)として国
を拠りどころとした。
際組織再編に関わることとなり,同部門から離れるも
ののスーパーバイザー的役割を担うこととなった。同
時に,同部門では育児休暇中の高木ひとみ特任准教授
【入国・在留】
の代替教員田所真生子特任准教授の契約期間が2013年
2012年7月9日より「新しい在留管理制度」が実施
3月で終了であったが,改革経費による教員公募(国
され,それに伴い,
「在留カード」の交付,在留期間の
際交流協力推進本部所属特任准教授)を行い,結果的
長期化,再入国許可制度の変更,外国人登録制度の廃
に,高木特任准教授の職場復帰の2013年4月には,田
止など,留学生の在留手続きに大きな変更があった。
所特任准教授が所属は異なるが部門業務を継続するこ
そのため,留学生教育交流実施委員会では,10月入学
ととなった。そのため,定員削減は実施され定員1名
に間に合うように「留学生ハンドブック」の「在留手
となったが,業務における人員不足は回避できた。
続き」の訂正版作成を委員にメールで呼びかけ,8名
引継ぎに当たり,留学生センターアドバイジング・
の協力を得て新しい在留管理制度 WG を立ち上げた。
カウンセリング部門教授として行ってきた業務と留学
WG では役割分担し議論を重ね,9月下旬日本語版と
生相談主事としての業務等をリストアップし後任者に
英語版の「新しい在留管理制度にもとづく在留手続き」
伝えた。学内委員会はもちろんのこと,地域社会の多
を作成した。これは,2013年3月改訂の「留学生ハン
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アドバイジング・カウンセリング部門
ドブック」にも掲載された。
た。プリマベーラ前山については,1996年4月以来,17
年間に亘って名古屋大学の留学生多数がお世話になっ
た。宿舎不足で大変な頃に名古屋大学の留学生のため
【宿舎】
に建設していただき,入居条件も含め留学生の立場を
考慮した理想的なアパートであった。
1.国際交流会館
・国際交流会館チューターの選考・面談を行った。
チューターの人柄を知るために,公募以外に,現
【医療・健康】
チューターからの推薦も受け入れている。4月には
11月,留学生の大きな事故が二つ起きた。一つは,
20名のうち9名が卒業等で入れ替わった。年間を通
留学生の高所からの転落事故であり,所属部局の指導
じて数回チューター面接を行ったが,現チューター
教員や留学生担当教員,国際学生交流課,障害学生支
の推薦によるものであった。大学院生のチューター
援室などがチームで対応した。両親が来日・滞在し学
は海外へ長期調査・研修等で出かけることもあり,
生の入院・回復を見守った。治療費を含め経済的支援
不在期間をどこまで許可するかなどチューター制度
が必要であり,名古屋大学留学生後援会,愛知留学生
の課題について,研修という形で意見交換を行っ
会後援会の緊急援助金,
「鶴基金」等に申請して急場を
た。
凌いだ。もう一つは,自転車と自動車の交通事故であ
・国際交流会館の入居オリエンテーションは,チュー
る。指導教員が海外渡航中,留学生担当教員不在の時
ターが入居のルールやごみの分別について説明をし
期に起きた。当初,レントゲンでは特に問題はなかっ
ているが,パワーポイントでのプレゼンテーション
たものの,数カ月たっても頭痛,吐き気,目眩が治ま
は年々向上し,わかりやすくなっている。
らず服薬を続けている。アルバイトの再開も思うよう
にならない。時期的に,修士論文仕上げの大切な時期
であったが,症状が改善しないため論文執筆ができず
2.社員寮
留年せざるを得なかった。学費や生活費を心配しなが
・社員寮の入居希望者の面接を国際学生交流課の担当
職員とともに行った。
らも,保険会社との交渉が難航を極め,新年度に持ち
越すこととなり,留学生には身体的苦痛のみならず,
・通常は,1月に公募される服部留学生会館で空室が
精神的,経済的にも辛いものとなった。
あり,7月に入居者面接を行った。19名の応募があ
り博士後期課程学生を優先して2名を推薦した。4
月からの服部留学生会館入居応募者26名は順位をつ
【留学生の就職支援】
けて推薦した。NGK インターナショナルハウスに
留学生センターアドバイジング・カウンセリング部
は15名枠に対し36名の応募があった。追加枠5名が
門では,留学生の就職支援を行っている。エントリー
あり,20名を推薦した。その他,トヨタ自動車丘上
シート添削や面接への心構え等の就職相談はもちろ
寮,山田商会川間寮などの入居者面接を行った。
ん,留学生採用を考える企業からの相談や留学生に特
化した求人情報の提供,個別の会社説明会を開催して
いる。4月以降,留学生から内定報告があるのはうれ
3.民間宿舎
しいものである。また,昨年台風で中止となった「留
プリマベーラ前山が,2013年3月をもって閉館する
学生対象学内合同企業説明会」が7月に開催され,名
ことに伴い,現在入居中の学生3名のうち2名が NGK
大の学生41名が参加し,その時の出展企業に十数名採
インターナショナルハウスに応募し,選考の結果入居
用された。その他,新聞社や独立行政法人労働政策研
できることとなり路頭に迷わずに済んだ。出身国のバ
究・研修機構等,学外機関からの留学生の就職に関す
ランスが厳しい NGK の入居者選考であるが,これら
る意見聴取に協力した。後者については2013年3月
の学生の場合はそれが幸いした。NGK 入居日の関係
「留学生の就職活動-現状と課題-」と題した調査報告
で,本来3月末退去を1週間程度延長していただい
書が刊行され,匿名扱いではあるが,名古屋大学の取
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名古屋大学留学生センター紀要 第11号
2012年度 名古屋大学留学生の就職支援活動
No.
項目・事業名
外国人留学生のための就職活動
1 支援コース
(留学生センター主催)
学内会社説明会
2
(留学生センター主催)
留学生対象学内合同企業説明会
3
(就職支援室主催)
名古屋大学企業研究セミナー
4
(就職支援室主催)
日程
件数・参加者数
備考
登録者44名(定員25名)
自己分析(合宿),企業研究,応
2012年9月26日~12月22日 中国36名,韓国3名,ウズベキ 募書類,面接訓練,マナー講座
スタン3名,ベトナム2名
等
2012年5月~2013年1月
7社
参加留学生 合計54名
2012年7月21日
名古屋大学生41名
参加企業30社
5
企業からの留学生採用・求人相
2012年4月~12月
談
6
留学生インターンシップ事業へ
夏休み,春休み
の協力
7
留学生からの就職個別相談
(随時対応)
CDO (*) と連携して留学生相
談コーナー担当
中国との関係不安定なため,東
南アジア出身学生への求人相談
が増加傾向(インドネシア,タ
イ,フィリピン等)
夏:8名実施 /17名エントリー 夏:愛知県主催
(実施8名のうち2名辞退)
春:愛知労働局主催
春:募集中
インターンシップ支援協議会委員
2012年12月~1月
3回(6日間)
2012年4月~
8 先輩留学生(社会人)紹介
9
地域の留学生対象就職関連セミ
ナーへの協力,地域の外国人留
学生対象合同企業説明会参加者
募集協力
128名(延べ)
CDO と連携
数件
希望に応じて同国出身先輩留学
生(社会人)を紹介
多数
・GNI:インダストリアルツアー
(2/8実施)
(*) CDO キャリアデベロプメントオフィス
1.就職活動支援コース
り組みや担当者の意見が反映されている。
(2012年9月26日~12月22日の10回)
また,1月と3月には高度外国人材とされる留学生
の就職をテーマとしたフォーラムが経済産業省や厚生
2012年度の就職活動支援コースは,「平成24年度第
労働省が主催して学内外で開催され,筆者がパネリス
1回名古屋大学全学同窓会大学支援事業」に採択され,
トとして話す機会をいただいた。
その助成金で実施した。
2012年度の留学生の就職支援活動をまとめると上の
当初,定員25名で募集したが,登録者は44名(中国
表のとおりである。
36名,韓国3名,ウズベキスタン3名,ベトナム2名)
だった。講義室サイズに余裕があったため希望者は全
員受け入れた。日本企業に就職を希望する学生にとっ
て「就活」の基本から学べる講座であり,就活という
9月26日 オリエンテーション(IB 電子情報館講義室)
9月30日 合宿で作ったドリームマップ(中津川研修センター)
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アドバイジング・カウンセリング部門
長期に亘る,しかも自分から動かないと何も成果が得
泊二日の合宿で仲間との連帯感を持ち,回を重ねるご
られない不慣れな活動に指針を与え,共に頑張る仲間
とに打ち解けた雰囲気となり,真剣で活発な意見や
と知り合う面でも有意義であった。
質問が出るようになった。最終日のマナー講習では,
受講生は,今何をしなければならないか?自己分析
スーツ姿のきりっとした受講生が頼もしく見えた。
の必要性,企業分析方法,合同企業説明会参加の心構
え,履歴書やエントリーシート(ES)の書き方,企業
2. 企業からの留学生採用相談と会社説明会の
開催
人事は ES や面接で何を見ているのか,マナー,姿勢
等,実践的な知識や情報を得て,日本の「就活」を理
次の表のとおり,7社の個別の学内会社説明会を実
解した。
施し,54名が参加した。個別の会社説明会は,企業の
開講当初,戸惑いの表情を見せていた受講生は,一
要望に応じて開催している。中には,大手企業の現地
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12月22日 スーツ姿で姿勢を正してマナー研修
(CALE フォーラム)
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12月22日 就活準備 OK(コース最終日)
2012年度 就職活動支援コース案内
2012年度 学内会社説明会実施リスト
No.
1
2
3
4
5
会社名
株式会社マキタ
デンソーベトナム
株式会社アルペン
アイシン・エイ・アイ株式会社
三菱商事インドネシア
実施日
2012/5/9
2012/5/23
2012/5/30
2012/6/13
2012/12/6
6
アイシン精機株式会社
2013/1/16
7
三井住友信託銀行
7社
2013/1/23
随時
参加者数 (名)
備考
3
中国3名
1
ベトナム1名
3
中国3名
2
中国2名
8
インドネシア人学生対象8名
中国20名,マレーシア2名,ロシア,ウズベキス
28
タン,インドネシア,フィリピン,韓国,ベトナ
ム各1名
9
中国7名,フランス,韓国各1名
合計 54名 9か国
-79-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
拠点から直接留学生の採用相談があるが,これは大手
関心が低いことが考えられる。また,企業に対しても
企業は,一般に留学生の特別枠を設けていないため,
体験を聞く機会を設けて留学生のインターンシップを
現地拠点が出身国を限定して募集するものである。国
イメージしやすい環境を作ることも大切である。その
に帰りたい,あるいは帰らなければならないが,日本
ため,外国人留学生インターンシップ支援協議会(愛
との関係も維持したい学生には向いているかもしれな
知労働局主催)では,モデルプログラム作成の提案も
い。現地で求職活動した帰国学生が採用されたケース
あった。さらに,2016年卒の学生から就活開始を3年
もあるようだ。この求人は日本国内ではどの企業が募
3月とする要請が政府から出ており,これを念頭にお
集しているか見えにくく,学内の会社説明会は留学生
いて,1・2年次のキャリア教育としてインターン
と企業の貴重な出会いの場となっている。その他,海
シップを早目に実施することも一案である。
外の企業が日本に留学している自国の学生向けの会社
説明会を学内で開催したいと申し出があった時にどの
ように対応すべきか,学内の就職担当者連絡会で質問
させていただいた。海外企業については,担当者の知
識不足で,信頼できる企業かどうか見極めることが困
【地域交流】
1.地球家族プログラム (報告:小倉みどり)
2011年度は,全学の留学生を対象に,週末や祝日を
難なため,学内開催には慎重にならざるを得ない。
利用した短期のホームステイプログラムを年間8回実
施した。参加留学生数は延べ169名であった。地球家
3.外国人留学生のためのインターンシップ
族プログラム企画のもののほか,工学部自動車工学サ
愛知県では,留学生に対して夏のインターンシップ
マープログラム,自治体の国際交流団体からの依頼に
は愛知県主催,春のインターンシップは愛知労働局が
応えて実施した。2012年度も,NC 州(米国)高校生
主催して毎年行っている。5月に事前学内説明会 ( 約
と名大付属高校の交流プログラムにおけるホームステ
60名参加 ) を開催し,留学生の参加を呼び掛けた。
イのためにオリエンテーションを実施した(6月)。
夏のインターンシップは,留学生のエントリー数59名
各プログラム実施に当たっては,事前にオリエンテー
(14大学),マッチング成立数24名(10大学),企業は
ションを行い,注意事項の説明,ホストファミリーと
エントリー数25社,成立数16社であった。名古屋大学
連絡を取り合うこと等を伝えて,楽しいホームステイ
からは17名エントリーし,8名がインターンシップを
になるよう支援している。2012年度の新しい試みとし
実施した。夏季インターンシップ報告会が9月末開催
て,1月に留学生センターラウンジで「ホームステイ
された。春のインターンシップは,愛知労働局所轄内
写真展」を開催し留学生のみならず,教職員にも好評
では49名(15大学)エントリーし,10企業において21
であった。ホームステイ後の感想文のご意見は,プロ
名(11大学)がインターンシップを実施した。名古屋
グラム改善に反映させている。帰国した留学生との交
大学からはエントリー5名,インターンシップ実施1
流も続いていて,母国での結婚式に招待されたホスト
名であった。エントリーが多い割に成立率が延びない
ファミリーもいた。
のは,留学生側に有名企業志向があり,中小企業への
2012年度 ホームステイ実施状況
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
4/28-4/30
5/2-5/5
6/25-6/26
7/28-7/30
11/23-11/25
12/14-12/16
12/22-12/23
3/23-3/24
日程
2泊3日
3泊4日
1泊2日
2泊3日
2泊3日
2泊3日
1泊2日
1泊2日
合計
実施団体
地球家族プログラム
津市国際・国内交流室
工学部サマープログラム
地球家族プログラム
地球家族プログラム
知多市国際交流協会
地球家族プログラム
地球家族プログラム
-80-
留学生参加人数 (名)
24
10
22
17
48
6
28
14
169
アドバイジング・カウンセリング部門
2.名古屋商工会議所
【留学生会】
平成24年度留学生産業視察会(年3回)の開催にあた
り参加者募集に協力した。この産業視察会は,当地域
1.名古屋大学留学生会(NUFSA)
の誇るモノづくりを見学・体験して理解を深め,将来
2012年度の会長は,前期はコンゴ出身のクリスチ
に向けて外国諸国との交流促進を図るものである。第
アンさん(GSID)が継続した。後期は,中国の姚瀟
1回は9月12日中部国際空港と博物館「巣の里」,第2
さん(情報科学研究科)が引き継いだ。春のバザー
回は11月10日メッセナゴヤ2012とトヨタテクノミュー
は,昨年度の反省から主催者の昼食をおにぎりにして
ジアム「産業技術記念館」,第3回は3月21日森永乳
経費を抑えたが,近藤産興 (株) から布団セットや冷
業 (株) 中京工場と (株) 松本義肢製作所を視察した。
蔵庫等のご寄付があり純益は約13万円となった。これ
計56名の留学生(他大学を含む)が参加したと報告が
らの利益は,留学生会の行事で留学生に還元されてい
あった。
る。日本人の贈答習慣がギフトカタログを利用するこ
とが多くなっているため,バザーへの寄贈品が年々
少なくなっている状況で,バザーの在り方について
3.岐阜市観光コンベンション課
は今後の課題である。NUFSA は国際交流会館の入居
岐阜市より,留学生対象の鵜飼見学の招待があり,
オリエンテーショ等で NUFSA の活動を紹介してい
6月末と7月初旬に2回開催され,名古屋大学の留学
る。12月 NUFSA 会計担当者とともに会計報告書を作
生計83名が,川沿いの美しい風景とともに日本の伝統
成し,名古屋大学留学生後援会から補助金30万円を得
漁法を見学した。豊田講堂前からバスの送迎付きで,
た。NUFSA 事務局(レジデンス東山)にある電話に
帰りは夜10時ごろになるものの留学生には珍しい鵜飼
ついて,過去に電話料金未納のため切られてしまい,
を楽しむよい機会であった。その前年は秋に実施した
バザー時に困った経験から,以来電話料金は NUFSA
が天候に左右され,川の増水等で日程変更を余儀なく
から留学生相談主事(筆者)が1年分を預かり,毎月
されたことから,夏前の実施となった。
支払っていたが,今後に向けて,NUFSA 口座からの
自動引き落としの手続きをした。電話の契約者がすで
に卒業した留学生名だったことや,NUFSA の口座名
4.その他
義人の変更の必要があり手間取った。
・市内の小中学校,高校への留学生講師派遣や市民か
らの文化交流への留学生参加募集等に対応した。
・台湾嘉義大學からの訪問団(約30名)について,台
2.愛知留学生会(AFSA)と愛知留学生会後援会
湾の研究員から相談があり国際企画課へ対応を依頼
2012年度の愛知留学生会会長は名古屋工業大学の
した。当日(9月上旬),留学生センター教員や来訪
コーサラさん(スリランカ,名工大)であった。愛知
学生の専門分野を考慮した生命農学研究科留学生担
留学生会後援会では,事務局を約10年間担当してきた
当教員が名古屋大学の説明をした。
筆者の退職を念頭に引き継ぎの1年だった。事務局1
名,会計は一般会計と緊急援助金会計の2名に引き継
いだ。春の国際交流バス旅行は104名が参加して「野外
【家族】
民族博物館リトルワールド」を訪れた。秋は,水引工
「留学生の家族の日本語コース」は,「事業報告」で
房とリンゴ狩りに130名が参加した。いずれも日本人
詳細を述べたのでここでは省略する。
学生と留学生の交流を目的としたものでバス3台で実
施した。秋は「三菱 UFJ 国際財団」から10万円のご援
助をいただいた。
また,恒例の12月の「第48回留学生の夕べ」は,名古
屋国際センター共催により実施した。「留学生の夕べ」
の横断幕を新規作成したが,そのデザインは AFSA
-81-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
「第48回留学生の夕べ」
AFSA 会長挨拶と学生が考案した新しい横断幕
「第48回留学生の夕べ」
主催者メンバー(AFSA,ACE,ICC,後援会,NIC)
メンバー等学生が考案した。入場者と主催者合わせて
したものである。それ以来,約20年間留学生相談主事
306名が来場し盛大で楽しいイベントとなった。留学
(筆者)が保管してきた「鶴基金」であるが,今後とも
生による母国の歌,踊り,文化紹介や母国料理は大好
留学生の緊急時の支援に役立つことを願っている。
評であった。参加留学生のパフォーマンスは年々本格
的なものとなっているが,主催者の学生たちの責任あ
る活動も高く評価したい。
【その他】
愛知留学生会後援会の「緊急援助金」事業について
名古屋大学新任教員研修「国際化対応に関するセミ
は,「名古屋を明るくする会」からの寄付金を原資と
ナー」(4/6),名古屋大学新規採用職員研修「異文化対
して愛知県内の留学生11名 (6大学 ) に緊急援助金
応について」(4/18)等,さらに,高等教育研究セン
( 約93万円 ) を支給し,緊急に経済的困難に陥った留
ターと協力して教員向けセミナー「はじめて留学生を
学生を支援した。申請者が少ないが,緊急事態により
受け入れる - 教員と留学生の信頼関係をどう築くか」
経済的に困窮する留学生が少ないとは思えないため,
今後は事業の有効活用のための方策を考えていかなけ
(9/4)を開催し,名古屋大学の国際化の推進のための
研修を行った。
ればならない。
【おわりに】
3.中国留学生学友会
1990年2月に経済学部の留学生相談室担当者として
長年の懸案であった「鶴基金」の管理委任について,
着任して以来,約23年に亘り一貫して留学生相談業務
国際学生交流課,中国留学生学友会,さらに当時の関
に従事してきた。この仕事のお蔭で,海外からの多く
係者間で意見交換し,結果として,2013年3月名古屋
の方々に出会うことができ,多くの異なる文化や考え
大学留学生後援会に管理委員会を設置して「鶴基金」
方に触れることができた。留学生は異なる文化背景を
の管理を委任することになった。委託先についていろ
持つものの,人としての感性は共通である。年月とと
いろ考えたが,継続してきちんと保管できること,い
もに留学生との年齢差は広がっていったが,人生の先
ざという時に迅速に支出できることが必要であり,名
輩としてのアドバイスも含めながら,一人ひとりを大
古屋大学留学生後援会に託すことになった。「鶴基金」
切に考えて助言してきた。さらに,留学生の身近にい
の正式名は「鶴中国留学生緊急救援基金」で,1993年
る者として,留学生と日本社会を繋ぐ役割も果たして
8月の「毒きのこ事件」の際,日本全国から寄せられ
きたつもりである。最後の1年間も,私自身学びの多
た義援金から必要経費を除いたものを当時の中国留学
い1年であったことに深く感謝申し上げたい。
生学友会が日本の童話「鶴の恩返し」を意識して命名
-82-
アドバイジング・カウンセリング部門
新たな挑戦と学内外協力体制整備の必要性について
~留学生センター アドバイジング・カウンセリング部門報告
田 中 京 子 ・ 柴 垣 史
よう,入学予定者にメールで連絡を取り,留学生セン
1.はじめに
ターのホームページ上で渡日前情報,入学予定者のた
2012年度は,アドバイジング・カウンセリング部門
めのガイドブックを得てもらうよう案内した。
として再出発して2年目となった,昨年度に続いて大
これまで,情報提供者として協力してくれる先輩学
学からの事業助成を受けたり学内外の協力者たちと連
生の連絡先を新入留学生センター生にのみ知らせてい
携したりしながら,活動を進めた。
たが,個人情報保護のため,また Facebook といった
大きなできごととして,留学生センター所属学生の
媒体が,かなり普及しているため,あえて情報提供者
傷害事故があった。来日後1カ月での思わぬ事故で,
リストは送らず,学生個々からの質問にはメールで回
数カ月にわたって入院治療・リハビリを続けている。
答した。
大学・部局としての事故への対応や,障がいを持つ学
研修後他大学で専門研究を行う日本語研修生には所
生の就学・学生生活について,新たな挑戦として受け
属予定の他大学指導教員等が出迎えの対応をし,日本
止め,できる限り支援を進めてきた。2013年度から少
語・日本文化研修生に対しては,宿舎決定後,空港か
しずつ通学できるよう,本人はもとより,家族や関係
ら大学宿舎までの案内と宿舎入居の注意事項を渡日前
者一同,協力して努力しているところである。今後も
にメールで知らせ,全員,自力で宿舎まで移動した。
さらに,障がいを持つ学生たちが健常学生と共に勉
学・研究を行なえるための,組織としての体制整備が
(2) 到着後オリエンテーション(留学生センター所属
学生対象)
必要である。
一方で,日々の相談や交流プログラムも関係者で協
例年と同様,大学でのオリエンテーションは事務
力しながらおこない,改善の試みも行なった。しかし,
室,アドバイジング・カウンセリング部門,日本語部門
事務手続き・連絡体制の不備などから,学生や協力者
の連携により4月と10月に数回に分けて行なった。ま
たちとの信頼関係が失われかねない事態を経験し,今
た,到着1カ月後を目途に手続き等が済んでいるかを
後の業務進捗への懸案も残った。後方支援体制を含め
確認できるようチェックリストを作成し,配付した。
た,事務との協力体制整備の課題に直面した一年で
到着後すぐの区役所登録等手続きは,これまで地域
あった。
ボランティアとの連携で行なってきたが,留学生数の
増加,ボランティアの人員不足に伴い,大学として新
2.オリエンテーション:情報提供,信頼関係・
たな支援体制を考える必要があった。そのため学内の
交流,多文化理解の促進
異文化交流サークル ACE を中心に区役所登録サポー
留学生の渡日前から修了後にいたるまでの参加型,
ターを募集し,地域ボランティアの補助をしながら登
交流型,日本語・英語併用オリエンテーションを継続・
録や手続きを学ぶ一方,留学生支援,国際交流活動の
充実させた。
新たな場として活躍してもらうことを期待した。な
お,ACE メンバーは大学宿舎での入居受入れ支援にも
(1) 渡日前オリエンテーション(留学生センター所属
学生対象)
協力しており,区役所登録サポートの活動後,「ACE
という団体で区役所の登録サポートを引き受けるのは
例年と同様,柴垣が事務室と協力し,渡日前からス
難しいが,興味のある個人が活動に参加することは可
タッフや学生たちと交流して信頼関係を築いていける
能」という見解を寄せてくれた。しかし謝金手続きの
-83-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
滞りから,後期は登録サポート協力への呼び掛けが躊
ショナルレジデンス山手および妙見の宿舎入居期間
躇われ,別の支援体制を考えることとなった。
は入居時から1年であるが,早い時期にオリエン
7月初旬より開始された新たな在留管理制度のもと
テーションに参加し,情報収集をする学生の姿も少
区役所での外国人登録が廃止されたため,後期の受入
なくなかった。
れを前に国際学生交流課スタッフと昭和/千種区役所
【防災】今年度も環境学研究科との共同主催により,
担当課へ出向き,必要手続きの仔細について教示いた
名古屋に住む外国人留学生,研究者のための地震防
だいた。その情報を地域のボランティア,留学生セン
災研修会として初級知識編の講習を環境総合館で行
ター事務と共有し,区役所および大学で必要な手続き
なった。同研究科の山岡耕春教授と国際協力推進本
双方を,協働してより速やかに行えるよう,学生の渡
部の山口博史講師の協力を得た。本講座を「知識
日翌朝の集合場所を宿舎から留学生センターへ変更す
編」と位置づけ,
「実践編」は全学留学生の防災プロ
るなど改善をした。地域ボランティアと現場で直接確
ジェクト(総長裁量経費)チームによる講座と位置
認を取り合うことができ,また大学事務手続きに必要
付けてこれに協力した。留学生の特徴をふまえた防
な書類や情報が早い段階で整い,登録オリエンテー
災研修が全学的に大規模に行なえるようになったこ
ション時の書類記入等の時間短縮を図ることができ
とは,高く評価できると思う。
た。区役所登録後,郵便局で奨学金受給口座開設をす
る必要があるが,学内郵便局の協力を得て留学生セン
(5) 交流プログラム
ターロビーで口座開設申し込みができるようにした。
留学生センターアドバイジング・カウンセリング部
これにより人員が不足する地域ボランティアに代わ
門では,ワークショップ以外に,主に,学生パートナー
り,留学生センタースタッフと,一部先輩留学生の助
シップ(教育交流部門により1998年4月開始)と,ラ
けにより一連の手続きを効率的に行うことができた。
ンゲージシャワーの2つの交流プログラムをコーディ
ネートしている。
(3) 帰国前オリエンテーション(日本語・日本文化研
修コース生対象)
【学生パートナーシップ】
事務室と協力し,1年のプログラムを終えて9月に
パートナーシップは,国際交流を希望する学生の登
帰国する日本語・日本文化研修コース生に,帰国のた
録により,一般学生と留学生を1対1で紹介し自由に
めの事務手続き,大学,宿舎,区役所ですべきこと,
交流する「きっかけ」を提供するものであるが,1対
帰国後の過ごし方などについて,オリエンテーション
1での交流以外に,登録者の時間とニーズに合った活
をおこなった。
動や交流が見つけられるよう,また,一般学生同士,
留学生同士でも新しい友人を見つけることができるよ
(4) 交流型オリエンテーション(ワークショップ)
う,登録者に学内外の交流イベント,海外留学関係情
例年行なっているワークショップを,引き続き授業
報を提供している。
と連携させて充実させた。以下は日本の生活について
のオリエンテーションおよび学生主導の言語プログラ
登録の際には,簡単な面談をし,彼らがどのような
ムの報告であり,「日本の文化」「世界の言語文化」に
交流希望を持っているかを聞き,マッチングの参考と
ついてのワークショップは本年報の留学生支援事業報
している。2012年度は,留学生9名,一般学生26名の
告を参照されたい。
登録があった。その中で1対1での紹介は2件にとど
まったが,登録した学生に連絡が取れず,紹介の機会
【 引っ越し 】:例年のように,国際交流会館の退去時
を逃した例が2件あった。その他は留学生センター所
期の2~3カ月前に,新しい部屋探しのためのオリ
属生へのチューターとして紹介したり,学内の国際交
エンテーションを行なった。民間アパート探しにあ
流グループが企画するイベント情報を提供したりし
たっては,学内の下宿斡旋窓口でもある大学生協と
た。また,これまでのように依然として「外国語力向
連携し,不動産会社のスタッフに一般的なアパート
上」を目的とした登録者も多いが,ワークショップの
契約についてアドバイスいただいた。インターナ
「世界の言語文化を学ぶ」プログラムや学内の英語で行
-84-
アドバイジング・カウンセリング部門
われるプログラム,イベントへの参加を呼び掛けるな
(2) 相談件数
どした。
様々な形や内容での相談について数値として残すこ
とが難しいが,事務やボランティアとの連携による留
【ランゲージシャワー】
学生の生活支援,オリエンテーションによる情報提
この言語交流プログラムにおける学生の活動の様子
供・文化理解促進,電子メールでの相談対応,問題防
は,2012年度『名古屋大学国際交流グループ活動報告
止に役立つ交流プログラムの企画・運営,チューター
書』に詳細が記されている。
の指導調整や,メンタル相談員への紹介などの役割の
2010年度より教育学部スタッフである鈴木香津代氏
中で,関連する相談が例年と同様にあった。
がボランティアとして,特に中国語グループの企画・
様々な相談の詳細その背景については,相談者個人
運営に大きく関わってくださっているが,今期は経験
に関わることなのでここで報告することができない
を踏まえ,中国語グループの言語サポーターである留
が,今年度の特徴として以下を報告し,今後の活動に
学生が,ファシリテーションを学ぶための勉強会を設
活かしていきたい。
けるなど,言語プログラムを多様なスキルの習得の場
として展開してくださった。
■勉学・研究
全体としては,多言語を目指したいという学生の要
日本語研修期間後に別の大学で専門研究をする学生
望や,NUELC など学内で英語を練習するための活動
の場合,行く先の様々な情報を必要としているため,
をするグループも複数あることから,後期には「英語
相談室と事務室で協力して進学先大学との連絡調整を
を練習する」から「英語を使って楽しむ」グループと
行った。愛知教育大学は毎年教員研修生のための懇談
し,留学生などの協力を得てスペイン語,フランス語
会を催しており,このような機会は学生にとっては勿
に触れる機会を作るなどセッションに工夫も見られ
論スタッフにとっても,学生たちの環境を知るのに貴
た。中国語グループは,特に中華圏への留学経験者が
重な機会となっている。
参加者の大半となり,中上級者レベルのグループ形成
となった。その参加者の中から次期へのファシリテー
■宿舎
ターを担ってくれる学生が現れ,学生自らが学生へ継
国際交流会館が充実してきたことから,多くの学生
承していくことができるプログラムに成長しつつある
が恵まれた環境で落ち着いた生活をすることができ
と感じた。
た。2012年度は名古屋大学生協による引っ越し相談会
は前期のみの開催であったが,生協との提携不動産業
者に協力を依頼し,実際に契約可能な物件情報ととも
3.学生個別教育:相談
に民間アパート契約の一般的な流れを引っ越しオリエ
相談室での相談活動を「個別教育」と位置づけ,名
ンテーションで説明してもらった。民間宿舎では,こ
古屋大学の留学生に限らず,在学生や他大学へ進学し
れまで多くの留学生が入居してきた民間のアパートの
た学生,地域構成員などの相談にも可能な限り対応し
ひとつが,耐震性の問題から取り壊し・新築となり,入
た。
居者たちが新たな住居を探す必要に迫られた。住居の
地震対策が進むのは重要なことであり,留学生たちへ
(1) 相談時間
も耐震性のある住居を選ぶよう強く勧めているが,特
これまでと同様の相談時間確保(週7-8コマ分)を目
に家族滞在の場合には安価で耐震性を備えたアパート
処とした。相談時間を掲示し,その他の時間でも在室
を見つけるのは難しい。今後家族滞在を希望する人に
中は適宜相談に対応した。電子メールでの連絡は常時
は現状を伝え,大学の寮にも家族室を増やせるよう,
受けられるようにした。2012年度は学生の事故対応な
さらに提案をしていきたい。
どで席をはずすことも多く,十分な対応ができなかっ
広いご自宅を,留学生とルームシェアし国際交流の
たこともあったができる限り支障が出ないようにし
場にする構想を持つ地域の方から相談があった。留学
た。
生の宿舎探しの時期,家賃相場,入居に関する問題点
など状況をお伝えし,今後の展開を検討してもらって
-85-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
いる。
ながらよい方法を引き続き探りたい。
■医療・健康・安全
■交流・研修
学生の事故で,学内外関係者との連絡や調整が多く
パートナーシップ,ワークショップ等の参加登録な
必要であった。田中も柴垣も医療や福祉についての専
どで相談室を訪れる学生たちは多い。その機会に,交
門知識は十分でないため,専門知識を有するスタッフ
流や進路,外国語学習についての相談を受けることも
にできるだけ任せるようにした。その他,心身の不調
ある。様々なプログラムを紹介し,言語も臆すること
を訴える学生たちもあったが,幸い重症にはならな
なく積極的に使い実力をつけるよう,助言している。
かった。
防災関係は普段からの研修・準備の段階を過ぎて,
現在はさらに具体的な緊急時体制を整える時期となっ
4.学部・大学院教育:授業
ている。学生たちへの啓発だけでなく,大学としての
昨年度に続いて,今年度も日本の伝統文化を学び英
体制,物資の準備,等について,関係部局と協力しな
語を使って発信する基礎セミナーを開講した。一部の
がら,留学生センターからできることを発信・協力し
授業を公開し,留学生センターの日本文化を学ぶワー
た。今年度は新たな前進として,全学の防災プロジェ
クショップとの連携講座とした。また,田中は教養科
クトチームによる防災研修会が開催され,災害対策室
目「留学生と日本」の浮葉准教授を代表とする教員チー
からは災害時持ち出しリュックの準備・配付が行なわ
ムに例年通り参加した。
れた。このリュックは留学生センターや各国際交流会
大学院国際言語文化研究科の「異文化コミュニケー
館に,説明パネルと共に配付された。
ション論 a/b」の授業は10年目となり,田中が担当し
て多文化学生チームで授業を進めた。
■家族
以上授業についての概略は本年報の「異文化交流実
家族を呼び寄せた人は数名あり,呼び寄せの時期に
践を授業にフィードバック」報告にまとめた。
ついて研究や生活の状況をみながらアドバイスをし
た。
5.チューター調整・指導
■学生組織との連携
留学生センター所属の学生たちへのチューター制度
一昨年度のオープンフォーラム「イスラームと日本
適用が6年目となった。相談室がチューター制度運用
人」を契機に進めることになったプロジェクト「ムス
の調整・指導の担当をし,チューター募集,組み合わ
リム学生の学生生活についての画像入り資料の冊子
せ,オリエンテーション,書類請求などの業務を行っ
化」を ICANU(名古屋大学イスラム文化会)と協力
た。留学生センター所属生には渡日後のオリエンテー
して進めた(詳細は留学生支援事業報告を参照)。彼ら
ションの際,申込書を配付し,希望する支援内容(日
の日々の礼拝場所の確保については,大学生協と改め
本語学習支援,専門の勉強における支援,日常支援,
て相談したが,学内手続き上の問題があり具体的に進
その他),チューターに望むこと等を聞き,できるだけ
めるに至っていない。彼らの礼拝に限らず,文化交流
双方の条件に合う紹介をおこなった。
やメンタルヘルス上の必要な活動ができる多目的室の
昨年度から検討を始めたグループ対象のチューター
必要性について,理解者が増え,場所が確保できるよ
制の運用について,今年度は新たな試みとして,実施
う関係者で知恵を出し合っている。
を始めた。これは一対一のチューター指導の組み合わ
インドネシア留学生会が留学生センターの数室も利
せや指導開始後の時間調整,内容調整にみられた様々
用して土曜日の子ども向けインドネシア講座を行なっ
な課題を解決するための方策として始めたものであ
ているが,高等教育・研究施設では適切な子どもの教
る。
育ができない場面もあり,大学近隣のコミュニティー
一定の日時・場所に複数のチューターが控えている
センターを紹介し,利用を始めた。留学生の子どもた
ことで,留学生が必要な時に立ち寄って勉強や生活に
ちの教育はたいへん大切な問題であり,地域と連携し
ついて相談できる環境が実現した。日によっては複数
-86-
アドバイジング・カウンセリング部門
の留学生たちがこの制度を利用したが,利用留学生が
30名ほどの講座とした。学生の日本での経験やそれに
0の日もあり,チューターのモティベーション維持の
ついての意見に,異文化コミュニケーションや多文化
面で課題が残った。また,活動場所が研修で利用する
理解の視点を入れて解釈するという有意義な講義を協
教室であったため,朝から午後まで同じ教室で集中的
働して組み立てることができた。
に研修を受けている留学生にとっては,授業後に同じ
教室に残ることが閉塞感に繋がる様子もみられた。時
間調整や連絡など相談室がすべき役割も多く,グルー
7.センター内委員会
プチューター制は今年度の試行を経て改善の余地があ
・安全防災部会:防災セミナーを前期に企画・運営し,
ると感じている。
後期は全学防災プロジェクトに協力した。
チューター活動を終える時期に留学生との雑談の中
で,チューターと会う時間がなく,自分が満足できる
支援を受けていないということを聞いた。チューター
8.学内委員会
に連絡を取ったところ,定期的に会っているとの回答
田中は名古屋大学が運営する「こすもす保育園」の
があった。留学生が望む支援と,実際にチューターが
運営協議会,ハラスメント防止対策委員会の委員を継
行う活動に相違があったと思われる。支援を受ける留
続し,構成員の子どもの保育や学内ハラスメント防止
学生には,遠慮をせずにチューターに要望を伝えるよ
対策にこれまでの相談業務の知識や経験を活かすよう
う強調していく必要がある。
に努めた。
今年度は,チューターへの謝金手続きが滞り,年度
末になっても謝金が支払われない事態となった。それ
についての問い合わせや苦情も多く寄せられ,事務部
9.おわりに
門と連絡しながら対応したが,学生たちとの信頼関係
今年度は思わぬ学生の事故や,事務との連携におけ
の中でこそ業務が遂行できる相談関係者にとって大き
る不備,スタッフの体調不全などが重なり,これまで
な痛手となった。信頼回復に努めたい。
になく挑戦度の高い一年となった。(様々な変化の中
で,田中も20数年の大学勤務の中で初めて自分の体調
の理由から欠勤することがあった。)しかし学生たちは
6.地域連携・講演・文化交流
毎日研究をし,学生生活を送っており,それを支える
名古屋大学が位置する千種区の警察署には,従来
私たちは通常業務の手を休めることはできない。プロ
様々な形で学生たちへの安全指導に協力してもらって
ジェクトなども粛々と責任を持って進めていった。
おり,特に新入生が,日本の安全神話を過度に信じる
これまで20数年間にわたって留学生相談の分野で指
ことがないよう,これまでの経験も参考にしながらオ
導的役割を担ってきた松浦まち子教授が,今年度末で
リエンテーションなどで指導している。また学生集会
定年退職の時期を迎えた。それに伴って,10年間ほど
などが,他人によって思わぬ方向に利用されること
留学生センター204号室で執務してきた田中と柴垣も,
なく行なえるよう,学生グループとも協力している。
3月末に IB 電子情報館へ引っ越し,新たな体制で勤
2009年1月から2012年12月まで,田中は委員として警
務を始めた。新しい環境の中で,心身を鍛え精神を磨
察協議会に出席し,地域・市民安全について情報を得
きながらさらに進んでいきたい。
ると共に,国際理解の視点も入れつつ意見を伝えてき
大学では国際教育組織強化の気運が高まっている。
た。
留学生センターアドバイジング・カウンセリング関係
千種生涯学習センター主催の偏見や差別をなくすた
教職員も,多言語・多文化教育に関わりながら蓄積し
めの講座に,田中が留学生たちと共に協力した。名古
てきた知見を生かしながら,組織の変化や進展に関わ
屋大学の図書館に新設された「ディスカバリー・スク
り,貢献していきたい。
エア」というスペースを使い,市民と大学院生たちで
-87-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
海外留学室
岩 城 奈 巳 ・ 星 野 晶 成 ・ 孝 森 めぐみ
を語ってもらった。
はじめに
平成24年度の海外留学室の一番の変化は,10月より
〈交換留学シンポジウム〉
特任助教1名及び事務補佐員が着任したことである。
恒例のシンポジウムも,今回で第5回目を迎えた。
慢性的な人員不足に悩まされてきたが,この配置に
今年度は,留学=欧米,のイメージを取り払い,アジ
よって,1名で担当していた相談業務を2名で,事務
アについても考えるシンポジウムにした。交換留学に
作業を3名でおこなうことが可能となった。以下,海
てインドネシア・ガジャマダ大学,デンマーク・コペ
外留学室における平成24年度の活動を「情報提供」,
ンハーゲン大学,そして,アメリカ・シンシナティ大
「個人相談」,「派遣学生に対する支援」,「交換留学に
関する情報提供」,「海外の協定校に関する情報収集」,
「新たな取り組みと活動」に分けて紹介し,最後に来年
度に向けての課題を提示する。
学及び韓国・キョンヒ大学にて留学を経験した学生に
それぞれの留学体験について発表があった。また,株
式会社 DISCO の奥村氏に,アジア留学の魅力,そし
て就職に留学を活かすことについて紹介して頂いた。
〈ホームページ・メールマガジン・フェイスブック〉
1.情報提供
学生への情報提供として,定期的なホームページの
海外留学室における情報提供活動は,さまざまな留
更新,そしてメーリングリストに登録した学生に対し
学関連の説明会及びセミナー,ホームページに掲載す
て,メールマガジンを配信している。また,今年度秋
る情報,図書資料の閲覧,そしてメーリングリストを
より,フェイスブック(アカウント名:名大海外留学
通して行っている。今年度,新たにフェイスブック(ア
室)を立ち上げ,留学情報はもちろん,国際交流活動
カウント名:名大海外留学室)を立ち上げた。
や学内で開催されるセミナーなど,海外留学室に関連
する内容を毎日更新している。立ち上げて半年である
〈説明会・各種セミナー〉
が,すでに1つの重要な情報発信源となっている。更
平成24年度に開催した各種情報提供は表1の通りで
に充実させていきたい。
ある。ほぼ毎月,何らかのイベントを開催しており,
学生に情報提供してきた。新しい試みは,春期開催の
モナシュ大学語学研修に行く学生に向けて,オリエン
2.個人相談
テーションだけでなく,教育的指導を数回にわけてお
個別相談は,毎週1回開催される入門セミナー(表
こなったことである。
2)に参加後,可能になる。今年度は,計321件の個別
相談があった(表3)。また,メールでの相談は107件
〈第5,第6回留学フェア〉
であった。学生からの相談内容は,留学全般,交換留
毎年,留学支援学生団体「留学のとびら」と共に主催
学への出願準備,語学力(英語),などで,こちらは昨
している留学フェアも,今年度で6回目を数える。昨
年度と変わりない。今年度は,特に,短期留学(春・
年同様,学生によるプレゼンテーション,パネルディ
夏の1ヶ月程度の協定校で学ぶ研修)についての問い
スカッション,フリートークの三本柱から成る構成に
合わせが多かった。
し,計160名の学生が参加した。また,冒頭,渡辺芳人
国際担当理事より学生に向け,外国に出ることの意義
-88-
アドバイジング・カウンセリング部門
〈留学生交流支援(長期派遣)〉
3.派遣学生に対する支援
JASSO による長期派遣制度に,今年度は2名の学生
今年度,名古屋大学が紹介する様々なプログラムで
から応募があった。本学にて面接を行い,JASSO に推
留学する学生に対し,それぞれ以下のような教育支援
薦をしたが,残念ながら,2名とも,書類審査にて不
活動をおこなった。
合格となった。その内,1名の学生はフランス政府よ
り奨学金を受給されることが決まり,希望する大学院
〈全学間協定に基づく交換留学〉
へ進学することとなった。
・平成24年度派遣について
全学間協定に基づく交換留学によって今年度派遣さ
・平成24年度短期特別プログラム参加者及び概要(表
れる予定の学生に対し,出願から出発までの支援と指
導を行った。派遣学生の一覧は表4の通りである。ビ
5)
〈ノースカロライナ州立大学 夏期英語研修〉
ルケント大学,ウプサラ大学,スウェーデン王立工科
7月初旬から5週間にわたって行われる夏期英語語
大学,香港大学への全学間協定に基づく交換留学は今
学研修であり,2名分の授業料全額(または4名分の
回がはじめての派遣となった。JASSO による短期留学
授業料半額)が同大学 Japan Center によって提供され
推進制度奨学金を受給した学生が28名おり,過去最多
ている。平成24年度は同大学へ学生3名を派遣した。
の受給数となった。なお,JASSO の規程から外れる
外国籍の学生1名のみ,名古屋大学奨学金を受給した
(資料2)。
〈慶熙大学 Global Collaborative Summer Program〉
「Global Governance & East Asian Civilization」と
「Sustainable Developments towards a Green Planet」
・平成25年度派遣について
というテーマに基づいた講義を英語で受講できる国際
来年度派遣分の交換留学生(全学間協定に基づくも
プログラムである。7月前半~後半までの3週間程度
の)については,8月の説明会より応募開始とした。今
のプログラムであり,名古屋大学から2名派遣し,授
回募集した受入れ協定校は資料1の通りであり,42件
業料と寮費が免除という枠が与えられた。名古屋大学
の応募があった。そのうち,4名が書類選考にて不合
での授業開講期間中であったが,1名は大学院生であ
格となった。交換留学実施委員会で構成される選考部
り,もう1名は交換留学終了直後の学生であったため
会において個別面接をおこない,その結果,26名(条
派遣することが可能となった。
件付き合格4名含む)の交換留学候補者を選出した。
面接後,2名の辞退者が出たことから,24名が第一次
〈慶熙大学 夏期短期間韓国語研修プログラム〉
募集の候補生となった。その後,枠が空いている協定
日本の協定校大学の学生を対象に開講される約3週
校について二次募集を行ったところ,20名の応募があ
間の韓国語集中プログラムであり,名古屋大学から1
り,審査の結果19名が候補生として選出された。面接
名の学生を派遣した。韓国語集中講座の他に,伝統芸
にて9名が追加合格となり,結果,33名の学生が候補
能や歴史的遺跡訪問等の韓国文化体験も同時に受講で
生となった。交換留学候補の所属部局,学年(応募時),
きる。
及び性別は,表4(右半分)の通りである。また,候
補者決定通知の後,留学準備期間の過ごし方について
〈梨花女子大学 サマースクール〉
のオリエンテーションをおこなった。このオリエン
梨花女子大学でのサマースクールは,セッション1
テーションでは,早い段階から留学生としての自覚を
とセッション2にわけられており,多様な文化関連の
促し,自立心をもって準備に取り組ませることを目的
講義・体験・各施設訪問・韓国語クラスを通じ,韓国
としている。また,このオリエンテーションでは,留
に関する理解が高められる。名古屋大学の学生は,春
学先は異なっても,留学同期生と出会い,ネットワー
学期終了直後のセッション2(8月開始)に参加する
クを構築させ,情報交換を促進させることも目指して
学生が毎年一定数いる。前年と比較すると参加学生数
いる。
は少し減少したが,今年は5名を派遣した。
-89-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
〈モナシュ大学 夏期英語研修〉
〈ガジャマダ大学 DREaM 2012 International Student
Summer Program〉
前年度の19名の参加人数と比較して,今年は28名と
参加人数が増加した。参加者が翌年も多いことが見込
毎年設定されるテーマをもとに,講義,セミナー,
まれるため,よりスムーズな対応ができるように臨み
ワークショップ,コミュニティーサービスやフィール
たい。
ドトリップが行われる約2週間のプログラムである
(使用言語:英語)。名古屋大学からは,今年初めて学
〈モナシュ大学 春期英語研修〉
生を1名派遣した。参加した学生は,3月に実施した
今年で5年目となるモナシュ大学での春期英語研修
短期留学説明会で,この研修体験を発表してくれた。
はさらに参加人数が増え,30名が参加した。10月から
英語圏ではないが,使用言語が英語であり,参加料金
着任した特任助教の星野がプログラム開始から一週間
も高額ではないため,開催時期が本学の休暇時期と合
を聴講し,学生と行動を共にし,現地大学関係者との
えば,今後の参加人数増加が見込まれるであろう。
連携を強めた。今年から,事務手続きのオリエンテー
ション以外に,教育的要素を含めたワークショップを
2回研修前に実施した(詳細は6.新たな取り組みと
4.語学強化の取り組み
〈特別英語セミナー〉
活動を参照)。
今年度も,昨年同様,前期に特別英語セミナーを開
〈 ジ ュ ネ ー ブ 大 学 Geneva International Students'
Program〉
講した。この講義は,TOEFL-iBT の特にライティン
グに特化して開講するもので,全学の留学希望者に向
様々な国際機関が所在するジュネーブならではの特
けて開講している。受講した学生のうち,1名が交換
色を活かしたユニークな3ヶ月間のプログラムである
留学候補生となった。
(実施時期:2月後半から5月後半)。 主なコースは,
「international law and international organizations」,
〈TOEFL 勉強会〉
「the intellectual and cultural history of Geneva」,
交換留学をしたいが英語のスコアが伸び悩んでいる
「the importance on the scientific stage of Geneva」,
学生を対象に,平成24年度は,人員不足から開催が危
「issues of multiculturalism and plurilingualism」,
「the
ぶまれたが,何とか前期に「TOEFL 勉強会」を2回
present-day political, economic and social situation of
開催することができた。前半はライティング講座とし
Switzerland within Europe」となっている。このプ
て,5回にわけて勉強会を開催し,後半はスピーキン
ログラムの使用言語は英語のため,世界各国からの学
グ講座を5回にわけて開催した。各会とも,定員10名
生が参加している。本学からは,1名の学生を派遣し
とし,両講座とも10名,計20名の学生が参加した。需
た。プログラム実施時期が,春休み期間中から春学期
要があるので,継続しておこなっていきたい。
に重なるため,派遣人数の増加はあまり見込めないも
のの,プログラム内容としては,学生の興味を引くも
のである。
5.海外の協定校に関する情報収集
海外留学に関する情報収集活動としては,海外の協
〈グルノーブル国立工科大学 サマープログラム〉
定校から名古屋大学への来訪者との会合,また海外の
グルノーブル国立工科大学にて,6月上旬から7月
協定校を来訪した件として,以下の通り,まとめる。
上旬の間で「Nanotechnology」というテーマで実施さ
高等教育関係者の集まる会合にも出席し,名古屋大学
れた(単位数:6ETCS,使用言語:英語)。本学か
の協定校関係者と会う機会を設け,交換留学に関する
らは1名の参加者を派遣した。名古屋大学では春学期
協議を行った。
中の開催ではあったが,参加学生は修士課程の学生で
・4/2
モントリオール大学関係者来訪
あったため,指導教官と相談の上,派遣が可能となっ
・4/3-4/7
APAIE 参加@マヒドン大学
た。
・4/10
アデレード大学関係者来訪
・4/25
ミネソタ大学関係者来訪
-90-
アドバイジング・カウンセリング部門
・5/14
グルノーブル大学関係者来訪
ての基本的情報を学習し,各学生の持つ興味とオース
・6/10-6/17AC21国際フォーラム参加@アデレー
ド大学
・10/2
シンガポール大学関係者来訪
・10/29
国立台湾大学関係者来訪
・11/6
ジュネーブ大学関係者来訪
トラリアが現在抱える問題とがどう関連しているかを
見出す作業を行った。
【2回目:ワークショップ(12月20日)】
・研修中に達成したい「To Do List 30」をグループで
議論(前回ワークショップで宿題として与えていた)
・2/25-3/4G30関連出張(ケンタッキー州及びオ
・モナシュ大学春期語学研修経験者で交換留学が内定
ハイオ州近郊)
した学生の体験談
・2/25-3/5モナシュ大学春期英語研修聴講,及び
上記内容を通して,各学生の研修に向けての目標設
関係者との情報交換
定,その具体的実行計画を考えさせた。また,研修参
・3/11-3/15
APAIE 参加@香港中文大学
加者(先輩)体験談を聞き,繋がることで,研修後に,
・3/18
キャンパスフランス関係者来訪
選択できる交換留学等の道筋を提案した。
今回の研修前の2回のワークショップに付け加え,
今後は帰国後にもワークショップ等を企画し,研修参
6.新たな取り組みと活動
加学生の研修後の学生生活を支援していきたいと思っ
〈モナシュ大学春期英語研修ワークショップ〉
ている。
今年度より,モナシュ大学春期英語研修に参加する
学生に対して,学生の留学中の学習と経験をより促進
するために,教育目的のワークショップを2回実施し
おわりに:今年度の総括と来年度への課題
た。昨年までは,事務手続きためだけのオリエンテー
今年度,海外留学室としての最大の変化は,深刻化
ションを実施していたが,今回は2回のワークショッ
していた人不足が解消されたことである。これまで専
プを取り入れることで,参加者の結束を高めると共
任教員でおこなってきた,相談,事務作業,セミナー,
に,研修に向けた学生の問題意識の構築を試みた。具
シンポジウムの企画など,3名で行う体制が整った。
体的に行った内容は以下の通りである。
これは,専任教員の役割が軽減されただけでなく,3
【1回目:ワークショップ(12月13日)】
名で海外留学室について考えることができるようにな
・自己紹介アクティビティ(ビンゴゲーム)
り,幅広く活動できることにもなった。交換留学応募
・グループ活動:オーストラリアをもとにしたマイン
者については,今年度は昨年の44名を超えることはで
きず,34名にとどまったが,夏・春に参加する短期留学
ドマップ作成
・オーストラリアが現在直面している問題について情
は継続して参加学生の数が伸びている。来年度は,新
たな体制の下,積極的に新しい企画にチャレンジし,
報交換
上記の内容を実施して,まずオーストラリアについ
海外を目指す学生の支援をおこなっていきたい。
-91-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
〈表1〉平成24年度 セミナー・説明会・オリエンテーション等開催記録
開催日
1
2
テーマ
参加者人数
毎週火曜日 海外留学入門セミナー
4/10
199
新入生ガイダンス
新入生全員
3
4/17
国際ボランティアプログラム説明会
38
4
4/25
工学部・工学研究科説明会
100
5
5/18
モナシュ大学夏期英語研修説明会
52
6
6/1
米国大学大学院留学説明会
60
7
6/18
留学を就職に活かすセミナー
24
8
7/4
第5回名古屋大学留学フェア
90
9
7/11
平成25年度派遣交換留学説明会
78
10
7/20
交換留学出発前オリエンテーション
44
11
7/24
モナシュ大学夏期英語研修オリエンテーション
48
12
8/21
平成25年度派遣交換留学説明会
31
13
10/23
モナシュ大学春期英語研修説明会
40
14
11/21
平成25年度派遣交換留学説明会(二次募集)
16
15
11/28
平成25年度派遣交換留学説明会(二次募集)
19
16
12/6
第6回名古屋大学留学フェア
70
17
12/13
モナシュ大学春期英語研オリエンテーション①
22
18
12/17
留学を就職に活かすセミナー
30
19
12/19
交換留学決定者オリエンテーション
22
20
12/20
モナシュ大学春期英語研オリエンテーション②
23
21
1/15
モナシュ大学春期英語研オリエンテーション③
22
22
1/22
モナシュ大学春期英語研オリエンテーション④
22
23
3/19
海外留学シンポジウム
65
24
3/29
協定校での夏の短期プログラム説明会
27
〈表2〉平成24年度 海外留学入門セミナー月別出席者数
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年間合計
参加者数
0
92
28
20
0
0
19
15
12
9
4
0
199
年間合計
〈表3〉 平成24年度 海外留学個人相談月別利用件数
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
面談件数
36
39
22
30
10
17
57
18
20
34
28
27
338
メール相談件数
18
22
11
5
11
4
25
13
19
15
11
10
164
-92-
アドバイジング・カウンセリング部門
〈表4〉全学間交流協定に基づく交換留学生
アジア
全体数
インドネシア
バンドン工科大学
韓国
慶煕大学校
高麗大学校
梨花女子大学校
タイ
カセサート大学
台湾
国立台湾大学
中国
上海交通大学
復旦大学
北京大学
香港中文大学
トルコ
ビルケント大学
平成23年度派遣交換留学生
44名
-
国言
文
文
3名
M1
U2
U2
-
女
男
女
2名
U2
女
農
国言
D1
女
国言
経
法
4名
U2
U2
経
国開
情
教
国言
ヨーロッパ M1
U2
2名
U2
M1
11名
2名
女
女
男
女
女
女
理
U3
男
ブリストル大学
スウェーデン
ウプサラ大学
法
U1
3名
U2
U2
M1
-
女
北米・南米
シンシナティ大学
農
教
環境
女
女
女
法
農
理
経
教
文
文
1名
U2
1名
U4
3名
U2
U2
U2
教
経
工
工
工
工
環境
工
経
国言
10名
21名
U1
U2
U4
U2
U2
U4
M1
U2
U3
D1
経
M2
女
女
女
女
文
工
理
工
工
11名
5名
U2
U4
U4
U4
男
男
男
女
法
1名
U3
女
女
男
男
男
男
1名
U3
-
女
-
男
1名
女
女
女
環境
-93-
2名
U2
U3
2名
U2
男
U2
U4
U4
U3
1名
U2
法
教
U4
4名
シェフィールド大学
カルフォルニア大学ロサンゼルス校
ケンタッキー大学
農
農
農
アジア 計
イギリス
ウォリック大学
スウェーデン王立工科大学
スペイン
バルセロナ大学
デンマーク
コペンハーゲン大学
ドイツ
フライブルグ大学
フランス
ストラスブールコンソーシアム
グルノーブルコンソーシアム
パリ第7ドニ・ディドロ大学
リヨン第3大学
ヨーロッパ 計
アメリカ
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
平成24年度派遣交換留学生(予定)
33名
1名
工
U4
男
1名
女
女
男
女
男
男
男
男
女
女
女
工
工
M1
7名
14名
U3
U4
工
経
法
U2
U2
U2
男
男
男
工
U2
男
男
男
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
北米・南米
平成23年度派遣交換留学生
文
U2
女
文
U3
男
セント・オラフ大学
ニューヨーク大学
ノースカロライナ州立大学
南イリノイ大学カーボンデール校
ミネソタ大学
カナダ
トロント大学
ブラジル
ブラジリア連邦大学
北米・南米 計
文
文
経
法
情
法
文
文
工
教
国開
U2
U2
U3
U2
U2
U2
U2
U2
U2
1名
U2
1名
M1
23名
女
女
男
女
男
男
女
女
男
男
平成24年度派遣交換留学生(予定)
文
U3
男
理
工
U4
U1
男
男
農
農
情
工
文
U2
U2
U3
U4
M1
女
女
女
男
女
情
1名
U2
-
男
女
15名
〈表5〉平成24年度 短期特別プログラム参加者
プログラム名
参加者
備考
梨花女子大学校・International Summer College
5
語学研修(韓国語)
ノースカロライナ州立大学・夏期英語研修
3
語学研修(英語)
慶煕大学・Global Collaborative Summer Program
2
講義
慶煕大学・韓国語コース
1
語学研修(韓国語)
モナシュ大学・英語研修(夏期)
28
語学研修(英語)
モナシュ大学・英語研修(春期)
30
語学研修(英語)
ジュネーブ大学・International Students' Program
1
講義
グルノーブル国立工科大学 サマープログラム
1
講義(テーマ:Nanotechnology)
ガジャマダ大学・DREaM International Students Summer Program
1
講義,インターンシップ,ワークショップ,
フィールドトリップなど
同済大学・夏の短期中国語研修
44
語学研修(中国語),窓口:名大上海事務所
フライブルク大学・短期ドイツ語研修春期プログラム
10
語学研修(ドイツ語),窓口:国際部国際企画課
計
126
-94-
?
-95-
ソウル国立大学
梨花女子大学校
慶熙大学校
ソウル
ソウル
ソウル
ソウル
ソウル
ソウル,
水原
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
高麗大学校
漢陽大学校
8月,3月
9月,3月
9月,3月
Korea University
Ewha Womans
University
Kyung Hee
University
9月,3月
9月,3月
Seoul National
University
Hanyang
University
?
University of
World Economy
and Diplomacy
世界経済外交大学
ウズベキ
タシケント
スタン
9月,3月
9月?
Tashkent State
Institute of Law
タシケント国立法科大学
ウズベキ
タシケント
スタン
Yonsei University
8月?
Institut Teknologi
Bandung
バンドン工科大学
インド
バンドン
ネシア
延世大学校
言語:インドネシア語及び英語?
8月?
Universitas Negeri
Surabaya
スラバヤ国立大学
インド
スラバヤ
ネシア
http://www.unesa.ac.id/
GPA:2.5以上
GPA:2.5以上
高麗大学支給の奨学金制度あり。
女子大だが男子も留学可。
韓国語研修,韓国語及び http://oia.korea.ac.kr/listener.
英語による一般授業履修 do?layout=student_1_1
韓国語研修,韓国語及び
http://www.ewha.ac.kr/english/
英語による一般授業履修
韓国語研修,韓国語及び
http://oia.khu.ac.kr/index.htm
英語による一般授業履修
ページ上部「Acaemic Exchanges」→「incoming
Students」→「Reciprocal Students」
韓国語研修,韓国語及び
http://www.hanyang.ac.kr/english/
英語による一般授業履修
ページ上部「Programs」
大学 HP ウズベク語のみ
ウズベキスタン政府指定の語学試験を事前に
受験すること?
GPA:2.5以上
言 語: 英 語 で の 授 業 履 修 の 場 合,
TOEFL-iBT79も し く は IELTS 6.0。 韓国語および英語による
http://oia.yonsei.ac.kr/
韓国語での授業履修の場合,KLPT 一般授業履修
level 4i 以上。
学内応募時に2年次以上であること
http://www.uwed.uz/
http://www.tsil.uz/
韓国語研修費は現地大学が(一部)負担
?
?
大学 HP インドネシア語のみ
http://www.ugm.ac.id/en/?q=info/procedurestudy-universitas-gadjah-mada
(Exchange program 向けの情報であるかは不
明)
HP 上で International Students → Short-term
students
備考
GPA:3.0以上
言語:英語は iBT88以上,韓国語は
韓国語及び英語による一
http://oia.snu.ac.kr/study/02.jsp
KLPT level 5以上が望ましい (韓国
般授業履修
史専攻に応募の場合,KLPT Level 5
以上必須)
?
?
http://www.itb.ac.id/usm-itb/
渡航時3年次以上?
インドネシア語及び英語
http://www.international.itb.ac.id/web/?page_
現地での履修分野は名大での専攻と
による一般授業履修?
id=1849
同じものに限られる?
一般授業履修等?
言語:インドネシア語及び英語
GPA: 3.0 http://oia.ugm.ac.id/ ?
interface/?page_id=734
Universitas Gadjah
9月,2月
Mada
http://oia.ugm.ac.id/interface/
http://www.iisc.ernet.in/
http://www.irc.iisc.ernet.in/
internationalstudents-shortterm.html
大学/プログラム情報等
http://univ.tifr.res.in
一般授業履修等
履修形態
言語:研究,活動が行えるだけの十分
?
な英語力
言語:英語能力
応募条件
インド ジョグジャカ
ガジャマダ大学
ネシア ルタ
タタ基礎科学研究所
Tata Insitute of
Fundamental
Research
留学
開始時期
インド ムンバイ
大学名(外国語)
随時
大学名
Indian Institute of
Science
所在地
インド バンガロール インド科学大学大学院
国 名
注意事項
※以下のリストは,平成25年度(2013年度)の交換留学先として応募できる協定校の情報を概略化したものです。応募する大学の情報に「?」の箇所がある場合,海外留学室までご連絡下
さい。また,応募条件を含む詳細については,各協定校の HP で最新情報を確認して下さい。
※「応募条件」は,受入れ大学が要求する条件を記述していますが,受入れ学科/専攻によって異なる場合がありますのでご注意下さい。
※一部,2013年2月または3月からの渡航が可能な協定校もありますが,この時期での渡航を希望する場合,海外留学室まで早急にご相談下さい。また,この場合は JASSO 奨学金の対象
となりませんのでご注意ください。
※この情報は必ずしも最新のものではありません。出願前に必ず,希望する大学のホームページ等で,交換留学の条件について再度確認して下さい。
〈資料1〉平成25年度大学間協定による交換留学協定校リスト (2012年10月15日現在)
アドバイジング・カウンセリング部門
木浦
浦項市
韓国
韓国
カセサート大学
バンコク
バンコク
バンコク
新竹
台北
台北
ハルビン市
安徽省合肥市 中国科学技術大学
吉林
杭州
香港
香港
上海
タイ
タイ
タイ
台湾
台湾
台湾
中国
中国
中国
中国
中国
中国
中国
Kasetsart
University
-96-
上海交通大学
香港中文大学
香港大学
浙江大学
吉林大学
哈爾濱工業大学
国立台湾大学
国立政治大学
国立清華大学
チュラロンコン大学
9月,2月
9月,2月
9月,2月
9月,
2月?
National Tsing
Hua University
National Chengchi
University
National Taiwan
University
Harbin Institute of
Technology
クメール語による一般授
http://www.rupp.edu.kh/index.php
業履修
中国語研修または一般授
http://en.ustc.edu.cn/
業履修?
9月,2月
http://en.sjtu.edu.cn/ 言語:一般授業履修の場合 HSK レベ 中国語研修または一般授
http://en.sjtu.edu.cn/admission/non-degreeル5以上 (正規コースの条件)
業履修
programs/
英語または中国語による
一般授業履修,広東語ま http://www.cuhk.edu.hk/oal/
たは北京語研修
英語による一般授業履
履修科目により異なる
言 語:TOEFL-iBT80ま た は IELTS 修,広東語または北京語 http://www.hku.hk/
研修
6.5
中国語研修または中国語
渡航時3年次以上
言語:中国語基礎能力,英語能力(プ (一部英語)による一般授 http://iczu.zju.edu.cn/english/default.html
業履修
ログラムにより異なる)
Non-degree プログラム:大学3年次
中国語研修または一般授
http://www.jlu.edu.cn
以上
業履修
中国語プログラム:56歳以下
HSK レベル4以上,英語力
Shanghai Jiaotong
University
9月,1月
The University of
Hong Kong
中国語研修および中国
http://www.oia.ntu.edu.tw/oia/index.php/doc/
語・英語による一般授業
view/sn/210/block/84
履修
中国語(一部英語)によ
る一般授業履修または中 http://oic.nccu.edu.tw/english/incoming.php
国語研修
中国語による一般授業も
しくは英語による授業履 http://oga.nthu.edu.tw/index.php?lang=en#
修
言語:TOEFL-iBT71,IELTS 6.0
GPA3.0以上
9月,2月
Zhejiang
University
http://www.cri.or.th/en/index.php
タイ語による一般授業履
http://www.inter.chula.ac.th/inter/
修または英語による留学
exchangestudent/ExchangeAll.htm
生プログラム履修
?
学部生:35歳以下
中国語研修または一般授
大学院生:45歳以下
http://www.hit.edu.cn/
言語:HSK レベル6以上(専攻によ 業履修
り異なる)
GPA:2.5以上
言語:英語または中国語能力推奨
言語:TOEFL iBT 61, IELTS 5.0
The Chinese
University of Hong 9月,1月
Kong
8月,1月
Jilin University
9月,3月
(随時?)
学部留学生
向けは8月,
1月
?
Chulalongkorn
University
University of
Science and
Technology of
China
言語:クメール語の読み書き能力
タイ語 ・ 英語研修及びタ http://www.ku.ac.th/english/
5月,8月, 言語:英語 (IELTS 5.5以上が望まし
イ語または英語による一 http://www.interprogram.ku.ac.th/oldsite/
10月
い)またはタイ語
KUSEP/index.html
般授業履修
Royal University of
11月
Phnom Penh
韓国語研修,韓国語によ http://eng.mokpo.ac.kr/english/englishSub.do?si_
る一般授業履修
id=23&sm_id=926
韓国語研修,韓国語およ
び英語による一般授業履 http://eng.gnu.ac.kr/sub/03_03.jsp
修
韓国語研修,韓国語及び
http://www.skku.edu/eng/
英語による一般授業履修
http://www.postech.ac.kr/
GPA:3.0以上 言語:TOEFL79-80, 韓国語または英語による
http://www.postech.ac.kr/international/eng/
IELTS 6.0,
一般英語履修
main.php
3月,8月? 言語:韓国語能力
Mokpo National
University
Pohang University
of Science and
9月,3月
Technology
9月,3月
Gyeongsang
National
University
GPA:2.7以上
9月,3月
Sungkyunkwan
University
チ ュ ラ ポ ー ン 研 究 所・ Chu l abhorn
チュラポーン大学院大学 Research Institute
王立プノンペン大学
カンボ
プノンペン
ジア
浦項工科大学校
木浦大学校
慶尚南道・晋
慶尚大学校
州市
韓国
成均館大学校
ソウル,
水原
韓国
http://www.als.hku.hk/admission/exchange/
英語ページ,リンク切れ?
留学に関するページ見当たらず
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
上海
西安
南京
武漢
北京
北京
瀋陽
中国
中国
中国
中国
中国
中国
中国
-97-
10月,1月
GPA:3.0
http://www.shef.ac.uk/studyabroad/
overseas/prospective/entry
言 語:TOEFL-iBT 72 (Listening17
9 月,2 月 Writing17 Speaking20 Reading18)
一般授業履修 / 英語研修 http://www.shef.ac.uk/studyabroad/overseas/
(専攻によって
(full year は 又は IELTS 5.5(各5.5)
prospective
異なる。スコアが達していない場合
9月のみ)
は,夏季語学研修を取れば留学可能)
http://www.shef.ac.uk/studyabroad/
overseas/prospective/english-langreq
University of
Warwick
University of
Sheffield
イギリス
シェフィール
シェフィールド大学
ド
イギリス コベントリー ウォリック大学
?
National
University of Laos
ヴィエンチャ
ラオス国立大学
ン市
?
言 語:TOEFL iBT 87 ~, 又 は,
IETLTS 6.0(各5.5)~(専攻によって
異なる。スコアが達していない場合
一般授業履修
は,夏季語学研修を取れば留学可能)
http://www2.warwick.ac.uk/study/
undergraduate/apply/language
?
http://www2.warwick.ac.uk/study/studyabroad/
incoming/study/exchange/
http://www.nuol.edu.la/index.php
モンゴル語研修および一 http://old.num.edu.mn/Default.aspx?alias=old.
般授業(モンゴル語)履修 num.edu.mn/eng
ラオス
?
9月,2月
http://www.must.edu.mn/must_en/index.php
http://en.hustech.edu.vn/home
National
University of
Mongolia
?
?
ウランバート
モンゴル国立大学
ル
?
?
中国語研修または一般授
http://www.neu.edu.cn/ 業履修
モンゴル
?
Hanoi University
of Science and
Technology
言語:HSK レベル6以上
(一般授業履修の場合)
?
9月,3月
Northeastern
University
言語:新 HSK6以上
中国語研修または一般授 http://english.pku.edu.cn/Admission/
(一般授業履修の場合)
InternationalStudents/GeneralInformation/
45 歳 以 下 http://www.isd.pku.edu. 業履修
cn/elistnews.jsp?id=107
The Mongolian
University of
Science and
Technology
9月,2月
Peking University
9月,2月
Tsinghua
University
言語:新 HSK5以上
中国語研修または一般授
(一般授業履修の場合)
http://intlstudent.cic.tsinghua.edu.cn/EN/index.
http://intlstudent.cic.tsinghua.edu. 業履修 (英語による授業
html
cn/EN/advanced-study/visiting. あり)
html
中国語研修または一般授
http://english.hust.edu.cn/
業履修
9月,2月
Huazhong
University of
Science and
technology
中国語研修または一般授 http://www.xjtu.edu.cn/en/
業履修
http://202.117.3.11/en/
中国語研修または一般授 http://www.nju.edu.cn/cps/site/newweb/
業履修
foreground/
8月,3月? 65歳以下
Xian Jiaotong
University
中国語研修または一般授
http://www.fso.fudan.edu.cn/en/index.htm
業履修
http://www.istju.com/enindex.asp 中国語研修または一般授
http://www.istju.com/enzsxx.asp?Class_
業履修
EnglishName=Application Information
Nanjing University 9月,2月
9月,2月
9月,2月
Fudan University
Tongji University
ウランバート
モンゴル科学技術大学
ル
ハノイ工科大学
東北大学
北京大学
清華大学
華中科技大学
南京大学
西安交通大学
復旦大学
同済大学
モンゴル
ベトナム ハノイ
上海
中国
夏季語学研修の応募条件 IELTS 5.0~
(各4.5以上)
ページ右にある「English Language Factsheet」
をダウンロードの上,参照)
【http://www.shef.ac.uk/studyabroad/
overseas/prospective/english-lang-req】
pre-sessional コースの応募条件
5週間 IELTS6.0以上 TOEFLiBT 82~
10週間コース6.5以上 TOEFLiBT 77~
【http://www2.warwick.ac.uk/fac/soc/al/
learning_english/presessional/english_entry_
requirements.pdf】
交換留学に関するページ見当たらず
交換留学に関するページ見当たらず
アドバイジング・カウンセリング部門
-98-
9月,1月
8月,2月?
9月 or 10月
9月,2月
8月,1月
University of
London SOAS
Universita di
Catania
Università di
Bologna
Université de
Genève
Uppsala
Universitet
アーヘン工科大学
ケムニッツ工科大学
ドイツ ケムニッツ
コペンハーゲ
コペンハーゲン大学
ン
バルセロナ大学
ドイツ アーヘン
デン
マーク
スペイン バルセロナ
9月,2月
9月,2月
10月,4月
4月,10月
Universitat de
Barcelona
University of
Copenhagen
RWTH Aachen
University
Technische
Universität
chemnitz
8月,1月
10月,1月
University of
Bristol
スウェー ストックホル スウェーデン王立工科大 Royal Institute of
デン
ム
学
Technology
スウェー
ウプサラ
デン
ウプサラ大学
ジュネーブ大学
スイス
ジュネーブ
ボローニャ大学
イタリア ボローニャ
シチリア島カ
カターニア大学
ターニア
ロンドン大学 SOAS
イギリス ロンドン
イタリア
ブリストル大学
イギリス ブリストル
http://www.bristol.ac.uk/international/studyplacements/
Pre-Sessional の応募条件
10 weeks course TOEFL-iBT87, IELTS 5.5
以上
5 weeks course TOEFL-iBT94, IELTS 6.0 以
上
http://www.bristol.ac.uk/english-language/
efl/pre-sessional/entry-requirements/
言語:中級以上のドイツ語能力
ドイツ語(一部英語)に
http://www.tu-chemnitz.de/international/index.
よる一般授業履修,ドイ
php.en
ツ語研修
有料のドイツ語コースあり(http://www.tuchemnitz.de/sprachenzentrum/kurse/daf/
kursangebot.php)。
事前集中ドイツ語有料コースあり(ただし最低
限 A2レベルを有している者)
http://www.rwth-aachen.de/cms/main/root/
target_audience/~uzn/Internationale/?lidx=1 より,Before Arriving booklet 参照
言語:ドイツ語能力(B1レベル相当
推奨),その他条件はコースにより異 一般授業履修
なる。
学期中のカタラン語およびスペイン語コース
あり(有料)。
事前(3週間)・学期中デンマーク語研修あり
http://www.ub.edu/web/ub/en/estudis/
estudiar_UB/estudiants_estrangers/estudiants_
estrangers.html
http://www.ub.edu/web/ub/en/estudis/
estudiar_UB/estades_temporals/estades_
temporals.html
学期中のスウェーデン語研修あり
3年次以上
英語およびデンマーク語
http://www.ku.dk/international/english/
言 語:TOEFL iBT 80 又 は IELTS
による一般授業履修
6.0
カタラン語またはスペイ
ン語研修およびカタラン
語またはスペイン語によ
る一般授業履修
スウェーデン語研修およ
言語:英語能力
びスウェーデン語または http://www.kth.se/studies/exchange?l=en_UK
(TOEFL80前後,IELTS6.0-7.0目安)
英語による一般授業履修
言語:カタラン語かスペイン語能力
名大での専攻と同様の科目履修
http://www.eng.unibo.it/PortaleEn/
Students/International+Students/exchange/
ItalianLanguageCourses.htm (伊語レベルに
ついて)
フランス語(大学院は英
http://www.unige.ch/international/mobint/
語も)による一般授業履 http://www.unige.ch/international/index_en.html
ProgrammeIN/FAQ.pdf
修
言語:英語能力
英語およびスウェーデン http://www.inter.uadm.uu.se/students/
(TOEFL80前後,IELTS6.0-7.0目安) 語による一般授業履修
incoming/prospective/
言語:中級以上のフランス語能力
http://www.eng.unibo.it/PortaleEn/Students/
イタリア語研修および一
International+Students/exchange/default.htm
言語:A2レベル相当のイタリア語推 般授業履修(英語による
http://www.eng.unibo.it/PortaleEn/
授業は大学院レベルにほ
奨
International+Relations/InfoPartnerUniversities.
ぼ限定)
htm
言語:CILS レベル2相当のイタリア イタリア語研修および一
http://www2.unict.it/en/international-mobility
語力?
般授業履修
GPA:3.0以上?
【http://www.soas.ac.uk/admissions/
Presessional Course は8週間もしくは4週間
international/ise/entry/】)
の英語集中講義。通常授業の最中も継続受講
言語:IELTS7.0(各セクション7以
可。
上),TOEFLiBT105(各セクション25 一般授業履修 /(条件満た
http://www.soas.ac.uk/admissions/international/ Presessional Course を 受 け て も 通 常 授 業
以上) IELTS7.0(各セクション6.5以 されない場合)英語研修
履 修 要 件 が 満 た さ れ な い 場 合,SOAS の 英
ise/
上),TOEFLiBT105 (各セクション が必要)
語センターで集中英語コースを受講可能
22以上)の場合,期間中の英語授業に
(IELTS4.5,TOEFL60以上)。英語の習得状況に
出席を条件に留学可能。http://www.
よって後期に通常授業の受講可。
soas.ac.uk/admissions/international/
englishrequirements/
GPA: 3.2(科学・工学系学部は3.5)。
言語:TOEFL iBT 100 各25 又は
IELTS 6.5以上 各6.0(学部によって
異なる)。
7月~8月に STABLE を履修する場
一般授業履修
合は TOEFL-iBT 79又は IELTS 5.5
以上(学部によって異なる) http://
www.bristol.ac.uk/international/
study-placements/study-abroad/
application-process/
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
Albert-LudwigsUniversitat
Freiburg
ミュンヘン工科大学
Institut National
グルノーブル理工科大学
Polytechnique de
(グルノーブル第四大学)
Grenoble
-99-
スタンダール大学(グル
ノーブル第三大学):文 Université
学・言語学・コミュニケー Stendhal
ション
Universite de
Strasbourg
パリ東大学
ポンゼショセ工科大学
リヨン第3大学
リヨン高等師範学校
ワルシャワ大学
フランス パリ
フランス パリ
フランス リヨン
フランス リヨン
ポーラ
ワルシャワ
ンド
一般授業履修
一般授業履修
http://www.upmf-grenoble.fr/00702729/0/
fiche___pagelibre/&RH=1263814708928
http://webu2.upmf-grenoble.fr/docs/livret_2010_
bdf.pdf
http://www.u-grenoble3.fr/87659270/0/fiche___
pagelibre/
9月,1月
10月,2月
Ecole Normale
Superieure de
Lyon,
Uniwersytet
Warszawski
http://www.univ-lyon3.fr/en/programmes/
言語:フランス語中級以上(DELF 英語およびフランス語に
exchange-students/studying-at-lyon-3-in-an9月,1月 ? A2以上推奨)または TOEFL-iBT 80 よる授業履修,フランス
international-program-476527.kjsp?RH=INS語研修
点相当の英語力
ACCUEIL_EN
http://www.ens-lyon.eu/
http://www.ens-lyon.eu/international/exchangestudents-88302.kjsp
ポーランド語および英語
言語:英語能力
(TOEFL80前後,IELTS6.0-7.0目安) による授業履修,ポーラ http://www.bwz.uw.edu.pl/en/
ンド語研修
またはポーランド語能力
言語:人文・社会系はフランス語 C1
レベル,理系はフランス語 B 2レベ 一般授業履修
ル / 英語能力推奨
http://www.enpc.fr/english/int_index.htm
http://www.univ-paris-est.fr/fr/
Université JeanMoulin Lyon 3
言語:大学院生レベル相当,フランス
一般授業履修
語能力,英語能力
?
8月
?
http://www.univ-paris-diderot.fr/
?
言語:フランス語能力(DELF3),
一般授業履修
IELTS 6.0, TOEFL-iBT 79
フランス語(一部英語)に
言語:フランス語中級(B2レベル)
よる授業履修およびフラ http://www.unistra.fr/index.php?id=homepage
以上
ンス語研修
?
?
Ecole Nationale
des Ponts et
Chaussees
9月,2月?
9月,2月
?
?
Université ParisEst
パリ第7−ドニーディド Universite Paris7ロー大学
Denis Diderot
ストラスブー
ストラスブール大学
ル
フランス パリ
フランス
ピエール・マンデス=フ
Université Pierre
フランス グルノーブル ランス大学(グルノーブ
Mendes
ル第二大学):社会科学
フランス グルノーブル
SELF は学部生のみ
http://www.univ-lyon3.fr/medias/
fichier/comparaison-diplome-selffrancais20123_1331736261409.pdf
事前フランス語研修有
大学院生のみ?詳細なし
?
CUEF による有料フランス語研修あり
フ ラ ン ス 語 研 修 参 照(http://www.ujfgrenoble.fr/medias/fichier/welcomeguide2012-2013-english_1339143397470.pdf)
http://www.ujf-grenoble.fr/international/
studying-at-the-ujf/how-to-get-here/comingto-the-university-as-part-of-an-exchangeprogramme-241148.htm?RH=UJFEN
9月,1月
(GUEST
言語:中級以上のフランス語能力
Program は
9月のみ)
一般授業履修
CUEF に よ る 無 料 フ ラ ン ス 語 コ ー ス 履 修 可
能 http://www.grenoble-inp.fr/international/
french-courses-2011-2012-239313.
kjsp?RH=INP_EN-INT-INCOMING
http://www.grenoble-inp.fr/international/
study-at-grenoble-inp-239262.kjsp?RH=INPG_
INTERNA
9月,1月
( G U E S T 言 語:Council of Europe レ ベ ル で
一般授業履修
Program は A2以上のフランス語能力
9月のみ)
言語:Programme Guest 履修学生は
フランス語(一部英語)に
http://www.grenoble-univ.fr/jsp/fiche_pagelibre.
Council of Europe フランス語 A2レ
よる一般授業履修とフラ
jsp?CODE=41754716&LANGUE=1
ベル,かつ留学期間が9月~5月ま
ンス語研修
で
9月,1月
(GUEST
Program は
9月のみ)
L'Université de
Grenoble
事前(9月)ドイツ語研修あり(有料)
http://www.international.tum.de/en/
言語:中級以上のドイツ語能力,英語 ドイツ語および英語によ
welcome-at-tum/internationale-studierende/
能力
る一般授業履修
austauschstudierende/
夏期および学期中にドイツ語補習あり
http://www.sz.tu-bs.de/en/ (ドイツ語記載)
事前有料ドイツ語コース(8月,9月)あり。
http://www.sli.uni-freiburg.de/internationale_
sprachkurse-en
言語:中級以上のドイツ語能力,英語
能力?
(https://www.tu-braunschweig.de/ ドイツ語および英語によ http://www.tu-braunschweig.de/internationalstudents
international-students/application/ る一般授業履修
degree/information-for-applicants/
language-requirements/index.html)
言語:中級以上のドイツ語能力,英語 英語およびドイツ語によ http://www.studium.uni-freiburg.de/
能力
る一般授業履修
international-en/incoming-en/austausch-en
4月,10月
4月,10月
4月,10月
Technischen
Universitat
Munchen ジョセフ・フリエ大学(グ
Université Joseph
フランス グルノーブル ルノーブル第一大学)
:科
Fourier
学,技術,医学
フランス グルノーブル
フランス グルノーブル グルノーブル大学群
ドイツ ミュンヘン
Technische
ブラウンシュ ブラウンシュバイク工科 Universität
ドイツ
Carolo-Wilhelmina
バイク
大学
zu Braunschweig
ドイツ フライブルグ フライブルク大学
アドバイジング・カウンセリング部門
シドニー大学
モナシュ大学
ビルケント大学
サンパウロ大学
オースト
シドニー
ラリア
オースト
メルボルン
ラリア
トルコ アンカラ
ブラジル サンパウロ
南オーストラリア大学
オースト
アデレード
ラリア
オーストラリア国立大学
フリンダース大学
オースト
アデレード
ラリア
オースト
キャンベラ
ラリア
アデレード大学
オースト
アデレード
ラリア
-100-
6月,3月
University of
Sydney
9月,2月
8月,2月
Bilkent University
University of São
Paulo
Monash University 7月,2月
7月,2月
7月,2月
University of
South Australia
Australian
National
University
7月,3月
Flinders
University
University of
Adelaide
http://info.anu.edu.au/studyat/International_
Office/exchange/incomingindex
http://www.usyd.edu.au/future_students/study_
abroad/
http://www.monash.edu/international/
studyabroad/exchange.html
GPA:3.0
言語:TOEFL iBT90 (各科目20) 又
は IELTS 6.5 (各科目6.0)。法学専攻
の場合は TOEFL iBT100 (各科目22) 一般授業履修
http://info.anu.edu.au/studyat/
International_Office/exchange/
incomingcriteria
GPA:3.0
言語:TOEFL-iBT 90 (Writing 21),
又は IELTS 6.5 (各科目6.0)
一般授業履修
http://sydney.edu.au/future_
students/study_abroad/admissions/
language_requirements.shtml
GPA:3.0以上 言語 学部生:TOEFL-iBT 90
(Writing 22 その他20) 又は IELTS
6.5 (各6.0)。
大学院: :TOEFL-iBT 90
一般授業履修
(Writing 22 その他20) 又は IELTS
6.5 (各6.0)。
(http://www.monash.edu/
international/studyabroad/
applications/)
言語:ポルトガル語能力
ポルトガル語による一般 http://www5.usp.br/en/internacional/formas授業履修
de-ingresso/
http://www.bilkent.edu.tr/index.html
http://www.bilkent.edu.tr/bilkent/academic/
exchange/bilateral_agreements.html
http://www.unisa.edu.au/studyabroad/default.
asp
言語:TOEFL-iBT 79 又は IELTS
6.0
http://www.unisa.edu.au/Study- 一般授業履修
at-UniSA/International-students/
Study-abroad/Apply/
言語:英語能力
英語による一般授業履修
(TOEFL80前後,IELTS6.0-7.0目安)
http://www.flinders.edu.au/internationalstudents/
http://www.international.adelaide.edu.au/study/
sa-ex/apply.html
言語:TOEFL-iBT 75 (Writing20・
Speaking18),
又は IELTS 6.0(writing・
speaking 6.0)。学科・専攻により上記
より高いスコア要求。
http://www.flinders.edu.au/
i n t e r n a t i o n a l - s t u d e n t s / s t u d y - 一般授業履修
at-flinders/entry--and-englishrequirements/english-languagerequirements.cfm
【 参 考 と し て Study Abroad の 場 合
GPA: 4.0/7.0 (pass) or equivalent?】
GPA:3.0
言語:TOEFL-iBT 80 (Writing・
Speaking 20, Reading・Listning 18),
又は IELTS 6.0(Writing・Speaking 6.0
一般授業履修
7月,翌2月 Reading・Listening 5.5)。
法学専攻の場合は上記より高いスコ
ア設定。スコアが満たない場合,PEP
(備考参照)修了により入学が考慮さ
れうる
学期中のポルトガル語研修有り
政府奨学金受給の可能性あり
http://www.monash.edu/international/
studyabroad/fees/scholarships.html 有 料 の
事前語学研修あり
事前語学研修可能(有料)http://sydney.edu.
au/cet/
インターンシッププログラム希望者は3年次
以上
有料の事前語学研修あり
(http://www.adelaide.edu.au/elc/courses/
pep/)。
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
-101-
アメリカ ミネソタ州
セント・オラフ大学
http://www.stolaf.edu/admissions/applying/
international.html
言語:TOEFL iBT 90,又は IELTS
6.5
一般授業履修
http://www.stolaf.edu/admissions/
applying/international.html
St. Olaf College
8月
8月,1月
http://www.ncsu.edu/studyabroad/intl/index.
html
ノースカロラ ノースカロライナ州立大 North Carolina
イナ州
学
State University
学部生:TOEFL-iBT 80 又は IELTS
6.5 (TOEFL-iBT の 基 準 が 70 か ら
80に 変 更 に な り ま し た。 更 新 日:
2012,10,15)
大 学 院 生:TOEFL-iBT 80 又 は
IELTS 6.5
一般授業履修
MBA:TOEFL-iBT 100
http://studyabroad.ncsu.edu/
index.cfm?FuseAction=Abroad.
ViewLink&Parent_ID=61DC60B2110A-9DE8-734659C5D90A204C&Link_
ID=40C2CB78-110A-9DE87308D05275DDF6EC&pID=4&lID=14
New York
University
アメリカ
http://www.nyu.edu/content/dam/nyu/
globalPrgms/documents/InternationalExchange/
Exchange_Partner_School_
Description_2011-2012.pdf GPA3.0
http://www.nyu.edu/admissions/
undergraduate-admissions/
applying-for-admission/special一般授業履修
admission.html
【TOEFL iBT 100,IELTS7.0(法科
大学院,MA program in Humanities
and Social Thought は iBT105相当)
?】
9月,1月
( F u l l
Academic
Year は9月
のみ)
ニューヨーク
ニューヨーク大学
州
http://www.uc.edu/international/programs/
visitingstudents/sep.html http://
admissions.uc.edu/international/requirements/
requirements-transfer.html
8月,1月
University of
Cincinnati
http://www.ips.siu.edu/PS/
言 語:TOEFL-iBT66, 又 は IELTS
5.5。
専攻により異なる
一般授業履修
http://admissions.uc.edu/
international/requirements/
requirements-transfer.html
アメリカ
シンシナティ大学
Southern Illinois
南イリノイ大学カーボン
University デール校
Carbondale
アメリカ イリノイ州
アメリカ オハイオ州
言語:学部生 TOEFL-iBT 68
IELTS 6.0 大学院 TOEFL-iBT 80
又は IELTS 6.5(専攻により異なる)
8月(2学期
http://www.ips.siu.edu/PS/
滞在の学生
howtoapply.html
一般授業履修
は8月 の み
GPA: 学 部 生 2.0 大 学 院 生 学
受付)
部 生3年 ~4年 次 の GPA2.7, 院 の
翌1月
GPA3.0。Ph.D. は 院 の GPA 3.25。
http://gradschool.siu.edu/admitinternational.html
GPA:3.0以上。
言語:TOEFL iBT 79。
IELTS 6.5 (各科目6.0以上)
各学部により異なる。
一般授業履修
http://studyabroad.illinois.edu/
exchange/prospective/undergrad.
aspx#Minimum%20Eligibility%20
Requirements
http://studyabroad.illinois.edu/
ポルトガル語研修,一般
http://www.unb.br/
授業履修?
8月,1月
言語:ポルトガル語及び英語能力
Univesity of
イリノイ大学アーバナ・
Illinois at Urbanaシャンペーン校
Champaign
3月?
アメリカ イリノイ州
Universidade de
Brasilia
ブラジリア連邦大学
ブラジル ブラジリア
*場合により1学期間の G l obal
Training Initiative コース (GTI)への参加も
可能。ただし,GTI 参加こ関しては,要相談。
コースの詳細は http://www.ncsu.edu/gti
有料語学研修受講可能 ?
http://www.scps.nyu.edu/areas-of-study/
american-language-institute/
有料の語学研修あり
http://www.els.edu/en/ELSCenters/
Detail?locid=CIN
事前語学研修(有料)あり
http://www.iei.uiuc.edu/
プログラム開始月は国内事情により変更する
ことがある。開始が4月(平成25年度)となる
場合,JASSO 奨学金受給対象とならないので
注意。
アドバイジング・カウンセリング部門
ミネソタ大学
-102-
ヨーク大学
カナダ トロント
モントリオー
モントリオール大学
ル
トロント大学
カナダ
8月,1月
University of
Kentucky
9月,1月
9月,1月
York University
Université de
Montréal
University of
Toronto
(The Faculty of
Arts and Science)
一般授業履修
http://international.yorku.ca/exchange/
incoming/incoming.htm
http://www.umontreal.ca/
http://www.international.umontreal.ca/echange/
cap-udem/guide-eng.html
言語:GPA 2.0
(学部によって異なる)。
http://futurestudents.yorku.ca/
requirements/univ
一般授業履修
TOEFL-iBT 83~,IELTS 6.5~
(学科により異なる)
http://futurestudents.yorku.ca/
requirements/language_tests
言語:中級レベル以上のフランス語
その他学部・研究科によって条件が異 一般授業履修
なる。
http://cie.utoronto.ca/Exchange-Programs/
Students-From-Abroad.htm
http://www.ieo.ucla.edu/ExchangePrograms/
Nagoya/nagoyaincoming.htm
http://www.uky.edu/
学 部:TOEFL-iBT 71 又 は IELTS
6.0。
http://www.uky.edu/Admission/
international.htm
大学院:TOEFL-iBT 79 又は IELTS 一般授業履修
6.5
http://www.research.uky.edu/gs/
ProspectiveStudents/Admission.
html
学部:TOEFL-iBT 79,IELTS 6.5
http://www.isss.umn.edu/exchange/
http://admissions.tc.umn.edu/admissioninfo/intl.
html
学部:TOEFL-iBT 89,Writing 19
IELTS 6.5 各6.0
大学院: TOEFL-iBT 93, Writing
5月,9月, &Speaking 22(法学はそれ以上)
一般授業履修
IELTS 7.0(各7.0)
1月?
http://cie.utoronto.ca/ExchangePrograms/Students-From-Abroad/
English-Requirement.htm
8月,1月
9月,1月
カリフォルニア大学ロサ
UCLA
ンゼルス校
カナダ トロント
アメリカ ロサンゼルス
アメリカ レキシントン ケンタッキー大学
アメリカ ミネソタ州
University of
Minnesota, Twin
Cities
GPA:2.5(専攻によって異なる)
http://admissions.tc.umn.edu/
admissioninfo/trans_requirements.
html
言 語:TOEFL iBT 79 又 は IELTS
一般授業履修
6.5( 専 攻 に よ り 異 な る )。(Liberal
Arts college での履修が許可されれば
TOEFL79以下でも可)
http://admissions.tc.umn.edu/
admissioninfo/intl_english.html
Full academic year での参加を推奨
学期中の英語サポートコースあり (無料)。
(http://international.yorku.ca/exchange/
incoming/info.htm#12)
夏の英語プログラム(有料)あり
(http://www.yueli.yorku.ca/programs/slp.
php)。
学期中英語研修履修可能。
CESL
(http://www.uky.edu/AS/English/cesl/)
交換留学生は主に学部レベル対象。
任意の有料英語研修あり(2ヶ月前までに申し
込み)
http://www.cce.umn.edu/esl/
TOEFL79以下で留学の場合,一学期目は英語
研修と一般授業を同時に履修。
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
アドバイジング・カウンセリング部門
〈資料2〉交換留学プログラム(全学間交流協定)選考結果&派遣学生数
●応募人数および選考結果
年度
H24年度派遣
H23年度派遣
* ( ) 内は条件付合格
計
合格
50
29
通過率
76%
63%
計
11
0
10
22
1
44
H24
男
2
0
2
11
0
15
女
9
0
8
11
1
29
H24
28
1
29
44
66%
H23
11
6
17
29
59%
応募
66
46
応募
51
33
一次募集
書類合格
51
29
面接合格
41 (8)
26 (3)
計
9
2
7
11
0
29
H23
男
6
0
2
7
0
15
女
3
2
5
4
0
14
●派遣学生数(地域別・性別)
アジア
オセアニア
ヨーロッパ
北米
南米
計
●奨学金給付人数
JASSO
名大
奨学生計
派遣学生計
給付率
-103-
応募
13
13
二次募集
書類合格
9
12
面接合格
9 (4)
9 (1)
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
異文化交流実践を授業へフィードバック
浮 葉 正 親 ・ 田 中 京 子
ギ」とその背景
Ⅰ.基礎セミナー A ( 前期 )
6/28 発表準備〈グループ分け〉
■ 「 韓流ドラマから『パッチギ』まで-日韓比較文化
論のすすめ 」 (浮葉正親) 7/5 発表準備
7/12 韓国に関して調べたことを発表する (1)
7/19 韓国に関して調べたことを発表する (2)
1.授業のねらい
3-2 グループ発表のテーマ
日本人にとって,韓国は「似ている」ようでどこか
グループ1:韓国の受験戦争
が「違う」,ちょっと気になる国である。この授業で
グループ2:韓国の食文化
は,日本人が韓国の社会や文化のどこに違和感を抱く
グループ3:韓国のパワー
のかを吟味し,韓国という〈鏡〉に映った日本人の自
グループ4:竹島問題
画像を議論していく。また,日本と韓国(朝鮮半島)
との歴史的な深い関係についても理解を深め,日本を
東アジア漢文化圏のなかに位置付ける,広い視野を獲
4.評価
受講生の多くは,韓流の影響で特定の俳優や歌手,
得するのがこの授業のねらいである。
ドラマに対する知識はあるものの,隣国の人々の日常
生活についてはほとんど何も知らない。そんな学生た
2.受講者及び講師
ちの関心を引きつけるために,前半はさまざまなビデ
受講生は文系・理系5学部の1年生12名であり,全
オを見せながら授業を進めた。昨年度の終了時のアン
員が日本人学生であった。TA は,国際言語文化研究
ケートに「韓国人と話す時間がもっとあればよかった」
科 D1の金愍智さんにお願いした。また,講師として
と言う意見があり,今年度は3人の韓国人留学生にボ
金栄大さんを迎え,朝鮮学校の教育について講演をし
ランティアを頼み,授業に出てもらった。
てもらった。
また,この授業のもう一つのねらいは在日コリアン
に対して関心を持ってもらうことである。そのため,
今年度も愛知朝鮮中高級学校の卒業生である金栄大さ
3.授業内容・スケジュール
んと李潤和さんを講師に迎え,朝鮮高校のカリキュラ
3-1 スケジュール
ムや教材について紹介してもらった。また,豊明市に
4/19 オリエンテーション
ある愛知朝鮮中高級学校の公開授業に2名の学生が参
4/26 日本人と韓国人,どこが違うの?
加した。
5/10 日本人の韓国体験記を読む
反省点としては,せっかくボランティアとして参加
5/17 激しい受験競争と母の祈り
してもらった韓国人学生たちとの交流が思ったよりも
5/24 現 代に生きる儒教精神 -- 韓国に嫁いだ日
深まらなかったことである。グループ活動でも,イン
本人花嫁の葛藤
ターネットで調べたことをまとめただけであり,韓国
6/14 「朝鮮学校って,どんなところ?」(講師:
金栄大氏)
人学生を活用する場面がほとんどなかった。
韓国について調べるというグループ活動は今年度で
6/21 在 日コリアンと日本社会 -- 映画「パッチ
終りにし,来年度は在日コリアン問題を中心に授業を
-104-
アドバイジング・カウンセリング部門
組み立て,グループ活動もその内容に即して行うよう
9 June 23*
にしたい。
10 June 28
■ 「 英語で学ぶ日本の文化 」 (田中京子)
11 July 5
Learn Japanese Culture in English
12 July 12
13 July*
1.授業のねらい
日本文化について学び,伝統文化に実際に触れるこ
とによって,自分なりの見解を持ちそれを英語を使用
14 July 19
15 Aug. 2
Flower Exhibition,
To be chosen from Yoki-so Event,
3 activities
Earthquake
Seminar, etc.
Practice
Kimono 着物
加藤かつ子先生
Presentation &
Discussion
Preparation for
Decide the groups
Presentation
Decide the topics
Each group will
Preparation for
prepare for the
Presentation
presentation.
Open Session on
Presentation
Campus
Deadline of Term Details will be
Paper Submission announced later.
Essay writing
Essay writing
Reading
Group work
Group work
Term Paper
して説明できるようにする。
日本文化といってもその捉え方は様々であるが,こ
の授業では特に,日本の伝統文化として語られること
4.評価
が多い華道,書道,舞踊,折り紙などをとりあげる。
4-1 授業と公開実習の連携
その姿や心を学び,専門家の協力を得ながら実際に体
今年度も日本文化に関するワークショップと連携講
験し,理解する。英語を使用しながら,日本文化につ
座とした(3年目)。教養教育院および留学生支援事業
いて自分なりに説明できるようになることをめざす。
経費から専門講師謝金を支出した。日本人も含めた学
部生たちが,留学生たちと共に実習を経験する,とい
う,理想的な環境を持つことができた。
2.受講者及び講師
実習の後の授業では,各学生が調査したことを持ち
受講生は文系・理系4学部の1年生12名,(留学生1
寄って考察・分析した。グループで,ひとつの概念
名,日本人学生11名)であった。TA は国際開発研究
マップを作り,それを発表することによって全員と共
科博士前期課程2年の Eulalia Vasconcelos さんに,ま
有するという形にした。また,15回の授業のうち1回
た留学生センターアドバイジング・カウンセリング部
を,学外での日本文化研修にあてた。中日いけばな芸
門相談員の柴垣さんにも毎回参加してもらい,合計15
術展,揚輝荘での国際交流会,国際交流会館での防災
名で進めた。1名が1回病欠しただけで,出席率は高
セミナーのうちいずれかに参加しレポートを書いて提
かった。
出するという形で,これらのイベントにはスタッフも
可能なものに参加した。日程的に都合がつかない学生
には別途レポート課題を出した。
3. 授業内容・スケジュール
4-2 英語による授業環境
Topic
Activity &
Instructor
1 April 19 Introduction
Introduction of
the course and
members
Date
2 April 26
3 May 10
4 May 17
5 May 24
6 May 31
7 June 14
8 June 21
What is the
Japanese culture?
Sharing each one's
drawing
Practice
岡田佳恵先生
Kado 華道
Presentation &
Discussion
Practice
Nichibu 日本舞踊 瑞鳳豊依先生
【Gym No. 4】
Presentation &
Discussion
Practice 国際交流 白ゆり会
Origami 折り紙
Presentation &
Discussion
Homework
最初に“World Englishes”の考え方を紹介し,学生
Draw o
describe your
image of the
Japanese
culture.
たちには,持てる言語運用力を駆使して,場に合わせ
Reading
タッフ3名も多様な英語で多様な考え方を分かち合う
Essay writing
ようにし,学生たちが間違いを恐れず発言できる環境
Reading
作りを工夫した。学生たちの英語習得レベルは,ほと
Essay writing
んどが入学試験対策レベルであったが,それをコミュ
Reading
ニケーションの中で活用する場を提供できたと考えて
Essay writing
Reading
て助け合いながらコミュニケーションすることを促し
た。授業中は,一人の教師対学生という関係でなく,ス
いる。また,隔週で英語のレポートを提出する必要が
あったため,よい訓練となった。
-105-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
4-3 日本文化の考察
講した。
実習後の話し合いの中では,それぞれの芸能や芸術
平成24(2012)年度は,浮葉正親(代表),田中京
について各自が調べたことを話し合い,マップを作製
子,松浦まち子,坂野尚美,田所真生子の5名がこの
するという作業を通して,文化への考察を掘り下げる
科目を担当した。また,岩城奈巳が1コマを担当した。
ようにしてきた。伝統文化を毎日の生活とも結び付け
授業内容と担当は以下のとおりである。
て考えることで,当たり前だと思っていた自分の文化
や異文化について新たな視点を持ち,発信する機会と
なった。
3.授業内容
3-1 スケジュール及び担当者
4-4 公開発表
10/1 オリエンテーション (1)(全員)
学生12名が3つのグループに分かれ,日本の文化に
10/15 オリエンテーション (2)(全員)
ついて調べ,考察したことを,短く英語で紹介した。
10/22 留学生と日本社会(松浦)
公開発表会とし,TAが司会を務めた。
10/29 異文化との出逢い(田中)
11/5 グループ活動について(浮葉)
発 表 テ ー マ:Events of the Seasons/Questions
11/12 グループ発表準備(全員)*
about the Japanese People's Life-style/National
11/19 グループ発表準備(全員)
Character Seen from Ofuro
11/26 グループ発表と討論(全員)
12/3 グループ発表と討論(全員)
クラス外からの参加者はなかったものの,自分たち
12/10 グループ発表と討論(全員)
が調べたことを15名のクラスの中で,英語で発信する
12/17 グループ活動から学ぶ(坂野),レポート提
出について
経験となった。
1/9 留学経験から日本を考える(岩城)
Ⅱ.教養科目「留学生と日本-異文化を通しての
日本理解-」(代表:浮葉正親)
1/21 まとめ
*1コマ分(90分)グループによる自主学習を課した
3-2 グループ発表のテーマ
1.授業のねらい
グループ1:日本の若者のファッション
外国人留学生と日本人学生が討論や協同作業を通じ
グループ2:贈り物
て,両者の日本に対する理解と相互の理解を深めるこ
グループ3:日本人の季節感
とを目的とする。名古屋大学内およびこの地域で異な
グループ4:スキンシップ
る文化を持つ人々が共に学び生きることの意味を考え
グループ5:日本料理のいまむかし
直し,多文化共生のあり方を模索する。
グループ6:ちょっと,いつか
2.受講者及び講師
4.評価
学部生は12名。学部別内訳は,文学部2,教育学部
昨年に引き続き,グループ活動に対する評価を重視
1,法学部3,経済学部1,情報文化学部1,理学部
し,全体の40%(発表30%+自己評価10%)とした。そ
1,工学部2,医学部保健学科1であった。これに10
の他は,レポート30%,出席15%,クラス討論への参加
月に渡日した日本語・日本文化研修生19名(インドネ
度15%(10%は自己評価とした)である。グループ発表
シア3,ブラジル2,中国2,インド2,ベトナム2,
に対する評価は,五つの評価項目を作り,教員による
ウクライナ2,韓国1,オーストリア1,ハンガリー
評価を15%,他の学生による評価を15%とした。結果
1,ウズベキスタン1,モンゴル1),短期交換留学生
的には,どのグループも積極的に発表に取り組み,26
1名(韓国),日韓共同理工系留学生7名,計39名が受
~27%を獲得した。発表のなかにはインタビューやア
-106-
アドバイジング・カウンセリング部門
ンケートによる調査の結果をパワーポイントにまとめ
たグループも多く,全体に工夫が感じられた。レポー
1. 授業のねらい
トについては,レポートの採点基準や採点方法につい
母語や背景となる文化が異なる人たちが,意思疎通
て再検討しなければならないと感じている。
をはかりながら共に生活しようとする時,どんな創造
以下は,最終日に学生たちが提出したアンケートの
や衝突があるか,特に非本質主義の見地から,文献購
自由記述の抜粋である。
読や経験学習,討論を通して考え学ぶ。
★文化や価値観が違っても,理解しようとすればお互
コースの中では,共通言語として主に英語を使用し
いの気持ちを伝え合えるんだなと思えました。この
て話し合いや実習を行うことによって,言語能力が
機会を活かしてこれからも海外の人脈を増やしてい
様々な人たちの間のコミュニケーションの特徴を実体
きたいと思います。今のうちに異文化交流すること
験し,積極的で公平なコミュニケーションについて考
ができて本当によかったです。偏見や思い込みが気
察する。
づかないところであったり,日本のことでも気づい
ていなかったことを考えるきっかけになりました。
★一番感じたことは,留学生は楽しそうに見えるこ
2. 参加者
とです。異国の地である日本に来て,カルチャー
前期は国際言語文化研究科の大学院生中心に9名,
ショックなどでかなりストレスを感じているはずだ
後期は同研究科と国際開発研究科の大学院生たち10名
と思うのですが,そんな中でも,留学生同士,留学生
で授業を進めた。出身地域はインドネシア,中国,日
と日本人学生が仲良くしている姿は本当に素晴らし
本,ヨーロッパであり,大半の学生が日本語の運用能
いことなんだなと実感しました。この講義を通して
力が高かったため,少数の日本語初級者と共に授業を
得られたことは,今まで私が見たことのない日本の
進めていくにあたっての工夫が必要であった。
姿でした。自分が知らなかった/気づかなかった日
TA は前期は昨年度からの継続で文学研究科ラトナ
本の良さや悪さを教えてもらい,感謝しています。
ヤケ・ディルルクシさんが,後期はディルルクシさん
★一回も会ったことのない国の人としゃべることもで
の修了に伴って新規で同研究科ストラーム・ステファ
きたし,日本に対する私の考え方を日本人の学生や
ンさんが担当した。授業の構成や進め方について意見
外国の学生たちと分かち合うことができて良かった
交換しながら共にコースを運営し,教員にとってもよ
と思います。また,日本だけでなく他の国へ留学を
い学習の機会となった。TA は出席・宿題確認等の事
したいと強く思うようになりました。(留学生)
務補助と共に,授業の一部を受け持ち,学生が提出す
るレポートにコメントし,最終レポートの採点につい
Ⅲ.大学院授業「異文化コミュニケーション論 a/b」
:
ても補助をした。内容へのコメントは勿論だが,日本
国際言語文化研究科 多元文化専攻メディア
語母語話者が日本語で書いたレポートに対して非母語
プロフェッショナルコース (担当教員:田中京子)
話者である TA が語彙や表現の添削も入れながらコメ
ントできること自体,学習者たちにとってよい経験で
2003年度に国際言語文化研究科日本言語文化専攻
あり,今後の大きな糧になったと思う。
で開講した科目「異文化接触とコミュニケーション」
を,現在は同研究科の国際多元文化専攻メディアプロ
フェッショナルコースで「異文化コミュニケーション
論」として継続開講し,2010年度からは前期と後期と
分けての開講になった。異文化コミュニケーションの
3. 授業内容
【前期】
(1) 異文化間コミュニケーションに関する疑似体験
学習
理論と実践を核として少人数セミナー形式の授業を進
めた。
(2) 異文化接触の事例とその考察
(3) 異文化コミュニケーション理論(文献購読:宿
題)
(4) 文献についてのレポート(宿題,英語で執筆)
-107-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
(5) 文献についての討論
4. 評価・課題
(6) 期末レポート(事例解釈)
教員は国際交流関連業務や留学生相談の中で培われ
る異文化コミュニケーションに関する経験や知識を,
【後期】
(1) 異文化コミュニケーション理論の続き
個別教育(相談)だけでなく授業の中でも生かすべく,
(2) 異文化接触の事例とその考察
この授業にとり組んでいる。また反対方向に,この授
(3) 事例検討論文
業を個別教育に還元して相談活動を発展させることも
意識している。個別教育と集団教育,教育と研究の接
前期は名古屋大学情報基盤センターが運営する授業
点として,それぞれの内容をさらに深めていきたい。
支援 Web システムを初めて利用して学生と TA, 教員
昨年度から,非本質主義的に文化を捉えるという視
間の連絡をとることを試みた。不慣れなこともあり,
点を入れながら内容を組み立てており,今年度もこの
連絡の掲載に手間取ったり,提出されたはずの宿題が
視点を持ちながら,基本的な異文化コミュニケーショ
見られなかったり,掲載したはずの教材が見えなかっ
ンの知識も押さえることができるよう心がけた。
たり,というような不備もあり,効率的なはずのシス
また,これまで英語を主な使用言語としてきたが,
テムを十分に使いこなすことができなかった。後期は
後期からはさらに多言語の視点も入れるようにし,日
また紙媒体の資料を利用し,学生との連絡は授業内で
本語でスライドを投影しながら英語で発表をするとい
すべて行なうようにした。
うような新たな試みも取り入れた。英語をゆるやかな
また,一昨年度の学生たちが中心になった作成した
軸とした異文化コミュニケーションから,多言語文化
事例検討集を,授業の中で利用するようにした。既に
をより強く意識した異文化コミュニケーションへと舵
検討された事例について,さらに発展させて独自の考
をきるための転換点として,興味深い試みとなった。
察・分析をすることをめざした。
この授業の10年間の変遷を考察して論文にまとめる予
受講生以外の大学院生の参加も得て宗教(イスラー
定である。
ム教,キリスト教,ヒンズー教,仏教)の教えによる
今後も新たな時代の知見を取り入れ,国内外の教
価値観について発表・討論の機会を持ったり,千種生
員・専門家たちと情報・意見交換をし,教育と研究の
涯学習センターの受講生たちと外国人の人権について
双方向の活性化をはかりたい。
の連携講座を行なったりもした。
-108-
アドバイジング・カウンセリング部門
アドバイジング・カウンセリング部門(IB740号室)活動報告
現・国際交流協力推進本部
田
所
真
生
子
スから心身不調・精神不安を訴えるケースが多数あっ
はじめに
た。中には,授業に出られなくなってしまったり,期待
筆者は,高木ひとみ特任准教授の代替教員として,
されていた学業・研究成果が上がらず,そこから人間
2011年5月16日付けで着任した。
関係の困難さや心身の不調につながり,悪循環あるい
2年目となる2012年度は新たな試みも行なった。本
は負の相乗効果に陥るケースも見受けられた。深刻に
報告では大きく「相談活動」,「国際教育プログラム」,
なる前に日頃から心のケアを提供する側ができること
「授業・FD/SD 活動・その他」の3つに分け,主な活
動について報告する。
の例としては,ストレスと上手くつきあい,体調管理
や自分をケアする習慣を身につけるためのプログラム
を提供することが効果的ではないかと思われる。オリ
エンテーションで異文化適応やカルチャーショック,
Ⅰ.相談活動
そしてその対処法について説明してはいるが,フォ
2012年度は,基本的に月~金曜日の午前10時から午
ローアップや定期的なワークショップを行なうことが
後4時までを相談時間としていたが,それ以外にも必
考えられる。また同じストレスや不安を抱える学生同
要なときには適宜相談に応じていた。言語は日本語あ
士のサポート・グループのようなものを作ることも有
るいは英語により行なった。相談件数と内容について
効であろう。また,母国ですでに精神科に通っていた
は,表の通りである。毎回悩むところであるが,個々
り,既往歴のある留学生もよく見られるようになり,
の相談をどのように分類し計上するのかは難しい。さ
今後もさまざまなサポートや対応が必要になってくる
まざまな性質の相談が寄せられるが,例えば,一度の
と思われる。
来談で多くの分野にまたがる相談をする者もいれば,
指導教員や研究室の学生たちと,文化の違いやコ
ある主訴で来談したとしても,よく聴いてみるとその
ミュニケーションギャップ等で,上手く関係を作るこ
背後にさまざまな問題が潜んでいる場合もあり,それ
とができないという悩みを持つ事例もあった。研究室
らが複雑に絡み合っていることが多い。また,継続し
によっては慣習となっている暗黙のルールのようなも
て面接をしていると,多様なテーマが現れることもあ
のがあり,留学生が疎外感を持つケースがあった。ま
れば,多様な事柄の中に共通した一つのテーマが現れ
た研究室の人々はとても親切に対応してくれていて感
ることもある。さらに面接中に得られた何らかのアイ
謝しているのに,どうしても研究室のスタイルに合わ
デアを人生や生活でのさまざまな局面に応用し,統合
せることができず悩んでいるケースもあった。また,
していくこともあるため,簡単に分類したり,一つに
教職員や他の学生が意識せずに口にした不用意な言葉
くくることは困難である。ここでは延べ件数をあげて
や態度に傷ついたり悩んだりしているケースもある。
おくことにする。
留学生にも日本の文化の中でどのように人間関係を築
相談内容であるが,カウンセリングとして継続して
いていくのか,本人の気持ちを大切にしつつ適応を促
関わるケースで多くみられる傾向があるのは,心身不
す支援が必要であるが,これから大学や社会の国際化
調・精神不安,学業・研究について,生活・適応,将
がますます進んでいく中,大学構成員の意識を高め,
来の進路や就職について,研究室や指導教員との人間
よりよい対応ができるように目指していく他,社会に
関係等であった。
も働きかけていくことが望まれる。
忙しい研究や実験と論文執筆,異文化適応のストレ
進路や就職については,望んでいた分野とのミス
-109-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
相談件数記録(2012年4月~2013年3月)
相談内容
4月
5月
6月
7月
指導教員・研究室
3
3
2
2
学業・研究・日本語
6
5
11
13
入国・在留関係
1
1
宿舎
1
8月
9月
10月
1
1
3
1
奨学金・授業料
12月
1月
2月
3月
合計
1
1
3
7
5
27
3
3
14
18
11
89
2
2
1
1
2
5
1
2
4
1
医療・健康
1
2
3
生活・適応
2
9
15
4
1
4
1
1
1
3
進路・就職・インターンシップ
11月
9
帰国
家庭・家族
1
1
7
1
3
1
6
7
24
2
4
6
6
4
6
2
57
7
5
2
2
2
1
37
1
2
3
13
5
1
1
3
1
2
2
1
2
2
地域
1
人間関係
1
1
1
心身不調・精神不安
4
2
9
13
1
1
3
4
2
14
20
12
85
国際交流
6
1
6
2
1
2
7
10
9
2
9
8
63
その他
2
4
4
10
4
5
5
4
5
5
8
6
62
合計
32
24
48
72
8
19
33
40
35
52
79
55
497
5
3
16
マッチや専攻の変更についての相談があった他,人生
ながら,それを活かしていくことができるように,よ
設計という大きな視点,長いスパンで捉え,進路や就
りよいサポートをしていきたい。
職について取り組んで行くケースもあった。就職活動
における具体的な対策(例えば,効果的な履歴書の書
き方や面接方法等)については,キャリアディベロッ
Ⅱ.国際教育プログラム
プメントオフィスと連携をとって対応することがで
このようなプログラムを通して,一般学生・留学生
き,筆者は主に相談者の内面的な自己分析やヴィジョ
の異文化理解や交流を図るだけでなく,学生の不適応
ンの明確化,心的サポート等,キャリアカウンセリン
に対する予防・開発的役割を持つとともに,今後,国
グ的なアプローチで支援を行なった。進路について
際社会や地域社会で将来を担う人材を育成する場を提
は,大学院入試再受験をきっかけに,自分の専門分野
供できることを痛感した一年であった。
とそれを研究できる場所を見直し,希望の研究科に進
学することになったケースもあった。
◆スモールワールド・コーヒーアワー
昨年に比べ,指導教員や留学生担当教員,保健管理
2005年の後期に発足した「スモールワールド・コー
室のみならず,その他の教職員と連携を取ることがよ
ヒーアワー」(以下,コーヒーアワーとする)を今年も
くあった。時に留学生が英語も日本語も堪能でない場
継続して行なった。
合,その留学生の母語を話す者の助けが必要となる
2012年度,学生スタッフは新たなチャレンジを試み
こともある。最近では,留学生が翻訳ソフトを使い,
る,新しいスタッフを増やすことを目標とし,
「新たな
メールのやりとりで支援を続けるというケースもあっ
る挑戦」というテーマを掲げた。通常は前期3回,後
た。もちろんコミュニケーションの難しさや制限はあ
期3回の計6回のコーヒーアワーを開催しているが,
るが,このようなツールを使って工夫できることの可
毎回好評で強い要望があったため,1月に番外編とし
能性を実感する機会となった。
てイベントを特別に開催することとなった。計7回で
学生全般にいえることではあるが,特に留学生は青
約480人の参加者があった。前期のテーマは4月「う
年としての発達課題をもつと同時に,異文化に適応す
そつき自己紹介」,5月「ジェスチャーゲーム」,6月
るという課題の両方を抱えることになる。この留学を
「Coffee Hour 縁日☆~うちわ作り~」,後期は,10月
通しての体験が,今は辛いことがあったとしても,後
「自己紹介ビンゴ」,11月「利き茶」,12月「日本の習字
に「あの時期があったから今の自分がある」と言える
を体験しよう!」,1月「日本のお正月の遊びを体験し
ような成長の機会となるよう,彼らの内なる力を信じ
よう!」であった。
-110-
アドバイジング・カウンセリング部門
コーヒーアワーのイベント開催は月に1度,各学期
できた。これがきっかけでお互いの交流も始まったよ
に3回あるいは4回の計7回であったが,学生スタッ
うである。他団体とのコラボレーション企画であり,
フはその準備のために各回につき3~5回程度,ほ
また畳の準備や運搬等大変なこともあったが,他にも
ぼ毎週1回のミーティングを重ねて企画を練ってい
様々な工夫をこらし,イベントは大盛況であった。こ
た。多数の参加者があり,入退場自由なイベントであ
のような企画はチャレンジングであったが,いつにも
るため,毎回テーマを発案することは容易ではない
増して参加者も楽しんいる様子で,「これまでのコー
が,本年度は目標にも掲げてあるように,どのような
ヒーアワーで最高だった」という者もいるように,学
アクティビティにすると来場者が参加しやすく,分か
生スタッフたちも達成感と充実感を味わっていたよう
りやすくて飽きずに,そして楽しく交流を促進できる
である。
のか,また異文化理解を深められるのかを考えながら
さて,コーヒーアワーを通して行なっている国際交
企画を進めた。学期の初めには,新入学生を考慮し新
流活動を表面的なイメージだけで捉え,
「遊び」のイベ
しい出逢いの場を創るような自己紹介系のアクティビ
ントとして見られてしまうこともあるが,実は様々な
ティを取り入れている。また,いろいろな文化を学ぶ
効果を生み出している。表の目的としては,留学生や
機会を設けたり,日本の文化に触れたり,季節感を味
一般学生,教職員を含めた大学構成員に国際交流を通
わえるようなテーマを選んだりした。本年度は新たな
しての新しい出逢い・つながりの場やリラックスした
試みもいくつかあった。4月にはいつも行なっている
雰囲気の中での対話の場を提供することである。また
「自己紹介ビンゴ」ではなく「うそつき自己紹介」を行
参加者によって,交流や友達作り,言語の実践,留学
なった。6月には日本の夏祭りの雰囲気を再現し,暑
情報収集といった様々な目的・意図を持ってやって来
くなる季節に向けて,My うちわを手作りした。作品に
るが,それを叶える場であるといえるし,異文化理解
参加者それぞれの個性が表れたユニークな企画となっ
を促進する役割も持っている。そして,もう一つの目
た。特筆すべきは11月の「利き茶会」であろう。この
的として,リラックスした雰囲気の中で交流したり対
会では,何種類かのお茶を用意し,和菓子を食べなが
話する場,友人関係を深めていくきっかけや場を提供
ら飲み比べてもらい,最後にどのお茶に人気があった
することで,留学生(あるいは一般学生であっても)
か投票発表をした。「利き茶」とは別に名古屋大学茶
が抱えているものが問題化あるいは深刻化するのを未
道部松尾流の方々にご協力いただき,茶道のお点前を
然に防ぐ機会となるような予防的な側面や,学生同士
披露し,実際に参加者にお抹茶を試飲してもらうコー
のサポートの機能も兼ねている。そして,相談室に来
ナーを設けた。他団体とともにイベントを創り上げる
訪するまではなくとも,会話をしながら接する中で相
のは,少なくとも筆者が担当してからは初の試みであ
談を受けることもある。本年度は,そのような機能の
り,準備期間も限られていたが,学生達は連絡をよく
側面を実感する機会が何度もあった。さらに学生が主
取り合っていたようで,当日は大成功を収めることが
体となって恊働で運営する活動を通して,イベントの
コーヒーアワーの風景 ↓
↑ 茶道部のお点前を味わう
← 習字体験会の後で…
-111-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
企画・運営・ファシリテーション能力や交流のスキル,
留学生と一般学生が実行委員となり協働して創り上
意識を高める教育・開発的な側面も持っている。毎回
げるこのフォーラムは,実行委員や当日参加した学生
コーヒーアワーの開催にあたっては,設営,受付,司
達に様々な成長の機会やいい刺激を与えてきたが,過
会進行,茶菓子などのセッティング,後片付け等の実
去2回の経験から,より包括的なプログラムに発展さ
務的な作業があるが,それ以外にもイベント中には参
せる有用性と必要性が示唆された。そして,全学同窓
加者のサポートなど気遣いやもてなしの心,創意工夫
会支援事業の助成をいただき,通年のプログラムとし
が求められる。イベント後には振り返りの時間を持っ
て実施することとなった。詳しくは本紀要に実践報告
ているが,学生スタッフたちは毎回何らかの気づきを
が掲載される予定であるので,そちらをご参照いただ
得ているようであり,また彼らの成長や隠れた才能に
きたくことにし,ここでは簡単な報告としたい。
目を見張ることがよくある。
まず,前期では6回セミナーを開催し,名古屋大学
2月に本年度の活動の振り返りと引き継ぎの機会を
の国際交流や留学生について理解し,国際交流概論と
持った。具体的な引き継ぎやヴィジョンまで様々なこ
して多様性を知り多様な人々と一緒に活動することを
とを話し合い,これまでの伝統を大切にしながら新た
学び,問題解決やディスカッション方法,さらに議事
な挑戦をしていくことが共有された。学生は授業やゼ
録やアジェンダの作成方法といった実務についても学
ミの他,就職活動や留学などで活動に参加することが
ぶ機会を持った。これらは体験を通して学習できるよ
難しいことも多く,経験豊かな学生が卒業していくこ
う,また学生間のチームビルディングを図れるような
ともあり,そのノウハウの引き継ぎと新スタッフの勧
デザインを試みた。前期は欠席者や途中メンバーの入
誘,優秀な人材の確保が急務となっていたが,この春
れ替わりはあったものの,毎回7~14名の参加があっ
からたくさんの新スタッフが加入し,今後が楽しみで
た。また外部講師(阿部仁一橋大学国際教育センター
ある。現在2名の留学生スタッフがいるが,留学生を
准教授)を招聘した回は,終日の公開ワークショップ
参加者としてだけではなく,スタッフとしてどう活躍
とし,学内外からの参加を募ったところ,計26名の参
してもらうかについては今後の課題である。
加があった。本ワークショップは「パーソナルリー
「卒業生を送る会」で,コーヒーアワーの活動で培っ
ダーシップ」という手法を使って,異なる文化を理解
てきた経験がどれだけ豊かでかけがえの無いもので
し受け容れる態度を身につけるための心構えと自分の
あったかを語り合う卒業生を見て,コーヒーアワーで
ヴィジョンに向かうための習慣について体験的に学ぶ
の活動がいかに参加学生や運営する学生たちの成長の
ものであった。これは大きなインパクトをもたらした
場となっているかを再確認した。今後も,このように
ようで,このワークショップをきっかけに MEIPLES
様々な可能性を秘めた「コーヒーアワー」の活動を通
に参加した学生や,留学を決意し,その後交換留学を
じて,学生たちの成長を支えていきたい。
果たす学生もいた。
そして後期には,これまで行なってきた「IF@N」を
◆ MEIPLES:名古屋大学グローバル・リーダー育成
プログラム(メイプルズ)
前期に培った知識とスキルの実践編と位置づけ,実際
にフォーラムを企画・運営した。後期は,学部・研究
IF@N:名古屋大学国際学生フォーラム(アイファン)
科,学年といった垣根を越えて10名(一般学生8名と
2010年から過去2回にわたり,名古屋大学国際学生
留学生2名)が実行委員を務めた。フォーラムの詳し
フォーラム(以下,IF@N とする)を開催してきた。
い内容については,学生実行委員によって作成された
本フォーラムは「出会う・つながる・ひろがる」とい
『第三回 IF@N:名古屋大学国際学生フォーラム活動報
うコンセプトをもった「学生の,学生による,学生の
告書』と『名古屋大学国際交流グループ 2012年度活
ためのフォーラム」であり,名古屋大学に集うさまざ
動報告書』,そして本紀要の事業報告と実践報告をご
まな文化・背景を持つ学生が,日本語・英語による自
参照いただきたい。
由闊達な討議・意見交換を通して,国際理解や相互理
フォーラム自体は1日のイベントであるが,実行委
解を深めること,またこの活動により留学生・一般学
員会は企画,運営,広報,報告書や引き継ぎ資料作成
生問わず国際的に活躍できる人材を育成することを目
のすべてに関わり,これらの活動には多大な時間と労
的としている。
力を費やした。9月の後期活動開始から2月の最終振
-112-
アドバイジング・カウンセリング部門
前期セミナー内容
5月23日 (水)
6月6日 (水)
6月27日 (水)
7月14日 (土)
8月1日 (水)
8月29日 (水)
第1回セミナー:キックオフ,国際交流の基礎知識
第2回セミナー:異文化コミュニケーション
〈ねらい〉
コミュニケーション・ギャップの体験から,文化には固有の習慣や価値観があることを理解する
第3回セミナー:自己発見と他者理解
〈ねらい〉
自己発見や他者理解を深める
第4回セミナー:外部講師によるワークショップ~パーソナルリーダーシップ
〈ねらい〉
自分を知る,身体感覚とつながる,ヴィジョニング
多様な背景の仲間と共同作業をしていくための心構えやスキルを身につける
第5回セミナー:問題解決
〈ねらい〉
問題解決体験学習で何をまなぶことができるかを体験をとおして知る
問題解決体験学習を通して,その過程で起こるさまざまなことがらにきづく
第6回セミナー:実務セミナー(議事録やアジェンダの作成方法など)
り返りと打ち上げを迎えるまで,実行委員会だけでも
歴代の実行委員が集まり,それぞれにとって IF@N の
リハーサルを含め計19回のミーティングを行なった。
体験がどのような意味を持ち,どのように活かされて
ただ,第2回の実行委員がまとめてくれていた詳細な
いるのか,また今後 IF@N をどのように展開していく
引き継ぎ資料が大変参考になり,感謝している。
とよいのか等を話し合い共有するために,3月に IF@
11月12日に開催された IF@N 当日には,29名(留学
N-Reunion を開催した。当日は,社会人となった卒業
生9名)の参加者があり,それにファシリテーターで
生も参加し,懇親会も含め13名が集まった。そこで分
ある実行委員を含めた39名が熱いディスカッションや
かったのは,MEIPLES や IF@N 実行委員の活動が彼
交流を通して,有意義な時間を過ごした。それぞれの
らの人生にとって大きな影響を与えているということ
グループで工夫や協力をしながらディスカッションを
であった。コーディネーターとしても試行錯誤の段階
進めていたようで,ディスカッション以外のアクティ
であるが,彼らの成長を知ることはコーディネーター
ビティを含め,当日の参加者にとっても充実した貴重
冥利につきると感謝している。
な体験となったようである。中には次年の実行委員に
毎回,実行委員の学生たちにとっても,教員コー
なりたいと名乗りを上げる学生もいた。
ディネーターにとっても大きな学びと成長をもたらし
IF@N フォーラム当日が終わった後も,MEIPLES
ている本事業であるが,本年度は通年の MEIPLES と
の前期に行なった体験学習のアクティビティをもう一
しての実施を試みた。この試みはまだ始まったばかり
度やりたいという声や,他のアクティビティをファシ
であり,発展途上であるが,さらに良いプログラムと
リテートしてみたいという希望があり,実行委員会と
なり多文化共生に貢献できる人材を育てていけるよう
は別に,MEIPLES-Returns と題して2回のミーティ
に努めていきたい。
ングを行なった。また,3回のフォーラムを終えて,
-113-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
◆名古屋大学国際交流グループ/ Nagoya University
Global Network 活動
響を与えあって,活動を発展させていくためにも,再
びランチ・ミーティングのような意見交換の機会を設
名古屋大学では,国際交流や異文化理解を促進した
けるのもよいのではないかと考えている。
り,留学生をサポートする活動を行なう学生グループ
が数多く存在し,キャンパスの国際化を支えている。
◆オリエンテーション活動
留学生センターと連携しながら活動している「スモー
本年度は,新入留学生を対象とした全学オリエン
ルワールド・コーヒーアワー」,「ヘルプデスク」,「ラ
テーション(4月9日,10月4日)において異文化適
ンゲージシャワー」,「留学のとびら」,「IF@N:名古
応についてのプレゼンテーションを日本語と英語で行
屋大学国際学生フォーラム」,そしてサークル活動と
なった。文化について,異文化適応のプロセスとカル
して長い歴史を持つ「異文化交流サークル ACE」や
チャーショックの症状や対処法について説明した。カ
「名古屋大学留学生会 NUFSA」等がある。他にも活
ルチャーショックは誰にでも起こりうる自然な反応で
動しているグループはあるが,上述のグループが集ま
あること,自分自身をケアする方法を見つけたり,サ
り,2009年度に「Nagoya University Global Network」
ポートを受けることで乗り越えられること,文化を理
が発足した。当時は,各グループの代表者がランチ・
解したり自分の成長につながるポジティブな体験であ
ミーティングを開く等,お互いのグループ活動の課題
ることを強調した。
やニーズ,ネットワークの可能性等を意見交換してい
このプレゼンテーションにより異文化コミュニケー
たようである。
ションに興味を持つ学生もいたようである。また熱心
本年度は,その中の「ヘルプデスク」や「スモール
に聞いたりメモをとったりしている姿も多く見受けら
ワールド・コーヒーアワー」が中心となり,グループ合
れたが,その一方で,自分の心身の不調が不適応によ
同で,名大祭(6月9日,10日)においてフリーマー
るものと気づかずに悩んでいる留学生もいるようであ
ケットを行なった。校費で賄うことの難しい活動の幅
る。相談活動の項でも述べたが,今後,フォローアッ
を広げるための資金を集める目的で行なうフリーマー
プセッションやワークショップ等の可能性を探ってい
ケットであり,その売上金は協力団体の間で配分され
きたいと考えている。
た。この活動を通じ,団体を越えたスタッフの人材交
G30国際プログラムのオリエンテーションでは,白
流ができ,活動資金を得るだけでない有意義な機会と
石氏と協力して生活についてのプレゼンテーションを
なったようである。
行なった。また,G30プログラム教員向けのオリエン
また,年度末には,今回は海外留学室の岩城准教授
テーションに協力した。
の取りまとめにより,『名古屋大学国際交流グループ
他には,留学生宿舎の入居オリエンテーションには
2012年度活動報告書』が作成された。詳しくは,活
できるだけ出席し,挨拶をすることで,存在を知って
動報告書を参照されたい。報告書の発行に関して,印
もらい,距離を縮めることができるよう心がけた。
刷物とするのかあるいはペーパーレスとしインター
これはオリエンテーション活動ではないかもしれな
ネット上に掲載するのみとするのかが検討課題であっ
いが,
「名古屋大学留学生ハンドブック」が改訂の時期
たが,今回はペーパーレスとし,ウェブ上に pdf ファ
となったため,執筆に協力した。
イルとして掲載することになった。
筆者は全てのグループと関わりを持っている訳では
◆ワークショップ活動
ないが,いくつかのグループで,活躍しているスタッ
・学生相談総合センターが行なっているピア・サポー
フが留学したり卒業してしまうなど,活動に積極的に
ト養成講座において,「留学生の諸問題・留学生のつ
関わることのできる人材をどう確保するのか,またノ
きあい方」というテーマでレクチャーを行なった。
ウハウの共有をどのようにするのかが共通の課題と
今回は2回目であるが,昨年同様一般的な留学生に
なっているようである。国際交流活動の広報・周知や
関する基礎知識や名古屋大学の留学生や国際交流に
新スタッフの勧誘等,お互いに協力している試みも見
ついて紹介したり,留学生が相談したい内容につい
られるが,グループ間のネットワークを強め,このよ
て,異文化コミュニケーションや異文化適応のプロ
うな共通の課題を見つけ,お互いに助けあい,いい影
セス,そして留学生とのコミュニケーションで大切
-114-
アドバイジング・カウンセリング部門
なことを説明した。ピア・サポートに訪れる留学生
も過去にいたとのことであり,一般の学生にも留学
談について協力した。
・岐阜大学にて,
「留学生の悩みにどう向き合うか~留
生について理解してもらえるよい機会となった。
学生支援と異文化対応,そしてその先へ~」という
・台湾国立嘉義大学来訪の際,名古屋大学における留
タイトルのもと,学習支援研修会(FD/SD)の講師
学生対応や国際交流等についてプレゼンテーション
を務めた。
をした。
◆その他
・G30国際プログラム学年担任教員との連携ミーティ
Ⅲ.授業・FD/SD 活動・その他
ングに出席した。
◆授業
・留学生支援や,国際教育,多文化カウンセリング,
本年度も後期の教養科目「留学生と日本-異文化を
グローバル人材育成等に関して,学内外合わせ,で
通しての日本理解-」の浮葉准教授を代表とする教員
きるだけ研修の機会を活用し研鑽を積むようこころ
チームに参加し,主に「グループ活動から学ぶ」とい
がけた。今後の相談支援,教育業務に活かしていき
うまとめと振り返りの部分を担当した。
たい。
・異文化コミュニケーション学会異文化教育実践研究
◆ FD/SD 活動
会において,ワークショップ「Process Work への
・毎月1回保健管理室にて開かれている症例検討会に
誘い~ Awareness Practice へのとびら~」を行なっ
参加した。保健管理室精神科医との連携をはかり,
助言を得ることのできる,よい研鑽の機会となって
た。
・総合研究大学院大学の第8回大学院教育研究会「留
いる。
学生と日本人学生が創り出すグローバルリーダー」
・高等教育研究センターが名古屋大学の教員有志によ
において,「名古屋大学グローバル・リーダー育成プ
り立ち上げた「留学生研究会」があるが,筆者も参加
ログラムの試み~留学生と一般学生の恊働プロジェ
した。2ヶ月に1度の頻度で行なわれるこの会は,
クト“MEIPLES”
・
“国際学生フォーラム”実行委員
様々なテーマで意見交換がなされる。本年度は G30
会活動を通して~」の講演を行なった。
新任教員オリエンテーションに協力した他,教職員
・日本認定留学カウンセラー協会(JACSC)によるイ
のためのワークショップ「はじめて留学生を受け容
ンタビュー記事が掲載された。
れる-教員と留学生の信頼関係をどう築くか-」に
ケース提供,グループファシリテーターとして協力
した。また,新任教員研修においてもポスターセッ
おわりに
冒頭にも述べた通り,着任して2年目の2012年度で
ションに協力した。
・「留学生相談室スタディーグループ」は,2008年か
あった。留学生のカウンセリングやアドバイジングと
ら高木氏が留学生支援や国際教育交流分野に関する
いった活動を通して心理的・教育的支援をすることの
勉強会として始めたグループであるが,休業中の
重要さと同時に,国際交流活動あるいは人材育成活動
間,国際交流協力推進本部の渡部氏が引き継ぎ,本
を通して,お互いの成長を支援していくことやそう
年度は1~3月に1度の頻度で開催された。参加者
いった場創りの大切さをさらに深く実感した一年で
は,名古屋大学教職員,大学院生,近郊大学職員で
あった。昨年の活動報告にも書いたことであるが,学
あり,大学の垣根を越えて意見交換のできるよい機
生たちの創造性や潜在可能性,成長していく姿に触れ
会となっている。
る機会に恵まれ,このような場に関われることに喜び
・部局向けの教員研修としてハラスメント相談セン
を感じるとともに,筆者自身にとっても学びの連続で
ターと協力し,「留学生にどう向き合うか~ハラス
あり,心から感謝している。たくさんの学生たちの顔
メントの観点からみた異文化対応~」を行なった。
が思い浮かぶが,その内の何人かが「自分の本当にや
・学生相談総合センター主催の「学生対応に苦慮した
りたいことが見つかった」と言って,勇気を持って自
時のためのセミナー」において,留学生に関する相
らハードな挑戦を課し実現していった。その背景にこ
-115-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
うした活動が大きく影響していると聞くと,いかに
ていることに意識を傾け,しっかりと心に向き合い真
我々の行なっていることが,学生たちの人生に関わっ
の心の声を聴き,その心が指し示す道へと進んで欲し
ているのかと思い,改めて身が引き締まるとともに,
いと願っているし,自分自身もそのように生きていき
畏敬の念と感謝の気持ちを感じずにはいられない。筆
たいと思っている。そして,今後とも,多様な背景を
者の好きな言葉の一つに“心ある道に従う follow the
持つ我々がお互い共に学び成長し,各人の持っている
Path of Heart”という言葉があるが,先の見えない時
個性ある力が十分に発揮され活かせるような場創りを
代だからこそ,独りよがりではなく外側と内側に起き
進め,支援していけるように,力を尽くしていきたい。
-116-
アドバイジング・カウンセリング部門
名古屋大学 ACS メンタルヘルス担当教員の活動報告(2012年度)
国際交流協力推進本部 特任准教授
坂
野
尚
美
の連携のほか,留学生担当教員や指導教員などの教職
はじめに
員と共に支援を行った相談内容と件数を数値化した。
本報告書では「相談件数と内容」,「ファシリテー
学外の専門機関との連携をはかりながらの留学生支援
ター研修および多文化ピア・サポーター研修」,「G30
等についても,「その他」の相談内容・件数に含めた。
学生支援」の3つに分けて報告する。
また「その他」では,留学生が来談者となる場合だけ
ではなく,留学生宿舎内での人間関係のトラブルに関
する相談が件数に含めている。こうした学内,学外で
Ⅰ.相談件数と内容
の専門機関との連携が必要とされる場合の多くは,来
2012年3月~12月までの相談件数と内容は,下記の
談者(留学生など)が心の病を持っていた。
表の通りである。留学生の心の病,異文化不適応や,
精神保健では,学内の保健管理室の医師から診断さ
さまざまな問題を抱えている留学生の心のケアを行っ
れた留学生の病名では,適応障害,気分障害,不安障
た。
害,境界性人格障害,人格障害,双極性障害,統合失
留学生の相談では,1つの相談内容ではない場合が
調症の順で多かった。
あった(ただし上記の全報告のうち20名以下)。そのた
め相談件数は,のべ人数になっていない。相談内容の
Ⅱ.ファシリテーター研修(多文化交流の会の活
「その他」では,学内の学生相談総合相談センターの学
動)および多文化ピア・サポーター研修2012年
の活動
生相談部門,メンタルヘルス部門,就職相談部門,障
多文化交流の会は,11回開催し下記のテーマで,相
害学生支援室,ハラスメント相談センター,法務室と
メンタルヘルスに関する相談件数
相談項目
(2012年3月~12月)
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
指導教員・研究室・進路
4
4
17
20
22
11
17
24
25
35
184
日本語・学業
3
2
2
2
6
5
6
3
4
2
35
入国・在留関係
1
2
3
1
0
0
0
2
0
0
9
宿舎
0
0
15
4
5
7
5
2
3
3
44
奨学金・授業料
1
4
2
6
7
4
2
2
3
3
44
生活・適応
6
12
12
11
16
12
6
15
7
12
109
家庭・家族
8
4
3
2
3
4
3
6
9
5
47
人生観
2
1
2
0
1
4
2
1
1
1
15
恋愛
2
4
8
4
5
5
1
1
1
1
32
精神保健
13
14
17
20
24
18
28
35
38
44
209
身体健康
5
5
5
5
2
2
6
8
8
10
56
国際交流
4
7
10
8
2
0
15
22
24
28
120
その他
合計
49
59
91
82
93
72
91
130
133
143
830
172
201
146
114
140
159
119
139
106
113
1688
2012年1月,2月は産休のため,相談件数はない。
-117-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
互理解を深めた。参加者は,のべ174名となった。
多文化交流の会(年11回)
前期
6/18(月曜日)テーマ:におい
15名参加
6/25(月曜日)テーマ:音
16名参加
7/2(月曜日)テーマ:Dance
12名参加
7/9(月曜日)テーマ:結婚室
12名参加
前期のファシリテーターは,日本人2名と留学生2
名で開催した。
後期
1/17 多文化交流の会 ライフプランの会
11/21 第1回 多文化交流の会 化粧教室(資生
第3回目
18名参加
堂)東山キャンパス 18名参加(留学生の参加のみ)
資生堂販売株式会社中部支社の方にご協力いただ
2/7 多文化交流の会 ヘアスタイルとメイク
き,開催した。
17名参加
中部美容専門学校のご協力のもと,3名の日本人学
12/17 多文化交流の会 ライフプランの会
生と14名の留学生が参加して,ヘアスタイルの歴史や
実践を学んだ。
19名参加
1/10 多文化交流の会 ライフプランの会
多文化交流の会では,Cross-cultural Communication
第2回目
で,それぞれの国の文化の違いを認識したり,ディス
23名参加
カッションの中で自己開示をする過程の中で相互理解
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会のご協力
を促進することができる場となった。アジア人留学生
のもと,開催した。日本人学生8名と留学生の参加登
の異文化コミュニケーション内での遠慮や自己抑制の
録16名で開催した。
気づきがあるとともに,別の国の異文化コミュニケー
ションについても理解することができる場となってい
る。多文化交流の会でのディスカッションを通じて,
留学生が日本文化,日本社会に適応できる1つのきっ
かけになるように,今後も活動を継続していく。
Ⅳ.G30の学年担当との連携ミーティング
2011年9月22日の G30学年担任との連携ミーティン
1/11 多文化交流の会 シネマの会 第1回
グの事前会議に参加した。2011年10月以降,月に一度
鶴舞キャンパス
の G30学年担任との連携ミーティングに参加し,G30
24名参加
-118-
アドバイジング・カウンセリング部門
学生たちの現況について情報を共有した。
プログラムを,さらに充実させていこうと思う。留学
G30の学生に対して,生活オリエンテーションの際
生にとっての大きな課題のひとつは異文化適応であ
に質問紙調査を実施した。G30学年担当の1か月に1
る。留学生自身の異文化に適応する努力が必要なこと
度の面談の折に,質問紙調査(学習面,生活面,健康
はもちろんだが,それと同時に,さまざまな教職員や
面などの質問項目)を実施しているが,質問紙調査を
先輩方の支援のもと,留学生は異文化に適応するプロ
作成した。今後,実施する質問紙調査の分析を報告す
セスがある。この生きた支援は,留学生の心に響き,
るつもりである。
いきいきと学業を行う原動力につながっている。これ
までに,この生きた支援を受けた留学生が自らの経験
を生かして他の留学生を支える“多文化ピア・サポー
Ⅴ.今後の活動
トシステム”を構築するのを目的とし,多文化ピア・
2011年10月,G30の学生たちのコースも新しくス
サポーターたちの活動を継続していくつもりである。
タートした。G30の新しいコース開設もあり,今後留
今後は,本学内でのソーシャルサポートシステムの
学生数が増加するに従い,さらに心のケアが重要とな
構築を目指したいと考えている。留学生のサポートと
る。専門家における医療サービスや,カウンセリング
して親・教員・留学生自身が何を必要としているかを
やアドバイジングも大切となる。こうした現況を踏ま
把握し,それらに対して様々な形での介入を試み,ど
えアドバイジングやカウンセリングは,より充実した
のような介入方法が最も効果的であるかを検討してい
サービスができるようにしていく。G30の学生への相
き,留学生の自助自律の力を高め,学校生活を円滑に
談支援のほか,学年担任との連携ミーティングの参
充実したものにしていきたいと考えている。
加,面談の質問紙調査の作成や分析を行っていく。ま
学生自身が,環境を利用して自分に必要な支援を周
たその内容については,今後報告する。
囲と工夫し改善していくことが重要であるため,学
心の病にならないための予防や,またすでに基礎疾
生自身が自分自身のことを知るために作成したのが,
患として精神疾患を抱えている留学生が病状を悪化さ
「About Me」の英語冊子を2013年3月に発行した。さ
せないようにサポートする必要がある。学内との関係
まざまな問題や困難を抱える学生の自立(自律)を促
部局や留学生担当教員との連携しながら教職員研修を
すために活用できる冊子である。また多文化ピア・サ
実施していこうと考えている。
ポート活動で,今後この冊子を積極的に活用するつも
また別の取り組みとして,2010年からはじめたファ
りである。
シリテーター育成プログラム,ピア・サポーター研修
-119-
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
平成24(2012) 年度 地域社会と留学生との交流 (教育交流部門による地域への連携・貢献活動)
No. 行事年月日
行事名
1 2012/6/27 長良川鵜飼い
2
7/4 長良川鵜飼い
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
依頼団体
派遣留学生数
備考
岐阜市観光コンベンション課
催行者へ直接応募
岐阜市観光コンベンション課
催行者へ直接応募
大府市国際交流会 / 星城大学
7/8 モンゴルを知ろう
催行者へ直接応募
モンゴル人留学生
9/2 国際交流授業
ベネッセこども英語教室
催行者へ直接応募
10/5 国際交流授業
名古屋市立新栄小学校
1
インドネシア
ブラジル,中国,イギリス,ドイツ,カナダ,
10/18 国際交流授業
静岡県立浜松北高等学校
9
インドネシア,アメリカ,フランス,日本
10/21 多文化を楽しむ会
NPO 法人揚輝荘の会
催行者へ直接応募
マレーシア (1),中国 (2),タイ (2),韓国 (4),
11/17 留学生交流見学ツアー 名古屋を明るくする会
10
フィリピン (1)
韓国,中国 (3),モンゴル,ブラジル (2),ハ
1/19 新春懇親会
名古屋を明るくする会
14
ンガリー,インド,ベトナム(2),ウクライナ
(2),インドネシア
1/27 日本語スピーチ大会
大府市国際交流協会
催行者へ直接応募
中国,インド,ウズベキスタン,ロシア,オー
2/1 国際交流授業
尾張旭市立渋川小学校
8
ストリア,インドネシア,アメリカ,メキシコ
2/9
市民講座
大府市長草公民館
1
ハンガリー
2/16
2/15 国際交流授業
名古屋市立正木小学校
2
中国,ハンガリー
2/19 国際交流授業
名古屋市立正木小学校
1
ウズベキスタン
2/20 国際交流授業
名古屋市立正木小学校
2
メキシコ,ウズベキスタン
2/21 国際交流授業
名古屋市立正木小学校
2
インド,中国
チャイルドアカデミー
2/20 ワールドトリップ
1
アメリカ
上社保育園
計 行事数:13
依頼団体数:11
派遣留学生数:延べ51名(催行者への直接応募を除く)
参加者の出身国:22ヵ国
【留学生の宿舎状況】
宿舎区分
平成25年5月1日現在
国費 政府派遣 私費
男 女 男 女 男 女
留学生の入居者数
国費
政府派遣
私費
計
計
単身 夫婦 家族 単身 夫婦 家族 単身 夫婦 家族
備考
56
42
4
1 100 113 316
96
2
0
5
0
0 205
5
0
0
0
0
22
23
45
0
0
0
0
0
0
45
0
留学生会館35名、レジデンス東山97
名、レジデンス山手ノース81名、レ
3 316 ジデンス山手サウス24名、レジデン
ス妙見57名、猪高町宿舎21名、リサー
チャーズビレッジ大幸1名
国際嚶鳴館45名
0 45
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
0
0
6
9
19
4
0
0
0
0
0
12
3
0
19
留学生用宿舎(民
間団体等設置)
0
1
0
0
14
31
46
1
0
0
0
0
0
45
0
民間企業の社員寮
0
0
0
0
8
4
12
0
0
0
0
0
0
12
0
公営及びUR賃貸
住宅
9
4
0
0
21
17
51
2
1
10
0
0
0
6
15
453 426 1129 200
12
6
30
0
0 792
63
本校設置の留学生
用宿舎
本校設置の一般学
生用宿舎
借り上げ宿舎
(財)国際留学生会
館
民間下宿・アパート 119 101 18 12
( ) 内はホームス
(0) (0) (0) (0)
テイで内数
その他
186 150 22 13
合計
(0) (0) (0) (0)
NGK International House24名
46 服部留学生会館20名、青年センター2
名
トヨタ自動車5名、山田商会2名、勝
0 12 又病院千早寮4名、ノリタケカンパ
ニーリミテド1名
【名古屋市営】梅森荘11名、本地荘21
名、上飯田荘1名、猪子石荘2名 【愛
知県営住宅】野並住宅1名、猪子石住
宅3名、梅森坂住宅1名、矢田住宅3
17 51 名、幸心住宅1名、忠道公園住宅1名、
UR 東山団地1名、高針住宅1名【愛知
県住宅供給公社】大曽根住宅2名、東
原山住宅1名【岡崎市営】ひばり荘1
名
26 1129
0
(2) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (2) (0) (0) (0)
0
(0)
624 623 1618 303 15 16 35 0 0 1117 86 46 1618
(2) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (2) (0) (0) (0)
-120-
アドバイジング・カウンセリング部門
奨学金採択一覧表(平成23年9月~24年8月 実績)
〈大学推薦応募〉
奨 学 団 体 名
愛知県・愛知留学生
秋元国際奨学財団
旭硝子奨学会
アジア国際交流奨学財団
味の素奨学会
イオンスカラシップ
市原国際奨学財団
イノアック国際教育振興財団(初年度)
イノアック国際教育振興財団(2年目)
公益信託井深大記念奨学基金
NGK 留学生基金(学部)
NGK 留学生基金(大学院)
エプソン国際奨学財団
かめのり財団
公益信託川嶋章司記念スカラシップ奨学基金
共立国際交流奨学財団
共立メンテナンス奨学基金
KDDI 財団
国際ソロプチミスト名古屋
国際日本文化研究交流財団
国際文化教育交流財団 SEIHO
小林国際奨学財団
小林国際奨学財団(特別研究支援金)
佐川留学生奨学会
佐藤陽国際奨学財団
住友電工グループ社会貢献基金
双日国際交流財団(旧日商岩井)( 学部 / 院)
大幸財団(育英・学部)
大幸財団(学芸・院)
タカセ国際奨学財団 (秋 )
タカセ国際奨学財団 (春)
朝鮮奨学会(学部)
朝鮮奨学会(MC)
朝鮮奨学会(DC)
電通育英会
徳洲会国際奨学財団
豊秋奨学金(旧西秋奨学会)
名古屋 I ゾンタクラブ
名古屋市民留学生交流員支援金23( 国際センター)
名古屋大学下駄の鼻緒
なごや留学生フレンドシップ
日揮・実吉奨学会 ( 第二種 )
日揮・実吉奨学会 ( 第三種)
公益信託にっとくアジア留学生奨学基金
日本国際教育支援協会
冠・石橋財団奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協会
冠・伊藤忠奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協会
冠・神内留学生奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協会
冠・KANSAI PAINT(JEES)
日本国際教育支援協会
国際理解推進奨学金(検定枠)
日本国際教育支援協会
冠・JT アジア奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協 冠・ソーシャル・イノベーション奨学
( 奨励)金 (JEES)
日本国際教育支援協会
冠・TIS 留学生奨学金
奨学期間
金額 (円)
応募
2年6ヶ月
100,000 5
2年
100,000 2
2年
100,000 3
1年~2年
60,000/70,000
2年
150,000 2
2年
100,000 6
1年
50,000 6
1年
40,000 8
1年
50,000 0
最短年限
150,000
2年
120,000 1
2年
120,000 5
2年
100,000 1
最短年限
200,000 1
2年
100,000 1
2年
100,000 2
1年
60,000 0
6ヶ月又は1年
120,000 8
1年
100,000 2
3年
120,000
2年
50,000
最短年限
120,000 3
最短年限
200,000 2
2年
100,000 0
2年
120,000/180,000 6
2年
100,000 1
2年
70,000/100,000 3
1年
33,333 4
1年
33,333 10
1年
100,000 1
1年
100,000 0
1年(継続有)
25,000 0
1年(継続有)
40,000 0
1年(継続有)
70,000 4
最長2年
100,000
1年
70,000
1年
50,000 1
1年
30,000
1年
10,000 68
1年
50,000 2
1年
100,000 1
1年
20,833 4
最短年限
180,000 0
最短年限
100,000 1
採択
1
2
0
継続
3
0
2
1
3
3
2
0
2
2
0
0
0
1
5
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
2
1
0
1
1
2
1
5
1
0
0
0
3
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
32+3※
2
0
4
0
1
0
0
0
0
0
0
合計
4
2
2
0
3
5
3
2
0
0
1
5
2
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
0
1
2
2
1
5
1
0
0
0
3
0
0
1
0
35
2
0
4
0
1
2年
150,000
1
1
0
1
2年
125,000
0
0
1
1
2年
100,000
2年
100,000
0
0
0
0
50,000
0
0
0
0
2年
150,000
2
0
1
1
1年
80,000/16,666
2
1
0
1
1年
70,000
最長2年
-121-
0
0
名古屋大学留学生センター紀要 第11号
日本国際教育支援協会
2年
120,000
冠・ドコモ留学生奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協会
2年
100,000
冠・トヨタコミュニケーション (JEES)
日本国際教育支援協会
2年
100,000
冠・豊田通商奨学金 (JEES)
日本国際教育支援協会
1年
100,000/150,000
冠・三菱商事外国人留学生奨学金」(JEES)
日本国際教育支援協会
6ヶ月
10,000
冠・レオパレス21留学生奨学金(JEES)
日本国際教育支援協会
1年
30,000
冠・レオパレス21留学生奨学金(JEES)
日本国際教育支援協会一般奨学金
2年
30,000
日本国際教育支援協会
2年
50,000
日本語教育能力検定試験合格者奨学金(検定奨学金)
日本国際教育支援協会
2年
50,000
日本語専攻留学生奨学金「日能奨学金」
橋谷奨学会
最短年限
100,000
服部海外留学生育英会
1年(継続有)
50,000
服部国際奨学財団
2年
100,000
坂文種報徳会
最短年限
70,000
BPW 東海クラブ
1年
100,000
ヒロセ国際奨学財団(一般)
最長4年
150,000
ヒロセ国際奨学財団(酒井メモリアル)
最短年限
200,000
藤井国際奨学財団 学部
最短年限
30,000
藤井国際奨学財団 院
最短年限
50,000
船井情報科学振興財団 学部
1年
100,000
船井情報科学振興財団 院
1年
100,000
平和中島財団(学部)
1年
100,000
平和中島財団(大学院)
1年
100,000
平和中島財団(招致)
2年
200,000
ベターホーム協会
1年
60,000
みずほ国際交流奨学財団
2年
120,000
三菱 UFJ 信託奨学財団 ( 旧三菱信託山室)
最短年限
70,000/100,000
村田海外留学奨学会
1年
12,500
名鉄国際育英会
2年
80,000
安田奨学財団
最短年限
100,000
ユアサ国際教育学術交流財団
1年
100,000
吉田育英会(招聘)
最短年限
150,000
楽天銀行
最長4年
50,000
ロータリー米山記念奨学会 ( 学部 )
2年
100,000
ロータリー米山記念奨学会 ( 院 )
2年
140,000
ロッテ国際奨学財団
2年
180,000
綿貫国際奨学財団 ( 院レベル)
最短年限
150,000
学習奨励費 大学院レベル24
1年
65,000
学習奨励費 学部レベル24(予約者含)
1年
48,000
学習奨励費 大学院レベル23(追加採用及び予約者)
6ヶ月
65,000
学習奨励費 学部レベル23(追加採用及び予約者)
6ヶ月
48,000
合 計
※名古屋国際センター支援金 :3名は受給資格失効による下半期のみの受給者
私費留学生1,209人 ( 平成24年5月1日)
-122-
4
0
1
1
3
1
0
1
2
0
0
0
5
2
1
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
1
0
1
1
1
0
2
3
1
0
0
2
0
1
0
2
1
0
2
3
0
0
1
1
1
1
1
0
0
1
0
1
0
0
0
0
6
5
2
1
2
2
3
19
2
1
56
40
12
23
371
0
0
6
3
0
0
2
2
1
7
1
0
56
40
12
23
243
1
1
0
0
1
0
1
0
0
2
0
1
0
0
0
0
31
1
1
0
4
0
1
1
2
1
0
0
0
1
0
0
1
1
6
3
1
0
3
2
1
9
1
1
56
40
12
23
274
アドバイジング・カウンセリング部門
〈個人直接応募〉
奨 学 団 体 名
青峰奨学財団(大学院)
伊藤国際教育交流財団
岩谷直治記念財団
岩國育英財団
交流協会
公益信託 斉藤稜兒イスラム研究助成金
東華教育文化交流
とうきゅう外来留学生奨学財団
似鳥国際奨学財団(第1回)
似鳥国際奨学財団(第2回)
本庄国際奨学財団
富士ゼロックス小林節太郎記念基金
朴龍九育英会
マブチ国際育英財団
盛田国際教育振興財団
大塚敏美育英奨学財団
ウシオ育英文化財団
NEC C&C 財団
ヤマハスポーツ奨学金
合 計
〈学生支援課募集の奨学金〉
奨 学 団 体 名
中村積善会
合 計
奨学期間
最短年限
2年
1年
2年
2年
2年
最長2年
1~5年
1年 / 件
1年
1年
1年 / 件
1年 / 件
最短年限
1年
最長2年
奨学期間
最短年限
-123-
金額 (円)
応募
70,000
180,000 28
150,000 42
120,000
175,000
160,000
110,000/110,000
60,000/80,000
150,000/200,000
1,000,000
70,000
100,000
1,000,000
1,250,000
120,000
125,000
100,000
72
32
22
40
3
金額 (円)
応募
40,000
採択
継続
合計
0
0
0
0
0
0
4
8
12
2
5
7
1
0
1
1
3
1
1
0
0
0
0
0
0
1
3
1
1
0
26
採択
継続
1
1
合計
1
1
Fly UP