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C報告書 - 金沢市

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C報告書 - 金沢市
楽しく・安全に・歩いて買ってまわれる中心商店街
平成24年度
金沢市まちづくり市民研究機構 第9期 C グループ
目次
0.
はじめに
1.
金沢の商店街の概況:金沢の商店街の歴史を含めて
2.
他地区事例
2−1.富山市
2−2.彦根市
2−3.長野市大門町
2−4.東京都世田谷区私鉄沿線
3.
金沢の商店街
3−1.評価軸の設定
3−2.商店街の事例調査
3-2-1.調査地域の位置づけ
3-2-2.商店街の評価
(1)菊川
(2)玉川
(3)石引
(4)表参道
(5)新竪町
3−3.事例の詳細調査
(1)竪町
空き店舗実態
店種分析
(2)新竪町
店主へのヒアリング
店種分析
4.まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
巻末付録
C1
0.はじめに
近年、地方都市中心市街地の活性化の必要性についての多くの議論がなされている。もちろん商業
の活性化=中心市街地の活性化という一対一の関係ではないにせよ、やはり商業機能の中心性の回復
は、中心市街地の活性化において、かかせない要素である。商業機能の中でも、金沢に数多く存在す
る歴史的な商店街が商業活性化のカギとなってくる。
東日本大震災後、商店街の復興の遅れと共に、車という交通手段を失った人々が日常の買い物をす
る上での困難さを抱え、いかに歩いて行ける範囲に日常のための買い物機能が不可欠なのか、という
ことを改めて思い知らされた。これは、今後の超・高齢化社会においても、どうしても再考すべき課
題である。
「買い物難民」という言葉も生まれてきたように、居住と商業機能の空間的な近接さがモー
タリゼーションによって、車での買い物に対する利便性、巨大さ、などにとって変わられてきたこと
が、今日の問題を生み出しており、まちづくりとして全体で考えていく必要がある。
そこで、本研究チームにおいては、中心市街地の実態を明らかにし、その場の魅力を向上させるこ
と自体が、中心市街地という地方都市において重要なインフラを維持する上で重要と考え、以下のよ
うな研究を行った。
本研究は、他都市事例の実態研究、及び金沢市内の商店街の実態研究を行い、その上で、中心市街
地の活性化につながる「楽しく・安全に・歩いて買ってまわれる中心商店街」を実現するために重要
な点についての提案を行ったものである。
C2
1.金沢の商店街の概況:金沢の商店街の歴史を含めて
金沢市産業局による「平成23年度 経済行政の概要」によると、金沢市の商店街組織は数として
は56あり、そのうち市商連加盟数は36の商店街である。また、その中でもいわゆる中心市街地に
存在しているのは27である。また、同資料によると年間商品販売額は徐々に減少しており、商店街
振興を目指した政策が数多く行われている。
中心市街地活性化基本計画によると、歩行者数、商業者数は緩やかに増加しているが、全体の傾向
としては減少しつつあり、商店街全体の活性化が望まれる。
また、金沢市の商店街の特性として、
「5タウンズ」という組織が形成されており、その中で商業活
性化センターが形成され、商店街の活性化に寄与している。
一方、大規模小売店舗は増加する傾向にあり、中心の求心力をさらに高める政策が必要となってく
るが、中心市街地の中でも、金沢駅周辺と武蔵・香林坊の間が空間的に分離しており、中心市街地内
での競争も激化している。その中で、大規模店舗にはない魅力やサービスをもった商店街の存続とい
うのは、社会インフラとしての存続という意味でも重要な課題になってきているといえる。
金沢の商店街の概況:金沢の商店街の歴史を含めて
C03
2.他地区事例
2−1.富山市 総曲輪通り・中央通り
●基本情報、歴史
(1)歴史
元々は富山城の外堀であったものが、明治初めに埋め立てら
れ、浄土真宗の別院を参詣する人々で賑わうようになる。や
がて様々な店舗や芝居小屋、寄席などが建ち並び、現在のよ
うな繁華街へと発展する。大正時代には全国初の商店街団体
「商盛会」も誕生している。
(2)ロケーション
中心市街地内にあり、周辺には住宅が少ない。JR 富山駅から
は少し距離がある(徒歩十分)
。城祉大通り(国道)が通る。
駅に、町の歴史が
(3)資本
商店街は基本的に個人小売商店で構成されるが、銀行や交番が
入っていたりする。また大きな資本として大和が一角を占めて
いる。
(4)店の種類
若い人が開いていると思われるブティックなどの新しい店と、
伝統品が並ぶような古い店が混在している。総曲輪通りは、服
屋を中心に、小売がほとんどで、中央通りも、小売がほとんど
だが、飲食店、サービス業種が少し入る。生鮮 3 品のお店はな
い。一方、大和のグランドプラザには服屋の他にカフェなどが
入っている。
●分析
(1)いろんな交通
公共交通である LRT のセントラムや、自転車市民共同利用シ
ステム「アヴィレ」がある。セントラムは環状の路線が中心
部をめぐり、富山駅前や県庁前、国際会議場前、グランドプ
ベンチは市民からのプレゼント
ラザ前などを 20 分かけてめぐる。10 分に一本のペースで街
中にセントラムが走り、街のシンボルになっている。
他地区事例
C04
・グランドプラザ
大和百貨店と駐車場の間にあるオープンスペースで、直接商店街へも接している。グランドプラザの
前には、セントラムの電停とアヴィレの大きなステーションがあり、中心部の回遊性の中の、ひとつ
の交通のハブとして機能している。自動車を止めて雨に濡れずに商店街に行くこともできるし、公共
交通の便もよく、両方のバランス、多様性がある。 周りをカフェなどのお店が囲んでいて、グランド
プラザの中でお茶ができる。大型液晶パネルがあり、地上波の放送が流れている。積み木があり、幼
稚園児が遊んでいた。グランドプラザの空間は、買い物客や、幼稚園帰りの家族連れ、お茶する高齢
者など様々な人を許容できるものだ。
一方、商店街自体は一直線で、商店街自体の回遊性は無い。
積み木がおいてあり、自由に遊べる
(2)道路幅員、道デザイン
アーケードの幅は 5m 半ほど。少々暗い印象を受けた。
アーケードの柱(屋根)が太く、遠くの方ではお店のファサ
ードよりも柱が目立ってしまう。
アーケードにクロスする脇道もボンエルフになっているため、
日光と木があり、心地がいい場所がある。
アーケード内
(3)店の設備
店舗ファサードはだいたいガラスで、何屋かはわかるが、せ
っかくアーケードの中なのに、ファサードが外に対して閉じ
てしまっているため、なんとなく入りづらい印象がある。
ボンエルフ
他地区事例
C05
● 考察
まず、商店街の近くなど、まちなか居住をどう増やすかが課
題だと思われる。
富山市の補助金で新規マンションが開発されているが、その
住民が来ているかどうか。
お店前のベンチ
学生が地域を盛り上げる
お店のシャッターの前で作品展示
他地区事例
まちの駅
野菜の直売
C06
2-2.彦根市
(2012年3月31日土曜日察)
● 彦根市の商店街の概要
出典:彦根商店街連盟ホームページ:http://www.hikone-kiina.jp/member/
彦根には、古くから数多くの商店街がまちなかに点在し、 それぞれの商店街ごとに特色を生かし
たまちづくりを行っています。
彦根の 11 商店街の特徴
(1)夢京橋商店街
彦根城へ続くキャッスルロード沿いの町家風の景観で統一された新しさと古き良き時代の香りただ
よう商店街。お土産屋や食事処が並び、彦根城への観光客も訪れる。
(2)四番町スクエア
彦根の台所として親しまれてきた市場街が「大正ロマン」をテーマに「水と音と祈りの街」として、
懐かしく親しみやすい街に生まれ変わった。地元民の生活用品の買い物だけでなく、多くのお土産屋
や食事処があり、観光客にも人気。
(3)銀座商店街
「人にやさしい、緑豊かな街づくり」をコンセプトにまちづくりを行っている。開放感のあるアー
ケードが特徴的。
(4)花しょうぶ通り商店街
彦根市の花の名が由来で、
「ふるあたらしい」をコンセプトにまちづくりに取り組んでいる。伝統技
術の職人から若者までの店が並ぶ。
他地区事例
C07
(5)中央商店街
昔ながらのこだわりをもった老舗商店街として新たな試みを行っている。
(6)彦根駅前商栄会
JR 彦根駅前に位置する商店街で、バラエティーに富んだ店舗が並んでいる。
(7)佐和町商店街
彦根駅と彦根城の間にあり、約 150m の通り沿いに特徴のある店舗が軒を連ねている。
(8)おいでやす商店街
店舗の店先にお客様のお越しを歓迎する「おいでやす」の看板が並んでいる。
(9)京町商店街
名神彦根インターチェンジから彦根市内に入る玄関口に位置する商店街。
(10)リバーサイド橋本通り
彦根で最も古い商店街であった「橋本商店街」が「リバーサイド橋本通り」として生まれ変わった。
(11)登り町グリーン通り
マリア・テレジア・イエローで統一した欧風調の建物が並ぶ商店街。
●分析
11 の商店街より、次の3商店街について、評価軸からの分析を加えてみることにする。
(1)夢京橋商店街
キーとなる評価軸:歩行者のタイプ、七光り商店街、歴史的経緯
・
彦根城のお堀に掛かる京橋から本町1丁目まで一直線伸びる。夢京橋キャッスルロード沿いの商
店街である。
・
江戸時代の雰囲気を残し、彦根城を訪れる観光者を対象の中心とした商店街であり、お城への行
き・帰りにこの通りを歩く旅行者が多く見られた。
・
ロケーションからみると旧街道に位置し、彦根城を訪れる旅行者が歩きながら買い物をする商店
街といえる。建物は、江戸時代の雰囲気に統一され、伝統的商品を扱う天舗が多い。
道幅も広く整備された夢京橋
キャッスルロード
他地区事例
四番町スクエアのロゴマーク
C08
(2) 四番町スクエア
キーとなる評価軸:建物の高さ、ユニバーサル、ゆるキャラ
・
大正時代を醸し出した作り、3階建ての建物がほとんどで、統一感がある。
・
整備にあたり、ユニバーサルデザインを前提とし、安全に通行できるように車の乗り入れを制限。
・
地域住民の買い物を対象に整備されたが、後に観光客も訪れるようになった。
「ひこにゃん」は
大人気。ただし、
「ひこにゃん」の人気がでる前はどんな様子だったのか気になるところ。
ひこね食賓館 土産を買う観光客が見られた
四番町スクエアの開発について
四番町スクエア協同組合ホームページより引用
http://www.4bancho.com/activity/who/index.html
「このままでは本町市場商店街がゴーストタウンになってしまう」という強い危機感を抱いた若手の商店主
たちが、平成 8 年に「檄の会」を結成しました。
行政に頼らない自分たちの力だけで本町市場商店街を再生しようと活動を始めたのです。
「檄の会」では、夜を徹して通称 D 地区と呼んでいる地区(0.5ha)に商業集積を図るための研究を重ねま
したが、実態に合う事業手法がなかな
か見つかりませんでした。
平成 10 年 7 月、建設省において「街なか再生土地
。
整理事業」が創設され、事業対象となる最小面積が
0.5ha 以上に設定されたことや、区画道路にかかる
移転移設費などの整備費が事業対象になったことか
ら、居住者対策などを含めて A・B・C・D 地区(1.3ha)
に拡大して実現可能な計画づくりが可能になりました。
(3) 花しょうぶ通り商店街
キーとなる評価軸:核となる店舗、古い店舗、ブランディング
・ 大型商店のような核となる店舗は見あたらないが、寺子屋「花しょうぶ館」力石は、地元大学の研究室
ともなっており、中の作りが芸術的。奥は喫茶店のように飲み物も作くれるようになっていて、町屋風
のコミュニティスペースといった感じで、これが今後の核の一つになることが予想される。
・ 新しい建物を古いイメージで作ったのではなく、古い店舗をそのまま壊さずに利用していることに、返
って新しさ感じ(個人的見解)、商店街のコンセプト「ふるあたらしいまちづくり」が伝わってきた。
寺子屋「花しょうぶ館」力石
周りの古い建物と一体感のある
店舗(理髪店) しょうぶ通り
他地区事例
C09
●考察
彦根の11商店街はJR東海道本線と彦根城の間におおむね収まる位置にあり、一つの商店街は他
の商店街と繋がっているものの、一本の通りの両側に店舗が並ぶ作りであり、その多くは、回遊性の
ある通りや広場は、分析を加えた3つの商店街以外(全てを視察できなかったが)は、利用者・歩行
者があまり見られず、商店街全体としては、オーバーストアの感じを受けた。
夢京橋商店街は、キャッスルロードの電柱の地中化だけでなく、車道、歩道の間にもスペース儲け
られている。景観だけでなく、歩行、買い物における安心感が高い。
四番町スクエアは、車の通行を制限していることから、安心して買い物が出来る。また、歩道と車
道の区分の必要がなく段差のない通りとなって、ユニバーサル化が進んでいる。
また、彦根の11商店街の中で唯一、回遊性のある作りになっていて、移動距離を抑えることができ、
地元の高齢者が買い物をする上でも利用しやすくなっているといえる。また、ベンチの設置も、ユニ
バーサルデザインを考慮したものと評価できる。
花しょうぶ通り商店街は、核となる店舗は見あたらないが、花しょうぶ館が若者が集まる場所とし
て、商店街の活性化に繋がると期待できる。
以上から、今回の視察は、安心して歩ける通りと回遊性、建物などの景観を考慮した統一性、コミュ
ニティスペースまたは広場の有効性について参考になった。
四番町スクエア店舗配置図(四番町スクエア共同組合ホームページ:
http://www.4bancho.com/index.html より)
ひこね食賓館四番町ダイニングに入居する大手食品会社
のお店
ひこにゃんグッズが満載
ベンチも利用できるようにした設備
他地区事例
閑散とした商店街
C10
2-3.ぱてぃお大門
(住所:長野市大門町)2012 年8月9日視察
株式会社まちづくり長野のホームページより引用
http://www.machidukuri-nagano.jp/patio/index.html
●商店街概要
ぱてぃお大門蔵楽庭(くらにわ)は、平成17 年11 月にオープンしたテナントミックス商業施設。
飲食店、物販店、中庭など、趣ある蔵の佇まいを活かした魅力ある店舗が営業している。
ぱてぃお大門のある大門町は、善光寺の門前に位置し、北国街道の宿場町として多くの善光寺参拝
客で賑わうとともに、卸問屋が軒を連ねる問屋町でもあった。
後に、ぱてぃお大門となる一角は、紙、下駄、金物問屋が建ち並んだ場所でしたが、空き店舗や空
き家が増え、かつての面影はなくなった。
そのようななか、地元有志の手により空き店舗、使用されていない土蔵、町屋など歴史的資源を活
用しながら地域の活性化拠点となるよう一帯を面的に整備する計画がまとめられ、その後、株式会社
まちづくり長野が実施主体として計画を引き継ぎ、事業化に至った。
歴史的資産を活用しながら修景し、中庭(パティオ)をもつテナントミックスによる新しい商業施
設群とすることにより、空洞化した商店街の活性化と観光客の回遊性の拡大や滞留時間の延長を図っ
ている。
(1) コンセプト
「小さな旅気分を味わえるまち」
・
賑わいの創出
・
おもてなし
・
回遊性の演出
・
人との交流
・
魅力ある店ぞろえ
・
門前らしい街並みの整備
・
門前町長野の顔となるように、既存建物を活
A
B
C
かし、門前町らしい街並み。
・
若者からお年寄りまで小さな旅気分で気軽に
訪れていただけるまち。新しい大門の創造
(2)施設概要
・
敷地面積 約 3,112 ㎡(941.3 坪)
・
建物棟数 14 棟
・
建物延べ床面積 約 2,641 ㎡(789.9 坪)
・
テナント数 16 店舗 (2009 年現在)
ぱてぃお大門の店舗図
ぱて ぃお大門 蔵楽庭のホ ームページ
(http://patio-daimon.com/)より引用
(3)総事業費
5 億 4,000 万円(消費税別)
(4)事業主体
株式会社まちづくり長野
他地区事例
Aから見た入り口
C11
●分析
大門町は、善光寺の門前に位置し、北国街道の宿場町として多くの善光寺参拝客で賑わうとともに、
卸問屋が軒を連ねる問屋町出であったことから、歴史的要素が大きい。
現在は、善光寺という大きな観光資源を活用(共存)している
善光寺側から見た「ぱてぃお大門」
●考察
施設は、個々の建物の歴史的な魅力だけでなく、施設全体に統一感があり、回遊性のある建物の配置
(吸引性を作るために隠れたポイントを作る建物の配置に)なっている。建物や通路も管理もされて
いて、清潔感があり、魅力を感じる。
一方、一番の利用客と考えられる善光寺への参詣者が利用する施設としてみると多少疑問が生じる。
訪問日が平日の夕方近くになったことも影響(善光寺の参詣時間は 17 時まで)してか、利用者があま
り見られなかった。
善光寺の参詣者が歩いて来るには、利用し難い距離にあることが原因と考えられる。
魅力的な飲食店が多く、夜に地元の人がどれだけ利用されているかまで視察ができればよかった。
Aから見た入り口の掲示物
細い通路も(管理がされて)綺麗
B 庭風景
C 通路にも工夫
他地区事例
アンテナショップも入居
C12
下記は参考のため(ホームページから転記したお店の紹介)
(1)四季食彩 YAMABUKI
四季折々のお料理を心ゆくまでお楽しみください
(2)あったかめし屋太郎
アットホームな雰囲気で旬な鮮魚と美味しいお酒をお楽しみ下さい
(3)森乃珈琲店 曇り時々晴れ
自家焙煎コーヒーとワッフルが自慢の喫茶店です
(4)Oldies Bar マイライフ
毎夜セッションが繰り広げられるオールディーズバー
(5)和食、豆腐料理 五六亭
信州産大豆を使った豆腐料理をご用意いたします
(6)イタリアン・フレンチ リストランテ カンパネッラ
ゆっくりと時が流れる空間で、旬の素材をお楽しみ下さい
(7)カフェ+まち案内 えんがわ
コーヒーを飲みながら、旬のタウン情報をキャッチ
(8)西洋料理店 もりたろう
皆様のご来店を心よりお持ちしております
ぱてぃお大門(大門町)と善光寺の位置
地図:google map
(9)日本料理 旬花
旨い肴と旨い酒をゆったりと心ゆくまで味わえる空間
(10)Granary with ACTUS
ぱてぃお大門から新しい生活スタイルをご提案します
(11)おやき村長野分村 大門店
農家の味自慢、農家のおもてなし。いろりで接待いたします
(12)ギャルリ夏至 大門店
階段を上ると、喧騒から離れた、ゆったりとした空間が広がっています
(13)かんてんぱぱショップ
スタッフ一同心よりお持ちしております
(14)蔵楽庭 音楽会
ぱてぃお大門の中庭=蔵楽庭で小さな野外音楽会をひらきます。
(15)トリートドレッシング
美しい花嫁のために「本当に着たいドレス」をご用意しております
他地区事例
C13
2−4.下高井戸商店街
● 商店街概要
(1) 下高井戸駅は京王線(各駅停車)と東急世田谷線の結節駅である。
商店街の南側は私立大学、私立高校、区立中学校、商店街通りに
区立小学校がある。
(2)歴史 (下高井戸商店街振興組合 組合員向け資料より)
昭和初期 商店街活動
昭和 27 年 商和会設立
昭和 31 年 駅前市場が完成
昭和 47 年 下高井戸商店街振興組合設立
平成 6 年
スタンプ事業設立
平成 7 年
商店街まちづくりビジョン作成委員会設立
京王線、
踏み切りが下
高井戸商店街を分断
(安全性に疑問)
平成 11 年 まちづくりビジョン委員会設立
平成 17 年 宅配事業スタート
しもたかステーション事業スタート
平成 18 年 商店街が世話人になって「下高井戸商店街周辺地区街づくり協議会を設立」
環境整備事業
昭和 27 年 終夜街路灯
昭和 53 年 街路灯を水銀灯に建て替え
平成 21 年 省エネタイプの街路灯を 116 本建て替え 3 本増設(7600 万円)
平成 21 年 防犯カメラ 27 台設置(1050 万円)
● 分析と考察
(1)店の種類
商店街エリアは踏切を挟んで、北側は、生鮮三品を中心に食料品関係のお店
が多く、南側は生活雑貨、本屋、コンビニなどがある。利用者は学生服、通
勤着の人が多い。
円高還元店は通行客にコーヒー無料試飲を嫌みなく勧め(リピーターが増え
る)、中に誘導している。中は見るだけでも楽しく、商店街全体へ貢献して
いると思う。
(2)ソフト面での大学との協働
大学と地域がイベントを共有。共有場所は小学校体育館(アリーナ)
・しもたか大さくら祭り(3月末か4月初め土・日)
日本大学文理学部の協力
・しもたかサマーフェスティバル(8月末の土・日)
地元小学校児童、先生の協力
他地区事例
大学祭と地域商店街
の連携 案内板
C14
・しもたか音楽祭(10 月末の土・日)
イベントは地域の交流の場、友人との再会、思い出作りの為、開催しています。
(3)駐車・駐輪
通行車両には時間帯制限があり、商店街に入りこむ前に気づくように配慮されている。
自転車は、違反車は所定の保管場所に移動される。
保管場所地図付き案内掲示板は、近隣地域(明大前駅周辺)に比べ汚れが少ない。(頻回に見回りあ
りか?)
大型食品スーパー前に精算機付き駐輪場がある。
下高井戸東武ストアー有料駐輪場
西友有料駐輪場
(4)商店街安全性
通過交通の車や自転車は、歩行者にとって凶器となっている。
交番・郵便局が高齢者、児童に安心感を与えるような絶妙な立地にある。つまり安全に安心して夜遅
くでも歩ける。特に交番は五差路角にあり、2 人常駐、死角は一本のみしかない。
24 時間営業のコンビニが通りを照らし、防犯上役に立っている。
(5)大型食品雑貨スーパー(鉄道会社運営 西武・東武)
北側、南側に分かれて立地しており、北側は西友(西武)しもたかステーション前、南側は東武スト
アーが小学校前に 24 時間営業している。
商店どうしの結びつきを継続していくための努力をしている。
他地区事例
C15
(6)しもたかステーション
建物1階の事務所員常駐の事務所は、夕方6時まで買物客・通行客に解放されている。
商店街振興組合組合員集い等は建物の2階で行われる。
バリアフリーのトイレ、AED(自動体外式徐細動機)、おむつ替えベット、温・冷水器
荷物一時預かり、宅配
情報発信基地 個店の情報・地域情報を提供。 組合員は無料でお店のチラシ等を掲示できる
スタンプ交換、インクカートリッジ回収、コミュニティバス回数券販売
社会福祉施設(授産所、協会など)手作り品販売に事務所前を提供
行政単位が複数にまたがっているため自主的に近隣住民サービス企画提供できる。
(7)買物客にとって安心感がある商店
一般的に、デパート定価からみると単価が安い、単身者でも買いやすい量、店員の呼び込み声がはき
はき元気がいい。
共働き、新興住宅地、夕方6時ごろに買物時間が集中していると思われる。
他地区事例
C16
3.金沢の商店街
3−1.評価軸の設定
街や商店街を見る視点は、様々ある。行政な
どが、再整備した地区や、中心部で行うよう
な調査で使用する評価指標というのは、歩行
者の数や車の数、売上など、量的な評価指標
である。たしかに数字は、より客観的で、比
較がしやすい。しかし、街や商店街の魅力と
いうのは、そのような定量的なものだけで測
れるものではないことも明らかである。より
利用者に近い感覚で、量ではなく質的な評価
指標が一方で必要ではないか。このような観
点から、金沢市内の商店街をフィールド調査
する上でのグループ独自の商店街評価軸を
設定した。
まず、グループ内での議論や、他地区の商
店街、金沢市内の竪町ストリート、新竪町商
店街でのフィールド調査を通して、気になっ
た点や、商店街にとって必要と感じた点など、
各メンバーがそれぞれ着目した要素を、ポス
トイットに記入していく形で無造作に挙げ
ていく。そして、共通するような要素をまと
めていき、カテゴリー化していった。
この評価軸をもとに、金沢の商店街の魅力
や課題を抽出するため、金沢市内の幾つかの
商店街でフィールド調査を行った。
金沢の商店街
C17
金沢の商店街
C18
3−2.商店街の事例調査
3−2−1.調査地域の位置づけ(内田)
本研究では菊川町商店街、高尾台商店街、玉川商店街、石引商店街、表参道商店街、新竪町商店街を
対象として金沢市内の商店街の事例調査を行った。3−1で示したように、商店街の評価軸を設定し、
それぞれの視点で各商店街の評価を行った。
商店街の位置づけとしては、下記のような位置づけができる。
商店街
ロケーション
目的性
(1)幸町菊川町商店街
裏通り型
日常最寄り品型
(2)玉川町通り商店街
裏通り型
日常最寄り品型
(3)石引商店街
メイン通り型
日常最寄り品型
(4)表参道商店街
裏通り型(参道)
買い回り型
(5)新竪町商店街
裏通り型
買い回り型
(地図:google map)
(4)
(2)
(3)
(5)
(1)
金沢の商店街
C19
H
3−2−2.商店街の評価
(1)幸町・菊川
B
1)幸町・菊川商店街の概要
A
D
C
竪町商店街と新竪商店街を片町側から
E
歩くと、歩くにつれて店舗の周辺のに
ぎやかさが減って行く。新竪町を抜け、
桜橋から広坂へ通じる本多通りで、こ
の商店街の繋がりも終わりと思ってし
まう。
そう思いながらも通りを横切り進んで
行くと、商店街の面影が残っている。
商店街の面影は、以外に長く、菊川ま
で伸びており、何故、ここにこのよう
な商店街があったのかと調査を進める
と、現在の菊川小学校の辺りに「川上
地図:Yahoo!JAPAN
芝居」という芝居小屋があり、当時、
東山と1・2位を競う歓楽街だったこ
とが分かる(注を参照)
。
A 新竪町側からみた幸町の商店街
文政2年(1819)に現在の菊川町小学校あたりに、前田藩が勧進元となって1700人
収容の歌舞伎芝居小屋が建設され、「川上芝居」と称して菊川松之助などの地元役者と、上方や
江戸の役者が歌舞伎を演じた。また十数軒の芝居茶屋があり金沢一の繁華街であったが、天保
9年(1838)芝居は興行を中止した。
芝居小屋へ通う道がこの商店街の原点かと思うが、芝居小屋があったのは、1819年から1
838年までの 20 年に満たない期間であり、この時期の繁栄のだけでは短か過ぎるのでは無いか
と検討を加えていたとこころ下記の記録を見つけた。これがこの商店街関係が深いという仮定の下
に地図で示した新竪町から続き、幸町のほぼ中央といえる名願寺を通り菊川2丁目の川上広見にい
たる通りに調査を加えた。
また、この通り犀川よりにあり、現在、フラットバスが通っている通りと若干比較を加えた。
鞍月用水取り入れ口のある油瀬木(あぶらせき)の堰堤には犀川上流の瀬領や鶯原で産出す
る土台や、かまどに使う瀬領石を積んだたくさんの船が着き、ここから馬車で町へ運び、川上
は犀川上流の集荷所でもあった。
注:菊川公民館ホームヘ�ーシ� http://www.spacelan.ne.jp/~kikuga-k/gaiyou.htm より引用
金沢の商店街
C20
菊川地区は、犀川上菊橋を中心とする右岸に広が
る住宅地域一帯であり、その中心部を「川上」と称
し、歴史上は名所や繁華街を抱かえる特異な区域で
あったが、今日では静かな住宅街を形成している。
文政2年(1819)に現在の菊川町小学校あた
りに、前田藩が勧進元となって1700人収容の歌
舞伎芝居小屋が建設され、「川上芝居」と称して菊
川松之助などの地元役者と、上方や江戸の役者が歌
犀川川上芝居小屋景観図
(金沢市玉川図書館近世史料館蔵)
舞伎を演じた。また十数軒の芝居茶屋があり金沢一
の繁華街であったが、天保9年(1838)芝居は
興行を中止した。 昔は川上の通りは犀川上流の
村々に通じる要路であって、薪や野菜を馬の背に乗
せた村人が毎日のように、この通りの店々へ売りに
来て庶民の台所がにぎわった。
菊川地区の橋と碑石と用水マップ(抜粋)
:金沢市菊川校下町会連合会発行
「歩む菊川」より引用
2)評価軸による評価
・歴史
評価軸からみると、歴史的要素が一番関係がある
といえる。
※核となるもの
→お寺(門前町として発展)資料がない
B 名願寺(幸町)
・交通
鞍月用水取り入れ口のある油瀬木の堰堤には犀川上流の瀬領や鶯原で産出する土台や、かまどに使
う瀬領石を積んだたくさんの船が着き、ここから馬車で町へ運び、川上は犀川上流の集荷所でもあっ
た。現在の菊川地区は、犀川大通りと小立野台と寺町台を結ぶ幹線道路が交差するなどして交通も便
利になった。
金沢の商店街
C21
幸町は、以前「早道町」といわれていた。藩政時代、足軽飛脚が居住し
ていた組地であった。飛脚のことを早道と呼んでいたので、この名がつい
ていた。細い道がそのまま残っており、幸町および菊川の商店街は、自動
車の普及およびそれにともない三口新線の開通通により通勤経路が変わっ
たことが、通行者の料が減少したことと、地域住民が街中の大型店の利用
により、その活動が衰退してきたといえる。
細い道に入り組んだところにある
旧「早道町」を示す碑
4)考察
大きな通りができることにより、車、人の流れが変わり、それにつれて、商店が移転または衰退など
の変化が生じる。その結果、地域で買い物をする人の利便性が失われ、交通弱者により生活(買い物)
の不便が増加する。
ふらっとバスの菊川ルートについて
大きな病院が並び、買い物客が利用するだけでなく病院へいくための利用もみられるが、飛梅・北陸
学院前交差点で左折し、
国立病院機構金沢医療センター(独立行政法人)の前を通らないので、当該センター前を通り、兼六
坂上を左折する。
金沢大学病院の周辺を巡回しているが、買い物に行く上では時間がとられ、中心部での買い物のため
の利用効果が薄れる。
D 入り口が閉ざされた商店(幸町)
C 開店している商店(幸町)
E 幸町と菊川2丁目境辺りにある商店
金沢の商店街
C22
3-2-2
(2)玉川商店街
1)商店街界隈の歴史
金沢は江戸と並ぶ「複合的な城下町」と言われ、一つの城下町に中にさらに城下町が
つくられるという特徴を持っていた。
まず、藩主の直臣で最高の家格である年寄は「八家」と呼ばれ、そのうち7家を組頭
として、八家に次ぐ家格の「人持」が7組に編成された。家老や若年寄といった藩政の中核を担
う職は、人持から任命されており、人持の下にある「平士」は馬廻り組や小姓組と呼ばれる藩主の
親衛隊となっていた。その下に足軽のような下級武士が続き、さらにその下に中間、小者といった
武士以下の奉公人が続くという構成であった。八家や人持などは、これらの直臣を超える数の家来
(陪臣)を従えていたため、八家や人持の下屋敷では、陪臣により町が形成されていた。
(※1)
玉川町通り商店街の街路網は藩政初期にその原形を整え、基本的形態は変化せずに明治初期まで
維持された。上級藩士及びその陪臣達の屋敷を通り宮腰往還まで抜けるという重要な役割を担う広
い街路であったとされている。
(※2)
明治期以後、広大な八家の上屋敷は製糸工場やたばこ工場といった官営工場用地として、下屋敷
は学校や公園等の公共用施設として、概ねそのまま転用された。それ以外の武家地は細分化され、
一般住宅用として土地利用が継承されており、今でも玉川町商店街の周辺には、一般住宅が多い。
2)商店街の現状
(a)地理的要因
正式名称「玉川町通り商店街」
。近江町市場や尾山神社、長町武家屋敷群等、金沢市を代表する
観光スポットにアクセスが可能である。
また、平成5年より着手した玉川町通り商店街のある玉川町通りと昭和大通りを結ぶ都市計画
道路(橋場若宮線)が、平成 21 年 12 月に開通したことにより、商店街へのアクセスは以前より
容易になったが、以前として香林坊から金沢駅方面への抜け道として交通量は多い状況にある。
橋場若宮線と金沢市立玉川こども図書館
金沢の商店街
C23
(b)店舗の種類
店舗の種類は、金沢市内の他の商店街に比べて多く、クリーニング店、コンビニ、金物店、歯
科医院、洋菓子店、洋服店、仕立屋、花屋、理容室、写真屋、ピアノ教室、内科等がある。
また、店舗のほとんどが店舗兼併用住宅であり、
「そこに住み、商売をする」というスタイル
をとっている。そのほか、一般住宅も存在している。
しかし、駐車場の占める割合も高く、商店街に訪れた人向けではなく、付近の住民のためだけ
の駐車場も存在するように見受けられる。
なお、
平成20 年11月にオープンした金沢市立玉川こども図書館と連携し、
来館者を呼び込み、
新たな賑わいを創出する取り組みを行っている。
玉川町通り商店街の様子
(c)街路の状況
商店街の全長は、図書館からJR金沢駅方向へ約 400 メートル、真っ直ぐに延びた石畳の直線
が続いており、街灯に、金沢市立こども図書館のマスコットキャラクター「うめたま」の旗が並
んでいる。
また、歩行者用道路と車両用道路が白線により分離されているが、物理的な歩車の分離が難し
く、中央小学校の通学路となっているため、一方交通規制(平日7~9時)と時間帯交通規制が
かけられている。
金沢の商店街
C24
金沢市立こども図書館のマスコットキャラクター「うめたま」の旗
3)商店街の課題
玉川町通り商店街は、界隈の歴史的・地理的な特性に応じて、その特性を自主的に保全にして
きた。このように商店街に愛着を持っている人が今も商店街を支えているといえる。
その一方で、一般住宅、歴史的建造物、公共施設等、周辺の土地利用が多種多様であることか
ら、利害を一致させることが難しくなっているのも事実である。
しかし、店舗の種類や形態等については、郊外にある大型スーパー程ではないが、衣・食・住
が完結し、何よりそこに住みながら商売をしているということが、商店街の中だけでなく、その
界隈に住む人とのつながりを生んでいる。
そして、そのような人のつながりを大切にしながら、金沢市立玉川こども図書館等の行政の分
野と連携することによって賑わいを創出するという新たな取り組みを見守っていきたい。
【参考文献】
※ 1)金沢城下町 社寺信仰と都市のにぎわい 藤島秀隆 根岸茂夫 監修
※ 2)金沢市文化財紀要 105 金沢の歴史的建築と町並み
金沢市教育委員会 金沢市伝統的建造物・町並み調査会
金沢の商店街
C25
(4)石引商店街
●基本情報、歴史
1)歴史
金沢城築城の際に、石材を運んだ。
2)ロケーション
金沢市石引町。小立野台地の中心部にあり、中
心部である広坂からの距離は近く、すぐ裏手は
住宅地になっている。周辺には、金沢大学の医
学・保健学類、金沢美術工芸大学などの大学が
あるため、学生が多い。
3)商店街の規模
商店街の規模としては、それほど大きくはない。
店舗は 30 件ほどである。空き店舗、空き地は、
それほど目立たない。お店の種類としては伝統
のお菓子屋さん、パン屋さん、ブティック、が
基本で、飲食店が少々ある。コンビニがある。
生鮮 3 品のお店はない。
石引商店街
●評価軸
1)いろんな交通
近くにお店の駐車場がないため、車で来るお客さんの路上駐車が多い。それが歩道や車道の交通を妨
げている。
北鉄バスは、駅から中心部を経て大学病院に止まるものと、そこから湯涌、田上、大桑などの郊外(住
宅地)へ行くものが基本で、駅から放射状に伸びる。
ふらっとバスは、広坂、香林坊、片町、新竪町、二十人坂を通って石引きに上がってくる。
(菊川ルー
ト)北鉄バスとは別の選択肢になりうるが、ルートが限られている。
ふらっとバス菊川ルート
金沢の商店街
C26
2)道路幅員、道デザイン
石引通りは、
(県道 10 号線)車の交通量
が多く、幹線道路なため、向こう側へ渡
りにくい。
歩道の幅員は 3m ほど。
舗装はタイル。若干だが、凹凸や起伏が
激しく、歩くのにはいいが、自転車やベ
ビーカーは不便に思われる。
ビルから、歩道が全部かかるほどの共通
買い物中は、路上駐車せざるを得ない
のひさしが出る。
街路灯には、町の人のデザイン。俳句が
あった。
休憩できる場所が少ない。あまり計画さ
れていない。
アーケードはある。
金沢大学附属病院や石引 1 丁目交差点に
オープンスペースがあるが、あまり人が
集まれるようなしつらえがされていない。
商店街のフラッグ
石引1丁目交差点の広場、普段は通行人以外あまり人気が無く、集まる場
として機能していない
金沢の商店街
C27
●考察
北鉄バスで見れば、金沢駅と湯涌温泉の中
間地点にあたる。ふらっとバスで見れば、
広坂、香林坊、片町、新竪町、二十人坂を
通って石引きに上がってくる。(菊川ルー
ト)
それぞれ観光客に対しては、兼六園、県立
美術館がある出羽町付近から、石引方面に
どう人の流れを引き込むかがポイントで
はないか。そのルートに沿った提案が必要
なのではないか。
集まるところとして、金沢大学付属病院
金沢大学付属病院前の広場
前などは、広場とバス停が一体となって
バスのロータリー
いるため、コミュニティの場として何か
できるのではないか。
また、周辺の学生がどう商店街とかかわっ
ていけるかが重要であると考えられる。
お菓子屋さん、美大の関わるアートスペ
ースなどをうまく活用し、人の集まる場
所としたい。
石引アートギャラリー
北鉄バス、バス停「小立野」
北陸銀行小立野支店前にある。
金沢の商店街
C28
(5)表参道
●基本情報・歴史
1)歴史
約 300 年昔、浄土真宗大谷派金沢別院の門前町としてスタートした経緯があり、江戸時代から続く老
舗商店の多い町である。
6 年前までは横安江町商店街と呼ばれていた。東別院が中央に位置する。(西別院は近いが商店街に
は位置していない)
昭和 34 年に全蓋式アーケードを建設し、雨や雪の心配ない「横のデパート」と呼ばれていたが、平
成 17 年 8 月にアーケードが撤去された。
アーケード除去協議会: 商店街組合員、町内会員、商店主、会員ではない土地等不動産所有者
オブザーバー: 商工会議所、市役所
2)道の設備
・電柱の地中化、変圧器箱の一か所集中配置(歩行者からは植栽等で目立たなくしてある)
・V字型側溝——従前の歩道は蒲鉾型、インターロッキング敷き詰め
——道路の中央部に排水溝があり、両側店舗部分は水捌けが良く歩き易い
・市の負担で融雪装置を設置。無散水融雪ー道路下に地下水を通し、その熱により融雪
・修景整備 3000 万円
金沢市の商業振興施策による助成、半額補助
・アーケード撤去 2000 万円
地元負担
3)交通アクセス
・武蔵が辻 エムザデパート、近江町市場が近い
・金沢駅東口から徒歩圏
・ コミュニティバス(ふらっとバス 100 円)が商店街をゆ
っくり走行
バス停あるもフリーアクセス可
・イベント、歩行者天国、屋台、テントがあるとコースが変
更される不便がある。
ふらっとバス停:
・この辺りはパーキングが多い。低価格は近江町いちば館。
東別院表参道口
夕方 5 時以降無料もあり。
・歩行者には、オイル式エレベーターが数基あり渡り切るに
は広い横断歩道で悩まなくても良い
4)ロケーション
・高層レジデンス建設中、入居済みともに急増
・武蔵交差点側の商店街が活気あり
・核となっている東別院ーーー不活性化の引き金か
・駐車場出入口が商店街に面していない(新規道路から直接
駐輪場
人も車も出入り)
金沢の商店街
C29
5)店の設備
・金沢美術工芸大学とともに「アートな絵看板」、「美術のセンスを生かしたショーウィンドウ」
(シャッターも活用)等の取り組みを行っているが、東別院表口と北陸銀行ローン専科店舗の
・間の店が主に実行
・営業日、営業時間が表示されていないので、空き店舗か定休日か時間外か分らない
・シャッター・正面ドアなどに「しきたり・使われ方」がイラストやピクトグラム化が必要
・若い年齢層や県外外国出身者に店の扱い品を理解してもらえるような配慮が足りない
例えば、結納品・法衣のお店
浅野結納店
6)ソフト
・東、西別院門徒による稚児行列
・石川県内、北陸三県から三世代が集まってくる盛大な行事、この時を活用すべし
2012年5月19・20日
「よこっちょ ポッケまーと」
7)景観
・アーケード街時代が長かったので高さはほぼそろっている。
・1階に空き店舗ある雑居ビルあり。
金沢の商店街
C30
●考察
・ 商店街→門前町に回帰した感がある。
・ いちょう館 横安江町商店街振興組合 コミュニティセン
タ ー
・ 東別院正面に向かって左隣ビル 2 階、1階は洋品店になっ
ているが、目立たないのでもったいない。
沢田仏壇店
・ NPOによる伝統工芸紹介ショップがあり、ふすま、表具、
掛け軸の表装、欄間修復など井波市伝統工芸士の若手グル
ープと連繋している。また、絵看板など美大日本画専攻と
タイアップは魅力的である。若い力を利用することによっ
て、可能性が広がりそうである。
・ 仏教芸術、
教養書、
などジャンル及び年代限定(明治以前)
を絞った古本屋さんがおもしろい。特に明治・大正・昭和
戦前ものは置かないなどの工夫があるそう。
・ 沢田仏壇店から金沢駅に近い区域の活性化が特に望まれ
る。そこで、外国人観光客・在日外国人が買ってみたくな
うどん店:加登長
るように多言語表示を取り入れるのはどうか。定期的体験
コーナーや、仏教文化アンテナショップも外国人に対応で
きるようにし、世界へ情報発信を行っていく。
・ 三階木造の江戸時代からある「滝屋」を活性化するのはど
うか。金沢の伝統的料亭とは異なるスタイル、また同じ通
りの加登長とは競合しないスタイルで、蕎麦懐石(井波八
日町通り松屋)などリーズナブルで提供し、観光客だけで
なく周辺の地元の人も気軽に立寄れ、金沢の文化に触れら
れる場所にする。
参照:平成18年9月沼津商工会議所「金沢市横安江町商店
街視察報告」
金沢の商店街
東別院:正門
C31
(6)新竪町
●基本情報・歴史
1)歴史
新竪町商店街はもともと町人のまちであった。17世紀に犀川の河原が町となり、そこから竪町、新
竪町が誕生し、犀川大通りが整備されるまでは竪町商店街と一体となった商店街として賑わいをみせ
ていた。街路整備後は竪町商店街とはまた異なるまちづくりを行い、個性的な魅力を見せている。
(参
考文献:
「新竪町商店街」平成6年発行)
2)ロケーション
犀川大通りと桜橋通りを結ぶ道路沿いに商店街が並び、周辺には水溜町などのこまちなみが並ぶ。商
店街の背後地は主に住宅であり、静かな雰囲気を持つ。また、新竪町小学校が商店街に面している。
3)商店街の規模
40ほどの店舗が登録されている。店舗は骨董品、雑貨店、洋服店など、個性的な若者の店が並ぶ。
4)空き地、空き店舗
2011 年 10 月 23 日に調査した際には空き店舗は2軒ほど見られた。空き地は無い。また、駐車場の不
足という慢性的な問題もある。片町、竪町商店街と比較すると家賃が安く、比較的新規出店は金銭面
でハードルが低い。
空き店舗はそれほど多くない
金沢の商店街
C32
●評価軸
新竪町について、次のような評価軸で分析を行う。
1)使っている人の種類・タイプ
利用者を現地で観察すると、観光マップを持って歩く観光客の姿も見られる。また、商店主へのヒア
リングから、ここでしか売っていないものをもとめて、わざわざ郊外からやってくるお客さんも多い
ようである。主には若者向け、こだわりの品が多く、そういったものを求める利用者がやってくるよ
うだ。ただ、高校生などは近くに高校があるため途中で立ち寄るようなこともかつてはあったが、現
在では減少しているそうである。おそらくは、金沢駅前に行ってしまっているとのことであった。
2)資本
チェーン店は無く、どのお店も地元
の独立資本のお店で構成されている。
大型複合店舗はないが、入り口部に
不動産業の店舗と食肉店の店舗が魅
力的なファサードを見せていること
と、八百屋がリノベーションによっ
ておしゃれな雰囲気の八百屋となっ
ている。この八百屋のように、歴史
ある建物を上手く活用した店舗が多
い。
3)店の種類
雑貨店・骨董店・服飾店など買い回
り型のお店が多い。平成6年に商店
街によって発行された「竪町商店街」
によると、かつては薬局、お菓子店
などがあったようである。また、表
具店・呉服店なども残っていたよう
である。骨董店は当時から残ってい
る店舗である。現在は、ライフスタ
イル・セレクトショップが並ぶ通り
としての評判を形成している。
金沢の商店街
C33
4)道デザイン
平成5年12月19日付け「北陸中日新聞」の記事「城下町で欧州気分」によると、犀星のみちへ
と連なる道としてのデザインとして、道路修景が行われた。この記事の中では「最大でも幅6.7m」
しかない延長368mの通りは、平均幅2.7mの車道部分が白っぽいコンクリートタイル(インタ
ーロッキング)で、幅1.5mの両側歩道は側溝のふたとともに茶色系統の同スタイルで、落ち着い
たモザイク状に色分けされている。
」とされている。こういった舗装によって、落ち着いた雰囲気の道
デザインとなっており、車がスピードが出にくい印象を作っている。
ふらっとバスのルートでもある
●考察
新竪町は独特の雰囲気を形成し、買い回り型の個性的な商店街となっている。これの背景には、
(1)
古い建物の再利用(2)落ち着いた道のデザイン(3)ライフスタイル・セレクトショップの集積、
といったことが挙げられる。その結果、若者や観光客が訪れる場所となっているが、他の商店街と比
較して(1)駐車場の不足(2)中心部からのロケーション、といった点で不利な面も抱えている。
(2)に関しては、むしろ中心部から離れていることによる静かな雰囲気、及び犀星のみちと21世
紀美術館をつなぐ間のルートとして、別の魅力を持たせることが可能であると考えられる。
金沢の商店街
C34
3−3 事例の詳細調査
(1)
竪町空き店舗調査
商店街の中でも「がんばる商店街」として象徴的存在にある竪町商店街の空き店舗について調査し
た。竪町の空き店舗は主に中央部に多く位置しており、大きすぎるか、比較的古い店舗が空いている
傾向がある。また、二階と一階が同時に空いている店舗も多い。空き店舗となった建物の「元」用途
に規則性はないが、強いて言えば貴重品を売る店が多かったように見受けられた。なお、これらの調
査は 2011 年 10 月 23 日に行われた。現在では、空き店舗に多くの新規店舗がオープンし、新しい魅
力と活気をもたらしている。
竪町商店街空き店舗調査(2011 年 10 月 23 日調査。番号は次頁からの写真と連動)
(地図:ゼンリン住宅地図引用)
金沢の商店街
C35
場所
竪町①
写真
説明
元ドトール
竪町の入り口部分の空き店舗
(2012年8月現在、メガネ店)
竪町②
元靴屋。(2012年8月現在、ス
ーツ販売店)
竪町③
竪町④
金沢の商店街
一階の一部が空き店舗
C36
場所
竪町⑤
写真
説明
元たてまち大学
(2012年8月現在、ホビー店)
竪町⑥
竪町⑦
元時計屋
自転車置き場の横
竪町⑧
金沢の商店街
元カーテン屋
C37
場所
写真
説明
竪町⑨
中央部
竪町⑩
中央部
竪町⑪
しんたて側。マンションの1階
竪町⑫
しんたて側。元アクセサリー店
金沢の商店街
C38
(2)新竪町商店街ヒアリング
【日
時】
平成 24 年6月 14 日
【場
所】
ホームくっく わかばやし 御座敷別館
【ヒアリング】
新竪町3丁目会 町会長 若林茂樹氏 外 経営者3名
1)商店街の成り立ち
元来、土蔵御坊(徳永寺)を中心に形成された門前町であった。今も残る街路の形状等からもそ
の当時の様子が伺える。昭和中頃から平成初頭にかけては、新竪町商店街の店主ひとりひとりが「店
主が住む安心して買い物できる商店街」をキャッチフレーズに商店街の活性化に尽力し、地元だけ
ではなく、県外からの来街者も多く、金沢市内でも最も賑わいのある商店街のひとつとされていた。
しかし、近年の社会情勢や都市構造の変化が目まぐるしく、例えば、片町交差点から鱗町交差点へ
と続く犀川大通りの完成による人通りの変化、石川県庁や金沢大学の移転、新竪町校下の児童数の
減少等の要因による来街者の減少を防ぐかということが、課題となっている。
2)商店街の今
(a)交通アクセス
来街者の多くは、車で訪れることが多い。しかし、商店街の各店舗前は、駐車禁止となっているた
め駐車スペースの確保が課題となっている。そのため、商店街は、来街者用の駐車場を確保するため
の取り組みとして、平成 24 年2月よりまちなかパーキングに加盟し、駐車スペースの供給を行ってい
る。
また、金沢ふらっとバスの菊川ルートの一部となっており、市中心部からのアクセスが可能となって
いる。ふらっとバス導入当初は、車両構造が乗客の座席位置の低い造りであったため、窓から色んな
景色をみることが可能で、店舗に興味を持ってもらう機会も多く、店を訪れる人も多かったが、座席
位置の高い国産車への切り替えにより、外の景色を楽しむ機会がなくなり、来街者が減少したように
感じられると商店街の経営者は、嘆いている。
金沢の商店街
C39
(b)商店街の人々
新竪町商店街は、行政側の支援も少なく、各店舗が努力し合い、商店街が一丸となり発展してい
った。現在、店舗の経営者は、様々な年齢層に分かれており、年齢の高い層の経営者は、そこに住
みながら経営をしているが、年齢の若い層の経営者は別の場所に住み、商店街に通いながら経営を
している傾向が強い。
また、年齢の若い層の経営者は、インターネットによる商品の販売等も行っており、世代間での
販売方法の違いも見られる。
しかし、経営の形態は違えど、定期的に話し合いの場を設けるなどして、経営者同士の議論を重
ねており、世代間を超えた経営者同士の結びつきが強い商店街といえる。
そして、若い年齢層の経営者は、個々の店舗が注目されるのではなく、新竪町商店街全体が注目
されることを望んでおり、そのため、多額の費用をかけずに小さなイベントを多く開催し、商店街
と来街者が一緒になって楽しめる取り組みを行ったり、インターネット等の媒体を通して竪町商店
街がクローズアップされるような機会を臨んでいる。
このように、世代間を超えた経営者同士の結びつきの強い商店街は、現在の金沢市内においては
珍しく、
「人のつながり」に重きを置いた商店街として、今後どのように発展していくかを見守って
いきたい。
しんたてふれ愛まつり(平成 24 年8月 18 日(土)開催)
金沢の商店街
C40
新竪街商店街分析表
新しいお店・古いお店
店舗写真
店舗
商品
業態
その他
総合
1
天狗中田本店
古
古
古
N
N
2
移転
金沢R不動産
リニュ
ーア
N
ル
3
古
古
古
N
古
4
着物レンタル
料金コース
が分かる
N
N:新しい店舗
古:古い店舗
金沢の商店街
C41
店舗写真
店舗
商品
古
古
業態
その他
総合
5
古美術「えび
すや」
やる気?
古
6
クレジットカ
古
古
ード会社シ
古
ール
7
Ver Meer
古
古
N
N
Antique
8
病院
古
営業をして
いるのか不
明
9
八百屋
1
家具屋
N
N
N
0
金沢の商店街
C42
店舗写真
店舗
1
古着
1
「布久や」
1
古道具・古美
2
術
1
古美術
3
「御倉」
商品
業態
その他
総合
N
N
古
古
古
N
クレジットカ
ード会社シ
ール?
1
㈱中央生鮮食
4
品
1
雑貨屋
古
(新
古
鮮)
5
金沢の商店街
C43
店舗写真
1
店舗
商品
業態
その他
総合
雑貨屋
6
1
靴
7
1
風呂屋
8
↓
N
床屋
↓
現在
1
「SLEEP」
N
N
「長久洞」
古
古
2
お寿
古
古
1
「竹葉寿し」
N
9
2
0
金沢の商店街
古
C44
4.まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
これまでの商店街の事例調査、実態調査、評価軸による調査を通して、我々の研究グループでは「楽
しく・安全に・歩いて買ってまわれる中心商店街」を実現するため、以下のような商店街施策のため
の提案を行う。
○「集まる場」をつくる
・ 意見交換の場をつくる
利用者・商店街・住民・行政の間での意見交換による活性化への提案づくり
○「公共交通」と結びつける
・ 商店街との連動
アクセスとしての連動だけでなく、商店街のイベントや店舗紹介などの情報提
供としての連動
例)
ふらっとバスに商店街マップやパンフレットを置く
停留所を商店街のコミュニティ・スポットにする(たまり場をつくる)
車内アナウンスで商店街の歴史や近況も知らせる
○「回遊性」を見せる
・ 回遊性のモデルを可視化するための歩行者が商店街を通る回遊ルートづくり
例)
楽しさを味わうためのルートの提案:新たな魅力を感じさせるために
安心・安全なルートの提案:子供、高齢者や身体に不自由がある人、荷物が大
きな人でも歩きやすいように
「隠れた」ルートの提案:地形や路地、地下道など、見えにくい回遊性をちゃ
んとみせる
まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
C45
楽しく・安全に・歩いて買ってまわれる中心商店街
「集まる場」をつくる
利用者・商店街・住民・行政の間での
意見交換による活性化への提案づくり
「公共交通」と結びつける
アクセスとしての連動だけでなく、
商店街のイベントや店舗紹介などの
情報提供としての連動
「回遊性」を見せる
回遊性のモデルを可視化するための
歩行者が商店街を通る回遊ルートづくり
まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
C46
巻末
名簿
ディレクター : 内田 奈芳美
研究員・代表 : 縄 祐介
研究員・副代表: 巻 駿之介
研究員
: 笠間 昭子
研究員
: 小嶋 久之
研究員
: 清水 沙友里
活動記録
平成23年
9月1日(木):顔合わせ、役員決め
9月29日(木)
:内田先生による商店街のレクチャー
10月23日(日)
:竪町・柿木畠・せせらぎ通りフィールド調査
11月16日(水):評価軸作り
12月8日(木):文献調査
平成24年
1月16日(月):文献調査
2月20日(月)
:金沢の商店街の分析
2月23日(木):金沢の商店街の分析
3月11日(日)
:高山・富山視察
3月31日(土)
:彦根視察
4月9日(月):各自視察を終えての分析
4月23日(月):評価軸のアップデート
5月14日(月):金沢の商店街の分析
5月29日(火):金沢の商店街の分析
6月14日(木):新竪町ヒアリング
6月25日(月):ヒアリングを終えての分析
7月9日(月):報告書執筆開始
7月26日(木)
:報告書執筆
8月16日(木):報告書執筆
8月28日(火):報告書最終確認
まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
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参考文献
・新 雅史「商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道」光文社新書 2012/5/17
・佐藤 滋「まちづくり市民事業―新しい公共による地域再生」学芸出版社 2011/04
・静岡大学大学院工学研究科事業開発マネジメント専攻「感性を活かす:時代が求める新規事業創出
へのカギ」ITSC静岡学術出版事業部、2008/9
・ぱてぃお大門蔵楽庭のホームページ
http://patio-daimon.com/
・株式会社まちづくり長野のホームページ
http://www.machidukuri-nagano.jp/patio/index.html
・四番町スクエア協同組合ホームページ
http://www.4bancho.com/activity/who/index.html
・彦根商店街連盟ホームページ
http://www.hikone-kiina.jp/member/
・菊川公民館ホームページ
http://www.spacelan.ne.jp/~kikuga-k/gaiyou.htm
・金沢市産業局による「平成23年度 経済行政の概要」
・高井戸商店街振興組合 組合員向け資料
・金沢城下町 社寺信仰と都市のにぎわい 藤島秀隆 根岸茂夫 監修
・金沢市文化財紀要 105 金沢の歴史的建築と町並み
・金沢市教育委員会 金沢市伝統的建造物・町並み調査会
・平成18年9月沼津商工会議所「金沢市横安江町商店街視察報告」
・ゼンリン住宅地図
まとめ:金沢の商店街が抱える課題と提案
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