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信州大学吹奏楽団 第21回定期演奏会

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信州大学吹奏楽団 第21回定期演奏会
-1-
ごあいさつ
信州大学吹奏楽団団長
桑
島
淳
宏
本 田 は お 忙 し い 中 、 信 州 大 学 吹 奏 楽 団 第 21 回 定 期 演 奏 会 に ご 来 場 い た だ き
誠にありがとうございます。
当 団 は 近 年 団 員 に 恵 ま れ 、毎 年 100 名 以 上 で 活 動 し て お り ま す 。大 勢 の 団 員
で 音 楽 活 動 が で き 、様 々 な 音 楽 性・人 間 性 に 触 れ ら れ る と い う こ と は 、団 長 と
し て も 一 団 員 と し て も 非 常 に 喜 ば し い こ と で あ り ま す 。こ れ だ け 団 員 が 増 え て
も 大 学 内 で 思 う よ う に 練 習 が で き な い と い う 状 況 は 改 善 さ れ ま せ ん が 、地 域 の
皆 様 の 深 い ご 理 解 と ご 協 力 に よ り 練 習 場 と し て 公 民 館 を 使 わ せ て 頂 き 、団 員 一
同心から感謝しております。また、演奏
会 を 開 催 す る に あ た り 、ご 指 導 い た だ き ま し た 先 生 方 を は じ め 、私 達 を 支 え て
く だ さ っ て い る ホ ー ル の ス タ ッ フ の 方 々 や 諸 先 輩 方 、そ し て お 世 話 に な り ま し
た全ての方々に厚く御礼申し上げ、あいさつとさせていただきます。
それでは、当団の演奏を最後までごゆっくりとお楽しみください。
第 21 回 定 期 演 奏 会 企 画 係 代 表
望
月
美
里
本 日 は お 忙 し い 中 、 信 州 大 学 吹 奏 楽 団 第 21 回 定 期 演 奏 会 に ご 来 場 い た だ
きまして、誠にありがとうございます。
私 た ち が 送 っ て い る 大 学 生 活 は 、し ば し ば「 モ ラ ト リ ア ム 」と い う 言 葉 に 表
さ れ る 事 が あ り ま す 。限 ら れ た 時 間 を 社 会 に 出 る ま で の 単 な る 猶 予 期 間 と し て
目的もなく過ごし、周りの環境に流されるのはとても楽なことです。しがし、
私 た ち は 音 楽 を 楽 し み 、そ の す ば ら し さ を た く さ ん の 人 に 伝 え た い 、と い う 大
き な 願 い を 持 っ て お り ま す 。そ の た め に 何 を す れ ば い い か 団 員 一 人 一 人 が 日 々
考 え 、時 に は ぶ つ が り 合 い な が ら 本 日 の 演 奏 会 を 作 り 上 げ て ま い り ま し た 。こ
の 演 奏 会 を 通 し て 、私 た ち が 音 楽 に 込 め て 皆 様 に お 届 け す る 、
「モラトリアム」
な ど と い う 言 葉 を 吹 き 飛 ば す よ う な 、若 く 熱 い 思 い を 体 全 体 で 感 じ て い た だ け
れば幸いです。
最 後 に な り ま し た が 、こ の 演 奏 会 を 開 催 す る に あ た り ご 指 導 ご 協 力 を 賜 り ま
し た 諸 先 生 方 、先 輩 方 、そ し て 会 場 ス タ ッ フ の 方 及 び 諸 関 係 者 の 皆 様 に 厚 く 御
礼申し上げます。
それでは、最後までごゆっくりお楽しみください。
-2-
プログラム
第1部
ミュージック・メイカーズ
The Music Makers
A.リード
指揮/尾本正志
星の船
STARSHIP
西邑由記子
指揮/小林拓也
ゲールフォース
Gaelforce
「稜線の風」一北アルプスの印象
Alfred Reed
Yukiko Nishimura
P.グレーアム
指揮/西野嘉高
Peter raham
指揮/尾本正志
八木澤教司
Satoshi Yagisawa
“Soaring over the Ridges”
-the Impression of
the North Alps
第2部
ラプソディ・イン・ブルー
Rhapsody in Blue
G.ガーシュイン
指揮/赤羽佑亮
イマジン
Imagine
J.レノン
指揮/赤羽佑亮
吹奏楽のための犬夜叉
“INUYASHA" for Wlnd Orchestra
サウス・ランパート
・ストリート・パレード
South Rampart Street Parade
George Gershwin
John Lennon
arr. by Takashi Hoshide
和田薫
指揮/赤羽佑亮
Kaoru Wada
R.バーデュク&B.ハガード
指揮/小林拓也
Ray Bauduc & Bob Haggart
arr. by Naohiro Iwai
第3部
バレエ音楽「アパラチアの春」より
Appalachian Spring
交響詩「エグモント」
Symphonic Poem“EGMONT”
A.コープランド
指揮/西野嘉高
Aaron Copland
B.アッペルモント
指揮/荒井弘太
-3-
Bert Appermont
バンドディレクター&指揮者紹介
荒
井
康
静岡県出身。玉川大学文学部芸術学科音楽専攻卒業。その後、同大学の芸術
専 攻 科 を 修 了 。更 に 、東 京 コ ン セ ル ヴ ア ト ワ ー ル 尚 美 デ ィ プ ロ マ コ ー ス を 卒 業 。
トランペットを榊原達、祖竪方正、山本武雄、津堅直弘の各氏に師事。現在で
は、オーケストラ、吹奏楽、室内楽、プラスアンサンブル、ミュージカル等の
ジ ャ ン ル に と ら わ れ な い 活 動 を す る か た わ ら 、管 弦 楽 、吹 奏 楽 な ど の 指 導 に も
熱心に取り組んでいる。
荒井先生には当信州大学吹奏楽団のバンドディレクターとしてご指導を頂
き、今年で7年目となる。バンドディレクターと団員の枠を越え、同じ音楽を
太 楽しむ仲間として親しくお付き合いさせていただいている。
★☆★☆★☆行列のできる法律相談所(主に代数・幾何)★☆★☆★☆★
下記の事件に対する、信大が誇る史上最強尾本弁護士の見解やいかに!
① G U S T □ の ウ ォ ッ シ ュ レ ッ ト 水 圧 最 大 事 件 ! ⇒ 有 罪:罰 金 ド リ ン ク バ ー
②琵琶湖でブラバスのキャッチ&リリース1⇒有罪:彦根城一日監禁之刑
③「稜線の風」終了後の拍手や歓声、悲鳴!⇒無罪:演奏中はお静かに。
④上の指揮者よりも尾本の方が上手い発言!⇒本日開廷、判決やいかに?
尾
本
正
志
彼の発言を整理しても私に何を言いたかったのかよくわからない。しかし、
「吹奏楽には感謝してるよ。」という彼のセリフは私の胸をつきさした。彼と
の 付 き 合 い は も う 20 年 に も な る が 、 彼 の 口 か ら こ の よ う な 言 葉 が 聞 け る と は
夢 に も 思 わ な か っ た 。後 に な っ て わ か っ た が 、こ の と き す で に 私 の 気 持 ち は 彼
の 心 臓 の 動 き に な っ て い た ...
《出倉岳:著 『彼になった私』》より
西
野
嘉
高
<広 辞 苑 的 小 林 拓 也 >
○ こ ば や し - た く や [ 小 林 一 拓 也 ]【 名 】 ( 略 称 こ ば た く )
・ 21 才 に し て 未 だ に 恋 に 恋 す る 戒 大 男 性 の 一 群 。
・ほんわかした雰囲気から全体的に和やかな印象を持つ。
・周囲の人間(特に異性)に寄生する特質を持ち、その意味で計算力は
優れていると言えるが、言語能力は未発達である。
小
林
拓
也
~キーワードから見るここ数ケ月~
『 4 月 1 日 』 :『 エ イ プ リ ル フ ー ル 』 の 日 。 4 人 か ら 一 気 に 騙 さ れ る 。
仕返しを企むが、既に2田こなっていたという実に
ありがちなオチがつく・・・。
『夢の中へ』:某『有名な曲』ではない。人の夢の中で説教をしていた
らしい。人の夢の中に出てくるなよ。おまけに説教って…。
赤
羽
佑
亮
-4-
第1部・曲目解説
ミュージック・メイカーズ
こ の 曲 は ス ペ ン サ ー ポ ー ト 高 校 ウ イ ン ド ア ン サ ン ブ ル 部 の 委 嘱 に よ り 作 曲 さ れ た 曲 で 、ア
ー サ ー・オ シ ャ ウ ニ ー の 有 名 な 詩 に 基 づ い て 作 ら れ て い る 。ゆ っ く り と し た 金 管 の 前 奏 に 続
き 、曲 は ア レ グ ロ・ ブ リ ラ ン テ( 速 く 輝 か し く )に 突 入 す る 。こ こ で は 木 管 で 奏 で ら れ る 美
し い メ ロ デ ィ を 中 心 に 7 つ の モ チ ー フ が 断 片 的 に 現 れ 、色 彩 や リ ズ ム を 変 え な が ら ク ラ イ マ
ッ ク ス へ と 盛 り 上 が っ て い く 。音 楽 を す る 喜 び を 心 か ら 伝 え る 、活 気 に あ ふ れ た 序 曲 で あ る 。
作 曲 者 の A .リ ー ド は 国 際 的 な 作 曲 家 で あ る と と も に 、世 界 中 の バ ン ド と 演 奏 活 動 を 行 う 、
吹 奏 楽 の 第 一 人 者 で も あ る 。現 在 、洗 足 学 園 音 楽 大 学 客 員 教 授 の 職 に あ り 、一 年 の 半 分 近 く
を 日 本 で 活 動 し て い る 。現 代 的 な サ ウ ン ド と 親 し み や す い 音 楽 が 彼 の 作 品 の 魅 力 で あ り 、演
奏のしやすさへの配慮も彼の人気理由の1つである
星の船
こ の 曲 は 、 2001 年 の 春 に 作 曲 さ れ 、 伊 藤 康 英 指 揮 、 く ら し き 作 陽 大 学 吹 奏 楽 団 に よ っ て
2002 年 1 月 に 岡 山 県 倉 敷 市 で 初 演 さ れ た 。
題 名 で あ る「 星 の 船 」と は 、七 夕 の 夜 に 牽 牛 と 織 女 が 乗 る 船 の こ と で あ る 。年 に 1 度 、七
夕 の 夜 に し か 2 人 は 会 え な い が 、雨 が 降 っ て 天 の 川 の 水 か さ が 増 し て し ま う と 、互 い に 会 う
こ と が で き な く な っ て し ま う 。こ の 曲 は 、そ の よ う な 相 手 を 想 う 気 持 ち や 、切 な さ を 表 現 し
て い る 。曲 の 全 編 に 渡 り 、穏 や か で 素 朴 な 旋 律 が 繰 り 返 さ れ る 。そ の 女 性 的 で 美 し い メ ロ デ
ィーは、聞く人すべてを暖かな気持ちにさせてくれるだろう。
作 曲 者 の 西 邑 由 記 子 は 、作 曲 家 、編 曲 家 、ま た ピ ア ニ ス ト と し て も 活 躍 中 。主 な 吹 奏 楽 の
作品に、「ブライト・ムーン~管楽器と打楽器のための音楽」などがある
ゲルフォース
こ の 曲 は 、ア イ ル ラ ン ド 民 謡 の 伝 統 に 沿 っ て 作 曲 さ れ 、ノ ル ウ ェ ー 王 立 海 軍 バ ン ド に 献 呈
さ れ た 曲 で あ る 。3 曲 の 民 謡 を 用 い た『 ゲ ー ル フ ォ ー ス 』は 、現 代 の ウ イ ン ド ・ バ ン ド が 持
つ色彩と多様性を探求している。
1 曲 目 の “ The Rocky Road to Dublin” は 短 い ジ グ ( 舞 曲 ) で 、 木 管 楽 器 が 活 躍 す る 。 2
曲 目 の “ The Mi-nstrel Boy” は フ リ ュ ー ゲ ル ホ ル ン 独 奏 に よ っ て 奏 で ら れ 、 木 管 合 奏 と
柔 ら か い 音 色 と が 強 い コ ン ト ラ ス ト を 生 み 出 し て い る 。3 曲 目 の“ Tossing the Feathers”
はドラムスと木管楽器の妙技を見せてくれる音楽だが、最後はフルバンドによって演奏さ
れ 、 華 々 し く 幕 を 閉 じ る 。 作 曲 者 の P . グ レ ー ア ム は 、 1958 年 ス コ ッ ト ラ ン ド に 生 ま れ
た 。大 学 卒 業 後 、ロ ン ド ン で エ ド ワ ー ド ・グ レ ッ グ ス ン に 作 曲 を 学 ぶ 。主 な 作 品 に は「 ハ リ
ソンの夢」などがある。
「稜線の風」―北アルプスの印象
富 山 ミ ナ ミ 吹 奏 楽 団 の 委 嘱 に よ り 作 曲 さ れ た こ の 曲 は 、作 曲 者 で あ る 八 木 澤 氏 自 身 が 直 接
肌 で 感 じ と っ た 北 ア ル プ ス の 印 象 を 、空 か ら 烏 に な っ た 視 点 で 描 写 し た 冒 険 ス ト ー リ ー で あ
る 。八 木 澤 氏 は ア ル ペ ン ル ー ト を 訪 れ た 時 の 様 子 を 次 の よ う に 述 べ て い る 。「 黒 部 ダ ム の 放
水 と 共 に 輝 く 虹 や 壮 大 に 連 な る 山 々 は 、私 の 想 像 を 遥 か に 超 え る 美 し い も の で し た 。反 し て
地 獄 谷 で の 異 様 な 雰 囲 気 や 硫 黄 の 嫌 な 匂 い は 絶 望 的 な 恐 怖 を も 感 じ さ せ 、こ の 自 然 の 表 裏 関
係 に は 言 葉 を 失 う ほ ど で し た 。し か し 地 獄 谷 か ら 登 り あ が る と 突 然 美 し い ミ ク リ ガ 池 が 姿 を
現 し 、こ の 神 秘 的 な 情 景 は 私 に 生 き て い る こ と へ の 感 謝 と 自 然 に 対 す る 深 い 感 動 を 与 え る も
のでした。」
作 曲 者 の 八 木 澤 教 司 は 管 弦 楽 、合 唱 、邦 楽 な ど 幅 広 く 手 が け て お り 、近 年 は「 吹 奏 楽 の た
め の 音 詩 『 輝 き の 海 へ 』 」、「レ ム リ ア ~ 失 わ れ た 大 い な る 遺 産 」 等 意 欲 的 に 吹 奏 楽 曲 を 作 曲
している。
-5-
第2部・曲目解説
ラプソディー・イン・ブルー
こ の 曲 は 、G .ガ ー シ ュ イ ン が ア メ リ カ・ジ ャ ズ 界 の 第 一 人 者 で あ る ホ ワ イ ト マ ン の 委 嘱
により書いたもので、当時確立しつつあった「シンフオニック・ジャズ」の代表作である。
当 初 は 、ピ ア ノ と ジ ャ ズ バ ン ド の た め に 書 か れ た が 、後 に ホ ワ イ ト マ ン 楽 団 の 編 曲 者 、グ ロ
フェにより、現在のようなオーケストラ版に編曲されている。
曲 全 体 は 大 き く 3 部 に 分 け る こ と が で き 、次 々 と 新 し い 旋 律 が 登 場 す る が 、そ れ ぞ れ が 一
気 に 演 奏 さ れ る こ と に よ り 1 つ の 大 き な 流 れ を 持 つ 曲 と な っ て い る 。ど こ か 物 悲 し い 冒 頭 の
クラリネット・ソロも印象的である。
作 曲 者 の G . ガ ー シ ュ イ ン は 、 1898 年 ニ ュ ー ヨ ー ク 生 ま れ 。 作 品 は ク ラ シ ッ ク 、 ポ ピ ュ
ラ ー 音 楽 、映 画 音 楽 と 多 岐 に わ た り 、「 サ マ ー タ イ ム 」、「 パ リ の ア メ リ カ 人 」な ど が 有 名
である
イマジン
こ の 曲 は 、 ビ ー ト ル ズ 解 散 後 の 1971 年 に 発 表 さ れ た 曲 で あ る 。 当 時 は ベ ト ナ ム 戦 争 の 真
っ 只 中 。反 戦 活 動 を 行 っ て い た J ル ノ ン に と っ て 、人 種 や 宗 教 の 違 い に よ っ て 世 界 に 対 立 や
差 別 が 起 こ ら な い こ と を 願 う 、 強 い メ ッ セ ー ジ と 祈 り の こ め ら れ た 曲 で あ る 。 2001 年 の ア
メ リ 力 同 時 多 発 テ ロ の 際 に は 、こ の 曲 の 詞 の 一 節 が 夫 人 の オ ノ・ヨ ー コ に よ っ て ニ ュ ー ヨ ー
ク タ イ ム ズ 紙 の 一 面 広 告 と し て 掲 載 さ れ 、再 び 平 和 の メ ッ セ ー ジ を 世 界 へ と 発 信 す る こ と に
なった。
曲 は 、ま ず サ ッ ク ス の ソ ロ に よ っ て メ ロ デ ィ ー が 奏 で ら れ た 後 、木 管 楽 器 、金 管 楽 器 と 受
け 継 が れ て い く 。ひ と つ ひ と つ の 音 に 耳 を 澄 ま し て 、噛 み 締 め る よ う に お 聴 き い た だ き た い 。
作 曲 者 の J . レ ノ ン は ビ ー ト ル ズ の メ ン バ ー で あ り 「 Happy Christmas」 、 「 Love」 な ど
数々の名曲を世に送り出している。
吹奏楽のための犬夜叉
こ の 曲 は 、 2000 年 よ り 今 年 9 月 ま で 放 映 さ れ て い た T V ア ニ メ ー シ ョ ン 「 大 夜 叉 」 の 劇
中 音 楽 を 、吹 奏 楽 版 と し て 新 た に 編 曲 し た も の で あ る 。物 語 は 、妖 怪 と 人 間 の 間 に 生 ま れ た
半 妖「 大 夜 叉 」と 、神 社 の 娘 と い う こ と 以 外 は ご く 普 通 の 女 子 中 学 生「 日 暮 か ご め 」が 、砕
け散った四魂の玉を巡って冒険をする戦国御伽草子になっている。
曲 中 で は 、登 場 人 物 の 犬 夜 叉・か ご め・奈 落 そ れ ぞ れ の テ ー マ を 、オ リ ジ ナ ル の 雰 囲 気 を
最 大 限 活 か し た 作 曲 と ア レ ン ジ で 再 構 或 し て い る 。戦 国 時 代 を イ メ ー ジ さ せ る 壮 大 な 和 風 調
のメインテーマ、「半妖犬夜叉」の様々なバリエーションをお楽しみいただきたい。
作 曲 者 の 和 田 薫 は 、1962 年 山 口 県 下 関 市 生 ま れ 。作 編 曲 家 と し て 、多 方 面 で 活 躍 中 。1984
年に「吹奏楽のための土俗的舞曲」が全日本吹奏楽コンクールの課題曲に選ばれている。
サウス・ランパート・ストリート・パレード
1936 年 に 作 ら れ た こ の 曲 は 、 ゛ デ ィ キ シ ー ス タ イ ル ” で 書 か れ た ジ ャ ズ ナ ン バ ー で 、 ア
メ リ カ 南 部 の 街 、ニ ュ ー オ リ ン ズ に あ る「 サ ウ ス・ラ ン パ ー ト 通 り 」の 名 前 が 曲 名 に 冠 さ れ
て い る 。ニ ュ ー オ リ ン ズ と い え ば ジ ャ ズ 発 祥 の 地 と し て も 有 名 で あ る が 、ジ ャ ズ は マ ー チ( 行
進 曲 )が 少 し ず つ 変 化 し て 生 ま れ た 音 楽 と い わ れ て い る 。デ キ シ ー ス タ イ ル は そ の 中 間 的 な
存 在 で 、心 地 よ い ス ウ ィ ン グ の リ ズ ム に 乗 っ て 愉 快 な パ レ ー ド が 行 進 し て 行 く 様 子 が 目 に 浮
かぶようだ。
ド ラ ム に よ っ て リ ズ ム が 導 き 出 さ れ る と 、パ レ ー ド の 楽 団 が 一 斉 に や っ て き た よ う に 、に
ぎやかになる。ピッコロ、クラリネット、トランペットの軽快なソロに注目して頂きたい。
作曲者はボブ・クロスビー楽団のR.バーデュクとB.ハガードの2人である。
-6-
第3部・曲目解説
バレエ音楽「アパラチアの春」
こ の 曲 は 、ア メ リ カ 、ペ ン シ ル ヴ ア ニ ア 州 の 山 地 、ア パ ラ チ ア の 農 村 で の 若 い 開 拓 民
の 婚 礼 を 舞 台 と し て 、限 り な い 希 望 を の せ た 人 生 の 春 を 象 徴 し た 曲 で あ る 。も と は 1 944
年 に 1 3 の 楽 器 の た め に 書 か れ た も の だ が 、作 曲 者 自 身 の 手 に よ っ て 1945 年 に 二 管 編 戒
の オ ー ケ ス ト ラ 組 曲 に 、 さ ら に 1956 年 に は 、 バ レ エ 全 曲 が 大 編 戒 の オ ー ケ ス ト ラ に 直
された。
冒 頭 の 透 明 な 音 で 緩 や か に 始 ま る 部 分 は 、新 築 の 農 家 で 行 わ れ る 結 婚 式 に 集 ま っ た 人
を 順 に 紹 介 す る 場 面 で あ る 。突 然 活 気 に 溢 れ た 旋 律 が 現 れ 、お 祝 い の 浮 き 立 つ 気 分 が 表
現 さ れ て い る 。そ し て 再 び 緩 や か な テ ン ポ と な り 、イ ギ リ ス の マ ン チ ェ ス タ ー で お こ り
ア メ リ カ へ 広 ま っ た シ ェ ー カ ー 教 の 賛 美 歌 が 展 開 し 、宗 教 的 な 祈 り の 中 で 静 か に 曲 が 終
わる。
作 曲 者 の A . コ ー プ ラ ン ド は 1900 年 に ニ ュ ー ヨ ー ク で 生 ま れ 、 ア メ リ カ ニ ズ ム を 素
材 と し た 国 民 主 義 的 な 民 衆 の た め と い う 想 い の 下 に 、幅 広 い ジ ャ ン ル に 作 品 を 残 し て い
る 。「 ビ リ ー・ザ・キ ッ ド 」、「ロ デ オ 」等 の 管 弦 楽 作 品 は 、吹 奏 楽 の ア レ ン ジ 作 品 と し て
もよく演奏される。
交響詩「エグモント」
こ の 曲 は 、ベ ー ト ー ヴ エ ン も そ の 物 語 に 惚 れ こ ん で 題 材 に 取 り 上 げ た オ ラ ン ダ 独 立 の
ヒ ー ロ ー「 エ グ モ ン ト 」を 、B.ア ッ ペ ル モ ン ト が「 Lamoraal of Egmont 音 楽 協 会 」か
らの依頼により、ドラマテイックな交響詩として書いた曲である。全4楽章からなり、
曲 の 主 題 で あ る 美 し い メ ロ デ イ で 始 ま る 。そ の メ ロ デ イ は 全 楽 章 を 通 し て さ ま ざ ま な か
たちで表現されている。4つの場面は以下のように構威される。
第1楽章「エグモントの結婚」 :主題のメロデイに続き、16世紀の結婚パーティ
ーでの、鮮明で技巧的なルネッサンス式の踊りが再現されている。
第2楽章「エグモントとフィリップ2世」 :前半は、2人のキャラクターが様々な
楽 器 の ソ ロ で 巧 み に 描 写 さ れ て い る 。曲 が 進 む に つ れ 、そ の 2 つ の テ ー マ は 混 ざ り 合 い 、
発展していく。
第 3 楽 章「 ブ リ ュ ッ セ ル で の エ グ モ ン ト の 首 切 り 」 :友 と 信 じ て い た フ ィ リ ッ プ に
裏 切 ら れ 、死 刑 台 へ と 進 ん で い く エ グ モ ン ト の 様 子 が 苦 悩 の 死 の マ ー チ に 乗 せ て 描 か れ
ている。
第 4 楽 章「 ス ペ イ ン の 抑 圧 に 奮 起 す る オ ラ ン ダ の 反 乱 」 :エ グ モ ン ト の 処 刑 に 対 す
る オ ラ ン ダ の 怒 り と 反 乱 の 様 子 を 勇 壮 な メ ロ デ ィ ー で 表 現 し て い る 。反 乱 の 末 、大 勝 利
を手にしたオランダの歓喜の歌により、エンディングを迎える。
作 曲 者 の B . ア ッ ペ ル モ ン ト は 1973 年 、 ベ ル ギ ー 生 ま れ 。 母 国 の レ マ ン ス 音 楽 院 で
ヤ ン ・ ヴ ァ ン = デ ル = ロ ー ス ト に 作 曲 を 学 ん だ 、現 在 ヨ ー ロ ッ パ で 人 気 急 上 昇 中 の 若 手
作曲家である。
”卒 業 試 験 の 課 題“ と し て 1 998 年 に 作 曲 し た「 ノ ア の 方 舟 」が 日 本 で も 人 気 を 博 し た 。
その他の代表に「ガリバー旅行記」、 「アリババの伝説」、 「アイヴァンホー」、
「アブサロン」などがある。
-7-
パート紹介・1
Piccolo&Flute&Oboe&Fagotto
我々は自他共に認めるヘン子集団であるが、そもそもヘ
ン子とはどのような生物なのか、ここで論じたい。
ヘン子とは自分が周りと違っていることを恥じず、むし
ろそれをアピールしようとし、よりヘンな言動をする変わ
った子どもである。それぞれヘン子であることを自覚して
いるが、互いのヘン子具合は理解しようとしない。そのた
め 、ヘ ン 子 同 士 の 意 地 の 張 り 合 い は 見 る に 耐 え な い 。ま た 、
ヘン子は団の運営に支障をきたす恐れがあるので、前期総
会において団長の保護指定から除外された。
Clarinet
新星クラリネッツ参上!!
ダンディ☆オカダ:携帯も宅電もない1?ついに長老K山
氏を超えるキャラ登場!? ミニマム★リカ:うつくすぃ
日本語を操る、クラのアイドル。 スマイル★クミ:いや
し 系 No.1。 彼 女 の 笑 顔 に う っ と り 。 レ ス キ ュ ー ★ ユ リ : ク
ラパートに舞い降りた、熱いハートの救世主。キューティ
ー ☆ ト チ オ : 全 長 183cm の 日 本 男 児 。 合 言 葉 は 「 お っ と り
系」。 エロリーダー☆ナルタ:エロクラ道まっしぐら。
順調に発育中。
さあっ、今日も行くのだ!クラリネッツ☆
Sax
SAXパート用語辞典
う…うっきー うっきーとは世を忍ぶ仮の名で本当の名は浮
貝清司。彼に安全運転で敵う者は存在しない。
こ…こばちゃん 長野支部員の1人、小畠朋子の愛称。こぼ
たく(指揮者紹介参照)と似ているので注意。
つ…津村 例年2部で活躍。今年は1部でも魅せます☆
も…もも様 本名後藤もも。由来は、もも→ピーチ→ピーチ
姫→偉い(もも様>君和田=津村=岡澤=小林>柳沢=
鈴木>小畠=浮貝>1年生≫石井)→「様」づけ
→もも様。から来るらしいが真相は謎。
-8-
パート紹介・2
Horn
ホルン的日常会話
~絶体絶命編~
吉田
ねえ、彼氏いる?
松田
オ、オレはボスには負けませんよ!
谷口
じゃぁ・・・結婚しよう!!
福澤
こんなとこでブレーキ踏むなよ!
丸谷
美幸ちゃ~ん♪ ハレンチ猫~♪」
上野
じゃあ僕飼いパンダで。
大槻
小笠原君って、三十路なの?!
小笠原
私 、 ダ メ 課 長 で す か ら !!(残 念 )
※注)一部本人の許可を得ていません。
Trumpet
かをるんのヒミツ☆日記
八月六日 練習中にアホ子さんに揉まれた。セクハラだ。
な な こ さ ん と ガ チ ャ さ ん も 触 ら れ て い た な 。い い な あ・・・
八月七日 しおりん、独り言はほどほどに。公ちゃん怯え
てるよ?小池先輩爽やかなセクハラの仕方教えて~。
八月八日 今田よ今井さんと色々ぷーぷ一頑張った。新し
い発見。尾本さんの勝負服に胸キューンだ!えへっ。
八月九日 春日さん今日もス・テ・キ・・・ポッ★そして
原口さん・・・カッコいいっス・・・ポポッ★
ラッパパートは今日も元気!たっぷりと御堪能あれ!
Trombone
現 在 ト ロ ン ボ ー ン パ ー ト の パ ー ト リ ー ダ ー を 務 め る K. Y
(称:ボス)は、今日めきめきと頭角を現し、トロンボー
ン パ ー ト の メ ン バ ー 16 人 を 傘 下 に 入 れ る に 至 っ た 。 彼 女 は
これを足がかりに、松本ついでは日本をものっとり、青森
を首都にするという野望を抱いている。
現在のトロンボーンパートはその計画を知りつつも従わ
ざるを得ないというのが現状である。まいったメエー。な
あO沢。
補足:ボスは常に相方募集中。続いて都民から一言―
“ オ 、オ レ・・・ボ 、ボ ス に は 負 け ま せ ん よ 。パ パ ー ン ! ! ”
-9-
パート紹介・3
Euphonium&Tuba&StringBass
○萩野
●川口
◎若井
□榎本
■赤羽
△久保
▲桑島
☆牛丸
★新森
和気藺々
一刀両断
自由奔放
天真爛漫
一生懸命
誠心誠意
吹奏楽団
冷静沈着
純情可憐
<一年生の独断と偏見によるフローチャート>
Percussion
第 21 回 定 期 演 奏 会 学 習 指 導 案
授業者 志摩 尚
1.単元名 「調べよう1西江の生態と増え方」
2.ねらい 西江のしくみを学習してきた生徒が西江に彼
女 がいない理由に関して自分なりの意見が持てる。
3.指導上の留意点 西江は感情の波が激しくキレやすい
の でむやみにエサを与えさせないでください。
4.展開 導入:田岡キレる。
48 分
展開:ウインド・マシーン大破。
0.2 秒
まとめ:観察結果を発表しあう。
2分
5.評価 アンケート記入内容により評価する。
信州大学吹奏楽団あまやどりコンサート2004
カルメンファンタジー・スピットファイア・プレリュード&フーガ吹奏楽のための「風の舞」・宝島・他(2004・6・5 長野県松本文化会館)
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