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HP Data Protector Notebook Extension

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HP Data Protector Notebook Extension
HP Data Protector Notebook Extension
HP Data Protector software Notebook Extension (DPNE) が新たに登場し、
ノートブックPCへの対応が可能になりました。これにより、バックアップに
関する正式なポリシーを、ノートブックPCやデスクトップPCにまで広げるこ
とができます。DPNEは、オフライン作業中であっても、ローカルに保存した
情報を継続的かつ自動的に保護します。利点としては、情報損失リスクの軽
減、運用コストの低減、生産性の向上などがあります。
最近は、大量のデータが企業ネットワークの外部に
あるPCのハードディスクドライブに保存されるように
なっています。そのため、バックアップポリシーがクラ
イアント環境全体に適用されていない場合、組織は
さまざまな脅威にさらされます。ハードディスクドラ
イブの故障や過失によるファイル削除といった問題
が発生すると、データの消失が避けられない事態に
なります。復旧を試みることでたいていの場合は解決
しますが、高価な代償が伴うことになり、多くの組織
が、ITコストやユーザーの生産性に大きく影響すると
報告しています。ある調査によると、ハードディスクド
ライブに関連する障害がデータ損失原因の70%を占
め、1件あたりの解決に2,900ドル以上の平均コストが
かかっています¹。データを復旧できないような極端な
ケースの場合、組織には、法令遵守違反、競争力の低
下のほか、顧客サービスの水準の低下などのリスクが
発生します。
• モバイルの急速な普及: リモート環境で働くスタッフ
が増えています(現在、平均的にはスタッフの25%
程度がリモート環境で業務にあたっていると思われ
ます)。企業で利用されるノートブックの出荷台数
は、これまでビジネス向けに出荷されていたデスク
トップPCの台数を、初めて追い越す勢いです。クラ
イアントシステム、特にノートブックに情報を保存し
ている場合、損傷や盗難、故障といったリスクがあ
り、長時間ネットワークに接続されないことで一段
と悪化しています。
• ポリシー適用の欠落: 変更されたファイルをノート
ブックからネットワークへアップロードする責任をリ
モートユーザーに持たせれば、効率的であるように
思われますが、ほとんど実行されることはありませ
ん。その結果、バックアップが行われなかったため
に、大量の貴重な情報がクライアントのハードディ
スクにため込まれてしまり、過失による削除のため
にファイルが失われることになります。
さらに、社内
データがネットワーク上で安全にバックアップされず、
勤務のユーザーも、
ネットワークのそばにいてアク
クライアントのハードディスクドライブに保護されな
セスしやすいにもかかわらず、ローカルのストレージ
いまま放置されている状況には、2つの要因があり
にファイルを保存することがよくあります。
ます。
1
『Data loss and hard drive failure: understanding the causes and costs』
Pepperdine University、David SmithおよびMichael Williams(2007年)
図1 HP Data Protector Notebook Extension のアーキテクチャー
エージェント
ローカルリポジトリ
データ
LAN
ポリシーサーバー
DB
HP Data Protector software Notebook Extension
(DPNE)は柔軟性の高いソリューションで、バックアッ
プポリシーの適用をクライアント環境にまで拡張し
て、モバイルの急速な普及やクライアントバックアッ
プに関して効果的な手順がないことが原因となって
いるデータ損失のリスクを軽減します。DPNEは、
ローカルで作成されるが企業ネットワークには保存
されない情報を、継続的、透過的、そして自動的に保
護します。DPNEは、バックアップルール、保存時間、
ユーザー権限を定義する、中央のポリシーを確立し
ます。この新しいソリューションの特長は、次の通り
です。
• いつでも: バックアップは、透過的、継続的に行わ
れ、決まったスケジュールに縛られることはありま
せん。
• どこでも: クライアントがどこに存在しようと、オ
フィス、自宅、空港、コーヒーショップなどでバック
アップが可能です。
• 迅速に: ファイルの変更、作成、または受信時に、
迅速にバックアップできます。
ソリューションの概要
ソリューションは、3つの要素で構成されています。各
クライアントで、エージェントにより、ネットワークに
接続されるまで、アクティブなファイルを保持するた
めのローカルストレージ領域が確立されます。ネット
ワーク接続が検出されると、ファイルは自動的に個々
のクライアント固有の専用リポジトリ、つまり、データ
ボールトへ転送され、バックアップされます。全体的
なシステム管理は、中央のポリシーサーバーによって
行われます。これらの要素により、すべてのクライアン
トが継続的にバックアップされ、情報の完全性が実現
します。その結果、ユーザーは、ITの支援により短時間
でファイルを復旧できるので、組織全体の生産性が維
持できます。
2
データボールト
(標準的なファイルシステム)
特長
HP Data Protector software Notebook Extensionの主
な特長は、実装、セットアップ、管理、運用のシンプル
さです。中央で一元管理されるポリシーは、すべての
クライアントを対象範囲とし、ユーザーからは意識さ
れず、実質的にすべてのシナリオで継続的な保護を提
供します。
• 明確なポリシー定義: このソリューションでは、管
理者が、保護対象のファイルタイプと最小保持時間
のデフォルト設定を策定し、ファイルタイプごとに2
つの保護方法の1つを定義することができます。こ
れらのルールはユーザが勝手に変更できず、配備時
とポリシーの変更時に自動的にすべてのクライアン
トエージェントで適用されます(図2を参照)。
• ユーザーのカスタマイズ: ユーザーは、管理者が設
定したポリシーを強化できますが、最低限の条件に
違反することはできません。特定ユーザに、バック
アップ操作時にファイルタイプを追加するといった
権限を付与することはできます。この機能は、たと
えば、一般には禁止されるJPEGまたはMP3形式のフ
ァイルを保護する必要がある場合に便利です。
• 継続的な自動バックアップ: 各クライアントにエー
ジェントがインストールされ、サポートするアプリ
ケーションとファイルタイプ、最小の保存時間、提供
する保護方法に関するポリシーが適用されます。関連
のあるファイルが、変更、ダウンロード、作成される
と、すぐに取り込まれ、重複が除去されて暗号化さ
れ、専用のデータボールトへ転送されます。ユーザー
は、簡単にバックアップ状態をチェックし、ファイルが
保護されていることを確認できます(図3を参照)。
図2 ファイル保護ポリシー画面
図3 ファイルバックアップ状態画面
• オフラインでの保護: 最も重要な機能の1つが、オ
フライン作業時でも関連のあるファイルタイプに対
して行われた変更を、取り込みおよびバックアップ
する機能です。この機能は、ネットワークデータボー
ルトへの転送を待つ一時的なストアとして機能する
ローカルリポジトリをクライアント上に作成するこ
とで有効になります。キャッシュは、データボールト
への転送が行われた後でも、フルバックアップ機能
を維持します。また、ファイルをリストアする必要が
ある場合に アクセスすることもできます。
– オープン: 大容量ファイル(PST電子メールファイ
ルなど)も最初のコピー時にローカルリポジトリ
にコピーされますが、小さなチャンクに分割され
てからデータボールトへ転送されます。一定の期
間内に書き込みサイクルが検出されない場合、フ
ァイル全体のスナップが取られ、前回のスナップ以
降に変更されたブロックがローカルリポジトリに
コピーされ、データボールトへ転送されます。開い
ているファイルはローカルリポジトリに保存され
ず、そのため、中央のデータボールトからのみリス
トアできます。
• 優れた帯域幅効率とセキュリティ: 帯域幅効率を
• 高速復旧: このソリューションを使用すると、ユー
向上させるために、データは2つの方法で最適化さ
ザーは、ローカルリポジトリまたはネットワークリポ
れます。第一に、ファイルの変更が前のバージョンと
ジトリから、失われたファイル、損傷したファイル、
比較され、差異(つまり差分)だけが保存されます。
または削除したファイルを短時間で復旧できます。
これが「重複排除」です。第二に、圧縮手法を使用し
そのため、たとえば、過失によるファイル削除や上
て、転送するファイルのサイズを小さくします。セキュ
リティを強化するために、セットアップ時にシステム
書き、ハードドライブの障害、ノートブックの盗難に
管理者が定義する特定の構成で、すべてのデータが
対応できます。ユーザーは、
マウスを1回クリックす
暗号化されます。
るだけで、特定ファイルの最新バージョンをダウン
ロードしたり、必要な場合には、データボールト全
• 柔軟なファイル保護: このソリューションは、大容
ユー
体の内容をダウンロードすることができます。
量ファイルと小容量のファイルの両方に対応できる
ザーはIT部門がアシストしなくてもすぐにファイル
よう、次の2種類のファイル保護を提供しています。
を復旧できるので、
ユーザーの生産性に影響が及ば
管理者は、セットアップ時に、選択したアプリケー
ず、
すぐに優先タスクに戻ることができます。
ションに割り当てるタイプを定義します。
– 継続的: Microsoft ® Word®やPowerPoint ®のよう • クォータ管理: バックアップリポジトリとして使用
するネットワークストレージの領域とサイズを定義
な標準ファイルは、ローカルキャッシュにコピーさ
するデータボールトが、
すべてのクライアントに割り
れアクティブな状態で保存されて、前のバージョン
当てられます。
データボールト容量の拡張を監視す
と比較されます。重複排除後、変更部分(差分)だ
るために、古いデータの整理と破棄が日常的にスケ
けがデータボールトへ転送され、ローカルリポジ
ジュールされます。
トリでは1つのバージョンが維持されます。
3
シンプルで低価格
このソリューションは、管理がシン
プルで、高い費用効果で既存の投
資を活用します。ユーザーは、クラ
イアントシステムのエージェント
を使用して、多忙なITスタッフの手
をかりなくても、専用のデータボー
ルトからファイルやディレクトリを
リストアできます。ファイル復旧
は、ファイルまたはディレクトリを
右クリックし、ポップアップメニュー
から選択するだけで完了します。
また、ライセンスも、保護されるク
ライアントごとに1ライセンス料金
と明瞭です。このソリューションで
は、特殊なハードウェア資産が不
要であり、重複排除と圧縮手法を
適用することで、ファイルのバック
アップに必要な追加帯域幅が低く
保たれています。
継続的で透過的
選択したファイルは、変更、作成、
またはダウンロードされるとすぐ
にバックアップが行われます。こ
れは、ユーザーが介入せずに実行
される継続的なプロセスであるた
め、ユーザーが単に「オプトアウト」
するような、自発的なポリシーの
問題を回避できます。このソリュー
ションは、ほとんどのビジネスフ
ァイルタイプを対象に保護を提供
し、バックアップ中にアクセスす
ることができます。ソリューション
は、ユーザーに意識されることは
なく、クライアントのパフォーマン
スも中断されません。ネットワー
クに接続されていなくても、限ら
れたローカルディスクスペースを
使用してバックアップされます。
HP Softwareサポート
HP Software教育サービス
HP Softwareは、個々のビジネスニーズに適合するサ
ポートポートフォリオを提供しています。
HPは、HP Software製品およびITサービスマネジメン
トに関するコースの包括的なカリキュラムを提供して
います。このカリキュラムでは、HP Softwareの潜在能
力を最大限活用して、アプリケーションパフォーマン
スを最適化し、ネットワークの最適化と反応性を向上
させ、IT投資回収率を改善するために必要なトレーニ
ングが提供されています。
• HP Software Support 9x5
– 24時間365日のWebベースのインテリジェント応答
– ソフトウェア検出とライセンス履歴
– ソフトウェアパッチ、アップデート、およびアップグ
レード
– 平日9時間対応の電話サポート
• HP Software Support 24x7
– 上記と同じ。ただし、24時間365日の電話対応
サポートが付属。
HPには、30年以上にわたり、トレーニングに関する複
雑な課題に対応してきた経験があります。これらのカ
リキュラムおよび他の教育コースに関する詳細につい
ては http://www.hp.com/jp/sw_training をご覧くだ
さい。
これらのサポート製品の詳細については、
www.hp.com/managementsoftware/services をご覧く
ださい。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-6416-6660 月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
HP Software製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/im/
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2009年11月現在のものです。 (4AA2-8791JAP, Oct 2009)
本カタログに記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
© Copyright 2009 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒102-0076 東京都千代田区五番町7番地
JSW10066-01
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