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PXF - 富士電機
㻼㼄㻲㻙㻞ᙧ INP-TN5A2227a はじめに この度は、富士ディジタル温度調節計をお買いあげいただきまして、ありがとうございました。 本書はマイクロコントローラ X シリーズ( 「本機」と言います)とパーソナルコンピュータやプログラマブルコントローラを接 続し、通信によって本機を制御したりモニターしたりするための通信の仕様と MODBUS(モドバス)プロトコル、本機のアド レスマップについて説明しています。 本書と併せて、取扱説明書(製品に添付)と操作マニュアル(別冊)をお読みください。 ご注意 ■免責事項 本書の内容は、将来予告なしに変更することがあります。 本書の内容につきましては、正確さを期するために万全の注意を払っていますが、本書中の誤記や、情報の抜け、あるいは情報 の使用に起因する間接障害を含むいかなる損害に対しても、弊社は、責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。 –1– 目次 1 章 通信機能について 7 章 アドレスマップとデータ形式 概要............................................................................................ 4 プログラマブルコントローラとの接続.............................. 5 パーソナルコンピュータとの接続...................................... 5 データ形式 ............................................................................. 38 内部演算値データアドレスマップ....................................... 40 8 章 サンプルプログラム 2 章 仕様 サンプルプログラム .............................................................. 68 通信仕様.................................................................................... 8 RS-485................................................................................ 8 PC ローダインターフェィス .............................................. 8 9 章 協調運転 通信端子割付 ......................................................................... 10 接続......................................................................................... 11 概要 .........................................................................................70 接続 .........................................................................................71 設定 および関連パラメータ ................................................. 72 協調運転動作..........................................................................73 協調運転対象パラメータ一覧表........................................... 74 4 章 通信条件設定 10 章 プログラムレス通信 設定項目................................................................................. 16 設定操作の方法 ..................................................................... 17 概要 .........................................................................................82 接続 .........................................................................................83 プログラムレス通信動作の説明........................................... 84 設定 および関連パラメータ ................................................. 88 PLC のプログラムレス通信設定手順 ................................. 90 3 章 接続 5 章 MODBUS 通信プロトコル 概要......................................................................................... 20 メッセージの構成 ................................................................. 21 エラーチェックコード(CRC-16)の算出 ...................... 24 伝送制御手順 ......................................................................... 25 データ書込み時の注事項...................................................... 26 11 章 トラブルシューティング トラブルシューティング ................................................... 126 6 章 命令と通信フレームの詳細 データ読み出し ..................................................................... 28 データ書き込み ..................................................................... 32 –2– 1 章 通信機能について 概要− 4 –3– 概要 • • • • 本機は RS-485 インターフェィスと PC ローダインターフェィスによる通信機能を備えており、パーソナルコンピュータ、 プログラマブルコントローラ、グラフィックパネルなどとのデータの送受信が可能です。 RS −485インターフェィスの場合、以下の3つ機能を備えています。 (1)MODBUS RTU 通信 一般的なマスタスレーブ型の通信を行います。1台のパソコンや PLC がマスタ となり、温調計が複数台スレーブとなる構成になります。マスタからスレーブに メッセージを送信し、スレーブから応答する手順で通信を行います。 (2) 協調運転 1台の温調計を操作することで複数台の温調計をまとめて操作することを可能に します。1台の温調計がマスタとなり、それ以外の複数台の温調計がスレーブと なる構成になります。マスタの温調計の設定を変更すると、全スレーブにメッセー ジを送信し、全スレーブの設定を変更します。 (3) プログラムレス通信 プログラマブルコントローラ(PLC) でラダープログラムを作成することなく、 PLC 側から温調計のデータの読み出し/書込みを行うことを可能にします。1 台の PLC がスレーブになり、複数台の温調計がマスタとなる構成になります。 各温調計が順番に PLC とマスタスレーブ通信を行います。通信プロトコルは、 MODBUS RTU になります。 以下に“MODBUS RTU 通信”の場合の説明を記します。 “協調運転”および“プログラムレス通信”につきましては“9 章 協調運転”,“10章 プログラムレス通信”を参照してください。 通信システムは、マスタとスレーブから構成されます。1 台のマスタ(パーソナルコンピュータなど)に対し、最大 31 台の スレーブ(本機)が接続可能です(シングルマスタ/マルチスレーブ方式) 。 ただし、マスタが一度に通信可能なスレーブは 1 台なので、各スレーブにて設定する「ステーション No」によって通信相手 を特定します。PC ローダ通信では、1 台のマスタに対し、1 台のスレーブを接続可能です。 注 意 • • • • • 本機をスレーブとして構成するシステムでは、マスタが発行するメッセージで、ステーション No を「0」とする ブロードキャストクエリーには対応していません。 PC ローダ通信では、マルチスレーブ方式に対応していません。 マスタとスレーブが通信を行うためには送受信データのフォーマットが一致している必要があります。本書では、 MODBUS プロトコルによる通信データのフォーマットを説明しています。 パーソナルコンピュータ等、RS-232C インターフェィスを持つ機器をマスタとするときは、RS-232C ⇔ RS-485 変換 器を使用してください。 PC ローダ通信を行う場合、別売りの PC ローダ通信ケーブル(形式:ZZP TQ501923C3)を本体側面の PC ローダイ ンターフェィスに接続してパーソナルコンピュータと通信を行うことができます。 * [RS-232C ⇔ RS-485 変換器](推奨品) 型番・タイプ 問合せ先 URL 通信速度 KS3C-10(絶縁タイプ) オムロン社製 http://www.omron.co.jp 38.4kbps まで使用可 SI-30FA(絶縁タイプ) LINEEYE 社製 http://www.lineeye.co.jp 115kbps まで使用可 –4– プログラマブルコントローラとの接続 ࣉࣟࢢ࣐ࣛࣈࣝ ࢥࣥࢺ࣮ࣟࣛ 56 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ パーソナルコンピュータとの接続 ࣃ࣮ࢯࢼࣝ ࢥࣥࣆ࣮ࣗࢱ 3&࣮ࣟࢲ㏻ಙࢣ࣮ࣈࣝ 56& 56&я56ኚჾ 56 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ 注 意 RS-232C ⇔ RS-485 変換器をご使用の際、変換器⇔マスタ間のケーブルを正しく接続してください。接続が間 違っていると正常に通信ができません。 また、RS-232C ⇔ RS-485 変換器に通信設定(通信速度、パリティなど)がある場合には正しく設定してくだ さい。設定が間違っていると正常に通信ができません。 –5– MEMO –6– 2 章 仕様 通信仕様− 8 –7– 通信仕様 RS-485 項目 仕様 電気的仕様 EIA RS-485 準拠 通信方式 2 線式 半 2 重ビットシリアル 同期方式 調歩同期 接続形態 1:N 最大接続台数 31 台 通信距離 最大 500m(総延長) 通信速度 9600bps、19200bps、38.4kbps、115.2kbps データ形式 データ長 8 ビット ストップビット 1 ビット パリティ なし / 偶数 / 奇数(選択可能) 伝送コード HEX 値(MODBUS RTU モード) 誤り検出 CRC-16 絶縁 通信部とその他とは機能絶縁(耐圧 AC500V) PC ローダインターフェィス 項目 仕様 電気的仕様 TTL レベル 通信方式 3 線式 半 2 重ビットシリアル 同期方式 調歩同期 接続形態 1:1 ステーション No. 1(固定) 通信速度 38.4kbps(固定) データ形式 伝送コード データ長 8 ビット ストップビット 1 ビット パリティ なし(固定) HEX 値(MODBUS RTU モード) 誤り検出 CRC-16 絶縁 内部回路と非絶縁 –8– 3 章 接続 通信端子割付− 10 ● 接続− 11 –9– 警告 すべての配線が完了するまで、通電しないでください。 感電するおそれや、故障するおそれがあります。 通信端子割付 ■ RS-485(背面端子) ■ PC ローダインターフェィス PXF4 PXF4 端子番号 3&ࣟѸࢲࣥࢱѸࣇ࢙ࢫ 信号名 7 RS-485 + 8 RS-485 − 1 7 13 2 8 14 3 9 15 4 10 16 5 11 17 6 12 18 PXF5 3&࣮ࣟࢲࣥࢱ࣮ࣇ࢙ࢫ PXF5、PXF9 端子番号 信号名 25 RS-485 + 26 RS-485 − PXF9 1 25 2 26 3 27 4 28 5 29 6 30 7 31 8 32 9 33 10 34 11 35 12 36 3&࣮ࣟࢲࣥࢱ࣮ࣇ࢙ࢫ – 10 – 接続 ■ RS-485 • ケーブルは、シールド付ツイストペア線を使用してください。 (推奨線:KPEV-SB(古河電工社製) ) • ケーブルの総延長は、 最大500mです。1回線にマスタを1台、 スレーブとして本機を最大で31台接続することができます。 • 回線の両端は、100Ω(1/2W 以上)の終端抵抗によって終端してください。 • ケーブルのシールドは、マスタ側の 1 か所を接地してください。 ⤊➃ᢠ Ȑ: ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ + ࢩ࣮ࣝࢻࡁ ࢶࢫࢺ࣌⥺ + − − 6* 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ + 56ࣥࢱ࣮ࣇ࢙࣮ࢫ ࠉࠉࠉࠉࠉࡲࡓࡣ 56&я56ኚჾࡢ 56ഃ − 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ + ⤊➃ᢠ Ȑ: − 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ • SG の接続は必須ではありませんが、ノイズによる通信エラー対策として有効です。 – 11 – • 本機へ印加されるノイズレベルが、1000V を超える事が予想される場所に設置して使用する場合、下図のように、マスタ 側にノイズフィルタを使用することをお勧めします。 [ ノイズフィルタ ](推奨品): ZRAC2203-11(TDK 社製) ࣉࣟࢢ࣐ࣛࣈࣝࢥࣥࢺ࣮ࣟࣛ ࠉࠉࠉࠉࠉࡲࡓࡣ ࣃ࣮ࢯࢼࣝࢥࣥࣆ࣮ࣗࢱ 56&я56ኚჾ ࣀࢬࣇࣝࢱ 56 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ • 通信時に EMC に問題がある場合は、通信ケーブルにフェライトコアを入れることによってノイズレベルを下げることがで きます。 フェライトコア(推奨品): ZCAT シリーズ(TDK 社製) MSFC シリーズ(森宮電機社製) – 12 – ■ PC ローダインターフェィス • ケーブルは別売りの PC ローダ通信ケーブルを使用してください。 PXF4 3&࣮ࣟࢲ㏻ಙࢣ࣮ࣈࣝ ==3 74& ࣐ࢫࢱഃ 86% ࣃࢯࢥࣥ➼ 3;)ᮏయഃ㠃 PXF5 3&࣮ࣟࢲ㏻ಙࢣ࣮ࣈࣝ ==3 74& ࣐ࢫࢱഃ 86% ࣃࢯࢥࣥ➼ 3;)ᮏయഃ㠃 PXF9 3&࣮ࣟࢲ㏻ಙࢣ࣮ࣈࣝ ==3 74& ࣐ࢫࢱഃ 86% ࣃࢯࢥࣥ➼ 3;)ᮏయഃ㠃 – 13 – MEMO – 14 – 4 章 通信条件設定 設定項目− 16 ● 設定操作の方法− 17 – 15 – マスタと本機が正しく通信を行うためには、以下の設定が必要です。 • マスタと本機すべての通信条件設定が同一であること。 • RS-485 通信時は、1 回線に接続されている、すべての本機に異なった、 「0(ゼロ)」以外の「ステーション No.(STno)」 が設定されていること。(同一の「ステーション No.」に設定されている本機が複数ないこと) • PC ローダインターフェィス使用時は、本体側の設定は不要です。 設定項目 表に設定パラメータを示します。本機前面のキー操作により設定してください。 ■ RS-485(本体側) パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 パラメータ名称 設定範囲 出荷値 備考 760 CTYP 通信タイプ選択 0 : MODBUS RTU 1 : 協調運転 2 : プログラムレス通信 0 "0 : MODBUS RTU" を設定します。 761 StNo ステーション No. 0 ∼ 255(0: 通信無応答 ) 1 自局のステーション No. を設定します。 762 SPEd RS-485 通信速度 96:9600bps 192:19200bps 384:38400bps 115K:115Kbps 96 通信の速度を設定します。 763 PRty RS-485 通信パリ ティ none odd even odd パリティチェックを設定します。 764 iNtV 応答開始インターバ ル時間 0 ∼ 100 1 受信応答の時間間隔を増やします。 (設定 値× 20ms) 767 SCC 通信による書き込み 許可 / 禁止 r: 読み出しのみ可 rW: 読出し/書き込み可 rW マスタからの書き込み可/不可を設定し ます。 ─ データ長 固定(変更できません) 8 ビット マスタとすべてのスレーブで同じ設定に してください。 ─ ストップビット 固定(変更できません) 1 ビット マスタとすべてのスレーブで同じ設定に してください。 CoM Ch9 ■ローダインターフェィス(本体側) パラメータの設定は必要ありません。ローダソフト側(マスタ)を以下の設定にしてください。 • 通信速度:384000bps • パリティ:なし – 16 – 設定操作の方法 ここでは、ステーション No. に「3」 、通信速度に [9600bps]、パリティ設定に [none]、通信許可に「読出し/書き込み可」 と設定する場合を例として設定手順を説明します。 1 2 3 4 5 6 7 CH 1 Pid キーを長押しして、チャンネル選択モードにします。 CH 9 CoM キーで "CoM CH9" を表示します。 StNo 0 キーを押して、"StNo" を表示します。 キーを押して、下段の表示が点滅したら、 キーで「3」と設定します。 ここでは、ステーション No. を「3」と設定します。 キーを押して、設定を確定します。 SPEd 96 キーで通信速度 "SPEd" を表示します。 キーを押して、下段の表示が点滅したら、 キーで「96」と設定します。 ここでは、RS-485 通信速度を「9600bps」と設定します。 8 キーを押して、設定を確定します。 9 キーで "PRty" を表示します。 SEL キーを押して、下段の表示が点滅したら、 12 SPEd "96" PRty odd キーで「NoNE」と設定します。 10 ここでは、RS-485 通信パリティを「なし」と設定します。 11 StNo "3" PRty "NoNE" キーを押して、設定を確定します。 SCC R キーで SCC("SCC") を表示します。 SEL キーを押して、下段の表示が点滅したら、 キーで「WR」と設定します。 13 ここでは、「読み出し/書き込み可」と設定します。 – 17 – SCC "WR" 14 15 キーを押して、設定を確定します。 キーを押して、運転モードの PV/SV 表示に戻ります。 本体電源を再投入します。 16 本体の電源再投入で通信条件の変更が有効になります。 – 18 – 5 章 MODBUS 通信プロトコル 概要− 20 ● メッセージの構成− 21 ● エラーチェックコード(CRC-16)の算出− 24 ● 伝送制御手順− 25 ● データ書込み時の注事項− 26 – 19 – 概要 MODBUS プロトコルによる通信システムでは、常に「マスタが指令メッセージを発信し、該当するスレーブがそれに対して応 答メッセージを返信する」という手順で通信を行います。 通信の手順は、次のとおりです。 ࣐ࢫࢱࡀࢫ࣮ࣞࣈᑐࡋ࡚ࠊ ᣦ௧࣓ࢵࢭ࣮ࢪࢆ㏦ಙࡍࡿࠋ ࢫ࣮ࣞࣈࡣࠊཷಙࡋࡓ࣓ࢵࢭ࣮ࢪ ྵࡲࢀ࡚࠸ࡿࢫࢸ࣮ࢩࣙࣥ1Rࡀ⮬ ศࡢࢫࢸ࣮ࢩࣙࣥ1R୍⮴ࡍࡿ ㄪࡿࠋ ୍⮴ࡋࡓሙྜ ୍⮴ࡋ࡞࠸ሙྜ ᣦ௧ࢆᐇ⾜ࡋࠊᛂ⟅࣓ࢵ ࢭ࣮ࢪࢆ㏦ಙࡍࡿࠋ ཷಙࡋࡓᣦ௧࣓ࢵࢭ࣮ࢪࢆᤞ࡚ࠊ ḟࡢᣦ௧࣓ࢵࢭ࣮ࢪࢆᚅࡘࠋ 㸦ఱࡶ㏉ಙࡋ࡞࠸㸧 ●指令メッセージ中のステーション No. が自分のステーション No. と一致した場合 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ ᣦ௧࣓ࢵࢭ࣮ࢪ ࢫࢸ࣮ࢩࣙࣥ1Rࡀ୍⮴ ᛂ⟅࣓ࢵࢭ࣮ࢪ ●指令メッセージ中のステーション No. が自分のステーション No. と一致しない場合 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ ᣦ௧࣓ࢵࢭ࣮ࢪ ࢫࢸ࣮ࢩࣙࣥ1Rࡀ ୍⮴ࡋ࡞࠸ マスタは、指令メッセージでステーション No. の指定を行うことにより,同一回線上に接続されている、複数のスレーブに対 し、個別に通信を行うことができます。 – 20 – メッセージの構成 指令メッセージおよび応答メッセージは、ステーション No.、ファンクションコード、データ部、及びエラーチェックコードの 4 つの部分から構成され、この順序で送信します。 フィールド名 バイト数 ステーション No. 1 バイト ファンクションコード 1 バイト データ部 2 ∼ 125 バイト エラーチェックコード(CRC-16) 2 バイト 以下に、メッセージの各項目について説明します。 ステーション No. スレーブの指定番号です。パラメータ「STno」に設定した値と一致したスレーブのみが指令を処理します。 参照 パラメータ「STno」の設定は、「4 章 通信条件設定」 (15 ページ)。 ファンクションコード スレーブに実行させたい機能を指定するためのコードです。 参照 ファンクションコードは、「ファンクションコード」 (23 ページ)。 データ部 ファンクションコードを実行するために必要なデータです。データ部の構成は,ファンクションコードにより異なります。 参照 「6 章 命令と通信フレームの詳細」(27 ページ)。 温度調節計内のデータには、コイル番号またはレジスタ番号が割付けられており、通信でデータを読み書きするためには、この コイル番号またはレジスタ番号を指定します。 なお、メッセージで使用するコイル番号又またレジスタ番号は、相対アドレスを用います。 相対アドレスの算出は下式にて行います。 相対アドレス=(コイル番号の下 4 桁またはレジスタ番号の下 4 桁)− 1 (例) あるファンクションコードでレジスタ番号を「40003」と指定する場合、 相対アドレス =(40003 の下 4 桁)− 1 = 0002 をメッセージ上で使用します。 エラーチェックコード 信号伝送の過程でのメッセージの誤り(ビットの変化)を検出するためのコードです。MODBUS プロトコル(RTU モード) では、CRC-16(Cycric Redundancy Check: 周期冗長検査)を使用します。 参照 CRC の算出方法は、「エラーチェックコード(CRC-16)の 算出」(24 ページ)。 – 21 – スレーブの応答 ■正常時の応答 スレーブは、それぞれのメッセージに対応した応答メッセージを作成して返信します。応答メッセージは指令メッセージと同じ フォーマットです。 データ部の内容はファンクションコードによって異なります。 参照 「6 章 命令と通信フレームの詳細」(27 ページ)。 ■異常時の応答 指令メッセージの内容に伝送エラー以外の不具合(実在しないファンクションコードの指定など)があった場合、スレーブはそ の指令を実行せずに、エラー応答メッセージを作成して返信します。 エラー応答メッセージの構成は,次に示すとおりで、ファンクションコードには,指令メッセージのファンクションコードに 80H を加えた値を使用します。 フィールド名 バイト数 ステーション No. 1 バイト ファンクションコード + 80H 1 バイト エラーコード 1 バイト エラーチェックコード(CRC-16) 2 バイト エラーコードを次に示します。 エラーコード 内容 説明 01H ファンクションコード不良 実在しないファンクションコードを指定されました。ファンクションコードを 確認してください。 02H コイル、レジスタに対するアドレス不良 指定したファンクションコードで使用できない、コイル番号、レジスタ番号の 相対アドレスが指定されています。 03H コイル、レジスタの個数不良 個数の指定が大き過ぎるため、コイル番号、レジスタ番号が存在しない領域ま で指定されています。 04H 通信書込み禁止 通信からの書込み禁止状態です。“SCC”パラメータの設定が“R:読み出し のみ可”になっています。 06H ビジー状態 不揮発性メモリ(EEPROM)書込み処理のビジー状態です。数秒後に再度書 込みを行ってください。 ■無応答 スレーブは以下の場合指令メッセージを無視し、応答メッセージも返信しません。 • 指令メッセージに指定されたステーション No. と、スレーブに設定されたステーション No. が一致しないとき • エラーチェックコードが一致しないとき,または伝送エラー(パリティエラー等)を検出したとき。 • メッセージ構成データの間隔が 24 ビットタイム以上空いたとき。 参照 「伝送制御手順」(25 ページ)。 • スレーブのステーション No. 設定が「0」のとき。 – 22 – ファンクションコード MODBUS プロトコルでは、ファンクションコード別にコイル番号・レジスタ番号が割付けられており、各ファンクション コードは、特定のコイル番号、レジスタ番号に対してのみ作用します。 ファンクションコードとコイル番号・レジスタ番号の対応を次に示します。 ファンクションコード コード 機能 コイル番号、レジスタ番号 対象 03H 読み出し(連続) 保持レジスタ 04H 読み出し(連続) 入力レジスタ 06H 書き込み 10H 書き込み(連続) 保持レジスタ 番号 保持レジスタ 内容 3xxxx 読み出しワードデータ 4xxxx 読み出し / 書き込みワードデータ ファンクション別のメッセージ長さを次に示します。 [単位:byte] コード 内容 指定可能データ数 指令メッセージ 最小 応答メッセージ 最大 最小 最大 03H ワードデータの読み出し 60 ワード *1 8 8 7 125 04H ワードデータ(読み出し専用)の読み出し 60 ワード *1 8 8 7 125 06H ワードデータの書き込み 1 ワード 8 8 8 8 11 129 8 8 10H 連続ワードデータの書き込み 60 ワード *1 *1: 上記の「指定可能データ数」は本機がコイル番号、アドレス番号に割り付けているデータ数からの制限です。 (ファンクションコード 06H を除く) – 23 – エラーチェックコード(CRC-16)の算出 CRC-16 は 2 バイト(16 ビット)のエラーチェックコードです。計算範囲はメッセージ先頭(ステーション No.)からデー タ部の最後尾までです。 スレーブは受信メッセージの CRC を計算し,受信した CRC コードと一致していなければ無応答となります。 CRC-16 の算出フローを以下に示します。 *変数の説明 CR : CRCエラーチェックデータ (2 バイト) J : コマンドメッセージの計算 文字の桁 K : CR 計算回数の確認 スタート FFFF(16進数) H をCRに設定 J=1と設定 排他的論理和 (XOR) が、CR と指定メッセージのJ文字の1文字 (1バイト) ごとに実行され、 その結果がCR に設定される。 K=1と設定 CRの右端の ビットは1か? NO YES CR を1 ビットだけ右寄せ後、A001H と排他的論理和 (XOR) が実行され、 その結果がCR に設定される。 CRを1ビットだけ 右寄せする。 Kを1加算 NO 8回の計算を 終了したか? J>8 YES Jを1加算 NO 全文字の計算を 終了したか? J>全文字数 YES 終了 – 24 – (コマンドメッセージステーション ナンバー, ファンクションコード及び データの順で計算を実行します。) CR計算結果がLOW 及びHIGHの 順番でコマンドメッセージの終わりに 加えられます。 伝送制御手順 マスタの通信方法 マスターは以下の項目を守って、通信を行ってください。 1. 指令メッセージ送信前に,48 ビットタイム以上の空白状態を設ける。 2. 1 つの指令メッセージの各バイト間隔は,24 ビットタイム未満で送信する。 3. 指令メッセージ送信後、24 ビットタイム未満で,受信待機状態に入る。 4. 応答メッセージ受信後,48 ビットタイム以上の空白状態を設け、次の指令メッセージを送信する。 (1 項目と同義) 5. 安全の為、応答メッセージの確認を行い、無応答,エラー発生などの場合は、3 回以上のリトライをかける構造としてくだ さい。 注 意 上記の定義は、最悪値です。安全の為,2 ∼ 3 倍のマージンを持って、マスタ側プログラムを作成する事を推奨致 します。具体的には,9600bps では、空白状態 ( 上記 1 項 ) は、10ms 以上,バイト間隔 ( 上記 2 項 )、送信か ら受信への切り替え ( 上記 3 項 ) は、1ms 以内になるようプログラムされる事を推奨致します。 説明 ■フレームの検出 本通信システムは、2 線式 RS-485 インターフェースを使用している為、 回線上の状態としては、以下の2つの状態があります。 • 空白状態(回線上にデータがない状態) • 通信状態(回線上にデータが流れている状態) 回線上に接続されている機器は、最初に受信状態にあり、回線をモニタします。回線上に 24 ビットタイム以上の空白状態が現 れた時、前のフレームの終了を検出し、次の 24 ビットタイム以内に、受信待機状態に入ります。回線上にデータが現れると受 信を開始し、再び 24 ビットタイム以上の空白を検出した時に、そのフレームの終了を検出します。つまり、最初の 24 ビッ トタイム以上の空白状態から、次に現れた 24 ビットタイム以上の空白状態までに、回線上に現れたデータを 1 フレーム(ま とまったデータの塊)として、取り込みます。したがって、1 つのフレーム(指令メッセージ)は、以下の事を守って送信する 必要があります。 • 指令メッセージ送信前に,48 ビットタイム以上の空白状態を設けます。 • 1 つの指令メッセージの各バイト間隔は ,24 ビットタイム未満で送信します。 ■本機の応答 本機は、フレーム検出(24 ビットタイム以上の空白状態の検出)後、そのフレームを指令メッセージとして、処理を行います。 指令メッセージが自局向けの場合、応答メッセージを返しますが、この処理時間は,約 1 ∼ 30ms です。 (指令メッセージの 内容によって、この時間は,変化します。)よって、マスタは、指令メッセージ送信後,以下の事を守る必要があります。 • 指令メッセージ送信後,24 ビットタイム未満で,受信待機状態に入ります。 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 32/ ࠥPV PV௨ୖࡢ 㛫㝸ࡀᚲせ 㸦᥎ዡPV௨ୖ㸧 32/ᛂ⟅ࢹ࣮ࢱ 32/ ࠥPV 32/ᛂ⟅ࢹ࣮ࢱ – 25 – データ書込み時の注事項 本機は、設定パラメータを保持するために、内部に不揮発性メモリ(EEPROM)を持っています。不揮発性メモリ(EEPROM) に書き込まれたデータは、本機の電源を切っても消えることはありません。通信経由で書き込みをおこなったパラメータは、自 動的に内部の不揮発性メモリ(EEPROM)に保持されます。ただし、下記の使用上の制限事項がありますので、ご注意ください。 注 意 1. 不揮発性メモリ(EEPROM)には、書き替え回数に制限があります(10 万回まで)。よって、10 万回を超え る書き込みは保証されません。. 通信経由での書き替え時には、不必要な書き替えをおこなわないようにご注意ください。 特に、POD(タッチパネル等)を上位とした通信システムを構築する場合には、POD 側の書き替え、トリガ指 定にご注意ください、 定周期書き込みは、避けてください。 2. 不揮発性メモリ(EEPROM の書き替え動作には、数 ms の時間がかかります。この動作中に本体電源が停電し た場合、不揮発性メモリ(EEPROM)内データが不正なデータのまま保持されてしまいます。 書き替え動作をおこなったあとは、必ず数秒時間をおいてから、電源をお切りください。 特に、上位から定周期書き込みをおこなっている場合は、電源断のタイミングと書き込み動作のタイミングが一 致する確率が高くなり、危険です。 定周期書き込みは、避けてください。 – 26 – 6 章 命令と通信フレームの詳細 データ読み出し− 28 ● データ書き込み− 32 – 27 – データ読み出し ワードデータの読出し(ファンクションコード:03H) 読出し開始番号から、読出しワード数で指定したワードデータを連続して読出します。 スレーブは、読出しワードデータを上位バイト、下位バイトの順に転送します。 ファンクションコード 03H 1 メッセージで読み出せる最大ワード数 相対アドレス 60 ワード 0000H ∼ 07CFH 07D0H ∼ 13A7H レジスタ番号 40001 ∼ 42000 42001 ∼ 45032 内容 内部演算値 工業値 メッセージの構成 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージの構成 応答メッセージの構成(バイト) (バイト) ステーション No. ステーション No. ファンクションコード ファンクションコード 読出し開始番号 (相対アドレス) 読出しバイト数 (読出しワード数× 2) 上位 下位 上位 読出しワード数 (1 ∼ 60 ワード) 下位 CRC データ 上位 最初のワードの データ内容 上位 次のワードの データ内容 上位 最後のワードの データ内容 上位 下位 CRC データ ■読み込みワードデータの意味 MSB LSB 最初のワードデータの上位バイト 最初のワードデータの下位バイト 次のワードのデータ内容の上位バイト 次のワードのデータ内容の下位バイト 最後のワードのデータ内容の上位バイト 最後のワードのデータ内容の下位バイト – 28 – 下位 下位 下位 上位 下位 メッセージの伝送例(工業値データの場合) ステーション No.2 から、PV 入力下限、PV 入力上限を読み出す場合、以下のようなメッセージ構成になります。 • PV 下限値相対アドレス:07E7H 指令メッセージ(バイト) ステーション No. 02H ファンクションコード 03H 読出し開始番号 上位 (相対アドレス) 下位 07H E7H 上位 00H 下位 02H 上位 78H 下位 95H 読出しワード数 CRC データ ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 応答メッセージ(バイト) ステーション No. 02H ファンクションコード 03H 読出しバイト数 最初のワード データの内容 00H 下位 00H 次のワード データの内容 上位 01H CRC データ ■読出しデータの意味 PV 入力下限 00 00H = 0 PV 入力上限 01 90H = 400 小数点位置= 0 ならば PV 入力下限/上限は以下のようになります。 PV 入力下限= 0 ℃ PV 入力上限= 400 ℃ 参照 内部演算値と工業値、小数点の扱いについては、 「7 章アドレス マップとデータ形式」(39 ページ)。 – 29 – 04H 上位 下位 90H 上位 C8H 下位 CFH 読出し専用ワードデータの読出し(ファンクションコード:04H) 読出し開始番号から、読出しワード数で指定したワードデータを連続して読出します。 スレーブは、読出しワードデータを上位バイト、下位バイトの順に転送します。 ファンクションコード 04H 1 メッセージで読み出せる最大ワード数 60 ワード 相対アドレス 0000H ∼ 07CFH 07D0H ∼ 08BFH レジスタ番号 30001 ∼ 32000 32001 ∼ 32240 内容 内部演算値 工業値 メッセージの構成 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージの構成 (バイト) ステーション No. ファンクションコード 読出し開始番号 (相対アドレス) 応答メッセージの構成(バイト) 上位 ステーション No. 下位 ファンクションコード 上位 読出しワード数 (1 ∼ 60 ワード) 下位 CRC データ 読出しバイト数 (読出しワード数× 2) 上位 下位 最初のワードの データ内容 上位 次のワードの データ内容 上位 最後のワードの データ内容 上位 CRC データ ■読み込みワードデータの意味 MSB LSB 最初のワードデータの上位バイト 最初のワードデータの下位バイト 次のワードのデータ内容の上位バイト 次のワードのデータ内容の下位バイト 最後のワードのデータ内容の上位バイト 最後のワードのデータ内容の下位バイト – 30 – 下位 下位 下位 上位 下位 メッセージの伝送例(内部演算データ) No.1 ステーションから、PV 入力値を読み出す場合、以下のようなメッセージ構成になります。 • PV 値相対アドレス:0000H データ数:01H ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージ(バイト) ステーション No. 01H ファンクションコード 04H 上位 読出し開始番号 (相対アドレス) 下位 00H 上位 00H 下位 01H 上位 31H 下位 CAH 読出しビット数 CRC データ 応答メッセージ(バイト) 00H ステーション No. 01H ファンクションコード 04H 読出しバイト数 02H 最初のワード データの内容 CRC データ 上位 03H 下位 46H 上位 38H 下位 32H ■読出しデータの意味 ワードデータの内容 03 46H = 838(8.38%FS) 入力レンジが、0 ∼ 400 ℃の場合 PV = 33.5 ℃(= 8.38%FS × 400(入力レンジ幅)) 参照 内部演算値と工業値、小数点の扱いについては、 「7 章アドレス マップとデータ形式」(39 ページ)。 メッセージの伝送例(工業値データの場合) ステーション No.1 から、PV 値を読み出す場合、以下のようなメッセージ構成になります。 • PV 値相対アドレス:07D0H データ数:01H ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージ(バイト) ステーション No. 01H 応答メッセージ(バイト) ファンクションコード 04H 上位 読出し開始番号 (相対アドレス) 下位 07H ステーション No. 01H D0H ファンクションコード 04H 上位 00H 読出しバイト数 下位 01H 上位 47H 下位 31H 読出しワード数 CRC データ 最初のワード データの内容 CRC データ ■読出しデータの意味 ワードデータの内容 01 4FH = 335 小数点位置= 1 の場合 PV = 33.5 ℃ 参照 内部演算値と工業値、小数点の扱いについては、 「7 章アドレス マップとデータ形式」(39 ページ)。 – 31 – 02H 上位 01H 下位 4FH 上位 F9H 下位 54H データ書き込み ワードデータの書き込み(1 ワード、ファンクションコード:06H) 書き込み指定番号のワードデータに指定されたデータを書き込みます。マスタは書き込みデータを上位バイト、下位バイトの順 に送信します。 ファンクションコード 06H 1 メッセージで読み出せる最大ビット数 1 ワード 相対アドレス 0000H ∼ 07CFH 07D0H ∼ 13A7H レジスタ番号 40004 ∼ 42000 42001 ∼ 45032 内容 内部演算値 工業値 メッセージの構成 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージの構成 (バイト) ステーション No. 応答メッセージの構成 (バイト) ファンクションコード 書き込み指定番号 (相対アドレス) 上位 書き込みワード データ 上位 CRC データ ステーション No. 下位 ファンクションコード 下位 書き込み指定番号 (相対アドレス) 上位 書き込みワード データ 上位 上位 下位 CRC データ – 32 – 下位 下位 上位 下位 メッセージ伝送例 ステーション No.1 へ PID パラメータの「P」を 100.0(1000D = 03E8H)と設定する場合を例として説明します。 パラメータ「P」相対アドレス: 0005H(内部演算値のテーブル) 07D5H(工業値のテーブル) ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージ(バイト) ステーション No. 01H ファンクションコード 06H 書き込み指定番号 (相対アドレス) 上位 00H 下位 05H 書き込みワード データ 上位 03H 下位 E8H 上位 99H 下位 75H CRC データ 応答メッセージ(バイト) ステーション No. 01H ファンクションコード 書き込み指定番号 (相対アドレス) 書き込み指定状態 CRC データ 内部演算値と工業値、小数点の扱いについては、「伝送データ形式」(40 ページ) 。 – 33 – 06H 上位 00H 下位 05H 上位 03H 下位 E8H 上位 99H 下位 75H 連続ワードデータの書き込み(ファンクションコード:10H) 書き込み開始番号から書き込みワード数分、連続したワード情報を書き込みます。 マスタは書き込みワードデータを上位バイト、下位バイトの順に送信します。 ファンクションコード 10H 1 メッセージで書き込める最大ワード数 相対アドレス 60 ワード 0000H ∼ 07CFH 07D0H ∼ 13A7H レジスタ番号 40001 ∼ 42000 42001 ∼ 45032 内容 内部演算値 工業値 メッセージの構成 ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージの構成(バイト) ステーション No. ファンクションコード 書き込み開始番号 (相対アドレス) 書き込みワード数 ステーション No. 下位 上位 下位 書き込みバイト数 最初の書き込み ワードデータ 上位 次の書き込み ワードデータ 上位 最後の書き込み ワードデータ 上位 CRC データ 応答メッセージの構成(バイト) 上位 } } ファンクションコード 1 ∼ 60 書き込み開始番号 (相対アドレス) 書き込み ワード数× 2 書き込みワード数 下位 CRC データ 下位 下位 上位 下位 ■書き込みワードデータの意味 MSB LSB 最初のワードデータの上位バイト 最初のワードデータの下位バイト 次のワードのデータ内容の上位バイト 次のワードのデータ内容の下位バイト 最後のワードのデータ内容の上位バイト 最後のワードのデータ内容の下位バイト – 34 – 上位 下位 上位 下位 上位 下位 メッセージの伝送例(内部演算データ) ステーション No.1 に以下の PID パラメータを書き込む場合、以下のようなメッセージ構成になります。 P = 100.0(= 1000D = 03E8H) I = 10(= 100D = 0064) D = 5.0(= 50D = 0032H) • パラメータ "P" 相対アドレス:0005H データ数:03H ࣐ࢫࢱ ࢫ࣮ࣞࣈ 指令メッセージの構成(バイト) ステーション No. 01H ファンクションコード 書き込み開始番号 (相対アドレス) 書き込みワード数 10H 上位 00H 下位 05H 上位 00H 下位 03H 書き込みバイト数 ステーション No. 06H 最初の書き込み ワードデータ 上位 03H 下位 E8H 次の書き込み ワードデータ 上位 00H 下位 64H 最後の書き込み ワードデータ 上位 00H 下位 32H 上位 56H 下位 BEH CRC データ 応答メッセージの構成(バイト) 01H ファンクションコード 書き込み開始番号 (相対アドレス) 書き込みワード数 CRC データ 10H 上位 00H 下位 05H 上位 00H 下位 03H 上位 90H 下位 09H 伝送データ中には小数点を含むことができないため、上記のように「100.0」というデータは、 「1000」とし て伝送します。 参照 それぞれのデータ伝送形式は、「7 章 アドレスマップとデータ 形式」(39 ページ)。 – 35 – MEMO – 36 – 7 章 アドレスマップとデータ形式 データ形式− 38 ● 内部演算値データアドレスマップ− 40 – 37 – データ形式 伝送データ形式 本機で使用している MODBUS プロトコルは、RTU(Remote Terminal Unit)モードです。伝送されるデータは " 数値 " で あり、ASCII コードではありません。 内部演算値と工業値 本機では、設定値データ等、入力レンジに依存するデータについて、以下のの 2 種類のデータを扱うことができます。 • 内部演算値:入力レンジに対する%(0.00 ∼ 100.00、小数点省略)の値 • 工業値:入力レンジによって、実際の値にスケーリングされた値 「工業値」のデータは、 「内部演算値」のアドレス(レジスタ番号)に 2,000 を加えたアドレス(レジスタ番号)にて扱うこと ができます。 (例)フルスケールが 400 ℃、PV 値が「150」のとき、以下のように計算されます。 レジスタ番号 データ(HEX) 内部演算値 種別 30001 0EA6(H) 工業値 32001 0096(H) データ → 3750(37.5 %) 150 以下のように PV 値が得られます。 37.50(%)× 400(フルスケール ℃)= 150 ℃ 入力レンジに依存しないデータについては、両アドレスにて同一のデータを扱います。 参照 注 意 入力レンジに依存するデータは、「7 章 アドレスマップと データ形式」(39 ページ)。 通信書き込みによる入力レンジ変更時は、小数点位置に注意してください。通信書き込みによる小数点位置変更時は、 入力レンジ下限及び上限を同時に変更してください。 (例)入力レンジを、0 ∼ 400 から、0.0 ∼ 400.0 に変更する場合 ■本機の前面キーより操作する場合 セットアップメニュー("SET Ch 6")の小数点位置パラメータ("Pvd")を変更します。 "Pvd" = 0 → 1(または 2) ■通信により変更する場合 小数点位置パラメータ("Pvd")の他に、PV 入力下限("Pvb") 、PV 入力上限("PvF")も合わせて送信します。 "Pvd" = 0 → 1 "Pvb" = 0 → 0 "PvF" = 400 → 4000 小数点の扱いについて 内部格納データは、前面表示よりも小数点以下の桁数が多いものがあり、また伝送データ上では小数点は付加されません。 小数点位置合わせの処理(送信時は小数点除去、受信時は小数点付加)を行ってください。 小数点位置の考慮が必要なデータは、 「7 章 アドレスマップとデータ形式」の中でレンジに依存するパラメータです。アドレス マップを参照してください。 – 38 – 入力異常時のデータについて オーバーレンジ・アンダーレンジ、入力断線時等、前面表示にて "UUUU" または "LLLL" 表示となっている場合も、PV 値の読 み出し値は入力レンジの 105%または− 5%となります。 通信経由にて入力異常の検出は、 「レジスタ番号 30008(または 32008) :入力・本体異常ステータス」で確認することがで きます。 書き込みデータ範囲について 各パラメータにデータを書き込む場合、その書き込みデータは書き込みデータ設定範囲内となるようにしてください。PXG は、 設定範囲外データの書き込みも受け付けますが、この場合、本機の動作は保証されませんので、十分ご注意ください。 未掲載のアドレスについて 公開されている以外のアドレスには、絶対に書き込みを行わないでください。故障の原因になります。 – 39 – 内部演算値データアドレスマップ 入力レンジに依存するデータをスケーリング前の内部値(0.00 ∼ 100.00% 値)で扱います。 個別パラメータ機能・設定範囲についての詳細な内容は『操作マニュアル』を参照ください。 ワードデータ [ 読出/書込 ] : ファンクションコード [03(H),06(H),10(H)] 運転パラメータ ἣἻἳὊἑ ᵬᶍᵌ ᘙᅆ ἣἻἳὊἑ Ӹᆅ ᵫᵟᶌ ࣐ࢽ࣮ࣗࣝࣔࢻษ᭰ ᵱ ᵲᶀῈ 581ࢫࢱࣥࣂษ᭰ ᵰᵣᵫ ࣮ࣜࣔࢺ࣮ࣔࢻษ᭰ ᵮᶐᵥ ೞᏡ ࣮࢜ࢺ࣐ࢽ࣮ࣗࣝࣔࢻࡢษࡾ᭰࠼ ࢆࡋࡲࡍࠋ ືస࣮ࣔࢻࡢ581ࢫࢱࣥࣂࢆษࡾ᭰ ࠼ࡲࡍࠋ ἾἊἋἑ ဪӭ Ⴛݣ ῞ Ὺ ϋᢿ + ᡂỚἙὊἑ ᚨܭር ᛠỚЈẲἙὊἑ ಅ͌ R))࣮࢜ࢺ㸧 RQ࣐ࢽࣗࣝ R))㸦581㸧 RQ㸦ࢫࢱࣥࣂ㸧 R&/㸦࣮ࣟ࢝ࣝ㸧 U(0㸦࣮ࣜࣔࢺ㸧 ئЈᒵ͌ + 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KRXUPLQPLQVHF )6 ᵲᵫᵏᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵏᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵱᶔᵋᵐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵐᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + KRXUPLQPLQVHF ᵲᵫᵐᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + KRXUPLQPLQVHF )6 ᵱᶔᵋᵑ KRXUPLQPLQVHF KRXUPLQPLQVHF )6 KRXUPLQPLQVHF KRXUPLQPLQVHF )6 ᵲᵫᵑᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ % + ᵲᵫᵑᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ & + ᵱᶔᵋᵒ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ ' + ᵲᵫᵒᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ ( + ᵲᵫᵒᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ ) + ᵱᶔᵋᵓ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵓᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵓᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵱᶔᵋᵔ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵔᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵔᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵱᶔᵋᵕ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵕᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵕᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵱᶔᵋᵖ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ + ᵲᵫᵖᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + ᵲᵫᵖᵱ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺝㺎㺖㛫 ࢯ࣮ࢡ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ % + ᵱᶔᵋᵗ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ69㑅ᢥ 69ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ & + ᵲᵫᵗᶐ 㺵㺻㺪㺽㺝㺎㺖VHJ࣭㺵㺻㺪㺽㛫 ࣛࣥࣉ㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ ' + ᵲᵫᵗᵱ 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ྜࠊ㑅ᢥྍ⬟࡞᭱␒ྕࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ 㹼 ᵮᵲᶌ ᵫ 㺨㺽㺞㺎㺻㑅ᢥ0LQタᐃ ࣮ࣘࢨ࣮࣮࡚࢟ࣃࢱ࣮ࣥ㑅ᢥࡍࡿሙ + ྜࠊ㑅ᢥྍ⬟࡞᭱ᑠ␒ྕࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ 㹼 ᵥ ᵱ ᵋᵪ ᵥ ᵱ ᵋᶆ ᵮᶔᵱ ᵲ R)) 注1:本パラメータは、ランプソーク運転中に変更しないでください。必ず " PRG"=" OFF" の状態にしてから変更してください。 – 48 – ͳᎋ Ch 5 ALM (警報パラメータ) ἣἻἳὊἑ ᵬᶍᵌ ᘙᅆ ἣἻἳὊἑ Ӹᆅ ೞᏡ ἾἊἋἑ ဪӭ Ⴛݣ ῞ Ὺ ϋᢿ ಅ͌ ᛠỚЈẲἙὊἑ ᡂỚἙὊἑ ᚨܭር ئЈᒵ͌ ᵟᵏᵲᶎ $/0㆙ሗࢱࣉ ㆙ሗࡢ㆙ሗ✀㢮ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + 㹼 ᵟᵏᶆᶗ $/0ࣄࢫࢸࣜࢩࢫ ㆙ሗฟຊࡢ212))ࣄࢫࢸࣜࢩࢫࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $ + )6 ᶂᵪᶗᵏ $/0ࢹࣞ㛫 ㆙ሗฟຊࢆ᳨ฟࡍࡿࡲ࡛ࡢࢹࣞ 㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + >VHFPLQ@ ᶂᵪᵏᵳ $/0ࢹࣞ㛫༢ ㆙ሗฟຊࡢࢹࣞ㛫ࡢ༢ࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $ + VHF㸦⛊㸧 0LQ㸦ศ㸧 VHF ᵟᶍᵮᵏ $/0࢜ࣉࢩࣙࣥᶵ⬟タᐃ ㆙ሗ㸯࢜ࣉࢩࣙࣥᶵ⬟ࢆࡾࡅࡲࡍࠋ ࡢ᱆㸸㆙ሗฟຊࣛࢵࢳᶵ⬟ ࡢ᱆㸸ᮏయ␗ᖖ㆙ሗᶵ⬟ ࡢ᱆㸸㌿ฟຊືసᶵ⬟ ࡢ᱆㸸࣮࣍ࣝࢻࣜࢭࢵࢺᶵ⬟ $ + ᵟᵐᵲᶎ $/0㆙ሗࢱࣉ ㆙ሗࡢ㆙ሗ✀㢮ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + 㹼 ᵟᵐᶆᶗ $/0ࣄࢫࢸࣜࢩࢫ ㆙ሗฟຊࡢ212))ࣄࢫࢸࣜࢩࢫࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $ + )6 ᶂᵪᶗᵐ $/0ࢹࣞ㛫 ㆙ሗฟຊࢆ᳨ฟࡍࡿࡲ࡛ࡢࢹࣞ 㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + >VHFPLQ@ ᶂᵪᵐᵳ $/0ࢹࣞ㛫༢ ㆙ሗฟຊࡢࢹࣞ㛫ࡢ༢ࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $ + VHF㸦⛊㸧 0LQ㸦ศ㸧 VHF ᵟᶍᵮᵐ $/0࢜ࣉࢩࣙࣥᶵ⬟タᐃ ㆙ሗ࢜ࣉࢩࣙࣥᶵ⬟ࢆࡾࡅࡲࡍࠋ ࡢ᱆㸸㆙ሗࣛࢵࢳࣅࢵࢺ࣐ࢫࢡ ࡢ᱆㸸␗ᖖ㆙ሗࣅࢵࢺ࣐ࢫࢡ ࡢ᱆㸸㌿ฟຊືసࣅࢵࢺ࣐ࢫࢡ ࡢ᱆㸸࣮࣍ࣝࢻࣜࢭࢵࢺᶵ⬟ࣅࢵ ࢺ࣐ࢫࢡ $ + ᵟᵑᵲᶎ $/0㆙ሗࢱࣉ ㆙ሗࡢ㆙ሗ✀㢮ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $ + 㹼 ᵟᵑᶆᶗ $/0ࣄࢫࢸࣜࢩࢫ ㆙ሗฟຊࡢ212))ࣄࢫࢸࣜࢩࢫࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $% + )6 ᶂᵪᶗᵑ $/0ࢹࣞ㛫 ㆙ሗฟຊࢆ᳨ฟࡍࡿࡲ࡛ࡢࢹࣞ 㛫ࢆタᐃࡋࡲࡍࠋ $' + >VHFPLQ@ ᶂᵪᵑᵳ $/0ࢹࣞ㛫༢ ㆙ሗฟຊࡢࢹࣞ㛫ࡢ༢ࢆタ ᐃࡋࡲࡍࠋ $( + 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PUM_Sample_program.lzh プログラム実行前に、下記要領で通信条件で通信条件についてご確認ください。 • パリティ、通信速度:本プログラム内で設定します。本器との条件を合わせてください。 一部の RS-232C ⇔ RS-485 変換器をご使用の場合の注意 送信データそのものが、スレーブからの応答データの前に付加されて受信されるものがあります。その場合、データ受信処理に おいて、まず送信バイト数分のデータを廃棄した後、応答データとして処理してください。 対応 OS Windows 2000 Professional Windows XP/7 Professional Edition 注 意 • • Windows は、Microsoft corpration の登録商標です。 Visual Basic は、Microsoft corpration の登録商標です。 サンプルプログラムの使用に起因する損害、第三者所有の権利に対する侵害に関し、富士電機株式会社は責任を負いません。 本内容に合意の上でご使用ください。 – 68 – 9 章 協調運転 概要− 70 ● 接続− 71 ● 設定 および関連パラメータ− 72 ● 協調運転動作− 73 ● 協調運転対象パラメータ一覧表− 74 – 69 – 概要 1台の温調計を操作することで複数台の温調計をまとめて操作することを可能にします。1台の温調計がマスタとなり、それ以 外の複数台の温調計がスレーブとなる構成になります。マスタの温調計の設定を変更すると、全スレーブにメッセージを送信 し、全スレーブの設定を変更します。例えば、マスタ実機をスタンバイ状態に変更すると、スレーブ実機も全てスタンバイ状態 になります。 SV 値については、実機毎にオフセット,ゲインを加えることが可能です。また、全設定値をコピーすることも出来ます。 マスタの SV ࢫ࣮ࣞࣈࡢ㹑㹔ࡀኚ᭦ 㹎㹖㹄 㺛㺡㺎㺚㺌㺻ࠉ ࣐ࢫࢱᐇᶵ 㹎㹖㹄 㺛㺡㺎㺚㺌㺻ࠉ 㺛㺸㺎㺪㺼ᐇᶵ ᭱ྎ – 70 – 㹎㹖㹄 㺛㺡㺎㺚㺌㺻ࠉ 㺛㺸㺎㺪㺼ᐇᶵ 接続 温調計を以下のように接続します。 ⤊➃ᢠ Ȑ: ⤊➃ᢠ Ȑ: 㸩 㸫 㸩 㸫 㸩 㸫 ࢫ࣮ࣞࣈ ࢫ࣮ࣞࣈ ࣐ࢫࢱ 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ – 71 – 設定 および関連パラメータ 協調運転を行うためには、以下のパラメータの設定が必要です。 • マスタ実機の設定 パラメータ チャンネル CH9 CoM • 画面 No. パラメータ 表示記号 パラメータ名称 760 CTYP 通信タイプ選択 761 StNo ステーション No. 768 MXSt 最大通信ステーショ ン№ 803 kykd 協調対象設定 設定範囲 0 : MODBUS RTU 1 : 協調運転 2 : プログラムレス通信 0 ∼ 255 (0: 通信無応答) 出荷値 0 備考 “1 : 協調運転”を設定します。 1 マスタには “1”を設定します。 0 ∼ 31 0 スレーブ実機の最大のステーション№を 設定します。 0:SV 及び RUN/ スタンバイのみ 1:全パラメータ対象 0 協調運転パラメータの詳細については “協調運転対象パラメータ一覧表”を参照 してください。 スレーブ実機の設定 パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 パラメータ名称 760 CTYP 通信タイプ選択 761 StNo ステーション No. 801 CSVG 通信 SV ゲイン 802 CSVS 通信 SV シフト CH9 CoM 設定範囲 0 : MODBUS RTU 1 : 協調運転 2 : プログラムレス通信 0 ∼ 255 (0: 通信無応答) 1 - 9999 (0.001-9.999) 出荷値 0 備考 “1 : 協調運転”を設定します。 1 スレーブ実機に“2”以降の値を順番に 設定します。(注意)ステーション№が飛 ばないこと。 1000 協調運転で SV 値を変更した場合のゲイ ンを設定します。 -10000 - 10000 0 (-100.00-100.00%FS) 協調運転で SV 値を変更した場合のシフ ト値を設定します。 協調運転機能を使用してマスタ実機の全設定値を全スレーブ実機にコピーする場合、以下のパラメータを操作します。 • マスタ実機の操作パラメータ パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 804 APCY パラメータ名称 全パラメータコピー CH9 CoM 設定範囲 0 : コピーしない。 1 : コピーを実行する。 出荷値 0 備考 コピーするパラメータの詳細については “協調運転対象パラメータ一覧表”を参照 してください。 協調運転の通信状態は以下の画面で確認できます。 • マスタ実機の通信状態確認パラメータ パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 445 ERSt CH4 MoN パラメータ名称 通信異常 ステーション番号 設定範囲 協調通信またはプログラ ムレス通信時の通信異常 ステーション№と異常情 報を表示します。 通信異常情報として“ERSt”画面の最下位桁に以下の値が、表示されます。 表示 異常情報 02H アドレス異常 04H リミットエラー 07H 無応答 08H EPPOROM ビジー – 72 – 出荷値 - 備考 複数の実機で通信異常が発生している場 合、2秒間隔で表示ステーション№と異 常情報が切り換わります。 協調運転動作 マスタ実機の協調運転対象のパラメータを変更した時、接続されている全スレーブ実機の同じパラメータも変更されます。 協調運転の対象となるパラメータは、 “画面№ 803 kykd 協調対象設定”で選択します。協調運転対象パラメータの詳細は、 “協調運転対象パラメータ一覧表”を参照してください。 • SV 値を協調運転する場合は、各スレーブ毎にマスタ実機から送られてきた SV 値に下記のオフセットとゲインの補正を行 うことが出来ます。 計算式 : スレーブ実機の SV 値 = マスタ実機の SV 値 × 通信 SV ゲイン + 通信 SV シフト • 協調運転通信では、マスタ実機の設定値を全スレーブ実機にコピーすることが出来ます。 “画面№ 804 APCY 全パラメータ コピー”画面の設定に“1”を設定するとコピーを開始します。 (1台あたり最大30秒時間がかかります。) • 協調運転通信中は、LCD 画面の“A”のランプが点滅します。また、キーが効かなくなります。 • • PXF9 PXF5 “A”のランプが点滅 – 73 – 協調運転対象パラメータ一覧表 協調運転及び設定コピーは以下のパラメータが対象になります。 パラメータ 画面 No. 運転画面 運転パラメータ Ch1 PID 制御パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 0 1 設定コピー 対象設定 - SV PV/SV 表示 ○ ○ ○ - PV/MV PV/MV 表示 - - - - PV/KWh PV/ 電力表示 - - - 1 MAN マニュアルモード切替 - ○ ○ 2 STby RUN/ スタンバイ切替 ○ ○ ○ 3 REM リモートモード切替 - ○ ○ 4 PrG ランプソーク制御コマンド - ○ ○ 5 AT オートチューニング実行コマンド - ○ ○ 6 LACh 警報出力ラッチ解除コマンド - ○ ○ 7 Svn SV 選択時の選択 SV 番号 - ○ ○ 8 PLn1 現在の PID 選択 No. - ○ ○ 9 AL1 - ○ ○ 10 A1-L 11 A1-H ALM1 設定値 - ○ ○ - ○ ○ - ○ ○ - ○ ○ 12 AL2 13 A2-L 14 A2-H - ○ ○ 15 AL3 - ○ ○ 16 A3-L 17 A3-H ALM2 設定値 ALM3 設定値 - ○ ○ - ○ ○ - ○ ○ - ○ ○ 18 AL4 19 A4-L 20 A4-H - ○ ○ 21 AL5 - ○ ○ 22 A5-L 23 A5-H ALM4 設定値 ALM5 設定値 - ○ ○ - ○ ○ 27 WCMd 電力量計算コマンド - ○ ○ 28 LoC キーロック - ○ ○ 50 P 比例帯 (%) - ○ ○ 51 i 積分時間 - ○ ○ 52 d 微分時間 - ○ ○ 53 hyS on/off 制御ヒステリシス - ○ ○ 54 CoL 冷却側比例係数 - ○ ○ 55 db デッドバンド (%) - ○ ○ 56 bAL 出力収束値(%) - ○ ○ 57 Ar アンチリセットワインドアップ - ○ ○ 58 rEv 正/逆 設定 - ○ ○ 59 SvL SV リミット(下限) - ○ ○ 60 Svh SV リミット(上限) - ○ ○ 61 TC1 OUT1 比例周期 - ○ ○ 62 TC2 OUT2 比例周期 - ○ ○ 63 PLC1 OUT1 下限リミット - ○ ○ 64 PhC1 OUT1 上限リミット - ○ ○ 65 PLC2 OUT2 下限リミット - ○ ○ – 74 – パラメータ 画面 No. Ch1 PID 制御パラメータ Ch2 PLT PID パレット パラメータ Ch3 PRG ランプソーク パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 設定コピー 対象設定 0 1 66 PhC2 OUT2 上限リミット - ○ ○ 67 PCUT 出力リミッタ種類指定 - ○ ○ 73 ALPA アルファ - ○ ○ 74 bEtA ベータ - ○ ○ 100 SV1 SV 設定値1 - ○ ○ 101 P1 比例帯1 - ○ ○ 102 i1 積分時間1 - ○ ○ 103 d1 微分時間1 - ○ ○ 104 HyS1 on/off 制御ヒステリシス 1 - ○ ○ 105 CoL1 冷却側比例帯1 - ○ ○ 106 db1 デッドバンド 1(%) - ○ ○ 107 bAL1 出力収束値 1(%) - ○ ○ 108 AR1 アンチリセットワインドアップ 1 - ○ ○ 109 REV1 正/逆 設定1 - ○ ○ - ○ ○ SV 設定値 7 - ○ ○ ∼ ∼ 160 SV7 161 P7 比例帯 7 - ○ ○ 162 i7 積分時間 7 - ○ ○ 163 d7 微分時間 7 - ○ ○ 164 HyS7 on/off 制御ヒステリシス 7 - ○ ○ 165 CoL7 冷却側比例帯 7 - ○ ○ 166 db7 デッドバンド 7(%) - ○ ○ 167 bAL7 出力収束値 7(%) - ○ ○ 168 AR7 アンチリセットワインドアップ 7 - ○ ○ 169 REV7 正/逆 設定 7 - ○ ○ 170 REF1 PID 切り換え点1 - ○ ○ 171 REF2 PID 切り換え点2 - ○ ○ 172 REF3 PID 切り換え点3 - ○ ○ 173 REF4 PID 切り換え点4 - ○ ○ 174 REF5 PID 切り換え点5 - ○ ○ 175 REF6 PID 切り換え点6 - ○ ○ 176 REF7 PID 切り換え点7 - ○ ○ 177 SVMX 選択 SV 番号 Max 指定 - ○ ○ 178 PL1M PID 選択 No. の Max 指定 - ○ ○ 200 PtN ランプソーク実行パターン ( ステップ No.) - ○ ○ 201 tiMU ランプソーク単位時間 - ○ ○ 202 SV-1 ランプソーク 1seg/SV 選択 1 - ○ ○ 203 tM1R ランプソーク 1seg・ランプ時間 - ○ ○ 204 tM1S ランプソーク 1seg・ソーク時間 ∼ ∼ 391 SV64 392 t64R - ○ ○ - ○ ○ ランプソーク 64seg/SV 選択 64 - ○ ○ ランプソーク 64seg・ランプ時間 - ○ ○ 393 t64S ランプソーク 64seg・ソーク時間 - ○ ○ 394 Mod ランプソークモード - ○ ○ – 75 – パラメータ 画面 No. Ch3 PRG ランプソーク パラメータ Ch4 MoN モニタパラメータ Ch5 ALM 警報パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 0 1 設定コピー 対象設定 395 GSoK Guaranty soak ON/OFF - ○ ○ 396 GS-L Guaranty soak band (Lower) - ○ ○ 397 GS-H Guaranty soak band (Upper) - ○ ○ 398 PVSt PV スタート - ○ ○ 399 CoNt ランプソークスタートモード - ○ ○ 400 PtNM パターン選択 Max 設定 - ○ ○ 401 PMiN パターン選択 Min 設定 - ○ ○ 420 StAt ランプソーク走行状態 - - - 421 MV1 MV1(%) - - - 422 MV2 MV2(%) - - - 423 PFb PFB 入力値の表示 (%) - - - 424 RSV RSV1 端子への入力値表示 - - - 425 Ct1 ヒータ電流値 1(A) - - - 427 LC1 SSR 漏れ電流値1 (A) - - - 429 tM1 タイマ 1 残時間 - - - 430 tM2 タイマ 2 残時間 - - - 431 tM3 タイマ 3 残時間 - - - 432 tM4 タイマ 4 残時間 - - - 433 tM5 タイマ 5 残時間 - - - 435 CoMM 通信状況表示 - - - 436 CUR1 電流 1 - - - 438 PoW 電力 - - - 439 KWH 電力量 - - - 440 RCN1 動作回数 - - - 441 RCN2 動作回数 - - - 442 RUNt 稼働時間 - - - 443 FALt エラー要因表示 - - - 444 di DI 入力状態 - - - 445 ERSt 通信異常ステーション番号 - - - 446 PLNo 選択中の PID_NO - - - 447 PtNo 選択中パターン№ - - - 470 A1tP ALM1 警報タイプ - ○ ○ 471 A1Hy ALM1 ヒステリシス - ○ ○ 472 dLy1 ALM1 ディレイ時間 - ○ ○ 473 dL1U ALM1 ディレイ時間単位 - ○ ○ 474 AoP1 ALM1 オプション機能設定 - ○ ○ 475 A2tP ALM2 警報タイプ - ○ ○ 476 A2Hy ALM2 ヒステリシス - ○ ○ 477 dLy2 ALM2 ディレイ時間 - ○ ○ 478 dL2U ALM2 ディレイ時間単位 - ○ ○ 479 AoP2 ALM2 オプション機能設定 - ○ ○ 480 A3tP ALM3 警報タイプ - ○ ○ 481 A3Hy ALM3 ヒステリシス - ○ ○ 482 dLy3 ALM3 ディレイ時間 - ○ ○ 483 dL3U ALM3 ディレイ時間単位 - ○ ○ 484 AoP3 ALM3 オプション機能設定 - ○ ○ – 76 – パラメータ 画面 No. Ch5 ALM 警報パラメータ Ch6 Set セットアップ パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 0 1 設定コピー 対象設定 485 A4tP ALM4 警報タイプ - ○ ○ 486 A4Hy ALM4 ヒステリシス - ○ ○ 487 dLy4 ALM4 ディレイ時間 - ○ ○ 488 dL4U ALM4 ディレイ時間単位 - ○ ○ 489 AoP4 ALM4 オプション機能設定 - ○ ○ 490 A5tP ALM5 警報タイプ - ○ ○ 491 A5Hy ALM5 ヒステリシス - ○ ○ 492 dLy5 ALM5 ディレイ時間 - ○ ○ 493 dL5U ALM5 ディレイ時間単位 - ○ ○ 494 AoP5 ALM5 オプション機能設定 - ○ ○ 500 Hb1 CT1 用 HB 警報 設定値 - ○ ○ 501 Hb1H CT1 用 HB 警報 ヒステリシス - ○ ○ 502 HS1 CT1 用 負荷短絡警報 設定値 - ○ ○ 503 HS1H CT1 用 負荷短絡警報 ヒステリシス - ○ ○ 508 LbtM ループ断線検出時間 - ○ ○ 509 LbAb ループ断線検出幅(℃) - ○ ○ 511 WHAL 電力量警報設定値 - ○ ○ 530 PVt PV 入力種類 - ○ ○ 531 PVb PV 入力下限 - ○ ○ 532 PVF PV 入力上限 - ○ ○ 533 PVd 小数点位置 - ○ ○ 535 Cut ルータカット点 - ○ ○ 536 PVoF PV 入力シフト - ○ ○ 537 SVoF SV 設定値シフト - ○ ○ 538 tF PV 入力フィルタ - ○ ○ 539 AdJ0 PV 表示調整 ZERO 側 - ○ ○ 540 AdJS PV 表示調整 SPAN 側 - ○ ○ 541 RCJ 冷接点補償 - ○ ○ 543 REM0 リモート SV Zero 側調整 - ○ ○ 544 REMS リモート SV Span 側調整 - ○ ○ 545 REMR リモート SV 入力レンジ - ○ ○ 546 RtF リモート SV 入力フィルタ - ○ ○ 547 C1R OUT1 レンジ - ○ ○ 548 C2R OUT2 レンジ - ○ ○ 549 FLo1 FALT 時の出力 1 設定値 - ○ ○ 550 FLo2 FALT 時の出力 2 設定値 - ○ ○ 551 SFo1 SoftStart 出力 1 設定値 - ○ ○ 553 SFtM SoftStart 設定時間 - ○ ○ 554 Sbo1 スタンバイ時、out1 出力設定値 - ○ ○ 555 Sbo2 スタンバイ時、out2 出力設定値 - ○ ○ 556 SbMd スタンバイモード設定 - ○ ○ 557 Aot AO 出力種類 - ○ ○ 558 AoL AO 下限側スケーリング - ○ ○ 559 AoH AO 上限側スケーリング - ○ ○ 561 VoLt 固定電圧値 - ○ ○ 562 CUR 簡易計測用電流値 - ○ ○ – 77 – パラメータ 画面 No. Ch6 Set セットアップ パラメータ Ch7 SYS システム パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 0 1 設定コピー 対象設定 563 iMiN 電力演算前電流足切値 - ○ ○ 564 WdP 電力小数点位置 - ○ ○ 565 PHy 簡易演算用力率 - ○ ○ 566 RyCN リレー接点寿命上限 - ○ ○ 567 oPtM 稼働時間上限 - ○ ○ 590 UKy1 USER FUNCTION キーの割付指定 - ○ ○ 591 UKy2 USER FUNCTION キーの割付指定 - ○ ○ 592 UKy3 USER FUNCTION キーの割付指定 - ○ ○ 593 di1 DI-1 機能選択 - ○ ○ 594 di2 DI-2 機能選択 - ○ ○ 595 di3 DI-3 機能選択 - ○ ○ 596 di4 DI-4 機能選択 - ○ ○ 597 di5 DI-5 機能選択 - ○ ○ 599 oU1t DO1 出力種類設定 - ○ ○ 600 oU2t DO2 出力種類設定 - ○ ○ 601 do1t DO1 出力種類設定 - ○ ○ 602 do2t DO2 出力種類設定 - ○ ○ 603 do3t DO3 出力種類設定 - ○ ○ 604 do4t DO4 出力種類設定 - ○ ○ 605 do5t DO5 出力種類設定 - ○ ○ 607 LoU1 LED ランプ割付 (OUT1) - ○ ○ 608 LoU2 LED ランプ割付 (OUT2) - ○ ○ 609 LEV1 LED ランプ割付 (Ev1) - ○ ○ 610 LEV2 LED ランプ割付 (Ev2) - ○ ○ 611 LEV3 LED ランプ割付 (Ev3) - ○ ○ 612 LEV4 LED ランプ割付 (Ev4) - ○ ○ 613 LEV5 LED ランプ割付 (Ev5) - ○ ○ 614 LEV6 LED ランプ割付 (Ev6) - ○ ○ 615 LStb LED ランプ割付 (STBY) - ○ ○ 616 LMAN LED ランプ割付 (MANU) - ○ ○ 617 RMP ランプ SV 有効 / 無効 - ○ ○ 618 RMPL ランプ SV- 下傾斜 - ○ ○ 619 RMPH ランプ SV- 上傾斜 - ○ ○ 620 RMPU ランプ SV 傾斜時間単位 - ○ ○ 621 SVt ランプ SV SV 表示モード選択 - ○ ○ 622 CtRL 制御方式 - ○ ○ 623 PRCS 制御対象 - ○ ○ 624 oNoF ONOFF ヒス設定 - ○ ○ 625 SLFb セルフ時、PV 安定幅 - ○ ○ 626 StMd 立上げ時のモード - ○ ○ 627 dt 制御演算周期 - ○ ○ 628 PLtS PID パレット切換方法 - ○ ○ – 78 – パラメータ 画面 No. Ch8 MAth 演算機能 パラメータ Ch9 CoM 通信パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:協調通信有り ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 設定コピー 対象設定 0 1 650 MAtH 簡易演算 ON / OFF 設定 - ○ ○ 651 W1MA ウェハ1演算設定 - ○ ○ 652 W1i1 ウェハ1入力1 - ○ ○ 653 W1i2 ウェハ1入力 2 - ○ ○ 654 W1i3 ウェハ1入力 3 - ○ ○ 655 W1o1 簡易演算結果ウェハ 1 出力 1 - - - 656 W1o2 簡易演算結果ウェハ 1 出力 2 - - - 657 W1o3 簡易演算結果ウェハ 1 出力 3 - - - 658 W1o4 簡易演算結果ウェハ 1 出力 4 - - - ∼ ∼ - - - 723 WAMA ウェハ 10 演算設定 - ○ ○ 724 WAi1 ウェハ 10 入力1 - ○ ○ 725 WAi2 ウェハ 10 入力 2 - ○ ○ 726 WAi3 ウェハ 10 入力 3 - ○ ○ 727 WA01 簡易演算結果ウェハ 10 出力 1 - - - 728 WA02 簡易演算結果ウェハ 10 出力 2 - - - 729 WA03 簡易演算結果ウェハ 10 出力 3 - - - 730 WA04 簡易演算結果ウェハ 10 出力 4 - - - 731 CoN1 定数1 - ○ ○ ∼ ∼ - ○ ○ 740 CoNA 定数10 - ○ ○ 760 CtyP 通信タイプ選択 - ○ ○ 761 StNo ST No. 設定 - - - 762 SPEd RS-485 通信速度 - ○ ○ 763 PRty RS-485 通信パリティ - ○ ○ 764 iNtV RS-485 応答開始インターバル時間 - ○ ○ 765 RVWt RS-485 受信待ち時間 - ○ ○ 766 RVCt RS-485 送信リトライ回数 - ○ ○ 767 SCC 通信による書き込み許可 / 禁止 - ○ ○ 768 MXSt 最大通信 St 番号 - ○ ○ 769 UA01 MODBUS ユーザアドレス設定 1 - ○ ○ ∼ ∼ - ○ ○ 800 UA32 MODBUS ユーザアドレス設定 32 - ○ ○ 801 CSVG 通信 SV ゲイン - ○ ○ 802 CSVS 通信 SV シフト - ○ ○ 803 KYKd 協調対象設定 - - - 804 APCY 全パラメータコピー - - - 805 PLST プログラムレス送信先の St 番号 - ○ ○ 806 PAdK PLC レジスタ番号の割付方法 - ○ ○ 807 MSWT ステーション間の通信間隔時間 - ○ ○ 808 PLWt ステーションと PLC 間の通信間隔時間 - ○ ○ 809 PLAD プログラムレス通信の開始レジスタ番号 - ○ ○ – 79 – パラメータ 画面 No. Ch9 CoM 通信パラメータ Ch10 PFb PFB パラメータ Ch11 DSP DSP パラメータ Ch12 CFG コンフィグ パラメータ Ch13 PASS パスワード パラメータ 表示 パラメータ名称 ○:設定コピー kykd : 協調対象設定 設定コピー 対象設定 0 1 810 SA01 ∼ ∼ 825 SA16 設定エリア対応の MODBUS アドレス 16 - ○ ○ 826 MA01 モニタエリア対応の MODBUS アドレス1 - ○ ○ ∼ ∼ 841 MA16 870 871 設定エリア対応の MODBUS アドレス1 ○:協調通信有り - ○ ○ - ○ ○ - ○ ○ モニタエリア対応の MODBUS アドレス 16 - ○ ○ PGAP PFB 不感帯 - ○ ○ tRVL バルブストローク時間 - ○ ○ 873 CAL PFB 入力調整コマンド - - - - dP01 各パラメータの表示マスク - ○ ○ - dP02 - ○ ○ ∼ ∼ - ○ ○ - dP31 - ○ ○ 940 toUt 設定表示から PV/SV 表示に自動的に戻る までの時間 - ○ ○ 942 SoFK SoftStart 選択時、フリッカの有無 - ○ ○ 943 ALMF ALM 発生時、PV/SV フリッカ - ○ ○ 944 LoFF 自動消灯時間 - ○ ○ 945 dSPt PV,SV 表示切替 - ○ ○ 946 FLtF 入力異常時の PV 点滅機能 - ○ ○ 947 bLit 輝度調整 - ○ ○ 948 bCoN バーンアウト時制御選択 - ○ ○ 949 dMod 表示モード切替 - ○ ○ 950 PL01 PILC 表示 - - - ∼ ∼ - - - 962 PL13 - - - - - - - - - - - - - - - 963 RSt 965 VER1 966 VER2 967 VER3 本体リセット ソフトバージョン表示 (固定データ) 968 VER4 - - - 990 PAS1 パスワード1設定 - ○ ○ 991 PAS2 パスワード2設定 - ○ ○ 992 PAS3 パスワード3設定 - ○ ○ – 80 – 10 章 プログラムレス通信 概要− 82 ● 接続− 83 ● プログラムレス通信動作の説明− 84 ● 設定 および関連パラメータ− 88 ● PLC のプログラムレス通信設定手順− 90 – 81 – 概要 プログラマブルコントローラ(PLC)でラダープログラムを作成することなく、PLC 側から温調計のデータの読み出し/ 書込みを行うことを可能にします。1台の PLC がスレーブになり、複数台の温調計がマスタとなる構成になります。各温調 計が順番に PLC とマスタスレーブ通信を行います。通信プロトコルは、MODBUS RTU になります。 システム構成 ࣉࣟࢢ࣐ࣛࣈࣝ ࢥࣥࢺ࣮ࣟࣛ 5602'8%6578ࣉࣟࢺࢥࣝ 3;)ࢩ࣮ࣜࢬ PXF は最大31台接続可能 – 82 – 接続 PLC と温調計の接続は、RS −485接続(P 11)を行ってください。 以下の PLC の通信インターフェースユニットが使用できます。 三菱電機製 MELSEC-Q シリーズ ■ MODBUS インタフェースユニット 名称:Q 対応 MODBUS インタフェースユニット 形名: QJ 71 MB 91 シーメンス製 S 7−300 CPU シリーズ ■ RS −485インターフェースユニット+ MODBUS スレーブドングル (MODBUS 通信を行うには、RS −485インターフェースユニットと MODBUS スレーブドングルの2つが必要 になります。 ) 名称:RS −485インタフェースユニット 形名:CP 341 名称:MODBUS スレーブドングル 形名:6ES7870-1AB01-0YA0 – 83 – プログラムレス通信動作の説明 温調計 PXF は、PLC −温調計間通信のマスタとして動作し、プログラムレス通信設定に従って PLC の MODBUS 通 信アドレスの読み出し/書込みを行います。 (温調計が自動的に PLC の MODBUS 通信アドレスのデータを更新する為、PLC 側に通信用のラダープログラムを用意 する必要が有りません。) PLC −温調計間の通信プロトコルは、MODBUS RTU になります。 最初にステーション№1の温調計がマスタとなり、PLC と通信を行います。通信が完了すると次のステーション№の温調計 がマスタとなり、PLC と通信を行います。この通信を繰り返し、最後のステーション№の温調計の通信が完了すると、ステー ション№1の温調計から再度通信を開始します。 プログラムレス通信では、各温調計は PLC の MODBUS 通信領域に割り付けられた設定エリアのアドレスから設定値を読 み出します。次に温調計のモニタ値を PLC のモニタエリアのアドレスに書込みます。 (設定エリアとモニタエリアは20ワー ド固定になります。) (例)PLC のプログラムレス通信用 MODBUS アドレスを 41001 から割付けた場合 PLC MODBUS 通信アドレス 40001 : 41001 41020 41021 41040 41041 41060 41061 41080 : : : 42201 42220 42221 温調計ステーション№1 設定エリア 温調計ステーション№1 モニタエリア 温調計ステーション№2 設定エリア 温調計ステーション№2 モニタエリア : : : 温調計ステーション№31 設定エリア 温調計ステーション№31 モニタエリア 設定値の読み出し ステーション№1 モニタ値の書込み 設定値の読み出し ステーション№ 2 モニタ値の書込み : : : 設定値の読み出し モニタ値の書込み 42240 – 84 – ステーション№ 31 PLC の MODBUS 通信アドレスの使用内容 プログラムレス通信を行う場合、PLC の MODBUS 通信アドレス上に温調計とのやり取りを行う為、以下の設定エリアと モニタエリアが必要になります。 4XXXX +0 +1 設定エリア (20ワード) システム領域 読出し要求フラグ(1ワード) パラメータ設定要求フラグ(1ワード) +2 コマンド設定要求フラグ(1ワード) +3 コマンド(1ワード) +4 データ領域 設定パラメータ (16ワード) システム領域 読出し応答フラグ(1ワード) : +19 +20 +21 モニタエリア (20ワード) パラメータ設定応答フラグ(1ワード) +22 コマンド設定要求フラグ(1ワード) +23 読出と設定の異常情報(1ワード) +24 データ領域 モニタパラメータ (16ワード) : +39 設定エリアの説明 設定エリアを使用し、PLC から温調計の設定値を変更したり、温調計をコントロールすることが出来ます。 • 設定エリアのデータ領域の説明 設定エリアのデータ領域を使用して16パラメータまで PLC から温調計の設定値を変更することが出来ます。 • 設定エリアのシステム領域の説明 システム領域に要求フラグを設定することで、PLC から温調計に対してデータの読み出しや、設定値変更を要求出来ます。 項目 読出し要求フラグ 値 コマンド 動作 0000h 動作停止 モニタエリアのデータ領域を更新しません。 0001h 1 回読出し 温調計からデータを読み出し、モニタエリアのデータ領域を 1回更新します。 0002h 連続読出し 温調計からデータを読み出し、モニタエリアのデータ領域を 通信毎に更新します。 0003h 設定値読出 設定エリアのデータ領域に登録されているパラメータの現在 値を温調計から読み出し、モニタエリアのデータ領域に反映 します。 0000h 動作停止 温調計へのデータ書込み要求を停止します。 0001h 1 回設定 設定エリアのデータ領域に設定された値を温調計へ書き込む 処理を1回実行します。 0002h 連続設定 設定エリアのデータ領域に設定された値を温調計へ通信毎に 書き込みます。 コマンド設定 要求フラグ 0000h 動作停止 設定エリアのコマンドの実行を停止します。 0001h 1 回動作 設定エリアのコマンドを1回実行します。 コマンド コマンド定義参照 コマンド定義参照 コマンド定義内容を実行します。 パラメータ設定 要求フラグ – 85 – • 設定エリアのシステム領域のコマンドの説明 コマンドに以下の動作指令コードを設定し、温調計をコントロールできます。 動作指令 オート / マニュアル切替 RUN/ スタンバイ ローカル / リモート SV 切替 ランプソーク制御 AT 実行 / 中止 警報ラッチ解除 SV №切替 PID №切替 電力計算制御 設定値の書込モード RAM データ保存 動作指令コード 切り替え 100 オートモード 101 マニュアルモード 200 RUN 201 スタンバイ 300 ローカル SV モード 301 リモート SV モード 400 停止 401 実行 402 ホールド 500 AT 停止 501 通常タイプの AT 実行 502 低 PV タイプの AT 実行 600 全警報ラッチ解除 601 警報1ラッチ解除 602 警報2ラッチ解除 603 警報3ラッチ解除 604 警報4ラッチ解除 605 警報5ラッチ解除 700 ローカル SV に切替 701 SV 1に切替 702 SV 2に切替 703 SV 3に切替 704 SV 4に切替 705 SV 5に切替 706 SV 6に切替 707 SV 7に切替 800 ローカル PID に切替 801 PID 1に切替(PID 組№1) 802 PID 2に切替(PID 組№2) 803 PID 3に切替(PID 組№3) 804 PID 4に切替(PID 組№4) 805 PID 5に切替(PID 組№5) 806 PID 6に切替(PID 組№6) 807 PID 7に切替(PID 組№7) 900 停止 901 実行 902 ホールド 1000 不揮発性メモリ書込みモード 1001 RAM 書込モード(電源 OFF で書込みデータ初期化) 1100 RAM データの不揮発性メモリへの保存実行 – 86 – モニタエリアの説明き込みデータ範囲について 設定エリアのシステム領域で要求した、 PLC から温調計への要求に対する応答結果や、温調計のステータスを確認ができます。 • モニタエリアのデータ領域の説明 モニタエリアのデータ領域を使用して16パラメータまで温調計のデータの現在値が確認出来ます。 • モニタエリアのシステム領域の説明 設定エリアのシステム領域で要求した、PLC から温調計への要求に対する応答結果や、温調計のステータスを確認できま す。 項目 値 読出し応答フラグ パラメータ設定 応答フラグ コマンド設定 応答フラグ 応答内容 動作 0000h ∼ 0003h 正常応答 応答値が読出し要求フラグと同じ値、各要求に対する応答が 正常応答であることを示します。 8001h ∼ 8003h 異常応答 各要求に対する応答が、異常応答であることを示します。 (読 出しレジスタデータが異常であることを示します) 0000h ∼ 0002h 正常応答 応答値がパラメータ設定要求フラグと同じ値、各要求に対す る応答が正常応答であることを示します。 8001h ∼ 8002h 異常応答 各要求に対する応答が、異常応答であることを示します。 (設 定のレジスタデータが異常であることを示します) 0000h ∼ 0001h 正常応答 応答値がコマンド要求フラグと同じ値、各要求に対する応答 が正常応答であることを示します。 8001h コマンド要求に対する応答が、異常応答であることを示しま す。(コマンド実行中、異常発生であることを示します) 異常応答 読出と設定の異常 読出の異常情報(1 バイト) 情報 ビット単位で異常情報を示します。 (詳細は下記の一覧表を参照して下さい。) 設定の異常情報(1 バイト) ビット単位で異常情報を示します。 (詳細は下記の一覧表を参照して下さい。) • モニタエリアのシステム領域の読出と設定の異常情報の説明 ビット 値 エラー内容 1 0:異常なし 1:アドレス不良 使用できないレジスタ番号のアドレスが指定されています。 2 0:異常なし 1:リミットエラー レジスタのデータが設定の範囲外です。 3 0:異常なし 1:EPPROM ビジー 設定データを EPPROM に書き込む時時、EPPROM はビジーです。 – 87 – 設定 および関連パラメータ プログラムレス通信を行うためには、以下のパラメータの設定が必要です。 プログラムレス通信では、ステーション№1がマスタ実機となり、スレーブ実機より多くの設定が必要です。 • マスタ実機のみ設定項目 パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 パラメータ名称 設定範囲 出荷値 備考 765 RVWt RS-485 受信待ち時 1 ∼ 100 間 (設定値× 10ms) 10 766 RVCt RS-485 送信リトラ イ回数 0 ∼ 10 3 768 MXSt 最大通信ステーショ ン№ 0 ∼ 31 0 温調計の最大のステーション№を設定し ます。 805 PLSt プログラムレス送信 先の St 番号 0 ∼ 255 0 PLC のステーション№を設定します。 (注意:温調計のステーション№と重複し ないこと。) 806 PAdk PLC レジスタ番号の 割付方法 0:連続割り付け 1:個別割り付け 0 PLC の MODBUS アドレス領域の各 温調計のエリアの割付けが連続している かどうか設定します。 807 MSWt 温調計ステーション 間の通信間隔時間 0 - 100(0 - 100 ms) 20 808 PLWt 温調計と PLC 間の通 信間隔時間 0 - 100(0 - 200 ms) 10 CH9 CoM – 88 – • マスタ実機,スレーブ実機共通設定項目 パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 パラメータ名称 設定範囲 出荷値 備考 0 “2 : プログラムレス通信”を設定します。 1 マスタには “1”を設定します。 ステーション№は、1から順番に設定し ます。(注意:番号を飛ばさないこと。 ) 96:9600bps 192:19200bps 384:38400bps 115K:115Kbps 96 通信速度を設定します。 RS-485 通信パリ ティ NoNE : 無し odd :奇数 EVEN :偶数 odd パリティを設定します。 PLAd PLC 開始レジスタ番 号 0000 - FFFFF 0 プログラムレス通信の PLC の MODBUS 通信エリアの先頭アドレスを設定します。 PAdK 設定が個別割付けの場合は、各実 機で設定します。 SA01 設定エリアのデータ 領域登録データ№1 760 CtYP 通信タイプ選択 761 StNo ステーション No. 762 SPEd RS-485 通信速度 763 PrTy 809 810 0 : MODBUS RTU 1 : 協調運転 2 : プログラムレス通信 0 ∼ 255 (0: 通信無応答 ) CH9 CoM 0 0 - 49999 (0: 未設定 , 40001 49999:MODBUSアドレス ) PLC から変更したい温調計の設定の MODBUS アドレスを登録します。 : 825 SA16 0 設定エリアのデータ 0 - 49999 領域登録データ№ 16 (0: 未設定 , 40001 49999:MODBUSアドレス ) PLC から変更したい温調計の設定の MODBUS アドレスを登録します。 826 MA01 モニタエリアのデー タ領域登録データ№ 1 0 0 - 49999 (0: 未設定 , 30001 - 39999 & 40001 49999:MODBUSアドレス) PLC でモニタしたい温調計の設定の MODBUS アドレスを登録します。 : 841 MA16 モニタエリアのデー タ領域登録データ№ 16 0 - 49999 (0: 未設定 , 0 30001 - 39999 & 40001 49999:MODBUS アドレス) PLC でモニタしたい温調計の設定の MODBUS アドレスを登録します。 プログラムレス通信の通信状態は以下の画面で確認できます。 • 通信状態確認パラメータ パラメータ チャンネル 画面 No. パラメータ 表示記号 445 ERSt CH4 MoN パラメータ名称 通信異常 ステーション番号 設定範囲 協調通信またはプログラ ムレス通信時の通信異常 ステーション№と異常情 報を表示します。 通信異常情報として“ERSt”画面の最下位桁に以下の値が、表示されます。 表示 異常情報 02H アドレス異常 04H リミットエラー 07H 無応答 08H EPPOROM ビジー – 89 – 出荷値 - 備考 複数の実機で通信異常が発生している場 合、2秒間隔で表示ステーション№と異 常情報が切り換わります。 PLC のプログラムレス通信設定手順 三菱 PLC のプログラムレス通信設定手順 三菱 PLC のプログラムレス通信 Modebus 通信で三菱 PLC のプログラムレス通信を実現します。 PLC のプログラムレス通信の時、PLC は Modebus スレーブとして、各温調計から受信します。 三菱 PLC の Modbus スレーブ通信、三菱社製の Modbus スレーブ通信モジュールは必要です。 三菱社から購入して下さい。 必要なソフトウエアとハードウエア ハードウエア ソフトウエア 三菱の PLC CPU PLC 電源 Modbus スレーブ通信モジュール PLC ローダ用ケーブル 設定用のパソコン 三菱社の PLC ローダソフト GX Works2 PLC プログラムレス通信用の Modbus レジスタの割付 各温調計のプログラムレス通信は、Modbus の 03H、10H ファクションを使って、PLC へアクセスします。 三菱 PLC は、Modbus の保持レジスタの使い方の制限がありませんので、PLC プログラムレス通信用の Modbus レジスタの 割付は 31 台 PXF 温調計の連続割付と個別割付が両方が出来ます。 三菱 PLC 設定の事前準備 以下の構成を例に、三菱 PLC 設定の事前準備と設定方法を説明します。 例: ハードとソフトウェア PLC PLC 電源 Modbus 通信ユニット PXF 温調計 PLC 設定ソフト 通信条件 通信速度 パリティ ストップビット PLC ステーション番号 PLC レジスタ割付方法 :Q02CPU :Q61P :QJ71MB91 :31 台 :GX Works2 V1.525X :38400bps :odd :1 ビット :200 :連続割付、レジスタの開始アドレス:0番地 – 90 – 事前準備: 1. プログラムレス通信用のレジスタ番号、割付方法を定義します。 2. PLC の CPU、電源、通信ユニットを使って、ハードウエア環境を構成する。 3. 設定パソコンで PLC 設定ソフト GX Works2 をインストールします。 ( インストール方法は GX Works2 の製品説明を参照して下さい。) 4. PLC ローダケーブルで設定パソコンと PLC を接続します。 三菱 PLC の設定 1 プロジェクト新規作成 1. 設定用ソフト GX Work2 を起動し、メニュー「プロジェクト」の「新規作成」を選択します。 2. CPU シリーズ、機種を選択し、 「OK」ボタンを押します。 – 91 – 2 インテリジェント機能ユニット追加 1. プロジェクトウィンドウの「インテリジェント機能ユニット」を選択し、右ボタンを押し、 「新規ユニット追加」を選択し ます。 2. 「ユニット種別」 、「ユニット形名」 、「装着スロット No」 、「先頭 XY アドレスを指定」と「タイトル」を入力し、 「OK」ボ タンを押します。 – 92 – 3 通信条件入力 1. プロジェクトウィンドウの「インテリジェント機能ユニット」の「0000QJ71MB91」の「スイッチ設定」をクリック します。 – 93 – 2. 「CH2」のモード設定、転送設定、通信速度設定と CH1/Ch2 局番設定を入力し、「OK」ボタンを押します。 設定の対象:CH2(RS485 通信の為) モード設定 MODBUS デバイス割り付け データビット パリティビットの有無 奇数 / 偶数パリティ ストップビット フレームモード RUN 書込み 通信速度 局番 :スレーブ機能 / スレーブ機能選択 :デフォルトパラメータ起動 (注:自分デバイス割り付けの場合、「ユーザ設定パラメータ起動」を選択して下さい。) :8 :あり :奇数(PXF と合わせる) :1 :RTU モード :許可 :38400bps(PXF と合わせる) :200(1-32 以外) – 94 – 4 Modbus デバイス割付の確認 1. プロジェクトウィンドウの「インテリジェント機能ユニット」の「0000QJ71MB91」の「Modbus デバイス割付」を クリックします。 2. 自動 MODBUS デバイス割り付けのレジスタアドレスが下記に示されます。 – 95 – 5 PLC へ書込み 1. メニュー「オンライン」の「PC 書込み」を選択します。 2. 「全選択」を選択し、 「実行」ボタンを押します。 – 96 – 3. 「はい」ボタンを押します。 4. 書込み完了、下記の画面が表示され、 「閉じる」ボタンを押します。 5. 「はい」ボタンを押したら、リモートから PLC 運行を実行します。 – 97 – シーメンス (Siemens)PLC のプログラムレス通信設定手順 シーメンス PLC のプログラムレス通信 Modebus 通信でシーメンス PLC のプログラムレス通信を実現します。 PLC のプログラムレス通信の時、PLC は Modebus スレーブとして、各温調計から受信します。 シーメンス PLC の Modbus スレーブ通信、PLC の RS485 の通信モジュール (CP341 等 ) と Modbus スレーブドライバは 必要です。 Modbus スレーブドライバソフトとドングルはシーメンス社から購入して下さい。 必要なソフトウエアとハードウエア ハードウエア ソフトウエア シーメンス S7 シリーズの CPU と Modbus 通信ドライバ用の必要なメモリ PLC 電源 RS485 通信モジュール (CP341 等 ) Modbus スレーブ通信用のドングル 設定用のパソコン PLC ローダ用ケーブル STEP 7 用の PCI カード シーメンス社の SIMATIC STEP 7 シーメンス社の SIMATIC PtP CP Loadable Drivers Configuration Package CP341、CP441-2 用の Modbus ドライバと通信設定ソフト ) PLC プログラムレス通信用の Modbus レジスタの割付 各温調計のプログラムレス通信は、Modbus の 03H、10H ファクションを使って、PLC へアクセスします。 シーメンス PLC の Modbus の 03H、10H ファクション保持レジスタの定義が下記に示されます。 DB のオフセット番号= DB 番号 - ベース DB の番号 ( 詳細はシーメンス Modbus スレーブの説明書を参照して下さい。) 一つデータブロックは 512 レジスタを格納します。 プログラムレス通信の設定エリアとモニタエリアは合計 40 ワードなので、一つ DB で 12 台まで連続割付は可能、12 台以上 の場合、個別割付を選択して下さい。 – 98 – シーメンス PLC 設定の事前準備 以下の構成を例に、シーメンス PLC 設定の事前準備と設定方法を説明します。 例: ハードとソフトウェア PLC PLC 電源 通信モジュール PXF 温調計 PLC 設定ソフト Modbus スレーブドライバ 通信条件 通信速度 パリティ ストップビット PLC ステーション番号 データブロック定義 ベースブロック PLC レジスタ割付方法 : CPU313C-2 DP : PS307 : CP341 : 31 台 : SIMATIC STEP 7 V5.4 : SIMATIC PtP CP Loadable Drivers Configuration Package V1.0.3 for CP341,CP441-2 : 38400bps : odd : 1 ビット : 255 : DB400 : 個別割付 各 PXF 温調計の PLC 設定とモニタエリアの開始アドレス St 番号 開始アドレス St 番号 開始アドレス St 番号 開始アドレス 1 0 13 512 25 1024 2 40 14 552 26 1064 3 80 15 592 27 1104 4 120 16 632 28 1144 5 160 17 672 29 1184 6 200 18 712 30 1224 7 240 19 752 31 1264 8 280 20 792 9 320 21 832 10 360 22 872 11 400 23 912 12 440 24 952 事前準備: 1. プログラムレス通信用のレジスタ番号、割付方法を定義します。 2. 通信モジュール CP341 の後部にドングルを装着します。 3. PLC の CPU、電源、通信モジュールを使って、ハードウエア環境を構成する。 4. 設定パソコンで PLC 設定ソフト SIMATIC STEP 7 をインストールします。 (インストール方法は SIMATIC STEP 7 の製品説明を参照して下さい。) 5. 設定パソコンに Modbus スレーブドライバをインストールします。 (インストール方法は Modbus スレーブドライバの製品説明を参照して下さい。) 6. PLC ローダケーブルで設定パソコンと PLC を接続します。 – 99 – シーメンス PLC の設定 1 S7 プロジェクトの作成。 1. 設定パソコンで S 7マネジャーを起動します。 2. 「ファイル」の「新規プロジェクトウィザード」をクリックします。 3. ボタン「次へ」をクリックします。 – 100 – 4. CPU タイプ:CPU313C_2 DP を選択、「次へ」ボタンをクリックします。 5. オブジェクトブロック:OB100、プログラミング言語:STL を選択、「次へ」ボタンをクリックします。 – 101 – 6. プロジェクト名を入力し、 「終了」ボタンをクリックします。 – 102 – 2 Modbus スレーブ通信モジュールの設定 1. プロジェクトツリーで「SIMATIC 300 ステーション」を選択、右の項目「ハードウェア」をダブルクリックします。 2. 検索ウィドウで「SIMATAC300」の「CP-300」の「Point-to-Point」の「CP 341」の「CP 341 RS/422/485」 を選択し、右の「コンフィグレーション」ウィドウにドラッグします。 – 103 – 3. 右の「コンフィグレーション」ウィドウの「CP 341 RS/422/485」をダブッルクリックします。 4. 「Parameter」ボタンをクリックします。 – 104 – 5. 「Protocol」コンボボックスで「MODBUS Slave」を選択します。 – 105 – 3 Modbus スレーブ通信ドライバのロード 1. 「Load Drivers」をクリックし、MODBUS Slave ドライバのロードを行います。 2. 「Load Drivers」をクリックします。 – 106 – 4 通信条件の設定 1. 「Protocol」をダブルクリックします。 2. 「Modbus-Slave」タブを選択します。 – 107 – 3. 通信条件、ステーション番号、ストップビットとパリティを入力します。 4. 「FC 03,06,16」タブを選択します。 – 108 – 5. 「Base-DB-Number」を入力します。 6. 「Limits」タブを選択します – 109 – 7. 「Data blocks」の MIN と MAX 値を入力します。 8. 「Interface」タブを選択します。 – 110 – 9. 「Operating Mode」を設定し、 「OK」ボタンをクリック、CP 341-RS422/485 のプロパティ設定画面に戻ります。 10.「OK」ボタンをクリック、HW コンフィグレーション画面に戻ります。 – 111 – 11. HW コンフィグレーション画面を閉じて、SIMATIC Manager 画面に戻ります。 12. SIMATIC Manager 画面。 – 112 – 5 Modbus スレーブ通信オブジェクトの設定と作成。 1. SIMATIC Manager 画面の構成ツリーで、 「ブロック」をクリックし、ブロックウィンドウが表示されます。 2. ブロックウィンドウの「OB1」をダブルクリックし、 – 113 – 3. 左のブロックツリーで「Modbus」の「FB7」を選択し、右の OB1 にドラッグします。 – 114 – 4. 右の OB1 設定ウィドウの「CALL FB 7,」を削除します。 5. ファクション FB8 も同じな手順で行います。 – 115 – 6. 左のブロックツリーで「Modbus」の「FB80」を選択し、右の OB1 にドラッグします。 – 116 – 7. 「DB80」を入力、 「Enter」キーを押し、下記の画面が表示されます。 8. 「はい」を選択します。 – 117 – 9. 下記の値を入力します。 LADDR :=256 START_TIMER :=T120 START_TIME :=S5T#5S OB_MASK :=TRUE CP_START :=M180.0 CP_START_FM :=M180.1 CP_NDR :=M180.2 CP_START_OK :=M180.3 CP_START_ERROR :=M180.4 ERROR_NR :=MW182 ERROR_INFO :=MW184 // // // // // // // // // // // ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! I: Modul Address I: Timer for "Timeout initialisation" I: Time value "Timeout initialisation" I: Mask access errors I/O: Start of CP initialisation I/O: Edge flag for CP_START I/O: Info: New write job from CP I/O: Initialis. finished without error I/O: Initialis. finished with error I/O: Error number I/O: Error additional info オブジェクトブロック OB1、値が入力された後の画面。 – 118 – 10. 上記の画面を閉じて、下記の画面に戻り、 「OB100」をダブルクリックします。 11. 下記の設定を入力し、入力データを保存、画面を閉じます。 AN M 180.0 // Set initialisation flag CP_START S M 180.0 A M 180.1 // Reset edge flag CP_START_FM R M 180.1 – 119 – オブジェクトブロック OB100、値が入力された後の画面。 – 120 – 6 保持レジスタのデータブロックの作成 1. オブジェクトウィンドウでモウスの右ボタンを押し、 「新規オブジェクトの挿入」の「データブロック」を選択します。 2. 名前とタイプで「DB400」を入力、 「OK」ボタンを押します。 – 121 – 3. オブジェクトウィンドウで「DB400」をダブルクリックします。 4. 保持レジスタ配列を定義し、ウィンドウを閉じます。 – 122 – 7 構成のコンパイルとダウンロード 1. SIMATIC Manager のマイン画面でメニュー「PLC」の「オブジェクトのコンパイルとダウンロード」を選択します。 ②必要な項目を設定し、 「開始」ボタンを押したら、コンパイルと PLC へダウンロードを行います。 – 123 – MEMO – 124 – 11 章 トラブルシューティング トラブルシューティング− 126 – 125 – トラブルシューティング 通信ができない場合、下記の項目をご確認ください。 □ 通信に関連する全ての機器の電源は入っていますか? □ 結線に間違いはありませんか?(+、−は合っていますか?) □ マスタ(上位コンピュータ)とスレーブ(本機)間で通信条件の設定は一致していますか? □ 通信速度 :9600bps、19200bps、38400bps、115.2kbps □ データ :8 ビット □ ストップビット :1 ビット □ パリティ :□ 奇数(odd) □ 偶数(even) □ なし(none) □ 送受信信号のタイミングは、「5 章 MODBUS 通信プロトコル」(19 ページ)を満足していますか? □ マスタからの送信先として指定しているステーション No. 設定が「0」以外になっていますか? 「0」の場合は通信機能は働きません。 □ RS-485 通信時、本機の形式(PXF □□□■□□□□□□)の 7 桁目が M になっていますか? □ RS-485 通信時、RS-232C ⇔ RS-485 変換器の通信条件の設定は一致していますか? – 126 –