...

会議資料 - 産科医療補償制度 - 公益財団法人日本医療機能評価機構

by user

on
Category: Documents
4

views

Report

Comments

Transcript

会議資料 - 産科医療補償制度 - 公益財団法人日本医療機能評価機構
第 1 4 回 「 産科 医療補償制 度 再発 防止委 員 会 」
日 時 : 平成 2 4 年 2 月 2 0 日
1
6
:
0
0
()
1
8
(月 )
:
0
0
場所 : 日 本 医 療機 能評 価機構 9 階 ホ ー ル
1 .
開
会
2.
議
事
1 ) 第2回
産 科 医 療 補 償制 度
再発 防 止 に 関 す る 報 告 書 ( 案 ) に つ い て
2 ) そ の他
3 .
閉
会
l 資料 1
第2回
産 科 医療 補償制 度 再発 防止 に 関 す る 報 告 書 ( 案 )
1 ) 第2回
産科 医療補償制 度 再発防止 に 関 す る 報告書 (案) に つ い て
○ こ れま での委員会におい て 、 「数量的 ・ 疫学的分析」 お よ び 「テーマ に沿 っ た分析」
について の審議を行 っ た- 審議 を踏ま え 「第 2 回 産科医療補償制度 再発防止 に
関す る 報告書一 策) を取 り ま と め た。
圓回 第 2 回 産科腰蝋ネ籟制度 酵済防止に関する 報告書 僕)
○第 9 ~ 1 3 回再発防止委員会 におい て 、 「数量的 ・ 疫学的分析」 お よ び 「テーマ に沿
っ た分析」 につい て審議 を行っ た。 主な審議事項は以下の通 り で あ る 。
第 9 ~ 1 3 回再発防止委員会の主な審議事項
委員会 開催回
主な審議動員
「第 2 回
第9回
産科医療ネ商賞制度
プ ーマ選定 につ い て
第 10 回
テ ーマ に 沿 っ た分析
第 11 回
テーマ に沿 っ た分析
第 12 回
第 13 回
再発防止 に 関す る 報告書」 の
テ ーマ に 沿 っ た分析
数量的 ・ 疫学的分析
テーマ に沿 っ た分析
数量的 ・ 疫学的分析
= ) 数量的 ・ 疫学的分析
①再発 防止分析対象事例 の 内容
○第 1 回 の報告書か ら の集計項 目 の変更理由 を記載 し て 、 読む人が分か り やすい よ う
に し て は ど う か。
○子宮内感染 について は、 必ず し も 病理検査 に提出す る と は 限 ら な い た め 、 臨床的 に
感染 あ り と 判断 さ れた も の も件数に含 め て は ど う か。
○子宮内感染 につい て は、 ま だ学会か ら も 指篩テカ ミ 出 てい ない。 再発防止委員会 と して
は 、 引 き 続き デー タ を蓄積 し 、 学会な どか ら f鹸十が 出 て か ら 検討 し て は ど う か。
○ 「不妊治療の有無」 の表 につい て は、 今回 の妊娠が不妊治療 に よ る も の であ る こ と
が分か る 注釈 を つ け て は ど う か。
○ 「分娩に 関わ る 殴爵従事者の常勤職員数」 お よ び 「事例 に 関わ っ た 医療従事者の経
験年数」 の表 に准看護師の数 を追加 し て は ど う か。
○今後、 出生時は N I C U に お け る 高次医療 を必要 と し な い児が補偉猷、煽せ な る こ と
も 考 え ら れ る た め 、 それが分か る よ う デー タ を蓄積 して は ど う か。
‐ 1
‐
○ 「産科合併症」 の表について、 7 9 件全て に産科合併症が あ っ た よ う に華誤解 さ れ る
た め 、 表の項 目 と し て掲載 さ れて い る 合併症
正が な かっ た件数を示 し て は ど う か。 ま
た 、 そ の件券熟ま、 診療群等 に記載が な く 不明 な件数を含む こ と を記載 し て は ど う か。
○今後 、 事例の件数が増 え る こ と を こ よ り そ の他の産科合併症の件数 も 増 えて い く 可能
性が あ る 。 掲載す る 項 目 は適宜検討 して は ど う 力 、
○ 「新生児 に実施 した蘇生法」 の表 について は、 「 出生 3 0 分以 内 に行っ た蘇生処置」
をデー タ と し て蓄積す る こ と は妥当 であ る 。
○今後 、 マ ス ク で陽圧だけか け て 、 バ ッ グ を押 さ ない と い う 呼吸補助 が増 え て く る こ
と が考 え ら れ る た め 、 それが分か る 分類 も 必要では な いか。
②産科医療補償制度の補偉鰍対象事例 を こお け る 脳ト勤麻痺発症の 主た る 原 因 につい て
○今回 の分析結果が産科医療補償制度でネ靴賞対象 と な っ た児 の事例 で あ る こ と が分か
る よ う 、 タ イ ト ノレご表の表現 を 工夫 し、 表 1 を こ示 さ れ る 病態だ け が脳′盤麻痺の原 因
と な る よ う な誤解 を 与 え な い よ う 、 丁寧な記載 を し て は ど う か。
○ 「主た る 原因」 の考 え方 を分か り やす く 記載 して は ど う か。
○ 「主た る 原因」 が 1 つ あ る い は複数あ っ て も 、 そ の誘 因 と な る も の が あ り 、 原因 だ
け が ク ロ ー ズア ッ プ さ れ る と 誤解 を招 く 可能性が あ る 。 要因 、 誘因 Y悪化因子 な ど
も 挙げ る べ き で は ないか。
○ 「主た る 原因」 の考え方 について は、 死亡診断書 (死体検案書) 記入マ ニ ュ アルに
あ る 「直接死因」 の考 え方 を参考を こ して は ど う か。
○ ま ず“期産出麻痺の原因 を概観す る こ と は 、 大事ではないか。 「主た る 原因」 の誘因 な
ど は、 「テ ーマ を こ沿っ た分析」 で分析 し て は ど う か。
○文章 中 の脳′幽麻痺発症に 関す る 文献的 内容 を こつい て は、 参考文献を追加 し た ほ う が
よ い の で は ないか。
( 2 ) テ ー マ に沿 っ た 分析
①吸 引 分娩 につい て
○ 吸引 分娩は産科 医 に と っ て非常 に身近なテ ーマ で あ る た め 、 テ ーマ と して取 り 上げ
る こ 割ま よ い の で は な い か。
○ 吸引 分娩の実施 を こつい て は 、 ガイ ド ラ イ ン を こ言及す る こ と が大切 で あ る 。 ガイ ド ラ
イ ン を こ従 う と 、 S p 土 o c m で吸 引 分娩 を実施す る 事例 が増 え る 。 ガイ ド ラ イ ン を
見直す よ い機会な の で、 再発 防止委員会で検討 し て は ど う か。
○ 吸 引 分娩の実施は 、 適応や初産か経産かな どに よ り 判断る瓣兼々 で あ る 。 妊産婦の状
態 をみて産科 医が判 断す る べ き で あ り 、 一概ね こ S p の値だ け で は決 め ら れない。 ガ
イ ド ラ イ ンの記載 を念幼頁を こ置 く こ と は重要で あ る が 、 それだけ では な い こ と を 強調
し な く て は な ら ないの で は ないか。
○ ガイ ド ラ イ ンで示 さ れて い る 2 0 分以 内ルール、 5 回以 内ル」ル を守 る こ と も 大切
であ る。
‐ 2 -
○ ク リ ス テ レル胎児班≦ 出法の実施凝法について は、 実施 して い る 間 は児 に負荷が かか
る と い う デメ リ ッ ト が あ る 一方で、 児が低酸嫁ぐ状態の時に素早 く 娩出 で き る と い う
メ リ ッ ト も あ る 。 何回以上実施 して はい け ない と い う 線引 き は難 しい。
0 ク リ ス テ レノ湘剤日駈
土出法は、 多 く は吸 引 分娩 と 併用 し て実施 さ れ る た め、 吸 引 分娩
と 併せて分析 して は ど う か。
②常f瑚壼盤早期剥離のf荊蔚艶裁 こっい て
0保階謹事 と い う 観点で再発防止 につい て審議 した こ と は な かっ た た め 、 よ い視点で
あ る と思 う 。
○病院外で発症す る 事例が あ る こ と や、 ほ と ん どの事例 に何 ら かの 自 覚症状 を認 め て
い る こ と な ど が分か り 、 非常に有意義 なテ ーマ で あ る 。
○ 常イ瑚髀盤早期剥離への対処に重 き を置い た指導に な っ て い る が 、 バ ラ ンス のいい保
健指導 と い う点へ踏み込んでい く 必要が あ る の では ないか。
○ リ ス ク 因子 について も 分か り やす く 内容 に加 え て は ど う か。
○早産、 切迫早産、 蛋 白 尿 、 喫煙な どが要因 と して多い。 最近、 蛋 白 尿の言靴価 も 曖昧
に な っ て き て い る こ と も あ り 、 こ う い っ た点 に も 着 目 して は ど う か。
○ 喫煙に 関 し て は文献 も 出 て い る た め 、 参考に した上で、 内容 に加 え て は ど う か。
○士緻或の救急医療の現状を勘案す る と 皆がす ぐ に浅救急車を 呼ぶ こ と は現実的でな い。
例 刻ま、 「 リ ス ク 因子が 高い妊産婦は こ う い う 症状だ っ た ら 、 早 く 分娩機関 を受診す
る よ う に」 と い う 提言 に し て は ど う か。 熱 こ か く 早 く に気づ く こ と が重要で あ り 、
病院で診断が つ け ば、 そ の後 の処置は早い と思われ る 。 そ の こ と を伝 え る 記載 に し
て は ど う か。
○ 自 宅での発症か ら 受診ま での 時間 を短 く す る た め の取 り ま と め をすべき で は な いか。
ま た 、 常f湖能盤早期剥離 と い う 疾患 を念淳風 こ置いて指導 を 向上 さ せ る 提言 に し て は
ど う か。
○妊産婦への提言 に あ る 症状 につい て は、 分か り やす く 記載 し て は ど う 力 し
○妊産婦 向 け の提言につい て は、 表現を 工夫 して は ど う か。 医療者への提言につい て
は、 具体的 な症状 を分か り やす く 指導、 説明す る よ う に提言すべ き で は ないか。 学
会 ・ 職能団体への提言 について は、 何が 具体的で分か り やすい説明 と な る の か、 医
学的 に示す よ う 提言 して は ど う か。
⑧診療録等 の記載について
○診療録を言覊け る こ と が直
配翻尚′地麻痺の再発防止 に繋が る わ け では ない が、 原因分
析や再発防止 に 向 け た取 り 組み と し て 取 り 上げて は ど う か。
○産科 医療 の質の 向 上、 脳′圏麻痺発症の原因分析 と い う 2 つ の点か ら 診療録について
は き ち ん と 記載すべ き で あ る と 考 え る 。
0診薦鼬等の記載は 、 脳′鮑秣痺の再発防止 と い う よ り は、 医療安全の た め の注意喚起
と い う 位置付け に な る の で は ない か。
‐ 3 ‐
○今回 は、 「行っ た診療行為 につい て は き ち ん と 診療録に記載 し ま し ょ う 」 と い う 趣 旨
の提言 に し て は ど う か。
0処置 中 は診療録等に言蹴け る 時間 が ない の で、 出生後 に言瑯け る こ と が多い。 多 く
の 医師が既に行っ て い る こ と だ と思 う が 、 児 が予後不良で あ っ た場合に は、 よ り 詳
細 に記録を残す よ う 提言す る こ と が大切 で あ る 。
○ き ち ん と 記録を残 して い る 医師に も っ と やれ と 言っ て い る の では な く 、 き ち ん と 記
録を残 し て い ない 医師に注意喚起 を促す内容に して は ど う か。
○ 「 こ れだけ は記載 して ほ しい」 と い う こ と を提言 して は ど う か。
○本制度で求め てい る 「産科 医療補償制度の原因分析 ・ 再発防止 に係 る 診療録 ・ 助産
録お よ び検査デー タ 等の記載事項甦 に従っ て診療録等 を記載す る こ と を改め て提言
して は ど う か。
○記載が不足 して い る と さ れた事例 は全 く 記載が ない の では な く 、 原因分析に必要な
情報が三一部抜 け て いた と い う こ と で あ る 。 そ の点が 明確に な る 記載 にすべき で あ る 。
○診療録の記載 を通 じで情報が ス タ ッ フ に共有 さ れ る こ と が重要で あ る 。
( 3 ) 報告書の公表ス ケ ジ ュ ール等 に つ いて
○報告書の公表ス ケ ジ ュ ールは以下の通 り 。
日程
予定
2月 2 0 日
第 1 4 回再発防止委員会 において報告書 鰈
安) の審議 ・ 承認
3月 ~4月
運営組織におい て機関決定、 報告書編集 ・ 印刷
4 月 以降
記者会見 (公望効
○報告書の周知 について は、 約 3 3 0 0 の本制度加入分娩機関 に衰潔寸す る ほか、 国、
地方 自 治体、 関係団体等約 7 0 0 機関 に送
潔寸 し周 知 を 図 る 。
○ ま た 、 当 機構ホー ムペー ジ に掲載す る 。
2 ) その他
資料 1
を" ^ 〉、
(葉)
、
増絃腐し云 え ど 愛さ娑きg稼ご ‐ マ
隊ミ
きざ ゞ〆 ‐
ニ ・
、
2 0 1 2 年 0 月
試 公益財団法人 日本医療機能評価機構
産科医療補償制度 再発防止委員会
,べき薙が麦まき導きミもぎさ湊翁
k
′
ふ も 、 ′多 売 せ ‘を、 いざふ
きこぐゞ詰ん ^{
、
、
館!心 さ
彩る〆い ち ご
、
きさま なぎさあ れ
ば
な ん
い
き し、
目 次
は じ め に … … … … … … … … “… … … … … … … … … … … … … … … …
報告書 の 取 り ま と め に あ た っ て ・ … … … " … … … … … … ・ ・ … ‐ … … … “… ‐ … … “
再発 防止委員会委員 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
第1 章
産科 医療補償制度
I , 制度の概要 ・ … ・ ・ … … … … ・ … … ・ ・ … ‐ … ‐ … ‐ … … … … … " … ‐ … ‐ ・ … ‐ … …
1 . 制度 の 経緯 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2 . 制度 の概要 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
3 . 制 度 の 運 営 体制 … … … … … … … … … … … … … … … … … ‐ “ … … … … … …
ロ . 原 因 分析 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 増さる … … … … “
第2章
再発 防止
I . 再発防止の 目 的 … … … ・ … … … … … … … … … … … … … … … … … … ' “ … … ・
n . 分析対 象 と な る 情報 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
m . 分析の 方法 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
N . 分析 に つ い て … … … … ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
亀 構成 … … … … … … … … ゞ … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2 , 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … ‐
3 , テ ー マ に 沿 っ た 分析 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
V . 分析 に あ た っ て … … … … … … … … … … … … … … … … ‐ … … "
切 . 再発 防止 に 関 す る 審議状況 … … … … … … … … … … … … ◆ … … … … … …
第3章
数量 的 ・ 疫学 的分析
上 数量的 ・ 疫学 的 分析 に つ い て … … ・ … … … … … … … … … … … " ・ ・ … ‐ … ‐
1 . 基本的 な 考 え方 ・ … … ' … " … ・ ・ … … … … … … … … ‐ … … … … … … … - … ・ ・ … ‐
2 . 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 の 構成 … … … … … … … … … … … … … … … … ‐! … …
3 . 分析 に あ た っ て … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … “
ロ . 再発防止分析対 象事例 の 内 容 … … … … … ・ ・ … … … … … … … … … … … "
1 . 分娩の 状 況 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … "
2 , 妊産婦 等 に 関 す る 基 本情 報 … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
3 , 妊娠経 過
……………………"……………………………………………"
4 . 分娩経 過 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
5 . 新 生 児期 の経過 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
田 , 再発 防止分析対象事例 に お け る 診療体制 … … … … … … … … … … … …
w . 再発 防止分析対象事例 の概況 … … … … … … … … … … … … … … … … … …
V . 産科 医療補償制度 の補償対象事例 に お け る
脳性麻痺発症の主 た る 原 因 に つ い て … … … … … … … … … … … … … …
第4章
テ ー マ に 沿 っ た 分析
L テ ー マ に 沿 っ た 分析 に つ い て … … … … … … … … … … … … … … … … … …
篭 . 構成 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2 . テ ー マ の 選 定 … … … … … … ・ … ' … … ‐ … 1 … … … " …J ・ … … … ‐ … … … … … ・ ・
ロ . 吸引 分娩 に つ い て … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
1 . 原 因 分析報 告書 の 取 り ま と め … … “ … … … … … … … … … … … … … … … ‐
2 . 吸 引 分娩お よ び ク リ ス テ レ ル胎児圧 出 法 に 関 す る 現況 … … … … … … …
3 , 再発防止お よ び産 科医療の 質の向上 に 向 け て … … … … … … … … … … …
田 . 常位胎盤早期 剥離の 保健指導 に つ い て … … … … … … … … … … … … …
1 原 因 分析報 告書 の 取 り ま と め … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2 . 常位胎盤早 期 剥 離 と 保健指 導 に 関 す る 現況 … … … … … … … … … … … …
3 . 再発 防止 お よ び産科 医 療 の 質 の 向 上 に 向 け て … … … … … … … … … … …
W . 診療録等の 記載 に つ い て … … … … … … … … … … … … … ‐ ‐ ゞ… … … … … …
亀 原 因分析報 告 書 の 取 り ま と め … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2 . 診療録等 に つ い て … ; … … … … … … @ … … … … … … … … … … … … … … … ‐
3 , 再発 防 止お よ び産科 医療 の 質 の 向 上 に 向 け て … … … … … … … … … … …
おわ り に … … … … ・ … … " … …… … … … … …… … … … … … … …" … … … ‐ ◆ … ‐ … ・ ・
付録
I , 制度加入状況 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
凪 参考 と な る デー タ ふ … ・ ・ … “ ' … ' … … … ・ … … ‐ … … … … … … … … … … … … ‐
m . 再発 防止委 員会か ら の提言 (掲示用 ) … … … … … … … … … … … … … …
は じめに
公益 財 団 法 人 日 本 医 療機 能 評価 機構
理事 長 井 原 哲 夫
公益 財 団 法 人 日 本 医 療機 能 評 価 機構 は 、 昨 年 4 月 に 公益 財 団 法 人 に 移 行 い た し ま し た 。
l 995 年 の 設 立 以 来 、 国 民 の 医 療 に 対 す る 信 頼 の 確 保 お よ び 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る た め 、 医
療機 関 の 第三 者 評価 を 行 い 、 医 療機 関 が質 の 高 い 医療 サ ー ビ ス を 提供 し て い く た め の 支援
を 行 う こ と を 目 的 と し て 、 病 院機 能評価 を lま じ め と す る 様 々 な 取 り 組み を 行 っ て お り ま す。
今 日 、 医療 に 求 め ら れ る も の は ま す ま す 高 度化、 多 様化 し て き て お り 、 こ の よ う な 状況 の
中 で 、 国 民 に 対 し て 医 療 提 供 に 関 す る 正 し い 情 報 を 提供 す る こ と や 、 良 質 な 医 療 提 供 を 推
進 し 確 保 し て い く こ と が重要 な 課題 と な っ て お り 、 当機構 と い た し ま し て は 、 各事業 を 通
じ て よ り 一 層 社会 に 貢 献す る 使 命 を 深 く 感 じ て お り ま す 。
産科 医 療 で は 、 過 酷 な 労 働 環境 や 医 事紛 争 が 多 い こ と な ど 【 こ よ り 、 分娩 の 取 り 扱 い を や
め る 施 設 が多 く 、 産 科 医 療 の 提 供 が十 分 で な い 地 域 が生 じ て い る こ と 、 さ ら に 産 科 医 に な
る こ と を 希 望 す る 若 手 医 師 が減少 し て い る こ と な ど の 問 題 点 が指 摘 さ れ て お り ま す。 こ う
し た 状 況 の 中 で 、 産 科 医 不 足 の 改 善 や 今 後 の 産 科 医 療 提供体制 の 確 保 は 、 わ が 国 の 医 療 に
お け る 優 先 度 の 高 い 重 要 な 課題 と な っ て き て お り ま す 。
産科 医 療補 償制 度 は 、 ①分娩 に 関 連 し て 発症 し た 重 度脳性麻痺児 と そ の 家族 の 経済 的 負
担 を 速 や か に 補 償 す る 、 ②隣 性 麻痺 発症 の 原 因 分析 を 行 い 、 同 じ よ う な 事例 の 再 発 防 止 に
資 す る 情 報 を 提 供す る 、 ③ こ れ ら に よ り 、 紛争 の 防 止 ・ 早 期 解 決 お よ び 産 科 医 療 の 質 の 向
上 を 図 る 、 こ と を 目 的 に 2009 年 1 月 か ら 制 度 の 運用 を 開 始 い た し ま し た 。 運 用 開 始 以 降 、
20 1 2年 0 月 現在 、 00件 を 補 償 対 象 と 認 定 し て お り ま す 。 本 制 度 は 、 補 償 に 加 え て 原 因 分析 ・
再 発 防 止 も 重要 な 柱 と な っ て お り 、 医 学 的 な 観 点 か ら 原 因 分析 さ れ た 個 々 の 事例 を 整 理 ・
蓄積 し 、 分析す る こ と I こ よ り 再 発防止 に 向 け て の取 り 組 み を 進 め て お り ま す 。 201 1 年 8 月
に は 、 20 1 0年 1 2 月 末 ま で に 公 表 し た 原 因 分析 報 告書 1 5 件 を 取 り ま と め た 、 「 第 1 回 産科 医
療 補 償 制 度 再 発 防止 に 関 す る 報 告 書 」 を 公 表 い た し ま し た 。 こ の 度 、 20 1 1 年 1 2 月 末 ま で
に 公 表 し た 原 因 分析 報告 書79 件 を 分析 対象 と し て 第 2 回 の 報 告 書 を 取 り ま と め ま し た 。 第
1 回 の 報 告書 の 公 表 に つ い て は 、 関 係 学会 ・ 団 体 、 報 道 関 係 等 か ら 多 く の 反響 が あ り 、 本
制 度 に対す る 社 会 的 関 心 の 高 さ を 改 め て 実感 し て お り ま す 。
本 制 度 が 円 滑 に 運営 で き て い る こ と は 、 ひ と え に 妊 産 婦 、 国 民 、 分娩機 関 、 専 門 家 の 皆
様 を は じ め と し て 多 く の 方 々 の ご理 解 、 ご協 力 の 賜 物 と 心 よ り 感 謝 申 し 上 げ ま す と と も に 、
こ の よ う な 再 発 防 止 の 取 り 組 み が、 関 係 の 皆 様 の ご尽力 に よ り 、 わ が 国 の 産科 医 療 の 質 の
向 上 に つ な が る こ と を 願 っ て お り ま す 。 当 機構 と い た し ま し て は 、 産科 医 療 補償 制 度 な ど
の 事 業 を 通 じ て 国 民 の 医 療 に 対 す る 信 頼 の 確保 お よ び 医 療 の 質 の 向 上 に 尽力 し て ま い り た
い と 考え てお り ま す。
-1-
-2-
報告書の取 り ま と め に あ た っ て
産科 医 療補 償 制 度
再発 防 止 委 員 会
委員 長
池ノ 上
克
わ が国 の 産 科 ・ 新生児科医療の進歩 に は 自 覚 し い も の があ り 、 母体 、 胎児 、 新生児 の 死
亡 率 は 先 進 諸 国 の 中 で も ト ッ プ レ ベ ル の 低 い 数値 で 推移 し て お り ま す 。 し か し 、 そ の よ う
な 医 療 の 現状 の 中 で も 、 生 ま れ な が ら に 重 い 脳 障 害 の あ る お 子様がお ら れ る こ と も 事実 で
あ り 、 現在 の 産 科 学 の 知 識 と 技術 を も っ て し て も 、 原 因 を 特定 す る こ と が 困 難 な 場 合 が少
な く な い こ と が、 産科 医 療 に 係 わ る 問 題 点 の 根本解 決 を ー層 困 難 に し て い る と 言 え ま す 。
こ の よ う な 背 景 が あ る と し て も 、 再発 防止 が可 能 と 考 え ら れ る 事柄 に つ い て は そ の こ と を
広 く 公表 し 、 防 げ る も の は 防 ぎ 、 ま た 同 時 に 産 科医療 の 質 の 向 上 を 図 る こ と が、 再 発 防 止
委員 会の 主 な 役割 で あ る と 考 え て お り ま す 。
再 発 防 止委 員 会 で は 、 昨 年 8 月 に 20 10 年 1 2 月 末 ま で に 公 表 し た 原 因 分析報 告書 1 5件 を 取
り ま と め た 、 「 第 1 回 産科 医 療補償 制 度 再 発防 止 に 関 す る 報告書」 に 続 き 、 こ の 度、
こ の 1 5件 も 含 め て 201 1 年 1 2月 ま で に 公表 し た 原 因 分析 報 告 書 79件 を 分析 対 象 と し て 第 2 回
の 報 告 書 を取 り ま と め ま し た 。 第 1 回 の 報告 書 の 公 表 に つ い て は 、 産 科 医療 関 係 者 の 皆様、
関 係 学 会 ・ 団 体 の 皆様 、 報 道 関 係 者 の 皆 様 か ら 様 々 な ご 意 見 を い た だ き 、 ま た 分娩 機 関 だ
け で な く 教育 機 関 や 各 種研 修 会 な ど で も こ の 報告 書が 活用 さ れ て い る こ と も 伺 っ て お り ま
す 。 こ の よ う な 反響 の 大 き さ か ら 再 発 防 止 委 員 会 の 責 務 を こ れ ま で 以 上 に 深 く 感 じ て お り
ま す。
分析対象 は 、 「 分娩 に 関 連 し て 発症 し た 重 度 麗 性 麻 痺 」 と し て 本制 度 で 補 償 対象 と な っ
た お 子様の 事例 で す 。 し た が っ て 、 こ の よ う な 対象集 団 の 特性 か ら 、 こ の 情 報 だ け で 分娩
に 係 る 診療行 為 や 妊 産 婦 の 属 性 等 を 比 較分析 し た り 、 新 し い 知 見 等 を 見 出 す こ と は 難 し い
課 題 で あ り ま すが、 そ の 中 で も 再発 防 止 に つ な が る と 考 え ら れ る 情 報 が 得 ら れ て お り ま す
の で 、 こ れ ら を 提 供 す る こ と で 同 じ よ う な 事 例 の 再 発 防止 と 産科 医療 の 質 の 向 上 に 貢 献で
き る も の と 考 え て お り ま す。
本 報告 書 は 、 「 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 」 と 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析 」 に 大別 さ れ ま す 。
「 数量 的 ・ 疫 学 的 分析」 に つ い て は 、 個 々 の 事 例 か ら 情 報 を 丁 寧 に 抽 出 し 、 蓄 積 さ れ た
情報 の 概略 を 示せ る よ う に 、 よ り 多 く の 基 本統 計 を 作 成 し ま し た 。 こ の 基 本統計 は 、 毎 年
同 様 の も の を 公 表す る こ と で傾 向 を 経年 的 に 見 る こ と が で き 、 脂 性 麻痺 の 再 発 防 止等 に 関
す る 新 た な 知 見 を 見 出 す 一 助 に な る と 考 え て お り ま す 。 今 回 は 、 分析 対象事例 が79件 と な
り ま し た の で 、 「脳性 麻痺 発症 の 主 た る 原 因 に つ い て J を 新 た に 取 り 上 げ ま し た 。 今 回 は 、
最 初 の ス テ ッ プ と し て 、 脳 性 麻痺発症 の 原 因 に つ い て 概観 す る 形 で 取 り ま と め ま し た 。 こ
の 取 り ま と め を 行 う こ と に よ り 新 た な 分析 課題 に つ い て も 見 出 す こ と が で き て お り 、 脳 性
麻 痺 発症 の 原 因 に つ い て 深 く 掘 り 下 げた 分析 は 、 今 後 の 課題 と し た い と 考 え て お り ま す 。
今 回 の 『 テ ー マ に 沿 っ た 分析 」 に つ い て は 、 「 吸 引 分娩 に つ い て 」 、 「 常 位 胎 盤 早 期 剥 離
の 保 健指 導 に つ い て 」 、 「 診療 録 等 の 記 載 に つ い て 」 の 3 つ の テ ー マ を 取 り 上 げ ま し た 。 こ
れ ら は 、 脳性 麻痺 発症 の 再 発 防 止 に 関 す る テ ー マ だ け で な く 、 産 科 医 療 の 質 の 向 上 に つ な
が る も の 、 産 婦 人科 診療 ガ イ ド ラ イ ン の 順守 が 求 め ら れ る も の 、 よ り 慎重 な 対応 が 求 め ら
れ る も の に つ い て も テ ー マ と し て 選 定 し 、 事 例 を 深 く 分析 し ま し た 。 再発 防 止 委 員 会 と し
て 取 り 上 げた 提 言 に つ い て は 、 産 科 医 療 関 係 者 の 皆 様 に こ れ だ け は 知 っ て い た だ き た い こ
と を 分 か り や す く 記 載 し て お り ま す が、 再発 防 止 や 産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る た め に は 妊
-3-
産 婦 の 皆様 が妊娠 ・ 分娩 に つ い て 理 解 し 、 日 常生 活 の 中 で 自 己 管 理 さ れ る と と も に 、 異 常
時 の 対 応 な ど を 知 っ て い た だ く こ と も 重要 で あ る こ と か ら 、 今 回 は 、 妊 産 婦 の 皆様 に 対 す
る 提言 を 取 り ま と め た テ ー マ も 設 け ま し た 。 こ れ ら の 3 つ の テ ー マ は 次 の 観点 か ら 選 び ま
した。
1 つ 目 の テ ー マ 「 吸引 分娩 に つ い て 」 で は 、 吸 引 分娩 は 、 急 速 遂娩 に 有 効 な 方法 で す が、
母 児 に 合併 症 を き た す こ と も あ り ま す 。 そ の た め 、 、 吸引 分娩 施行 の 判 断 を 適切 に 行 い 、 適
切 な 方 法 で 吸 引 分娩 を 行 う こ と 、 吸 引 分娩施 行 中 は 随 時分娩 方 法 の 見 直 し を 行 う こ と 、 ク
リ ス テ レ ル 胎 児 圧 出 法 を 併用 す る 場 合 は 胎 児 の 状態 が悪 化 す る 可 能性が あ る こ と を 認 識す
る こ と 、 吸 引 分娩 に よ り 出 生 し た 児 は 一 定 時 間 注 意 深 く 観察 す る こ と が必 要 で あ る こ と か
ら 、 テ ー マ と し て取 り 上 げ ま し た 。
2 つ 目 の テ ニ マ 「 常値 胎 盤早期 剥 離 の 保 健 指 導 に つ い て 」 で は 、 常 位胎 盤 早期 剥 離 は 発
症 の 予 測 が 困 難 で あ り 、 発症 す る と 母 児 と も に 急 速 に 状 態 が 悪 化 す る 疾 患 で す 。 発症 し た
場 合 に 母児 に 与 え る 影響 を 少 な く す る た め に は 、 医 療 者側 の 迅 速 な 対応 とと も に 、 で き る
だ け早 く 分娩 機 関 を 受診 す る こ と が重 要 で あ り 、 妊 産 婦 の 皆様 に 認 識 し て い た だ く こ と も
必要 で あ る こ と か ら 、 テ ー マ と し て 取 り 上 げ ま し た 。
3 つ 目 の テ ー マ 「診療 録 等 の 記 載 に つ い て 」 で は ゞ 診療 録等 の 記載 は 質 の 高 い 医 療 の 実
現 の た め 、 本 制 度 で 示 し て い る 「 産 科 医 療補 償 制 度 の 原 因 分析 ・ 再 発 防 止 に 係 る 診療 録 ・
靱 産 録 お よ び検査 デ ー タ 等 の 記 載事項 」 に 従 っ て 記 載 し て い た だ く と と も に 、 特 に 異 常 出
現時 の 母児 の 状 態 、 分娩 誘発 ・ 促進 の 処置 や 急 速 遂娩 施行 の 判 断 と 根 拠 や 内 診所見 、 新生
児 の 蘇生 状 況 に つ い て は 必ず 記 載す る こ と が重 要 で あ る こ と か ら 、 テ ー マ と し て 取 り 上 げ
ま した。
再 発防 止 委 員 会 か ら の 提 言 は 、 産 科 医 療 関 係者 の 皆 様 に と っ て は 、 日 常 の 臨 床 現場 で 当
然 行 わ れ て い る 内 容 も あ り ま す が、 提言 に つ い て 、 今一 度 、 日 々 の 診療 等 の 確 認 に 活用 し 、
再発 防 止 と 産科 医 療 の 質 の 向 上 に 取 り 組 ん で い た だ き た い と 考 え て お り ま す 。 さ ら に 、 医
学 教育 、 助 産 教 育 、 卒 前 ・ 卒 後教 育 等 、 様 々 な 教育 現 場 に お い て も 活用 し て い た だ く こ と
を 期 待 し ま す 。 ま た 、 妊 産 婦 の 皆様 にと っ て は 、 安 心 し て 出 産 を 迎 え る た め に 役 立 て て い
た だ き た い と 考 え て お り ま す。
こ の 提 言 を よ り 多 く の 方 々 に 知 っ て い た だ く た め 、 「 再 発 防 止 委 員 会 か ら の 提言 (掲 示
用 ) 」 を 巻 末 に 添 付 し て お り ま す 。 こ れ は 、 本 報告 書 と 同 様 に 本 制 度 の ホ ー ム ペ ー ジ に も
掲載 し て お り ま す の で 、 掲示 ・ 回 覧 な ど に ご活用 く だ さ い。
こ の よ う に 再発 防 止 委 員 会 に お い て 、 複数 の 事 例 を 通 し て 分析 で き ま す の は 、 補 償対 象
と な っ た お 子様 と そ の ご家 族 、 お よ び診療 録 等 を 提 供 い た だ い た 分娩機 関 の 皆様 の ご理解
と ご協 力 に よ る も の で あ り ま す ○ 皆 様 の ご 理解 と ご協 力 を 心 か ら 感 謝 申 し 上 げ、 今 後 と も
報告書 等 の 充実 に 努力 し て ま い り た い と 存 じ ま す 。
-4-
再発防止委員会委員
委員 長
池ノ 上
委員 長代理
石渡
委員
鮎 澤 純子
九州大学大学院医学研究院
医療経営 ・ 管 理学 講座 、 準教授
板橋
昭和大学医学部小児科学 教授
へ
克
勇
な 宮崎大学医学部附属病 院 院長
石渡産 婦 人科病 院 院長
家頭 夫
岩下 光利 、
杏林大学医学部産科婦人科学 教授
勝村 久 司
連合
隠者本位の医療を確立す る 連絡会」
委員
川 端 正浩
, 同 勢記金病 院産婦人科 部長
隈本 邦彦
江戸川大学
メ ディ ァ コ ミ ュ ニヶー シ 日 ン
学 部 教授
小林
東京大学大学院 医学系 研究科 教授
廉毅
田村 正徳 ′
小 児科学
福井
日 本看護協会 常任理事
ト シ子
藤森 敬也
箕 浦 茂樹
村上 明 美
埼玉医科大学総合医療セ
ンター
教授
福島県立医科大学医学部産科婦人科学
教授
・ 国立国際医療研究セ
ン タ ー病院
産 婦人 科 科 長
神看 護学科
奈川 県立保健福祉大学保健福祉学部
教授
(拗音 願 ・ 敬称 略)
鈎 12年 3 月 末現 在
-5-
[ 較べ有 三ごこ ち ふき す き‐て き箋錢透醗酵朝騒ぎ三潴箋 き覊後ざ 機器焚こ ←影 せき氷三澤 劣 よさ 筌たら三 一すさん芯 さぞ 竪雲 -≧ゑ話愛鬱麦 ′
~産 科 医療補償制 度
亀 制 度の経緯
分娩 時 の 医 療 事故 で は 、 過 失 の 有 無 の 判 断 が 困 難 な 場 合 が多 く 、 裁判 で 争 わ れ る 傾 向 が あ
り 、 こ の よ う な 紛 争 が 多 い こ と が 産 科 医 不足 の 理 由 の 一 つ で あ る と 言 わ れ て い る 。 こ の た め 、
安 心 し て 産 科 医 療 を 受 け ら れ る 環境 整 備 の 一 環 と し て 、 分娩 に 係 る 医 療 事 故 に よ り 障 害 等 が
生 じ た 児 ・ 家 族 を 救 済 し 、 紛 争 の 早 期 解 決 を 図 る と と も に 、 事故 原 因 の 分析 を 通 し て 産 科 医
療 の 質 の 向 上 を 図 る 仕 組 み が、 「 産 科 医 療 に お け る 無 過 失 補 償 制 度 の 枠 組 み 」 と し て 、 2006
年 l 1 月 に 示 さ れた 。
厚 生 労 働 省 、 日 本 医 師 会 等 か ら 、 公正 中 立 な 第 三 者 機 関 と し て 病 院機 能 評 価事 業 や 医 療 事
故 情 報収集 等 事 業 に 取 り 組 ん で い る 日 本 医 療 機 能 評 価 機構 ( 以 下 、 当 機構) に 、 運 営 組織 を
設 置 し て ほ し い と の 要 請 が あ っ た こ と か ら 、 当 機構 に お い て 産 科 医 療 補 償制 度 ( 以 下 、 本 制
度) の 創 設 に 向 け て 準 備 委 員 会 を 設 置 し 、 調 査 、 制 度 設 計等 に つ い て 検討 を 行 っ た 。
2007 年 2 月 よ り 産 科 医 療 補 償 制 度 運 営 組織準 備 委員 会 を 1 2 回 開 催 し 、 200 8年 1 月 に 「 産 科
医 療 補 償 制 度 運 営 組織 準 備委員 会 報告書 」 が 取 り ま と め ら れ 、 当 機 構 理 事 長 に 提 出 さ れ た 。
ま た 、 そ の 間 、 産 科 医 療 補 償 制 度 調 査専 門 委 員 会 を 5 回 に わ た り 開 催 し 、 「 産 科 医 療 補 償 制
度 設 計 に 係 る 医 学 的 調 査報 告 書 」 が ま と め ら れ 、 産 科 医 療補 償 制 度 運 営組 織準 備 委 員 会 報告
書 に 反映 さ れた 。
そ の 後、 2008 年 3 月 に 、 当 機構 と し て 本制 度 の 運 営 組織 の 受 け 入 れ を 正 式 に 決 定 し 、 同 年
6 月 に 産 科 医 療 補 償 制 度 運 営 組織準 備 委 員 会 報 告書 に 沿 っ て 「 標 準 補 償 約 款 」 を 策 定 し た 。
当 機構 で は 、 本制 度 の 引 受 け 損 害保険 会社 に よ る 保 険 商 品 の 開 発 を 経 て 、 分娩 機 関 に 本 制 度
加 入 を 働 き か け 、 同 年 1 0 月 1 日 よ り 加 入分娩 機 関 に お け る 妊産 婦 情 報 の 登録 を 開 始 し 、 2009
年 1 月 1 日 よ り 制 度を 開始 し た。
ま た 、 制 度 開 始 後 、 2009 年 7 月 よ り 補 償 申 請 の 受付 を 開 始 し 、 201 1 年 0 月 末 ま で に ○ 件 の
補 償 認定 を 行 い 、 順 次 補 償 金 の 支 払 い も 行 わ れて い る 。 原 因 分析 に つ い て は 、 運 営 組 織 が 補
償 対象 と 認 定 し た 全事例 を 対 象 と し て 順 次行 っ て お り ゞ 20 1 1 年 0 月 末 ま で に ○ 件 の 原 因 分析
報告 書 を 児 ・ 家 族 お よ び分娩 機 関 に 送 付 し た 。 な お 、 原 因 分析報 告 書 の 要 約 版 は ホ ー ム ペ ー
ジ (http ://w w w.s an kahpj cqhc .orjp/) に 掲載 し 、 公 表 し て い る 。
2 , 制 度の概要
め 制 度の 目 的
分娩 に 関 連 し て 発症 し た 重 度 脳 性 麻痺 児 と そ の 家 族 の 経済 的 負 担 を 速 や か に 補 償 す る と と
も に 、 脂 性 麻痺 発症 の 原 因 分析 を 行 い 、 同 じ よ う な 事例 の 再 発 防 止 に 資 す る 情 報 を 提 供 す る
こ と な ど も こ よ り 、 紛 争 の 防 止 ・ 早 期 解 決 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る こ と を 目 的 と す る 。
-6-
ゞ鷲
転ぜ ぞ 炙登
な
第1 章
産 科 医 療補償制 度
霞囮圏 分娩 に 関 連 し て 発症 し た重度脳性麻痺児 と そ の家族の経済的負担 を 速や か
に 補償す る 。
薑謂匪囲 臟性麻痺発症の原 因 分析 を 行い・ 同 じ よ う な 事例 の再発防止 に 資す る 情報
′
を提供 す る 。
霊園圏 こ れ ら "こ よ り ・ 紛争の 防止 早期解決お よ び産科医療の質の 向上 を 図 る o
2 ) 補償 の 仕組 み
分娩 機 関 と 妊産 婦 ・ 児 と の 間 で 取 り 交 わ し た 補 償約款 に 基づい て 、 当 該 分娩 機関 か ら 当 該
児 に 補 償 金 を 支払 う 。 分娩機 関 は 補 償 金 を 支払 う こ と に よ っ て 被 る 損 害 を 担保 す る た め に 、
運営組織 で あ る 当 機構 が 契 約 者 と な る 損 害 保 険 に 加 入 す る 。
3 ) 補償 対 象者
補 償 の 対 象 は 、 制 度 加 入 分娩 機 関 の 管 理下 に お け る 分娩 に よ り 、 「 出 生 体重 2,000g以 上 か
つ在 胎 週 数3 3週 以 上 」 、 ま た は 「在 胎週 数芻週 以上 で 分娩 に 際 し所 定 の 要件 に 該 当 し た 状 態 」
で 出 生 し た 児 に 、 身体 障 害者 障 害程度等 級 1級 ま た は 2 級相 当 の 重度脳 性 麻痺 が発症 し 、 当
機構 が補 償対象 と し て 認定 し た 場 合 と す る 。
4 ) 除外基準
以 下 の 事 由 に よ っ て 発 症 し た 脳 性 麻痺 は 、 補 償 の 対 象 か ら 除 く 。
①児 の 先 天性要 因 (両 側 性 の 広 範 な 脂 奇形 、 染 色体異常 、 遺 伝子異 常、 先 天性代謝異常 ま た
は先天異常)
② 児 の 新 生 児 期 の 要 因 ( 分娩 後 の 感 染 症 等 )
③ 妊 娠 も し く は 分娩 中 に お け る 妊 婦 の 故 意 ま た は 重 大 な 過 失
④ 地 震 、 噴 火 、 津 波 等 の 天 災 ま た は 戦 争 、 暴動 等 の 非 常 事 態
ま た 、 児 が生 後 6 か 月 未 満 で死亡 し た 場合 は 、 補 償対象 と し て 認定 し な い。
5 ) 補償 の 水 準
補 償水準 は 、 看 護 ・ 介護 を 行 う 基盤整備 の た め の 準 備 一 時 金 と し て 600万 円 を 、 ま た 毎 年
の 補償分割 金 と し て 1 20万 円 を 20 回 、 合計 で2,400万 円 を 、 児 の 生存 ・ 死亡 を 問 わ ず給付 す る 。
以 上 に よ り 総額 は 3 ,000万 円 と な る 。
6 ) 補償 申 請
児 (保護者) は 、 原 則 と し て 児 の 満 1 歳の 誕 生 日 か ら 満 5 歳 の 誕 生 日 ま で の 間 に 分娩機 関
に 補償 の 申 請 を 依頼 し 、 分 娩機 関 が 当 機構 に 認定審査 の 申 請 を 行 う 。
ただ し 、 極 め て 重 度 で あ り 診断 が可 能 な 場 合 は 、 児 の 生後 6 か 月 以 降 に 申 請 す る こ と がで
き る。
-7-
f
-
}-
-
′ - 〆 才子 気 ち -
〆 - "~ “
うえ -“ }
-
′
弍
る ′
淵〆
7 ) 審 査 ・ 原 因 分析 ・ 再発 防止
①審査
補 償 対 象 か 否 か は 運 営 組織 で あ る 当 機構 が 一 元 的 に 審 査す る 。 具 体的 に は 、 医 学 的 専 門 知
識 を 有 す る 小 児 科 医 、 産科 医 等 に よ る 書 類 審査 の 結 果 を 受 け て 、 小 児 科 医 、 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ
ン 科 医 、 産 科 医 、 学 識経験者 か ら 構 成 さ れ る 「 審 査 委員 会 」 が 審査 し , 'そ れ に 基 づ き 当 機構
が補 償対象 の 認 定 を 行 う 。
②原 因 分析
補 償対象 と 認定し た 全事 例 に つ い て 、 当 該 分娩機 関 か ら 提 出 さ れ た 診療 録等 に 記 載 さ れ て
い る 情 報 お よ び家 族 か ら の 情 報 等 に 基 づ い て 、 医 学 的 な 観 点 か ら 原 因 分析 を 行 う 。 具 体 的 に
は 、 産 科 医 、 小 児 科 医 、 助 産 師 、 、 法 律 家 、 医 療 を 受 け る 立 場 の 有 識者 か ら 構 成 さ れ る 「 原 因
分析委 員 会 」 に お い て 原 因 分析 を 行 い 、 原 因 分析 報 告書 を 作成 し 、 児 ‘ 、 家 族 と 分娩 機 関 に 送
付す る 。
③再 発防止
原 因 分析 さ れ た 個 々 の 事例 情 報 を 体系 的 に 整理 ・、 蓄 積 し 、 「 再 発 防 止 委 員 会 」 に お い て 、
複 数 の 事 例 を 分析 し 、 再 発 防止 に 関 す る 報 告 書 を 取 り ま と め 、 国 民 や 分娩 機 関 、 関 係 学 会 、
行 政 機 関 等 に 提 供 す る こ と で 、 同 じ よ う な 事例 の 再 発 防 止 お よ び産 科 医療 の 質 の 向 上 を 図 る 。
8 ) 補償 金 と 損 害賠償金 と の調 整
分娩機 関 に 損 害 賠 償 責任 が あ る 場 合 は 、 本 制 度 か ら 支払 わ れ る 補 償金 と 損 害 賠 償 金 が二 重
給付 さ れ る こ と を 防 止 す る た め に 調 整 を 行 う 。
原 因 分析 を 行 っ た 結 果、 分娩機 関 に 重大 な 過失 が 明 ら か で あ る と 思 料 さ れ る 場 合 は 、 法 律
家、 産 科 医 か ら 構 成 さ れ る 「調 整委 員 会」 に お い て 調整 を 行 う た め の 審議 を 行 う 。
3 . 制 度の 運営体制
本制 度 を 機 能 的 、 効率 的 かつ 安定 的 に 運用 し て い く 観点 か ら 、 以下 の と お り 6 つ の 委員 会
を 設置す る 。
① 運営 委 員 会
: 制 度 全 般 の 企 画 調 整 お よ び維 持 、 発展 を 目 的 と し て 運 営 全般 に つ い て 審
議を行う 。
② 審 査 委員 会
; 速 や か に 補 償 金 を 支 払 う た め に 補 償 対 象 か 否 か に つ い て 審査 を 行 う 。
③原 因 分析委 員 会 : 医 学 的 な 観点 か ら 原 因 分析 を 行 い 、 原 因 分析 報告書 を 取 り ま と め る 。
④再 発 防 止 委員 会 : 複数 の 事例 の 分析 か ら 再 発 防 止 に つ い て 審議 を 行 い 、 再 発 防 止 に 関 す る
報告書 を 取 り ま と め る 。
-8-
を漆 三 一罰
第1 章
産 科 医 療補 償 制 度
⑤異 議 審査委 員 会 : 補 償 審査 に つ い て の 異 議 ・ 不服 に つ い て 、 そ の 内 容等 を 踏 ま え 、 再 審 査
を行う 。
: 原 因 分析 を 行 っ た 結 果 、 重 大 な 過 失 が 明 ら か で あ る と 思 料 さ れ た 事 案 に
つ い て 、 重大 な 過失 に よ る 損害賠 償責任 の 有無 に つ い て 審議 を 行 う 。
⑥調 整 委員 会
図l 焉 l -1
審査 ・ 原 因 分析 ・ 再 発 防止の 流れ と 関 連 の 各委 員会
①脳 性 麻痺児 が診断医 (基 本的 に は 診 断協 力 医 ) を 受診
②診断 医 に よ り 児 が重 度 脳 性麻痺 と 診断
分娩 機 関 が 廃 止 等
で ③' 分
の 場合 は 直接 、 当 機
彰 \ ③補 償 請 求 者 は 分娩 機 関 に 診 断書 等 を 提 出
をさま 鯲嬢関
娩機 関 は
は診療録等
診療 録等 を
を 補補償請求者提出 ゞ 構の蜴へ提 出
き 書類
書類 とと 合合わせ当機構へ提出
わ せ 当 機 構 へ提 出
" 梼へ
⑥審査結果を分轢殿補償請求者へ通知 ,萃 鰹罐薹翳鬮)
l 補償金の支払い l
≦ヌ覇怯翅聖園朽隅田匿琶盛岡舅m 判
①十 分 な 情 報収集 (分娩機 関 か ら 提 出 さ れ た 診療 録 r 肋 産 録 等 の 情 報 ,
お よ び捕 饑 請 求者 ( 保護者) か ら の 意 見等)
′ ^
、
-
、
′
に Jぬき いき
一 番
▲
②医 学 的 な 観 点 か ら 原 因分析 (團圏里踵鼬魔鰹菫講
【
棚
覊蹴-團‘ 端麗擁痒
需謡
壁園 ) 盤砲
③原 因 分析報告書 を 分娩 撥 関 と 補 償 請 求者へ 送付
・ こ
④蓄 積 さ れ た 情 報 を も と に 應幽
麓盤幽細 糘 韮護讓 に お い て 再 発 防 止 に
関 す る 分析
,
鬱 分娩機 関 が損 害 賠 償 責任 を 負 い 、 損 害賠 償金 が支 払 わ れ る 場合 に
調整 を 実施
鬱 原 因 分析 に よ り 重大な 過 失 が 明 ら か と 思 料さ れた 場 合 は 、 醸8 攝等割
譲護
跨翻
に おいて 法 的 な 観 点 での 検討 溺れ 、 その結 果 に 応 じて 講盤 を 実 施
-9-
霊 園
原 因 分析 委 員 会 で は 、 分娩 機 関 等 か ら 提 出 さ れ た 診療 録 ・ 助 産 録、 検査 デ ー タ 、 診療 体制
等 に 関 す る 情 報、 ′ お よ び児 ・ 家 族 か ら の 情 報 等 に 基 づ い て 医 学 的 な 観 点 で 原 因 分析 を 行 い 、
そ の 結 果 を 原 因 分析報 告 書 と し て 取 り ま と め て い る 。
原 因 分析 報告書 は 、 児 ・ 家 族 お よ び分娩機 関 に 送 付 さ れ る と と も に 、 産 科 医 療 補 償 制 度 の
透 明 性 を 高 め る こ と と 、 同 じ よ う な 事 例 の 再 発 防 止お よ び 産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る こ と を
目 的 と し て 公表 さ れ る 。
具体 的 に は 、 原 因 分析 報告 書 の 要 約 版 を 本 制 度 の ホ ー ム ペ ー ジ 上 に 掲 載 し 、 個 人 情 報 等 を
マ ス キ ン グ し た 全文版 を 学 術 的 な 研 究 、 公共 的 な 利 用 、 医 療 安 全 の た め の 資 料 を 目 的 と し て
一 定 の 手続 き に 、 よ り 開 示 請 求 があ っ た 場 合 は 、 当 該 請 求 者 に 開 示 す る 。
原 因 分析 報 告 書 作 成 の 基 本 的 な 考 え 方 は 以 下 の と お り で あ る 。
①
原 因 分析 は 、 責任追 及 を 目 的 と す る の で は な く 、 「 な ぜ起 こ っ た か 」 な ど の 原
因 を 明 ら か に す る と と も に 、 同 じ よ う な 事例 の 再 発 防 止 を 提 言 す る た め の も の で
ある。
・
② 原 因 分析報告 書 は 、 保護 者、 国 民、 法律 家 等 か ら 見 て も 、 分 か り や す く 、 か つ
信頼 で き る 内 容 と す る 。
③
等 、 分娩 以外 の 要 因 に つ い て も 検討 す る 。
④
原 因 分析 に あ た っ て は 、 分娩 経過 中 の 要 因 と と も に 、 既往歴 や 今回 の 妊娠経 過
・
医 学 的 評価 に あ た っ て は 、 検 討 すべ き 事象 の 発生 時 に視 点 を 置 き " ぞ の 時 点 で
行 う 妥 当 な 分娩管 理等 は何 か と い う 観 点 で 、 事 例 を 分析 す る 。
⑤ 、 原 因 分析 報告書 は 、 産 科 医 療 の 質 の 向 上 に 資 す る も の で あ る こ と が求 め ら れ て
お り 、 既 知 の 結 果 か ら 振 り 返 る 事 後 的 検討 も 行 っ て 、 再発 防止 に 向 け て 改善 に つ
な が る と 考 え ら れ る 課題 が見 つ か れ ば、 そ れ を 指摘 す る 。
- 10 -
第1章
原 因 分析 報告書 の 構成 は 以 下 の と お り で あ る 。
1 .
は じめ に
2 , 事例 の 概要
1 ) 妊 産 婦等 に 関 す る 基本情 報
の 今回 の 妊娠経 過
3 ) 分娩 の た め の 入 院時 の 状 況
4 ) 分娩経過
5 ) 新 生 児 期 の 経過
6 ) 産 褥期 の 経過
7 ) 診療 体制 等 に 関 す る 情報
8 \ 児 " 家族 か ら の
報、
、
, 3 . 脳 性 麻痺発症 の 原 因
1 ) 脳性 麻痺 発症 の 原 因 の 考 察
2) まとめ
4 . 臨 床 経過 に 関 す る 医 学 的 評 価
1 ) 臨床経 過 に 関 す る 医 学 的 評 価
~
2)ま とめ
へ
5 . ・ 今後の 産科医 療向 上 の た め に 検討 すべ き 事項
心 当 該 分娩 機 関 に お け る 診療行為 に つ い て 検 討 す べ き 事項
2 ) 当 該分娩
該分娩機
機 関 に お け る 設備 や
や診療
診療 体制 に つ い て
て検討
検 す べ き 事項
3 ) わ が国 に お け る 産 科 医 療 に つ い て 検討 すべ き 事項
6 . 関 連 資料
1 ) 本報告書作成 に あ た っ て の 基礎資料
2 ) 参考 文 献
3 ) 医 学用 語 の 解 説 ( 別 冊 )
- 11 -
産科 医 療補償制 度
Iき き 5をぢ写でき鱗宅3露套逡蛋滋磯簔
雙饗壤騒残さ釀雫餐聡壁躯滋菫盪滋さき得度李教室なき琴-こ れごま 汚さ率毒さ凶奮~\ ‘☆さまき麗ば…
再発 防止
圓 好一翼 ‐額 .
・鰹 - - - -
一 室 ---- , 微震 -
個 々 の 事例 情 報 を 体 系 的 に 整 理 ・ 蓄 積 し 、 「 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 」 を 行 う と と も に 、 医 学
的 な 観 点 に よ り 原 因 分析 さ れ た 個 々 の 事 例 に つ い て 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析 」 を 行 い 、 こ れ ら
の 情 報 を 国 民 や 分娩 機 関 、 関 係 学 会 、 行 政 機 関 等 に 提 供 す る こ と で 、 同 じ よ う な 事 例 の 再 発
防 止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る 。
産 科 医 療 関 係 者 が こ の よ う な 情 報 を も と に 再 発 防止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 に 取 り 組 む
こ と で 、 国 民 の 産 科 医 療 へ の 信頼 が 高 ま る こ と に つ な が る 。
図2ー l ー T
再発 防止 に 関 す る 分析の 流れ ( イ メ ー ジ 図)
再発防止 に 関する
医 学的 な 観 点 に よ る
個 々 の 事 例 の 分析か ら
再発防止 策等 を 提言
~
溌
複数の 事 例 の分析
・
再 発防止 策等 を 提
=
分析対象 と な る 情 報 は 、 原 因 分析 委 員 会 に お い て取 り ま と め ら れ た 原 因 分析報告 書 で あ る 。
【-と 登 入
た鏡 ・ 梨当改竪疑
翰ば
鰯斐認"素-岑繊癬
.
饗蝸
、… 鉾等母 灘曜 U.
原 因 分析報 告書 の 情 報 を も と に 、 再 発 防 止 の 視 点 で 必 要 な 情 報 を 整理 す る 。 こ れ ら に 基 づ
い て 、 「数 量 的 ・ 疫 学 的 分析 」 お よ び 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析 」 を 行 う 。
- 12 -
韓慶 ん 翻
第2章
-{! -
…
- - -~ - - -
-- - - - - -- ‐ -- - - -
再 発 防止
-鬮 鬮
1 . 構成
「 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 」 お よ び 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析」 の 2 つ の 分析 を 行 う 。
2 . 数量的 ・ 疫学 的分析
○ 基本 的 な 考 え 方
数量 的 ・ 疫学 的 分析 は 、 個 々 の 事例 に お け る 情報 を 体系 的 に 整理 ・ 蓄積 し 、 分析対象事例
の 概略 を 示 す こ と 、 お よ び集積 さ れ た 事例 か ら 新 た な 知 見 な ど を 見 出 す こ と で あ る 。 さ ら に
再発防止 に 関 し て 深 く 分析 す る た め に 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析」 に つ な げて い く 。 ま た 、 同 様
の 分析 を 毎年 継 続す る こ と で 、 経年 的 な 変化や 傾 向 を 明 ら か に す る 。
2 ) 数量 的 ・ 疫学 的 分析 の 構成
個 々 の 事例 の 妊 産婦 の 基 本情報、 妊娠経過、 分娩経過 、 新生児 期 の経過 、 診療体制 等 の情
報 を も と に 、 分析 す る 。
こ こ で 取 り 扱 う デ ー タ は 、 本制 度 で補 償対象 と な っ た 重度脳 性麻痺 の 事例 で あ り 、 わ が 国
の 産科 医療全般 の デー タ で は な い 。 本報告書 の 数量 的 ・ 疫学的 分析 で は 、 本制 度で 補 償対象
と な っ た 重 度脳 性 麻痺 児 の 分娩 に 関 す る 統計が示 さ れ る た め 、 参考 と し て 、 人 口 動 態 統計、
国 民 健 康 ・ 栄養調 査、 医療施設調 査 に掲 載 さ れて い る わ が 国 の 分娩 に 関 す る 統計 資料 を 付録
に 掲 載 した 。
3 . テ ー マ に 沿 っ た 分析
○ 基本 的 な 考 え 方
テ ー マ に 沿 っ た 分析 は 、 集積 さ れた 事例 か ら 見 え て き た 知 見 な ど を 中心 に 、 深 く 分析す る
こ と が必要 な 事例 に つ い て 、 テ ー マ を 選 定 し 、 そ の テ - マ に 沿 っ て 分析 を 行 う こ と で 再発 防
止策等 を 示 す 。 テ ー マ は 、 臟性麻痺 の 再発 防止が可 能 と 考 え ら れ る も の に つ い て は そ れ を テ ー
マ と し て 選定す る 。 一 方 、 直接脳性 麻痺 の 再 発 防止 に つ な が ら な い も の で あ っ て も 、 産 科医
療 の 質 の 向 上 を 図 る 上 で 重 要 な も の に つ い て も テ ー マ と し て 選定す る 。 ま た 、 テ ー マ は 、 一
般性 ・ 普遍 性、 発生 頻 度 、 妊 産婦 ・ 児へ の 影響 、 防 止 可 能性、 教 訓 性等 の 観点 か ら 選定す る 。
2 ) テ ー マ に 沿 っ た 分析 の 視 点
テ ー マ に 沿 っ た 分析 は 、 以 下 の 4 つ の 視 点 を 踏 ま え て 行 う 。
① 集積 さ れた 事 例 を 通 し て 分析 を 行 う 視点
個 々 の 事例 につ い て 分析 さ れ た 原 因 分析報告書 で は 明 ら か に な ら な か っ た 知 見 を 、 集積 さ れ
た 事例 を 適 し て 「 テ ー マ に沿 っ た 分析」 を 行 う こ と で 明 ら か に す る 。 ま た 、 同 じ よ う な 事例 の
再 発防止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る た め 、 診療行為 に 関 す る こ と 以外 に も 情 報伝 達 や
診療 体制 に 関 す る こ と な ど、 様 々 な 角 度か ら 分析 し て 共通 的 な 因 子 を 明 ら か に す る 。
- 13 -
!
′ -
、
へ ぐ 弍
式ま ぜ \/ "“
を発
しなみ し≦
》
-
^
~ - - . ~ メさぞ "
②実 施可 能 な 視 点
現在 の 産科 医療 の 状況 の 中 で、 多 く の 産科 医療 関 係 者 や 関 係 団 体 に お い て 実施可 能 な こ と
な ど を 提 言 し 、 再 発 防 止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 に 着 実 に 取 り 組 め る よ う に す る 。
③積 極 的 に 取 り 組 ま れ る 視 点
多 く の 産 科 医療 関 係 者 が提 供 さ れ た 再 発 防 止 に 関 す る 情 報 を 、 産 科 医 療 に 積 極 的 に 活 用 し
て 再 発 防 止 に 取 り 組 む こ と が重 要 で あ る 。 し た が っ て 、 「 明 日 、 自 分 た ち の 分娩 機 関 で も 起
こ る か も し れな い」 と 思え る テ ー マ な ど を 取 り 上げる 。
④ 妊 産 婦 や 病 院 運 営 者 等 に お い て も 活用 さ れ る 視 点
再 発 防 止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る た め に は 、 産 科 医 療 に 直 接 携 わ る 者 だ け で な く 、
妊 産 婦 や 病 院 運 営 者等 も 再 発 防止 に 関 心 を 持 っ て 、 共 に 取 り 組 む こ と が重要 で あ る 。 し た が っ
て 、 ′ 妊 産 婦 や 病 院運営 者 等 も 認識す る こ と が重 要 で あ る 情 報 な ど 、 産 科 医 療 関 係者 以 外 に も
活用 さ れ る テ ー マ も 取 り 上 げ る 。
再 発 防 止 に 関 す る 分析 対象 は 「 分娩 に 関 連 し て 発症 し た 重 度 脂 性 麻 痺 」 と し て 本 制 度 の 補
償 対象 と な り 、 か つ 20 1 1 年 1 2月 末 ま で に 原 因 分析 報 告書 を 公 表 し た 児 の 事例 で あ る 。 正 常分
娩 の デ ← 夕 と の 比 較 を 行 っ て い な い こ と や 、 本制 度 に お け る 補 償 申 請期 間 が満 5 歳 の 誕 生 日
ま で で あ る こ と か ら 補 償対象 の う ち の 限 ら れ た 事例 し か 扱 っ て い な い こ と な ど、 分析結 果 に
つ い て は 、 疫学 的 な 分析 と し て は 必 ず し も 十 分 で は な い 。 し か し 、 再 発 防 止 お よ び産 科 医 療
の 質 の 向 上 を 図 る 上 で 教 訓 と な る 事例 の 分析 結 果 な ど が 得 ら れ て お り 、 ま た 今後 、 デ ー タ が
蓄 積 さ れ る こ と に よ り 何 ら か の 傾 向 を 導 き だせ る こ と も 考 え ら れ る た め 、 そ の よ う な 視点 か
ら取 り ま と め た。
再 発 防 止 の 分析 に あ た っ て 資 料 と し た 原 因 分析 報 告 書 に お い て は 、 脳 性 麻痺 発症 の 原 因 が
医 学 的 に 明 ら か に で き な い 事例 も あ っ た が、 関 連 す る 文 献 や 最 新 の 産 科 医 療 に 関 す る ガ イ ド
ラ イ ン な ど も 参考 に し な が ら 、 再 発 防 止 に 関 し て の 傾 向 を 見 出 し 、 産 科 医療 の 質 の 向 上 に 取
り 組 む と い う 観 点 か ら 分析 を 行 っ た 。
- 14 -
箋き ま絶望
第2章
剛 ' 一 g苗 .・
ご 踵 一 躍.一翼 ・ 一蝨… --ル ー 精 一
再発 防止
徹 絃 騨'
再発 防 止 委 員 会 で は 、 こ れ ま で に 決定 し た 再発防 止 に 関 す る 分析方針 に 従 っ て 第 9 回 ~ 第
14 回 に か け て 第 2 回 報 告 書 作 成 の 審 議 を 行 っ た 。 本 報告 書 の 取 り ま と め に 係 る 委 員 会 開 催 状
況 お よ び審 議 内 容 は 表 2 一 V I ヤ 1 の 通 り で あ る 。
表 2 一 VI 一 1
再発 防止委 員 会 の 開 催状 況 お よ び主 な 審議 内 容
「 第 2 回 再発 防 止 に 関 す る 報 告書」 の テ ー マ 選 定 に つ い て
第9回 、
即11年
8月 1 日
テ ー マ に 沿 っ た 分析
第 10 回 \
9月 9 日
テ ー マ に 沿 っ た 分析
第1 1 回
、
10月 3 1 日
テ ー マ に沿 っ た分
ミ第 1 2 回
ゞ第 13 回
第M回 、
1 2 月 19 日
20 1 2年
数量 的 ・ 疫学 的 分析
テ ー マ に 沿 っ た 分析
数量 的 ・ 疫学 的 分析
1 月 23 日
20 1 2 年
2 月知日
- 15 -
@
“
…
数量 的 ・ 疫 学 的 分析
本 報 告 書 の 分析対象 事例 は 、 本 制 度 の 補 償 対 象 と な っ た 重 度脂 性 麻 痺 児 の う ち 、 20 1 1 年 1 2
月 末 ま で に 公 表 し た 事 例 79 件 で あ る 。
1 . 基本 的 な 考 え 方
数量 的 ・ 疫 学 的 分析 は 、 個 々 の 事例 に お け る 情報 を 体系 的 に 整理 ・ 蓄積 し 、 分析対象事例
の 概 略 を 示 す こ と 、 お よ び集積 さ れ た 事例 か ら 新 た な 知 見 な ど を 見 出 す こ と で あ る 。 さ ら に
再 発 防 止 に 関 し て 深 く 分析 す る た め に 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析 」 に つ な げ て い く 。 ま た 、 同 様
の 分析 を 毎 年 継 続 す る こ と で 、 経 年 的 な 変 化 や 傾 向 を 明 ら か に す る 。
2 . 数量的 ・ 疫学 的分析の 構成
個 々 の 事例 の 妊 産 婦 の 基 本情 報 、 妊娠 経過 、 分娩 経 過 、 新 生 児 期 の 経 過 、 診療 体 制 等 の 情
報 を も と に 、 分析 す る 。
こ こ で 取 り 扱 う デ ー タ は 、 本制 度 で補 償対象 と な っ た 重 度 脳 性 麻 痺 の 事例 で あ り 、 わ が 国
の 産 科 医療 全般 の デ ー タ で は な い 。 本 報 告 書 の 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 で は 、 本 制 度 で補 償 対象
と な っ た 重 度 晒 性 麻痺 児 の 分 娩 に 関 す る 統 計 が示 さ れ る た め 、 参 考 と し て 、 人 口 動 態 統 計、
国 民 健康 ・ 栄 養 調 査、 医 療 施 設 調 査 に 掲 載 さ れ て い る わ が 国 の 分娩 に 関 す る 統 計 資料 を 付 録
に掲載 し た。
3 . 分析 に あ た っ て
本報 告 書 の 分析対 象 は 、 「 分娩 に 関 連 し て 発症 し た 重 度脳 性 麻痺 」 と し て 本 制 度 の 補 償対
象 と な り 、 か つ 20 1 1 年 1 2 月 末 ま で に 原 因 分析 報 告 書 を 公表 し た 児 の 事例 で あ る 。 正 常分娩 の
デ ー タ と の比較 を 行 っ て い な い こ と や 、 本制 度 に お け る 補償 申 請期 間 が満 5 歳の 誕 生 日 ま で
で あ る こ と か ら 、 補 償 対 象 の う ち 限 ら れ た 事 例 し か 扱 っ て い な い こ と な ど 、 分析 結 果 に つ い
て は 、 疫 学 的 な 分析 と し て は 必 ず し も 十 分 で は な い 。 し か し 、 再 発 防止 お よ び産 科 医 療 の 質
の 向 上 を 図 る 上 で 教 訓 と な る 事例 の 分析 結 果 な ど が 得 ら れ て お り 、 ま た 今 後 、 デ ー タ が 蓄 積
さ れ る こ と に よ り 何 ら か の 傾 向 を 導 き だせ る こ と も 考 え ら れ る た め 、 そ の よ う な 視点 か ら 取
り ま と め た。
な お 、 必 要 に 応 じ て 比 率 を 掲 載 し て い る が 、 そ の 値 は 四 捨五 入 し て い る た め 、 内 訳 の 合計
が 表 の 「 合 計」 に 合 わ な い 場 合 が あ る 。
- 16 -
‘“ " '
第3章
数量 的 ・ 疫学 的 分析
1 . 分娩の 状 況
表 3 一 Il - 2
出 生 時 間別 件数
r -
-=
l台6時7o1~.-&932Jl台時154~. 637時9、l崎台108韮~.時72o3-1台654~.l7時2oI台6198~,.、li′時&72"睾-台53~ l帯時不明間o.汁ぜ\計合m79二ゞ,
- 17 -
f
"
^ こ
こ “ ざうぶさ匁~
表3 ー = ー 3
… 既 … ※ち密 嫁零 炊ぎゞ -
-
弍
ゞ \ テ
ニ ー 讐を拶 - - 鷲 - -
分娩週数 別 件数
満3l 週以下
満32週
蒲臨週
1
l
l
1
l
1
満巧週
l
5
満 36週
満斜週
l
l
l
l
1.3
1 .3
1 .3
o
l
l
6.3
l
5
l
6.3
満 37週
‘
9
l
1 L4
満 総週
満 39週
l
1
8
22
I
I
lol
27.8
満40週
-
18
I
228
横42週以上
合計
l
l
o
79 ・
l
l
oo
1鰻o
満4 1 週
l
9
l
o.O
l 1 .4
注) 妊娠満 3 7 週 以 降 満 4 2 週 未満 の 分娩 が正 期 産 であ る 。
表3 ‐ = ‐4
分 娩機 関 区分別 件数
病院
診療所 、
助産所 、
ゞゞ
、
合計
、 l
l
l
l 、
49m
29
l
79
注 ) 4 9 件 の う ち 1 2 件 は 妊 産 婦 が搬 送 さ れた 事 例 ( 分娩 直前 に 転 院 と な っ た も の を 含 む ) で あ り 、 1 2 件 の う ち 1 0 件 は
診療所 か ら の 搬送 、 2 件 は 病 院か ら の 搬送で あ る 。
表3ー = ー5
分 娩場所
当 該 分 娩機 関
、
78
987
自 宅 ( 出 張 分娩) 注 " )
0
自 宅 ( 出 張分娩 以 外)
0
0.0
救急 車内
0
0.0
そ の他
合計
、
0.0
斧2)
、
79
13
いな ご
1節.0 で
注 1 ) 出 張 分娩 と は 、 助 産 師 が妊 産 婦 の 自 宅 に 出 向 い て 分娩 を 介助 す る こ と で あ る d
注 2 ) そ の 他 は 、 車 中 で 分娩 し た事 例 で あ る 。
- 18 -
・鬱
第3章
数量 的 ・ 疫学 的分析
2 . 妊産婦等 に 関 す る 基本情報
表3 ‐ = ー6
出 産 時 に お け る 妊産婦 の 年齢
加歳 未 満
(
拗 ~ 鰯歳
′
25 ~ 29歳
、
・
一
0
0.O
9
1 1 .4
雄
め4
30 ~ 34 歳
幻
342
35 ~ 39歳
17
215
40歳 以上
2
, 2、5
ノ て" " き
紅鱒○
合計 、
表3ー= ー7
妊産 婦 の 身 長
145cm未満
I
1 45cm以上 ~ 150Cm未満 l
1泳m以上~ 1良元m未満 l
155cm以上~ 1鱒◇m未満 l
1靴m 以 上~ 1 銀趾未満 l
1鐙cm 以 上 ~ 17敞m未満 l
170cm以上
l
合計 " 、
o
6
23
第
18
4 、
3
l
oo
l
l
l
l
ー
l
7.6
“. l
31.6
22. 8
5.1
a8
rき 79 ゼ ー
1卸‘0
表 3 ー = - 8 ′ 妊産婦 の 体重
4Okg米 満
4 0kg以 上 ~ 60kg未 満
50kg以 上 ~ 60kg未 満
60kg以 上 ~ 70kg米満
不明 、
1
,
ゞ
34
- 28
・
1 .3
\ 、 0
43.〇
35.4 \
‐
,
0.0
2
31
2.5
392
7
8.9
27
34.2
1
13
12
1 5.2
3
38
3
3
3 .8
- 4
2
2,5
79
1 0Q 0
- 19 -
、
・0
79
3.8
、
5. l
0.0
表3ー = ー9
妊産婦の B M -注)
やせ
18.5
"
18‐5未満
15
1 9.0
9‐〇
正常
18.5 以 上 ~ 第.0
185
25‐〇 未 満
54
68‐4
684
肥満 I 度
25.0以 上 ~ 30.0未 満
l
肥満 □ 度
即.0以 上 ~ 35.0未満
1
肥満 皿 度
節.0以 上 ~ 40.0末 、
4
4 0.0 以 上
2
~
2
ナ
79 、き
不明
、
合計 、
なさ
,
、
、・
、
L3
尺
13
、
′
5. 1
、
0
〇
00
〇‐〇
41
5 1 .9
‐9
30
38.0
1
、
シ
1 .3
4
5. 1
3
3.8
25
0
00
、 1".0
79
25
、
注) B M I、 (B o d y M as s 1nd e x : 肥 満 指 数) = 体重 (k g) ÷ 身 長 (m) 2
表 3 ‐ l1 ‐ lo
妊娠 中 の 体重の 増 減
± o kg未満
l
1
十 1okg ~ 十 1 5kg未 満
1
39
不明
l
十 15kg ~ 十 20kg未満
+ 芻kg以上
l
l
合計
1.3
1
49.4
7
o
1
l
79
I
2
}
l
8.9
o.o
l
25
1ぬo
注) 体格 区 分 別 妊娠 全期 間 を 通 し て の 推 奨 体重増 加 量 は 、 低体重 ( や せ : B M n a5 未 満 ) の 場 合 9 ~ 1 2k g、 ふ つ う
(B M n 85 以 上 25.0 未満 ) の 場 合 7 ~ 1 2kg、 肥 満 (B M I2 50 以 上) の 場 合 個 別 対 応 と さ れ て い る 。
出 典 " 厚生 労 働 省 妊 産婦 の た め の 食生活 指 針 平成 1 8 年 2 月
表 3 ‐ Il -=
妊産 婦 の 飲酒 お よ び喫 煙の 有無
な し
あ り
、
、
54
684
14
17.字
9
シ
と
不明
時
1
11
- 20 -
・
ー
ゞ ‐
1 39
54
684
い 17
- 、
9
、 、
、
2 1 .5
一
7
‐
8
10. 1
な どぬきテ ー後室ゑ
第3 章
表3 - = -豆
妊産婦 の 既往
【 重複 あ り 】
対象 数 = 79
既往 な し
、
、
45
高血圧
1
1
甲 状腺 疾 患
糖尿病
O
1
心疾患
0
脳 血管 疾患
O
自 己 免疫疾 患
0
精神 疾患
、
o
婦 人科 疾患
表 3 一 ll 一 1 3
既往分娩 回 数
o回
1回
l
-
3回
4回
5 回以上
合計 .
l
o
I
2
l
o
汁 、 き 79
2回
"
4
l
尽き
44
“
10
l
l ,
1
邱,7
“,1
12.7
l
oo
l
2. 5
l
o. o
~、 岬 ′ 1の○
表 3 ー = ー 1 4 経産婦 に お け る 既往帝 王切 開術の 回数
0回
1回
2回
3 回 以上
合計 り 、
I
l
・、 l
28
、l
7
o
l
0
I
、 .鱒こ こ l
卸.o
幻,o
o.o
0O
1“.o
- 21 -
数 量 的 ・ 疫 学 的 分析
3 . 妊娠経過
表 3 ‐ ′1 l 一 応
不 妊治療の 有無
なし
あ り 粧)
l
合計
72
7
I
79
l
l
91 1
8, 9
、 ゼ ー い い1鱒.は
注) 今 回 の 妊 娠 が不 妊 治療 に よ る も の の 件数で あ る 。
表3 ‐ = ー16
妊婦健 診 受診状 況
定期 的 に 受診
受診回 数 に 不足 あ り
未 受診
l
l
77
1
l
i
]
l
13
1
{ぬO
79。、飛ぶなくF A I鱒がぶれ
l
不明
合計 、
l
I
o
l
975
13
o.O
注) 妊 婦 健診 の 実 施 時期 に つ い て は 、 次 に 示 す 時期 が望 ま し い と さ れて い る 。
妊娠初 期 か ら 妊娠 2 3 週 ( 第 6 月 末) ま で : 4 週 間 に 1 回
妊娠 2 4 週 ( 第 7 月 ) か ら 妊娠 3 5 週 ( 第 9 月 末) ま で : 2 週 間 に 1 回
妊娠 3 6 週 ( 第 1 0 月 ) 以 降分 娩 ま で 乳 週 間 に 1 回
出 典 " 母性 ・ 乳幼 児に 対 す る 健康 診査及 び保 健 指 導 の 実 施 に つ い て ( 平 成 8 年 1 1 月 2 0 日 児 発第 93 4 号厚生省 児
童家 庭 局 長 通 知)
表 3 一 ll ‐ 1 7
胎児数
単胎
l
双胎
I
品胎
上 記 以外
合計
表 3 一 = -俗
l
77 、
l
9偽
o
o
ゞl
、 l
、 l
o. o
o.o
- - ・、、 1鱒o
75
o
l
l
94.9
oo
2
べし 7け ら
l
25
胎盤位置
I
l
低置胎 盤
不明
合計 、 、
、
濃
1
l
3
寸 ミ リ9
l
1 .3
l、
38
l きふむ1朧o
羊水量 異 常
羊水過多
羊水過少
異常 な し
l
1
I
不明
合計
l ,
l さ
\、 こご
正常
前置胎 盤
表 3 ‐ = ーl9
・
l
衾' - - 、
‘l\
o
2 、
76
1
l
l
l
l
o.o
2.5
962
\ゞ “
J
1 の.0
l3
- 22 -
第3章
表 3 ー = ー 20
数 量 的 ・ 疫 学 的分析
産科合併 症
【重複あ り 】
、
、
′ 対 象数 = 79
21
注 1 ) 臨 床 的 に 診 断 さ れ た も の 、 お よ び リ ト ド リ ン 塩酸塩が処方 さ れ た も の と し た 。
注 2 ) 臨 床 的 に 診 断 さ れた も の と し ゞ 「疑 い 」 は 除外 し て い る 。
注 3 ) 原 因 分析報告書 に お い て 、 「子宮 内 感染 あ り 」 と 記載 さ れて い る も の 、 お よ び病理検査 の 結果 、 胎 盤 や 臍 帯
に 炎症所見 を 認 め る 記載 が あ る も の で あ る d
注 4 ) 原 因 分析報告書 に 記載が な い も の を 含 む 。
「 第 1 回 産科 医 療 補 償 制 度 再 発 防 止 に 関 す る 報告書 」 で は 「 妊 娠 中 に 発生 し た 産科 合 併 症 」 と 「 分 娩 進行
中 に 発生 し た 産 科 合 併 症 」 の 2 つ の 表 を 掲載 し て い た が 、 一 連の 妊娠 ・ 分娩 経過 に お い て 、 い ず れ の 時期 に 発
生 し た か 明 確 に で き な い事例 があ る た め 「産科合併症」 と し た 。
4 . 分娩経過
表 3 一 - l ー 2 l ・ 児娩 出経路遡
経臨 分娩
、
29
36.7
正常 分娩
16
…
吸 引 分娩
11
-
鉗子 分娩
2
さ‐
帝 王切 開
印
予 定帝王切 開
緊急 帝王切 開
も
・
633
1 -
‐
49
-
注) 最 終的 な 葬発 出 経路 を 示 し て い る 。
表 3 一 - l 一 22
児娩 出 時 の胎 位
腸
な-
頭位
器
1
横位
- ,
、
、、
・
96,6
、
0
0
29
- 23 -
1
. ,
50
‐ ,
1 節,0
3. 4
0
00
0.0
0
0.0
0・0
0
.0
50
l℃X).O
、 ・べ
表 3 一 = ‐23
和 痛 ・ 無病 分娩 の 実 施 の 有無
表 3 ‐ = ー 24
経歴分 娩事例 に お け る 分 娩所要 時 間 (全 分娩 時 間 お よ び分娩 第 l 期)
‘
‐;‐ " - :::
- '
-
‐ M
11
^‘〉
2 0,0
・14
即.0
15.8
1 5 .8 、
O
0 ・0
1 0.5
1
1 0・0
0
0 ・0
0
0.0
0
00
1 0.5
10.5
1
5.3
5 .3
0
0.0
0
3
1 5 .8
0
0.0
3
1 5 .8
0 ・
0. 0
1
53
0
0 .0
2
1 0 .5
1
1 0 .0
2 、
1
、
^○〉
?“
0.0
0
り“
0
5.3
nさ
^○〉
0 ・0
1 0・0
,主ユ
l o・0
‐ }
t上
0・0
14
hh〉
11
・
即.0
2
5.3
20 .O
^U
^U
'‐上
2 l 時 間 以 上 ~ 24 時 間 未満
5
50 .0
^U
ハU
1 2 時 間 以 上 ~ 1 5時 間 未満
掬 ‐ '
?“
rリ
9 時 間 以 上 ~ 1 2時 間 未 満
霧
?“
1■』
^U
1具
6 時 間 以 上 ~ 9 時 間 未満
‐ -
代〉
^U
3 時間 以上 ~ 6 時 間 未満
- .
注 1 ) 陣痛 が 1 0 分 間 隔 に な っ て か ら 胎 盤 娩 出 ま で の 時 間 で あ る 。
注 2 ) 陣痛 が 1 0 分 間 隔 に な っ て か ら 子 宮 口 が完 全 に 開 く (子宮 口 全 開 大) ま での期 間 の こ と で ある 。
出 典 : 荒 木勤 . 最 新産科学正常編 . 改定 第 2 2 版. 東 京 , 文光堂 , 20 l o, 23 7-24 5p .
表 3 ‐ = ー 25
経腟分 娩事例 に お け る 分娩所要時間 (分娩第 = 期)
-
‐ ▼
21.1
1 時 間 30分 以
~ 2
3
1 5.8
、
2 時間 以上 ~
2 時 間 30分以
3
2
,
0 ・0
0
0 .0
1
1 0・ 0
5.3
0
0 .O
1 05
1
1 0 .O
注 ) 子宮 口 が完 全 に 開 い て か ら 、 児 が娩 出 す る ま で の 期 間 の こ と で あ る 。
出 典 ; 荒 木勤 . 最 新 建科学正常 覊 . 改 定 第 2 2 版. 東京 , 文 光 堂 , 2 0 1 0, 2 3 7-2 4 5p .
- 24 -
-
0 ・0
^U
1 時 間 以上 ~ l
80.O
^U
1 5.8
^×〕
1 58
30分 以 上 ~ 1
‐-
き “ 条を
し
公雄
第3章
数量 的 ・ 疫学 的 分析
表 3 【 = ー 26 全事例こ お ‘ナ る 分娩所要時間 (破水 か ら 児娩 出 ま で戸
. ■:, I E : :
‐
だ」
13
3時 間 未 満 、
、
3 時 間 以 上~ 6 時 間 未満
6 時 間 以 上 ~ 9 時 間 未満
9 時 間 以 上 ~ 1 2 時 間 未満
15 時 間 未 満
6
5
4
4
0 、
1
1 8時 間 以 上 ~ 2 1 時 間 未満
,
不明
,. .▼ ▼
-‐
11
3 1 ,4
13.6
1 1 ,4
9, 1
9. 1
、 ' 、 OQ
12
4
1
1
1
34.3
1 1 ,4
2.9
2.9
2.9
い
く
、
、
・
23
1
0.0
1
2.9
0・0
0
0・0
3
6.8
0
0,0
1
23
0
00
1
2.3
0
0.0
0
27 時 間 以 上 ~ 卸 時 間 未 満
29.5
で
3
-
6.8
′
2.9
、 3
、-ゞ い ゞ 、 鮫ヌ ミ
8.6
′、 -
、
、 1(ぬ.0
注 ) 帝 王切 開 を 含 む 。
表 3 一 l l 一 27 子宮破裂事例 に お け る 子宮手術の既往の有無
既往 な し
帝 王切 開 の 既往 あ り
3注 い
・' 2滋 )
、
そ の 他 の 子宮 手 術 の 既往 あ り
鋤.o
40‐0
0
帝王切 開 と そ の 他 の 子宮 手 術 の 既往 あ り
、、 、
、, 、
0.0
0
5 M′ し
・
、
0.0
1(絶.0
注 1 ) 常 位胎 盤早 期 副 離 に 併 発 し た不 全
注 2 ) 分娩進行 中 に 発生 し た 事例 を 含 む 。
表 3 ー l - - 2 8 臍帯脱 出 事例 に お け る 関連因 子
【 重複 あ り 】
、
対象 数 = 5
人工被膜
メ ト ロ イ リ ー ゼ法注 l )
子宮収縮薬鉦 2 ) 投与
骨盤値
横位
羊水過 多
つ
,
l
l
I
1
l
f
l
3
4
3
o
o
o0
注 1 ) 陣 痛 誘 発 と 子 宮 □ の 闘 犬 を 促す 方法 の 一 つ で あ る 。 ゴ ム で で き た 風 船 の よ う な も の を 膨 ら ま さ な い状 態 で子 宮
口 に 入 れ 、 そ の 後滅菌 水 を 注 入 し て 膨 ら ま せ 、 そ れ に よ っ て 子宮 口 を 刺 激 し て 闇 大 を 促 進す る 。
注 2 ) こ こ で扱 う 子宮 収縮 葉 は 、 オ キ シ ト シ ン 、 PG Fね ( プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン Fね) 、 PG & ( プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン &) で あ る o
- 25 -
表 3 ー = ‐ 29 分娩誘発 ・ 促進の処置注 1 ) の有無
【重複 あ 明 、
、
、
対象 数 ご 62准 2 )
分娩 誘発 、 ふ
い
l7
分娩 促 進
22
注 1 ) こ こ で扱 う 分娩 誘 発 ・ 促 進 の 処置 は 、 子宮額管拡 張器 の 挿入 、 メ ト ロ イ リ ー ゼ法の 実 施 、 人 工破 膜 の 実 施 、 子 宮 収
縮 薬 を 投与 し た も の で あ る 。
注 2 ) 妊娠 中 の異常 に よ り 帝王切 開 と な っ た事例 を 除 き 、 分娩誘 発 . 促 進の対象 と な る 62 事例 に つ いて集計 し た 。
表 3 一 - - 一 3 0 分娩誘発 ・ 促進の処置油 ) の方法
【重複 あ 塀
も
、
対 象 数 = 34
子宮頚管拡張器注 "
メ ト ロ イ リ ー ゼ法蓬3 )
1
l
人 工被 膜
2
9
l
オ キ シ ト シ ン の 投与
′ 、
PG F2 “ の 投与 \
l
、
17
-
24
、l 、
l
注 1 ) こ と で扱 う 分 娩 誘発 ・ 促 進の 処置 は 、 子宮 頚 管拡張器 の 挿入 、 メ ト ロ イ リ ー ゼ法 の 実施 、 人 工被膜の 実施 、 子宮 収
縮 薬 を 投与 し た も の で あ る 。
注 2 ) 陣 高 誘 発 と 子宮 口 の 開 大 を 促す た め に 使 用 す る も の で 、 ラ ミ ナ リ ア 桿 ゞ ラ ミ セ ル 、 ダ イ ラ パ ン S な どがあ る 。 こ こ
で扱 う 「子宮 頚 管 拡張 器」 は メ ト ロ イ リ ー ゼ法実 施 時 に 使用 し た も の を 除 く 。
注 3 ) 陣痛 誘 発 と 子 宮 口 の 闘 犬 を 促 す 方 法 の 一 つ で あ る 。 ゴ ム で で き た 風 船 の よ う な も の を 膨 ら ま さ な い 状態 で 子 宮
口 に 入 れ 、 そ の 後滅菌 水 を 注入 し て 膨 ら ま せ 、 そ れ に よ っ て 子宮 口 を 刺 激 し て 開 大 を 促 進す る 。
表 3 一 Il ‐31
人工鼓 膜 実 施 時 の 子宮 口 の 状態
o ~ 2 Cm台
3 ~ 6 cm台
l
l
o
2
全開大
不明
l
l
5
1
7 ~ 9 c m台
合計
表 3 ー = ー 32
l
・
1
l
l
9
o.o
n. 8
l
52.9
l
!
29.4
5.9
- - 聴 き対 さ 、 1 鱒競 合
人 工破 膜 実 施 時 の 先 進部 の 高 さ
-
0
l
o.o
‐ 2 (- - 1
~- 3 \
I
2
1
1 1 .8
± o ~ +、 1
+ 2~十 3
+4~
l
I
7
o
1
不明
合計 , \
r
1
I
7注) 1
濃 い導
41.2
0.o
5.9
412
き、 l ′ 1"o
注) 「 マ イ ナ ス の 領 域」 であ る が詳 細 不 明 の 1 件 を 含 む 。
- 26 -
第3章
数量的 ・ 疫 学 的 分析
表 3 一 l l 一 33 急速遂婉澄 の有無お よ び適応
分娩 遷 延
そ の他
l
l
8
9
1
1
‐
‐
注) こ こ で扱 う 急速 遂 娩は 、 吸引 分娩 、 鉗子 分娩、 緊急帝王切 開 を 実施 し た も のであ る 。
表 3 ー = ー 34 急速遂娩注 1 ) 決定か ら 児婉曲 ま での時間
孵
‐澤訓
::=
1
0
0
0
0
‐ 0
4
2
0
4
0
0
0
0
6
30分未満
1
0
10
0
0
0
0
11
30分以上
1
1
8
0
2
0
0
12
4粉以上
l
o
7
0
1
0
0
9
5o分以上
l
o
3
0
0
、 0
0
4
印分以 上
1
0
6
~ o
5
- 0
0
12
節 分以 上
0
0
2
0
0
0
0
2
不明注2 )
1
0
、 l
o
0
0
0
2
11
2
・ 41
0
8
0
・ 0
62
7
1
1
0
5
0
lo分 未満
3
lo分以上
20分 未満
40分未満
鋤分 未満
知分 未 満
ク リ ステ レル
胎児圧 出法併用
、
・
注 1 ) こ こ で扱 う 急 速 遂 嬢 は 、 吸引 分娩 、 鉗子分娩、 繋雛窯帝王切 開 を 実 施 し た も の であ る 。
注 2 ) 急 速達娩の 決定時刻が不 明 であ る 。
表 3 - = 「35
ク リ ス テ レ ル胎 児 住 田 法 の実 施の 有無
合計
・
79
・
し、
1閲.0
- 27 -
へ
、
′
、
0
14
表 3 ‐ = ー 36
緊 急帝 王切開 決定か ら 児婉 由 ま での時間
10分未満
lo分以上~ め分未満
l
I
o
4
l
l
30分以上 ~ 40分未満
40分以上 ~ 劫分未満
邱分以上 ~ 邱分未満
邱分以上 ~ 知分未満
l
l
l
l
1o
8
3 、
7r
l
I
l
l
20分 以上 ~ 30分 未 満
90分以上
不明 注)
1
′
14
I 、
1
l
合
合計
2 ・
1
49
協会
o.o
8.2
1
盤.6
1
41
".4
16. 3
6.1
軋3
l
20
01 、、 - - 、 1",0
1鱒o
注) 帝王 切 開 の 決 定 時刻 が不 明で あ る 。
表 3 」 = ー37
吸 引 分 娩 お よ び錨子分娩の 回 数
実施 な し
実施あ り
三 ′、
・
、
,
も
77
97再
2
2.5
0
3回
3
‐
0
4 回
2
5回
1
24 . 1
ー
759
19
′
60
8
2回
ー "
、
0
表 3 - = ー38
'
-
- -
0
、 一
ー
0
ー
0
0・0
0・0
、
胎 児心拍 数異 常 の 有 無
なし
あ り 注)
不明
,
合計 ゞき “
l
l
f
l
o
76
、 3
ヲ9
l ご oo
I
962
l
38 ・
\l ゞ 1", o \
注) 原 因 分析報告書に 基線細 変 動 減少 ま た は消 失 、 一過性類 脈の 消 失 、 徐 脈の 出 現な どの胎児心拍 数異常 につ い て 記載 さ
れた事 例 であ る 。
- 28 -
第3箪
表 3 ー = ー 39
数 量 的 ・ 疫 学 的 分析
分娩 時 の胎児心拍 数聴取方法
なし
、
ドプラ のみ
ち、
、
合計
1
1
l
5
l
79
ー
ー,3
5 . 新生児期 の経過
表 3 ‐ l l ‐ 40
1即未満
出 生体重
、
" 、 1
3.8
139
“, 1
郎.4
139
2,5
1鱒げび
出 生時 の 発 育状 態
Light for datざ主 1 )
l
Heavy for dat儀注 の
合計
・
l
Appropriate for dates (AFD) I
8
63
l
l
1o, 1
8
I
79 、 こ ぐ' , ′ r
79.7
101
l閲, o
注 1 ) 在 胎週 数 潮 田 生 体重基 準 値の 1 0 バ ー セ ン タ イ ル 未 満 の 児 を 示 す 。
注 2 ) 在胎週数 別 出 生 体重基準 値の 9 0 パー セ ン タ イ ルを 超 え る 児 を 示す。
表 3 一 l l ‐ 42
男児
女児
不明
合計
新生児の 性別
\
‐
l
}
l
‘
46
l
踞2
33
l
418
o
l
ao
79 が競い 、 事 1頭ホベ
- 29 -
-=
l
l
I
l
l
‘ ‐
表 3 【 = ー 41
3
11
23
28
11
a
7リト
1,500以上 ~ 2,000未満
l 、
aooo以上 ~ 姫鱒未満 1
2蹠)以上 ~ 3,000未満
l
3,饑)以上 ~ 3,鰈沫満
l
3500以上 ~ 4,000未満
1
4,鱒以 上
l
合計 ′
、 l・ゞ
表 3 ー = ー 43
ア プガー ス コ ア 注)
0点
17
2 1 .5
1点
32
40.5
2 ,.、
10
3点
、
5点
6点
7
′
、
‐
6
76
16
203
日 .4
5 ド
6,3
3
38
-
{
2
、
、
・
茅
9
、
15
、
1 1 .4
1 9・0
4
5. 1
25
8
10. 1
0.0
2
2.5
,
0
0
0.0
1
9点
0
OP
0、
1 .3
、
合計
注) 分娩 直 後の新生 児 の状態 を @)心拍 数、 ②呼吸、⑧筋 緊張、 ④反対、⑤皮膚 色 の 5 項 目 で評価す る 方法であ る 。
表 3 一 l l ‐ 44 臍帯動脈血の pH
検査実 施 な し
、
検査実施 あ り
・
33
46
1の.0
7.4 以 上
1
2.2
73 以 上 ~ 74未満
5
1 0.9
・
7. 2 以 上 ~ 7.3米満
1
7. 1 以 上 ~ 7. 2未満
7
l 5.2
7.0以 上 ~ 7. 1 未満
5
5
10.9
6.9 以 上 ~
6
2.2
1 3○
G8以 上 ~
10.9
6.7 以 上 ~
1 5.2
66 以 上 ~
5
1 0.9
8.7
79
表 3 一 l l 一 45
臍 帯 巻縦 の 有 無 と そ の 回 数
臍帯巻籍な し
不明
合計
l
57
l
722
‐
1回
1
14
1
2回
1
2
I
-
3 回 以上
l
3
l
、 -
I
2 ~
い 、
今 甘 さ 79
l
ミ ミー
17
9
4 “
2, 5
l mo
- 30 -
′ミ
00
渡邊錢繊麗能義終極発会 さま蒸 れ"
第3章
3 ー = - 46
臍帯の 長 さ
卸cm未満
3(km以上 ~ 40cm未満 、
I
l
40cm以上 ~ 5(km未満 1
50Cm以上 ~ 60cm未満 l
鋤cm以 上~ 70cm未満 I
7俶m以上
l
不明
l
合計
l
表 3 ー l - - 47
数量 的 ・ 疫 学 的分析
2
4、
25 ・
、 21
10
8
9
79
ー
l
l
テ ー
l
1
l
2.5
5. 主
31 .6
26.6
l 2.7
ぬ1
1 14
逕鑓P
出 生時 に 実施 し た蘇生処置注)
対象 数 = 79
【 重複 あ り 】
人工呼吸
胸骨圧 迫
気管挿管
ア ド レ ナ リ ン 投与
′
l
l
l
l
72
33
63
27
注 ) こ こ で扱 う 出 生 時 に 実施 し た 蘇 生 処置は , 出 生 後 3 0 分 以 内 に 実 施 し た蘇生法 で あ る 。
表 3 ー 川 一 48
新生 児搬送の 有無
なし
、
あ り濁 、
ミ ニ様 合計 望ん、
、
l ・ 24
1
め.4
i ′ 55
l
69.6
79
l 、 、 79 ・ 、 l ・ 〉 1観o
注 ) 他の 医療機 関 に 新生 児搬送 さ れた事 例 の 件数 を 示 す。 ま た 、 「 な し 」 の 24 件 の全 てが 自 施 設の N IC U 等の 小児科 に お
いて 治療 を 行 っ て い る 。
表 3 一 l l 一 49
新 生 児診 断
対 象 数 = 79
【重複 あ り 】
胎便 吸 引 症候群
lo
注) 新生児診 断は 、 原 因 分析の段 階で判 断 さ れ、 原 因 分析報告書 に記載 さ れて い る も の に つ い て 集計 し た 件 数で あ る 。
- 31 -
睾
ノ
ベ メ Yで 【 参れ
表 3 一 1ll ー 1
フ 燈多発
で二~ そ
れ㈹ 〉
‐
一
・
メ
一 一 ゲ終ぞで /
病院 に お け る 診療体制
.初 刷 . . .--. --… .--…」-… .--.--. -』
二次
表3一mー2
、
1
、
23
病 院 お よ び診 療 所 に お け る 院 内 助 産 (所) の 有無
病院
診療所
雪 、合計
表3一畑一3
・
、
r
k ぐ ち 二、
-
l
7 、
、
1
8
l
l
・ 1
42
l
70
澤
28
1
49
29
/ 78ざ ら .
診療所お よ び肋産所 に お け る 産科オ ー プ ン シ ス テ ム邇 登録の 有無
注) セ ミ オ ー プ ン シ ス テ ム を 含 む 。
オ ー プ ン シ ス テ ム と は 、 妊婦 健 診 は 診療所で行 い 、 分娩 は 診療所 の 医 師 自 身 が連携病 院 に 赴 い て行 う 場合で あ り 、
セ ミ オ ー プ ン シ ス テ ム と は 、 妊婦 健 診 を た と え ば 9 ヶ 月 位 ま で 診療所 で 診療所 の 医 師が行 い 、 そ の 後は提携病 院へ
患 者 を 送 る 場合 で あ る 。
出 典 : 平 成 1 6 年 度 厚 生 労 働科学 研究費 補助 金 健 康安 全確保総合 研究 分野 医 療技術 評価総合研究 「 産科領域 に お け
る 安 全対 策 に 関 す る 研究 ( 主 任 研 究者 ; 中 林正 雄) 」
- 32 -
*{
ジ 鵺
第3車
表 3 一 =l ー 4
年 間 分 娩件数 別 再発 防止 分析対象事例 の 件数
数量的 ・ 疫 学 的 分析
4 0件 未 満
-
40件 以 上 ~
~
、
0
即件 未 満
1 00
:
,
0
0
0
0
1
1
2
0
0
2
0
・ 0
0
1
0
2
、
・
0
~ 2節 件 未 満
1
~ 300
・
6
3
0
~
・
1
6
0
2
3
0
5
6 、
4
0
10
2
1
0
3
1
0
ll
2
ご - 0
29、
1
^
表3一期一5
9
い
、
7
3
4
、
13
、
79
分娩機 関 の 医 療安 全体制
‘‘ ▼‐
議 .
,郡 一
,r
医 療 に 係 る 安全管 理 の た め の 指針 の 整 備
医療機関 内 に お け る 故 告 の医 総係 る
安 全の 確 保 を 目 的 と し た 改 善 の た め の 方 策
, R# ・
.▼
; -‘
弱
火
職
49
27
0
76
49
26
0
75
49
26
0
75
47
24
l
、 72
40
-
‐
40
0
2
2
0
注) こ こ で い う 専 任の安 全管 理者は 、 医療法施行規則 第九条 の 二十三 第一 号 に 規定す る 「 専 任の医療に係 る 安 全 管理 を 行
う 者」 と 同 義であ る 。
表 3 一 -l l - 6 分娩 に 関 わ る 医療従事者の 常勤職員数 (医師) 澄
対象 数 = 78
0人
0
33
1 人
15
7
2人
14
3
3人
4人
5人
‐
12
・
39
・
12
3
5
8
、
2
、
3
6
5
11
9
1 1 ~ 15人
1
4
3
16 ~ 加入
1
3
l
1
2
1
21
・
78
,
4
19
6 ~ 10
7
で
78 で き
78
注) 分娩機 関 に お い て 、 分娩 に 関 わ る こ と がで き る 医 師の 数であ る 。 そ の ため助 産 所の 件 数は 計上 し て い な い。
- 33 -
表 3 ‐ -ll - 7
分娩 に 関 わる 医療従事者の 常勤職員数 (助産師 ・ 看護師 ・ 准看護師) 逍
1 ~ 5人
l
20
-
26
l
29
6 ~ 10 人
1 1 ~ 15人
1
l
16
15
l
l
19
8
I
I
8
7
21 ~ 偽 人
I
9
J
l
l
16 ~ 加入
1
6
26 ~ 知人
1
31 人以 上 、 l
合計
1
5
4
きざ1 つ
5
2 、
J
l
79
4、
1
l
2
l
、 I
l 鬱し 79 そご 、 1 ,
o
G
79
注) 分娩機関 に お い て 、 分娩 に 関 わ る こ と がで き る 助 産 師 、 看 護 師 、 准看護 師の数であ る 。
表 3 - lll 一 8
1年
2、年
3年
事例 に 関 わ っ た 医 療従事者 の経験年数
,
I ,
~
4
4
I
l
3、
I
o 1
1
3
1
l
l
I
) 7
5
l
I
6
4
I
l
1
3
1
7
l
1o
i
l
7
2
l
l
0
2
I
I
3
28
23
28
14
15
l
11
1
I
l
l
2
7
8
6
2
3
l
l
l
l
l
l
l
4年,
5年 ′
6年
7年
8年
9年
10年
1 1 年~ 15年
16年 ~ 20年
2輝 ~ 25年
襁戸 ~ 30年
3 1年 ~ 35年
36年 ~ 40年
4 1年 ~ 45年
46年以上
合計
寿 -
l
、
l
1
十
J
1
l
-
I
l
l
,1
3
、
2
12
o
2
1“
l
6
I
I
l
r
I
2
′
2 、
~2\
l
l
1
l
7
lo
8
13
21
27
16
、野
4
l
l
l
l
r
l 、
l
9
l
o
1
- 34 -
I
l
2
1
、、 0
l ぐ お5 さ l ゞ 発 言1 、
玉~
1
l
l
ば尹 I
Q 汁
r
へ5
、・ 4
ご 9
o I
o 、 I
6
6
s
I
o
l
9
l
2
1
3
I
3い l
o 1
I
o
l
6 ごl '
1
l
1
, 2 、 l
2 ′ 岬 、
l
l
1
o
o
171
I
l
I・
l
l
1
l
l
I
l
1
、 1
0
主
)
l
l
1
、 0
o
l
2
8
15
20
6
G
4、
l
、 l
1
1
l
l
2
16
9
8
3
、 5
o
o
l
l
o
l
3
r 89
l
l
3
66
を 一二 - \ /
^と 」
ば~
第3章
表 3 可v ー 篤
都道府 県 別 再発 防止分析 対 象 事例
北海道 も つ 澤 ′
4
青森
1
1
\ ミニ 岩手 ′ I
o
宮城
l
2
秋ぼる l
2
山形
l
1
福島 、
l
1
茨城
1
2
栃木 が 。 l ′ 2
群馬 、 J
4
\ 埼玉
もl
1
子葉こご f
4 も 東京 主 l
6
神奈川 ^ 、 l
4
富山
数 量 的 ・ 疫 学 的 分析
l ~ \ 石川
l
2
l
岡山
l
l
「 ~ 、 福井
l
o
l
、 広島 で ゞ l
o
l 、 山梨
l
1
l ふ し 山 白 ラ ミミー
1
I
長野
l
1
l > ・ て 徳島
l
1
l 三 岐阜 ・ 」
1 ・
l / 香川 r、
1、 ・
1
l
静 岡 、で きl
4
I ゞ ゞ 髪接さ l
1
l ミ ミ愛知 球 l 、 4 l
高知 ・ ピ ー
l
、 l 三 三重 ふ こ l ご 2、 ヘ ー
福岡
I
3
ト ミ き 滋賀 湧 き l
o
l 、 佐賀
1
l
凧
京都 、 1
1
事 \長崎
l
o
l なき 大阪 、
1
2
l
熊本 ゞ 、 J
l
r 兵庫 ピ ー
5
l ハ 犬分 ち, l
4
l - ・ 奈良 、
l
o
Iき 富時 、 な くl
o
主 和歌山
i
l ご I m 鹿児高 く 、 I
l
2
′ ・
- 35 -
0
再発防止や産科 医療 の質の 向 上 を 図 る た め 、 脳性麻痺発症 の原因 を 明 ら かにす る こ
と は極 め て重要 で あ る 。 そ こ で 、 分析対象 79 件 に つ い て 、 脳性麻痺発症 の原 因 を概観
し た。
毛 分析対 象
分析対象 の 7野牛 の 内 訳 は 、 2 0 0 9 年 に 出 生 し た児 の 事例が
児 の 事例 が 3 件 で あ っ た。
鱗
20 10 年 に 出生 した
分娩周 辺 日拶期 に発
な ど様 々 な 要 因
が考え られている。 発症する時期こついて度が獅、 分女
難産暴露秀麗滲類生霊安溌獺雛聽
生後 が あ り 1 ~ 5 ) 、
脳性麻痺発症 の 時期 も 様 々 で あ る 。
た 重度脳性麻痺で あ
の 事例 で は な い。 ま た 、 本制
ま で で あ る が 、 極 め て重症 で
詣 で あ る 。 今 回 の 分析対象 は
早期 に診 断が 可能 な 場合 は 生後 6
全て の 事例 が 1 歳 7 ヶ ま で に診
隧擬 1 歳 ま でに診断 さ れた児
る 原 因 に つ い て 分類 し集計 し た 。
は 、 例 え ば、 「臍帯脱 出 が 発生 し 、 臍
と
… 児頭が 固 定 し て い な か っ た 可能性 が あ
いり
.
・
・ 」
ている。
今 回 は、
る た め に 、 分娩 開 始前 ま た は分娩 中 の胎児機
「脳性麻痺発症 の 原 因 」 と し て 分類 し集計 し た。 分類
につ いて は、 原 因分 〃 爽 告書 の 「脳性麻痺発症の原因 」 に記載 さ れて い る 内容か ら 、
脳↑馨麻痺発症 の 主た る 原 因 を 抽 出 した。 脳性麻痺発症 の原 因 に つ いて は、 原 因分析報
告書 に お い て 、 原 因 の 関 与 の 度合 い が 様 々 な レベルで記載 さ れて い る が 、 そ の 中 で 、
「脳性麻痺 の原因 は … で あ る 」 、 「 … と 判 断 さ れ る 」 、 「 … が (最 も ) 考 え
ら れ る 」 、 「 … が 原 因 と な っ た も の と 考 え ら れ る 」 な ど と 記載 さ れて い る も の を 主
た る 原 因 と し て 整理 し た。 ま た 、 「脳性麻痺 の原 因 は特定 で き な い 」 、 「特定 困 難」 、 「特
定の原 因 は見出せな い」 、 「 明 ら か と はい え な い」 、 「分析す る こ と は 困難」 、 な ど と 記載
さ れて い る も の は 、 「原 因 が 明 ら か で は な い ま た は特定 困 難」 と し て整理 し た 。 な お 、
分類 し た 「原 因 」 に つ い て は 、 さ ら に そ の 要 因 を 分析す る こ と も 重要 で あ る が 、 それ
は今後 の課題 と し た 。
- 36 -
3 . 分析対 象の脳性麻痺発症 の 主 た る 原因
分析対象 に お け る脳・ 曲麻痺発症 の原 因 は、 分娩開 始前ま た は分娩 中 の胎児硼芸能不全
や胎児低酸素 等 で あ っ た島
主た る 原因 が 明 確で あ っ た も の は、 常{湖鋭盤早期剥離が 1 4 件、 臍帯 因子が 1 6 件 鯖
帯脱出 5 件、 そ の他の臍帯因 子 1 1 件) 、 子宮破裂が 4 件な どで あ っ た。 ま た、 脳性麻
痺発症の原因 と し て複数の原 因 が 関与 し て い る 事例 が 1 5 件 あ り 、 そ の 中 に は、 臍帯 因
子、 常イ湖台盤早期剥離、 繊毛膜羊膜炎、 胎盤機能不全、 帽状沮轄膜下血腫な どが あ っ た。
一方、 原 因 が 明 ら かで は ない ま た は特定困難 の事例 が 16 件、 原因 が 明 確 で あ る と す
られる鰐磁器鱗群落罐“鱗認翻
鞭撻鱗滋離
郷謹灘浚蘇劣嚢蒸鰹離籍鬚繊巍斑饑讓極め発症“
を 特定す る こ と が で き な か っ た事例で あ っ た。
こ と が で き な 増 例が あ っ
総理ミ縮の璽期斎離籍廃学誣讓羅攪駕・凝霧癖
総花彌務蛮避難嬢塚李を
孫が直 ち に児 の娩 出 を試みて も 、
、事例 も
ど 、 再発
状態 の 早期 発見や 、 吸 弓
防止 を 考察す る こ と も 、
な お 、 今 回 の 分析対
に 出生 し た補償対象鐵聯
こ と な
えら
も 吸婆携え る 。 ※鞠翁
そ こ で、 臍帯 因子 に よ る 低酸素
望塾 増嬰 でで あ る こ と か ら 同一年
灘龍簾に診断 さ れた児 の事例が 分析
り 蒸 主た る 原 因 の分布 (分析結果)
したが
こ のよ う
- 37 -
今回 の結果 を も っ て特定の こ と を結
を 蓄積 し様々 な視 点か ら 分析す る こ
新た な 知 見 を 見 出 す こ と に つ な が る
表1
産科 医療補償制度 の補償対象事例注 1 燭 こ お け る 脳性麻痺発症の主た る 原因
n = 79
件数
病態
主た る原因
43
常イ胡台盤早期 剥 離
14
臍帯 因 子
臍帯脱 出
5
そ の 他 の臍帯 因 子
11
子 宮破裂
子宮 内 感染
絨毛膜羊膜炎
そ の 他 の子宮 内 感染
胎児母体 間 輸血症候群
双胎 間 輸血症候群
児 の頭蓋 内 出血
吸 引 分娩 に よ る 帽状腱膜
車 中 の 墜落分娩 に お け る
麻酔導入 中 の 換気不全 に よ
複数の原因注の
重 複 あ り
6 5
1
原因
9
7
合計
注 1 ) 産科医療補償制 鯵繭敲対象‘ま、 分娩こ 関連 して発症 し廻国醐荘疑彗麻痺であ り 、 在胎週数や
出 生体重等 の 基準 を満た し 、 重症
底度 が 身体障害者 障害程度等級 1 級 ・ 2 級 に相 当 す る 場合、 ま
た児 の 先 天性要 因 お よ び新生児期 の 要 因 等 の 除外基準 に 該 当 し な い場合 を 補 償対象 と し て い
る 。 こ の た め 、 分析対象 は全て の月謝聟麻痺児 の 事例 で は な い。
注 2 ) 「複数の原 因 」 につ い て は 、 2 ~ 4 つ の原 因 が 関 与 し て い た事例 が あ り 、 そ の原 因 も 様 々 で あ
っ た。 表 1 で は、 常f瑚台乙盤三 早期 剥 離や臍帯脱 出 以外 の臍帯因 子 な ど代表 的 な も の を件数 と し て
示 して い る 。
- 38 -
参考 文 献
1 ) Mi cha1 VJ. 脳症. R i chard EB, Robert h低 Ha 1 BJ. ネル ソ ン小児科学. 東京,
エルメゼ ビ ア ・ ジ ャ パ ン, 2 0 0 5 ; 2 049 ‐205 1 .
2 ) 鈴木文晴. 脳性麻痺の疫学 と 病型 加我牧子, 稲垣真澄. 小児神経学. 東京 治
療 と 診療社, 2 008 ; 1 6 8‐ 1 8 8.
3 ) Cu nn i ngh 捌n FG, L e ve no KJ, B 1 o om SL , e t a L Fe tu s an d Newb orn. Wi l 1 i am s
ob s t etr i c s 2 3 rd Ed i t i on ‐ New Yerk : Mc graw H i l 1 Me d i c a L 20 1 0 : 6 1 2-6 1 3 ‐
4 ) 杉本健郎 . 脳性麻痺の発生要 因 .
日 母 医報 1999 ; 186 : 3 ‐ 14 .
5 ) 杉本健郎 , 義満, 西 田 直樹 他. 分娩時仮死は脳性麻痺準雛証原因 か ? -神経外来で
経過観察 中 の脳性麻痺児 (者) l o6 例 の検討「 産婦八鷁勝実際 1 997 ; 46 : 1 1 3 3 1 1 38 .
- 39 -
f すぎ髭言キミきれ 、 と~" 二盛箋籍雀醸義三 - -" 罐支 を“鬆転 を 潴襞 こそ ペ ン- ご^ )まな“ ^ ん
】 メネ
\ ミ- も
ソ メ÷\
ノ が く “ミこニこ三
な なそ
一三方\ ^云い王髭ぶち鰹
- ゞ
鬚き - 一 !△!
湯クキ
テ ー マ に 沿 っ た 分析
憩
' - - -- - - - - - ■ - - - - -
- - --- - - -
-
~' - ' ・ '- '~
l . 構成
テ ー マ に 沿 っ た 分析 に つ い て は 、 以 下 の 構 成 と な っ て い る 。
第 1 項 「 1 , 原 因 分析 報 告書 の 取 り ま と め 」 は 、
要、
1 ) 分析対象 事 例 の 概況 、 2 ) 事例 の 概
3 ) 分析 対 象 事 例 に お け る テ ー マ に 沿 っ た 視 点 で の 問 題 点 、 4 ) 今 後 の 産 科 医 療 向 上 の
た め に 分娩機 関 が 検討 す べ き 事項 、 つ 5 ) 学 会 籤 職 能 団 体へ の 要 望 、 6 ) 国 ・ 地 方 自 治体へ の
要 望 に つ い て 、 原 因 分析 報告 書 に 記 載 さ れ て い る 内 容 を 取 り ま と め た 。
第 2 項 「 2 . テ ー マ に 関 す る 現 況 」 は 、 テ ー マ に 関 す る 現況 に つ い て 文 献等 を も と に 取 り
ま と め た。
第 3 項 「 & 再 発 防 止 お よ び産 科 医 療 の 質 の 向 上 に 向 け て 」 は 、 再 発 防 止 委 員 会 と し て 第
1 項お よ び第 2 項 の 内 容 か ら 、 同 じ よ う な 事例 の 再発 防止 お よ び産 科医療 の 質 の 向 上 に 向 け
て 、 1 ) 産 科 医 療 関 係 者 に 対 す る 提 言 、 2 ) 学 会 ・ 職 能 団 体 に 対 す る 要望 、 3 ) 国 ・ 地 方 自
治体 に 対す る 要望 に つ い て 取 り ま と め た 。
表4一 l ー 1
テ ー マ に 沿 っ た 分析 の構成
原 因 分析 報 告書 に 記 載 さ れ て い る 内
容を取 り ま と め る 。
1 ) 分析対象事例の概況
L 原 因 分析報告書 の 取 り ま と め
2.
テ ー マ に 関 す る 現況
3 . 再 発 防 止 お よ び産 科 医 療
の 質 の 向 上 に 向 けて き\ , “
1 ) 分析対 象事 例 の 概況
2 ) 事 例 の 概要
2 ) 事例 の概要
3 ) 分析対 象事 例 に お け る テ ー マ に
沿 っ た視点で の 問題点
4 ) 今 後 の 産科 医 療 向 上 の た め に 分
娩機 関 が検討 す べ き 事項
5 ) 学 会 ・ 職 能 団 体へ の 要望
6 ) 国 ・ 地 方 自 治体へ の 要 望
、
テ ー マ に 関 す る 現況 を 取 り ま と め る 。
動 産料医療関 係者に 対 す る 提言
-
原 因 分析報告書に記載 さ れて
原 因 分析 報 告書 に 記 載 さ れ て
いい る 内 庶
容
* 陣舅夢及 びに]は 原 因分析報
告書の 記載 で あ る 。
テ ー マ に 関 す る 文 献等
防止委 員 会 と し て の提
・ 要望
国 ・
- 40 -
‐メ"“
を しき対さ- 一; ふ
し
-
-
′ - -
ベ ニ ン Q~ "- “ す岑ふききざ久野こ
き デ レ ーベボ
テ
第4章
ー
テ ー マ に 沿 っ た 分析
2 ・ テ ー マ の選定
今 回 の 「 テ ー マ に 沿 っ た 分析」 に あ た っ て は 、 再発防止 お よ び産科医療の 質 の 向 上 を 図 る
た め に 、 日 常 の 産科 医療 に お い て 教訓 と な る こ と を 情報提供 す る こ と が重要 で あ る と 考 え ら
れ る テ - マ を 3 つ 選定 し た 。 こ の 3 つ の テ ー マ は 次 の 観点 か ら 選定 し て い る 。
① 「 吸引 分娩 に つ い て 」
吸 引 分娩 は 、 急速 遂娩 に 有 効 な 方法 で あ る が 、 母 児 に 合併 症 を き た す こ と も あ る 。 そ の た
め 、 吸引 分娩 施 行 の 判 断 を 適 切 に 行 い 適切 な 方法 で 吸引 分娩 を 行 う こ と 、 吸引 分娩施 行 中 は
随時分娩 方法 の 見 直 し を 行 う こ と 、 ク リ ス テ レ ル胎児 圧 出 法 を 併用 す る 場 合 は 胎 児 の 状態 が
悪 化す る 可 能性 が あ る こ と を 認識す るこ と 、 吸引 分娩 に よ り 出 生 し た 児 は 一 定 時 間 注意深 く
観察 す る こ と が必 要 で あ る こ と か ら 、 テ ー マ と し て 選 定 し た 。
② 「 常 位胎 盤早 期 剥 離 の 保 健指 導 に つ い て 」
常位 胎 盤早 期 剥 離 は 、 発症 の 予 測 が困 難 で あ り 、 発症 す る と 母 児 と も に 急速 に 状態 が悪 化
す る 疾 患 で あ る 。 発症 し た 場合 に 母児 に 与 え る 影響 を 少 な く す る た め に は 、 医療者側 の 迅速
な 対応 と と も に 、 で き る だ け 早 く 分娩機 関 を 受診す る こ と が重 要で あ り ・ 妊 産婦 も 認識す る
こ と が必 要 で あ る こ と か ら 、 テ ー マ と し て 選 定 し た 。
③ 「 診療録等 の 記 載 に つ い て 」
診療録 の 記載 は 、 質 の 高 い 医療 の 実現の た め 、 本制 度 で示 し て い る 「 産科医療補 償制 度の
原 因 分析 ・ 再 発防止 に 係 る 診療録 ・ 助 産 録 お よ び検査 デ - タ 等 の 記載事項 」 に従 っ て 記載す
る と と も に 、 特 に 異常 出 現時 の 母児 の 状態、 分娩誘発 ・ 促進 の 処置や急速遂娩施行 の 判 断 と
根拠 や 内 診所見 、 新 生 児 の 蘇 生 状況 に つ い て は 必 ず 記 載す る こ と が 重 要 で あ る こ と か ら 、 テ ー
マ と し て 選定 し た 。
- 41 -
‐
1 . 原 因 分析報告書 の 取 り ま と め
1 ) 分析対 象事例 の概 況
公表 し た事例 7 9 件 の う ち 、 急速遂娩 と し て 吸 弓
の う ち 1 2 件 は 、 ク リ ス テ レル胎児圧 出 法 を 併用 ) あ り 、
吸 引 分娩が行溺れた事例 の う ち 、 帝王切 開 術が必要 箋蒸
回以上施行 さ れた事例が 2 件、 総牽弓 時間が 2 0 分脅諺罪
児 に帽状腱膜下血腫が発症 し た事例が 4 件あ り 、 繁 み“う ち
が起 こ り 、 脳性麻痺 の発症 に 関 与 した 。
事例 が 1 9 件 に
分析対象 と し た。
リカミ 8 件、 吸 引 が 6
3 件 あ っ た。 ま た 、
ヨ ツク
2 ) 事例 の概要
分析対象事例 1 9 件 の う ち 、 鰹
例 こっい て は、 原因分析報告書灘
とな
価」 、 「今後 の産科 医療向上の た め輩
に 示す。 こ れ ら の 事
の原 因 」 、 「 医学的評
を も と に 、 吸 引 分娩
に 関連す る 部分を 中 心 鎧誕載 し て し
【事例 1 1
初産婦。
長は 1 5 8
滑脱 と 記載霧
2 7 分後 に児
4 点 で あ っ た。
自薦寮費修まれ変ば轢堺襲軍艦姦通疼
鬮轆誇 ら ミ ナ リ れこ ょ り 頚管拡張 2 日 目 ・ オ
レノノ レ ロ
ぬ 吸引
嚢生 し、
っ た が 子 宮 口 は 3 c m ま で し か 開 大せず、 夕 方 中
行。 子 宮 ロ 全 開 大 し 、 一過性徐脈 が認 め ら れ る
し 吸 引 分娩 を 2 回施行 (看護記録 に は 3 - 4 回
4 5 分後 、 分娩 に 至 ら な い た め 帝王切 開 術 を 決かo
3 8 0 0 g、 ア プガー ス コ ア は 1 分後 3 点 、 5 分後
高度遷延一過性徐脈 出 現後 の ク リ ス テ レル胎児圧 出 法 と 吸 引 分娩 が胎児 の 低酸素状
態 を悪化 さ せ 、 そ の 状態 が 出 生 ま で持続 し た こ と に よ る も の と 考 え ら れ る 。 し か し 、
高度遷延 一 過性徐脈の原 因 に つ い て は特定で き な い。
く 医学 的評価)
胎児機能 不全の 判 断後 、 急速遂娩 と し て 吸 引 分娩 を決定 し た こ と は選択肢 と し て あ
り 得 る 。 吸 引 分娩 の 開 始か ら 児娩 出 ま で 7 2 分 を 要 し た こ と は 、 診療所 と し て は一般
的 で あ る と す る 意見 も あ る が 、 吸 引 分娩の施行 か ら 帝王切 開術の決定ま でに 4 5 分 を
要 して お り P
け さ 実施〆名 2 0 メ さ を 経過 し た 時点 で△娩方法 の 見 し を行わ な か っ
- 42 -
た こ と は一 鰐 ・ で 云 い。
く 当 該分娩機 関 が検討すべ き事噂爵
帝王切 開 術以外の急速遂娩 を選
鸚尺 して不成功 に な っ た場合 、 緊急度は さ ら に上昇す
る 。 吸 引 分娩 を第一選択 と した場合 に は 、 不成功時点が急速遂娩の 開 始時刻 では な い
こ と を 再認識す る 必要 が あ る 。
【 事例 2 1
経産婦。 診療所で妊婦健診 を定期的 に受診 してお り
あ っ た 。 身長
週 に 陣痛発来 に て 入
シ ト シ ンの役
ラ イ ン と 判断
り 、 帝王切 開
な っ た。 出 生
. 吸 引 分娩施
ヘモ グ
性 シ ョ ッ ク と 診断 さ れた 。
銅 営性麻痺発症 の原 因 )
出 生後 、 幅 状朧膜下血腫
っ た こ と が脳性麻痺 を発
症 し た 可能性 が
そ
れ ほ ど重篤 な も
る こ と はで き な
し 、。
と い ぶ試
、 新生児蘇生処置、 小児科 へ の 転科
と して 可能 な範囲 内 で迅速に行われて いた と 判 断
でき る。
凝議醗酵壤薙ぎ充ぞ類 錐 ・鰤本の難) )
○ 幅状腱膜下血腫の実態調査、 ど の よ う な 吸 引 分娩 の 手技がハイ リ ス ク か を解明 す る
こ と が望ま れ る 。
○ 吸 引 分娩後 2 4 時間 は児 を 十分な監視下 に置 き 、 幅状月幽瑛下血腫の有無 な ど、 児 の
- 43 -
3 ) 分析対 象事例 に お け る 吸 引 分娩施行 に 関 す る 問 題 点
原因 分析報告書に おいて 、 「医学的評価」 等 に記載 さ れた 内 容 を 以 下 に示す。
( 1 ) 吸 引 分娩の 適応 と 施行す る 際の 条件 に つ い て
0 吸 引 分娩 を施行 し た こ と は 、 胎児 の 状態 が 悪化 し 、 急速遂娩 の 必 要性 が 高 ま っ た
こ と か ら 、 選択 席 ン し て あ り 得 る 。
○基線細変動 が 消失 し徐脈 ( レベル 5 、 高 度異常波形) と な り 、 吸 引 分娩 が行われ
顔榊朧讓鰺騨
は一般的 で あ る 。
れて い る 。 産婦人科診療
。嚢嚢灘簾義経廉潔
下 降 し て い る こ と が勧 め ら れて お り 、 児頭が S p - 2 c m と い う 高 さ か ら 、 吸 引
分娩 を 行 っ た こ と は 医学的妥 当 性 が な い。
0児頭 の位置 が ど の 辺 り ま で 下 降 し て いれ ば、 吸 引 分娩 を施行 し て よ い か と い う 吸
引 適位につ い て は、 十分 な コ ンセ ンサ ス が得 ら れて い な い の が現状 で あ り 、 「産婦
人科診療ガイ ド ラ イ ン 2 0 0 8 」 で は 、 「児頭が嵌入 し 、 十分 に 下 降 し て い る 」 状
態 と さ れ て い る 。 し か し 、 本事例 の 吸 引 開 始 の 際 の児頭 の位置 は診療録 に 記載 が
な い た め 、 吸 引 の ′ ' 称 行 の 判 断 に つ い て 、 評価す る こ と “ ま で き な い。
○胎児 心拍 数 陣痛 図 で は胎児 に 大 き な影響 が あ っ た と は判 断 さ れず、 診療録 の 記載
- 44 -
も な い た め 、 吸 引 分娩の適応 につい て の 医学的評価はで き な い。
( 2 ) 吸引 分娩の 回数 と 総牽 引 時間 に つ い て
○ 吸 引 分娩の 開 始か ら 児娩出 ま で 7 2 分 を要 し た こ と は、 帝王切 開 術の準備 の 時間
を考 え る と 、 診療所 と し て は一般的 で あ る と す る 意見 も あ る 。 しか し 、 胎児」 封自数
陣痛図上、 低酸素状態が持続 し、 児 の状態 の悪化が考 え ら れ る こ と 、 分娩時に 2 名
の 医師が立 ち 会 っ て い る こ と を 考 え る と 、 吸 引 分娩の施行か ら 帝王切 開 術の決定 ま
でに 4 5 分 を要 して お り 、 吸 引 分娩開始か ら 2 0 分経過 し た時点で分娩方法 の 見直
事例の状況下で 1 1
額夢
"力
ら2回皺の牽境数の馨の日
掠
での縦してはや
。5 7分間に及ぶ舒2 3回嶬は為も嚇しノ胎児圧出法の鰄妥当で
し を行 わな か っ た こ と は一般的 でな い。
む を得 な い選択 の ひ と つ で あ る 。
なし 、
( 3 ) 吸 引 分娩 と ク リ ス 諾 し
た 後 に分娩
O ク リ ス テ レ箋
方法 の 見直
怯玉 じ げ
も
つ
と、
2
が み ら れた と 判 断 し て い る 。 し か し 、
に
し、
と 力ゞ 寒
ク リ ス
0 双胎 、
してし
引 分娩後 も ク リ ス テ レル胎児圧 出法
か ら 逸脱 して い る と 判断 さ れ る 。
し 、 8 0 拍/分の徐脈 を認 め た が 、 児
ら れて い る こ
はい し な い。 し た が っ て 、 上記判断に基づ き 吸 引 分娩、
を続行 した こ と は、 医学的妥当 性が ない。
児 の分娩 に 際 し て の ク リ ス テ レル胎児圧 出法併用 の 実施
4 ) 今後の産科 医療向 上 の た め に分娩機関 が検討すべ き事項
原因分析報告書 に おい て 、 「 当 該分娩機関 が検討すべ き 事項= こ記載 さ れた 内容 を以
下 に 示す。
- 45 -
○ 分娩第 I 期 後 半 お よ び分娩 第 n 期 に お い て 胎 児機能不全 と 診 断 さ れた 場合 、 当 該
分娩機 関 に お け る 急速遂娩の 方法 と 基準 につ いて 、 改 め て検討すべ き で あ る 。 「産
婦人科診療ガイ ド ラ イ ン産科編 2 0 0 8 、 2 0 1 1 」 に は 、 吸引 分娩の適応 が記載
さ れて い る 。 適正 な標準的産科診療 を行 う た め に 、 ガイ ド ラ イ ン を 遵守 し た診療 を
目 指すべ き で あ る 。
○ 「産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン産科編 2 0 1 1 」 で は 、 吸 引 分娩 を施行す る 際 、 児
頭が嵌入 ( S p 士 o c m) し て い る こ と が勧 め ら れて い る 。 吸 引 分娩 の適応 と 要
約 を 再検討す る こ と が必要 で あ る 。
喫煙鰹繊麗鱗凝瀞雙淺遜雙翹廳葭濃霧
。劇.纐霧雅鱗讓舞鎌総評詫幾群舞聡
から考えて、 この時点穣覇会鷲鷺議匙麹酵飜議轢き
能力 を養 う 必要 が あ る 。
い た と 言わ ざ る を得 な い。
載す る 必要 が あ る 。
離職費
( 2 ) 吸引分娩の回数 と 繹弓 I時間極麩つ 鮨亀驚纖麩迩参篭
o吸刻鑪蜜譲饗瓣讓衡轆潔濃轆顫覇朧鬱癬耽る こと も念頭に熱な
ど ち ら も 不 可能 な 状 況で あ れ ば、 母
し
吸弓
と
に な っ た場合、 緊急度 は さ ら に 上昇
不成功 時点 が 急速遂娩 の 開 始 時刻 で
る。
( 3 ) 吸引 袋 藤 ク リ ス 蓑 ル胎児圧 出 法の 併用 に つ い て
○ ク リ ス テ レル臍堤鰯症出法、 吸 引 分娩等 は 、 確実 に娩 出 が 可能 な状況で行われ る 手
技 で あ る 。 こ れ ら の方法 に よ る 介入 は 、 胎盤循環 を悪化 さ せ、 胎児 の 低酸素状態
も 悪化 さ せ る 可能性 が あ り 、 施行 に あ た っ て は基準 を 順守す る こ と が 強 く 勧 め ら
れる。
○双胎 に対す る ク リ ス テ レル胎児圧 出 法実施 につ い て の 適応 ・ 要約 の 検討が 望ま れ
る 。 と く に 、 第 I 児分娩 の 際 の ク リ ス テ レル胎児圧 出 法 は 、 第 肛 児 の胎盤循環 に
影響す る 可能性 を 考慮 し 、 慎重 に 実施す る こ と が望ま れ る 。
- 46 -
5 ) 学 会 ・ 職能 団 体へ の 要 望
原因分析報告書に お いて 、 「わ が 国 に お け る 産科医療 に つ いて検討すべき 事項」 に学
会 ・ 職能 団 体 に対 し て 記載 さ れた 内 容 を 以 下 に示す。
( 1 ) 吸 引 分娩の 適 応 と 施行す る 際の 条 件 に つ い て
0 吸引適位 (吸 引 分娩 開 始の児頭の位置) につい て も 検討す る こ と が望ま れ る 。
○鉗子 分娩の適応 と 比較 し て 、 吸引 分娩 で は児頭が S p 十 2 c m よ り やや高 い位置
る。
努翼解離磨ぎ"百票婚蒐賞鼈総裁礎"濱 も含めて、 これらの基準
( 2 ) ク リ ステ援護蓼嬰児圧穐鞘併用穐※ざ
の調 査 を 実施す る こ と が 望 ま れ る 。
〇ク リ 兆
○ク リ ス
( 3 ) 幅 状雌腹下 h
鼈ら い て
○ 吸 引 分娩後 2 4 時 間 は 、 児 を 十分 な監視下 に置 き 、 幅 状鰹膜下血腫の 有無 な ど 、
児 の状態 を 注意深 く 観察す る よ う 周 知す る こ と につ い て 産婦人科診療ガイ ド ラ イ
ン を わ か り やすい も の に 改訂す る 努力 が 望 ま れ る 。
○幅状腱膜下血腫に 関す る わ が 国 で の 全国的 な実態調査 を行い、 ど の よ う な吸 引 分
娩 の 手技がハ イ リ ス ク で あ る かを解明す る こ と に 関 し 、 産婦人科診療ガイ ド ラ イ
ン を わ か り やすい も の に 改訂す る 努力 が 望 ま れ る 。
- 47 -
( 4 ) そ の他
○ 吸 引 分 り に伴 う 曰
歴 な ど の記述 を よ り 充
せ る こ と に つ い て 、 生婦人事 診
ガイ ド ラ イ ン を わか り やすい も の に 改訂す る 努力 が 望 ま れ る 。
○ 吸 引 分娩 を 経験す る 可能性の あ る 妊産婦すべて に 対 す る 事前 の 情報提供 と 、 そ れ
に 関 す る 理解 の確認 を 実施 し 、 必要 時 の 同 意 が 十分 な 理解 を 前提 と し て行 われ る
体制 を検討す る こ と に つ いて 、 産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン を わか り やすい も の に
改訂す る 努力 が 望 ま れ る 。
6 ) 国 ・ 地方 自 治体へ の 要望
原因蜥報籍“と おし・ て ・ 「 わ が国における産 戦製幇べき事項」 に
国 ・ 地方 自 治体 に 対す る 記載 は な い。
- 48 -
2 . 吸 引 分娩 お よ び ク リ ス テ レ ル胎児 圧 出 法 に 関 す る 現況
( 1 ) 吸 引 分娩 に つ い て
吸 引 分娩は、 分娩第 肛 期 に分娩が遷延 し娩 出 で き な い場合、 お よ び胎児心離 に異常
を き た し た場合に有効 で あ る 。 吸引 分娩の手技 は比較的容易 で あ り 、 産科医 を 志 し た
医師 の 多 く が初 め て行 う 産科手術の 1 つ で あ る 。 しか し 、 適応 を守 ら ず、 児頭 の 回旋
を 十分 に把握 し な いま ま 施行す る と 、 児 に対 し て は幅状朧膜下血腫や頭蓋内 出血 な ど
△ ‘逸事主 を き 寿オ ン レ ポ あ の ヰ 形爵体 だ対 L れ才稲管裂傷鱗聴 . 令 陰型傷か が の 合
ルー◆ 仏 じ んノ ー “ “ ノ 、 ◇ ~かげ t〕ん ) \い圦 ロ 護嫌が “ ^ 跡h" い 一 ヲ 日
併症 を き たす こ と も あ る 1 ) ~3) 。
一 . ・ Vハ
. ‐‐ ---'/“-縁+ …' 」 ‐ ' ‐ 鱗簾麩、 ^ 」 - - ハ ノ逞 い hド
P 引 分タ兜 にっいて は、 1産婦人科診療 ガイ ド ブ イ !得鷲餅糊 藁身 1 1 」 “ で取 り 上げ
ら れて お り 、 以 下 の記載 が あ る 。
【 産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン‐産科編 20 1 l
甥下甦国節が行 う ≦B} ‐
包 隈割 に 鐙辛 に よ る分娩中
銭 以下の掘台 臘麩甕顔聽~
拗
l 時間 く 吸引 力 “ 豆初回麓指 時就か 僞 穣醸回仲贓 B 髓 鹸群艫
分を 蛭える 鸚省 燕 鉗子分蟯碎 姦 い【謠 幇王切開を術 蓼 (蝦 団
乳 期引分撻維奪副購嗣 呂0 葡以内 摯軌
鰭割 姉{獨瞑国 教碑禽 ゆる) 勝 脣 回ま で と し ,
G 園以上隅行わ窒』" {蠣國分読網睡眠 巨 胃焉象i囃 し--捧) 並野
呂. 銅器分娩慰ま 出 屈部. 僻癰 {慨艫) ‘ 低い事理 (中位) 拝 辞いて ‘ か 許 前方 占鶏頭鮑褥
解状窿禽 稍離園 日蓮を、幅台 (母 体 鞘役経 に理願実状鰹の点 す鏑 月鰭瀞 4 5 座乗議} 掟雄
いて の繋行葎蝉難些診 る . 図轉買舘 に対する鍋野趣高い中 藤の錨手隅 輔lE 容態蹟 幅
胃錬 し飽者霜樋行 衰 死 鰺輻蝉する 藍 と 群蟹蜜で極 を ‘ く 団
注) 「産婦人科診療 ガイ ド ラ イ ン - 産科編 20 1 1 」 の Answer の 末尾 に記載 さ れて い る (A, B ,
C ) は、 推奨 レベル (強度) を示 して お り 、 原則 と して 次の よ う に解釈す る 。
- 49 -
A : (実施す る こ と 等 が ) 強 く 勧 め ら れ る
B : (実施す る こ と 等が) 勧 め ら れ る
C : (実施す る こ と 等 が) 考慮 さ れ る (考慮の 支援象 と な る が 、 必ず し も 実施 が 勧 め ら れて
い る わ け では な い)
( 2 ) ク リ ス テ レル胎児 圧 出 法 に つ い て
ク リ ス テ レル胎児圧 出 法 と は、 術者 が妊産婦 の 子宮底 に 当 て た手に体重 を か け 、 陣
痛 に合 わせて胎児 を 押 し 出 す手技 で あ り 、 吸 引 分娩 と 併用 さ れ る こ と が多 い。 合併症
を行 う こ と が必要で あ る 5) 。
エ ビデンス が乏 しいのが現状であ り 、 マ 鬘 ・ 證
いるo
電極
- 50 -
*
雫
3 . 再発 防止 お よ び産科 医療の 質の 向 上 に 向 け て
分析対象事例 の 中 に は、 吸 引 分娩施行 に あ た り 、 ①吸 引 分娩の適応 と 吸引 分娩を施
行す る 際 の条件、 ②吸 引 分娩の 回数 と 総牽引 時間 、 ③吸引 分娩 と ク リ ス テ レル胎児謳
土
出法 の併用 につ いて 、 課題が あ る 事例が あ っ た。 ま た、 出 生 し た児が幅状朧膜下血腫
を発症 し 、 状態 が 悪化 し た事例 が あ っ た。
吸 引 分娩 は、 分娩第 n 期 に分娩が遷延 した場合、 お よ び胎児′ に舶 に異常 を き た した
場合の 急速遂娩 に有効 な方法であ る 一方、 児 に対 して は幅状腱膜下血腫や頭蓋内 出血
“ の今惟症
は " 彬 爵休ん 7上寸 lね斗額管型襁 院 . 全 陰刻蟹群像 がの合 併症 を き 彬才 ン
キ 巳 選午~ - “ 《掌霧海容に" 聡等昂儘霧流儀{宝中談淺費鯰 テ ラ品擶穴燕毎をふ前
あ る こ と か ら ・ 再発 防止お よ び産科医療 の他賞 の 回淘孃襲撃 、 ・ H奴 引 力湖"聞旭= “干り
断を適切 こ"テい、 適切 な方法で吸 引 分娩 を行 う こ と 篝 弘彬謨多希$護取 り ま と め た。
1 ) 産科 医療 関係者 に 対 す る 提言
u か ら の教訓 と し て 「産婦
産科医 療 関係者は、 吸 引 分娩施行 に
人科診療 ガイ ド ラ イ ン‐産科編 2
下 の こ と を徹底 し て 行 う 。
引 分娩 を行 う 。
:
市 の指導下で 医師 が行 う 。 ョ ン、 児頭回旋な ど の 菱
吸引分 ソ
: ま た、 吸引
て は、
: 分娩進行薄
守 る こ と が重要で あ l
; る。
勢幾概観の 見直 し を行 う 。
(ス テ ー シ ョ ン 0 ) して い る 」 状態で あ っ ,
は 、 他の方法 で の急速遂娩が 必要 と な り 、 しか l
て い る た め 、 早急な対応が必要 と な る 。 「産婦人 l
2 0 1 1 」 では、 吸 引 分娩総牽引 時間 2 0 分以 内 、 l
ルを推奨 して い る が
で あ っ て も 随時分 ;
吸 引 鎌 簿鷺錮数剖窮莪内ノ“ルを推奨
が、、 それ以 内
内であ
: 娩方法のが霊魁籤鰯 こ と が重要であ る 。 ま た、 吸弓 l分娩を行 ぅ 蔑ま、 帝王切 l
開術への移行選よ び新生児の蘇生が必要こ な る 可能性を念頭に入れて準備 をす l
l る と と 潟 こ 、 施行す る に あ た り 必要 な人員 を集 め て お く 。 さ ら し こ 、 急速遂娩 は l
熱 ・つ必要 に な る かわ か ら な い た め 、 各分拶鰯錦設 な り の シ ミ ュ レー シ ョ ン を行 う ;
l な ど、 日 ごろ か ら 準備す る こ と が重要で あ る 。
( 3 ) ク リ ス テ レル胎児圧 出法 の 併用 は、 胎児 の状態 が悪化す る 可能性が あ る こ と
を認識す る 。
「 数回の-葹詣で分擬と至る-古考支 ぢ れる芝芸能のみ施行仁一 漫然 古施行む差水 1
: こ と が 重要 で あ る 。
- 51 -
( 4 ) 吸 引 分娩 に よ り 出 生 し た 児 は 、 一 定 時 間 、 注意深 く 観察す る 。
- 吸 引 分娩 が 行われた事例 の 1 9 件 中 2 件 に 出 血性 シ ョ ッ ク を き た す ほ ど の 幅 :
l 、が胡座膜下血腫が発生 し て い る 。 1 件は 、 出生約 2 時間 後 をこ 出血性 シ ョ ッ ク が診 l
; 断 さ れて お り 、 も う 1 件 は 、 出 生約 4 時 間後 に 出血性 シ ョ ッ ク が診断 さ れて い l
: る 。 吸 引 分娩 を こ よ り 出生 した児 は、 一定時間十分な監視下 に置き 、 幅状腱膜下 i
も血腫の有無な-& -注意深≦ 観察せ-る こ と が必要淹透蓬丸 一 - - - - - - - - - - - - - - - - - 2 ) 学会 ・ 職能 団 体 に 対 す る 要望
(1)
るこ と
産科 医 が 吸 引
を 要望す る 。
( 2)
日 本産科婦人科学会 、 日 本産
科編 2 0 1 1 」 を 会員 に 周 知 す
く3)
日 本産科婦人科学会 、 日
科診療 ガイ ド ラ イ ン -
イ ド ラ イ ン‐産
り ま と め ら れ こ 「産婦人
・ 鉗子分娩 の 適応 と 要約 、
と し て 「児頭が嵌入 ( ス
お よ び、 施行時の注意錢
テーシ ョ ン 0 ) してい
しか し、 S p 十 2 c m ま
. 事例 も あ る こ と か ら 、 吸
、討す る こ と を 要望す る 。
参考文 献
1)
2)
2 1 版 , 東京, 文光 堂, 2 0 08 , 40 3
分娩 の 生理. NEW 産婦人科学改訂第 2 版 , 東京 ,
3 ) 坂元正判衾秦野正彦, 謙治灘ニ , 監修 プ リ ン シプル産科婦人科学 2 , 東京, メ
ジかレ ビ ユ き離農1 99鰯廉94.
4 ) 日 本産科婦人纐鼈磯デ 日 本産婦人科医会, 縞. 産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン産科編
2o 1 L 東京, 日 本遷菱婦人科学会事務局 20 1 1 , 18 1 .
5 ) 坂元正一 , 水 野正彦, 武治ミ雄二 , 監修 . プ リ ン シ プル産科婦人科学 2 , 東京, メ
ジカ ル ビ ュ 一社, 199 8 , 6 85 ,
6 ) 日 本産科婦人科学会 日 本産婦人科医会, 編 . 産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン‐産科編
2 0 1 1 . 東京, 日 本産婦人科学会事務局 , 2 0 1 1 , 1 8 2 一 1 8 3 .
- 52 -
=
- - 艦 載! 薹轟蘂 易J 灘 薹 ;揺 宮 臟 一 口
~
1 . 原 因 分析報告書 の 取 り ま と め
1 ) 分析対 象事例 の 概 況
公法美 した事例 7 9 件の う ち 、 常イ瑚台盤早期剥離 を認 め た事例が 2 0 件 あ り 、 こ れ ら
を分析対象 と し た。 分析対象事例 に み ら れた背景 は表 1 の 通 り で あ る 。
2 0 件 の う ち 、 妊産婦が 自 宅で腹痛や性器 出血等の 変調 を認識 した事例が 1 4 件、
要 し た事例 が 9 件 あ っ た (表 2 ) 。
お よ び リ ト ド リ ン旗
面識塩 が 処方 さ れた も の と し た範
注1
・ を も と に取 り ま と め てお り 、
注2
な かっ た も ので あ る 。
変調 を認瀬議 して か ら 連絡ま で の 時間
件数
で の 時間
3
1 時 間 以 上 3 時 間 未満
4
3 0 ・ 上 1 日、 日
2
、
3
- 53 -
.{
2 ) 事例 の概要
分析対象事例 2 0 件の う ち 、 特 に教訓 と な る 2 件 の 事例 を 以下 に 示す。 こ れ ら の 事
例 につ いて は、 原 因 分析報告書 の 「事例 の概要」 、 「脳性麻痺発症 の原 因」 、 「医学 的評
価」 、 「今後 の産科 医療 向 上 の た め に 分娩機 関 が検討すべ き 事項氾 を も と に 、 常位胎盤
早期 剥離 に 関連す る 部分 を 中 心 に記載 し て い る 。
【事例 1 1
妊産婦 は 1 回 経
箋産婦で あ り 、 妊婦健診 を 定期 的 に受 け て し
貧血で治療 を 受 け た が 、 そ の 他 の 異常 を 認 め な か っ た 。 妊
の子宮収縮を認め 、 子宮収縮抑制薬 ( リ ト ド リ ン塩酸蠣搦驚
ていた。 女鰯娠 3 5 週 1 日 に妊産婦ま下腹痛で 目 が覚 縦爵呼
子をみていた。 性器出血がみ られ腹痛 も増強 した羞 弱診療
院する よ う に指示 さ れた ので、 自 家用 車で受酸淺鬱畦 う と し
困難 と な り 救急車を要請 した。 診療所へ到臓酵祭こ の は、 下
器出血が み ら れて か ら 3 時間後 で あ っ た鱗診療所で靴嬢頚
今 回 の女戟辰経過 で は、
4 週 3 日 の 健診 で軽
酸度
方 さ れ 自 宅 で安静 に し
し て様
し た 。 直 ち に来
痛の た め移動
為7 時間後 、 性
当
該分娩機 関 へ母体搬送 と な っ た 。
鋼尚性麻痺発症の原因〉
本事例 に お け る 脳性麻痺発症
の た め に 生 じ た 胎児低酸素性虚
因 は不 明 で あ る 。
(医学 的評価)
妊娠 中 か
ていた と 判
が 出現 し 、
に よ る 胎盤循環 障害、 そ
、。 常‘湖罐杢早期 剥 離 の 原
-*蹄ハ
妥 当 な 管理が 行われ
妊娠 -議週 1 日 、 妊産婦 は下腹痛で 目 覚 め 、 出血
出現か ら 3 時間後で あ る 。 診
よ う “ こ 指示 し て お り 、 そ の 対
と 考え
事颯
る が 、 ど ん な に 注意 し て も 常イ湖鑪
盤早
期剥離の よ “隆礬急事態 幟, 、然発症す る こ と が稀では あ る が存在する 。 妊婦健診や母
親学級 な どで姪魔降期の礬臨な症状、 徴候 と それ ら への対応"こっいて指導、 教育する
こ と は重要であ り、増轆湊舞戴こっ いて はいっで も 電話で相談こ応 じ る シス テ ム な どの
整備 を充実す る こ と ガ鞄まれ る。 本事例ま、 妊娠 3 4 週で腹痛のた め外来受診 して い
る 。 こ の 時期 の腹痛で最 も 危惧 さ れ る の が 常イ湖台著盤早期剥離で あ る こ と か ら 、 子宮収
縮抑 制薬 の 処方 に 際 し 、 よ り き め の 細 かい 個別指導が 重要 で あ り 、 そ の 充実 を 検討す
る こ と が望ま
る
- 54 -
1 回経
鞄産婦。 妊婦健診 を 定期 的 に受 け て い た。 妊娠 3 9 週 3 日 、 自 宅で多量の 出血
がみ ら れ、 2 0 分後 に 当 該分捗鰯幾関へ連絡 し、 連絡か ら 3 5 分後 に受診 し た。 妊産婦
に よ る と 、 4 時間 半ほ ど前か ら あ っ た痛み を 、 そ の 時は陣痛 ま た は下痢か と 考 え 、 ト
イ レ に行っ てみた り 横に な っ て みた り し 、 「ま だ電話する に は早い か」 な ど と 考 え な が
ら 時間 が過 ぎ、 い よ い よ 我慢 で き な く な り 、 電話を し よ う と 立 ち 上が っ た と こ ろ 出血
し た と さ れて い る 。 入院時、 胎児心拍 数陣痛図 で は 6 0 拍/分の持続性徐脈が認 め ら
れた。 超音波 断層 法 の所見等か ら 常イ湖台盤早期剥離が疑われ、 受診か ら 4 2 分後 に帝
王切開 に よ り 3 1 7 0 g の 児 を 娩出 し た。
鋼 菌性麻痺発症 の原 因 〉
き教養蓼 職能団体 に対 して) 〉
麹諺観に異常 を疑 う かが 、 児 のみ な
ら ず母
を麓 じた 時に は、 かか り つ け 医 に
なるべく
一 つ で あ る 下腹痛 と 陣痛 は 区別 が
難 しい こ
" 学級な ど に お い て 、 注意すべ
る こ と は重要 で あ り 、 妊産婦へ の
き 症博 多 影
た り 、 救命 して も 脳性麻痺 に な る 危
国 定知 ら せ、 そ の可能性が疑われた場合 に は早急に受
通 じ た啓発 が 望 ま れ る 。
つ い て検言渭‐べ き 事項 (国 ・ 地方 自 治体に対 し て) )
早期診断に 関す る 研究、 啓発運動 を財政的 に支援す る こ
3 ) 分析対象事例 に お け る 医学 的評価
原 因 分析報告書 に おいて 、 「 医学的評価」 等 に記載 さ れた 内容 を 以 下 に示す。
- 55 -
○ 下腹痛、 出血が 出現 し 、 腹痛 も 増強 し て い る が 、 診療所到着 はそ の 3 時間後 で あ る 。
診療所は妊産婦か ら の連絡 に対 し、 直 ち に受診す る よ う に指示 して お り 、 そ の対応
は妥 当 と 考 え ら れ る 。
○胎動 自 覚消失 と 強い月曼痛 を訴 えて お り 、 臨床症状か ら 常イ湖舘盤早期 剥離 を 疑 う こ と
が 可能であ る 。 家族か ら の電話連絡を受 け て 直 ち に受診す る よ 引 こ指導 した こ と は
適確 で あ る 。
○妊産婦 の 多量 出 血 につ い て の 電話相談に対 し、 直ち に受診す る よ う をこ指示 した 対応
は 医学的妥 当 性 が あ る 。
○妊産婦か ら の連絡 を 受 け 、 胎動 の 有無に 関す る 問診 の結果、 受診 を促 し、 受診後 に
綱 は不 明 で あ る た め評価で き な い。
4 ) 今後 の 産科 医療 向 上の た め
原 因 分析報告書 に お い て 、 「
に 示 す。
等 に 記載 さ れた 内 容 を 以 下
と 、 突然発症す る 常イ湖捲
、 て 指導 ・ 教育す る こ と は重要で あ り 、 不
" じ る シ ス テ ム な ど の整備 を 充 実す る こ と
安 な 点 に つし
し 、 そ の 可能性 が 疑 われ た場合
よ う 、 妊産婦へ の 教育、 指導 を行 う こ と が
し、
シ とか
察 し で は、 早産期 の腹痛 で最 も 危惧 さ れ る の が 常イ湖台盤早
よ り き め の細 か い個別指導が重要であ り 、 そ の 充実 を 検討
する こ と
リ ス ク 因 子 で あ る 。 妊産婦へ の 適確な 禁煙指導 が 望 ま
れる。
5 ) 学会 ・ 職能 団 体へ の 要望
原 因 分析報告書 に お い て 、 「 わが 国 にお け る 産科医療 に つい て 検討すべ き 事項」 と し
て 、 学会 ・ 職能 団 体 に対 し て記載 さ れた 内容 を 以下 に示す。
- 56 -
( 1 ) 妊産婦 への 側睦指導
○ 常イ湖台盤早期剥離 と い う 疾患 に つ いて の情報提供 と 初発症状 に 関 して 周 知 を行 う
こ と が 望ま れ る 。
○ 自 宅で起 こ る 常イ湖台盤早期剥離に 関 して 、 妊産婦 自 身が そ の発症 を早期 に 疑い 、
早期 に連絡 し た り 受診 し た り で き る よ う 、 教育や指導 を行 う 体制 を整備す る こ と
が望ま れ る 。
○妊婦健診や母親学級な ど にお いて 、 注意すべ き 症状や兆候 と それ ら の対応 につい
て指導 ・ 教育す る こ と は重要で あ り 、 妊産婦への教育や指導の た め の ガイ ド ラ イ
ン等 の 作成 の 検討が 望 ま れ る 。
o喫煙の影響こついて積極的に広報し・ 妊産婦と概要纖り巻く 翳内での禁煙
指 導 を推進す る 必要 が あ る 。
○夢蝋煙霧勢隊夢現捩裳令錮雑感彎隣並 ぶ蟹熟慮韶麻痺にな
ど を 通 じ た啓発 が 望 ま れ る 。
6 ) 国 ・ 地方 自 治体へ の 要望
、 て検討すべ き 辱ロ頁」 と し
て 、 国 ・ 地方 団 搦藤に対 して謎話 さ れだ報 、 を以下 に示す。
け る こ と の 大切 さ を 広 く 女性 に 教育
に と っ て 過度 の 経済的 な 負担 と な ら な い よ う
と も 継続 し て い く こ と が 望ま れ
る こ と が望ま れ る 。
- 57 -
2 . 常位胎盤早期 剥離 と 保健指導 に 関 す る 現況
1 ) 常 位胎盤早期 剥 離 に つ い て
常f湖台盤早期 剥離 と は 、 正 常位置 (子 宮体部) に付着 し て い る 胎盤が 、 妊娠 中 ま た
は分娩経過 中 の胎児娩出 以前 に子宮壁か ら 剥離す る こ と 1 ) を い う 。
胎児 は 、 胎盤 を介 し て 母体か ら 酸素や栄養 を 供給 さ れて い る た め 、 胎盤 が 先 に 剥 離
す る と 、 胎児へ の 酸素供給 が 不十分 と な り {氏酸素状態 と な る 。 児 の 予後 は胎盤剥 離面
と される。
さ れて い る 。 そ の解説 に は 、 常‘湖台
多 い こ と や、 常f湖台盤早期 剥 離の既
て い る 。 そ の 他 、 日 本産科婦人科学
会周麓翹矮員会周藤 鬘赫事業幟嚢割こ ま る と 、 妊娠高血圧症候群の妊産婦ま縦湖台
盤早期副護睦発症率が 4橇4 5 イ捜 さ れて い か) 。 ま た、 喫煙をこ 関 して は轍湖台盤早
期剥離の り 蒐隆ぜ 1 . 3 溺野) であ る と い う 報告や、 1 . 4 か ら 2 . 5 倍4) 5) 6) で あ
る と の報告 も礬溺鬼禁煙灘鸚産婦が 自 ら でき る 行動であ る こ と か ら 、 喫煙 して い る妊
産婦 こ対 し て は積滝笠鞠嫌
騨漿健指導が必要であ る 。
したが っ て 、 轍湖落盤早期剥離の早期発見 ・ 予防こつな げる た め に は、 こ れ ら の危
険 因 子 を 念頭 に 置 い た 妊婦健診や分娩 管理 が 必 要 で あ る 。 そ の た め に は妊産婦 が適切
な 時期 ・ 間 隔 で妊婦健診 を 受 け る こ と も 重要で あ る 。
- 58 -
2 ) わ が国 に お け る 保健指導 に つ い て
母性 、 乳幼児 に対す る 健康診査及び保健指導 に 関す る 実施要領 (平成 8 年 1 1 月 2
0 日 児発第 9 3 4 号厚生省児童家庭局 長通知) に お いて 、 母子保健の 向 上のた め に は、
母子保健に 関与す る 職種 の すべて が一致協力 し、 母性ま た は乳幼児 を め ぐ る 問題 に対
し て 、 多方面か ら 総合 的 な指 導や助言 を行 う こ と が 必要で あ る と さ れ て い る 。 ま た 、
市町村保健セ ンタ ー等 を 活用 しつ つ 、 保健所、 医療施設 、 助産所、 公共団 体、 地 区組
織等すべ て の 関係機 関 が 、 役
蜷“分担 を 明 確にす る と と も に 、 それぞれが 有機的 に連携
し う る よ う 、 糸軸栽 的 な 体系 を整備 す る 必要 が あ る と さ れて い る 。
母子の健康増進 に は、 母子お よ びそ の家族が健康の 向 上騙鬱 し、 知識 と 理解 を も っ
と と と も に 、 専門 的知識を有す る 者 に積極的 に指導 を受 癩夢麩 ら に こ れ を 日 常生活 に
活か し て健康的 な生活の 実践 をす る こ と が重要で あ る参議従魅基 い る 。 そ の た め に 、 母
子 が気軽 に相談 を受 け ら れ る 場所 と 時間 を設定す る 鬘撻 緑 袈轤肇 目 が主体性を持 っ て
る と さ
健康管理 を 行 う こ と が で き る よ う 、 適
れて い る 。
特 に 、 疾病 ま た は異 常 の 早期発見お
す で に 存在す る 場合 に は 、 た だ ち に相
と も に 、 各 関係機 関 の 連絡 を密 に し 、 」
、 こ と な ど が必要 と さ れて い
す ( P . ○) 。
健康状況や 日 常生活 に お け る
と さ れ る 妃轉辰
る 。 妊娠時お よ び分娩時の保鰹鱗廉裟
母子健康手鴎こ は、 妊娠、 分娩麓費
ア ドバ イ ス な ど につ い て 記載 さ れ穫護数
高血圧症候群、 喫煙 に 園鹸慰ま、 「飛義
の食事」 な 裁 こお城灘群礎韓虞 ら れ煮誌
増#こ め に」 や 「妊娠 中 と 産後
し て は 、 「妊娠 中 の 喫煙 は、
し、 胎児 の 発育 に悪影響 を 与
切迫早産、 前期鍍探そ 繖湖台斧磁“ 副
え ま すJ と 記載 靴蘂 禁撻蓋が値廃れ
れて し
- 59 -
母 、 乳
児に対
〆・ す る 健 康診査及
診 及 び保健指導に
呆
日 尋 に 関す る 実施要領
要
((平成
平 8年1 1 月
【母性
乳幼児
2 0 日 児発第 9 3 4 号厚生省児童家庭局 長通知 )
一部抜粋】
第 四 妊娠 時 の 母性保健
保健指導
① 妊娠月 ・ 週 数、 分娩予定 日 を 知 ら せ、 妊娠否観認時 の諸検査及 び定期健暁蕁潴診査、 母親学級等
の意義 を議閣議 さ せ、 こ れ ら を も れ な く 受 け る よ う 指導す る こ と 。
② 妊娠、 分娩 、 産褥及び育児 に 関 す る 具術的知識 を あ た え る こ と 。
③ 医師 、 助産婦等 に連絡 を要す る 、 流 ・ 早産、 妊娠 中 毒症等 の女鋤螂箋渦 中 の異常徴候 を妊婦
自 身 の 注意 に よ り 発見 し う る よ う 指導す る こ と 。
妊娠 中 の 生浩平の 沖音- 鮮 猪象事 の飢理嘴簇 ‐ 勤務豆 は 白 家輯
砦俺 の場合 の 労働 に 閏す る 具
…ハ ー レ ー開一シ 開い N 一か" 〉ん汕“# 、 執“^ … 日 震盪薪
が }"] 〉 ん ゑ “ Wノ シ ハ
体的
な指導 を行
う こ と。
⑤ 栄養所要量 を も と 萃 こ 日 常生活 に即応 し た栄養 の摂取及 ~撻簾
解璽鐺 史 全般 に わた っ て指導 し 、 貧
血、 妊娠 中 毒症、 過剰体重増加 の 防止等 々
⑥ 妊娠 中 の歯 ロ 清掃法、 歯科他輻診査受診
に つ い て指導す
⑦ 母乳栄養 の重要性 を言梯識 さ せ、 そ の確立
る こ と。
⑧ 精神の健康保持に留意 し、 妊娠、 分娩罐」
⑨
と 。 ま た 、 早期 に相 談機 関 を 活用 し て 間
妊娠堀 、 母子健康手帳、 健康保 険の給付、
出等の各種制魔こついて指導瀕鬘魅こと 。
0 健康多食の結果“こついては・ 鰔壤 覊ぷ
族似役割 分娩を担当競る 医師又“識 立
児が いる場合 難 爵轡砦*幟 意尊頭数
る こ と。
出 生届 、 低 出 生体重時の 届
る よ う 協力 を求 め る と
ン と。
定、 分娩時 に お け る 家
既に幼
と。
第五
保健
⑫
こ と。
除去す る よ う 指導す る こ と 。
ぴ
と の 間 に十分な説明 と 納得が 得 ら れ る
こ と。
⑮
⑯
行 に応 じた 自 覚徴候 に つ いて 指導す る こ と 。
=蹴民 、 排尿 便、 陣痛、 腹圧 、 呼吸法等) につ いて指導す
いて指導 る こ と 。
よ う 指導す る こ と 。
- 60 -
3 . 再発 防止 お よ び産科 医療 の 質 の 向 上 に 向 け て
分析対象事例 に お け る 妊産婦が認識 した変調 と して は 、 腹痛、 性器出血、 腹部 の 張
り や繋満が多 く み ら れ、 そ の 他 に は月鸚痛、 胎動消失、 め ま い、 便意 な ど を認識 し た事
例 も あ っ た。 常イ湖能盤早期剥離 と して代表 的 な症状で あ る 腹痛、 性器出 血 は、 切迫早
産徴候お よ び前駆陣痛、 陣痛、 産徴 と い っ た分娩徴候 と の判別が難 しい こ と が あ る 。
今 回 の分析対象事例 におい て も 、 自 宅 で妊産婦 が変調 を認識 し て か ら 分娩機関 への連
絡 ・ 受診 ま で 時 間 を 要 し て い る 事例 が あ っ た。
婦 健診 を 受 け る こ と な ど の
見 につ な が る こ と か ら 、 再
ま と め た。
ま た 、 分析対象 の う
て 、 表 4 に取 り ま
燃
と も に急速に状態 が悪化す る 重篤 な疾患
ること
る 胎盤が先 に 剥離肘' る こ と & こ よ り 、
:
・ 一方、 母体 も 出血多量 に よ る シ ョ ッ ク な ど重篤 な状態 と な る こ l
も に急速 に状態 が 悪化す る た め 、 迅速 な対応 が 必 ;
1 0 0 0 分娩 あ た り 5 .
9 件で あ る と い う 報告 が あ る 。
( 2 ) 代表 的 な初期症状は腹痛 と 性器出血であ り 、 こ れ ら の症状は切迫早産徴候や分
娩徴候 と の判別が難 しい こ と が あ る 。 常イ湖盤
盤早期 剥離が疑わ しい時、 ま た は
自 身で判断に 困 る 時、 特 に常イ湖髭盤早期剥離の危険因子 と さ れ る 妊娠高血圧症
候群、 常イ湖台盤早期剥離の既往、 切迫早産、 外傷 に該 当 す る 場合 は、 早急に分
娩機関 に連絡 し受診す る 。
( 3 ) 常イ胡錢盤早期剥離の危険因子 を 予防 ・ 管理す る た め る こ 、 お よ び常f湖台盤早期剥
離の徴候 を早期 発見す る た め に 、 適切 な 時期や間 隔で妊婦健診 を受 け る と と も
- 61 -
t・
ぎ
に 、 自 己 管理 を 心 が け る 。
・
.
・
-
‐
-
■
-
-
,
一
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
.
-
-
・
一
一
-
-
-
-
.
一
.
-
-
-
-
-
-
.
・
一
・
・
.
・
・
.
・
一
・
・
.
・
・
・
・
.
・
・
.
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
【 望 ま し い と さ れて い る 妊婦健診 の 受診時期 】
出典 : 「母性 ・ 乳幼児 に対す る 健康診査及び保健指導の実施 について」
(平成 8 年 1 1 月 2 0 日 児発第 9 3 4 号厚生省児童家庭局長通知)
2 ) 産科 医療 関係者 に 対す る 提言
する。
: ①常イ圀台拷盤早期 剥 離は 、 発症す る と 母児 と
こ と 、 お よ び症状 が ;
、 て指導す る が
る こ と を妊 ;
産婦へ認絹識 さ せ る た め に 、 具体的 Z
よ り 注意 を促す よ う 十分 な保 :
: ③常位
湖篭盤早期 剥離の危険 因 子 を 有す
.・
- - - - - 健指導
- - - - - - - を行
- - ‐ ‐ ‐ う- - 。- - - - - - - - - - 鍔鐵鈎鰡き - - - - -
お よ び常‘瑚台盤早期 荊
るよ う妊
3 ) 学会 ・
,につ いて 、 よ り 具体的 で分か り やすい 内容
(1
ど産科医療 関係者 にそ の 内容 を 改 め て周 知徹
り まと
ること
(2)
的 に 広報 し、 妊産婦 と 妊産婦 を 取 り 巻 く 環境内 で の 禁
を 要望す る 。
4 ) 国 地方 自 治 体 に 対 す る 要望
( 1 ) 妊娠初期 か ら 標準 的 な 時期 や 間 隔 で妊婦 健診 を 受 け る こ と の 必要性 を 広 く 周 知
す る こ と を 要望す る 。
( 2 ) 妊産婦 に 対す る 常‘瑚 台盤早期 剥離な 裁こ 関す る 保健指導 を よ り 充 実 さ せ る た め
の 支援 を 要望す る 。
- 62 -
( 3 ) 妊産婦 と 妊産婦 を取 り 巻 く 環境内 での禁煙指導 を推進す る こ と を 要望す る 。
参考文 献
1 ) 周 産期 の異常 . 坂元正一 , 水野正彦, 武治ミ雄二, 監修. プ リ ン シプル産婦人科学
2 . 東京 : 〆 ジカ ル ビ ュ 一社, 1 9 98 ; 3 60‐3 6 4.
2 ) 日 本産科婦人科学会, 日 本産婦人科医会, 編 . 産婦人科診療ガイ ド ラ イ ン - 産科
編 2 0 1 1 . 東京 : 日 本産科婦人科学会事務局 , 20 1 1 ; 1 2 5‐ 1 29 .
3 ) Mat Suda Y, Haya sh i K, Sh L 。Z ak i A, e t a 1 . compar 1 S0n of r1 S k fa c tors for
No . 6 : 5 38‐5 46 .
5 ) 知aりth. CV' 競tz Dん麻s WA Jr' Lu灘ぼ・ 虹u箋礬ofhy蛇rt等 雫戦時rs
皺ま二贅飜料理瓱 寒暑霊P中盤;鱗窯諺瓣薇d uter1ne b1eedmg dmng
籤誘導許し脳溌さぞ養護鑑髓端麗叢 る報わtncs a。d Gma。の1敏“.
2006
デー-; 108,- No.……
4 : 1005‐1016.
… -…聡蟷螂聽轆綾に-・ ‘ 覧“離籍
灘鹸我
『界 ……------…・ J
y
- 63 -
1 . 原 因 分 析 報 告書 の 取 り ま と め
1 ) 分析 対 象事 例 の 概 況
公 表 し た 事例 7 9 件 の う ち 、 行 っ た 診療行 為 等 に つ い て 診 療 録 等 の 記載 不 足
を 指 摘 さ れ た 事 例 3 1 件 に つ い て 取 り ま と め た 。 そ の 鞄蟻 は 、 胎児 徐 豚 等 異 常
搗 ロキ ハ 言コ 篝 済 ミ ズ 亘 1 テ L ・ 妻ゲ 宙 鏥= △ 協 謙 敗 . /ロ .潅枡魂
籟篤 め を 満T
渉 協 捻 舛 ゑ& ハ
磐 H寸彰 中 戰 “ ↑ 生 し 、 V , ん 学 期 \ “ 椀 莇 光 一 陀 造 蘂娑鼾!三
・ て 祠、 燈娑 玩 卿 " 守 “
m 断 と 根 拠 お よ び 内 診所 見 の 記載 が 不 足 し て い た…誕洌聡-新生 児 の 蘇 生 状況 の 記
載 が 不足 し て い た 事例等 が あ っ た (表 1 ) 。
本 制 度 の 開 始 に あ た っ て は 専 門 家 と 検 討 軽議職 産 科 医療補 鬘 1 度 の 原 因 分析 ・
再発 防止 に 係 る 診療録 ・ 助 産録 お よ び検 藤夢况 タ 等 の 記載事 ハ髭匙瀞く り ま と め 、
こ れ に 従 っ て 診 療 録 等 の 記載 こ っ い ℃癖簡隊沮 ん で い た だ く ょ う 濁鶏制 度 加 入 分
娩機 関 に 周 知 し て い る ( P . O ) 。
ア 翰
隷診
- 64 -
表1
診療録等 へ の 記載不 足 の 内 容
記載不足 の 内 容 (重複 あ り )
件数
外 来診療録
検査 の 結果
5
来 院指示や保健指 導等
妊 産婦 に 関 す る 基本情報 (前 回 帝 王切 開 の 記録)
3
1
入 院診療録
分 娩 経過
胎児心柏
薬剤 投 与
※箋翳り 一 入 時 の 内 診所見
麓朧 の 内 診所 見
1
1
る 記録
1
分娩記録
の 記録
の 方法
8
注) こ の 表 の 項 目 趣隧 い て は 、 本制 度 で 求 め て い る 「産科 医 療補償 制 度 の 原 因 分析 ・
再発 防止 に係 る 診療録 ・ 助 産録 お よ び検 査デー タ 等 の記載事項 」 ( P . ○ ) に 沿 っ て
いる。
- 65 -
2 ) 診 療 行 為 等 の 記載 に つ い て の 指摘
原 因 分析 報 告 書 に お い て 、 明善性麻痺発 症 の 原 因 」 、 「 医 学 的 評価 」 等 に 記載 さ
れ た 主 な 内 容 を 以 下 に 示 す。 分娩経過 や新 生児 の 記録 に 関 す る 記 載不 足 の 指 摘
が 多 く 、 そ の 中 で も 分 娩 の 進行 状 況 、 分娩進行 中 の 異 常 出 現 時 の 母 児 の 状 態 、
胎 児 心 拍 の 評 価 、 急速 遂娩 施行 の 判 断 と 根拠や 内 診所 見 な ど に 関 す る 記載 不 足
が指摘 さ れて い る 。
( 1 ) 外 来 診 療 録 に お け る 指摘
‐ 4 0 週 4 日 こ しン
前回の署彎青報を、 轆騨噸騒ぎおく 必要がある。
行い得 る こ と と な る た め 、
( 2 ) 入 院 診 療 録 に お け る 指摘 攪鹸
塗竈隣も
き な い。
讓滋讓蓬溌恐麗鰭鷲菱浚隧凄鴦脱出“有無や
子 宮 首魁閾 大度 の 罐仰 が さ れて い た か ど う か不 明 で あ る o
く 胎児に・鮮癈盪常 に 潮 ・ て >
o入院後 の 内浮謬疵風酵糺含 む分娩 経過 と 胎児 '心拍 数図 の 所 見等 の 医 師 の記載 が
な い た め 、 医認誤差診察 . 所見 の 確認 を行 っ た か ど う 力 判断で き な い。
< 薬剤 投 与 に つ い て > を守彰
○ ア ダ ラ ー ト の 内 服 投 与 に 関 す る 妊産 婦 へ の 説 明 と そ の 内 容 に つ い て は 、 記
載が な く 評価で き な い。
○ パル ト グ ラ ム に は プ ラ ス テ ロ ン硫酸 エ ス テ ル ナ ト リ ウ ム 水 和 物 製剤 が 投 与
さ れた記載 は あ る も の の 、 ど の よ う な 考 え 方、 指示で行われた か、 投与 に
あ た っ て 妊 産婦 に ど の よ う な 説 明 が な さ れ て い た か に つ い て は 、 診 療 録 に
記載 が な く 評価 で き な い。
<処
について >
- 66 -
○ 吸 引 開 始 の 際 の 児 頭 の 位 置 は診 療 録 に 記載 が な い た め 、 吸 引 分娩施 行 の 判
断 に つ い て 、 評価 す る こ と は で き な い 。
○ 鉗子 分 娩 を 開 始 し た 際 の 児頭 の位 置 に つ い て 診療録 に 記 載 が な い た め 、 鉗
子適位 で あ っ た か ど う か に つ い て は 不 明 で あ る 。
0 内 診 を 施行 し た と い う 記載 が な い た め 、 帝 王切 開 に よ る 急速遂娩 を 決 定 し
た こ と る こ つ い て は 、 断定 的 な 評 価 が で き な い 。
○ ク リ ス テ レ ル胎 児 圧 出 法 に 至 っ た 適 応 、 開 始 時 間 や施行 回 数 に つ い て は 、
記載 が な く 評価 で き な い 。
②新 生 児 の 記録
た め 評価 で き な い。
3 ) 今 後 の 産 科 医 療 向 上 の た 腕緯分 娩機 関 が糠蒸 す べ き 事 項
( 2 ) 入 院診 療 録
< 分娩進 行 に つ い て >
○ 診 療録 に 、 オ キ シ ト シ ン の 投 与 量 、 投 与 速度 、 陣痛 の 状 況 、 胎 児 心 拍 数 に
関 す る 記載 が 乏 し く 、 ま た 胎児 心拍 数 陣痛 図 記録 に 日 時 の 記載 が な い な ど 、
記録 の 不備 が 散 見 さ れ た 。 行 っ た 診 療行為 等 に つ い て 、 正確 に 記載 す る こ
と が望まれる。
- 67 -
< 胎児 心拍 数異 吊 に つ い て >
○ 診療録 に は 、 胎児徐 脈 の 波 形 の 種類 を 判 断 し て い た か が 記 載 さ れ て い な い 。
妊 産婦 の 状 態 、 判 断 し た 内 容 に つ い て 診 療録 に 記載 す る 必要 が あ る 。
○ 妊娠 3 9 週 3 日 の 胎児 心 拍 数 陣痛 図 所見 の 評 価 に 関 す る 記載 が な い 。 脳 性
麻 痺発 症 の 契 機 と な っ た 所 見 で あ り 、 最 も 重 要 な 所 見 で あ る 。 医 師 の 評 価
を 診 療録へ確 実 に 記 載す る 診療 体制 を 構 築 すべ き で あ る 。
< 薬剤 投 与 に つ い て >
○ 陣 痛促進剤 を 使 用 す る 場 合 に も 、 方 法 、 副 作用 、 合併症 な ど の 説 明 と 同 時
< 処置 に つ い て >
る こ
超
。
袋礎室幅讓艦隊;擁稼“つい鴬昶“
5 ) 国 ・ 地方 自 治体への要望
原 因 分 析 報 告 書 に お い て 、 「 わ が 国 に お け る 産 科 医 療 に つ い て 検 討す べ き 事
項 」 に 国 ・ 地 方 自 治体 に 対 す る 記載 は な い 。
- 68 -
2 . 診療録等 に つ い て
1 ) 診療録等の記載 に つ い て
診 療 録 、 助 産録等 の 記 載 に 関 し て は 、 医 師 法 、 保 健 師助 産 師看護 師 法 、 医 師
法施行 規則 、 保 険 医 療機 関 及 び保 険 医 療 療養 担 当 規則 等 に 定 め ら れ て い る 。 ま
た 、 産科 医療 に お い て は 、 日 本産 婦人科 医 会発 行 の 研修 ノ ー ト 、 「 産婦 人科診 療
ガイ ド ラ イ ン ‐ 産科編 2 0 1 1 」 、 助 産所 開 業 マ ニ ュ ア ル 、 助 産所業務 マ ニ ュ ア
ル 、 妊婦 定期 健康診 査 に 関 す る 厚 生 労働省 通 知 等 に 記載 謙れ て い る 。
本制 度 開 始 に あ た っ て は 、 そ れ ら を も と に 専 門 家 と “範許 し 、 「 産科 医療補償制
等 の 記 載事 項 」
でいただ く よ う 、
度 の 原 因 分析 ・ 再発 防 止 に 係 る 診療録 ・ 助 産 録 お
を 取 り ま と め 、 こ れ に 従 っ て 診 療録等 の 記 載 に づ
本制 度加入分娩機関 に 周 知 し て い る 。 こ の 魔藪
加 入 分娩機関 向 け に 送付 し て い る 資料の 蟻郭襲ト ぁ
と して
2 ) 診療録等 に 関 す る 関連法規
であ る。
診 療録等 に 関 す る 主 な
( 1 ) 診療録に つ い て
【 医 師法 】 情
第 24 条
に 記載
し 、。
も の は萎
のは、 そ
遅滞 な く 診 療 に 関 す る 事項 を 診療 録
たと
て、
る 医 師 の し た診 療 に 関
に お い て 、 そ の他の診療 に 関す
5 年 間 こ れ を保存 し な け ればな ら な い。
項 “ 、 左 の通 り で あ る 。
第 2 3 条 "診療 録 の%覊
氏 名 、 性別 及 び年齢
二 病 名 及 び轍腰 症 状
三
四
治療 方 法 (処 方及 び処置 )
診療 の 年 月 日
【 保 険 医 療機 関 及 び保 険 医 療養 担 当 規則 】 [ 帳簿等 の 保存 ]
第9条
保 険 医 療機 関 は 、 療養 の 給付 の 担 当 に 関 す る 帳 簿及 び書類 そ の 他
の 記録 を そ の 完 結 の 日 か ら 三年 間 保 存 し な け れ ば な ら な い 。 た だ し 、 患
者 の 診 療録 に あ っ て は 、 そ の 完 結 の 日 か ら 五年 間 と す る 。
- 69 -
( 2 ) 助産録に つ いて
【 保健師助 産 師看護 師 法 】 [ 助 産録 の 記載及 び保存 の 義務 ]
第 四 十二条
助 産 師 が 分べ ん の 介助 を し た と き は 、 肋 産 に 関 す る 事項 を 遅
滞 な く 肋 産録 に 記載 し な け れ ば な ら な い 。
2
前項 の 助 産 録 で あ っ て 病 院 、 診 療 所又 は助 産所 に 勤 務 す る 助 産 師 が 行
っ た 助 産 に 関 す る も の は 、 そ の 病 院 、 診 療 所 又 は 助 産所 の 管 理者 に お い
て 、 そ の 他 の 助 産 に 関 す る も の は 、 そ の 助 産 師 に お い て 、 五年 間 こ れ を
保存 し な け れ ば な ら な い 。
竺 ー 項 の 蛆 定 ャ r る 動 産 錫 の 餅 齢事 項 “ 間 膳
綴
酵樅 厚 生 労働 省 令 で テ
ル ス “ 佛 ~ ' . G ↓ “ 仔 浄 ツ H ] 秋ナ ス ・ 一 楊遜銚鬚
溌
ぶ tヘ サ 」 " 観 。 = 、 一
れを定め る。
鑪騨麗々皺ま麓礎讓鷺十四号)
第塑痒産四録条の記載事項]
分べん回数及び生死産別」鱗醗畿
罪 讓翼露語浄に関する検査を含む。)
ノ、
十二
じ よ く の 総襲及 ぞ 淺秘よ く 婦 、 新生児 の 保 健指 導 の 要領
- 70 -
3 . 再発防止 お よ び産科 医療の 質の 向 上 に 向 け て
分析対象 事 例 の 中 に は 、 十 分 に 診 療 情 報 が 伝 わ ら な か っ た 事 例 、 胎 児徐脈等
異 常 出 現 時 の 記載 が 不 足 し て い た 事 例 、 分 娩誘発 ・ 促進 や 急速遂 娩施行 等 の 判
断 と 根 拠お よ び 内 診 所 見 の 記載 が 不 足 し て い た 事 例 、 新生 児 の 蘇生 状 況 の 記載
が 不 足 し て い た 事例 等 が あ っ た 。
今 日 の 医 療 に お い て は 、 患者 と 医 療 関 係 者 が 共 同 し て 治療 す る 視 点 や チ ー ム
医 療 が 重視 さ れ て い る 。 診 療 録 等 の 記載 は 、 ① 同 施設 内 の ス タ ッ フ 間 の情 報 共
有 、 ②他施設 へ の 転院 な ど の 際 の 施設 間 に お け る 情報義務 、 ③妊産婦 お よ び家
族 の 診 療 に 対 す る 理解 、 ④ 医 療 関係者 が 施行 し た 診郷籤偽 等 を 振 り 返 っ て 検 討
す る 、 な ど の 観 点 か ら 適切 に 行 う こ と が 必要 で 丸 ゞ篝滌騒盪 は 質 の 高 い 医 療 の 実
現につなが る。
医 師 ・ 助 産 師 ・ 看護 ス タ ッ フ は 、 妊産 婦
入院 時 の記録 、 分娩経過 、 分娩記録、 穆繊
載す る こ と が 重要 で あ る 。
ま た 、 本制度 の 開始に あ
補償制 度 の 原 因 分析 ・ 再発
載事項 」 ( P . ○ ) に 従 っ て
依 頼 し て い る と こ を瀬巍養護塗
る 必 要 が め 多離
農封 の 点 に
考えている。
②特 に 、 -
判断 と
原 因 馨湖
飛め
には翌
卦て も 、
に適
の 処置
法ず記
関 に対 し て 「産科医療
・ よ び検 査 デ ー タ 等 の 記
り 組んでい た だ く こ と を
箱 適切 に 行 わ れ る な ど 、
に
し く 十分
艮 が 正 提 供 さ
医 療 関 係 者 に ご理解 い た だ き た い と
析 ・ 再 発 防止 に 係 る 診療 録 助 産 録 お よ び検
っ て 診療録 等 を 記載す る 。
の 状 態 、 分 娩誘 発 ・ 促 進 の 処置 や急速 遂 娩施行 の
新生 児 の 蘇生状況 に つ い て は詳 細 に 記載 す る 。
2 ) 学 会 ・ 職 能 団 f嗣乏 対 す る 要 望
診 療録 等 の 記 載 は 、 産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る た め に 重 要 で あ る こ と か ら 適
切 に 記載す る こ と に つ い て 、 普 及 、 啓発 を 行 う こ と を 要 望す る 。
- 71 -
‘
ゞ
‐
こ
し - --
- -
-
] -
-
ききため解きどこ 言玉 --.どぶふ き 、、 ごみ )
鬘の シ レ
第4章
所 ・ 所誘 経他
錮 ・・ 血 ・・ 時 先 児 感
(状
院 誇
乏 、 表 介 入 * 鬘
E 2 -3 -4 (国 ,、 喘入 り灯さき“い
鑓 元 霧 -ぼ 黛と 鷆 の 霧 " ・ 鋤3 蝋 鸚 鬮D 期 雛O りペ 、 、 @) “) “) “) “) , f拗 鱗‘ 就‘ 欝・ 繃く “
, 隷診 絲 斑l Q、 g はM、 、 リ姓 ー(
響 留 雪 ‘,
.; “
隼 園
田 " 【
鰐鴇舞
i
チ 箋 ,
.
〉 一代
-
テ ー マ に 沿 っ た 分析
′
,
り , 鱈 療録 ・ 助産録
外来診療録 ・ 助産録
) 妊産 婦 に 関 す る 基本情報
く り 氏 名 ゞ 年 齢 、 身 長、 非 妊 娠 時体重、 嗜 好 品 ( 飲 酒 、 喫煉 ) 、 ア レ ル ギ ー 等
( 2 ) 既往歴
( 3 ) 妊娠 分娩 歴 " 婚姻 歴 、 妊 娠 ・ 分娩 ・ 滝早 産 回 数 、 分娩様 式、 帝王切 開 の既往等
妊娠経過 記録
分娩予 定 日 : 決定 方 法、 不 妊 治 療 の 有 無
健診記 録 : 健 診年 月 日 、 妊娠 週 数、 子 宮 底 長、 腹 圏 、 血圧 、 尿 生 化学 検査 (糖 、 蛋 白 ) 、 浮腫、 体重、
胎児 心 拍 数、 内 診所 見、 間 稔 (特 記 すべ き 主 語) 、 保 健指 導等
母 体情 報 : 産 科 合 併 症 の 有無 も 倶 発合 併 症 の 有 無等
胎 児 お よ び付 属 物 情 報 " 胎 児 数、 胎 位 、 発 育 、 、 胎 児 形態 異 常、 胎 盤 位 置、 臍 帯 異 常、 羊 水 量 、
胎児 健 康 状 態 備 勳、 胎 児心拍 数等 ) 等
転院の有無 : 転送先施設名等
入 院診療録 ' 助産緑
) 分 娩の た め の入 院時の記録
( 1 ) 母 体所 見 : 入 院 日 時、 妊娠 週 数、 身 体所見 ( 身 長 、 体重、 血 圧 、 体温等 ) 、 間 諺 (主 訴) 、 内 診所 見、
ゞ 陣痛 の 有無 ‘ 破水 の 有無 、 出 血 の 有無 、 保健 指 導 等
( 2 ) 胎 児 所見 : 心拍 数 ( ド プ ラ ま た は 分娩監視残 置 の 記録) 、 胎 位等
そ の 他 ; 本 人 ・ 家 族へ の 説明 内 容 等
分娩経過
1 ) 母 体所 見 : 陣 痛 ( 開 始時刻 、 状 態 ) 、 破 水 ( 日 時、 羊 水 の 性状 、 自 然 ・ 人 工 ) 、 出 血 、 内 診所 見、
血 圧 ・ 体温等 の 一般状 態、 食事 摂取、 排泄等
胎児 所見 " 心 拍 数 (異常所見 お よ びそ の 対応 を 含 む ) 、 回 旋等
分娩 誘 発 ・ 促 進 の有無 : 器 械 的 操作 ( ラ ミ ナ リ ア 法、 メ ト ロ イ リ ー ゼ 法 等 ) 、 薬剤 (薬剤 の 種類、
投与 経路、 投 与 量 等} 等
そ の 他 : 椒察者 の 職種ゞ 付 き 添 い 人 の 有 無 等
分娩藤
嬢 田 日 時、 娩 出 方 法 (経膣 自 然 分娩 、 ク リ ス テ レ ル 庄 山 、 吸引 分娩、 鉗子 分娩 、 帝 王切 開 ) 、 分娩 所
要 時 間 、 羊 水混 濁 、 胎盤娩 出 様 式 、 胎 盤 ・ 蹟 帯所見 、 出 血量 、 会 險所見、 無 擶 分娩 の 有 無等
母 体 の 経過 : 血 圧 ・ 体温等 の - 船状 態 、 子宮 復 古 状態 、 浮腫 、 、 乳 房 の 状態 、 保健 指 導等
新生 児記録
1 ) ゞ 新 生 児 出 生 時 情報 : 出 生 体重、 身 長、 頭 圏 、 胸 囲 、 性 別 、 ア プ ガ - ス コ ア 、 体温、 脈拍 “ 呼 吸
等 の 一 般状態、 臍 帯動 脈 血 ガ ス 分析値舞注、 出 生 時 蘇生 術 の 有 無 (酸 素投与 、 マ ス ク 換気 、 気管
挿 管 、 胸 骨 圧 迫 、 薬 剤 の 使用 等 ) 等
錮 副 審査 対 象 の 妃 に 必 要 で あ り 、 他 の 鬼 に つ い て も 検査 す る こ と が 舘 ま し い 。
診 断 : 新生 児 仮 死 ( 重 症 ・ 中 等 症 ) 、 胎 便 吸 引 症 候 群 (M AS) 、 呼 吸 窮 迫 症 候 群 (R DS) 、 頭 蓋
内 出 血 (ICH) 、 頭血 腫、 先 天 異 常 、 低 血糖 、 高 ピ リ ル ビ ン 血 症、 感染症 ゞ 新 生 児 け い れん等
治療 ; 人 工換気、 薬 剤 の 投与 (昇 圧 剤 、 抗け い れ ん剤 等 〕 等
退 院 時 の 状 態 : 身 体 計 測 値、 栄 養 方 法、 哺 乳状 態 、 陦 の 状態 、 退 院 年 月 日 、 ・ 新生 児 搬送 の 有 無 、
搬 送 先施 設 名 等
新生児代謝 ス ク リ ー ニ ン グ結果
新生 児 に 関 す る 保健 指 導
分娩経 過 表 (パ ル ト グ ラ ム ) 、 手術 記 録、 看 護 記録 、 患者 に 行 っ た 説明 の 記録 と 同 意 書、 他 の 医療 機 関
か ら の 紹 介状等
外来 お よ び入 院 中 に 実 施 し た 血液検査 ・ 分娩監視装 置 等 の 記録 ( コ ピ ー 可 )
- 72 -
弍
‘
- 73 -
T し \さ な 蜜豆7窄も之話-
′ 弓者 惨殺ま総
務べ孫豪
‘
- 74 -
“
′
な
さ 】
ん ・み おわ り に
公益財 団 法 人 日 本 医療機 能 評 価 機構
理事 ・ 産 科 医療補 償 制 度事 業 管 理者
上田
茂
産 科医 療 補償 制 度 の 創 設 に あ た っ て は 、 「真 相 を 知 り た い 」 、 「 同 じ よ う な こ と を 繰 り 返
し て ほ し く な い 」 と い っ た 家 族 の ご意 見 を 受 け て 、 補 償 だ け で な く 、 原 因 分析 ・ 再発 防 止
を も う 一つ の大 き な 柱 と い た し ま し た 。
補償 対 象 と な っ た お 子 様 の 事 例 は 、 医 療 関 係者 、 法 律 家 、 医 療 を 受 け る 立 場 の 有 識 者 か
ら 構 成 さ れ る 原 因 分析委 員 会 に お い て 、 分娩 機 関 等 か ら 提 出 さ れ た 診療 録 な どや 家 族 か ら
の 情 報 を も と に 、 中 立 ・ 公正 に 医 学 的 な 観 点 か ら 原 因 分析 が行 わ れ 、 原 因 分析報告 書 が作
成 さ れ て お り ま す 。 そ の 中 に は 、 「脳 性 麻痺発症 の 原 因 」 や 「 臨 床経 過 に 関 す る 医 学 的 評 価 」
と と も に 、 「今後 の 産 科 医 療 向 上 の た め に 検 討 す べ き 事項 」 と し て 当 該 分 娩機 関 等 に 再 発
防止 に 取 り 組 んで い た だ き た い こ と が記載 さ れて お り ま す。
さ ら に 、 再発 防止 の 取 り 組 み は 、 原 因 分析 さ れ た 個 々 の 事例 を 整理 ・ 蓄 積 し 、 分析 し て
い く こ と に よ り 、 共通 の 知 見 等 を 見 出 し 、 再 発 防 止 策 な ど を 提言 し 、 産 科 医 療 の 質 の 向 上
を 図 る こ と と し て い ま す 。 昨 年 8 月 に 公 表い た し ま し た 「 第 1 回 再発 防止 に 関 す る 報 告
書 」 は 、 分娩機 関 、 関 係 学 会 ・ 団 体等 に お い て 、 研修 会 の 資料 な ど と し て 様 々 な 形 で 活用
さ れ 、 報告 書 に 対 す る ご要 望 も い た だ い て い お り ま す 。 ま た 、 報道 で も 取 り 上 げ ら れ る な ど、
大 変 反響 が大 き く 、 本制 度 の 社 会 的 意 義 や 重 要性、 運営 組織 と し て の 責務 の 重 さ を 改 め て
認 識 い た し ま し た 。 第 2 回 の 報 告書 の 取 り ま と め に あ た っ て は 、 こ れ ま で に 決定 さ れ た 再
発 防 止 に 関 す る 分析 の 方針 に 基づ き 、 ま た こ れ ま で い た だ い た ご 意 見 も 踏 ま え 、 準備 を 進
め て ま い り ま し た 。 分析 対象 の 中 に は 、 原 因 を 特 定す る こ と が 困 難 で あ る 事 例 が あ る 一 方
で . 再 発 防 止 や 産 科 医 療 の 質 の 向 上 を 図 る 上 で 教 訓 と な る 事例 も あ り ま す 。 テ ー マ に 沿 っ
た 分析 で 取 り 上 げた 内 容 は 、 産 科 医 療 関 係 者 に と っ て 日 々 の 臨 床 現場 で 当 然 行 っ て い る と
思 わ れ る こ と が多 い で し ょ う が、 教 訓 と な る 事例 が こ の よ う に 実 際 に 起 こ っ て い ま す の で 、
目 施 設 だ け で な く 、 他施 設 の 事 例 か ら も 日 々 の 診療 等 の 確 認 に ご 活用 し て 、 再 発 防 止 と 産
科医療 の質 の 向上 に 取 り 組 ん で い た だ き た い と い う 思 い か ら 取 り ま と め て お り ま す。 し か
し 、 教 訓 と な る 事 例 を 示 す こ と に よ り 、 不 適切 な 医 療 が 行 わ れ て い る と 捉 え ら れ た た め 、
責 任 追 及や 裁量 の 制 限 を 恐 れ る 産 科 医 療 関 係 者 が お ら れ る こ と も 伺 っ て お り ま す 。 本 制 度
で は 、 責任 追 及 を 目 的 と す る の で は な く 、 「 な ぜ 起 こ っ た の か 」 な ど の 原 因 を 明 ら か に す
る と と も に 、 同 じ よ う な 事例 の 再発防止や 産科 医療 の 質 の 向 上 の た め に 取 り 組 ん で い ま す。
こ の 再発 防 止 策 の 考 え 方 に つ い て 、 産科 医 療 関 係 者 や 国 民 に 理 解 し て い た だ く よ う 努め て
ま い り ま す。
本制 度 は 、 妊 産 婦 の 皆 様 と 分娩機 関 等 の 皆 様 の 双 方 の ご理解 と ご協 力 の 上 で 成 り 立 っ て
お り 、 そ れ ぞ れか ら 提 出 し て い た だ い た 情 報 は 大 変 貴 重 で あ り 、 そ の お 陰 に よ り 原 因 分析
と 再 発 防 止 の 取 り 組 み が 実現 で き て お り ま す 。 ま た 、 本 制 度 は 、 国 民 や 産 科 医 療 関 係 者 、
関 係 学 会 ・ 団 体 に 支 え ら れ る こ と に よ り 、 運営 で き る 制 度 で ご ざ い ま す 。 関 係 者 の 皆様 に
ご協 力 い た だ き 、 本制 度 に 対 す る 信 頼 が得 ら れ る よ う 、 ま た わ が 国 の 産 科 医 療 の 質 の 向 上
が 図 ら れ る よ う 尽 力 し て ま い り ま す 。 皆 様 の 一 層 の ご理解 、 ご協 力 を よ ろ し く お 願 い 申 し
上 げ ま す。
- 75 -
- 76 -
き
二で き ら れ
彬沁 き さめ
}対韓 トラ き覊解纜*熟練淺 潴きき総轄W′
- 77 -
表一付一 - - 1
産科 医療補償制度加 入分娩機関勘 の現況
癩鮮麗甕彎
注) 20 1 1 年 1 2 月 1 8 日 現在 、 本制 度 に加入 し て い る 分娩機 関 数 を 示 す 。
表一付一 l ー2
r
=
北海道
都道府県別産科 医療補償制度加 入分娩機関 数沁
. ‘
鱈- t
l
据 ・
65
45
14
l9
2
岩手
14
28
1
宮城
18
33
4
17
12
17
瀝
=
"
雲
. ・
13
30
9
52
35
京
33
鍋
薹
80
43
大阪 \
74
93
28
195
・ 55
兵庫
50
69
20
1 39
0
29
・ 奈良
l2
20
9
41
16
0
33
和歌 山
12
l5
l0
37
24
31
4
59
7
10 、
3
20
24
38
8
70
さ、
14
9
1
24
12
35
4
51
; ゞ, 岡 山 ミ
21
26
7
54
19
28
2
49
な 広島
33
36
6
75
40
78
33
l 51
ご 山口
21
20
5
46
38
81
21
1 40
徳島
9
13
0
22
104
108
54
266
香川
17
12
4
33
新潟
%
第
5
56
高知
8
l3
2
23
富山
14
l4
2
30
の ・ゞ
36
1 03
l6
165
石川
22
17
9
\"
8
22
l
31
福井
11
13
2
26
長崎 ~
19
40
3
62
8
9
4
2l
熊本
19
43
2
64
31
21
17
69
大分
n
26
4
41
20 ・
40
9
69
宮崎
14
35
7
56
31
51
19
101
鹿 児 島へ
23
・ 33
6
62
62
K}(3
21
1 89
沖縄
19
19
4
42
埼玉 - 、
山梨 \
岐阜
l幻
-
滋賀 、
栃木
1o
′
、
、
′、
~
ご
48
'
‐
~
注 ) 2 0 1 1 年 l 2 月 1 8 日 現在 、 本 制 度 に加 入 し て い る 分娩 機 関 数 を 示 す。
- 78 -
、
・
どき趨き三 瀦、
】-
- ノーツ
ご 盛運ぶきざ 超さ支凄 も ハぶれぬき極言 秀才そ う 選球ギ グ
‐
テ ー‐ 】 !
付録
ゾl - - ルー - - r ' ' … ‐ - - .熟し ミ ラ ー さ - . “ ラ ソ.- - 踵 圓
漢 =
第 3 章 の 数量 的 ・ 疫 学 的 分析 は ゞ 本 制 度 に お い て 補 償 対象 と な っ た 脳 性 麻痺 児 の 基 本統計
で あ る 。 わ が 国 の 分娩 に 関 す る 資 料 と し て 人 口 動態 統計 、 国 民健康 ・ 栄養調 査、 医療 施設調
査 か ら 抜粋 し 、 参考 資 料 と し て 掲 載 し た 。
表 一 付 ど山 一 1
出生数 , 出 生曜 日 ・ 時間
72 1
1 49 73 6
1 72.829
一 平成 1 6 年 一
1 59,8 1 8
4,682
5,062
4,945
、 5,235
4,872
3 7,051
37,669
39,3 18
鋭032
5.78 1
5,695
6,659
1 4,363
1 2,575
1 2,220
233 1 9
れ1 10
9,4 1 4
2.089
45,9 1 6
5,842
3279 6
4.5 17
97 1
1 30
4,743
4,666
4,338
1 21 、
1 21
4,534
1 33
注) 月 ~ 日 曜 日 は祝 日 ・ 年 末 年 始 を 除 く 。 祝 謝 ま 国 民 の 休 日 に 関 ず
年 末 年 始 は 1 2/29 ~ 1 “3 1 , yl ~ 1 /3
出 典 : 平成 1 7 年度 出 生 に 関 す る 統 計 ( 人 口 動態 蕨計時珠報告)
- 79 -
41
ミ
名
弍
" … …〆 - ★きぞ ぢ\ちゃ
-帷
栩黎製
穢\ 衰 で
- ~
へ
そ - ゞ W
-
ヤ ーギ 罐テ
表 一 付 一 = ー 2 妊娠期間別 に み た年次別 出生数及び百分率 潮
ゞ ゞ沁さ
総数
ぞ
もゞ
ささ ~ふ
\ゞ
さ ご、
女 実
数 \ 、
1 ,2 21 潮時
u 87,饅
1 ,1 ",547
1 ,第2,5め
1 韮楓8 18
1 ,醇1 ,1 56
1070,035
1 ,07 罐脳
26
l2
5
4
9
11
5
4
1 94
277
308
421
・ 4 38
、 4 26
458
44 2
2,箙2
a鱒5
2,2 27
2 ,24 2
2.422
2,387
2 ,254
a336
6, 1 39
5, 281
5,鵤
487 5
5.0第
満 22週未満
22 ~ 23
搦み"
、
笏 ~ 31
・
4須 0
‐
、
5,第7
、
5.鉛 7
′
、
\べ き
32 ~ 第
、 きざ・
2 1 .881
22762
24435
、 ・ 22,鰓
器,545
23345
22.5{〕6
22,735
部 代 39
) ミ
701 .683
694 5759
穴窓28 2
篤晦鮒
659, 1 70
6 69,07 1
篤4573
“a 432
・ ゞ 、ミ
490鼠0
461 .邱7
4 4 8,舛5
395再臨
398.弱7
3卸,4第
総4940
377.956
359
4陦
弼
437
機
447
424
′ 374
馬器1
郡"3
鋭鵤
邱a77
臨 蛙3
6第 1 9
鱒989
6L31 5
23 l 2
2.384
2朝 0
2,“7
2節9
2β24
2,717
2,782
5,837
5139
5,281
5,0{}3
4β 75
5,025
鱒舟42
篶 ,6第
52あ7 1
糾,難
易9 32
5 3,397
53あり8
L1 45520 1 , 1 14,271
1 . l 16 195
995674
L02 1 ,2 75
l ,0滋484
9,瑯
&042
、
5.増
満40週 以上〉
不 詳 で ふき \ ゞ \
、
早期 (満 37週 未満 )
・会
満 芻週未満
28 ~ 3 1
32 ~ 36 \
・
4,710
を
48,加
正期 (3先鰐41 )
過期 (満42週 以上 事
メ→ {′≧ もご 、 、 、 ゞ \〉
ふ
総数
む ゞ
,、 、も 、
1 節.0
l “.0
1の,0
1 卸,0
0.0
00
0.0
。・0
0.○
、 Q0
0. 2
0.2
02
04
05
1 .9 、
、
24 ^一 2 7 、
28 ~ 3 里 ・ 、 〆 ~ メ 8
、
04
,霧 が, 綿 をも ・
公 満40週 以上
で も
・
、
尺を
44第
と べぐ ぐ、 ‘' / ) も
3,942
つ 、 、な
3路2
^
1 節.0
1節,0
1 の.0
1節.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
。・0
ん 。。
OG
0・O
Q0
0 .2
0. 2
0.2
02
0, 5
05
05
05
0, 5
2. 1
2. 1
2.2
2, 1
2. 1
21
、 、
百 分 率 - ゞヤ ン で き 、ち ゞ
、
02
・
・
"
目&5
595
59.9
60. 5
61 3
6 1 .2
6 1 .9
御.2
38.9
37.7
37.2
36.6
、 358
360
第.3
45
4、9
5.4
57
58
5.7
5.7
02
0.2
0.2
03
03
セ
′ 0.3
03
03
0. 4
05
、 0.5
0再
‐
○. 5
05
0. 5
満 開還 未満
28 ~ 3 1
、
1 ,α鳩鋤 1 奴瓶鱒
57五
. 早期 (満37週未満)
32 ~ 36
、
18
36 ~ 3 9
1 4碑5
" ' ゞ
、を
、
20,475 ・
、 、
ミい -
~ 満 栩週未満
2 2 ~ 23
5,“7
・
、
0.4
、
'
5.8
、
、
-
3. 9
4 .3
4,7
4 .9
5. 0
5 .0
5 .0
5 .0
正期 (37 ~ 41 )
も
938
93.9
93.8
93.7
93.7
93β
93.9
93.9
1 ,7
1 .2
08
06
0.5
0.4
0.4
0.3
週期 (満42週 以 上)
注) 妊娠期 間 不 詳 を 除 い た 出 生 数 に 対 す る 百 分率で あ る 。
出 典 : 平成 2 2 年 人 口 動態 調 査
- 80 -
瀑診
舅
付録
都道府県 (20大都市再掲) ◆ 出生の場所別 に み た 出生数
表一付一 = ー3
7 2 957 ‐ 150 23捻 銘 鋭“2 - 2
- - 642 712488 922 - 271 2 24 2 6 3 57552 537621 3 075 1 21424 - 5 ー 3
m 卸161
531滋即19節螂紹勾留4
1 10 5 10 錫 節 約 “ 芻 鋤 37 210 鑓 舞 卸 8 2 賢 良 蜷 3 野 10 7 館 は 選 獨 u ー 第 鐙 1 芻 2
5 7 縊 れ 幻 鋭 7 5 7 8 即 鴉 鈎 施 13 5
勾 142 加 u 2 3 2 ・幻 鋤 蜷 蛇・粥 鰡 398 462 14 1
4 10 5 め 姫 M 引 % 鋭 笠 俎 10 7
2総芻0
1 2 施 錠 41 5‐ 15 4
19賄盪芻乾1
6 6 野鰡‐ 韓 加 艶 9 14 鬚 館 狙 逡 6 9 9 4
27
2鷁施燧
^れ
郎 随 69 3 蒔 2 6 49 691 “ 節 税 榔 湖 蹴 18 5 39 惚 鱒 靭 廻 廊 彌 卸 悶 粥 織 149 192 671 6 2 約 鋭 姥 6 鰓 ね 芻 閼絶… 溺 21 16 班 鋭 沈 ‐ " " 秀 野 推 概 鱗 瑯 6 147 73 210 即 加 " 獨 43 01 42
1ろ
‘q
1ヱ ー驫 1▲ ・1 1▲ 14
ワー ー・
篭上
^3 1▲
14
一4
,I▲ ・1 1▲ 14 1▲ 1ユ
リノ ー▲
14
^3 14
避森手城 田 形島城木馬玉 葉京訓潟山 川井梨野阜岡知重賀部阪庫良汕 取根山島 口島川媛知岡賀崎本分崎島縄 国醉市市師市怖市蹄市市市市市市市市市市
燃青岩宮缺山福茨栃群埼千束神新富石福山長岐靜愛三 滋京大兵奈和鳥島岡広山徳香愛高福佐長熊大宮鯲沖 棘棚仙鰡 千梯川概擬静浜鮎京大堺神岡広
川 僻 第 悩鮎 第 館 館館 槍 u 1
21
31
4第6
11
7絶妙加盟銘器鴉獨第"第“鱒鋭靴鯰斜綿筑幻総 3
90
4狙秘猯螫5
44
6館外印 税 靴 邱 韓 琉 6
55
7瑯“鋤6
16
2総“鐙““鰓
- 81 -
f
-^
" 】
^ ど
ぶ盆 こぎし 三\
顎 澪を
弍 熟そ し
・ へ
、
し
′
~{
嘆き ぐ k 覇 - -男 翹
表 一 付 一 = ー 4 母の年齢別 に み た 年次別 出 生数 ・ 百分率潮 及び出 生率 (女性人 口 千対)
‐ -
き “きべ
総数
′
▲ ・
8 苺 @
へで し ,
、 撓も
l , 1 87,鰍
~ 14歳
15 ~ 19 ・
◆ ‐ ‘
虹鱒,弱7
Aメまず、
1 , 1 lq721
- 箋
\
6 8 ・
\
1 .第2,彌
盆 6
実
数・
1 競2,674
6 - ;
で
ミ
1 餌親81 8
37
43
45
42
41
39
1 6.075
1 9,729
1 8,54 6
1 6,53 1
1 5.933
1 5.21 1
‘ 6
1 ,鮑1 , 156
、
6
\きぶも
1 β70,鮎
-
I P7l 即降
38
67
51
1 5.427
1 4,6の0
13.495
沈 ~ 24
1 93,5 14
161 ,蘂1
1臨,4臨
1 2a1 鏥
1 め,加
1 第, l卸
1 24,69 1
・ 1 l 6,鯛
1 10,956
25 ~ 第
49a7 1 4
470,鱒
3ぬ220
339,328 ・
鰐5771
324,04 1
3 1 7,7邱
即7,7“
鉱瓶910
鈎 ~ 34
37 l ,773
3%“蜘1
4 1 5903
404,7"
4 1 7776
4 l 2,61 1
4鍋,771
錢観793
笈紙蘂
範 ~ 39
100P63
1 264鱒
1 50,222
1 53440
1 70.775
1 86.叔逮
2節328
2館,7第
2 20, lo 1
40 ~ 44
1 24 72
14 ,84 8
1 8,7鱒
蜆7即
2 1 ,籤
24 ,鶏
"再 22
3 0線鉾
3 4,饅
45 ~ 49
4 14
鱗
・ 483
564
522
5知
59 4
硯
7 73
19
鋭
6
8
50 ~
-
6
16
34
9
不, 詳
12
21
10
6
9
数
1鱒.0
1 節.0
1 鱒.0
l mo
~ 1 9歳
1 ,4
1 .7
20 ~ 24
1 63
1 &6
総
こぐ
415
395
30 ~ 34
25 ~ “
31 3
333
艶 ~ 39
へ 鋭
4 0 ~ 44
1.l
45 一
1 .7
1 23
・
、 お3 ・ 、 ・
ゞゞ 百 分 r 率
1 ,6
l"0
′
へ と
1の.0
'
\ ゞ≦ \"
沈
、
l9
6
1 の,0
1範0
、
ゞ
5
1節.0
15
, 1 .4
1 .4
1 ,4
1 .3
1 2, 1
1 1 .9
1 1 .6
1 1 .4
1 0. 9
1 04
319
3 0.7
2 9,7
2 9. 1
28,8
第.6
3 7,4
38 1
3 I8 .2
3 7.9
3 7, 1
36. 4
35 .9
1Q6
1 35
l 4.4
1 5.6
1 7. 1
1 84
" 9.6
205
1 .2
L7
1 ,9
2.0
2. 3
25
29
3.2
0.0
0.0
0,0
0. l
- 0.0
0. 1
0. 1
01
Q1
39
54
57
52
52
・ 50
52
50
46
" ~ 24
4G4
3 9 .9
37‐4
36.6
3 7‐6
3 7‐0
37‐4
36‐ 1
3 6‐ 1
25 ~ 2 9
1 16. 1
995
88.5
853
8 7, 8
8 7.5
88. 0
866
8 7, 4
30 ~ 34
94 5
935
・ 8 75
8 5ゐ
89.9
91 5
9は7
94 5
95.3
35 ~ 39
26.2
32 . 1
35. 7
36 . 1
381
40. 9
431
4 4 .6
4 6.2
3.9
4 .9
5 .0
5 .6
6.2
6. 7
73
81
01
0. 1
0. 1
0. 1
0. 2
0. 2
0. 2
0.2
・
-
\
・
・
出 生率 (女性 入 口 手封) 、 \
15 ~ 1 9歳
40 ~ 4 4
28
45 ~ 49
0. 1
、
注) 年 齢不 詳 を 除 く 出 生 数 に 対 す る 百 分 率 で あ る 。
出 典 : 平 成 2 2 年 人 口 動態 調 査
- 82 -
付録
長一付一 Il ‐5
身長 ・ 体重の 平均値及び標準偏差 (性 ・ 年齢階級別)
1 ,3
35
7 7. 2
48
43
8 80
4 .6
43
1 2 .6
1 .4
20
87.9
39
1 24
3
35
9 82
42
35
1 5. 2
l5
39
9 4 .8
3 .6
14 0
4
40
1 03. 9
4 .6
40
1 6 ,8
2.0
39
杖〕3 .5
4.2
1 &6
4 .4
30
1 7.8
2.0
2
~
1 .6
1 ,6
、
1 .8
24
3.4
6
36
1 1 7 .O
7
40
1 2 1 .9
4 ,4
40
・ 髪博
、
33
33
1 2 L9
5$
2 2 .9
4 .4
8
40
1 26.5
5. 2
40
253
、
4 .0
46
蛙馬4
6 .O
2 5.7
4 ,9
9
49
1 33 .6
5.9
49
30.8
6. 2
41
l ";3 5
6 .O
30.7
62
6.2
40
総,9
7. 2
6.8
37
3 7.8
、 1 1 .4
53
,
.
32
1 50 7
36
1 5 3 .0
4 .6
4a 1
65
53
1 58 .O
54
1 53 , 9
47
4 60
8 .O
39
1 64 .4
28
1 5 7.9
6.4
4 9.6
74
17
44
17 1 8
5 .4
43
61 5
86
26
1 5 7.6
4 .4
5 1 .4
73
18
33
171 .7
54
33
6 33
96
27
1 58. 2
4 .4
5 2. 3
6.2
19
24
1 72 .O
5. 2
24
65, 1
1 0.4
37
1 5 7.7
4 .9
5 1 .4
58
12
13
,
14
16
5. 1
1 05
.
、
6 4 ・0
58
4
5 08
68
22
23
25
2l
1723
171 .4
5.4
25
65 .3
1 1 .2
5 0.0
57
5.6
21
, 63. 2
1 1 .6
35
1 5 8, 6
57
5 16
7.9
24
28
1 69. 9
51
第
6 69
1 4. 3
29
1 E難8
55
5 lo ‐ 1
55
4 06
1 7 1 .4
6‐0
5.9
1 06
406
65‐6
70.8
1 2‐7
1 2.6
1 5 7.
7‐ 1l
30一39
514
1 5鼠
執& 1
5
5‐ 1
、 5.1
4
95
495
539
5状9
1 04
4 0」4 9
4 74
1 70 .9
5.7
4 69
70. 7
1 09
54 7
1 5 7. 7
50
545
5 5.6
1 0. 7
50」59
524
1 68. 1
5.9
520
67.0
1 01
609
1 5 4 .6
5.6
53.9
8.7
赫9
磯
1 “8
5.6
635
6 4 .3
9. 1
7 76
1 5 2 .2
5 ‐2
7 76
5 3.4
85
10
1 4 7.2
6.2
24
・
・
'
‘
1 116
6 ・
4
2932
243
166.8
1707
字3
2.923
65.7
n .2
3,錢;2
1 53.4
69
3,6 27
5 2.7
9. 4
5 .9
243
、 64 . 7
1 2.6
褒3 6
1 5 7.5
65
292
5 0.7
7再
鱒稠
322
1 6 5 ,0
5.6
322
64 . 4
9 .8
4 (お
1 53 .2
5.2
405
5 4 .2
8 .8
56
313
64 1
84
3 70
151, 1
5.0
37 l
5 25
8.2
7◇ 74
26 1
1621
5 .6
26 1
6 2.5
86
32 1
1 4 93
5.7
32 1
5 1 .4
8 .3
褒め. 2
6 .0
214
59 5
&3
2 78
1 4 7. 3
5再
277
4 9,8
8 .6
9. 3
31 l
1 45. I
65
芻歳 以 上
欲し29歳
饗し 79
214
注 ) 体重 は 妊婦 除
出 典 : 平成 2 1 年 国 民 健 康 ・ 栄 養 調 査 報告
- 83 -
むご ぶ きみさ き多芸すぐさ ききふでき簿
表 一 付 一 I l 一 6 BM Iの状 況 ( 1 垢菱以上, 性 が 年齢階級別)
対
1519歳
・ JU 鞘
淺…
知 ! 1 箪0
4049歳
l pl 4 - 1のo
塒9箙
鰈9歳
亢筬 以上
空籤
◆ 総
】 基59 ; 1鐙◆
( 再 掲)
!
67 i
\
-f
隷
芻透
86 !
96
鶉舘歳
!
r□
湘
" 臨7
復6
鱒 i
籟
:: =,
24 : 73
:: -
れ" “
増
館
53 :
59
鱒
“
l麩“ !l g8
-誼
饑 l
穏,9
麩鶴l ・“.
舞
L篤
- グ,
・
事
、
部 l
郷 ー れ,
侍49 !;: 4・a43・05
、
3 73 ;
;
聟丸9
:
52
38
!
額 l
a4
3芻
臨
印-69歳
、 、 14 ; 22 笈し第賎
24 3
lmo
即 ,
1 23
怨9歳
範9 l 1の0
lo l
幻
館
60
殉歳 以 上
,
剱
,
1鑓,0
l
1館
ー
69 1
、
45 ,
一
185
32
1 32
13
53
卸 !
“
約 r 蘂2
140 !
“9
1 70
156
24 0
l
a6L2
l
47 1
2 9.0
67
2 57
53
24
- 84 -
、
248
盟2
彰 〆 を‐夕べ“ き
7き
付録
表 一 付 - = ー 7 喫煙の 状 況 (性 ・ 年齢階級 別)
9
9 1 3
毎日吸う
時々吸う
ている者
95 9
94 3
5 .7
1 37
9 68
毎日 吸う
32 ,
時々 吸 う
している者
婆謎 ! %
11 l
3.7
9 45
9 51
毎日吸う
時々 吸 う
4. 9
44
している者
2 62
て い る 者 : こ れ ま で 合 計 1節本以上 、 ま た は 6 ヶ 月 以上 た ば こ を 吸 っ て い る (扱 っ て い た ) 者 の う ち 、 「 こ
の 1 ヶ 月 閥 に 毎 日 ま た は と き ど き た ば こ を 吸 っ て い る 」 と 回 答 し た者
(再 掲) 毎 日 吸 う : こ れ ま で 合計1の本 以 上 、 ま た は 6 ヶ 月 以 上 た ば こ を 吸 っ て い る (吸 っ て い た ) 者 の う ち 、 「 こ の 1 ヶ
月 間 に 毎 日 た ば こ を 吸 っ て い る 」 と 回 答 し た者
G 明朝 時 々 吸 う ! こ れ ま で 合 計 l の本 以 上 、 ま た は 6 ヶ 月 以 上 た ば こ を 吸 っ て い る (吸 っ て い た ) 者 の う ち 、 「 こ の 1 ヶ
月 間 に と き ど き た ばこ を 吸 っ て い る 」 と 回 答 し た者
過 去 習 慣 的 に 喫煙 し て い た 者 " こ れ ま で合計 1の本 以 上 、 ま た は 6- ヶ 月 以上 た ば こ を 吸 っ て い る (吸 っ て い た ) 者 の う ち 、 「 こ
の 1 カ 月 間 に た ば こ を 吸 っ て い な い」 と 回 答 し た 者
喫煙 し な い 者 雑 ま っ た く 吸 っ た こ と が な い」 ま た は 「吸 っ た こ と は あ る が 合計 I の本未満 で あ る 」 と 回 答 し た 者
年 国 民健 康 ・ 栄 養 調 査報告
表一付一 = ー8
飲酒 習 慣の 状 況 (性 ・ 年齢 階級 別 )
都
総
数
‘ ‘
; ・
女性
なし
I
1 1
. ・
溺
れ.
-
.
‘ "
‐ '
緒
方-
- ・
8,奴競 1“0
7節 l 1 節.0 1 .177 1節.0 職72 乳鱒0 1 馬扇 1 のO Lは燧 薄節0 l 範7 nooo
a3第 l 63.6
捌
総数
男性
1 3第 I 3
78 6
912
椒
躍
7 1 .7
975
868
鐙9
44
無 95, 1
椰 :
税葵
注) 週 3 日 以 上 で 1 日 1 合 以 上 飲酒 す る 者 を あ り と し た 。
出 典 : 平 成 2 1 年 国 民 健 康 ・ 栄 養 調 査報 告
- 85 -
1 3.2
42
48
訪 )
、 - - ゞ - \-
' ;-導き対等?
表一付… = ー9
なき 対 決 ふ
忽 ち嗜も-
登-
で
}
^
ゞ ‐
し 鮒討 ち ‐
出産順位荘 1 ) 別 に み た 年次別 出 生数及び百分率注 2)
ごさ い
・
こご 1 通 ぜ ・
\〆 ! ・
、 出 生 数・
・
1 .576.889
1 ,43 1577
1 ,22 1鼠範
1 , 1 87,064
蟹ぬ粥 1
5%,卸 2
5芻. 140
564,964
鱒ob
2の 1
2002
2003
教XM
u 知,547
1 J 70,662
1 , 1 53 .855
1 . 1 23 ,61 0
1 4 10,72 l
戦,932
57 1 ,総
569,468
6 菊227
髭綣,第2
1 ,“a靴
\ も“2ゐ74
1 ,“0,鱗
1 ,071 繃
510あ76
522,79 3
5 1 8.第 1
5 1 6,船 7
51 1 1 鵠
鰈,216
1 98 0
1節,0
4 l ,9
40,6
1 4.8
21
0.7
1饑
1 節, 0
4 1 ,7
′ 39 2
1 60
25
0,7
l知
1 節,0
43,2
3 75
1 6,0
27
0夕
1 9 95
1 節, 0
47.6 、
360
1 3.3
24
06
知0粉
2脚 1
、 1 鱒.0
1館.0
3 6. 4
3 65
1 2 .0
1 1 .9
2.2
21
0.6
06
0,6
纖
*
2007
2008
纖
2010
、
1 ,第9,8 1 8
1 ,第 1 ,1 56
・
お 2, 7 1 0
2285 1 8
195,O32
1 58.440
433.935 ,
4鋭184
42022 1 ・ ・
4 1 a3 1 0
4 1 6,777
398,縦
407 7鋭
402,纒
40 」386
露9,31 7
389,486
穏馬簿
3 5,4 6 3
32.51 1
28.91 7
亀 478
9,93 1
8.0 12
7,657
142,鷁
1 39,297
1 33‘060
1 29.396
1 2 7.46 1
麩,766
251 4 6
23.99 3
23,斑6
23,3f18
7,芻
幻 69
7, 1 1 3
7.館 1
7,0";3
1 盤,蹴
13 0,7%
22,錨
24,鱒 ・
25,043
26,61 7
26,沸
27,673
6877
7,"1
7.657
7,第2
& 1 71
8,6即
136, 1 73
1 39,館4
1 篩,3 l 3
1 37.鰐
、
ノご ベ ド
1980
1鱗
l “0
1 995 ・
・
639,49 1
拗763
4 57.8知
427,086
、
さ も 百 べ し分 、 率
芻2
・
、
、
、
4 8,8
4 88
\
1節,0
49,4
3 6 ,4
l 15
21
K粉.0
1 (ぬ. 0
4 8 .5
483
3Z2
3 7.5
1 15
1 1 .5
2. 1
2. 1
数)(お
1 鱒,0
48, 1
3 75
1 1 .7
21
06
2篤
1 節,0
4 7.8
3 7,3
1 2 ,0
22
07
加7
1 節,0
475
379
1 25
23
07
笈)鮨
教X薄
Kb.0
1 蜘. 0
4 7.3
47 8
3 6.8
3 6.4
l 2.7
1 26
2 ,4
2.4
0 ,7
0.8
1 28
26
08
2003
即餌
2 010
,
ゞ 1 鱒0
、
′ 474
,
3 64
、
\
0.6
0. 6
1 ) 出 産 軸位 日 大 同 じ母親 が こ れ ま で に 出 産 し た 児の 総数 ( 1 脳 年 ま で は 妊娠満即週 以 後 、 1 毀5年 か ら は 妊娠讃滋避 以 後
の 死 批胎 を 含 む ) に つ い て 教 え た 順 序 で あ る 。
2 ) 各 年 次 に お け る 願 位不詳 を 除 い た 出 生 数 に 対 す る 百 分率 で あ る 。
出 典 : 平 成 2 2 年人 口 動態 調査
- 86 -
該 き剃
付録
表 一 付 一 l l - l o 都道府県別 にみた単産-複産 (複産の種類) 別分娩件数 ・注)
全
01
O1
02
館
国
道
遁
森
北
海
青 、
岩 、
茨
栃
群
13
14
15
16
17
東
神
新
富
石
"
21
22
23
24
笏
節
銘
長
岐
静
愛
三
滋
京
大
芻 兵
“ 奈
卸 和
31 鳥
32 ・ 島
瀉 岡
絮 広
鵠 山
鉤 徳
37 香
鯰 愛
39 高
40 福
41 佐
42 長
43 熊
44 大
45 宮
46 鹿
47 沖
外
葉
京
川
潟
山
川
52.392
1第錠3
78981
既鋳2
8,搬
・
9720
5 上920
1鯰,総
78,227
1 続 け0
8240
9.626
城
田
形
島
111 2 埼千
18 幅
19 山
城
木
馬
1 ,076,562
4 073 主
1′
、
9,776
9粥2
1 9蕊
6,752
87第
1 6,総4
241 40
1 6鼠第
1 6O82
手
04 . 宮
鮪 秋
“ 山、
07 福
僻
醇
lo
1,僻ス 148
41 072
.〇72
9,競
仇94 4
′ 1鋭52
68 10
8,793
1 6473
24.総
1 6,榔
1 6,第 1
玉
奈
井
梨
野
阜
岡
知
重
賀
、 都
阪
庫
良
歌
山
取
根
山
島
、
児
口
島
川 、
媛
知
問
賀
崎
本
分
崎
島
縄
国
印241
6,範2
6749
““ 55
1 7, 1 1 1
32,芻 1
7蝶滿
1 5,4“
1 皺め0
2 1 ,428
76,鸚
48‘403
10,劉
7703
4.88 1
5,無
l 6.994
25.847
l 1 ,692
5,靴
8,52 1
1 1 ,銀
5,鰓
47707
7,擬
1 2230
1 6,52 2
10,2 77
10,446
15,434
1 25脳
l第
59675
6.892
6,687
l鯨鰻粥
34 0〇
脳
1能
92
167
58
88
1 39
223 、
183
169
親
4 69
、 L074
753
l92
68
94
70
62
1 7,獺
1 6,蜆
3 1 .961
69,鋭 4
l 5,芻
1 3,352
21144
75,486
1 70
1 57
3l8
7l0
148
1 48
猟
744
4.834
5,7 7 1
16,81 7
25600
1 1 再73
5鍬58
8,4 39
1 1 561
5郎
47,加
7,?幼
1 2,"7
1 6,37 1
1 0. 174
1 0範2
1 5,榔
1 7.352
1 35
47
64
1 77
247
1 19
92
82
1 03
50
472
弱
1 33
151
1 03
84
1 54
1 52
主
47,91 2
1 0,73 1
7,645
490
1 19
那
出 典 : 平 成 2 2 年 人 口 動態調 査
- 87 -
′ 10ぶり4
334
1 07
92
1鐙
57
87
1 38
220 、
1 82
1“
臨 、
69
61、
1 67
156
縦
701
1 46
147
捌
736
479
1 19
56
47
64
171
240
1 14
88
81
102
49
466
68
1 30
1 48
1節
80
1 51
149
1
2
一
-
-
‐
一
‐
、 ‐
‐
‐
8
10
3
l
-
‐
-
1
1
、
1 62
6
1
‐
2
1
1
1
3
1
3
『
‐ ・ 、
- 、
-
l8
459
1 ,端
743
189
68
93
3
1
12
9
2
1
4
8
-一
、
-‐
一
一
-
【
【
-
‐
-
一
-
11
2
一
-
一
【
-
- ~
6
7
6
4
1
1
1
6
2
3
2
4
3
3
‐
‐
1
1
」
‐
-
一
・
-
‐
‐
表 一 付 一 = ‐ 1 1 、 分娩件数 の 年次推移
各年 9 月 中
1987年
59,939
5,933
9.9
45,040
2,948
6.5
1 9卸年
53497
&98 1
1 1 .2
35,233
2,9 1 9
8.3
1 993年
54,偽
7,鱗
1 3β
40,347
3.687
9, 1
1 996年
52,976
7,79 1
1 47
43,034
4,270
9.9
19難年
50.959
8,852
17.4
40,097
・ 、4,571
1 1 .4
2002年
49,629
8,鯏
17.9
4 1 ,498
4,938
1 1 .9
2の5 年
婦,擬
9,623
2 1 .4
40,247
5, 1 56
1 2.8
2の8年
47,626
1 1 ,第9
233
42,792
5,553
13.0
- 88 -
・・
付録
表 - 付 一 = ー 1 2 性 ・ 出 生時の体重別 に み た年次別 出 生数 ・ 百分率注 の 及び平均体重注 の (男 )
出 生 数 (男 )
総数
559847
559瓢 3
5489廓
55q74 2
~ Lokg未満
10 ~ 15
626,97 1
L151
2,2の
1 ,3 1 1
24の 、
1 .452
2あ93
1 斑お
2,591
1 ,鱒
2,498
馬91
2.鐙
l ,6 1 9
2,総
L稲
2‘479
2,525
1 5 ~ 20
5463
5,鋤
6,698
66 13
6.690
6.鱗
6即
6糾
6,親
20 を 25
25 ~ 30
鰈鸚7
6 1 2.1 48
545,032 . 馬0439
1 ,673
27, 1 81
3 1 ,41 3
36,鯛
髄,534
36,735
36,842
367 1 0
36, 1 73
36,4 1 4
1 72,242
1 86.弱2
202,033
1 87,674
1 9も2 1 0
1 94忍97
1 95,4 第
1 92,6l5
1 磐,23 1
30 ~ 35
293.246
278,6l 7
27鉄蹄
刻郎風5
243,蜘7
243.餓
24331 8
激,862
239,鯉
35 ~ 40
1 1 0920
91 ,7邨
81 既2
66,鸚
鵡 1 58
67騎7
“鸚2
“,8 77
64,6 15
40 ~ 45
13,45 1
9.81 7
7怨63
5,部 1
6, 1 34
6,臘
6,晦
5,磯
錐“
72
89
77
即
日1
l"
"第
良風682
47.樅
5E強of;6
4第66
557.783
47ゑ52
547,278
46,642
548,%4
46,郷
一
不詳
・
1 .okg以 上
・
1 08
1 59 ・
625,71 2
節,*
"7,077
41 ,鯛
6 10,624
47,737
54 3.407
46,274
1節.0
1鱒.0
1 節.0
1の.0
1節,0
1 節.0
1の,0
1 節,0
1鱒.0
~ 1 .okg未満
1 .0 ~ 1 5
0‐2
0.4
0.2
0.4
0.2
0.4
03
05
03
0.4
03
0.5
q3
05
03
0ぁ
05
1 5 ~ 2○
09
l .0
l .1
1 .2
12 ′
12
12
12
1 .2
2,5kg未 満
百 分率 (男 )
総数
0.3
2.○ ~ 25
43
5.2
6.0
65
6.6
6.6
6.6
6.6
6‘6
25 ~ 3.0
275
30,7
33,0
34.4
34,7
348
34.9
35, 1
353
3.○ ~ 35
46.8
45忍
44 馬
43.8
435
4&4
435
435
43‐4
3.5 ~ 4.0
17.7
15. 1
l 33
1 2.2
1 2.2
1 2. 1
1 1.9
11β
1 1 .7
4〇 ~ 45
2. 1
16
13
1 .1
1 .1
1江
う 1.1
10
10
4惹~
○.2
Ql
o. l
ql
ql
o‐ 1
01
0. 1
0. 1
1 okg以 上
難β
“β
998
勢7
難.7
997
99.7
997
997
2.5kg未 満
5.7
6.7
字8
8.5
85
8.5
85
85
8.5
31 6
3. 1 1
307
3.第
3,鵤
3.篤
3.第
&04
3.館
平均 体重 (kg)
注 1 ) 出 生 時 の 体 重 不 詳 を 除い た 出 生 数 に 対 す る 百 分′
分率 で あ る 。
注 2 ) 1 9 9 1 年 ま で の 出 生 時 の 体重 は 、 1 0 0グ ラ ム 単 位で把握 し た た め 、 算 出 平均 体重 に 0.05kg を 加 え た が、 1 9 9 2 年 に
調 査票 を 改 正 し 、 こ れ以 降 は グ ラ ム 単 位 で把握 し た 算術平均 値 で あ る 。
出 典 : 平成 2 2 年 人 口 動態 調 査
- 89 -
表 一 付 一 = ‐ は 性 べ 出生時の体重別にみた年次別出生数 ・ 百分率注 1 ) 及び平均体重注 2) (女)
出 生数 (女)
総数
594鎚 4
57851 7
578,399
517,498
532,鸚
5“,971
53 1 ,643
~ 1 ,okg 未満
1 ,140
1 ,被
1 ,4 14
騎79
1 ,780
17第
1 ,674
10 ~ 15
2,027
2,灘
24 4 1
2,49 1
24 1 5
24 76
l 5 ~ 20
5337
5,郷
6,印1
6,91 8
7P79
2 0 ~ 25
3 2,毅
一 総,拗
4 4695
44,01 0
2 5 ~ 3.0
204.4 l 7
2 1 8.243
23 2,699
3.0 ~ 35
265, 1節
245,4 8 1
35 ~ 40
75,凝
40 ~ 45
・
45 ~
52 1 ,悦2
520,562
1 ,錐 4
1 ,559
24 26
2,374
2,329
6,8知
6,無
6,601
6,6 l 0
45 ,邱 2
4 6,2 l 9
46,0 92
455 1 0
4 5,焉
2 l 5.227
222 ,2 28
2 2 1 ,34 4
223,733
2 ao,398
2 2 1 .06 2
23鼠郷
“ 1 ,6 1 3
勾6 4艶
笈瓶573
擬晦70 9
笈ぬ,“ 1
2節,325
“ゐ28 ′
52"3
422 1 6
43,端
42都 1
4 1 ,882
40,793
40,購
7,802
5,522
4,2 1 5
3, 1 70
3,無
3,101
3,028
2,9{}9
2,776
605
4 03
24 6
1 85
1 90
1 87
151
1 58
も
‐
1 66
ll 5
百 分率 (女)
総数
1 の.0
1"0
l".0
1 節,0
1 節.0
1 の.0
l 節.0
1の,0
1節.0
~ 1 .okg 未 満
Q2
02
02
03
03
03
0.3
0.3
03
1 ○ ~ 1 .5
0・3
0. 4
0.4
05
05
05
05
0寿
0-4
l 5 ~ 20
0. 9
10
l .1
13
13
13
13
13
13
2 .0 ~ 2 . 5
5.5
6. 7
7.7
85
8. 6
8.7
8 .7
87
8.8
2 .5 ~ 3 .0
34 . 4
3 7.7
402
4 l .6
418
418
42 . 1
423
425
44 ,6
4 2. 4
4 0.4
39 .0
388
388
滋8, 7
絮再
編5
1 2 .7
1 05
90
8. 2
8. 1
8.0
7. 9
7.8
7. 7
1 .3
、 1 .0
0. 7
0‐6
0. 6
0.6
0. 6
0.6
0あ
0. 1
0. 1
00
00
00
00
00
\ OP
oo
l ,okg以 上
",8
998
998
99.7
99,7
勢.7
99.7
99,7
25kg未満
Z0
83
9.5
106
1 0.7
108
・ 10.7
1G8
10.8
&雌
3.03
2.螂
2,%
2 .%
2%
2.第
2.96
2.第
3 .0 ~ 3 5
.
3 5 ~ 4 .0
4 .○ ~ 4 寿
45 ~
、
・
平均 体重 (kg)
、
・
“,7 増
注 1 ) 出 生 時 の 体 重 不 詳 を 除 い た 出 生 数 に対 す る 百 分率 で あ る 。
注 2 ) 1 9 9 1 年 ま で の 出 生 時 の 体重 は 、 1 0 0 グ ラ ム 単 位 で把握 し た た め 、 算 出 平 均 体重 に 0.05 庭 を 加 え た が 、 1 9 9 2 年
に 調 査票 を 改 正 し 、 こ れ 以 降 は グ ラ ム 単 位で把握 し た 算 術平均 値 で あ る 。
出 典 : 平成 2 2 年 人 口 動態 調 査
- 90 -
付録
表 - 付 一 = ‐ 1 4 年次別 にみ た 出 生数 ・ 率 (人口千対) ◆ 出生性比及び合計特殊出生率
,.▲
'4
1具
乍具
,4
14
1具
14
11
14
"▲
"‘上
等ま
1且
"且
奄ム
608, 54 7
6 19, 793
6 10,906
6 1 7,4 1 4
604, 769
6 1 2, 1 48
600,91 8
1▲
635 . 9 1 5
1 , 1 87,064
14
1 ,鸚,3芻
1上
67仇鮫望
640.506
626.9ね
628,6 1 5
622, l36
6 1 0.24 4
1I
692.304
1 3 14.006
1 ,2淺 6, 802
1 .2 2 1 , 585
1 .223, 245
1 ,籤,9鵠
u 88, 芻2
592 ,840
ー1
576,736
569,559
14
11
5 4 5.03 2
,玉
1 ,1 9 1 ,665
l a03. 1 4 7
l , 1 7 7.669
1 , 1 90547
l . 1 7〇鍬52
1 , 1 23,6 1 0
L 1 l o.721
1 ,鰤2,彌
し"a674
LO困9 .8 18
109 11 56
M 70,鰈
1 P7 1 ,縦
1驫
l 鷁 6,鑓
1 ,鸚,馬
14
735284
7 n ,301
1 メ粥2.946
764 .59 7
560,4 39
559,847
○ 9 5 一7 4 6 9 8 6 6 4 7 0 6 6 2 粉 2 4 篇 8 5 7 5 2 3 3
1 ,4 3 1 ,5 7 7
“ 第 鮎 篤 第 鮪 篤 第鮖 第 篤 第 “ 第 鮎 鵤 鮪 鮪 鯛 篤 獨 筋 慌 第 獨 範 第
8 l 1 ,4 1 8
786,596
7 7Z8範
7 75,a06
14
第768欝
l ,529.455
1 再 1 5。392
1 即陷,68 7
1 ,489,780
8.6
1 05. 6
1 34
55 9.5 1 3
8ク
l o5. 2
1 37
54a993
550,742
8,5
1 05,4
1 37
85
1篤忍
1 39
に用 い た 分母 入口 は 日 本 人 人 口 で あ る 。
資料 : 国 立社 会 保 障 ・ 人 口 問 題研 究所 「 人 口 統 計 資料集 」 、 厚生 労 働省 「 人 口 動 態 統計 」
出 典 : 平成 2 2 年 人 口 動態 調 査
- 91 -
; ′~′ノ ツ
〉
^ ′ ≦柔 弱き燃さ≧こ
し 誇ら き覇殺さ◇ \て議論~ - "
〆 '
/“
ミー ル炊 き- ---、 鬱し W' 璽 . . 薹- - ' - - , .- - - -, ' -- ' …~ ~ 鱗 '
…
' ' '' ' , 狄 - - ' ‐ ~ 〃 ‐ヲ - - - - ▼
再発防 止 委員 会 で は 、 201 1 年 12 月 末 ま で に 公表 さ れ た 79 件 を 分析 対象 と して 「 第 2 回
産
科 医 療補 償 制 度 \ 再 発 防 止 に 関 す る 報 告 書 」 を 作 成 し た 。 そ の 中 で 第 4 章 の 「 テ - マ に 沿 っ
た 分析 」 で は 、 「 吸 引 分娩 に つ い て J 、 「 常 位 胎 盤 早 期 剥 離 の 保 健 指 導 に つ い て 」 、 「 診療 録等
の 記 載 に つ い て J の 3 つ の テ ー マ を 設 け て 分析 し 、 そ れぞ れ の テー マ の 最 後 に 、 再 発 防止 策
等 と し て 、 再発防止 委 員 会 か ら の 提言 を 取 り ま と め た 。
こ の 提 言 を よ り 多 く の 方 々 に 知 っ て い た だ く た め 、 「 再 発 防止 委 員 会 か ら の 提 言 」 を テ ー
マ 別 に 抜 き 出 し た 資料 で あ る 。 分娩機 関 を は じ め と し て 掲 示 ・ 回 覧 し て い た だ き 、 周 知 の た
め ご活用 い た だ き た い 。
な お 、 こ の 掲 示用 資料 は 、 本 制 度の ホ ー ム ペ ー ジ (http://w w w.s ankをhpj cqhc.orjp/ ) に
も 掲載 し て い る o
- 92 -
非医療補償制度ゞ \
産ゞ \ ゞ〉
-
" !
‐ きJ 期
r
第 2 回 産科医療補償 制 度 再発 防 止 に 関女る 報告書
^
0年G月 0O
〉
\
員賞嚢藝◎提言
産科 医療補償制度再発防止委員会 に お いて取 り ま と め た 「第2 回 産科医療補償制度 再発防
止 に 関 する報 告書」 の 「テ ー マ に 沿っ た 分析」 の 中 で提言 を行っ て い ま す。 提言 は、 産科医療関係
者の皆様に これだけは行って い た だき た い と考える 内 容です。 産科医療関係者の皆様 に とって は、
日 常 の臨床現場で 当 然行っ て いる と 思わ れる 内 容もあ り ま すが、 一方 で実際 に 掲載 した事例 のよ
う な こ と が起こ っ て いる こ と も 事 実で す。 提言を 今一度、 日 々 の診療等の 確認 に ご 活用 く ださ い。
試 公益財団法人 日本医療機鑽平価機構
- 93 -
驫
さ\ ‐
騒ぎ名ゞ- ~
- 94 -
救 う~ 〆
さ◇
.
\〆
・
ゞ
こ
ぎ
第2 回
、
産科医 療補 償制 度 再発防止 に 関 すを報告書
蒸
産科医療補 償制 度再発防止委員会 に おいて取 り ま と め た 「第2 回 産科医療補償制度 再発 防
止 に 関 する
する報告書」
報 告 書」 の 「「テ ÷ マ 掟 沿っ た分析」 の 中 で提言 を行っ て い ま す。 提言 は 、 産科医療関係
者の皆様 に これだけは行ってい た だき た い と考える 内容です。 産科医療関係者の皆様 に とっては、
日 常の臨床現場で 当 然行っ て いる と 思わ れる 内 容 も あ り ま す が、 一方 で実際 に掲載 した事例 のよ
う な ことが起こっている ことも事実ですo 提言を今一度、 日 々 の診療等の確認こご活用 く ださいざ
し
、
公益財団 法人 日 本医療機能評価機構
- 95 -
罫
・
鯰き 魚
- 96 -
を な しふ さ ぎ
;
鰺鰺
弍
~
三 滝 仇 で人
誉 i 、ニミ テ メ メ
止 に 関 する 報 告 書」 の
ペ\
ご
て で
\ 第2 回 産科医籏橇償制度 再発防風渡すを鰓告舂
0年○月
お い て 取 り ま と め た 「第 2 回 産 科医療補償制度 再 発 防
の 中 で提 言 を 行 っ て い ま す。 提 言 は 、 産 科 医療 関 係
者の 皆様 に こ れだ けは 行 って いた だき た い と考 える 内 容 です。 産科 医療 関係者の 皆様 に とっ ては、
日 常 の 臨床現場で当 然行っ て し、る と 思わ れる 内 容も あ り ま す が、 一方で実際 に 掲載 した事例 のよ
う な こ と が起 こっ て い る こ と も 事 実 で す。 提言 を 今一度、 日 々 の診 療等 の 確認 に ご 活 用 く だ さ い。
公益財 団 法人 日 本医療機能評価機構
- 97 -
0〇
- 98 -
\
を
本 報 告 書 に 掲 載す る 内 容 は 、 作 成 時 点 の 情 報 お よ び専 門 家 の 意 見 に 基づ い て お り 、 作 成 時 に お け る 正 確
て 、 本 報 告書 は 、 利 用 さ れ る 方 々がY 個 為 の 責 任 に 基 づ き 、 自 由 な 意 思 ・ 判 断 ・ 選択 に よ り 利 用 さ れ る べ
き も の で あ り ま す 。 そ の た め 、 当 機構 は 利 用 者 が本報 告 の 内 容 を 用 い て 行 う 一 切 の 行為 に つ い て 何 ら 責任
を 負 う も の で は な い と 同 時 に 、 医療 従事者 の 裁 量 を 制 限 し た り 、 医 療 従事者 に 義 務 や 責任 を 課 し た り す る
もの で も あ り ま せ ん 。
- 99 -
な %\
性 に つ い て は 万 全 を 期 し て お り ま す がさ そ の 内 容 を 将 来 に わ た り 保証す る も の で は あ り ま せ ん 。 し た が っ
\
。 装 い 翁 後 雌塞 が 鞘 灸 鶯纒 齦 篩塾 。 農 』 離職 冠 梅 漿 謎 ‘ 録 溢 挑 判 縫 目 趨 ‘ 洽 蟇 後 皿 や 自 責 【 寸 - 辱 蛛 】
。 晨 o 諭 や 閲 工 日 日 oa z魚\o湾 之 O白 煙 出国 S 世盤< 。 農 』 総轄 し 忍 簑搏稲 鼻 奬 れ 立y- ※ ‘ 収 攝 刃 諦 嶮 農 轢圏 刃 嬢製 ぬ 晨 瀝ノ ン 心 〉 臣 醤 [ 【 N T 辱鴇 】
S轢園刈儀 \ め し謂灸暮 齢 ◇ 樽 」 ′巡猥爾 o農』 紫澱窒誕案 勺 寅 捌鰹ゑ熟議鮨弟叢愈隷訃癩器球家裁桑燈叢 【 に 駆曲一
。 農 』 譜織 M 撫 撫 謎 刃 「 / > 簑 聡 範 濃 〉 總 農 孃藝 」 農 拭 き 慧 皿 鼬 永 澤 S 蝨喪 刃 艇 璽 ≦ 總
【 ト 駆曲 】
【 の 辱冊 】
。 裂 い 製 黙 鞭 終 れ ◇ 心 や ノ ム 梛 分 り一 心 拘 。摂 」 縣 輻 樅 希艇 簔 艦 腿蛾M 夢 幻 刃 艇搬 脆鑿馨 縣 攝嘲 , ぬ り 刃 契 ノ き レ 希 恐 浄雙分 裂 裂 き 撫 ぜ 離 し T下 さ 鞘 農 艇嚢 9 岾 瀞 【 0 ヤ 駆冊】
。 表 』 譜 豊く 留 姿蜜銀 J 慧 皿 鼬 目 日 報 望 S 軒 楡 , 機忌
。 摂 』 謎酬 鼬 窒 選巌余 ‘ 」 舵靴 歳 出増餐 煙 嶬濶親分 農 / き 總 農 孃鑿 ‘ 螂 総会 O の 題 盤 - 翌 蝨 絶 。 裂 い 桃 報 奨 沁嬢 S 購余 O 幅 諭 梟 巡 睡 醤 N J 薑 蟇 謄鴎 【 の 率冊】
【 の 辱冊】
窒 執 / き 曲刃 ノ ム 雙 ぬ 余 終 盤 ' や S S 得 』 鞭同 定 製 皿 農 鷆 本態 中 ◇ 入 さ ヤ 今 ◇ 冊噸餐 ‘ 巡 6 事 。 農 』 粧靴 顱 冊増輳 ‘ や S 裂 い 嶮 や 目 粕 S 爛熟 ぬ り 刃 農 』 錐樫 さ 翁 籤 【 寸 辱曲 】
。 農 』 謎 酬 總 区 讓淺余 き 態 皿 昶 9 竪 S 縊 幽
『 愈 撰 し 』 N ぬ 枯 』 舳離 さ 馳 〉 得 れ や 堅篝 岾 / > 枯 ′ > 。 製 靴 曙 姿 囮 歯 蝨 農 雙 長 鼾 対 顔 繕 「" R S 叶 柄薄 め 中継蛔製 桃 」 ‘ 』 9 裂 い 簑 M 堅 9 裂 い に yヌ ヤ ム さ 総 後 謎 【 N 墜曲】
馨 沁 難 。契 叔 樅 製R 振子 長 嬢図 歳 沁 峠 表 い 翁 ぬ 灸 聾幅 ‘ 刃 灼 托 足 襞騰 。 農 』 維熾星 窒 誕餐余髓諺係濶畏 ‘ 刃 「 5 舞 台 後 範蜜 さ き 〉 嬢 条 鑿 鶏 ‘ し 離 刃 ハ て 三 農 雙覊」
く 冊背 水ーて 塾 嶬 し ろ いけ - 勁 出 型墜 S 麗 祷 膝鴎 細無量 瓣 . 日 - 冊寸 舳
Fly UP