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映画理論A 〈映画分析論〉
2016 年度 科 目 名 担 当 者 名 映画理論A 〈映画分析論〉 田辺 秋守 科目区分 専門 理論系 科目分類 授業形態 単位数 配当年次 学期 講義型 校舎 選択必修 講義 4 2 後期 A2(2×15) 白山 履修 条件 特別にないが、できれば前年に「哲学」を履修しておいて欲しい。 授業 概要 この授業では、映画を分析することと解釈することを有機的に結びつけるために、どのような理論があり、方法があるのかを考える。し かし単に映画を理論や方法に還元するのではない、非還元的な解釈や批評に繋げたい。その際、映画のシーンやショットを分析する のはもちろんだが、節目節目で長編(フィーチャー映画)を一本とりあげ、各分析方法に従って、分析/解釈をおこなう。 到達 目標 一本の映画を適切に分析でき、その映画を批評する文章=映画批評を書けるようになること。 内 容 回数 授 業 計 画 1・2 映画テクストを分析すること/映画テクストの要素/ショット、シークエンス、モンタージュ 3・4 映画テクストの意味:構図・カメラワーク・編集 5・6 歴史的分析:解釈の歴史性/スタイルの分析:リアリズム、モダニズム(アヴァンギャルド)、ポストモダニズム 7・8 類型性の分析:物語・ジャンル・人物(キャラクター) 9・10 認知主義的分析:語りと焦点化 11・12 現象学的アプローチ:映画における身体性/時間性 13・14 言語行為論的アプローチ:喜劇的言語行為・悲劇的言語行為 15・16 記号論的アプローチ:映画の記号を読む 17・18 精神分析的アプローチ:映画の症候を読む 19・20 イメージ論的アプローチ:『シネマ1・2』の体系(運動イメージ・時間イメージ) 21・22 イデオロギー批評:映画におけるイデオロギーの問題 23・24 エスニック批評:映画におけるエスニックの要素 25・26 脱構築的批評:映画テクストを脱構築する/映画を斜めから見ること 27・28 分析から解釈へ、解釈から批評(批判)へ:映画批評(評論)を書くこと 29・30 映画批評小史:印象批評から 授業外 学習 様々なテキストを精読・多読すること。 教科書 特になし。毎回授業時にプリントを配布する。 主要 参考書 スティーヴ・ブランドフォード他『フィルム・スタディーズ事典』フィルムアート社、J・デイヴィッド・ボードウェル他『フィルム・アート 映画芸術入門』名 古屋大学出版会、ロバート・スタム他『映画記号論入門』松柏社、トマス・エルセッサー他『現代アメリカ映画研究入門』書肆心水、マイケル・ライア ン『Film Analysis 映画分析入門』フィルム・アート社 評価 方法 レポート50% 出席30% 授業時の発言20%